JP4350468B2 - 画像処理方法および装置ならびにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は画像処理方法および装置ならびにプログラムに関し、詳しくは、画像中の線状のノイズ成分を除去する画像処理方法および装置ならびにプログラムに関するものである。
従来より、多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列であるラインセンサに対して、画像担持体である原稿を上記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、この原稿から発せられた光を上記ラインセンサで検出して、この原稿が担持する画像を示す画像データを取得する装置が知られている。このような装置においては、ラインセンサを構成する各受光部毎の特性の違い、例えば、各受光部毎のゲインや温度特性の違い等により、このラインセンサで検出して得られた画像データが示す画像中に、上記副走査方向に延びる線状のノイズ(以後、スジムラともいう)が現れることがある。また、ラインセンサへ加えられた衝撃により、このラインセンサで検出して得られた画像データが示す画像中に、上記主走査方向に延びるスジムラが現れることもある。そのため、例えば、このスジムラを含む画像を示す画像データをフィルタに通してこのスジムラ成分を抽出した後、このスジムラ成分を示す画像データを上記画像を示す画像データから差し引いてこのスジムラ成分を上記画像から除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−150954号公報
しかしながら、上記手法は、スジムラ成分を含む画像データ中に急激に値が変化する領域が存在すると、この画像データをフィルタに通してスジムラ成分を抽出するときに上記急激に画像データの値が変化する領域の近傍にリンギングが生じ、上記抽出したスジムラ成分を示す画像データ中にリンギングを示す成分が残ってしまうことがあり、このような場合には、上記スジムラ成分を除去して得られた画像中に上記リンギングを示す成分がスジムラのようになって現れる。また、上記スジムラ成分と線状画像情報成分とを分離して、線状画像情報成分を除去することなく画像中からスジムラ成分のみを除去したいという要請もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の第1の目的は、画像中のスジムラ成分を抽出する処理におけるリンギングの発生を抑制し、これにより、スジムラ成分を除去して得られる画像の品質を高めることができる画像処理方法および装置ならびにプログラムを提供することを目的とするものであり、本発明の第2の目的は、スジムラ成分の除去に伴う画像中からの線状画像情報成分の消失を抑制することができる画像処理方法および装置ならびにプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の第1の画像処理方法は、画像データにフィルタ処理を施して、該画像データが示す画像中の1方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出し、該線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いてこの画像から線状のノイズ成分を除去する画像処理方法において、前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記1方向と直交する直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理を施すことを特徴とするものである。
本発明の第2の画像処理方法は、多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、この画像担持体から発せられた光を光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データに、フィルタ処理を施して、この画像データが示す画像中の副走査方向および/または前記主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出し、前記線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いてこの画像から前記線状のノイズ成分を除去する画像処理方法において、前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、この画像データに対して、前記画像中の副走査方向と直交する副走査直交方向、および/または前記画像中の主走査方向と直交する主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理を施すことを特徴とするものである。
本発明の画像処理装置は、多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、この画像担持体から発せられた光を光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データにフィルタ処理を施して、この画像データが示す画像中の前記副走査方向および/または前記主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出する線状ノイズ抽出手段と、この線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引く差引手段とを備え、前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する画像処理装置において、線状ノイズ抽出手段が前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、この画像データに対して、前記画像中の副走査方向と直交する副走査直交方向、および/または前記画像中の主走査方向と直交する主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理手段を備えたことを特徴とするものである。
前記前処理手段は、この前処理手段が副走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするものである場合には、前記画像中の副走査直交方向において互いに隣り合うこの画像を示す画像データの差分値を示す画像データを得、この差分値を示す画像データに対して、この画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを副走査直交方向に累積加算するものとしたり、前記画像中の副走査直交方向において互いに隣り合うこの画像を示す画像データの差分値を示す画像データを得、この差分値を示す画像データを副走査直交方向に周波数処理し、前記差分値を示す画像データに対して、前記周波数処理した画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データに対応する前記差分値を示す画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを副走査直交方向に累積加算するものとすることができる。
また、前記前処理手段は、この前処理手段が主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするものである場合には、前記画像中の主走査直交方向において互いに隣り合うこの画像を示す画像データの差分値を示す画像データを得、この差分値を示す画像データに対して、この画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを主走査直交方向に累積加算するものとしたり、前記画像中の主走査直交方向において互いに隣り合うこの画像を示す画像データの差分値を示す画像データを得、この差分値を示す画像データを主走査直交方向に周波数処理し、前記差分値を示す画像データに対して、前記周波数処理した画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データに対応する前記差分値を示す画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを主走査直交方向に累積加算するものとすることもできる。
本発明の画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラムは、多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、この画像担持体から発せられた光を光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データにフィルタ処理を施して、この画像データが示す画像中の副走査方向および/または主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出する手順と、この線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いてこの画像から前記線状のノイズ成分を除去する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、この画像データに対して、前記画像中の副走査方向と直交する副走査直交方向、および/または前記画像中の主走査方向と直交する主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理を行なわせる手順を実行させることを特徴とするものである。
なお、前記前処理は、前記画像データが示す画像中の副走査方向に延びる線状のノイズ成分を除去する場合に、前記画像データに対して、前記副走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理を施し、前記画像データが示す画像中の主走査方向に延びる線状のノイズ成分を除去する場合に、前記主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするものである。
前記画像データの値の急激な変化を緩やかにするとは、前記画像データに含まれる線状のノイズ成分が失われないように、かつ、この画像データに前記線状のノイズ成分を抽出する処理を施したときのリンギングの発生が抑制されるように、上記画像データの値の急激な変化を緩やかにすることを意味するものである。
前記画像データの値の絶対値を小さくする処理は、この画像データに前記線状のノイズ成分を抽出する処理を施したときのリンギングの発生が抑制されるように、画像データの値の絶対値を小さくするものである。
前記画像データを累積加算するとは、前記差分値を示す画像データから前記画像が再生されるように累積加算することを意味する。
前記所定の閾値は、前記線状のノイズ成分を抽出する処理を施したときにリンギングが大きく生じる領域を示す画像データと他の領域を示す画像データとを分離するように定められるものである。
前記所定の閾値を越える値とは、所定の閾値が負の値であるときにはこの閾値より小さな値を、所定の閾値が正の値であるときにはこの閾値より大きな値を意味するものである。なお、上記所定の閾値としては、正の値を持つ閾値と負の値を持つ閾値とを定めることが望ましい。
前記周波数処理は移動平均とすることができる。
本発明の第3の画像処理方法は、多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データに、フィルタ処理を施して、該画像データが示す画像中の前記副走査方向および/または前記主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出し、前記線状のノイズ成分を示す各画像データの値の絶対値を全体的に小さくした画像データを得、該画像データを前記画像を示す画像データから差し引いて前記画像から前記線状のノイズ成分を除去することを特徴とするものである。
本発明の他の画像処理装置は、多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データにフィルタ処理を施して、該画像データが示す画像中の前記副走査方向および/または前記主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出する線状ノイズ抽出手段と、前記線状のノイズ成分を示す各画像データの値の絶対値を全体的に小さくした画像データを得るデータ変換手段と、該画像データを前記画像を示す画像データから差し引く差引手段とを備え、前記画像から前記線状のノイズ成分を除去するものであることを特徴とするものである。
本発明の画像処理をコンピュータに実行させるための他のプログラムは、多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データにフィルタ処理を施して、該画像データが示す画像中の前記副走査方向および/または前記主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出する手順と、該線状のノイズ成分を示す各画像データの値の絶対値を全体的に小さくした画像データを得る手順と、該画像データを前記画像を示す画像データから差し引いて前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
前記「各画像データの値の絶対値を全体的に小さくする」とは、少なくとも各画像データの値の互いの大小関係を維持したまま上記各画像データの値の絶対値を小さくすることを意味する。
前記光電変換素子列は、多数の受光部が直線状に1列に並ぶ1次元のラインセンサとしたり、あるいは多数の受光部が直線状に複数列並ぶ2次元のエリアセンサとすることができる。
本発明の第1の画像処理方法は、画像データにフィルタ処理を施して、該画像データが示す画像中の1方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出し、線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いてこの画像から線状のノイズ成分を除去する画像処理方法において、前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記1方向と直交する直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理を施すようにしたので、上記線状のノイズ成分であるスジムラ成分を抽出する処理を施すときのリンギングの発生を抑制して上記スジムラ成分を示す画像データを抽出することができ、スジムラ成分を除去して得られる画像への上記リンギングを示す成分の混入を抑制できるので、上記画像の品質を高めることができる。これとともに、スジムラ成分の除去に伴う画像中からの線状画像情報成分の消失を抑制することもできる。
本発明の第2の画像処理方法、および画像処理装置ならびに画像処理プログラムによれば、上記光電変換素子列で検出して得られた画像担持体が担持する画像を示す画像データにフィルタ処理を施してこの画像中の副走査方向および/または主走査方向に延びる線状のノイズ成分であるスジムラ成分を抽出する前に、上記画像データに対して、この画像中の副走査直交方向および/または主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理を施すようにしたので、上記スジムラ成分を抽出する処理を施すときのリンギングの発生を抑制して上記スジムラ成分を示す画像データを抽出することができ、スジムラ成分を除去して得られる画像への上記リンギングを示す成分の混入を抑制できるので、上記画像の品質を高めることができる。これとともに、スジムラ成分の除去に伴う画像中からの線状画像情報成分の消失を抑制することもできる。
また、前処理手段を、この前処理手段が副走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするものである場合に、画像中の副走査直交方向において互いに隣り合うこの画像を示す画像データの差分値を示す画像データを得、この差分値を示す画像データに対して、この画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを副走査直交方向に累積加算するものとしたり、あるいは、前記前処理を、画像中の副走査直交方向において互いに隣り合うこの画像を示す画像データの差分値を示す画像データを得、この差分値を示す画像データを副走査直交方向に周波数処理し、上記差分値を示す画像データに対して、周波数処理した画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データに対応する上記差分値を示す画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを副走査直交方向に累積加算するものとすれば、上記閾値を設定することにより、前記スジムラ成分を抽出する処理によってリンギングが生じ易い領域を示す画像データを抽出することができ、また、上記差分値を示す画像データの値の絶対値を小さくする処理により、上記リンギングが大きく生じる領域を示す画像データの値の変化を緩やかにすることができるので、上記スジムラ成分を抽出する処理を施す際のリンギングの発生をより確実に抑制して上記スジムラ成分を示す画像データを抽出することができる。これにより、上記スジムラ成分を除去して得られる画像への上記リンギングを示す成分の混入をより確実に抑制でき、上記画像の品質を高めることができる。これとともに、スジムラ成分の除去に伴う画像中からの線状画像情報成分の消失をより確実に抑制することもできる。
また、前処理手段を、この前処理手段が主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするものである場合に、画像中の主走査直交方向において互いに隣り合うこの画像を示す画像データの差分値を示す画像データを得、この差分値を示す画像データに対して、この画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを主走査直交方向に累積加算するものとしたり、あるいは、前記前処理を、画像中の主走査直交方向において互いに隣り合うこの画像を示す画像データの差分値を示す画像データを得、この差分値を示す画像データを主走査直交方向に周波数処理し、上記差分値を示す画像データに対して、周波数処理した画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データに対応する上記差分値を示す画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを主走査直交方向に累積加算するものとすれば、上記と同様に、上記スジムラ成分を除去して得られる画像への上記リンギングを示す成分の混入をより確実に抑制でき、上記画像の品質を高めることができる。これとともに、スジムラ成分の除去に伴う画像中からの線状画像情報成分の消失をより確実に抑制することもできる。
なお、上記絶対値を小さくする処理が施された画像データに対応する画像中の領域においては、この処理によりスジムラ成分を示す画像情報が消滅したり不正確なものとなったりするので、この領域においては上記スジムラ成分の除去を正確に実施することはできないが、これらの領域は画像データの値が急激に変化する領域なので、上記領域中に除去されずに残ったスジムラ成分に起因する画像品質の劣化は極めて少なく、このノイズ成分が上記画像の品質を高める効果を妨げることはない。
本発明の第3の画像処理方法、および他の画像処理装置ならびに他の画像処理プログラムによれば、上記光電変換素子列で検出して得られた画像担持体が担持する画像を示す画像データにフィルタ処理を施して、上記画像データが示す画像中の副走査方向および/または主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出し、上記線状のノイズ成分を示す各画像データの値の絶対値を全体的に小さくした画像データを得、上記画像データを上記画像を示す画像データから差し引いてこの画像から線状のノイズ成分を除去するようにしたので、スジムラ成分を除去して得られる画像への上記リンギングを示す成分の混入を抑制できるとともに、スジムラ成分の除去に伴う画像中からの線状画像情報成分の消失を抑制することもでき、上記画像の品質を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明実施の形態による画像処理装置の概略構成を示す図、図2(a)はラインセンサで検出され取得された画像データで表わされる画像を示す図であり、図2(b)はラインセンサで検出され取得された画像データの値を示す図である。
図示の本発明の実施の形態による画像処理装置100は、多数の受光部11を主走査方向(図1中の矢印X′方向)に並べてなる光電変換素子列であるラインセンサ10に対して、画像担持体である原稿1を主走査方向と交わる副走査方向(図1中の矢印Y′方向)に相対的に移動させながら、照明されてこの原稿1から発せられた光をラインセンサ10で検出して得られたこの原稿1が担持する画像である原画像20Eを示す画像データに対して画像処理を施すものである。この画像処理装置100は、上記原画像20Eを示す画像データにフィルタ処理を施して、この画像データが示す原画像20E中の副走査方向(図2中の矢印Y方向)に延びる線状のノイズ成分(以後、スジムラ成分21Eという)を示す画像データを抽出する線状ノイズ抽出手段30と、上記線状ノイズ抽出手段30が原画像20Eを示す画像データにフィルタ処理を施す前に、この画像データに対して、原画像20E中の上記副走査方向と直交する副走査直交方向(図2中の矢印X方向)における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理を実施する前処理手段31と、上記スジムラ成分21Eを示す画像データを原画像20Eを示す画像データから差し引く差引手段40とを備えている。上記原画像20E中の副走査方向(図2中の矢印Y方向)は、上記ラインセンサ10に対して原稿1を相対的に移動させる副走査方向(図1中の矢印Y′方向)に対応する方向である。
上記線状ノイズ抽出手段30は、上記原画像20Eを示す画像データにフィルタ処理を施して、この画像データが示す原画像20E中の主走査方向に延びるスジムラ成分を示す画像データを抽出することもでき、上記前処理手段31は、線状ノイズ抽出手段30が原画像20Eを示す画像データにフィルタ処理を施す前に、この画像データに対して、原画像20E中の上記主走査方向と直交する主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにする前処理を実施することもできる。上記原画像20E中の主走査方向(図示は省略)は、上記ラインセンサ10において多数の受光部11が並べられている主走査方向(図1中の矢印X′方向)に対応する方向である。
なお、上記スジムラ成分21Eは、主に、ラインセンサ10を構成する各受光部毎の特性の違いに起因して生じるものであり、実際には、原画像20E中に副走査方向へ延びる大小様々な多数のスジムラが現れることがあるが、図2(a)においては上記原画像20E中の2本の大きなスジムラ成分21Eのみを示した。また、図2(b)に示す画像データの値は、原画像20Eにおいて上記副走査直交方向に延びる線h−h′上に位置する画像データの値を示している。
また、上記原画像20Eを示す画像データは、画像中の副走査直交方向において画像データの値が急激に変化する領域を有するものである。
後に詳しく説明するが、上記前処理手段31は、原画像20E中の上記副走査直交方向において互いに隣り合う上記原画像20Eを示す画像データDeの差分値を示す画像データを得、上記差分値を示す画像データに対して、これらの画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを副走査直交方向に累積加算したり、あるいは、原画像20E中の副走査直交方向において互いに隣り合う原画像20Eを示す画像データDeの差分値を示す画像データを得、これらの差分値を示す画像データを副走査直交方向に移動平均し、上記差分値を示す画像データに対して、上記移動平均した画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データに対応する上記差分値を示す画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを副走査直交方向に累積加算するものである。また、上記前処理手段31は、原画像20E中の上記主走査直交方向において互いに隣り合う上記原画像20Eを示す画像データDeの差分値を示す画像データを得、上記差分値を示す画像データに対して、これらの画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを主走査直交方向に累積加算したり、あるいは、原画像20E中の主走査直交方向において互いに隣り合う原画像20Eを示す画像データDeの差分値を示す画像データを得、これらの差分値を示す画像データを主走査直交方向に移動平均し、上記差分値を示す画像データに対して、上記移動平均した画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データに対応する上記差分値を示す画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを主走査直交方向に累積加算することもできる。
なお、上記移動平均した画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データと、この画像データに対応する上記差分値を示す画像データとは上記原画像20E中の同一位置を示すものである。また、上記移動平均は周波数処理の1例として示したものである。
次に、上記画像処理装置の作用について説明する。
以下、上記線状ノイズ抽出手段でのスジムラ成分を抽出する処理で生じるリンギングを、前処理手段31による前処理で抑制する作用について説明する。
まず始めに、比較例として、原画像20E中の副走査方向に延びるスジムラ成分21Eを示す画像データを、この原画像20Eを示す画像データに対して上記前処理を施すことなく抽出する場合について説明する。図3は前処理を実施することなく線状ノイズ抽出手段でスジムラ成分を抽出する様子を示す図であり、図3(a−1)は上記原画像を示す図、図3(a―2)は上記原画像を示す画像データの値を示す図、図3(b−1)は原画像を示す画像データにフィルタ処理を施して得られた画像データで表わされる画像を示す図、図3(b―2)は上記原画像を示す画像データにフィルタ処理を施して得られた画像データの値を示す図、図3(c−1)上記原画像から抽出されたスジムラ成分を示す図、図3(c―2)は上記原画像から抽出されたスジムラ成分を表す画像データの値を示す図である。なお、上記各画像データの値を示す図は、各画像中の副走査直交方向に延びるh−h′線上に位置する画像データの値を示すものである。
上記原画像20Eを示す画像データDeに対して上記の前処理を実施することなく、フィルタ処理である上記副走査直交方向へのローパスフィルタ処理を施して低周波成分からなる画像20Fを示す画像データDfを得る。このフィルタ処理が施された画像20Fはボケて広がる画像となり、画像データDeの値が上記副走査直交方向に急激に変化する原画像20E中の領域Reに対応する上記画像20F中の領域Rfの近傍を示す画像データDfの値が、上記画像データDeの値から大きく変化する(図3(b−1)および図3(b―2)参照)。このような画像データDfを、原画像20Eを示す画像データDeから差し引いて高周波成分からなる画像データDgを取得すると、この画像データDgが示す画像20Gは、スジムラ成分21Gの他に上記領域Reに対応する領域Rgの近傍に上記画像データDeの値と画像データDfの値との差を示す上記副走査直交方向に波打つ画像(リンギングが生じた画像)となってしまう(図3(c−1)および図3(c―2)参照)。
このような場合には、上記フィルタ処理を実施する前に、上記前処理手段31による前処理を実施することで、上記原画像20Eからスジムラを示す画像データを上記リンギングの発生なく抽出することができる。以下、前処理を実施してスジムラ成分を示す画像データを抽出する場合について説明する。図4は画像データに前処理を施す様子を示す図であり、図4(a)は上記原画像を表す画像データを示す図、図4(b)は上記画像データの差分値を示す画像データ、図4(c)は上記差分値を示す画像データを移動平均して得られた画像データを示す図、図4(d)は上記移動平均した画像データのうちの所定の閾値以上の値を持つ画像データに対応する上記差分値を示す画像データの値を0にして得られた画像データを示す図である。図5は上記差分値を示す画像データの値を0にした画像データを累積加算した画像データを示す図であり、図5(a)上記累積加算した画像データで表わされる画像を示す図、図5(b)は累積加算した画像データを示す図である。
上記前処理手段31で実施する前処理は、始めに、上記原画像20E中の副走査直交方向において互いに隣り合うこの原画像20Eを示す画像データDeの差分値を示す画像データSeを得る。具体的には、例えば、図4(a)、(b)に示すように、画像データDe中の互いに隣り合う画像データである画像データDe1、De2について、画像データDe2から画像データDe1を差し引いた値である差分値U1を得、この差分値U1を原画像20E中において画像データDe1が示す位置に対応する画像データSe1の値とする。また、画像データDe中の互いに隣り合う画像データである画像データDe2、De3について、画像データDe中の画像データDe3から画像データDe2を差し引いた値である差分値U2を得、この差分値U2を原画像20E中において画像データDe2が示す位置に対応する画像データSe2の値とする。このようにして上記差分値の全体を示す画像データSeを得る。
次に、上記差分値を示す画像データSeを副走査直交方向に移動平均し、移動平均した画像データHeを得る。具体的には、例えば、画像データSe1、Se2、Se3の3つの画像データの値を加算平均した値V2を得、この値V2を原画像20E中において上記画像データSe2が示す位置に対応する画像データHe2の値とする。このようにして上記移動平均した全体を示す画像データHeを得る。
つづいて、上記差分値を示す画像データSeに対して、上記移動平均した画像データHeのうちの所定の閾値±Khを越える値を持つ画像データに対応するこの画像データSe中の画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して画像データTeを得る。具体的には、例えば、上記正の値を持つ閾値+Khを越える値を持つ画像データである、画像データHe2、画像データHe3が示す原画像20E中の位置に対応する画像データTe2、画像データTe3の値を、例えば0にする。このようにして上記画像データTeを得る。すなわち、画像データTeは、画像データDeのうちの副走査直交方向に値の変化が激しい領域J1、J2に対応する画像データの値を0にしたものである。
なお、上記閾値±Khは、画像20E中の画像データDeの値が急激に変化する領域である上記スジムラ成分を抽出する処理を施したときにリンギングが大きい領域J1、J2を示す画像データと他の領域を示す画像データとを分離できるように定められたものである。また、上記閾値の設定によってスジムラ成分と線状画像情報成分との分離もなされる。
次に、画像データTeを上記副走査直交方向に累積加算して画像データDe′を得る。具体的には、例えば、画像データTeを、副走査直交方向の一方の側(h−h′線におけるhの側)から順次加算して(累積加算して)求められた画像データDe1′の値に画像データTe1の値を加算して画像データDe2′の値を求め、画像データDe2′の値に画像データTe2の値を加算して画像データDe3′の値を求めるという演算を繰り返して、上記累積加算した全体を示す画像データDe′を得る。
ここで得られた画像データDe′は、上記原画像20E中の副走査直交方向における画像データDeの値の急激な変化を緩やかにしたものである。図5(a)に上記画像データDe′が表す画像20E′を示す。また、図5(b)に示す画像データDe′の値中の領域J1、J2が、上記画像データDeの値の急激な変化を緩やかにした領域である。
なお、上記前処理において移動平均の処理を実施しない場合であっても、上記原画像20E中の副走査直交方向における画像データDeの値の急激な変化を緩やかにすることができる。すなわち、図4(b)に示すように、上記差分値を示す画像データSeに対して、この画像データのうちの所定の閾値±Ksを越える値を持つ画像データについて、その値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを上記と同様に副走査直交方向に累積加算して、画像中の副走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにした画像データを作成するようにしてもよい。
なお、上記閾値は、画像データSeについて閾値を設定する場合と、画像データHeについて閾値を設定する場合とでは、上記スジムラ成分を抽出する処理でリンギングが大きい領域と他の領域とを分離する分離性能が異なる。すなわち、一般に画像データが示す成分はスジムラ成分(高周波成分)より低周波成分が多い。移動平均は高周波成分を減衰させるため、スジムラ成分を分離する閾値を小さくすることができ、画像データ中からスジムラ成分を分離させる分離性能が良くなる。
最後に、この画像データDe′に対して副走査直交方向にフィルタ処理(例えばローパスフィルタ処理)を施して上記スジムラ成分21E′を示す画像データを抽出する。図6は画像データにフィルタ処理を施してスジムラ成分を抽出する様子を示す図であり、図6(a−1)は前処理が施された画像データで表わされる画像を示す図、図6(a−2)は前処理が施された画像データの値を示す図、図6(b−1)は前処理が施された画像データにフィルタ処理を施して得られた画像データで表わされる画像を示す図、図6(b−2)は前処理が施された画像データにフィルタ処理を施して得られた画像データの値を示す図、図6(c−1)は抽出されたスジムラ成分を示す図、図6(c−2)は抽出されたスジムラ成分を表す画像データの値を示す図である。なお、上記各画像データの値を示す図は、各画像中の副走査直交方向に延びるh−h′線上に位置する画像データの値を示すものである。
線状ノイズ抽出手段30により、上記画像20E′を示す画像データDe′に上記フィルタ処理である副走査直交方向(図中矢印X方向)へのローパスフィルタ処理を施して低周波成分からなる画像20Bを示す画像データDbを得、上記画像データDe′から画像データDbを差し引いて高周波成分からなる画像20Cを示す画像データDcを取得する。この画像20Cがスジムラ成分21E′を示す画像となる。なお、上記スジムラ成分を示す画像データを抽出する処理は、画像データDe′に対して上記ローパスフィルタ処理を行なった後、さらに副走査方向にもローパスフィルタ処理を行なって、低周波成分からなる画像20B′を示す画像データDb′を取得するようにしてもよい。
上記のように、前処理で副走査直交方向における画像データの値の変化が緩やかになった上記画像データDe′に対してスジムラ成分を抽出する処理を実施してスジムラ成分を示す画像データを抽出することにより、上記前処理を実施しない画像データDeに対してフィルタ処理を実施する比較例に比して、リンギングの発生を抑えてスジムラ成分を示す画像データを抽出することができる。
次に、差引手段により画像からスジムラ成分を除去する。図7は画像からスジムラ成分を除去する様子を示す図であり、図7(a−1)は上記原画像を示す図、図7(a−2)は上記原画像を表す画像データの値示す図、図7(b−1)は抽出されたスジムラ成分を示す図、図7(b−2)は抽出されたスジムラ成分を表す画像データの値を示す図、図7(c−1)は上記原画像からスジムラ成分を除去した画像を示す図、図7(c−2)は上記原画像を示す画像データからスジムラ成分を除去した画像データの値を示す図である。なお、上記各画像データの値を示す図は、各画像中の副走査直交方向に延びるh−h′線上に位置する画像データの値を示すものである。
差引手段40により、原画像20Eを示す画像データDeからスジムラ成分21E、すなわち原画像20E中の高周波成分を示す画像20Cを示す画像データDcを差し引いて、原画像20Eからスジムラ成分21Eを除去した画像20Dを示す画像データDdを得る。上記のことにより、スジムラ成分の除去に伴う画像中からの線状画像情報成分の消失を抑制することができる。
このとき、例えば、画像データDeから差し引くスジムラ成分21Eを示す画像データDcの各値をそのまま差し引くと、スジムラ成分21Eを含む高周波成分が画像データDeから必要以上に差し引かれて、原画像20Eの全体的な質感と、スジムラ成分を除去した画像20Dの全体的な質感とに差が生じることがある。したがって、原画像20Eからスジムラ成分21を除去する際には、上記画像20Dの全体的な質感の変化が少なくなるように、上記抽出されたスジムラ成分を示す画像データDcの各値に、例えば一定の係数を掛け合わて、画像データDcの各値の大きさを変更した後、上記原画像20Eを示す画像データDeから上記のようにして作成されたスジムラ成分を示す画像データを差し引いて、原画像20Eからスジムラ成分を除去することが望ましい。
上記質感の差をフーリエ空間において説明すると以下のようになる。図8は画像の2次元スペクトルを示す図であり、図8(a)は原画像の2次元スペクトルを示す図、図8(b)はスジムラ成分が除去された画像の2次元スペクトルを示す図である。
図8(a)に示すように上記スジムラ成分21Eを含む原画像20Eを2次元フーリエ変換して得られた2次元スペクトル25Eには、上記スジムラ成分21Eが、副走査方向(図中矢印Y方向)おいては低周波成分に、かつ副走査直交方向(図中矢印X方向)においては高周波数成分を示す領域26Eに現れる。例えば、画像データDeから差し引くスジムラ成分21Eを含む画像データDcの各値をそのまま差し引くと、ここで得られた画像を2次元フーリエ変換して得られた2次元スペクトル25E′中の上記領域26Eに対応する領域26E´には、上記スジムラ成分21Eを含む上記スペクトル成分が殆どなくなってしまう。すなわち、上記スジムラ成分が除去された画像において、2次元スペクトル25E′の領域26E´で示される特定のスペクトル成分が極端に少なくなってしまう。そのため、上記画像20Dの質感と原画像20Eの質感とに差が生じることがある。
また、上記画像データに対して施すフィルタ処理を、高速で行なうため、図9に示すように、図中フィルタFeを、互いに移動平均する範囲が異なるフィルタFe1、Fe2、Fe3、Fe4、Fe5で近似し、上記画像データをフィルタFeに通す処理を、この画像データをそれぞれのフィルタFe1、Fe2、Fe3、Fe4、Fe5に通す個別の処理に分けて実行することにより、上記画像データをフィルタFeに通す処理と同等な処理をより少ない演算量で実施することができる。すなわち、上記画像データをフィルタFeに通す際の乗算処理を、この画像データを各フィルタFe1、Fe2、Fe3、Fe4、Fe5に通す際の加算処理で代替することにより全体の演算量を少なくすることができる。
なお、上記前処理は、上記原画像を示す画像データを、スジムラが延びる副走査方向における高周波数成分あるいは低周波数成分を低減するフィルタ等を通した後に実施するようにしてもよい。
また、上記スジムラ成分を抽出する処理は、前処理が施された上記スジムラ成分を含む画像データをハイパスフィルタ、すなわち、上記副走査直交方向における高周波数成分を抽出するフィルタに通して行なうようにしてもよい。
また、上記差引手段により原画像からのスジムラ成分を除去する際の、上記スジムラ成分を示す画像データの各値の大きさの変更は、予め用意された変換テーブルや変換関数を用いて実施するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態においては、スジムラ成分が画像中の副走査方向に延びるものである場合について説明したが、スジムラ成分が画像中の主走査方向に延びるものである場合、およびスジムラ成分が画像中の副走査方向および主走査方向に延びるものである場合についても、上記と同様に、リンギングの発生を抑制してスジムラ成分を示す画像データを抽出することができ、スジムラ成分を除去した画像を得る際に、上記リンギングを示す成分の画像への混入を抑制することができることができることは言うまでもない。
また、上記リンギングの発生を抑制してスジムラ成分を示す画像データを抽出する手法は、主走査方向あるいは副走査方向以外の方向に延びるスジムラ成分に対しても適用することができる。
なお、上記画像担持体あるいは原稿は、基板上に蓄積性蛍光体層を積層して作成された放射線像の記録に使用される放射線像変換パネルであってもよい(例えば、特開2001−13599号公報参照)。このような場合には、励起光の照射を受けて放射線像変換パネルから発生した輝尽発光光をラインセンサで検出することにより、上記放射線像変換パネルが担持する放射線像を示す画像データを得ることができる。ここで、上記ラインセンサは千鳥状に配置することもできる。
また、上記画像処理装置の機能を備えたプログラムをCD−ROM等の記録媒体に記録しコンピュータにインストールして、上記と同様の効果が得られるように機能させるようにしてもよい。
なお、上記原画像20Eを示す画像データDeに前処理を施すことなくこの画像中からスジムラ成分を除去する手法として、以下のような手法が考えられる。
すなわち、図10および図11に示すように、線状ノイズ抽出手段30により、上記スジムラ成分21Eを含む原画像20Eを示す画像データDe(図10(a)参照)にフィルタ処理を施して画像データDeから、予め定められた高周波成分の抽出を行なって上記スジムラ成分21Eを示す画像データW1を抽出する(図10(b)参照)。
次に、例えば、画像データDeから上記スジムラ成分21Eを示す画像データW1の各値をそのまま差し引くと、リンギングの成分およびスジムラ成分21Eを含む高周波成分が画像データDeから必要以上に差し引かれて、原画像20Eの全体的な質感とスジムラ成分が除去された画像の全体的な質感とに差が生じることがあるので、データ変換手段35により、上記抽出されたスジムラ成分を示す画像データW1の各値に、例えば一定の係数を掛け合わて、画像データW1の各値の絶対値の大きさを一律に小さくした画像データW2(図10(c)参照)を得る。
その後、差引手段40により上記原画像20Eを示す画像データDeから上記のようにして作成されたスジムラ成分を示す画像データW2を差し引いて、原画像20Eからスジムラ成分を除去した画像を示す画像データW3(図10(d)参照)を得る。これにより、原画像からスジムラ成分を除去する際の、リンギングの振幅、画像の全体的な質感の変化を少なくすることができる。これとともに、スジムラ成分の除去に伴う画像中からの線状画像情報成分の消失を抑制することもできる。
本発明の実施の形態による画像処理装置の概略構成を示す斜視図 原画像および原画像を表す画像を示す図 前処理を施すことなく線状ノイズ抽出手段でスジムラ成分を抽出する様子を示す図 原画像を示す画像データに前処理を施す様子を示す図 累積加算した画像データおよびこの画像データで表わされる画像を示す図 前処理が施された画像データにフィルタ処理を施してスジムラ成分を抽出する様子を示す図 原画像からスジムラ成分を除去する様子を示す図 画像の2次元スペクトルを示す図 重み付け移動平均を行う量子化したフィルタを示す図 前処理を施すことなく画像中からスジムラ成分を除去する手法を示す図 前処理を施すことなく画像中からスジムラ成分を除去する画像処理装置の概略構成を示す斜視図
符号の説明
1 画像担持体
10 ラインセンサ
11 受光部
20E 原画像
21E スジムラ成分
30 線状ノイズ抽出手段
31 前処理手段
40 差引手段
100 画像処理装置

Claims (9)

  1. 画像データに、該画像データが示す画像中の1方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出するフィルタ処理を施して、該線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いて前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する画像処理方法において、
    前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記1方向と直交する直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするように、前記画像中の前記直交方向において互いに隣り合う該画像を示す画像データの差分値を示す画像データに対して、該差分値を示す画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを前記直交方向に累積加算する前処理を施すことを特徴とする画像処理方法。
  2. 多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データに、該画像データが示す画像中の前記副走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出するフィルタ処理を施して、該線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いて前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する画像処理方法において、
    前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記副走査方向と直交する副走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするように、前記画像中の前記副走査直交方向において互いに隣り合う該画像を示す画像データの差分値を示す画像データに対して、該差分値を示す画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを前記副走査直交方向に累積加算する前処理を施すことを特徴とする画像処理方法。
  3. 多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データに、該画像データが示す画像中前記主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出するフィルタ処理を施して、該線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いて前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する画像処理方法において、
    前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記主走査方向と直交する主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするように、前記画像中の前記主走査直交方向において互いに隣り合う該画像を示す画像データの差分値を示す画像データに対して、該差分値を示す画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを前記主走査直交方向に累積加算する前処理を施すことを特徴とする画像処理方法。
  4. 多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データに、該画像データが示す画像中の前記副走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出するフィルタ処理を施す線状ノイズ抽出手段と、該線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引く差引手段とを備え、前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する画像処理装置において、
    前記線状ノイズ抽出手段が前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記副走査方向と直交する副走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするように、前記画像中の前記副走査直交方向において互いに隣り合う該画像を示す画像データの差分値を示す画像データに対して、該差分値を示す画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを前記副走査直交方向に累積加算する前処理手段を備えたものであることを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記所定の閾値を超える値を持つ画像データが、前記差分値を示す画像データを前記副走査直交方向に移動平均した画像データのうちの所定の閾値を超える値を持つ画像データに対応する前記差分値を示す画像データであることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データに、該画像データが示す画像中の前記主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出するフィルタ処理を施す線状ノイズ抽出手段と、該線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引く差引手段とを備え、前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する画像処理装置において、
    前記線状ノイズ抽出手段が前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記主走査方向と直交する主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするように、前記画像中の前記主走査直交方向において互いに隣り合う該画像を示す画像データの差分値を示す画像データに対して、該差分値を示す画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを主走査直交方向に累積加算する前処理手段を備えたものであることを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記所定の閾値を超える値を持つ画像データが、前記差分値を示す画像データを前記主走査直交方向に移動平均した画像データのうちの所定の閾値を超える値を持つ画像データに対応する前記差分値を示す画像データであることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データに、該画像データが示す画像中の前記副走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出するフィルタ処理を施す手順と、該線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いて前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記副走査方向と直交する副走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするように、前記画像中の前記副走査直交方向において互いに隣り合う該画像を示す画像データの差分値を示す画像データに対して、該差分値を示す画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを前記副走査直交方向に累積加算する前処理を行なわせる手順を実行させることを特徴とする画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 多数の受光部を主走査方向に並べてなる光電変換素子列に対して、画像担持体を前記主走査方向と交わる副走査方向に相対的に移動させながら、該画像担持体から発せられた光を前記光電変換素子列で検出して得られたこの画像担持体が担持する画像を示す画像データに、該画像データが示す画像中の前記主走査方向に延びる線状のノイズ成分を示す画像データを抽出するフィルタ処理を施す手順と、該線状のノイズ成分を示す画像データを前記画像を示す画像データから差し引いて前記画像から前記線状のノイズ成分を除去する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    前記画像を示す画像データに前記フィルタ処理を施す前に、該画像データに対して、該画像中の前記主走査方向と直交する主走査直交方向における画像データの値の急激な変化を緩やかにするように、前記主走査直交方向において互いに隣り合う該画像を示す画像データの差分値を示す画像データに対して、該差分値を示す画像データのうちの所定の閾値を越える値を持つ画像データの値の絶対値を小さくする処理を施して得られた画像データを前記主走査直交方向に累積加算する前処理を行なわせる手順を実行させることを特徴とする画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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