JP4360218B2 - 液滴付与方法および電気光学装置の製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、大型テレビ用などの大型の表示装置を製造する場合には、各色要素も大きくなるので、特許文献1に記載されたような方法では、色要素全体に必要量のインクを行き渡らせることができず、製造するのが困難であった。
本発明の液滴付与方法は、色要素となるべき複数の区画が形成された基体と、液滴を吐出する複数のノズルを有する液滴吐出手段とを相対的に移動させ、色要素形成用の液状材料を前記ノズルから液滴として吐出して前記区画に付与する吐出走査を複数回行う液滴付与方法であって、
前記液滴吐出手段は、複数のノズルが前記区画の長軸方向に沿って並んだ少なくとも一列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドを少なくとも一つ備え、前記長軸方向のノズルピッチが前記区画の前記長軸方向の長さより短くなるように構成されており、
前記基体と前記液滴吐出手段とを前記長軸方向とほぼ直交する短軸方向に相対的に移動させ、一つの前記区画につき前記長軸方向の位置が互いに異なる複数のノズルからそれぞれ液滴を複数回吐出し、かつ、液滴が着弾してなるドットが、その液滴を吐出したノズルと前記長軸方向の距離が最も近い別のノズルから吐出された液滴が着弾してなるドットと前記長軸方向に関して重ならないようにして液滴を付与するとともに、同じノズルから吐出された複数の液滴が着弾してなる複数のドットが前記長軸方向とほぼ直交する短軸方向に沿ってつながるような間隔で液滴を付与する第1の吐出走査を行う工程と、
前記基体と前記液滴吐出手段とを前記短軸方向に相対的に移動させ、一つの前記区画につき前記長軸方向の位置が互いに異なる複数のノズルからそれぞれ液滴を複数回吐出し、かつ、それらの液滴の前記長軸方向に関する着弾位置が前記第1の吐出走査での隣接する二つの着弾位置の間になるとともに、同じノズルから吐出された複数の液滴の前記短軸方向に関する着弾位置が前記第1の吐出走査での着弾位置よりも前記短軸方向に関して前記区画の中心寄りで、それらの液滴が着弾してなる複数のドットが前記短軸方向に沿ってつながるような間隔で液滴を付与する第2の吐出走査を行う工程とを有することを特徴とする。
本発明の液滴付与方法では、前記複数のノズルから吐出された液滴が着弾してなる複数のドットは、それぞれ、平面視で円形をなすものであり、その直径を予め実験および/または理論計算により求めておくことが好ましい。
本発明の液滴付与方法では、前記第1の吐出走査と前記第2の吐出走査とでは、一つの前記区画につき各ノズルから吐出される液滴の吐出回数が異なることが好ましい。
本発明の液滴付与方法では、前記第2の吐出走査では、該第2の吐出走査で形成される各ドットが、そのドットに隣接する、前記第1の吐出走査で形成されたドットと接しないように液滴を付与することが好ましい。
本発明の液滴付与方法では、前記基体と前記液滴吐出手段とを前記短軸方向に相対的に往復させ、その往路と復路とでそれぞれ吐出走査を行うことが好ましい。
これにより、さらに効率良く迅速に各区画に液状材料を付与することができる。
これにより、極めて効率良く迅速に各区画に液状材料を付与することができる。
本発明の液滴付与方法では、2回目以降の吐出走査においては、前記液滴吐出手段と前記基体との相対位置を前回の吐出走査の際と比べて前記長軸方向に所定量ずらすことにより、同じ区画に対して前回の吐出走査の際と異なるノズルから液滴を吐出することが好ましい。
これにより、液滴吐出ヘッドにおける各ノズル間で吐出量に多少のバラツキがあっても、各区画に付与する液状材料の量を均一にすることができる。
本発明の液滴付与方法では、前記各区画には、それぞれ、その角部の1つが当該区画の内側に向かって引っ込んだ部分が形成され、該部分では、前記区画の幅が狭くなっており、
前記第1の吐出走査では、前記区画の幅が狭くなった部分での前記短軸方向の前記ドット同士の間隔は、前記区画の前記幅が狭くなった部分を除く部分での前記短軸方向の前記ドット同士の間隔と同じことが好ましい。
本発明の液滴付与方法では、前記各区画には、それぞれ、その角部の1つが当該区画の内側に向かって引っ込んだ部分が形成され、該部分では、前記区画の幅が狭くなっており、
前記第1の吐出走査では、前記区画の幅が狭くなった部分での前記短軸方向の前記ドットの形成数は、前記区画の前記幅が狭くなった部分を除く部分での前記短軸方向の前記ドットの形成数と異なることが好ましい。
本発明の液滴付与方法では、前記液滴吐出ヘッドは、前記区画の長軸方向に隣接する前記ノズル同士のノズルピッチが同じであり、前記区画の短軸方向に複数列配置された前記ノズル列を有し、隣接する前記ノズル列同士では、一方の前記ノズル列が他方の前記ノズル列に対して前記ノズルピッチよりも小さい範囲内で前記長軸方向にずれて配置されていることが好ましい。
本発明の液滴付与方法では、前記ノズル列において、その一端側に位置する前記ノズルから他端側に位置する前記ノズルまでの長さは、前記基板の前記長軸方向の長さよりも長いことが好ましい。
これにより、電気光学装置の製造を効率良く迅速に行うことができる。
<液滴吐出装置の第1実施形態>
(液滴吐出装置の全体構成)
図1に示すように、液滴吐出装置100は、液状材料111を保持するタンク101と、チューブ110と、チューブ110を介してタンク101から液状材料111が供給される吐出走査部102と、を備える。吐出走査部102は、複数の液滴吐出ヘッド114をキャリッジ105に搭載してなる液滴吐出手段103と、液滴吐出手段103の位置を制御する第1位置制御装置104(移動手段)と、後述する基体10Aを保持するステージ106と、ステージ106の位置を制御する第2位置制御装置108(移動手段)と、制御手段112とを備えている。タンク101と、液滴吐出手段103における複数の液滴吐出ヘッド114とは、チューブ110で連結されており、タンク101から複数の液滴吐出ヘッド114のそれぞれに液状材料111が圧縮空気によって供給される。
上述のように、液滴吐出手段103は、第1位置制御装置104によってX軸方向に移動させられる。一方、ステージ106は、第2位置制御装置108によってY軸方向に移動させられる。つまり、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108によって、ステージ106に対する液滴吐出ヘッド114の相対位置が変わる。
制御手段112は、液状材料111を吐出すべき相対位置を表す吐出データを外部情報処理装置から受け取るように構成されている。制御手段112の詳細な構成および機能は、後述する。
図2は、液滴吐出手段103をステージ106側から観察した図である。図2に示すように、液滴吐出手段103は、それぞれほぼ同じ構造を有する複数の液滴吐出ヘッド114と、これらの液滴吐出ヘッド114を保持するキャリッジ105とを有している。本実施形態では、液滴吐出手段103に保持される液滴吐出ヘッド114の数は8個である。それぞれの液滴吐出ヘッド114は、後述する複数のノズル118が設けられた底面を有している。それぞれの液滴吐出ヘッド114のこの底面の形状は、2つの長辺と2つの短辺とを有する多角形である。液滴吐出手段103に保持された液滴吐出ヘッド114の底面はステージ106側を向いており、さらに、液滴吐出ヘッド114の長辺方向と短辺方向とは、それぞれX軸方向とY軸方向とに平行である。
図3は、液滴吐出ヘッド114の底面を示す。液滴吐出ヘッド114は、X軸方向に並んだ複数のノズル118を有する。これら複数のノズル118は、液滴吐出ヘッド114におけるX軸方向のノズルピッチHXPが約70μmとなるように配置されている。ここで、「液滴吐出ヘッド114におけるX軸方向のノズルピッチHXP」は、液滴吐出ヘッド114におけるノズル118のすべてをY軸方向に沿ってX軸上に射像して得られた複数のノズル像間のピッチに相当する。
したがって、液滴吐出ヘッド114のX軸方向のノズル線密度は、ノズル列116A(またはノズル列116B)のノズル線密度の2倍である。なお、本明細書において「X軸方向のノズル線密度」とは、複数のノズルをY軸方向に沿ってX軸上に射像して得られた複数のノズル像の単位長さ当たりの数に相当する。
本実施形態の液滴吐出手段103では、基体10AのX軸方向の寸法分の長さ全体をカバーするように液滴吐出ヘッド114を配置しているが、本発明における液滴吐出手段は、基体10AのX軸方向の寸法分の長さの一部をカバーするようにものでもよい。
ここで、本明細書において「液状材料」とは、ノズルから吐出可能な粘度を有する材料をいう。この場合、材料が水性であると油性であるとを問わない。ノズルから吐出可能な流動性(粘度)を備えていれば十分で、固体物質が混入していても全体として流動体であればよい。
さらに、液滴吐出手段103は、図2に示す構成以外に、図5に示すように複数の液滴吐出ヘッド114がY軸方向に重ねて配置された構成であってもよい。以下、この図5に示す液滴吐出手段103’について説明する。
図5に示すような構成によれば、液滴吐出手段103’全体としてのX軸方向のノズルピッチGXPを前記ノズルピッチHXPより短くすることができるので、より高精細に液滴を付与することができる。
次に、制御手段112の構成を説明する。図6に示すように、制御手段112は、入力バッファメモリ200と、記憶手段202と、処理部204と、走査駆動部206と、ヘッド駆動部208とを備えている。バッファメモリ200と処理部204とは相互に通信可能に接続されている。処理部204と記憶手段202とは、相互に通信可能に接続されている。処理部204と走査駆動部206とは相互に通信可能に接続されている。処理部204とヘッド駆動部20とは相互に通信可能に接続されている。また、走査駆動部206は、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108と相互に通信可能に接続されている。同様にヘッド駆動部208は、複数の液滴吐出ヘッド114のそれぞれと相互に通信可能に接続されている。
制御手段112は、CPU、ROM、RAMを含んだコンピュータであってもよい。この場合には、制御手段112の上記機能は、コンピュータによって実行されるソフトウェアプログラムによって実現される。もちろん、制御手段112は、専用の回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
図7(a)に示すように、ヘッド駆動部208は、1つの駆動信号生成部203と、複数のアナログスイッチASと、を有する。図7(b)に示すように、駆動信号生成部203は駆動信号DSを生成する。駆動信号DSの電位は、基準電位Lに対して時間的に変化する。具体的には、駆動信号DSは、吐出周期EPで繰り返される複数の吐出波形Pを含む。ここで、吐出波形Pは、ノズル118から1つの液滴を吐出するために、対応する振動子124の一対の電極間に印加されるべき駆動電圧波形に対応する。
処理部204は、ノズル118のオン・オフを表す選択信号SCを、アナログスイッチASのそれぞれに与える。ここで、選択信号SCは、アナログスイッチAS毎に独立にハイレベルおよびローレベルのどちらかの状態を取り得る。一方、アナログスイッチASは、駆動信号DSと選択信号SCとに応じて、振動子124の電極124Aに吐出信号ESを供給する。具体的には、選択信号SCがハイレベルの場合には、アナログスイッチASは電極124Aに吐出信号ESとして駆動信号DSを伝播する。一方、選択信号SCがローレベルの場合には、アナログスイッチASが出力する吐出信号ESの電位は基準電位Lとなる。振動子124の電極124Aに駆動信号DSが与えられると、その振動子124に対応するノズル118から液状材料111が吐出される。なお、それぞれの振動子124の電極124Bには基準電位Lが与えられている。
以上の構成によって、液滴吐出装置100は、制御手段112に与えられた吐出データに応じて、液状材料111を基体10Aに付与する吐出走査を行う。
本発明の液滴付与方法は、上述したような液滴吐出装置100を用いて実施される。以下、図8ないし図11を参照しつつ、本発明の液滴付与方法の実施形態について説明する。
なお、以下の説明では、液晶表示装置に用いるカラーフィルタ基板を製造する場合を想定しているが、後述するように、本発明は、カラーフィルタ基板以外の各種の電気光学装置の製造に適用することができる。
各区画18R、18G、18Bは、互いに同じ形状であり、その長軸方向(長手方向)がX軸方向に平行であり、その短軸方向がY軸方向に平行になっている。また、各区画18R、18G、18Bは、ほぼ長方形をなしているが、図示の構成では、図中の上端部の左側が引っ込んだ形状をなしており、この部分の幅がやや狭くなっている。この引っ込んだ部分は、TFTの形成領域に対応する部分である。
液滴吐出装置100は、第2位置制御装置108を作動させることにより基体10Aと液滴吐出手段103とをY軸方向に相対的に移動させつつ、色要素形成用の液状材料111を全部または一部のノズル118から液滴として吐出して基体10A上の全部または一部の区画に付与する動作(本明細書ではこの動作を「吐出走査」と言う)を複数回行う。
なお、以下の説明では、区画18Rについて液滴を付与する場合について代表して説明するが、区画18G、区画18Bにも同様に液滴を付与することができる。また、図面では一つの区画18Rのみを示すが、1回の吐出走査において全部の区画18Rについて同様に液滴が付与される。
ここで、液滴吐出手段103のX軸方向のノズルピッチHXPは、区画18RのX軸方向の長さより短くなるように構成されていることから、一つの区画18Rには、複数(図示の構成では5個)のノズル118が割り当てられる。
第1の吐出走査では、図9に示すように、液滴が着弾してなるドット92が、その液滴を吐出したノズル118とX軸方向の距離が最も近い別のノズル118から吐出された液滴が着弾してなるドット92とX軸方向に関して重ならないようにして液滴を付与する。ここで、「X軸方向に関して重ならない」とは、Y軸方向に平行な方向から見たときに、あるノズル118から吐出されたドット92が他のノズル118から吐出されたドット92と重ならないことを言う。ノズル118から吐出された1滴の液状材料111が区画18Rの底面に着弾してなるドット92の直径は、1滴の液状材料111の体積や、区画18Rの底面に対する液状材料111の接触角(濡れ性)によって変化する。よって、ノズル118から吐出された1滴の液状材料111が区画18Rの底面に着弾してなるドット92の直径の値を予め実験や理論計算によって調べ、この値がノズルピッチHXPよりも小さくなるように制御すればよい。
第2の吐出走査は、図10に示す状態から基体10Aを液滴吐出手段103に対し図中の右方向へ相対的に移動させつつ、区画18R上を通過する前記4個のノズル118から液滴を吐出し、これらの液滴を区画18R内に着弾させる。
また、本実施形態では、液滴吐出手段103が基体10AのX軸方向の幅の全体をカバーしているので(図2参照)、1回の吐出走査で全部の区画18R(あるいは区画18Gまたは区画18B)に液滴を付与することができ、より効率良く迅速に液状材料111を付与することができる。
次に、本発明をカラーフィルタ基板の製造に適用した例についてさらに詳細に説明する。
図12(a)および(b)に示す基体10Aは、後述する製造装置1(図13)による処理を経て、カラーフィルタ基板10となる基板である。基体10Aは、マトリクス状に配置された複数の区画18R、18G、18Bを有する。
まず、以下の手順にしたがって図12の基体10Aを作成する。まず、スパッタ法または蒸着法によって、支持基板12上に金属薄膜を形成する。その後、フォトリソグラフィー工程によってこの金属薄膜から格子状のブラックマトリクス14を形成する。ブラックマトリクス14の材料の例は、金属クロムや酸化クロムである。なお、支持基板12は、可視光に対して光透過性を有する基板、例えばガラス基板である。続いて、支持基板12およびブラックマトリクス14を覆うように、ネガ型の感光性樹脂組成物からなるレジスト層を塗布する。そして、そのレジスト層の上にマトリクスパターン形状に形成されたマスクフィルム密着させながら、このレジスト層を露光する。その後、レジスト層の未露光部分をエッチング処理で取り除くことで、バンク16が得られる。以上の工程によって、基体10Aが得られる。
なお、バンク16に代えて、樹脂ブラックからなるバンクを用いても良い。その場合は、金属薄膜(ブラックマトリクス14)は不要となり、バンク層は、1層のみとなる。
次に搬送装置170は、基体10Aを液滴吐出装置100Cのステージ106に位置させる。そして、液滴吐出装置100Cは、フィルタ層111FR、111FG、111FB、およびバンク16を覆って保護膜20が形成されるように、液状の保護膜材料を吐出する。フィルタ層111FR、111FG、111FB、およびバンク16を覆う保護膜20が形成された後に、搬送装置170は基体10Aを乾燥装置150C内に位置させる。そして、乾燥装置150Cが保護膜20を完全に乾燥させた後に、硬化装置165が保護膜20を加熱して完全に硬化することで、基体10Aはカラーフィルタ基板10となる。
次に、本発明をエレクトロルミネッセンス表示装置の製造装置に適用した例を説明する。
図16(a)および(b)に示す基体30Aは、後述する製造装置2(図17)による処理によって、エレクトロルミネッセンス表示装置30となる基板である。基体30Aは、マトリクス状に配置された複数の区画38R、38G、38Bを有する。
製造装置2を用いたエレクトロルミネッセンス表示装置30の製造方法を説明する。まず、公知の製膜技術とパターニング技術とを用いて、図16に示す基体30Aを製造する。
その後、封止基板48と基体30Aとを、互いの周辺部で接着することで、図19(d)に示すエレクトロルミネッセンス表示装置30が得られる。なお、封止基板48と基体30Aとの間には不活性ガス49が封入されている。
以上、本発明を液晶表示装置(カラーフィルタ基板)の製造や、エレクトロルミネッセンス表示装置の製造に適用した場合について説明したが、本発明は、これらに限定されず、例えば、プラズマ表示装置の背面基板の製造や、電子放出素子を備えた画像表示装置(SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)またはFED(Field Emission Display)と呼ばれることもある)の製造にも適用することができる。
以下、前述したような方法で製造された液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、電子放出素子を備えた画像表示装置等の画像表示装置(電気光学装置)1000は、各種電子機器の表示部に用いることができる。
図20は、電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
このパーソナルコンピュータ1100においては、表示ユニット1106が画像表示装置1000を備えている。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206とともに、画像表示装置1000を表示部に備えている。
図22は、電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ケースの内部には、回路基板1308が設置されている。この回路基板1308は、撮像信号を格納(記憶)し得るメモリが設置されている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1308のメモリに転送・格納される。
以上、本発明の液滴付与方法および電気光学装置の製造方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。液滴吐出装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
Claims (13)
- 色要素となるべき複数の区画が形成された基体と、液滴を吐出する複数のノズルを有する液滴吐出手段とを相対的に移動させ、色要素形成用の液状材料を前記ノズルから液滴として吐出して前記区画に付与する吐出走査を複数回行う液滴付与方法であって、
前記液滴吐出手段は、複数のノズルが前記区画の長軸方向に沿って並んだ少なくとも一列のノズル列を有する液滴吐出ヘッドを少なくとも一つ備え、前記長軸方向のノズルピッチが前記区画の前記長軸方向の長さより短くなるように構成されており、
前記基体と前記液滴吐出手段とを前記長軸方向とほぼ直交する短軸方向に相対的に移動させ、一つの前記区画につき前記長軸方向の位置が互いに異なる複数のノズルからそれぞれ液滴を複数回吐出し、かつ、液滴が着弾してなるドットが、その液滴を吐出したノズルと前記長軸方向の距離が最も近い別のノズルから吐出された液滴が着弾してなるドットと前記長軸方向に関して重ならないようにして液滴を付与するとともに、同じノズルから吐出された複数の液滴が着弾してなる複数のドットが前記長軸方向とほぼ直交する短軸方向に沿ってつながるような間隔で液滴を付与する第1の吐出走査を行う工程と、
前記基体と前記液滴吐出手段とを前記短軸方向に相対的に移動させ、一つの前記区画につき前記長軸方向の位置が互いに異なる複数のノズルからそれぞれ液滴を複数回吐出し、かつ、それらの液滴の前記長軸方向に関する着弾位置が前記第1の吐出走査での隣接する二つの着弾位置の間になるとともに、同じノズルから吐出された複数の液滴の前記短軸方向に関する着弾位置が前記第1の吐出走査での着弾位置よりも前記短軸方向に関して前記区画の中心寄りで、それらの液滴が着弾してなる複数のドットが前記短軸方向に沿ってつながるような間隔で液滴を付与する第2の吐出走査を行う工程とを有することを特徴とする液滴付与方法。 - 前記第1の吐出走査では、前記各区画に形成される複数のドットのうちの当該区画の最も短辺側に位置するドットは、その外周が前記短辺に接したものとなり、最も長辺側に位置するドットは、その外周が前記長辺から離間したものとなるように液滴を付与する請求項1に記載の液滴付与方法。
- 前記複数のノズルから吐出された液滴が着弾してなる複数のドットは、それぞれ、平面視で円形をなすものであり、その直径を予め実験および/または理論計算により求めておく請求項1または2に記載の液滴付与方法。
- 前記第1の吐出走査と前記第2の吐出走査とでは、一つの前記区画につき各ノズルから吐出される液滴の吐出回数が異なる請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴付与方法。
- 前記第2の吐出走査では、該第2の吐出走査で形成される各ドットが、そのドットに隣接する、前記第1の吐出走査で形成されたドットと接しないように液滴を付与する請求項1ないし4のいずれかに記載の液滴付与方法。
- 前記基体と前記液滴吐出手段とを前記短軸方向に相対的に往復させ、その往路と復路とでそれぞれ吐出走査を行う請求項1ないし5のいずれかに記載の液滴付与方法。
- 一往復または複数往復の吐出走査により、一つの基体に対する液滴の付与を終了する請求項6に記載の液滴付与方法。
- 2回目以降の吐出走査においては、前記液滴吐出手段と前記基体との相対位置を前回の吐出走査の際と比べて前記長軸方向に所定量ずらすことにより、同じ区画に対して前回の吐出走査の際と異なるノズルから液滴を吐出する請求項1ないし7のいずれかに記載の液滴付与方法。
- 前記各区画には、それぞれ、その角部の1つが当該区画の内側に向かって引っ込んだ部分が形成され、該部分では、前記区画の幅が狭くなっており、
前記第1の吐出走査では、前記区画の幅が狭くなった部分での前記短軸方向の前記ドット同士の間隔は、前記区画の前記幅が狭くなった部分を除く部分での前記短軸方向の前記ドット同士の間隔と同じ請求項1ないし8のいずれかに記載の液滴付与方法。 - 前記各区画には、それぞれ、その角部の1つが当該区画の内側に向かって引っ込んだ部分が形成され、該部分では、前記区画の幅が狭くなっており、
前記第1の吐出走査では、前記区画の幅が狭くなった部分での前記短軸方向の前記ドットの形成数は、前記区画の前記幅が狭くなった部分を除く部分での前記短軸方向の前記ドットの形成数と異なる請求項1ないし9のいずれかに記載の液滴付与方法。 - 前記液滴吐出ヘッドは、前記区画の長軸方向に隣接する前記ノズル同士のノズルピッチが同じであり、前記区画の短軸方向に複数列配置された前記ノズル列を有し、隣接する前記ノズル列同士では、一方の前記ノズル列が他方の前記ノズル列に対して前記ノズルピッチよりも小さい範囲内で前記長軸方向にずれて配置されている請求項1ないし10のいずれかに記載の液滴付与方法。
- 前記ノズル列において、その一端側に位置する前記ノズルから他端側に位置する前記ノズルまでの長さは、前記基板の前記長軸方向の長さよりも長い請求項1ないし11のいずれかに記載の液滴付与方法。
- 請求項1ないし12のいずれかに記載の液滴付与方法を用いて基体上の複数の区画に色要素を形成して色要素付き基板を製造する工程を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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