JP4349694B2 - Work gloves - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接あるいは鉄工組立・加工作業あるいはアウトドアーに使用される手袋(この明細書において作業用手袋という)の改良発明に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来から、溶接作業あるいは鉄骨の研削作業もくしは鉄骨の組み立て作業の際には、手の防護に鑑みて、全ての部分が所謂「床革」と呼ばれる厚手の革で構成されている作業用の手袋が使用される。
しかしながら、この床革で構成される従来の作業用手袋の場合、縫製部分が、特に、指部分と掌部分との縫製部分において、掌側、手の甲側、および側面側を縫製しているため、指と指の股部分に縫製箇所が当接するため、所謂「ごわごわ」した感触を手に与えることになり、従って、手袋のはき心地が極めて悪い。また、全てのパーツが厚みの厚い床革からなり、これらを直接縫着して手袋を形成しているため、指を折り曲げるのに比較的大きな力を必要とするものであった。
【0003】
しかるに、専ら作業者は、『作業用手袋とはこのようなものである』との作業用手袋の既成概念に慣らされて、何ら疑問を抱くことなく上記不都合があるにもかかわらず我慢して使用し、少し細かい作業をするときには、該作業用手袋を脱いで、作業しているのが現状であった。
【0004】
本発明は、このような現況に鑑みておこなわれたもので、「はき心地」が良く指が動かし易くなった、しかも従来同様に安全性の高い作業用手袋を提供することを目的とする。
【0005】
なお、ゴルフ用手袋で、ゴルフクラブのグリップ部分に、手袋の親指と人指し指間に三角形状の別パーツを、縫着したもの(実開平6−52877号)があるが、この場合、構成的には同じ厚みのものを使用しており、且つ作用効果上もゴルフクラブのグリップ部分と手袋の縫製部分が当接しないという作用効果を具備するもので、本願発明とは、全く技術思想的には異なるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる作業用手袋は、基部(「基部」とは、この明細書において、少なくとも、手袋の指の腹と側面部分を含む「物を把持したとき該物に接触する」手袋の掌側の部分を言う)が床革よりなる手袋の、指と指の股部分に、掌側より手の甲側にかけて、該掌側より手の甲側の方が、腕側の方へ深く切れ込むようにそれぞれ三角形状の切り込みを設け、この切り込んだ部分に、この切り込み部分の面積より面積的に大きな、しかも上記床革より薄い素材からなる別パーツを縫着したことを特徴とする。
【0007】
しかして、このように構成された作業用手袋によれば、敏感な指の股部分に薄い素材部分が当接するため、床革を基材とする作業用手袋としては、格段にはき心地の良い且つ該股部分に違和感が全くない手袋となる。また、この薄い素材の別パーツ部分を、切り込み部分の面積より大きな面積にしているため、また薄い素材を使用しているため、指間の股部分に「つっぱり感」等がなく、また指の動きが作業用手袋としては飛躍的に向上した「はきやすい」手袋となる。
【0008】
そして、上記薄い素材として、本革を使用することができ、この場合、皺等によって指の股部分の形状に馴染み易いことから、さらに、はき心地の良い作業用手袋となるとともに、この別パーツ部分の絶対面積が小さいことから、高級作業用手袋あるいは高級手袋の、従来「廃棄」するような「端(はした)」の革を使用することができ、価格的にも安価に実施できる作業用手袋となる。また、上記別パーツが、上記切り込んだ部分の面積より、面積的に大きな面積的にしても、本革の柔軟性および収縮性(皺による自然な収縮)により、はきやすい手袋となる。
【0009】
また、上記手袋が、脱いだ状態(畳んだ状態)で、小指の薬指側の部分が該薬指に一部重なり、薬指の中指側の部分が該中指に一部重なり、中指の人指し指側の部分が該人指し指に一部重なるよう構成されていると、上記別パーツ部分の面積が切り込み部分の面積より大きくなっていても、手袋を畳んだ状態でも、すっきり指と指の間に格納された状態となり、従来の作業用手袋に比べて、美観的に好ましい構成となり、また嵩張ることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例にかかる作業用手袋を、図面を参照しながら、より具体的に説明する。
図1は本発明の実施例にかかる手袋の要部(指の股部分)の構成を全体の構成とともに示す作業用手袋の全体斜視図、図2は人指し指と中指の股部分の拡大斜視図、図3はその股部分を指先側の真上から見た指の側面部分と別パーツの配置状態を示す図、図4は図1に示す作業用手袋の掌側から見た図、図5は図1に示す作業用手袋を手の甲側から見た図、図6,図7は図1に示す作業用手袋の各パーツの展開図である。
【0011】
図1において、Aは専ら溶接あるいは鉄骨の加工および組み立て等に使用する作業用手袋で、この実施例にかかる作業用手袋Aは、図4、図5に図示されるように、手の甲部分と基部を含む全てが床革によって構成され、この作業用手袋Aの親指を除く他の各指(人指し指から小指の各指)の股部分1A(図2の拡大図参照)〜1Cが、掌側より手の甲側にかけて、三角形状に切り込まれている。この切り込まれた部分は、掌側部分より手の甲側の方が腕側(反指先側)の方へ深く切れ込むような構成になっている。正確には、上記切り込まれた部分(切り込んだ部分)は、この実施例の場合、図7(a)に図示するように、鏃(やじり)状(あるいは「航空機の後退翼」形)をしている。この明細書では、このような三角形の底辺の中央が頂部側に凹んだような形状も含めて「三角形状」という。そして、この三角形状に切れ込んだ部分には、該切り込んだ部分より面積的に大きな、つまり、この切り込んで削除した部分の面積より面積的に大きな、別パーツ2A〜2Cが縫着されている(図1,図2参照)。そして、縫着した指の股部分を斜視図的に拡大して表すと図2のように、また、真上から見ると、図3のようになる。そして、この別パーツ2A〜2Cは、本実施例の場合、床革に比べて厚みの薄い、つまり、床革の略2/5程度の厚さの「本革」で構成されている。この別パーツ2を構成する本革は、他の高級手袋あるいは精密作業用手袋(部品組立用等に使用する高級作業用手袋)に使用して残った「端(はした)」の本革を使用することができる。つまり、この別パーツ2A〜2Cは、具体的には、最大幅(底辺から頂部までの寸法)1.5〜2.5cm程度、最大長さ(底辺の寸法)5〜7cm程度の、極く、小さなものであり、実際、各上記切り込んだ部分の寸法に比べて、この実施例の場合、幅,長さ共に、2〜5mm程度、大きくした面積にしている。
【0012】
そして、この実施例にかかる作業用手袋Aの場合、各パーツは、図6、図7に図示するような形状をしており、これらを縫製(縫着)することによって図1,図4,図5に図示するような作業用手袋Aができあがる。
即ち、この実施例において、作業用手袋Aは、図6あるいは図7に図示するように、基部の一部を構成する第1のパーツ11(図6(d)参照)と、基部の一部で袖部分となる第2のパーツ12(図6(c)参照)と、基部の一部で小指の手の甲側および側面部分となる第3のパーツ13(図6(e)参照)と、基部の一部で、上記第1のパーツ11の切り欠き部分11fに縫着され親指部分となる第4のパーツ14(図6(a)参照)と第5のパーツ15(図6(b)参照)と、中指の手の甲側および側面部分となる第6のパーツ16(図7(d)参照)と、薬指の手の甲側および側面部分となる第7のパーツ17(図7(c)参照)と、親指の付け部分の補強材となる第8のパーツ18(図7(b)参照)と別パーツ2(2A,2B,2C)(図7(a)参照)から、構成されている。
上記第1のパーツ11は、図6(d)に図示するように、掌部分11aと、掌側(腹側)の小指部分11bと、掌側(腹側)の薬指部分11cと、掌側(腹側)の中指部分11dと、掌側(腹側)および手の甲側の人指し指部分11eとからなり、太線で描かれ「30」の参照番号が付されている部分が、この場合、人指し指と中指の間の股部分1Aの切り込んだ部分のうち人指し指側の端部となる。つまり、従来の作業用手袋(切り込んだ部分がない作業用手袋)の場合、30で示される線を端部とする二点鎖線で示すように形状が付加されることになり、この発明にかかる手袋の場合、この二点鎖線で示す部分が人指し指と中指の間の股部分1Aの切り込んだ部分の人指し指側の部分となる。
また、上記第2のパーツ12は、図6(c)に図示するように、第1のパーツ11の掌部分11a(図6(d)参照)の下端11uに上端部12aが縫着される手袋の所謂「袖部分」を構成する。
また、上記上記第3のパーツ13は、図6(e)に図示するように、上述のように、第1のパーツ11の小指部分11bに縫着される、掌側および側面部分を構成し、太線で描かれ「31」の参照番号が付されている部分が、この場合、小指と薬指の間の股部分1C(図1参照)の切り込んだ部分のうち小指側の端部となる。つまり、従来の作業用手袋(切り込んだ部分がない作業用手袋)の場合、31で示される線を端部とする二点鎖線で示すような形状が付加されることになり、この発明にかかる手袋の場合、この二点鎖線で示す部分が小指と薬指の間の股部分1C(図1参照)の切り込んだ部分の小指側の部分となる。
また、図6(a),(b)に図示する、上記第4のパーツ14および第5のパーツ15は、図6(d)に図示する、第1のパーツ11の人指し指部分11e下方の切り欠き11fに縫着される親指部分で、この第4のパーツ14は親指の掌側を構成し、また、上記第5のパーツ15は親指の手の甲側の部分と側面部分を構成する。
また、上記第6のパーツ16は、図7(d)に図示するように、第1のパーツ11の中指部分11dに縫着される中指の掌側の部分と側面部分を構成し、太線で描かれ「32」の参照番号が付されている部分が、この場合、中指と薬指の間の股部分1Bの切り込んだ部分のうち中指側の端部となり、太線で描かれ「33」の参照番号が付されている部分が、この場合、中指と人指し指の間の股部分1Aの切り込んだ部分のうち中指側の端部となる。つまり、従来の作業用手袋(切り込んだ部分がない作業用手袋)の場合、32で示される線を端部とする二点鎖線で示すような形状と33で示される線を端部とする二点鎖線で示すような形状が両側に付加されることになり、この発明にかかる手袋の場合、32を端部として有する二点鎖線で示す部分が中指と薬指の間の股部分1Bの切り込んだ部分の中指側の部分となり、また、33を端部として有する二点鎖線で示す部分が中指と人指し指の間の股部分1Aの切り込んだ部分の中指側の部分となる。
また、上記第7のパーツ17は、図7(c)に図示するように、第1のパーツ11の薬指部分11cに縫着する該薬指の掌側の部分と側面部分を構成し、太線で描かれ「34」の参照番号が付されている部分が、この場合、小指と薬指の間の股部分1Cの切り込んだ部分のうち薬指側の端部となり、太線で描かれ「35」の参照番号が付されている部分が、中指と薬指の間の股部分1Bの切り込んだ部分のうち薬指側の端部となる。つまり、従来の作業用手袋(切り込んだ部分がない作業用手袋)の場合、34で示される線を端部とする二点鎖線で示すような形状と35で示される線を端部とする二点鎖線で示すような形状が両側に付加されることになり、この発明にかかる手袋の場合、34を端部として有する二点鎖線で示す部分が小指と薬指の間の股部分1Cの切り込んだ部分の薬指側の部分となり、また、35を端部として有する二点鎖線で示す部分が中指と薬指の間の股部分1Bの切り込んだ部分の薬指側の部分となる。
ところで、上記第1〜第7の各パーツ11〜17は、この実施例では、全て床革によって構成されている。
また、図7(a)に図示される上記切り込んだ部分(股部分1A〜1C)に縫着される別パーツ2は、上述したように全て本革で構成され、この実施例の場合、該図7(a)に図示する同じ形状のものが、3つ(3片)用意され、それぞれ上記別パーツ2A〜2Cとなる。
また、図7(b)において、18は上述のように親指の付け根部分の補強用のパーツで、この実施例の場合、このパーツ18にも本革が使用されている。
【0013】
そして、上述の別パーツ2(2A〜2C),第1〜第8のパーツ11〜18は、以下のように縫製されて、作業用手袋となる。
即ち、この作業用手袋Aの場合、所謂「背縫」と呼ばれる、手の甲側の表面に縫い合わせ部分が露出するような形態(形式)に縫製され、上述した各切り込んだ部分には、それぞれ、上記別パーツ2(2A〜2Cのいずれか)が縫着される。また、予め、上記第5のパーツ15と上記第4のパーツ14が縫着され、これら縫着された親指部分が、上記人指し指部分に隣接するよう上記切り欠き11f部分に縫着される。この縫着もはき心地の良さを向上させるために、背縫(外縫:縫い目が外方に露出する)とする。
そして、次に、上記第8のパーツ18が、親指の付け根の掌側の部分に補強材として縫着される。
そして、最後に、上記縫製された第1のパーツ11の下端に、上記第2のパーツ12が縫着され、この第2のパーツ12の両端の一方は第6のパーツ16の側端の下部に縫着され、もう一方は第3のパーツ13の側端の下部に縫着される。
【0014】
さらに、この作業用手袋Aでは、掌側となる第1のパーツ11の各人指し指から小指の部分に比べて、手の甲側の上記第3,第6,第7のパーツ13,16,17の指部分を、幅広にするとともに、各指のパーツの背縫部分をそれぞれ人指し指側にそれぞれ移動した位置に形成しているため、手袋を、脱いだ状態において、図5に図示するように、小指の薬指側の付け根部分が該薬指に一部重なり、薬指の中指側の付け根部分が該中指に一部重なり、中指の人指し指側の付け根部分が該人指し指に一部重なるよう構成される。
【0015】
そして、上述のように縫製された本実施例にかかる作業用手袋によると、敏感な指の股部分に本革が当接するため、床革を基材とする作業用手袋としては、格段にはき心地の良い且つ該股部分に違和感が全くない手袋となる。また、この本革からなる別パーツ部分を、切り込んだ部分の面積より大きな面積にしているため、また薄い素材を使用しているため、指間の股部分に「つっぱり感」等がなく、また指の動きが楽な手袋となる。従って、従来の作業用手袋では行えなかった細かい作業をも容易に可能とする作業用手袋となる。また、手の甲側を「背縫」構造にしているため、手袋をはいたときに、手の甲側にも全く違和感が無いはき心地の良い作業用手袋となる。
【0016】
ところで、上記実施例では、専ら、掌側の第1のパーツ11を小指から人指し指の各指部分を一つの素材で構成し、途中で縫着していないが、図8,図9に図示するように、手の甲側の部分については、図9(b)に図示するように、全て一体になり基部の一部を形成する第1のパーツ111で構成し、図9(a)に図示するように、掌側について、小指部分と人指し指部分を一体にし基部の一部を形成する第2のパーツ121で構成し、基部の一部となる中指と薬指の掌側の部分については、図8(c),(d)に図示するように、指の付け根部分で分離した構成とすることもできる。基部の一部となる親指部分のパーツについては、上述の実施例と同様に2片に分離したパーツ114,115で構成する。このような構成の手袋の場合にも、図8(a)に図示するような、別パーツ102として三角形状の薄い素材(例えば、本革)のものを用いると、上記同様の作用効果を具備した作業用手袋となる。なお、図8において、参照番号「112」が付されているのは、手袋の袖部分のうち掌側のパーツ(図8(f)参照)で、参照番号「114」が付されているのは、手袋の親指の掌側のパーツ(図8(e)参照)で、参照番号「115」が付されているのは、手袋の親指の甲側のパーツ(図8(b)参照)で、参照番号「116」が付されているのは、手袋の中指の掌側のパーツ(図8(d)参照)で、参照番号「117」が付されているのは、手袋の薬指の掌側のパーツ(図8(c)参照)を表す。
【0017】
また、図10に図示するように、手袋の掌側全てと指の側部および指先部分を除く、手袋の手の甲側の部分200のみをニット等の別の材質のものを用い、その他の部分(基部)に床革を用いたような構成でも良く、かかる場合にも、上記本発明にかかる構成を採用することによって、上記同様の作用効果を奏する作業用手袋となる。そして、このような作業用手袋は、上記図1〜図7あるいは図8,図9に図示する作業用手袋に比べて、手の甲側が非常に曲がりやすくなるため、軽作業も可能な作業用手袋となる。
【0018】
【発明の効果】
本発明にかかる作業用手袋によれば、「はき心地」が良く指が動かし易くなった、しかも従来同様に安全性の高い作業用手袋となる。そして、薄い素材として「端(はした)」の本革を使用すれば、コスト的にも安価に提供できる作業用手袋となり、しかも、従来、廃棄物として捨てられていたものを使用するため、地球環境的にも貢献する作業用手袋となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかる手袋の要部(指の股部分)の構成を示す作業用手袋の全体斜視図である。
【図2】 図1に示す作業用手袋の人指し指と中指の股部分の拡大斜視図である。
【図3】 図1に示す作業用手袋の指と指の股部分を指先側の真上から見た指の側面部分と別パーツを分離して示す図である。
【図4】 図1に示す作業用手袋の掌側から見た図である。
【図5】 図1に示す作業用手袋を手の甲側から見た図である。
【図6】 図1に示す作業用手袋の各パーツの展開図である。
【図7】 図1に示す作業用手袋の各パーツの展開図である。
【図8】 本発明の別の実施例にかかる作業用手袋の各パーツの展開図である。
【図9】 本発明の別の実施例にかかる作業用手袋の各パーツの展開図である。
【図10】 本発明のさらに別の実施例にかかる作業用手袋の手の甲側から見た全体図である。
【符号の説明】
A……作業用手袋
1A〜1C……指の股部分
2……別パーツ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improved invention of a glove (referred to as a work glove in this specification) used for welding, ironwork assembling / processing, or outdoors.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
Conventionally, when welding work or steel grinding work or assembling steel work, in consideration of hand protection, all parts are made of thick leather called “floor leather”. Gloves are used.
However, in the case of a conventional work glove composed of this floor leather, the sewing part is sewn on the palm side, the back side of the hand, and the side surface side, particularly in the sewing part of the finger part and the palm part. Since the sewing part abuts on the finger and the crotch part of the finger, a so-called “stiff” feel is given to the hand, and thus the glove is not very comfortable to wear. In addition, all parts are made of thick leather, and these are directly sewn to form gloves, so that a relatively large force is required to bend the fingers.
[0003]
However, workers have been put up with the above inconvenience without any doubt because they have become accustomed to the existing concept of working gloves that “work gloves are like this”. At the time of use and a little fine work, the present situation was that the work gloves were taken off.
[0004]
The present invention has been made in view of such a situation, and an object thereof is to provide a work glove having good “feeling comfort” and easy movement of a finger and having high safety as in the prior art. .
[0005]
A golf glove has a golf club grip part in which another triangular part is sewn between the thumb and the index finger of the glove (Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-52877). Are of the same thickness, and have the effect that the grip portion of the golf club and the sewing portion of the glove do not come into contact with each other. Is different.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The working glove according to the present invention has a base (the “base” in this specification includes at least an abdomen and a side part of a finger of a glove, and comes into contact with the object when gripping the object). Is a triangle shape so that the gloves and the crotch part of the leather made of floor leather cut from the palm side to the back side of the hand and the back side of the hand from the palm side cuts deeper toward the arm side. In this case, another part made of a material larger in area than the area of the cut portion and thinner than the floor leather is sewn in the cut portion.
[0007]
Therefore, according to the work glove configured in this way, the thin material part comes into contact with the crotch part of the sensitive finger, so that the work glove based on the floor leather is much more comfortable. A glove that is good and has no sense of incongruity in the crotch portion. In addition, because the part of this thin material is larger than the area of the notch, and because it uses a thin material, there is no “tiffness” in the crotch between the fingers. It becomes an “easy to wear” glove whose movement is dramatically improved as a work glove.
[0008]
Genuine leather can be used as the thin material. In this case, since it is easy to adapt to the shape of the crotch part of the finger with a heel or the like, the work gloves are more comfortable to wear. Since the absolute area of the parts is small, it is possible to use high-end work gloves or high-end gloves that have been “discarded” in the conventional “waste” leather, and can be implemented inexpensively. Work gloves. In addition, even if the separate part is larger in area than the area of the cut portion, it becomes a glove that is easy to wear due to the flexibility and shrinkage (natural shrinkage by wrinkles) of genuine leather.
[0009]
In addition, when the glove is removed (folded), the ring finger portion of the little finger partially overlaps the ring finger, the middle finger portion of the ring finger partially overlaps the middle finger, and the middle finger portion of the index finger Is configured so as to partially overlap the index finger, even if the area of the separate part is larger than the area of the cut-in part, the state where the glove is folded, and the state is stored between the finger and the finger Therefore, it becomes an aesthetically preferable configuration and does not become bulky compared to conventional work gloves.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, working gloves according to examples of the present invention will be described in more detail with reference to the drawings.
1 is an overall perspective view of a working glove showing the configuration of a main part (finger crotch portion) of a glove according to an embodiment of the present invention together with the overall configuration, FIG. 2 is an enlarged perspective view of a crotch portion of an index finger and a middle finger, FIG. 3 is a diagram showing the arrangement of different parts from the side portion of the finger when the crotch portion is seen from directly above the fingertip side, FIG. 4 is a diagram seen from the palm side of the work glove shown in FIG. The figure which looked at the working glove shown in FIG. 1 from the back side of a hand, FIG. 6, FIG. 7 is an expanded view of each part of the working glove shown in FIG.
[0011]
In FIG. 1, A is a working glove used exclusively for welding or processing and assembling of a steel frame, and the working glove A according to this embodiment has a back part and a base part as shown in FIGS. The crotch portion 1A (refer to the enlarged view of FIG. 2) to 1C of each other finger (from the index finger to the little finger) excluding the thumb of the work gloves A is formed from the palm side. The triangle is cut into the back of the hand. The cut portion is configured such that the back side of the hand cuts deeper toward the arm side (counter finger side) than the palm side portion. More precisely, in the case of this embodiment, the cut-in portion (cut-out portion) has a hook shape (or “aircraft swept wing” shape) as shown in FIG. is doing. In this specification, such a shape including a shape in which the center of the base of the triangle is recessed toward the top side is referred to as “triangular shape”. Then, the parts cut into the triangular shape are sewn with separate parts 2A to 2C that are larger in area than the cut-out part, that is, larger in area than the area of the cut-out and deleted part ( 1 and 2). Then, when the sewn finger crotch portion is enlarged in a perspective view, it is as shown in FIG. 2, and when viewed from directly above, it is as shown in FIG. In the case of this embodiment, the separate parts 2A to 2C are made of “genuine leather” that is thinner than the floor leather, that is, about 2/5 of the thickness of the floor leather. The genuine leather that constitutes this separate part 2 is the “end” genuine leather that is left over from other high-grade gloves or precision work gloves (high-grade work gloves used for parts assembly, etc.). Can be used. In other words, the separate parts 2A to 2C have a maximum width (dimension from the bottom to the top) of about 1.5 to 2.5 cm and a maximum length (dimension of the bottom) of about 5 to 7 cm. In this embodiment, both the width and the length are about 2 to 5 mm larger than the dimensions of the cut portions.
[0012]
And in the case of the working gloves A according to this embodiment, each part has a shape as shown in FIGS. 6 and 7, and by sewing (sewing) these, FIG. A work glove A as shown in FIG. 5 is completed.
That is, in this embodiment, as shown in FIG. 6 or FIG. 7, the working glove A includes a first part 11 (see FIG. 6D) constituting a part of the base part and a part of the base part. A second part 12 (see FIG. 6 (c)) which becomes a sleeve portion, a third part 13 (see FIG. 6 (e)) which becomes a back side and a side portion of the hand of a little finger at a part of the base portion, and a base portion 4th part 14 (refer to Drawing 6 (a)) and 5th part 15 (refer to Drawing 6 (b)) which become a thumb part by being sewn on notch part 11f of the above-mentioned 1st part 11 in a part of ), A sixth part 16 (see FIG. 7 (d)) which is the back side and side part of the middle finger hand, and a seventh part 17 (see FIG. 7 (c)) which is the back side and side part of the ring finger hand. 8th part 18 (refer to FIG. 7 (b)) which is a reinforcing material for the thumb attachment part and another part 2 (2A, 2B, 2) From) the reference (FIG. 7 (a)), it is constructed.
As shown in FIG. 6D, the first part 11 includes a palm portion 11a, a palm side (abdominal side) pinky portion 11b, a palm side (abdominal side) ring finger portion 11c, and a palm side. The portion of the middle side 11d (abdominal side) and the index finger portion 11e on the palm side (abdominal side) and back of the hand, which is drawn with a bold line and attached with the reference number "30", It becomes an end on the index finger side of the cut portion of the crotch portion 1A between the middle fingers. In other words, in the case of a conventional work glove (work glove without a cut portion), a shape is added as shown by a two-dot chain line with the line indicated by 30 as an end, and the present invention is applied. In the case of gloves, the portion indicated by the two-dot chain line is the portion on the index finger side of the cut portion of the crotch portion 1A between the index finger and the middle finger.
Further, as shown in FIG. 6C, the second part 12 has an upper end 12a sewn on the lower end 11u of the palm part 11a of the first part 11 (see FIG. 6D). It constitutes the so-called “sleeve portion” of the glove.
Further, as shown in FIG. 6E, the third part 13 constitutes a palm side and a side part which are sewn to the little finger part 11b of the first part 11 as described above. In this case, the portion drawn with a thick line and attached with the reference number “31” is the end portion on the little finger side of the cut portion of the crotch portion 1C (see FIG. 1) between the little finger and the ring finger. That is, in the case of a conventional work glove (work glove having no cut portion), a shape as indicated by a two-dot chain line with the line indicated by 31 as an end is added, and the present invention is applied. In the case of gloves, the part indicated by the two-dot chain line is the part on the little finger side of the cut part of the crotch part 1C (see FIG. 1) between the little finger and the ring finger.
Further, the fourth part 14 and the fifth part 15 shown in FIGS. 6A and 6B are cut off below the index finger portion 11e of the first part 11 shown in FIG. 6D. In the thumb portion sewn in the notch 11f, the fourth part 14 constitutes the palm side of the thumb, and the fifth part 15 constitutes the back side portion and the side portion of the thumb hand.
Further, as shown in FIG. 7D, the sixth part 16 constitutes a palm side part and a side part of the middle finger sewn on the middle finger part 11d of the first part 11, and is indicated by a thick line. In this case, the portion drawn with the reference number “32” is the end portion on the middle finger side of the cut portion of the crotch portion 1B between the middle finger and the ring finger, and is drawn with a bold line and refers to “33” In this case, the numbered portion is the end portion on the middle finger side of the cut portion of the crotch portion 1A between the middle finger and the index finger. That is, in the case of a conventional work glove (work glove having no cut portion), a shape as shown by a two-dot chain line with a line indicated by 32 as an end and a line indicated by 33 as an end. A shape as indicated by a dotted line is added to both sides, and in the case of the glove according to the present invention, a portion indicated by a two-dot chain line having 32 as an end is cut into the crotch portion 1B between the middle finger and the ring finger. The portion indicated by a two-dot chain line having 33 as an end portion is a portion on the middle finger side of the crotch portion 1A between the middle finger and the index finger.
Further, as shown in FIG. 7C, the seventh part 17 constitutes a palm side part and a side part of the ring finger to be sewn to the ring finger part 11c of the first part 11, and is indicated by a thick line. In this case, the portion with the reference number “34” drawn is the end on the ring finger side of the cut portion of the crotch portion 1C between the little finger and the ring finger, and is drawn with a bold line and refers to “35” The numbered portion is the end on the ring finger side of the cut portion of the crotch portion 1B between the middle finger and the ring finger. That is, in the case of a conventional work glove (work glove having no cut portion), a shape as shown by a two-dot chain line with a line indicated by 34 as an end and a line indicated by 35 as two ends. A shape as indicated by a dotted line is added to both sides, and in the case of the glove according to the present invention, the portion indicated by the two-dot chain line having 34 as an end is cut into the crotch portion 1C between the little finger and the ring finger. The portion indicated by a two-dot chain line having 35 as an end portion is a portion on the ring finger side of the crotch portion 1B between the middle finger and the ring finger.
By the way, all the said 1st-7th parts 11-17 are comprised with the floor leather in this Example.
Further, the separate parts 2 sewn in the cut portions (the crotch portions 1A to 1C) illustrated in FIG. 7A are all made of genuine leather as described above. Three (three pieces) of the same shape illustrated in FIG. 7A are prepared, and become the separate parts 2A to 2C, respectively.
In FIG. 7B, reference numeral 18 denotes a part for reinforcing the base of the thumb as described above. In this embodiment, genuine leather is also used for the part 18.
[0013]
And the above-mentioned another part 2 (2A-2C) and the 1st-8th parts 11-18 are sewn as follows, and become a working glove.
That is, in the case of this working glove A, the so-called “back stitch” is sewn in a form (form) in which the stitched portion is exposed on the surface on the back side of the hand. Another part 2 (any one of 2A to 2C) is sewn. In addition, the fifth part 15 and the fourth part 14 are sewn in advance, and the sewn thumb part is sewn to the notch 11f so as to be adjacent to the index finger part. In order to improve the comfort of this sewing, back stitching (outer sewing: the seam is exposed to the outside) is used.
Then, the eighth part 18 is sewn as a reinforcing material on the palm side portion of the base of the thumb.
Finally, the second part 12 is sewn to the lower end of the sewn first part 11, and one end of the second part 12 is a lower part of the side end of the sixth part 16. The other is sewn to the lower part of the side end of the third part 13.
[0014]
Further, in this working glove A, the fingers of the third, sixth, seventh parts 13, 16, and 17 on the back side of the hand compared to the index finger to little finger part of the first part 11 on the palm side. Since the portion is widened and the back stitched portion of each finger part is formed at a position moved to the forefinger side, the glove is removed, as shown in FIG. The base part on the ring finger side partially overlaps the ring finger, the base part on the middle finger side of the ring finger partially overlaps the middle finger, and the base part on the index finger side of the middle finger partially overlaps the index finger.
[0015]
And, according to the working gloves according to the present embodiment sewn as described above, since the genuine leather comes into contact with the crotch portion of the sensitive finger, as the working gloves based on the floor leather, The glove is comfortable and has no sense of incongruity in the crotch portion. In addition, because another part made of this leather is made larger than the area of the cut part, and because it uses a thin material, there is no "tiffness" etc. in the crotch part between fingers, Gloves with easy finger movement. Therefore, the work glove can easily perform fine work which cannot be performed by the conventional work glove. In addition, since the back side of the hand has a “back-stitched” structure, when the glove is put on, it is a comfortable working glove that has no discomfort on the back side of the hand.
[0016]
By the way, in the above-mentioned embodiment, the first part 11 on the palm side is composed of one material for each finger part from the little finger to the index finger and is not sewn on the way, but it is shown in FIGS. As shown in FIG. 9B, the part on the back side of the hand is composed of a first part 111 that is integrally formed to form a part of the base, as shown in FIG. 9A. In addition, the palm side is composed of a second part 121 that forms a part of the base by integrating the little finger part and the index finger part, and the palm side part of the middle finger and the ring finger that are part of the base part is shown in FIG. As shown in c) and (d), it may be separated at the base of the finger. The parts of the thumb part which is a part of the base are constituted by parts 114 and 115 separated into two pieces as in the above-described embodiment. Even in the case of the glove having such a configuration, the use of a thin triangular material (for example, genuine leather) as another part 102 as shown in FIG. Work gloves. In FIG. 8, the reference number “112” is attached to the palm-side part (see FIG. 8 (f)) of the glove sleeve, and the reference number “114” is attached. Are the parts on the palm side of the thumb of the glove (see FIG. 8 (e)), and the reference number “115” is the part on the back side of the thumb of the glove (see FIG. 8 (b)). The reference number “116” is attached to the palm side part of the middle finger of the glove (see FIG. 8D), and the reference number “117” is attached to the palm of the ring finger of the glove. The side parts (see FIG. 8C) are shown.
[0017]
In addition, as shown in FIG. 10, except for the palm side of the glove, the side of the finger, and the fingertip part, only the part 200 on the back side of the hand of the glove is made of another material such as knit, and other parts ( A structure using floor leather may be used for the base), and even in such a case, by adopting the structure according to the present invention, a work glove having the same effect as described above can be obtained. Such a work glove is easier to bend on the back side of the hand than the work gloves illustrated in FIGS. 1 to 7 or FIGS. Become.
[0018]
【The invention's effect】
According to the working gloves according to the present invention, the “wearing comfort” is good and the fingers are easy to move, and the working gloves are as safe as before. And if you use “end” genuine leather as a thin material, it will be a work glove that can be provided at low cost, and because it uses what was conventionally discarded as waste, Work gloves that contribute to the global environment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view of a working glove showing a configuration of a main part (finger crotch part) of a glove according to an embodiment of the present invention.
2 is an enlarged perspective view of a crotch portion of an index finger and a middle finger of the working glove shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a diagram showing a finger and a crotch portion of the work glove shown in FIG. 1 separated from a side portion of the finger and another part when viewed from directly above the fingertip side.
4 is a view as seen from the palm side of the working glove shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a view of the working glove shown in FIG. 1 as seen from the back side of the hand.
6 is a development view of each part of the work gloves shown in FIG. 1. FIG.
7 is a development view of each part of the work gloves shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 8 is a development view of each part of a working glove according to another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a development view of each part of a working glove according to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an overall view seen from the back side of a hand of a working glove according to another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
A …… Work gloves 1A ~ 1C …… Finger crotch 2 …… Other parts

Claims (3)

基部が床革よりなる手袋の、指と指の股部分に、掌側より手の甲側にかけて、該掌側より手の甲側の方が、腕側の方へ深く切れ込むようにそれぞれ三角形状の切り込みを設け、この切り込んだ部分に、この切り込み部分の面積より面積的に大きな、しかも上記床革より薄い素材からなる別パーツを縫着したことを特徴とする作業用手袋。The base is made of floor leather, and the fingers and the crotch of the fingers are provided with triangular cuts from the palm side to the back of the hand so that the back side of the hand is deeper than the palm side toward the arm side. A work glove characterized in that another part made of a material larger in area than the cut portion and thinner than the floor leather is sewn on the cut portion. 前記薄い素材が、本革からなることを特徴とする請求項1記載の作業用手袋。The work glove according to claim 1, wherein the thin material is made of genuine leather. 前記手袋が、脱いだ状態で、小指の薬指側の部分が該薬指に一部重なり、薬指の中指側の部分が該中指に一部重なり、中指の人指し指側の部分が該人指し指に一部重なるよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の作業用手袋。With the glove taken off, the ring finger side portion of the little finger partially overlaps the ring finger, the middle finger side portion of the ring finger partially overlaps the middle finger, and the index finger side portion of the middle finger partially overlaps the index finger The work gloves according to claim 1 or 2, wherein the work gloves are configured as described above.
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