JP4354926B2 - 吊下げコードの長さ調整装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ペンダント型照明器具等の電気コードを介して吊下げ状態で使用する電気器具に用いられる吊下げコードの長さ調整装置に関する。
ペンダント型照明器具は、丈夫な多重被覆構造によって高強度化した電気コードを吊下げコードとして用い、天井等に設けたダクトレールや引掛けシーリングに、コード先端に取り付けたプラグ部を係合して吊持させるものであるが、その吊下げ位置を設定するために吊下げコードの長さ調整が必要になる。
従来、吊下げコードの長さ調整手段として、プラグ部のキャップから下方へ突出させたコード保持体に余剰のコードを巻回し、その巻回末尾を該コード保持体の下端ストッパーで挟持固定すると共に、この余剰コード巻回部分及び接続プラグ部にカップ状の合成樹脂製カバー等を被せる方式が汎用されている(例えば、特許文献1)。また、接続プラグ部側又は照明器具側にコード収納部を設け、このコード収納部のコード挿通孔より余剰のコードを該収納部内へ押し込んだ上で、引出し方向に引っ張ることにより、コード挿通孔に嵌装したロック爪がコードに食い込んで固定する方式も多用されている。更に、コードの中間部において余剰長さ分を巻いたり折り返し状に曲げたりしてまとめ、このまとめた余剰部分を縦分割型容器の分割体間に挟み込み、両分割体を連結して内部に余剰コードを収容した容器形態とし、該容器の上下のコード導出部でコードを挟持固定する方式も提案されている(特許文献2,3)。
特開昭62−76209号公報 特開平8−129905号公報 特開2001−236815号公報
しかるに、前記のコード保持体に余剰のコードを巻回する方式では、その巻回操作と下端ストッパーによる挟持操作、更にはカバーの着脱に手間がかかる上、コード長さを精度よく設定できないという難点があった。また、コード収納部に余剰のコードを押し込んでから引っ張って固定する方式では、コードの腰の強さもあってコード収納部でのコードの納まりが悪く、余剰分が多い場合に押し込みに困難を来たすため、コード長さの調整幅を広くとれないことに加え、引っ張ってロック爪を働かせるためにコード長さはかなり大まかにしか設定できなかった。更に、コードの中間部で余剰分をまとめて縦分割型容器内に収容する方式では、分割型容器の組立作業を含めて操作的に極めて煩雑である上、やはりコード長さを正確に設定しにくく、しかもコード中間部の容器が目立って外観体裁に劣るという問題もあった。そして、特にダクトレールに複数個の照明器具を取り付ける場合は、これら従来の長さ調整方式ではいずれもコード長さを正確に設定しにくいため、それら照明器具を同じ吊下げ高さに精度よく揃えることが極めて困難であった。
この発明は、上述の事情に鑑みて、吊下げコードの長さ調整装置として、長さ調整を簡単な操作で極めて容易に行える上、コード長さを広い調整幅内で高精度に設定できるものを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供する。
[1]上部にプラグ部を備えたコード収納ケースの内側上部に、コード持込み口がケース中心から外れた離心位置に設けられ、このコード持込み口を通して上端を前記プラグ部に接続した吊下げコードが当該ケース内よりケース底部のコード挿通孔を通して下方外部へ導出されると共に、該コード挿通孔を通るコード周面に対してロック爪が係脱動作するコードロック手段を備え、
前記コードロック手段のロック解除下で吊下げコードの余剰分を前記コード挿通孔からコード収納ケース内へ押し込むことにより、該コードがケース内周に沿ってコイル状に巻き込まれ、コードロック手段のロック状態で該コードが前記コード挿通孔から出入不能になるように構成されてなる吊下げコードの長さ調整装置。
[2]前記のコード持込み口が側方向きに開口してなる前項1記載の吊下げコードの長さ調整装置。
[3]コード収納ケースが上下に長い筒状で上方へ向かって広くなる内部空間を有する前項1又は2に記載の吊下げコードの長さ調整装置。
[4]コード収納ケースの内周が円形をなす前項1〜3のいずれかに記載の吊下げコードの長さ調整装置。
[5]前記プラグ部の接続刃がコード収納ケースの外側に突出してなる前項1〜4のいずれかに記載の吊下げコードの長さ調整装置。
[6]前記プラグ部がダクトレール取付用のプラグ部である前項1〜5のいずれかに記載の吊下げコードの長さ調整装置。
[7]前記コードロック手段は、コード収納ケースの下端部に同心で回転可能に嵌着したロック操作リングと、先端にロック爪を有して前記コード挿通孔の周囲に配置した複数本の爪片と、ロック操作リングのロック位置への回転操作によって前記爪片を外側から押圧して内側へ傾動させる突起部とから構成される前項1〜6のいずれかに記載の吊下げコードの長さ調整装置。
[8]前記複数本の爪片が環状基部に一体形成されて留め環を構成し、その各爪片の先端に内向きの前記ロック爪と外向きの係止爪を備え、この留め環の環状基部を前記ロック操作リングの中心孔の周縁に係止すると共に、該中心孔に通した各爪片の係止爪を前記コード挿通孔の周縁に係止することにより、ロック操作リングが該留め環を介してコード収納ケースの下端部に嵌着されてなる前項7記載の吊下げコードの長さ調整装置。
[9]前項1〜8のいずれかに記載の吊り下げコードの長さ調整装置を備えた照明装置。
上記発明[1]によれば、コード収納ケースの内側上部のコード持込み口が離心位置にあるため、コードロック手段のロック解除下では、吊下げコードの余剰分を前記コード挿通孔からコード収納ケース内へ押し込んだ際、該コードが自然にケース内周に沿ってトグロを巻くようにコイル状に巻き込まれ、また逆にコード挿通孔からのコード引出しも自在であり、もってコード収納ケースの開閉操作やコード巻付け操作を必要とせずに、極めて容易に長さ調整を行えると共に、コードロック手段をロック状態にするだけで調整した長さを維持できるから、コード長さひいては吊持するペンダント型照明器具の如き電気器具の高さ位置を高精度に設定でき、更にコード収納ケース内には吊下げコードをコイル状として空間効率よく高密度に収納できるから、該ケースのサイズが小さくともコード長さの調整幅を大きくとることが可能となる。
上記発明[2]によれば、上記の上端持込み口が側方向きに開口しているから、この上端持込み口からコード収納ケース内へ導出する吊下げコードの方向が当該ケースの周壁に向く形になり、この導出方向と吊下げコード特有の腰の強さが相まって、吊下げコードの余剰分をコード挿通孔からコード収納ケース内へ押し込んだ際に、より滑らかにコイル状に巻き込まれる。
上記発明[3]によれば、コード収納ケースが上下に長い筒状をなすことに加え、その内部空間が上方へ向かって広くなっているから、吊下げコードの余剰分をコード挿通孔からコード収納ケース内へ押し込む際、既にコード収納ケース内で螺旋状になっている部分が螺旋形態を崩さずに上方へ円滑に移動してゆき、もって巻き乱れを生じずにより滑らかにコイル状に巻き込まれる。
上記発明[4]によれば、コード収納ケースの内周が円形をなすから、吊下げコードの余剰分をコード挿通孔からコード収納ケース内へ押し込んだ際に、より滑らかにコイル状に巻き込まれる。
上記発明[5]によれば、前記プラグ部の接続刃がコード収納ケースの外側に突出しているから、そのままの状態で天井等に設けたダクトレールや引掛けシーリングに対して簡単に着脱でき、コード収納ケースの開閉等の操作が全く不要である。
上記発明[6]によれば、前記プラグ部がダクトレール取付用であるから、特に天井等に設けたダクトレールに対して簡単に着脱可能であると共に、該ダクトレールに複数の照明器具を同じ吊下げ高さに精度よく容易に揃えることができる。
上記発明[7]によれば、コードロック手段のロックとロック解除の切り換えをロック操作リングの回転によって簡単に行える上、ロックの際にはコード挿通孔の周囲の複数本の爪片が内側へ傾動して各々のロック爪を吊下げコードの周面に食い込ませるから、ロック状態で該コードが強固に固定され、設定したコード長さを確実に維持できて高い信頼性が得られる。
上記発明[8]によれば、前記コードロック手段の複数本の爪片が留め環に一体化され、該留め環によってロック操作リングをコード収納ケースの下端部に嵌着できるから、長さ調整装置を少ない部品数で容易に組立てでき、組立製作コストも低減される。
上記発明[9]によれば、長さ調整を簡単な操作で極めて容易に行える上、コード長さを広い調整幅内で高精度に設定することができる。
以下、この発明に係る吊下げコードの長さ調整装置の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は該長さ調整装置の内部構造、図2は同長さ調整装置を上下前後の各方向から見た外観、図3〜図6は同長さ調整装置に使用される各部品、図7は同長さ調整装置の動作、図8は同長さ調整装置の使用状態、をそれぞれ示す。
図1及び図2(A)〜(D)に示すように、この長さ調整装置Mは、縦円筒状のケース本体1と、該ケース本体1の上端開口部1aに嵌着したプラグ部材2とでコード収納ケース10を構成すると共に、このケース10の下端部にロック操作リング3が留め環4を介して装着されている。そして、コード収納ケース10内には吊下げコード5が内周に沿ってコイル状の巻回状態で装填されており、該コード5の上端が当該ケース10の内側上部つまりプラグ部材2の下面に設けたコード持込み口6からプラグ部材2内部へ引き込まれ、このプラグ部材2内部の接続端子(図示省略)に電気的及び機械的に接続される一方、該コード5の下部がコード収納ケース10の底部のコード挿通孔7から外部へ導出して図示省略したペンダント型照明器具に接続している。
ケース本体1は、図3(A)〜(C)に示すように、周壁部1bの上部に、前面に臨んで上端開口部1aに繋がる矩形の切欠部11と、該切欠部11のやや下方の内面側に突出した左右一対の横方向の係止リブ12a,12aと、後部寄りの内面左右両側に突出した横方向の係止リブ12b,12bと、内面側の前部寄り左右2ヶ所と後部1ヵ所で上縁から下方へ凹入したガイド溝13が形成されている。しかして、この周壁部1bは上方へ向かって内径が若干拡大しており、これによってコード収納ケース10の内部が上方ほど広くなっている。また、底壁部1cには、中央に設けたコード挿通孔7の周囲4ヵ所に等配して、上方及び孔内側へ突出した平面視略扇形の位置決め突起14を有すると共に、下面側においてコード挿通孔7を取り囲む環状凸部15と、更に該環状凸部15の外側で周方向4ヵ所に等配して下面側に突出した回転規制突起16とを備えている。
プラグ部材2は、上方に開放したカップ状のプラグケース2aと、左右一対の接続刃20,20を上端部の左右両側へ張出させたプラグ本体2bとで構成されており、そのプラグ本体2bに前記の吊下げコード5の上端を接続した上で、該プラグ本体2bをプラグケース2aの内側上半部に嵌合して取付ねじ8,8で止着するようになっている。
そのプラグケース2aは、図4(A)〜(D)に示すように、円筒形の周壁部21の前面側上半部が前方へ平面視及び正面視で略矩形に突出して膨出部22を構成し、この膨出部22の内側の基部寄り位置に左右一対のねじ孔23,23が形成されると共に、膨出部22の下面側に下端を外向きに突出する鉤形とした係止突片24aが垂設され、周壁部21の後部寄り左右2ヵ所にも同様の係止突片24b,24bが上縁から外側へ突出して垂下する形で設けられ、更に周壁部21の外面側上部の前部寄り左右2ヶ所と後部1ヵ所に垂直方向に沿う位置決め突片25が形成されている。また、このプラグケース2aの底壁部26には、略半円形のコード差込み孔27が中心から外れる形で設けられると共に、下面側に該コード差込み孔27を覆うように略1/4球殻状の持込みガイド部28が突設されており、この持込みガイド部28の開口端によって離心位置で側方に開いた半円形のコード持込み口6を構成している。
しかして、プラグ部材2は、ケース本体1の上端開口部1aに対し、膨出部22が切欠部11に、各位置決め突片25がガイド溝13に、それぞれ嵌合する形で上方から圧入することにより、係止突片24a,24bが係止リブ12a,12bに係嵌し、もってケース本体1に抜出不能に嵌着される。
ロック操作リング3は、図5(A)〜(C)に示すように、ドーナツ板状の底板部3aの上面側に、内外三重の環状突縁3b〜3dが同心状に一体形成され、底板部3aと内側環状突縁3bとの間に下面側に臨む環状段部31が設けてある。そして、内側環状突縁3bの内周には4つの突起部32…が周方向に等配形成されており、各突起部32は上方ほど大きく突出すると共に平面視での片側斜面が緩傾斜になっている。また、中間環状突縁3cと外側環状突縁3dとの間を結ぶ形で、両環状突縁3c,3dと同高さのストッパー壁33と、両環状突縁3c,3dより僅かに低い係止壁34とが周方向に沿って交互に各4ヵ所に設けてある。更に、外側環状突縁3dの外周面には、スプライン35が形成されると共に、周方向一箇所にスプライン35の途切れによって指示マーク36が表示されている。
なお、図5(A)に示すように、4つの係止壁34…は90度の位相差で周方向に等配する一方、4つのストッパー壁33の内の一つ置きの2つはそれぞれ隣合う両側の係止壁34,34から略等距離つまり約45度の角度をなす位置にあるが、他の2つのストッパー壁33,33はロック操作リング3の径方向両側において各々片側の係止壁34に接近した位置にある。そして、この径方向両側における接近したストッパー壁33と係止壁34との中間点同士を結ぶ経線d上で2つの突起部32,32が対向している。
留め環4は、図6(A)(B)に示すように、ドーナツ板状の環状基部4aの上面側に、その中心孔40の周縁から立ち上がる4本の爪片4b…が周方向に等配して一体形成されたものである。しかして、各爪片4bの先端には、内向きに突出したロック爪41と、外向きにより大きく突出した係止爪42とが形成されており、係止爪42の下面側は環状基部4aの上面と略平行になっている。
この留め環4の環状基部4aをロック操作リング3の環状段部31に係止すると共に、4本の爪片4b…を該ロック操作リング3の中心孔30とケース本体1のコード挿通孔7とに強制挿嵌し、各爪片4bの係止爪42を該コード挿通孔7の周縁の位置決め突起14,14間に係止することにより、当該ロック操作リング3がケース本体1つまりコード収納ケース10の下端に下端部に抜出不能に嵌着されている。そして、この嵌着状態において、ケース本体1の下面の各回転規制突起16は、ロック操作リング3の中間環状突縁3cと外側環状突縁3dとの間に位置しており、該ロック操作リング3の回転操作によって上縁の低い係止壁34を強制的に乗り越え得るが、上縁の高いストッパー壁33を乗り越えできなくなっている。
従って、ロック操作リング3は、コード収納ケース10に対し、配置間隔の狭いストッパー壁33,33間に位置する2つの回転規制突起16,16の相対回転が許容される約45度の回転角度範囲で回転操作可能である。そして、該ロック操作リング3の突起部32…が留め環4の爪片4b…の背面から外れた位置にある時はロック解除状態であり、コード挿通孔7を通る吊下げコード5はコード収納ケース10に対する出入いずれの方向にも抵抗少なく移動できる。しかるに、ロック操作リング3の回転操作で突起部32…が留め環4の爪片4b…の背面に位置した時はロック状態になり、各爪片4bが該突起部32に押圧されて内側へ傾動するため、そのロック爪41がコード挿通孔7を通る吊下げコード5の表面に食い込み、もって該コード5はコード収納ケース10に対する出入いずれの方向にも移動不能となる。
なお、ケース本体1の下縁外周面には、図2(C)で示すように、凹条による基準マーク9が表示されており、ロック状態においてロック操作リング3の指示マーク36が該基準マーク9と合致するように設定されている。また、ケース本体1の上部より前方へ突出したプラグ部材2の膨出部22の下面には、図2(D)に示すように、ロック操作リング3のロック(SET)とロック解除(RESET)の回転方向を示す文字表示37が施されている。
しかして、ロック状態ではケース本体1のリング3の2つの回転規制突起16,16がロック操作リング3の近接したストッパー壁33と係止壁34との間に位置しており、このロック状態からロック解除状態にするには4つの回転規制突起16,16の全部が各々係止壁34を乗り越える必要があるため、ロック操作リング3に対して人手による強制捻回力を加えない限り、該ロック状態が安定に維持される。
上記構成の長さ調整装置Mによれば、コード収納ケース10の内側上部のコード持込み口6が離心位置にあって且つ側方へ向けて開口しており、該コード持込み口6から導出する吊下げコード5がケース本体1の周壁1bの内周に沿う形になる。このため、例え該コード5をコード収納ケース10内の余剰分が殆どない状態まで引き出してから、ロック解除下で該コード5の余剰分をコード挿通孔7から当該ケース10内へ押し込むようにしても、図7の(A1)(B1)図から(A2)(B2)図へと順次示すように、コード収納ケース10内へ入り込む該コード5が自然に周壁1bの内周に沿って螺旋状に変形し、トグロを巻くように納まってゆく。そして、更に該コード5を押し込んでゆくと、コード収納ケース10が上下に長い円筒形で、且つ内部が上部ほど広くなっていることも相まって、既に内部で螺旋状になっている部分が螺旋形態を崩さずに上方へ円滑に移動してゆくことにより、(A3)(B3)図から(A4)(B4)図へと順次示すように、該ケース10内で乱れを生じずに滑らかにコイル状態が成長してゆく形で密に巻き込まれてゆく。一方、ロック解除下では、逆にコード挿通孔7からのコード5の引出しも自在である。
従って、この長さ調整装置Mでは、コード収納ケース10の開閉操作やコード巻付け操作を必要とせずに、極めて容易に吊下げコード5の長さ調整を行えると共に、ロック操作リング3を回転操作するだけでロック解除状態からロック状態へ切り換えでき、このロック状態では調整した長さを安定に維持できるから、コード長さひいては吊持するペンダント型照明器具の如き電気器具の高さ位置を高精度に設定できる上、コード収納ケース10内には吊下げコード5をコイル状として空間効率よく高密度に収納できるから、該ケース10のサイズが小さくともコード長さの調整幅を大きくとることが可能である。
図8は、部屋の天井部に接続部材Jを介して取り付けたダクトレールDRに対し、各々上記の長さ調整装置Mを用いて複数個(図では4個)のペンダント型照明器具L…を吊持させた状態を例示している。しかして、このようにダクトレールDRに複数個のペンダント型照明器具L…を吊持させる場合、外観体裁より全部の照明器具L…を同じ高さに揃えることが要望されるが、各照明器具Lを吊持する吊下げコード5の長さを長さ調整装置Mによって極めて簡単に高精度に調整できるから、該要望に全く無理なく対応できる。また、この長さ調整装置Mでは、プラグ部材2の接続刃20,20がコード収納ケース10の外側上部で左右両側に張出しているから、そのままの状態でダクトレールDRの溝部Gに対して簡単に着脱でき、コード収納ケース10の開閉等の操作が全く不要である。
また、上述した実施形態の長さ調整装置Mは、ロック爪41を有する複数本の爪片4b…が留め環4に一体化され、この留め環4によってロック操作リング3をコード収納ケース10の下端部に嵌着する構造であり、該留め環4がコードロック手段とその取付手段を兼用するから、それだけ少ない部品数で容易に組立てでき、組立製作コストも低減されるという利点がある。
なお、コード収納ケース10は実施形態のように上下に長い円筒形が最適であるが、内周の横断面形状が少なくとも四角形以上の多角形であれば、コード持込み口6を離心位置に設定することより、また特に該コード持込み口6を側方へ向けて開口させることによって、吊下げコード5のコード挿通孔7からの押し込みでコイル状の巻き込みが充分に可能である。
更に、この発明の長さ調整装置のコードロック手段としては、コード挿通孔7を通るコード5周面に対して回転操作によってロック爪41が係脱動作するものであればよい。例えば、上記実施形態ではロック爪41を有する複数本の爪片4b…を留め環4に設けているが、コード収納ケース10とロック操作リング3のいずれか一方に爪片4b…を突設し、これら爪片4b…を突入させる他方の孔周囲に突起部32…を設け、ロック操作リング3の回転によって該突起部32…が爪片4b…の背面に対して離接し、もって傾動変位する爪片4b…の先端のロック爪41…によってロック及びロック解除の切り換えを行う構成も採用可能である。
一方、上記実施形態の長さ調整装置Mはダクトレール取付用のプラグ部を有するが、この発明の長さ調整装置は天井等に設けられる引掛けシーリングに対応したプラグ部を備えるものでもよい。その他、この発明の吊下げコードの長さ調整装置の細部構成については実施形態以外に種々設計変更可能である。
この発明の一実施形態に係る吊下げコードの長さ調整装置の縦断側面図である。 同長さ調整装置の外観を示し、(A)図は平面図、(B)図は正面図、(C)図は背面図、(D)図は底面図である。 同長さ調整装置に用いるケース本体を示し、(A)図は縦断側面図、(B)図は平面図、(C)図は底面図である。 同長さ調整装置に用いるプラグ部材のプラグケースを示し、(A)図は平面図、(B)図は側面図、(C)図は底面図、(D)図は縦断側面図である。 同長さ調整装置に用いるロック操作リングを示し、(A)図は平面図、(B)図は(A)図のB−B線の断面矢視図、(C)図は(A)図のC−C線の断面矢視図である。 同長さ調整装置に用いる留め環を示し、(A)図は平面図、(B)図は半縦断正面図である。 同長さ調整装置における吊下げコードの巻き込み状態を順次示し、(A1)図は第一段階の縦断側面図、(A2)図は第二段階の縦断側面図、(A3)図は第三段階の縦断側面図、(A4)図は第四段階の縦断側面図、(B1)図は(A1)図のB1−B1線の断面矢視図、(B2)図は(A2)図のB2−B2線の断面矢視図、(B3)図は(A3)図のB3−B3線の断面矢視図、(B4)図は(A4)図のB4−B4線の断面矢視図である。 部屋の天井部に取り付けたダクトレールに長さ調整装置を介して複数個のペンダント型照明器具を吊持させた例である。
符号の説明
1 ケース本体
10 コード収納ケース
2 プラグ部材(プラグ部)
20 接続刃
3 ロック操作リング(コードロック手段)
30 中心孔
31 環状段部(中心孔の周縁)
32 突起部
4 留め環(コードロック手段)
4a 環状基部
4b 爪片
40 中心孔
41 ロック爪
42 係止爪
5 吊下げコード
6 コード持込み口
7 コード挿通孔
DL ダクトレール
L ペンダント型照明器具
M 長さ調整装置

Claims (5)

  1. 上部にプラグ部を備えたコード収納ケースの内側上部に、コード持込み口がケース中心から外れた離心位置に設けられ、このコード持込み口を通して上端を前記プラグ部に接続した吊下げコードが当該ケース内よりケース底部のコード挿通孔を通して下方外部へ導出されると共に、該コード挿通孔を通るコード周面に対してロック爪が係脱動作するコードロック手段を備え、
    前記コードロック手段のロック解除下で吊下げコードの余剰分を前記コード挿通孔からコード収納ケース内へ押し込むことにより、該コードがケース内周に沿ってコイル状に巻き込まれ、コードロック手段のロック状態で該コードが前記コード挿通孔から出入不能になるように構成され
    前記プラグ部の接続刃がコード収納ケースの外側に突出し、
    前記プラグ部がダクトレール取付用のプラグ部であり、
    前記コードロック手段は、コード収納ケースの下端部に同心で回転可能に嵌着したロック操作リングと、先端にロック爪を有して前記コード挿通孔の周囲に配置した複数本の爪片と、ロック操作リングのロック位置への回転操作によって前記爪片を外側から押圧して内側へ傾動させる突起部とから構成され、
    前記複数本の爪片が環状基部に一体形成されて留め環を構成し、その各爪片の先端に内向きの前記ロック爪と外向きの係止爪を備え、この留め環の環状基部を前記ロック操作リングの中心孔の周縁に係止すると共に、該中心孔に通した各爪片の係止爪を前記コード挿通孔の周縁に係止することにより、ロック操作リングが該留め環を介してコード収納ケースの下端部に嵌着されてなる吊下げコードの長さ調整装置。
  2. 前記のコード持込み口が側方向きに開口してなる請求項1記載の吊下げコードの長さ調整装置。
  3. コード収納ケースが上下に長い筒状で上方へ向かって広くなる内部空間を有する請求項1又は2に記載の吊下げコードの長さ調整装置。
  4. コード収納ケースの内周が円形をなす請求項1〜3のいずれかに記載の吊下げコードの長さ調整装置。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の吊り下げコードの長さ調整装置を備えた照明装置。
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