JP4342113B2 - Rotating anode X-ray tube - Google Patents
Rotating anode X-ray tube Download PDFInfo
- Publication number
- JP4342113B2 JP4342113B2 JP2001050572A JP2001050572A JP4342113B2 JP 4342113 B2 JP4342113 B2 JP 4342113B2 JP 2001050572 A JP2001050572 A JP 2001050572A JP 2001050572 A JP2001050572 A JP 2001050572A JP 4342113 B2 JP4342113 B2 JP 4342113B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid metal
- gap
- body portion
- ray tube
- fixed body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、陽極ターゲットを回転可能に支持する回転機構の発熱を少なくした回転陽極型X線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転陽極型X線管はX線を放出する電子管で、医療用診断装置などに多く使用されている。
【0003】
ここで、従来の回転陽極型X線管について、その主要部を断面で示した図5を参照して説明する。符号41は収容容器で、収容容器41内の所定位置に回転陽極型X線管42が収納されている。収容容器41にはX線を外に取り出すX線放射窓43および絶縁油を導入する導入口44などが設けられ、また、その内側の一部にX線を遮蔽する遮蔽部材45が設けられている。
【0004】
回転陽極型X線管42は真空外囲器46などから構成され、真空外囲器46の外側にステータコイルSCが配置されている。真空外囲器46は径大部46aおよび径小部46bを有し、径大部46aはたとえば金属で形成され、径小部46bはたとえばガラスで形成されている。
【0005】
真空外囲器46内の径大部46aにX線を放出する陽極タ一ゲット47が配置されている。陽極ターゲット47は固定ねじ48で支持シャフト49に固定され、支持シャフト49は回転機構50に連結されている。回転機構50は、回転体部分51およびその内側空間に嵌合された固定体部分52などから構成され、回転体部分51と固定体部分52との間に動圧式すべり軸受が設けられている。
【0006】
たとえば固定体部分52の外周表面にらせん溝53を形成し、らせん溝53および軸受間隙などに、動作中に液状となる液体金属潤滑剤が送り込まれ、ラジアル方向の動圧式すべり軸受が形成されている。
【0007】
固定体部分52の外壁面に2つの段部54、55が環状に形成されている。固定体部分52の外径はそれぞれの段部54、55で変化し、いずれも図示下方の先端側が小さくなっている。下方に位置する段部55の外周部分に突出部55aが環状に形成されている。
【0008】
固定体部分52の図示下方の端部52aは真空外囲器46の外まで伸びている。2つの段部54、55間に位置する固定体部分52を囲んで封止リング56が配置されている。封止リング56の内縁部分と外縁部分にそれぞれ環状の突出部56a、56bが設けられている。
【0009】
封止リング56内縁部分の突出部56aと段部55に形成された突出部55aが気密溶接され、また、封止リング56外縁部分の突出部56bと真空外囲器46の径小部46bの端部との間に薄肉金属のシールリング57が固定され、固定体部分52および真空外囲器46は気密に封着されている。
【0010】
上記した構成において、固定体部分52の端部52aを被固定部として利用し、保持部材58などによって回転陽極型X線管が収容容器41内の所定位置に取り付けられている。たとえば、固定体部分52の端部52aを保持部材58の下端部に固定し、保持部材58の上端部を収容容器41の一部にボルト59で固定している。
【0011】
保持部材58は、中央底部に開口をもつ絶縁体の壷状部分58aおよびその開口部分に固定された中央に孔のある独楽(こま)状の金属リング58bなどから構成されている。保持部材58の壺状部分58aには絶縁油などの絶縁媒体を循環させる透孔60が形成されている。金属リング58bの図示下端の外周部分はほぼ一定厚さの平坦部分に形成され、その平坦部分が壷状部分58aの開口周辺にボルト61で固定されている。
【0012】
金属リング58b中央の透孔部分を固定体部分52が貫通している。金属リング58bの外径は図示上方に向ってテーパ状に細くなり、その上端の内周部分に環状の突出部62が形成されている。金属リング58bで固定体部分52を支持する場合、その突出部62の先端が突き当てで固定体部分52の段部55と接触し、固定体部分52を支持する。
【0013】
たとえば固定体部分52の端部52aに形成された雄ねじ63に、金属リング58bの図示下方の外側から固定用ねじ部品であるナット64を螺合して締め付け、固定体部分52を固定している。
【0014】
このとき、ナット64の締め付けで、固定体部分52が図示下方に引っ張られ、突出部62の先端と固定体部分52の段部55との接触が強固になり、回転陽極型X線管42が保持部材58などによって確実に固定される。
【0015】
また、動作時、導入口44から導入された絶縁油は矢印Yで示す方向に流れ、真空外囲器46と収容容器41の間隙に送り込まれる。
【0016】
上記した構成によれば、固定体部分52の熱は金属リング58bやナット64などを経て絶縁油に放散され、軸受部分における温度上昇が抑えられる。
【0017】
ここで、上記した回転陽極型X線管の回転機構部分を構成する回転体部分および固定体部分の嵌合隙間の構造を中心に図6を参照して説明する。図6は図5に対応する部分には同じ部号を付し重複する説明を一部省略する。
【0018】
回転体部分51は、たとえば支持シャフト49が直接連結した中間回転体51aおよび中間回転体51aの外側に接合された外側回転体51b、中間回転体51aの内側に接合された内側回転体51cの3層構造になっている。
【0019】
固定体部分52は、管軸方向に離れたたとえば2つの領域にそれぞれらせん溝が対に形成され、ラジアル方向の動圧式すべり軸受A、Bが設けられている。また、動圧式すべり軸受A、Bに挟まれた領域の一部に逃げ部67が環状に設けられている。逃げ部67は、固定体部分52の外径が動圧式すべり軸受A、B部分よりも小さく形成され、嵌合隙間の幅が動圧式すべり軸受A、B部分よりも大きくなっている。
【0020】
固定体部分52の中央に、液体金属潤滑剤を貯蔵するリザーバ68が管軸方向に形成され、また、リザーバ68と逃げ部67との間に液体金属潤滑剤が流れるダクト69が半径方向に形成されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転陽極型X線管は、陽極ターゲットに発生する熱は、主として陽極ターゲット表面から輻射されて真空外囲器に達し、絶縁油に伝導されて放散される。このとき、陽極ターゲットの熱の一部は、動圧式すべり軸受で発生する自己発熱とともに回転機構に伝導し、さらにその固定体部分に伝導し真空外囲器外に位置する端部などから放散される。
【0022】
ところで、動圧式すべり軸受に使用される液体金属潤滑剤は活性があり、高温時、回転体部分や固定体部分の軸受面を構成する材料と反応して金属間化合物層を軸受面上に堆積させる。その結果、軸受隙間が徐々に減少し回転特性を劣化させる。
【0023】
また、従来の回転陽極型X線管は、回転体部分と固定体部分との間にラジアル方向およびスラスト方向の動圧式すべり軸受が設けられ、また、ラジアル方向の2つの動圧式すべり軸受間に嵌合隙間の大きい逃げ部が設けられている。
【0024】
動圧式すべり軸受や逃げ部などの嵌合隙間には液体金属潤滑剤が供給されており、これら嵌合隙間に満たされた液体金属潤滑剤は、回転体部分の回転に伴いその粘性に起因する熱が発生する。
【0025】
回転体部分の回転が低速の場合は、嵌合隙間の大きい逃げ部における発熱は少なくほとんど問題にならない。回転体部分の回転が高速になると、逃げ部における液体金属潤滑剤の発熱が大きくなり無視できなくなる。
【0026】
たとえば、回転体部分が低速で回転する場合、回転に伴う液体金属潤滑剤の流れはほぼ層流状態で、粘性による発熱は嵌合隙間の逆数にほぼ比例し、回転数のほぼ2乗に比例する。回転体部分が高速で回転する場合は、回転に伴う液体金属潤滑剤の流れはほとんどが乱流状態で、発熱は層流状態に比べて大きくなり、回転数の3〜3.5乗に比例する。なお、層流状態から乱流状態に遷移する回転数は嵌合隙間Gの逆数にほぼ比例する。
【0027】
したがって、回転体部分の回転数を徐々に上げていく場合、回転数が低い間は、軸受部分および逃げ部はいずれも層流状態で、嵌合隙間が大きい逃げ部における発熱は少なく無視できる。回転体部分の回転数が高くなると、嵌合隙間が大きい逃げ部の方が、回転数の低い状態から乱流に遷移し、逃げ部における発熱が相対的に大きくなる。
【0028】
ここで、軸受部の嵌合隙間がほぼ20μm、逃げ部の嵌合隙間がほぼ400μm、軸受部や逃げ部の嵌合隙間に液体金属潤滑剤で満たされているという条件における本発明者の実験結果について説明する。
【0029】
たとえば、回転体部分の回転数が50rpsと低速の場合、軸受部Jの発熱Pjと逃げ部Kの発熱Pkの関係Pj/Pkの値は約1/10で、逃げ部Kの発熱Pkはほとんど問題にならなかった。回転体部分の回転数が100rpsと高速の場合、Pj/Pkの値は約1となり、逃げ部Kの発熱Pkが相対的に大きくなり、無視できない値になることが確かめられた。
【0030】
本発明は、上記した欠点を解決するもので、逃げ部の発熱を少なくし、高速回転時などにおける動圧式すべり軸受の温度上昇を抑え、長期にわたり安定な回転特性を維持できる回転陽極型X線管を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
この発明は、真空外囲器内に設けられた陽極ターゲットと、この陽極ターゲットが固定された回転体部分と、この回転体部分とラジアル方向に隙間をもって嵌合し、ラジアル方向の前記隙間の一部にラジアル方向の動圧式すべり軸受が設けられ、かつ、液体金属潤滑剤を収容するリザーバおよびこのリザーバと前記回転体部分とのラジアル方向の隙間間を結ぶダクトが設けられた固定体部分と、前記陽極ターゲットおよび前記回転体部分、前記固定体部分を収納する真空外囲器とを具備した回転陽極型X線管において、ラジアル方向の前記動圧式すべり軸受が設けられていないラジアル方向の前記隙間の領域の前記固定体部分の一部に突出部を設け、前記回転体部分と前記固定体部分とのラジアル方向の隙間側に位置する前記ダクトの開口部分の少なくとも一部が前記突出部に開口していることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図1を参照して説明する。符号11は回転陽極型X線管を構成する真空外囲器で、図ではその一部が示されている。真空外囲器11内に陽極ターゲット12が配置されている。陽極ターゲット12は支持シャフト13にネジ14で固定されている。支持シャフト13は回転機構15に連結され、陽極ターゲット12は回転機構15によって回転可能に支持されている。
【0033】
回転機構15は回転体部分と固定体部分で構成され、回転体部分はたとえば円筒状の中間回転体16および中間回転体16の外周面に接合された円筒状の外側回転体17、中間回転体16の内周面に接合された円筒状の内側回転体18などから構成され、支持シャフト13は中間回転体16と直接連結されている。
【0034】
内側回転体18の内部空間に、回転機構15の固定体部分を構成するほぼ円柱状の固定体19が挿入され、回転体部分たとえば内側回転体18の下端開口は円盤状のスラストリング20で封止されている。また、回転機構を構成する回転体部分と固定体部分との間に、ラジアル方向およびスラスト方向の動圧式すべり軸受が設けられている。
【0035】
たとえば固定体部分を構成する固定体19表面の管軸方向に離れた2つの領域にそれぞれらせん溝が対に形成され、ラジアル方向の動圧式すべり軸受A、Bが設けられている。固定体19の図示上端面にサークル状のヘリンボンパターンらせん溝が形成され、スラスト方向の動圧式すべり軸受Cが設けられている。固定体19の段部19aと対向するスラストリング20の上面にも、サークル状のヘリンボンパターンらせん溝が形成され、もう1つのスラスト方向の動圧式すべり軸受Dが設けられている。
【0036】
ラジアル方向の2つの動圧式すべり軸受A、Bに挟まれた領域の一部に逃げ部21が設けられている。逃げ部21は、固定体19の外径が動圧式すべり軸受A、B部分よりも小さく形成されている。したがって、内側回転体18と固定体19の嵌合隙間の幅は、逃げ部21の幅gの方が、これと隣接する動圧式すべり軸受A、B部分の嵌合隙間の幅よりも大きくなっている。
【0037】
固定体19の中心部分に、液体金属潤滑剤を貯蔵するリザーバ22がたとえば管軸方向に形成されている。また、リザーバ22と逃げ部21の間にダクト23が半径方向に形成されている。ダクト23は、リザーバ22に貯蔵された液体金属潤滑剤を動圧式すべり軸受A〜Dに供給するためのもので、一方の開口部分23aはリザーバ22内に開口し、他方の開口部分23bは逃げ部21内に開口している。
【0038】
逃げ部21には、その拡大図に示すように、固定体19の外周に沿って突出部24がたとえば環状に形成され、ダクト23の他方の開口部分23bが突出部24の部分に開口している。
【0039】
また、固定体19の下端部分に封止リング25が接合されている。封止リング25と真空外囲器11との間にシールリング26が固定され、固定体部分19および真空外囲器11は気密に封着されている。
【0040】
上記した回転陽極型X線管は、回転体部分と固定体部分の隙間たとえば動圧式すべり軸受A〜Dの軸受間隙や逃げ部21の各部分、および、リザーバ22やダクト23の各部分に液体金属潤滑剤が充填される。
【0041】
この場合、液体金属潤滑剤を充填する量は、真空外囲器11内の空間11aに最も近くに位置する動圧式すべり軸受Dのその真空外囲器11内の空間11a側の端部Deから真空外囲器11内の空間11aから遠い側で液体金属潤滑剤が流動できる空間、たとえば内側回転体18やスラストリング20などの回転体部分と固定体19との隙間部分およびリザーバ22やダクト23の各部分の全空間の容積の70%を上限とする範囲の体積に設定されている。
【0042】
また、ダクトが複数設けられているなどの場合は、液体金属潤滑剤を充填する量は、管軸を垂直にした場合に、少なくとも1つのダクトの回転体部分と固定体部分との隙間側に位置する開口部分を液体金属潤滑剤が塞がない体積、あるいは、管軸を水平にした場合に、少なくとも1つのダクトの回転体部分と固定体部分との隙間側に位置する開口部分を液体金属潤滑剤が塞がない体積に設定されている。
【0043】
上記した構成によれば、液体金属潤滑剤が流動できる内部空間の一部に、液体金属潤滑剤が充填されていない空間が残っている。したがって、回転陽極型X線管が動作状態に入り、回転機構の回転部分が回転すると、嵌合隙間の大きい逃げ部では、液体金属潤滑剤が遠心力によって回転体の壁面方向に移動し、液体金属潤滑剤が固定体の表面から離れる。液体金属潤滑剤が固定体の表面から離れると、このような部分の液体金属潤滑剤はほとんど同じ回転速度となる。その結果、回転速度差がある場合にその粘性で生じる発熱が少なくなる。
【0044】
また、逃げ部には、ダクトが突出部に開口している。この場合、逃げ部内の突出部から離れた部分に位置する液体金属潤滑剤とダクトの開口部分に位置する液体金属潤滑剤との間に圧力差が生じ、突出部から離れた部分に位置する液体金属潤滑剤の一部がダクトに流れ込む。この流れ込みで、逃げ部の部分に含まれる液体金属潤滑剤の量が少なくなり、その結果、液体金属潤滑剤が固定体から離れやすくなり、発熱を抑制する効果が助長される。
【0045】
ここで、突出部にダクトを開口させた場合に、液体金属潤滑剤の発熱が抑えられる動作について図2の概略の断面図を参照して説明する。
【0046】
図2(a)は逃げ部が設けられた部分の回転機構の断面図、図2(b)は図2(a)の線b−bにおける逃げ部の断面図、図2(c)は図2(a)の線c−cにおける逃げ部の断面図、図2(d)は逃げ部が設けられた部分の回転機構の断面図で、回転体部分が回転する場合の液体金属潤滑剤の分布状態を示している。
【0047】
図2(a)に示すように、筒状回転体101と固定体102の隙間たとえば逃げ部103に液体金属潤滑剤Lが充填され、また、固定体102の中心にリザーバ104が設けられている。この状態で、筒状回転体101が回転すると、図2(b)の固定体側Laと回転体側Lbとで液体金属潤滑剤Lに回転の速度差が生じ、粘性ロスによって発熱が起る。
【0048】
また、筒状回転体101が回転すると液体金属潤滑剤Lに遠心力が作用する。このとき、管軸mから同じ半径上に位置する図2(b)の点bと図2(c)の点cとで、液体金属潤滑剤Lに圧力差が生じる。たとえば点bではそれよりも固定体102側に位置する液体金属潤滑剤Lの圧力を受け、一方、点cでは液体金属潤滑剤Lの圧力を受けない。そのため、点bの圧力をPb、点cの圧力をPcとするとPb>Pcとなる。この圧力差によって、図2(d)に示すように、逃げ部103の液体金属潤滑剤Lの一部がダクト105に流れ込み、逃げ部103内の液体金属潤滑剤Lが固定体102から離れる。このとき、液体金属潤滑剤Lが固定体102から離れた部分では、液体金属潤滑剤Lに回転速度差がなくなり、回転速度差に起因する発熱が抑えられる。
【0049】
次に、本発明の他の実施形態について、循環器診断装置用などに使用される回転陽極型X線管を例にとり図3を参照して説明する。循環器診断装置用などに使用される回転陽極型X線管は、撮影方向の素早い転換などによって陽極ターゲットに大きな加速度が作用するため、固定体の外径が大きく形成されている。
【0050】
符号31はX線を発生する陽極ターゲットで、陽極ターゲット31は図1の場合と同様に真空外囲器(図示せず)内に配置されている。陽極ターゲット31は第1回転体32に連結されている。第1回転体32は有底円筒状に形成され、上方部分は径の小さい径小部32aに形成され、下方部分は径の大きい径大部32bに形成されている。径大部32bの外周面に、熱および電気の伝導度の高い銅で形成された円筒状の第2回転体33が連結されている。また、第1回転体32の内部空間に円柱状の固定体34が嵌合され、固定体34は円筒状の陽極支持部35に連結されている。
【0051】
固定体34は、図示上方から順に、たとえば外径の小さい径小部34aおよび外径の大きい径大部34b、外径の小さい連結部34cから構成され、連結部34が第1回転体32の図示下端の開口部分を封止するスラストリング37を貫通して陽極支持部35に連結されている。
【0052】
固定体34の径小部34aは、たとえば環状の凹部36を挟んで2つの領域に分けられ、2つの領域にそれぞれらせん溝が形成され、ラジアル方向の動圧式すべり軸受A、Bが形成されている。径大部34bには、図示上下の両面にそれぞれサークル状のらせん溝が形成され、スラスト方向の動圧式すべり軸受C、Dが形成されている。
【0053】
スラスト方向の2つの動圧式すべり軸受C、Dに挟まれた領域たとえば径大部34bの側面に逃げ部38が設けられている。逃げ部38は、第1回転体32と固定体34間の隙間が、これと隣接する動圧式すべり軸受たとえば動圧式すべり軸受C、Dの部分よりも大きく形成されている。
【0054】
また、固定体34の中心部分に、液体金属潤滑剤を貯蔵するリザーバ39がたとえば管軸方向に形成されている。リザーバ39に貯蔵された液体金属潤滑剤を動圧式すべり軸受A〜Dに供給するために、リザーバ39と逃げ部38間にダクト40が半径方向に形成されている。ダクト40の一方の開口部分40aはリザーバ39の一部に開口し、他方の開口部分40bは逃げ部38に開口している。逃げ部38には、固定体34の外周面に突出部341が環状に形成され、ダクト49の他方の開口部分40bは突出部341の部分に開口している。
【0055】
上記した回転陽極型X線管は、回転体部分と固定体部分の隙間たとえば動圧式すべり軸受A〜Dや逃げ部38などの部分、さらにリザーバ39やダクト40の各部分に液体金属潤滑剤が充填される。
【0056】
この場合、液体金属潤滑剤を充填する量は、真空外囲器内の空間に最も近くに位置する動圧式すべり軸受Dのその真空外囲器内の空間側の端部Deから真空外囲器内の空間から遠い側で液体金属潤滑剤が流動できる空間、たとえば第1回転体32やスラストリング36などの回転体部分と固定体34との隙間部分およびリザーバ39やダクト40の各部分の全空間の容積の70%を上限とする範囲の体積に設定されている。
【0057】
また、ダクトが複数設けられているなどの場合は、液体金属潤滑剤を充填する量は、管軸を垂直にした場合に、少なくとも1つのダクトの回転体部分と固定体部分の隙間側に位置する開口部分を液体金属潤滑剤が塞がない体積、あるいは、管軸を水平にした場合に、少なくとも1つのダクトの回転体部分と固定体部分の隙間側に位置する開口部分を液体金属潤滑剤が塞がない体積に設定されている。
【0058】
上記した構成によれば、回転陽極型X線管が動作状態に入ると、図1の実施形態の場合と同様、逃げ部では、液体金属潤滑剤が固定体から離れる。また、突出部に開口するダクトに液体金属潤滑剤が流れ込み、液体金属潤滑剤が固定体から離れやすくなり、逃げ部における発熱が抑えられる。
【0059】
次に、突出部に開口するダクトの他の例を図4を参照して説明する。図4(a)〜(c)は、対応する部分には同じ符号を付し重複する説明は一部省略する。
【0060】
図4(a)の符号71は、回転機構の固定体部分を構成する固定体で、固定体71の管軸方向にリザーバ72が設けられ、また、固定体71の外周面に突出部73が環状に形成されている。そして、3個のダクト74が円周方向に等間隔に設けられ、それぞれの一方の開口部分がリザーバ72に開口し、他方の端開口部分75が突出部73の部分に開口している。
【0061】
図4(b)は、固定体71の逃げ部の外周面に1つの突出部73を島状に形成し、リザーバ72と突出部73間にダクト74を設けている。
【0062】
図4(c)は、固定体71の逃げ部の外周面に1つの突出部73を島状に形成し、ダクト74の一方の開口部分がリザーバ72に開口し、他方の開口部分はその一部が突出部73に開口している。このようにダクト74の開口部分の一部だけが突出部73に開口する場合にも同様の効果が実現される。
【0063】
なお、図1および図3の実施形態では、固定体部分に1個のリザーバと1個のダクトを設ける場合で説明している。しかし、リザーバは管軸方向に複数設けることもできる。また、ダクトも複数設けることもできる。この場合、リザーバの管軸方向における同じ位置から半径方向に複数設けてもよく、また、リザーバの管軸方向に離れた位置にそれぞれ半径方向に伸びるダクトを1個ずつ設けてもよく、また、それぞれの位置に半径方向に伸びるダクトを複数ずつ設けてもよい。
【0064】
上記した本発明の構成によれば、回転機構の回転体部分が高速で回転する場合などにおいて、軸受部分の自己発熱が低減される。その結果、軸受部分の温度上昇が抑えられ、らせん溝や軸受隙間の寸法変化が防止され、長期に亙り安定した回転特性が維持される。
【0065】
【発明の効果】
この発明によれば、長期に亙り安定した回転特性を維持できる回転陽極型X線管装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための断面図である。
【図2】本発明により軸受部分の自己発熱が低減される動作を説明するための概略の構造図である。
【図3】本発明の他の実施形態を説明するための断面図である。
【図4】本発明に使用されるダクト開口部分の他の構造例を説明するための概略の構造図である。
【図5】従来例を説明するための断面図である。
【図6】従来例における回転体部分と固定体部分の隙間構造を説明するための断面図である。
【符号の説明】
11…真空外囲器
12…陽極ターゲット
13…支持シャフト
14…ねじ
15…回転機構
16…中間回転体
17…外側回転体
18…内側回転体
19…固定体
20…スラストリング
21…逃げ部
22…リザーバ
23…ダクト
23a、23b…ダクトの開口部分
24…突出部
A〜D…動圧式すべり軸受[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary anode X-ray tube in which heat generation of a rotation mechanism that rotatably supports an anode target is reduced.
[0002]
[Prior art]
A rotary anode type X-ray tube is an electron tube that emits X-rays, and is often used in medical diagnostic devices.
[0003]
Here, a conventional rotary anode X-ray tube will be described with reference to FIG.
[0004]
The rotary anode
[0005]
An
[0006]
For example, a helical groove 53 is formed on the outer peripheral surface of the
[0007]
Two
[0008]
The
[0009]
The
[0010]
In the above-described configuration, the rotating anode X-ray tube is attached to a predetermined position in the
[0011]
The
[0012]
The
[0013]
For example, a
[0014]
At this time, by fastening the
[0015]
Further, during operation, the insulating oil introduced from the
[0016]
According to the configuration described above, the heat of the
[0017]
Here, the structure of the fitting gap between the rotating body part and the fixed body part constituting the rotating mechanism part of the above-described rotating anode X-ray tube will be mainly described with reference to FIG. In FIG. 6, parts corresponding to those in FIG.
[0018]
The rotating
[0019]
For example, the
[0020]
A
[0021]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional rotary anode X-ray tube, heat generated in the anode target is mainly radiated from the surface of the anode target, reaches the vacuum envelope, is conducted to the insulating oil, and is dissipated. At this time, a part of the heat of the anode target is conducted to the rotating mechanism along with self-heating generated by the hydrodynamic slide bearing, and further to the fixed body portion and is dissipated from the end located outside the vacuum envelope. The
[0022]
By the way, liquid metal lubricants used for hydrodynamic slide bearings are active and react with the materials that make up the bearing surface of the rotating body and fixed body at high temperatures to deposit an intermetallic compound layer on the bearing surface. Let As a result, the bearing gap gradually decreases and the rotational characteristics are deteriorated.
[0023]
Further, the conventional rotary anode type X-ray tube is provided with a dynamic pressure type sliding bearing in the radial direction and the thrust direction between the rotating part and the fixed part, and between the two dynamic pressure type sliding bearings in the radial direction. An escape portion with a large fitting gap is provided.
[0024]
Liquid metal lubricant is supplied to fitting gaps such as hydrodynamic slide bearings and relief parts, and the liquid metal lubricant filled in these fitting gaps is caused by the viscosity of the rotating body part as it rotates. Heat is generated.
[0025]
When the rotation of the rotating body portion is low speed, there is little heat generation in the escape portion where the fitting gap is large, which is hardly a problem. When the rotation of the rotating body portion becomes high speed, the heat generated by the liquid metal lubricant in the escape portion becomes large and cannot be ignored.
[0026]
For example, when the rotating part rotates at a low speed, the flow of the liquid metal lubricant accompanying the rotation is almost laminar, and the heat generated by the viscosity is approximately proportional to the reciprocal of the fitting gap and proportional to the square of the rotational speed. To do. When the rotating part rotates at high speed, the flow of the liquid metal lubricant accompanying the rotation is mostly in a turbulent state, and the heat generation is larger than that in the laminar flow state, and is proportional to the 3rd to 3.5th power of the rotational speed. To do. Note that the rotational speed at which the laminar flow state changes to the turbulent state is substantially proportional to the reciprocal of the fitting gap G.
[0027]
Therefore, when the rotational speed of the rotating body portion is gradually increased, while the rotational speed is low, both the bearing portion and the escape portion are in a laminar flow state, and heat generation at the escape portion having a large fitting gap is negligible. When the rotational speed of the rotating body portion increases, the escape portion having a larger fitting gap transitions from a low rotational speed state to turbulent flow, and heat generation at the escape portion becomes relatively large.
[0028]
Here, the inventor's experiment under the condition that the fitting gap of the bearing portion is approximately 20 μm, the fitting gap of the relief portion is approximately 400 μm, and the fitting gap of the bearing portion and the relief portion is filled with the liquid metal lubricant. The results will be described.
[0029]
For example, when the rotational speed of the rotating portion is as low as 50 rps, the relationship Pj / Pk between the heat generation Pj of the bearing portion J and the heat generation Pk of the escape portion K is about 1/10, and the heat generation Pk of the escape portion K is almost the same. It didn't matter. When the rotational speed of the rotating body portion was as high as 100 rps, the value of Pj / Pk was about 1, and it was confirmed that the heat generation Pk of the escape portion K becomes relatively large and cannot be ignored.
[0030]
The present invention solves the above-mentioned drawbacks. A rotating anode type X-ray that reduces heat generation at a relief portion, suppresses a temperature rise of a hydrodynamic slide bearing during high-speed rotation, etc., and can maintain stable rotation characteristics over a long period of time. The purpose is to provide a tube.
[0031]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, an anode target provided in a vacuum envelope, a rotating body portion to which the anode target is fixed, and the rotating body portion are fitted with a gap in the radial direction, and one of the gaps in the radial direction is fitted. A radial part hydrodynamic sliding bearing is provided in the part, and a fixed body part provided with a reservoir for storing a liquid metal lubricant and a duct connecting a radial gap between the reservoir and the rotary part, In the rotary anode type X-ray tube comprising the anode target, the rotating body portion, and the vacuum envelope that houses the fixed body portion, the radial gap is not provided with the dynamic pressure type slide bearing in the radial direction. wherein a protrusion in a portion of the fixed body part provided, opening of the duct located in the gap side in the radial direction of the rotating body portion and said fixed body part of the area At least a portion of the is characterized in that it is open to the protruding portion.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
[0033]
The
[0034]
A substantially cylindrical
[0035]
For example, spiral grooves are formed in pairs in two regions separated from each other in the tube axis direction on the surface of the fixed
[0036]
A
[0037]
A
[0038]
As shown in the enlarged view of the
[0039]
A sealing
[0040]
The above-described rotary anode X-ray tube has a liquid in the gap between the rotating body portion and the fixed body portion, for example, the bearing gap of the dynamic pressure type slide bearings A to D, the respective portions of the
[0041]
In this case, the amount filled with the liquid metal lubricant is determined from the end portion De on the
[0042]
In addition, when there are a plurality of ducts or the like, the amount of liquid metal lubricant filled is such that when the tube axis is vertical, the gap side between the rotating body portion and the stationary body portion of at least one duct is set. When the volume of the liquid metal lubricant is not blocked by the liquid metal lubricant or when the tube axis is horizontal, the liquid metal lubricant has an opening located on the gap side between the rotating body portion and the stationary body portion of at least one duct. The volume is set so that the lubricant is not blocked.
[0043]
According to the configuration described above, a space that is not filled with the liquid metal lubricant remains in a part of the internal space in which the liquid metal lubricant can flow. Therefore, when the rotating anode X-ray tube enters the operating state and the rotating portion of the rotating mechanism rotates, the liquid metal lubricant moves toward the wall surface of the rotating body by centrifugal force at the escape portion where the fitting gap is large. The metal lubricant leaves the surface of the stationary body. When the liquid metal lubricant is separated from the surface of the fixed body, the liquid metal lubricant in such a portion has almost the same rotational speed. As a result, when there is a difference in rotational speed, heat generated by the viscosity is reduced.
[0044]
In addition, a duct opens in the protruding portion at the escape portion. In this case, a pressure difference is generated between the liquid metal lubricant located in the portion away from the protrusion in the escape portion and the liquid metal lubricant located in the opening portion of the duct, and the liquid located in the portion away from the protrusion. Part of the metal lubricant flows into the duct. By this flow, the amount of the liquid metal lubricant contained in the escape portion is reduced, and as a result, the liquid metal lubricant is easily separated from the fixed body, and the effect of suppressing heat generation is promoted.
[0045]
Here, the operation of suppressing the heat generation of the liquid metal lubricant when the duct is opened in the protruding portion will be described with reference to the schematic cross-sectional view of FIG.
[0046]
2A is a cross-sectional view of the rotating mechanism at the portion where the escape portion is provided, FIG. 2B is a cross-sectional view of the escape portion along line bb in FIG. 2A, and FIG. 2 (a) is a cross-sectional view of the escape portion taken along line cc of FIG. 2, and FIG. 2 (d) is a cross-sectional view of the rotation mechanism of the portion where the escape portion is provided. The distribution state is shown.
[0047]
As shown in FIG. 2A, the gap between the cylindrical
[0048]
Further, when the cylindrical
[0049]
Next, another embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. 3 by taking a rotating anode X-ray tube used for a cardiovascular diagnostic apparatus as an example. A rotating anode X-ray tube used for a cardiovascular diagnostic device or the like has a large outer diameter of a fixed body because a large acceleration acts on the anode target due to a quick change of the imaging direction.
[0050]
[0051]
The fixed
[0052]
The small-
[0053]
An escape portion 38 is provided in a region sandwiched between the two hydrodynamic slide bearings C and D in the thrust direction, for example, on the side surface of the
[0054]
A
[0055]
In the rotary anode X-ray tube described above, the liquid metal lubricant is provided in the gap between the rotating body portion and the stationary body portion, for example, the hydrodynamic slide bearings A to D and the relief portion 38, and the
[0056]
In this case, the amount filled with the liquid metal lubricant is determined from the space-side end De of the hydrodynamic slide bearing D located closest to the space in the vacuum envelope to the vacuum envelope. A space in which the liquid metal lubricant can flow on the side far from the inner space, for example, the gap between the rotating body portion such as the first
[0057]
In addition, when there are a plurality of ducts, etc., the amount of liquid metal lubricant filled is positioned on the gap side between the rotating body portion and the stationary body portion of at least one duct when the tube axis is vertical. The liquid metal lubricant has a volume at which the liquid metal lubricant does not block the opening portion to be closed, or the opening portion located on the gap side between the rotating body portion and the stationary body portion of at least one duct when the tube axis is horizontal. Is set to a volume that does not block.
[0058]
According to the configuration described above, when the rotary anode X-ray tube enters the operating state, the liquid metal lubricant is separated from the fixed body at the escape portion, as in the embodiment of FIG. In addition, the liquid metal lubricant flows into the duct opening in the protruding portion, and the liquid metal lubricant is easily separated from the fixed body, and heat generation at the escape portion is suppressed.
[0059]
Next, another example of the duct opening in the protruding portion will be described with reference to FIG. 4 (a) to 4 (c), corresponding portions are denoted by the same reference numerals, and duplicate descriptions are partially omitted.
[0060]
[0061]
In FIG. 4B, one projecting
[0062]
In FIG. 4C, one projecting
[0063]
In the embodiment shown in FIGS. 1 and 3, the case where one reservoir and one duct are provided in the fixed body portion is described. However, a plurality of reservoirs can be provided in the tube axis direction. A plurality of ducts can also be provided. In this case, a plurality of reservoirs may be provided in the radial direction from the same position in the tube axis direction of the reservoir, and one duct extending in the radial direction may be provided at a position distant from the reservoir in the tube axis direction. A plurality of ducts extending in the radial direction may be provided at each position.
[0064]
According to the configuration of the present invention described above, self-heating of the bearing portion is reduced when the rotating body portion of the rotating mechanism rotates at a high speed. As a result, the temperature rise of the bearing portion is suppressed, the dimensional change of the spiral groove and the bearing gap is prevented, and stable rotation characteristics are maintained over a long period.
[0065]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to realize a rotary anode type X-ray tube apparatus that can maintain stable rotation characteristics over a long period of time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic structural diagram for explaining an operation in which self-heating of a bearing portion is reduced according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view for explaining another embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a schematic structural diagram for explaining another structural example of a duct opening portion used in the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view for explaining a conventional example.
FIG. 6 is a cross-sectional view for explaining a gap structure between a rotating body portion and a fixed body portion in a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001050572A JP4342113B2 (en) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | Rotating anode X-ray tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001050572A JP4342113B2 (en) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | Rotating anode X-ray tube |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002251971A JP2002251971A (en) | 2002-09-06 |
JP4342113B2 true JP4342113B2 (en) | 2009-10-14 |
Family
ID=18911508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001050572A Expired - Fee Related JP4342113B2 (en) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | Rotating anode X-ray tube |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4342113B2 (en) |
-
2001
- 2001-02-26 JP JP2001050572A patent/JP4342113B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002251971A (en) | 2002-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5259406B2 (en) | Rotating anode X-ray tube | |
JP2009081069A (en) | Rotating anode x-ray tube | |
KR940009323B1 (en) | Rotary-anode type x-ray tube | |
KR940009193B1 (en) | Rotary-anode type x-ray tube | |
JP2008008368A (en) | Hydrodynamic bearing device | |
US6192107B1 (en) | Liquid metal cooled anode for an X-ray tube | |
KR940009194B1 (en) | Ratary-anode type x-ray tube | |
US9922794B2 (en) | Rotating anode X-ray tube | |
JP2005257069A (en) | Fluid dynamic pressure bearing system | |
US10438767B2 (en) | Thrust flange for x-ray tube with internal cooling channels | |
JP4342113B2 (en) | Rotating anode X-ray tube | |
EP4131324A1 (en) | Sliding bearing unit and rotary anode type x-ray tube | |
US10460901B2 (en) | Cooling spiral groove bearing assembly | |
JP3974011B2 (en) | Rotating anode X-ray tube | |
JP4247978B2 (en) | Rotating anode type X-ray tube device | |
JP3824921B2 (en) | Rotating anode type X-ray tube apparatus and control method thereof | |
JP4421126B2 (en) | Rotating anode X-ray tube | |
JPH09134690A (en) | Rotary anode type x-ray tube | |
JPH10172483A (en) | Rotary anode type x-ray tube | |
JP4233420B2 (en) | Rotating anode type X-ray tube device | |
JP2010257649A (en) | Rotating anode type x-ray tube | |
EP4459143A1 (en) | Sliding bearing unit and rotary anode type x-ray tube | |
JPH04144046A (en) | Rotating anode type x-ray tube | |
JP2003272548A (en) | Rotating anode type x-ray tube | |
JP2006100096A (en) | Rotary anode type x-ray tube device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070124 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090305 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090317 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090609 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090707 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |