JP4357547B2 - 変調回路 - Google Patents

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Description

本発明は、変調回路に関するものである。
無線通信を行う送信機は、ベースバンド信号をローカル信号と掛け合わせ、ベースバンド信号を高周波信号(RF信号)に周波数変換する。送信機内でこのような周波数変換を行う変調回路としてはシングルバランスドミキサやダブルバランスドミキサを用いたものが知られている。
ダブルバランスドミキサを用いた変調回路では、ローカル信号の周波数が高くなるに伴って、ローカル信号がRF出力に漏れだす、いわゆるローカルリークが大きくなるという問題が生じる。また、ダブルバランスドミキサを構成する2つの差動対の出力信号が互いに打ち消し合うことが困難になる。また、差動対を構成するトランジスタのベース・コレクタ間の寄生容量を介したローカル信号のリークも大きくなるため、ローカルリークが大きくなるという問題が発生する。
このローカルリークを避けるため、ベースバンド信号を一旦RF信号周波数より低い中間周波数(Intermediate Frequency:IF)に変換し、その後所定のRF信号周波数に変換し、RF信号周波数成分のみ通過させるバンドパスフィルタを用いてRF信号を分離する変調回路が提案されている。しかし、このような変調回路は変調器やローカル信号源を2つ必要とし、さらにRF信号を分離するバンドパスフィルタも必要になるなど、回路規模が大きくなり、製造コストが増大するという欠点があった。
このような問題を解決するため、略同一なシングルバランスドミキサ(以下SBMとする)を2つ備え、第1のSBMでRF信号を正位相の変調信号に従って変調し、第2のSBMで半波長遅延されたRF信号を逆位相の変調信号に従って変調し、第1及び第2のSBMの出力を混合してRF信号に起因する漏洩成分を相殺するミキサ回路が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしこのミキサ回路は、シングルバランスドミキサを用いて変調を行っているため、使用できる変調方式が、RF信号の位相反転がないAM(Amplitude Modulation)変調やASK(Amplitude Shift Keying)変調に限定される。従って、PM(Phase Modulation)変調やFSK(Frequency Shift Keying)変調のようなRF信号の位相反転がある変調を行うことが出来ない。
特開2000−236221号公報
本発明はRF信号の位相反転がある変調方式に対応し、かつ製造コストを低減できる変調回路を提供することを目的とする。
本発明の一態様による変調回路は、変調入力信号を全波整流して出力する全波整流器と、前記変調入力信号が与えられ、極性を判定し、判定結果を出力するコンパレータと、ローカル信号及び前記判定結果が与えられ、前記判定結果に基づいて前記ローカル信号の極性を切り替えて出力する極性切り替え部と、前記全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する制御電流源と、エミッタがそれぞれ前記制御電流源に接続され、ベースに前記極性切り替え部から出力される極性が切り替えられた前記ローカル信号が与えられ、コレクタからRF変調出力を出力し、差動対を構成する第1及び第2のトランジスタと、を備えるものである。
また、本発明の一態様による変調回路は、変調入力信号を全波整流して出力する全波整流器と、前記変調入力信号が与えられ、極性を判定し、判定結果を出力するコンパレータと、ローカル信号及び前記全波整流器の出力が与えられ、前記全波整流器の出力レベルに基づいて前記ローカル信号のレベルを制御し、レベル制御ローカル信号として出力するゲイン制御アンプと、前記判定結果及び前記レベル制御ローカル信号が与えられ、前記判定結果に基づいて前記レベル制御ローカル信号の極性を切り替えて出力する極性切り替え部と、前記全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する第1の制御電流源と、エミッタがそれぞれ前記第1の制御電流源に接続され、ベースに前記極性切り替え部から出力される極性が切り替えられた前記レベル制御ローカル信号が与えられ、コレクタからRF変調出力を出力し、差動対を構成する第1及び第2のトランジスタと、を備えるものである。
また、本発明の一態様による変調回路は、第1の変調入力信号を全波整流して出力する第1の全波整流器と、前記第1の変調入力信号が与えられ、極性を判定し、第1の判定結果を出力する第1のコンパレータと、第1のローカル信号及び前記第1の判定結果が与えられ、前記第1の判定結果に基づいて前記第1のローカル信号の極性を切り替えて出力する第1の極性切り替え部と、前記第1の全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する第1の制御電流源と、エミッタがそれぞれ前記第1の制御電流源に接続され、ベースに前記第1の極性切り替え部から出力される極性が切り替えられた前記第1のローカル信号が与えられ、差動対を構成する第1及び第2のトランジスタと、を有する第1の変調部と、第2の変調入力信号を全波整流して出力する第2の全波整流器と、前記第2の変調入力信号が与えられ、極性を判定し、第2の判定結果を出力する第2のコンパレータと、前記第1のローカル信号と位相が90度異なる第2のローカル信号及び前記第2の判定結果が与えられ、前記第2の判定結果に基づいて前記第2のローカル信号の極性を切り替えて出力する第2の極性切り替え部と、前記第2の全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する第2の制御電流源と、エミッタがそれぞれ前記第2の制御電流源に接続され、ベースに前記第2の極性切り替え部から出力される極性が切り替えられた前記第2のローカル信号が与えられ、差動対を構成する第3及び第4のトランジスタと、を有する第2の変調部と、を備え、前記第1及び第3のトランジスタのコレクタからの出力、前記第2及び第4のトランジスタのコレクタからの出力をそれぞれ合成してRF変調出力を出力するものである。
本発明によれば、RF信号の位相反転がある変調方式に対応し、かつ製造コストを低減できる。
以下、本発明の実施の形態による変調回路を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係る変調回路の概略構成を示す。変調回路は変調信号入力端1、ローカル信号入力端2、全波整流器3、差動対4、制御電流源5、コンパレータ6、極性切り替え部7を備える。差動対4はエミッタが共に制御電流源5に接続されたNPNトランジスタ4a、4bにより構成される。
変調信号入力端1から入力された変調信号は全波整流器3及びコンパレータ6に与えられる。全波整流器3は変調信号を全波整流し、制御電流源5に出力する。制御電流源5は与えられた信号(全波整流された変調信号)レベルに基づく電流を発生する。コンパレータ6は変調信号の極性を判定し、判定結果を極性切り替え部7に出力する。
ローカル信号入力端2から入力されたローカル信号は極性切り替え部7に与えられる。極性切り替え部7はコンパレータ6から出力される変調信号の極性判定結果に基づいてローカル信号の極性を切り替えて、トランジスタ4a、4bのベースへ出力する。
トランジスタ4a、4b及び制御電流源5はシングルバランスドミキサを構成しており、極性が切り替えられたローカル信号と全波整流された変調信号との掛け算を行い、RF帯に変換した変調信号を出力する。
図2に極性切り替え部7の回路構成例を示す。極性切り替え部7は差動対71〜73、負荷抵抗74、75、差動変換部76、電流源77を備える。電流源77の一端は接地線に接続される。差動対71はベースにローカル信号が与えられ、エミッタが共に電流源77の他端に接続されたNPNトランジスタ71a、71bにより構成される。
差動対72はエミッタが共にNPNトランジスタ71aのコレクタに接続されたNPNトランジスタ72a、72bにより構成される。また、差動対73はエミッタが共にNPNトランジスタ71bのコレクタに接続されたNPNトランジスタ73a、73bにより構成される。NPNトランジスタ72a及び73bのベース、NPNトランジスタ72b及び73aのベースがそれぞれ差動変換部76に接続される。これにより、差動変換部76により差動信号に変換されたコンパレータ6の出力が差動対72、73に与えられる。
NPNトランジスタ72a及び73aのコレクタは共にNPNトランジスタ4aのベースに接続され、また、負荷抵抗74を介して電源線78に接続される。NPNトランジスタ72b及び73bのコレクタは共にNPNトランジスタ4bのベースに接続され、また、負荷抵抗75を介して電源線78に接続される。
このような回路構成にすることで、極性切り替え部7はコンパレータ6の出力の極性に応じてローカル信号の極性を切り替えて差動対4へ出力することができる。
この変調回路の各部からの出力信号波形の一例を図3に示す。図3(a)は変調信号入力端1に入力される変調信号波形、図3(b)は全波整流器3の出力波形、図3(c)はコンパレータ6の出力波形、図3(d)はローカル信号入力端2に入力されるローカル信号波形、図3(e)は極性切り替え部7の出力波形、図3(f)は差動対4の出力波形を示す。
変調信号の極性に応じてローカル信号の極性を切り替え、それを用いて変調信号をRF帯に変換するため、位相反転がある変調方式にも対応することができる。
また、差動対4及び制御電流源5により構成されるシングルバランスドミキサを用いているため、ローカルリークを低減することができる。
また、ローカル信号源は1つで良く、バンドパスフィルタも不要であるため、回路規模が低減され、製造コストを削減できる。
このように本実施形態による変調回路は、RF信号の位相反転がある変調方式に対応し、かつ製造コストを低減することができる。
(第1の比較例)第1の比較例による変調回路を図4に示す。第1の比較例による変調回路は差動対41〜43、負荷抵抗44、45、電流源46を備える。差動対41〜43はそれぞれエミッタが共通接続された2つのNPNトランジスタ41a、b〜43a、bにより構成される。NPNトランジスタ41a、bのエミッタは電流源46に接続される。NPNトランジスタ41aのコレクタはNPNトランジスタ42a、bのエミッタに接続される。また、NPNトランジスタ41bのコレクタはNPNトランジスタ43a、bのエミッタに接続される。
差動対41(NPNトランジスタ41a、41bのベース)には変調信号が与えられ、差動対42、43(NPNトランジスタ42a、42b、43a、43bのベース)にはローカル信号が与えられる。
この変調回路はいわゆるダブルバランスドミキサを構成しており、差動対42、43からは変調されたRF信号が出力される。
RF信号出力が絞られた(小さくされた)状態は差動対42、43の出力信号が互いに打ち消し合わされている状態である。しかしローカル信号の周波数が高くなると、トランジスタの性能のわずかな違い等により正確に打ち消し合わなくなる。また、NPNトランジスタ42a、42b、43a、43bのベース−コレクタ間の寄生容量を介したローカル信号のリークが大きくなる。
ローカル信号周波数を5.8GHz、100MHzとした場合のRF出力のシミュレーション結果を図5に示す。シミュレーションは変調度100%のAM変調とした。図5に示すように、ローカル信号の周波数増加に伴い、ローカルリークが大きくなることが分かる。
このように第1の比較例による変調回路(いわゆるダブルバランスドミキサ)ではローカル信号周波数増加に伴いローカルリークが増大する。
一方、上記第1の実施形態による変調回路はシングルバランスドミキサによりRF出力を行うため、ローカルリークを極めて小さく出来る。
(第2の比較例)第2の比較例による変調回路を図6に示す。第2の比較例による変調回路はローカル信号源61、62、変調器63、64、バンドパスフィルタ65を有する。ローカル信号源61は周波数500MHzのローカル信号を変調器63へ出力する。また、ローカル信号源62は周波数5.3GHzのローカル信号を変調器64へ出力する。
この変調回路は変調信号を変調器63にて一旦500MHzに変換し、その後変調器64にて変調を行い周波数5.8GHzのRF信号を出力する。変調器64の出力に含まれるローカルリーク成分は5.3GHzであるため、5.8GHz帯のバンドパスフィルタ65によりRF信号とローカルリーク成分を分離する。
しかし、この変調回路は変調器、ローカル信号源が2つ必要であり、またバンドパスフィルタも必要となるため、回路規模が大きくなり、製造コストが増大する。
一方、上記第1の実施形態による変調回路はローカル信号源は1つのみであり、バンドパスフィルタも不要であることから、製造コストを低減することができる。
このように本実施形態による変調回路は、ローカルリークを低減することができる。また、RF信号の位相反転がある変調方式に対応し、かつ製造コストを低減することができる。
(第2の実施形態)図7に本発明の第2の実施形態に係る変調回路の概略構成を示す。変調回路は変調信号入力端101、ローカル信号入力端102、全波整流器103、差動対104、制御電流源105、コンパレータ106、極性切り替え部107、ゲイン制御アンプ108を備える。差動対104はエミッタが共に制御電流源105に接続されたNPNトランジスタ104a、104bにより構成される。
変調信号入力端101から入力された変調信号は全波整流器103及びコンパレータ106に与えられる。全波整流器103は変調信号を全波整流し、制御電流源105及びゲイン制御アンプ108に出力する。コンパレータ106は変調信号の極性を判定し、判定結果を極性切り替え部107に出力する。
ローカル信号入力端102から入力されたローカル信号はゲイン制御アンプ108を介して極性切り替え部7に与えられる。ゲイン制御アンプ108は全波整流器103の出力(全波整流された変調信号)レベルに基づいてゲイン制御を行ったローカル信号(レベル制御ローカル信号)を出力する。
極性切り替え部107はコンパレータ106の出力(変調信号の極性判定結果)に基づいてゲイン制御アンプ108から出力されたローカル信号(レベル制御ローカル信号)の極性を切り替え、差動対104(トランジスタ104a、104bのベース)へ出力する。
トランジスタ104a、104b及び制御電流源105はシングルバランスドミキサを構成しており、極性が切り替えられたローカル信号(レベル制御ローカル信号)と全波整流された変調信号との掛け算を行い、RF帯に変換した変調信号を出力する。
図8に極性切り替え部107及びゲイン制御アンプ108の回路構成例を示す。極性切り替え部107は差動対701、702、負荷抵抗703、704、差動変換部705を備える。また、ゲイン制御アンプ108は差動対801及び制御電流源802を備える。
差動対801は、ベースにローカル信号が与えられ、エミッタが共に制御電流源802の一端に接続されたNPNトランジスタ801a、801bにより構成される。制御電流源802は全波整流器103の出力が与えられ、この出力レベルに応じた電流を発生する。制御電流源802の他端は接地される。
差動対701はエミッタが共にNPNトランジスタ801aのコレクタに接続されたNPNトランジスタ701a、701bにより構成される。また、差動対702はエミッタが共にNPNトランジスタ801bのコレクタに接続されたNPNトランジスタ702a、702bにより構成される。NPNトランジスタ701a及び702bのベース、NPNトランジスタ701b及び702aのベースがそれぞれ差動変換部705に接続される。これにより、差動変換部705により差動信号に変換されたコンパレータ106の出力が差動対701、702に与えられる。
NPNトランジスタ701a及び702aのコレクタは共にNPNトランジスタ104aのベースに接続され、また、負荷抵抗703を介して電源線706に接続される。NPNトランジスタ701b及び702bのコレクタは共にNPNトランジスタ104bのベースに接続され、また、負荷抵抗704を介して電源線706に接続される。
このような回路構成にすることで、極性切り替え部107から、コンパレータ106の出力(変調信号の極性判定結果)に応じて極性が切り替えられ、全波整流器103の出力レベルに応じた信号レベルのローカル信号を差動対104へ出力することができる。
変調信号の極性に応じてローカル信号の極性を切り替え、それを用いて変調信号をRF帯に変換するため、位相反転がある変調方式にも対応することができる。
また、差動対104及び制御電流源105により構成されるシングルバランスドミキサを用いているため、ローカルリークを低減することができる。
また、ローカル信号源は1つで良く、バンドパスフィルタも不要であり、回路規模を削減し、製造コストを低減できる。
この変調回路のようにシングルバランスドミキサを用いている場合、RF出力が大きい時は差動対104を流れる電流は大きく、RF出力を絞っている(RF出力が小さい)時は差動対104を流れる電流は小さく設定される。差動対104のローカル信号入力端を見込んだ時の入力容量Cπは、
Figure 0004357547
と表せることが知られている。ここでτはバイポーラトランジスタにおけるキャリアのベース走行時間、qは電子の電荷、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Icは差動対のトランジスタに流れる電流、Cjeはトランジスタのベース−エミッタ間の接合容量である。つまり、差動対104にある程度の電流を流した状態では入力容量Cπは、差動対104を流れる電流値に略比例することが分かる。
このため、変調信号レベルに応じて変化する入力容量に追従して、差動対104に与えられるローカル信号レベルを変化させることで、差動対104のベース入力端で見たときのローカル信号振幅を適正レベルに保つことができる。
これにより、RF出力が絞られている場合、差動対104のベース入力端の入力容量が小さくなったことに応じて、差動対104に与えられるローカル信号レベルを適切に絞ることになり、ローカルリークをさらに低減することができる。
一方、RF出力レベルが大きい場合、差動対104のベース入力端の入力容量も大きくなるが、このときは差動対104に与えられるローカル信号レベルも大きくなるため、差動対104のベース入力端を十分に駆動することができる。従って、RF出力が大きいときでも、差動対104のベース入力端でのローカル信号レベルを適切に保つことができ、ローカル信号レベル不足による変調効率低下を防止し、変調回路の変調特性の直線性を十分に保つことができる。
このように、本実施形態による変調回路はRF信号の位相反転がある変調方式に対応し、かつ製造コストを低減することができる。また、RF出力レベルに応じてシングルバランスドミキサ(差動対104)に与えるローカル信号レベルを調整するため、変調特性の直線性を保ち、かつローカルリークをさらに低減することができる。
(第3の実施形態)本発明の第3の実施形態に係る変調回路の概略構成を図9に示す。変調回路は2つの変調部910、920を有する。変調部910、920はそれぞれ図1に示す上記第1の実施形態による変調回路と同様の構成になっている。この変調回路では、変調部910がI変調、変調部920がQ変調を行うIQ変調回路として動作する。
変調部910の変調信号入力端911にはI相用変調信号が入力され、ローカル信号入力端912にはI相用ローカル信号が入力される。変調部910内の各部の動作は上記第1の実施形態と同様なので説明を省略する。変調部910(差動対914)からはI相用変調信号の極性に応じて極性が切り替えられたI相用ローカル信号を用いてRF帯に変換された変調信号が出力される。
変調部920の変調信号入力端921にはQ相用変調信号が入力され、ローカル信号入力端922にはQ相用ローカル信号が入力される。Q相用ローカル信号はI相用ローカル信号と周波数が同じで、位相が90度異なる信号である。変調部920内の各部の動作は上記第1の実施形態と同様なので説明を省略する。変調部920(差動対924)からはQ相用変調信号の極性に応じて極性が切り替えられたQ相用ローカル信号を用いてRF帯に変換された変調信号が出力される。
この変調回路は、出力端901において変調回路910、920の出力が加算されて出力されるため、IQ変調回路として動作することができる。
図10に変調部910、920の極性切り替え部917、927の回路構成例を含めた概略構成を示す。
このように上記第1の実施形態による変調回路をI相用とQ相用とに使用することでローカルリークを低減したIQ変調回路とすることができる。
また、図11、12に示すように、上記第2の実施形態による変調回路と同様の構成の変調部1010、1020をそれぞれI相用とQ相用とに使用することで、ローカルリークがさらに低減され、かつ変調特性の直線性が十分に保たれたIQ変調回路とすることができる。
上述した実施の形態はいずれも一例であって限定的なものではないと考えられるべきである。例えば上記実施形態では差動対にNPNトランジスタを用いていたが、PNPトランジスタやMOSトランジスタを用いて構成しても良い。
また、極性切り替え部7、107に含まれる負荷抵抗74、75、703、704はコイル、容量、又はそれらの組み合わせなどその他の負荷手段にしても良い。
本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施形態による変調回路の概略構成図である。 極性切り替え部の概略構成図である。 同第1の実施形態による変調回路の各部の出力信号波形例である。 第1の比較例による変調回路の概略構成図である。 同第1の比較例による変調回路のRF出力のシミュレーション結果である。 第2の比較例による変調回路の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態による変調回路の概略構成図である。 極性切り替え部及びゲイン制御アンプの概略構成図である。 本発明の第3の実施形態による変調回路の概略構成図である。 同第3の実施形態による変調回路の概略構成図である。 変形例による変調回路の概略構成図である。 変形例による変調回路の概略構成図である。
符号の説明
1 変調信号入力端
2 ローカル信号入力端
3 全波整流器
4 差動対
4a、4b NPNトランジスタ
5 制御電流源
6 コンパレータ
7 極性切り替え部

Claims (5)

  1. 変調入力信号を全波整流して出力する全波整流器と、
    前記変調入力信号が与えられ、極性を判定し、判定結果を出力するコンパレータと、
    ローカル信号及び前記判定結果が与えられ、前記判定結果に基づいて前記ローカル信号の極性を切り替えて出力する極性切り替え部と、
    前記全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する制御電流源と、
    エミッタがそれぞれ前記制御電流源に接続され、ベースに前記極性切り替え部から出力される極性が切り替えられた前記ローカル信号が与えられ、コレクタからRF変調出力を出力し、差動対を構成する第1及び第2のトランジスタと、
    を備える変調回路。
  2. 前記極性切り替え部は、
    一端が第1の基準電圧線に接続され電流を発生する電流源と、
    エミッタがそれぞれ前記電流源の他端に接続され、ベースに前記ローカル信号が与えられ、差動対を構成する第3及び第4のトランジスタと、
    前記判定結果が与えられ、差動信号に変換して出力する差動変換部と、
    エミッタがそれぞれ前記第3のトランジスタのコレクタに接続され、ベースに前記差動信号が与えられ、差動対を構成する第5及び第6のトランジスタと、
    エミッタがそれぞれ前記第4のトランジスタのコレクタに接続され、ベースに前記差動信号が与えられ、差動対を構成する第7及び第8のトランジスタと、
    一端が第2の基準電圧線に接続され、他端が前記第5、第7のトランジスタのコレクタ及び前記第1のトランジスタのベースに接続された第1の負荷と、
    一端が前記第2の基準電圧線に接続され、他端が前記第6、第8のトランジスタのコレクタ及び前記第2のトランジスタのベースに接続された第2の負荷と、
    を備え、前記第5乃至第8のトランジスタのコレクタから前記極性が切り替えられた前記ローカル信号が出力されることを特徴とする請求項1に記載の変調回路。
  3. 変調入力信号を全波整流して出力する全波整流器と、
    前記変調入力信号が与えられ、極性を判定し、判定結果を出力するコンパレータと、
    ローカル信号及び前記全波整流器の出力が与えられ、前記全波整流器の出力レベルに基づいて前記ローカル信号のレベルを制御し、レベル制御ローカル信号として出力するゲイン制御アンプと、
    前記判定結果及び前記レベル制御ローカル信号が与えられ、前記判定結果に基づいて前記レベル制御ローカル信号の極性を切り替えて出力する極性切り替え部と、
    前記全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する第1の制御電流源と、
    エミッタがそれぞれ前記第1の制御電流源に接続され、ベースに前記極性切り替え部から出力される極性が切り替えられた前記レベル制御ローカル信号が与えられ、コレクタからRF変調出力を出力し、差動対を構成する第1及び第2のトランジスタと、
    を備える変調回路。
  4. 前記ゲイン制御アンプは、
    一端が第1の基準電圧線に接続され、前記全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する第2の制御電流源と、
    エミッタがそれぞれ前記第2の制御電流源の他端に接続され、ベースに前記ローカル信号が与えられ、差動対を構成する第3及び第4のトランジスタと、
    を有し、
    前記極性切り替え部は、
    前記判定結果が与えられ、差動信号に変換して出力する差動変換部と、
    エミッタがそれぞれ前記第3のトランジスタのコレクタに接続され、ベースに前記差動信号が与えられ、差動対を構成する第5及び第6のトランジスタと、
    エミッタがそれぞれ前記第4のトランジスタのコレクタに接続され、ベースに前記差動信号が与えられ、差動対を構成する第7及び第8のトランジスタと、
    一端が第2の基準電圧線に接続され、他端が前記第5、第7のトランジスタのコレクタ及び前記第1のトランジスタのベースに接続された第1の負荷と、
    一端が前記第2の基準電圧線に接続され、他端が前記第6、第8のトランジスタのコレクタ及び前記第2のトランジスタのベースに接続された第2の負荷と、
    を有し、前記第5乃至第8のトランジスタのコレクタから前記極性が切り替えられた前記レベル制御ローカル信号が出力されることを特徴とする請求項3に記載の変調回路。
  5. 第1の変調入力信号を全波整流して出力する第1の全波整流器と、
    前記第1の変調入力信号が与えられ、極性を判定し、第1の判定結果を出力する第1のコンパレータと、
    第1のローカル信号及び前記第1の判定結果が与えられ、前記第1の判定結果に基づいて前記第1のローカル信号の極性を切り替えて出力する第1の極性切り替え部と、
    前記第1の全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する第1の制御電流源と、
    エミッタがそれぞれ前記第1の制御電流源に接続され、ベースに前記第1の極性切り替え部から出力される極性が切り替えられた前記第1のローカル信号が与えられ、差動対を構成する第1及び第2のトランジスタと、
    を有する第1の変調部と、
    第2の変調入力信号を全波整流して出力する第2の全波整流器と、
    前記第2の変調入力信号が与えられ、極性を判定し、第2の判定結果を出力する第2のコンパレータと、
    前記第1のローカル信号と位相が90度異なる第2のローカル信号及び前記第2の判定結果が与えられ、前記第2の判定結果に基づいて前記第2のローカル信号の極性を切り替えて出力する第2の極性切り替え部と、
    前記第2の全波整流器の出力レベルに基づく電流を発生する第2の制御電流源と、
    エミッタがそれぞれ前記第2の制御電流源に接続され、ベースに前記第2の極性切り替え部から出力される極性が切り替えられた前記第2のローカル信号が与えられ、差動対を構成する第3及び第4のトランジスタと、
    を有する第2の変調部と、
    を備え、前記第1及び第3のトランジスタのコレクタからの出力、前記第2及び第4のトランジスタのコレクタからの出力をそれぞれ合成してRF変調出力を出力する変調回路。
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