JP4364498B2 - 異常放電検出装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置などに使用されるチャンバの内部で発生する異常放電を検出するための異常放電検出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
真空機器の特にプラズマエッチング装置において、チャンバ内部での異常な放電現象を、チャンバの窓部分から目視で確認できることがある。また、放電のエネルギが大きい場合は、例えば半導体ウエーハ上に焼損痕が見られる。しかし、一般にチャンバの窓は小さいので、チャンバ内の全ての領域を目視することはできない。また、放電による発光は、小さなスポット状で一瞬に消滅することが多いため、目視では認識できないことも少なくない。更に、プラズマ処理中に帯電したウエーハを次のステージに移動するために、ウエーハの裏面を金属のピンで突き上げる、この時点で生じる静電気放電現象を目視することは不可能である。
【0003】
以上の放電現象は、ウエーハの一部又は全領域の絶縁を破壊じて、電子デバイスの生産性を著しく低下させる。ここでは、プラズマエッチング装置の事例を示したが、真空中では低い電界でも放電が起こりやすいため、イオンミリング装置、イオン注入装置、金属被膜を形成するスパッタ装置などでも同じ放電現象が発生する。
【0004】
近年では、これらの異常放電について、プラズマエッチング装置の外部壁面に音響センサを取り付け放電音によってモニタする技術や、約13MHzの交流電圧源の高調波電流の変化によってモニタする技術が発表されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
「超音波TECHNO 2002.5-6」、日本工業出版株式会社、p41−46
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、音響を使う場合、放電環境が真空のため、放電位置によっては音波が壁面に到達しないことがあった。また、高調波電流を使う場合、動作中に高周波電極板に直接放電しない現象は検出できない、及び、プラズマ状態以外の搬送中の放電現象は検出できない、などの不都合があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、異常放電の発生の有無を精度良くモニタできる異常放電検出装置及び方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る異常放電検出装置は、絶縁体からなる窓部を有するチャンバ内で発生する放電の異常を検出する装置である。そして、前記チャンバの内部以外の方向から到来する電磁波を遮断すると共に、放電に伴う電磁波を窓部を介して受信する受信アンテナと、この受信アンテナで受信された電磁波を電気信号として出力する検出手段とを備えている。ここでいう「絶縁体」とは、電気的な絶縁体のことであり、例えば誘電体と同じ意味である。
【0009】
放電には必ず電磁波の放射を伴う。一方、一般のチャンバは、金属製であるため、電磁波が漏れ出ない構造になっている。そこで、本発明者は、チャンバに必ず設けられている覗き窓に着目し、この覗き窓から僅かに洩れ出る電磁波を捕らえることを思い付いた。つまり、チャンバ内で発生した電磁波を窓部を介して受信アンテナで捕らえることによって、異常放電の発生の有無を確実にモニタする。このとき、検出に高周波電流を用いていないので、電極に発生した放電以外の、静電気などによる放電も確実に検出できる。また、チャンバの内部以外の方向(例えばチャンバ自体またはチャンバの外部)から到来する不要な電磁波が遮断されるため、放電に伴って発生する電磁波を精度よく受信することができ、S/N比を向上させることができる。
【0010】
受信アンテナは、チャンバ外の窓部の近傍に設置される、としてもよい。この場合は、受信アンテナを移動してチャンバの窓部の近傍に置くことにより、どのようなチャンバにも受信アンテナを取り付けることができる。
前記受信アンテナは、前記チャンバ内に設置する、としてもよい。これにより、外部からの不要な電磁波をより効果的に排除しながら、チャンバ内での放電の発生をより確実に検出することができる。
【0011】
受信アンテナは、窓部の絶縁体内に設けられた、としてもよい。この場合は、受信アンテナがチャンバ内の放電発生位置に近づくことにより、強い電磁波を捕らえられるので、放電の検出能力が向上する。このとき、受信アンテナの一部を絶縁体内から突出させてチャンバ内に設けると、より強い電磁波を捕らえられるので、放電の検出能力がより向上する。
【0012】
窓部は円形であり、受信アンテナはループアンテナである、としてもよい。窓部が円形であれば、窓部から洩れ出る電磁波も円錐状にチャンバ外へ放射される。そのため、受信アンテナをループアンテナとすることにより、効率よく電磁波を受信できる。
【0013】
受信アンテナは、ループアンテナが形成された誘電体基板と、一方向に向けて開放した形状を有し、開放部を塞ぐように前記誘電体基板が取り付けられたシールドケースと、を有する、としてもよい。ループアンテナを誘電体基板に例えばプリント加工することにより、部品点数を減らすことができ、しかもアンテナとしての特性のバラツキを抑えることができる。
【0014】
受信アンテナの背面側に取り付けられ、該背面側に到来する電磁波を受信する第1補助アンテナと、前記チャンバの壁面に取り付けられ、該壁面を伝搬する電磁波を受信する第2補助アンテナと、をさらに有し、前記検出手段は、前記受信アンテナで受信された電磁波の信号成分から前記第1補助アンテナ及び第2補助アンテナで受信された電磁波に対応する信号成分を除いて、前記受信アンテナで受信された電磁波を電気信号として出力する、としてもよい。この構成によれば、検出対象のチャンバ内部での放電に伴う電磁波以外の不要な電磁波が第1補助アンテナ及び第2補助アンテナに受信される。従って、受信アンテナに不要な電磁波が受信されたとしても、放電に伴う電磁波と不要な電磁波とを識別することができ、受信精度を一層向上させることができる。
【0015】
検出手段は、チャンバに間する動作の時間変化に重ねて電磁波の時間変化を表示する機能を有する、又は電磁波の周波数スペクトラムを表示する機能を有する、としてもよい。このような機能は、例えばオシロスコープ、スペクトラムアナライザ、パーソナルコンピュータ等によって実現される。チャンバに間する動作の時間変化に重ねて電磁波の時間変化を表示することにより、チャンバに関する動作と異常放電との因果関係が明瞭になる。電磁波の周波数スペクトラムを表示することにより、異常放電による電磁波か否かが明瞭になる。異常放電による電磁波は、特有の周波数スペクトラムになるからである。
【0016】
本発明に係る異常放電検出方法は、本発明に係る異常放電検出装置に使用されるものである。
【0017】
換言すると、本発明は、プラズマエッチング装置、イオン注入装置、スパッタ装置などの真空チャンバ内で高電圧を印加する装置において、そのチャンバ内で発生する放電現象を、放電が放射する電磁波によって検出し、放電発生の有無をモニタすることを特徴とする計測方法である。このとき、電磁波を検出する受信アンテナの位置は、チャンバ内又はチャンバに取り付けられたガラス窓の外側の近傍である。
【0018】
更に具体的に言えば、本発明は次のような特徴を有する。
(1)半導体製造装置(プラズマエッチング、スパッタ、イオンミリング、イオン注入などの装置)のチャンバ内に発生する(異常)放電を、放電が放射する電磁波によって検出する。
(2)チャンバの内部、外部又はガラス窓にアンテナ(ループアンテナ、モノポールアンテナなど)を取り付ける。
(3)チャンバ内部にアンテナを取り付ける場合は、アンテナ金属を露出した状態とする、又はアンテナをガラスなど電磁波を吸収しづらい材料で封止する。
(4)電磁波の時間応答特性(周波数、時定数など)によって、発生箇所の推定や、発生履歴(発生原因)情報を表示するシステムとする。
(5)複数のフィルタなどを用いた回路によって、電磁波の周波数スペクトラムを示す。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る異常放電検出装置による放電検出の原理を示す概略断面図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0020】
本実施形態の異常放電検出装置10は、ガラスからなる窓部12を有するチャンバI4内で発生する放電の異常を検出する装置であって、放電に伴う電磁波Eを窓郎12を介して受信する受信アンテナ18と、受信アンテナ18で受信された電磁波Eを電気信号Sとして出力する検出手段としての検出器20とを備えている。
【0021】
チャンバ14は、プラズマドライエッチング装置に用いられている。チャンバ14内には、加工対象物となる半導体のウエーハ22を乗せた陽極24と、ガスGの吹き出し口を兼ねる陰極26とが収容されている。陽極24には、チャンバ14外の高周波電圧源28及び直流電圧源30が接続されている。ガスGは、チャンバI4上端の導入口32から導入され、ウエーハ22の周囲を通って、チャンバ14下端の排出口34から排出される。ここで、高周波電圧源28及び直流電圧源30からそれぞれ高周波電圧及び直流電圧が、陽極24には印加されたとする。すると、陽極24と陰極26との間のガスGがプラズマ化し、そのプラズマがウエーハ22をエッチングする。
【0022】
次に、異常放電検出装置10の動作を説明する。
【0023】
放電には必ず電磁波Eの放射を伴う。一方、チャンバ14は、金属製であるため電磁波が洩れ出ない構造になっている。しかし、窓部12はガラスであるので、ここから僅かに電磁波Eが洩れ出す。そこで、チャンバ14内で発生した電磁波Eを窓部12を介して受信アンテナ18で捕らえることによって、異常放電の発生の有無を確実にモニタする。このとき、検出に高周波電流を用いていないので、陽極24又は陰極26に発生した放電以外の、静電気などによる放電も確実に検出できる。
【0024】
また、受信アンテナ18は、チャンバ14外の窓部12の近傍に設置される。そのため、受信アンテナ18を移動してチャンバ14の窓部12の近傍に置くことにより、どのようなチャンバにも受信アンテナ18を取り付けることができる。
【0025】
更に、窓部12は円形であり、受信アンテナ18はループアンテナである。窓部12が円形であれば、窓部12から洩れ出る電磁波Eも円錐伏にチャンバ14外へ放射される。そのため、受信アンテナ18をループアンテナとすることにより、効率よく電磁波Eを受信できる。
【0026】
次に、言葉を換えて、異常放電検出装置10の動作をもう一度説明する。
【0027】
異常放電はチャンバ14内のいずれの位置でも発生する。放電が発生すると、その周辺に電磁波Eが放射される。金属で閉じられたチャンバ14内の電磁波Eは、チャンバ14外へ伝搬しづらいが、金属の一部に誘電体であるガラス窓すなわち窓部12などがあれば、そこから放出される。そこで、窓部12の外側近傍に電磁波Eを検出する受信アンテナI8を設置すれば、チャンバ14内部の異常放電をモニタするこどができる。受信アンテナ18から発生した電界を読み取る検出器20には、一般にはオシロスコープなどが用いられる。そのオシロスコープに表示された周波数特性や時定数に基づき、放電の位置などの情報を得る。
【0028】
また、検出器20を高周波増幅器として、その出力信号を複数に分波し、それぞれ帯域パスフィルタを通すことにより、放電に特有の周波数成分を抽出し、その周波数成分の有無によって、チャンバ14内で放電が発生しているか否かをモニタするようにしてもよい。更に、周波数成分を読み取ることによって、電磁波Eを放射する放電の特徴(時定数、ピーク値、静電容量、インダクタンス、放電抵抗など)に基づき、放電箇所や原因を推定することもできる。
【0029】
図2は、図1に示す構成において、上述のループアンテナである受信アンテナ18に代えて、モノポールアンテナである受信アンテナ44を採用した場合の構成図である。受信アンテナ44と検出器20は異常放電検出装置40を構成する。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0030】
異常放電検出装置40は、絶縁体からなる窓部42を有するチャンバ14内で発生する放電の異常を検出する装置であって、放電に伴う電磁波Eを窓部42を介して受信する受信アンテナ44と、受信アンテナ44で受信された電磁波Eを電気信号Sとして出力する検出手段としての検出器20とを備えている。
【0031】
窓部42は、覗くことを目的としたものではなく、ハーメチックシールなどの気密封止型のコネクタである。また、受信アンテナ44は、その一部をチャンバ14内に突出させたモノポールアンテナである。
【0032】
異常放電検出装置40によれば、第1実施形態に比べて受信アンテナ44がチャンバ14内の放電発生位置に近づくことにより、強い電磁波を捕らえられるので、放電の検出能力が向上する。
【0033】
図3は、上述の図1に示す構成において、ループアンテナを窓部50のガラス板54内に封止した場合の構成を示し、図3[1]は正面図、図3[2]は図3[1]におけるIII−III線縦断面図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0034】
図3に示す構成は、窓部50及び受信アンテナ52のみが図1に示す構成と異なる。したがって、窓部50及び受信アンテナ52についてのみ説明する。窓部50は、円形であり、ガラス板54と金属枠56とからなる。受信アンテナ52は、ガラス板54内に封止されたループアンテナであり、その両端に電極58,60が設けられている。これらの電極58,60に検出器20(図1)が接続される。
【0035】
図3に示す構成によれば、図1に示す構成に比べて受信アンテナ52がチャンバ14(図1)内の放電発生位置に近づくことにより、強い電磁波を捕らえられるので、放電の検出能力が向上する。なお、受信アンテナ52はループアンテナとしたが、ガラス板54内に封止するアンテナはどのような形状でもよい。
【0036】
図4は、上述の図1に示す構成において、さらにコントローラ76と、検出結果を処理するためのパーソナルコンピュータ72を備えた例を示す構成図である。受信アンテナ18、検出器20、パーソナルコンピュータ72は異常放電検出装置70を構成する。図5は、図4の異常放電検出装置70における表示画面の一例を示す説明図である。以下、これらの図面に基づき説明する。ただし、図4において図1と同一部分は同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0037】
異常放電検出装置70は、ガラスからなる窓部12を有するチャンバ14内で発生する放電の異常を検出する装置であって、放電に伴う電磁波Eを窓部12を介して受信する受信アンテナ18と、受信アンテナ18で受信された電磁波Eを電気信号Sとして出力する検出手段としての検出器20及びパーソナルコンピュータ72とを備えている。
【0038】
検出器20は、オシロスコープとスペクトルアナライザとの機能を併せ持ち、電磁波Eに関する情報(ディジタル信号)をパーソナルコンピュータ72へ出力する。電磁波Eに関する情報とは、例えば電磁波Eの時間変化や電磁波Eの周波数スペクトラムである。一方、チャンバ14(すなわちプラズマドライエッチング装置)のコントローラ76は、プラズマドライエッチング装置の動作に関する情報(ディジタル信号)を、パーソナルコンピュータ72へ出力する。プラズマドライエッチング装置の動作に関する情報とは、例えばRF電力、ESC電圧、ガス圧などである。
【0039】
パーソナルコンピュータ72は、チャンバ14に関する動作の時間変化に重ねて電磁波Eの時間変化を表示する機能、及び電磁波Eの周波数スペクトラムを表示する機能を、コンピュータプログラムによって実現している。そのようなコンピュータプログラムは、従来から知られている一般的なものに準ずる。例えば、チャンバ14に関する動作の時間変化を表示するためのコンピュータプログラムは、既に知られている。したがって、そのコンピュータプログラムにおいて表示対象となるパラメータに電磁波Eを加えることにより、チャンバ14に関する動作の時間変化に重ねて電磁波Eの時間変化を表示することができる。
【0040】
表示画面74では、プラズマドライエッチング装置の動作の時間変化に、電磁波Eの時間変化を重ねて表示している。図示するA,B,Cが電磁波Eである。チャンバ14に関する動作の時間変化に重ねて電磁波Eの時間変化を表示することにより、チャンバ14に関する動作と放電との因果関係が明瞭になる。また、電磁波Eの周波数スペクトラムを表示することにより、放電による電磁波か否かが明瞭になる。
【0041】
換言すると、表示画面74は、異常放電による電磁波Eの発生を、プラズマドライエッチング装置の動作状態を示すコントロール画面に重ねて表示した伏態である。電磁波Eを検出した時の情報をコントロール画面に入れることによって、処理対象のウエーハ22がどのような状態(例えば、プラズマ処理中、搬送中など。)に置かれているかがわかるので、放電の原因の特定が容易になる。
【0042】
以上のように、異常放電検出装置70を用いることにより、他の伏態表示と同時に竃磁波Eをモニタする機能を有する真空装置や、複数の真空装置の放電発生を同時にモニタする生産ライン監視システム等を実現することが可能となる。
【0043】
本発明に係る異常放電検出装置は、前述の図1に示す受信アンテナ18に主要な特徴を有するものであり、以下、本発明に係る異常放電検出装置が備える受信アンテナの各実施形態を順に説明する。
まず、本発明の第1実施形態を説明する。図6に、本実施形態に係る異常放電検出装置が備える受信アンテナ180の構成を示す。本異常放電検出装置は、上述の図1に示す構成において、受信アンテナ18として図6に示す受信アンテナ180を備えたものであり、その他の構成は図1に示す構成と同様である。以下、図1を適宜援用する。
【0044】
図6[1]は受信アンテナ180の斜視図であり、図6[2]はその2面図である。図6において、ループアンテナ181は図1に示す受信アンテナ18に相当し、支持部材184によりシールドケース182の内部に固定されている。シールドケース182は、一方向に向けて開放した概略箱状の形態を有している。ループアンテナ181は、シールドケース182の開口方向の軸の周りに巻回するようにしてシールドケース182に固定されている。
【0045】
受信アンテナ180は、シールドケース182の開口部が窓部12に対向するようにして、チャンバ14の外側に装着される。受信アンテナ180をチャンバ14に装着した状態は、図1において、受信アンテナ18をシールドケース182で覆ったものと等価になる。
【0046】
次に、受信アンテナ180の作用を説明する。
チャンバ14の内部で放電が発生すると、この放電に伴って電磁波Eが発生する。この電磁波Eの大部分は金属製のチャンバ14の壁面に遮断されるが、その一部は窓部12から外部に漏れ出す。外部に漏れ出した電磁波Eは、受信アンテナ180を構成するループアンテナ181に受信されて検出器20に検出される。これにより、チャンバ14の内部で発生した放電が検出される。
【0047】
ここで、ループアンテナ181の周囲は、チャンバ14の窓部12を除いてシールドケース182で覆われているので、チャンバ14の内部以外の方向からループアンテナ181に到来する不要な電磁波はシールドケース182に遮断される。従って、この受信アンテナ180によれば、チャンバ14の外部の装置が不要な電磁波(雑音)を発生しても、その電磁波を遮断し、チャンバ14の内部で発生した電磁波のみを的確に受信することが可能となる。従って、チャンバ14内の放電を精度よく検出することが可能になる。
【0048】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る異常放電検出装置は、上述の図1に示す構成において、受信アンテナ18として図7に示す受信アンテナ190を備えたもので、その他の構成は図1に示す構成と同様である。本実施形態に係る受信アンテナ190の基本原理は上述の第1実施形態に係る受信アンテナ180と同様であるが、本実施形態では、ループアンテナ191aをプリント基板(誘電体)191上に形成してシールドケース192と一体化している。
【0049】
図7[1]は受信アンテナ190の斜視図であり、図7[2]はその分解図である。図7に示すように、4角形状のプリント基板191の一面側には、その外周縁に沿ってループアンテナ191aが巻回されるように形成されており、その外周部にはネジ止め用の孔191bが開口されている。プリント基板191の材質としては、電磁波の透過を妨げない例えば誘電体が使用される。
【0050】
シールドケース192は、上述の図6に示すシールドケース182と同様に一方向に向けて開放した形状を有するが、その開口部を塞ぐようにプリント基板191が取り付けられる。具体的には、シールドケース192の内面側には、開口部の周縁に沿って枠体192aが突設されており、この枠体192aにプリント基板191の外周部がネジ止めにより固定される。シールドケース192の側面部にはコネクタ端子192bが取り付けられており、シールドケース192の内部で給電線(図示なし)を介してループアンテナ191aの給電端と電気的に接続されている。
【0051】
図8[1]は、プリント基板191の正面図であり、電磁波の受信面を示す。同図に示すように、受信面となるプリント基板191の一面側には、その外周縁に沿ってループアンテナ191aが形成され、受信すべき電磁波がループアンテナ191aの内周側を通過するように、ループアンテナ191aの内周側が大きく空けられている。ループアンテナ191aの給電端191bはスルーホール等によりプリント基板191の裏面側に引き出され、シールドケース内部で給電線を介してコネクタ端子192bに接続される。
【0052】
また、図8[2]に示すように、プリント基板191はシールドケース192の開口端側に取り付けられるが、開口端からプリント基板191までの距離d1は、チャンバ14の窓部12に対する取り付け状態などを考慮して適切に設定される。また、プリント基板191からシールドケース192の背板までの距離d2については、アンテナとしての特性等を考慮して適切に設定される。
【0053】
図7および図8に示す受信アンテナ190の基本的な作用は上述の受信アンテナ180と同様であるが、本受信アンテナ190の場合、プリント基板191にループアンテナ191aを形成しているので、ループアンテナ191aの配線密度を高くすることができる。従って、ループアンテナの内周側の受信面積を拡大することができ、これにより受信感度を高めることが可能になる。
【0054】
次に、本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態に係る異常放電検出装置は、上述の図1に示す構成において、受信アンテナ18として図6に示す受信アンテナ180を備えると共に、不要な電磁波を受信するための補助アンテナ180A(第1補助アンテナ)と補助アンテナ180B(第2補助アンテナ)をさらに備える。図9に、本実施形態に係る異常放電検出装置が備える受信アンテナ180,180A,180Bの各配置を示す。その他の構成は図1に示す構成と同様である。本実施形態では、受信アンテナ180に加えて不要な電磁波を受信するための補助アンテナを備えることにより、放電に伴う電磁波と不要な電磁波とを識別可能とし、これにより受信精度を向上させる。
【0055】
図9において、受信アンテナ180及び補助アンテナ180A,180Bに付した矢印は受信の方向を表している。受信アンテナ180は、その受信方向がチャンバ14の窓部12に向けられるようにしてチャンバ14に取り付けられる。受信アンテナ180の背面側には補助アンテナ180Aが取り付けられ、その受信方向は受信アンテナ180とは逆方向に向けられている。チャンバ14の外壁面には補助アンテナ180Bが取り付けられ、その受信方向はチャンバ14の壁面に向けられている。これら補助アンテナ180A,180Bで受信された信号は、受信アンテナ180で受信された信号と共に検出器20に供給される。
【0056】
本実施形態の作用を説明する。
受信アンテナ180によりチャンバ14の内部の放電に伴う電磁波が受信され、検出器20に供給される。検出器20は受信アンテナ180で受信された電磁波を電気信号として出力する。ここで、チャンバ外部の周辺装置等が雑音となる不要な電磁波を発生すると、この電磁波は補助アンテナ180Aまたは補助アンテナ180Bに受信される。補助アンテナ180Aは、チャンバ14の外の周辺装置から空間を伝搬して受信アンテナ180に到来する不要な電磁波を受信し、補助アンテナ180Bは、チャンバ14の壁面を伝搬して到来する不要な電磁波を受信する。
【0057】
一方、受信アンテナ180は、チャンバ14の内部で発生する放電に伴う電磁波を受信する。このとき、チャンバ外から到来する不要な電磁波の大部分はシールドケース182で遮断されるが、その不要な電磁波のエネルギーが強い場合には、一部がループアンテナ181に到達する。従ってこの場合、受信アンテナ180には放電に伴う電磁波(信号成分)と不要な電磁波(雑音成分)の双方が受信されることになる。
【0058】
しかし、受信アンテナ180に受信された不要な電磁波は補助アンテナ180Aまたは補助アンテナ180Bにも受信されるので、これら補助アンテナに受信された信号を参照することにより、受信アンテナ180に受信された電磁波に含まれる不要な電磁波を識別することが可能になる。即ち、受信アンテナ180に受信された信号成分のうち、補助アンテナ180A,180Bに受信された信号成分と符合する位相を有するものを雑音成分として識別できる。そこで、検出器20は、受信アンテナ180で受信された電磁波を電気信号として出力する際に、この電磁波の信号成分から補助アンテナ180A,180Bで受信された電磁波に対応する信号成分を取り除く。これにより、S/N比が改善され、検出精度が向上する。
【0059】
なお、本発明は、言うまでもなく、上記第1乃至第3実施形態に限定されるものではない。例えば、受信アンテナの形状は、ループアンテナに限らず、ダイポールアンテナやアレイアンテナ等としてもよい。また、シールドケースの形状も箱型に限らず、例えば一端側が閉じられた円筒状(円柱状)としてもよく、あるいは必要な特性が得られる限度において、板状(平板状)としてもよい。また、不要な電磁波を受信するための補助アンテナの設置箇所も上述の例に限定されず、さらに増やしてもよい。逆に、不要な電磁波の発生源が限られているのであれば、必要な部位にのみ補助アンテナを限定的に設置するものとしてもよい。
【0060】
また、本発明は、放電に伴って発生する磁気を検出するものと見ることも可能である。即ち、受信アンテナを構成するループアンテナをコイルと見れば、このコイルと交差する磁束の変化に応じた電圧がループコイルの端子間電圧として現れる。従って、ループアンテナの端子間電圧をモニタすることにより、チャンバ内部で発生した放電を検出することが可能となる。この場合、シールドケース182,192の素材としては、磁界を遮蔽(遮断)する性質を有するものが使用される。
【0061】
【発明の効果】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、チャンバ外から到来する電磁波を遮断すると共にチャンバ内で発生した電磁波を窓部を介して受信アンテナで捕らえることによって、異常放電の発生の有無を確実にモニタできる。このとき、検出に高周波電流を用いていないので、電極に発生した放電以外の、静電気などによる放電も精度良く検出できる。
【0062】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、受信アンテナをチャンバ外の窓部の近傍に設置されるものとしたことにより、どのようなチャンバにも受信アンテナを取り付けることができる。
【0063】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、受信アンテナをチャンバ内に設置されるものとしたことにより、チャンバ内での放電を精度良く検出することができる。
【0064】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、受信アンテナを窓部の絶縁体内に設けたことにより、受信アンテナをチャンバ内の放電発生位置に近づけることができ、これにより強い電磁波を捕らえられるので、放電の検出能力を向上できる。
【0065】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、受信アンテナの一部を絶縁体内から突出させてチャンバ内に設けたことにより、受信アンテナをチャンバ内の放電発生位置により近づけることができ、これにより更に強い電磁波を捕らえられるので、放電の検出能力をより向上できる。
【0066】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、窓部が円形であれば窓部から洩れ出る電磁波も円錐伏にチャンバ外へ放射されるので、受信アンテナをループアンテナとすることにより、効率よく電磁波を受信できる。
【0067】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、ループアンテナが形成された誘電体基板と、前記誘電体基板が取り付けられたシールドケースとにより受信アンテナを構成したことにより、部品点数を削減することができる。
【0068】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、受信アンテナの背面側に到来する電磁波を受信する第1補助アンテナと、チャンバの壁面を伝搬する電磁波を受信する第2補助アンテナとをさらに有することにより、シールド手段により不要な電磁波の一部が遮断されずに受信アンテナに受信されたとしても、不要な電磁波を識別することができ、S/N比を向上させることができる。
【0069】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、チャンバに関する動作の時間変化に重ねて電磁波の時間変化を表示することにより、チャンバに関する動作と異常放電との因果関係を明瞭に把握できる。
【0070】
本発明に係る異常放電検出装置及び方法によれば、電磁波の周波数スペクトラムを表示することにより、異常放電に特有の電磁波の周波数スペクトラムを検出できるので、異常放電による電磁波か否かを明瞭に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る異常放電検出装置の構成(ループアンテナを用いた場合)と原理を説明するための図である。
【図2】 本発明に係る異常放電検出装置の構成(ダイポールアンテナを用いた場合)を説明するための図である。
【図3】 本発明に係る異常放電検出装置の受信アンテナの構成(ループアンテナを窓部のガラス板に埋め込んだ場合)を示し、図3[1]は正面図、図3[2]は図3[1]におけるIII−III線縦断面図である。
【図4】 本発明に係る異常放電検出装置の他の構成例を示す図である。
【図5】 図4の異常放電検出装置における表示画面の一例を示す説明図である。
【図6】 本発明の第1実施形態に係る異常放電検出装置が備える受信アンテナの構成を示す図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る異常放電検出装置が備える受信アンテナの構成を示し、図7[1]は斜視図、図7[2]は分解図である。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る受信アンテナの詳細構成を示し、図8[1]は正面図、図8[2]は断面図である。
【図9】 本発明の第3実施形態に係る異常放電検出装置が備える受信アンテナ及び補助アンテナの配置を説明するための図である。
【符号の説明】
10,40,70 異常放電検出装置
12,42,50 窓部
14 チャンバ
18,44,52 受信アンテナ
20 検出器(検出手段)
72 パーソナルコンピュータ(検出手段)
E 電磁波
S 電気信号
180 受信アンテナ
180A,180B 補助アンテナ
181 ループアンテナ
182 シールドケース
190 受信アンテナ
191 プリント基板
192 シールドケース
191a ループアンテナ
Claims (12)
- 絶縁体からなる窓部を除いて電磁波が洩れ出ない構造を有し、プラズマを閉じ込めたチャンバ内で発生する放電の異常を検出する装置であって、
前記チャンバ外の前記窓部の近傍に設置され、前記チャンバの内部以外の方向から到来する電磁波を遮断すると共に、前記放電に伴う電磁波を前記窓部を介して受信する受信アンテナと、
前記受信アンテナで受信された電磁波を電気信号として出力する検出手段と、
を備え、
前記受信アンテナは、
ループアンテナと、
一方向に向けて開放した形状を有するシールドケースと、
を有し、
前記ループアンテナは、前記シールドケースの開口方向の軸の周りに巻回するようにして前記シールドケースに固定されている、
異常放電検出装置。 - 前記窓部は円形である、
請求項1に記載の異常放電検出装置。 - 前記受信アンテナは、前記ループアンテナが形成された誘電体基板をさらに有し、
前記誘電体基板は、前記シールドケースの開放部を塞ぐように前記シールドケースに取り付けられている、
請求項1又は2に記載の異常放電検出装置。 - 前記受信アンテナの背面側に取り付けられ、該背面側に到来する電磁波を受信する第1補助アンテナと、
前記チャンバの壁面に取り付けられ、該壁面を伝搬する電磁波を受信する第2補助アンテナと、
をさらに有し、
前記検出手段は、前記受信アンテナで受信された電磁波の信号成分から前記第1補助アンテナ及び第2補助アンテナで受信された電磁波に対応する信号成分を除いて、前記受信アンテナで受信された電磁波を電気信号として出力する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の異常放電検出装置。 - 前記検出手段は、前記チャンバに関する動作の時間変化に重ねて前記電磁波の時間変化を表示する機能を有する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の異常放電検出装置。 - 前記検出手段は、前記電磁波の周波数スペクトラムを表示する機能を有する、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の異常放電検出装置。 - 絶縁体からなる窓部を除いて電磁波が洩れ出ない構造を有し、プラズマを閉じ込めたチャンバ内で発生する放電の異常を検出する方法であって、
前記チャンバの内部以外の方向から到来する電磁波を遮断すると共に、前記放電に伴う電磁波を、前記チャンバ外の前記窓部の近傍に設置された受信アンテナを用いて前記窓部を介して受信し、
前記受信アンテナで受信した電磁波を検出手段を用いて電気信号として出力し、
前記受信アンテナは、
ループアンテナと、
一方向に向けて開放した形状を有するシールドケースと、
を有し、
前記ループアンテナは、前記シールドケースの開口方向の軸の周りに巻回するようにして前記シールドケースに固定されている、
異常放電検出方法。 - 前記窓部は円形である、
請求項7に記載の異常放電検出方法。 - 前記受信アンテナは、前記ループアンテナが形成された誘電体基板をさらに有し、
前記誘電体基板は、前記シールドケースの開放部を塞ぐように前記シールドケースに取り付けられている、
請求項7又は8に記載の異常放電検出方法。 - 前記受信アンテナの背面側に取り付けられた第1補助アンテナを用いて該背面側に到来する電磁波を受信し、
前記チャンバの壁面に取り付けられた第2補助アンテナを用いて該壁面を伝搬する電磁波を受信し、
前記検出手段は、前記受信アンテナで受信された電磁波の信号成分から前記第1補助アンテナ及び第2補助アンテナで受信された電磁波に対応する信号成分を除いて、前記受信アンテナで受信された電磁波を電気信号として出力する、
請求項7乃至9のいずれか一項に記載の異常放電検出方法。 - 前記検出手段は、前記チャンバに関する動作の時間変化に重ねて前記電磁波の時間変化を表示する機能を有する、
請求項7乃至10のいずれか一項に記載の異常放電検出方法。 - 前記検出手段は、前記電磁波の周波数スペクトラムを表示する機能を有する、
請求項7乃至11のいずれか一項に記載の異常放電検出方法。
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