JP4358696B2 - 建物用施解錠制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば住宅のドア錠を自動的に施解錠する建物用施解錠制御装置に関するものである。
一般に、住宅等の建物のドア錠は、ドアに設けられた鍵穴に機械的なキーを挿入・回動することにより、施解錠されるようになっている。
しかし近年、セキュリティレベルの向上を目的として、キーとドア錠との間で電気的な照合を必須とした電子キーシステムが種々提案されている。この種の電子キーシステムとして、例えば特許文献1には、ユーザに所持される電子キーにより、建物用施解錠制御装置と車両用施解錠制御装置とを遠隔操作できるようにした電子キーシステムが開示されている。すなわち、従来、車両用の電子キーを用いて、建物用施解錠制御装置をも遠隔操作できる技術が提案されている。よって、こうした電子キーシステムによれば、車両を有するユーザは車両用のキーと住宅用のキーとを個別に所持する必要がなくなることから、利便性を向上させることが可能となる。
特開2001−241227号公報
ところで、一般に、セキュリティの観点から、電子キーは、暗号化した送信信号を施解錠制御装置に送信するようになっている。また、各施解錠制御装置には、送信信号を解読するための種別コード及び解読アルゴリズムが設定されている。そして、施解錠制御装置は、電子キーからの送信信号を受信すると、自身に設定された種別コード及び解読アルゴリズムを用いて該送信信号を解読し、該送信信号が対応する電子キーから送信されたものであるか否かの判断を行う。その結果、対応する電子キーから送信されたものであると判断したことを条件として、施解錠制御装置はドア錠の施解錠制御を行うようになっている。このため、施解錠制御装置は、電子キーからの送信信号を受信しても、該送信信号を解読できない場合にはドア錠の施解錠制御を行えないこととなる。また、送信信号が第三者によって不正に傍受されても、該送信信号を解析することができず、電子キーシステムの防犯性が高く保持される。
このように、本来、建物用施解錠制御装置に対応して設定された電子キー(建物用電子キー)は、該建物用施解錠制御装置に設定された種別コード(建物コード)及び解読アルゴリズムによって解読可能となるように暗号化した送信信号を送信するように設定されている。一方、本来、車両用施解錠制御装置に対応して設定された電子キー(車両用電子キー)は、該車両用施解錠制御装置に設定された種別コード(車種コード)及び解読アルゴリズムによって解読可能となるように暗号化した送信信号を送信するように設定されている。よって、車両用電子キーによって建物用施解錠制御装置を制御することは、実際には困難であった。
また、こうした実情に鑑み、該車両用電子キーからの送信信号を解読するための車種コード及び解読アルゴリズムを建物用施解錠制御装置に設定することで、車両用電子キーによる建物用施解錠制御装置の制御を可能とすることも考えられる。しかし、このようにした場合であっても、ユーザが車両を買い換えた場合などには、買い換えた車両の電子キーでは建物用施解錠制御装置を制御することができないといった問題が生じ、汎用性が低い。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、多種の車両用電子キーによる建物用錠の施解錠制御を容易且つ確実に行うことができる建物用施解錠制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、建物内に配設され、建物用電子キーから送信される第1送信信号に基づいて錠の施解錠を制御する施解錠制御手段を備える建物用施解錠制御装置であって、前記施解錠制御手段とは別体で構成され、車種毎に設定された車種情報及び解読アルゴリズムが記録され、車両用電子キーから送信される暗号化された第2送信信号が入力された際に、前記車種情報及び前記解読アルゴリズムを用いて前記第2送信信号を解読するとともに、その解読したデータに基づいて前記第2送信信号が対応する車両用電子キーから送信されたものか否かを判断してその判断結果を前記施解錠制御手段に出力する信号解析手段と、複数個の前記信号解析手段を着脱可能に構成され、該信号解析手段が装着された際に該信号解析手段と前記施解錠制御手段とを電気的に接続する接続手段とを備え、前記施解錠制御手段は、前記信号解析手段からの判断結果に基づいて錠の施解錠を制御することを要旨とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の建物用施解錠制御装置において、前記信号解析手段は、自身に記録された前記車種情報及び前記解読アルゴリズムで解読可能な前記第2送信信号を受信する受信手段を備えていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の建物用施解錠制御装置において、前記信号解析手段は、複数種の前記車種情報を記録可能であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の建物用施解錠制御装置において、前記接続手段に対する前記信号解析手段の装着有無、及び建物に対する前記施解錠制御手段の装着有無のうちの少なくとも一方を検出する装着有無検出手段と、該装着有無検出手段により前記信号解析手段または前記施解錠制御手段の非装着状態が検出されたことを条件としてその旨を報知する報知手段とを備えることを要旨とする。
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、建物用電子キーから第1送信信号が送信された場合、施解錠制御手段によって錠が施解錠される。また、車両用電子キーから第2送信信号が送信された場合、信号解析手段により、車種情報及び解読アルゴリズムを用いて第2送信信号が解読されるとともに、その解読されたデータに基づいて該第2送信信号が対応する車両用電子キーから送信されたものか否かが判断され、その判断結果が施解錠制御手段に出力される。そして、施解錠制御手段は、その判断結果に基づいて錠の施解錠を制御する。このため、建物用電子キーとの通信に基づく錠の施解錠は勿論、車両用電子キーとの通信に基づく錠の施解錠を行うことが可能となり、車両用電子キーを建物用電子キーとしても共用することができる。しかも、信号解析手段は接続手段に着脱可能となっているため、車両の買い換え時などには、買い換えた車両の車種情報及び解読アルゴリズムを有する信号解析手段に交換したり該信号解析手段を追加したりすることにより、該車両の車両用電子キーを建物用電子キーとして容易且つ確実に共用することができる。また、接続手段は複数個の信号解析手段を取着可能となっているため、ユーザが複数の車両を所有する場合などには、それぞれ対応する車両の車種情報及び解読アルゴリズムを有する複数個の信号解析手段を接続手段に装着することで、各車両の電子キーを建物用電子キーとして確実に共用することができる。よって、多種の車両用電子キーによる建物用錠の施解錠制御を、容易且つ確実に行うことができる。
請求項2に記載の発明によると、信号解析手段は、第2送信信号を直接受信可能となる。しかも、受信手段は、自身に記録された車種情報及び解読アルゴリズムで解読可能な第2送信信号を受信可能となっている。このため、第2送信信号の周波数が第1送信信号の周波数と異なる場合であっても、車両用電子キーを建物用電子キーとして確実に共用することができる。よって、より多種の車両用電子キーによる建物用錠の施解錠制御を、容易且つ確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明によると、信号解析手段に複数種の車種情報を記録させることにより、複数種の車種の車両用電子キーを建物用電子キーとして容易且つ確実に共用することができる。
請求項4に記載の発明によると、装着有無検出手段により信号解析手段の装着有無を検出するようにすれば、信号解析手段が不正に取り外された場合にその旨が報知手段によって報知される。また、装着有無検出手段により施解錠制御手段の装着有無を検出するようにすれば、施解錠制御手段が不正に取り外された場合にその旨が報知手段によって報知される。このため、施解錠制御装置のセキュリティレベルを高く維持することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、多種の車両用電子キーによる建物用錠の施解錠制御を容易且つ確実に行うことができる建物用施解錠制御装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、住宅用施解錠制御システム1は、住宅2の家人に所持される住宅用電子キー11と、住宅2のドア3内に配設され、住宅用電子キー11と相互通信可能な建物用施解錠制御装置としての住宅用施解錠制御装置12とを備えている。また、車両用施解錠制御システム40は、車両41を所有する家人に所持される車両用電子キー42と、車両41内に配設され、車両用電子キー42と相互通信可能な車両用施解錠制御装置43とを備えている。
<住宅用電子キー11及び車両用電子キー42の構成>
住宅用電子キー11は、住宅用施解錠制御装置12と無線による相互通信を可能に構成されている。該住宅用電子キー11は、住宅用施解錠制御装置12から送信されるリクエスト信号を受信すると、個別に設定された住宅IDコードを含む住宅ID信号(第1送信信号)を、所定の暗号化アルゴリズムで暗号化して自動的に送信する。また、該住宅用電子キー11は、住宅用施解錠制御装置12から送信されるトラポン駆動信号を受信すると、該トラポン駆動信号の電磁エネルギによって動作して、個別に設定されたトラポンコードを含む住宅トラポン信号(第1送信信号)を、前記暗号化アルゴリズムで暗号化して自動的に送信する。
一方、車両用電子キー42は、車両用施解錠制御装置43及び前記住宅用施解錠制御装置12と無線による相互通信を可能に構成されている。該車両用電子キー42は、車両用施解錠制御装置43から送信されるリクエスト信号を受信すると、個別に設定された車両IDコードを含む車両ID信号(第2送信信号)を、例えば車種毎に設定された暗号化アルゴリズムで暗号化して自動的に送信する。また、該車両用電子キー42は、車両用施解錠制御装置43や住宅用施解錠制御装置12から送信されるトラポン駆動信号を受信すると、該トラポン駆動信号の電磁エネルギによって動作して、個別に設定された車両トラポンコードを含む車両トラポン信号(第2送信信号)を、前記暗号化アルゴリズムで暗号化して自動的に送信する。
<車両用施解錠制御装置43の構成>
次に、車両用施解錠制御装置43について説明する。
図4に示すように、車両用施解錠制御装置43は、送受信回路44及び車両側マイクロコンピュータ(車両側マイコン)45を備えている。
送受信回路44は、車両側マイコン45から出力されるリクエスト信号やトラポン駆動信号を所定周波数の電波に変調し、送信アンテナ44aを介して車両41の周辺の所定領域に出力する。なお、本実施形態におけるリクエスト信号及びトラポン駆動信号の周波数は、134kHzに設定されている。また、送受信回路44は、車両用電子キー42から送信される車両ID信号や車両トラポン信号を受信アンテナ44bを介して受信可能となっており、該車両ID信号や車両トラポン信号を受信すると、それら信号をパルス信号に復調して車両側マイコン45に出力する。
車両側マイコン45は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、不揮発性のメモリ45aを備えている。メモリ45aには、所定の登録操作を行うことにより、車両ID信号に含まれる車両IDコードと、車両トラポン信号に含まれる車両トラポンコードとを記録可能となっている。また、メモリ45aには、車両ID信号や車両トラポン信号を解読するための車両用暗号解読アルゴリズムが予め記録されている。
こうした車両側マイコン45には車両ドア錠46が電気的に接続されている。そして、車両ドア錠46は、車両側マイコン45から施解錠制御信号が入力されると、該施解錠制御信号に基づいてドア錠を電気的駆動力によって施解錠する。
車両側マイコン45は、送受信回路44に前記リクエスト信号を間欠的に出力する。また、例えばアウトサイドドアハンドルが所定回数操作されるなど、予め設定された所定のトラポン駆動態様で車両が操作されると、車両側マイコン45は、リクエスト信号の出力を停止して、送受信回路44に前記トラポン駆動信号を出力する。
そして、車両側マイコン45は、リクエスト信号の出力後の所定時間内に送受信回路44から前記車両ID信号が入力されると、前記車両用暗号解読アルゴリズムを用いて該車両ID信号を解読し、解読した車両ID信号に含まれる車両IDコードと、メモリ45aに記録されている車両IDコードとの比較(車両ID照合)を行う。その結果、それら車両IDコード同士が一致したことを条件として、車両側マイコン45は、車両ドア錠46に解錠の旨を示す施解錠制御信号(解錠制御信号)を出力してドア錠を解錠させる。このため、ドア錠は車両用電子キー42を所持する家人が車両41に近づくだけで自動的に解錠されることとなり、家人はドア錠を解錠するための操作を一切行う必要がない。これに対し、車両側マイコン45は、家人がリクエスト信号の出力領域から離間するなどして送受信回路44から車両ID信号が入力されなくなると、車両ドア錠46に施錠の旨を示す施解錠制御信号(施錠制御信号)を出力してドア錠を施錠させる。このため、ドア錠は家人が車両41から離間するだけで自動的に施錠されることとなり、家人はドア錠を施錠するための操作を一切行う必要がない。
また、車両側マイコン45は、トラポン駆動信号の出力後の所定時間内に送受信回路44から前記車両トラポン信号が入力されると、前記車両用暗号解読アルゴリズムを用いて該車両トラポン信号を解読する。そして、車両側マイコン45は、解読した車両トラポン信号に含まれる車両トラポンコードと、メモリ45aに記録されている車両トラポンコードとの比較(車両トラポン照合)を行う。その結果、それら車両トラポンコード同士が一致したことを条件として、車両側マイコン45は、車両ドア錠46に前記解錠制御信号を出力してドア錠を解錠させる。これに対し、車両側マイコン45は、送受信回路44から車両トラポン信号が入力されなくなると、車両ドア錠46に施錠制御信号を出力してドア錠を施錠させる。このため、家人は、車両用電子キー42をトラポン駆動信号の出力領域内に位置させた状態で、前記トラポン駆動態様となる操作を行うだけで、ドア錠7,8を解錠させることができる。また、トラポン駆動信号の出力領域から車両用電子キー42を離間させることでドア錠の施錠を行うことができる。しかも、この場合、車両用電子キー42はトラポン駆動信号の電磁エネルギによって動作するため、たとえ電池切れの状態となっても、ドア錠の簡便な解錠を行うことができる。
したがって、こうした車両用施解錠制御システム40によれば、車両用電子キー42を所持する家人は、車両41のドア錠を容易に施解錠することができる。
<住宅用施解錠制御装置12の構成>
次に、住宅用施解錠制御装置12について説明する。
図2及び図3に併せ示すように、ドア3には、屋外側に露出する屋外アンテナ部4と、屋内側に露出する屋内アンテナ部5とが配設されている。これらアンテナ部4,5には、それぞれLED等からなる表示部6が設けられている。また、屋外アンテナ部4には押しボタンスイッチ等からなるトラポンスイッチ9が設けられている。
屋外アンテナ部4の内部には、図4に示す送信アンテナ4aと受信アンテナ4bとが配設されている。また、屋内アンテナ部5の内部には図4に示す送信アンテナ5aと受信アンテナ5bとが配設されている。
なお、本実施形態において、送信アンテナ4a,5aは134kHzの電波を送信可能に設定され、受信アンテナ4b,5bは300MHzの電波を受信可能に設定されている。
さらに、ドア3には2つのドア錠7,8が形成されており、同ドア3の屋内側面には、これらドア錠7,8を手動で施解錠可能な手動ロック機構7a,8aが形成されている。これら手動ロック機構7a,8aは、一般的な屋内側施解錠用つまみである。よって、これら手動ロック機構7a,8aを手動で操作することによってドア錠7,8を手動で施解錠することができる。
図4に示すように、住宅用施解錠制御装置12は、送受信回路21及び施解錠制御手段としての住宅側マイクロコンピュータ(住宅側マイコン)22を有する制御ユニット23と、それぞれ信号解析部24及び受信部51を有する複数の信号解析手段としての解析ユニット25とを備えている。なお、本実施形態において住宅用施解錠制御装置12は、2つの解析ユニット25を備えている。そこで、本明細書においては、説明の便宜上、一方の解析ユニット25を第1解析ユニット25Aとし、他方の解析ユニット25を第2解析ユニット25Bとして区別する。
図1〜図3及び図5に示すように、制御ユニット23は、ドア3内に配設されている。詳しくは、図5に示すように、制御ユニット23は、ドア3の側面3aに設けられた収容部3bに収容される。制御ユニット23においてドア3の側面3aから露出する側面23aの上下両端には透孔23bが設けられ、これら透孔23bにネジ26が挿通され、該ネジ26がドア3の側面に螺着されることにより、制御ユニット23がドア3に装着される。なお、各透孔23bの周囲にはそれぞれ導電性の接続端子27aからなる装着有無検出手段としての制御ユニット検出部27が設けられている。図4に示すように、該接続端子27aは住宅側マイコン22に電気的に接続されており、制御ユニット23が収容部3bにネジ26によって螺着されると、該接続端子27a間が、ドア3を介して導通される。このため、住宅側マイコン22は、これら接続端子27a間が導通されているか否かに基づいて、制御ユニット23が収容部3bに装着されているか否かを認識可能となる。
また、図5に示すように、制御ユニット23には、側面23aに開口する複数(ここでは3つ)の解析ユニット装着部23c〜23eが設けられている。これら解析ユニット装着部23c〜23eの奥部には、図4に示すように、接続手段としての接続コネクタ28A〜28Cが設けられている。そして、各解析ユニット装着部23c〜23eに解析ユニット25が装着されると、接続コネクタ28A〜28Cを介して信号解析部24が住宅側マイコン22に電気的に接続されるようになっている。これら接続コネクタ28A〜28Cには、住宅側マイコン22に電気的に接続された装着有無検出手段としての2つの解析ユニット検出端子28aがそれぞれ設けられている。各解析ユニット検出端子28aは、解析ユニット25が解析ユニット装着部23c〜23eに装着されていない状態にあっては開放状態となり、解析ユニット25が解析ユニット装着部23c〜23eに装着された状態において接続状態となるようになっている。このため、住宅側マイコン22は、これら解析ユニット検出端子28aの接続状態に基づいて、解析ユニット25が解析ユニット装着部23c〜23eに装着されているか否かを認識可能となる。
制御ユニット23における送受信回路21には、前記送信アンテナ4a,5a及び前記受信アンテナ4b,5bが接続されている。
送受信回路21は、住宅側マイコン22から出力されるリクエスト信号やトラポン駆動信号を所定周波数の電波に変調し、送信アンテナ4a,5aを介して出力する。詳しくは、図3に示すように、送受信回路21は、リクエスト信号を送信する場合には、送信アンテナ4aを介して屋外側におけるドア3の周辺の所定領域A1に送信するとともに、送信アンテナ5aを介して屋内側におけるドア3の周辺の所定領域A2に送信する。すなわち、これらの所定領域A1,A2において住宅用電子キー11はリクエスト信号を受信可能となる。これに対し、送受信回路21は、トラポン駆動信号を送信する場合には、送信アンテナ4aを介して、屋外アンテナ部4の周辺の小領域A3に送信する。すなわち、この小領域A3において住宅用電子キー11はトラポン駆動信号を受信可能となる。
また、送受信回路21は、住宅用電子キー11から送信される住宅ID信号や住宅トラポン信号を受信アンテナ4b,5bを介して受信可能となっており、該住宅ID信号や住宅トラポン信号を受信すると、それら信号をパルス信号に復調して住宅側マイコン22に出力する。なお、送受信回路21は、車両用電子キー42から送信される車両トランスポンダ信号も受信アンテナ4b,5bを介して受信可能となっており、該車両トラポン信号を受信すると、その信号をパルス信号に復調して住宅側マイコン22に出力するようになっている。
住宅側マイコン22は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、不揮発性のメモリ22aを備えている。メモリ22aには、住宅ID信号や住宅トラポン信号を解読するための住宅用暗号解読アルゴリズムが予め記録されている。また、所定の登録操作を行うことにより、住宅ID信号に含まれる住宅IDコードと、住宅トラポン信号に含まれる住宅トラポンコードとをメモリ22aに複数個記録可能となっている。
こうした住宅側マイコン22には、前記表示部6、前記トラポンスイッチ9、報知手段としての報知器29及びドア錠駆動装置30が電気的に接続されている。
報知器29は、ドア3の屋外側の近辺に設けられたブザーやスピーカ等からなる音響報知器によって構成され、住宅側マイコン22から報知信号が入力されると作動して、周囲に警報音などを発する。
ドア錠駆動装置30はドア3内に設けられ、住宅側マイコン22から出力される暗号化された施解錠制御信号が入力されると、該施解錠制御信号に基づいて前記ドア錠7,8を電気的駆動力によって施解錠する。このドア錠駆動装置30は一体的に形成され、分解が困難となるように構成されている。また、ドア錠駆動装置30は図示しない外部接続コネクタを備え、該外部接続コネクタにワイヤハーネスを接続することで住宅側マイコン22と電気的に接続されるようになっている。
図6に示すように、ドア錠駆動装置30は、暗号解読手段としての復号部31、モータドライバ32、モータ33、解錠接点34及び施錠接点35を備えている。復号部31は前記外部接続コネクタを介して住宅側マイコン22に電気的に接続されたデコードアルゴリズム回路であり、該住宅側マイコン22から入力される施解錠制御信号を、予め設定されたデコードアルゴリズムを用いて解読し、その解読したデータに基づいてモータドライバ32に駆動信号を出力する。例えば、住宅側マイコン22から解錠制御信号が入力された場合、復号部31は、該解錠制御信号を解読して解錠の旨を示す駆動信号(解錠駆動信号)をモータドライバ32に出力する。これに対し、住宅側マイコン22から施錠制御信号が入力された場合、復号部31は、該施錠制御信号を解読して施錠の旨を示す駆動信号(施錠駆動信号)をモータドライバ32に出力する。そして、モータドライバ32は、復号部31から解錠駆動信号が入力されるとモータ33を駆動してドア錠7,8を解錠させ、復号部31から施錠駆動信号が入力されるとモータ33を駆動してドア錠7,8を施錠させる。なお、解錠接点34は、ドア錠7,8が解錠状態にあるときに閉状態となり、施錠状態にあるときに開状態となる。また、施錠接点35は、ドア錠7,8が施錠状態にあるときに閉状態となり、解錠状態にあるときに開状態となる。そして、これら解錠接点34及び施錠接点35は、それぞれ住宅側マイコン22に電気的に接続されている。このため、住宅側マイコン22は、これら接点34,35の開閉状態に基づいて、ドア錠7,8の施解錠状態を認識可能となる。
住宅側マイコン22は、送受信回路21に前記リクエスト信号を間欠的に出力する。また、トラポンスイッチ9が操作されるとその操作の旨を示すトラポン操作信号が住宅側マイコン22に入力され、該住宅側マイコン22は、リクエスト信号の出力を停止して、送受信回路21に前記トラポン駆動信号を間欠的に出力する。
そして、住宅側マイコン22は、リクエスト信号の出力後の所定時間内に送受信回路21から前記住宅ID信号が入力されると、前記住宅用暗号解読アルゴリズムを用いて該住宅ID信号を解読し、解読した住宅ID信号に含まれる住宅IDコードと、メモリ22aに記録されている住宅IDコードとの比較(住宅ID照合)を行う。すなわち、住宅側マイコン22は、該住宅ID照合により、送受信回路21によって受信した住宅ID信号が、対応する住宅用電子キー11から送信されたものか否かを判断する。その結果、それら住宅IDコード同士が一致したことを条件として、住宅側マイコン22は、ドア錠駆動装置30に解錠の旨を示す施解錠制御信号(解錠制御信号)を、所定の暗号化アルゴリズムで暗号化して出力してドア錠7,8を解錠させる。このため、ドア錠7,8は家人がドア3に近づくだけで自動的に解錠されることとなり、家人はドア錠7,8を解錠するための操作を一切行う必要がない。これに対し、住宅側マイコン22は、家人がリクエスト信号の出力領域A1,A2から離間するなどして送受信回路21から住宅ID信号が入力されなくなると、ドア錠駆動装置30に施錠の旨を示す施解錠制御信号(施錠制御信号)を暗号化して出力してドア錠7,8を施錠させる。このため、ドア錠7,8は家人がドア3から離間するだけで自動的に施錠されることとなり、家人はドア錠7,8を施錠するための操作を一切行う必要がない。
また、住宅側マイコン22は、トラポン駆動信号の出力後の所定時間内に送受信回路21から前記住宅トラポン信号が入力されると、前記住宅用暗号解読アルゴリズムを用いて該住宅トラポン信号を解読する。そして、住宅側マイコン22は、解読した住宅トラポン信号に含まれる住宅トラポンコードと、メモリ22aに記録されている住宅トラポンコードとの比較(住宅トラポン照合)を行う。すなわち、住宅側マイコン22は、該住宅トラポン照合により、送受信回路21によって受信した住宅トラポン信号が、対応する住宅用電子キー11から送信されたものか否かを判断する。その結果、それら住宅トラポンコード同士が一致したことを条件として、住宅側マイコン22は、ドア錠駆動装置30に前記解錠制御信号を出力してドア錠7,8を解錠させる。これに対し、住宅側マイコン22は、送受信回路21から住宅トラポン信号が入力されなくなると、ドア錠駆動装置30に施錠制御信号を出力してドア錠7,8を施錠させる。このため、家人は、住宅用電子キー11をトラポン駆動信号の出力領域A3内に位置させた状態でトラポンスイッチ9を操作するだけで、ドア錠7,8を解錠させることができる。また、トラポン駆動信号の出力領域A3から住宅用電子キー11を離間させることでドア錠7,8の施錠を行うことができる。しかも、この場合、住宅用電子キー11はトラポン駆動信号の電磁エネルギによって動作するため、たとえ電池切れの状態となっても、ドア錠7,8の簡便な解錠を行うことができる。
したがって、こうした住宅用施解錠制御システム1によれば、一切の操作を行うことなくドア錠7,8を施解錠することができる。また、住宅側マイコン22は、ドア錠7,8の解錠時及び施錠時に、前記表示部6に対して信号を出力し、同表示部6によって解錠または施錠されたことを表示させる。なお、本実施形態において表示部6は、色の異なる2つのLEDからなり、ドア錠7,8の解錠時には一方のLEDが点灯され、ドア錠7,8の施錠時には他方のLEDが点灯されるようになっている。
さらに、住宅側マイコン22は、リクエスト信号の出力後の所定時間内に、信号解析部24から照合一致信号が入力されたことを条件として、ドア錠駆動装置30に前記解錠制御信号を出力する。また、住宅側マイコン22は、トラポン駆動信号の出力後の所定時間内に、送受信回路21から車両トラポン信号が入力されると、該車両トラポン信号をそのまま前記各解析ユニット25A,25Bの信号解析部24にそれぞれ出力する。そして、住宅側マイコン22は、各解析ユニット25A,25Bのうちの少なくとも一方の信号解析部24から照合一致信号が入力されたことを条件として、ドア錠駆動装置30に前記解錠制御信号を出力する。そこで、以下、解析ユニット25について説明する。
<解析ユニット25の構成>
解析ユニット25(25A,25B)の信号解析部24は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットである。信号解析部24には、車種毎に設定された車種情報(車種コード)と該車種コードに対応した車両用暗号解読アルゴリズムとが予め記録されている。詳しくは、本実施形態において第1解析ユニット25Aの信号解析部24と第2解析ユニット25Bの信号解析部24とには、それぞれ異なる複数種の車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムとが予め記録されている。具体的には、例えば図7に示すように、第1解析ユニット25Aの信号解析部24には、各車種コードと各車両用暗号解読アルゴリズムとがそれぞれ対応付けされた状態で記録されている。また、所定の登録操作を行うことにより、車両ID信号に含まれる車両IDコードと、車両トラポン信号に含まれる車両トラポンコードを信号解析部24に複数個記録可能となっている。なお、同図に示すように、該車両IDコード及び車両トラポンコードは、それらを導き出すために必要な車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムに対応付けされた状態で、信号解析部24に記録される。また、第2解析ユニット25Bの信号解析部24にも、第1解析ユニット25Aの信号解析部24と同様に、複数の車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムが対応付けされた状態で記録されている。ただし、車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムの内容は、第1解析ユニット25Aの信号解析部24と第2解析ユニット25Bの信号解析部24とでは異なっている。
こうした信号解析部24には、受信部51が電気的に接続されている。受信部51は、所定周波数の電波を受信可能となっており、該電波を受信すると、その電波をパルス信号に復調して信号解析部24に出力する。詳しくは、受信部51の受信周波数は、信号解析部24に記録された車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムによって解読可能な車両ID信号を受信可能な周波数に設定されている。なお、本実施形態において、第1解析ユニット25Aにおける受信部51と第2解析ユニット25Bにおける受信部51とは、互いに異なる受信周波数に設定されている。このため、住宅用施解錠制御装置12は、それぞれ異なる周波数で車両ID信号を送信する複数種の車両用電子キー42との通信が可能となっている。
ところで、図2及び図5に示すように、ドア3の屋外側面及び屋内側面において、前記収容部と対応する箇所には、それぞれ電波透過部3cが形成されている。このため、制御ユニット23に装着された解析ユニット25の受信部51は、車両ID信号を確実に受信することができることとなる。
こうした受信部51から車両ID信号が入力された場合や、前記住宅側マイコン22から出力された車両トラポン信号が接続コネクタ28A〜28Cを介して入力された場合、信号解析部24は、自身に記録された車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムを用いて該車両ID信号や車両トラポン信号を解読する。そして、信号解析部24は、解読した信号に含まれる車両IDコードや車両トラポンコードが、自身に記録された車両IDコードや車両トラポンコードと一致するか否かを判断する。詳しくは、信号解析部24は、解読した信号に含まれる車両IDコードや車両トラポンコードが、解読に用いた車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムと対応付けされた車両IDコードや車両トラポンコードと一致するか否かの判断(車両ID照合、車両トラポン照合)を行う。例えば、信号解析部24は、図7に示した第1車種コード及び第1解読アルゴリズムを用いて車両ID信号や車両トラポン信号を解読できた場合、該解読した信号に含まれる車両IDコードや車両トラポンコードが、第1IDコードや第1トラポンコードと一致するか否かを判断する。そして、信号解析部24は、その結果を示す信号(結果信号)を住宅側マイコン22に出力する。具体的には、信号解析部24は、該IDコードやトラポンコード同士が一致した場合には照合一致信号を、該IDコードやトラポンコード同士が一致しない場合には照合不一致信号を、それぞれ判断結果として前記住宅側マイコン22に出力する。なお、信号解析部24は、入力された車両ID信号や車両トラポン信号を、自身に記録された車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムを用いて解読できない場合にも、照合不一致信号を住宅側マイコン22に出力する。
すなわち、信号解析部24は、暗号化された車両ID信号や車両トラポン信号が入力されると、それら信号の解読を行うとともに、該信号が、対応する信号であるか否かの判断を行い、その結果のみを住宅側マイコン22に出力する構造となっている。このため、車種コード、車両用解読アルゴリズム、車両IDコード及び車両トラポンコードが信号解析部24の外部に漏れてしまうことがなく、各種コードや車両用アルゴリズムが不正に取得されてしまうのを抑止することができる。
<制御ユニット23及び解析ユニット25の装着有無検知>
ところで、住宅側マイコン22は、前記制御ユニット検出部27の各接続端子27a同士が導通された状態にあるか否かを監視するとともに、前記接続コネクタ28A〜28Cの各解析ユニット検出端子28a同士が導通された状態にあるか否かを監視する。そして、前記住宅ID照合もしくは住宅トラポン照合が成立していない状態、または信号解析部25から照合一致信号が入力されていない状態で、接続端子27aの開放状態または解析ユニット検出端子28aの開放を検知すると、住宅側マイコン22は、報知器29に対して報知信号を出力する。このため、住宅用施解錠制御装置12と対応する住宅用電子キー11または車両用電子キー42を所持しない第三者により、制御ユニット23がドア3から取り外されたり、解析ユニット25が制御ユニット23から取り外されたりすると、報知器29が作動して警報音が発せられることとなる。よって、制御ユニット23や解析ユニット25の不正な取り外しを抑制することが可能となる。換言すれば、住宅用施解錠制御装置12と対応する住宅用電子キー11または車両用電子キー42を所持する家人であれば、制御ユニット23に対する解析ユニット25の着脱を自由に行うことができる。
<住宅用施解錠制御装置12によるドア錠7,8の解錠制御の流れ>
次に、このように構成された住宅用施解錠制御装置12によるドア錠7,8の解錠制御の流れを、図8に示すシーケンスチャートに従って説明する。
住宅用電子キー11から住宅ID信号または住宅トラポン信号が住宅側マイコン22に入力されると、ステップS1で示すように該住宅側マイコン22は、住宅用暗号解読アルゴリズムを用いて該住宅ID信号または住宅トラポン信号を解読する。そして、住宅側マイコン22は、ステップS2で示すように前記住宅ID照合または住宅トラポン照合を行い、ステップS3で示すように該照合が成立したことを条件としてドア錠7,8を解錠させる。すなわち、住宅用施解錠制御装置12は、住宅用電子キー11との通信時においては、住宅側マイコン22の処理のみによってドア錠7,8の解錠制御が行われ、信号解析部24による処理を一切必要としない。
また、車両用電子キー42から車両トラポン信号が住宅側マイコン22に入力されると、ステップS4で示すように該住宅側マイコン22は、入力された信号をそのまま信号解析部24に出力する。すなわち、この場合、住宅側マイコン22は通信の単なる中継を行うのみとなる。
車両トラポン信号が入力されると、信号解析部24は、ステップS5で示すように車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムを用いて該車両トラポン信号を解読する。そして、信号解析部24は、ステップS6で示すように前記車両トラポン照合を行い、ステップS7で示すようにその照合結果を示す結果信号を住宅側マイコン22に出力する。
ステップS8で示すように、住宅側マイコン22は、信号解析部24から入力された結果信号が照合一致信号である場合に、ドア錠7,8を解錠させる。
また、車両用電子キー42から送信された車両ID信号が前記受信部51によって受信されると、ステップS9で示すように、復調された該車両ID信号が信号解析部24に入力される。この場合も信号解析部24は前記ステップS5〜7の処理を行い、住宅側マイコン22は前記ステップS8の処理を行う。
すなわち、住宅用施解錠制御装置12と車両用電子キー42との通信時においては、車両ID信号や車両トラポン信号の解読・照合が全て信号解析部24で行われ、住宅側マイコン22は該信号解析部24から入力される結果信号に基づいてドア錠7,8の解錠を行うのみとなる。
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)住宅用電子キー11から第1送信信号としての住宅ID信号や住宅トラポン信号が送信された場合、住宅側マイコン22によって該信号が解読・照合され、その結果に基づいてドア錠7,8が施解錠される。また、車両用電子キー42から第2送信信号としての車両ID信号や車両トラポン信号が送信された場合、信号解析部24によって該信号が解読・照合され、その結果を示す結果信号が住宅側マイコン22に入力される。そして、住宅側マイコン22は、該結果信号に基づいてドア錠7,8の施解錠を制御する。このため、こうした住宅用施解錠制御システム1によれば、住宅用電子キー11との通信に基づくドア錠7,8の施解錠は勿論、車両用電子キー42との通信に基づくドア錠7,8の施解錠を行うことができ、車両用電子キー42を住宅用電子キーとしても確実に共用することができる。しかも、信号解析部24は接続コネクタ28A〜28Cに着脱可能となっているため、車両の買い換え時などには、買い換えた車両の車種コード及び車両用暗号解読アルゴリズムが記録された信号解析部24を追加・交換することにより、該車両の車両用電子キー42を住宅用電子キー11として容易且つ確実に共用することができる。また、家人が複数の車両を所有する場合、それぞれ対応する車両の車種情報及び解読アルゴリズムを有する複数個の解析ユニット25を制御ユニット23に装着することで、各車両の車両用電子キー42を住宅用電子キー11として確実に共用することができる。よって、多種の車両用電子キー42によるドア錠7,8の施解錠制御を、容易且つ確実に行うことができる。
(2)信号解析部24は、受信部51を介して車両用ID信号を受信することができる。しかも、受信部51は、信号解析部24に記録された車種情報及び解読アルゴリズムで解読可能な車両ID信号を受信可能となっている。このため、車両ID信号と住宅ID信号とが異なる周波数に設定されている場合であっても、車両用電子キー42を住宅用電子キー11として確実に共用することができる。また、たとえ家人がメーカの異なる複数種の車両を所有するなどして、各車両の車両用電子キー42から送信される車両ID信号の周波数が異なる場合であっても、複数の解析ユニット25を制御ユニット23に装着することにより、該車両用電子キー42によるドア錠7,8の施解錠を可能にすることができる。よって、より多種の車両用電子キー42によるドア錠7,8の施解錠制御を、容易且つ確実に行うことができる。
(3)信号解析部24には複数種の車種コードが記録されているため、多車種の車両用電子キー42を住宅用電子キーとして容易且つ確実に共用することができる。
(4)住宅側マイコン22は、制御ユニット検出部27の各接続端子27aの開閉状態に基づき、制御ユニット23がドア3の収容部3bに装着されているか否かを判断し、該制御ユニット23が不正に取り外されたおそれがある場合に報知器29を作動させてその旨を報知する。また、住宅側マイコン22は、接続コネクタ28A〜28Cの各解析ユニット検出端子28aの開閉状態に基づき、解析ユニット25が解析ユニット装着部23cに装着されているか否かを判断し、該解析ユニット25が不正に取り外されたおそれがある場合に報知器29を作動させてその旨を報知する。このため、住宅用施解錠制御装置12のセキュリティレベルを高く維持することができる。
(5)施解錠制御信号が暗号化されていない場合、該施解錠制御信号は、モータ33を正転または逆転させるための電力をドア錠駆動装置30に供給するための信号となる。すなわち、該施解錠制御信号は、ドア錠駆動装置30に対して印加される電圧と等しくなる。このため、たとえ各種電子キー11,42と住宅用施解錠制御装置12との間での通信が成立していなくても、外部接続コネクタに不正に電圧を印加すればモータ33が駆動してしまい、ドア錠7,8が不正解錠されてしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態において住宅側マイコン22は、暗号化した施解錠制御信号をドア錠駆動装置30に出力するようになっている。そして、ドア錠駆動装置30は、復号部31によって該施解錠制御信号を解読し、その解読したデータに基づいてドア錠7,8の施解錠を行うようになっている。このため、たとえドア錠駆動装置30の外部接続コネクタから不正に電力を供給しても、該電力によってモータ33が駆動してしまうことがない。したがって、ドア錠7,8の不正解錠を確実に防止することができる。
(6)無線通信される各種ID信号及びトラポン信号は、いずれも暗号化されている。このため、該信号が第三者によって不正に傍受されたとしても、各IDコードやトラポンコードが解析されてしまうことがない。また、住宅ID信号及び住宅トラポン信号は住宅側マイコン22によってのみ解読・照合され、車両ID信号及び車両トラポン信号は信号解析部24によってのみ解読・照合される。このため、例えば接続コネクタ28A〜28Cに不正に外部機器が接続されて車両ID信号や車両トラポン信号が不正に抽出されたとしても、車両IDコードや車両トラポンコードが解析されてしまうことがない。よって、ドア錠7,8の不正解錠を確実に防止することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 制御ユニット23は、3つの解析ユニット装着部23c〜23eに限らず、2つまたは4つ以上の解析ユニット装着部を備えていてもよい。すなわち、制御ユニット23に装着可能な解析ユニット25の数は、2つまたは3つ以上であってもよい。
・ 前記実施形態において、解析ユニット25は受信部51を備え、車両用電子キー42から送信される車両用ID信号は、該受信部51によって受信・復調されて信号解析部24に入力されるようになっている。しかし、解析ユニット25は、受信部51を必ずしも備えている必要はない。このようにした場合、車両用ID信号の周波数と住宅用ID信号の周波数とがほぼ同一であれば、制御ユニット23の送受信回路21によって車両用ID信号を受信可能となるため、車両用電子キー42と住宅用施解錠制御装置12との通信が可能となる。なお、この場合、住宅側マイコン22は、前記車両トラポン信号の入力時と同様に、送受信回路21によって受信・復調された車両ID信号を、接続コネクタ28A〜28Cを介して信号解析部24に出力するようになっている必要がある。よって、こうした変更態様では、車両用ID信号の周波数と住宅用ID信号の周波数とがほぼ同一であるといった条件は伴うものの、車両用電子キー42によるドア錠7,8の施解錠制御が可能となるとともに、解析ユニット25の部品点数を減らすことができる。
・ 信号解析部24は、必ずしも複数種の車両コード及び車両用暗号解読アルゴリズムを記録可能となっている必要はない。例えば、信号解析部24は、複数種の車両コードと一種の車両用暗号解読アルゴリズムとを記録可能となっていたり、それぞれ一種の車両コード及び車両用暗号解読アルゴリズムとを記録可能となっていたりしてもよい。
・ 住宅側マイコン22は、ドア錠駆動装置30に対して必ずしも暗号化した施解錠制御信号を出力するようになっていなくてもよい。このようにすれば、ドア錠駆動装置30の復号部31を不要とすることができる。
・ ドア3の収容部3bに対する制御ユニット23の装着状態を検出する装着有無検出手段は、ドア3によって導通した状態となる前記制御ユニット検出部27に限らず、収容部3bへの制御ユニット23の装着有無によって開閉状態が切り換わるスイッチ等によって構成されてもよい。同様に、制御ユニット23の解析ユニット装着部23cに対する解析ユニット25の装着状態を検出する装着有無検出手段は、接続コネクタ28A〜28Cに設けられた解析ユニット検出端子28aに限らず、解析ユニット25の装着有無によって開閉状態が切り換わるスイッチによって構成されてもよい。
・ 制御ユニット23は、制御ユニット検出部27及び解析ユニット検出端子28aのうちの一方のみを備え、制御ユニット23及び解析ユニット25のうちの一方の装着有無検出のみを行うようになっていてもよい。また、これら制御ユニット検出部27及び解析ユニット検出端子28aを共に省略してもよい。
・ 報知手段は、音響報知を行う報知器29に限らず、光で報知を行う光報知器や管理会社や警察などへ異常が生じた旨を報知する異常通報装置などによって構成されてもよい。
・ 住宅用施解錠制御装置12は、車両用電子キー42との通信に基づくドア錠7,8の施解錠制御を行うにあたり、車両トラポン信号に基づくドア錠7,8の施解錠制御を行わず、車両ID信号に基づくドア錠7,8の施解錠制御のみを行うようになっていてもよい。このようにすれば、住宅側マイコン22が車両トラポン信号を信号解析部24にする処理を省略することができる。すなわち、該住宅側マイコン22の処理負担を軽減することができる。
・ 住宅用電子キー11及び車両用電子キー42にそれぞれ操作部を設け、該操作部が操作された際に、該電子キー11,42から住宅IDコードまたは車両IDコードを含む暗号化された手動操作信号を送信させるようにしてもよい。それとともに、住宅用施解錠制御装置12は、住宅用電子キー11及び車両用電子キー42との相互通信によるドア錠7,8の施解錠制御に加え、該手動操作信号に基づいてドア錠7,8の施解錠制御を行うようになっていてもよい。
・ 住宅用施解錠制御装置12は、ドア3内に限らず、住宅2の屋内側におけるドア3の近辺などに配設されてもよい。
・ 住宅用施解錠制御装置12は、住宅2のドア3のドア錠7,8の施解錠制御に限らず、例えばガレージの錠の施解錠制御を行うものであってもよい。また、住宅用施解錠制御装置12は、住宅2に限らず、工場や事務所など建物全般の錠の施解錠制御を行う建物用施解錠制御装置として具体化されてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建物用施解錠制御装置において、前記接続手段は、錠が解錠された状態でのみ前記信号解析手段を着脱可能な箇所に設けられていること。この技術的思想(1)に記載の発明によれば、第三者による信号解析手段の着脱を防止することができる。
(2) 請求項1〜3、技術的思想(1)のいずれか1項に記載の建物用施解錠制御装置において、前記施解錠制御手段から出力される施解錠指令信号に基づいてアクチュエータを駆動して錠の施解錠を行う施解錠駆動手段を備え、前記施解錠制御手段は、前記施解錠指令信号を暗号化して前記施解錠駆動手段に出力し、前記施解錠駆動手段は、前記施解錠指令信号を解読し、その解読したデータに基づいてアクチュエータを駆動する暗号解読手段を備えること。この技術的思想(2)に記載の発明によれば、錠の不正解錠を確実に防止することができる。
本発明の一実施形態を概略的に示す構成図。 同実施形態のドアを概略的に示す斜視図。 同実施形態のドアを概略的に示す側面図。 同実施形態の概略構成を示すブロック図。 同実施形態のドアの一部構成を拡大して示す斜視図。 同実施形態の一部構成を示すブロック図。 同実施形態の信号解析手段の記録態様を示す説明図。 同実施形態の解錠制御の流れを示すシーケンスチャート。
符号の説明
1…住宅用施解錠制御システム、7,8…ドア錠、11…住宅用電子キー、12…建物用施解錠制御装置としての住宅用施解錠制御装置、22…施解錠制御手段としての住宅側マイクロコンピュータ(住宅側マイコン)、24…信号解析部、25…信号解析手段としての解析ユニット、27…装着有無検出手段としての制御ユニット検出部、28A〜28C…接続手段としての接続コネクタ、28a…装着有無検出手段としての解析ユニット検出端子、29…報知手段としての報知器、42…車両用電子キー、51…受信手段としての受信部。

Claims (4)

  1. 建物内に配設され、建物用電子キーから送信される第1送信信号に基づいて錠の施解錠を制御する施解錠制御手段を備える建物用施解錠制御装置であって、
    前記施解錠制御手段とは別体で構成され、車種毎に設定された車種情報及び解読アルゴリズムが記録され、車両用電子キーから送信される暗号化された第2送信信号が入力された際に、前記車種情報及び前記解読アルゴリズムを用いて前記第2送信信号を解読するとともに、その解読したデータに基づいて前記第2送信信号が対応する車両用電子キーから送信されたものか否かを判断してその判断結果を前記施解錠制御手段に出力する信号解析手段と、
    複数個の前記信号解析手段を着脱可能に構成され、該信号解析手段が装着された際に該信号解析手段と前記施解錠制御手段とを電気的に接続する接続手段とを備え、
    前記施解錠制御手段は、前記信号解析手段からの判断結果に基づいて錠の施解錠を制御することを特徴とする建物用施解錠制御装置。
  2. 前記信号解析手段は、自身に記録された前記車種情報及び前記解読アルゴリズムで解読可能な前記第2送信信号を受信する受信手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の建物用施解錠制御装置。
  3. 前記信号解析手段は、複数種の前記車種情報を記録可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建物用施解錠制御装置。
  4. 前記接続手段に対する前記信号解析手段の装着有無、及び建物に対する前記施解錠制御手段の装着有無のうちの少なくとも一方を検出する装着有無検出手段と、該装着有無検出手段により前記信号解析手段または前記施解錠制御手段の非装着状態が検出されたことを条件としてその旨を報知する報知手段とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建物用施解錠制御装置。
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