JP4350057B2 - 光伝送システム、光多重伝送システム及びその周辺技術 - Google Patents
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Description
DB2 PavL2 =const. (1)
D:分散値(ps/nm/km)
B:伝送速度(Gb/s)
Pav:伝送路中での平均光パワー(mW)
L:伝送距離(km)
const.:所要ペナルティにより決定される。
例えば、伝送速度Bが10Gb/sから40Gb/sへ4倍になると、伝送路中での平均光パワーPavを4倍にする必要がある。したがって、同じ伝送距離Lを確保するには、信号光波長における分散値Dを1/64に設定しなければならない。
一方、光信号の変調及び復調等の信号処理にあっては、通常これらの信号処理は電気信号の段階で実施され、光信号の変調を行うための電気信号を高速化することによって、光伝送システムの高速化を図ることが主流であった。しかし最近においては、電子デバイスによる電気信号レベルでの高速化が難しいことが問題となってきている。Si,GaAs,HBT,HEMT等を用いた、10〜40Gb/sでの光通信用デバイスの研究開発が行われているが、現状で実用レベルにあるのは、10〜20Gb/sまでと言われている。
本発明の第2の目的は、大容量伝送を可能にするための光多重化の実用化のための周辺技術を提供することにある。
本発明によれば複数の光信号チャンネルを時分割多重する光時分割多重手段と、該光時分割多重手段によって生成される光多重化信号に各光信号チャンネルを識別するための識別情報を付与する手段と、該光信号チャンネルに含まれる識別情報を抽出する識別情報抽出回路と、該識別情報抽出回路が抽出した識別情報に従って、各光信号チャンネルが所定の出力先に出力されるように出力先を変更する制御回路とを具備する光伝送システムもまた提供される。
本発明によれば、光多重化信号から各光信号チャンネルのクロックを再生するクロック再生回路と、該クロック再生回路によって再生されたクロックに従って、該光多重化信号から各光信号チャンネルを分離する光スイッチと、該光スイッチによって分離された光信号チャンネルに含まれる識別情報を抽出する識別情報抽出回路と、該識別情報抽出回路が抽出した識別情報に従って、各光信号チャンネルが所定の出力先に出力されるように出力先を変更する制御回路とを具備する光分離器もまた提供される。
本発明によれば、複数の光信号が時分割多重され、かつ、特定の光信号のタイムスロットにおいて低周波信号が重畳された光時分割多重信号を受信するための光受信機であって、該光時分割多重信号を各光信号に分離する光スイッチと、該光スイッチを制御するためのクロックを生成するクロック生成手段と、前記光時分割多重信号に重畳された低周波信号を利用して該クロック生成手段が生成するクロックの位相を該光時分割多重信号に同期するように制御するクロック位相制御手段とを具備する光受信機もまた提供される。
図2は波長可変半導体レーザの説明図であり、3電極型の波長可変半導体レーザの概要を示す。図2に示した波長可変半導体レーザはInGaAsP/InPレーザ構成を有している。共通電極21と電極22との間に活性層25を含むレーザ発振領域27が形成され、共通電極21と電極23との間に波長微調領域28が形成され、共通電極21と電極24との間に回折格子26を含む波長粗調領域29が形成されている。電極23に加える電流Ipと、電極24に加える電流Idとを調整して発光波長を変化させ、電極22に加える電流Iaによって光出力を制御することができる。従って、駆動回路19から電流Ia,Ip,Idを制御することにより、発光波長を制御し、且つ伝送情報に従って変調した光信号を出力することができる。
光増幅器16,17は、例えば、ErやNd等をドープした希土類ドープ光ファイバ増幅器を用いることができ、例えば、Erドープ光ファイバ増幅器は、1.5μm帯の光信号を、1.48μm又は0.98μmの励起光によって直接増幅することができる。
Q=20log10〔(μ1 −μ0 )/(σ1 +σ0 )〕
但し、μ1 :“発光”時の平均レベル
μ0 :“非発光”時の平均レベル
σ1 :“発光”時のレベルの標準偏差
σ0 :“非発光”時のレベルの標準偏差
である。分子には発光と非発光の信号レベル差(=信号振幅)、分母には発光および非発光の雑音の標準偏差の和を用いてQ値を表現する。雑音の分布としてガウス分布を仮定すると、上式で定義されたQ値が与える符号誤り率は、実測する符号誤り率の最小値と一致する。Q値測定系は光受信機とほぼ同じ構成であり、リファレンス電圧可変機能を有する識別回路を用い、等化波形の識別レベルを、最適レベルから上下に変更して符号誤り率を測定し、その測定から得られた2本の直線の交点を求めることにより、符号誤り率の最小点を推定して、Q値を求めることができる。さらに、伝送波形を測定し、等符号誤り率曲線の規格を使用する方法等も適用できる。
駆動回路67a,67bにクロック信号CLKa,CLKb及び図示を省略した伝送情報を加え、クロック信号CLKa,CLKbに同期した変調信号を外部変調器66a,66bに加え、2分岐された光を変調し、各変調光信号を光多重化部68に於いて多重化し、光増幅器69により増幅して光ファイバ63に送出する。外部変調器66a,66bには、例えば、LiNbO3 基板を用いたマッハツェンダ型光変調器や半導体吸収型光変調器等を用いることができる。
ここで用いる分散可変補償器101としては、PLC(Planar Lightwave Circuit)を用いたマッハツェンダ型干渉計型分散補償器(例えば、1994年電子情報通信学会春季大会C−337「PLC型光分散等化器を用いた分散補償実験」瀧口他)、あるいは光共振器型分散補償器(例えば、1994年電子情報通信学会秋期大会B−935「光共振器を用いた分散補償方式の検討」深代他)などを用いることができる。
図15には他の例が示される。この例は受信側で伝送特性を測定しながら分散補償量を掃引し、伝送特性が良好となる値に分散可変補償器101を設定する。ここでは、受信部に分散可変補償器101を配置しているため、受信機内で分散補償量を掃引しながら伝送特性を測定し、最適分散補償量に設定すればよい。伝送特性測定部105における伝送特性の測定方法は既に説明した伝送特性測定部53,74,94と同じで良い。
これらの処理は手動で行なっても良いがCPUで自動的に行なっても良い。また、光送信機と光受信機の間の再生中継区間毎にCPUを設けて独立に制御する以外に、複数の再生中継区間を1つのCPUで相互の関係を調整しながら集中的に制御しても良い。
伝送路の条件を制御するパラメータとしては、前述の信号光波長(図1,3,4,8,9,18,19)及び分散補償量(図10〜19)の他にプリチャーピング量とファイバへ入力する光のパワーとを挙げることができる。
これまでに説明した例においては、伝送路の零分散波長λ0 の経時変化に対応するために、定期的或は連続的に伝送特性を測定して信号光の波長等の制御パラメータを調節している。λ0 の経時変化の要因の1つに伝送路の温度変化が挙げられる。これについては、伝送路の温度を評価することにより零分散波長のシフト量を推測し、それに基づいて制御パラメータを修正することによって伝送条件を最適化することができる。
出典:H.Onaka et al., "Measuring the Longitudial Distribution of Four-Wave Mix ing Efficiency in Dispersion-Shifted Fibers", IEEE Photonics Technology Letters, Vol.6, No.12, 1994.
ここでは、長さ1.1kmのDSFに対し、四光波混合(FWM)の発生効率からλ0 を求めている。これより、温度範囲−20〜+60℃において、2.4nmの変化(変化率:0.03nm/℃)を示している。ここで用いたDSFの分散スロープは0.07ps/nm2 /kmであることから、波長分散値としては0.168ps/nm/km変化することになる。この変化は、10Gb/s以上の伝送速度においては、長さ方向の変動とともに、システム設計において、十分に考慮しなければならない可能性がある。
図28及び図29は温度評価値に基いて波長可変光源106を制御することにより、再生中継区間毎に信号光の波長を修正して最適な伝送条件を得る例を示す。図28は無中継伝送システムの例、図29は光増幅中継伝送システムの場合を示す。図30は温度評価値に基いてプリチャーピング量αを修正する例を示す。
これらの修正処理は手動で行なっても良いが、CPUで自動的に行なっても良い。また、光送信機と光受信機の間の再生中継区間毎にCPUを設けて独立に制御する以外に、複数の再生中継区間を1つのCPUで相互の関係を調整しつつ集中的に制御しても良い。
図38及び図39は送信側に分散補償器112を配置する側を示し、図38は無中継伝送の場合、図39は多中継伝送の場合である。この場合も分散補償器112の分散値Dはλs ≠λ0 によるGVDを補償できる値とする。
図53は光増幅中継器に波長変換器118を配置して増幅中継区間毎に信号光波長を最適化した光伝送システムの例を示す。図53ではすべての増幅中継区間に波長変換器118が配置されているが、この限りではない。図54に示すように送信部に波長可変光源106を配置して、送信部から最初の光増幅中継器までの区間の信号光波長をさらに最適化しても良い。
次に、光多重を実用化するための周辺技術について説明する。
光源からの光ビームを電気信号で変調して光信号を生成するために用いられるマッハツェンダ型光変調器は、図20を参照して既に説明したように正弦波の特性を持っているが、温度変化や経時変化に伴ってそれがドリフトするので、印加電圧の変化範囲(動作点)が常に適正になるようにドリフトを補償する必要がある。特開平3−251815号は印加電圧(高周波電気信号)を周波数f0 の低周波で振幅変調し、出力光に含まれるf0 成分がゼロになるように印加電圧のバイアスを制御することによってマッハツェンダ変調器のドリフトを補償する技術を開示している。即ち、駆動電圧の範囲V0 −V1 が適正であるときは図58に示すように出力光信号の上下の包絡線は周波数2f0 で互いに逆位相で変化するのでf0 成分が含まれないのに対して、動作点が変動すると、図59及び図60に示すように、出力光信号の上下の包絡線が周波数f0 で互いに同相で変化するのでf0 成分が含まれるようになる。そこで出力光信号の一部をカプラで分岐して電気信号に変換し、f0 で位相検波した出力で光変調器のバイアスを制御することによって、動作点を安定化する。
このように構成すると、光変調器2011 の位相検出・バイアス供給回路2021 の制御は帯域フィルタ2081 で分岐した低周波f1 成分で行われ、同様に、光変調器2012 の位相検出・バイアス供給回路2022 の制御は帯域フィルタ2082 で分岐した低周波f2 成分で行われるので、並列配置された各光変調器2011 ,2012 …のバイアス制御がそれぞれ独立に可能となる。
図63に本発明の光多重化システムの他の例が示される。この例では、光変調器2011 ,2012 …が直列に配置される。すなわち、複数個のマッハツェンダ型光変調器2011 ,2012 …を直列に配置し、光源からの波長λ0 の光に2回以上の変調を加えるように系を構成する。なお、このシステムは光信号が多重化されるわけではないので光多重化システムと呼ぶべきではないが、本願明細書では便宜的にこのシステムを光多重化システムと呼ぶこととする。
図65には本発明の光多重化システムの他の例が示される。この例では、並列に配置された光変調器2011 ,2012 …でそれぞれ異なる波長λ1 ,λ2 …の光を変調して波長多重し、各光変調器2011 ,2012 …の駆動回路2031 ,2032 …でそれぞれ異なる周波数f1 ,f2 …の低周波振幅変調を行う。すなわち、複数個のマッハツェンダ型光変調器2011 ,2012 …を並列に配置し、異なる波長λ1 ,λ2 …の光信号の波形多重を行う系を構成し、各光変調器2011 ,2012 …の駆動回路2031 ,2032 …においてそれぞれ異なる周波数f1 ,f2 …の低周波振幅変調を行い、各光変調器2011 ,2012 …の出力光を合波して波長多重出力光を出力する。
この図65の例では、低周波振幅変調を行っての動作点ドリフトの制御を、全ての光変調器2011 ,2022 …が同時に行うようにしているが、他の例として、ある任意の時刻において低周波振幅変調を行っている駆動回路が一つだけになるように、低周波振幅変調を行う駆動回路を時間的に切り替えるようにし、それに連動して、低周波振幅変調を行っている光変調器のみの動作点ドリフトを検出して制御し、その間、残りの光変調器の動作点を固定しておくようにしてもよい。
図67には本発明の光多重化システムの他の例が示される。この例では、並列に配置され、異なる波長λ1 ,λ2 …の光を用いた光変調器2011 ,2012 …の合波出力光を、電気変換する前に、波長分離素子212によって各波長λ1 ,λ2 …の光変調器2011 ,2012 …からの信号に分離している。すなわち、複数個のマッハツェンダ型光変調器2011 ,2012 …を並列に配置し、それぞれ異なる波長λ1 ,λ2 …の光信号の波長多重を行う系を構成する。低周波発振器204は一つだけ用意して単一の低周波f0 を発生する。各駆動回路2031 ,2032 …は単一周波数f0 で低周波振幅変調を行う。
各光変調器2011 ,2012 …の出力光を合波して波長多重出力光を作り、この波長多重出力光を光分岐器205で分岐し、さらに波長分離素子212を通すことによって各波長λ1 ,λ2 …の光信号を分離する。この分離した光信号をそれぞれ光検出器2061 ,2062 …を通すことで光電変換した信号を位相検出・バイアス供給回路2021 ,2022 …にそれぞれ供給する。位相検出・バイアス供給回路202k では波長分離した信号中の低周波成分を低周波f0 信号で位相検波して動作点ドリフトを検出して、対応する光変調器201k の動作点を制御する。この制御を各光変調器2011 ,2012 …で同時に行う。この実施例は図65の例と同様に波長多重において有効であり、特に光波長での方が分離性がよい場合に適用できる。
各光変調器2011 ,2012 …の出力光を合波して波長多重出力光を作り、この波長多重出力光を光分岐器205で分岐し、光波長可変フィルタ213を通して光検出器206で光電変換する。光波長可変フィルタ213は時間的に透過波長の切り替わるフィルタであって、任意の一時刻には一つの波長成分のみを取り出し出力する。光検出器206の出力信号は切替えスイッチ214を介して各位相検出・バイアス供給回路2021 ,2022 …に時間的に切り替えて供給される。この切替えスイッチ214の切替えは光波長可変フィルタ213と連動しており、光波長可変フィルタ213が波長λk を透過するように切り替えられているときには、切替えスイッチ214はその出力信号を位相検出・バイアス供給回路202k に供給するように切り替えられる。
この例は、図65の例と同様に、波長多重において有効であり、特に光波長可変フィルタによる波長選択の方が容易である場合に適用できる。この例では低周波振幅変調を行っている駆動回路を時間的に切り替える必要はないが、各光変調器ごとの動作点ドリフトによって現れる低周波成分をより明確に分離するために、切替えを行っても構わない。
図70に本発明に係るクロック信号抽出が適用された光時分割多重伝送システムが示される。この実施例は2波多重により40Gb/sの伝送速度を実現するシステムの構成を示すものである。図71はこのシステムの送信側の各部信号のタイムチャートであり、図70中にアルファベットa〜iで示される各信号の波形をそれぞれ示している。
一方、受信側では、40Gb/s光多重信号iを二つの20Gb/s RZ光信号に分離(光DEMUX)する必要がある。最近では、四光波混合(FWM)や相互位相変調(XPM)現象等の非線形効果を利用した超高速PLLによる光DEMUX方式の提案や実験が盛んに行われているが、いずれも大規模で、安定性の点でも課題がある。
そこで、本発明では以下のような方法によって送信される光多重信号i自体にクロック信号抽出に十分な大きさの20GHz 成分を含ませる。すなわち、図72に示すように、送信側の二つのRZ信号g,hに振幅差を設け、これを合波した40GHz の光多重信号iからクロックを抽出する。図示するように、合波した光多重信号iは図中に点線で示すような20GHz のクロック信号成分を十分に含むようになる。
図75にはケースAの場合の他の例が示される。図示するように、光源LDから合波器246で合波されるまでの光経路の一方に光減衰器256を挿入することにより、多重化される二つの光信号g,hに振幅差を設けることができる。図示の例では外部変調器244と合波器246の間に光減衰器256を設けたが、光源LD240aと外部変調器244の間に設けるものであってもよい。もちろん、外部変調器245側の光経路に設けるものであってもよい。この光減衰器256の代わりに、光増幅器を用いる構成も可能である。さらに、外部変調方式に限らず、LD直接変調や変調器一体型LDを用いた場合も、これらの方法は有効である。
またさらに、このケースA、ケースBのいずれの場合も、外部変調方式を採用した光時分割多重伝送方式においては、複数の光信号の光強度振幅差を、外部変調器244,245としてそれぞれ挿入損失の異なるものを用いることにより実現することができる。
図79にはケースBの場合の他の例が示される。この例では、外部変調器244,245の各出力光の偏波状態が直線偏波の主軸が直交するように設定している。このように、偏波状態が異なる、例えば直線偏波の主軸が直交する二つのRZ信号を光多重する場合には、送信部(合波器246)での光多重の後の光経路に、偏波依存性のある光学素子257を挿入することで、多重化された二つの光信号の光強度に光学素子257を通過後に振幅差を持たせることができ、交互のビットで光振幅の異なる光多重信号が実現できる。
さらに、送信側での交互ビット間の偏波状態の関係が、受信側でもある程度保持される伝送システムにおいては、図80に示されるように、受信部において、光スイッチ252での光分離の前に、偏波依存性のある光学素子258を挿入するようにしてもよい。
光スイッチ304で分離された光信号は光分岐回路328及び330でそれぞれ分岐され、光/電気変換回路332及び334で電気信号に変換され、低周波検出部336及び338で重畳された低周波信号が検出される。制御回路318は、低周波検出部336及び338において検出される低周波信号の周波数からチャンネルを認識し、予め定められたチャンネルの信号が出力回線1及び出力回線2から出力されるように、信号交換回路320内の接続を切り換える。前述したように、接続を切り換える代わりに、図91に示すように、クロック信号の位相を変更しても、図92に示すように、光信号を遅延又は前進させても良いのは勿論である。また、2多重の場合、一方のチャンネルを認識するだけで充分であるので、光分岐回路330、光/電気変換回路334及び低周波検出部338は必ずしも必要でなく、図91及び図92に示すように、一方のチャンネルのみを使用してもよいが、一方の側に障害が発生したときの予備として設けても良い。また、光受信部306又は308に、図93に示すように、光/電気変換素子340へ流れる電流をモニタするための光電流モニタ回路342を設けて、この出力から低周波信号を取り出すこともできる。この場合、光分岐回路328,330と光/電気変換部332,334が不要にできる。
図83〜図93を参照して説明した光受信機用の光分離器の構成の一部を変形すれば、光多重信号に含まれる識別情報に従って光信号を交換する或る種の光交換機として用いることができる。例えば、図85又は図87の光受信部306及び308を、図116又は図117に示すように、光分岐回路600及び602でそれぞれ置き換え、光分岐回路600,602の他方の出力を光出力回線1及び2へ接続すれば、光交換機として使用できる。図91又は図92の回路については、図118又は図119に示すように、光分岐回路328及び330の出力を直接光出力回線1及び2へ接続すれば良い。
受信されたQbitsの光信号を2つに分岐する光分岐部430、一方の分岐信号からQ/2Hzのクロック信号を再生するタイミング再生部432、再生されたクロック信号に従って光信号を光レベルで2つのQ/2 bit/sの光信号に分離する光スイッチ434、及び分離された光信号からデータ信号を再生する光受信器436,438からなる構成は図83と同様である。
図103は4多重に拡張した例を示す。光スイッチ434で分離された2つのQ/2 bit/s光信号はさらに光スイッチ474及び476によって4つのQ/4 bit/s光信号に分離される。光スイッチ474及び476へは、位相可変回路439から出力されるQ/2Hzクロック信号を1/2分周器478で分周したQ/4Hzクロック信号が位相可変回路480及び482を経てそれぞれ供給される。位相制御部440は周波数f1 を制御対象としてQ/2Hzクロック信号の位相を制御する。周波数f1 は例えば図104に示すように、CH1及びCH3タイムスロットに重畳されているので、位相制御部440の働きによりQ/2Hzクロック信号の位相はCH1又はCH3のタイムスロットに同期する。したがって、光スイッチ434によりCH1+CH3とCH2+CH4とを安定に分離することができる。なお、CH3へは必ずしもf1 が重畳されている必要はない。
図103の回路の変形として、光スイッチ434へ与えられるQ/2Hzクロックの位相が最適であれば光スイッチ474,476へ与えられるQ/4Hzクロックの位相が最適になるように、製作時に光パスと電気パスの位相を調整するようにすれば、図105に示すように、位相可変回路480,482及びそれらのための位相制御部484,486は省略することが可能である。この場合、多重する低周波信号はf1 のみで良いので、バンドパスフィルタ446も省略できる。
以下に、図111の回路において、VCO520が生成するクロック信号が最適な値になるように制御されることを説明する。
以下のように定義する。
α(t):光スイッチに入力する光信号の位相(簡単化のため、1010交番信号が入 力していると考える)
チャネル1を基準とする。
ω0 :VCOの自走角周波数
V(t):VCO制御電圧×VCOの角周波数変調感度
Vo :同期検波回路450の出力値
K :定数
バンドパスフィルタ446(中心周波数f1 )を通過するf1 成分の強度は位相差θに対して図100のように変化する。
dφ/dt=ω0 +V(t)=ω0 +I0 cos2πg1 t+KVo (1) 今、Voがゆっくり変化している、もしくは定常状態にあると考え、一定とする。
φ=(ω0 +KVo)t+I1 sin2πg1 t+C
(C:積分定数、I1 :定数) (2)
よって、α(t)の時間微分が一定とみなすと、θ(t)は図97の場合と同様に周波数g1 で位相変調される。
よって、発振器448からの出力I0 sin2πg1 tを用いて同期検波したときの出力Vo(t)は図112に示すようになる。
(同相の場合、+1を逆相の場合、−1を出力すると仮定する。)
次に、動作がどこに収束していくかをみる。簡単化のため、摂動成分を除くと、以下のようにかける。
更に変形して、
dθ/dt=dφ/dt−dα/dt=ω0 −dα/dt+Vo(t)
=Δω0 +KVo(t)
dα/dtは一定値なので、Δω0 :一定値である。Kが正でかつ、Kが大きくΔω0 /K≒0であれば、
θ>0の場合Vo(t)<0、dθ/dt<0より、θは0へ収束する。
以上より、θは0へ収束していき、光スイッチで光信号を最適なタイミングで光路を切り替えることができることが示される。
図111の構成において、光入力断を検出するための回路構成を図113に示す。受信光信号は光分岐部522において分岐され、一方は光スイッチ434(図111)へ入力する。他方は受光素子524で電気信号に変換され、バンドパスフィルタ526及び528において低周波成分f1 及びf2 がそれぞれ検出され、除算器530及び532において直流値で除算されて規格化され、比較器534及び536において基準値と比較され、比較結果のANDを入力断アラーム信号とする。図111の回路では一方のチャンネルにf1 が他方のチャンネルにf2 が重畳されている場合を想定している。f1 とf2 のうち一方のみをモニタしても良いが両方をモニタしておくと片方の回線のみを使用することができる。除算器530及び532は入力パワーの変動の影響を除くためのものであり、入力パワーが安定している場合、不要である。
(付記1)光信号を生成する光送信部と、
該光送信部が生成した光信号を伝送する光伝送路と、
該光伝送路により伝送された光信号を認識する光受信部と、
該光信号の特性値及び該光伝送路の特性値の少なくともいずれか一方を調節することによって、該光信号の特性を該光伝送路の特性に適合させるに適した特性調節手段とを具備する光伝送システム。
(付記2)前記特性調節手段は、前記光信号の特性値として光源の波長を調節することによって前記光信号の波長を調節する波長可変光源を含む付記1記載の光伝送システム。
(付記3)前記特性調節手段は、前記光伝送路の終点に設けられ、前記光伝送路の特性値として通過波長を光信号の波長に応じて調節することが可能な波長可変フィルタを含む付記2記載の光伝送システム。
(付記4)前記光伝送路は、複数の光ファイバと、該光ファイバの間に設けられ光ファイバ中を伝送される光信号を光増幅する光増幅器を具備し、
前記特性調節手段は、該光増幅器の出力側に設けられ前記光伝送路の特性値として通過波長を光信号の波長に合わせて調節することが可能な第2の波長可変フィルタを含む付記2又は3記載の光伝送システム。
(付記5)前記光伝送路は光ファイバを含み、
前記特性調節手段は、該光伝送路に設けられ前記光伝送路の特性値としてその波長分散特性値を調節することによって該光ファイバの波長分散特性を補償する分散可変補償器を含む付記1〜4のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記6)前記光伝送路は前記光ファイバの間に設けられ光ファイバ中を伝送される光信号を増幅する光増幅器を含み、
前記光信号の波長は、該光増幅器が発生する自然放出光と該光信号との間の四光波混合を抑制できる程度に該光ファイバの零分散波長から離れた値である付記5記載の光伝送システム。
(付記7)前記特性調節手段は、前記光信号の特性値として前記光送信部が生成する光信号に与えるプリチャーピング量を調節する可変チャーピング手段を含む付記1〜5のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記8)前記光伝送路は光ファイバを含み、
前記特性調節手段は、前記光信号の特性値として該光ファイバへ入射する光信号のパワーを調節する手段を含む付記1,2,3,4,5又は7記載の光伝送システム。
(付記9)前記光受信部において認識される光信号の品質を評価することによって伝送特性を測定する伝送特性測定手段をさらに含み、
前記特性調節手段において、該伝送特性測定手段が測定する伝送特性が最良になるように前記光信号の特性値及び前記光伝送路の特性値の少なくともいずれか一方が調節される付記1〜8のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記10)前記光信号の特性値及び前記光伝送路の特性値の少なくともいずれか一方を所定の範囲で掃引することによって最良の特性値を自動的に見い出すことを可能にする特性値掃引手段をさらに具備する付記9記載の光伝送システム。
(付記11)前記伝送特性測定手段は、光信号における符号誤り率を評価することにより品質を評価する付記9記載の光伝送システム。
(付記12)前記伝送特性測定手段は光信号のアイパターンの開きを評価することによって品質を評価する付記9記載の光伝送システム。
(付記13)前記伝送特性測定手段は、光信号のQ値を測定することにより品質を評価する付記9記載の光伝送システム。
(付記14)前記伝送特性測定手段は、光信号中のパリティビットをチェックすることにより品質を評価する付記9記載の光伝送システム。
(付記15)複数の光信号を光多重化して前記光伝送路へ供給する光多重化部と、
該光伝送路を伝送された多重化光信号を光分散する光分散部とをさらに具備する付記1〜14のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記16)前記光伝送路は現用回線及び予備回線を含み、
前記特性値掃引手段は、該予備回線について特性値の掃引を行なう付記10〜15のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記17)光伝送路の温度変化に応じて前記特性調節手段に前記光信号の特性値及び前記光伝送路の特性値の少なくともいずれか一方を調節せしめるために光伝送路の温度を評価する温度評価手段をさらに具備する付記1記載の光伝送システム。
(付記18)前記温度評価手段は前記光伝送路の複数点において温度を評価する付記17記載の光伝送システム。
(付記19)前記温度評価手段は、前記光伝送路の温度を直接測定する温度センサを含む付記17又は18記載の光伝送システム。
(付記20)前記温度評価手段は、前記光伝送路の付近の温度を測定することにより該光伝送路の温度を評価する付記17又は18記載の光伝送システム。
(付記21)前記温度評価手段は端局又は中継局において温度を測定することにより前記光伝送路の温度を評価する付記17又は18記載の光伝送システム。
(付記22)前記特性調節手段は、前記光信号の特性値として光源の波長を調節することによって前記光信号の波長を調節する波長可変光源を含む付記17〜21のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記23)前記光伝送路は光ファイバを含み、
前記特性調節手段は、該光伝送路に設けられ前記光伝送路の特性値としてその波長分散特性値を調節することによって該光ファイバの波長分散特性を補償する分散可変補償器を含む付記17〜22のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記24)前記特性調節手段は、前記光信号の特性値として前記光送信部が生成する光信号に与えるプリチャーピング量を調節する可変チャーピング手段を含む付記17〜23のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記25)前記光伝送路は光ファイバを含み、
前記特性調節手段は、前記光信号の特性値として該光ファイバへ入射する光信号のパワーを調節する手段を含む付記17〜24のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記26)前記温度評価手段による光伝送路の温度の評価値に基いて前記特性調節手段を自動的に調節する自動調節手段をさらに具備する付記17〜25のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記27)光信号を生成する光送信部と、
該光送信部が生成した光信号を伝送する光伝送路と、
該光伝送路により伝送された光信号を認識する光受信部と、
該光伝送路内を伝送される光信号の強度の変化を滑らかにすることによって非線形効果を低減する手段とを具備する光伝送システム。
(付記28)前記非線形効果低減手段は、非線形効果を低減するに充分な波長分散を前記光信号に付与する手段を含み、
該波長分散付与手段により生じた波長分散を補償する手段をさらに具備する付記27記載の光伝送システム。
(付記29)前記波長分散付与手段は、光信号に対して非線形効果を低減するに充分な波長分散を付与し得る程に信号光波長から離れた零分散波長を有する光ファイバを含み、
前記波長分散補償手段は分散補償器を含む付記28記載の光伝送システム。
(付記30)前記光ファイバは前記光信号の波長において負の分散値を呈する付記29記載の光伝送システム。
(付記31)前記光ファイバは前記光信号の波長において正の分散値を呈する付記29記載の光伝送システム。
(付記32)前記波長分散付与手段は、光信号に対して非線形効果を低減するに充分な波長分散を付与する分散補償器を含み、
前記波長分散補償手段は該分散補償器が付与する波長分散を補償する分散値を有する光ファイバを含む付記28記載の光伝送システム。
(付記33)前記波長分散付与手段は、光信号に対して非線形効果を低減するに充分な波長分散を付与する第1の分散補償器を含み、
前記波長分散補償手段は該第1の分散補償器が有する分散値の符号と逆の符号の分散値を有する第2の分散補償器を含む付記28記載の光伝送システム。
(付記34)前記第1の分散補償器は光信号に対して正の分散値を有する付記33記載の光伝送システム。
(付記35)前記第1の分散補償器は光信号に対して負の分散値を有する付記33記載の光伝送システム。
(付記36)前記光信号の特性値を調節することによって前記光受信部において認識される光信号の品質を最適にする光信号特性調節手段をさらに具備する付記28記載の光伝送システム。
(付記37)前記光信号特性調節手段は、前記光信号の特性値として光源の波長を調節することによって前記光信号の波長を調節する波長可変光源を含む付記36記載の光伝送システム。
(付記38)前記光信号特性調節手段は、前記光信号の特性値として前記光送信部が生成する光信号に与えるプリチャーピング量を調節する可変チャーピング手段を含む付記36記載の光伝送システム。
(付記39)前記光伝送路は光ファイバを含み、
前記光信号特性調節手段は、前記光信号の特性値として該光ファイバへ入射する光信号のパワーを調節する手段を含む付記36記載の光伝送システム。
(付記40)前記光受信部において認識される光信号の品質を評価することによって伝送特性を測定する伝送特性測定手段をさらに含み、
前記光信号特性調節手段において、該伝送特性測定手段が測定する伝送特性が最良になるように前記光信号の特性値が調節される付記36〜39のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記41)前記光信号の特性値を所定の範囲で掃引することによって最良の特性値を自動的に見い出すことを可能にする特性値掃引手段をさらに具備する付記40記載の光伝送システム。
(付記42)前記伝送特性測定手段は、光信号における符号誤り率を評価することにより品質を評価する付記40記載の光伝送システム。
(付記43)前記伝送特性測定手段は光信号のアイパターンの開きを評価することによって品質を評価する付記40記載の光伝送システム。
(付記44)前記伝送特性測定手段は、光信号のQ値を測定することにより品質を評価する付記40記載の光伝送システム。
(付記45)前記伝送特性測定手段は、光信号中のパリティビットをチェックすることにより品質を評価する付記40記載の光伝送システム。
(付記46)前記光伝送路は現用回線及び予備回線を含み、
前記特性値掃引手段は、該予備回線について特性値の掃引を行なう付記40〜45のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記47)光信号を生成する光送信部と、
該光送信部が生成した光信号を伝送する光伝送路と、
該光伝送路により伝送された光信号を認識する光受信部と、
該光伝送路の途中に設けられ該光伝送路で伝送される光信号を光増幅する光増幅中継器と、
該光増幅中継器で光増幅される光信号の波長を変換する波長変換器とを具備する光伝送システム。
(付記48)前記光送信部は光源の波長を調節することによって前記光信号の波長を調節する波長可変光源を含む付記47記載の光伝送システム。
(付記49)前記光受信部において認識される光信号の品質を評価することによって伝送特性を測定する伝送特性測定手段をさらに含み、
波長変換器及び波長可変光源において該伝送特性測定手段が測定する伝送特性が最良になるように出力光の波長が調節される付記48記載の光伝送システム。
(付記50)波長変換器及び波長可変光源における出力光の波長を所定の範囲で掃引することによって最良の波長を自動的に見い出すことを可能にする波長掃引手段をさらに具備する付記49記載の光伝送システム。
(付記51)前記伝送特性測定手段は、光信号における符号誤り率を評価することにより品質を評価する付記49記載の光伝送システム。
(付記52)前記伝送特性測定手段は光信号のアイパターンの開きを評価することによって品質を評価する付記49記載の光伝送システム。
(付記53)前記伝送特性測定手段は、光信号のQ値を測定することにより品質を評価する付記49記載の光伝送システム。
(付記54)前記伝送特性測定手段は、光信号中のパリティビットをチェックすることにより品質を評価する付記49記載の光伝送システム。
(付記55)前記光伝送路は現用回線及び予備回線を含み、
前記波長掃引手段は、該予備回線について波長の掃引を行なう付記50〜55のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記56)複数の光変調器においてベースバンド信号によりそれぞれ変調された複数の光信号を多重化する光多重化システムの光変調器のためのドリフト補償回路であって、
該複数の光変調器へ供給されるベースバント信号を低周波信号でそれぞれ振幅変調する複数の駆動回路と、
該複数の光信号を多重化した光多重化信号の一部を分岐する光分岐器と、
該光分岐器により分岐された光多重化信号の一部を電気信号に変換する光検出器と、
該光検出器の出力に含まれる低周波信号成分を該複数の駆動回路のそれぞれにおいて使用された低周波信号で位相検波することによって、それぞれの光変調器のドリフト補償のためのバイアス信号を生成する制御手段とを具備するドリフト補償回路。
(付記57)前記複数の光信号は同一の波長において時分割多重される付記56記載のドリフト補償回路。
(付記58)前記複数の駆動回路において使用される低周波信号は相異なる周波数を有し、
前記制御手段は、
前記光検出器の出力を該複数の駆動回路において使用された低周波信号で位相検波することによってそれぞれの光変調器のためのバイアス信号を生成する複数の位相検出・バイアス供給回路とを含む付記57記載のドリフト補償回路。
(付記59)前記制御手段は、
低周波信号を前記複数の駆動回路へ時分割で与えるための第1の切替スイッチと、
前記光検出器の出力を該低周波信号で位相検波することによって光変調器のドリフト補償のためのバイアス信号を生成する位相検出・バイアス供給回路と、
該第1の切替スイッチと連動して動作することによって、該位相検出・バイアス供給回路が生成するバイアス信号をそれぞれの光変調器へ分配する第2の切替スイッチとを含む付記57記載のドリフト補償回路。
(付記60)前記複数の光変調器は並列に接続される付記58又は59記載のドリフト補償回路。
(付記61)前記複数の光変調器は直列に接続される付記58又は59記載のドリフト補償回路。
(付記62)前記複数の光信号は異なる波長において波長多重される付記56記載のドリフト補償回路。
(付記63)前記複数の駆動回路において使用される低周波信号は相異なる周波数を有し、
前記制御手段は、
前記光検出器の出力を該複数の駆動回路において使用された低周波信号でそれぞれ位相検波することによってそれぞれの光変調器のためのバイアス信号を生成する複数の位相検出・バイアス供給回路とを含む付記62記載のドリフト補償回路。
(付記64)前記制御手段は、
低周波信号を前記複数の駆動回路へ時分割で与えるための第1の切替スイッチと、
前記光検出器の出力を該低周波信号で位相検波することによって光変調器のドリフト補償のためのバイアス信号を生成する位相検出・バイアス供給回路と、
該第1の切替スイッチと連動して動作することによって、該位相検出・バイアス供給回路が生成するバイアス信号をそれぞれの光変調器へ分配する第2の切替スイッチとを含む付記62記載のドリフト補償回路。
(付記65)前記光検出器は複数の光検出器を含み、
前記制御手段は、
前記光分岐器が分岐した光多重化信号の一部を各波長毎に分散して該複数の光検出器のそれぞれ供給する波長分散素子と、
該光検出器のそれぞれから出力される低周波成分を前記駆動回路において使用された低周波信号で位相検波することによって、それぞれの光変調器のためのバイアス信号を生成する複数の位相検出・バイアス供給回路とを含む付記62記載のドリフト補償回路。
(付記66)前記制御手段は、
それぞれの光変調器の出力に含まれる低周波成分を前記駆動回路において使用された低周波信号で位相検波することによってそれぞれの光変調器のためのバイアス光信号を生成する複数の位相検出・バイアス供給回路と、
前記光分岐器と前記光検出器の間に設けられ、通過波長が時分割で切り換えられる光波長可変フィルタと、
該光波長可変フィルタにおける通過波長の切り換えと連動して動作することによって前記光検出器の出力をそれぞれの光変調器の出力に含まれる低周波成分として該位相検出・バイアス供給回路のそれぞれに分配する切替スイッチとを含む付記62記載のドリフト補償回路。
(付記67)前記光変調回路の動作点を切り替えるための符号反転回路をさらに具備する付記56〜66のいずれか1項記載のドリフト補償回路。
(付記68)複数の光信号を時分割多重する光時分割多重手段と、
該光時分割多重手段によって生成された光多重化信号を伝送する光伝送路と、 該光伝送路によって伝送された光多重化信号から前記多重化前の光信号のクロックを直接抽出するクロック抽出手段と、
該クロック抽出手段へ供給される光多重化光信号における各光信号の振幅に差を付与することによって該クロック抽出手段によるクロックの抽出を可能にする振幅差付与手段とを具備する光伝送システム。
(付記69)前記振幅差付与手段は、前記複数の光信号のそれぞれのための光源であって光出力パワーが異なる複数の光源を含む付記68記載の光伝送システム。
(付記70)前記振幅差付与手段は、前記光時分割多重手段によって多重化される前の光信号の少なくとも1つを減衰させる光減衰器を含む付記68記載の光伝送システム。
(付記71)前記振幅差付与手段は、前記光時分割多重手段によって多重化される前の光信号の少なくとも1つを増幅する光増幅器を含む付記68記載の光伝送システム。
(付記72)前記振幅差付与手段は、前記複数の光信号を生成する光変調器であって、駆動信号の振幅に差が付与された複数の光変調器を含む付記68記載の光伝送システム。
(付記73)前記振幅差付与手段は、前記複数の光信号を生成する光変調器であって、駆動信号のバイアス電圧に差が付与された複数の光変調器を含む付記68記載の光伝送システム。
(付記74)前記振幅差付与手段は、光源からの光を異なる分岐比で分岐する光スイッチを含む付記68記載の光伝送システム。
(付記75)前記振幅差付与手段は、
前記複数の光信号を生成する光変調器であって、偏波の主軸が異なる複数の光変調器と、
光多重化信号が通過する偏波依存光学素子とを含む付記68記載の光伝送システム。
(付記76)前記偏波依存光学素子は前記光伝送路の送信側に設けられる付記75記載の光伝送システム。
(付記77)前記偏波依存光学素子は前記光伝送路の受信側に設けられる付記75記載の光伝送システム。
(付記78)複数の光信号と時分割多重する光時分割多重手段と、
受信側において光多重化信号から多重化前の光信号のクロックを直接抽出することを可能にするため、該光多重化信号における各光信号の振幅に差と付与する振幅差付与手段とを具備する光送信機。
(付記79)前記振幅差付与手段は、前記複数の光信号のぞれぞれのための光源であって光出力パワーが異なる複数の光源を含む付記78記載の光送信機。
(付記80)前記振幅差付与手段は、前記光時分割多重手段によって多重化される前の光信号の少なくとも1つを減衰させる光減衰器を含む付記78記載の光送信機。
(付記81)前記振幅差付与手段は、前記光時分割多重手段によって多重化される前の光信号の少なくとも1つを増幅する光増幅器を含む付記78記載の光送信機。
(付記82)前記振幅差付与手段は、前記複数の光信号を生成する光変調器であって、駆動信号の振幅に差が付与された複数の光変調器を含む付記78記載の光送信機。
(付記83)前記振幅差付与手段は、前記複数の光信号を生成する光変調器であって、駆動信号のバイアス電圧に差が付与された複数の光変調器を含む付記78記載の光送信機。
(付記84)前記振幅差付与手段は、光源からの光を異なる分散比で分岐する光スイッチを含む付記78記載の光送信機。
(付記85)前記振幅差付与手段は、
前記複数の光信号を生成する光変調器であって、偏波の主軸が異なる複数の光変調器と、
光多重化信号が通過する偏波依存光学素子とを含む付記78記載の光送信機。
(付記86)複数の光信号チャンネルを時分割多重する光時分割多重手段と、
該光時分割多重手段によって生成される光多重化信号に各光信号チャンネルを識別するための識別情報を付与する手段と、
該光信号チャンネルに含まれる識別情報を抽出する識別情報抽出回路と、
該識別情報抽出回路が抽出した識別情報に従って、各光信号チャンネルが所定の出力先に出力されるように出力先を変更する制御回路とを具備する光伝送システム。
(付記87)前記光多重化信号から各光信号チャンネルのクロックを再生するクロック再生回路と、
該クロック再生回路によって再生されたクロックに従って、該光多重化信号から各光信号チャンネルを分離する光スイッチとをさらに具備する付記86記載の光伝送システム。
(付記88)前記識別情報付与手段は、前記光信号が伝送するデータ信号に識別データを付加し、
前記識別情報抽出回路は、各光信号チャンネルから再生されるデータ信号に含まれる識別データを抽出する付記87記載の光伝送システム。
(付記89)前記制御回路は、各光信号チャンネルの出力と出力先との接続を変更することによって出力先を変更する付記88記載の光伝送システム。
(付記90)前記制御回路は、前記光スイッチへ供給されるクロックの位相を変更することによって出力先を変更する付記88記載の光伝送システム。
(付記91)前記制御回路は、前記光スイッチへ入力される光多重化信号を遅延又は前進させることによって出力先を変更する付記88記載の光伝送システム。
(付記92)前記識別情報付与手段は、特定の光信号チャンネルのタイムスロットにおいて前記光多重化信号に低周波信号を重量し、
前記識別情報抽出回路は、該光多重化信号に重量された低周波信号を検出することによって識別情報を抽出する付記87記載の光伝送システム。
(付記93)前記識別情報抽出回路は、前記光スイッチによって分離された光信号チャンネルを電気信号に変換したものから前記低周波信号を検出する付記92記載の光伝送システム。
(付記94)前記識別情報抽出回路は、前記光スイッチによって分離された光信号チャンネルを電気信号に変換するための光/電気変換素子へ流れる電流から前記低周波信号を検出する付記92記載の光伝送システム。
(付記95)前記光スイッチの出力と出力先との間に設けられた信号交換回路をさらに具備し、
前記制御回路は、該信号交換回路における光スイッチの出力と出力先との接続関係を変更することによって出力先を変更する付記92〜94のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記96)前記制御回路は、前記光スイッチへ供給されるクロックの位相を変更することによって出力先を変更する付記92〜94のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記97)前記制御回路は、前記光スイッチへ入力される光多重化信号を遅延又は前進させることによって出力先を変更する付記92〜94のいずれか1項記載の光伝送システム。
(付記98)光信号チャンネルに含まれる識別情報を抽出する識別情報抽出回路と、
該識別情報抽出回路が抽出した識別情報に従って、各光信号チャンネルが所定の出力先に出力されるように出力先を変更する制御回路とを具備する光受信機。
(付記99)光多重化信号から各光信号チャンネルのクロックを再生するクロック再生回路と、
該クロック再生回路によって再生されたクロックに従って、該光多重化信号から各光信号チャンネルを分離する光スイッチと、をさらに具備する付記98記載の光受信機。
(付記100)前記識別情報付与は前記光信号が伝送するデータ信号に識別データとして付加されたものであり、
前記識別情報抽出回路は、各光信号チャンネルから再生されるデータ信号に含まれる識別データを抽出する付記99記載の光受信機。
(付記101)前記光スイッチの出力と出力先との間に設けられた信号交換回路をさらに具備し、
前記制御回路は、該信号交換回路における光スイッチの出力と出力先との接続関係を変更することによって出力先を変更する付記100記載の光受信機。
(付記102)前記制御回路は、前記光スイッチへ供給されるクロックの位相を変更することによって出力先を変更する付記100記載の光受信機。
(付記103)前記制御回路は、前記光スイッチへ入力される光多重化信号を遅延又は前進させることによって出力先を変更する付記100記載の光受信機。
(付記104)前記識別情報は、特定の光信号チャンネルのタイムスロットにおいて前記光多重化信号に低周波信号を重量したものであり、
前記識別情報抽出回路は、該光多重化信号に重量された低周波信号を検出することによって識別情報を抽出する付記99記載の光受信機。
(付記105)前記識別情報抽出回路は、前記光スイッチによって分離された光信号チャンネルを電気信号に変換したものから前記低周波信号を検出する付記104記載の光受信機。
(付記106)前記識別情報抽出回路は、前記光スイッチによって分離された光信号チャンネルを電気信号に変換するための光/電気変換素子へ流れる電流から前記低周波信号を検出する付記104記載の光受信機。
(付記107)前記光スイッチの出力と出力先との間に設けられた信号交換回路をさらに具備し、
前記制御回路は、該信号交換回路における光スイッチの出力と出力先との接続関係を変更することによって出力先を変更する付記104〜106のいずれか1項記載の光受信機。
(付記108)前記制御回路は、前記光スイッチへ供給されるクロックの位相を変更することによって出力先を変更する付記104〜106のいずれか1項記載の光受信機。
(付記109)前記制御回路は、前記光スイッチへ入力される光多重化信号を遅延又は前進させることによって出力先を変更する付記104〜106のいずれか1項記載の光受信機。
(付記110)光多重化信号から各光信号チャンネルのクロックを再生するクロック再生回路と、
該クロック再生回路によって再生されたクロックに従って、該光多重化信号から各光信号チャンネルを分離する光スイッチと、
該光スイッチによって分離された光信号チャンネルに含まれる識別情報を抽出する識別情報抽出回路と、
該識別情報抽出回路が抽出した識別情報に従って、各光信号チャンネルが所定の出力先に出力されるように出力先を変更する制御回路とを具備する光分離器。
(付記111)前記識別情報付与は前記光信号が表現するデータ信号に識別データとして付加されたものであり、
前記識別情報抽出回路は、各光信号チャンネルから再生されるデータ信号に含まれる識別データを抽出する付記110記載の光分離器。
(付記112)前記光スイッチの出力と出力先との間に設けられた信号交換回路をさらに具備し、
前記制御回路は、該信号交換回路における光スイッチの出力と出力先との接続関係を変更することによって出力先を変更する付記111記載の光分散器。
(付記113)前記制御回路は、前記光スイッチへ供給されるクロックの位相を変更することによって出力先を変更する付記111記載の光分離器。
(付記114)前記制御回路は、前記光スイッチへ入力される光多重化信号を遅延又は前進させることによって出力先を変更する付記111記載の光分離器。
(付記115)前記識別情報は、特定の光信号チャンネルのタイムスロットにおいて前記光多重化信号に低周波信号を重量したものであり、
前記識別情報抽出回路は、該光多重化信号に重量された低周波信号を検出することによって識別情報を抽出する付記110記載の光分離器。
(付記116)前記識別情報抽出回路は、前記光スイッチによって分離された光信号チャンネルを電気信号に変換したものから前記低周波信号を検出する付記115記載の光分離器。
(付記117)前記識別情報抽出回路は、前記光スイッチによって分離された光信号チャンネルを電気信号に変換するための光/電気変換素子へ流れる電流から前記低周波信号を検出する付記115記載の光分離器。
(付記118)前記光スイッチの出力と出力先との間に設けられた信号交換回路をさらに具備し、
前記制御回路は、該信号交換回路における光スイッチの出力と出力先との接続関係を変更することによって出力先を変更する付記115〜117のいずれか1項記載の光分離器。
(付記119)前記制御回路は、前記光スイッチへ供給されるクロックの位相を変更することによって出力先を変更する付記115〜117のいずれか1項記載の光分離器。
(付記120)前記制御回路は、前記光スイッチへ入力される光多重化信号を遅延又は前進させることによって出力先を変更する付記115〜117のいずれか1項記載の光分離器。
(付記121)複数の光信号チャンネルを時分割多重する光時分割多重手段と、
該光時分割多重手段によって生成される光多重化光信号に各光信号チャンネルを識別するための識別情報を付与する手段とを具備する光送信機。
(付記122)前記識別情報付与手段は、特定の光信号チャンネルのタイムスロットにおいて前記光多重化信号に低周波信号を重畳する付記121記載の光送信機。
(付記123)前記識別情報付与手段は、前記特定の光信号チャンネルを生成するための光変調器に直列に接続され変調信号として前記低周波信号が供給される第2の光変調器を含む付記122記載の光送信機。
(付記124)前記識別情報付与手段は、前記特定の光信号チャンネルのための変調信号に前記低周波信号を重畳して該光信号チャンネルを生成するための光変調器へ変調信号として供給する駆動回路を含む付記122記載の光送信機。
(付記125)複数の光信号が時分割多重され、かつ、特定の光信号のタイムスロットにおいて低周波信号が重畳された光時分割多重信号を受信するための光受信機であって、
該光時分割多重信号を各光信号に分散する光スイッチと、
該光スイッチを制御するためのクロックを生成するクロック生成手段と、
前記光時分割多重信号に重畳された低周波信号を利用して該クロック生成手段が生成するクロックの位相を該光時分割多重信号に同期するように制御するクロック位相制御手段とを具備する光受信機。
(付記126)前記クロック生成手段は、受信された光時分割多重信号からクロック成分を抽出することによってクロックを生成するタイミング再生部を含み、
前記クロック位相制御手段は、
位相制御信号に従って該タイミング再生部が出力するクロックの位相を変更する位相可変回路と、
前記低周波信号を利用して、該クロックが該光時分割多重信号に同期するように該位相可変回路を制御する位相制御信号を生成する位相制御部を含む付記125記載の光受信機。
(付記127)前記位相制御部は、
前記光スイッチで分散された光信号の1つを電気信号に変換する受光素子と、
所定の周波数の信号を出力する発振器と、
該発振器の出力で該受光素子の出力を位相検波する同期検波回路と、
該同期検波回路の出力を所定の閾値と比較する比較器と、
該比較器の比較結果を該発振器の出力に加算して前記位相制御信号として出力する加算器とを含む付記126記載の光受信機。
(付記128)前記位相制御部は、前記受光素子と前記同期検波回路の間に設けられ、前記低周波信号成分のみを通過させる帯域通過フィルタをさらに具備する付記127記載の光受信機。
(付記129)前記比較器は制御信号に従って比較結果を反転して出力する付記127記載の光受信機。
(付記130)前記タイミング再生部は、
抽出したクロック成分のレベルを検出するレベル検出器と、
該レベル検出器の出力を所定の基準値と比較し、基準値以下であるときアラーム信号を出力する比較器を含む付記126〜129のいずれか1項記載の光受信機。
(付記131)前記クロック生成手段は、制御電圧に応じた周波数のクロックを生成する電圧制御発振器を含み、
前記クロック位相制御手段は、前記低周波信号を利用して、該クロックが該光時分割多重信号に同期するように該電圧制御発振器を制御する制御電圧を生成する位相制御部を含む付記125記載の光受信機。
(付記132)前記位相制御部は、
前記光スイッチで分離された光信号の1つを電気信号に変換する受光素子と、
所定の周波数の信号を出力する発振器と、
該発振器の出力で該受光素子の出力を位相比較する同期検波回路と、
該同期検波回路の出力を所定の閾値と比較する比較器と、
該比較器の比較結果を該発振器の出力に加算して前記制御電圧として出力する加算器とを含む付記131記載の光受信機。
(付記133)前記位相制御部は、前記受光素子と前記同期検波回路の間に設けられ、前記低周波信号成分のみを通過させる帯域通過フィルタをさらに具備する付記132記載の光受信機。
(付記134)前記比較器は制御信号に従って比較結果を反転して出力する付記132記載の光受信機。
(付記135)前記光時分割多重信号に重畳された前記低周波成分を検出する低周波信号検出回路と、
該低周波信号検出回路の検出レベルと所定の基準値とを比較し、基準値以下であるときアラーム信号を出力する比較器をさらに具備する付記131〜134のいずれか1項記載の光受信機。
本発明によれば、光信号を生成する光送信部と、該光送信部が生成した光信号を伝送する光伝送路と、該光伝送路により伝送された光信号を認識する光受信部と、該光伝送路の途中に設けられ該光伝送路で伝送される光信号を光増幅する光増幅中継器と、該光増幅中継器で光増幅される光信号の波長を変換する波長変換器とを具備する光伝送システムもまた提供される。
本発明によれば複数の光信号チャンネルを時分割多重する光時分割多重手段と、該光時分割多重手段によって生成される光多重化信号に各光信号チャンネルを識別するための識別情報を付与する手段と、該光信号チャンネルに含まれる識別情報を抽出する識別情報抽出回路と、該識別情報抽出回路が抽出した識別情報に従って、各光信号チャンネルが所定の出力先に出力されるように出力先を変更する制御回路とを具備する光伝送システムもまた提供される。
本発明によれば、光多重化信号から各光信号チャンネルのクロックを再生するクロック再生回路と、該クロック再生回路によって再生されたクロックに従って、該光多重化信号から各光信号チャンネルを分離する光スイッチと、該光スイッチによって分離された光信号チャンネルに含まれる識別情報を抽出する識別情報抽出回路と、該識別情報抽出回路が抽出した識別情報に従って、各光信号チャンネルが所定の出力先に出力されるように出力先を変更する制御回路とを具備する光分離器もまた提供される。
本発明によれば、複数の光信号が時分割多重され、かつ、特定の光信号のタイムスロットにおいて低周波信号が重畳された光時分割多重信号を受信するための光受信機であって、該光時分割多重信号を各光信号に分離する光スイッチと、該光スイッチを制御するためのクロックを生成するクロック生成手段と、前記光時分割多重信号に重畳された低周波信号を利用して該クロック生成手段が生成するクロックの位相を該光時分割多重信号に同期するように制御するクロック位相制御手段とを具備する光受信機もまた提供される。
16,17,36,37,46,47,69,70,89,91a,91b,104 光増幅器
Claims (7)
- データで変調された光信号を生成する光送信部と、
該光送信部が生成した光信号を伝送する光伝送路と、
該光伝送路により伝送された光信号が表すデータを認識する光受信部と、
該光伝送路の途中に設けられ該光伝送路で伝送される光信号を光増幅する光増幅中継器と、
該光増幅中継器で光増幅される光信号の波長をそれとは独立に制御可能な波長に変換する波長変換器とを具備し、
前記光送信部は光源の波長を調節することによって前記光信号の波長を調節する波長可変光源を含み、
前記光受信部において認識される光信号の品質を評価することによって伝送特性を測定する伝送特性測定手段をさらに含み、
波長変換器及び波長可変光源において該伝送特性測定手段が測定する伝送特性に基づいて伝送特性が最良になるように出力光の波長が調節される光伝送システム。 - 波長変換器及び波長可変光源における出力光の波長を所定の範囲で掃引することによってそのときの伝送特性の測定結果に基づいて最良の波長を自動的に見い出すことを可能にする波長掃引手段をさらに具備する請求項1記載の光伝送システム。
- 前記伝送特性測定手段は、光信号における符号誤り率を評価することにより品質を評価する請求項1記載の光伝送システム。
- 前記伝送特性測定手段は光信号のアイパターンの開きを評価することによって品質を評価する請求項1記載の光伝送システム。
- 前記伝送特性測定手段は、光信号のQ値を測定することにより品質を評価する請求項1記載の光伝送システム。
- 前記伝送特性測定手段は、光信号中のパリティビットをチェックすることにより品質を評価する請求項1記載の光伝送システム。
- 前記光伝送路は現用回線及び予備回線を含み、
前記波長掃引手段は、該予備回線について波長の掃引を行なうことによってそのときの伝送特性の測定結果に基づいて最良の波長を見いだすことを可能にする請求項2記載の光伝送システム。
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