JP4362052B2 - カンキツ加工品の識別方法 - Google Patents

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本発明は、カンキツ加工品の識別方法に関し、特にカンキツ属後生カンキツ亜属のミカン区およびトウキンカン区のカンキツを原料とするカンキツ加工品の識別方法に関する。
沖縄で産出されるシークワシャー(Citrus depressa HAYATA)は、他のカンキツ類と比べてポリメトキシフラボノイド成分であるノビレチン、タンゲレチン等を多量に含有する特徴的なカンキツである。このポリメトキシフラボノイド成分に発ガン抑制作用、ガン転移抑制作用が認められ(非特許文献1)、さらに、その加工品(果汁・ペースト)も血糖上昇抑制作用を有していることが報告されるに及び、シークワシャーの生果、加工品に対する需要が高まっている。
このような状況下、シークワシャー以外の原料を用いたカンキツ加工品が市販されるようになり、需要者のみならず食品行政上でも問題となっている。
Bracke,M.E.(1994), Food Technology, 48, 104
本発明は、シークワシャー加工品を、他のカンキツ類を原料として含有するカンキツ加工品と識別する方法を提供することを目的とする。
そこで、本発明者らは、カンキツ属、特に後生カンキツ亜属のミカン区およびトウキンカン区のカンキツに含まれる成分について比較、検討し、ポリメトキシフラボノイド成分の含有量に差が認められることに着眼して、これを指標としてカンキツ加工品を識別する方法を見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1記載の本発明は、カンキツ加工品中のノビレチンおよび/またはタンゲレチンの含有量とシネンセチンの含有量の割合を比較し、その値から当該カンキツ加工品のカンキツ原料が、シークワシャーのみであるのか、それとも、シークワシャー以外のカンキツ原料を含むのか、を判定することを特徴とするカンキツ加工品の識別方法である。
請求項2記載の本発明は、カンキツ原料が、カンキツ属後生カンキツ亜属のミカン区およびトウキンカン区のカンキツである請求項1に記載の識別方法である。
請求項3記載の本発明は、カンキツ加工品中のノビレチン(N)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔N/C〕、タンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔T/C〕、および、ノビレチン(N)およびタンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔(N+T)/C〕を比較し、それらの値から当該カンキツ加工品のカンキツ原料が、シークワシャーのみであるのか、それとも、シークワシャー以外のカンキツ原料を含むのか、を判定することを特徴とするカンキツ加工品の識別方法である。
請求項4記載の本発明は、請求項1記載のカンキツ加工品の識別方法において、カンキツ加工品中のノビレチン(N)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔N/C〕、タンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔T/C〕、および、ノビレチン(N)およびタンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔(N+T)/C〕が、N/C=8/1〜12/1、T/C=1.5/1〜3.0/1、(N+T)/C=9/1〜15/1を満足するときは、カンキツ原料としてシークワシャーのみを用いて製造したカンキツ加工品であり、満足しないときは、カンキツ原料としてシークワシャー以外のカンキツ原料を含むカンキツ加工品であると判定することを特徴とするカンキツ加工品の識別方法である。
本発明によれば、カンキツ加工品の原料として用いられているカンキツについてシークワシャー以外のものを含んでいるかどうかを識別して、シークワシャーを原料とするカンキツ加工品であるか否かを判定することができる。
請求項1記載の本発明によれば、カンキツ加工品中のノビレチンおよび/またはタンゲレチンの含有量を求めることにより、当該加工品がシークワシャーを原料とするものであるか否かを識別することができる。
請求項2記載の本発明によれば、カンキツ加工品中のシネンセチンの含有量を求めることにより、当該加工品がシークワシャーを原料とするものであるか否かを識別することができる。
また、請求項3記載の本発明によれば、カンキツ加工品中のノビレチンおよび/またはタンゲレチンの含有量とシネンセチンの含有量の割合を比較することにより、当該加工品がシークワシャーを原料とするものであるか否かを識別することができる。
上記したように、本発明は、カンキツ加工品がシークワシャーを原料とするものであるか否かを識別することを基本とするものである。
したがって、本発明が適用されるカンキツ加工品は、分類学的にシークワシャーに比較的近いカンキツ類を原料とするものである。具体的には、カンキツ属後生カンキツ亜属のミカン区およびトウキンカン区のカンキツ類を原料とするものである。加工品としては、例えば果汁、ドレッシング、しょうゆ、酒、アイスクリーム、飴、黒糖、ジャム、ケーキ類などが挙げられる。
ミカン区に属するカンキツ類としては、クネンボ、杉山ウンシュウ、ヤツシロ、ケラジ、オートー、小葉系ポンカン、オオベニミカン、ジミカン、シカイカン、クレメンティンノーマル、タチバナ、コベニミカン、キシュウミカン、サンキツ、シークワシャー、コウジ等が挙げられる。また、トウキンカン区のカンキツ類としては、シキキツがある。
これらのカンキツ類には、ポリメトキシフラボノイド成分が含まれているが、その種類によって、当該ポリメトキシフラボノイド成分の種類や含有量が相違していることが知られている。
例えば、Journal of Agricultural and Food Chemistry ,vol.47, No.9, p.3565-3571によると、乾燥試料100mg当たりのノビレチンの含有量は、シカイカンが3.5μg、シークワシャーが21.0μg、シキキツが2.0μgである。また、タンゲレチンの含有量は、シカイカンが1.4μg、シークワシャーが8.8μg、シキキツが1.0μgである。なお、これらの試料は、11月中旬〜1月中旬に収穫される完熟果実である。
したがって、シークワシャーのみを原料とするカンキツ加工品中に含まれる特定成分の含有量を予め求めておき、対象とするカンキツ加工品における当該特定成分の含有量を測定し、この値を標準品であるシークワシャーのみを原料とするカンキツ加工品の測定値と比べることによって、対象のカンキツ加工品がシークワシャーのみを原料とする製品であるか否かを識別することができる。
以下に、カンキツ加工品が、果汁である場合について述べる。なお、果汁の製造には、完熟果実を用いるのが一般的である。
当該カンキツ加工品中に含まれるノビレチン含量を指標とする場合は、果汁100ml中のノビレチン含量が20mg以上、好ましくは20〜45mgであれば、シークワシャーのみを原料とするカンキツ加工品と判定できる。一方、果汁100ml中のノビレチン含量が20mg未満のものは、シークワシャーに他のカンキツ原料を混ぜているか、あるいはシークワシャー以外のカンキツ原料を使用したカンキツ加工品と判定され、対象品がシークワシャーのみを原料とする製品であるか否かを識別することができる。
カンキツ加工品中に含まれるタンゲレチン含量を指標とする場合は、果汁100ml中のタンゲレチン含量が5mg以上、好ましくは5.5〜15mgであれば、シークワシャーのみを原料とするカンキツ加工品と判定できる。一方、果汁100ml中のタンゲレチン含量が5mg未満のものは、シークワシャーに他のカンキツ原料を混ぜているか、あるいはシークワシャー以外のカンキツ原料を使用したカンキツ加工品と判定され、対象品がシークワシャーのみを原料とする製品であるか否かを識別することができる。なお、ノビレチン含量とタンゲレチン含量の合計量を指標とする場合は、上記の2つの数値を基準として判定することができる。
また、カンキツ加工品中に含まれるシネンセチン含量を指標とする場合は、果汁100ml中のシネンセチン含量が2mg以上、好ましくは2.0〜5.0mgであれば、シークワシャーのみを原料とするカンキツ加工品と判定できる。一方、果汁100ml中のシネンセチン含量が2mg未満のものは、シークワシャーに他のカンキツ原料を混ぜているか、あるいはシークワシャー以外のカンキツ原料を使用したカンキツ加工品と判定され、対象品がシークワシャーのみを原料とする製品であるか否かを識別することができる。
次に、カンキツ加工品(果汁)中のノビレチン(N)および/またはタンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合を比較することにより、当該加工品がシークワシャーを原料とするものであるか否かを識別する場合は、N/C=8/1〜12/1、T/C=1.5/1〜3.0/1、(N+T)/C=9/1〜15/1を満足するものは、シークワシャーのみを原料とするカンキツ加工品と判定できる。一方、この比を満足しないカンキツ加工品の場合は、シークワシャーに他のカンキツ原料を混ぜているか、あるいはシークワシャー以外のカンキツ原料を使用したカンキツ加工品と判定され、対象品がシークワシャーのみを原料とする製品であるか否かを識別することができる。
その他のカンキツ加工品について識別を行う場合も、上記と同様の方法で評価して判定することができる。
以下に、カンキツ加工品からポリメトキシフラボノイド成分を抽出し、分析する方法について説明する。
果汁、ペースト、ドレッシング、しょうゆ、酒およびアイスクリーム(果汁等)については、果汁等とエタノール(3:7)の溶液とし、濾過した後、HPLC分析に供する。
ジャムは、エタノールと(3:7)の割合で混ぜたものを、ホモジナイズし、濾過した後、HPLC分析に供する。
ここで、各成分の化学構造について述べると、メトキシル基の数が、ノビレチンでは6個、タンゲレチンとシネンセチンでは5個存在する。また、タンゲレチンとシネンセチンの相違点は、タンゲレチンに比べてシネンセチンはB環3’、4'位に2個のメトキシル基を有する代わりに、A環8位のメトキシル基がないことである。
なお、HPLCの分析条件は、以下の通りである。
装置: ポンプ 島津社製 LC-10
UV-VIS検出器 島津SPD-M10A
カラム: LiChrospher 100:RP-18
(粒径:5μm、250×4 mmI.D.)
カラム温度:40℃
移動相: メタノール:10mM リン酸水溶液(7:3)
流速: 0.6ml/分
検出波長: 340nm
分析時間: 30分
このようにして得られたカンキツ加工品試料などにおけるポリメトキシフラボノイド成分の分析結果を、標準品(純品)のポリメトキシフラボノイド成分含量と比較することによって、当該加工品のカンキツ原料を識別する。すなわち、請求項1記載の発明では、カンキツ加工品中のノビレチンおよび/またはタンゲレチンの含有量を求め、標準品のノビレチンおよび/またはタンゲレチンの含有量と比較することにより、当該加工品のカンキツ原料を識別することができる。
請求項2記載の本発明では、カンキツ加工品中のシネンセチンの含有量を求め、標準品のシネンセチンの含有量と比較することにより、当該加工品のカンキツ原料を識別することができる。
また、請求項3記載の本発明では、カンキツ加工品中のノビレチンおよび/またはタンゲレチンの含有量とシネンセチンの含有量の割合を求め、これを標準品(シークワシャーのみを原料とする製品)のノビレチンおよび/またはタンゲレチンの含有量とシネンセチンの含有量の割合と比較することにより、当該加工品のカンキツ原料を識別することができる。
以下、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例1
材料の調製
シークワシャーストレート果汁
沖縄県経済連農産加工工場で大宜味地区および屋部地区のシークワシャーを原料として搾汁されたものを9.0°Bxに調整し、実験に供した。
シークワシャー加工品
市販シークワシャー果汁加工品(果汁100%)として沖縄県で入手した10種類(No.1〜10)を用いた。その他のシークワシャー加工品として、ドレッシング、しょうゆ、酒、アイスクリーム、ジャムを沖縄県で入手した。
市販カンキツ果汁(果汁100%)
温州みかんジュース、はっさく・夏みかん混合ジュース、オレンジジュースを用いた。
試薬
ノビレチンおよびタンゲレチンの標準品は、静岡県果樹試験場においてキング(Citrus nobilis)より単離、精製後、NMR、質量分析で構造を確認したものを用いた。シネンセチンの標準品は、EXTRASYNTHESE社製のものを使用した。
移動相として用いたメタノールは、和光純薬社製のHPLC用特級試薬を、抽出に使用したエタノールは、和光純薬社製のHPLC用特級試薬を用いた。HPLC分析に供した水は、蒸留水をミリポア社製Mill-Q.Jr.で処理して利用した。
HPLC用フィルターは、Advanntec Toyo社製の酢酸セルロース膜製フィルター(径0.45μm)を用いた。
実験方法
シークワシャーストレート果汁、シークワシャー果汁加工品および市販カンキツ果汁からのポリメトキシフラボノイド成分の抽出は、果汁を果汁−エタノール(3:7)の溶液とし、0.45μmフィルターで濾過した後、HPLC分析に供した。
ドレッシング、しょうゆ、酒およびアイスクリームは、上記と同様の方法で行った。
飴および黒糖は、それぞれ50gずつはかり取り、水に溶解し、これを200mlに定容したものを試料とし、試料−エタノール(3:7)の溶液を作り、0.45μmフィルターで濾過した後、HPLC分析に供した。
ジャムは、ジャム−エタノール(3:7)の溶液をホモジナイザーで懸濁し、0.45μmフィルターで濾過した後、HPLC分析に供した。
ケーキは、凍結乾燥後、ミキサーで粉砕したものを、500mgはかり取り、50ml容遠沈管に移し、水−エタノール(4:6)を10ml加え、ホモジナイザーで懸濁し、超音波槽中で抽出(30分)を行い、遠心分離(4000rpm,5分間)後、上清液を1mlずつ2本のエッペンドルフチューブに移し、遠心分離(10000rpm,5分間)に付したのち、両者の上清液を合わせ0.45μmフィルターで濾過した後、HPLC分析に供した。
HPLC分析
前記した条件でHPLC分析を行った。
実験結果
その結果、シークワシャーストレート果汁100ml当たりのノビレチン、タンゲレチンおよびシネンセチンの含量は、それぞれ22.82mg、5.88mg、2.09mgであった。
10種類の市販シークワシャー果汁加工品中のノビレチン(N)、タンゲレチン(T)およびシネンセチン(C)の含量および各含有量の割合を第1表に示す。なお、表中の市販シークワシャー果汁加工品A、Bは「沖縄・台湾産」と表示された製品、C、D、Eは「大宜味・屋部地区」と表示された製品、Fは屋部地区業者の製品、G、H、I、Jは特定の表示がない製品である。単位は、mg/100ml果汁加工品である。
Figure 0004362052
その他のシークワシャー加工品中のノビレチン(N)、タンゲレチン(T)およびシネンセチン(C)の含量および各含有量の割合を第2表に示す。単位は、mg/100mlカンキツ加工品である。
Figure 0004362052
第1表において、C〜Fのカンキツ加工品が、シークワシャーのみを原料とする標準品であり、シネンセチン(C)含量は、100ml果汁中、すべて2mg以上となっている。また、請求項5記載のN/C、T/C、(N+T)/Cの値をすべて満足している。一方、A、B、H、I、Jの製品は、請求項1〜3記載のノビレチン(N)、タンゲレチン(T)およびシネンセチン(C)の含量が低く、請求項5記載の条件を満たさないため、シークワシャーを原料として含まないか、もしくは一部をシークワシャー以外のカンキツで置き換えた製品であることが分かる。特に、I、Jの製品は、ノビレチン、タンゲレチンおよびシネンセチンの含量がC〜Fのカンキツ加工品の1/3〜1/4であることから、シークワシャー以外のカンキツで置き換えるか、もしくは一部は希釈した果汁である可能性も示している。
第2表において、カンキツ加工品として、酒、しょうゆ、ドレッシング、ジャム、アイスクリーム中のノビレチン、タンゲレチンおよびシネンセチン含量を示している。ノビレチン(N)、タンゲレチン(T)およびシネンセチン(C)の含量が低いけれども、それらの割合である請求項5記載の条件であるN/C、T/C、(N+T)/Cの値を満たしている。このことから、これらがシークワシャー果汁を利用したカンキツ加工品であることが分かる。
比較例1
温州みかんジュース(U1)と(U2)、はっさく・夏みかん混合ジュース(MIX)およびオレンジジュース(O)について、実施例1と同様にしてノビレチン(N)、タンゲレチン(T)およびシネンセチン(C)の含量および各含有量の割合を測定した。得られた結果を第3表に示す。
Figure 0004362052
表から明らかなように、これらの果汁は、ノビレチン、タンゲレチンおよびシネンセチンの含量のいずれも極めて少ないので、これらの果汁を実施例1のカンキツ果汁に混ぜることによって、これらポリメトキシフラボノイド成分の含有量が低下するので、シークワシャーのみを原料とする製品ではないことが識別できる。
本発明は、果汁等のカンキツ加工品の識別に利用され、当該カンキツ加工品が、その原料として、ポリメトキシフラボノイド成分を豊富に含み、優れた機能を有しているシークワシャーを単独で含有するものであるか否かを簡便に、かつ正確に判定して、カンキツ加工品を識別することができる。

Claims (4)

  1. カンキツ加工品中のノビレチンおよび/またはタンゲレチンの含有量とシネンセチンの含有量の割合を比較し、その値から当該カンキツ加工品のカンキツ原料が、シークワシャーのみであるのか、それとも、シークワシャー以外のカンキツ原料を含むのか、を判定することを特徴とするカンキツ加工品の識別方法。
  2. カンキツ原料が、カンキツ属後生カンキツ亜属のミカン区およびトウキンカン区のカンキツである請求項1に記載の識別方法。
  3. カンキツ加工品中のノビレチン(N)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔N/C〕、タンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔T/C〕、および、ノビレチン(N)およびタンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔(N+T)/C〕を比較し、それらの値から当該カンキツ加工品のカンキツ原料が、シークワシャーのみであるのか、それとも、シークワシャー以外のカンキツ原料を含むのか、を判定することを特徴とするカンキツ加工品の識別方法。
  4. 請求項1記載のカンキツ加工品の識別方法において、カンキツ加工品中のノビレチン(N)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔N/C〕、タンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔T/C〕、および、ノビレチン(N)およびタンゲレチン(T)の含有量とシネンセチン(C)の含有量の割合〔(N+T)/C〕が、N/C=8/1〜12/1、T/C=1.5/1〜3.0/1、(N+T)/C=9/1〜15/1を満足するときは、カンキツ原料としてシークワシャーのみを用いて製造したカンキツ加工品であり、満足しないときは、カンキツ原料としてシークワシャー以外のカンキツ原料を含むカンキツ加工品であると判定することを特徴とするカンキツ加工品の識別方法。
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