JP4348957B2 - Air conditioner for vehicles - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の減速時に、燃費向上のためにエンジンへの燃料供給を停止し(以下、フューエルカットという)、低速になったら燃料供給を再開する(以下、フューエルカットリカバーという)車両において、空調装置(以下、エアコンという)が作動しているときはコンプレッサーを駆動する動力が車両の制動力に加わり、エアコン停止時に比べて車両の減速度が大きくなるため、エアコン作動時はフューエルカットリカバーを行う車速を高くして乗員へ与える違和感を抑制するようにした車両用空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】
特開2002−172931号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の車両用空調装置では、エアコン作動中の減速時には高い車速でフューエルカットリカバーを行うので、十分な燃費向上が達成できないという問題がある。
【0005】
本発明は、車両の減速時にフューエルカットを行いながら車室内を冷房する車両用空調装置を提供するものである。
【0006】
本発明は、車両の減速時にエンジンへの燃料供給を停止する車両に用いられ、可変容量型コンプレッサーから吐出された冷媒を、外気との間で熱交換を行うコンデンサーと、膨張弁と、ブロアファンにより送風された空気を冷却するエバポレーターとに循環し、車室内の冷房を行う空調装置において、車両の速度と減速度を検出する車両速度検出手段と、コンプレッサーの冷媒吐出容量を制御する制御手段とを備え、制御手段は、車両の速度に対する乗員が違和感を感じない減速度しきい値を有し、エンジンへの燃料供給を停止して減速しているときに、車両速度検出手段により検出された車両の減速度が、車両速度検出手段により検出された車両の速度に応じた減速度しきい値を超えないように、コンプレッサーの冷媒吐出容量を制御するとともに、前記車両の速度が低下するにつれて前記コンプレッサーの冷媒吐出容量の低減量を増やすことを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、エアコン稼働時でも乗員に違和感を与えることなく低い車速までフューエルカットを行うことができ、燃費を向上させることができる上に、車室内の冷房能力の低下を少なくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は一実施の形態の構成を示す。エンジン1には気筒ごとにフューエルインジェクター2a〜2fが設けられ、気筒ごとに燃料の供給と停止および燃料供給量を制御する。この一実施の形態では6気筒エンジンを例に上げて説明する。自動変速機3はトルクコンバーター3a、変速機3bおよびロックアップクラッチ3cを備えている。
【0009】
なお、この一実施の形態ではロックアップクラッチ付き自動変速機を備えた車両を例に上げて説明するが、ロックアップクラッチ付き自動変速機に代えてロックアップ機能付きCVT(Continuously Variable Transmission)を備えた車両に対しても本願発明を適用することができる。
【0010】
エアコン(空調装置)の蒸気圧縮式冷媒サイクルは、コンプレッサー4、コンデンサー5、レシーバー・ドライヤー6、エキスパンション・バルブ7およびエバポレーター8を備えている。
【0011】
コンプレッサー4は傾斜板ピストン式であり、回転軸に対して斜めに取り付けられた板(傾斜板、不図示)を回転させることによってピストンを駆動し、冷媒を圧縮する。コンプレッサー4には斜板コントロールバルブ4aが設けられており、斜板コントロールバルブ4aを制御して傾斜板の傾きを変えるとピストンのストローク量が変化する。傾斜板の傾きを大きくするとピストンのストローク量が大きくなり、コンプレッサー4の冷媒吐出容量が増す。逆に、傾斜板の傾きを小さくするとピストンのストローク量が小さくなり、コンプレッサー4の冷媒吐出容量が減る。
【0012】
コンプレッサー4はプーリー&ベルト9を介してエンジン1に連結され、エンジン1により駆動される。コンプレッサー4にはクラッチ4bが設けられており、クラッチ4bの開閉によりコンプレッサー4の運転と停止を行う。この一実施の形態では傾斜板ピストン式のコンプレッサーを用いた例を示すが、コンプレッサーは傾斜板ピストン式に限定されず、冷媒吐出容量を制御可能な可変容量型コンプレッサーであればどのようなものでもよい。
【0013】
コンデンサー5は車両前部に取り付けられ、走行風圧によりコンプレッサー4で圧縮された高温、高圧の冷媒を外気により冷却する車室外熱交換器である。レシーバー・ドライヤー6はリキッドタンクとも呼ばれ、冷媒の気液分離と水分の除去を行う。レシーバー・ドライヤー6には、蒸気圧縮式冷媒サイクルの高圧側冷媒圧力を検出するための圧力センサー10が設けられる。
【0014】
エキスパンション・バルブ7は、高圧で液状の冷媒を低圧で霧状の冷媒に気化させる膨張弁である。エバポレーター8は車室内の空調ダクト11のブロアファン12の下流に設置され、ブロアファン12により送風された空気を冷却する車室内熱交換器である。エバポレーター8の下流には、エバポレーター8を通過した空調風の温度を検出するための温度センサー13が設置される。
【0015】
エアコン・コントローラー20は車室内の空調制御を行う制御装置であり、不図示のCPU、ROM、RAM、A/Dコンバーターなどから構成される。エアコン・コントローラー20には、フロントウインドウの曇り取りを行うためのデフロスタースイッチ(DEF SW)21、エバポレーター通過後の空気温度を検出する温度センサー13、後述するエンジンコントローラー22、斜板コントロールバルブ4a、コンプレッサークラッチ4bなどが接続される。
【0016】
エンジン・コントローラー22はエンジン1の燃料噴射制御と点火制御を行って回転速度と出力トルクを調節する装置であり、不図示のCPU、ROM、RAM、A/Dコンバーターなどから構成される。エンジン・コントローラー22には、エアコン・コントローラー20、エンジン1の回転速度を検出するエンジン回転センサー23、車両の走行速度を検出する車速センサー24、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサー25、ブレーキペダルの踏み込み状態を検出するブレーキスイッチ26、変速機・コントローラー27、フューエルインジェクター2a〜2fなどが接続される。なお、エンジン・コントローラー22は車速センサー24により検出した車速の単位時間当たりの変化量から車両の加速度および減速度を演算し、エアコン・コントローラー20へ送る。
【0017】
変速機・コントローラー27は自動変速機3のシフト制御やトルクコンバーター3aのロックアップを行う制御装置であり、不図示のCPU、ROM、RAM、A/Dコンバーターなどから構成される。変速機・コントローラー27には、自動変速機3、エンジン・コントローラー22などが接続される。
【0018】
エンジン・コントローラー22は、燃費を向上させるために車両の減速時にフューエルカットを行う。トルクコンバーター3aと変速機3b、あるいはトルクコンバーターとCVTを備えた車両では、例えば25km/h程度の低い車速までフューエルカットを行うためには、ロックアップクラッチ3cによりトルクコンバーター3aをロックアップし、フューエルカット中のエンジンストールを防止する。
【0019】
フューエルカットを行っている状態においては、エンジン1のフリクションやオルターネーター(不図示)を回転させるための動力がロックアップクラッチ3cを介して車両を減速させる方向に作用するため、フューエルカットをしていない状態に比べて車両の減速度が大きくなる。この状態でさらにエアコンのコンプレッサー4が稼動すると、コンプレッサー4を駆動するための動力が車両をさらに減速させるように働き、車両の減速度がさらに大きくなる。
【0020】
一般に、車両の走行中にアクセルペダルとブレーキペダルをともに解放すると、エンジンブレーキによって車両は緩やかに減速する。このエンジンブレーキには、エンジン1のフリクションの他に、オルターネーターやコンプレッサー4を回転させる動力が含まれる。このような車両減速時に車両の減速度が大きいと、ブレーキペダルを踏んでいないから乗員が違和感を感じてしまう。したがって、アクセルペダルとブレーキペダルが解放され、エンジンブレーキによって車両が減速しているときには、乗員が違和感を感じない程度の減速度としなければならない。この場合の乗員が違和感を感じない減速度の上限は、車速が低いほど小さくしなければならないことが知られている。
【0021】
ところが、自動変速機(AT)またはCVTを装備した車両では、アクセルペダルとブレーキペダルをともに解放した状態で減速させてフューエルカットを行うと、減速度が車速に応じて変化しないか、または車速が低いほど減速度が高くなる傾向がある。このような自動変速機またはCVTを装備した車両でも、例えば45km/h以上の車速が高い場合には、フューエルカットを行っても車両の減速度は乗員が違和感を感じない減速度の上限より大きくならず、問題はない。
【0022】
しかし、車速が低くなるにつれて乗員が違和感を感じない減速度の上限が低くなるのに対し、実際の車両の減速度は変化しないか、逆に大きくなるため、ある車速、例えば35km/h位で実際の車両の減速度が乗員が違和感を感じない減速度の上限を超えてしまい、それ以下の車速では乗員が違和感を感じることになる。したがって、実際の車両の減速度と乗員が違和感を感じない減速度の上限とが一致する車速においてフューエルカットリカバーを行い、それ以下の車速ではフューエルカットを行うことはできない。
【0023】
上述したように、エアコン・コンプレッサー4の稼働時は停止時に比べて同一車速に対する車両減速度が大きくなるため、フューエルカット可能な車速の下限が高くなる。このため、エアコン・コンプレッサー稼働時は停止時に比べて高い車速でフューエルカットリカバーする必要がある。
【0024】
しかし、エアコン・コンプレッサー稼働時にはより高い車速でフューエルカットリカバーを行い、それ以下の車速ではフューエルカットを禁止すると、フューエルカット可能な車速の領域が狭くなり、燃費が悪化してしまう。
【0025】
この一実施の形態では次のようにしてコンプレッサー4の吐出容量を制御し、車両の減速度が、乗員が違和感を感じない減速度上限を超えないようにする。図2は、時速70km/hで走行している状態からアクセルペダルとブレーキペダルを解放したまま減速(以下、ブレーキ無しの減速という)した場合の、一実施の形態のコンプレッサー制御を示すタイムチャートである。図において、(a)は車速[km/h]を表す。また、(b)は車両の減速度を表し、図中に▲1▼で示す破線は乗員が違和感を感じない減速度の上限であり、この減速度の上限は車速が低くなるほど小さくなっている。
【0026】
なお、以下では、乗員が違和感を感じない減速度の上限を一実施の形態のコンプレッサー制御における“減速度のしきい値”とする。一実施の形態のコンプレッサー制御では、ブレーキ無しの減速時に車両の減速度がこのしきい値を超えないように制御する。
【0027】
(c)は、空気温度センサー13で検出されるエバポレーター通過後の空気温度[℃]を表す。この一実施の形態では、車速が低いときに車両の減速度をしきい値以下にするためにコンプレッサー4の吐出容量を減らし、コンプレッサー4を駆動するための動力が車両の制動力となるのを軽減する。以下では、ブレーキ無し減速時のフューエルカット中にコンプレッサー4の吐出容量を一定量だけ減らす制御を“コンプレッサー容量減制御”という。
【0028】
(c)図において、時間軸と並行に引いた破線は、エアコン運転時に乗員が不快感を感じないで許容できる車室内の限界温度であり、この一実施の形態ではほぼ10℃とする。このエアコン運転時の車室内限界温度を超えた領域では、エバポレーター通過後の空気温度が過大になって乗員に不快感を与えるため、フューエルカットリカバーを行うとともに、コンプレッサー容量減制御を解除して車室内の冷房能力を上げる。
【0029】
(d)は、ブレーキ無し減速中のフューエルカット領域を表す。図2では、4つのモード「A/Cオフ」、「A/Cオン1(通常制御)」、「A/Cオン2」、「A/Cオン3」におけるコンプレッサー制御の特性を対比して示す。「A/Cオフ」モードは、ブレーキ無し減速時にコンプレッサー4を停止(クラッチ4b開)してエアコンを稼動しないモードである。
【0030】
この「A/Cオフ」モードでは、コンプレッサー4を駆動するための動力が0で車両の制動力に加算されないため、(b)に示すように他のモードに比べて車両の減速度が低い。そのため、最も低い車速で車両の減速度がしきい値を超えることになり、(d)に示すようにブレーキ無し減速中のフューエルカット領域は最も長くなる。
【0031】
「A/Cオン1(通常制御)」モードは、ブレーキ無し減速時にコンプレッサー4を運転してエアコンを稼働させ、上述したコンプレッサー容量減制御と後述するコンプレッサー容量増制御とを行わないモードである。この「A/Cオン1(通常制御)」モードでは、(b)図の▲2▼に示すように、上述した「A/Cオフ」の場合に比べて同一車速における車両減速度が大きく、車両減速度がしきい値を超える車速が高い。そのため、(b)図の時点t3において車両の減速度がしきい値を超え、この時点t3でフューエルカットリカバーが行われるから、(d)に示すようにブレーキ無し減速中のフューエルカット領域が他のモードに比べて最も短くなる。
【0032】
なお、この「A/Cオン1(通常制御)」モードの場合には、コンプレッサー4の吐出容量の増加と減少がなく、一定の吐出容量でコンプレッサー4の運転が行われるので、エバポレーター通過後の空気温度は(c)に示すようにほぼ3℃一定で変化しない。
【0033】
「A/Cオン2」モードはコンプレッサー容量減制御のみを行うモードである。(b)に示すように、「A/Cオン1(通常制御)」モードでコンプレッサー4を運転してエアコンを稼動しているときに、車速が低くなって時点t3で車両の減速度がしきい値に達するとコンプレッサー容量減制御を開始する。そうすると、コンプレッサー4の吐出容量を減らした分だけコンプレッサー4を駆動するための動力が減少する。このコンプレッサー4の駆動力は車両の制動力になるから、コンプレッサー駆動力が減少した分だけ車両の制動力が減少し、車両の減速度は(b)の時点t3に破線で示すように急激にしきい値より低くなる。したがって、時点t3でフューエルカットリカバーを行う必要がなくなり、フューエルカットを継続することができる。
【0034】
しかし、コンプレッサー容量減制御を行っても、(b)に破線で示すように車速が低下するにつれて車両の減速度が徐々に増加し、(b)図の▲3▼に示す時点t4で車両の減速度がしきい値に達する。したがって、この時点t4でコンプレッサー容量減制御を解除するとともに、フューエルカットリカバーをしなければならない。
【0035】
一方、コンプレッサー容量減制御を行ってコンプレッサー4の吐出容量を低減すると、当然、エバポレーター8による空調風の冷却能力が低下するので、(c)に示すようにエバポレーター通過後の空気温度が上昇する。そして、ついには(c)図の▲4▼に示す時点t3’において、エバポレーター通過後の空気温度がフューエルカットリカバーと車室内の冷房能力増加を行わなければならない上限温度10℃に達する。図2に示す例では、コンプレッサー容量減制御中に車両の減速度がしきい値に達する時点t4の前の時点t3’においてエバポレーター通過後の空気温度がその上限値に達するので、この時点t3’でコンプレッサー容量減制御を解除するとともに、フューエルカットリカバーを行ってフューエルカットを終了する。
【0036】
この「A/Cオン2」モードでは、(d)に示すように、コンプレッサー容量減制御を行った分だけ「A/Cオン1(通常制御)」モードよりもフューエルカット領域が長くなり、燃費の向上が図られる。
【0037】
次に、「A/Cオン3」モードは、上述したコンプレッサー容量減制御を行うのに先立って、ブレーキ無し減速時のフューエルカット中にコンプレッサー4の吐出容量を一定量だけ増加する制御(以下、コンプレッサー容量増制御という)を行うモードである。(b)に示す「A/Cオン1(通常制御)」モードの特性からも明らかなように、ブレーキ無し減速中の車速が高いときには、車両の減速度はしきい値よりかなり低い。したがって、この状態では、車両の制動力を増加して(b)図に破線で示すように車両の減速度が増加しても、しばらくはしきい値に達することはない。つまり、コンプレッサー4の吐出容量を増加してエアコンの冷房能力を上げ、吐出容量が増加した分だけコンプレッサー4の駆動力が増加し、車両の制動力が増加しても問題はない。
【0038】
つまり、この「A/Cオン3」モードでは、ブレーキ無し減速時のフューエルカット中に、コンプレッサー容量“減”制御により車室内の冷房能力が低下するのに先立ち、コンプレッサー容量“増”制御を行って蒸気圧縮式冷媒サイクル内に蓄冷しておき、ブレーキ無し減速期間全体の冷房能力の低下を補いつつ、低速までフューエルカットを行って燃費の改善を図るものである。
【0039】
(a)に示すブレーキ無し減速を開始した時点t1においてコンプレッサー容量増制御を開始すると、吐出容量を増した分だけ車両の制動力が増加し、(b)の破線で示すように「A/Cオン1(通常制御)」時よりも減速度が増加する。また、コンプレッサー4の吐出容量を増した分だけ冷房能力が増加するため、(c)に破線で示すように時点t1からエバポレーター通過後の空気温度が徐々に低下していく。
【0040】
このままブレーキ無しの減速を続けると、車速の低下にともなって車両の減速度が増加し、時点t2で車両の減速度がしきい値に達する。このままコンプレッサー容量増制御を続けると、車両の減速度がしきい値を超えて乗員が違和感を感じるので、この時点t2でコンプレッサー容量増制御を解除する。そうすると、コンプレッサー4の吐出容量がブレーキ無し減速を開始する前の容量まで減った分だけ車両の制動力が減少し、(b)に示すように車両の減速度は「A/Cオン1(通常制御)」モードと同じになる。また、コンプレッサー4の吐出容量が減って冷房能力が減少したために、(c)に示すようにエバポレーター通過後の空気温度の低下が止まり、ほぼ一定になる。
【0041】
さらにブレーキ無し減速を続けると、(b)に示すように車速の低下にともなって車両の減速度が増加するとともに、(c)に示すようにエバポレーター通過後の空気温度も上昇する。車両の減速度がしきい値に達する時点t3において、上述した「A/Cオン2」モードと同様にコンプレッサー容量減制御を開始する。
【0042】
この「A/Cオン3」モードでは、コンプレッサー容量減制御に先立ち、コンプレッサー容量増制御を行っているので、(c)に示すように、コンプレッサー容量増制御を行わなかった「A/Cオン2」モードに比べてエバポレーター通過後の空気温度の上昇が遅くなる。つまり、(b)図と(c)図の▲5▼に示すようにコンプレッサー容量増制御時に蓄冷した分だけコンプレッサー容量減制御時のエバポレーター通過後の空気温度の上昇が遅れる。したがって、(b)に示す車両の減速度がしきい値に達する前に、エバポレーター通過後の空気温度がその上限に達しない。時点t4において車両の減速度がしきい値に達するので、この時点t4でコンプレッサー容量減制御を解除してフューエルカットリカバーを行う。
【0043】
「A/Cオン3」モードでは、(d)に示すように「A/Cオン2」モードよりもブレーキ無し減速中のフューエルカット領域が広く、十分な燃費向上を達成できる上に、「A/Cオン2」モードよりも冷房能力の低下が少なくなる。
【0044】
なお、ブレーキ無し減速時のフューエルカット中にコンプレッサー4の冷媒吐出容量を一定量だけ低減する“コンプレッサー容量減制御”における吐出容量の低減量と、ブレーキ無し減速時のフューエルカット中にコンプレッサー4の冷媒吐出容量を一定量だけ増加する“コンプレッサー容量増制御”における吐出容量の増加量は、ブレーキ無し減速を開始する車速、すなわちコンプレッサー容量増制御を開始する車速と解除する車速、およびコンプレッサー容量減制御を開始する車速と解除する車速に応じて、ブレーキ無し減速期間中の冷房能力の低下が最も少なく、かつ最も燃費の向上が図られる適当な値をシュミレーションあるいは実験により求めればよい。
【0045】
図3は、エアコン・コントローラー20で実行されるコンプレッサー制御プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、一実施の形態の動作を説明する。エアコン・コントローラー20は、エアコンスイッチ(不図示)が投入されるとこのコンプレッサー制御を繰り返し実行する。
【0046】
ステップ1において、コンプレッサー容量増制御が実行されているか否かを確認し、容量増制御中であればステップ4へ進み、容量増制御中でなければステップ2へ進む。コンプレッサー容量増制御が行われていないときは、ステップ2でコンプレッサー容量増制御の開始条件が成立しているかどうかを確認する。
【0047】
コンプレッサー容量増制御の開始条件は次の通りである。(1)車速センサー24により検出される車速が所定値α1より高いこと。この所定値α1は車速がコンプレッサー容量増制御を開始可能な車速であるか否かを判定する基準値であり、例えば50km/hとする。(2)エンジン回転センサー23により検出されるエンジン回転速度が所定範囲内であること。この所定範囲は、エンジン回転速度がコンプレッサー容量増制御を開始可能な速度であるか否かを判定する基準範囲であり、例えば1000〜1500rpmとする。(3)圧力センサー10により検出される蒸気圧縮式冷媒サイクル高圧側の冷媒圧力が所定値γ1より小さいこと。この所定値γ1は高圧側冷媒圧力がコンプレッサー容量増制御を開始可能な圧力であるか否かを判定する基準値であり、例えば1.7MPaとする。
【0048】
(4)フューエルカット中であること。このフューエルカット信号はエンジン・コントローラー22から送られる。(5)自動変速機3のロックアップ中であること。このロックアップ信号は変速機・コントローラー27から送られる。(6)空気温度センサー13により検出されるエバポレーター通過直後の空気温度が所定値θ1より高いこと。この所定値θ1はエバポレーター通過後の空気温度がコンプレッサー容量増制御を開始可能な温度であるか否かを判定する基準値であり、例えば1℃とする。
【0049】
以上の(1)〜(6)の条件をすべて満たした場合に、コンプレッサー容量増制御の開始条件が成立したとし、ステップ3へ進んで斜板コントロールバルブ4aによりピストンのストローク量を大きくし、コンプレッサー4の冷媒吐出容量を増加する。一方、(1)〜(6)の条件のいずれか一つでも満たされない場合は、コンプレッサー容量増制御の開始条件が成立していないとし、ステップ6へ進む。
【0050】
コンプレッサー容量増制御を開始した後のステップ4において、コンプレッサー容量増制御の解除を行うかどうかを確認する。この一実施の形態では、上述した(1)〜(6)の条件の内のいずれか一つでも満たされなくなった場合は、コンプレッサー容量増制御の解除を決定する。ただし、(3)の蒸気圧縮式冷媒サイクル高圧側の冷媒圧力については、コンプレッサー容量増制御の開始を決定する基準値γ1と異なる基準値γ2を設定し、高圧側冷媒圧力が基準値γ2より高くなったらコンプレッサー容量増制御の解除を決定する。この基準値γ2は例えば1.8MPaとする。
【0051】
図2による説明では、ブレーキ無し減速を開始した時点からコンプレッサー容量増制御を開始し、車両の減速度がしきい値を超えた時点t2でコンプレッサー容量増制御を解除するとしたが、車両の減速度は走行抵抗などの走行条件や積載重量などの車両条件によって変化するため、車両の減速度をしきい値と比較してコンプレッサー容量増制御の解除を決定することは最良な方法ではない。
【0052】
そこで、この一実施の形態では、上述したように(1)〜(6)の条件によりコンプレッサー容量増制御の開始と解除を決定する。なお、(2)〜(6)の条件は、エアコンを稼働した状態でブレーキ無し減速を行ったときに、通常は満たされる条件であり、しがたって、この一実施の形態では、基本的に(1)の車速の条件に基づいてコンプレッサー容量増制御の開始と解除を決定することになる。すなわち、ブレーキ無しの減速時に、車速が予め設定したα1(例えば50km/h)より高いときはコンプレッサー容量増制御を開始し、車速が設定値α1まで減速したらコンプレッサー容量増制御を解除する。
【0053】
上述した(1)〜(6)の条件の内のいずれか一つでも満たされなくなった場合はコンプレッサー容量増制御の解除を決定し、ステップ5へ進む。ステップ5では斜板コントロールバルブ4aを制御してコンプレッサー容量増制御を開始する直前の傾斜板の傾きに戻し、コンプレッサー容量増制御を解除する。
【0054】
ステップ5でコンプレッサー容量増制御を解除したとき、またはステップ2でコンプレッサー容量増制御の開始条件が成立せず、容量増制御を開始できなかった場合はステップ6へ進み、コンプレッサー容量減制御が実行されているかどうかを確認する。すでにコンプレッサー容量減制御が実行されているときはステップ9へ進み、容量減制御が実行されていないときはステップ7へ進む。
【0055】
コンプレッサー容量減制御が実行されていないときは、ステップ7で、コンプレッサー容量減制御の開始条件が成立しているかどうかを確認する。
【0056】
コンプレッサー容量減制御の開始条件は次の通りである。(11)車速が所定範囲内であること。この所定範囲は、車速がコンプレッサー容量減制御を開始可能な速度であるか否かを判定する基準範囲であり、例えば25〜40km/hとする。(12)エンジン回転速度が所定範囲内であること。この所定範囲は、エンジン回転速度がコンプレッサー容量減制御を開始可能な速度であるか否かを判定する基準範囲であり、例えば1000〜1500rpmとする。(13)蒸気圧縮式冷媒サイクル高圧側の冷媒圧力が所定値γ3より小さいこと。この所定値γ3は高圧側冷媒圧力がコンプレッサー容量減制御を開始可能な圧力であるか否かを判定する基準値であり、例えば1.2MPaとする。
【0057】
(14)フューエルカット中であること。(15)自動変速機3のロックアップ中であること。(16)エバポレーター通過直後の空気温度が所定値θ2より低いこと。この所定値θ2はエバポレーター通過後の空気温度がコンプレッサー容量減制御を開始可能な温度であるか否かを判定する基準値であり、例えば3℃とする。(17)デフロスタースイッチ(DEF SW)21がオフであること。(18)目標車室内温度が設定可能範囲の下限温度になっていないこと。なお、目標車室内温度は車室内温度設定器(不図示)により手動で設定される場合と、エアコン・コントローラー20が熱環境条件に応じて自動的に設定する場合とがある。
【0058】
以上の(11)〜(18)の条件をすべて満たした場合に、コンプレッサー容量減制御の開始条件が成立したとし、ステップ8へ進んで斜板コントロールバルブ4aによりピストンのストローク量を小さくし、コンプレッサー4の冷媒吐出容量を低減する。一方、(11)〜(18)の条件の内のいずれか一つでも満たしていない場合は、コンプレッサー容量減制御の開始条件が成立していないとし、ステップ1へ戻って上述したコンプレッサー制御を繰り返す。
【0059】
コンプレッサー容量減制御を開始した後のステップ9において、コンプレッサー容量減制御の解除を行うかどうかを確認する。この一実施の形態では、上述した(11)〜(18)の条件の内のいずれか一つでも満たされなくなった場合はコンプレッサー容量減制御の解除を決定する。ただし、(16)のエバポレーター通過後の空気温度については、コンプレッサー容量減制御の開始を決定する基準値θ2と異なる基準値θ3を設定し、エバポレーター通過後の空気温度が基準値θ3より高くなったらコンプレッサー容量減制御の解除を決定する。この基準値θ3は例えば10℃とする。
【0060】
図2による説明では、「A/Cオン1(通常制御)」モードで車両の減速度がしきい値を超える時点t3においてコンプレッサー容量減制御を開始し、コンプレッサー容量減制御中に車両の減速度がしきい値を超える時点t4でコンプレッサー容量減制御を解除するとしたが、車両の減速度は走行抵抗などの走行条件や積載重量などの車両条件によって変化するため、車両の減速度をしきい値と比較してコンプレッサー容量減制御の開始と解除を決定することは最良な方法ではない。
【0061】
そこで、この一実施の形態では、上述したように(11)〜(18)の条件によりコンプレッサー容量減制御の開始と解除を決定する。なお、(12)〜(18)の条件は、エアコンを稼働した状態でブレーキ無し減速を行ったときに、通常は満たされる条件であり、しがたって、この一実施の形態では、基本的に(11)の車速の条件に基づいてコンプレッサー容量減制御の開始と解除を決定することになる。すなわち、ブレーキ無しの減速時に、車速が予め設定したα3(例えば40km/h)になったらコンプレッサー容量減制御を開始し、車速が予め設定したα2(<α3)まで減速したらコンプレッサー容量減制御を解除する。
【0062】
上述した(11)〜(18)の条件の内のいずれか一つでも満たされなくなった場合はコンプレッサー容量減制御の解除を決定し、ステップ10へ進む。ステップ10では、斜板コントロールバルブ4aを制御してコンプレッサー容量減制御を開始する直前のピストンストローク量に戻し、コンプレッサー容量減制御を解除する。
【0063】
なお、ブレーキ無し減速時のフューエルカットリカバリーは、エアコン・コントローラー20によるコンプレッサー容量減制御の解除とは無関係に、エンジン・コントローラー22により車速が予め設定した車速、例えば25km/hまで低下したら実行される。
【0064】
ステップ10でコンプレッサー容量減制御を解除したとき、またはステップ7でコンプレッサー容量減制御の開始条件が成立せず、容量減制御を開始できなかった場合はステップ1へ戻り、上述したコンプレッサー制御を繰り返す。
【0065】
このように、上述した一実施の形態によれば、エンジン1への燃料供給を停止して減速しているときに、車両の減速度が、乗員が違和感を感じない減速度しきい値を超えないようにコンプレッサー4の冷媒吐出容量を低減するようにしたので、エアコン稼働時でも乗員に違和感を与えることなく低い車速までフューエルカットを行うことができ、燃費を向上させることができる上に、車室内の冷房能力の低下を少なくすることができる。
【0066】
また、上述した一実施の形態では、車速が予め定めた速度α1(例えば50km/h)より高いときは、車速が設定速度α1に低下するまでの間、コンプレッサー4の冷媒吐出容量を増加するようにしたので、さらに低い車速までフューエルカットを行うことができ、燃費向上を達成できる上に、車室内の冷房能力の低下をさらに少なくすることができる。
【0067】
一実施の形態ではエバポレーター通過後の空気温度が設定温度θ3(例えば10℃)を超えた場合には、コンプレッサー4の冷媒吐出容量の低減を行わないようにしたので、車室内に吹き出される空調風の温度が乗員が許容できる上限を超え、乗員に不快感を与えるのを防止できる。
【0068】
また、一実施の形態ではデフロスタースイッチ21がオンされている場合には、コンプレッサー4の冷媒吐出容量の低減を行わないようにしたので、コンプレッサー容量減制御の実行によって窓曇り除去に支障を来すのを避けることができる。
【0069】
さらに、一実施の形態では目標車室内温度が設定可能範囲の下限温度に設定されている場合には、コンプレッサー4の冷媒吐出容量の低減を行わないようにしたので、乗員の冷房意志を優先させ、クールダウン時間が長くなるのを避けることができる。
【0070】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、車速センサー24およびエンジン・コントローラー22が車両速度検出手段を、エアコン・コントローラー20が制御手段を、温度センサー13が温度検出手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0071】
上述した一実施の形態ではコンプレッサー容量増制御における吐出容量の増加量を一定とする例を示したが、車速の低下に応じて吐出容量の増加量を減らすようにしてもよい。つまり、コンプレッサー容量増制御開始直後の吐出容量の増加量を多くし、車速が低下するにつれて吐出容量の増加量を減らしていくと、車速が低下しても車両の減速度の増加が抑制され、コンプレッサー容量増制御を解除する車速が低くなる。その結果、コンプレッサー容量増制御による蓄冷量を増やすことができ、その後に引き続いてコンプレッサー容量減制御を実行しても冷房能力の低下をさらに抑制できる。
【0072】
また、上述した一実施の形態ではコンプレッサー容量減制御における吐出容量の低減量を一定とする例を示したが、車速の低下に応じて吐出容量の低減量を増やすようにしてもよい。つまり、コンプレッサー容量減制御開始直後の吐出容量の低減量を少なくし、車速が低下するにつれて吐出容量の低減量を徐々に増やしていくと、車速が低下しても車両の減速度の増加が抑制され、コンプレッサー容量減制御を解除する車速が低くなる。その結果、上述した一実施の形態の「A/Cオン3」モードの場合よりもフューエルカット領域がさらに広くなり、その分だけ燃費をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 一実施の形態の動作を示すタイムチャートである。
【図3】 一実施の形態のコンプレッサー制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2a〜2f フューエルインジェクター
3 自動変速機
3a トルクコンバーター
3b 変速機
3c ロックアップクラッチ
4 コンプレッサー
4a 斜板コントロールバルブ
4b コンプレッサークラッチ
5 コンデンサー
6 レシーバー・ドライヤー
7 エキスパンション・バルブ
8 エバポレーター
9 プーリー&ベルト
10 圧力センサー
11 空調ダクト
12 ブロアファン
13 温度センサー
20 エアコン・コントローラー
21 デフロスタースイッチ
22 エンジン・コントローラー
23 エンジン回転センサー
24 車速センサー
25 アクセル開度センサー
26 ブレーキスイッチ
27 変速機・コントローラー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle air conditioner.
[0002]
[Prior art]
When the vehicle decelerates, the fuel supply to the engine is stopped to improve fuel efficiency (hereinafter referred to as fuel cut), and the fuel supply is resumed when the vehicle is slow (hereinafter referred to as fuel cut recover). When the air conditioner is in operation, the power to drive the compressor is added to the braking force of the vehicle, and the vehicle deceleration is greater than when the air conditioner is stopped. There is known a vehicle air conditioner that suppresses the uncomfortable feeling given to the passenger (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
Prior art documents related to the invention of this application include the following.
[Patent Document 1]
JP 2002-172931 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional vehicle air conditioner described above has a problem in that sufficient fuel consumption cannot be improved because fuel cut recovery is performed at a high vehicle speed during deceleration while the air conditioner is operating.
[0005]
The present invention provides a vehicle air conditioner that cools the passenger compartment while performing fuel cut when the vehicle is decelerated.
[0006]
The present invention is used in a vehicle in which fuel supply to an engine is stopped when the vehicle is decelerated, a condenser for exchanging heat between refrigerant discharged from a variable displacement compressor and outside air, an expansion valve, and a blower fan In an air conditioner that circulates the air blown by the evaporator and cools the interior of the vehicle and cools the vehicle interior, vehicle speed detection means that detects the speed and deceleration of the vehicle, and control means that controls the refrigerant discharge capacity of the compressor, The control means has a deceleration threshold value that does not cause the passenger to feel uncomfortable with respect to the vehicle speed, and is detected by the vehicle speed detection means when the fuel supply to the engine is stopped and the vehicle is decelerating. Controls the refrigerant discharge capacity of the compressor so that the vehicle deceleration does not exceed the deceleration threshold corresponding to the vehicle speed detected by the vehicle speed detection means.In addition, the reduction amount of the refrigerant discharge capacity of the compressor is increased as the speed of the vehicle decreases.
[0007]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to perform fuel cut to a low vehicle speed without giving a sense of incongruity to the occupant even when the air conditioner is operating, and it is possible to improve fuel efficiency and reduce a decrease in cooling capacity in the passenger compartment. it can.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows the configuration of an embodiment. The
[0009]
In this embodiment, a vehicle having an automatic transmission with a lockup clutch will be described as an example. However, instead of the automatic transmission with a lockup clutch, a CVT (Continuously Variable Transmission) with a lockup function is provided. The present invention can also be applied to other vehicles.
[0010]
The vapor compression refrigerant cycle of an air conditioner (air conditioner) includes a
[0011]
The
[0012]
The
[0013]
The
[0014]
The expansion valve 7 is an expansion valve that vaporizes a high-pressure liquid refrigerant into a low-pressure mist refrigerant. The
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
The transmission /
[0018]
The
[0019]
In the state where the fuel cut is being performed, the fuel cut is performed because the friction of the
[0020]
Generally, when both the accelerator pedal and the brake pedal are released while the vehicle is running, the vehicle is slowly decelerated by the engine brake. The engine brake includes power for rotating the alternator and the
[0021]
However, in a vehicle equipped with an automatic transmission (AT) or CVT, if the fuel cut is performed by decelerating with both the accelerator pedal and the brake pedal released, the deceleration does not change according to the vehicle speed, or the vehicle speed The lower the value, the higher the deceleration. Even in a vehicle equipped with such an automatic transmission or CVT, for example, when the vehicle speed is 45 km / h or higher, the deceleration of the vehicle is larger than the upper limit of the deceleration at which the passenger does not feel strange even if fuel cut is performed. No problem.
[0022]
However, as the vehicle speed decreases, the upper limit of deceleration at which the occupant does not feel discomfort decreases, whereas the actual vehicle deceleration does not change or conversely increases, so at a certain vehicle speed, for example, about 35 km / h The actual deceleration of the vehicle exceeds the upper limit of the deceleration at which the occupant does not feel uncomfortable, and the occupant feels uncomfortable at a vehicle speed below that. Therefore, the fuel cut recovery cannot be performed at a vehicle speed at which the actual vehicle deceleration and the upper limit of the deceleration at which the occupant does not feel discomfort match, and the fuel cut cannot be performed at a vehicle speed lower than that.
[0023]
As described above, when the air conditioner /
[0024]
However, if the fuel cut recovery is performed at a higher vehicle speed when the air conditioner / compressor is in operation and the fuel cut is prohibited at a lower vehicle speed, the range of the vehicle speed at which the fuel cut can be performed becomes narrow, and the fuel consumption deteriorates.
[0025]
In this embodiment, the discharge capacity of the
[0026]
In the following description, the upper limit of deceleration at which the passenger does not feel uncomfortable is defined as a “deceleration threshold value” in the compressor control according to the embodiment. In the compressor control according to the embodiment, control is performed so that the deceleration of the vehicle does not exceed the threshold during deceleration without braking.
[0027]
(c) represents the air temperature [° C.] after passing through the evaporator detected by the
[0028]
(c) In the figure, the broken line drawn in parallel with the time axis is the limit temperature in the passenger compartment that can be tolerated without causing the passengers to feel uncomfortable during the air conditioner operation. In this embodiment, the broken line is approximately 10 ° C. In the region where the vehicle interior limit temperature is exceeded during air conditioning operation, the air temperature after passing the evaporator becomes excessive and unpleasant to the passengers. Therefore, fuel cut recovery is performed and the compressor capacity reduction control is canceled and the vehicle is released. Increase indoor cooling capacity.
[0029]
(d) represents a fuel cut area during deceleration without a brake. In FIG. 2, the characteristics of compressor control in the four modes “A / C off”, “A / C on 1 (normal control)”, “A / C on 2”, and “A / C on 3” are compared. Show. The “A / C off” mode is a mode in which the
[0030]
In this “A / C off” mode, since the power for driving the
[0031]
The “A / C on 1 (normal control)” mode is a mode in which the
[0032]
In the “A / C on 1 (normal control)” mode, the discharge capacity of the
[0033]
The “A / C on 2” mode is a mode in which only compressor capacity reduction control is performed. As shown in (b), when the
[0034]
However, even if the compressor capacity reduction control is performed, the deceleration of the vehicle gradually increases as the vehicle speed decreases as shown by the broken line in (b), and (b) at time t4 shown in FIG. The deceleration reaches a threshold value. Therefore, at this point in time t4, the compressor capacity reduction control must be canceled and the fuel cut recovered.
[0035]
On the other hand, when the compressor capacity reduction control is performed to reduce the discharge capacity of the
[0036]
In the “A / C on 2” mode, as shown in (d), the fuel cut region becomes longer than the “A / C on 1 (normal control)” mode by the amount of compressor capacity reduction control, and the fuel consumption is reduced. Is improved.
[0037]
Next, in the “A / C on 3” mode, prior to the above-described compressor capacity reduction control, the discharge capacity of the
[0038]
In other words, in this “A / C on 3” mode, during the fuel cut during deceleration without brake, the compressor capacity “increase” control is performed before the cooling capacity of the vehicle interior decreases due to the compressor capacity “decrease” control. Thus, cold storage is performed in the vapor compression refrigerant cycle, and fuel cut is performed to a low speed to improve fuel consumption while compensating for a decrease in cooling capacity over the entire deceleration period without brake.
[0039]
When the compressor capacity increase control is started at the time point t1 when the brakeless deceleration shown in (a) is started, the braking force of the vehicle increases by the increase in the discharge capacity. As shown by the broken line in (b), “A / C Deceleration increases compared to “On 1 (normal control)”. Further, since the cooling capacity is increased by the increase in the discharge capacity of the
[0040]
If deceleration without brake is continued, the vehicle deceleration increases as the vehicle speed decreases, and the vehicle deceleration reaches the threshold at time t2. If the compressor capacity increase control is continued as it is, the deceleration of the vehicle exceeds the threshold value and the occupant feels uncomfortable, so the compressor capacity increase control is canceled at this time t2. Then, the braking force of the vehicle is reduced by the amount that the discharge capacity of the
[0041]
If deceleration without brake is continued, the deceleration of the vehicle increases as the vehicle speed decreases as shown in (b), and the air temperature after passing through the evaporator also increases as shown in (c). At the time point t3 when the deceleration of the vehicle reaches the threshold value, the compressor capacity reduction control is started in the same manner as in the “A / C on 2” mode described above.
[0042]
In this “A / C on 3” mode, the compressor capacity increasing control is performed prior to the compressor capacity decreasing control. Therefore, as shown in FIG. The air temperature rises after passing through the evaporator is slower than in the "" mode. That is, as shown in (5) in FIGS. 5 (b) and (c), the rise in the air temperature after passing through the evaporator during the compressor capacity reduction control is delayed by the amount of cool storage during the compressor capacity increase control. Therefore, the air temperature after passing through the evaporator does not reach the upper limit before the vehicle deceleration shown in (b) reaches the threshold value. At time t4, the vehicle deceleration reaches a threshold value. At this time t4, the compressor capacity reduction control is canceled and fuel cut recovery is performed.
[0043]
In the “A / C on 3” mode, as shown in (d), the fuel cut area during deceleration without brake is wider than in the “A / C on 2” mode, and sufficient fuel consumption can be improved. The cooling capacity decreases less than the “/ C on 2” mode.
[0044]
It should be noted that the amount of discharge capacity reduction in the “compressor capacity reduction control” that reduces the refrigerant discharge capacity of the
[0045]
FIG. 3 is a flowchart showing a compressor control program executed by the
[0046]
In
[0047]
The starting conditions for the compressor capacity increase control are as follows. (1) The vehicle speed detected by the
[0048]
(4) The fuel cut is in progress. This fuel cut signal is sent from the
[0049]
When all of the above conditions (1) to (6) are satisfied, it is assumed that the condition for starting the compressor capacity increase control is satisfied, and the routine proceeds to step 3 where the stroke amount of the piston is increased by the swash plate control valve 4a. 4 refrigerant discharge capacity is increased. On the other hand, if any one of the conditions (1) to (6) is not satisfied, it is determined that the start condition for the compressor capacity increase control is not satisfied, and the process proceeds to step 6.
[0050]
In
[0051]
In the description with reference to FIG. 2, the compressor capacity increase control is started from the time when deceleration without brake is started, and the compressor capacity increase control is canceled at time t <b> 2 when the vehicle deceleration exceeds the threshold value. Therefore, it is not the best method to determine the cancellation of the compressor capacity increase control by comparing the deceleration of the vehicle with a threshold value.
[0052]
Therefore, in this embodiment, as described above, the start and release of the compressor capacity increase control are determined according to the conditions (1) to (6). The conditions (2) to (6) are normally satisfied when the brakeless deceleration is performed while the air conditioner is in operation. Therefore, in this embodiment, basically, The start and release of the compressor capacity increase control are determined based on the vehicle speed condition (1). That is, when the vehicle speed is higher than a preset α1 (for example, 50 km / h) during deceleration without a brake, the compressor capacity increase control is started, and when the vehicle speed is reduced to the set value α1, the compressor capacity increase control is canceled.
[0053]
If any one of the above conditions (1) to (6) is not satisfied, it is determined to cancel the compressor capacity increase control, and the process proceeds to step 5. In
[0054]
When the compressor capacity increase control is canceled in
[0055]
If the compressor capacity reduction control is not being executed, it is checked in step 7 whether the start condition for the compressor capacity reduction control is satisfied.
[0056]
The starting conditions for compressor capacity reduction control are as follows. (11) The vehicle speed is within a predetermined range. This predetermined range is a reference range for determining whether or not the vehicle speed is a speed at which the compressor capacity reduction control can be started, and is set to 25 to 40 km / h, for example. (12) The engine speed is within a predetermined range. This predetermined range is a reference range for determining whether or not the engine rotation speed is a speed at which the compressor capacity reduction control can be started, and is set to 1000 to 1500 rpm, for example. (13) The refrigerant pressure on the high pressure side of the vapor compression refrigerant cycle is smaller than a predetermined value γ3. The predetermined value γ3 is a reference value for determining whether or not the high-pressure side refrigerant pressure is a pressure at which the compressor capacity reduction control can be started, and is set to 1.2 MPa, for example.
[0057]
(14) The fuel cut is in progress. (15) The
[0058]
When all of the above conditions (11) to (18) are satisfied, it is assumed that the compressor capacity reduction control start condition is satisfied, and the routine proceeds to step 8 where the piston stroke amount is reduced by the swash plate control valve 4a. 4 refrigerant discharge capacity is reduced. On the other hand, if any one of the conditions (11) to (18) is not satisfied, it is determined that the condition for starting the compressor capacity reduction control is not satisfied, and the process returns to step 1 to repeat the above-described compressor control. .
[0059]
In step 9 after starting the compressor capacity reduction control, it is confirmed whether or not the compressor capacity reduction control is to be canceled. In this embodiment, when any one of the above conditions (11) to (18) is not satisfied, the release of the compressor capacity reduction control is determined. However, for the air temperature after passing through the evaporator in (16), a reference value θ3 different from the reference value θ2 that determines the start of the compressor capacity reduction control is set, and the air temperature after passing through the evaporator becomes higher than the reference value θ3. Decide to cancel the compressor capacity reduction control. This reference value θ3 is 10 ° C., for example.
[0060]
In the description with reference to FIG. 2, the compressor capacity reduction control is started at time t3 when the vehicle deceleration exceeds the threshold value in the “A / C on 1 (normal control)” mode, and the vehicle deceleration is performed during the compressor capacity reduction control. Compressor capacity reduction control is released at time t4 when the value exceeds the threshold, but the vehicle deceleration changes depending on the driving conditions such as driving resistance and the vehicle conditions such as loading weight. It is not the best method to determine the start and release of compressor capacity reduction control compared to.
[0061]
Therefore, in this embodiment, as described above, the start and release of the compressor capacity reduction control are determined according to the conditions (11) to (18). The conditions (12) to (18) are normally satisfied when the brakeless deceleration is performed with the air conditioner operating. Therefore, in this embodiment, basically, The start and release of the compressor capacity reduction control are determined based on the vehicle speed condition of (11). In other words, during deceleration without brakes, compressor capacity reduction control starts when the vehicle speed reaches a preset α3 (eg, 40 km / h), and when the vehicle speed decreases to a preset α2 (<α3), the compressor capacity reduction control is canceled. To do.
[0062]
If any one of the above conditions (11) to (18) is not satisfied, it is determined to cancel the compressor capacity reduction control, and the process proceeds to Step 10. In
[0063]
The fuel cut recovery at the time of deceleration without brake is executed when the vehicle speed is reduced to a preset vehicle speed, for example, 25 km / h, by the
[0064]
When the compressor capacity reduction control is released in
[0065]
As described above, according to the embodiment described above, when the fuel supply to the
[0066]
In the embodiment described above, when the vehicle speed is higher than a predetermined speed α1 (for example, 50 km / h), the refrigerant discharge capacity of the
[0067]
In one embodiment, when the air temperature after passing through the evaporator exceeds a set temperature θ3 (for example, 10 ° C.), the refrigerant discharge capacity of the
[0068]
Further, in the embodiment, when the
[0069]
Furthermore, in one embodiment, when the target passenger compartment temperature is set to the lower limit temperature of the settable range, the refrigerant discharge capacity of the
[0070]
The correspondence between the constituent elements of the claims and the constituent elements of the embodiment is as follows. That is, the
[0071]
In the above-described embodiment, an example in which the increase amount of the discharge capacity in the compressor capacity increase control is made constant, but the increase amount of the discharge capacity may be reduced according to the decrease in the vehicle speed. In other words, increasing the increase in the discharge capacity immediately after the start of the compressor capacity increase control, and decreasing the increase in the discharge capacity as the vehicle speed decreases, the increase in the deceleration of the vehicle is suppressed even if the vehicle speed decreases, The vehicle speed for canceling the compressor capacity increase control is lowered. As a result, the amount of cold storage by the compressor capacity increase control can be increased, and even if the compressor capacity decrease control is subsequently executed, a decrease in cooling capacity can be further suppressed.
[0072]
In the above-described embodiment, an example in which the reduction amount of the discharge capacity in the compressor capacity reduction control is made constant is shown. However, the reduction amount of the discharge capacity may be increased as the vehicle speed decreases. In other words, if the amount of reduction in the discharge capacity immediately after the start of the compressor capacity reduction control is reduced and the amount of reduction in the discharge capacity is gradually increased as the vehicle speed decreases, the increase in vehicle deceleration is suppressed even if the vehicle speed decreases. Thus, the vehicle speed for canceling the compressor capacity reduction control is lowered. As a result, the fuel cut region becomes wider than in the “A / C on 3” mode of the above-described embodiment, and the fuel efficiency can be further improved by that amount.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of an embodiment.
FIG. 2 is a time chart showing the operation of the embodiment.
FIG. 3 is a flowchart illustrating compressor control according to an embodiment.
[Explanation of symbols]
1 engine
2a ~ 2f Fuel injector
3 Automatic transmission
3a Torque converter
3b transmission
3c Lock-up clutch
4 Compressor
4a Swash plate control valve
4b Compressor clutch
5 condenser
6 Receiver dryer
7 Expansion valve
8 Evaporator
9 Pulley & Belt
10 Pressure sensor
11 Air conditioning duct
12 Blower Fan
13 Temperature sensor
20 Air conditioner controller
21 Defroster switch
22 Engine controller
23 Engine rotation sensor
24 Vehicle speed sensor
25 Accelerator position sensor
26 Brake switch
27 Transmission / Controller
Claims (6)
車両の速度と減速度を検出する車両速度検出手段と、
前記コンプレッサーの冷媒吐出容量を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、車両の速度に対する乗員が違和感を感じない減速度しきい値を有し、エンジンへの燃料供給を停止して減速しているときに、前記車両速度検出手段により検出された車両の減速度が、前記車両速度検出手段により検出された車両の速度に応じた前記減速度しきい値を超えないように、前記コンプレッサーの冷媒吐出容量を制御するとともに、前記車両の速度が低下するにつれて前記コンプレッサーの冷媒吐出容量の低減量を増やすことを特徴とする車両用空調装置。An air conditioner used in a vehicle that stops fuel supply to an engine when the vehicle decelerates, a refrigerant that exchanges heat between the refrigerant discharged from the variable displacement compressor and the outside air, an expansion valve, and a blower In the air conditioner that circulates to the evaporator that cools the air blown by the fan and cools the passenger compartment,
Vehicle speed detecting means for detecting the speed and deceleration of the vehicle;
Control means for controlling the refrigerant discharge capacity of the compressor,
The control means has a deceleration threshold value that does not make the passenger feel uncomfortable with respect to the speed of the vehicle, and the vehicle detected by the vehicle speed detection means when the fuel supply to the engine is stopped and decelerated. The refrigerant discharge capacity of the compressor is controlled so that the deceleration of the vehicle does not exceed the deceleration threshold value corresponding to the vehicle speed detected by the vehicle speed detection means , and the vehicle speed decreases. As the vehicle air conditioner increases, the refrigerant discharge capacity of the compressor is increased .
前記制御手段は、前記車両の速度が予め定めた車速範囲内にあるときに前記コンプレッサーの冷媒吐出容量の低減を行うことを特徴とする車両用空調装置。 The vehicle air conditioner characterized in that the control means reduces the refrigerant discharge capacity of the compressor when the speed of the vehicle is within a predetermined vehicle speed range.
前記エバポレーターを通過した空気の温度を検出する温度検出手段を備え、 Temperature detecting means for detecting the temperature of the air that has passed through the evaporator,
前記制御手段は、前記エバポレーターを通過した空気の温度が予め定めた温度を超えた場合には、前記コンプレッサーの冷媒吐出容量の低減を行わないことを特徴とする車両用空調装置。 The vehicle air conditioner characterized in that the control means does not reduce the refrigerant discharge capacity of the compressor when the temperature of the air that has passed through the evaporator exceeds a predetermined temperature.
前記制御手段は、車両の窓曇り除去装置が作動している場合には、前記コンプレッサーの冷媒吐出容量の低減を行わないことを特徴とする車両用空調装置。 The vehicle air conditioner is characterized in that the control means does not reduce the refrigerant discharge capacity of the compressor when the vehicle window defogging device is operating.
前記制御手段は、目標車室内温度が設定可能範囲の下限温度に設定されている場合には、前記コンプレッサーの冷媒吐出容量の低減を行わないことを特徴とする車両用空調装置。 The vehicle air conditioner characterized in that the control means does not reduce the refrigerant discharge capacity of the compressor when the target vehicle interior temperature is set to a lower limit temperature within a settable range.
前記制御手段は、前記車両の速度が予め定めた速度(ただし、この速度は前記車速範囲より高いものとする)より高いときは、前記車両の速度が前記予め定めた速度に低下するまでの間、前記コンプレッサーの冷媒吐出容量を増加することを特徴とする車両用空調装置。 When the speed of the vehicle is higher than a predetermined speed (provided that this speed is higher than the vehicle speed range), the control means waits until the speed of the vehicle decreases to the predetermined speed. A vehicle air conditioner that increases the refrigerant discharge capacity of the compressor.
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