JP4344757B2 - 4サイクルエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼室に開口する複数の吸気ポートを備えるシリンダヘッドに、前記燃焼室に臨む点火プラグが取付けられる4サイクルエンジンに関する。
従来、かかる4サイクルエンジンは、たとえば特許文献1等で既に知られている。
特公平5−71767号公報
上記従来の4サイクルエンジンでは、複数の吸気ポートの少なくとも1つから燃焼室内に流入する吸気が、点火プラグに衝突して燃焼室内で分散することで、燃焼室内の混合気が攪拌されてしまい、希薄燃焼が困難となり、燃費の増大につながる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、希薄燃焼を可能として燃費の低減を可能とした4サイクルエンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、互いに並列して配置されて燃焼室に各々開口する一対の吸気ポートを備えるシリンダヘッドに、前記燃焼室に臨む点火プラグが取付けられる4サイクルエンジンにおいて、前記一対の吸気ポートと、一方の吸気ポートに対応するとともに燃焼室の中心からずれた位置でシリンダヘッドに取付けられる点火プラグと、他方の吸気ポートに対応した排気ポートと、前記燃焼室に燃料を直接噴射する噴射弁とが、その噴射弁を両吸気ポート、排気ポートおよび点火プラグで囲むようにしてシリンダヘッドに配設され、前記一の吸気ポートの燃焼室への開口端の周囲で燃焼室の天井壁には、前記一の吸気ポートから燃焼室に流入する吸気をガイドするガイド壁が設けられ、ピストンの燃焼室に臨む面の中央部には、前記点火プラグ側に向かうにつれて深くなるように形成されるキャビティが設けられ、前記一の吸気ポートから前記燃焼室に流入した吸気は、前記ガイド壁側に導かれ、前記点火プラグの、燃焼室中心とは反対側の側部を迂回して流通することを特徴とする。
このような請求項1記載の発明の構成によれば、互いに並列配置されて燃焼室に開口する一対の吸気ポートのうちの一方の吸気ポートから燃焼室に流入する吸気は、燃焼室の天井壁のガイド壁でガイドされることにより点火プラグの、燃焼室中心とは反対側の側部を迂回するようにして燃焼室内を流通することになり、したがって点火プラグに衝突して燃焼室内で吸気が分散してしまうことがなく、燃焼室内の混合気が攪拌されてしまうこともないので、希薄燃焼が可能となり、燃費を低減することができる。またピストンの燃焼室に臨む面の中央部にはキャビティが設けられ、燃焼室に燃料を直接噴射する噴射弁と、一対の吸気ポートと、他方の吸気ポートに対応した排気ポートと、点火プラグとが、該噴射弁を両吸気ポート、排気ポート及び点火プラグで囲むようにしてシリンダヘッドに配設されるので、燃焼室中心部に噴射弁及び点火プラグを配置してキャビティをコンパクト化することで混合気の層状化および圧縮比の向上を図ることにより、燃焼効率を向上し、燃費をより低減することができる。
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ガイド壁が、前記吸気ポートの開口端より前記点火プラグの、燃焼室中心とは反対側の側部外側に向けて漸次下る傾斜面に形成されることを特徴とする。
また請求項記載の発明は、上記請求項又は記載の発明の構成に加えて、圧縮空気によって微粒化された燃料を噴射するように構成される前記噴射弁が、上死点にあるピストンのキャビティに先端を突入させるようにしてシリンダヘッドに配設されることを特徴とし、かかる構成によれば、燃料を微細化して燃焼室に供給することができ、しかも微細化した燃料を含む混合気をピストンのキャビティ内に噴霧することで燃焼効率をより向上し、燃費をより一層低減することができる。
さらに請求項記載の発明は、上記請求項1,2又は記載の発明の構成に加えて、ピストン側に突出する突部が燃焼室の天井壁に突設され、前記点火プラグは、前記突部から燃焼室に突出する先端を前記噴射弁の先端よりも下方に配置するようにしてシリンダヘッドに取付けられることを特徴とし、かかる構成によれば、燃焼室内のスワールの影響を少なく抑え、混合気の偏りによる攪拌を防止し、前記キャビテイ内の底部に濃い混合比の層状化状態を形成することができ、点火性能を向上し、さらなる希薄燃焼化による燃費の低減を図ることができる。
以上のように請求項1記載の発明によれば、互いに並列配置されて燃焼室に開口する一対の吸気ポートのうちの一方の吸気ポートから燃焼室に流入する吸気は、燃焼室の天井壁のガイド壁でガイドされることにより点火プラグの、燃焼室中心とは反対側の側部を迂回するようにして燃焼室内を流通することになり、したがって点火プラグに衝突して燃焼室内で吸気が分散してしまうことがなく、燃焼室内の混合気が攪拌されてしまうこともないので、希薄燃焼が可能となり、燃費を低減することができる。
また特にピストンの燃焼室に臨む面の中央部にはキャビティが設けられ、燃焼室に燃料を直接噴射する噴射弁と、一対の吸気ポートと、他方の吸気ポートに対応した排気ポートと、点火プラグとが、該噴射弁を両吸気ポート、排気ポート及び点火プラグで囲むようにしてシリンダヘッドに配設されるので、燃焼室中心部に噴射弁および点火プラグを配置してキャビティをコンパクト化することで混合気の層状化および圧縮比の向上を図ることにより、燃焼効率を向上し、燃費をより低減することができる。
その上、キャビテイは点火プラグ側に向かうにつれて深くなっているので、点火プラグ側により濃い混合気が存在するようにして、点火性能をより一層向上することができる。
また請求項記載の発明によれば、燃料を微細化して燃焼室に供給することができ、しかも微細化した燃料を含む混合気をピストンのキャビティ内に噴霧することで燃焼効率をより向上し、燃費をより一層低減することができる。
さらに請求項記載の発明によれば、燃焼室内のスワールの影響を少なく抑え、混合気の偏りによる攪拌を防止し、前記キャビテイ内の底部に濃い混合比の層状化状態を形成することができ、点火性能を向上し、さらなる希薄燃焼化による燃費の低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図10は本発明の一実施例を示すものであり、図1はエンジンの一部縦断側面図、図2はヘッドカバーを取り外した状態での図1の2−2線矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図2の6−6線に沿うシリンダヘッドの拡大断面図、図7は図2の7−7線断面図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図7の9−9線断面図、図10は図2の10−10線に沿うエンジンの縦断側面図である。
先ず図1において、頭上弁式の4サイクル水冷式である単気筒直噴エンジンのエンジン本体11は、クランクケース12と、該クランクケース12に結合されるシリンダブロック13と、前記クランクケース12とは反対側でシリンダブロック13に結合されるシリンダヘッド14と、シリンダブロック13とは反対側でシリンダヘッド14に結合されるヘッドカバー15とを備え、シリンダヘッド14側をわずかに前上がりとした姿勢で自動二輪車等の車両に搭載される。
図2〜図4を併せて参照して、シリンダブロック13に設けられたシリンダボア16に摺動可能に嵌合されるピストン17は、クランクケース12で回転自在に支承されるクランクシャフト10(図1参照)にコンロッド18およびクランクピン(図示せず)を介して連結されており、このピストン17の頂部を臨ませる燃焼室19がシリンダブロック13およびシリンダヘッド14間に形成される。
シリンダヘッド14には、燃焼室19の天井壁19aに一端を個別に開口するとともに他端を共通に連ならせてシリンダヘッド14の上部側面に開口する第1および第2の吸気ポート20,21が並列して設けられるとともに、燃焼室19の天井壁19aに一端を開口するとともにシリンダヘッド14の下部側面に他端を開口する排気ポート22とが設けられる。
第1および第2の吸気ポート20,21の燃焼室19への開口端は第1および第2の吸気弁27,28でそれぞれ開閉され、排気ポート22の燃焼室19への開口端は排気弁29で開閉される。すなわちシリンダヘッド14には、全体として奇数個となる吸気弁27,28および排気弁29が開閉作動可能に配設されており、第1および第2の吸気弁27,28はシリンダヘッド14に固着されたガイド筒30…にそれぞれ摺動可能に嵌合され、ガイド筒30…から突出した両吸気弁27,28の上端部にそれぞれ固定されるリテーナ31…およびシリンダヘッド14間に弁ばね32…がそれぞれ設けられ、それらの弁ばね32…が発揮するばね力により両吸気弁27,28は閉弁方向に付勢される。また排気弁29はシリンダヘッド14に固着されたガイド筒33に摺動可能に嵌合され、ガイド筒33から突出した排気弁29の上端部に固定されるリテーナ34およびシリンダヘッド14間に弁ばね35が設けられ、その弁ばね35が発揮するばね力により排気弁29は閉弁方向に付勢される。
しかも両吸気弁27,28の作動軸線すなわち両ガイド筒30…の軸線は、クランクシャフト10の軸線に直交して前記シリンダ軸線Cを含む仮想平面への投影図上では相互に重なるように並列配置され、両吸気弁27,28の作動軸線と排気弁29の作動軸線すなわちガイド筒33の軸線が前記仮想平面への投影図上ではV字状となるようにして、両吸気弁27,28および排気弁29が開閉作動可能にシリンダヘッド14に配設される。
ところで、シリンダ軸線Cに直交する平面への投影図上では前記シリンダ軸線Cの両側に第1の吸気ポート20および排気ポート22が配置され、第1の吸気ポート20および排気ポート22を結ぶ直線L1とほぼ直交する他の直線L2上でシリンダ軸線Cの一側に、第1の吸気ポート20と並ぶようにして第2の吸気ポート21が配置される。また両吸気ポート20,21の並列方向に沿う一端側の第1の吸気ポート20に対応するとともに燃焼室19の中心からずれた位置であって吸気弁27,28に比べて個数が少ない方の排気弁29と並ぶ位置でシリンダヘッド14には、燃焼室19に臨む点火プラグ26が取付けられる。
燃焼室19には、シリンダボア16の軸線すなわちシリンダ軸線Cと平行な軸線を有して前記両排気弁27,28および排気弁29間でシリンダヘッド14に配設されるインジェクタ25により燃料が直接噴射されるものであり、この実施例では、シリンダ軸線Cと同軸にしてインジェクタ25がシリンダヘッド14に配設される。
すなわちインジェクタ25と、一対の吸気ポート20,21と、第2の吸気ポート21に対応した排気ポート22と、点火プラグ26とが、インジェクタ25を両吸気ポート20,21、排気ポート22および点火プラグ26で囲むようにしてシリンダヘッド14に配設される。
図5において、相互に並ぶ第1および第2の吸気ポート20,21のうち並列方向一端側に配置される第1の吸気ポート20の燃焼室19への開口端の周囲で燃焼室19の天井壁19aには、第1の吸気ポート20から燃焼室19に流入する吸気が、第1の吸気ポート20に対応した位置にある点火プラグ26、燃焼室19中心とは反対側の側部を迂回して流通するようにガイドするガイド壁142が設けられる。
図6を併せて参照して、ピストン17の燃焼室19に臨む面の中央部にはキャビティ143が設けられる。またピストン17側に突出する突部144が燃焼室19の天井壁19aに形成されており、点火プラグ26は、突部144から燃焼室19に突出する先端をインジェクタ25の先端よりも下方に配置するようにしてシリンダヘッド14に取付けられる。しかも前記キャビティ143は、前記点火プラグ26側に向かうにつれて深くなるように形成される。
図7〜図9をさらに併せて参照して、第1および第2の吸気弁27,28ならびに排気弁29は、動弁装置38により開閉駆動されるものであり、この動弁装置38は、吸気側および排気側カム39,40を有して回転するカムシャフト41と、前記吸気側カム39に従動して揺動する吸気側第1ロッカアーム42と、前記排気側カム40に従動して揺動する排気側第1ロッカアーム43と、第1および第2の吸気弁27,28に接触する一対の押圧腕部44a,44bを一端側に有する吸気側第2ロッカアーム44と、排気弁29に接触する押圧腕部45aを一端側に有する排気側第2ロッカアーム45と、吸気側第1ロッカアーム42の揺動運動を吸気側第2ロッカアーム44に伝達するようにして吸気側第1および第2ロッカアーム42,44間に設けられる吸気側駆動ロッド46と、排気側第1ロッカアーム43の揺動運動を排気側第2ロッカアーム45に伝達するようにして排気側第1および第2ロッカアーム43,45間に設けられる排気側駆動ロッド47とを備える。
シリンダヘッド14およびヘッドカバー15間には、前記動弁装置38のうち吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45、吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45を揺動枢支する吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59、ならびに吸気側および排気側駆動ロッド46,47の上部を収容、配置する第1動弁室48が形成されており、クランクケース12、シリンダブロック13およびシリンダヘッド14には、動弁装置38の残余の部分を収容する第2動弁室49が、シリンダ軸線Cに関して前記点火プラグ26が配置される側とは反対側でシリンダ軸線Cと平行に延びるように形成される。
前記動弁装置38のうち第1動弁室48内に収容された部分を潤滑するために、ヘッドカバー15には、オイル噴出孔36が設けられ、第1動弁室48内に収容された部分を潤滑したオイルは、クランクケース12の下部に形成されるオイルパン12a(図1参照)に第2動弁室49を経て戻される。
吸気側および排気側第1ロッカアーム42,43は、吸気側および排気側カム39,40にシリンダヘッド14側から転がり接触するローラ54,55をそれぞれ有するものであり、前記カムシャフト41と平行な軸線を有してシリンダブロック13およびカバー50間に設けられる吸気側および排気側第1ロッカシャフト56,57で揺動可能に支承される。これらの吸気側および排気側第1ロッカアーム42,43には、前記ローラ54,55と反対側に位置する椀状の押圧部42a,43aがシリンダヘッド14側に開くようにしてそれぞれ一体に設けられる。
動弁装置38のうちカムシャフト41は、第2動弁室49に収容されるようにしてシリンダブロック13に配置されるものであり、シリンダブロック13と、第2動弁室49の外側面を形成するようにしてシリンダブロック13に締結されるカバー50とに、クランクシャフト10と平行な軸線を有するカムシャフト41の両端部がボールベアリング51,51を介して回転自在に支承される。
しかもカムシャフト41には、吸気側および排気側カム39,40と、吸気側第1ロッカアーム42および排気側第1ロッカアーム43との摺接部に潤滑用のオイルを供給するためのオイル供給路37が設けられる。
第2動弁室49には、クランクシャフト10からの動力を1/2に減速して伝達するために、第1被動スプロケット52、第1駆動スプロケット60(図1参照)および無端状のカムチェーン53が収容されており、第1被動スプロケット52はカムシャフト41に相対回転不能に結合され、第1駆動スプロケット60はクランクシャフト10に相対回転不能に結合され、カムチェーン53は第1駆動スプロケット60および第1被動スプロケット52に巻き掛けられる。
吸気側および排気側駆動ロッド46,47は、第1動弁室48から第2動弁室49内の一部間にわたって延びるものであり、シリンダヘッド14側の相互間隔が狭くなるように配置される。吸気側および排気側駆動ロッド46,47の一端側の球状端部は吸気側および排気側第1ロッカアーム42,43の押圧部42a,43aに首振り可能に嵌合され、吸気側および排気側駆動ロッド46,47の他端側の球状端部は吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45の受圧部44c,45bに首振り可能に嵌合される。
第1動弁室48内でシリンダヘッド14には、カムシャフト41と平行な軸線を有する吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59が、前記インジェクタ25の両側に配置されるようにして支持、固定されており、第1および第2の吸気弁28,29の上端に当接することで両吸気弁28,29に連動、連結されるようにして二股状に分岐した一対の押圧腕部42a,42bを一端側に有する吸気側第2ロッカアーム42が吸気側第2ロッカシャフト58で揺動自在に支承され、排気弁29の上端に当接することで該排気弁29に連動、連結される押圧腕部45aを一端側に有する排気側第2ロッカアーム43が排気側第2ロッカシャフト59で揺動自在に支承される。
しかも吸気側第2ロッカシャフト58に関して両押圧腕部44a,44bとは反対側で吸気側第2ロッカアーム44の他端部にはシリンダブロック13側に開いた椀状の受圧部44cが一体に設けられ、排気側第2ロッカシャフト59に関して押圧腕部45aとは反対側で排気側第2ロッカアーム45にはシリンダブロック13側に開いた椀状の受圧部45bが一体に設けられる。
前記吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45の他端部すなわち受圧部44c,45bは吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59の一端部間に配置されており、吸気側および排気側駆動ロッド46,47は吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59の一端部間で吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45の他端部に連動、連結されることになる。
このような動弁装置38では、クランクシャフトから1/2の減速比で回転動力が伝達されるカムシャフト41の回転に応じて、吸気側カム39により吸気側第1ロッカアーム42が揺動することによって吸気側駆動ロッド46がその軸方向に作動し、それに応じて吸気側第2ロッカアーム44が揺動することで第1および第2の吸気弁27,28が開閉駆動され、また排気側カム40により排気側第1ロッカアーム43が揺動することによって排気側駆動ロッド47がその軸方向に作動し、それに応じて排気側第2ロッカアーム45が揺動することで排気弁29が開閉駆動されることになる。
ところで、インジェクタ25には、シリンダ軸線Cと平行な方向にピストン66を往復動させるレシプロ式の空気ポンプ61からの圧縮空気が供給されるものであり、この空気ポンプ61は、シリンダヘッド14に設けられた排気ポート24に対応する側でシリンダブロック13の下部に配設される。しかもシリンダブロック13には、シリンダ軸線Cに直交する平面内では前記第2動弁室49に略L字状に連なるようにしてシリンダボア16の下方に配置される作動室62が形成されており、前記空気ポンプ61は、第2動弁室49よりも下方において第2動弁室49および作動室62の連設部に配置される。
図10を併せて参照して、空気ポンプ61のポンプケース63は、シリンダ軸線Cと平行な軸線を有するとともにシリンダヘッド14側を開放した有底円筒状にしてシリンダブロック13に一体に形成されるものであり、このポンプケース63の前記シリンダヘッド14側開口部を気密に閉じる蓋部材64がシリンダブロック13に締結される。しかも蓋部材64は、シリンダブロック13およびシリンダヘッド14の結合面87と同一平面でポンプケース63に結合される。
ピストン66はポンプケース63に摺動可能に嵌合されており、ピストン66の一端および蓋部材64間には、容積収縮に応じた圧縮空気を生成するようにしてシリンダヘッド14側に配置されるポンプ室65が形成され、ピストン66の他端およびポンプケース63の閉塞端間には、オイルパン12a側に配置される大気圧室88が形成される。
一方、作動室62には、カムシャフト41の軸線と平行であって前記ピストン66の軸線を通る軸線を有する円筒状の軸受部材69が配置されており、該軸受部材69は、シリンダブロック13に突設された複数本たとえば4本の締結ボス70…にボルト71…でそれぞれ締結される。しかも作動室62の外部側面を形成するカバー72がシリンダブロック13に締結され、カバー72の開放時に前記ボルト71…の締めつけおよび緩め作業が可能となる。
前記軸受部材69にはポンプ駆動軸73が同軸に挿通されており、軸受部材69の一端部およびポンプ駆動軸73間にはローラベアリング74が介装され、軸受部材69の他端部およびポンプ駆動軸73間にはボールベアリング75が介装される。すなわちポンプ駆動軸73はシリンダブロック13に締結される軸受部材69で回転自在に支承される。
前記軸受部材69の一端部から突出した部分でポンプ駆動軸73には、カムシャフト41からの動力が動力伝達手段89を介して伝達されるものであり、該動力伝達手段89は、ポンプ駆動軸73に固定された第2被動スプロケット78と、カムシャフト41に結合される第1被動スプロケット52と一体である第2駆動スプロケット79と、第2被動および駆動スプロケット78,79に巻き掛けられる無端状のチェーン80とから成る。
ポンプ駆動軸73は、スコッチ・ヨーク式クランク84を介して空気ポンプ61のピストン66に連結されており、スコッチ・ヨーク式クランク84は、ピストン66に摺動可能に嵌合される摺動駒68に、ポンプ駆動軸73の一端の偏心位置から突出する偏心軸73aの先端が連結されて成るものである。而してポンプ駆動軸73がカムシャフト41から伝達される動力で回転するのに応じて偏心軸73aがポンプ駆動軸73の軸線まわりに回転し、空気ポンプ61のピストン66がポンプ室65の容積を増減するようにポンプケース63内で軸方向に往復駆動される。
ピストン66には、その一直径線に沿うとともに前記カムシャフト41の軸線と直交する平面に軸線を配置した摺動孔67が設けられ、該摺動孔67に前記摺動駒68が摺動可能に嵌合される。また偏心軸73aはポンプ駆動軸73の一端に一体に突設される。
而してポンプケース63には、ポンプ駆動軸73の一端部を挿入させる開口部76が設けられ、ピストン66には、ポンプ駆動軸73の回転に応じて偏心軸73aが摺動孔67の軸線に沿う方向で移動することを許容するようにして偏心軸73aを挿入せしめる挿入孔77が、摺動孔67の長手方向中央部に通じるようにして設けられる。
ボールベアリング75およびローラベアリング74間の中央部で軸受部材69の両側部には透孔81,82がそれぞれ設けられており、一方の透孔81に対応する位置で軸受部材69には、作動室62内に落下してくるオイルの一部を軸受部材69およびポンプ駆動軸73間に導くためのオイルガイド83が一体に設けられる。すなわち第1動弁室48内の下部に溜まったオイルの一部を導くようにしてシリンダヘッド14に設けられた通路134がシリンダヘッド14に設けられ、その通路134に通じて作動室62に開口する通路135がシリンダブロック13に設けられるのであるが、通路135から落下してくるオイルを透孔81に導くようにしてオイルガイド83が軸受部材69に一体に設けられる。また軸受部材69およびポンプ駆動軸73間に導入されたオイルの一部はローラベアリング74およびボールベアリング75の潤滑に用いられ、残部は透孔82から作動室62内の下部に落下することになり、作動室62の下部に溜まったオイルは、作動室62の下部に通じるようにしてシリンダブロック13に設けられる戻り通路136からオイルパン12a側に戻される。
前記軸受部材69に関して空気ポンプ61とは反対側でシリンダブロック13には、ポンプ駆動軸73と同軸の回転軸線を有するウォータポンプ90が取付けられており、シリンダ軸線Cを含んでポンプ駆動軸73と直交する平面PLに関して面対称となる位置に空気ポンプ61およびウォータポンプ90が配置される。
ウォータポンプ90のポンプハウジング91は、ポンプ駆動軸73側を閉じた有底円筒部92aの開放端に皿状部92bが一体に連設されて成るハウジング主体92と、ハウジング主体92の開放端を閉じるポンプカバー93とで構成され、ポンプカバー93は、ハウジング主体92の開放端外周部をシリンダブロック13との間に挟持するようにしてシリンダブロック13に締結される。
有底円筒部92aの閉塞端中央部およびポンプカバー93の中央部にはポンプ駆動軸73と同軸であるポンプ軸94の両端部が回転自在に支承されており、このポンプ軸94と一体に回転するようにして有底円筒部92a内に挿入されているロータ95にインナーマグネット96が固着される。一方、軸受部材69の他端から突出したポンプ駆動軸73の他端部には、前記ハウジング主体92の有底円筒部92aを同軸に囲繞する円筒部97aを有する回転部材97が固定されており、前記円筒部97aの内面にアウターマグネット98が固着される。これにより回転部材97がポンプ駆動軸73とともに回転するのに応じてロータ95がポンプ軸94とともに回転することになる。
ところでハウジング主体92およびポンプカバー93間には渦室99が形成されており、この渦室99に収納されるインペラ100がロータ95に設けられる。
ポンプカバー93には渦室97の中央部に開口する複数の吸入口101…が設けられ、この吸入口101…から渦室99に吸入された冷却水はインペラ100の回転によって加圧される。而してウォータポンプ90から吐出される冷却水は、シリンダブロック13に設けられたブロック側水ジャケット102、ならびに該ブロック側水ジャケット102に通じてシリンダヘッド14に設けられたヘッド側水ジャケット103に供給されるものであり、ヘッド側水ジャケット103から排出される冷却水を図示しないラジエータ等に導く状態と、ラジエータ等を迂回して吸入口101…に戻す状態とが冷却水の温度に応じてサーモスタット104によって切換えられ、このサーモスタット104のサーモスタットハウジング105は前記ウォータポンプ90のポンプカバー93に一体に形成される。
空気ポンプ61におけるポンプケース63の上部側壁には、第2動弁室49を流通するオイルの一部を潤滑用としてポンプケース63内に導くためのオイル導入孔85が第2動弁室49に通じるようにして設けられる。ところで第2動弁室49内での回転によってカムシャフト41の吸気側カム39および排気側カム40は、第2動弁室49内を流通するオイルの一部をかき揚げるとともに遠心力の作用によって分離、飛散させ、またオイル供給路37から供給されるオイルの一部を遠心力の作用によって分離、飛散させるが、分離したオイル飛沫がオイル導入孔85に導かれるように、カムシャフト41およびオイル導入孔85の相対位置が設定されている。
ところで、第2動弁室49のうち動弁装置38に対応する部分の幅は、それ以外の部分よりも大きく形成されるものであり、カムシャフト41のうち吸気側カム39および排気側カム40に対応する部分を略半円状に囲む突壁86が、第2動弁室49内でのオイル流通方向137と対向するようにしてシリンダブロック13に一体に突設されており、前記空気ポンプ61のオイル戻し孔85は、オイル流通方向137に沿って前記突壁86の直上流位置に配置される。すなわち突壁86は、第2動弁室49内を流通してきたオイルをオイル導入孔85に導く働きをする。
しかもオイル戻し孔85は、ピストン66の外周に装着されてポンプケース63の内周に摺接するピストンリング138よりも大気圧室88側でポンプケース63の内周に開口するようにしてポンプケース63に設けられており、ピストン66の軸方向移動にかかわらずオイル戻し孔85は、ピストン66に設けられた摺動孔67の一端に常時連通する。またピストン66の外周には、ピストン66の大気圧室88側の端部および摺動孔67の両端間を結ぶ一対の溝139…が設けられており、オイル戻し孔85からポンプケース63に導入されるオイルの一部はピストン66およびポンプケース63間の潤滑に用いられ、残部は前記溝139…を経て大気圧室88側に流れる。しかも前記溝139…は、摺動孔67内のオイルを逃がすことで、スコッチ・ヨーク式クランク84における摺動駒68のポンピング作用が生じることを防止する働きをも果たす。
而して大気圧室88に流れたオイルは、開口部76から作動室62側に流れ、さらに戻り通路136からオイルパン12a側に流れることになる。
図9に特に注目して、インジェクタ25は、燃料を噴射するようにしてヘッドカバー15に取付けられる第1の噴射弁107と、圧縮空気とともに燃料を燃焼室19に直接噴射するようにしてシリンダヘッド14に取付けられる第2の噴射弁108とが、同軸に接続されて成るものであり、第2の噴射弁108は、燃焼室19に突入するノズル108aを有する。
シリンダヘッド14には、前記ノズル108aを気密に嵌合せしめる嵌合孔109と、該嵌合孔109よりも大径の内径を有して嵌合孔109に同軸に連なる挿入筒110とが、シリンダ軸線Cと同軸にして設けられており、第2の噴射弁108はそのノズル108aを嵌合孔109に気密に嵌合するとともに嵌合孔109および挿入筒110間に形成されている環状の段部111にウェーブスプリングワッシャ123を介して当接するまで、ヘッドカバー15側から挿入筒110に挿入される。
而して段部111に当接するまで挿入筒110に挿入された状態で第2の反射弁108の先端すなわちノズル108aは、上死点にあるピストン17のキャビティ143に突入されるものであり、点火プラグ26の先端は、ピストン17が上死点にあるときにキャビティ143内で前記ノズル108aの下方に位置することになる。
第2の噴射弁108がその後部に備える導線接続部108bは、挿入筒110の後端に設けられた切欠き110aに配置されており、挿入筒110外で導線接続部108bから導出される一対の導線112…が、シリンダヘッド14およびヘッドカバー15の合わせ面間に挟まれるグロメット113を貫通して外部に引き出される。
一方、ヘッドカバー15には、第1の噴射弁107を嵌合、保持するとともに前記第2の噴射弁108をシリンダヘッド14との間に位置決め挟持する位置決め部としても機能する円筒状のインジェクタハウジング114が一体に形成されており、ヘッドカバー15のシリンダヘッド14への結合時に、インジェクタハウジング114の先端が第2の噴射弁108の後端に当接する。またインジェクタハウジング114の後端には、第1の噴射弁107の後端部をインジェクタハウジング114との間に挟む挟持板115が締結される。
第1の噴射弁107は、その後部に配線用コネクタ107aを備えており、第1の噴射弁107の後端部をインジェクタハウジング114および挟持板115で挟んで第1の噴射弁107がヘッドカバー15に取付けられた時に、前記配線用コネクタ107aはヘッドカバー15の外方に臨むように配置される。
ところで、インジェクタハウジング114および第1の噴射弁107間には、第1の噴射弁107内に通じる環状の燃料室116が形成されており、この燃料室116を両側から挟む一対のシール部材117,118が第1の噴射弁107およびインジェクタハウジング114間に介装される。
しかもヘッドカバー15には前記燃料室116に通じる燃料供給通路119が直接設けられており、図示しない燃料供給源から燃料を導くホース120が継ぎ手121を介して燃料供給通路119に接続される。
また第1の噴射弁107の先端部および第2の噴射弁108の後端部との間で、インジェクタハウジング114内には、第2の噴射弁108内に通じる環状の空気室122が形成されており、この空気室122に、前記空気ポンプ61からの圧縮空気が供給される。
図2および図10に注目して、空気ポンプ61における蓋部材64には、図示しないエアクリーナから空気を導くホースが接続される吸入管124が設けられており、この吸入管124は蓋部材64に内蔵されるリード弁(図示せず)を介してポンプ室65に接続される。
また前記蓋部材64には、ポンプ室65の圧力増大に応じて開弁するポペット弁125が内蔵されており、空気ポンプ61から吐出される圧縮空気は前記ポペット弁125および圧縮空気供給路126を介して空気室122に供給される。
圧縮空気供給路126は、前記ポペット弁125に連なるようにして蓋部材64に一端が接続されるとともに他端がシリンダヘッド14に接続される管部材127と、管部材127に通じるようにしてシリンダヘッド14に直接設けられる通路128と、該通路128に通じるとともに空気室122に通じるようにしてヘッドカバー15に直接設けられる通路129とで構成される。
しかもシリンダヘッド14に直接設けられる通路128は、動弁装置38の両駆動ロッド46,47が配置される側とは反対側すなわち第1動弁室48内に配置される吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59の他端部側でシリンダヘッド14に設けられている。しかも該通路128の一部は、排気ポート24の近傍を通過するものであり、特に、排気ポート24の近傍では、ヘッド側水ジャケット103が排気ポート24およびシリンダブロック13間に配置されるのに対し、前記通路128は、排気ポート24に関して前記ヘッド側水ジャケット103と反対側を通るように設定される。
またシリンダヘッド14およびヘッドカバー15の合わせ面を跨ぐ円筒状のノックピン130の両端部がシリンダヘッド14およびヘッドカバー15に挿入されており、圧縮空気通路126の一部を構成してシリンダヘッド14およびヘッドカバー15に直接設けられた通路128,129は、前記ノックピン130を介して連通される。しかもノックピン130を囲繞するOリング133がシリンダヘッド14およびヘッドカバー15の合わせ面間に挟まれる。
またノックピン130内にはオリフィス131が形成されており、このオリフィス131よりも上流側の前記通路128に接続されるリリーフ弁132がシリンダヘッド14に取付けられる。
次にこの実施例の作用について説明すると、第1および第2の吸気弁27,28と、排気弁29とは、それらの弁27,28;29の作動軸線がシリンダ軸線Cを含む仮想平面への投影図上でV字状となる配置でシリンダヘッド14に開閉作動可能に配設されており、シリンダ軸線Cと平行な軸線を有する第2の噴射弁108が、燃焼室19に燃料を直接噴射するようにして吸気弁27,28および排気弁29間でシリンダヘッド14に取り付けられているので、第2の噴射弁108から噴射される燃料を燃焼室19の中心付近に集めることができ、希薄燃焼を可能として燃費を低減することができる。しかも第2の噴射弁108は、圧縮空気とともに燃料を燃焼室19に直接噴射するものであるので、燃料をより微粒化して燃焼室に噴射することで燃焼性を高めて燃費のさらなる向上を図ることができる。
また全体として奇数個である3個の吸気弁27,28および排気弁29がシリンダヘッド14に配設されており、個数が少ない方の弁である排気弁29に並ぶようにして点火プラグ26がシリンダヘッド14に取付けられるので、排気弁29の周囲に生じる空きスペースを有効に利用して点火プラグ26を配置することで、点火プラグ26の配置上の自由度を増大することができ、しかも点火プラグ26を第2の噴射弁108により近づけることができるので、第2の噴射弁108からの燃料噴霧を燃焼室19の中心付近に集めることができることと相まって層状希薄化による燃費の低減をより一層図ることができる。
しかも点火プラグ26は、並列して配置される第1および第2の吸気ポート20,21のうち並列方向一端側である第1の吸気ポート20に対応するとともに燃焼室19の中心からずれた位置でシリンダヘッド14に取付けられており、第1の吸気ポート20の燃焼室19への開口端の周囲で燃焼室19の天井壁19aには、第1の吸気ポート20から燃焼室19に流入する吸気が点火プラグ26の、燃焼室19中心とは反対側の側部を迂回して流通するようにガイドするガイド壁142が設けられている。そして、このガイド壁142は、図4,図5に示されるように、吸気ポート20の開口端より点火プラグ26の、燃焼室19中心とは反対側の側部外側に向けて漸次下る傾斜面に形成される。
したがって第1の吸気ポート20から燃焼室19に流入する吸気は、燃焼室19の天井壁19aのガイド壁142でガイドされることにより点火プラグ26の、燃焼室19中心とは反対側の側部を迂回するようにして燃焼室19内を流通することになり、点火プラグ26に衝突して燃焼室19内で吸気が分散してしまうことがなく、燃焼室19内の混合気が攪拌されてしまうこともないので、希薄燃焼が可能となり、燃費をより低減することができる。
またピストン17の燃焼室19に臨む面の中央部にはキャビティ143が設けられており、燃焼室19に燃料を直接噴射する第2の噴射弁108と、一対の吸気ポート20,21と、第2の吸気ポート21に対応した排気ポート22と、点火プラグ26とが、第2の噴射弁108を両吸気ポート20,21、排気ポート22および点火プラグ26で囲むようにしてシリンダヘッド14に配設されるので、燃焼室19の中心部に第2の噴射弁108および点火プラグ26を配置してピストン17のキャビティ143をコンパクト化することで混合気の層状化および圧縮比の向上を図ることにより、燃焼効率を向上し、燃費をより低減することができる。
さらに第2の噴射弁108を含むインジェクタ25がシリンダ軸線C上に配置され、シリンダ軸線Cに直交する平面への投影図上で、インジェクタ25の両側に第1の吸気ポート20および排気ポート22が配置されるとともに、第1の吸気ポート20および排気ポート22を結ぶ直線L1とほぼ直交する他の直線L2上でインジェクタ25の一側に第2の吸気ポート22が配置されているので、インジェクタ25を燃焼室19の中央部に配置することで、また燃焼室19内の火炎伝播距離に偏りがなくなるようにして燃焼効率を向上することができ、第1および第2の吸気ポート20,21を備えることにより空気充填効率の向上およびポンピングロスの低減を図ることができ、しかも2つの吸気弁27,28および1つの排気弁29との干渉を容易に回避して点火プラグ26を配置することができ、点火プラグ26のインジェクタ25への近接配置を可能として燃焼効率を向上することができる。
また第2の噴射弁108が備えるノズル108aの先端は、上死点にあるピストン17のキャビティ143に突入するので、微細化した燃料を含む混合気をキャビティ143内に噴霧することで燃焼効率をより向上し、燃費をより一層低減することができる。
さらにピストン17側に突出する突部144が燃焼室19の天井壁19aに突設され、点火プラグ26は、突部144から燃焼室19に突出する先端を第2の噴射弁108の先端すなわちノズル108aの先端よりも下方に配置するようにしてシリンダヘッド14に取付けられるので、キャビテイ143内で第2の噴射弁108の下方に点火プラグ26の先端が配置される構造でありながら、燃焼室19内のスワールの影響を少なく抑え、混合気の偏りによる攪拌を防止し、キャビテイ143内の底部に濃い混合比の層状化状態を形成することができ、点火性能を向上し、さらなる希薄燃焼化による燃費の低減を図ることができる。しかもキャビテイ143は点火プラグ26側に向かうにつれて深くなっているので、点火プラグ26側により濃い混合気が存在するようにして、点火性能をより一層向上することができる。
しかも吸気弁27,28および排気弁29に一端が連動、連結されて吸気弁27,28および排気弁29間に配置される吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45が、シリンダヘッド14に固定される吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59でそれぞれ揺動枢支され、両ロッカシャフト58,59の一端部に対応する位置に配置される一対の吸気側および排気側駆動ロッド46,47が、吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45の他端部にそれぞれ連動、連結されているので、吸気弁27,28および排気弁29を駆動する動弁装置38のうち吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45ならびに吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59だけをシリンダヘッド14に配設するようにしてシリンダヘッド14の小型化を可能とすることができる。
また前記吸気側および排気側駆動ロッド46,47は、前記吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59の軸方向一方側でシリンダブロック13に配置されたカムシャフト41の回転に従動して軸方向に作動するものであり、シリンダヘッド14側の相互間隔を狭くして配置されるとともに、吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59間で吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45の他端部に連動、連結されているので、吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59間の間隔をより狭く設定することを可能とし、吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59の軸線を結ぶ直線に沿う方向でのシリンダヘッド14の小型化を図ることができる。
前記点火プラグ26は、前記第2の噴射弁108を含むインジェクタ25に関して吸気側および排気側駆動ロッド46,47とは反対側でシリンダヘッド14に取り付けられるものであり、このような点火プラグ26の配置によれば、吸気側および排気側第2ロッカアーム44,45と、吸気側および排気側駆動ロッド46,47との連動、連結部が配置されることで空きスペースの少ない部分を避けて点火プラグ26を配置するようにして点火プラグ26の配置上の自由度を増大することができ、しかも点火プラグ26を第2の噴射弁108により近づけることができるので、第2の噴射弁108からの燃料噴霧を燃焼室19の中心付近に集めることができることと相まって層状希薄化による燃費の低減をより一層図ることができる。
エンジン本体11の一部を構成するシリンダヘッド14およびヘッドカバー15間には、動弁装置38の一部を収容、配置する第1動弁室48が形成されており、エンジン本体11のうちクランクケース12、シリンダブロック13およびシリンダヘッド14には、動弁装置38のうち第1動弁室48内に収容された部分を潤滑したオイルをクランクケース12の下部に形成されるオイルパン12aに戻す第2動弁室49が、シリンダボア16の側方でシリンダ軸線Cと平行に延びるようにして形成される。しかも第2動弁室49よりも下方に配置される空気ポンプ61のポンプケース63に、第2動弁室49を流通するオイルの一部を潤滑用としてポンプケース内に導入するためのオイル導入孔85が、第2動弁室49に通じるようにして設けられている。
したがって動弁装置38の一部を潤滑してからオイルパン12aに戻るオイルの一部を、空気ポンプ61のオイル導入孔85に確実に導くようにし、簡単な構造で空気ポンプ61の潤滑を確実に果たすことができる。
またシリンダヘッド14やクランクケース12に比べて外形の小さなシリンダブロック13に、ポンプケース63が一体に形成されるので、部品点数を低減しつつエンジン全体の小型化を図ることができ、第2動弁室49およびオイル導入孔85の連通を容易とし、空気ポンプ61へのオイル供給構造を簡素化することができる。
また第2動弁室49には、動弁装置38のカムシャフト41にクランクシャフト10からの動力を伝達するための第1被動スプロケット52、第1駆動スプロケット60およびカムチェーン53が収容されており、第1被動スプロケット52、第1駆動スプロケット60およびカムチェーン53を収容する第2動弁室49をオイル戻し通路として用いることで、エンジンの小型化および空気ポンプ61へのオイル供給構造の簡素化を図ることができる。
カムシャフト41は第2動弁室49内に収容、配置され、該カムシャフト41の回転に伴い遠心力の作用によって分離したオイル飛沫がオイル導入孔85側に導かれるように、カムシャフト41およびオイル導入孔85の相対位置が設定されるので、カムシャフト41が第2動弁室49内を流通するオイルで良好に潤滑されることになるとともに、カムシャフト41の回転によって飛散するオイル飛沫を空気ポンプ61に効果的に導いて空気ポンプ61の潤滑を良好にすることができる。
空気ポンプ61に連なるポンプ駆動軸73およびカムシャフト41間には、カムシャフト41の動力をポンプ駆動軸73に伝達する動力伝達手段89が設けられており、空気ポンプ61を駆動するカムシャフト41を空気ポンプ61に近接配置して、動力伝達手段89の構造を簡素化し、エンジンの小型化を図ることができる。
しかもカムシャフト41も、外形の比較的小さなシリンダブロック13に配置されるので、エンジンの小型化により一層寄与することができ、またカムシャフト41からの動力を空気ポンプ61に伝達する動力伝達手段89をコンパクトに構成することができるとともに、空気ポンプ61の変速比設定の自由度も高くなる。それに加えて、動力伝達手段89は無端状のチェーン80で動力を伝達するように構成されているので、カムシャフト41およびポンプ駆動軸73間の距離にかかわらず、シリンダブロック13の大型化を防止し、部品点数を少なく抑えることができる。
またシリンダブロック13には、第2動弁室49内のオイル流通方向137に対向する突壁36が、第2動弁室49内の下部のオイルをオイル導入孔85に導くようにして突設されており、突壁86でオイル導入孔85にオイルを効果的に導くようにして空気ポンプ61の潤滑をより良好なものとすることができる。
ところで、空気ポンプ61はレシプロ式に構成されており、比較的高い空気圧を得ることが可能である。しかもシリンダ軸線Cと平行な方向にピストン66を往復動させるカムシャフト41からの動力が伝達されるポンプ駆動軸73がスコッチ・ヨーク式クランク84を介してピストン66に連結されるので、空気ポンプ61の作動軸線およびシリンダ軸線Cを平行とするとともにスコッチ・ヨーク式クランク84を採用してコンロッドを不要とすることで、エンジンの小型化が可能となる。
また空気ポンプ61は、容積収縮に応じた圧縮空気を生成するようにして前記シリンダヘッド14側に配置されるポンプ室65と、オイルパン12aに通じて該オイルパン12a側に配置される大気圧室88とに両端を臨ませるピストン66がポンプケース63に摺動自在に嵌合されて成り、ピストン66の外周に装着されてポンプケース63の内周に摺接するピストンリング138よりも大気圧室88側で、オイル導入孔85がポンプケース63の内周に開口するものであるので、空気ポンプ61内の潤滑を終えたオイルがピストン66のポンピング作用によって大気圧室88からオイルパン12a側へと円滑に排出されることになり、空気ポンプ61の作動効率および潤滑を良好なものとすることができる。
ところで、空気ポンプ61のポンプケース63は、シリンダヘッド14側を開放した有底円筒状にしてシリンダブロック13に一体に形成されており、ポンプケース63のシリンダヘッド14側開口部を気密に閉じる蓋部材64が、シリンダブロック13およびシリンダヘッド14の結合面87と同一平面でポンプケース63に結合されるので、シリンダブロック13の加工工数を低減することができる。
さらにシリンダ軸線Cを含んでポンプ駆動軸73と直交する平面PLに関して面対称となる位置に、ポンプ駆動軸73の両端部に連結される空気ポンプ61およびウォータポンプ90が配置されるので、空気ポンプ61に連なるポンプ駆動軸73でウォータポンプ90を駆動するようにして、部品点数の低減および軽量化を可能とし、加工および組立の簡素化によるコスト低減が可能となる。またシリンダブロックからのウォータポンプ90の突出を抑え、シリンダブロック13全体の大型化を回避することができる。
しかも水冷すべきシリンダブロック13およびシリンダヘッド14の近傍にウォータポンプ90を配置することができ、水配管を短くし、配管の煩雑化を回避することができるとともに配管内での圧力損失を小さく抑えることができる。
さらに空気ポンプ61で得られた圧縮空気とともに燃料を燃焼室19に直接噴射するインジェクタ25がシリンダヘッド14に配設されるので、空気ポンプ61がシリンダヘッド14には配設されないことで、レイアウト自由度の増大およびエンジンの小型化を図りつつ、インジェクタ25やその配管をリンダヘッド14に配設することができる。特に、空気ポンプ61のポンプ室65をシリンダヘッド14側に配置しているので、ポンプ室65およびインジェクタ25間を比較的短くし、空気ポンプ61からインジェクタ25に圧縮空気を導く圧縮空気供給路126を含む管路構造の複雑化を回避し、前記管路構造での圧力損失も小さく抑えることができる。
前記圧縮空気供給路126の一部は排気ポート24の近傍を通るものであり、それにより圧縮空気供給路126を流通する圧縮空気を排気ポート24を流通する排気ガスの排気熱で温めることが可能であり、圧縮空気の体積を増大することでポンプ効率を向上することができる。
しかも排気ポート24の近傍にあっては、ヘッド側水ジャケット103の一部が排気ポート24およびシリンダブロック13間に配置されるのに対し、前記圧縮空気供給路126の一部を構成する通路128が排気ポート24に関してヘッド側水ジャケット103と反対側に配置されるので、ヘッド側水ジャケット103による冷却の影響が圧縮空気供給路126を流通する圧縮空気に及ぶことを極力回避することができ、水冷式エンジンであっても高いポンプ効率を維持することができる。
また空気ポンプ61は、排気ポート24に対応する側でシリンダブロック13の下部に配設されるものであり、排気ポート24に接続される排気管を含むエンジンの配置スペース内に空気ポンプ61を配置することが可能となる。
ところでインジェクタ25は、燃料を噴射するようにしてヘッドカバー15に取付けられる第1の噴射弁107と、圧縮空気とともに燃料を燃焼室19に直接噴射するようにしてシリンダヘッド14に取付けられる第2の噴射弁108とが同軸に接続されて成るものであり、エアアシストによる燃料噴射を行なうにあたり、第1および第2の噴射弁107,108をヘッドカバー15およびシリンダヘッド14に順次取付ければよいので、組付け作業が煩雑となることはなく、また部品点数を低減することができる。しかもシリンダヘッド14には第2の噴射弁108を取り付けるスペースを確保すればよいので、両噴射弁が取付けれられたバルブボディをシリンダヘッドに取り付けるようにしたものと比べると、シリンダヘッド14で確保すべき取付けスペースを小さくすることができ、シリンダヘッド14の小型化に寄与することができる。
またインジェクタ25のうち第1の噴射弁107はインジェクタハウジング114に嵌合、保持されるのであるが、このインジェクタハウジング114がヘッドカバー15に一体に形成されるので、シリンダヘッド14の周辺にインジェクタハウジング114を構成する部材を配置する必要がなく、部品点数を低減することができるとともにエンジンの大型化ならびにエンジン周辺部の構造の煩雑化を回避することができる。
しかも第2の噴射弁108は、シリンダヘッド14に挿入されるとともにインジェクタハウジング114の先端およびシリンダヘッド14間に挟持されるので、第2の噴射弁108をヘッドカバー15側からシリンダヘッド14に挿入し、シリンダヘッド14にヘッドカバー15を結合するだけで、シリンダヘッド14に対して第2の噴射弁108を位置決めすることができ、第2の噴射弁108のシリンダヘッド14への組付け作業が容易となり、組付け作業性を向上することができる。
ところで第1の噴射弁107は、配線用コネクタ107aをヘッドカバー15外に臨ませてヘッドカバー15に取付けられており、第2の噴射弁108に連なる導線112…がシリンダヘッド14およびヘッドカバー15間に挟まれるグロメット113を貫通して外部に引き出されるので、シリンダヘッド14に第2の噴射弁108を取付けるとともに第2の噴射弁108から延びる導線112…をグロメット113に挿通した状態でシリンダヘッド14にヘッドカバー15を結合し、さらにヘッドカバー15に第1の噴射弁107を取り付けることで、両噴射弁107,108への配線を含む組付けを完了することができ、より一層組付け性を向上することができる。
さらにインジェクタハウジング114内の第1および第2の噴射弁107,108間に、第2の噴射弁108に導入される圧縮空気を貯留する空気室122が形成されており、圧縮空気を第2の噴射弁108に導くための圧縮空気供給構造の一部をインジェクタハウジング114で兼用させることができる。
またインジェクタハウジング114に燃料および圧縮空気をそれぞれ供給するための燃料供給通路119と、圧縮空気供給路126の一部である通路129とが、ヘッドカバー15に直接設けられているので、インジェクタハウジング114に燃料および圧縮空気をそれぞれ供給するための管路等をインジェクタハウジング114の周囲に配置する必要がなく、これによっても部品点数を低減することができるとともにエンジンの大型化ならびにエンジン周辺部の構造の煩雑化を回避することができる。
しかも圧縮空気供給路126の一部である通路128は、吸気側および排気側第2ロッカシャフト58,59の他端側でシリンダヘッド14に設けられるものであり、動弁装置38を避けて圧縮空気供給路126の一部をシリンダヘッド14に設けることにより、シリンダヘッド14の大型化を回避することができる。
ところで、シリンダヘッド14に配設される第1の吸気弁27、第2の吸気弁28および排気弁29を駆動する動弁装置38の一部を構成するカムシャフト41が、シリンダヘッド14およびヘッドカバー15間を避けてシリンダブロック13に配置されている。このため、シリンダヘッド14およびヘッドカバー15間にカムシャフト41が配置されないようにして、インジェクタハウジング114のレイアウトの自由度を増大することができ、ヘッドカバー15に直接設けられている燃料供給通路119および通路129のレイアウトの自由度を増大することができる。
またインジェクタ25のうち第2の噴射弁108はヘッドカバー15に支持され、該第2の噴射弁108に圧縮空気を供給する圧縮空気供給路126の一部である通路129がヘッドカバー15に直接設けられることで、ヘッドカバー15の周辺に圧縮空気をインジェクタ25に導くための部品が配置されないようにして、エンジンの大型化ならびにエンジン周辺部の構造の煩雑化を回避することができる。
またシリンダヘッド14およびヘッドカバー15に、シリンダヘッド14およびヘッドカバー15の合わせ面を跨ぐ円筒状のノックピン130の両端部が挿入され、圧縮空気通路126の一部を構成してシリンダヘッド14およびヘッドカバー15にそれぞれ直接設けられる通路128,129が前記ノックピン130を介して連通されることにより、シリンダヘッド14およびヘッドカバー15の相対位置をノックピン130で定めるようにし、インジェクタ25をヘッドカバー15およびシリンダヘッド14で協働して支持するようにしても、インジェクタ25に過大な応力がかかることはない。さらにノックピン130をシリンダヘッド14の通路128およびヘッドカバー15の通路129の接続部材として用いるようにして通路接続のための専用部品を不要とし、部品点数の低減に寄与することができる。
さらにノックピン130内にオリフィス131が形成されるので、インジェクタ25に供給される圧縮空気の圧力調整が可能となり、しかもその圧力調整にあたって専用の部品を不要として部品点数の低減に寄与することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
エンジンの一部縦断側面図である。 ヘッドカバーを取り外した状態での図1の2−2線矢視図である。 図2の3−3線断面図である。 図3の4−4線断面図である。 図4の5−5線断面図である。 図2の6−6線に沿うシリンダヘッドの拡大断面図である。 図2の7−7線断面図である。 図7の8−8線断面図である。 図7の9−9線断面図である。 図2の10−10線に沿うエンジンの縦断側面図である。
符号の説明
14・・・シリンダヘッド
17・・・ピストン
19・・・燃焼室
19a・・・天井壁
20,21・・・吸気ポート
22・・・排気ポート
26・・・点火プラグ
108・・・噴射弁
142・・・ガイド壁
143・・・キャビティ
144・・・突部

Claims (4)

  1. 互いに並列して配置されて燃焼室(19)に各々開口する一対の吸気ポート(20,21)を備えるシリンダヘッド(14)に、前記燃焼室(19)に臨む点火プラグ(26)が取付けられる4サイクルエンジンにおいて、
    前記一対の吸気ポート(20,21)と、一方の吸気ポート(20)に対応するとともに燃焼室(19)の中心からずれた位置でシリンダヘッド(14)に取付けられる点火プラグ(26)と、他方の吸気ポート(21)に対応した排気ポート(22)と、前記燃焼室(19)に燃料を直接噴射する噴射弁(108)とが、その噴射弁(108)を両吸気ポート(20,21)、排気ポート(22)および点火プラグ(26)で囲むようにしてシリンダヘッド(14)に配設され、
    前記一の吸気ポート(20)の燃焼室(19)への開口端の周囲で燃焼室(19)の天井壁(19a)には、前記一の吸気ポート(20)から燃焼室(19)に流入する吸気をガイドするガイド壁(142)が設けられ、
    ピストン(17)の燃焼室(19)に臨む面の中央部には、前記点火プラグ(26)側に向かうにつれて深くなるように形成されるキャビティ(143)が設けられ、
    前記一の吸気ポート(20)から前記燃焼室(19)に流入した吸気は、前記ガイド壁(142)側に導かれ、前記点火プラグ(26)の、燃焼室(19)中心とは反対側の側部を迂回して流通することを特徴とする4サイクルエンジン。
  2. 前記ガイド壁(142)は、前記吸気ポート(20)の開口端より前記点火プラグ(26)の、燃焼室(19)中心とは反対側の側部外側に向けて漸次下る傾斜面に形成されることを特徴とする、請求項1記載の4サイクルエンジン。
  3. 圧縮空気によって微粒化された燃料を噴射するように構成される前記噴射弁(108)が、上死点にあるピストン(17)のキャビティ143)に先端を突入させるようにしてシリンダヘッド(14)に配設されることを特徴とする、請求項又は記載の4サイクルエンジン。
  4. ピストン(17)側に突出する突部(144)が燃焼室(19)の天井壁(19a)に突設され、前記点火プラグ(26)は、前記突部(144)から燃焼室(19)に突出する先端を前記噴射弁(108)の先端よりも下方に配置するようにしてシリンダヘッド(14)に取付けられることを特徴とする、請求項1,2又は記載の4サイクルエンジン。
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