JP4352742B2 - 位置保持機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両用シートの座部に設けられた荷落ち防止板や、同じく背もたれ部に設けられたヘッドレスト等の高さを調節して所要の位置で保持することができる位置保持機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両用シートのヘッドレストは、車両シートの背もたれ部に内蔵された高さ保持機構によってその高さが調節され、所要の高さで保持される。
【0003】
従来の高さ保持機構には、ヘッドレストに固定されたステーを、シートバックに固定されたガイドパイプに沿って移動させるとともに、ガイドパイプに支持されたスプリングを、ステーの係合溝に係合させることで、ヘッドレストの高さを調節するものがある(例えば、特許文献1,2,3参照。)。
【0004】
図12〜図14に示すように、スプリング50は、ステー51の軸線方向における複数箇所に設けられた係合溝52のいずれかに挟持状態で係合することによって、ホルダ53に対するステー51の相対移動を規制し、ヘッドレストを所要の高さで保持する。
【0005】
【特許文献1】
実開昭59−171551号公報(第3図〜第7図)
【特許文献2】
実開昭62−185556号公報(第3図、第4図)
【特許文献3】
実開昭63−52454号公報(第3図、第7図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図13に示すように、スプリング50は、ホルダ53に設けられた開口部54内に配置されている。図12に示すように、開口部54は、ホルダ53の軸線方向におけるその幅Wが、スプリング50の弾性変形を妨げない範囲で、できるだけスプリング50の外径Rに近い大きさとされている。すなわち、幅Wは、スプリング50が円滑に開閉方向に変位するための必要最小限の隙間Tを外径Rに加えた大きさとされている。これにより、ホルダ53、すなわちヘッドレストが上下方向にがたつき難いようになっている。
【0007】
しかしながら、前記隙間Tが存在すれば、その隙間T分だけステー51ががたつくのは避けることができない。つまり、図15(グラフ)に示すように、ヘッドレストが各調節位置に配置された状態において、開口部54とスプリング50との間の隙間T(=W−R)分だけはスプリング50による保持力がほとんど発生しない範囲ができる。このため、各調節高さにおいてその隙間T分だけ上下方向のがたつきが避けられなかった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、位置調節された保持位置での位置調節方向におけるがたつきをより小さくすることができる位置保持機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、棒状の支持部材と、その支持部材の軸線方向に沿って相対移動可能に同支持部材に外嵌された案内部材と、この案内部材に保持されるとともに前記支持部材を弾性的に挟持可能な弾性挟持部材とを備えている。前記支持部材の外周面の所定位置に、前記弾性挟持部材が係合可能な係合凹部が設けられている。前記案内部材には、前記係合凹部に相対可能な開口部が設けられている。前記弾性挟持部材は、前記開口部を通して前記支持部材を挟持するとともに前記係合凹部に係合可能な一対の挟持部を備えている。一対の前記挟持部が前記係合凹部に係合した状態において、両挟持部の一方が前記軸線方向における一方の側で前記開口部の内面に当接し、かつ、両挟持部の他方が同じく他方の側で前記開口部の内面に当接するように前記係合凹部及び開口部が設けられている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、係合凹部に弾性挟持部材の一対の挟持部が係合し、支持部材及び案内部材が所定の位置関係に保持されているときには、一対の挟持部の一方が支持部材の軸線方向における一方の側で開口部の内面に当接し、かつ、他方が同じく他方の側で開口部の内面に当接する。従って、所定の位置関係に保持された支持部材と案内部材との間に、軸線方向におけるがたつきが生じにくい。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記開口部の前記軸線方向における大きさは、前記挟持部が同軸線方向に略直交する方向に変位するためにほぼ必要最小限の大きさである。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、所定の位置関係に保持されている支持部材及び案内部材の位置関係を調節するときに、一対の挟持部のいずれか一方のみが係合凹部から外れる状態が発生しない。従って、支持部材と案内部材とが、所定の位置関係に保持された状態から円滑に相対移動して位置調節される。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、両挟持部の一方が前記軸線方向における一方の側で前記開口部の内面に当接し、かつ、両挟持部の他方が同じく他方の側で前記開口部の内面に当接するように、一対の前記挟持部が係合する前記係合凹部の両部位が断面略V字状をなし、両部位の中心同士が前記軸線方向に所定距離だけ離れている。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、一対の挟持部は、断面略V字状をなし、中心同士が軸線方向に所定距離だけ離れている係合凹部の両部位に対して係合することによって、軸線方向に所定間隔だけ互いに離れた位置に配置される。これにより、両挟持部の一方が、軸線方向の一方の側で開口部の内面に当接し、両挟持部の他方が、同じく他方の側で開口部の内面に当接する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記開口部は、両挟持部の一方が前記軸線方向における一方の側で前記開口部の内面に当接し、かつ、両挟持部の他方が同じく他方の側で前記開口部の内面に当接するように、一対の前記挟持部が配置される前記開口部の両部位の前記内面同士が前記軸線方向に所定距離だけ変位して配置されている。かつ、一対の前記挟持部が係合する前記係合凹部の両部位同士が前記軸線方向の同位置にある。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、一対の挟持部は、軸線方向の同じ位置で係合凹部に係合する。この状態で、両挟持部の一方が、軸線方向の一方の側で開口部の内面に当接し、両挟持部の他方が、同じく他方の側で開口部の内面に当接する。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を、車両用シートに設けられた荷落ち防止板の位置保持機構に具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0020】
図2に示すように、車両用シート10の座部11の前端には、その座面上に載置された荷Lが車両減速時に座面から落ちないようにするための荷落ち防止板(荷落ち防止部材)12が設けられている。荷落ち防止板12は、上下方向におけるその高さが、収容位置P0、第1使用位置P1及び第2使用位置P2の3つの所定高さに調節される。収容位置P0は、図2に実線で示すように、荷落ち防止板12を使用しない位置である。第1使用位置P1は、同じく二点鎖線で示すように、荷落ち防止板12を座面から所定高さだけ高く出した位置であり、第2使用位置P2は、同じく第1使用位置P1よりも座面から高く出した位置である。
【0021】
荷落ち防止板12の内部には、収容位置P0、第1使用位置P1及び第2使用位置P2に荷落ち防止板12を保持するための位置保持装置13が設けられている。位置保持装置13は、左右一対の位置保持機構14a,14bからなる。位置保持機構14a,14bは、同一の構成である。
【0022】
図3(a),(b)に示すように、位置保持機構14aは、座部11に固定された金属棒よりなるステー15と、荷落ち防止板12に固定され、ステー15に外嵌されてステー15を挿通する円筒状のホルダ(案内部材)16と、ホルダ16に保持されたスプリング(弾性挟持部材)17とからなる。
【0023】
ステー15は、荷落ち防止板12の内部で上下方向に立ち上がる支持部(支持部材)18を有し、この支持部18に荷落ち防止板12を支持する。支持部18の外周面18aには、その軸線方向における2箇所の所定位置に、各一対の断面V字状をなす係合溝(係合凹部)19a,19bが設けられている。
【0024】
スプリング17は、一対の係合溝19a,19bに対して係合可能である。そして、スプリング17が一対の係合溝19a,19bに係合しないときには、支持部18に対してホルダ16が容易に上下動する。一方、スプリング17が一対の係合溝19a,19bに係合するときには、支持部18に対してホルダ16が所定の位置関係で保持される。
【0025】
スプリング17は断面円形の線状ばねからなり、膨らんだ形状の基部21の両端から伸びる一対の挟持部22a,22bを有している。スプリング17が両挟持部22a,22bで支持部18を挟持するときのばね定数は、基部21が膨らんだ形状をなすことによってその全長を長くできて、小さく設定されている。
【0026】
図4(a),(b)及び図5に示すように、ホルダ16には、一対の開口部20a,20bが設けられている。スプリング17は、両挟持部22a,22bにおいて両開口部20a,20b内に配置されることでホルダ16に保持されるとともに、一対の係合溝19a,19bに対し同時に係合した状態で支持部18を挟持する。
【0027】
図1に示すように、一対の開口部20a,20bは、ホルダ16の軸線方向における同じ位置に設けられている。開口部20a,20bの同方向における幅Wは、挟持部22a,22bの外径Rよりも所定値(例えば、0.2mm)ΔSだけ大きく設定されている。この所定値ΔSは、開口部20a,20bに配置された挟持部22a,22bを、ホルダ16の径方向に円滑に変位させるために必要最小限な隙間の大きさである。一方、一対の係合溝19a,19bのV字状の中心は、支持部18の軸線方向において、この所定値ΔSだけずれて配置されている。これにより、一対の挟持部22a,22bが一対の係合溝19a,19bに対して共に係合した状態において、挟持部22aが開口部20aの上側内面23aに当接し、挟持部22bが開口部20bの下側内面23bに当接されている。なお、図面においては、理解を容易にするためにΔSを大きく描いたが、実際にはこのΔSはごく僅かの寸法である。
【0028】
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
荷落ち防止板12が第1使用位置P1又は第2使用位置P2まで引き上げられると、図1に示すように、スプリング17の弾性によって両挟持部22a,22bが一対の係合溝19a,19bに共に係合する。このため、荷落ち防止板12が第1使用位置P1又は第2使用位置P2に保持される。
【0029】
この状態では、図1から明らかなように、係合溝19a,19b間の所定値ΔS分の位置ずれに基づいて、スプリング17の両挟持部22a,22bがそれぞれホルダ16の開口部20a又は20bの内面23a,23bに当接する。従って、スプリング17とホルダ16との間のがたつきがなくなり、結果として、ホルダ16と支持部18との間のがたつきなくなる。
【0030】
図6のグラフは、荷落ち防止板12を収容位置P0から第2使用位置P2を超えたある高さまで引き上げたときに発生する下向きの保持力(すなわち、上向きの操作力)の変化を示している。また、逆に、荷落ち防止板12をその高さから収容位置P0まで押し下げたときに発生する上向きの保持力(すなわち、下向きの操作力)の変化を示している。
【0031】
この図6及び前述した図15との比較から明らかなように、この実施形態においては、スプリング17の両挟持部22a,22bが開口部20a,20bの内面23a,23bに当接しているため、図15の隙間Tに相当する隙間が存在しない。この点からも、この実施形態において、ホルダ16とスプリング17との間、及び、ホルダ16と支持部18との間にがたつきが生じないことが明白である。
【0032】
以上詳述した本実施形態は、下記の各効果を有している。
(1) 一対の挟持部22a,22bが一対の係合溝(係合凹部)19a,19bに共に係合した状態において、挟持部(両挟持部22a,22bの一方)22aが、開口部20aの上側内面(一方の側)23aに当接する。かつ、挟持部(両挟持部22a,22bの他方)22bが、開口部20bの下側内面(他方の側)23bに当接する。従って、第1又は第2使用位置P1,P2において荷落ち防止板12が上下方向でがたつくことがなく保持される。
【0033】
(2) 各開口部20a,20bの軸線方向における幅Wは、各挟持部22a,22bがその径方向に繰り返し変位するために必要最小限な大きさである。従って、荷落ち防止板12を第1又は第2使用位置P1,P2から移動させるときに、一対の挟持部22a,22bのいずれか一方のみが係合溝19a,19bから外れている状態が発生しない。よって、第1及び第2使用位置P1,P2からの高さ調節が円滑に行われる。
【0034】
(3) 両係合溝19a,19bのV字状の中心同士を軸線方向に所定値ΔS(所定距離)だけ離してスプリング17の両挟持部22a,22bを軸線方向にずらすのみで、第1及び第2使用位置P1,P2での荷落ち防止板12のがたつきを防止した。このため、がたつき防止用の専用部品等が不要で、部品点数及び組立工数の増加を招かない。
【0035】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図7に従って説明する。尚、本実施形態は、前記第1実施形態のステー15における一対の係合溝19a,19bの軸線方向における位置関係と、ホルダ16における一対の開口部20a,20bの軸線方向における位置関係とを変更したことのみが第1実施形態と異なる。従って、第1実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略する。
【0036】
図7に示すように、一対の係合溝19a,19bは、ステー15の軸線方向において同じ位置に設けられている。一方、一対の開口部20a,20bは、ホルダ16の軸線方向において、前記第1実施形態の所定値ΔSだけずれた位置に設けられている。これにより、両挟持部22a,22bは、一対の係合溝19a,19bに対して係合した状態のときに、挟持部22aが開口部20aの上側内面23aに当接され、挟持部22bが開口部20bの下側内面23bに当接されている。
【0037】
以上のように構成された本実施形態も、前記第1実施形態と同じ作用をなし、前記第1実施形態の(1)〜(3)に記載の各効果を有する。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態を図8〜図11に従って説明する。第1実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、第1実施形態と異なるスプリング40、係合溝41及び開口部42のみについて詳述する。
【0038】
図8(a),(b)に示すように、係合溝(係合凹部)41は、支持部18の外周面18aにおいて、その軸線方向における2箇所の所定位置に1つずつ設けられている。
【0039】
図9(a),(b)に示すように、開口部42は、1箇所に設けられている。開口部42の両端位置においてホルダ16には、スプリング40の両端部40aを支持するための一対の係止部43a,43bが一体形成されている。各係止部43a,43bには、スプリング40の各端部を係止するための係止孔(係止凹部)44がそれぞれ設けられている。
【0040】
図10に示すように、スプリング40は、断面円形の線状ばね材のみから直線状に形成されている。スプリング40は、その両端部40aが各係止孔44に係止された状態で、その中央部40bが支持部18を押圧する。
【0041】
図11に示すように、係止孔44は、その断面形状が、係合溝41と逆向きのほぼV字状に形成されている。このV字形状の案内作用により、スプリング40は、その両端部40aが係止孔44の底部44aの中央にそれぞれ押しつけられるとともに、その中央部40bが係合溝41に押圧される。そして、スプリング40は、その両端部40aが係止孔44の底部44aの中央に押圧されることにより、スプリング40とホルダ16との位置関係ががたつきなく定まる。この結果、ホルダ16と支持部18との間にがたつきが生じない。
【0042】
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
荷落ち防止板12が第1使用位置P1又は第2使用位置P2に配置されると、スプリング40の中央部40bが係合溝41に係合して、支持部18を押圧する。このため、荷落ち防止板12が第1使用位置P1又は第2使用位置P2に保持される。
【0043】
このとき、スプリング40の各端部40aが各係止孔44の底部44aにそれぞれ押しつけられ、また、中央部40bが係合溝41に押しつけられていることから、ホルダ16すなわち荷落ち防止板12が第1使用位置P1又は第2使用位置P2において上下方向にがたつくことなく保持される。
【0044】
よって、この第3実施形態においても、前述した第1及び第2実施形態の(1),(3)と同様な効果を有する。
(他の実施形態)
次に、上記第1、第2及び第3実施形態以外の実施形態を列記する。
【0045】
○ 前記第1及び第2実施形態で、支持部18の軸線を挟んでその両側に設けられた一対の係合溝19a,19bの代わりに、軸線方向における複数位置にそれぞれ周溝を設け、この周溝に一対の挟持部22a,22bが係合する構成とする。この場合にも、前記第1実施形態の(1)〜(3)に記載の各効果がある。
【0046】
○ 前記第1及び第2実施形態で、略「C」字状の基部21を備えたスプリング17に代えて、ねじりコイルばね状の基部を備えたスプリングを設けた構成とする。この場合にも、前記第1実施形態の(1)〜(3)に記載の各効果がある。
【0047】
○ 前記第1及び第2実施形態で、1つの線状ばね材のみから形成されたスプリング17に代えて、例えば、線状ばね材からなる一対の挟持部が、剛体からなる別体の基部ばね部に支持された弾性挟持部材とする。この場合にも、前記第1実施形態の(1),(2)に記載の各効果がある。
【0048】
○ 前記第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせること。すなわち、一対の係合溝19a,19bの軸線方向における位置と、一対の開口部20a,20bの軸線方向における位置とをそれぞれ所定値だけずらした構成とする。このような構成においても、前記第1実施形態の(1)〜(3)に記載の各効果がある。
【0049】
○ 前記第1〜第3実施形態で、ステー15は、棒状であれば、角棒でもよい。
○ ホルダ16と支持部18のいずれが動いても、あるいは、双方が動いてもよく、要は、ホルダ16と支持部18とを相対移動させればよい。
【0050】
○ 本発明を、図2に示すように、車両用シート10の背もたれ部30に対するヘッドレスト31の高さを調節する位置保持装置32に具体化してもよい。
【0051】
【発明の効果】
請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、位置調節された保持位置での位置調節方向におけるがたつきをより小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の位置保持機構における要部を示す模式断面図。
【図2】 位置保持機構を備えた荷落ち防止板が設けられた車両用シートを示す模式斜視図。
【図3】 (a)は位置保持機構を示す模式正面図、(b)は同じく模式側面図。
【図4】 (a)は位置保持機構の要部を示す正面図、(b)は同じく側面図。
【図5】 図4(a)におけるA−A線での模式断面図。
【図6】 引き上げ時及び押し下げ時における操作力の変化状態を示すグラフ。
【図7】 第2実施形態における位置保持機構の要部を示す模式断面図。
【図8】 (a)は第3実施形態における位置保持機構を示す正面図、(b)は同じく側面図。
【図9】 (a)は位置保持機構の要部を示す正面図、(b)は同じく側面図。
【図10】 図9(a)におけるC−C線での模式断面図。
【図11】 図9(a)におけるD−D線での模式断面図。
【図12】 従来の位置保持機構における要部を示す模式縦断面図。
【図13】 同じく模式縦断面図。
【図14】 同じく模式平断面図。
【図15】 両方向での位置調節時における保持力の変化状態を示すグラフ。
【符号の説明】
10…車両用シート、11…座部、12…荷落ち防止部材としての荷落ち防止板、13…位置保持装置、14…位置保持機構、15…ステー、16…案内部材としてのホルダ、17…弾性挟持部材としてのスプリング、18…支持部材としての支持部、18a…外周面、19a,19b…係合凹部及び部位としての係合溝、20a,20b…部位としての開口部、22a,22b…挟持部、23a…(開口部の)内面としての上側内面、23b…同じく下側内面、40…スプリング、40a…端部、40b…中央部、41…係合凹部としての係合溝、42…開口部、43a,43b…係止部、44…係止凹部としての係止孔、44a…底部。
Claims (4)
- 棒状の支持部材と、その支持部材の軸線方向に沿って相対移動可能に同支持部材に外嵌された案内部材と、この案内部材に保持されるとともに前記支持部材を弾性的に挟持可能な弾性挟持部材とを備え、
前記支持部材の外周面の所定位置に、前記弾性挟持部材が係合可能な係合凹部が設けられ、前記案内部材には、前記係合凹部に相対可能な開口部が設けられ、前記弾性挟持部材は、前記開口部を通して前記支持部材を挟持するとともに前記係合凹部に係合可能な一対の挟持部を備え、
一対の前記挟持部が前記係合凹部に係合した状態において、両挟持部の一方が前記軸線方向における一方の側で前記開口部の内面に当接し、かつ、両挟持部の他方が同じく他方の側で前記開口部の内面に当接するように前記係合凹部及び開口部が設けられている位置保持機構。 - 前記開口部の前記軸線方向における大きさは、前記挟持部が同軸線方向に略直交する方向に変位するためにほぼ必要最小限の大きさである請求項1に記載の位置保持機構。
- 両挟持部の一方が前記軸線方向における一方の側で前記開口部の内面に当接し、かつ、両挟持部の他方が同じく他方の側で前記開口部の内面に当接するように、一対の前記挟持部が係合する前記係合凹部の両部位が断面略V字状をなし、両部位の中心同士が前記軸線方向に所定距離だけ離れている請求項1又は請求項2に記載の位置保持機構。
- 前記開口部は、両挟持部の一方が前記軸線方向における一方の側で前記開口部の内面に当接し、かつ、両挟持部の他方が同じく他方の側で前記開口部の内面に当接するように、一対の前記挟持部が配置される前記開口部の両部位の前記内面同士が前記軸線方向に所定距離だけ変位して配置され、かつ、一対の前記挟持部が係合する前記係合凹部の両部位同士が前記軸線方向の同位置にある請求項1又は請求項2に記載の位置保持機構。
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