JP4352243B2 - 中空部品の成形用金型および製造方法 - Google Patents

中空部品の成形用金型および製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、断面形状が部位毎に変化する中空部品の製造技術に関するものである。
近年、自動車の強度部材等に、必要な部位に必要な機能を持たせる(例えば、衝撃吸収性の向上を図る。)ため、断面形状を一定とせず部位毎に変化させた、機能性中空部品が用いられるようになっている。その製造方法としては、押出し成形法によるものや(例えば、特許文献1参照。)、ハイドロフォーム法によるのがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−25648号公報(〔請求項1〕、〔図1〕) 特開2001−321843号公報(〔請求項1〕、〔図1〕)
しかしながら、従来の押出し成形法によるものは、使用可能な材料がアルミニウム、マグネシウム等の押出し材に限られ、最も需要の大きい鋼材を材料に用いることができなかった。また、軸方向の形状の自由度が低く、必要な機能を担持させるための最適形状を与えることができないといった欠点があった。さらに、製品の部位毎に板厚のばらつきを抑えることも極めて困難であった。
一方、従来のハイドロフォーム法によっても、製品の軸方向の形状の自由度が低く、必要な機能を担持させるための最適形状を与えることができないといった欠点があった。
その他の製造方法として、鋳造法やプレス成形品を溶接して必要な製品形状を得る手法が考えられるが、鋳造法では後加工を避けることが困難であり、かつ、1mm台の薄肉化が困難で、部品の軽量化が極めて困難であるといった問題があった。また、プレス成形品を溶接する手法では、軸方向に複雑な形状を得ることが困難で、かつ、合わせ部品毎のスプリングバックや、溶接の熱歪等による部品精度の悪化を招き易く、かつ、合わせ部品毎に溶接フランジを設ける必要がある等の欠点があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、必要な部位に必要な機能を持たせるために、軸方向の複雑な形状を有する高精度の中空部品を提供することにある。
上記課題を解決するための、本発明に係る中空部品の成形用金型は、多角形断面形状の捩れ部を有する中空部品を、ハイドロフォーム加工するための金型であって、捩れ多角形断面形状のキャビティが形成され、かつ、型割り面が当該キャビティ内の中空部品に対し金型の開閉方向に負角を生じないように配置されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、キャビティに中空素材をセットして、ハイドロフォーム加工により前記キャビティ形状を中空素材に転写することで、多角形断面形状の捩れ部を有する中空部品を得ることができる。しかも、型割り面が当該キャビティ内の中空部品に対し金型の開閉方向に負角を生じないように配置されていることから、金型に複雑なスライド構造を採用することなく、型開きおよび製品の離型が可能となる。
また、本発明においては、前記金型が軸方向に連続する複数の金型ユニットにより構成され、当該複数の金型ユニットに跨って、前記キャビティの捩れ多角形断面形状が形成されると共に、各金型ユニットが受持つ捩れ多角形断面形状のキャビティの捩れ角が、各々、金型の開閉方向の負角を生じない範囲に制限されている。
この構成によって、金型に複雑なスライド構造を採用することなく、ハイドロフォーム加工用金型のキャビティに、必要な捩れ多角形断面形状を与えることが可能となる。
さらに、前記金型ユニットは、前記金型ユニット毎に、捩れ多角形断面形状のキャビティの捩れに倣って、金型の開閉方向にその位置を変位させる型割り面を備えるものとすることで、金型に複雑なスライド構造を採用することなく、前記キャビティに必要な捩れ多角形断面形状を与えることが可能となる。
また、本発明において、前記金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、前記キャビティの多角形断面が正n角形であるとき、最大で360/n°とされることとする。
この構成によって、正n角形の捩れ多角形断面形状部を有する中空部品を、ハイドロフォーム加工するためのキャビティを、金型に構成することができる。
また、本発明の別例として、前記金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、前記キャビティの多角形断面が正n角形でありその角部にフィレットが形成されているとき、最大で360/n°とされることとする。
この構成によって、キャビティの多角形断面が正n角形でありその角部にフィレットが形成されている捩れ多角形断面形状部を有する中空部品を、ハイドロフォーム加工するためのキャビティを、金型に構成することができる。
更なる別例として、前記金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、前記キャビティの多角形断面が正n角形でありその角部に面取りが施されているとき、最大で360/2n°とされることとする。
この構成によって、キャビティの捩れ多角形断面が正n角形でありその角部に面取りが施されている捩れ多角形断面形状部を有する中空部品を、ハイドロフォーム加工するためのキャビティを、金型に構成することができる。
なお、前記複数の金型ユニットは、全て一体に形成されていることとしても良く、前記複数の金型ユニットは、各々が別体に形成され、かつ、締結部材によって一体化されていることとしても良い。
何れの場合であっても、必要な捩れ多角形断面形状を有するキャビティを備える金型を構成することができる。
また、上記課題を解決するための、本発明に係る中空部品の製造方法は、多角形断面形状の捩れ部を有する中空部品の製造方法であって、捩れ多角形断面形状のキャビティが形成され、かつ、型割り面が当該キャビティ内の製品に対し金型の開閉方向に負角を生じないように配置された、一対の金型に中空素材をセットし、ハイドロフォーム加工により前記キャビティ形状を中空素材に転写することを特徴とするものである。
本発明によれば、捩れ多角形断面形状の捩れ部を有する中空部品を、ハイドロフォーム加工により成形することが可能となる。
本発明はこのように構成したので、必要な部位に必要な機能を持たせるための、軸方向の複雑な形状を有する高精度の中空部品を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施の形態に係る中空部品の成形用金型20と、成形用金型20にセットされる中空素材100とを示している。成形用金型20は、ハイドロフォーム加工用の金型であり、上型22と下型24とで構成されている。ハイドロフォーム加工の手順は、まず、図2(a)に示すように、中空素材100を金型20にセットし、中空素材100に液圧Pを付与しつつ、軸押し26によって軸押力Fを負荷する。そして、中空素材100を図2(b)に示すように、金型20のキャビティ28の形状に倣って変形させ、最終的には、図2(c)に示すように、金型20のキャビティ28の形状を中空素材100に転写するものである。なお、中空素材100は、金属管に予備成形と呼ばれる曲加工や、潰し加工などを施したものを用いることが多い。なお、本発明の実施の形態において用いられる中空素材100の材料は、押出し成形の場合と異なり、その材料に制限を受けるものではなく、金属鋼管等も使用可能である。
ここで、図3に示す下型24に基き、本発明の実施の形態に係る金型20の詳細な説明を行う。なお、上型22については、下型24と同様の構成を有することから、図示を省略する。
下型24(上型22)には、必要な捩れ多角形断面形状のキャビティ28が形成されている。また、下型24(上型22)は、軸方向に連続する複数の金型ユニット30により構成されている。しかも、キャビティ28の捩れ多角形断面形状が、複数の金型ユニット30(30A、30B)に跨って形成されると共に、長さLの各金型ユニット30A、30Bが受持つキャビティの一部分28A、28Bの捩れ角が、金型の開閉方向の負角を生じることのない角度に制限されている(後述する)。なお、図1〜図3の例では、各金型ユニット30A、30Bは一体に形成されている。また、各金型ユニット30A、30Bの前後にも、中空素材100の直径を維持する円筒キャビティを有する端部ユニット32、34が一体に形成されている。
さて、図4(a)、(c)には、金型ユニット30Aの端部断面I、IIIの断面形状を、図4(b)には、金型ユニット30Aの中間部断面IIの断面形状を示している。また、上型22の対応する金型ユニット36Aの断面形状も同時に示している。図4(a)〜(c)より明らかなように、金型ユニット30Aは、キャビティの一部分28Aの、多角形断面形状の捩れに倣って、その位置が金型の開閉方向に変位する型割り面38を備えている。また、同様にして、対応する上型の金型ユニット36Aについても、金型ユニット36Aのキャビティの一部分40Aは、多角形断面形状の捩れに倣って、金型の開閉方向に変位する型割り面42を備えている。そして、図4(a)、(c)に示した、金型ユニット30Aの端部断面I、IIIの断面形状から明らかなように、各金型ユニット30A、36Aが受持つキャビティの一部分28A、40Aには、その全長にわたって、金型の開閉方向の負角は生じないものとなっている。
ところで、図3、図4の例では、キャビティ28の捩れ多角形断面形状は正四角形であり、その角部にフィレットが形成されている。このような場合には、各金型ユニット30A、30Bが各々受け持つキャビティの一部分28A、28Bの捩れ角は、最大で360/n°とすることで、金型の開閉方向の負角は生じないものとなる。
したがって、図示の例では、捩れ角は360°/4=90°であり、図5(a)に示すようにフィレットが形成された正四角形のキャビティ断面の角部(図中、円で囲んだ部分)を、図5(b)に示すように0°〜90°まで回転させても、キャビティの一部分28A、40Aには金型の開閉方向の負角が生じないことが理解される。
そして、図1〜図4に示す金型20の場合には、図3に示すように、二つの金型ユニット30A、30Bの2つを用いることによって、捩れ多角形断面形状のキャビティ28は、全体で180°の捩れ角を得ている。
なお、各金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、前記キャビティの捩れ多角形断面が正n角形であり、その角部にフィレットが形成されていない場合であっても、最大で360/n°とされることで、金型の開閉方向の負角は生じないものとなる。
以上の条件は、他の多角形断面にもそのまま該当し、例えば、三角形断面のキャビティの場合には、各金型ユニットが受持つキャビティの捩れ角は、最大で360/3=120°となり、五角形断面の場合には、各金型ユニットが受持つキャビティの捩れ角は、最大で360/5=72°となる。また、各金型ユニット毎の捩れ角は、360/n°以下であれば金型の開閉方向の負角は生じないことから、かかる範囲内で必要に応じて角金型ユニット毎の捩れ角を自由に決定することも可能である。
さらに、キャビティに不規則n角形断面を採用した場合にも、正n角形と同様に、各金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、最大で360/n°となる。
一方、図6(a)に示すように、キャビティの多角形断面が四角形でありその角部に面取りが施されているとき、各金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、最大で360/2n°、すなわち、最大で360/(2×4)=45°とされる。この理由は、図6(a)に示すように、面取りが施された四角形のキャビティ断面の角部(図中、円で囲んだ部分)を、図6(b)に示すように0°〜90°まで回転させると、回転角が45°を越えた時点でキャビティ28A、40Aには金型の開閉方向の負角は生じてしまうことによるものである。したがって、45°〜90°の捩れについては、隣接する金型ユニットのキャビティの一部分28B、40Bが分担することとなる。
ところで、複数の金型ユニットは、図3に示すように全て一体に形成されていることとしても良く、図7に示すように、金型ユニット30A、30B、端部ユニット32、34を各々別体に形成し、かつ、ボルト44、ナット46等の締結部材によってそれらを一体化することとしても良い。また、図8に示すように、四つの金型ユニット30A〜30Dを用いることすれば、四角形断面形状のキャビティ28は、全体で360°の捩れ角を得ることができる。さらに、図9に示すように、正八角形の断面形状を有するキャビティを備える七つの金型ユニット30A〜30Gを用いることとすれば、キャビティ全体として、360/8×7=315°の捩れ角を得ることが可能となる。したがって、かかる金型によってハイドロフォーム加工された捩れ中空部品102は、315°の捩れ角を有する、正八角形断面の捩れ中空部品となる。
上記構成を有する本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。まず、本発明の実施の形態に係る中空部品の成形用金型20は、多角形断面形状の捩れ部を有する中空部品を、ハイドロフォーム加工するための金型であって、捩れ多角形断面形状のキャビティ28、40が形成され、かつ、型割り面38、42が、キャビティ28,40内の中空部品100に対し金型の開閉方向に負角を生じないように配置されていることから、キャビティ28、40に中空素材100をセットして、ハイドロフォーム加工によりキャビティ28、40の形状を中空素材に転写することで、多角形断面形状の捩れ部を有する高精度の中空部品(図9の捩れ中空部品102を参照。)を得ることができる。そして、金型に複雑なスライド構造を採用することなく、型開きおよび製品の離型が可能となる。しかも、中空部品の1mm未満の薄肉化が可能で、部品の軽量化が極めて容易となる。また、中空部品の肉厚の均一化も可能である。さらには、鋼材の使用も可能でありであり、材料選択の制限を受けることがなくなる。
したがって、捩れ多角形断面形状という軸方向の複雑形状を、製品の板厚にばらつきを生じることなく、また、材料に制約を受けることもなく製造することが可能となり、高精度かつ高機能の機能性中空部品を提供することが可能となる。
また、本発明の実施の形態においては、金型20が軸方向に連続する複数の金型ユニット30(30A,30B、‥‥)により構成され、複数の金型ユニット30に跨ってキャビティ28の捩れ多角形断面形状が形成されると共に、各金型ユニット30が各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角が、各金型ユニット30が受持つキャビティの一部分28A,28B、‥‥に金型の開閉方向の負角を生じない範囲に制限されている。したがって、金型に複雑なスライド構造を採用することなく、ハイドロフォーム加工用金型20のキャビティ28、40に、必要な捩れ多角形断面形状を与えることが可能となる。
また、金型ユニット30は、図3、図4に示すように、キャビティ40の多角形断面形状の捩れに倣って、金型の開閉方向にその位置を変位させる型割り面38、42を備えることで、金型20に複雑なスライド構造を採用することなく、キャビティ28、40に必要な捩れ多角形断面形状を与えることが可能となる。
なお、金型ユニット30が各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、キャビティ28の多角形断面が正n角形であるとき、および、かかる正n角形の角部にフィレットが形成されているとき、最大で360/n°することにより、各金型ユニット30のキャビティの一部分に、金型30の開閉方向の負角が生じることを防ぐことが可能となる。
一方、前記キャビティの多角形断面が正n角形でありその角部に面取りが施されているとき、各金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、最大で360/2n°とすることで、各金型ユニット30のキャビティの一部分に、金型20の開閉方向の負角が生じることを防ぐことが可能となる。
また、複数の金型ユニット30は、図3に示すように全て一体に形成されていることとしても良く、図7に示すように、複数の金型ユニット30A、30B、32、34を各々別体に形成し、かつ、締結部材44、46によって一体化させたものであっても良い。そして、何れの場合であっても、必要な捩れ多角形断面形状を有するキャビティ28、40を備える金型20を構成することができる。
そして、捩れ多角形断面形状のキャビティ28、40が形成され、かつ、型割り面38、42がキャビティ28、40内の製品に対し金型の開閉方向に負角を生じないように配置された、一対の金型22、24に中空素材100をセットし、ハイドロフォーム加工により、キャビティ28、40の形状を中空素材100に転写することによって、捩れ多角形断面形状という軸方向の複雑形状を備える中空部品を、製品の板厚にばらつきを生じることなく、また、材料に制約を受けることもなく製造することが可能となる。
図10〜図18には、本発明の実施の形態に係るハイドロフォーム法により成形することが可能な、少なくとも一箇所以上の捩れ多角形断面形状部を有する中空部品の形状例を示している。まず、図10に示す捩れ中空部品104は、捩れ多角形断面形状部104aと、非ねじれ部である多角形部104bおよび円筒形104cとを一体成形したものである。この捩れ中空部品104は、捩れ多角形断面形状のキャビティを有する複数の金型ユニットと、捩れ多角形断面形状および円筒形状を有する端部ユニットとを組み合わせた金型によって、ハイドロフォーム加工されたものである。
また、図11に示す捩れ中空部品は106は、捩れ多角形断面形状の捩れ方向を途中で逆転させたものであり、捩れ方向が異なる金型ユニットを組み合わせた金型を用い、符号106aで示す範囲と、符号106bで示す範囲とを一体成形したものである。
また、図12に示す捩れ中空部品108は、符号108aで示す範囲と、符号108bで示す範囲とで、材質、板厚等が異なるものである。この捩れ中空部品108は、中空素材にいわゆるテーラードブランク法(異種鋼鈑をつなぎ合わせることにより、一枚の素材の中の特性を部分的に変えることができる。)によるテーラードチューブを用いることによって、得ることができる。
また、図13に示す捩れ中空部品110は、符号110aで示す範囲と、符号110bで示す範囲とで、捩れピッチが異なるものである。この捩れ中空部品110を成形するための金型は、捩れピッチが異なる金型ユニットを組み合わせたものである。
さらに、図14に示す捩れ中空部品112は、捩れ多角形断面形状部112aと、非ねじれ部である多角形部112bとを一体成形したものである。なお、両者をつなぐ徐変部112cを成形するためのキャビティ形状については、捩れ多角形断面形状部112aを成形するための金型ユニットに設けてもよく、多角形部112bを成形するための端部ユニットに設けてもよい。
また、図15に示す捩れ中空部品114は、符号114aで示す範囲の断面積と符号114bで示す範囲の断面積を異なるものとし、かつ、両者を多角形断面部114cで連結したものである。そして、この捩れ中空部品114に用いられる中空素材は、図16(a)に示す中空素材101のように、予め、縮管あるいは拡管等の予備加工を施した金属管を用いることとしても良く、図16(b)に示す中空素材100のように、予備加工を施さない状態のものを用いることとしても良い。
さらに、図17には、多角形断面形状の捩れ部116aを一体成形した自動車のサイドメンバ116を示している。このサイドメンバ116は、捩れ部116aにおいて、衝撃吸収性能を自在に制御することが可能となる。また、図18には、鋼材により成形された捩れ形状クラッシュボックス118を示している。このクラッシュボックス118は、軸方向の力Fを受けて捩れピッチを縮めるように圧縮変形することで、力Fを自在に吸収することが可能となる。このようなクラッシュボックス118は、従来の押出し成形では得ることができない形状の部品である。
本発明の実施の形態に係る中空部品のハイドロフォーム加工用金型と、当該金型にセットされる中空素材とを示す斜視図である。 図1に示すハイドロフォーム加工用金型による、加工手順を示す模式図であり、(a)は初期工程を、(b)は中間工程を、(c)は最終工程を示すものである。 図1に示すハイドロフォーム加工用金型の、下型を示す斜視図である。 図1〜図3に示す金型ユニットの各部断面形状を示すものであり、(a)は図3のI面における断面図、(b)は図3のII面における断面図、(b)は図3のIII面における断面図である。 (a)は図3に示す金型ユニットのキャビティ断面図、(b)は(a)に示すキャビティ断面の角部(図中、円で囲んだ部分)を、0°〜90°まで回転させる間の、型割り面の変位を示す図である。 (a)は図3に示す金型ユニットのキャビティ断面の角部に、面取りを施した例の断面図、(b)は(a)に示すキャビティ断面の角部(図中、円で囲んだ部分)を、0°〜90°まで回転させる間の、型割り面の変位を示す図である。 図3に示す下型の各金型ユニットが各々を別体に形成し、かつ、締結部材によって一体化した例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る、四つの金型ユニットを用いた下型の例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る、正八角形の断面形状を有するキャビティを備える七つの金型ユニットを用いた下型と、それによってハイドロフォーム加工された捩れ中空部品とを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る中空部品の形状例である。 本発明の実施の形態に係る中空部品の形状例である。 本発明の実施の形態に係る中空部品の形状例である。 本発明の実施の形態に係る中空部品の形状例である。 本発明の実施の形態に係る中空部品の形状例である。 本発明の実施の形態に係る中空部品の形状例である。 (a)、(b)共に、図15に示す中空部品を成形するための中空素材を示すものである。 本発明の実施の形態に係る、多角形断面形状の捩れ部を一体成形した自動車のサイドメンバを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る、鋼材により成形された捩れ形状クラッシュボックスの、変形の前後を示す模式図である。
20:成形用金型、22:上型、24:下型、26:軸押し、 28、40:キャビティ、 30、36:金型ユニット、 32、34:端部ユニット、 38、42:型割り面、44:ボルト、46:ナット、100:中空素材、102:捩れ中空部品

Claims (9)

  1. 多角形断面形状の捩れ部を有する中空部品を、ハイドロフォーム加工するための金型であって、
    捩れ多角形断面形状のキャビティが形成され、かつ、型割り面が当該キャビティ内の中空部品に対し金型の開閉方向に負角を生じないように配置されていることを特徴とする中空部品の成形用金型。
  2. 軸方向に連続する複数の金型ユニットにより構成され、当該複数の金型ユニットに跨って、前記キャビティの捩れ多角形断面形状が形成されると共に、各金型ユニットが受持つ捩れ多角形断面形状のキャビティの捩れ角が、各々、金型の開閉方向の負角を生じない範囲に制限されていることを特徴とする請求項1記載の中空部品の成形用金型。
  3. 前記金型ユニット毎に、捩れ多角形断面形状のキャビティの捩れに倣って、金型の開閉方向にその位置を変位させる型割り面を備えることを特徴とする請求項2記載の中空部品の成形用金型。
  4. 前記金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、前記キャビティの多角形断面が正n角形であるとき、最大で360/n°とされることを特徴とする請求項2または3記載の中空部品の成形用金型。
  5. 前記金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、前記キャビティの多角形断面が正n角形でありその角部にフィレットが形成されているとき、最大で360/n°とされることを特徴とする請求項2または3記載の中空部品の成形用金型。
  6. 前記金型ユニットが各々受け持つキャビティの捩れ多角形断面形状の捩れ角は、前記キャビティの多角形断面が正n角形でありその角部に面取りが施されているとき、最大で360/2n°とされることを特徴とする請求項2または3記載の中空部品の成形用金型。
  7. 前記複数の金型ユニットは、全て一体に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の中空部品の成形用金型。
  8. 前記複数の金型ユニットは、各々が別体に形成され、かつ、締結部材によって一体化されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の中空部品の成形用金型。
  9. 多角形断面形状の捩れ部を有する中空部品の製造方法であって、
    捩れ多角形断面形状のキャビティが形成され、かつ、型割り面が当該キャビティ内の製品に対し金型の開閉方向に負角を生じないように配置された、一対の金型に中空素材をセットし、ハイドロフォーム加工により前記キャビティ形状を中空素材に転写することを特徴とする中空部品の製造方法。
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