JP4364961B2 - Workpiece reversing device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械において工作物の一方の端面側の加工が終了した後に、工作物を自動的に反転して他方の端面側の加工を行うための工作物反転装置および方法に関し、特に、主軸が略垂直方向の軸線を有し主軸先端のチャックにより工作物の授受および搬送を行う主軸移動型立形工作機械に好適な工作物反転装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
NC旋盤等の工作機械において、工作物の一方の端面側の加工が終了した後に、工作物を自動的に反転して他方の端面側の加工を行うようにすれば、工作機械の長時間にわたる自動運転が可能となり、作業者による段取替え作業等も少なくでき、工作機械の稼働率を向上させて加工コストを減少させることができる。このような工作物の反転装置としては、実公平4−17314号公報に記載されているような技術が公知である。
【0003】
実公平4−17314号公報の反転装置は、第4図のような受板26上に工作物Wqを載置し、工作物Wqの外周面をクランプ装置27によって保持して工作物Wqおよび受板26を水平回転軸線の回りに回転させて180度反転させ、第3図のようにロボットハンド11によって反転した工作物を工作機械に供給するようにしたものである。また、第5図のようにクランプ装置49により工作物Wqを上下方向(軸方向)から受板47とレバー48間に挟持して反転するとともに、ロボットハンド46によって工作物の搬送を行う形式のものも記載されている。このクランプ装置49では、受板47が180度反転動作を行い、レバー48の回動動作で工作物Wqの挟持、解放動作を行っている。
【0004】
また、実公平4−17314号公報に記載されたような反転装置以外にも、2本のロボットハンドを使用して、一方から他方に工作物を受け渡してから工作物を工作機械に供給し、工作物の反転を行うようなものも公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
実公平4−17314号公報のような反転装置においては、工作物を外周面または端面のいずれか一方のみを保持して反転しているために、反転後あるいは反転動作中に工作物を摩擦力のみで保持している状態が生じる。このときに工作物を落下させないためには、工作物の自重より大きな摩擦力で工作物を保持させる必要がある。そのため、工作物を保持するクランプ装置の押圧力を大きくしなければならず、クランプ装置、反転装置が大型化してコストが増大してしまう。また反転装置等が大型化すると、反転動作の速度が低下したり、消費エネルギーが増大してしまうという問題点もある。特に、重量の大きな大型の工作物を反転するためにはそのような問題点が顕著に現れる。
【0006】
また、2本のロボットハンドを使用して工作物を反転させるものも、ロボットハンドを2本使用するためにコストが高い、また工作物反転のための制御が複雑となるといった問題点がある。そして重量の大きな大型の工作物を扱うためには、ロボットハンドのコストがさらに高くなる。
【0007】
さらに、実公平4−17314号公報の第5図に示されたような従来の反転装置は、主軸が略垂直方向の軸線を有し主軸先端のチャックにより工作物の授受、搬送を行う主軸移動型立形工作機械には適用しにくいものであった。すなわち、受板47が180度反転動作をした後、工作物Wqをチャックで受け取ろうとしても、受板47とチャックが干渉して工作物Wqを受け取れないという問題点が生じる。
【0008】
そこで、本発明は、反転動作時に工作物が落下することがなく小型で高速動作が可能であり、さらには主軸移動型立形工作機械に好適な工作物反転装置および方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の工作物反転装置は、工作機械に取り付け可能、または工作機械の近傍に設置可能な本体と、前記本体に対して回動可能に設けられ、工作物を載置可能な載置側挟持部材と、前記本体に対して回動可能に、かつ、前記載置側挟持部材と対向して設けられ、前記載置側挟持部材に載置された前記工作物を前記載置側挟持部材と共働して挟持することが可能な対向側挟持部材と、前記載置側挟持部材と前記対向側挟持部材の少なくともどちらか一方に設けられ、前記載置側挟持部材と前記対向側挟持部材の対向方向と直交する方向への前記工作物の移動を規制する規制部材と、前記工作物を挟持した前記載置側挟持部材および前記対向側挟持部材を180度回動させて前記工作物を反転させる反転駆動手段と、前記対向側挟持部材が前記載置側挟持部材より上方に位置した状態では前記対向側挟持部材を前記工作物の授受が可能な待機位置に移動可能であるとともに、前記載置側挟持部材が前記対向側挟持部材より上方に位置した状態では前記載置側挟持部材を前記待機位置に移動可能である待機移動手段とを有する。そして、前記載置側挟持部材および前記対向側挟持部材の前記工作物を反転させるための回動運動は、水平方向の反転軸線を中心とする回動運動である。
【0012】
また、上記の工作物反転装置において、前記規制部材は、前記工作物の外周部または内周部と少なくとも3位置で係合可能に設けられたものであることが好ましい。
【0013】
また、上記の工作物反転装置において、前記規制部材は、前記工作物の径方向に位置調整可能に設けられたものであることが好ましい。
【0015】
また、上記の工作物反転装置において、前記載置側挟持部材または前記対向側挟持部材の前記待機位置への移動は、前記反転軸線と直交する水平方向の軸線を中心とする回動運動により行うものであることが好ましい。
【0016】
また、上記の工作物反転装置において、前記載置側挟持部材は、前記対向側挟持部材が前記待機位置へ移動した状態において、前記工作物の載置面が下方を向く上端位置に回動可能なものであることが好ましい。
【0017】
また、上記の工作物反転装置において、前記工作機械は、主軸が略垂直方向の軸線を有し、前記主軸先端のチャックにより前記工作物の搬送を行うものであることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用する主軸移動型立形工作機械1の正面図である。工作機械としては垂直方向に主軸軸線を有する立て旋盤の場合の例である。主軸移動型立形工作機械1の工作機械本体2にはワークフィーダ3が並設されている。工作機械本体2は、ベッド10に刃物台23が設けられている。刃物台23には割り出し回転可能なタレット21が設けられており、タレット21の外周部には外径加工用バイト、内径加工用工具等の加工工具22が保持されている。主軸台4には垂直方向の回転軸線を有する主軸5が回転可能に軸支されており、主軸5の下端にはチャック6が設けられている。チャック6はチャックシリンダ28の駆動力により把持爪27が開閉動作する。
【0021】
主軸5の回転軸線と平行な方向であるZ軸方向と直交する水平方向(X軸方向)に沿って、X軸ガイドレール11が設けられており、X軸ガイドレール11上にはサドル12がX軸方向に移動可能に設けられている。X軸ガイドレール11は、ベッド10の後部およびベッド10の後部に固定されたブラケット10aに設けられている。ベッド10とブラケット10aとは一体であってもよい。
【0022】
サドル12は、X軸用サーボモータ20により歯付プーリ・歯付ベルト機構を介して回転駆動されるX軸送りねじ13、ナット14によりX軸方向に移動される。サドル12にはZ軸ガイドレール24、スライド本体25(図2参照)によりZ軸方向に移動可能に主軸台4が設けられており、Z軸用サーボモータ26によってZ軸送りねじ(図示せず)を回転駆動することにより主軸台4をZ軸方向に移動する。これにより、主軸5および主軸台4はX,Z軸方向に移動可能となっている。主軸5をNC装置(図示せず)によりX,Z軸方向に移動制御して、チャック6に把持した工作物Wをタレット21上の加工工具22により加工する。
【0023】
加工中に主軸台4が移動する領域は加工領域17として、カバー、スプラッシュガード61に覆われている。加工領域17中には、反転装置7が設置されている。反転装置7は工作物Wを自動的に反転するためのものである。工作物Wの一方の端面側の加工を終了した後、反転装置7を使用して工作物Wを自動的に反転し、工作物Wの他方の端面側の加工を連続して行うことができる。
【0024】
加工領域17に隣接して工作物授受領域18が設けられている。加工領域17と工作物授受領域18とは開閉可能な開閉カバー等によって仕切られている。工作物授受領域18には、ワークフィーダ3が少なくとも一部がその領域内に位置するように設置されている。すなわち、ワークフィーダ3は、後述する工作物渡し位置、工作物受け取り位置が少なくとも工作物授受領域18内に位置していればよい。
【0025】
ワークフィーダ3のワークフィーダ本体30の上面には、回転円板31が回転可能かつ割り出し可能に設けられている。回転円板31の上面に設けられた複数の工作物載置部32上にはそれぞれ工作物が載置可能である。回転円板31上には、円周方向の均等角度ごとに複数個(例えば、8個)の工作物載置部32が設けられている。ワークフィーダ3により、複数の工作物Wを連続的に工作機械本体2に供給することが可能である。
【0026】
X軸ガイドレール11は、X軸方向にワークフィーダ3の位置まで延びている。主軸5のX軸方向の移動軸線上には2つの工作物載置部32が同時に位置決め可能であり、位置決め時にはそれぞれの工作物載置部32の中心が主軸5の移動軸線上にくる。移動軸線上の1つの工作物載置部32はチャック6から加工済みの工作物を渡す工作物渡し位置にあり、もう1つの工作物載置部32はチャック6が未加工の工作物を受け取る工作物受け取り位置にある。主軸台4は、チャック6がこれらの2つの位置の直上に位置するところまで移動可能である。主軸移動型立形工作機械1は、NC(数値制御)装置によって制御されている。
【0027】
ワークフィーダ3の工作物載置部32の少なくとも1つは、スプラッシュガード61の外方に位置しており、その位置は工作物段取り替え位置となっている。すなわち、作業者はこの工作物段取り替え位置で、加工済み工作物を工作物載置部32より取り外し、未加工工作物を工作物載置部32に載置する段取り替えを行う。作業者工作物段取り替え位置では段取り替え作業が行えるが、主軸台4が移動する工作物授受領域18とのあいだは工作物授受領域18側に手などが入らないようにスプラッシュガード61で仕切られている。
【0028】
また、図2は、主軸移動型立形工作機械1の図1におけるA−A矢視断面図である。加工領域17のベッド10の後部側の前壁面10bには、反転装置7の横支持部材71の後端部が取り付けられている。横支持部材71はほぼ水平に設置されており、横支持部材71の前端部には縦支持部材72がほぼ垂直に立設されている。縦支持部材72の上端部には反転装置本体77が固定されている。反転装置本体77には、載置側挟持部材81と対向側挟持部材84とが水平回転軸線回りに回動可能に設けられている。載置側挟持部材81と対向側挟持部材84は、その間に工作物Wを挟持して一体的に回動することができ、ロータリアクチュエータ76により正方向あるいは逆方向に180度回動される。
【0029】
チャック6に把持された工作物Wは、下端面側の加工を終了すると主軸台4のXZ軸移動によって反転装置7に搬送され、反転装置7の載置側挟持部材81上に載置される。そして工作物Wは、載置側挟持部材81および対向側挟持部材84によって上下方向から挟持され、そのまま水平方向の回転軸線の回りに180度回動される。この回動により工作物Wの下端面と上端面とは位置が反転され、すでに加工を終了した既加工側の端面が上側となり、チャック6に保持されていて未加工側の端面は下側となる。この工作物Wの既加工側の端面をチャック6で把持すれば、工作物Wの下側の未加工部分の加工を行うことができる。反転装置7の構造および動作の詳細は後述する。
【0030】
図3は、反転装置7の斜視図である。横支持部材71の後端部はベッド10の後部側の前壁面10bに固定されている。横支持部材71の前端部には縦支持部材72が立設され、縦支持部材72の上端部には反転装置本体77が固定されている。反転装置本体77の前面側にはロータリアクチュエータ76が取り付けられており、後面側には環状の案内溝が形成されている。その案内溝に案内されて水平軸線の回りに回動可能に、載置側回動部材79と対向側回動部材82とが180度対向する位置に設けられている。
【0031】
載置側回動部材79には載置側取付部材80を介して載置側挟持部材81が取り付けられている。対向側回動部材82には対向側取付部材83を介して対向側挟持部材84が取り付けられている。載置側挟持部材81が下端位置(載置位置)にあるとき、載置側挟持部材81の上面には工作物Wを載置することができる。載置側挟持部材81に載置した工作物Wの上面を、載置側挟持部材81に対向する対向側挟持部材84によって押圧するように、または工作物Wの上面と対向側挟持部材84が接するように、または工作物Wを載置側挟持部材81と対向側挟持部材84とによってすきまを有して挟み込むようにして、工作物Wを載置側挟持部材81および対向側挟持部材84により挟持することができる。
【0032】
反転装置本体77の上部には、待機回動部材78が水平の回動軸781によって回動可能に設けられている。待機回動部材78の前面側にも反転装置本体77の案内溝と連続する案内溝が設けられており、上端位置にある対向側回動部材82または載置側回動部材79は待機回動部材78の案内溝に案内されている。回動軸781と待機回動部材78とは相対回転不能に取り付けられている。対向側回動部材82が待機回動部材78側にあるとき、シリンダ75によって回動軸781を回動させることにより、対向側挟持部材84を、図3のような工作物Wを挟持する挟持位置と、チャック6および工作物W等との干渉を避けるために垂直姿勢となる待機位置(図7参照)との間で回動させることができる。
【0033】
待機回動部材78は、載置側挟持部材81と対向側挟持部材84のうちで上端位置にある方を待機位置と挟持位置との間で回動させることができる。図7の状態では対向側挟持部材84を待機位置とすることができるが、工作物Wを反転させて載置側挟持部材81が上端位置となっていれば載置側挟持部材81を待機位置とすることができる。
【0034】
シリンダ75はトラニオン形シリンダであり、シリンダ支持部材73に設けられたブラケット74に回動可能に支持軸741により支持されている。シリンダ支持部材73は縦支持部材72に固定されている。ピストンロッド751の先端は回動軸781に固定された腕部材782に接続されている。シリンダ75のロッド側シリンダ室またはヘッド側シリンダ室に圧力流体を供給することによってピストンロッド751を進退させることにより、回動軸781および待機回動部材78を挟持位置を待機位置との間で回動させることができる。
【0035】
図4は、反転装置7を右側面から見た一部断面図である。反転装置本体77は縦支持部材72の上端部に固定されている。反転装置本体77は外形がほぼ円柱状であり、その中心軸がほぼ水平になるように取り付けられている。反転装置本体77の前面側にはロータリアクチュエータ76が固定されており、反転装置本体77の後面側には環状の案内溝771,772が設けられている。この案内溝771,772に案内されて回動可能に載置側回動部材79と対向側回動部材82が設けられている。
【0036】
反転装置本体77の上部には、待機回動部材78が回動軸781とともに回動可能に設けられている。待機回動部材78を回動させることにより、対向側挟持部材84または載置側挟持部材81を、図4に示すように工作物Wを挟持可能な挟持位置と、チャック6および工作物W等との干渉を避けるために垂直姿勢となる待機位置との間で回動させることができる。待機回動部材78の挟持位置における前面側にも案内溝783,784が形成されている。
【0037】
案内溝771と案内溝783とは連続しており、これらの案内溝771,783が連続して端面部全周に渡る環状の案内溝を構成する。また、案内溝772と案内溝784とは連続しており、これらの案内溝772,784が連続して外周部全周に渡る環状の案内溝を構成する。対向側回動部材82には2個(図5参照)のローラ821,821と別の2個(図5参照)のローラ822,822が設けられている。このローラ821,822はカムフォロアのように軸部に対してローラ部(外輪部)が回転可能になっているものが好ましい。
【0038】
ローラ821,821は案内溝771,783に案内されて径方向の動きを規制されており、ローラ822,822は案内溝772,784に案内されて軸方向(反転装置本体77の中心軸方向)の動きを規制されている。したがって、対向側回動部材82は径方向、軸方向の動きは規制され、反転装置本体77および待機回動部材78から脱落することなく、回動方向にのみ移動することができる。ローラ821,821は、回転軸が軸方向(反転装置本体77の中心軸方向)となるように対向側回動部材82に取り付けられている。また、ローラ822,822は、回転軸が径方向(案内溝772,784の径方向)となるように対向側回動部材82に取り付けられている。
【0039】
同様に、載置側回動部材79にも回転軸が軸方向の2個のローラ791,791と、回転軸が径方向の別の2個のローラ792,792が設けられている。ローラ791,792もカムフォロアのように軸部に対してローラ部(外輪部)が回転可能になっているものが好ましい。ローラ791,791は案内溝771,783に案内されて径方向の動きを規制されており、ローラ792,792は案内溝772,784に案内されて軸方向の動きを規制されている。したがって載置側回動部材79も径方向、軸方向の動きが規制され、反転装置本体77および待機回動部材78から脱落することなく、回動方向にのみ移動することができる。
【0040】
載置側回動部材79の前面(ロータリアクチュエータ76側の面)中心側には係合溝793が形成されている。対向側回動部材82にも同様に係合溝823が形成されている。また、ロータリアクチュエータ76の出力軸761には伝達部材762が固定されており、伝達部材762の先端部には円周上の180度対向する位置に2個の係合突起763,764が形成されている。係合突起763は係合溝823に嵌入し、係合突起764は係合溝793に嵌入している。
【0041】
これにより載置側回動部材79と対向側回動部材82とは、案内溝771,772,783,784上で180度対向する位置となり、ロータリアクチュエータ76を駆動することにより、180度対向する位置関係を保ったまま回動させることができる。このロータリアクチュエータ76は、圧力流体を一方または他方のポート(図示せず)から供給することにより、出力軸761を0度と180度の2位置に回動および停止できるラックピニオン型ロータリアクチュエータ、ベーン型ロータリアクチュエータ等の公知のロータリアクチュエータである。すなわち出力軸761を正方向あるいは逆方向に180度回動することができる。
【0042】
載置側回動部材79には載置側取付部材80を介して載置側挟持部材81が取り付けられている。載置側回動部材79の後面には2本の係止溝794,795が形成されている。載置側取付部材80の係止突起801を係止溝794,795のどちらに係止するかを選択することによって、載置側挟持部材81の挟持方向(図4では上下方向)の位置を複数位置に調節することができる。
【0043】
載置側挟持部材81の上面側には載置板811が設けられている。載置板811には案内軸814が固定されている。案内軸814は載置側挟持部材81に対して所定の距離だけ上下方向に移動可能に設けられている。また、載置板811はコイルばね813により挟持方向(図4では上方)に付勢されており、載置側挟持部材81に対して浮動状態となっている。載置板811の上面には3本(図6参照)の当接部材812が固定されている。当接部材812は円柱状に形成されており、その中心軸が互いに120度の角度をなすように配置されている。3本の当接部材812によりどのような直径の工作物でも3点支持で安定して載置することができる。
【0044】
対向側回動部材82には対向側取付部材83を介して対向側挟持部材84が取り付けられている。対向側回動部材82の後面にはセレーション824が形成されている。対向側取付部材83にもセレーション831が形成されている。セレーション824,831により対向側挟持部材84の挟持方向(図4では上下方向)の位置は、工作物の高さ(軸方向の寸法)に応じて精密に調整することができる。そして対向側取付部材83は、対向側回動部材82に形成されたT溝825(図5参照)に挿入されたTナットをボルト83aで固定することによって任意の挟持方向(図4では上下方向)位置で固定することができる。
【0045】
対向側挟持部材84の下面側には挟持板841が設けられている。挟持板841には案内軸846が固定されている。案内軸846は対向側挟持部材84に対して所定の距離だけ上下方向に移動可能に設けられている。また、挟持板841はコイルばね845により挟持方向(図4では下方)に付勢されており、対向側挟持部材84に対して浮動状態となっている。さらに対向側挟持部材84には、工作物の挟持方向と直交する方向(工作物の挟持端面と平行な平面内の方向)への工作物の移動を規制する3個(図5参照)の規制部材842が設けられている。規制部材842は、挟持板841から下方に突出するように設けられ、工作物の外周側面に係合して挟持方向と直交する方向への工作物の移動を規制する。
【0046】
図5は、反転装置7を上側から見た平面図である。対向側挟持部材84は、ほぼ正三角形の板状体であり、案内軸846を中心として径方向に3本の直線溝844が形成されている。直線溝844は互いに120度の角度をなすように設けられている。直線溝844内には、規制部材842(図4参照)が直線溝844に沿って移動可能に設けられている。規制部材842は、固定ねじ843を締めることにより位置を固定することもできる。挟持板841には3本の曲線溝847が形成されており、規制部材842は曲線溝847の溝内を貫通するように設けられている。すなわち、規制部材842は直線溝844と曲線溝847の交点の位置に位置決めされる。
【0047】
曲線溝847の曲線形状としては、角度に応じて案内軸からの距離が単調に変化する曲線とすればよく、例えば、アルキメデスの渦巻き曲線等が使用できる。挟持板841は案内軸846を中心として回転させることができ、挟持板841を回転させることにより、規制部材842の径方向の位置を工作物の直径に応じて調節することができる。
【0048】
規制部材842の位置調節を行うには、まず3個の固定ねじ843を緩めて規制部材842を直線溝844に沿って移動可能とし、挟持板841を適宜の角度だけ回転させて規制部材842の位置を調節する。3個の規制部材842は連動して移動し、案内軸846から等距離の位置に調節される。図5は規制部材842を最小径の位置に移動させた状態を示している。規制部材842を最大径の位置に移動させると、挟持板841の回転位置は対向側挟持部材84とほぼ重なり合う位置となる。
【0049】
図6は、反転装置7の図4におけるB−B矢視図であり、載置側挟持部材81の構造を示すものである。前述のように、載置側挟持部材81の上面側には載置板811が設けられている。載置板811はコイルばね813により上方に付勢されており、載置側挟持部材81に対して浮動状態となっている。載置側挟持部材81および載置板811は、案内軸814を中心として120度間隔の3方向に放射状に延びる構造となっている。載置板811の上面には3本の当接部材812がその中心軸が互いに120度の角度をなすように放射状に配置され固定されている。当接部材812は前述のように円柱状に形成されている。
【0050】
図7は、反転装置7の対向側挟持部材84が待機位置にある状態を示す一部断面図である。対向側挟持部材84が上端位置にある状態で、シリンダ75によって回動軸781を回動させることにより、対向側挟持部材84を図4のような挟持位置から図7のような待機位置に移動させることができる。載置側挟持部材81に工作物を載置する際には、チャック6が図7に2点鎖線で示す位置まで移動してくるが、対向側挟持部材84を待機位置に移動させることにより、対向側挟持部材84とチャック6および工作物との干渉を避けることができる。
【0051】
対向側挟持部材84を待機位置とした状態で、ロータリアクチュエータ76により載置側挟持部材81を上端位置まで回動させることができる。2点鎖線で表示した載置側挟持部材81aが上端位置に回動させた状態を示す。主軸移動型立形工作機械1が加工動作を行っている間は、載置側挟持部材81を上端位置に回動させておけば、載置板811および当接部材812が下方を向いた倒立状態となり、切削屑や切削油剤等が載置板811および当接部材812にかかりにくくなる。また、切削屑が当接部材812上に堆積するようなこともない。このため当接部材812等に異物が付着したり腐食が発生したりすることが生じにくくなり、工作物載置の安定性や精度を長期に渡って維持することができる。
【0052】
待機回動部材78には、待機位置でも載置側回動部材79を案内可能とするための案内溝785が形成されている。案内溝785は、待機回動部材78が待機位置に回動した状態で案内溝771と連続し、環状の案内溝を構成する。また待機回動部材78には、補助案内溝786が形成されている。補助案内溝786は、待機位置で載置側回動部材79に設けられた係合突起796を案内するためのものである。載置側挟持部材81を上端位置まで回動させたときに、係合突起796が補助案内溝786に係合することによって、載置側挟持部材81は水平姿勢を保つことができる。
【0053】
載置側挟持部材81の上下方向位置は、前述のように、載置側取付部材80の係止突起801を載置側回動部材79の後面の2本の係止溝794,795のいずれかに選択的に係止することによって、2つの上下方向の位置を任意に選択することができる。そして載置側取付部材80を上下反転して取り付けることにより、載置側挟持部材81をさらに上方の位置に取り付けることができる。2点鎖線で表示した載置側挟持部材81bは、その取り付け状態を示すものである。
【0054】
次に、図8、図9、図10により、反転装置7の動作を説明する。主軸移動型立形工作機械1は、工作物Wの一方の端面側の加工である第1工程加工が終了した後、工作物Wを反転装置7により反転して他方の端面側の加工である第2工程加工を行う。図8(a)は、主軸移動型立形工作機械1が加工動作を行っている間の反転装置7の状態を示すものである。対向側挟持部材84は待機位置に移動しており、載置側挟持部材81は上端位置に回動して倒立状態となっている。主軸移動型立形工作機械1が工作物Wの第1工程加工を終了すると、反転装置7のロータリアクチュエータ76を正方向(または逆方向)に駆動して、図8(b)のように載置側挟持部材81を下端位置(載置位置)に回動させる。
【0055】
次に主軸台4を移動して、チャック6に把持した工作物Wを載置側挟持部材81の位置まで移動し、図9(c)に示すように工作物Wを載置側挟持部材81上に載置する。そして主軸台4を反転装置7と干渉しない上方位置に移動させてから、対向側挟持部材84を挟持位置まで回動させ、図9(d)に示すように工作物Wを載置側挟持部材81および対向側挟持部材84によって挟持する。次に図9(e)のように、ロータリアクチュエータ76を逆方向(または正方向)に駆動して、載置側挟持部材81および対向側挟持部材84によって挟持した工作物Wを上下に反転させる。その際、工作物Wは規制部材842によって挟持方向と直交する方向の移動を規制されているので、落下したり位置が移動してしまうおそれはない。
【0056】
次に挟持位置にある載置側挟持部材81を待機位置に回動し、主軸台4を移動してチャック6に工作物Wを把持する。工作物Wは反転しており、第1工程加工の終了した端面側が把持されるので、続いて未加工の端面側の第2工程加工が行われる。図10(f)は工作物Wがチャック6に把持され加工位置に移動された状態である。その後、図10(g)のように載置側挟持部材81を挟持位置に戻して、図10(h)のように、ロータリアクチュエータ76を正方向(または逆方向)に駆動して、載置側挟持部材81および対向側挟持部材84の位置を反転させる。
【0057】
さらに、対向側挟持部材84を待機位置に移動させ、載置側挟持部材81を上端位置に回動させて倒立状態とすれば、反転装置7は図8(a)のような加工中状態となる。反転装置7を加工中状態として、主軸移動型立形工作機械1により工作物Wの第2工程加工を行う。第2工程加工が終了すると、主軸台4を工作物授受領域18内に移動させて、加工済みの工作物Wを工作物載置部32に渡す動作を行い、さらに未加工工作物を工作物載置部32から受け取る動作を行う。以上のような動作を繰り返し、連続的に工作物の加工を行う。
【0058】
以上のように、反転装置7により工作物を反転させて、第1工程加工と第2工程加工とを連続して行うことができるため、工作機械の長時間にわたる自動運転が可能となり、作業者による段取替え作業等も少なくでき、工作機械の稼働率を向上させて加工コストを減少させることができる。また、対向側挟持部材84に規制部材842を備えているため、反転動作中にも工作物が落下するようなことがない。このため、工作物を挟持するための力をいたずらに増大させる必要もなく、反転装置を小型化することができる。反転する工作物としても、小型のものから大型で重量の大きなものまで広範囲の工作物に適用することができる。
【0059】
さらに、対向側挟持部材84と載置側挟持部材81の両方が待機位置に移動可能であるため、通常のチャックによる工作物の授受が可能となり、主軸移動型立形工作機械1に好適な反転装置として使用できる。
【0060】
なお、以上の実施の形態においては、主軸移動型立形工作機械としては立て旋盤を例にして説明したが、立て旋盤以外にもターニングセンタ、研削盤、マシニングセンタ等の他の任意の工作機械にも適用できる。また、反転装置における規制部材を対向側挟持部材に設けるようにしているが、規制部材を載置側挟持部材に設けるようにしてもよく、さらに規制部材を対向側挟持部材と載置側挟持部材の両方に設けるようにしてもよい。また、規制部材としては工作物の外周側に係合するものに限らず、工作物の内周側に係合するものであってもよい。
【0061】
また、反転装置を加工領域内に設けているが、工作物授受領域等の加工領域外に設けるようにしてもよい。すなわち、主軸の移動軸線上に載置側挟持部材、対向側挟持部材が位置するようにすれば、加工領域内外のどの位置に設けてもよい。反転装置を加工領域外に設置した場合は、工作機械の加工動作中も切削屑や切削油剤等が反転装置にかかることがないので、切削屑や切削油剤の影響を避けるための動作が不要となる。さらに、反転装置は、ベッドの他の面(前部ベッド側の壁面等)、ブラケット、ワークフィーダ本体等に支持されるものであってもよい。
【0062】
さらに、反転装置の載置側挟持部材、対向側挟持部材を待機位置に移動させるアクチュエータ(シリンダ)を両挟持部材に共通に設けているが、載置側挟持部材、対向側挟持部材を待機位置に回動または移動させるアクチュエータをそれぞれに対して別々に設けてもよい。すなわち、チャックと対向する側に移動した載置側挟持部材または対向側挟持部材が工作物の授受動作の際、チャックまたは工作物と干渉しない待機位置に移動できる構成の反転装置であればよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0064】
対向側挟持部材と載置側挟持部材の少なくとも一方に規制部材を備えるようにしたので、反転動作中にも工作物が落下するようなことがない。このため、工作物を挟持するための力が小さくて済み、反転装置を小型化することができる。反転する工作物としても、小型のものから大型で重量の大きなものまで広範囲の工作物に適用することができる。
【0065】
対向側挟持部材と載置側挟持部材の両方が待機位置に移動可能であるため、通常のチャックによる工作物の授受が可能となり、主軸移動型立形工作機械に好適な反転装置として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用する主軸移動型立形工作機械の正面図である。
【図2】図2は、主軸移動型立形工作機械の図1におけるA−A矢視断面図である。
【図3】図3は、反転装置の斜視図である。
【図4】図4は、反転装置を右側面から見た一部断面図である。
【図5】図5は、反転装置を上側から見た平面図である。
【図6】図6は、反転装置の図4におけるB−B矢視図である。
【図7】図7は、反転装置の対向側挟持部材が待機位置にある状態を示す図である。
【図8】図8は、反転装置の動作を示す図である。
【図9】図9は、反転装置の動作を示す図である。
【図10】図10は、反転装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
1…主軸移動型立形工作機械
2…工作機械本体
3…ワークフィーダ
4…主軸台
5…主軸
6…チャック
7…反転装置
W…工作物
10…ベッド
11…X軸ガイドレール
12…サドル
13…X軸送りねじ
14…ナット
17…加工領域
18…工作物授受領域
20…X軸用サーボモータ
21…タレット
22…加工工具
23…刃物台
24…Z軸ガイドレール
25…スライド本体
30…ワークフィーダ本体
31…回転円板
32…工作物載置部
61…スプラッシュガード
71…横支持部材
72…縦支持部材
73…シリンダ支持部材
75…シリンダ
76…ロータリアクチュエータ
77…反転装置本体
78…待機回動部材
79…載置側回動部材
80…載置側取付部材
81…載置側挟持部材
82…対向側回動部材
83…対向側取付部材
84…対向側挟持部材
842…規制部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a workpiece reversing apparatus and method for automatically reversing a workpiece and performing machining on the other end surface side after machining on one end surface side of the workpiece in a machine tool, in particular, The present invention relates to a workpiece reversing apparatus and method suitable for a spindle moving type vertical machine tool in which a spindle has an axis in a substantially vertical direction and receives and conveys a workpiece by a chuck at the tip of the spindle.
[0002]
[Prior art]
In a machine tool such as an NC lathe, if machining of one end face side of a work piece is completed and the work piece is automatically reversed to perform machining of the other end face side, the machine tool will take a long time. Automatic operation is possible, the number of setup change work by the operator can be reduced, the operating rate of the machine tool can be improved, and the processing cost can be reduced. As such a workpiece reversing device, a technique described in Japanese Utility Model Publication No. 4-17314 is known.
[0003]
In the reversing device disclosed in Japanese Utility Model Publication No. 4-17314, a workpiece Wq is placed on a
[0004]
In addition to the reversing device described in Japanese Utility Model Publication No. 4-17314, using two robot hands, the workpiece is delivered from one to the other, and then the workpiece is supplied to the machine tool. Also known are those that invert the workpiece.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In a reversing device such as Japanese Utility Model Publication No. 4-17314, since the work piece is reversed while holding only one of the outer peripheral surface and the end face, the work force is applied to the work piece after reversing or during the reversing operation. The state of holding only occurs. In order not to drop the workpiece at this time, it is necessary to hold the workpiece with a frictional force larger than the weight of the workpiece. Therefore, it is necessary to increase the pressing force of the clamp device that holds the workpiece, which increases the size of the clamp device and the reversing device and increases the cost. Further, when the reversing device or the like is increased in size, there are problems that the speed of the reversing operation is reduced and the energy consumption is increased. In particular, such a problem appears remarkably in reversing a large workpiece having a large weight.
[0006]
Moreover, the thing which reverses a workpiece using two robot hands also has a problem that the cost for using two robot hands is high and the control for turning the workpiece is complicated. And in order to handle a large workpiece with a large weight, the cost of the robot hand is further increased.
[0007]
Furthermore, the conventional reversing device as shown in FIG. 5 of the Japanese Utility Model Publication No. 4-17314 has a spindle movement in which the spindle has a substantially vertical axis, and the workpiece is transferred and conveyed by a chuck at the tip of the spindle. It was difficult to apply to a vertical machine tool. In other words, after the receiving plate 47 is rotated 180 degrees, even if an attempt is made to receive the workpiece Wq by the chuck, there arises a problem that the receiving plate 47 and the chuck interfere with each other and the workpiece Wq cannot be received.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, it is an object of the present invention to provide a workpiece reversing apparatus and method that are compact and capable of high-speed operation without dropping the workpiece during the reversing operation, and that are suitable for a spindle-driven vertical machine tool. And
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a workpiece reversing device of the present invention is provided with a main body that can be attached to a machine tool or can be installed in the vicinity of a machine tool, and is rotatable with respect to the main body. A mounting-side holding member that can be mounted, and the workpiece that is pivotable with respect to the main body and that faces the mounting-side holding member, and is placed on the mounting-side holding member. Is provided on at least one of the above-mentioned mounting-side clamping member and the above-mentioned opposing-side clamping member, and can be clamped in cooperation with the above-mentioned mounting-side clamping member. A regulating member that regulates movement of the workpiece in a direction orthogonal to the opposing direction of the member and the opposing clamping member, and the placement-side clamping member and the opposing clamping member that sandwiched the workpiece are rotated 180 degrees. Reversing drive means for reversing the workpiece by moving it; In the state where the opposing side clamping member is positioned above the placement side clamping member, the opposing side clamping member can be moved to a standby position where the workpiece can be transferred, and the placement side clamping member is In a state of being positioned above the opposing-side clamping member, the above-mentioned holding-side clamping member has standby movement means that can move to the standby position. Then, the rotational movement for reversing the workpiece of the placement-side clamping member and the opposing-side clamping member is a rotational movement about the horizontal reversal axis. .
[0012]
In the workpiece reversing device, it is preferable that the regulating member is provided so as to be able to engage with an outer peripheral portion or an inner peripheral portion of the workpiece at at least three positions.
[0013]
In the workpiece reversing device, it is preferable that the regulating member is provided so that the position of the regulating member can be adjusted in the radial direction of the workpiece.
[0015]
In the workpiece reversing device, The movement of the placement-side clamping member or the opposing-side clamping member to the standby position is performed by a rotational movement around a horizontal axis orthogonal to the reversal axis. It is preferable.
[0016]
In the workpiece reversing device, The placement-side clamping member is rotatable to an upper end position where the placement surface of the workpiece faces downward in a state where the opposing-side clamping member has moved to the standby position. It is preferable.
[0017]
In the workpiece reversing device, the machine tool preferably has a spindle having a substantially vertical axis and conveys the workpiece by a chuck at the tip of the spindle.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view of a spindle moving
[0021]
An
[0022]
The
[0023]
A region in which the
[0024]
A
[0025]
On the upper surface of the work feeder
[0026]
The
[0027]
At least one of the
[0028]
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. A rear end portion of the
[0029]
The workpiece W gripped by the
[0030]
FIG. 3 is a perspective view of the reversing
[0031]
A placement-
[0032]
A
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
FIG. 4 is a partial cross-sectional view of the reversing
[0036]
A
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
Similarly, the placement-
[0040]
An engaging
[0041]
As a result, the placement-
[0042]
A placement-
[0043]
A
[0044]
A
[0045]
A clamping
[0046]
FIG. 5 is a plan view of the reversing
[0047]
The curved shape of the
[0048]
In order to adjust the position of the
[0049]
FIG. 6 is a BB arrow view of the reversing
[0050]
FIG. 7 is a partial cross-sectional view showing a state in which the opposite-
[0051]
With the opposing
[0052]
The
[0053]
As described above, the vertical position of the mounting-
[0054]
Next, the operation of the reversing
[0055]
Next, the
[0056]
Next, the mounting
[0057]
Furthermore, if the opposing
[0058]
As described above, since the workpiece can be reversed by the reversing
[0059]
Furthermore, since both the opposing
[0060]
In the above embodiment, a vertical lathe has been described as an example of a spindle moving vertical machine tool. However, in addition to a vertical lathe, other arbitrary machine tools such as a turning center, a grinding machine, and a machining center can be used. Is also applicable. Moreover, although the regulating member in the reversing device is provided on the opposing side clamping member, the regulating member may be provided on the mounting side clamping member, and the regulating member may be provided on the opposing side clamping member and the mounting side clamping member. You may make it provide in both. Further, the regulating member is not limited to one that engages with the outer peripheral side of the workpiece, but may be one that engages with the inner peripheral side of the workpiece.
[0061]
Further, although the reversing device is provided in the machining area, it may be provided outside the machining area such as the workpiece transfer area. That is, as long as the placement side clamping member and the opposite side clamping member are positioned on the movement axis of the main shaft, they may be provided at any position inside or outside the processing region. If the reversing device is installed outside the machining area, cutting scraps or cutting fluid will not be applied to the reversing device even during the machining operation of the machine tool, so there is no need to operate to avoid the influence of cutting waste or cutting fluid. Become. Further, the reversing device may be supported by another surface of the bed (such as a wall surface on the front bed side), a bracket, a work feeder main body, or the like.
[0062]
In addition, an actuator (cylinder) that moves the mounting-side clamping member and the opposing-side clamping member of the reversing device to the standby position is provided in common to both the clamping members, but the mounting-side clamping member and the opposing-side clamping member are in the standby position. Actuators that rotate or move to each other may be provided separately. That is, any reversing device may be used as long as the mounting-side holding member or the opposing-side holding member that has moved to the side facing the chuck can move to a standby position that does not interfere with the chuck or the workpiece during the workpiece transfer operation.
[0063]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0064]
Since the restricting member is provided on at least one of the facing-side holding member and the placement-side holding member, the workpiece does not fall during the reversing operation. For this reason, the force for clamping a workpiece is small, and the reversing device can be miniaturized. As the workpiece to be reversed, it can be applied to a wide range of workpieces from small to large and heavy.
[0065]
Since both the opposing side clamping member and the placement side clamping member can move to the standby position, the workpiece can be exchanged by a normal chuck, and can be used as a reversing device suitable for a spindle moving vertical machine tool.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a spindle moving vertical machine tool to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 1 of the spindle movement type vertical machine tool.
FIG. 3 is a perspective view of a reversing device.
FIG. 4 is a partial cross-sectional view of the reversing device viewed from the right side.
FIG. 5 is a plan view of the reversing device viewed from above.
6 is a view of the reversing device as seen from the direction of arrows BB in FIG. 4;
FIG. 7 is a diagram illustrating a state in which an opposing clamping member of the reversing device is in a standby position.
FIG. 8 is a diagram illustrating an operation of the inverting device.
FIG. 9 is a diagram illustrating the operation of the reversing device.
FIG. 10 is a diagram illustrating the operation of the reversing device.
[Explanation of symbols]
1 ... Spindle-moving vertical machine tool
2 ... Machine tool body
3 ... Work feeder
4 ... headstock
5 ... Spindle
6 ... Chuck
7 ... Inversion device
W ... Workpiece
10 ... Bed
11 ... X-axis guide rail
12 ... saddle
13 ... X-axis feed screw
14 ... Nut
17 ... Machining area
18 ... Work transfer area
20 ... Servo motor for X axis
21 ... Turret
22 ... Machining tools
23 ... Tool post
24 ... Z-axis guide rail
25 ... Slide body
30 ... Work feeder body
31 ... Rotating disc
32. Workpiece placement section
61 ... Splash guard
71 ... Lateral support member
72. Vertical support member
73 ... Cylinder support member
75 ... Cylinder
76 ... Rotary actuator
77 ... Reversing device body
78 ... Standing rotation member
79 .. Placement side rotating member
80: Mounting side mounting member
81: Mounting side clamping member
82 ... Opposite side rotating member
83 ... Opposite side mounting member
84 ... Opposite side clamping member
842 ... Restricting member
Claims (6)
前記本体(77)に対して回動可能に設けられ、工作物を載置可能な載置側挟持部材(81)と、
前記本体(77)に対して回動可能に、かつ、前記載置側挟持部材(81)と対向して設けられ、前記載置側挟持部材(81)に載置された前記工作物を前記載置側挟持部材(81)と共働して挟持することが可能な対向側挟持部材(84)と、
前記載置側挟持部材(81)と前記対向側挟持部材(84)の少なくともどちらか一方に設けられ、前記載置側挟持部材(81)と前記対向側挟持部材(84)の対向方向と直交する方向への前記工作物の移動を規制する規制部材(842)と、
前記工作物を挟持した前記載置側挟持部材(81)および前記対向側挟持部材(84)を180度回動させて前記工作物を反転させる反転駆動手段(76)と、
前記対向側挟持部材(84)が前記載置側挟持部材(81)より上方に位置した状態では前記対向側挟持部材(84)を前記工作物の授受が可能な待機位置に移動可能であるとともに、前記載置側挟持部材(81)が前記対向側挟持部材(84)より上方に位置した状態では前記載置側挟持部材(81)を前記待機位置に移動可能である待機移動手段(75,78)とを有し、
前記載置側挟持部材(81)および前記対向側挟持部材(84)の前記工作物を反転させるための回動運動は、水平方向の反転軸線を中心とする回動運動である工作物反転装置。A body (77) that can be attached to the machine tool (1) or installed in the vicinity of the machine tool (1);
A mounting-side clamping member (81) provided rotatably with respect to the main body (77) and capable of mounting a workpiece;
The workpiece mounted on the mounting-side clamping member (81) is provided in front of the mounting-side clamping member (81) so as to be rotatable with respect to the main body (77). An opposing side clamping member (84) capable of cooperating and clamping with the placement side clamping member (81);
Provided in at least one of the placement side clamping member (81) and the opposing side clamping member (84), and orthogonal to the opposing direction of the placement side clamping member (81) and the opposing side clamping member (84). A regulating member (842) for regulating the movement of the workpiece in the direction to
Reversal drive means (76) for reversing the workpiece by rotating the placing-side clamping member (81) and the opposing-side clamping member (84) which sandwiched the workpiece 180 degrees ;
In a state where the opposing side clamping member (84) is positioned above the placement side clamping member (81), the opposing side clamping member (84) can be moved to a standby position where the workpiece can be transferred. In the state in which the placement side clamping member (81) is positioned above the opposing side clamping member (84), the standby movement means (75,) capable of moving the placement side clamping member (81) to the standby position. 78)
The work reversing device in which the rotational motion for reversing the workpiece of the placement-side clamping member (81) and the opposing-side clamping member (84) is a rotational motion about a horizontal reversal axis. .
前記規制部材(842)は、前記工作物の外周部または内周部と少なくとも3位置で係合可能に設けられたものである工作物反転装置。The workpiece reversing device according to claim 1 ,
The workpiece reversing device, wherein the regulating member (842) is provided so as to be able to engage with an outer peripheral portion or an inner peripheral portion of the workpiece at at least three positions.
前記規制部材(842)は、前記工作物の径方向に位置調整可能に設けられたものである工作物反転装置。The workpiece reversing device according to any one of claims 1 and 2 ,
The workpiece reversing device, wherein the regulating member (842) is provided so that its position can be adjusted in the radial direction of the workpiece.
前記載置側挟持部材(81)または前記対向側挟持部材(84)の前記待機位置への移動は、前記反転軸線と直交する水平方向の軸線を中心とする回動運動により行うものである工作物反転装置。The workpiece reversing device according to any one of claims 1 to 3 ,
The movement of the placement-side clamping member (81) or the opposing-side clamping member (84) to the standby position is performed by a rotational movement about a horizontal axis perpendicular to the reverse axis. Object reversing device.
前記載置側挟持部材(81)は、前記対向側挟持部材(84)が前記待機位置へ移動した状態において、前記工作物の載置面が下方を向く上端位置に回動可能なものである工作物反転装置。 The placement-side clamping member (81) can be rotated to the upper end position where the workpiece mounting surface faces downward in a state where the opposing-side clamping member (84) has moved to the standby position. Workpiece reversing device.
前記工作機械(1)は、主軸(5)が略垂直方向の軸線を有し、前記主軸(5)先端のチャック(6)により前記工作物の搬送を行うものである工作物反転装置。The workpiece reversing device according to any one of claims 1 to 5 ,
In the machine tool (1), the spindle (5) has a substantially vertical axis, and the workpiece is transferred by a chuck (6) at the tip of the spindle (5).
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