JP4345011B2 - 窓ガラス用の防犯センサシステム - Google Patents

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Description

本発明は窓ガラスを破壊して不審者が侵入することを防止する窓ガラス用の防犯センサシステムに関する。
特許文献1,2には、マイクロ波を検知可能エリアに向けて発信し、人体からの反射波を受信して人体を検知する第1のセンサと、検知可能エリアと重なる第2の検知可能エリア内に存在する人体からの赤外線を受けて人体を検知する第2のセンサとを併有する組み合わせセンサシステムが開示されている。第1センサと第2センサとの検出原理が異なるため、互いの欠点を補いあって人体の検出精度を高めることができる。
特開平11−39574号公報 特開平7−29076号公報
しかしながら上記した従来技術に係るセンサシステムによれば、窓ガラスの破壊を検出対象とするものではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、第1空間と第2空間とを仕切る窓ガラスを破壊して第1空間から第2空間に向けて侵入する不審者を検知するのに有利な窓ガラス用の防犯センサシステムを提供することを課題とする。
発明に係る窓ガラス用の防犯センサシステムは、第1空間と第2空間と仕切る窓ガラス付近に設置される窓ガラス用の防犯センサシステムにおいて、窓ガラスで仕切られる第1空間側に第1人体検知可能エリアを有する第1センサと、窓ガラスで仕切られる第2空間側に第2人体検知可能エリアに有する第2センサとを具備しており、第2センサの第2人体検知可能エリアは、窓ガラスが破壊されたとき、窓ガラスの破壊空間部分を介して第1空間に拡張されることを特徴とするものである。
発明に係る窓ガラス用の防犯センサシステムによれば、第1センサは、窓ガラスで仕切られる室外等の第1空間側に第1人体検知可能エリアを有するため、室外等の第1空間側の第1人体検知可能エリアに存在する人体を検知する。第2センサは、窓ガラスで仕切られる室内等の第2空間側に第2人体検知可能エリアに有するため、室内等の第2空間側の第2人体検知可能エリアに存在する人体を検知する。第1空間と第2空間と仕切る窓ガラスが破壊されたとき、第2センサの第2人体検知可能エリアは、窓ガラスの破壊空間部分を介して第1空間に拡張される。このように窓ガラスが破壊されたとき、第2センサの第2人体検知可能エリアが、窓ガラスの破壊空間部分を介して第1空間に拡張されれば、不審者が第1空間から第2空間に侵入する前に不審者を検知することができ、防犯上有利である。
ここで、(a)及び(b)の項目が同時にまたは一定時間以内に生じたとき、窓ガラスの破壊と判定することができる。
(a)前記第1センサにより人体検知信号が出力される
(b)前記第2センサにより人体検知信号が出力され
本発明によれば、窓ガラスを破壊して第1空間から第2空間に侵入する不審者を検知するのに有利な窓ガラス用の防犯センサシステムを提供することができる。第1空間と第2空間と仕切る窓ガラスが破壊されたとき、第2センサの第2人体検知可能エリアは、窓ガラスの破壊空間部分を介して第1空間に拡張される。このように窓ガラスが破壊されたとき、第2センサの第2人体検知可能エリアが、窓ガラスの破壊空間部分を介して第1空間に拡張されれば、不審者が第1空間から第2空間に侵入する前に不審者を検知することができ、防犯上有利である。ここで、窓ガラスの破壊とは、窓ガラスを割る形態、窓ガラスを構造物から外す形態を含む。
発明に係る窓ガラス用の防犯センサシステムは、第1空間と第2空間と仕切る窓ガラス付近に設置される窓ガラス用の防犯センサシステムにおいて、窓ガラスで仕切られる第1空間側に第1人体検知可能エリアを有する第1センサと、窓ガラスで仕切られる第2空間側に第2人体検知可能エリアに有する第2センサとを具備する。窓ガラスは、家屋、ビル、移動体等の構造物に設けられており、第1空間と第2空間とを仕切るものである。窓ガラスが室内と室外との境界に設けられているときには、第1空間としては室外を採用でき、第2空間としては室内を採用できる。窓ガラスが構造物の室内同士の境界に設けられているときには、第1空間及び第2空間ともに室内となる。
窓ガラスは無機系ガラスでも、有機系ガラスでも良い。窓ガラスとしては、人が出入りする窓開口を開閉するもの、換気用の開口を開閉するもの、ドアに設けられている投光用の開口を閉鎖するものでも良い。
第2センサの第2人体検知可能エリアは第2空間に存在するが、窓ガラスが破壊されたとき、窓ガラスの破壊空間部分を介して第1空間に拡張される。このように窓ガラスが破壊されたとき、第2センサの第2人体検知可能エリアが、窓ガラスの破壊空間部分を介して第1空間に拡張されれば、不審者が第2空間に侵入する前に不審者を検知することができ、防犯上有利である。
第1センサは第1空間(例えば室外)または第2空間(例えば室内)に設置されており、窓ガラスを透過する電磁波に基づいて、窓ガラスで仕切られる第1空間側の第1人体検知可能エリアに存在する人体を検知する形態を例示できる。殊に、第1センサは、第2空間に設置されており、窓ガラスを透過可能な電磁波を第2空間から窓ガラスを透過させて第1空間の第1人体検知可能エリアに向けて発信し、第1空間の第1人体検知可能エリアに存在する人体からの反射波を窓ガラスを透過させて第2空間で受信して人体を検知するセンサである形態を例示できる。このような第1センサに係る電磁波としては、可視光線よりも低周波の電磁波を例示できる。このようなものとしてはマイクロ波が挙げられる。
場合によっては、第1センサに係る電磁波としては、可視光線の電磁波を例示できる。従って、第1センサとしてはマイクロ波を発信および受信するマイクロ波センサ、あるいは、可視光を発信および受信する可視光センサ、あるいは、レーザビームを発信および受信するセンサを例示できる。マイクロ波は窓ガラス透過性を有するため、第1センサが第2空間側に配置されているときであっても、窓ガラスを透過して、反対側の第1空間の不審者を検知できる。
上記した第1センサとしては、第2空間に設置され第1空間側の第1人体検知可能エリアに存在する人体を、窓ガラスを透過する電磁波に基づいて検知するセンサの他に、第1空間に設置され第1空間側の第1人体検知可能エリアに存在する人体を赤外線に基づいて検知する赤外線センサ、または、第1空間側の人体検知可能エリアに存在する人体を超音波に基づいて検知する超音波センサであっても良い。赤外線は、可視光よりも波長の長い領域の電磁波である。赤外線センサは人体から放射された赤外線を検知するものであり、量子型でも熱型でも良い。熱型の赤外線センサとしては、赤外線により熱起電力を発生させるもの、赤外線により電荷を発生させる焦電効果を用いるもの、赤外線により電気抵抗を変化させるもの、赤外線により封入ガスの体積膨張を用いるもの等の公知の赤外線センサを採用できる。
第2センサとしては、第2空間側の第2人体検知可能エリアに存在する人体からの電磁波を受信して人体を検知するセンサである形態を例示できる。具体的には、第2センサとしては、窓ガラスの透過が第1センサの電磁波よりも抑制されている電磁波に基づいて、第2空間側の第2人体検知可能エリアに存在する人体を検知する形態を例示できる。第2センサとしては、人体から放射させる赤外線を検知する赤外線センサを例示できる。赤外線センサは量子型でも熱型でも良い。第2センサを構成する赤外線センサとしては、赤外線により熱起電力を発生させるもの、赤外線により電荷を発生させる焦電効果を用いるもの、赤外線により電気抵抗を変化させるもの、赤外線により封入ガスの体積膨張を用いるもの等の公知の赤外線センサを採用できる。
第1センサ及び第2センサとしては、共通の基体に装備されている形態を例示できる。この場合、メイテナンス性及び取付性が向上する。更にセンシング回路も基体にまとめて搭載させることができる。
発明に係る窓ガラス用の防犯センサシステムによれば、(a)及び(b)の項目が同時にまたは一定時間以内に生じたとき、窓ガラスの破壊と判定する判定手段を有する形態を例示できる。
(a)第1センサにより人体検知信号が出力される
(b)第2センサにより人体検知信号が出力される
この場合、防犯モードと防犯解除モードとを切り替えることができ、防犯モードにおいて(a)及び(b)の項目が同時にまたは一定時間以内に生じたとき、判定手段は、窓ガラスの破壊と判定することが好ましい。防犯解除モードであれば、(a)及び(b)の項目が同時にまたは一定時間以内に生じたとしても、判定手段は、不審者の侵入と判定しないことが好ましい。
また、発明に係る窓ガラス用の防犯センサシステムによれば、(a)(b)の項目が同時にまたは一定時間以内に生じたとき、窓ガラスが破壊され、破壊した窓ガラスから窓ガラスの破壊と判定する判定手段を有する形態を例示できる。本明細書によれば、窓ガラスの破壊とは、窓ガラスを割る形態、窓ガラスを構造物から外す形態を含む。
(a)第1センサにより人体検知信号が出力される
(b)第2センサにより人体検知信号が出力される
ここで、(a)(b)の項目が同時にまたは一定時間以内に生じたときには、窓ガラスの破壊に基づく不審者の侵入である頻度が高いため、判定手段は窓ガラスの破壊と判定する。この場合にも、防犯モードと防犯解除モードとを切り替えることができる。防犯解除モードにおいて、(a)及び(b)の項目が同時にまたは一定時間以内に生じたとしても、家人による行為と推定されるため、判定手段は、窓ガラスの破壊と判定しないことが好ましい。
また、第1発明に係る窓ガラス用の防犯センサシステムによれば、(a)(b)(c)の項目が時間的にこの順に生じたとき、窓ガラスの破壊と判定する判定手段を有する形態を例示できる。
(a)第1センサにより人体検知信号が出力される
(b)第2センサにより人体検知信号が出力されると共に、第2センサにより人体検知信号が出力される
(c)第2センサにより人体検知信号が出力される
(a)(b)(c)の項目がこの順に生じたときには、窓ガラスの破壊に基づく不審者の侵入である頻度がかなり高いため、判定手段は窓ガラスの破壊と判定する。この場合にも、防犯モードと防犯解除モードとを切り替えることができる。
防犯解除モードにおいて、(a)(b)(c)の項目がこの順に生じたとしても、判定手段は窓ガラスの破壊と判定しないことが好ましい。
また、発明に係る窓ガラス用の防犯センサシステムによれば、第1空間と第2空間と仕切る窓ガラス付近に設置されるセンサを有する窓ガラス用の防犯センサシステムにおいて、センサは、第1空間の人体検知可能エリアに向けて電磁波を発信するものとすることができる。この場合、窓ガラスは、センサから発信させた電磁波が窓ガラスを透過することを抑える電磁波バリヤ性を有していることが好ましい。センサは、窓ガラスが破壊されたとき、窓ガラスの破壊部分を介して第1空間の人体検知可能エリアに向けて発信され第1空間の人体検知可能エリアに存在する人体から反射された電磁波を窓ガラスの破壊部分を介して受信することにより人体を検知する。窓ガラスに上記電磁波バリヤ性を持たせる場合には、金属粉、金属膜、セラミックス粉、セラミックス薄膜等のバリヤ物質を窓ガラスに配合したり、貼り付けたりできる。
また本発明に係る窓ガラス用の防犯センサシステムによれば、窓ガラスは、召し合わせ部を備えており、窓ガラスの正面視において、センサは窓ガラスの召し合わせ部から離間して配置されている形態を例示できる。この場合、センサは窓ガラスの召し合わせ部から離間して配置されているため、センサが発信または受信する電磁波の伝播が召し合わせ部で妨げられることが抑制され、センシングを良好に行うことができる。
センサが不審者を検知したとき、不審者に警告する警告手段、不審者を威嚇する威嚇手段、または、不審者が侵入した室内等の第2空間を閉鎖する閉鎖手段に作動信号を出力する形態を例示できる。警告手段または威嚇手段としては、不審者の五感に対して警告または威嚇するものが好ましい。例えば、発光による威嚇手段、音響による威嚇手段、映像による威嚇手段、臭いによる威嚇手段、痛みによる威嚇手段が例示される。閉鎖手段としては、不審者が侵入する室内等の第2空間に繋がるドア、不審者が侵入する室内等の第2空間に装備されているシャッターを例示できる。
以下、本発明の実施例1について図1〜図9を参照しつつ具体的に説明する。窓ガラス用の防犯センサシステムは、図1に示すように、構造物2の第1空間としての室外21と第2空間としての室内22とを仕切る窓ガラス3の付近に設置されている。この防犯センサシステム1は、窓ガラス3の室外21側に第1人体検知可能エリア40を有する第1センサ4と、窓ガラス3の室内22側に第2人体検知可能エリア50に有する第2センサ5とを備える。窓ガラス3は開閉されるものであり、家屋、ビル、移動体等の構造物2の壁部23に形成されている開口に設けられている。室内22は床面22rを有する。
第1センサ4は室内22に設置されており、窓ガラス3を透過可能な電磁波としてのマイクロ波を室内22から窓ガラス3を透過させて室外21の第1人体検知可能エリア40に向けて発信する能動型センサである。そして第1センサ4は、室外21の第1人体検知可能エリア40に存在する人体からの反射波を、窓ガラス3を透過させて室内22で受信して、第1人体検知可能エリア40に存在する人体をドップラー効果により検知する。このような第1センサ4は、不審者等のように動く対象物の検知に有利である。マイクロ波を用いれば、窓ガラス3の周囲にエアコンの室外機が設置されているときであっても、温風等の影響を回避できるため、誤検知を抑えることができる。
第2センサ5は窓ガラス3の近傍において室内22に設けられており、室内22側の第2人体検知可能エリア50に存在する人体からの電磁波を受信して人体を検知する。具体的には、第2センサ5は、窓ガラス3の透過が第1センサ4の電磁波よりも抑制されている電磁波としての赤外線に基づいて、第2人体検知可能エリア50に存在する人体を検知する。
第2センサ5で検知する第2人体検知可能エリア50は窓ガラス3が存在しないとしたら、本来的には室外にも至るものである。しかし窓ガラス3が存在するため、第2センサ5で検知する検出可能エリアは窓ガラス3により制約されている。従って、図面の複雑化を避けるため、第2センサ5で検知する第2人体検知可能エリア50の主たるエリアは室内22側に記載されている。
上記したように第2センサ5は、人体から放射させる赤外線を検知し、人体と周囲との温度差により不審者9Mを検知する受動型の赤外線センサで形成されている。ここで、赤外線センサは量子型でも熱型でも良い。第2センサ5を構成する赤外線センサとしては、赤外線により熱起電力を発生させるもの、赤外線により電荷を発生させる焦電効果を用いるもの、赤外線により電気抵抗を変化させるもの、赤外線により封入ガスの体積膨張を用いるもの等の公知の赤外線センサを採用できる。このような第2センサ5は、人体のように熱を放射する対象物の検知に有利である。
換言すると、第2センサ5の第2人体検知可能エリア50は、窓ガラス3が破壊されていないときには、室内22側に存在する。第2センサ5は、窓ガラス3が破壊されていないときには、室外21側に存在する人体から放射される赤外線を基本的には検知できないためである。しかしながら窓ガラス3が破壊されたときには、第2センサ5の第2人体検知可能エリア50は、窓ガラス3の破壊空間部分30を介して室外21側に拡張される。第2人体検知可能エリア50の拡張検知エリアを51として示す(図4参照)。従って、窓ガラス3が破壊されたときには、窓ガラス3の破壊空間部分30を介して、室外21側の拡張検知エリア51に存在する人体から放射される赤外線を検知できる。上記したように窓ガラス3が破壊されたとき、第2センサ5による第2人体検知可能エリア50が、窓ガラス3の破壊空間部分30を介して室外21に拡張されるため、不審者9Mが室内22に侵入する動作の途中において、不審者9Mを早期に検知することができ、防犯上有利である。
図6に示すように、第1センサ4は、発振回路4a、ガンオシレータ4b、マイクロ波を発信する発信アンテナ4c、マイクロ波の反射波を受信する受信アンテナ4d、検波部4eを有する。そして第1センサ4の検知信号は第1増幅器71により増幅され、入力処理回路72を経て制御部77に入力される。第2センサ5の検知信号は第2増幅器74により増幅され、入力処理回路72を経て制御部77に入力される。制御部77はCPU(判定手段)を備えており、メモリ75(RAM及びROM)に格納されている情報を読み出すことができる。更に、不審者9Mを威嚇する威嚇手段として、音響で威嚇するスピーカなどの音響要素110、発光で威嚇する照明灯などの発光要素100が設けられている。また、室内22を閉鎖する閉鎖手段として、室内22のドア121、室20内に設けられているシャッター122が例示され、これらを強制的に閉鎖する。制御部77は、出力処理回路78及び駆動回路79a〜79dを経て音響要素110、発光要素100、ドア121、シャッター122をそれぞれ制御する。防犯モードと防犯解除モードとを切り替えるモード選択スイッチ65が操作部66に設けられている。
図7及び図8に示すように、窓ガラス3は、スライド開閉可能な第1窓ガラス31と第2窓ガラス32とで形成されている。第1窓ガラス31は、縦方向にのびる第1縦框310と、横方向にのびる第1横框311と、第1縦框310及び第1横框311に嵌められた第1ガラス板312と、第1把手313とを有する。第2窓ガラス32は、縦方向にのびる第2縦框320と、横方向にのびる木製の第2横框321と、第2縦框320及び第2横框321に嵌められた第2ガラス板322と、第2把手323とを有する。第1ガラス板312及び第2ガラス板322は、無機系ガラスでも良いし、有機系ガラスでも良い。第1窓ガラス31及び第2窓ガラス32が閉鎖されているとき、第1窓ガラス31のうち第1把手313を有しない側の第1縦框310と、第2窓ガラス32のうち第2把手323を有しない側の第2縦框320とが重なる部分を、召し合わせ部350という。縦框310,320,横框311,321については、アルミニウム合金または合金鋼等の金属製であり、マイクロ波の透過性が第1ガラス板312及び第2ガラス板322よりも低、マイクロ波の透過に対して抵抗性をもつ。マイクロ波はガラス、プラスチック等を透過するが、金属で反射される性質を有する。マイクロ波は風、雨、赤外線、温度等の影響を受けにくいため、室外における不振者の検知に適する。本実施例によれば、図2に示すように、第1センサ4及び第2センサ5としては、共通の基体としてのハウジング6に装備されている。この場合、メイテナンス性及び取付性が向上する。更に第1センサ4及び第2センサ5のセンシング回路もハウジング6に搭載されている。
図7に示すように、窓ガラス3の正面視において、ハウジング6は窓ガラス3の召し合わせ部350に直接対向しないように、窓ガラス3の召し合わせ部350から所定距離離間して配置されている。ハウジング6と召し合わせ部350の距離をΔL(図7参照)として示す。従って、第1センサ4及び第2センサ5は第1ガラス板312及び第2ガラス板322に指向しつつも、ハウジング6に内蔵されている第1センサ4及び第2センサ5は、窓ガラス3の召し合わせ部350に直接対向しないように、召し合わせ部350から離間して配置されている。このため、第1センサ4及び第2センサ5が発信または受信する電磁波(マイクロ波、赤外線)の伝播が、透過性の低い金属製の召し合わせ部350で妨げられることが抑制される。故に、センサシステム1によるセンシングを良好に行うことができる。なお、ハウジング6は、室外の不審者9Mから容易に視認できないように、窓ガラス3を構成する第1窓ガラス31の上側の横框311付近に設けられている。
センサシステム1が防犯モードに切り替えられているとき、(a)(b)の項目が同時にまたは時間的に接近して生じたとき(一定時間以内に生じたとき)、制御部77は、不審者9Mが窓ガラス3を破壊し、室外21から室内22に侵入しているものと判定する。時間的に接近してとは、(a)の項目が生じてから設定時間T内に(b)の項目が生じることをいう。設定時間Tとしては、窓ガラス3等の事情に応じて適宜選択でき、例えば、0.5秒〜60分の間において適宜選択できる。なお、設定時間Tが長すぎると、誤検知するおそれがある。設定時間Tが短すぎても、誤検知するおそれがある。
(a)第1センサ4により人体検知信号が出力される。この場合、室外21側において、不審者9Mが窓ガラス3に接近したものと推定される。そして、制御部77は、発光要素100に作動信号を出力し、発光要素100による発光威嚇を不審者9Mに対して行う。必要に応じて、音響要素110による音響威嚇を併用することもできる。
(b)第2センサ5により室内22に存在する人体の人体検知信号が出力される。この場合、時間的に(a)→(b)の項目がこの順に検知されたときには、不審者9Mが窓ガラス3を破壊して室外21から室内22に侵入したものと推定される。そして制御部77は、音響要素110による音響威嚇を行う。更に、制御部77は、他の室に連通するドア121を閉鎖すると共に、シャッター122を閉鎖する。更に、制御部77は、通信回線79eを介して警備会社に通報する。
上記したように本実施例によれば、上記したように(a)(b)の双方が同時にまたは時間的に接近して生じたときには、不審者9Mにより窓ガラス3が破壊されたものと推定される。
上記したように本実施例によれば、窓ガラス3への不審者9Mの接近、不審者9Mによる窓ガラス3の破壊、不審者9Mの室内22への侵入という3段階の現象が一つのセンサシステム1で検知される。更に、不審者9Mの危険行為の度合に応じた各種の警報アクションが実施される。また警戒モードにおいて、第1センサ4により人体検知信号が出力されないものの、第2センサ5により人体検知信号が出力されたときには、不審者が他の室から室内22に侵入しているものと推定される。
なお、モード選択スイッチ65が防犯解除モードに切り替えられているとき、上記した(a)及び(b)のこの順に項目が生じたとしても、一般的には家人によるものと考えられるため、制御部77は不審者9Mの侵入と判定しない。
更に本実施例によれば、第1センサ4及び第2センサ5は共通のハウジング6に装備されているため、センサシステム1のメイテナンス性及び取付性が向上する。
実施例2は前記した実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。実施例2は図1〜図8を準用する。以下、実施例1と相違する部分を中心として説明する。本実施例に係る窓ガラス用の防犯センサシステムによれば、警報モードに切り替えられているとき、次の(a)(b)(c)の項目が時間的にこの順に生じたとき、制御部77は、窓ガラス3が室外21側から破壊され、不審者9Mが室外21から室内22に侵入しているものと判定する。
(a)第1センサ4により人体検知信号が出力される。この場合、室外21側において不審者9Mが窓ガラス3に接近したものと推定される。そして、制御部77は、発光要素100の発光による威嚇を行う。必要に応じて、音響要素110による音響威嚇を併用することもできる。
(b)第2センサ5により人体検知信号が出力されると共に、第2センサ5により人体検知信号が出力される。この場合には、(a)(b)の双方の項目が生じているため、窓ガラス3が破壊されたものと推定される。そして、制御部77は音響要素110により音響による威嚇を行う。
(c)第2センサ5により人体検知信号が出力される。この場合、第1センサ4から人体検知信号が出力されていても良いし、されていなくても良い。第2センサ5により人体検知信号が出力されていると共に、第1センサ4からも人体検知信号が出力されているときには、不審者が複数であると考えられる。第2センサ5により人体検知信号が出力されているにもかかわらず、第1センサ4から人体検知信号が出力されていないときには、不審者は単数であると考えられる。
この場合、窓ガラス3を破壊した不審者9Mが室外21から室内22に侵入したものと推定される。そして、制御部77は、他の室に連通するドア121を閉鎖すると共に、シャッター122を閉鎖する。更に、通信回線79eを介して警備会社に通報する。
上記したように本実施例によれば、窓ガラス3への不審者9Mの接近、窓ガラス3の破壊、不審者9Mの室内22への侵入という3段階の減少が一つのセンサシステム1で検知される。更に、不審者9Mの危険行為の度合に応じた各種の警報アクションが実施される。なお、防犯解除モードに切り替えられているときには、時間的に上記した(a)(b)(c)の項目がこの順に生じたとしても、一般的には家人の行為であるため、制御部77は不審者9Mの侵入と判定しない。
図9は制御則の一例を示す。本システムの開始に伴いフラグは0となるようにされている。まず、モード選択スイッチ65を読み込む(ステップS102)。モード選択スイッチ65が警戒モードであるか否か判定する(ステップS104)。モード選択スイッチ65が警戒モードに設定されていなければ、警戒解除モードに設定されているため、メインルーチンにリターンする。モード選択スイッチ65が警戒モードに設定されていれば、第1センサ4及び第2センサ5をオン作動させる(ステップS106)。更に、第1センサ4及び第2センサ5のセンシング結果を読み込む(ステップS108)。更に、フラグが1であるか判定する(ステップS110)。フラグが1であることは、第1センサ4が窓ガラス3の室外21に存在する不審者を一旦検知したことを意味する。フラグが0であることは、第1センサ4が室外21に存在する不審者をまだ検知していないことを意味する。フラグが0であれば、ステップS112に進む。そして、第1センサ4により人体が検知されていれば、窓ガラス3の室外21に不審者が存在していると推定されるため、制御部77は第1警報を出力すると共に、フラグを1とする(ステップS114)。第1警報は、発光要素100の発光による軽度の威嚇を意味することができる。
更に、第1センサ4が室外21に存在する不審者を一旦検知したときには、次回の処理において、フラグは1とされているため、ステップS110からステップS116に進む。そして、第1センサ4により室外21に存在する不審者が一旦検知されたとき、第2センサ5による室内22に存在する不審者(人体)が検知されれば、制御部77は第2警報を出力する(ステップS116,ステップS118)。第2警報は、音響要素110により音響による更に進んだ威嚇を意味することができる。
そして、第1センサ4が人体(不審者)を検知した時刻から、第2センサ5が人体(不審者)を検知した時刻までの時間をカウントし、その時間が設定時間以内であるかどうか判定する(ステップS120)。設定時間としては、前述したように窓ガラス3の強度及び施錠度等の事情に応じて適宜選択でき、例えば、0.5秒〜60分、または、1秒〜30分の間において必要に応じて適宜選択できる。ここで、第1センサ4が人体を検知した時刻から、第2センサ5が人体を検知した時刻までの時間が上記設定時間以内であれば、窓ガラス3が破壊され、破壊した不審者が室外21から室内22に侵入している可能性が高いものと判定される(ステップS122)。従って制御部77は第3警報を出力する。このように第3警報が出力されると、制御部77は、他の室に連通するドア121を閉鎖すると共に、侵入した室内22に装備されているシャッター122を閉鎖する指令を出力する。更に、通信回線79eを介して警備会社に通報する指令を出力する(ステップS124)。
第1センサ4が人体(不審者)を検知した時刻から、第2センサ5が人体(不審者)を検知した時刻までの時間が設定時間を越えていれば、音響要素110により音響による威嚇となる。なお、本実施例において実行される制御則は、図9に示すフローチャートに限定されるものではなく、適宜変更できることはもちろんである。
図10〜図12は実施例3を示す。本実施例は前記した実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。本実施例に係る窓ガラス用の防犯センサシステムは、図10に示すように、室外21側に設置され窓ガラス3の室外21側に第1人体検知可能エリア40を有する第1センサ4Cと、室内22側に設置され室内22側に第2人体検知可能エリア50に有する第2センサ5Cとを備える。
第1センサ4Cは、室外21の第1人体検知可能エリア40に存在する人体を検知するものであり、人体から放射される赤外線を検知する受動型の赤外線センサで形成されている。
第2センサ5Cは室内22の第2人体検知可能エリア50に存在する人体を検知するものであり、人体から放射される赤外線を検知する受動型の赤外線センサで形成されている。従って、第1センサ4C及び第2センサ5C共に受動型の赤外線センサとされている。
上記したように窓ガラス3が破壊されたとき、第2センサ5Cによる第2人体検知可能エリア50が、窓ガラス3の破壊空間部分30を介して室外21に拡張され、拡張検知エリア51が形成されるため、不審者9Mが室内22に侵入する動作の途中において、不審者9Mを早期に検知することができ、防犯上有利である。
本実施例においても、警報モードに切り替えられているとき、時間的に次の(a)(b)(c)のこの順に項目が生じたとき、制御部77は不審者9Mの侵入と判定する。
(a)第1センサ4Cにより人体検知信号が出力される。この場合、室外21側において不審者9Mが窓ガラス3に接近したものと推定される。そして、制御部77は、音響要素110、発光要素100に作動信号を出力し、発光要素100の発光による威嚇を行う。
(b)第2センサ5Cにより人体検知信号が出力されると共に、第2センサ5Cにより人体検知信号が出力される。この場合には、(a)(b)の双方の項目が同時にまたは一定時間以内に生じているため、窓ガラス3が破壊されたものと推定される。そして、制御部77は音響要素110により音響による威嚇を行う。
(c)第2センサ5Cにより人体検知信号が出力される。この場合、窓ガラス3を破壊した不審者9Mが室内22に侵入したものと推定される。そして、制御部77は、駆動要素120によりドア121及びシャッター122を閉鎖し、更に、警備会社または警察に通報する。
上記したように本実施例によれば、窓ガラス3への不審者9Mの接近、窓ガラス3の破壊、不審者9Mの室内22への侵入という3段階の減少が一つのセンサシステム1で検知される。更に、不審者9Mの危険行為の度合に応じた各種の警報アクションが実施される。なお、防犯解除モードに切り替えられているときには、上記した(a)(b)(c)のこの順に項目が生じたとしても、一般的には家人による行為であるため、制御部77は不審者9Mの侵入と判定しない。
実施例4は前記した実施例3と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施例は図10〜図12を準用することができる。以下、実施例3と相違する部分を中心として説明する。本実施例に係る窓ガラス用の防犯センサシステムは、準用する図10に示すように、室外21側に設置され窓ガラス3の室外21側に第1人体検知可能エリア40を有する第1センサ4Dと、室内22側に設置され室内22側に第2人体検知可能エリア50に有する第2センサ5Dとを備える。
図13に示すように、第1センサ4Dは、室外21の第1人体検知可能エリア40に存在する人体を検知するものであり、室外21に存在する人体に超音波を発信し、人体からの反射波を検知する超音波センサで形成されている。なお超音波センサを用いれば、窓ガラス3の周囲にエアコンの室外機が設置されているときであっても、誤検知を抑えることができる。
第1センサ4Dは、図13に示すように、発振回路41と超音波を発信する発振子42とを有する発信部43と、超音波を受信する受信部44と、受信した信号を増幅する増幅部45と、検波部46とを有する。
第2センサ5Dは室内22側に設置されており、室内22の第1人体検知可能エリア40に存在する人体を検知するものであり、人体から放射される赤外線を検知する受動型の赤外線センサで形成されている。上記したように窓ガラス3が破壊されたとき、第2センサ5Dによる第2人体検知可能エリア50が、窓ガラス3の破壊空間部分30を介して室外21に拡張され、拡張検知エリア51が形成されるため、不審者9Mが室内22に侵入する動作の途中において、不審者9Mを検知することができ、防犯上有利である。
警報モードに切り替えられているとき、時間的に次の(a)(b)(c)の項目が時間的にこの順に生じたとき、制御部77は不審者9Mの侵入と判定する。
(a)第1センサ4Dにより人体検知信号が出力される。この場合、室外21側において不審者9Mが窓ガラス3に接近したものと推定される。そして、制御部77は、音響要素110、発光要素100に作動信号を出力し、発光要素100の発光による威嚇を行う。
(b)第2センサ5Dにより人体検知信号が出力されると共に、第2センサ5Dにより人体検知信号が出力される。この場合には、(a)(b)の双方の項目が生じているため、窓ガラス3が破壊されたものと推定される。そして、制御部77は音響要素110により音響による威嚇を行う。
(c)第2センサ5Dにより人体検知信号が出力される。この場合、第1センサ4から人体検知信号が出力されていても良いし、されていなくても良い。この結果、窓ガラス3を破壊した不審者9Mが室内22に侵入したものと推定される。そして、制御部77はドア121及びシャッター122を閉鎖し、更に、警備会社に通報する。
上記したように本実施例によれば、窓ガラス3への不審者9Mの接近、窓ガラス3の破壊、不審者9Mの室内22への侵入という3段階の減少が一つのセンサシステム1で検知される。更に、不審者9Mの危険行為の度合に応じた各種の警報アクションが実施される。なお、防犯解除モードに切り替えられているときには、上記した(a)(b)(c)の項目がこの順に生じたとしても、一般的には家人であるため、制御部77は不審者9Mの侵入と判定しない。
(参考例)
図14及び図15は参考例を示す。本例は前記した実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。本例に係る窓ガラス用の防犯センサシステムは、図14に示すように、室内22側に配置されており、室内22と室外21と仕切る窓ガラス3付近に設置される第1センサ4を有する。第1センサ4は、室外21の人体検知可能エリアに向けて電磁波であるマイクロ波を発信するものである。マイクロ波はガラスを透過するものの、金属の透過は制約されており、金属で反射する。
本例によれば、窓ガラス3を構成する第1ガラス板312及び第2ガラス板322は、第1センサ4から発信させた電磁波が窓ガラス3を透過することを抑える電磁波バリヤ性を有する。具体的には、窓ガラス3を構成する第1ガラス板312及び第2ガラス板322は、金属粉、金属膜等のバリヤ物質3xを窓ガラス3に配合したり、貼り付けたりしている。
従って、室内22側の第1センサ4から発信されるマイクロ波は、基本的には第1ガラス板312及び第2ガラス板322を透過しないとみなし得る。従って窓ガラス3が破壊されていない限り、室内22側の第1センサ4から発信される室内22側の第1センサ4から発信されたマイクロ波は、基本的には第1ガラス板312及び第2ガラス板322を透過せず、室外21に人体が存在するときであっても、室外21の人体を検出しない。
しかしながら窓ガラス3が破壊されたときには、室内22側の第1センサ4から発信されるマイクロ波は、窓ガラス3の破壊された破壊空間部分30を介して室外21に透過することができる。そして、室外21に存在する人体で反射したマイクロ波の反射波を、窓ガラス3の破壊された破壊空間部分30を介して受信できるため、室内22側の第1センサ4は、窓ガラス3を破壊した人体を検知できる。
換言すると、本例によれば、第1センサ4は、窓ガラス3が破壊されていないとき、電磁波バリヤ性をもつ窓ガラス3により電磁波の透過制限が行われている第1状態と、窓ガラス3が破壊されたとき、窓ガラス3の破壊空間部分30を介して室外21の人体検知可能エリアに向けて発信され室外21の人体検知可能エリアに存在する人体から反射された電磁波を窓ガラス3の破壊空間部分30を介して受信する第2状態との相違により、窓ガラス3の破壊を検知する。
このように窓ガラス3が破壊されると、不審者9Mの侵入が推定されるため、制御部77は、音響要素110、発光要素100等にそれぞれ作動信号を出力し、音響要素110により音響による威嚇、発光要素100の発光による威嚇、ドア121及びシャッター122を閉鎖し、更に、警備会社に通報する。
(他の例)
上記した実施例によれば、窓ガラス3が室外21と室内22との境界に設けられている場合について適用しているが、これに限らず、第1空間及び第2空間ともに構造物の室内を区画する窓ガラスに適用しても良いものである。窓ガラスは、スライド開閉可能なものに限らず、回転式でも、中折れ式でも良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
(付記項1)第1空間と第2空間とを仕切る窓ガラスからの不審者の侵入を防止する防犯センサシステムにおいて、前記窓ガラスで仕切られる前記第1空間側に第1人体検知可能エリアを有する第1センサと、前記窓ガラスで仕切られる前記第2空間側に第2人体検知可能エリアに有する第2センサとを具備する窓ガラス用の防犯センサシステム。
(付記項2)前記第1空間と前記第2空間と仕切る窓ガラス付近に設置されるセンサを有する窓ガラス用の防犯センサシステムにおいて、前記センサは、前記第1空間の人体検知可能エリアに向けて電磁波を発信するものであり、前記窓ガラスは、前記センサから発信させた電磁波が前記窓ガラスを透過することを抑える電磁波バリヤ性を有しており、前記センサは、前記窓ガラスが破壊されたとき、前記窓ガラスの破壊部分を介して前記第1空間の人体検知可能エリアに向けて発信され前記第1空間の人体検知可能エリアに存在する人体から反射された電磁波を前記窓ガラスの破壊部分を介して受信することにより人体を検知することを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
本発明は家屋、ビル、車両、船体等の窓ガラスを有する構造物に適用される防犯装置に利用することができる。
窓ガラスが破壊されていないときにおける第1センサによる第1人体検知エリアと第2センサによる第2人体検知エリアとを示す構成図である。 第1センサ及び第2センサをハウジングに搭載している状態を示す構成図である。 不審者が室外側から窓ガラスに接近している状態を示す構成図である。 不審者が窓ガラスを室外側から破壊している状態を示す構成図である。 不審者が破壊した窓ガラスから室内に侵入した状態を示す構成図である。 センサシステムのブロック図である。 窓ガラス付近にセンサシステムを設置している状態を示す正面図である。 窓ガラス付近にセンサシステムを設置している状態を示す断面図である。 制御部が行う制御則の一例を示すフローチャートである。 実施例3に係り、窓ガラスが破壊されていないときにおける第1センサによる第1人体検知エリアと第2センサによる第2人体検知エリアとを示すと共に、不審者9Mが室外側から窓ガラスに接近している状態を示す構成図である。 実施例3に係り、不審者が窓ガラスを室外側から破壊している状態を示す構成図である。 実施例3に係り、不審者が破壊した窓ガラスから室内に侵入した状態を示す構成図である。 実施例4に係り、超音波センサを示すブロック図である。 参考例に係り、窓ガラスが破壊されていないときにおける第1センサによる第1人体検知エリアを示すと共に、不審者が室外側から窓ガラスに接近している状態を示す構成図である。 参考例に係り、不審者が窓ガラスを室外側から破壊している状態を示す構成図である。
図中、1はセンサシステム、2は構造物、21は室外(第1空間)、22は室内(第2空間)、3は窓ガラス、4は第1センサ、40は第1人体検知可能エリア、5は第2センサ、50は第2人体検知可能エリア、51は拡張検知エリア、6はハウジング(基体)を示す。

Claims (9)

  1. 第1空間と第2空間とを仕切る窓ガラスからの不審者の侵入を防止する防犯センサシステムにおいて、
    前記窓ガラスで仕切られる前記第1空間側に第1人体検知可能エリアを有する第1センサと、
    前記窓ガラスで仕切られる前記第2空間側に第2人体検知可能エリアに有する第2センサとを具備しており、
    前記第2センサの前記第2人体検知可能エリアは、前記窓ガラスが破壊されたとき、前記窓ガラスの破壊空間部分を介して前記第1空間に拡張されることを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
  2. 請求項1において、前記第1センサおよび前記第2センサは前記第2空間に設置されていることを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
  3. 請求項1または2において、前記第1センサ及び前記第2センサは共通の基体に装備されていることを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
  4. 請求項1〜請求項のうちのいずれか一項において、(a)及び(b)の項目が同時にまたは一定時間以内に生じたとき、前記窓ガラスの破壊と判定する判定手段を有することを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
    (a)前記第1センサにより人体検知信号が出力される
    (b)前記第2センサにより人体検知信号が出力される
  5. 請求項1〜請求項のうちのいずれか一項において、時間的に(a)(b)の項目がこの順に生じたとき、前記窓ガラスの破壊と判定する判定手段を有することを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
    (a)前記第1センサにより人体検知信号が出力される
    (b)前記第2センサにより人体検知信号が出力される
  6. 請求項1〜請求項のうちのいずれか一項において、時間的に(a)(b)(c)の項目がこの順に生じたとき、窓ガラスの破壊と判定する判定手段を有することを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
    (a)前記第1センサにより人体検知信号が出力される
    (b)前記第2センサにより人体検知信号が出力されると共に、第2センサにより人体検知信号が出力される
    (c)前記第2センサにより人体検知信号が出力される
  7. 請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項において、前記窓ガラスは、前記センサから発信させた電磁波が前記窓ガラスを透過することを抑える電磁波バリヤ性を有していることを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
  8. 請求項1〜請求項のうちのいずれか一項において、前記窓ガラスは召し合わせ部を備えており、前記窓ガラスの正面視において、前記センサは前記窓ガラスの前記召し合わせ部から離間して配置されていることを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
  9. 請求項1〜請求項のうちのいずれか一項において、前記センサが不審者を検知したとき、不審者を威嚇する威嚇手段、または、前記第1空間または第2空間を閉鎖する閉鎖手段に作動信号を出力することを特徴とする窓ガラス用の防犯センサシステム。
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