JP4359833B2 - 可動部材支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば半導体製造装置のような、特殊雰囲気に維持されたチャンバの内部と外部との間を延在する可動部材を、かかるチャンバに対して移動自在に支持する可動部材支持装置に関する。
半導体製造装置などにおいては、真空や特殊ガス雰囲気に維持したプロセス室内で、ワークをステージ等の可動部材に載置して移動させて加工処理することが行われている。ここで、ワークに対しては微細形状などを描画することが行われるため、可動部材の移動精度を高く維持する必要がある。しかるに、微視的に見ると可動部材にはその自重により撓みが生じたり、或いは重心位置により水平方向に対して傾くなどの問題があり、特に可動部材のストロークを大きくした場合には、可動部材自体も大きくなることから、その撓みや傾きにより移動時にピッチングやローリング等が生じ、処理精度を悪化させる恐れがある。
これに対して、特許文献1においては、流体噴射パッドへの供給圧力を変化させることで、流体噴射パッドとガイドとのスキマを変化させる方法が開示されている。
特公平4−57894号公報
しかるに、そもそも特許文献1の方法は、ガイド上を移動する小さな移動体を支持する静圧軸受に関するものであり、それへの供給圧力を変化させても、流体噴射パッドとガイドとのスキマを変化できるのみであるため、移動体の傾きについては何ら開示されていない。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、可動部材の傾きを補正可能な可動部材支持装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、第1の本発明の可動部材支持装置は、
ベースと天板とを備えたハウジングと、
前記ハウジングに対して可動部材を移動自在に支持する静圧軸受と、を有する可動部材支持装置であって、
前記静圧軸受は、前記ハウジングのベースに設けられた重力方向下方側の下方静圧パッドと、前記ハウジングの天板に設けられた重力方向上方側の上方静圧パッドとを備え、
前記可動部材支持装置を移動方向に直交する方向にみて、前記下方静圧パッドが前記上方静圧パッドに対してはみ出して設けられ、かつ前記下方静圧パッドの一部は、それと反対側に移動した前記可動部材からはみ出すようになっており、これにより前記ハウジングと前記可動部材との間に生じる力を用いて前記ハウジングに対する前記可動部材の傾きを調整することを特徴とする。
又、第2の本発明の可動部材支持装置は、
ベースと天板とを備えたハウジングと、
前記ハウジングに対して可動部材を移動自在に支持する静圧軸受と、
前記ハウジングの天板と前記可動部材との間を吸引する差動排気シールと、を有する可動部材支持装置であって、
前記静圧軸受は、前記ハウジングのベースに設けられた重力方向下方側の下方静圧パッドと、前記ハウジングの天板に設けられた重力方向上方側の上方静圧パッドとを備え、
前記可動部材支持装置を移動方向に直交する方向にみて、前記下方静圧パッドが前記上方静圧パッドに対してはみ出して設けられ、かつ前記下方静圧パッドの一部は、それと反対側に移動した前記可動部材からはみ出すようになっており、前記差動排気シールにより付与される吸引力に加えて、前記ハウジングと前記可動部材との間に生じる力を用いて、前記ハウジングに対する前記可動部材の傾きを調整することを特徴とする。
本発明の可動部材支持装置は、ハウジングと、前記ハウジングに対して可動部材を移動自在に支持する軸受と、前記ハウジングに対する前記可動部材の傾きに応じて、前記ハウジングと前記可動部材との間の力を制御するので、例えば前記可動部材の傾きによりその端部が重力方向に下がった場合、前記ハウジングと前記可動部材との間で力を与えることで、下がった端部を上方に変位するように前記可動部材の形状や姿勢を補正し、それにより前記可動部材のピッチングやローリングを抑えてその移動を円滑に行うことができる。
更に、前記力は、前記可動部材の傾きを補正する方向に付与されると好ましい。
更に、前記力は、前記ハウジングに対して前記可動部材を支持する静圧軸受の気体圧により生じると、静圧軸受を利用して前記可動部材の自重による傾きなどを補正できるので好ましい。
更に、前記静圧軸受は、前記可動部材に対して重力方向下方側から気体を噴出する下方静圧パッドと、前記可動部材に対して重力方向上方側から気体を噴出する上方静圧パッドとを備えた静圧軸受であり、前記可動部材が傾くことによってそれに近接した静圧パッドから吹き出される気体の圧力を相対的に(傾かないときと比べ、或いは対向する静圧パッドに対して)高めると、傾きに応じた補正力を前記可動部材に与えることができるので好ましい。
更に、前記静圧軸受は、前記可動部材の最大可動範囲において、前記可動部材を重力方向下方より支持するように設けられていると、ストローク量に関わらず可動部材15の傾きを抑えることができるので好ましい。
更に、前記重力方向下方側の静圧パッドは、前記重力方向下方側の静圧パッドよりも前記可動部材の移動範囲外側にはみ出して設けられていると、前記可動部材の移動に対応して、特別に制御せずとも傾きを抑制できるので好ましい。
更に、前記ハウジングと前記可動部材との間を密封する差動排気シールを有し、前記制御手段は、前記差動排気シールの排気圧を制御すると、前記差動排気シーるの吸引圧を用いて前記可動部材の傾きを制御できる。
更に、前記可動部材の少なくとも一方の端部を支持する軸受を有すると、前記可動部材の傾きを抑制できるので好ましい。
尚、本明細書中で用いる差動排気シールとは、例えば対向する2面間の微小な間隙にある気体を前記2面間に設けられた差圧室を介して排気することにより、非接触の状態で、対向面を挟む両側の雰囲気(例えば大気圧と高真空)を一定の状態に保つように機能するものをいう。以下に述べる実施の形態においては、排気面を有する部材を差動排気シールという。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態全てにおいて、可動部材の重心はその中央に位置するものとする。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。図2は、図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。図2において、ハウジング10は、定盤G上に載置されたベース11と、ベース11に対して垂直方向に伸びる一対の側板12,13と、側板12,13の図で上端に掛け渡された天板14とを有している。ハウジングを構成するベース11,側板12,13,天板14とで囲まれる空間内に、可動部材15が配置されている。
図1に示すように、ベース11は、可動部材15に対向する上面に3つの下方静圧パッド11a、11b、11cを有しており、天板14は、可動部材15に対向する下面において、下方静圧パッド11bに対向する位置に、1つの上方静圧パッド14aのみを有している。尚、本実施の形態では、側板12,13には、可動部材15を支持する静圧軸受12a、13aが設けられているが、その代わりにリニアガイドを設けてもよい。
下方静圧パッド11a、11b、11cは、正圧ポンプPに接続されている。一方、上方静圧パッド14aも、正圧ポンプPに接続されている。個々の静圧パッド11a〜11c、14aは、不図示の制御装置を介して、制御された圧の空気が供給されている。尚、静圧パッド11a〜11c、14aが静圧軸受を構成する。
本実施の形態の動作について説明する。静圧パッド11a〜11c、14aから吐出される空気により、可動部材15はベース11に対して支持されている。ここで、可動部材15が実線で示す中央位置にある場合、静圧パッド11a、11cから吹き出される気体の圧力を等しくすれば、可動部材15は水平に維持される。しかしながら、一点鎖線で示すように、可動部材15が図で右方へと移動した場合、可動部材15の自重に基づき作用するモーメント力で、ハウジングとの間のわずかなスキマの範囲で、その右端が下方に変位するように可動部材15の傾き(ピッチング)が生じる。かかる場合、本実施の形態によれば、不図示の制御装置が、可動部材15が傾くことで、それに近接する静圧パッド(ここでは11c)の気体吹き出し圧力を高めることで、可動部材15は、左回りのモーメントを受け、その傾きが補正されるので、高精度な移動を実現できる。尚、可動部材15が傾くことで、それから遠ざかる静圧パッド(ここでは11a)の気体吹き出し圧力を低めることでも、同様の効果を得ることができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。本実施の形態は、図1の実施の形態と比較して、上下の静圧パッドの数及び噴出総面積は同じだが、静圧パッドの配置を変えている。より具体的には、4つの下方静圧パッド11a〜11dが、4つの上方静圧パッド14a〜14dと軸線が一致しておらず、図3に示すように、下方静圧パッド11a、11dが、上方静圧パッド14a、14dに対して側方にはみでた配置となっているので、可動部材15の移動に対応して、特別に制御せずとも傾きを抑制できる。その他の構成については、個々の静圧パッドの気体吹き出し圧力が制御可能であることを含め、上述した実施の形態と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態において、一点鎖線で示すように、可動部材15が図で左方へと移動した場合、可動部材15の自重に基づき作用するモーメント力で、その右端が下方に変位するように可動部材15の傾き(ピッチング)が生じる。かかる場合、本実施の形態によれば、不図示の制御装置が、可動部材15が傾くことで、それに近接する静圧パッド(ここでは11a)の気体吹き出し圧力を高めると共に、同時に近づく静圧パッド(ここでは14d)の気体吹き出し圧力を高めているので、可動部材15は、上述した実施の形態より強い左回りのモーメントを受け、その傾きが迅速に補正されるので、高精度な移動を実現できる。尚、可動部材15が傾くことで、それから遠ざかる静圧パッド(ここでは11d、14a)の気体吹き出し圧力を低めてもよいことはいうまでもない。
図4は、本実施の形態の変形例にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。図5は、図4の構成をV-V線で切断して矢印方向に見た図である。図4,5に示すように、下方静圧パッド11a〜11h、上方静圧パッド14a〜14nの数、形状(三角形状等でもよい)は任意に設定でき、各々形状を変えてもよいが、図5に示すように、可動部材15の移動方向両端の下方静圧パッド11a、11hの面積は、増大させると可動部材15の傾きの補正機能が高まるので好ましい。
図6は、本発明の第3の実施の形態にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。本実施の形態は、図1の実施の形態に対して、上方静圧パッド14a〜14cを、下方静圧パッド11a〜11cに対応して配置し、且つ天板14の両端に負圧室(差圧室ともいう)14A、14Bを設け、排気ポンプPvに接続した点が異なるが、不図示の制御装置によって、各負圧室の圧力は個々に制御可能となっている。その他の点については、図1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態においては、一点鎖線で示すように、可動部材15が図で右方へと移動し、その右端が下方に変位するように可動部材15の傾き(ピッチング)が生じた場合、不図示の制御装置が、可動部材15が傾くことで、遠ざかる方の負圧室(ここでは14B)の圧力をより低下させる。それにより可動部材15は、左回りのモーメントを受け、その傾きが補正されるので、高精度な移動を実現できる。尚、可動部材15が傾くことで、それに近づく方の負圧室(ここでは14A)の圧力を、その機能を損なわない範囲で上昇させても良い。又、上述した実施の形態の構成を組み合わせて良いことは言うまでもない。
図7は、本実施の形態の変形例にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。図8は、図7の構成をVIII-VIII線で切断して矢印方向に見た図である。図8に示すように,差圧室14A、14Bは、天板14の表面(下面)において矩形溝形状となっており、可動部材15の移動方向において、それぞれ静圧パッド14a、14kと重なる位置に配置されている。尚、天板14の中央には長溝14zが形成されており、ワークを載置可能なように可動部材15の一部15aが長溝14zから突出し、それに沿って移動可能となっている。
図9は、本実施の形態のピッチング精度をシミュレーションし、比較例と比較して示すグラフである。可動部材15の図7で中央に微小な鏡Mを取り付けて、オートコリメータAで光束を当てその反射光束を受光することで、取り付け部の傾き角度を求める。傾き量が大きいほどピッチング精度が悪くなる。中央位置をゼロとして、図7で左方に移動させたときの移動量をストローク量として表す。上下の静圧パッドの軸線を一致させた比較例においては、ピッチング精度の最大値は1.18秒であったが、上述の本実施の形態によれば、ピッチング精度の最大は0.68秒と小さく抑えることができる。
図10は、本実施の形態のピッチング精度を、計算値と実験値で比較して示すグラフであり、実験値では自重撓み成分を分離できないため、計算値でもそれを重畳している。図10に示すように、計算値と傾向が良好に一致していることがわかる。
図11(a)は、本実施の形態の一例における可動部材自重撓みによるピッチング精度を示すグラフである。図11(b)は、静圧パッドの制御と差圧室の吸引力とを組み合わせた場合のピッチング精度を示すグラフである。図11に示すように、可動部材の傾きと自重による撓みとを相殺するように制御することで、その合計として現れるピッチング精度を±0.12秒以内に抑えることができ、可動部材の断面を小さくしても高精度なピッチング誤差を得ることができるため、装置全体のコンパクト化や駆動力の低減による省エネ等を図ることができる。
図12(a)、(b)は、本実施の形態の別な変形例にかかる可動部材支持装置の一部を示す断面図であり、図12(c)は、図12(a)の構成をXVC-XVC線で切断して矢印方向に見た図であり、図12(d)は、図12(a)の構成をXVD-XVD線で切断して矢印方向に見た図である。
本変形例においては、図12(a)に示すように、天板14の下面が、ベース11の上面からはみ出している。従って、図12(b)に示すように、可動部材15がベース11の側面と面一になっている状態では、可動部材15の端部を上方に吸引する力は弱いが、図12(a)に示すように、可動部材15がベース11の側面より図で左方側へ移動したような場合、天板14のはみだした下面にも吸引力が発生することから、可動部材15上方へと吸引する力が増大し、それにより制御装置の制御に頼らず、自律的に可動部材15の撓みや傾きを補正してピッチング誤差を低減できる。
図13は、本発明の第4の実施の形態にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。本実施の形態は、図1の実施の形態に対して、主として、可動部材15の両端に静圧軸受を設けた点が異なる。より具体的には、可動部材15の両端に設けられた支持部15b、15cの下面に静圧軸受15A,15Bを設け、定盤Gの上面に対して可動部材15を移動自在に支持するようになっている。明らかであるが、可動部材15の両端は、静圧軸受15A,15Bにより支持されているため、そのストローク量に関わらず定盤Gからの高さが一定であり、ピッチング誤差が低減されることとなる。
図14は、本実施の形態の変形例にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。本変形例は、図13の実施の形態と異なり、可動部材15の移動範囲内にベース11をのばし、下方静圧軸受パッド(11a〜11d、11k〜11p)の総面積を増やして、ストローク量に関わらず下方静圧軸受で支持するようにしている。これにより可動部材15の両端の下がりを抑えて、ピッチング誤差が低減されることとなる。
図15は、本実施の形態の別な変形例にかかる可動部材支持装置の概略断面図であり、図16はその上面図である。本変形例は、図14の構成と同様であるが、差動排気シール14A’,14B’を設けたため、静圧軸受11e〜11j、14a〜14fを、差動排気シール14A’,14B’の両側に2列に配置した点が異なっている。
図17は、本実施の形態の更に別な変形例にかかる可動部材支持装置の上面図であり、図18はその側面図であり、図19は、図17の構成をXIX-XIX線で切断して矢印方向に見た図であり、図20は、図17の構成をXX-XX線で切断して矢印方向に見た図である。
本変形例においては、図13の可動部材支持装置をダブルで配置し、その間に駆動源としてのリニアモータLMを設けて、一対の可動部材15の両端を連結してなりその間を延在する工字状の連結部材20を1次元で駆動する点が主として異なる。連結部材20の中央は、定盤Gに設けられた支持部Gsに配置された静圧軸受GBにより支持され、支持剛性を高めている。かかる変形例は、可動部材15の大型化を図りストローク量を増大するのに効果的である。尚、本変形例の場合、リニアモータLMを用いたので、連結部材20をガイドとして定盤G側に軸受を設けるのが好ましいが、ボールねじ機構を用いる場合には、軸受を可動部材側とするのがよい。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
第1の実施の形態にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。 図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。 第2の実施の形態にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。 本実施の形態の変形例にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。 図4の構成をV-V線で切断して矢印方向に見た図である。 第3の実施の形態にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。 本実施の形態の変形例にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。 図7の構成をVIII-VIII線で切断して矢印方向に見た図である。 本実施の形態のピッチング精度をシミュレーションし、比較例と比較して示すグラフである。 本実施の形態のピッチング精度を、計算値と実験値で比較して示すグラフである。 図11(a)は、本実施の形態の一例における可動部材自重撓みによるピッチング精度を示すグラフであり、図11(b)は、静圧パッドの制御と差圧室の吸引力とを組み合わせた場合のピッチング精度を示すグラフである。 図12(a)、(b)は、本実施の形態の別な変形例にかかる可動部材支持装置の一部を示す断面図であり、図12(c)は、図12(a)の構成をXVC-XVC線で切断して矢印方向に見た図であり、図12(d)は、図12(a)の構成をXVD-XVD線で切断して矢印方向に見た図である。 第4の実施の形態にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。 本実施の形態の変形例にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。 本実施の形態の別な変形例にかかる可動部材支持装置の概略断面図である。 本実施の形態の別な変形例にかかる可動部材支持装置の上面図である。 本実施の形態の更に別な変形例にかかる可動部材支持装置の上面図である。 本実施の形態の更に別な変形例にかかる可動部材支持装置の側面図である。 図17の構成をXIX-XIX線で切断して矢印方向に見た図である。 図17の構成をXX-XX線で切断して矢印方向に見た図である。
符号の説明
G 定盤
11 ベース
14 天板
15 可動部材

Claims (10)

  1. ベースと天板とを備えたハウジングと、
    前記ハウジングに対して可動部材を移動自在に支持する静圧軸受と、を有する可動部材支持装置であって、
    前記静圧軸受は、前記ハウジングのベースに設けられた重力方向下方側の下方静圧パッドと、前記ハウジングの天板に設けられた重力方向上方側の上方静圧パッドとを備え、
    前記可動部材支持装置を移動方向に直交する方向にみて、前記下方静圧パッドが前記上方静圧パッドに対してはみ出して設けられ、かつ前記下方静圧パッドの一部は、それと反対側に移動した前記可動部材からはみ出すようになっており、これにより前記ハウジングと前記可動部材との間に生じる力を用いて前記ハウジングに対する前記可動部材の傾きを調整することを特徴とする可動部材支持装置。
  2. 前記ハウジングの端部に設けられた前記下方静圧パッドは、それよりも内側に設けられた前記下方静圧パッドより面積が大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の可動部材支持装置。
  3. 前記下方静圧パッドと前記上方静圧パッドとは個数が同じであり、且つ噴出総面積も同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載の可動部材支持装置。
  4. 前記力は、前記可動部材の傾きを補正する方向に付与されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可動部材支持装置。
  5. 前記静圧軸受は、前記可動部材の最大可動範囲において、前記可動部材を重力方向下方より支持するように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかにに記載の可動部材支持装置。
  6. 前記力は、前記ハウジングに対して前記可動部材を支持する静圧軸受の気体圧により生じることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の可動部材支持装置。
  7. 前記静圧軸受は、前記可動部材に対して重力方向下方側から気体を噴出する下方静圧パッドと、前記可動部材に対して重力方向上方側から気体を噴出する上方静圧パッドとを備えた静圧軸受であり、前記可動部材が傾くことによってそれに近接した静圧パッドから吹き出される気体の圧力を相対的に高めることを特徴とする請求項に記載の可動部材支持装置。
  8. ベースと天板とを備えたハウジングと、
    前記ハウジングに対して可動部材を移動自在に支持する静圧軸受と、
    前記ハウジングの天板と前記可動部材との間を吸引する差動排気シールと、を有する可動部材支持装置であって、
    前記静圧軸受は、前記ハウジングのベースに設けられた重力方向下方側の下方静圧パッドと、前記ハウジングの天板に設けられた重力方向上方側の上方静圧パッドとを備え、
    前記可動部材支持装置を移動方向に直交する方向にみて、前記下方静圧パッドが前記上方静圧パッドに対してはみ出して設けられ、かつ前記下方静圧パッドの一部は、それと反対側に移動した前記可動部材からはみ出すようになっており、前記差動排気シールにより付与される吸引力に加えて、前記ハウジングと前記可動部材との間に生じる力を用いて、前記ハウジングに対する前記可動部材の傾きを調整することを特徴とする可動部材支持装置。
  9. 前記可動部材支持装置を移動方向に直交する方向にみて、前記天板の端部は前記ベースよりはみ出していることを特徴とする請求項8に記載の可動部材支持装置。
  10. 前記力は、前記ハウジングに対して前記可動部材を支持する静圧軸受の気体圧により生じることを特徴とする請求項8又は9に記載の可動部材支持装置。
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