JP4350975B2 - 画像管理システム、画像管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、監視カメラによって撮影された画像を管理する画像管理システム、画像管理方法にかかり、特に撮影された画像を分散して管理する画像管理システム、画像管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、店舗や駐車場、金融機関といった場所(監視現場)に監視カメラを備えつけ、自動的に店舗などを監視する監視システムが実用化されている。このような監視システムには、撮影された画像をVTRやHDD(Hard Disk Drive)に記録するものがある。しかし、VTRを用いた場合、記録済のビデオテープの回収や交換といった定期的な保守が必要になり、この手間をより軽減することが望まれていた。また、保守にかかる負荷を軽減するために繰り返し同じビデオテープを使った場合、記録される画像の画質が劣化して撮影対象の状態を充分認識できない可能性を生じる。
【0003】
一方、撮影画像の記録にHDDを用いた場合、定期的な保守の負荷は軽減できるものの、HDDに障害が発生した場合には、以降の画像の記録ができなくなるばかりか、すでに記録されている画像をも消失する可能性を有するという不具合があった。
【0004】
さらに、VTR、HDDのいずれを用いた場合にも、監視現場に撮影された画像のデータ(画像データ)を保管することにより、監視現場で火災や爆発などの事故が起こった場合には画像データも失われる可能性が生じる。このような場合、監視現場を撮影していた画像データを事故原因の解明に利用することができない。また、事故や事件の状況を知られることを防ぐ目的で悪意の第三者が画像データを持ち去る、あるいは故意に破損する可能性もある。
【0005】
上記した不具合を解決するため、監視システムに各監視現場を集中的に管理する管理センタを設け、監視現場で撮影された画像データを管理センタに送信し、管理センタで画像データを蓄積、管理するものがある(例えば特許文献1参照)。このような従来技術によれば、監視現場における記録装置の保守にかかる負荷を軽減すると共に、撮影された画像が失われることを防いで監視システムの信頼性を高めることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−27651号公報(段落[0006])
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、監視カメラを設ける店舗などは年々増える傾向にあり、また、1つの店舗などが監視現場を増設することもある。このため、管理センタで蓄積、管理すべき画像データの量が増大し、管理センタでは、以下のような不具合が発生する。
【0008】
すなわち、管理センタは、大量の画像データを同時に受信するための通信環境を整えることが必要になり、このための設備や通信にかかるコストを負担しなければならない。また、受信した画像データの保管場所をも確保する必要が生じ、大規模化が要求されるという不具合が生じる。
【0009】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、管理センタにかかる負荷を軽減しながら現場で撮影された画像データの消失を防ぎ、より信頼性の高い監視システムを実現できる画像管理システムおよび画像管理方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる画像管理システムは、複数の画像記録装置と、該画像記録装置を管理する管理装置と、を通信回線で接続して構成される画像管理システムであって、前記画像記録装置は、画像を画像データとして記録する画像記録手段と、前記画像記録手段によって記録された画像データを保存する自装置画像保存手段と、自身の前記画像記録手段または送信先画像記録装置の画像記録手段の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段によって異常が検出されたことを前記管理装置に通知する異常通知手段と、前記管理装置と前記通信回線で共に接続されている他の画像記録装置に対し、前記自装置画像保存手段に保存された画像データと同一の画像データを送信するとともに、前記異常検出手段が自身の前記画像記録手段の異常を検出した場合、前記送信先画像記録装置と共に該送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置にも画像データを送信し、前記異常検出手段が送信先画像記録装置の画像記録手段の異常を検出した場合、前記送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置に画像データを送信する画像送信手段と、少なくとも、前記画像送信手段による画像データの送信先となった他の画像記録装置である送信先画像記録装置に関するデータを前記管理装置に送信する送信先装置データ送信手段と、を備え、前記管理装置は、前記送信先装置データ送信手段によって送信された送信先画像記録装置に関するデータと、該データの送信元となった画像記録装置に関するデータとを対応付けて記録するデータ管理手段と、前記異常通知手段によって異常が通知された場合、異常が検出されたことを通知した画像記録装置に対し、画像データを送信すべき画像記録装置を通知する送信先通知手段と、前記画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、前記データ管理手段に記録されているデータに基づいて、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信する指示を与える画像データ送信指示手段と、前記画像データ送信指示手段の指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、送信された画像データを他装置画像保存手段に保存する指示を与える画像データ保存指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
この請求項1に記載の発明によれば、複数の画像記録装置と、この画像記録装置を管理する管理装置とを通信回線で接続し、前記画像記録装置が画像データを記録し、記録された画像データを保存する。また、前記管理装置と共に接続されている他の画像記録装置に対し、保存された画像データと同一の画像データを送信する。このため、現場で撮影された画像データの消失を防ぎ、より信頼性の高い監視システムを実現できる。さらに、少なくとも、送信先となった他の画像記録装置に関するデータを管理装置に送信する。管理装置は、送信先画像記録装置に関するデータと、このデータの送信元となった画像記録装置に関するデータとを対応付けて記録することができる。このため、各画像記録装置で記録された画像データを他の画像記録装置で保存することができる。また、管理装置に画像データを送信することなく、管理に必要なデータだけを送信するため、管理装置の管理機能を維持しながら管理装置のデータ受信、保存、管理にかかる負荷を軽減することができる。
また、画像記録装置自身に異常が発生した場合、送信先画像記録装置以外の画像記録装置にも画像データを送信することができる。このため、送信先画像記録装置、送信先画像記録装置以外の画像記録装置の両方で異常が発生した画像記録装置の画像データを保存することができる。
また、管理装置が、異常の通知を受けて異常が検出されたことを通知した画像記録装置に画像データを送信すべき画像記録装置を通知するので、管理装置と画像記録装置との接続状況や設定に応じて柔軟に異常に対して対応することができる。
また、画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信させ、指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、送信された画像データを保存させることができる。このため、画像記録装置に異常が発生して保存されていた画像データが消失した場合にも、予め消失した画像データと同一の画像データを他の画像記録装置にも保存させ、画像データを二重に保存することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明にかかる画像管理システムは、前記画像記録装置が、前記画像送信手段により前記画像データを前記他の画像記録装置に送信する際に、前記画像データを暗号化する暗号化手段と、前記暗号化された前記画像データを復号化するための復号化情報を生成する復号化情報生成手段をさらに備え、前記送信先装置データ送信手段は、前記復号化情報を前記送信先画像記録装置に関するデータとともに前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記復号化情報と暗号化された前記画像データを受信する受信手段と、前記復号化情報を用いて前記暗号化された画像データを復号化する復号化手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、画像記録装置では画像データの暗号化またはパスワード等のロックにより不正なアクセスを防止する一方、管理センタでは管理データとともに受信した復号用の情報またはパスワードを利用して必要な時に画像データの内容を確認することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明にかかる画像管理システムは、前記画像記録手段が、前記管理装置と前記通信回線で共に接続されている他の画像記録装置の前記画像送信手段によって送信された画像データを受信し、保存する他装置画像保存手段をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項3に記載の発明によれば、管理装置と接続されるすべての画像記録装置が、他の画像記録装置の送信先画像記録装置となって画像データのバックアップをとることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明にかかる画像管理システムは、前記画像記録装置が、前記画像送信手段が画像データを送信すべき画像記録装置を予め記憶する送信先記憶手段をさらに有することを特徴とする。
【0017】
この請求項4に記載の発明によれば、画像記録装置が画像データを送信すべき画像記録装置を予め記憶しておくことにより、画像記録装置に発生した異常に対し、直ちに対処することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明にかかる画像管理方法は、複数の画像記録装置と、該画像記録装置を管理する管理装置と、を通信回線で接続して構成される画像管理システムに適用される画像管理方法であって、前記画像記録装置が、画像を画像データとして記録する画像記録ステップと、前記画像記録装置が、前記画像記録ステップにおいて記録された画像データを記憶手段に保存する自装置画像保存ステップと、前記画像記録装置が、自身の前記画像記録ステップまたは送信先画像記録装置の画像記録ステップの異常を検出する異常検出ステップと、前記画像記録装置が、前記異常検出ステップによって異常が検出されたことを前記管理装置に通知する異常通知ステップと、前記画像記録装置が、前記管理装置と前記通信回線で共に接続されている他の画像記録装置に対し、前記自装置画像保存ステップにおいて保存された画像データと同一の画像データを送信するとともに、前記異常検出ステップが自身の前記画像記録ステップの異常を検出した場合、前記送信先画像記録装置と共に該送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置にも画像データを送信し、前記異常検出ステップが送信先画像記録装置の画像記録ステップの異常を検出した場合、前記送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置に画像データを送信する画像送信ステップと、前記画像記録装置が、少なくとも、前記画像送信ステップによる画像データの送信先となった他の画像記録装置である送信先画像記録装置に関するデータを前記管理装置に送信する送信先装置データ送信ステップと、前記管理装置が、前記送信先装置データ送信ステップによって送信された送信先画像記録装置に関するデータと、該データの送信元となった画像記録装置に関するデータとを対応付けて記録するデータ管理ステップと、前記管理装置が、前記異常通知ステップによって異常が通知された場合、異常が検出されたことを通知した画像記録装置に対し、画像データを送信すべき画像記録装置を通知する送信先通知ステップと、前記管理装置が、前記画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、前記データ管理ステップにおいて記録されたデータに基づいて、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信する指示を与える画像データ送信指示ステップと、前記管理装置が、前記画像データ送信指示ステップの指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、前記他装置画像保存ステップにおいて保存する指示を与える画像データ保存指示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
この請求項5に記載の発明によれば、複数の画像記録装置と、この画像記録装置を管理する管理装置とを通信回線で接続し、前記画像記録装置が画像データを記録し、記録された画像データを保存する。また、前記管理装置と共に接続されている他の画像記録装置に対し、保存された画像データと同一の画像データを送信する。このため、現場で撮影された画像データの消失を防ぎ、より信頼性の高い監視システムを実現できる。さらに、少なくとも、送信先となった他の画像記録装置に関するデータを管理装置に送信する。管理装置は、送信先画像記録装置に関するデータと、このデータの送信元となった画像記録装置に関するデータとを対応付けて記録することができる。このため、各画像記録装置で記録された画像データを他の画像記録装置で保存することができる。また、管理装置に画像データを送信することなく、管理に必要なデータだけを送信するため、管理装置の管理機能を維持しながら管理装置のデータ受信、保存、管理にかかる負荷を軽減することができる。
また、画像記録装置自身に異常が発生した場合、送信先画像記録装置以外の画像記録装置にも画像データを送信することができる。このため、送信先画像記録装置、送信先画像記録装置以外の画像記録装置の両方で異常が発生した画像記録装置の画像データを保存することができる。
また、管理装置が、異常の通知を受けて異常が検出されたことを通知した画像記録装置に画像データを送信すべき画像記録装置を通知するので、管理装置と画像記録装置との接続状況や設定に応じて柔軟に異常に対して対応することができる。
また、画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信させ、指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、送信された画像データを保存させることができる。このため、画像記録装置に異常が発生して保存されていた画像データが消失した場合にも、予め消失した画像データと同一の画像データを他の画像記録装置にも保存させ、画像データを二重に保存することができる。
【0020】
請求項6に記載の発明にかかるプログラムは、画像記録装置から送信された画像データを受信した他の画像記録装置である送信先画像記録装置に関するデータと、該データの送信元となった前記画像記録装置に関するデータとを対応付けて記憶手段に記録するデータ管理ステップと、前記画像記録装置において、画像を画像データとして記録する際の異常が検出された旨が通知された場合、異常が検出されたことを通知した画像記録装置に対し、画像データを送信すべき画像記録装置を通知する送信先通知ステップと、前記画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、前記記憶手段に記録されたデータに基づいて、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信する指示を与える画像データ送信指示ステップと、前記画像データ送信指示ステップの指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、前記他装置画像保存ステップにおいて保存する指示を与える画像データ保存指示ステップと、を実行することを特徴とする。
【0021】
この請求項6に記載の発明によれば、複数の画像記録装置と、この画像記録装置を管理する管理装置とを通信回線で接続し、前記画像記録装置が画像データを記録し、記録された画像データを保存する。また、前記管理装置と共に接続されている他の画像記録装置に対し、保存された画像データと同一の画像データを送信する。このため、現場で撮影された画像データの消失を防ぎ、より信頼性の高い監視システムを実現できる。さらに、少なくとも、送信先となった他の画像記録装置に関するデータを管理装置に送信する。管理装置は、送信先画像記録装置に関するデータと、このデータの送信元となった画像記録装置に関するデータとを対応付けて記録することができる。このため、各画像記録装置で記録された画像データを他の画像記録装置で保存することができる。また、管理装置に画像データを送信することなく、管理に必要なデータだけを送信するため、管理装置の管理機能を維持しながら管理装置のデータ受信、保存、管理にかかる負荷を軽減することができる。
また、画像記録装置自身に異常が発生した場合、送信先画像記録装置以外の画像記録装置にも画像データを送信することができる。このため、送信先画像記録装置、送信先画像記録装置以外の画像記録装置の両方で異常が発生した画像記録装置の画像データを保存することができる。
また、管理装置が、異常の通知を受けて異常が検出されたことを通知した画像記録装置に画像データを送信すべき画像記録装置を通知するので、管理装置と画像記録装置との接続状況や設定に応じて柔軟に異常に対して対応することができる。
また、画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信させ、指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、送信された画像データを保存させることができる。このため、画像記録装置に異常が発生して保存されていた画像データが消失した場合にも、予め消失した画像データと同一の画像データを他の画像記録装置にも保存させ、画像データを二重に保存することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像管理システム、画像管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
図1は、この発明の一実施の形態の画像管理システムを説明するための図である。本実施の形態の画像管理システムは、複数の画像記録装置2a、2b、2c、2dと、これら画像記録装置を管理する管理装置1と、をネットワーク回線Nで接続して構成されている。画像記録装置2a〜2dは、店舗やマンション、あるいは駐車場といった場所(監視場所)にそれぞれ設けられていて、各々が監視場所にいる人物や状況、監視場所にある建物などを監視対象としている。それぞれの監視場所で記録された監視対象を管理するデータ(管理データ)は、管理装置1に送信される。管理装置1は、管理データに基づいて、複数の画像記録装置を一括して管理している。
【0028】
図2は、画像記録装置2a〜2d、管理装置1を各々より詳細に説明するための図である。画像記録装置2a〜2dは、本実施の形態ではいずれも同様の構成を有するものであり、図2においては符号2を付してすべての画像記録装置を示すものとする。画像記録装置2は、画像を画像データとして記録する画像記録部201、記録された画像データを保存する自装置画像保存部203、管理装置1とネットワークで共に接続されている他の画像記録装置に対し、自装置画像保存部203に保存された画像データと同一の画像データを送信する送信部、他の画像記録装置によって送信された画像データを受信する受信部、さらには、少なくとも、画像データの送信先となった他の画像記録装置(送信先画像記録装置)に関するデータを管理装置1に送信する送信先装置データ送信手段として機能するデータ送受信部205、受信した画像データを保存する他装置画像保存部207、以上の構成を制御する制御部209を備えている。
【0029】
以上の構成において、画像記録部201はビデオカメラであり、画像記録装置は、監視対象を撮影することによって画像を映像のデータとして記録するものである。また、自装置画像保存部203、他装置画像保存部207にはいずれもHDDレコーダを採用している。なお、HDDレコーダの記録容量が比較的大きいため、自装置画像保存部203、他装置画像保存部207を1つのHDDレコーダで構成することも可能である。また、データ送受信部205による画像データなどの送受信は、近年、ADSLなどの高速回線の使用が一般的化される、常時接続のサービスが定額料金で提供されるといった理由によって低コスト化される傾向にある。
【0030】
一方、管理装置1は、データ送受信部205によって送信された送信先画像記録装置に関するデータを受信するデータ送受信部216、送信先画像記録装置に関するデータと、このデータの送信元となった画像記録装置2に関するデータとを対応付けて記録するデータ管理部212、以上の構成を制御する制御部214を備えている。
【0031】
なお、本実施の形態では、図2に示した各構成を、ハードウェアと、ハードウェアを動作させるアプリケーション・ソフトウェアを組み合わせたものとする。すなわち、画像記録装置2の画像記録部201は、カメラとカメラを自動的に動作させるためのソフトウェアとを組み合わせて構成される。また、自装置画像保存部203、他装置画像保存部207は、HDDレコーダとHDDレコーダ専用の制御プログラムとを組み合わせて構成される。さらに、管理装置1、画像記録装置2の制御部209、214は、マイクロコンピュータなどの小型コンピュータであり、CPU、CPUでなされる処理に使用されるデータやプログラム、データやプログラムを記憶するRAM、CPUの演算処理に使用されるRAMなどを含んでいる。データ送受信部205、216は、ADSL回線などを備えるインターネット用の通信装置と、インターネット用の制御プログラムとを組み合わせて構成されている。
【0032】
本実施の形態では、送信先画像記録装置に関するデータと送信元の画像記録装置に関するデータとの対応付けは、以下のようになされるものとする。すなわち、送信元の画像記録装置が、送信先画像記録装置のデータを管理装置1に送信する際、送信データに自機の識別情報、監視場所、送信日時などを付す。管理装置1の制御部214は、送信先画像記録装置のデータと、データに付された識別情報、監視場所、送信日時とを対応付けてデータ管理部212に記憶する。本実施の形態でいう管理データとは、送信先画像記録装置のデータとデータの識別情報、監視場所、送信日時とを対応付けたデータを指すものとする。
【0033】
ところで、本実施の形態の画像管理システムは、監視場所に既設されている監視システムに適用されることもある。このような場合、本実施の形態は、既設された設備を利用することによって監視システムに最小限の変更、追加を加えて実現することができる。例えば、監視場所にある監視システムがカメラやカメラに撮影された画像を保存する構成を備えていた場合、保存されている画像を他の画像記録装置に送信する構成や他の画像記録装置から画像データを受信する構成、さらには管理データを管理装置に送信する構成を追加すればよい。また、画像データを管理装置に送信する構成が既設されていた場合、送信装置を利用して管理データを管理装置に送信する、あるいは他の画像記録装置に画像データを送信するようにしてもよい。
【0034】
本実施の形態の画像記録装置の構成例を、図3に示す。図3(a)に示した構成は、画像記録部201として機能する複数のカメラc、自装置画像保存部203および他装置画像保存部207を一体化した記録装置305a、制御部209を含む制御装置303a、データ送受信部205を含む通信装置301aで画像記録装置を構成している。また、(b)に示した構成は、複数のカメラc、自装置画像保存部203および他装置画像保存部207を一体化した記録装置303b、制御部209とデータ送受信部205とを含む構成を一体化した制御・通信装置301bで画像記録装置を構成している。さらに、(c)に示した構成は、複数のカメラc、自装置画像保存部203を含む記録装置303c、他装置画像保存部207、制御部209、データ送受信部205を含む構成を一体化した記録・制御・通信装置301cで画像記録装置を構成している。
【0035】
図4、図5は、本実施の形態の画像管理システムでなされる画像管理方法を説明するためのフローチャートである。図4は、画像管理システムのうち、画像記録装置側でなされる処理の方法を説明するフローチャートである。また、図5は、管理装置側でなされる処理の方法を説明するフローチャートである。図4に示したように、画像記録装置の各々は、撮影された画像データを記録する(ステップS401)。記録された画像データは、自装置画像保存部203に保存される。そして、自装置画像保存部203に保存された画像データが1回に送信される分量に蓄積されたか否か制御部209が判断し(ステップS402)、蓄積されたと判断された場合には(ステップS402:Yes)、画像データを他の画像記録装置(送信先画像記録装置)に送信する(ステップS403)。
【0036】
また、制御部209は、送信先画像記録装置に関するデータ(送信先画像記録装置の識別情報、監視場所など)に自機の識別情報や監視場所、さらには画像データの撮影日時や送信日時といったデータを付与し、管理データとして管理装置1に送信する(ステップS404)。また、各画像記録装置は、他の画像記録装置から画像データを受信したか否か判断する(ステップS405)。判断の結果、画像データを受信した場合には(ステップS405:Yes)、受信した画像データを他装置画像保存部207に蓄積する(ステップS406)。
【0037】
画像データの受信がない場合(ステップS405:No)、あるいは受信した画像データの蓄積後、制御部209は、自機、または送信先画像記録装置で異常が検出されたか否か判断する(ステップS407)。異常が検出されたと判断された場合(ステップS407:Yes)、データ送受信部205を使って異常の検出を管理装置1に通知する(ステップS408)。すなわち、本実施の形態では、制御部209、データ送受信部205が、異常通知手段となる。
【0038】
なお、自機の異常の検出は、例えば、制御部209が、画像記録部201で記録された画像が自装置画像保存部203に保存できないことを検出することによって可能である。あるいは、データ送受信部205で受信した画像データを他装置画像保存部207に保存できないことを制御部209が検出することによって可能である。さらに、自装置画像保存部203、他装置画像保存部207にすでに保存、蓄積されていた画像データが消失したことをデータ容量の変化によって制御部209が検出することによっても可能である。
【0039】
さらに、送信先画像記録装置の異常は、制御部209が、データ送受信部205による呼び出しに送信先画像記録装置が応答しないことを検出することによって可能である。あるいは、データ送受信部205に画像データを送信中、画像データが送信できなくなったことを制御部209が検出することによっても可能である。さらに、本実施の形態では、データ送受信部205で他の画像記録装置から画像データを受信中、データの受信ができなくなったことを検出することによって自機を送信先画像記録装置とする他の画像記録装置の異常をも検出することができる。
【0040】
異常が検出されたことを管理装置1に通知したことにより、管理装置1から画像記録装置に対して異常に対処する処理の指示がなされる。画像記録装置は、指示にしたがって異常に対処する異常対処サブルーチンを実行する(ステップS409)。異常対処サブルーチンの処理については、後に図6、図7を用い詳述する。以上の処理の終了後、制御部209は、ステップS401に戻って画像データを記録する。
【0041】
なお、他の画像記録装置に画像データを送信する際、ステップS403において画像データの暗号化またはパスワード等によるロックをし、ステップS404において管理データを送信する際、復号用の情報またはパスワードを送信するようにしてもよい。この場合、管理センタは受信した復号用の情報またはパスワードを利用して送信された画像データの内容を確認する。
他の画像記録装置に記録される画像データはバックアップ用であり、送信元の画像データが失われない限り使われることのないデータである。また、プライバシー保護等の理由から第三者が不正に画像データを見ることができないようにする必要がある。
【0042】
そこで、前述のように画像データの暗号化またはパスワード等のロックにより不正なアクセスを防止する一方、管理センタでは管理データとともに受信した復号用の情報またはパスワードを利用して必要な時に画像データの内容を確認できるようにする。
【0043】
一方、図5に示したように、管理装置1は、各画像記録装置から管理データを受信する(ステップS501)。そして、受信した管理データを、データ管理部212に記録する(ステップS502)。次に、画像記録装置のいずれかから異常が検出されたとの通知があるか否か判断し(ステップS503)、異常の通知がない場合には(ステップS503:No)、ステップS501に戻って管理データを受信する。また、ステップS503において異常が検出されたと判断された場合(ステップS503:Yes)、画像記録装置が通知した異常の種別に応じた異常対処サブルーチンを実行する(ステップS504)。
【0044】
図6、図7は、異常対策処理のサブルーチンを説明するための図である。本実施の形態では、複数の監視場所に画像記録装置が設けられていて、それぞれが監視対象の画像を記録しているものとする。画像管理システムでは、通常時、図6(a)に示すように、監視対象Aを監視している画像記録装置(画像記録装置A)が記録した画像の画像データが、自装置画像保存部203に保存されると共に、監視対象Bを監視する画像記録装置(画像記録装置A)に送信される。画像記録装置Bは、送信された画像データを受信し、他装置画像保存部207に保存する。
【0045】
また、図6(b)に示すように、画像記録装置Aの自装置画像保存部203が故障し、監視対象Aの画像データが消失したとする。このような場合、本実施の形態の画像管理システムでは、画像記録装置Bの他装置画像保存部207に監視対象Aの画像データが保存されているので、監視対象Aの画像データが失われることを防ぐことができる。ただし、通常時のように、監視対象Aの画像データを二重に保存できない。このため、本実施の形態の画像管理システムでは、制御部214が、画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、データ管理部212に記録されている管理データに基づいて、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存している画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信するようにデータ送受信部216を使って指示を与える。さらに、指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、送信された画像データを他装置画像保存部207に保存するようにデータ送受信部216を使って指示を与えている。したがって、本実施の形態では、制御部214、データ送受信部216が、画像データ送信指示手段および画像データ保存指示手段となる。
【0046】
すなわち、画像記録装置Aは、自機に異常が発生し、画像データを自装置画像保存部203に保存できなくなったことをデータ送受信部205によって管理装置1に通知する。このとき、管理装置1の制御部214は、データ管理部212に記録されている管理データに基づいて、画像記録装置Aの送信先画像記録装置がBであることを認識する。そして、画像記録装置Bに対し、データ送受信部216を介し、画像記録装置Aにおいて記録され、送信されてきた画像データを、監視対象Cを監視する画像記録装置Cに送信するよう指示する。さらに、制御部214は、監視装置Cに対し、送信された画像データを他装置画像保存部207に保存するよう指示する。このようにした場合、監視対象Aを記録した画像データは画像記録装置Bと共に画像記録装置Cにも保存され、画像データの二重保存がなされる。
【0047】
上記した処理は、画像記録装置Aにおいて異常が検出された時点から画像記録装置Bに送信されてくる監視対象Aの画像データを順次画像記録装置Cに転送することができる。このため、画像記録装置Aで異常が発生した場合にも、監視対象Aを記録した最新の画像データを二重に保存することができる。
【0048】
さらに、本実施の形態の画像管理システムは、画像記録装置の制御部209が自機の異常を検出した場合、送信先画像記録装置と共に送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置にもデータ送受信部205を使って画像データを送信することにより、画像データを二重に記録することもできる。
【0049】
すなわち、画像記録装置Aが管理装置1に異常を通知した場合、管理装置1の制御部214は、データ管理部212に記録されている管理データに基づいて、画像記録装置Aの送信先画像記録装置がBであることを認識する。そして、画像記録装置Aに指示し、記録した画像データを、画像記録装置Bと共に画像記録装置Cにも送信させる。この結果、画像記録装置B、画像記録装置Cの両方の他装置画像保存部207に監視対象Aを記録した画像データが保存される。
【0050】
以上述べた処理によれば、画像記録装置の自装置画像保存部203に異常が発生した場合にも送信先画像記録装置のみならず他の画像記録装置に画像データが保存され、常に画像データを二重に保存することができる。また、保存された画像データを監視場所におくことがなく、監視場所で発生した事件や事故原因を隠蔽する目的を持つものによって画像データを持ち去られる、あるいは破損されることを防ぎ、監視システムの信頼性を高めることができる。
【0051】
また、本実施の形態の画像管理システムでは、画像記録装置が、送信先画像記録装置の異常を検出することができる。このとき、制御部209は、送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置に画像データを送信する。すなわち、図6(c)に示すように、画像記録装置Aが送信先画像記録装置Bの異常を検出した場合、制御部209は、画像データの送信先を画像記録装置Bから画像記録装置Cに切り換える。
【0052】
送信先の切り換えは、例えば、制御部209が送信先記憶手段となり、データ送受信部205が画像データを送信すべき画像記録装置を予め記憶するものであってもよい。あるいは、画像記録装置Aの制御部209が画像記録装置Bの異常を検出した場合、異常を検出したことを管理装置1に通知する。そして、管理装置1の制御部214が、異常検出の通知に基づいてデータ送受信部216から画像データを送信すべき画像記録装置を通知するようにしてもよい。このとき、本実施の形態では、制御部214、データ送受信部216が、送信先通知手段となる。
【0053】
図7は、画像記録装置Aにおいて、すでに自装置画像保存部203に保存された画像データが消失する異常に対処する異常対処処理のサブルーチンを説明するための図である。図7に示した例では、画像記録装置Aの自装置画像保存部203に4月1日(4/1)から4月5日に記録された監視対象Aの画像データが保存されている。また、監視対象Aの画像データは、複数設定された送信先記録装置である画像記録装置B、画像記録装置Cに分割して送信されており、画像記録装置Bの他装置画像保存部207には4月1日、4月3日、4月5日の画像データが保存されている。また、画像記録装置Cの他装置画像保存部207には4月2日、4月4日の画像データが保存されている(図7(a))。
【0054】
画像記録装置Aは、自機に異常が発生し、自装置画像保存部203に保存された画像データが消失したことを管理装置1に通知する。管理装置1の制御部214は、通知に基づいて管理データを参照する。そして、異常検出の通知のあった画像記録装置Aの送信先記録装置が画像記録装置B、画像記録装置Cであり、画像記録装置Bに4月1日、4月3日、4月5日の画像データが保存されていること、画像記録装置Cには4月2日、4月4日の画像データが保存されていることを認識する。
【0055】
管理装置1の制御部214は、画像記録装置B、画像記録装置Cにそれぞれ画像記録装置Aから受信した監視対象Aの画像データを別の画像記録装置Dに送信するよう指示する。指示にしたがって画像記録装置B、画像記録装置Cは監視対象Aの画像データを画像記録装置Dに送信する。さらに管理装置1の制御部214は、データ送受信部216から画像記録装置Dに対して送信された画像データを自身の他装置画像保存部207に保存するよう指示する。この結果、画像記録装置B、画像記録装置Cには画像記録装置Aで記録された監視対象Aの画像データの一部が保存される。また、画像記録装置B、画像記録装置Cに保存された画像データと同一の画像データが画像記録装置Dにも保存される。したがって、画像記録装置Aに保存されていた画像データが消失した場合にも、画像データの二重記録が保証されることになる。
【0056】
以上述べた本実施の形態によれば、各画像記録装置が個々に画像データを他の画像記録装置に送信してバックアップとしている。このため、管理装置に画像データの送信が集中することがなく、管理装置にかかる画像データ受信の負荷、送信されてきた画像データの保管にかかるスペースや整理にかかる作業の負荷も軽減することができる。また、画像データが送信された送信先の画像記録装置にかかる情報や送信元となる画像記録装置の情報、送信日時などは管理情報として管理装置に送信して管理することから、管理装置が画像記録装置間の画像データの授受を把握でき、必要に応じて画像記録装置に画像データを送信すべき送信先を指示することができる。なお、管理データは、一般的にテキストデータとして管理装置に送信されるので、画像データほど管理装置に受信の負荷をかけることがない。また、実施の形態においては画像データの送信の都度管理データを管理装置に送信するよう記載したが(図4)、本発明はこのような例に限定されるものでなく、複数回の画像データ送信ごとに管理データを管理装置に送信するようにしてもよい。
【0057】
また、本実施の形態は、画像記録装置に異常が発生して画像データを保存できない、あるいはすでに保存済みの画像データが消失した場合にも、管理装置に指示によって画像データを二重に保存することができる。このため、本実施の形態の画像管理システムは、適用された監視システムや警備システムの信頼性を高めることができる。
【0058】
以上述べた本実施形態の画像管理システムで実行される画像管理方法は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(R)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態の画像管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
【0059】
なお、本発明は、以上述べた実施の形態に限定されるものではない。すなわち、以上述べた実施の形態では、いずれも対象物をカメラで撮影し、動画として記録している。しかし、本発明は、動画を画像データとして記録する他、静止画像をも画像データとし記録、保存、送信することができる。静止画像は、動画に比べ、送信時のエラーに対して安定であるという利点を有している。
【0060】
図8は、静止画像を画像データとして用いた場合の利点を説明するための図である。図8(a)は、監視対象の動きを表した画像である。(b)は、(a)に示した画像を動画として送信した場合、動画の途中にエラーが発生した場合、一連の動画がすべて失われて送信できなくなることを示している。また、(c)は、上段に示す一連の静止画像のうちの1つにエラーが発生した場合には、エラーが発生した静止画像だけが失われることを示している。つまり、静止画像を画像データとして送信した場合、途中でエラーが発したとしても他の画像データは送信先画像記録装置に保存されるので、画像管理システムを適用した監視システムや警備システムの信頼性を高めることができる。
【0061】
さらに、画像データの管理の観点から、動画を短時間(10秒程度)で区切ってファイル化して送信することによって送信される画像のデータ量を低減することも可能である。この場合、周知の技術を使ってファイルへのアクセスを規制すれば、画像管理システムの秘密保持性を高め、信頼性を高めることができる。また、動画をファイル化して送信した場合、管理データとして対応付けられる画像の撮影場所や画像記録装置を特定する情報、撮影の日時などは、各ファイルのファイル名として管理装置に送信できる。図9は、画像ファイルを作成する際のファイル名作成要領を説明するための図である。ファイル名は、例えば、監視場所である店舗のID、画像記録装置を特定するためのカメラID、撮影日、撮影時刻を使って自動的に決定できる。また、単位時間当たりの撮影コマ数をファイル名に加えてもよい。この他、警備システムで設置したセンサの検知結果等を画像データの付加情報として送信し、画像データを確認する際のインデックスとして利用するようにしてもよい。この場合、例えば、出入口付近に設けたセンサの情報を参照することにより、出入する人を撮影した画像を効率良く確認できる。また、画像認識の技術と組み合わせ、画像認識により任意の事象(例えば移動物体の有無、移動物体の色や大きさ、移動物体から検出された文字や数字)を画像のインデックスとして合わせて記録するようにし、任意の事象が検出された画像のみを効率良く確認することも可能である。
【0062】
図10は、本発明の画像管理システムの効果を説明するための図である。図10(a)は、従来技術として挙げたように、管理装置が各監視場所に設置された各画像記録装置から画像データを受信し、一括して管理するものを示している。このような構成では、監視場所や監視対象が増加するにしたがって送信されてくる画像データのデータ量が増大し、管理装置にかかる負荷が増大して設備などの拡張が必要になる。このため、(a)に示した一括管理のタイプの画像管理システムは、システムの増設に伴なって運営コストが増加するものといえる。
【0063】
一方、本願発明のように、画像記録装置が互いに画像データを授受してバックアップを取るものは、図10(b)に示すように、監視場所や監視対象が増加したとしても、個々の画像記録装置間で授受される画像データの量が一定で各画像記録装置の負荷が増加することがない。したがって、各画像記録装置に備えられる通信設備や回線の規模を大型化する必要がなく、システムの増加に伴なう運営コストの増大を防ぐことができる点で従来技術よりも有利である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明は、管理センタにかかる負荷を軽減しながら現場で撮影された画像データの消失を防ぎ、より信頼性の高い監視システムを実現できる画像管理方法を提供できるという効果を奏する。
また、異常が発生した画像記録装置の画像データを送信先画像記録装置、送信先画像記録装置以外の画像記録装置の両方で保存し、画像データを二重保存する画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
また、管理装置と画像記録装置との接続状況や設定に応じて柔軟に異常に対応することができる画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
また、画像記録装置に異常が発生して保存されていた画像データが消失した場合にも、予め消失した画像データと同一の画像データを他の画像記録装置にも保存させ、画像データを二重に保存することができる画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
【0065】
請求項2に記載の発明は、画像記録装置では画像データの暗号化またはパスワード等のロックにより不正なアクセスを防止する一方、管理センタでは管理データとともに受信した復号用の情報またはパスワードを利用して必要な時に画像データの内容を確認することができるという効果を奏する。
【0066】
請求項3に記載の発明は、管理装置と接続されるすべての画像記録装置がより円滑に画像データを授受して互いの画像データのバックアップをとることが可能な画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
【0067】
請求項4に記載の発明は、画像記録装置に発生した異常に対し、直ちに対処する画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
【0068】
請求項5に記載の発明は、管理センタにかかる負荷を軽減しながら現場で撮影された画像データの消失を防ぎ、より信頼性の高い監視システムを実現できる画像管理方法を提供できるという効果を奏する。
また、異常が発生した画像記録装置の画像データを送信先画像記録装置、送信先画像記録装置以外の画像記録装置の両方で保存し、画像データを二重保存する画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
また、管理装置と画像記録装置との接続状況や設定に応じて柔軟に異常に対応することができる画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
また、画像記録装置に異常が発生して保存されていた画像データが消失した場合にも、予め消失した画像データと同一の画像データを他の画像記録装置にも保存させ、画像データを二重に保存することができる画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
【0069】
請求項6に記載の発明は、管理センタにかかる負荷を軽減しながら現場で撮影された画像データの消失を防ぎ、より信頼性の高い監視システムを実現できる画像管理方法を提供できるという効果を奏する。
また、異常が発生した画像記録装置の画像データを送信先画像記録装置、送信先画像記録装置以外の画像記録装置の両方で保存し、画像データを二重保存する画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
また、管理装置と画像記録装置との接続状況や設定に応じて柔軟に異常に対応することができる画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
また、画像記録装置に異常が発生して保存されていた画像データが消失した場合にも、予め消失した画像データと同一の画像データを他の画像記録装置にも保存させ、画像データを二重に保存することができる画像管理システムを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の画像管理システムを説明するための図である。
【図2】図1に示した画像記録装置、管理装置を各々より詳細に説明するための図である。
【図3】本発明の一実施の形態の画像管理システムの構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態の画像管理システムのうち、画像記録装置側でなされる処理の方法を説明するフローチャートである。
【図5】本実施の形態の画像管理システムのうち、管理装置側でなされる処理の方法を説明するフローチャートである。
【図6】図4、図5に示した異常対策処理のサブルーチンを説明するための図である。
【図7】図4、図5に示した異常対策処理のサブルーチンを説明するための他の図である。
【図8】静止画像を画像データとして用いた場合の利点を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施の形態において画像ファイルを作成した際のファイル名作成要領を説明するための図である。
【図10】本発明の効果を従来技術と比較して説明するための図である。
【符号の説明】
1 管理装置
2 画像記録装置
201 画像記録部
203 自装置画像保存部
205、216 データ送受信部
207 他装置画像保存部
209、214 制御部
212 データ管理部
Claims (6)
- 複数の画像記録装置と、該画像記録装置を管理する管理装置と、を通信回線で接続して構成される画像管理システムであって、
前記画像記録装置は、
画像を画像データとして記録する画像記録手段と、
前記画像記録手段によって記録された画像データを保存する自装置画像保存手段と、
自身の前記画像記録手段または送信先画像記録装置の画像記録手段の異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段によって異常が検出されたことを前記管理装置に通知する異常通知手段と、
前記管理装置と前記通信回線で共に接続されている他の画像記録装置に対し、前記自装置画像保存手段に保存された画像データと同一の画像データを送信するとともに、前記異常検出手段が自身の前記画像記録手段の異常を検出した場合、前記送信先画像記録装置と共に該送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置にも画像データを送信し、前記異常検出手段が送信先画像記録装置の画像記録手段の異常を検出した場合、前記送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置に画像データを送信する画像送信手段と、
少なくとも、前記画像送信手段による画像データの送信先となった他の画像記録装置である送信先画像記録装置に関するデータを前記管理装置に送信する送信先装置データ送信手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記送信先装置データ送信手段によって送信された送信先画像記録装置に関するデータと、該データの送信元となった画像記録装置に関するデータとを対応付けて記録するデータ管理手段と、
前記異常通知手段によって異常が通知された場合、異常が検出されたことを通知した画像記録装置に対し、画像データを送信すべき画像記録装置を通知する送信先通知手段と、
前記画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、前記データ管理手段に記録されているデータに基づいて、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信する指示を与える画像データ送信指示手段と、
前記画像データ送信指示手段の指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、送信された画像データを他装置画像保存手段に保存する指示を与える画像データ保存指示手段と、
を備えることを特徴とする画像管理システム。 - 前記画像記録装置は、
前記画像送信手段により前記画像データを前記他の画像記録装置に送信する際に、前記画像データを暗号化する暗号化手段と、
前記暗号化された前記画像データを復号化するための復号化情報を生成する復号化情報生成手段をさらに備え、
前記送信先装置データ送信手段は、前記復号化情報を前記送信先画像記録装置に関するデータとともに前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記復号化情報と暗号化された前記画像データを受信する受信手段と、
前記復号化情報を用いて前記暗号化された画像データを復号化する復号化手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記画像記録手段は、
前記管理装置と前記通信回線で共に接続されている他の画像記録装置の前記画像送信手段によって送信された画像データを受信し、保存する他装置画像保存手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像管理システム。 - 前記画像記録装置は、前記画像送信手段が画像データを送信すべき画像記録装置を予め記憶する送信先記憶手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像管理システム。
- 複数の画像記録装置と、該画像記録装置を管理する管理装置と、を通信回線で接続して構成される画像管理システムに適用される画像管理方法であって、
前記画像記録装置が、画像を画像データとして記録する画像記録ステップと、
前記画像記録装置が、前記画像記録ステップにおいて記録された画像データを記憶手段に保存する自装置画像保存ステップと、
前記画像記録装置が、自身の前記画像記録ステップまたは送信先画像記録装置の画像記録ステップの異常を検出する異常検出ステップと、
前記画像記録装置が、前記異常検出ステップによって異常が検出されたことを前記管理装置に通知する異常通知ステップと、
前記画像記録装置が、前記管理装置と前記通信回線で共に接続されている他の画像記録装置に対し、前記自装置画像保存ステップにおいて保存された画像データと同一の画像データを送信するとともに、前記異常検出ステップが自身の前記画像記録ステップの異常を検出した場合、前記送信先画像記録装置と共に該送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置にも画像データを送信し、前記異常検出ステップが送信先画像記録装置の画像記録ステップの異常を検出した場合、前記送信先画像記録装置とは異なる他の画像記録装置に画像データを送信する画像送信ステップと、
前記画像記録装置が、少なくとも、前記画像送信ステップによる画像データの送信先となった他の画像記録装置である送信先画像記録装置に関するデータを前記管理装置に送信する送信先装置データ送信ステップと、
前記管理装置が、前記送信先装置データ送信ステップによって送信された送信先画像記録装置に関するデータと、該データの送信元となった画像記録装置に関するデータとを対応付けて記録するデータ管理ステップと、
前記管理装置が、前記異常通知ステップによって異常が通知された場合、異常が検出されたことを通知した画像記録装置に対し、画像データを送信すべき画像記録装置を通知する送信先通知ステップと、
前記管理装置が、前記画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、前記データ管理ステップにおいて記録されたデータに基づいて、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信する指示を与える画像データ送信指示ステップと、
前記管理装置が、前記画像データ送信指示ステップの指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、前記他装置画像保存ステップにおいて保存する指示を与える画像データ保存指示ステップと、
を含むことを特徴とする画像管理方法。 - 画像記録装置から送信された画像データを受信した他の画像記録装置である送信先画像記録装置に関するデータと、該データの送信元となった前記画像記録装置に関するデータとを対応付けて記憶手段に記録するデータ管理ステップと、
前記画像記録装置において、画像を画像データとして記録する際の異常が検出された旨が通知された場合、異常が検出されたことを通知した画像記録装置に対し、画像データを送信すべき画像記録装置を通知する送信先通知ステップと、
前記画像記録装置のうちのいずれかから異常が通知された場合、前記記憶手段に記録されたデータに基づいて、異常を通知した画像記録装置の画像データを保存する画像記録装置に対し、異常を通知した画像記録装置の画像データをさらに他の画像記録装置に送信する指示を与える画像データ送信指示ステップと、
前記画像データ送信指示ステップの指示によって画像データの送信を受けた画像記録装置に対し、前記他装置画像保存ステップにおいて保存する指示を与える画像データ保存指示ステップと、
を実行するためのプログラム。
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