JP4362197B2

JP4362197B2 - Spinning reel

Info

Publication number: JP4362197B2
Application number: JP2000081627A
Authority: JP
Inventors: 恒治滝倉
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 2000-03-23
Filing date: 2000-03-23
Publication date: 2009-11-11
Anticipated expiration: 2020-03-23
Also published as: JP2001258438A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り用リール、特に、釣り竿に装着され、釣り竿の軸方向に沿う軸回りに釣り糸を巻き取るスピニングリールに関する。
【０００２】
【従来の技術】
スピニングリールは、一般に、釣り竿の軸方向に沿う軸回りに釣り糸を巻き取るリールである。スピニングリールは、ハンドルを有し釣り竿に装着されるリール本体と、リール本体に前後移動自在に装着されたスプールと、スプールに釣り糸を案内するロータと、ハンドルの回転に連動してロータを回転させるロータ駆動機構とを備えている。
【０００３】
このロータ駆動機構は、ハンドルに回転不能に装着されたフェースギアと、フェースギアに噛み合うピニオンギアとを有している。ピニオンギアは、リール本体の前後に沿って配置された筒状体であり、リール本体に回転自在に支持されている。
【０００４】
ピニオンギアの外周後部には、フェースギアに噛み合う歯部が形成されている。また前部外周には、ロータを回転不能に装着するための面取り部が形成されている。この面取り部には、雄ネジ部が形成されており、この雄ネジ部にロータを固定するための固定ナットが装着されている。ピニオンギアの内周部には、スプールを先端に装着したスプール軸が貫通しており、スプール軸は、ピニオンギアの内周部に前後移動自在に支持されている。これにより、スプール軸は、ピニオンギアを介してリール本体に前後移動自在に装着される。ピニオンギアはしんちゅう製の部材であり、スプール軸は、通常、ピニオンギアの内周面の全長に接触して支持されている。
【０００５】
このような構成の従来のスピニングリールでは、スプール軸がピニオンギアの内周面の全長で支持されているので、スプールに大きな負荷が作用してスプール軸がたわんだ時に、ピニオンギアの内周部とスプール軸との接触圧力が増加してスプール軸とピニオンギアとの摩擦力が増加することがある。両者の摩擦力が増加するとピニオンギアが回りにくくなり、ロータの回転効率が低下し釣り糸の巻き上げ効率が低下する。
【０００６】
そこで、特開平１１−２０６２８７号公報には、ピニオンギアの内周面とスプール軸との間に隙間をあけるとともに、ピニオンギアの前後部内周側でスプール軸を軸方向移動自在に支持するための１対の支持部を設けたものが開示されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、スプール軸がたわんでもスプール軸とロータとの摩擦力が増加しにくくなり、ロータの回転効率の低下を抑えることができる。しかし、ピニオンギアの前部のうち、特に前端でスプール軸を支持すると、固定ナットを締めたとき、締め付けトルクが大きすぎるとピニオンギアが内側に圧縮されて第１支持部でスプール軸を締め付けるおそれがある。このようにスプール軸を締め付けると、スプール軸の前後移動がギクシャクしてスムーズに前後移動しにくくなる。
【０００８】
本発明の課題は、負荷の増大によるロータの回転効率の低下を抑え、かつ固定ナットの締め付けトルクに関わらずスプール軸をスムーズに前後移動できるようにすることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
発明１に係るスピニングリールは、釣り竿に装着され、釣り竿の軸方向に沿う軸回りに釣り糸を巻き取るリールであって、リール本体と、スプール軸と、スプールと、ロータと、フェースギアと、ピニオンギア、固定ナットとを備えている。リール本体は、釣り竿の軸方向と交差する軸回りに回転するハンドルを有し、釣り竿に装着されるものである。スプール軸は、リール本体に前後に沿って装着されたものである。スプールは、スプール軸の先端に装着され外周に釣り糸が巻き付けられるものである。ロータは、スプールの外周側に配置され釣り糸をスプールに巻き付けるための釣り糸案内部を有し、リール本体に回転自在に支持されたものである。フェースギアは、リール本体に回転自在に支持されハンドルに回転不能に装着されたギアである。ピニオンギアは、釣り竿の軸方向に沿う軸回りに回転自在にリール本体に装着されかつ内部をスプール軸が貫通する筒状の本体部と、本体部の後部外周に設けられフェースギアに噛み合う歯部と、本体部の前部外周に設けられロータを回転不能に装着するロータ装着部と、本体部の内周に前端から隙間をあけて設けられスプール軸を前後移動自在に支持する第１支持部とを有するギアである。固定ナットは、ロータをロータ装着部に固定するために本体部の前端から装着されるナットである。ロータ装着部は、ロータを回転不能に係止するために本体部の前部外周に設けられた係止部と、ロータを固定ナットにより固定するために係止部の前側に形成された雄ネジ部とを有し、第１支持部は、固定ナットの後方内周側に設けられている。ピニオンギアは、後部内周に設けられスプール軸を前後移動自在に支持する第２支持部をさらに有する。
【００１０】
このスピニングリールでは、ピニオンギアにロータを固定する際には、ロータをロータ装着部に装着し、固定ナットをロータの本体部の前端から装着してロータをピニオンギアに固定する。このとき、第１支持部がピニオンギアの前端から隙間をあけて設けられているので、前端から固定ナットを装着したときに、締め付けすぎて本体部前端が内側に圧縮しても隙間でそのひずみが吸収される。このため、第１支持部でスプール軸を締め付けにくくなり、固定ナットの締め付けトルクに関わらずスプール軸をスムーズに前後移動できる。また、スプール軸が負荷によりたわんでも、スプール軸を前部内周の第１支持部で支持しているだけで他の部分では支持していないので、他の部分とスプール軸との間に隙間があきピニオンギアがスプール軸に接触しにくい。このため、スプール軸がたわんでもスプール軸とピニオンギアとの摩擦力の増加が生じにくくなり、負荷が増大してもロータの回転効率が低下しにくい。
【００１１】
また、第１支持部が固定ナットの後方内周側に設けられるので、雄ネジ部より後方に位置する。このため、固定ナットを締め付け過ぎても圧縮による影響を受けにくくなり、スプール軸をスムーズに前後移動できる。
【００１２】
さらに、ピニオンギアは、後部内周に設けられスプール軸を前後移動自在に支持する第２支持部をさらに有する。このため、スプール軸がピニオンギアのみで支持されるので、スプール軸を精度よく支持できる。
【００１３】
発明２に係るスピニングリールは、発明１に記載のリールにおいて、第１支持部及び第２支持部の少なくとも一方は、本体部と一体で設けられている。この場合には、本体部と２つの支持部の少なくともいずれか一方が一体で設けられているので、部品点数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。また、ピニオンギアの外径を小さくすることができ、スピニングリールの小型化をより図りやすい。
【００１４】
発明３に係るスピニングリールは、発明１に記載のリールにおいて、第１支持部及び第２支持部の少なくとも一方は、本体部と別に設けられた転がり軸受で構成される。この場合には、転がり軸受によりピニオンギアの回転抵抗が小さくなり、回転効率がさらに向上する。
【００１５】
発明４に係るスピニングリールは、発明１に記載のリールにおいて、第１支持部及び第２支持部の少なくとも一方は、本体部と別に設けられた滑り軸受で構成される。この場合には、滑り軸受は内外径の差を転がり軸受に比べて小さく設定できるので、ピニオンギアの外径を小さくすることができ、スピニングリールの小型化を図りやすい。
【００１６】
発明５に係るスピニングリールは、発明２から４のいずれかに記載のリールにおいて、第１支持部及び第２支持部の他方は、本体部と一体で設けられている。この場合には、本体部と２つの支持部の他方が一体で設けられているので、部品点数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。また、ピニオンギアの外径を小さくすることができ、スピニングリールの小型化をより図りやすい。
【００１７】
【発明の実施の形態】
図１において、本発明の一実施形態によるスピニングリールは、釣り竿Ｒに装着され、釣り竿Ｒの軸方向に沿う軸回りに釣り糸を巻き取るリールであって、ハンドル１を有するリール本体２と、ロータ３と、スプール４とを備えている。ロータ３は、リール本体２の前部に回転自在に支持されており、釣り糸をスプール４に巻き付けるためのものである。スプール４は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ３の前部に前後移動自在に配置されている。
【００１８】
ハンドル１は、図２に示すように、Ｔ字状の把手部１ａと、先端に把手部１ａが回転自在に装着されたＬ字状のクランクアーム１ｂと、クランクアーム１ｂの基端に固定された軸部１ｃとを有している。クランクアーム１ｂは、基端側においてワンタッチで折れ曲がり可能である。軸部１ｃは、図３に示すように断面が矩形の棒状部材である。なお、ハンドル１は、図１及び図３に示す右位置と、図２に示す左位置との左右どちらの装着位置でもリール本体２に装着可能である。
【００１９】
リール本体２は、左側部に開口２ｃを有するリールボディ２ａと、リールボディ２ａから斜め上前方に一体で延びるＴ字状の竿取付脚２ｂと、リールボディ２ａの開口２ｃを閉塞するための蓋体２ｄとを有している。
【００２０】
リールボディ２ａは、図２及び図３に示すように、内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ３をハンドル１の回転に連動して回転させるロータ駆動機構５と、スプール４を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構６とが設けられている。
【００２１】
図４に示すように、リールボディ２ａの図４右側面には、筒状のボス部１７ａが形成されている。ボス部１７ａは、ハンドル軸１０（後述）の図４右端を支持する軸受１６ａを収納するためにリールボディ２ａの内方に突出して形成されている。蓋体２ｄのボス部１７ａに対向する位置には、ボス部１７ｂが形成されている。ボス部１７ｂはハンドル軸１０の図４左端を支持する軸受１６ｂを収納するためにリールボディ２ａの外方に突出して形成されている。ハンドル１が装着された側と逆側のボス部（図４ではボス部１７ａ）は、軸カバー１９により閉塞されている。ハンドル１が装着された側のボス部（図４ではボス部１７ｂ）は、孔あきカバー１９ｂにより水の侵入が防止されている。軸カバー１９及び孔あきカバー１９ｂは、図１に示すように、楕円形の部材であり、それぞれ２本のビス１９ａによりボス部に取り付けられる。なお、外方に突出していないボス部１７ａには、軸カバー１９及び孔あきカバー１９ｂを面一に装着するための楕円形の窪み１８ａが形成されている。
【００２２】
ロータ駆動機構５は、ハンドル１が回転不能に装着されたハンドル軸１０と、ハンドル軸１０とともに回転するフェースギア１１と、このフェースギア１１に噛み合うピニオンギア１２とを有している。ハンドル軸１０の両端は、軸受１６ａ，１６ｂを介してリールボディ２ａに回転自在に支持されている。ハンドル軸１０の図４右端は、軸受１６ａの外側面より内側に位置している。ハンドル軸１０の中心部には断面が矩形の貫通孔１０ａが形成されており、この貫通孔１０ａにハンドル１の軸部１ｃが回転不能に挿入される。軸部１ｃの先端面にはネジ孔１ｄが形成されており、このネジ孔１ｄに螺合する取付ネジ２０によりハンドル１がハンドル軸１０に取り付けられている。取付ネジ２０は、たとえば丸頭や平頭の頭部２０ａと、頭部２０ａより小径のネジ軸部２０ｂとを有しており、頭部２０ａの外径は軸受１６ａの内径より小径でかつ貫通孔１０ａの径より大径である。ハンドル軸１０の右端が軸受１６ａの内側に位置しかつ取付ネジ２０の頭部２０ａが軸受１６ａの内径より小径のため、取付ネジ２０は、軸受１６ａの内側でハンドル軸１０にハンドル１の軸部１ｃを取付可能である。このため、図４右側のボス部１７ａを外方に突出させる必要がなくなり、リールボディ２ａの表面を滑らかな面にすることができる。
【００２３】
ピニオンギア１２は、図５に示すように、釣り竿の軸方向に沿う軸回りに回転自在にリール本体２に装着されており、その前部１２ａはロータ３の中心部を貫通しており、固定ナット１３によりロータ３と固定されている。ピニオンギア１２は、リール本体２に回転自在に装着された本体部１２ｂと、歯部１２ｃと、ロータ装着部１２ｄと、第１及び第２支持部１２ｅ，１２ｆとを有している。
【００２４】
本体部１２ｂは、たとえば高張力しんちゅう製の筒状の部材であり、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受１４ａ，１４ｂを介してリール本体２に回転自在に支持されている。この本体部１２ｂの内部をスプール軸１５が貫通している。
【００２５】
歯部１２ｃは、本体部１２ｂの後部外周に、たとえばはす歯状に形成されており、フェースギア１１に噛み合っている。この歯部１２ｃは、オシレーティング機構６にも噛み合っている。
【００２６】
ロータ装着部１２ｄは、本体部１２ｂの前部外周に面取り形成された対向する平坦面からなる係止部１２ｈと、係止部１２ｈの前側に形成された雄ネジ部１２ｇとにより構成され、ロータ３を回転不能に装着する。雄ネジ部１２ｇは、ロータ装着部１２ｄの前側外周面に形成されており、この雄ネジ部１２ｇに固定ナット１３が螺合する。固定ナット１３は、図１に示すように、リテーナ１３ａにより回り止めされている。リテーナ１３ａは、前壁３３にネジ１３ｂにより固定されている。
【００２７】
第１支持部１２ｅは、本体部１２ｂの係止部１２ｈ形成部分の後側内周に突出して一体形成された滑り軸受である。第１支持部１２ｅは、本体部１２ｂの内周部前端から間隔を隔ててロータ装着部１２ｄの内周側に形成されている。第１支持部１２ｅはスプール軸１５を前後移動自在に支持する。第２支持部１２ｆは、本体部１２ｂの後部内面に内側に突出して一体で形成された滑り軸受である。
【００２８】
この結果、本体部１２ｂの内周面は、第１支持部１２ｅの前方及び第１支持部１２ｅと第２支持部１２ｆとの間にスプール軸１５との間で隙間が形成されている。このため、スプール４に重負荷が作用してスプール軸１５がたわんでもピニオンギア１２との摩擦力は増加せず、ロータ３の回転効率が低下しにくい。また、固定ナット１３の締め付けトルクが大きすぎて本体部１２ｂの前端部が内方に圧縮しても第１支持部１２ｅがスプール軸１５を締め付けにくくなり、スプール軸１５をスムーズに前後移動させることができる。また、２つの支持部１２ｅ，１２ｆを本体部１２ｂと一体形成しているので、部品点数が少なくなりコストダウンを図れる。
【００２９】
オシレーティング機構６は、スプール４の中心部にドラグ機構６０を介して連結されたスプール軸１５を前後方向に移動させてスプール４を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構６は、スプール軸１５の略直下方に平行に配置された螺軸２１と、螺軸２１に沿って前後方向に移動するスライダ２２と、螺軸２１の先端に固定された中間ギア２３とを有している。スライダ２２にはスプール軸１５の後端が回転不能に固定されている。中間ギア２３は、ピニオンギア１２の歯部１２ｃに噛み合っている。
【００３０】
ロータ３は、図３に示すように、円筒部３０と、円筒部３０の側方に互いに対向して設けられた第１及び第２ロータアーム３１，３２とを有している。円筒部３０と両ロータアーム３１，３２とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
【００３１】
円筒部３０の前部には前壁３３が形成されており、前壁３３の中央部にはボス部３３ａが形成されている。ボス部３３ａの中心部にはピニオンギア１２のロータ装着部１２ｄに回転不能に係止される小判形の貫通孔が形成されており、この貫通孔をピニオンギア１２の前部１２ａ及びスプール軸１５が貫通している。
【００３２】
第１ロータアーム３１は、円筒部３０から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部３０との接続部は円筒部３０の周方向に広がり湾曲している。第１ロータアーム３１の先端の外周側には、第１ベール支持部材４０が揺動自在に装着されている。第１ベール支持部材４０の先端には、釣り糸をスプール４に案内するためのラインローラ４１が装着されている。
【００３３】
第２ロータアーム３２は、円筒部３０から外方に凸に湾曲して前方に延びている。第２ロータアーム３２は、先端部から円筒部３０との接続部分に向けて２股に分岐しており、円筒部３０と周方向に間隔を隔てた２カ所で接続されている。第２ロータアーム３２の先端内周側には、第２ベール支持部材４２が揺動自在に装着されている。
【００３４】
ラインローラ４１と第２ベール支持部材４２との間には線材を略Ｕ状に湾曲させた形状のベール４３が固定されている。これらの第１及び第２ベール支持部材４０，４２、ラインローラ４１及びベール４３により釣り糸をスプール４に案内するベールアーム４４が構成される。ベールアーム４４は、図３に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
【００３５】
第１ベール支持部材４０の外周側にはカバー４５が装着されており、カバー４５の内部にはベールアーム４４を糸開放姿勢から糸案内姿勢にロータ３の回転に連動して復帰させるとともに、両姿勢でその状態を保持するベール反転機構４６が配置されている。
【００３６】
ロータ３の円筒部３０の内部にはロータ３の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構５０が配置されている。逆転防止機構５０は、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ５１と、ワンウェイクラッチ５１を作動状態（逆転禁止状態）と非作動状態（逆転許可状態）とに切り換える切換機構５２とを有している。
【００３７】
スプール４は、ロータ３の第１ロータアーム３１と第２ロータアーム３２との間に配置されており、スプール軸１５の先端にドラグ機構６０を介して装着されている。スプール４は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部４ａと、糸巻き胴部４ａの後部に一体で形成されたスカート部４ｂと、糸巻き胴部４ａの前端に固定されたフランジ板４ｃとを有している。糸巻き胴部４ａは、ストレートな円筒状の部材であり、外周面はスプール軸１５と平行な周面で構成されている。糸巻き胴部４ａは、２つの軸受５６，５７によりスプール軸１５に回転自在に装着されている。フランジ板４ｃは、糸巻き胴部４ａの内周面にネジ止めされたスプールリングカラー５５により糸巻き胴部４ａに固定されている。
【００３８】
〔リールの操作及び動作〕
釣りを行う際にハンドル１の装着位置を変更したいときがある。たとえばルアーフィッシングや投げ釣りの時には、利き腕で釣り竿を操作するために図２及び図４に示すようにハンドル１をリール本体２の左側に装着することが多い。その他のときには、ハンドル１を利き腕で操作するために図１及び図３に示すようにハンドル１を右側に装着することが多い。このハンドル１の左右の装着位置は個人の好みによっても異なる。
【００３９】
ハンドル１の装着位置を図４に示す左位置から図３に示す右位置に変更する場合には、まず、２本のビス１９ａを外して軸カバー１９をボス部１７ａから取り外す。続いて、取付ネジ２０を外してハンドル１をハンドル軸１０の図４左端から引き出す。ハンドル１を引き出した後、２本のビス１９ａを外して孔あきカバー１９ｂもボス部１７ｂから取り外す。そして取り外した孔あきカバー１９ｂをボス部１７ａに２本のビス１９ａにより取り付ける。続いて引き出したハンドル１の軸部１ｃをハンドル軸１０の右端から孔あきカバー１９ｂを挿通して貫通孔１０ａに挿入する。そして、取付ネジ２０を左側のボス部１７ｂから軸部１ｃに螺合させハンドル軸１０にハンドル１を装着する。最後に軸カバー１９をボス部１７ａに２本のビス１９ａにより装着してボス部１７ａをカバーする。これでハンドル１が右側に装着される。
【００４０】
ここで、ハンドル１を図４に示すように左側に装着したときには、ボス部１７ａが外方に突出していないのでリールボディ２ａが滑らかな表面になり釣り糸が引っかかりにくい。また意匠的にも新しいものが得られる。
【００４１】
キャスティング時にはハンドル１を図４に示す左位置に装着した状態でベールアーム４４を糸開放姿勢に反転させる。これにより第１ベール支持部材４０及び第２ベール支持部材４２は揺動する。この状態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重さにより勢いよく放出される。この状態でハンドル１をたとえば左手で糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構５のフェースギア１１及びピニオンギア１２によりロータ３が糸巻取方向に回転し、ベールアーム４４がベール反転機構４６により糸案内姿勢に復帰し釣り糸がスプール４に巻き付けられる。この状態で魚が仕掛けにかかってスプール４に重負荷がかかると、スプール軸１５がたわむことがある。しかし、ピニオンギア１２とスプール軸１５との間に隙間があいているので、ピニオンギア１２との摩擦力は増加せず、ロータ３の回転効率が低下しにくい。
【００４２】
また、ロータ３をピニオンギア１２に装着するとき、固定ナット１３の締め付けトルクが大きすぎても、ピニオンギア１２の前端との間に隙間をあけて第１支持部１２ｅが形成されているので、ピニオンギア１２の前端では、スプール軸１５との間に隙間があいている。このため、前端が固定ナット１３により圧縮されても、スプール軸１５が第１支持部１２ｅにより締め付けられにくくなる。このため、スプール軸１５がスムーズに前後移動する。
【００４３】
〔他の実施形態〕
（ａ）前記実施形態では、第１支持部１２ｅを本体部１２ｂと一体形成した滑り軸受で構成したが、図６に示すように、本体部１２ｂと別体の滑り軸受で構成してもよい。また、ニードルベアリングやボールベアリング等の転がり軸受で構成してもよい。第１支持部１２ｅを別体で構成した場合には、スプール軸１５の前後動に連動して第１支持部１２ｅが前後移動しないように、たとえば鍔付きの筒状の規制部材１３ｃをピニオンギア１２の前部１２ａの内周面に第１支持部１２ｅに当接させた状態に装着してもよい。この規制部材１３ｃは、固定ナット１３の回り止め用のリテーナ１３ａによってさらに軸方向の移動が規制されている。このように、第１支持部１２ｅを別体で構成すると、ピニオンギア１２の加工を行いやすくなる。また、転がり軸受を用いた場合、滑り軸受より外径が大きくなるので、ピニオンギアの本体部１２ｂの外径を前記実施形態より大きくする必要がある。しかし、回転抵抗はさらに低減する。
【００４４】
（ｂ）前記実施形態では、本体部１２ｂと一体で第２支持部１２ｆを構成したが、第２支持部１２ｆを本体部１２ｂと別体で形成してもよい。また、両支持部とも本体部１２ｂと別体で構成してもよい。
【００４５】
（ｃ）前記実施形態では、スプール軸１５が回転しないフロントドラグ型のスピニングリールを例に本発明を説明したが、スプール軸が回転するリアドラグ型のスピニングリールやブレーキレバーによりロータの逆転を制動するレバーブレーキ型のスピニングリールにも本発明を適用できる。
【００４６】
【発明の効果】
本発明によれば、第１支持部がピニオンギアの前端から隙間をあけて設けられているので、前端から固定ナットを装着したときに、締め付けすぎて本体部前端が内側に圧縮しても隙間でそのひずみが吸収される。このため、第１支持部でスプール軸を締め付けにくくなり、固定ナットの締め付けトルクに関わらずスプール軸をスムーズに前後移動できる。また、スプール軸が負荷によりたわんでも、スプール軸を前部内周の第１支持部で支持しているだけで他の部分では支持していないので、他の部分とスプール軸との間に隙間があきピニオンギアがスプール軸に接触しにくい。このため、スプール軸がたわんでもスプール軸とピニオンギアとの摩擦力の増加が生じにくくなり、負荷が増大してもロータの回転効率が低下しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの右側面図。
【図２】その背面断面図。
【図３】その左側面断面図。
【図４】ハンドルを左側に装着したときの図１のIV−IV断面図。
【図５】ピニオンギアの側面断面図。
【図６】他の実施形態の図５に相当する図。
【符号の説明】
１ハンドル
２リール本体
３ロータ
４スプール
５ロータ駆動機構
１０ハンドル軸
１１フェースギア
１２ピニオンギア
１２ｂ本体部
１２ｃ歯部
１２ｄロータ装着部
１２ｅ第１支持部
１２ｆ第２支持部
１２ｇ雄ネジ部
１２ｈ係止部
１３固定ナット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fishing reel, and more particularly to a spinning reel that is mounted on a fishing rod and winds a fishing line around an axis along the axial direction of the fishing rod.
[0002]
[Prior art]
A spinning reel is generally a reel that winds a fishing line around an axis along the axial direction of a fishing rod. The spinning reel has a reel body that has a handle and is attached to a fishing rod, a spool that is movably mounted on the reel body, a rotor that guides fishing line to the spool, and a rotor that rotates in conjunction with the rotation of the handle. And a rotor drive mechanism.
[0003]
The rotor drive mechanism has a face gear that is non-rotatably attached to the handle and a pinion gear that meshes with the face gear. The pinion gear is a cylindrical body disposed along the front and rear of the reel body, and is rotatably supported by the reel body.
[0004]
A tooth portion that meshes with the face gear is formed at the outer peripheral rear portion of the pinion gear. A chamfer for mounting the rotor in a non-rotatable manner is formed on the outer periphery of the front. The chamfered portion is formed with a male screw portion, and a fixing nut for fixing the rotor is attached to the male screw portion. A spool shaft with a spool attached to the tip penetrates the inner peripheral portion of the pinion gear, and the spool shaft is supported by the inner peripheral portion of the pinion gear so as to be movable back and forth. As a result, the spool shaft is attached to the reel body via the pinion gear so as to be movable back and forth. The pinion gear is a brass member, and the spool shaft is usually supported in contact with the entire length of the inner peripheral surface of the pinion gear.
[0005]
In the conventional spinning reel having such a configuration, since the spool shaft is supported by the entire length of the inner peripheral surface of the pinion gear, when the spool shaft is bent due to a large load acting on the spool, the inner peripheral portion of the pinion gear And the contact pressure between the spool shaft and the spool shaft may increase, and the frictional force between the spool shaft and the pinion gear may increase. When the frictional force between the two increases, the pinion gear becomes difficult to rotate, and the rotational efficiency of the rotor decreases and the fishing line winding efficiency decreases.
[0006]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-206287 discloses a clearance between the inner peripheral surface of the pinion gear and the spool shaft, and for supporting the spool shaft movably in the axial direction on the inner peripheral side of the front and rear portions of the pinion gear. A device provided with a pair of support portions is disclosed.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional configuration, even if the spool shaft is bent, the frictional force between the spool shaft and the rotor is difficult to increase, and a decrease in the rotational efficiency of the rotor can be suppressed. However, if the spool shaft is supported at the front end of the front portion of the pinion gear, when the fixing nut is tightened, if the tightening torque is too large, the pinion gear may be compressed inward and the spool shaft may be tightened by the first support portion. There is. When the spool shaft is tightened in this way, the forward / backward movement of the spool shaft is jerky, making it difficult to smoothly move back and forth.
[0008]
An object of the present invention is to suppress a decrease in the rotational efficiency of the rotor due to an increase in load, and to enable the spool shaft to smoothly move back and forth regardless of the tightening torque of the fixing nut.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
A spinning reel according to a first aspect of the present invention is a reel that is mounted on a fishing rod and winds a fishing line around an axis along the axial direction of the fishing rod. The reel body, a spool shaft, a spool, a rotor, a face gear, and a pinion A gear and a fixing nut are provided. The reel body has a handle that rotates about an axis that intersects the axial direction of the fishing rod, and is mounted on the fishing rod. The spool shaft is attached to the reel body along the front and rear. The spool is attached to the tip of the spool shaft, and a fishing line is wound around the outer periphery. The rotor has a fishing line guide portion that is disposed on the outer peripheral side of the spool and winds the fishing line around the spool, and is rotatably supported by the reel body. The face gear is a gear that is rotatably supported by the reel body and is non-rotatably attached to the handle. The pinion gear is mounted on the reel body so as to be rotatable about an axis along the axial direction of the fishing rod and has a cylindrical main body part through which the spool shaft passes, and a tooth part provided on the outer periphery of the rear part of the main body part and meshing with the face gear. And a rotor mounting portion that is provided on the outer periphery of the front portion of the main body portion so that the rotor is non-rotatably mounted, and a first support portion that is provided on the inner periphery of the main body portion with a gap from the front end so as to support the spool shaft so as to be movable back and forth. A gear having The fixing nut is a nut that is mounted from the front end of the main body portion in order to fix the rotor to the rotor mounting portion. The rotor mounting portion includes a locking portion provided on the outer periphery of the front portion of the main body portion for locking the rotor in a non-rotatable manner, and a male screw formed on the front side of the locking portion for fixing the rotor with a fixing nut. The first support part is provided on the rear inner peripheral side of the fixing nut . The pinion gear further includes a second support portion that is provided on the inner periphery of the rear portion and supports the spool shaft so as to be movable back and forth.
[0010]
In this spinning reel, when the rotor is fixed to the pinion gear, the rotor is mounted on the rotor mounting portion, and a fixing nut is mounted from the front end of the main body of the rotor to fix the rotor to the pinion gear. At this time, since the first support portion is provided with a gap from the front end of the pinion gear, when the fixing nut is attached from the front end, even if the front end of the main body portion is compressed inward, the gap is distorted in the gap. Is absorbed. For this reason, it becomes difficult to tighten the spool shaft at the first support portion, and the spool shaft can be smoothly moved back and forth regardless of the tightening torque of the fixing nut. Even if the spool shaft bends due to a load, the spool shaft is only supported by the first support portion on the inner periphery of the front portion and not supported by other portions, so there is a gap between the other portion and the spool shaft. It is difficult for the pinion gear to contact the spool shaft. For this reason, even if the spool shaft is bent, the frictional force between the spool shaft and the pinion gear does not easily increase, and even if the load increases, the rotational efficiency of the rotor does not easily decrease.
[0011]
Further, since the first support portion is provided on how the peripheral side after the fixing nut, located beyond the male threaded portion. For this reason, even if the fixing nut is tightened too much, it is not easily affected by compression, and the spool shaft can be smoothly moved back and forth.
[0012]
Furthermore, the pinion gear further includes a second support portion that is provided on the inner periphery of the rear portion and supports the spool shaft so as to be movable back and forth. For this reason, since the spool shaft is supported only by the pinion gear, the spool shaft can be accurately supported.
[0013]
The spinning reel according to a second aspect is the reel according to the first aspect, wherein at least one of the first support portion and the second support portion is provided integrally with the main body portion. In this case, since at least one of the main body portion and the two support portions is integrally provided, the number of parts can be reduced and the cost can be reduced. Further, the outer diameter of the pinion gear can be reduced, and the spinning reel can be more easily downsized.
[0014]
A spinning reel according to a third aspect of the present invention is the reel according to the first aspect, wherein at least one of the first support portion and the second support portion is configured by a rolling bearing provided separately from the main body portion. In this case, the rotation resistance of the pinion gear is reduced by the rolling bearing, and the rotation efficiency is further improved.
[0015]
A spinning reel according to a fourth aspect of the present invention is the reel according to the first aspect, wherein at least one of the first support portion and the second support portion is configured by a slide bearing provided separately from the main body portion. In this case, since the difference between the inner and outer diameters of the slide bearing can be set smaller than that of the rolling bearing, the outer diameter of the pinion gear can be reduced, and the spinning reel can be easily downsized.
[0016]
A spinning reel according to a fifth aspect is the reel according to any one of the second to fourth aspects, wherein the other of the first support portion and the second support portion is provided integrally with the main body portion. In this case, the other of the main body portion and the two support portions is integrally provided, so that the number of parts can be reduced and the cost can be reduced. Further, the outer diameter of the pinion gear can be reduced, and the spinning reel can be more easily downsized.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In FIG. 1, a spinning reel according to an embodiment of the present invention is a reel that is mounted on a fishing rod R and winds a fishing line around an axis along the axial direction of the fishing rod R, and includes a reel body 2 having a handle 1 and a rotor. 3 and a spool 4. The rotor 3 is rotatably supported at the front portion of the reel body 2 and is used to wind fishing line around the spool 4. The spool 4 winds the fishing line around the outer peripheral surface, and is disposed at the front portion of the rotor 3 so as to be movable back and forth.
[0018]
As shown in FIG. 2, the handle 1 is fixed to a T-shaped handle portion 1a, an L-shaped crank arm 1b having a handle portion 1a rotatably mounted at the tip, and a base end of the crank arm 1b. And a shaft portion 1c. The crank arm 1b can be bent with a single touch on the base end side. The shaft portion 1c is a rod-shaped member having a rectangular cross section as shown in FIG. The handle 1 can be mounted on the reel body 2 at either the left or right mounting position of the right position shown in FIGS. 1 and 3 and the left position shown in FIG.
[0019]
The reel body 2 includes a reel body 2a having an opening 2c on the left side, a T-shaped hook mounting leg 2b integrally extending diagonally upward and forward from the reel body 2a, and a lid for closing the opening 2c of the reel body 2a. And a body 2d.
[0020]
As shown in FIGS. 2 and 3, the reel body 2 a has a space therein, and in that space, a rotor drive mechanism 5 that rotates the rotor 3 in conjunction with the rotation of the handle 1, and a spool There is provided an oscillating mechanism 6 for moving the fishing line 4 back and forth to wind up the fishing line uniformly.
[0021]
As shown in FIG. 4, a cylindrical boss portion 17a is formed on the right side surface of the reel body 2a in FIG. The boss portion 17a is formed to project inward of the reel body 2a in order to accommodate a bearing 16a that supports the right end of FIG. 4 of the handle shaft 10 (described later). A boss portion 17b is formed at a position facing the boss portion 17a of the lid 2d. The boss portion 17b is formed to protrude outward from the reel body 2a in order to accommodate the bearing 16b that supports the left end of the handle shaft 10 in FIG. The boss portion (the boss portion 17 a in FIG. 4) opposite to the side on which the handle 1 is mounted is closed by the shaft cover 19. The boss portion (the boss portion 17b in FIG. 4) on which the handle 1 is mounted is prevented from entering water by a perforated cover 19b. As shown in FIG. 1, the shaft cover 19 and the perforated cover 19b are elliptical members, and are each attached to the boss portion by two screws 19a. The boss portion 17a not projecting outward is formed with an elliptical recess 18a for mounting the shaft cover 19 and the perforated cover 19b flush with each other.
[0022]
The rotor drive mechanism 5 includes a handle shaft 10 on which the handle 1 is mounted so as not to rotate, a face gear 11 that rotates together with the handle shaft 10, and a pinion gear 12 that meshes with the face gear 11. Both ends of the handle shaft 10 are rotatably supported by the reel body 2a via bearings 16a and 16b. The right end in FIG. 4 of the handle shaft 10 is located inside the outer surface of the bearing 16a. A through hole 10a having a rectangular cross section is formed at the center of the handle shaft 10, and the shaft 1c of the handle 1 is inserted into the through hole 10a so as not to rotate. A screw hole 1d is formed in the tip surface of the shaft portion 1c, and the handle 1 is attached to the handle shaft 10 by an attachment screw 20 screwed into the screw hole 1d. The mounting screw 20 has, for example, a round or flat head 20a and a screw shaft portion 20b having a diameter smaller than that of the head 20a. The outer diameter of the head 20a is smaller than the inner diameter of the bearing 16a and a through hole. The diameter is larger than the diameter of 10a. Since the right end of the handle shaft 10 is located inside the bearing 16a and the head 20a of the mounting screw 20 is smaller in diameter than the inner diameter of the bearing 16a, the mounting screw 20 is connected to the handle shaft 10 inside the bearing 16a. 1c can be attached. For this reason, it is not necessary to project the boss portion 17a on the right side of FIG. 4 outward, and the surface of the reel body 2a can be made smooth.
[0023]
As shown in FIG. 5, the pinion gear 12 is mounted on the reel body 2 so as to be rotatable about an axis along the axial direction of the fishing rod, and its front portion 12 a passes through the central portion of the rotor 3 and is fixed. The nut 3 is fixed to the rotor 3. The pinion gear 12 includes a main body portion 12b that is rotatably mounted on the reel main body 2, a tooth portion 12c, a rotor mounting portion 12d, and first and second support portions 12e and 12f.
[0024]
The main body portion 12b is a cylindrical member made of, for example, high tension brass, and an axial intermediate portion and a rear end portion thereof are rotatably supported by the reel main body 2 via bearings 14a and 14b, respectively. Yes. The spool shaft 15 passes through the inside of the main body portion 12b.
[0025]
The tooth portion 12 c is formed, for example, in a helical shape on the outer periphery of the rear portion of the main body portion 12 b and meshes with the face gear 11. The tooth portion 12 c is also engaged with the oscillating mechanism 6.
[0026]
12 d of rotor mounting parts are comprised by the latching | locking part 12h which consists of the opposing flat surface chamfered and formed in the front outer periphery of the main-body part 12b, and the external thread part 12g formed in the front side of the latching | locking part 12h, 3 is attached so that it cannot rotate. The male screw portion 12g is formed on the front outer peripheral surface of the rotor mounting portion 12d, and the fixing nut 13 is screwed into the male screw portion 12g. As shown in FIG. 1, the fixing nut 13 is prevented from rotating by a retainer 13a. The retainer 13a is fixed to the front wall 33 with screws 13b.
[0027]
The first support portion 12e is a slide bearing that is integrally formed so as to protrude from the rear inner periphery of the portion of the main body portion 12b where the locking portion 12h is formed. The first support portion 12e is formed on the inner peripheral side of the rotor mounting portion 12d with a space from the front end of the inner peripheral portion of the main body portion 12b. The first support portion 12e supports the spool shaft 15 so as to be movable back and forth. The second support portion 12f is a slide bearing that is integrally formed so as to protrude inwardly from the inner surface of the rear portion of the main body portion 12b.
[0028]
As a result, a gap is formed between the inner peripheral surface of the main body 12b and the spool shaft 15 in front of the first support 12e and between the first support 12e and the second support 12f. For this reason, even if a heavy load acts on the spool 4 and the spool shaft 15 bends, the frictional force with the pinion gear 12 does not increase, and the rotational efficiency of the rotor 3 is unlikely to decrease. Further, even if the tightening torque of the fixing nut 13 is too large and the front end portion of the main body portion 12b is compressed inward, the first support portion 12e is difficult to tighten the spool shaft 15, and the spool shaft 15 can be smoothly moved back and forth. Can do. Further, since the two support portions 12e and 12f are integrally formed with the main body portion 12b, the number of parts can be reduced and the cost can be reduced.
[0029]
The oscillating mechanism 6 is a mechanism for moving the spool 4 in the same direction by moving the spool shaft 15 connected to the center of the spool 4 via the drag mechanism 60 in the front-rear direction. The oscillating mechanism 6 includes a screw shaft 21 that is arranged substantially in parallel directly below the spool shaft 15, a slider 22 that moves in the front-rear direction along the screw shaft 21, and an intermediate gear that is fixed to the tip of the screw shaft 21. 23. A rear end of the spool shaft 15 is fixed to the slider 22 so as not to rotate. The intermediate gear 23 meshes with the tooth portion 12 c of the pinion gear 12.
[0030]
As shown in FIG. 3, the rotor 3 includes a cylindrical portion 30 and first and second rotor arms 31 and 32 provided on the sides of the cylindrical portion 30 so as to face each other. The cylindrical portion 30 and the two rotor arms 31 and 32 are made of, for example, an aluminum alloy and are integrally formed.
[0031]
A front wall 33 is formed at the front portion of the cylindrical portion 30, and a boss portion 33 a is formed at the center of the front wall 33. An oblong through hole is formed in the center of the boss portion 33a so as to be non-rotatably engaged with the rotor mounting portion 12d of the pinion gear 12, and the through hole is formed in the front portion 12a of the pinion gear 12 and the spool shaft 15. Has penetrated.
[0032]
The first rotor arm 31 is curved outwardly from the cylindrical portion 30 and extends forward, and the connecting portion with the cylindrical portion 30 extends in the circumferential direction of the cylindrical portion 30 and is curved. A first bail support member 40 is swingably mounted on the outer peripheral side of the tip of the first rotor arm 31. A line roller 41 for guiding the fishing line to the spool 4 is attached to the tip of the first bail support member 40.
[0033]
The second rotor arm 32 curves forward from the cylindrical portion 30 and extends forward. The second rotor arm 32 is bifurcated from the tip portion toward the connecting portion with the cylindrical portion 30 and is connected to the cylindrical portion 30 at two locations spaced in the circumferential direction. A second bail support member 42 is swingably mounted on the inner peripheral side of the tip of the second rotor arm 32.
[0034]
Between the line roller 41 and the second bail support member 42, a bail 43 having a shape obtained by curving a wire in a substantially U shape is fixed. The first and second bail support members 40 and 42, the line roller 41, and the bail 43 constitute a bail arm 44 that guides the fishing line to the spool 4. The bail arm 44 is swingable between a yarn guiding posture shown in FIG. 3 and a yarn releasing posture reversed therefrom.
[0035]
A cover 45 is attached to the outer peripheral side of the first bail support member 40, and the bail arm 44 is returned from the yarn releasing posture to the yarn guiding posture in conjunction with the rotation of the rotor 3 inside the cover 45, and both A bale reversing mechanism 46 that holds the state in a posture is disposed.
[0036]
Inside the cylindrical portion 30 of the rotor 3, a reverse rotation preventing mechanism 50 for prohibiting / releasing the reverse rotation of the rotor 3 is disposed. The reverse rotation prevention mechanism 50 includes a roller-type one-way clutch 51 in which an inner ring rotates freely, and a switching mechanism 52 that switches the one-way clutch 51 between an operation state (reverse rotation prohibition state) and a non-operation state (reverse rotation permission state). Yes.
[0037]
The spool 4 is disposed between the first rotor arm 31 and the second rotor arm 32 of the rotor 3, and is attached to the tip of the spool shaft 15 via a drag mechanism 60. The spool 4 has a bobbin trunk 4a around which the fishing line is wound, a skirt 4b formed integrally with the rear part of the bobbin trunk 4a, and a flange plate 4c fixed to the front end of the bobbin trunk 4a. ing. The bobbin trunk 4 a is a straight cylindrical member, and the outer peripheral surface is constituted by a peripheral surface parallel to the spool shaft 15. The bobbin trunk 4a is rotatably mounted on the spool shaft 15 by two bearings 56 and 57. The flange plate 4c is fixed to the bobbin trunk 4a by a spool ring collar 55 screwed to the inner peripheral surface of the bobbin trunk 4a.
[0038]
[Reel operation and operation]
There are times when it is desired to change the mounting position of the handle 1 when fishing. For example, during lure fishing or throwing fishing, the handle 1 is often mounted on the left side of the reel body 2 as shown in FIGS. 2 and 4 in order to operate the fishing rod with the dominant arm. In other cases, in order to operate the handle 1 with the dominant arm, the handle 1 is often mounted on the right side as shown in FIGS. The left and right mounting positions of the handle 1 vary depending on individual preferences.
[0039]
When the mounting position of the handle 1 is changed from the left position shown in FIG. 4 to the right position shown in FIG. 3, first, the two screws 19a are removed and the shaft cover 19 is removed from the boss portion 17a. Subsequently, the mounting screw 20 is removed, and the handle 1 is pulled out from the left end of the handle shaft 10 in FIG. After pulling out the handle 1, the two screws 19a are removed and the perforated cover 19b is also removed from the boss portion 17b. The removed perforated cover 19b is attached to the boss portion 17a with two screws 19a. Subsequently, the shaft portion 1c of the pulled handle 1 is inserted from the right end of the handle shaft 10 through the perforated cover 19b into the through hole 10a. Then, the mounting screw 20 is screwed into the shaft portion 1c from the left boss portion 17b, and the handle 1 is attached to the handle shaft 10. Finally, the shaft cover 19 is attached to the boss portion 17a with two screws 19a to cover the boss portion 17a. The handle 1 is now mounted on the right side.
[0040]
Here, when the handle 1 is mounted on the left side as shown in FIG. 4, since the boss portion 17a does not protrude outwardly, the reel body 2a has a smooth surface and the fishing line is not easily caught. A new design can also be obtained.
[0041]
At the time of casting, the bail arm 44 is reversed to the yarn releasing posture with the handle 1 mounted at the left position shown in FIG. As a result, the first bail support member 40 and the second bail support member 42 swing. In this state, the fishing rod is cast while hooking the fishing line with the index finger of the hand holding the fishing rod. The fishing line is then released vigorously due to the weight of the device. When the handle 1 is rotated in the yarn winding direction with the left hand in this state, for example, the rotor 3 is rotated in the yarn winding direction by the face gear 11 and the pinion gear 12 of the rotor drive mechanism 5, and the bail arm 44 is rotated by the bail reversing mechanism 46. The fishing line is wound around the spool 4 after returning to the guiding posture. In this state, when the fish is caught and a heavy load is applied to the spool 4, the spool shaft 15 may bend. However, since there is a gap between the pinion gear 12 and the spool shaft 15, the frictional force with the pinion gear 12 does not increase, and the rotational efficiency of the rotor 3 is unlikely to decrease.
[0042]
Further, when the rotor 3 is attached to the pinion gear 12, even if the tightening torque of the fixing nut 13 is too large, the first support portion 12e is formed with a gap between the front end of the pinion gear 12, There is a gap between the front end of the pinion gear 12 and the spool shaft 15. For this reason, even if the front end is compressed by the fixing nut 13, the spool shaft 15 is hardly tightened by the first support portion 12e. For this reason, the spool shaft 15 moves back and forth smoothly.
[0043]
[Other Embodiments]
(A) In the above embodiment, the first support portion 12e is configured by a slide bearing integrally formed with the main body portion 12b. However, as shown in FIG. 6, the first support portion 12e may be configured by a separate slide bearing from the main body portion 12b. . Moreover, you may comprise by rolling bearings, such as a needle bearing and a ball bearing. When the first support portion 12e is configured as a separate body, for example, a pinned gear-shaped restricting member 13c is provided so that the first support portion 12e does not move back and forth in conjunction with the back and forth movement of the spool shaft 15. You may mount | wear with the state which contacted the 1st support part 12e to the internal peripheral surface of 12 front parts 12a. The restricting member 13 c is further restricted from moving in the axial direction by a retainer 13 a for preventing the fixing nut 13 from rotating. Thus, when the 1st support part 12e is comprised by another body, it will become easy to process the pinion gear 12. FIG. Further, when the rolling bearing is used, the outer diameter is larger than that of the sliding bearing, and therefore, the outer diameter of the main body portion 12b of the pinion gear needs to be larger than that in the above embodiment. However, the rotational resistance is further reduced.
[0044]
(B) In the embodiment, the second support portion 12f is configured integrally with the main body portion 12b. However, the second support portion 12f may be formed separately from the main body portion 12b. Moreover, you may comprise both support parts separately from the main-body part 12b.
[0045]
(C) In the above embodiment, the present invention has been described by taking the front drag type spinning reel in which the spool shaft 15 does not rotate as an example, but the reverse rotation of the rotor is braked by a rear drag type spinning reel or brake lever in which the spool shaft rotates. The present invention can also be applied to a lever brake type spinning reel.
[0046]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the first support portion is provided with a gap from the front end of the pinion gear, even if the fixing nut is attached from the front end, the gap is not reduced even if the front end of the main body is compressed inward. The strain is absorbed. For this reason, it becomes difficult to tighten the spool shaft at the first support portion, and the spool shaft can be smoothly moved back and forth regardless of the tightening torque of the fixing nut. Even if the spool shaft bends due to a load, the spool shaft is only supported by the first support portion on the inner periphery of the front portion and not supported by other portions, so there is a gap between the other portion and the spool shaft. It is difficult for the pinion gear to contact the spool shaft. For this reason, even if the spool shaft is bent, the frictional force between the spool shaft and the pinion gear does not easily increase, and even if the load increases, the rotational efficiency of the rotor does not easily decrease.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a right side view of a spinning reel adopting an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a rear sectional view thereof.
FIG. 3 is a left side sectional view thereof.
4 is a cross-sectional view taken along the line IV-IV in FIG. 1 when the handle is mounted on the left side.
FIG. 5 is a side sectional view of the pinion gear.
FIG. 6 is a diagram corresponding to FIG. 5 of another embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Handle 2 Reel main body 3 Rotor 4 Spool 5 Rotor drive mechanism 10 Handle shaft 11 Face gear 12 Pinion gear 12b Main body part 12c Tooth part 12d Rotor mounting part 12e 1st support part 12f 2nd support part 12g Male thread part 12h Locking part 13 Fixing nut

Claims

A spinning reel mounted on a fishing rod and winding a fishing line around an axis along the axial direction of the fishing rod,
A reel body that has a handle that rotates about an axis that intersects the axial direction of the fishing rod, and that is attached to the fishing rod;
A spool shaft mounted along the front and rear of the reel body;
A spool that is attached to the tip of the spool shaft and on which a fishing line is wound,
A rotor disposed on the outer peripheral side of the spool and having a fishing line guide for winding the fishing line around the spool, and a rotor rotatably supported by the reel body;
A face gear rotatably supported on the reel body and non-rotatably mounted on the handle;
A cylindrical main body portion that is mounted on the reel main body so as to be rotatable about an axis along the axial direction of the fishing rod and through which the spool shaft penetrates with a gap therebetween, and provided on the outer periphery of the rear portion of the main body portion. A tooth portion that meshes with the gear, a rotor mounting portion that is provided on the outer periphery of the front portion of the main body portion to mount the rotor in a non-rotatable manner, and is provided on the inner periphery of the main body portion with a gap from the front end. A pinion gear having a first support portion that is movably supported;
A fixing nut mounted from the front end of the main body portion to fix the rotor to the rotor mounting portion;
The rotor mounting portion includes a locking portion provided on the outer periphery of the front portion of the main body portion for locking the rotor in a non-rotatable manner, and a front portion of the locking portion for fixing the rotor with the fixing nut. A male screw part formed on the part,
The first support portion is provided on the rear inner peripheral side of the fixing nut ,
The pinion gear is a spinning reel further including a second support portion provided on a rear inner periphery for supporting the spool shaft so as to be movable back and forth.

The spinning reel according to claim 1, wherein at least one of the first support part and the second support part is provided integrally with the main body part.

The spinning reel according to claim 1, wherein at least one of the first support part and the second support part is configured by a rolling bearing provided separately from the main body part.

The spinning reel according to claim 1, wherein at least one of the first support portion and the second support portion is configured by a slide bearing provided separately from the main body portion.

The spinning reel according to any one of claims 2 to 4, wherein the other of the first support part and the second support part is provided integrally with the main body part.