JP4361571B2 - Anchor head and head back mechanism - Google Patents
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Description
本発明は、既存のグラウンドアンカーを補修して延命するための技術に関し、特に背面管とシース材の接合部を改良して防錆機能を向上したアンカー頭部及び頭部背面機構に関する。 The present invention relates to a technique for repairing and extending the life of an existing ground anchor, and more particularly, to an anchor head and a head back mechanism that improve a rust prevention function by improving a joint portion between a back tube and a sheath material.
既存のグラウンドアンカーの設置期間が長期化した場合には、アンカー頭部及び頭部背面の劣化が問題となる。そして、グラウンドアンカーの支持力を維持するために、必要に応じてアンカー頭部及び頭部背面の部品を交換して、グラウンドアンカーの補修を図らなければならない。
ここで、アンカー頭部及び頭部背面の部品を交換して、グラウンドアンカーの補修を図るに際しては、当該補修措置を行った後も、アンカー頭部及び頭部背面が水密性を発揮する様に処理する必要がある。雨水や湧水がアンカー頭部及び頭部背面に浸入するためである。
When the installation period of the existing ground anchor is prolonged, deterioration of the anchor head and the back of the head becomes a problem. Then, in order to maintain the supporting force of the ground anchor, it is necessary to repair the ground anchor by exchanging parts of the anchor head and the back of the head as necessary.
Here, when repairing the ground anchor by exchanging the parts of the anchor head and the back of the head, the anchor head and the back of the head will exhibit water tightness even after performing the repair measures. Need to be processed. This is because rainwater and spring water enter the anchor head and the back of the head.
上述した様な水密性を発揮させるために、従来は、アンカー頭部及び頭部背面の部品を交換する際に、図１３で示す様に背面管５を、コンクリートフレーム８に嵌入した口元管９の中に挿入し、水密性を発揮せしめていた。図１３で示す様に背面管５を口元管９の中に挿入することにより、地上側からの水（例えば、雨水等）がシース材４内部に侵入してしまうことが、ある程度は防止することが出来る。
図１３において、符号１はテンドン、符号２はアンカープレート、符号３はアンカーヘッド、符号７はヘッドキャップを示す。以下、図１４以降については、同じ構成には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
In order to exhibit the water tightness as described above, conventionally, when the parts of the anchor head and the back of the head are replaced, the
In FIG. 13,
図１３では示されていないが、背面管５の内壁面に止水部材を設け、当該止水部材により背面管の内壁面とシース材４外周面との間の管状空間をシールする様に構成すれば、地上側からの湧水がシース材外周面を伝って浸入することが防止できる。
Although not shown in FIG. 13, a water stop member is provided on the inner wall surface of the
図１３で示す様な従来技術では、背面管５がシース材４の外周面を覆うように挿入する必要がある。
しかし、背面管５がシース材４の外周面を覆うように挿入することが出来ない様な場合が、種々存在する。
例えば、図１４で示す様に、グラウト材１２がシース材４の端面まで充填されて固結している場合には、固結したグラウト材１２により、背面管（図示を省略）がシース材４の外周面を覆うように挿入することが妨げられてしまう。
In the prior art as shown in FIG. 13, it is necessary to insert the
However, there are various cases where the
For example, as shown in FIG. 14, when the
また、図１３で示す様に、背面管５が、コンクリートフレーム８よりも短く構成されている場合がある。その様な場合に、図１５で示す様に法面Ｆの位置でシース材４が切断されていれば、通常の背面管（図示を省略）がシース材４の外周面を覆うように、充分に挿入することができない。換言すれば、通常の背面管５が装着される位置まで、シース材４が届いていないことになる。
Further, as shown in FIG. 13, the
さらに、シース材４の地上側の端面４ａは、図１６で示すように半径方向外方に拡がる傾向がある。シース材４の地上側の端面４ａが半径方向外方に拡がると、背面管（図示を省略）でシース材４の外周面を覆うように挿入することが、より困難となる。
特に、図１７で示す様にシース材４の地上側４ａの端面が破損してしまった場合には、背面管（図示を省略）でシース材４の外周面を覆うように挿入することが、非常に困難となる。
Furthermore, the end surface 4a on the ground side of the
In particular, as shown in FIG. 17, when the end surface of the ground side 4a of the
図１６或いは図１７で示す場合に、シース材４の地上側の端面４ａがコンクリートフレーム８の地表側に近い位置にあれば、シース材４の外周面を覆うべく背面管５を挿入することが可能となる様に、コンクリートフレーム８の地表側からシース材４端面を処理することも考えられる。
しかしながら、図１５で示す様にシース材４が通常の背面管が装着される位置まで届いていない場合には、コンクリートフレーム８の地表側からシース材４端面を処理することができず、背面管をシース材４の外周面を覆うように挿入することは不可能である。
In the case shown in FIG. 16 or FIG. 17, the
However, as shown in FIG. 15, when the
それに加えて、シース材４の回りで固結しているグラウト１２により、図１８で示す様に、シース材４の断面形状が、本来の断面形状である円形から、楕円形に変形してしまう場合が多い。シース材４の断面形状が楕円形に変形してしまうと（図１８）、断面が円形の背面管（図示を省略）でシース材４の外周面を覆うように挿入することは不可能となる。
In addition, as shown in FIG. 18, the cross-sectional shape of the
或いは図１９で示す様に、シース材４が口元管９に対して偏芯した位置となって、シース材４の外周面が口元管９の内壁面９ｉと当接してしまう場合も存在する。この様な場合にも、シース材４の外周面を覆うように背面管（図示を省略）を挿入することは不可能である。
なお、図１８で示す状態では、シース材４の断面形状が変形していると共に、シース材４の位置が口元管９の中心から偏芯している。
Alternatively, as shown in FIG. 19, there may be a case where the outer peripheral surface of the
In the state shown in FIG. 18, the cross-sectional shape of the
上記以外の従来技術として、削孔ケーシングの引き抜き工程に先立って、止水装置を削孔ケーシング内へ挿入して、押さえ冶具の交換作業を容易にせしめる技術が知られている（例えば、特許文献１参照）。
しかし、特許文献１は、背面管の挿入に関する上述した様な各種問題を解消するものではない。
However,
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、シース材の状態の如何にかかわらず確実に水密性を発揮する構成の背面管を用いたアンカー頭部及び頭部背面機構の提供を目的としている。 The present invention has been proposed in view of the above-described problems of the prior art, and includes an anchor head and a back of the head using a back tube having a structure that reliably exhibits water-tightness regardless of the state of the sheath material. The purpose is to provide a mechanism.
本発明のアンカー頭部及び頭部背面機構は、テンドン（１）と、テンドン（１）が挿通されるコンクリートフレーム（８）に載置されテンドン（１）に作用する緊張力を支持する支圧板（アンカープレート２）と、テンドン（１）に付加された緊張力を保持する緊張力保持機構(例えば、アンカーヘッド３と定着くさび１０)と、支圧板（２）よりも上方の領域（アンカー頭部）に被せられたヘッドキャップ（７）と、支圧板（２）により押圧され地中側（Ｇ）の領域でテンドン（１）を被覆するシース材（４）まで延在している背面管（５）とを備えたアンカー頭部及び頭部背面機構において、前記背面管（５）は、可撓性材料で構成され、外径の大きな大径円筒部（５１）と、小径円筒部（５２）をシース材（４）の内部にガイドして挿入させる傾斜部分（５６）が形成され、外周に突起（５５）が形成され、大径円筒部（５１）より小径とされた小径円筒部（５２）を有しており、小径円筒部（５２）はテンドン（１）とシース材（４）の間隙内に挿通され、突起（５５）はシース材（４）の内壁面（４ｉ）に水密に当接し、ヘッドキャップ（７）及び背面管（５）内に防錆材が充填されている。
The anchor head and head back mechanism according to the present invention includes a tendon (1) and a bearing plate that is placed on a concrete frame (8) through which the tendon (1) is inserted and supports a tension force acting on the tendon (1). (Anchor plate 2), a tension holding mechanism (for example,
本発明の背面管において、一端にフランジ部（５４）が形成された外径の大きな第１の部分（α）と、半径方向寸法が単一で軸方向寸法が異なる複数の中空円筒状部品から選択可能な第２の部分（β）と、外周に突起（５５）が形成され先端が斜めに切り落とされて傾斜部分（５６）が形成されていて、テンドン（１）とシース材（４）の間隙内に挿通可能な径に設定された第３の部分（γ）とで構成することが好ましい。 In the back tube of the present invention, the first portion (α) having a large outer diameter with a flange portion (54) formed at one end, and a plurality of hollow cylindrical parts having a single radial dimension and different axial dimensions A selectable second part (β), a protrusion (55) is formed on the outer periphery, the tip is cut off obliquely to form an inclined part (56), and the tendon (1) and the sheath material (4) A third portion (γ) set to have a diameter that can be inserted into the gap is preferable.
上述する構成を具備する本発明によれば、背面管（５）がシース材（４）の内側でテンドン（１：例えば、ＰＣ鋼より線）の外側に挿入されている。
背面管（５）は、その外径がシース材（４）の内径よりも僅かに小さく構成されているが、背面管（５）の突起（５５）の最大外径は、シース材（４）の内径と同一か、それよりも僅かに大きく構成されている。そのため、突起（５５）はシース材（４）に対して締まり嵌めの状態となり、係る締まり嵌めの状態となった部分（突起５５の形成された部分）が水密性を発揮する。換言すれば、突起（５５）がシース材（４）の内壁面（４ｉ）を押圧することにより、水分がシース材（４）の内部に浸入することが防止され、テンドン（１）の腐食が防止される。
According to the present invention having the above-described configuration, the back tube (5) is inserted outside the tendon (1: for example, PC steel strand) inside the sheath material (4).
The outer diameter of the back tube (5) is configured to be slightly smaller than the inner diameter of the sheath material (4), but the maximum outer diameter of the protrusion (55) of the back tube (5) is the sheath material (4). The inner diameter is the same as or slightly larger than that. Therefore, the projection (55) is in an interference fit state with respect to the sheath material (4), and the portion (the portion where the
また本発明によれば、背面管（５）がシース材（４）の内側に挿入されるので、図１４で示す様にグラウト材（１２）がシース材（４）の上端面近傍まで充填され固結している場合においても、背面管（５）をシース材（４）の（内側へ）確実に挿入することが可能となる。 According to the present invention, since the back tube (5) is inserted inside the sheath material (4), the grout material (12) is filled to the vicinity of the upper end surface of the sheath material (4) as shown in FIG. Even in the case of consolidation, the back tube (5) can be reliably inserted (inward) of the sheath material (4).
また、図１５で示す様に、シース材（４）が法面（Ｆ）で切断されている場合や、通常の背面管が装着される位置までシース材（４）が到達していない場合においても、テンドン（１）をガイド部材として、背面管を確実にシース材（４）の内側に挿入することが出来る。 Further, as shown in FIG. 15, when the sheath material (4) is cut at the slope (F) or when the sheath material (4) does not reach the position where the normal back tube is mounted. However, the tendon (1) can be used as a guide member, and the back tube can be reliably inserted inside the sheath material (4).
そして、図１６で示す様にシース材（４）の上端面（４ａ）が半径方向外側に拡がっている場合や、図１７で示す様にシース材（４）の端面（４ａ）が破損している場合においても、本発明では背面管がシース材（４）の内側に挿入される構成となっているので、背面管を確実にシース材（４）へ挿入することが出来る。 And when the upper end surface (4a) of the sheath material (4) extends radially outward as shown in FIG. 16, or the end surface (4a) of the sheath material (4) is damaged as shown in FIG. Even in such a case, according to the present invention, since the back tube is inserted into the sheath material (4), the back tube can be reliably inserted into the sheath material (4).
ここで、背面管（５）の地中側端部を斜めに切り落した形状（５６）に形成すれば（請求項３）、当該斜めに切り落した端部から、背面管（５）を鞘状部材（シース材４）の内側の領域に浸入することが容易となる。 Here, if it forms in the shape (56) which cut off the underground side edge part of the back pipe (5) diagonally (Claim 3), a back pipe (5) will be sheath-like from the edge part cut off diagonally. It becomes easy to enter the region inside the member (sheath material 4).
ここで、本発明に係る背面管（５）は、シース材（４）の内側に挿入する際に、シース材（４）の断面形状に対応して変形する程度の可撓性を有して構成されている。
そのため、図１８で示す様にシース材（４）が変形している場合であっても、シース材（４）の内側に挿入された背面管はシース材（４）の断面形状に対応して変形して、シース材（４）の内側に挿入される。
また、図１９で示す様に、シース材（４）が口元管（９）の中心から偏芯して、口元管（９）の内壁面（９ｉ）に接触している場合においても、背面管がシース材（４）の内側に挿入される本発明であれば、当該背面管はシース材（４）へ容易に挿入されるのである。
Here, the back tube (5) according to the present invention is flexible enough to be deformed corresponding to the cross-sectional shape of the sheath material (4) when inserted inside the sheath material (4). It is configured.
Therefore, even if the sheath material (4) is deformed as shown in FIG. 18, the back tube inserted inside the sheath material (4) corresponds to the cross-sectional shape of the sheath material (4). It is deformed and inserted inside the sheath material (4).
Further, as shown in FIG. 19, even when the sheath material (4) is eccentric from the center of the mouth tube (9) and is in contact with the inner wall surface (9i) of the mouth tube (9), the back tube If the present invention is inserted inside the sheath material (4), the back tube is easily inserted into the sheath material (4).
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図１は本発明の実施形態に係るグラウンドアンカー１００のアンカー頭部及び頭部背面機構の構造を示している。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 shows the structure of an anchor head and a head back mechanism of a
図１において、グラウンドアンカー１００は、例えば、ＰＣ鋼より線からなる複数（図１では３本）のテンドン1と、アンカープレート２と、アンカーヘッド３と、シース材４（鞘状部材）とを有している。
図１における符号Ｆは法面を示す。図１では、法面Ｆを境に、地上側を符号Ｅで示し、地中側をＧで示す。
In FIG. 1, a
Reference sign F in FIG. 1 indicates a slope. In FIG. 1, with the slope F as the boundary, the ground side is indicated by E and the underground side is indicated by G.
３本のテンドン１は、地上側端部近傍がアンカーヘッド３によって固定されることにより、緊張力が保持されている。アンカーヘッド３の上面（地上側端面）３１のテンドン１の貫通位置には定着くさび１０が挿入され、アンカーヘッド３によるテンドン１の締め付け（固定）を確実なものとしている。
The tension of the three
アンカーヘッド３は、アンカープレート２の上面（地上側端面）２１に載置され、アンカープレート２は、後述する補剛板６の上面（地上側端面）６１に載置されている。補剛板６は、法面Ｆ上に設けたコンクリートフレーム８の上面（地上側端面）８１に載置されている。
The
コンクリートフレーム８の補剛板６が載置される箇所には、挿通孔８２が形成されている。この挿通孔８２には、テンドン１が貫通する。
挿通孔８２には、口元管９が挿入されている。
An
The
テンドン１における地中側Ｇの領域は、シース材４によって被覆されている。ここでシース材４は、テンドン１を保護するために設けられている。
シース材４の地上側端部の内側で、且つ、テンドン（ＰＣ鋼より線）１の外側には、背面管５が挿入されている。背面管５の内部には、テンドン１の防錆材であるグリース１１が充填（注入）されている。
背面管５の地上側の端部には、フランジ５４が形成されている。フランジ５４は、アンカープレート２の下面２２と、補剛板６の上面６１とによって、挟持されて固定される。
The underground side G region of the
A
A
図２は、上述した背面管５を単体で示している。
図２において、背面管５は全体が筒状体として構成されており、地上側に配置される部分であって且つ外径の大きな円筒部５１と、地中側に配置される部分であって且つ外径の小さな円筒部５２と、円筒部５１と円筒部５３とを接続するテーパー部５３とを有している。
FIG. 2 shows the
In FIG. 2, the
地上側に配置される部分であって且つ外径の大きな円筒部５１の端部（地上側端部）には、フランジ５４が形成されている。
外径の小さな円筒部５２の地中側の先端は、斜めに切り落した形状５６になっている。当該斜めに切り落した形状５６の近傍には、全周にわたって突起５５が形成されている。
図３及び図４を参照して後述するように、背面管５先端の斜めに切り落した形状５６は、図３の背面管（標準背面管）の先端を斜めに切り落す加工を行って成形する。
A
The underground end of the
As will be described later with reference to FIGS. 3 and 4, the
図１及び図２において、テンドン１がＰＣ鋼より線で構成されている場合、シース材４から露出したテンドン１は、アンカーヘッド２の半径方向外方に形成された穴（テンドン１を定着くさび１０により締め付けるための穴）の内径に対応して、半径方向外側に拡がる。そのため、シース材４から露出したテンドン１と対応する領域、すなわち、地上側に配置される部分（外径の大きな円筒部）５１の半径方向寸法を大きく形成している。
1 and 2, when the
背面管５は、外径の小さな円筒部５２（背面管５の地中側に配置される部分）の外径が、シース材４の内径よりも僅かに小さく構成されている。ただし、背面管５の先端近傍の突起５５の最大外径は、シース材４の内径と同一か、或いは僅かに大きく構成されている。
したがって、突起５５はシース材４に対して締まり嵌めとなり、係る締まり嵌めの部分（突起５５の形成された部分）が、シース材４の内壁面と協働して、水密性を発揮している。すなわち、突起５５がシース材４の内壁面４ｉを押圧することにより、水分は当該押圧された内壁面４ｉよりもシース材４の内部に浸入することが出来ず、水密性が発揮された状態となる。その結果、シース材４内部のテンドン１が腐食することが防止される。
The
Accordingly, the
突起５５はＯリング状に背面管５の全周にわたって形成されており、例えば、いわゆる「へらしぼり」の技法、或いはプレス加工により形成される。また、樹脂製品等における型成形により、突起５５を形成することが出来る。
The
係る構成を具備する背面管５の地中側の先端部は、シース材４の端面４ａが半径方向外側に拡がっている場合（図１６）や、シース材４の端面４ａが破損している場合（図１７）であっても、シース材４の端面４ａ近傍の領域を抵抗無く通過する。
ある程度の距離だけ背面管５が挿入され、突起５５を形成した部分がシース材４の健全な領域（半径方向外側に拡がっておらず、破損もしていない領域）まで到達したならば、突起５５はシース材４に対して締まり嵌めとなり、シース材４の内壁面４ｉに押圧されて、水密性を発揮する。
When the end surface 4a of the
If the
図１で示す様なグラウンドアンカー１００のアンカー頭部及び頭部背面の構造によれば、背面管５をシース材４の内側に挿入するように構成しているので、図１４で示す様にグラウト材１２（一次グラウト、既設グラウト）がシース材４の端面近傍まで充填され固結している場合においても、背面管５をシース材４の（内側へ）確実に挿入することが可能となる。
According to the structure of the anchor head and the back of the head of the
また、図１５で示す様に、シース材４が法面Ｆで切断されている場合や、通常の背面管が装着される位置までシース材４が届いていない場合においても、後述する様に、テンドン１をガイド部材として、背面管５を地上から確実にシース材４の内側に挿入することが出来る。
Further, as shown in FIG. 15, even when the
そして、図１６で示す様にシース材４の端面４ａが半径方向外側に拡がっている場合や、図１７で示す様にシース材４の端面４ａが破損している場合においても、図１で示す様なアンカー頭部及び頭部背面の構造では、背面管５をシース材５の内側に挿入するように構成しているので、背面管５を確実にシース材４の半径方向内方の領域へ挿入することが出来る。
Further, when the end surface 4a of the
図１では明確には図示されていないが、図８を参照して後述する様に、背面管５は、シース材４の内側に挿入する際に、シース材４の断面形状に対応して変形する程度の可撓性を有して構成されている。
そのため、図１８で示す様にシース材４が変形している場合であっても、シース材４の内側に挿入された背面管５は、シース材４の断面形状に対応して変形して、シース材４の内側に挿入される。
Although not clearly shown in FIG. 1, as will be described later with reference to FIG. 8, the
Therefore, even if the
また、図１９で示す様に、シース材４が口元管９の中心から偏芯して、口元管９の内壁面９ｉに接触している場合においても、背面管５をシース材４の内側に挿入するように構成している図１のアンカー頭部及び頭部背面の構造（図１）によれば、背面管５はシース材４へ容易に挿入されるのである。
Further, as shown in FIG. 19, even when the
上述したように、背面管５はシース材４の内側に挿入する際に、シース材４の断面形状に対応して変形する程度の可撓性を有して構成されているが、係る可撓性を保証するため、薄肉管状になっている。
しかし、可撓性を有する薄肉管は、シース材４の内側に押し込む際に、予期しない変形や座屈を生じる恐れがある。
As described above, the
However, the thin-walled tube having flexibility may cause unexpected deformation or buckling when pushed into the
それに対して、図２で示す背面管５は、背面管５の地中側の先端を斜めに切り落した形状５６とすることにより、シース材４の内側に挿入し易くしている。すなわち、シース材４の内側に挿入することが容易な形状とすることにより、可撓性を有する薄肉管であっても、予期しない変形や座屈を生じること無く、確実に、シース材４の内側に挿入されるのである。
On the other hand, the
図３は標準的な背面管を示している。図３において、背面管は符号５Ａで示す。
図３において、背面管５Ａの地中側先端５６Ａは、平坦な形状に形成されている。背面管５Ａの地中側先端５６Ａが平坦に形成されている以外は、図２で示す背面管５と同様である。
換言すれば、図２の背面管５において、背面管５の地中側先端５６を、（図２に示すような）斜めに切り落とした形状に加工しなければ（平坦な形状のままにすれば）、図３の背面管５Ａとなる。
FIG. 3 shows a standard back tube. In FIG. 3, the back tube is denoted by
In FIG. 3, the
In other words, in the
図３の背面管５Ａ（地中側の先端が平坦な形状の背面管）を、挫屈等を起さずにシース材４内部に挿入するのが困難な場合には、作業現場において、例えば図４で示すように、図３の背面管５Ａにおける突起５５の下方の領域を斜めに切り落とすことが可能である。換言すれば、その様な場合には、作業現場において、図３で示す標準的な形状の背面管を、図２で示すような形状（地中側先端が斜めに切り落された形状）に加工することが出来る。
When it is difficult to insert the
図５は、背面管の第２変形例を示している。
図１５を参照して説明したように、背面管が装着される位置までシース材が届いていない状態で、アンカーの頭部及び頭部背面の部品を交換する作業を行う際には、背面管の軸方向長さを、作業現場で調節する必要がある事態が想定される。
係る場合には、図５において、符号５Ｘで示す背面管を用いることが可能である。
FIG. 5 shows a second modification of the back tube.
As described with reference to FIG. 15, when the work for replacing the anchor head part and the back part of the head part is performed without the sheath material reaching the position where the back pipe is mounted, It is assumed that it is necessary to adjust the axial length of the at the work site.
In such a case, it is possible to use a back tube denoted by
図５において、背面管５Ｘは、半径方向外方に広がった部分α（第１の部分）と、円筒形状の部分β（第２の部分）と、突起５５が形成されて水密性を発揮する部分γ（第３の部分）とに３分割可能に構成されている。
ここで、軸方向長さの調整のため、複数種類の軸方向寸法の円筒形状の部分β（第２の部分）が用意されている。
In FIG. 5, the
Here, in order to adjust the axial length, a cylindrical portion β (second portion) having a plurality of types of axial dimensions is prepared.
分割された背面管５Ｘでは、コンクリートフレームの地上側表面からシース材端面までの距離に対応して、第２の部分βの軸方向寸法を適宜選定すれば良い。
図５で示す背面管も、図３の標準的な背面管を加工することにより、成形することが出来る。
In the divided back
The back tube shown in FIG. 5 can also be formed by processing the standard back tube of FIG.
次に、図６〜図１０を参照して、図示の実施形態に係るアンカーの頭部及び頭部背面の部品を交換する作業の手順を説明する。
図６は、グラウンドアンカーの劣化した頭部及び頭部背面を取り除いた直後の状態を示している。なお、図６では、グラウト材１２の図示が省略されている。
Next, with reference to FIGS. 6-10, the procedure of the operation | work which replaces | exchanges the components of the head part of the anchor which concerns on illustration, and a head back surface is demonstrated.
FIG. 6 shows a state immediately after removing the deteriorated head and back of the ground anchor. In addition, illustration of the
次に、図７で示す様に、補強プレート（補剛板）６を設置して、図２〜図５を参照して説明した背面管５（或いは５Ａ、又は５Ｘ）を、シース材４の内側に挿入する。 Next, as shown in FIG. 7, a reinforcing plate (stiffening plate) 6 is installed, and the back tube 5 (or 5A or 5X) described with reference to FIGS. Insert inside.
図８は、シース材４の断面形状が、図１８で示す様に変形していた場合において、図７のＡ−Ａ線断面を示している。
上述した様に、背面管５はシース材４の内側に挿入する際に、シース材４の断面形状に対応して変形する程度の可撓性を有して構成されている。そのため、図８で示す様に、シース材４の断面形状が変形されている場合には、背面管５の断面形状はシース材４の断面形状に従って、シース材４の断面形状と相似形に変形する。
FIG. 8 shows a cross section taken along the line AA of FIG. 7 when the cross-sectional shape of the
As described above, the
図７で示す工程において、背面管５（５Ａ、５Ｘ）を、シース材４の内側に挿入するに際しては、現場作業員によるマニュアル作業で行うことが可能である。しかし、現場作業員によるマニュアル作業により、背面管５をシース材４の内側に挿入することが困難な場合は、例えば、図９（垂直な状態で表示）で示すように油圧ジャッキ９０を用いて、背面管５をシース材４の内側に挿入することが出来る。
図９において、油圧ジャッキ９はアンカープレート２の上方に配置されており、そのジャッキシリンダー９１は収縮した状態となっている。そして油圧ジャッキ９は、カプラー９２と、プーリングヘッド９４を備えている。
In the process shown in FIG. 7, when the back tube 5 (5A, 5X) is inserted inside the
In FIG. 9, the
カプラー９２は、ジャッキ９内部のＰＣ鋼より線９６と結合されており、且つ、テンドン１に結合されている。そして、ＰＣ鋼より線９６はプーリングヘッド９４に結合されている。
図９で示す状態において、ジャッキシリンダー９１の上方はプーリングヘッド９４が固定されており、プーリングヘッド９４は、ＰＣ鋼より線９６及びカプラー９２を介してテンドン１に固定されているので、ジャッキシリンダー９１に圧油を供給して伸長せしめれば、油圧ジャッキ９０がアンカープレート２を介して背面管５をシース材４側（図９の矢印Ｐ方向）に押圧する。
その結果、図７で示すように、背面管５はシース材４の内側に挿入される。
The
In the state shown in FIG. 9, a pooling
As a result, as shown in FIG. 7, the
図１０で示す工程では、背面管５をシース材４内側に挿入した後、背面管５のフランジ５４を補剛板６と挟み込む様にアンカープレート２を設置する。そして、アンカーヘッド３及び定着くさび１０でテンドン１を定着し、ヘッドキャップ７を被せる。
ヘッドキャップ７に設けた図示しない注入口から、防錆材であるグリース１１を注入して、ヘッドキャップ７内部領域及び背面管５の内側の領域に、グリース１１を充填する。
これにより、グラウンドアンカーの劣化した頭部及び頭部背面が新しい部品に交換されると共に、水の浸入及びそれに起因する腐食が防止されるのである。
In the process shown in FIG. 10, after the
As a result, the deteriorated head and back of the ground anchor are replaced with new parts, and water intrusion and corrosion caused thereby are prevented.
図１０で示す状態から、さらに防錆力を向上するために、図１１で示すように、コンクリートフレーム８に嵌入した口元管９の内側で、背面管５の外側の領域に、二次グラウト１２２を注入しても良い。
図１１で示すように二次グラウト１２２を注入することにより、シース材４の内側に水が浸入することはより一層困難となり、テンドン１の防錆がさらに確実なものとなる。
In order to further improve the rust prevention power from the state shown in FIG. 10, as shown in FIG. 11, as shown in FIG. 11, a
By injecting the
二次グラウト１２２を注入するための具体的な態様の一例が、図１２で示されている。
図１２では、補剛板６に代えて定着台座１６２を設けられており、定着台座１６２に形成された二次注入孔１６４から二次グラウト１２２を注入することができる。
図１１及び図１２で示す態様について、その他の構成及び作用効果については、上述したのと同様である。
An example of a specific embodiment for injecting the
In FIG. 12, a fixing
About the aspect shown in FIG.11 and FIG.12, about another structure and an effect, it is the same as that of having mentioned above.
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
例えば、図示の実施形態において、テンドンとしてはＰＣ鋼より線が記載されているが、端部にネジ山を形成した棒鋼をテンドンとして用いている場合においても、本発明を適用することが出来る。
It should be noted that the illustrated embodiment is merely an example, and is not a description to limit the technical scope of the present invention.
For example, in the illustrated embodiment, a strand of PC steel is described as the tendon. However, the present invention can be applied to a case where a steel bar having a thread formed at the end is used as the tendon.
１・・・テンドン
２・・・支圧板／アンカープレート
３・・・アンカーヘッド
４・・・鞘状部材／シース材
５・・・背面管
６・・・補剛板
７・・・ヘッドキャップ
８・・・コンクリートフレーム
９・・・口元管
１１・・・グリース
１２・・・グラウト材
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7139861B2 (en) | 2017-12-12 | 2022-09-21 | 富士電機株式会社 | insulated gate bipolar transistor |
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- 2007-02-27 JP JP2007046575A patent/JP4361571B2/en not_active Expired - Fee Related
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