JP4337462B2 - 空調補助用および空気清浄化用のファン装置 - Google Patents

空調補助用および空気清浄化用のファン装置 Download PDF

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Description

本発明は、建物の窓ガラスの内側の遮蔽装置によって区画形成された窓空間における特に冬季のコールドドラフト(クールダウン、冷気流)を防ぎ、居室内においてケミカル汚染物質を検出した時にリアルタイムにこのケミカル汚染物質を除去し、空調機とともに快適な居室環境を現出・保持することを特徴とする空調補助用および空気清浄化用のファン装置に関するものである。
従来、屋外に面した窓際(窓空間)のエアバリアファン装置に関しては、各種のものが提案され、既に知られている。
例えば、特に冬季において、屋外に面した窓ガラスの窓際のコールドドラフトは、それ自身の下降しようとする性状と相俟って、窓付近の上部から下方へ向かう空気調和後の温かい空気で下方へ追いやると同時に、室内下部の送風装置で吸引して床下空間へ送り出し、それを下側吸気装置を構成する空気調和装置で吸い込んで空気調和処理した後に室内に戻すことができ、冷輻射の影響を有効に低減させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、冬季、屋外の冷気が窓に伝達することによって室内側の熱を奪おうとするが、密閉空間で発生している空気の流れによって冷えた空気が天井裏に排気され、しかも、スクリーンによって室内の空気が窓側に移動するのを遮断して、室内の温度が変化せず、快適性を維持するものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、既に建築された建物の中で使用されている現有の空調機に対して、簡易な工事で、特に冬季のコールドドラフト対策を有効に現出・保持する空調補助用の円筒状ファン装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−98383号公報(第7−8頁、第6−7図) 特開2000−337052号公報(第3頁、第1、5図) 特願2002−372248号公報(第3−7頁、第1−4図)
以上のように、従来から窓際のエアバリア換気システムやその送風装置等の種々の発明が既に提案されているが、これらの背景技術は、その結露防止や空調方法についてシステム的に快適な居室空間を構成するものであって、これらの点については確かに夫々に有用・特異性を有するものと考えられる。
しかしながら、殊にファン装置によるケミカル汚染物質の除去や、空調機との運転制御(連動〜選択)については、これら背景技術のいずれにもその記載がなく、したがって、この意味で暖房・空調効果、空気清浄化やその管理・保持等の点で課題が生じていることになる。
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、床面または、および窓台の一部として構成・配置したファン装置と、建物の空調機(天井裏や天井取付け型、パッケージ型や床置き型等の如何を問わず)とともに、多機能化に運転制御(連動〜選択)することによって、高気密化された居室空間の快適な居室環境(特に冬季のコールドドラフト対策、リアルタイムのケミカル汚染対策)を有効に現出・保持する構成の空調補助用および空気清浄化用のファン装置を提供するものである。
本発明の空調補助用および空気清浄化用のファン装置は、建物の屋外に面した窓ガラスと、前記窓ガラス内側に窓空間を区画形成する遮蔽装置と、床面または、および窓台の一部として構成・配置するファン装置とを備え、前記ファン装置は、居室内下部の空気を前記ファン装置内のファンの下部より吸気し、かつ前記ファンの上部より前記居室内上方へ吹出し、同時に前記窓空間の前記遮蔽装置の下端部からのコールドドラフトを前記ファン装置の吹出しによって前記遮蔽装置の屋内側を上方へ吹き上げ、前記居室内の前記空気の循環風路を形成して前記居室環境を快適に保持するとともに、前記ファン装置内のファンの上部に配置した集塵型フィルタおよびケミカルフィルタと、前記ファン装置内に配置し、かつ空気中のケミカル汚染物質をリアルタイムに検出するケミカル汚染検出センサと、前記ケミカル汚染検出センサの検出を受けて前記ファン装置内の前記集塵型フィルタまたは、および前記ケミカルフィルタへ分流させる空気の通気路開閉手段の駆動装置を制御する制御装置を具備し、この制御装置は、前記居室の空調機運転の有無に関わらず、前記ケミカル汚染検出センサまたは、および前記窓空間のコールドドラフトの有無を検知する検知センサの検出を受けて、前記ファンの駆動を優先的に制御することを特徴とするものである
本発明の空調補助用および空気清浄化用のファン装置は、建物の屋外に面した窓ガラスの内側に遮蔽装置とファン装置とを設けることによって、窓空間内と居室内とに有効な循環風路を形成することができる。このことは、冬季において空調機による暖房を補助し、同時にコールドドラフト対策となり、快適な居室環境を現出・保持することができる。
また、空調機による温度、湿度、換気等の諸機能よりも優先して、ケミカル汚染を常に監視・防止し、または、およびコールドドラフトによる居室への吹き込みを防止するので、居室空間を常に快適に維持することができる。
さらに、床面または、および窓台の一部として(一体化して)構成・配置するファン装置が、床面や窓台から突出することによる居室内の美観(違和感)を損なうことがなくなる。
請求項1に記載の本発明によれば、
1)建物の屋外に面した窓ガラス内側の遮蔽装置によって、屋外からの冷気・熱気の居室内(空調効果)への直接の弊害を除去できる。
2)冬季において、居室内下部(床面上等)に漂う冷気をファン装置によって吸気して上方へ吹き上げ、居室内の空気の循環風路(空調機による)をより流動・強制・積極的に生じせしめることができる。
3)同時に遮蔽装置の下端部の所定の位置にファン装置を配置することによって、窓空間からのコールドドラフトを(受けて)上方へ吹き上げて冷気の居室内下部(床面)への流入を遮断(方向転換)し、かつ遮蔽装置の上部から居室内の暖気を混合して窓空間の循環風路を生じる。したがって、ファン装置によって窓空間からのコールドドラフトを緩和・混合・排除することができる。
つまり上記2)、3)により、ファン装置が空調機と連動して居室・窓空間内の空気を循環(風路)するので、居室内の隙間風・底冷え的な不快感・弊害を除去し、温度(分布)差のない暖房効果を補助・向上せしめ、快適な居室環境状態(暖房効果)を現出・保持することができる。
4)床面または、および窓台の一部として(一体化して)構成・配置するファン装置が、床面や窓台から突出することによる居室内の美観(違和感)を損なうことがなくなる。
)ケミカル汚染検出センサが、空気中のケミカル汚染物質の成分、濃度、その増減(変動)変化状況をリアルタイムに監視し、いかなる異変に対しても対応でき、常に一定の濃度以下に抑えて空気の清浄化が維持できる。
)ケミカルフィルタは、ダンパーによってケミカル汚染物質の検出時にのみ使用する(パーティクル汚染物質のみの検出時は使用しない)ので、長い使用期間(メンテナンスの軽減化等)が得られ、したがって低価格のランニングコスト等の効用が得られる。
請求項に記載の本発明によれば、 1)ケミカル汚染物質の除去を最優先する制御(コールドドラフト防止、空調機運転とから切り離した制御)を行なって、居室空間の快適性を保持できる。
2)空気中のケミカル汚染物質を優先的・積極的に捕捉(吸着・捕獲)し、ケミカルフィルタによる除去効果を最適に高めることができる。さらに、光触媒(フィルタ)の表面を紫外線ランプが照射することにより、表面に吸着したケミカル汚染物質を分解・除去でき、吸着性(化学結合)が常に再生され、使用期間(寿命)が長く維持できる。
請求項に記載の本発明によれば、
1)冬季のコールドドラフトを防ぐことを最優先する制御(ケミカル汚染防止、空調機
運転とから切り離した制御)を行なって、居室空間の快適性(空調効果の撹乱を防いで)が保持できる。
請求項に記載の本発明によれば、
1)ファン(装置)は、コールドドラフト防止およびケミカル汚染防止の両対策時に限定(パーティクル汚染防止対策の運転制御はしない)して運転制御するので、省力・省エネ化や静音化が図れる。
請求項に記載の本発明によれば、
1)冬季を中心にして、空調機能、コールドドラフト防止機能、およびパーティクル〜ケミカル汚染防止機能を絡ませた自動制御を行う中で、コールドドラフト防止およびケミカル汚染防止の両対策(時)を最優先して制御する。もちろん、空調機による温度、湿度、換気等の諸機能(これらは、空調機の主機能であることには違いないが)を軽視する訳ではないが、その機能よりも前2者の機能を最優先させるという技術思想に基づくものであり、したがって、より快適な居室環境を維持・現出できる。
以下、本発明の空調補助用および空気清浄化用のファン装置の各実施例について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の建物2内のファン装置8による、主に空調補助の動作状況を説明する縦断面概要図である。
図1において、1は建物(例えば、全面がガラス張りの建物)2の屋外に面した窓ガラスを示したものである。
3は、屋内側の居室を示し、床面4及び天井5によって構成されている。6は、遮蔽装置(例えば、屋外の日射・熱気・寒気等を防ぐロールブラインド、スラット(式)ブラインドやカーテンの類)を示し、屋外に面した窓ガラス1の内側との間に窓空間7を区画形成(エアバリア空間を形成)している。遮蔽装置6の上端部は、天井5部に支持・取付けられ、適宜の位置に下端部9が昇降(操作)され、開閉される。
8は、ファン装置を示し、遮断装置6の下端部9と窓台28との間の(スリット状の)間隙10に対応する(詳細は、後述する)ように配置され、設置される。つまり、ファン装置8の配置は、遮蔽装置6の下端部9より下方に、かつ遮蔽装置6より内側の居室3側に設置する(後述の本発明の他の実施例2・実施例3においても、同じ)。
ファン装置8は、図1において、窓台28の一部としての構成を示しているが、床面4の一部等として構成(図示しない)してもよい。このように窓台28または、および床面4の一部として(一体化して)構成・配置するので、突出することによる居室3内の美観(違和感)を損なうことがなくなる。
12は、居室3内の空調機(図示しない)、およびファン装置8による空気の循環風路を示し、13は、窓空間7内のファン装置8による空気、およびコールドドラフト14の循環風路を示している。
冬季の場合、居室3内の空調(暖房)は空調機によってなされるが、居室3下部の床面4に停滞した冷気は、ファン装置8の吸気〜吹出作用(運転)によって、空調機(暖気の送風)を補助して空気の循環風路12を積極的に形成する。つまり、ファン装置8は、冷気を居室3内の床面4部に滞留・停滞させない(居室3内の空気を全体的に循環・流動させる)こととなる。したがって、空調機とファン装置8(および遮蔽装置6)とによって、居室3内の空気の循環・混合を積極的に行い、暖房運転の高効率(省エネ)化・温度分布の均等化・理想的な頭寒足熱を目指すことができることになる。
同時に、このファン装置8は、窓空間7の遮蔽装置6の下端部9(の間隙10)からのコールドドラフト14をファン装置8(後述の図2の吹出口17、覆板20)が受けて、居室3側の空気の吹出作用(運転)によって居室3内の上方(遮蔽装置6の内側を)へ合流(混合)して吹き上げ(方向転換)られ、居室3内上部の暖気(天井5部で、大部分は居室3内への循環風路12となるが、その一部は窓空間7への循環風路13とに分かれる)とともに、窓空間7内への空気の循環風路13を形成する。つまり、コールドドラフト14の居室3内下部(床面4等)への流れ込みを遮断して、空調機による暖房効果の阻害(要因)をも防ぐことができる。
図2は、図1(および図4、図5にも共通)のファン装置8によって空調補助および空気清浄化の動作を行う細部を示す縦断面拡大概要図である。
図2において、ファン装置8は、その内部に例えばクロスフローファン(空調機等に用いられている吹出し用のクロスフロー方式のプッシュファン)を備えたファン18やその駆動装置、操作・運転(制御)装置等を、例えば縦断面が円筒状(や角柱状)のケーシング15に内装・外装したものを主体とし、更にその周辺に各種フィルタ(後述する)等の部材を備えたもので構成している。ファン装置8は、仮にこれらを総称するものとする。
ケーシング15には、吸気口16、吹出口17が夫々開口され、矢印(方向)は前述の循環風路12の一部を成している。
本発明の一実施例において、例えばファン18のケーシング15の最外径は120mmφ、内装のクロスフローファンの長さは300mm、および500mmのものが用いられ、建物2の基盤に固定された支柱11上に載置されている。また、運転(スイッチ用)の操作盤(図示しない)、メンテナンス用等に該部にカバー(例えば、開閉蓋。図示しない)等を適宜に設けたものである。
ファン18のケーシング15の吸気口16、吹出口17は、いずれも、例えば円周方向にスリット状に並行に並べて開口したもので、吸気口16の吸気角度は、居室3内の床面4に向けて設定され、吹出口17の吹出角度(方向)は、垂直上方に設定されている。
なお、例えば、ファン18の送風速度(内装のクロスフローファンの長さが500mmの場合)は2m/sec、送風量は150〜200m3/hに設定されている。これらの各設定値(各寸法や運転条件)は、遮蔽装置6がファン装置8の運転による送風の影響を受けて、振れ・揺れたり、騒音を発したりしない(居住者に不快感を与えるような状態にならない)ように設計されている。
ファン装置8の運転によって、空調(例えば、暖房)された居室3内の空気が、ファン18の吸気口16から吸気(吸引)され、吹出口17から吹出される。
ファン装置8の外郭の外装材(やファン18のケーシング15)の材質は、強度から金属製(例えば、アルミ押出型材。塗装や皮膜処理等も可能)を基本とするが、クロスフローファン等の電気器具を内装しているので、当然にファン装置8としての接地は欠かせない要件となるのは明白である。この意味では、材質を樹脂製(設置表示等を考慮した着色も自由となる)とするのも可能である。
21は、集塵型フィルタを示し、ファン装置8の外郭の外装材の入口側と出口側とに設置され、ULPAフィルタ、HEPAフィルタ、中性能フィルタ等で成り、居室3内の循環風路12の塵埃等のパーティクル汚染物質を除去するものである。
なお、20は、覆板を示し、例えばスリット状に開口したものとし、網板等で覆うこともできる。
22は、ケミカルフィルタを示し、ファン装置8の出口側に設置され、光触媒(フィルタ)等で成り、居室3内の空気中(循環風路12)の有機ガス(溶剤等)、臭気成分等のケミカル(分子状)汚染物質を除去するものである。光触媒フィルタは、例えば多数の通気孔を有するハニカム構造とされ、その各通気孔の内周表面には酸化チタンや酸化亜鉛等でなる光励起触媒物質が塗布或いは添着され、ケミカル汚染物質の吸着型フィルタを構成している。
つまり、各通気孔の内周面(表面)に処理流体としてのケミカル汚染空気が吸着(化学結合)〜分解され、紫外線ランプ24によって紫外線が各通気孔の内周表面を照射して光励起触媒物質による触媒作用が付与され、空気清浄化、脱臭効果や殺菌効果が得られる。
23は、ケミカル汚染(成分)検出センサを示し、ファン18の入口側と出口側とに設置される。ケミカル汚染(成分)検出センサ23としては、例えばSiO2 表面へのケミカル汚染物質の付着(量や速度)をリアルタイムに検出(連続モニタリング)し、その汚染レベルや挙動パターンのデータが得られるものがある。また、水晶振動子の共振周波数の変化からケミカル汚染度(量・濃度)をリアルタイムでモニタするものもある。
そして、ケミカル汚染検出センサ23が、ケミカル汚染物質を検出しないときは、ダンパー駆動装置26によってダンパー(通気路開閉手段)25がケミカルフィルタ22側の通気路の循環風路12を閉じる(詳細は、後述の図3による)。つまり、ケミカル汚染物質を検出しないときは、循環風路12は集塵型フィルタ21のみを通過することになる。
一方、ケミカル汚染検出センサ23が、ケミカル汚染物質を検出したときは、そのダンパー駆動装置26によってダンパー(通気路開閉手段)25がケミカルフィルタ22側の通気路の循環風路12を開ける(詳細は、後述の図3による)。
つまり、通気路の循環風路12は、ケミカルフィルタ22及び集塵型フィルタ21を通過することになる。この場合、空気中のケミカル汚染物質の成分や濃度(量)の多少、その増減(変動)変化状況に応じて、ダンパー25の開閉(開き角度)を加減し、通気路の循環風路12が両フィルタ(21,22)を分流(通気)するように制御することもできるものである。
このように本実施例は、空気中のケミカル汚染物質のみをリアルタイムに監視し、その成分・濃度等に応じてケミカルフィルタ22通過量を自在に可変・最適化し、ケミカルフィルタ22にパーティクル汚染物質が不必要に通過するのを制限することができる。つまり、考え方として、居室3内の空気汚染についてケミカル汚染物質を優先(例えば、偏差値を設けて)し、必要に応じて(高価な)ケミカルフィルタ22を使用(限定)するのが望ましい。
前述したように、ファン装置8は、もともとはコールドドラフト14対策専用(背景技術)のものである。が、本発明において、ファン装置8は、居室3の空調機の空調(機)補助用、および空気清浄化(主にケミカル汚染対策)用を兼ねて運転制御されるものである。
殊にケミカル汚染に注目したのは、一般的に最近の居室3が外気と遮断され、益々高気密(や高断熱)空間となりつつある中で、列挙にキリがない(人の出入り、喫煙、台所、ダニやカビの類、建材・生活用品、接着剤…等々)ほど空気が汚染されているといっても過言ではない。
このような中で、快適な居室環境を追求すると、静穏・温度(差や分布)・湿度・換気・パーティクル汚染等の他に、どうしてもケミカル汚染に行き当たり、本発明に至ることになる。
また、本発明(各実施例)の居室3を広義に考えると、例えば、一般的な住居の他に、集合所、作業所、宿泊所、事務所、病院〜演劇場等の建物(空間)が該当することであり、これらを総称したものとして定義する。
さらに、ファン装置8に、マイナスイオン発生機能や加熱ヒータ等を付加しても良いと考えられる。
図3は、図1(および図4、図5)および図2のファン装置8の空調補助および空気清浄化の制御動作を示すフロー図である。
ファン装置8の制御(動作)は、居室3の空調機の運転の有無に関わらず、コールドドラフト14または、およびケミカル汚染を生じたときは、ファン装置8を優先的に運転するものである。
つまり、ケミカル汚染を常に監視・防止し、または、およびコールドドラフト14による居室3への吹き込みを防止するので、居室3空間を常に快適に維持することができる。この場合、もちろん、空調機による温度、湿度、換気等の諸機能(これらは、空調機の主機能であることには違いないが)を軽視する訳ではないが、その機能よりも前2者の機能を最優先させるという技術思想に基づく(自動)制御方法であり、したがって、より快適な居室環境を維持・現出できる。
ここに、ケミカル汚染物質の検出は、ケミカル汚染(検出)センサ23によるが、コールドドラフト14の検出については、別の検知センサ(図示しない)を窓空間7内や屋外等に適宜に設ければよい。
言うまでもないが、ファン装置8の運転(制御)操作は、空調機との連動の有無の選択や、送風量(送風速度)の強〜中〜弱の選択、手動〜自動運転の切替え、タイマー運転の選定等が、運転の操作盤(図示しない)によって自在に出来るものとする。
以上、冬季を中心にして詳述したが、夏季や春・秋季についても言及しないが、状況(必要)に応じて空調機、ファン装置8の運転や、遮蔽装置6の操作等を同様にして適宜に選択することとなる。
このことによって、本発明によれば、冬季を中心にして、空調機能、コールドドラフト防止機能、およびパーティクル〜ケミカル汚染防止機能を絡ませた自動制御を行う中で、コールドドラフト防止およびケミカル汚染防止の両対策時に最優先して運転(制御)し、省力・省エネ効果をより一層高めることができる。
図4は、本発明の第2の実施例の建物32内のファン装置8による、主に空調補助の動作状況を説明する縦断面概要図である。
図4において、31は建物(例えば、出窓ガラスの建物)32の屋外に面した窓ガラスを示したものである。
なお以下の説明において、図1、図2と同一の符号・構成・作用等については、省略する。
遮蔽装置6は、屋外に面した窓ガラス31の内側との間に窓空間37(出窓部分)を区画形成している。ファン装置8は、遮断装置6の下端部9と窓台38の出窓棚部との間の(スリット状の)間隙10に対応するようにその設置がなされ、この設置は、遮蔽装置6の下端部9より下方に、かつ遮蔽装置6より内側の居室3側に配置される。
ファン装置8の運転(制御)によって、第1の実施例と同様に、居室3内の床面4部に漂う空気(冷気)を(図2のファン18の吸気口16から吸気し、吹出口17より)上方に吹出し、コールドドラフト14の流れ込みを遮断する。
ファン装置8は、窓台28の一部として構成しているが、床面4の一部等として構成してもよい。
図5は、本発明の第3の実施例の建物62内のファン装置8による、主に空調補助の動作状況を説明する縦断面概要図である。
図5において、61は建物(例えば、普通の窓ガラスの建物)62の屋外に面した窓ガラスを示したものである。
以下の説明において、図1、図2と同一の符号・構成・作用等については省略する。
遮蔽装置6は、屋外に面した窓ガラス61の内側との間に窓空間67を形成している。ファン装置8は、遮断装置6の下端部9と窓台68との間の(スリット状の)間隙10に対応するように設置がなされ、この設置は、遮蔽装置6の下端部9より下方に、かつ遮蔽装置6より内側の居室3側に配置される。
ファン装置8の運転(制御)によって、第1〜第2の実施例と同様に、居室3内の床面4部の空気(冷気)を(図2のファン装置18の吸気口16から吸気し、吹出口17より)上方に吹出し、コールドドラフト14の流れ込みを遮断する。
ファン装置8は、窓台28の一部として構成しているが、床面4の一部等として構成してもよい。
従来はコールドドラフト対策用に取付けるファン装置であるが、本発明のファン装置は、空調機とともに夫々の運転制御を絡ませて多機能化することにより、一年中を通じてより快適な居室環境状態を現出・保持するが、各種建物の居室以外への用途や、自動車・旅客機・船舶等への用途、動物〜植物〜食物等への用途にも適用できる。
本発明の第1の実施例の建物内のファン装置による、主に空調補助の動作状況を説明する縦断面概要図 図1(および図4、図5)のファン装置によって空調補助および空気清浄化の動作を行う細部を示す縦断面拡大概要図 図1(および図4、図5)および図2のファン装置の空調補助および空気清浄化の制御動作を示すフロー図 本発明の第2の実施例の建物内のファン装置による、主に空調補助の動作状況を説明する縦断面概要図 本発明の第3の実施例の建物内のファン装置による、主に空調補助の動作状況を説明する縦断面概要図
符号の説明
1,31,61 窓ガラス
2,32,62 建物
3 居室
4 床面
5 天井
6 遮蔽装置(ブラインドやカーテンの類等)
7,37,67 窓空間
8 ファン装置
9 下端部
10 間隙
11 支柱
12 循環風路
13 循環風路
14 コールドドラフト(クールダウン)
15 ケーシング
16 吸気口
17 吹出口
18 ファン
20 覆板
21 集塵型フィルタ
22 ケミカルフィルタ
23 ケミカル汚染(成分)検出センサ
24 紫外線ランプ
25 ダンパー(通気路開閉手段)
26 ダンパー駆動装置
28,38,68 窓台

Claims (5)

  1. 建物の屋外に面した窓ガラスと、前記窓ガラス内側に窓空間を区画形成する遮蔽装置と、床面または、および窓台の一部として構成・配置するファン装置とを備え、前記ファン装置は、居室内下部の空気を前記ファン装置内のファンの下部より吸気し、かつ前記ファンの上部より前記居室内上方へ吹出し、同時に前記窓空間の前記遮蔽装置の下端部からのコールドドラフトを前記ファン装置の吹出しによって前記遮蔽装置の屋内側を上方へ吹き上げ、前記居室内の前記空気の循環風路を形成して前記居室環境を快適に保持するとともに、前記ファン装置内のファンの上部に配置した集塵型フィルタおよびケミカルフィルタと、前記ファン装置内に配置し、かつ空気中のケミカル汚染物質をリアルタイムに検出するケミカル汚染検出センサと、前記ケミカル汚染検出センサの検出を受けて前記ファン装置内の前記集塵型フィルタまたは、および前記ケミカルフィルタへ分流させる空気の通気路開閉手段の駆動装置を制御する制御装置を具備し、この制御装置は前記ケミカル汚染検出センサまたは、および前記窓空間のコールドドラフトの有無を検知する検知センサの検出を受けて、前記居室の空調機運転の有無に関わらず、前記ファンの駆動を優先的に制御することを特徴とする空調補助用および空気清浄化用のファン装置。
  2. 制御装置は、ケミカル汚染検出センサがケミカル汚染物質を検出したときは、空調機運転の有無およびコールドドラフトの有無に関わらず、ファンを駆動し、同時に通気路開閉手段によって空気がケミカルフィルタ側を通気し、および紫外線ランプを点灯することを特徴とする請求項1記載の空調補助用および空気清浄化用のファン装置。
  3. 制御装置は、窓空間のコールドドラフトを生じたときは、空調機運転の有無およびケミカル汚染検出センサによる前記ケミカル汚染物質の検出の有無に関わらず、ファンを駆動することを特徴とする請求項1記載の空調補助用および空気清浄化用のファン装置。
  4. 制御装置は、窓空間のコールドドラフトを生じなく、かつケミカル汚染検出センサによるケミカル汚染物質の検出のないときは、空調機運転の有無に関わらず、ファンを駆動しないことを特徴とする請求項1記載の空調補助用および空気清浄化用のファン装置。
  5. 制御装置は、ケミカル汚染検出センサがケミカル汚染物質を検出したとき、または、および窓空間にコールドドラフトを生じたときは、居室の空調機運転の有無に関わらず、ファン装置内のファンを駆動して前記居室環境を快適に保持することを特徴とする請求項1記載の空調補助用および空気清浄化用のファン装置。
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