JP4342802B2 - Magnetic sensor and contactless switch - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気センサ及び無接点スイッチに係り、詳しくは磁束密度の変化を検出する磁気検出素子を備えた磁気センサ及び無接点スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、有接点スイッチとして車両のシフト装置に設けられ、シフトレバーがニュートラル位置に位置しているか否かを検出するものが知られている。この有接点スイッチは、シフトレバーの根本を収容するハウジングに対して有接点スイッチの本体部を固定している。同有接点スイッチは、シフトレバーがニュートラル位置に位置する際に、シフトレバー自身或いはシフトレバーに付属したアクチュエータにより、前記本体部に設けられたスイッチ部を押圧する構成としている。このような、有接点スイッチの例として、特許文献1のものや、図9に示すようなプランジャ式の有接点スイッチが知られている。即ち、プランジャ式の有接点スイッチ101は本体部102から突出状態のプランジャ(スイッチ部)103を備えている。プランジャ103は、A矢印方向に移動するアクチュエータ104に押圧されて本体部102内へ後退(B矢印方向へ移動)することにより、前記本体部102内の対向接点105をON作動するように構成されている。
【0003】
ところで、前記アクチュエータ104がプランジャ103を本体部102内へ後退させる際には、プランジャ103を突出方向へ向けて付勢する付勢バネ106の付勢力に抗して操作を行うため、操作力の軽減のために無接点スイッチが提案されている。
【0004】
図10〜図14は、無接点スイッチの例を示している。図10に示すように、無接点スイッチ111は、円筒状をなすハウジング112と、GMR(巨大磁気抵抗素子)からなる磁気検出素子113と、同磁気検出素子113へバイアス磁界を付与する一対の磁石114,115とを備えている。前記一対の磁石114,115は、互いに対向するようにハウジング112の内周面に固定されている。前記両磁石114,115において、互いに対向する対向面114a,115aは互いに平行とされている。前記磁気検出素子113と、一対の磁石114,115とから磁気センサGが構成されている。
【0005】
以下、図11に示すように、磁石114,115における互いに対向する方向をX軸方向といい、そのX軸方向に直交する方向をY軸方向という。
ところで、図10及び図11に示すように、前記両磁石114,115は、上面、下面、及び2つの側面をそれぞれ備えている。前記両磁石114,115において、第1の側面は前記対向面114a,115aであり、第2の側面は前記ハウジング112の内周面に沿うように形成された湾曲面114b,115bである。即ち、図11に示すように、前記磁石114,115は、その中央からY軸方向の両側へかけて厚さが薄くなるように形成されている。
【0006】
図10に示すように、前記磁石114は上半分がN極、下半分がS極とされ、前記磁石115は上半分がS極、下半分がN極とされている。前記両磁石114,115の間には、前記磁気検出素子113が配置され、同磁気検出素子113は図示しない固定部材によりハウジング112に対して固定されている。前記磁気検出素子113は、ハウジング112の下面よりも僅かに(例えば0.5mm)上方に位置するように配置されている。
【0007】
そして、前記磁気検出素子113に対して磁性体からなるアクチュエータ116が対向する(図13参照)か、非対向となる(図12参照)かにより、前記両磁石114,115間に存在する磁束Zの方向が変化すると共に磁気検出素子113の検出面113aにかかる磁束密度も変化する。
【0008】
このようにアクチュエータ116が磁気検出素子113に対向するか非対向となるかにより、磁気検出素子113は、磁束密度の大きさに応じた検出信号をコンパレータ117へ出力する。コンパレータ117は、その検出信号を所定の閾値と比較してON/OFF信号を出力する。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−97549号公報(段落番号「0010」、第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図11は、アクチュエータ116が対向位置及び非対向位置の両位置に位置する際において、両磁石114,115間に存在する磁束Zの向きを示した図である。図11に示すように、前記無接点スイッチ111においては、磁石114の対向面114aから磁石115の対向面115aへ発せられる磁束Z(以下、磁束Zaという)を有している。この磁束Zaは、前記対向面114aから前記対向面115aへ向けて直線的に発せられるものは少なく、大部分は湾曲して発せられる。特に、磁石114,115におけるY軸方向両端側から発せられる磁束Zaほど湾曲するようにして発せられる。
【0011】
また、図12は磁気検出素子113に対してアクチュエータ116が離間した状態、即ち、アクチュエータ116が非対向位置に位置した状態を示した図である。図12に示すように、磁石114の上面から両磁石114,115間を通過して磁石114の下面へ向かう磁束Z(以下、磁束Zbという)や、磁石115の下面から両磁石114,115間を通過して磁石115の上面へ向かう磁束Z(以下、磁束Zcという)も有している。さらに、図12に示すように、磁石114の上面から両磁石114,115間に進入して磁石115の上面へ向かう磁束Z(以下、磁束Zd)や、磁石115の下面から両磁石114,115間に進入して磁石114の下面へ向かう磁束Z(以下、磁束Zeという)も有している。このように、アクチュエータとの「非対向状態」においては、両磁石114,115間に、図11に示す磁束Za及び図12に示す磁束Zb,Zc,Zd,Zeが存在している。
【0012】
一方、図13は磁気検出素子113に対してアクチュエータ116が近接した状態、即ち、アクチュエータ116が対向位置に位置した状態を示した図である。図13に示すように、磁石114の対向面114aから発せられた磁束Z(以下、磁束Zfという)は、アクチュエータ116に近づくように湾曲して磁石115の対向面115aへ向かう。対向面114aにおいて、アクチュエータ116に近い側の部位から発せられる磁束Zfは、アクチュエータ116に遠い側の部位から発せられる磁束Zfよりも湾曲している。また、磁束Zfの一部はアクチュエータ116内を通過している。このように、「対向状態」においては、両磁石114,115間に、図11に示す磁束Za及び図13に示す磁束Zfが存在している。
【0013】
このように、両磁石114,115間には様々な方向へ向かう磁束が発生しているため、両磁石114,115に対して磁気検出素子113を配置する位置がずれると、磁気検出素子113の検出面113aにかかる磁束密度の大きさが大幅に変わってしまうという問題があった。
【0014】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は磁気検出素子と磁石との相対位置がずれていても磁気検出素子にかかる磁束密度のバラツキを少なくできる磁気センサ及び無接点スイッチを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、周方向半々ずつがそれぞれN極及びS極とされると共に貫通孔を有するリング状の磁石と、前記磁石の前記貫通孔内に配置されると共に検出する磁束密度の大きさに応じた検出信号を出力する磁気検出素子とを備え、さらに、前記磁石と前記磁気検出素子との離間距離を保持する保持手段を備え、前記磁気検出素子は、前記磁石の軸心に対して直交するように配置された検出面を備え、前記磁気検出素子を固定した非磁性体からなるリードフレームを備え、前記リードフレームは前記磁気検出素子を配置する配置部と、前記配置部に対して一体的に連結された導出部とを備え、前記配置部は前記貫通孔内に配置され、前記導出部は前記磁石の前記貫通孔から導出され、前記リードフレームと前記磁気検出素子と前記磁石とが前記保持手段にて離間距離を保持されていることを要旨とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の磁気センサにおいて、前記磁気検出素子から前記検出信号を入力すると共にその検出信号を二値化する二値化手段を備えたことを要旨とする。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の磁気センサと、前記磁気検出素子に対して、近接離間自在に設けられてその近接離間動作により前記貫通孔内の磁束密度の変化を生じさせるアクチュエータとを備えたことを要旨とする。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の無接点スイッチにおいて、前記磁気検出素子に対して前記アクチュエータが対向する対向位置と対向しない非対向位置との間を移動可能に設けられることにより、前記磁気検出素子に対して前記アクチュエータが近接離間自在とされていることを要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した磁気センサ及び無接点スイッチの一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0021】
図1に示すように、本実施形態の無接点スイッチ11は、ねじ込み部12aを有する本体部12と、同ねじ込み部12aの先端(図1におけるねじ込み部12aの下端)と対向する鋼鉄製のアクチュエータ13とを備えている。
【0022】
なお、前記鋼鉄は磁性体であり、本明細書においては、磁性体とは強磁性体のことをいう。
前記本体部12は、前記ねじ込み部12aと、ナット部12bとを備えている。前記ナット部12bはスパナ等を用いてねじ込み部12aを被ねじ込み部へねじ込むためのものである。図1において、センサ取付部30の雌ネジ孔31に対して、前記本体部12のねじ込み部12aがねじ込み固定されている。
【0023】
図2に示すように、前記ねじ込み部12aは、円筒状をなすハウジング15と、リング状をなす磁石16と、磁気検出素子17と、リードフレーム18と、回路基板20とを備えている。前記磁気検出素子17は、GMR(巨大磁気抵抗素子)を検出面17aに備えている。前記磁石16は前記磁気検出素子17に対してバイアス磁界を付与する。前記磁石16と、磁気検出素子17とにより、磁気センサPが構成されている。また、前記回路基板20には、二値化手段としてのコンパレータが設けられている。前記ハウジング15は鋼鉄からなり、その外周には雄ネジ部15aが形成されている。前記ハウジング15内において、アクチュエータ13と対向する側の端部(以下、下端部という)には、ハウジング15の内周面に対して前記磁石16の外周面が固定されている。
【0024】
図2及び図3に示すように、前記磁石16はリング状とされていることにより貫通孔としての真円をなす円孔16aを備えており、同磁石16は周方向半々ずつがそれぞれN極及びS極とされている。なお、図3においては、説明の便宜上、リードフレーム18、後述するポッティング樹脂19、及び回路基板20の図示を省略している。図2〜図5においては、磁石16の左半分がN極とされ、右半分がS極とされている。以下、図3に示す前記磁石16におけるN極とS極との境界面を境界面fという。前記磁石16の円孔16a内において、磁石16のN極部位からS極部位へ向けて発せられる磁束Mは前記境界面fに対して直交すると共にほぼ直線状態とされている。
【0025】
図2に示すように、前記ハウジング15内には、磁気検出素子17及び回路基板20を固定したリードフレーム18が保持手段としてのポッティング樹脂19にて埋設されている。即ち、前記磁気検出素子17、回路基板20、及び前記リードフレーム18は、ポッティング樹脂19を介してハウジング15に対して固定されている。前記ポッティング樹脂19により、磁気検出素子17と磁石16間の離間距離が保持されている。前記ポッティング樹脂19は例えばエポキシ系、ウレタン系等の二液混合硬化型樹脂であり、絶縁性を有する。なお、前記リードフレーム18の上部はポッティング樹脂19に埋設されていない。図2に示すように、前記ハウジング15の下端面(先端面)、磁石16の下端面、ポッティング樹脂19の下端面は面一とされている。
【0026】
前記リードフレーム18は断面L字状をなすように形成され、同リードフレーム18は配置部18aと、前記配置部18aの一端部に対して一体的に連結された導出部18bとを備えている。前記配置部18aと前記導出部18bとは互いに直交するように形成されている。前記配置部18aには前記アクチュエータ13と対向可能な配置面H1を備え、前記導出部18bには配置面H2を備えている。前記リードフレーム18は板状をなす銅板を折り曲げて断面L字状をなすように形成されており、リードフレーム18を折り曲げ形成する前においては、前記配置部18aの配置面H1と、前記導出部18bの配置面H2とが同一面とされている。
【0027】
なお、銅は非磁性体であり、本明細書においては、非磁性体とは常磁性体及び反磁性体のことをいう。
図2に示すように、前記配置部18aの配置面H1には前記磁気検出素子17が固定され、前記配置部18a及び前記磁気検出素子17は、前記磁石16の円孔16a内に配置されている。前記磁気検出素子17の検出面17aは、磁石16の軸心Oに対して直交するように配置され、同検出面17aのX軸方向における中心が、前記磁石16の軸心Oと一致するように配置されている。
【0028】
なお、ここでいうX軸方向とは、前記軸心Oに対して直交する方向のことをいう。本実施形態では、X軸方向は図2における左右方向である。
前記検出面17aとポッティング樹脂19の下端面との距離D1は、0.5mmとされている。磁気検出素子17は、その検出面17aにて磁束密度を検出し、その磁束密度の大きさに応じた検出信号を出力するように構成されている。また、前記導出部18bは、中央よりも上方側(ねじ込み部12aにおける基端側)が、前記円孔16aから導出されている。前記導出部18bにおける円孔16aから導出されている部位の配置面H2には、回路基板20が固定されている。前記回路基板20に設けられたコンパレータは前記磁気検出素子17と電気的に接続され、磁気検出素子17から出力される検出信号を処理するように構成されている。前記アクチュエータ13は、X軸方向へ向けて往復動可能に構成されている。以下、前記アクチュエータ13の往復動により、そのアクチュエータ13が、磁気検出素子17の検出面17aに対向する際の位置を対向位置(図5参照)という。また、前記アクチュエータ13の往復動により、そのアクチュエータ13が、磁気検出素子17の検出面17aに対して対向していない際の位置を非対向位置(図4参照)という。
【0029】
図5に示すように、前記アクチュエータ13が対向位置に位置している際には、アクチュエータ13に一部の磁束が吸収される。そのため、アクチュエータ13が対向位置(図5参照)に位置している際と、非対向位置(図4参照)に位置している際とでは、前者の方が磁気検出素子17の検出面17aにかかる磁束密度の大きさが小さくなる。
【0030】
コンパレータは閾値未満の磁束密度に相当する検出信号を入力するとON信号を出力し、閾値以上の磁束密度に相当する検出信号を入力するとOFF信号を出力するように構成されている。即ち、コンパレータは磁気検出素子17から入力した検出信号を二値化する。
【0031】
詳しく述べると、アクチュエータ13が対向位置に位置している状態では、前記コンパレータは、磁気検出素子17から検出信号を入力するとON信号を出力するように構成されている。アクチュエータ13が非対向位置に位置している状態では、前記コンパレータは、磁気検出素子17から検出信号を入力するとOFF信号を出力するように構成されている。
【0032】
次に、本実施形態のように構成された無接点スイッチ11の作用について説明する。
図3は、アクチュエータ13が対向位置及び非対向位置の両位置に位置する際における円孔16a内の磁束Mの向きを示した図である。図3に示すように、磁石16の円孔16a内において、磁石16のN極部位からS極部位へ向けて発せられる磁束Mは、図11に示す従来技術の無接点スイッチ111における両磁石114,115が協働して発する磁束Zaと比して湾曲していない。
【0033】
図4は磁気検出素子17に対してアクチュエータ13が離間した状態、即ち、アクチュエータ13が非対向位置に位置した状態を示した図である。なお、図4及び後述する図5においては、説明の便宜上、ハウジング15、リードフレーム18、ポッティング樹脂19、及び回路基板20の図示を省略している。図4に示すように、本実施形態の磁石16の円孔16a内において、磁石16のN極部位からS極部位へ向けて発せられる複数の磁束Mは、図12に示す従来技術の無接点スイッチ111における両磁石114,115が協働して発する磁束Zb,Zc,Zd,Zeと比して乱れていない。即ち、図4に示すように、本実施形態の磁石16において、円孔16a内の複数の磁束Mは、境界面f(図3参照)に対して直交するように磁石16のN極部位からS極部位へ発せられている。
【0034】
一方、図5は磁気検出素子17に対してアクチュエータ13が近接した状態、即ち、アクチュエータ13が対向位置に位置した状態を示した図である。図5に示すように、本実施形態の磁石16の円孔16a内において、複数の磁束Mのうちアクチュエータ13側に近い磁束M(以下、磁束Maという)が磁石16のN極部位から発せられてアクチュエータ13に近づくように湾曲して磁石16のS極部位へ到達する。また、磁束Maはアクチュエータ13に吸収されて磁路を形成する。
【0035】
次に、無接点スイッチ11の磁気センサPと、従来技術における無接点スイッチ111の磁気センサGとの比較を図6及び図14に基づいて説明する。なお、図6は無接点スイッチ11(磁気センサP)のシミュレーション実験(数値解析による実験)のデータであり、図14は無接点スイッチ111(磁気センサG)のシミュレーション実験(数値解析による実験)のデータである。
【0036】
図6は、上記無接点スイッチ11において、磁気検出素子17の配置位置の変更、及び磁気検出素子17とアクチュエータ13との距離の変更による磁気検出素子17の検出面17aに加わる磁束密度の変化を計測したものである。図6は、横軸に磁気検出素子17のX軸方向における配置ずれX(mm)を示し、縦軸に磁気検出素子17の検出面17aが検出する磁束密度(T)(テスラ)を示している。横軸において、磁気検出素子17のX軸方向の中心が磁石16の軸心Oと一致している際の磁気検出素子17の位置を基準である0mmとしている。
【0037】
そして、図6の横軸におけるプラス値は、図2における磁気検出素子17が磁石16のS極側へずれた際のずれ量を示している。また、図6の横軸におけるマイナス値は、図6における磁気検出素子17が磁石16のN極側へずれた際のずれ量を示している。また、図6において、特性線I1は、アクチュエータ13が非対向位置に位置する際の特性を示している。図6において、特性線I2,I3,I4,I5は、アクチュエータ13が対向位置に位置する状態で、かつ磁気検出素子17とアクチュエータ13との距離D2(図2参照)がそれぞれ3.5mm、2.5mm、1.5mm、0.5mmの際の特性を示している。図6に示すように、磁気検出素子17の配置ずれXが、例えば±1mmや、±2mmであっても、配置ずれ0mmと比して磁束密度は大きく異なることはない。
【0038】
一方、図14は、従来技術の無接点スイッチ111において、磁気検出素子113の配置位置の変更、及び磁気検出素子113とアクチュエータ116との距離の変更による磁気検出素子113の検出面113aに加わる磁束密度の変化を示したものである。なお、従来技術のシミュレーション実験は、図6に示す本実施形態のシミュレーション実験と同一機器により磁束密度及び配置ずれを測定した。
【0039】
図14において、横軸に前記磁気検出素子113のX軸方向における配置ずれX’(mm)を示し、縦軸に磁気検出素子113の検出面113aが検出する磁束密度(T)(テスラ)を示している。横軸において、磁気検出素子113のX軸方向の中心がハウジング112の軸心120と一致している際の磁気検出素子113の位置を基準である0mmとしている。そして、図14の横軸におけるプラス値は、図10における磁気検出素子113が対向面115a側へずれた際のずれ量を示している。また、図14の横軸におけるマイナス値は、図10における磁気検出素子113が対向面114a側へずれた際のずれ量を示している。
【0040】
また、図14において、特性線L1は、アクチュエータ116が非対向位置に位置する際の特性を示している。図14において、特性線L2,L3,L4,L5は、アクチュエータ116が対向位置に位置する状態で、かつ磁気検出素子113とアクチュエータ116との距離K(図10参照)がそれぞれ3.5mm、2.5mm、1.5mm、0.5mmの際の特性を示している。図14に示すように、磁気検出素子113の配置ずれX’が、例えば±1mmや、±2mmの場合、配置ずれ0mmと比して磁束密度は大きく異なる。
【0041】
従って、図6に示す特性線I1,I2,I3,I4は、図14に示す特性線L1,L2,L3,L4に比して配置ずれによるバラツキがそれぞれ小さくなる。ところで、前記無接点スイッチ11の構成において、コンパレータの閾値を0.027(T)に設定し、磁気検出素子17と、対向位置に位置するアクチュエータ13との距離D2が1.5mmなるように設定すると以下に示すような作用を奏する。即ち、この無接点スイッチ11は、アクチュエータ13が非対向位置に位置する際には図6に示す前記特性線I1の特性に相当し、アクチュエータ13が対向位置に位置する際には図6に示す前記特性線I4の特性に相当する。このように構成すると、図6から分かるように無接点スイッチ11は、磁気検出素子17における配置ずれXの値が±2mmとなってもなおON/OFF検出を正確に行える。
【0042】
一方、従来技術の無接点スイッチ111の構成において、コンパレータ117の閾値を0.016(T)に設定し、磁気検出素子113と、対向位置に位置するアクチュエータ116との距離Kが1.5mmなるように設定すると以下に示すような作用を奏する。即ち、この無接点スイッチ111は、アクチュエータ116が非対向位置に位置する際には図14に示す前記特性線L1の特性に相当し、アクチュエータ116が対向位置に位置する際には図14に示す前記特性線L4の特性に相当する。このように構成すると、図14から分かるように無接点スイッチ111は、配置ずれX’の値が±0.6mm以上となると、アクチュエータ116が対向位置に位置していても非対向位置に位置していてもOFF信号しか出力せず、ON/OFF検出を行うことができなくなってしまうという問題がある。
【0043】
従って、本実施形態の無接点スイッチ11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、周方向半々ずつがそれぞれN極及びS極としたリング状の磁石16の円孔16a内に磁気検出素子17を配置した。そして、磁気検出素子17に対してアクチュエータ13を近接離間させることによる、同円孔16a内の磁束Mの方向の変化を磁気検出素子17の検出面17aにて検出するようにした。そして、磁気検出素子17は、検出した磁束密度の大きさに応じて検出信号を回路基板20へ出力し、回路基板20は、入力した検出信号に基づいてON信号またはOFF信号を出力するようにした。前記磁石16はリング状とされているため、図3に示す磁石16の円孔16a内の磁束Mは、図11に示す従来技術の無接点スイッチ111における磁束Zaに比して湾曲していない。そのため、磁気検出素子17がX軸方向へ向けてずれて配置されても、磁気検出素子17の検出面17aにかかる磁束Mの向きが変化することはほとんどない。従って、磁気検出素子17と磁石16との相対位置がずれていても磁気検出素子17の検出面17aにかかる磁束密度のバラツキを少なくできる。また、本実施形態の無接点スイッチ11は、従来技術の無接点スイッチ111に比して磁気検出素子を配置する位置がずれてもON/OFF検出を好適に行うことができる。
【0044】
(2)本実施形態では、磁石16と磁気検出素子17とをポッティング樹脂19にて固定した。従って、磁石16と磁気検出素子17との相対位置を確実に維持することができる。
【0045】
(3)本実施形態では、断面L字状をなすと共に銅板からなるリードフレーム18を備え、同リードフレーム18は、配置部18aと配置部18aに対して一体的に連結された導出部18bとを備えた。リードフレーム18の配置部18aに対して磁気検出素子17を固定し、その配置部18aと磁気検出素子17とを磁石16の円孔16a内に配置した。リードフレーム18の導出部18bは、前記円孔16aから導出するようにした。そして、リードフレーム18と磁気検出素子17と磁石16とをポッティング樹脂19にて固定した。従って、磁気検出素子17をポッティング樹脂19に埋設する際に、前記リードフレーム18の上部(導出部18bの上部)を固定しながら磁気検出素子17をポッティング樹脂19に埋設することにより、磁気検出素子17の配置位置がずれることがない。
【0046】
(4)本実施形態では、アクチュエータ13をX軸方向へ向けて往復動可能に構成した。そして、磁気検出素子17に対して、アクチュエータ13を対向させたり非対向させたりすることにより、無接点スイッチ11のON/OFF検出を実現させるようにした。従って、無接点スイッチ11は、X軸方向へ向けて往復動する被検出体に対してアクチュエータ13を固定することにより、その被検出体の往復動に基づいてON/OFF検出を行うことができる。
【0047】
(5)本実施形態では、円筒状をなすハウジング15内に磁石16、磁気検出素子17、回路基板20、及びリードフレーム18を配置した。そして、ハウジング15の外周には雄ネジ部15aを形成した。従って、図1に示すように、センサ取付部30の雌ネジ孔31に対して、無接点スイッチ11の雄ネジ部15aをねじ込むことにより、そのセンサ取付部30に対して無接点スイッチ11を容易に固定することができる。
【0048】
(6)本実施形態では、リードフレーム18を銅にて形成した。従って、磁石16の円孔16a内の磁束Mの向きがリードフレーム18により乱されることなく、磁気検出素子17は磁束Mの向きを好適に検出することができる。
【0049】
(7)本実施形態では、断面L字状をなすリードフレーム18において、配置部18aの配置面H1に磁気検出素子17を固定し、導出部18bの配置面H2に回路基板20を固定した。このリードフレーム18は、折り曲げ形成する前である板状をなすリードフレーム18の配置面H1,H2に対して、磁気検出素子17及び回路基板20をそれぞれ固定した後、リードフレーム18を折り曲げて断面L字状に形成する。従って、板状をなすリードフレーム18の一面側に対して磁気検出素子17及び回路基板20を固定した後、リードフレーム18を断面L字状をなすように折り曲げることにより、リードフレーム18に対する磁気検出素子17及び回路基板20の固定と、リードフレーム18の形成とを容易に行うことができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下のような他の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0050】
・前記実施形態では、磁石16の円孔16aは真円をなすように形成していたが、貫通孔である円孔16aを楕円をなすように形成してもよい。
・前記実施形態では、アクチュエータ13を鋼鉄にて形成していたが、ニッケルや、コバルトなどの磁性体金属にて形成してもよい。
【0051】
・前記実施形態では、リードフレーム18を銅にて形成していたが、アルミニウム、銀、アンチモン、金などの非磁性体金属にて形成してもよい。
・前記実施形態では、ハウジング15の外周に雄ネジ部15aを形成していたが、その雄ネジ部15aを省略してもよい。
【0052】
・前記実施形態では、ハウジング15を円筒状に形成していた。これに限らず、図7に示すように、ハウジング15を四角筒状に形成し、そのハウジング15内に前記磁石16、磁気検出素子17及び回路基板20が固定されたリードフレーム18を配置し、ポッティング樹脂19を充填するようにしてもよい。この場合、ポッティング樹脂19により、ハウジング15と、磁石16と、リードフレーム18とが互いに固定される。
【0053】
・前記実施形態では、ハウジング15内に磁石16及び磁気検出素子17を配置し、ポッティング樹脂19にて磁石16と磁気検出素子17とを固定していた。これに限らず、前記ハウジング15を省略し、磁石16と磁気検出素子17とをポッティング樹脂19にて固定するようにして無接点スイッチ11を構成してもよい。
【0054】
・前記実施形態では、ポッティング樹脂19により磁気検出素子17と磁石16との相対位置を固定していた。これに限らず、保持手段としての接着剤により、磁気検出素子17と磁石16との相対位置を固定してもよい。また、保持手段としての図示しない固定部材を介して、磁気検出素子17と磁石16との相対位置を固定するようにしてもよい。
【0055】
・前記実施形態では、アクチュエータ13をX軸方向へ向けて往復動可能に構成することにより磁気検出素子17に対してアクチュエータ13を近接離間自在とし、この結果、無接点スイッチ11のON/OFF検出を実現させていた。これに限らず、磁気検出素子17に対してアクチュエータ13を近接離間自在とすることができる動作をするのであれば、アクチュエータ13をどのようにでも動作可能に構成してもよい。
【0056】
・前記実施形態では、磁気検出素子17に対してアクチュエータ13を対向させたり非対向とさせたりすることにより、無接点スイッチ11のON/OFF検出を実現させていた。これに限らず、磁気検出素子17に対してアクチュエータ13を常に対向させた状態とし、前記磁気検出素子17に対してアクチュエータ13を近づけることにより近接状態とし、前記磁気検出素子17に対してアクチュエータ13を離れさせることにより離間状態とするように無接点スイッチ11を構成してもよい。
【0057】
・前記実施形態では、巨大磁気抵抗素子(GMR)からなる磁気検出素子17を用いて無接点スイッチ11を構成していた。これに限らず、図8に示すホール素子からなる磁気検出素子40を用いて無接点スイッチ11を構成してもよい。この場合、無接点スイッチ11の磁気検出素子40は、その検出面が前記境界面f(図3参照)に対して平行となるように配置する。この場合、磁気検出素子40及び磁石16にて磁気センサPが構成されている。このように構成しても、磁気検出素子17を備えた無接点スイッチ11と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0058】
次に、上記実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記磁気センサにおいて、前記磁気検出素子、前記リードフレーム、及び前記磁石は、円筒状をなすハウジング内に設けられ、前記ハウジングの外周には雄ネジ部を備えていること。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、磁気検出素子と磁石との相対位置がずれていても磁気検出素子にかかる磁束密度のバラツキを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における無接点スイッチの正面図。
【図2】 本実施形態におけるねじ込み部の断面図。
【図3】 本実施形態におけるハウジング、磁石、磁気検出素子の配置関係を示す平面図。
【図4】 本実施形態における磁気検出素子に対してアクチュエータが離間した状態を示す説明図。
【図5】 本実施形態における磁気検出素子に対してアクチュエータが近接した状態を示す説明図。
【図6】 本実施形態における磁気検出素子の配置ずれと磁束密度との関係を示す特性図。
【図7】 他の実施形態における無接点スイッチの平面図。
【図8】 他の実施形態におけるねじ込み部の断面図。
【図9】 従来技術における有接点スイッチの部分断面正面図。
【図10】 従来技術における無接点スイッチの部分断面正面図。
【図11】 従来技術におけるハウジング、磁石、磁気検出素子の配置関係を示す平面図。
【図12】 従来技術における磁気検出素子に対してアクチュエータが離間した状態を示す説明図。
【図13】 従来技術における磁気検出素子に対してアクチュエータが近接した状態を示す説明図。
【図14】 従来技術における磁気検出素子の配置ずれと磁束密度との関係を示す特性図。
【符号の説明】
11…無接点スイッチ、13…アクチュエータ、16…磁石、
16a…貫通孔としての円孔、17,40…磁気検出素子、
17a…検出面、19…保持手段としてのポッティング樹脂、
18…リードフレーム、18a…配置部、18b…導出部、
M,Ma…磁束、O…軸心、P…磁気センサ。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a magnetic sensor and a contactless switch, and more particularly to a magnetic sensor and a contactless switch including a magnetic detection element that detects a change in magnetic flux density.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, it is known that a contact switch is provided in a vehicle shift device and detects whether or not a shift lever is located at a neutral position. In this contact switch, the main body of the contact switch is fixed to a housing that houses the base of the shift lever. The contact switch is configured such that when the shift lever is positioned at the neutral position, the switch provided on the main body is pressed by the shift lever itself or an actuator attached to the shift lever. As examples of such a contact switch, those of Patent Document 1 and a plunger contact switch as shown in FIG. 9 are known. That is, the plunger-type contact switch 101 includes a plunger (switch portion) 103 that protrudes from the main body portion 102. The plunger 103 is configured to turn on the opposing contact 105 in the main body 102 by being pressed by the actuator 104 moving in the arrow A direction and retracted into the main body 102 (moving in the arrow B direction). ing.
[0003]
By the way, when the actuator 104 retracts the plunger 103 into the main body 102, the operation is performed against the urging force of the urging spring 106 that urges the plunger 103 in the protruding direction. A contactless switch has been proposed for mitigation.
[0004]
10 to 14 show examples of contactless switches. As shown in FIG. 10, the non-contact switch 111 includes a cylindrical housing 112, a magnetic detection element 113 made of GMR (giant magnetoresistive element), and a pair of magnets that apply a bias magnetic field to the magnetic detection element 113. 114, 115. The pair of magnets 114 and 115 are fixed to the inner peripheral surface of the housing 112 so as to face each other. In both the magnets 114 and 115, the opposing surfaces 114a and 115a facing each other are parallel to each other. A magnetic sensor G is composed of the magnetic detection element 113 and a pair of magnets 114 and 115.
[0005]
Hereinafter, as shown in FIG. 11, the opposing directions of the magnets 114 and 115 are referred to as the X-axis direction, and the direction orthogonal to the X-axis direction is referred to as the Y-axis direction.
By the way, as shown in FIG.10 and FIG.11, both said magnets 114 and 115 are each provided with the upper surface, the lower surface, and two side surfaces. In the magnets 114 and 115, the first side surface is the facing surfaces 114a and 115a, and the second side surface is the curved surfaces 114b and 115b formed along the inner peripheral surface of the housing 112. That is, as shown in FIG. 11, the magnets 114 and 115 are formed so that the thickness decreases from the center to both sides in the Y-axis direction.
[0006]
As shown in FIG. 10, the magnet 114 has an N-pole on the upper half and an S-pole on the lower half, and the magnet 115 has an S-pole on the upper half and an N-pole on the lower half. The magnetism detecting element 113 is disposed between the magnets 114 and 115, and the magnetism detecting element 113 is fixed to the housing 112 by a fixing member (not shown). The magnetic detection element 113 is disposed so as to be slightly above the lower surface of the housing 112 (for example, 0.5 mm).
[0007]
The magnetic flux Z present between the magnets 114 and 115 depends on whether the actuator 116 made of a magnetic material faces the magnetic detection element 113 (see FIG. 13) or non-oppose (see FIG. 12). The magnetic flux density applied to the detection surface 113a of the magnetic detection element 113 also changes.
[0008]
Thus, depending on whether the actuator 116 faces the magnetic detection element 113 or not, the magnetic detection element 113 outputs a detection signal corresponding to the magnitude of the magnetic flux density to the comparator 117. The comparator 117 compares the detection signal with a predetermined threshold value and outputs an ON / OFF signal.
[0009]
[Patent Document 1]
JP-A-9-97549 (paragraph number “0010”, FIG. 2)
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
FIG. 11 is a diagram showing the direction of the magnetic flux Z existing between the magnets 114 and 115 when the actuator 116 is located at both the opposing position and the non-facing position. As shown in FIG. 11, the contactless switch 111 has a magnetic flux Z (hereinafter referred to as a magnetic flux Za) emitted from the facing surface 114 a of the magnet 114 to the facing surface 115 a of the magnet 115. Few magnetic fluxes Za are emitted linearly from the facing surface 114a toward the facing surface 115a, and most of them are emitted in a curved manner. In particular, the magnetic fluxes Za emitted from both ends of the magnets 114 and 115 in the Y-axis direction are so curved that they are emitted.
[0011]
FIG. 12 is a diagram showing a state where the actuator 116 is separated from the magnetic detection element 113, that is, a state where the actuator 116 is located at a non-opposing position. As shown in FIG. 12, the magnetic flux Z (hereinafter referred to as magnetic flux Zb) that passes between the magnets 114 and 115 from the upper surface of the magnet 114 toward the lower surface of the magnet 114, or between the magnets 114 and 115 from the lower surface of the magnet 115. And a magnetic flux Z (hereinafter referred to as a magnetic flux Zc) that passes through the upper surface of the magnet 115. Further, as shown in FIG. 12, the magnetic flux Z (hereinafter referred to as magnetic flux Zd) that enters between the magnets 114 and 115 from the upper surface of the magnet 114 and moves toward the upper surface of the magnet 115, or the both magnets 114 and 115 from the lower surface of the magnet 115. There is also a magnetic flux Z (hereinafter referred to as a magnetic flux Ze) that goes in between and moves toward the lower surface of the magnet 114. Thus, in the “non-opposing state” with the actuator, the magnetic flux Za shown in FIG. 11 and the magnetic fluxes Zb, Zc, Zd, Ze shown in FIG.
[0012]
On the other hand, FIG. 13 is a view showing a state in which the actuator 116 is close to the magnetic detection element 113, that is, a state in which the actuator 116 is located at the opposing position. As shown in FIG. 13, the magnetic flux Z (hereinafter referred to as magnetic flux Zf) emitted from the facing surface 114 a of the magnet 114 is curved so as to approach the actuator 116 and travels toward the facing surface 115 a of the magnet 115. In the facing surface 114 a, the magnetic flux Zf emitted from a portion closer to the actuator 116 is curved than the magnetic flux Zf emitted from a portion farther from the actuator 116. A part of the magnetic flux Zf passes through the actuator 116. Thus, in the “opposing state”, the magnetic flux Za shown in FIG. 11 and the magnetic flux Zf shown in FIG. 13 exist between the magnets 114 and 115.
[0013]
As described above, since magnetic fluxes in various directions are generated between the magnets 114 and 115, if the position where the magnetic detection element 113 is arranged is shifted with respect to the two magnets 114 and 115, There has been a problem that the magnitude of the magnetic flux density applied to the detection surface 113a changes significantly.
[0014]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and an object of the present invention is to provide a magnetic sensor capable of reducing variation in magnetic flux density applied to the magnetic detection element even when the relative position between the magnetic detection element and the magnet is shifted. It is to provide a contact switch.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is characterized in that each of the half halves in the circumferential direction has an N-pole and an S-pole, respectively, and a ring-shaped magnet having a through-hole, and in the through-hole of the magnet And a magnetic detection element that outputs a detection signal corresponding to the magnitude of the magnetic flux density to be detected.And a holding means for holding a separation distance between the magnet and the magnetic detection element, wherein the magnetic detection element includes a detection surface arranged so as to be orthogonal to an axis of the magnet, and A lead frame made of a non-magnetic material to which the detection element is fixed, the lead frame including an arrangement part for arranging the magnetic detection element and a lead-out part integrally connected to the arrangement part; The lead-out portion is led out from the through-hole of the magnet, and the lead frame, the magnetic detection element, and the magnet are held at a separation distance by the holding means.This is the gist.
[0017]
  Claim2The invention described in claim1The gist of the magnetic sensor according to the present invention is provided with binarization means for inputting the detection signal from the magnetic detection element and binarizing the detection signal.
[0018]
  Claim3The invention described in claim 1Or claim 2And an actuator that is provided so as to be able to move close to and away from the magnetic detection element and causes a change in the magnetic flux density in the through hole by the close and separate operation.
[0019]
  Claim4The invention described in claim3The non-contact switch according to claim 1, wherein the actuator is movable with respect to the magnetic detection element so as to be movable between a facing position where the actuator faces and a non-facing position where the actuator does not face. The gist is that it can be moved close to and away from.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, one embodiment of a magnetic sensor and a non-contact switch embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
[0021]
As shown in FIG. 1, the contactless switch 11 of this embodiment includes a main body 12 having a screwed portion 12a and a steel actuator facing the tip of the screwed portion 12a (the lower end of the screwed portion 12a in FIG. 1). 13.
[0022]
The steel is a magnetic body, and in this specification, the magnetic body refers to a ferromagnetic body.
The main body portion 12 includes the screwed portion 12a and a nut portion 12b. The nut portion 12b is for screwing the screwed portion 12a into the screwed portion using a spanner or the like. In FIG. 1, the screwed portion 12 a of the main body portion 12 is screwed and fixed into the female screw hole 31 of the sensor mounting portion 30.
[0023]
As shown in FIG. 2, the screwed portion 12 a includes a cylindrical housing 15, a ring-shaped magnet 16, a magnetic detection element 17, a lead frame 18, and a circuit board 20. The magnetic detection element 17 includes a GMR (giant magnetoresistive element) on the detection surface 17a. The magnet 16 applies a bias magnetic field to the magnetic detection element 17. The magnet 16 and the magnetic detection element 17 constitute a magnetic sensor P. The circuit board 20 is provided with a comparator as binarization means. The housing 15 is made of steel, and a male screw portion 15a is formed on the outer periphery thereof. In the housing 15, an outer peripheral surface of the magnet 16 is fixed to an inner peripheral surface of the housing 15 at an end portion (hereinafter referred to as a lower end portion) facing the actuator 13.
[0024]
As shown in FIGS. 2 and 3, the magnet 16 is provided with a circular hole 16a that forms a perfect circle as a through hole by being ring-shaped. And S pole. In FIG. 3, for convenience of explanation, illustration of the lead frame 18, potting resin 19, which will be described later, and the circuit board 20 is omitted. 2 to 5, the left half of the magnet 16 is an N pole and the right half is an S pole. Hereinafter, the boundary surface between the N pole and the S pole in the magnet 16 shown in FIG. 3 is referred to as a boundary surface f. In the circular hole 16a of the magnet 16, the magnetic flux M generated from the N-pole part to the S-pole part of the magnet 16 is orthogonal to the boundary surface f and is in a substantially straight state.
[0025]
As shown in FIG. 2, a lead frame 18 to which the magnetic detection element 17 and the circuit board 20 are fixed is embedded in the housing 15 with a potting resin 19 as a holding means. That is, the magnetic detection element 17, the circuit board 20, and the lead frame 18 are fixed to the housing 15 via the potting resin 19. The potting resin 19 maintains a separation distance between the magnetic detection element 17 and the magnet 16. The potting resin 19 is, for example, a two-component mixed curable resin such as an epoxy resin or a urethane resin, and has an insulating property. The upper portion of the lead frame 18 is not embedded in the potting resin 19. As shown in FIG. 2, the lower end surface (tip surface) of the housing 15, the lower end surface of the magnet 16, and the lower end surface of the potting resin 19 are flush with each other.
[0026]
The lead frame 18 is formed to have an L-shaped cross section, and the lead frame 18 includes a placement portion 18a and a lead-out portion 18b integrally connected to one end of the placement portion 18a. . The arrangement portion 18a and the lead-out portion 18b are formed to be orthogonal to each other. The placement portion 18a includes a placement surface H1 that can face the actuator 13, and the lead-out portion 18b includes a placement surface H2. The lead frame 18 is formed such that a copper plate having a plate shape is bent to have an L-shaped cross section, and before the lead frame 18 is bent, the arrangement surface H1 of the arrangement portion 18a and the lead-out portion are formed. The arrangement surface H2 of 18b is the same surface.
[0027]
Copper is a non-magnetic material, and in this specification, the non-magnetic material means a paramagnetic material and a diamagnetic material.
As shown in FIG. 2, the magnetic detection element 17 is fixed to the arrangement surface H <b> 1 of the arrangement portion 18 a, and the arrangement portion 18 a and the magnetic detection element 17 are arranged in a circular hole 16 a of the magnet 16. Yes. The detection surface 17a of the magnetic detection element 17 is disposed so as to be orthogonal to the axis O of the magnet 16, and the center of the detection surface 17a in the X-axis direction coincides with the axis O of the magnet 16. Is arranged.
[0028]
The X-axis direction here means a direction orthogonal to the axis O. In the present embodiment, the X-axis direction is the left-right direction in FIG.
A distance D1 between the detection surface 17a and the lower end surface of the potting resin 19 is 0.5 mm. The magnetic detection element 17 is configured to detect a magnetic flux density on the detection surface 17a and output a detection signal corresponding to the magnitude of the magnetic flux density. The lead-out portion 18b is led out from the circular hole 16a on the upper side (the base end side in the screw-in portion 12a) from the center. The circuit board 20 is fixed to the arrangement surface H2 of the portion led out from the circular hole 16a in the lead-out portion 18b. The comparator provided on the circuit board 20 is electrically connected to the magnetic detection element 17 and is configured to process a detection signal output from the magnetic detection element 17. The actuator 13 is configured to reciprocate in the X-axis direction. Hereinafter, the position at which the actuator 13 is opposed to the detection surface 17a of the magnetic detection element 17 by the reciprocation of the actuator 13 is referred to as an opposed position (see FIG. 5). A position when the actuator 13 does not face the detection surface 17a of the magnetic detection element 17 due to the reciprocating motion of the actuator 13 is referred to as a non-opposing position (see FIG. 4).
[0029]
As shown in FIG. 5, when the actuator 13 is located at the opposing position, a part of the magnetic flux is absorbed by the actuator 13. Therefore, when the actuator 13 is located at the facing position (see FIG. 5) and when it is located at the non-facing position (see FIG. 4), the former is on the detection surface 17a of the magnetic detection element 17. The magnitude of the magnetic flux density is reduced.
[0030]
The comparator is configured to output an ON signal when a detection signal corresponding to a magnetic flux density less than a threshold value is input, and to output an OFF signal when a detection signal corresponding to a magnetic flux density equal to or higher than the threshold value is input. That is, the comparator binarizes the detection signal input from the magnetic detection element 17.
[0031]
More specifically, when the actuator 13 is located at the opposing position, the comparator is configured to output an ON signal when a detection signal is input from the magnetic detection element 17. When the actuator 13 is located at the non-opposing position, the comparator is configured to output an OFF signal when a detection signal is input from the magnetic detection element 17.
[0032]
Next, the operation of the contactless switch 11 configured as in the present embodiment will be described.
FIG. 3 is a diagram showing the direction of the magnetic flux M in the circular hole 16a when the actuator 13 is located at both the opposing position and the non-facing position. As shown in FIG. 3, in the circular hole 16a of the magnet 16, the magnetic flux M generated from the north pole portion of the magnet 16 toward the south pole portion is the two magnets 114 in the contactless switch 111 of the prior art shown in FIG. , 115 are not curved as compared with the magnetic flux Za generated in cooperation.
[0033]
FIG. 4 is a view showing a state where the actuator 13 is separated from the magnetic detection element 17, that is, a state where the actuator 13 is located at a non-opposing position. 4 and FIG. 5 to be described later, the housing 15, the lead frame 18, the potting resin 19, and the circuit board 20 are not shown for convenience of explanation. As shown in FIG. 4, in the circular hole 16a of the magnet 16 of the present embodiment, a plurality of magnetic fluxes M generated from the N-pole part to the S-pole part of the magnet 16 are non-contact points of the prior art shown in FIG. Compared with the magnetic fluxes Zb, Zc, Zd, Ze generated by the two magnets 114, 115 in the switch 111 in cooperation with each other, there is no disturbance. That is, as shown in FIG. 4, in the magnet 16 of the present embodiment, the plurality of magnetic fluxes M in the circular holes 16 a are from the N pole portion of the magnet 16 so as to be orthogonal to the boundary surface f (see FIG. 3). It is emitted to the S pole part.
[0034]
On the other hand, FIG. 5 is a diagram showing a state in which the actuator 13 is close to the magnetic detection element 17, that is, a state in which the actuator 13 is located at the opposing position. As shown in FIG. 5, among the plurality of magnetic fluxes M, a magnetic flux M close to the actuator 13 side (hereinafter referred to as a magnetic flux Ma) is emitted from the N pole portion of the magnet 16 in the circular hole 16 a of the magnet 16 of this embodiment. Then, it curves so as to approach the actuator 13 and reaches the S pole part of the magnet 16. Further, the magnetic flux Ma is absorbed by the actuator 13 to form a magnetic path.
[0035]
Next, a comparison between the magnetic sensor P of the contactless switch 11 and the magnetic sensor G of the contactless switch 111 in the prior art will be described with reference to FIGS. 6 is data of a simulation experiment (experiment by numerical analysis) of the contactless switch 11 (magnetic sensor P), and FIG. 14 is a simulation experiment (experiment by numerical analysis) of the contactless switch 111 (magnetic sensor G). It is data.
[0036]
FIG. 6 shows changes in the magnetic flux density applied to the detection surface 17a of the magnetic detection element 17 by changing the arrangement position of the magnetic detection element 17 and changing the distance between the magnetic detection element 17 and the actuator 13 in the contactless switch 11. It is measured. In FIG. 6, the horizontal axis indicates the displacement X (mm) in the X-axis direction of the magnetic detection element 17, and the vertical axis indicates the magnetic flux density (T) (Tesla) detected by the detection surface 17a of the magnetic detection element 17. Yes. On the horizontal axis, the position of the magnetic detection element 17 when the center of the magnetic detection element 17 in the X-axis direction coincides with the axis O of the magnet 16 is set to 0 mm as a reference.
[0037]
The plus value on the horizontal axis in FIG. 6 indicates the shift amount when the magnetic detection element 17 in FIG. 2 is shifted to the south pole side of the magnet 16. Further, the minus value on the horizontal axis of FIG. 6 indicates the amount of shift when the magnetic detection element 17 in FIG. 6 is shifted to the N pole side of the magnet 16. In FIG. 6, a characteristic line I1 indicates a characteristic when the actuator 13 is located at a non-opposing position. In FIG. 6, characteristic lines I2, I3, I4, and I5 indicate that the actuator 13 is located at the opposite position and the distance D2 (see FIG. 2) between the magnetic detection element 17 and the actuator 13 is 3.5 mm, 2 The characteristics at 5 mm, 1.5 mm, and 0.5 mm are shown. As shown in FIG. 6, even if the displacement X of the magnetic detection element 17 is, for example, ± 1 mm or ± 2 mm, the magnetic flux density is not significantly different from the displacement 0 mm.
[0038]
On the other hand, FIG. 14 shows a magnetic flux applied to the detection surface 113a of the magnetic detection element 113 by changing the arrangement position of the magnetic detection element 113 and changing the distance between the magnetic detection element 113 and the actuator 116 in the conventional contactless switch 111. It shows the change in density. In the simulation experiment of the prior art, the magnetic flux density and the displacement were measured using the same equipment as the simulation experiment of the present embodiment shown in FIG.
[0039]
In FIG. 14, the horizontal axis indicates the displacement X ′ (mm) in the X-axis direction of the magnetic detection element 113, and the vertical axis indicates the magnetic flux density (T) (Tesla) detected by the detection surface 113a of the magnetic detection element 113. Show. On the horizontal axis, the position of the magnetic detection element 113 when the center in the X-axis direction of the magnetic detection element 113 coincides with the axis 120 of the housing 112 is set to 0 mm as a reference. The plus value on the horizontal axis in FIG. 14 indicates the amount of deviation when the magnetic detection element 113 in FIG. 10 is displaced toward the facing surface 115a. Further, the minus value on the horizontal axis in FIG. 14 indicates the amount of deviation when the magnetic detection element 113 in FIG. 10 is displaced toward the facing surface 114a.
[0040]
In FIG. 14, a characteristic line L1 indicates a characteristic when the actuator 116 is located at a non-opposing position. In FIG. 14, characteristic lines L2, L3, L4, and L5 indicate that the actuator 116 is located at the opposite position and the distance K (see FIG. 10) between the magnetic detection element 113 and the actuator 116 is 3.5 mm, 2 The characteristics at 5 mm, 1.5 mm, and 0.5 mm are shown. As shown in FIG. 14, when the displacement X ′ of the magnetic detection element 113 is, for example, ± 1 mm or ± 2 mm, the magnetic flux density is greatly different from that of the displacement of 0 mm.
[0041]
Therefore, the characteristic lines I1, I2, I3, and I4 shown in FIG. 6 have smaller variations due to misalignment than the characteristic lines L1, L2, L3, and L4 shown in FIG. By the way, in the configuration of the contactless switch 11, the threshold value of the comparator is set to 0.027 (T), and the distance D2 between the magnetic detection element 17 and the actuator 13 located at the opposite position is set to 1.5 mm. Then, the following effects are exhibited. That is, the contactless switch 11 corresponds to the characteristic of the characteristic line I1 shown in FIG. 6 when the actuator 13 is located at the non-opposing position, and is shown in FIG. 6 when the actuator 13 is located at the opposing position. This corresponds to the characteristic of the characteristic line I4. With this configuration, as can be seen from FIG. 6, the contactless switch 11 can still accurately detect ON / OFF even when the value of the displacement X in the magnetic detection element 17 is ± 2 mm.
[0042]
On the other hand, in the configuration of the conventional contactless switch 111, the threshold value of the comparator 117 is set to 0.016 (T), and the distance K between the magnetic detection element 113 and the actuator 116 located at the opposite position is 1.5 mm. When set in this way, the following effects are obtained. That is, the contactless switch 111 corresponds to the characteristic of the characteristic line L1 shown in FIG. 14 when the actuator 116 is located at the non-opposing position, and is shown in FIG. 14 when the actuator 116 is located at the opposing position. This corresponds to the characteristic line L4. With this configuration, as can be seen from FIG. 14, the non-contact switch 111 is positioned at the non-opposing position even when the actuator 116 is positioned at the opposing position when the value of the displacement X ′ is ± 0.6 mm or more. However, there is a problem that only the OFF signal is output, and the ON / OFF detection cannot be performed.
[0043]
Therefore, according to the contactless switch 11 of the present embodiment, the following effects can be obtained.
(1) In the present embodiment, the magnetic detection element 17 is disposed in the circular hole 16a of the ring-shaped magnet 16 in which each half in the circumferential direction has an N pole and an S pole. A change in the direction of the magnetic flux M in the circular hole 16a due to the actuator 13 being moved closer to and away from the magnetic detection element 17 is detected on the detection surface 17a of the magnetic detection element 17. The magnetic detection element 17 outputs a detection signal to the circuit board 20 in accordance with the detected magnetic flux density, and the circuit board 20 outputs an ON signal or an OFF signal based on the input detection signal. did. Since the magnet 16 has a ring shape, the magnetic flux M in the circular hole 16a of the magnet 16 shown in FIG. 3 is not curved compared to the magnetic flux Za in the conventional contactless switch 111 shown in FIG. . For this reason, even if the magnetic detection element 17 is displaced in the X-axis direction, the direction of the magnetic flux M applied to the detection surface 17a of the magnetic detection element 17 hardly changes. Therefore, even if the relative position between the magnetic detection element 17 and the magnet 16 is shifted, variation in magnetic flux density applied to the detection surface 17a of the magnetic detection element 17 can be reduced. In addition, the contactless switch 11 of the present embodiment can suitably perform ON / OFF detection even when the position where the magnetic detection element is disposed is deviated compared to the contactless switch 111 of the prior art.
[0044]
(2) In the present embodiment, the magnet 16 and the magnetic detection element 17 are fixed by the potting resin 19. Therefore, the relative position between the magnet 16 and the magnetic detection element 17 can be reliably maintained.
[0045]
(3) In the present embodiment, the lead frame 18 having an L-shaped cross section and made of a copper plate is provided, and the lead frame 18 includes a lead portion 18b integrally connected to the placement portion 18a and the placement portion 18a. Equipped with. The magnetic detection element 17 was fixed to the arrangement portion 18 a of the lead frame 18, and the arrangement portion 18 a and the magnetic detection element 17 were arranged in the circular hole 16 a of the magnet 16. The lead-out portion 18b of the lead frame 18 is led out from the circular hole 16a. Then, the lead frame 18, the magnetic detection element 17, and the magnet 16 were fixed with a potting resin 19. Accordingly, when the magnetic detection element 17 is embedded in the potting resin 19, the magnetic detection element 17 is embedded in the potting resin 19 while fixing the upper portion of the lead frame 18 (the upper portion of the lead-out portion 18b). The arrangement position of 17 does not shift.
[0046]
(4) In this embodiment, the actuator 13 is configured to be capable of reciprocating in the X-axis direction. And the ON / OFF detection of the non-contact switch 11 is realized by making the actuator 13 face or not face the magnetic detection element 17. Therefore, the contactless switch 11 can detect ON / OFF based on the reciprocation of the detected object by fixing the actuator 13 to the detected object that reciprocates in the X-axis direction. .
[0047]
(5) In this embodiment, the magnet 16, the magnetic detection element 17, the circuit board 20, and the lead frame 18 are arranged in the cylindrical housing 15. A male screw portion 15 a is formed on the outer periphery of the housing 15. Therefore, as shown in FIG. 1, the non-contact switch 11 can be easily attached to the sensor mounting portion 30 by screwing the male screw portion 15 a of the non-contact switch 11 into the female screw hole 31 of the sensor mounting portion 30. Can be fixed to.
[0048]
(6) In this embodiment, the lead frame 18 is made of copper. Therefore, the direction of the magnetic flux M in the circular hole 16 a of the magnet 16 is not disturbed by the lead frame 18, and the magnetic detection element 17 can preferably detect the direction of the magnetic flux M.
[0049]
(7) In the present embodiment, in the lead frame 18 having an L-shaped cross section, the magnetic detection element 17 is fixed to the arrangement surface H1 of the arrangement portion 18a, and the circuit board 20 is fixed to the arrangement surface H2 of the lead-out portion 18b. The lead frame 18 is formed by fixing the magnetic detection element 17 and the circuit board 20 to the arrangement surfaces H1 and H2 of the plate-like lead frame 18 before being bent, and then bending the lead frame 18 to obtain a cross section. It is formed in an L shape. Therefore, after the magnetic detection element 17 and the circuit board 20 are fixed to one surface side of the lead frame 18 having a plate shape, the lead frame 18 is bent so as to have an L-shaped cross section, whereby the magnetic detection for the lead frame 18 is performed. The element 17 and the circuit board 20 can be fixed and the lead frame 18 can be easily formed.
(Other embodiments)
The embodiment described above may be embodied by changing to the following other embodiments.
[0050]
In the above embodiment, the circular hole 16a of the magnet 16 is formed to form a perfect circle, but the circular hole 16a that is a through hole may be formed to form an ellipse.
In the above embodiment, the actuator 13 is made of steel, but may be made of a magnetic metal such as nickel or cobalt.
[0051]
In the above embodiment, the lead frame 18 is formed of copper, but may be formed of a nonmagnetic metal such as aluminum, silver, antimony, or gold.
In the above embodiment, the male screw portion 15a is formed on the outer periphery of the housing 15, but the male screw portion 15a may be omitted.
[0052]
In the embodiment, the housing 15 is formed in a cylindrical shape. Not limited to this, as shown in FIG. 7, the housing 15 is formed in a rectangular tube shape, and the lead frame 18 to which the magnet 16, the magnetic detection element 17, and the circuit board 20 are fixed is disposed in the housing 15. The potting resin 19 may be filled. In this case, the housing 15, the magnet 16, and the lead frame 18 are fixed to each other by the potting resin 19.
[0053]
In the above embodiment, the magnet 16 and the magnetic detection element 17 are disposed in the housing 15, and the magnet 16 and the magnetic detection element 17 are fixed by the potting resin 19. However, the contactless switch 11 may be configured by omitting the housing 15 and fixing the magnet 16 and the magnetic detection element 17 with the potting resin 19.
[0054]
In the embodiment, the relative position between the magnetic detection element 17 and the magnet 16 is fixed by the potting resin 19. However, the relative position between the magnetic detection element 17 and the magnet 16 may be fixed by an adhesive as a holding unit. Further, the relative position between the magnetic detection element 17 and the magnet 16 may be fixed through a fixing member (not shown) as a holding unit.
[0055]
In the above-described embodiment, the actuator 13 can be moved back and forth in the X-axis direction so that the actuator 13 can be moved close to and away from the magnetic detection element 17, and as a result, ON / OFF detection of the contactless switch 11 can be performed. Was realized. However, the present invention is not limited to this, and the actuator 13 may be configured to be operable in any way as long as the actuator 13 can be moved toward and away from the magnetic detection element 17.
[0056]
In the above embodiment, the ON / OFF detection of the contactless switch 11 is realized by making the actuator 13 face or not face the magnetic detection element 17. However, the present invention is not limited to this, and the actuator 13 is always opposed to the magnetic detection element 17. The contactless switch 11 may be configured to be in a separated state by separating the.
[0057]
In the above-described embodiment, the contactless switch 11 is configured using the magnetic detection element 17 composed of a giant magnetoresistive element (GMR). However, the contactless switch 11 may be configured by using the magnetic detection element 40 including the Hall element shown in FIG. In this case, the magnetic detection element 40 of the contactless switch 11 is arranged so that its detection surface is parallel to the boundary surface f (see FIG. 3). In this case, the magnetic sensor P is constituted by the magnetic detection element 40 and the magnet 16. Even if comprised in this way, the effect | action and effect similar to the non-contact switch 11 provided with the magnetic detection element 17 can be acquired.
[0058]
  Next, the technical idea that can be grasped from the above embodiment and other embodiments will be described below.
  (I)In the magnetic sensor,The magnetic detection element, the lead frame, and the magnet are provided in a cylindrical housing, and a male screw portion is provided on an outer periphery of the housing.When.
[0059]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, variation in magnetic flux density applied to the magnetic detection element can be reduced even if the relative position between the magnetic detection element and the magnet is shifted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a contactless switch according to an embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a screwed portion in the present embodiment.
FIG. 3 is a plan view showing a positional relationship among a housing, a magnet, and a magnetic detection element in the present embodiment.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a state where an actuator is separated from a magnetic detection element in the present embodiment.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a state in which an actuator is close to the magnetic detection element in the present embodiment.
FIG. 6 is a characteristic diagram showing the relationship between the displacement of the magnetic detection elements and the magnetic flux density in the present embodiment.
FIG. 7 is a plan view of a contactless switch according to another embodiment.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a screwed portion according to another embodiment.
FIG. 9 is a partial cross-sectional front view of a contact switch in the prior art.
FIG. 10 is a partial cross-sectional front view of a contactless switch in the prior art.
FIG. 11 is a plan view showing a positional relationship among a housing, a magnet, and a magnetic detection element in the prior art.
FIG. 12 is an explanatory view showing a state in which the actuator is separated from the magnetic detection element in the prior art.
FIG. 13 is an explanatory diagram showing a state in which an actuator is close to a magnetic detection element in the prior art.
FIG. 14 is a characteristic diagram showing the relationship between the displacement of the magnetic detection element and the magnetic flux density in the prior art.
[Explanation of symbols]
11 ... contactless switch, 13 ... actuator, 16 ... magnet,
16a ... a circular hole as a through hole, 17, 40 ... a magnetic detection element,
17a ... detection surface, 19 ... potting resin as holding means,
18 ... lead frame, 18a ... arrangement part, 18b ... leading part,
M, Ma ... magnetic flux, O ... axis, P ... magnetic sensor.

Claims (4)

周方向半々ずつがそれぞれN極及びS極とされると共に貫通孔を有するリング状の磁石と、
前記磁石の前記貫通孔内に配置されると共に検出する磁束密度の大きさに応じた検出信号を出力する磁気検出素子と
を備え
さらに、前記磁石と前記磁気検出素子との離間距離を保持する保持手段を備え、
前記磁気検出素子は、前記磁石の軸心に対して直交するように配置された検出面を備え、
前記磁気検出素子を固定した非磁性体からなるリードフレームを備え、
前記リードフレームは前記磁気検出素子を配置する配置部と、前記配置部に対して一体的に連結された導出部とを備え、
前記配置部は前記貫通孔内に配置され、
前記導出部は前記磁石の前記貫通孔から導出され、
前記リードフレームと前記磁気検出素子と前記磁石とが前記保持手段にて離間距離を保持されていることを特徴とする磁気センサ。
Ring-shaped magnets each having half a circumferential direction as a north pole and a south pole and having a through hole;
A magnetic detection element that is disposed in the through hole of the magnet and outputs a detection signal corresponding to the magnitude of the magnetic flux density to be detected ;
Furthermore, the holding means for holding a separation distance between the magnet and the magnetic detection element,
The magnetic detection element comprises a detection surface arranged to be orthogonal to the axis of the magnet,
A lead frame made of a non-magnetic material to which the magnetic detection element is fixed,
The lead frame includes an arrangement part for arranging the magnetic detection element, and a lead-out part integrally connected to the arrangement part,
The arrangement portion is arranged in the through hole,
The lead-out portion is led out from the through-hole of the magnet;
The magnetic sensor according to claim 1, wherein the lead frame, the magnetic detection element, and the magnet are held apart by the holding means .
前記磁気検出素子から前記検出信号を入力すると共にその検出信号を二値化する二値化手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。  The magnetic sensor according to claim 1, further comprising: binarizing means for inputting the detection signal from the magnetic detection element and binarizing the detection signal. 請求項1又は請求項2に記載の磁気センサと、  The magnetic sensor according to claim 1 or 2,
前記磁気検出素子に対して、近接離間自在に設けられてその近接離間動作により前記貫通孔内の磁束密度の変化を生じさせるアクチュエータと  An actuator which is provided so as to be able to move close to and away from the magnetic detection element, and causes a change in magnetic flux density in the through hole by the close and separate operation;
を備えたことを特徴とする無接点スイッチ。A contactless switch characterized by comprising:
前記磁気検出素子に対して前記アクチュエータが対向する対向位置と対向しない非対向位置との間を移動可能に設けられることにより、前記磁気検出素子に対して前記アクチュエータが近接離間自在とされていることを特徴とする請求項3に記載の無接点スイッチ。  The actuator can be moved close to and away from the magnetic detection element by being provided so as to be movable between an opposing position where the actuator is opposed to the magnetic detection element and a non-opposing position where the actuator is not opposed. The contactless switch according to claim 3.
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