JP4337240B2

JP4337240B2 - Throw-away inserts and throw-away cutting tools

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Publication number: JP4337240B2
Application number: JP2000180438A
Authority: JP
Inventors: 秀彦長屋; 幸一池永; 博下村
Original assignee: Mitsubishi Materials Corp
Current assignee: Mitsubishi Materials Corp
Priority date: 1999-08-17
Filing date: 2000-06-15
Publication date: 2009-09-30
Anticipated expiration: 2020-06-15
Also published as: JP2001121341A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スローアウェイチップ（以下、チップということがある）及びこのスローアウェイチップが装着されるエンドミル等のスローアウェイ式切削工具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、複数枚、例えば２枚の平行四辺形板状のスローアウェイチップが工具本体の先端に装着されてなり、突き加工可能なスローアウェイ式エンドミルでは、一方のチップは長刃を正面刃とし短刃を外周刃とするように配置し、他方のチップは短刃を正面刃とし長刃を外周刃とするように配置したものがある。
この場合、２枚のチップが同形同大であるとチップの管理や交換使用などに便利である。しかしながら、このようなエンドミルで、外周刃を工具本体の回転軸線に沿って配設して肩削りや穴加工などに用いた場合には、例えば一方のチップの正面刃を外周側のコーナー刃が先端に突出して内側に向かって漸次基端側に後退するように傾斜配設すると、他方のチップの正面刃は内側のコーナー刃が外周側のコーナー刃より先端側に突出することになり、低速のために欠損しやすいという欠点がある。
またこの欠点を回避するために他方のチップの正面刃を内側のコーナー刃が先端側に突出しないように径方向に配置すると、他方のチップの外周刃が一方のチップの外周刃より内側に向けて傾斜配置されて外周刃として機能しないために、外周刃は一方のチップの１枚刃で切削することになり、同様に欠損しやすい上に切削効率が悪いという欠点がある。
【０００３】
このような不具合を改善しようとした発明として特開平１０−２９１１１５号公報に記載されたエンドミルがある。このエンドミルでは、線対称で逆勝手となる２種類の平行四辺形板状のチップを用い、一方のチップの短刃を正面刃とし、他方のチップの長刃を正面刃として用いることで、それぞれの正面刃の外周側のコーナー刃を内側のコーナー刃より先端側に突出させる配置構成を採用している。これによって外周側コーナー刃を２枚刃として切削加工ができ、外周側コーナー刃の欠損を抑制して切削効率を向上できるとしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなエンドミルでは、それぞれ異なる外観形状を有する２種類のチップを用意しなければならず管理や交換使用が煩雑でランニングコスト等が高価になる上にチップの製造コストが高くなるという欠点があった。
本発明は、このような実情に鑑みて、それぞれ異なる切刃を配置できる複数種類の切刃を備えたスローアウェイチップを提供することを目的とする。
また本発明の他の目的は、１種類のスローアウェイチップを用いて外周側コーナー刃をそれぞれ先端側に突出配設できる切削工具を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスローアウェイチップ（１，４０）は、略四角形板状をなしていて、一の面（３）の隣り合う一方の２つのコーナー刃（１０，１２）のコーナー角が９０°以下とされ、これらコーナー刃をそれぞれ含む対向する一方の２つの稜辺が非平行な切刃（８，９）とされてなることを特徴とする。
このようなスローアウェイチップを複数枚用い、一方のコーナー刃（１０，１２）を先端外周側に位置するように工具本体の先端にそれぞれ配設した場合、各コーナー刃（１０，１２）を挟む１の切刃を工具本体の回転軸線に沿って外周刃として配設するとコーナー刃を挟む他の切刃は正面刃として外周側から内側に向けて基端側に傾斜することとなり、正面刃と外周刃と外周側のコーナー刃とを２枚刃として配置でき、欠損しにくい上に切削効率が良く、チップの保管等も容易である。
【０００６】
また一の面の他方の２つのコーナー刃（１１，１３）の一方が９０°以下のコーナー角であってもよい。
工具本体にチップを装着した際に、工具本体のチップ周辺部分の肉厚を確保でき強度が高い。
また、一の面の他方の２つの稜辺が非平行な切刃（６，７）とされていてもよい。
この場合にも工具本体のチップ周辺部分の肉厚を確保でき強度が高い。
また、対向する２対の非平行な切刃（６，７，８，９）は、一の面に対向する着座面（２）からの距離がそれぞれ一端から他端に向けて漸次変化するよう傾斜していてもよい。
チップの工具本体に対する装着姿勢によって工具本体のチップ取付座裏面の肉厚を大きくでき、或いは切刃のラジアルレーキ角やアキシャルレーキ角を大きく設定できて切れ味を向上できる。尚、各切刃の傾斜角度や着座面からの距離はそれぞれ異なっていてもよく或いは対向する各一対の切刃で同一でもよく、任意である。
また、前記一の面の他方の２つのコーナー刃の一方が９０°以下のコーナー角であって、このコーナー刃（１１）を含む切刃のうち、前記コーナー刃（１２）を含み且つ長刃となる切刃（９）において、前記コーナー刃（１２）を含む端部に、コーナー刃（１２）に近づくにつれて一の面の内側に後退するよう他の部分に対して傾斜される副切刃を形成してもよい。
副切刃（９７）は、切刃（９）を正面刃として使用したときに切削に作用し、また切刃（９）を外周刃として使用したときにはこの切刃の他の部分に対して工具本体の内周側に逃げていて被削材の切削に作用しないので、切刃（９）を外周刃として使用した際の副切刃（９７）の摩耗の進行を防止して、正面刃として使用する際の副切刃の切れ味を確保することができる。
【０００７】
本発明に係るスローアウェイ式切削工具は、工具本体の先端に、それぞれ先端側に切刃が突出して配置された複数のスローアウェイチップが装着されてなるスローアウェイ式切削工具において、複数のスローアウェイチップは請求項１乃至４のいずれか記載の同一のスローアウェイチップ（１，４０）とされ、複数のスローアウェイチップは隣り合う一方の２つのコーナー刃（１０，１２）が工具本体の先端外周側にそれぞれ突出して配置されていることを特徴とする。
一方の２つのコーナー刃（１０，１２）のそれぞれを工具本体の先端外周側に配設すれば、穴明け加工等に際しては外周側のコーナー刃から切削を開始できて欠損を抑制でき、肩削りや溝加工等に際しては外周刃で肩削りしつつ先端外周側のコーナー刃で仕上げ加工が行える。
【０００８】
また一のコーナー刃（１２）が工具本体の先端外周側に突出するスローアウェイチップは当該コーナー刃（１２）から工具本体の径方向内側に延びる切刃（９）が工具本体の回転軸線まで延びていてもよい。
穴明け加工等に際して芯残りを生じることなく確実に切削加工が行える。
またスローアウェイチップの一方の２つの非平行な切刃は長刃（８，９）とされ、他方の２つの非平行な切刃は短刃（６，７）とされており、工具本体の先端側に突出する複数のスローアウェイチップ（１，４０）の一つ（１Ａ，４０Ａ）は長刃（９）を正面刃とし且つ短刃（６）を外周刃とし、他（１Ｂ，４０Ｂ）は短刃（６）を正面刃とし且つ長刃（８）を外周刃としてそれぞれ工具本体の先端に配設されていてもよい。
複数の同一のチップを用いて、各チップの先端外周側のコーナー刃（１０，１２）を先端側に突出させて２枚刃として配置でき、欠損しにくい上に切削効率が良く、チップの保管等も容易である。
また工具本体には一つのスローアウェイチップの基端側に長刃（９，８）を外周刃とする同一のスローアウェイチップ（１Ｃ，１Ｄ、４０Ｃ，４０Ｄ）が配設されて、工具本体を回転軸線回りに回転させた際に各外周刃の回転軌跡が重なるようにしてもよい。
同一のチップを工具本体の先端側から基端側に順次重ねて各外周刃の回転軌跡を重ねることができて深穴加工に採用できる。
本発明に係るスローアウェイ式切削工具は、工具本体の先端に、それぞれ先端側に切刃が突出して配置された複数のスローアウェイチップが装着されてなるスローアウェイ式切削工具において、複数のスローアウェイチップは請求項５記載の同一のスローアウェイチップ（９６）とされ、これら複数のスローアウェイチップの一つは副切刃（９７）を有する長刃（９）を正面刃、短刃（６）を外周刃とし、且つ長刃（９）は、副切刃（９７）を長刃（９）の他の部分よりも工具先端側に突出させて配置され、工具本体には前記スローアウェイチップの基端側に長刃（８，９）を外周刃とする同一のスローアウェイチップが配置されて、前記工具本体を回転軸線回りに回転させた際に前記各外周刃の回転軌跡が重なるように配置されており、他の前記スローアウェイチップについて長刃（９）を外周刃とした場合、副切刃（９７）を長刃（９）の他の部分よりも工具内周側に位置させて被削材の切削に作用しないように配置されていることを特徴とする。
副切刃（９７）は、長刃（９）を正面刃として使用したときに仕上げ切削に用いることができ、また長刃（９）を外周刃として使用したときにはこの長刃（９）の他の部分に対して工具本体の内周側に逃げていて被削材の切削に作用しないので、長刃（９）を外周刃として使用した際の副切刃（９７）の摩耗の進行を防止して、正面刃として使用する際の副切刃の切れ味を確保することができる。
また、このスローアウェイ式切削工具において最も工具本体の基端側に位置するスローアウェイチップの外周刃として、副切刃（９７）が形成されていない長刃（８）を使用することで、長刃（９）に副切刃（９７）を形成しつつ、スローアウェイ式切削工具の最大切り込み深さを確保することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるスローアウェイチップ及びスローアウェイ式エンドミルを添付図面により説明する。図１は第一の実施の形態によるスローアウェイチップを示すもので、図２乃至図４は第一の実施の形態によるスローアウェイ式エンドミルを示すものである。図１（ａ）はスローアウェイチップの平面図、（ｂ）は（ａ）に示すスローアウェイチップのＡ方向側面図、（ｃ）は同じくＢ方向側面図、図２は図１に示すスローアウェイチップを装着したエンドミルの要部側面図、図３は図２に示すエンドミルの正面図、図４は図２に示すエンドミルを外周刃側から見た要部側面図である。
図１に示す実施の形態によるスローアウェイチップ（以下、チップということがある）１は、略四角形板状とされ、着座面をなす下面２に対向して上面３が設けられ、４つの側面４は下面２から上面３に向けて正角の傾斜角（逃げ角）を以て漸次外側に傾斜して設けられていて、ポジチップとされている。チップ１には、上面３の中央部から下面２を貫通してボルト止め用の挿通孔５が穿孔されている。
【００１０】
チップ１の上面３と下面２とは略平行平板状とされ、上面３における４つの稜辺において、対向する各一対の稜辺は短刃と長刃とされ、短刃を構成する２枚の切刃の一方は比較的長い第一短刃６とされ、他方は比較的短い第二短刃７とされている。長刃を構成する他の対向する２辺は例えば第一短刃６より長い第一長刃８と第二長刃９とされている。しかも対向する第一短刃６と第二短刃７は互いに非平行とされ、他の対向する第一及び第二長刃８，９も非平行とされている。上面３が各切刃６，７，８，９のすくい面とされ、各側面４が逃げ面とされている。
そして、上面３の一方の対角方向の第一コーナー刃１０，第二コーナー刃１１は、第一短刃６及び第一長刃８，第二短刃７及び第二長刃９が交差してそれぞれ形成され、そのコーナー角がそれぞれ９０°以下、好ましくは鋭角とされ、他方の対角方向の第一短刃６及び第二長刃９からなる第三コーナー刃１２は９０°以下、好ましくは鋭角、第二短刃７及び第一長刃８からなる第四コーナー刃１３のコーナー角は鈍角とされている。
また、第一乃至第三コーナー刃１０，１１，１２のコーナー角は等しくても等しくなくても良い。
【００１１】
本実施の形態によるスローアウェイチップ１は上述のように構成されており、次にこのスローアウェイチップ１が複数枚装着されたエンドミル２０について図２乃至図４により説明する。
エンドミル２０の工具本体２１の先端部において、その回転中心をなす回転軸線Ｏに対して略対向して断面略扇形に切り欠かれた二つの凹溝２２，２３が設けられている。各凹溝２２，２３は工具本体２１の長さ方向の中途部外周面から先端面２１ａにかけて切り欠かれて形成され、一方の凹溝２２の回転方向を向く面にチップ取付座２４ａが形成され、他方の凹溝２３の回転方向を向く面にもチップ取付座２４ｂが形成されている。
そして、一方のチップ取付座２４ａには、上述のスローアウェイチップ１が第二長刃９を正面刃として工具本体２１の先端面２１ａから先端側に突出させて装着され、これを主チップ１Ａとする。他方のチップ取付座２４ｂには、スローアウェイチップ１が第一短刃６を正面刃として工具本体２１の先端面２１ａから先端側に突出させて装着され、これを副チップ１Ｂとする。
尚、主チップ１Ａのように第一及び第二長刃８，９を回転軸線Ｏに交差させる方向に配置した状態を横方向配置、副チップ１Ｂのように第一及び第二長刃８，９を回転軸線Ｏに沿う方向に配置した状態を縦方向配置とする。
【００１２】
主チップ１Ａは、第三コーナー刃１２が先端外側に配設され、第一短刃６が工具本体２１の外周面に沿って突出して回転軸線Ｏと略平行になるように配設されて外周刃とされているために、工具本体２１の先端面２１ａから先端側に突出する第二長刃９は外周側から回転軸線Ｏ方向に向かうに従って漸次基端側に近づくよう回転軸線Ｏに対して角度α（例えばα＝５°）を以て傾斜され、第二長刃９の他端の鋭角を成す第二コーナー刃１１が回転軸線Ｏと反対側に位置し、第二短刃７が回転軸線Ｏと交差している。
また副チップ１Ｂは、第一コーナー刃１０が先端外側に配設され、第一長刃８が工具本体２１の外周面に沿って突出して回転軸線Ｏと略平行になるように配設されて外周刃とされているために、工具本体２１の先端面２１ａから先端側に突出する第一短刃６は外周側から回転軸線Ｏ方向に向かうに従って漸次基端側に近づくよう角度β（例えばβ＝７〜１０°、β＝αも可）を以て傾斜され、他端の第三コーナー刃１２が回転軸線Ｏから外側に離間している。
そのため、両チップ１Ａ，１Ｂの内側に位置する第二短刃７及び第二長刃９そしてその側面４，４は先端側から基端側に向けて漸次回転軸線Ｏから離れる方向に外側に傾斜している。
【００１３】
また主チップ１Ａと副チップ１Ｂは、各外周刃をなす第一短刃６と第一長刃８について、図４に示すようにアキシャルレーキ角がポジになるように装着されている（図４では第一長刃８のみを示す）。また図２に示すように、主チップ１Ａは正面刃をなす第二長刃９が回転軸線Ｏを中心とする半径線上に位置するものとし、ラジアルレーキ角は０°とされ、副チップ１Ｂは正面刃をなす第一短刃６が芯上がりをなす位置にあり、ラジアルレーキ角は負角とされている。
【００１４】
本実施の形態によるスローアウェイチップ１及びエンドミル２０は上述のように構成されているから、工具本体２１を回転軸線Ｏを中心に回転させて被削材を切削すれば、工具本体２１の先端側に突出する第二長刃９と第一短刃６の外周側のコーナー刃１２，１０で被削材に食い付き、この領域は回転軸線Ｏ付近と比較して高速回転しているから食い付き時の切削抵抗が小さく欠損などを起こすことなく切り込み切削できる。更に工具本体２１を回転軸線Ｏ方向先端側に送ることで、その回転軌跡が重なる第二長刃９と第一短刃６によってドリルのように回転切削加工できる。
また工具本体２１を横方向に送ることで、外周刃をなす第一短刃６及び第一長刃８の２枚刃で外周切削し、第二長刃９及び第一短刃６のコーナー刃１２，１０で仕上げ切削加工できる。或いは外周刃をなす第一短刃６及び第一長刃８で肩削り加工や溝加工等ができる。
そして、いずれかのチップ１Ａ，１Ｂの切刃が欠損したり摩耗したりした場合でも、同一のスローアウェイチップ１を交換して装着すればよい。
【００１５】
上述のように本実施の形態によれば、複数の同一チップ１を異なる取り付け角度、姿勢で工具本体２１に装着して第二長刃９と第一短刃６をそれぞれ正面刃とし、第一短刃６と第一長刃８を外周刃として配置構成できる上に交換用チップも１種類保管すれば済むから、チップの製造コスト及び切削工具のランニングコストが低廉になる。
しかも少なくとも第一短刃６の両側の第一及び第三コーナー刃１０，１２のコーナー角が９０°以下、例えば鋭角とされているから、主チップ１Ａと副チップ１Ｂの先端外周側のコーナー刃１０，１２を先端側に最も突出させた状態で配設でき、コーナー刃１０，１２の切刃欠損を抑制して回転軌跡の重なる２枚刃として配置できるから、切削効率が良い。また、装着状態で主、副チップ１Ａ，１Ｂの内側の側面４が工具本体２１の先端から基端側に向けて漸次回転軸線Ｏから離れる方向に傾斜しているため、両チップ１Ａ，１Ｂで挟まれた工具本体２１の先端中央部２６の肉厚を回転軸線Ｏに沿って増大させて確保でき、工具本体２１の剛性を確保できる。
【００１６】
次に本発明の第二の実施の形態を図５乃至図７により説明するが、上述の第一の実施の形態と同一または同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。図５は第二の実施の形態によるスローアウェイ式エンドミルの側面図、図６は図５に示すエンドミルのＣ方向側面図、図７は同じくＤ方向側面図である。
図５乃至図７に示す第二の実施の形態によるスローアウェイ式エンドミル３０は上述の第一の実施の形態によるスローアウェイ式エンドミル２０と同一の構成を備えており、工具本体２１の先端部において、その回転中心をなす回転軸線Ｏに対して略対向して断面略扇形に切り欠かれた二つの凹溝３１，３２が設けられている。各凹溝３１，３２は、各凹溝３１，３２の先端側には回転方向を向く面にチップ取付座２４ａ、２４ｂが形成され、それぞれ主チップ１Ａ、副チップ１Ｂが装着されている。これらのチップ１Ａ、１Ｂの配置構成は上述の第一の実施の形態と同一である。
【００１７】
そして、一方の凹溝３１には、主チップ１Ａの基端側に更にチップ取付座３１ａが形成され、上述のスローアウェイチップ１が第三チップ１Ｃとして装着されている。この第三チップ１Ｃは第二長刃９を外周刃として工具本体２１の外周面から径方向外側に突出させて回転軸線Ｏとほぼ平行に位置させ、先端側に第二短刃７を向けて配設されている。
この第二長刃９は図６に示すようにアキシャルレーキ角をポジにし、工具本体２１の回転軸線Ｏを挟んで対向する位置にある副チップ１Ｂの外周刃をなす第一長刃８の回転軌跡と重なるようにこの第一長刃８より基端側にずらせて配置されている。しかもそれぞれ外周刃をなす主チップ１Ａの第一短刃６と第三チップ１Ｃの第二長刃９とは先端側から基端側に向けて工具本体２１の回転方向後方側に捻れて配設されている。
【００１８】
次に、他方の凹溝３２には、副チップ１Ｂの基端側に更にチップ取付座３１ｂが形成され、上述のスローアウェイチップ１が第四チップ１Ｄとして装着されている。この第四チップ１Ｄは第一長刃８を外周刃として工具本体２１の外周面から径方向外側に突出させて回転軸線Ｏとほぼ平行に位置させ、先端側に第一短刃６を向けて配設されている。
この第一長刃８は図７に示すようにアキシャルレーキ角をポジにし、工具本体２１の回転軸線Ｏを挟んで対向する位置にある第三チップ１Ｃの外周刃をなす第二長刃９の回転軌跡と重なるようにこの第二長刃９より基端側にずらせて配置されている。しかもそれぞれ外周刃をなす副チップ１Ｂの第一長刃８と第四チップ１Ｄの第一長刃８とは先端側から基端側に向けて工具本体２１の回転方向後方側に捻れて配設されている。
【００１９】
本第二の実施の形態によるエンドミル３０によれば、工具本体２１の先端に位置する主チップ１Ａを第一短刃６が外周刃をなすように横方向配置し、更に副チップ１Ｂを第一長刃８が外周刃をなすように縦方向配置したから、第三チップ１Ｃ及び第四チップ１Ｄをそれぞれ主チップ１Ａ及び副チップ１Ｂの基端側に各外周刃の回転軌跡が連続するように配置できて深穴加工が行える。しかも各チップ１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄを同一のチップでこれを達成できる。
尚、チップ１の配置枚数は必ずしも４枚でなくてもよく、３枚または５枚以上配設してもよい。
しかも主チップ１Ａと第三チップ１Ｃとの配置関係により、主チップ１Ａの基端側に位置する第一長刃８は工具本体２１の外周側から回転軸線Ｏ側に向かって漸次先端側に傾斜配置され、第三チップ１Ｃは第二短刃７が外周側から回転軸線Ｏ側に向かって基端側に傾斜しているために両チップ１Ａ，１Ｃ間の外周部分２７を外周側から内側に向かって肉厚を増大できるから、先端中央部２６と共に工具本体２１の強度を確保できる。
尚、図５乃至図７において第三チップ１Ｃと第四チップ１Ｄの一方または両方を横方向配置して第一及び／または第二短刃６，７を外周刃としてもよく、或いは第三チップ１Ｃと第四チップ１Ｄについて上下反転して縦方向配置して第一長刃８、第二長刃９をそれぞれ外周刃としてもよく、要するに各外周刃の回転軌跡が連続するように配置できればチップの縦横配置方向は任意でよい。
【００２０】
次に本発明のスローアウェイチップの別の例を第三の実施の形態として図８により説明するが、第一の実施の形態によるスローアウェイチップ１と同一または同様な部分には同一の符号を用いて説明する。
図８（ａ）は本実施の形態によるスローアウェイチップの平面図、（ｂ）は（ａ）に示すスローアウェイチップのＥ方向側面図、（ｃ）は同じくＦ方向側面図、（ｄ）は同じくＧ方向側面図である。
図８に示す第三の実施の形態によるスローアウェイチップ（以下、チップということがある）４０は、略四角形板状とされ、着座面をなす下面２に対向する上面４１は、第一短刃６から対向する第二短刃７に向けて下面２との距離が漸次小さくなるように傾斜して平面状に形成され、そのために第一長刃８と第二長刃９も第一短刃６側から第二短刃７側に向けて傾斜する直線状の切刃になっている。そのため第二短刃７は下面２との距離が最も小さく形成されている。
また上下面２，４１を貫通する挿通孔５は下面２に略直交する方向に穿孔されている。或いは上面４１に直交させてもよい。
【００２１】
このようなチップ４０をチップ１に代えて上述のエンドミル３０（２０）に装着した場合、各チップ４０の各切刃のラジアルレーキ角やアキシャルレーキ角を変えないように装着すれば、チップ裏面のチップ取付座２４ａ，２４ｂ、３１ａ，３２ａの肉厚を大きくできて工具本体２１の強度を向上できる。図９に示す主チップ４０Ａや図１０に示す第三チップ４０Ｃではチップ取付座２４ａ、３１ａの第二短刃７側の肉厚を厚くすることができる。
またチップ４０または１の着座面（下面２）の姿勢を変えずにチップ取付座に装着する場合には、図１１に示すように第一短刃６が先端側に位置している副チップ４０Ｂ及び第四チップ４０Ｄでは各外周刃である第一長刃８のアキシャルレーキ角を大きくできて、外周切削の切れ味を向上できる。
【００２２】
尚、第一の実施の形態によるチップ１や第三の実施の形態によるチップ４０をエンドミルに装着する場合、第一及び第二の実施の形態で示すようにエンドミル２０や３０で示すように工具本体２１の先端で主チップ１Ａ、４０Ａを横方向配置にし、副チップ１Ｂ、４０Ｂを縦方向配置にした構成に限定されるものではなく、他の適宜の配置形態を採用することができる。
例えば、図１２（ａ）では、二枚のチップ１，１（４０，４０）を共に横方向配置にして、それぞれ第一短刃６，６を外周刃とし、第二長刃９，９を正面刃とすれば工具本体２１の外径の長いものに採用できる。このエンドミル５０は大径穴加工に適用できる。
図１２（ｂ）のエンドミル６０では、一方のチップ１（４０）を横方向配置にして第一短刃６を外周刃にして第二長刃９を回転軸線Ｏに重なる正面刃とし、他方のチップ１（４０）を縦方向配置にして第二短刃７を正面刃、第二長刃９を外周刃としている。
図１２（ｃ）のエンドミル７０では、二枚のチップ１，１（４０，４０）を縦方向配置にしてそれぞれ第一短刃６を正面刃にして第一長刃８を外周刃としている。
図１２（ｄ）のエンドミル８０では、二枚のチップ１，１（４０，４０）を縦方向配置にしてそれぞれ第二短刃７を正面刃にして第二長刃９を外周刃としている。
図１２（ｅ）のエンドミル９０では、二枚のチップ１，１（４０，４０）を共に縦方向配置にして一方のチップ１の第一短刃６を正面刃にして第一長刃８を外周刃とし、他方のチップ１の第二短刃７を正面刃、第二長刃９を外周刃としている。
【００２３】
この場合、エンドミル５０，７０，８０，９０では切削時において二つのチップ１，１に挟まれた部分に削り残し（芯残り）が生じるが、芯残りの被削材の厚みが小さければ、エンドミルでむしり取ることができる。また横送りすれば削り残しの部分を削り取ることもできる。またエンドミル６０では一方のチップ４０の第二長刃９が回転軸線Ｏに重なるので芯残りは生じない。
【００２４】
第三の実施の形態によるチップ４０の変形例として図１３に示す構成を備えていても良い。図１３（ａ）は本実施の形態によるスローアウェイチップの平面図、（ｂ）は（ａ）に示すスローアウェイチップのＨ方向側面図、（ｃ）は同じくＩ方向側面図、（ｄ）は同じくＪ方向側面図、（ｅ）は同じくＫ方向側面図である。
図１３に示す変形例によるスローアウェイチップ４３は、略四角形板状とされ、着座面をなす下面２に対向する上面４４はねじれ面に形成されており、そのために第一短刃６，第二短刃７，第一長刃８，第二長刃９はそれぞれコーナー刃の一端から他端のコーナー刃に向けて下面２との距離が漸次変化するようにそれぞれ任意の角度で傾斜する直線状の切刃になっている。
また上下面２，４４を貫通する挿通孔５は下面２に略直交する方向に穿孔されている。或いは上面４４に直交させてもよい。
このような構成を採用すれば、各切刃の取り付け位置や姿勢に応じて好適なラジアルレーキ角やアキシャルレーキ角を設定できる。
【００２５】
尚、上面３，４１，４４にブレーカ溝を設けてもよい。
また、二枚のチップ１，１（４０，４０；４３，４３）の各正面刃は芯上がりまたは芯下がりの位置に配設されていてもよい。
【００２６】
また第一及び第三の実施の形態におけるチップ１，４０，４４において、鋭角の第一及び三つのコーナー刃１０，１１、１２のコーナー角は同一でも同一でなくてもよい。
尚、上述の第一及び第三の実施の形態、変形例における各スローアウェイチップ１，４０，４３において、各長刃８，９，短刃６，７を直線状としたが、これに代えて凸曲線状または凹曲線状としてもよく、この場合、上面４１，４４は凸曲面や凹曲面でも良い。
また本発明によるスローアウェイチップは、エンドミル３０，５０，６０，７０，８０，９０に限定されることなく他の種類の転削工具や旋削工具等の各種切削工具にも装着することができる。
【００２７】
次に本発明の第四の実施の形態を図１４及び図１５により説明するが、上述の第二の実施の形態と同一または同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。図１４は第四の実施の形態によるスローアウェイチップの平面図、図１５は第四の実施の形態によるスローアウェイ式エンドミルの側面図である。
図１４に示すスローアウェイチップ９６は、図１に示す第一の実施の形態によるスローアウェイチップ１において、第二長刃９の第三コーナー刃１２を含む端部に、第三コーナー刃１２に近づくにつれて一の面３の内側に後退するよう他の部分に対して傾斜される副切刃９７を形成したものである。第二長刃９の他の部分に対して、副切刃９７は角度θ（例えばθ＝５°）傾斜されている。
【００２８】
第四の実施の形態によるスローアウェイ式エンドミル９８は上述の第二の実施の形態によるスローアウェイ式エンドミル３０と同一の構成を備えており、チップ１に代えてチップ９６を配設したものである。工具本体２１の先端部において、その回転中心をなす回転軸線Ｏに対して略対向して断面略扇形に切り欠かれた二つの凹溝３１，３２が設けられている。各凹溝３１，３２は、各凹溝３１，３２の先端側には回転方向を向く面にチップ取付座２４ａ、２４ｂが形成され、それぞれ主チップ９６Ａ、副チップ９６Ｂが装着されている。これらのチップ９６Ａ、９６Ｂの配置構成は上述の第二の実施の形態におけるチップ１Ａ、１Ｂの配置構成と同一である。
そして、上記の配置構成では、チップ９６Ａの第二長刃９に形成される副切刃９７は、第二長刃９の他の部分よりも工具本体２１の先端側に突出している。またチップ９６Ｂの第二長刃９は工具本体２１の内周側に位置しており、切削に作用しないようになっている。
【００２９】
そして、一方の凹溝３１には、主チップ９６Ａの基端側に更にチップ取付座３１ａが形成され、上述のスローアウェイチップ９６が第三チップ９６Ｃとして装着されている。この第三チップ９６Ｃは第二長刃９を外周刃として工具本体２１の外周面から径方向外側に突出させて回転軸線Ｏとほぼ平行に位置させ、先端側に第二短刃７を向けて配設されている。この配置構成では、第三チップ９６Ｃに形成される副切刃９７は、第二長刃９の他の部分に対して工具本体２１の内周側に逃げている。
【００３０】
次に、他方の凹溝３２には、副チップ９６Ｂの基端側に更にチップ取付座３１ｂが形成され、上述のスローアウェイチップ９６が第四チップ９６Ｄとして装着されている。この第四チップ９６Ｄは第一長刃８を外周刃として工具本体２１の外周面から径方向外側に突出させて回転軸線Ｏとほぼ平行に位置させ、先端側に第一短刃６を向けて配設されている。この配置構成では、チップ９６Ｄの第二長刃９は工具本体２１の内周側に位置しており、切削に作用しないようになっている。
【００３１】
本第四の実施の形態によるエンドミル９８によれば、スローアウェイチップ９６においてチップ９６Ａの副切刃９７を仕上げ切削に使用することができ、他のチップ９６Ｂ，９６Ｃ，９６Ｄでは副切刃９７は被削材の切削に作用しない。
このように、エンドミル９８においては、スローアウェイチップ９６は、第二長刃９を正面刃として使用した場合以外では副切刃９７の摩耗の進行が防止されるので、副切刃９７の切れ味を確保することができ、副切刃９７を正面刃として被削材の仕上げ加工を行った際に、良好な仕上げ面を得ることができる。
また、最も工具本体２１の基端側に位置するチップ９６Ｄにおいて、外周刃として副切刃９７が形成されていない第一長刃８を使用するので、第二長刃９に副切刃９７を形成しつつ、スローアウェイ式切削工具の最大切り込み深さＳを確保することができる。
尚、チップ９６の配置枚数は必ずしも４枚でなくてもよく、３枚または５枚以上配設してもよい。
また、上記第四の実施の形態では、スローアウェイチップ９６は、図１に示す第一の実施の形態によるスローアウェイチップ１において第二長刃９に副切刃９７を形成したことで構成されるものとしたが、これに限らず、例えばスローアウェイチップ４０または４３において第二長刃９に副切刃９７を形成することで構成してもよい。また、スローアウェイチップ９６は、エンドミル９８に限らず、他のエンドミルに装着してもよい。
【００３２】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係るスローアウェイチップは、一の面の隣り合う一方の２つのコーナー刃のコーナー角が９０°以下とされ、これらコーナー刃をそれぞれ含む対向する一方の２つの稜辺が非平行な切刃とされてなるから、このような同一のスローアウェイチップを複数枚用い、一方２つのコーナー刃を先端外周側に位置するように工具本体の先端にそれぞれ配設した場合、正面刃と外周刃と外周側のコーナー刃とを２枚刃として配置でき、欠損しにくい上に切削効率が良く、チップの保管が容易でランニングコスト等が低い。
【００３３】
また一の面の他方の２つのコーナー刃の一方が９０°以下のコーナー角であるから、工具本体にチップを装着した際に、工具本体のチップ周辺部分の肉厚を確保でき強度が高い。
また、一の面の他方の２つの稜辺が非平行な切刃（６，７）とされていてもよい。
この場合にも工具本体のチップ周辺部分の肉厚を確保でき強度が高くなる。
また、対向する２対の非平行な切刃（６，７，８，９）は、一の面に対向する着座面（２）からの距離がそれぞれ一端から他端に向けて漸次変化するよう傾斜しているから、チップの工具本体に対する装着姿勢によって工具本体のチップ取付座裏面の肉厚を大きくできて強度を向上でき、或いは切刃のラジアルレーキ角やアキシャルレーキ角を大きく設定できて切れ味を向上できる。また各切刃の取り付け位置や姿勢に応じて好適なラジアルレーキ角やアキシャルレーキ角を設定できる。
また、切刃（９）に、コーナー刃（１２）に近づくにつれて後退するよう他の部分に対して傾斜される副切刃（９７）を形成することで、切刃（９）を外周刃として使用した際の副切刃（９７）の摩耗の進行を防止して、正面刃として使用する際の副切刃の切れ味を確保することができる。これによって、正面刃による被削材の仕上げ加工を施した際に、良好な仕上げ面を得ることができる。
【００３４】
本発明に係るスローアウェイ式切削工具では、複数のスローアウェイチップは請求項１乃至４のいずれか記載の同一のスローアウェイチップとされ、複数のスローアウェイチップは隣り合う一方の２つのコーナー刃が工具本体の先端外周側にそれぞれ突出して配置されているから、穴明け加工等に際しては外周側のコーナー刃から切削を開始できて欠損を抑制でき、肩削りや溝加工等に際しては外周刃で肩削りしつつ先端外周側のコーナー刃で仕上げ加工が行える。
【００３５】
また一のコーナー刃が工具本体の先端外周側に突出するスローアウェイチップは当該コーナー刃から工具本体の径方向内側に延びる切刃が工具本体の回転軸線まで延びているから、穴明け加工等に際して芯残りを生じることなく確実に切削加工が行える。
またスローアウェイチップの一方の２つの非平行な切刃は長刃とされ、他方の２つの非平行な切刃は短刃とされており、工具本体の先端側に突出する複数のスローアウェイチップの一つは長刃を正面刃とし且つ短刃を外周刃とし、他は短刃を正面刃とし且つ長刃を外周刃としてそれぞれ工具本体の先端に配設されているから、複数の同一のチップを用いて、各チップの先端外周側のコーナー刃を先端側に突出させて２枚刃として配置でき、欠損しにくい上に切削効率が良く、工具本体の基端側に同一のチップを更に配列すれば外周刃の回転軌跡を重ねることもでき、チップの保管等も容易である。
また工具本体には一つのスローアウェイチップの基端側に長刃を外周刃とする同一のスローアウェイチップが配設されて、工具本体を回転軸線回りに回転させた際に各外周刃の回転軌跡が重なるようにしたから、同一のチップを工具本体の先端側から基端側に順次重ねて各外周刃の回転軌跡を重ねることができて深穴加工に採用できる。
また、本発明のスローアウェイ式切削工具では、長刃となる切刃（９）に前記副切刃（９７）が形成される複数の同一のスローアウェイチップを用い、工具本体の先端側に突出する複数のスローアウェイチップの一つは、長刃（９）を正面刃とし且つ短刃（６）を外周刃とし、且つ長刃（９）が、副切刃（９７）を長刃（９）の他の部分よりも工具先端側に突出させて被削材の切削に作用するように配設し、他は長刃（９）を工具内周側に位置させるか、または長刃（９）を外周刃とし、且つ長刃（９）が、副切刃（９７）を長刃（９）の他の部分よりも工具内周側に位置させて被削材の切削に作用しないように配設したから、副切刃（９７）は、切刃（９）を外周刃として使用したときにはこの切刃の他の部分に対して工具本体の内周側に逃げていて被削材の切削に作用せず、切刃（９）を正面刃として使用したときにのみ切削に作用することになり、切刃（９）を外周刃として使用した際の副切刃（９７）の摩耗の進行を防止して、正面刃として使用する際の副切刃の切れ味を確保することができ、被削材の仕上げ加工を行った際に良好な仕上げ面を得ることができる。
また、このスローアウェイ式切削工具において最も工具本体の基端側に位置する外周刃として、副切刃（９７）が形成されていない切刃（８）を使用することで、切刃（９）に副切刃（９７）を形成しつつ、スローアウェイ式切削工具の最大切り込み深さを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一の実施の形態によるスローアウェイチップを示すもので、（ａ）は平面図、（ｂ）はＡ方向側面図、（ｃ）はＢ方向側面図である。
【図２】図１に示すスローアウェイチップが二枚装着されたエンドミルの要部側面図である。
【図３】図２に示すエンドミルの正面図である。
【図４】図２に示すエンドミルを外周刃の方向から見た側面図である。
【図５】本発明の第二の実施の形態によるエンドミルの側面図である。
【図６】図５に示すエンドミルをＣ方向から見た側面図である。
【図７】図５に示すエンドミルをＤ方向から見た側面図である。
【図８】本発明の第三の実施の形態によるスローアウェイチップを示すもので、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のチップをＥ方向から見た側面図、（ｃ）は同じくＦ方向から見た側面図、（ｄ）は同じくＧ方向から見た側面図である。
【図９】図８に示すスローアウェイチップが装着されたエンドミルの正面図である。
【図１０】図８に示すエンドミルを一方の外周刃の方向から見た側面図である。
【図１１】図８に示すエンドミルを他方の外周刃の方向から見た側面図である。
【図１２】（ａ），（ｂ），（ｃ），（ｄ），（ｅ）はスローアウェイチップが装着されたエンドミルの他の事例を示す正面図である。
【図１３】第三の実施の形態の変形例によるスローアウェイチップを示すもので、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のチップをＨ方向から見た側面図、（ｃ）は同じくＩ方向から見た側面図、（ｄ）は同じくＪ方向から見た側面図、（ｅ）は同じくＫ方向から見た側面図である。
【図１４】本発明の第四の実施の形態によるスローアウェイチップを示す平面図である。
【図１５】本発明の第四の実施の形態によるエンドミルの側面図である。
【符号の説明】
１，４０，４３，９６スローアウェイチップ
１Ａ，４０Ａ，９６Ａ主チップ
１Ｂ，４０Ｂ，９６Ｂ副チップ
１Ｃ，４０Ｃ，９６Ｃ第三チップ
１Ｄ，４０Ｄ，９６Ｄ第四チップ
６第一短刃
７第二短刃
８第一長刃
９第二長刃
１０第一コーナー刃
１１第二コーナー刃
１２第三コーナー刃
１３第四コーナー刃
２０，３０，９８エンドミル
２１工具本体
９７副切刃[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a throw-away cutting tool such as a throw-away tip (hereinafter sometimes referred to as a tip) and an end mill to which the throw-away tip is mounted.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a throw-away type end mill that has a plurality of, for example, two parallelogram plate-shaped throw-away tips attached to the tip of the tool body and can be pierced, one tip has a long blade as a front blade. Some of the chips are arranged so that the blade is an outer peripheral blade, and the other tip is arranged such that a short blade is a front blade and a long blade is an outer peripheral blade.
In this case, if the two chips have the same shape and size, it is convenient for chip management and replacement use. However, in such an end mill, when the outer peripheral edge is arranged along the rotation axis of the tool body and used for shoulder cutting or hole machining, for example, the front edge of one tip is used as the outer peripheral edge. If it is tilted so that it protrudes toward the tip and gradually recedes toward the proximal side toward the inside, the front edge of the other tip has its inner corner blade protruding more toward the tip than the corner blade on the outer peripheral side, resulting in low speed. Because of this, there is a drawback that it is easily lost.
In order to avoid this drawback, if the front edge of the other tip is arranged in a radial direction so that the inner corner blade does not protrude to the tip side, the outer peripheral edge of the other tip is directed inward from the outer peripheral edge of one tip. Therefore, the outer peripheral blade is cut with one blade of one chip, and similarly has the disadvantage that it is easily lost and the cutting efficiency is poor.
[0003]
As an invention for improving such a problem, there is an end mill described in Japanese Patent Laid-Open No. 10-291115. In this end mill, two kinds of parallelogram plate-shaped tips that are line-symmetric and reverse are used, and the short blade of one tip is used as the front blade, and the long blade of the other tip is used as the front blade, An arrangement configuration is adopted in which the corner blade on the outer peripheral side of the front blade protrudes toward the tip side from the inner corner blade. As a result, cutting can be performed with the outer peripheral side corner blade as two blades, and the cutting efficiency can be improved by suppressing the loss of the outer peripheral side corner blade.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such an end mill, two types of chips having different external shapes must be prepared, and management and replacement use are complicated, running costs are high, and chip manufacturing costs are high. was there.
In view of such a situation, an object of the present invention is to provide a throw-away tip including a plurality of types of cutting blades in which different cutting blades can be arranged.
Another object of the present invention is to provide a cutting tool capable of projecting and disposing an outer peripheral side corner blade on the tip side using one type of throw-away tip.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The throw-away tip (1, 40) according to the present invention has a substantially rectangular plate shape, and the corner angle of one of the two corner blades (10, 12) adjacent to one surface (3) is 90 ° or less. The two opposite ridge sides each including these corner blades are non-parallel cutting blades (8, 9).
When a plurality of such throwaway tips are used and one corner blade (10, 12) is disposed at the tip of the tool body so as to be positioned on the outer peripheral side of the tip, each corner blade (10, 12) is sandwiched. When one cutting blade is arranged as an outer peripheral blade along the rotation axis of the tool body, the other cutting blades sandwiching the corner blade are inclined as a front blade from the outer peripheral side toward the proximal side, The outer peripheral blade and the outer corner blade can be arranged as two blades, are not easily chipped, have high cutting efficiency, and can easily store chips.
[0006]
Further, one of the other two corner blades (11, 13) on one surface may have a corner angle of 90 ° or less.
When the tip is mounted on the tool body, the thickness of the peripheral portion of the tip of the tool body can be secured and the strength is high.
Also, the other two ridges of one surface may be non-parallel cutting edges (6, 7).
Also in this case, the thickness of the peripheral portion of the tool body can be ensured and the strength is high.
In addition, the two pairs of non-parallel cutting blades (6, 7, 8, 9) facing each other are such that the distance from the seating surface (2) facing one surface gradually changes from one end to the other end. It may be inclined.
The thickness of the back surface of the tip mounting seat of the tool body can be increased depending on the mounting posture of the tool with respect to the tool body, or the radial rake angle and the axial rake angle of the cutting blade can be set large to improve the sharpness. The angle of inclination of each cutting edge and the distance from the seating surface may be different from each other, or may be the same for each pair of opposing cutting edges, and are arbitrary.
Further, one of the other two corner blades of the one surface has a corner angle of 90 ° or less, and among the cutting blades including the corner blade (11), the long blade including the corner blade (12) In the cutting blade (9), the secondary cutting blade which is inclined with respect to the other part so as to recede to the inside of one surface as it approaches the corner blade (12) at the end including the corner blade (12) May be formed.
The secondary cutting edge (97) acts on cutting when the cutting edge (9) is used as a front cutting edge, and when the cutting edge (9) is used as an outer peripheral cutting edge, the auxiliary cutting edge (97) is a tool against other parts of the cutting edge. Since it escapes to the inner peripheral side of the main body and does not affect the cutting of the work material, it prevents the progress of wear of the auxiliary cutting edge (97) when the cutting edge (9) is used as the outer peripheral edge, The sharpness of the auxiliary cutting edge when used can be ensured.
[0007]
A throw-away cutting tool according to the present invention includes a plurality of throw-away cutting tools in which a plurality of throw-away tips each having a cutting edge protruding from the tip side are attached to the tip of a tool body. The tip is the same throw-away tip (1, 40) according to any one of claims 1 to 4, and the plurality of throw-away tips have two adjacent corner blades (10, 12) arranged on the outer periphery of the tip of the tool body. It is characterized by being arranged to protrude to the side.
If each of the two corner blades (10, 12) is arranged on the outer peripheral side of the tip of the tool body, when drilling or the like, cutting can be started from the outer peripheral corner blade and chipping can be suppressed. When machining or grooving, it is possible to finish with the corner blade on the outer periphery of the tip while shouldering with the outer peripheral blade.
[0008]
In addition, the throw-away tip in which one corner blade (12) projects to the outer peripheral side of the tip end of the tool body has a cutting blade (9) extending radially inward from the corner blade (12) to the rotation axis of the tool body. It may be.
Cutting can be reliably performed without generating a core residue during drilling or the like.
One non-parallel cutting edge of the throw-away tip is a long blade (8, 9), and the other two non-parallel cutting edges are short blades (6, 7). One (1A, 40A) of the plurality of throw-away tips (1, 40) protruding toward the distal end side has a long blade (9) as a front blade and a short blade (6) as an outer peripheral blade, and the other (1B, 40B) May be disposed at the tip of the tool body with the short blade (6) as a front blade and the long blade (8) as an outer peripheral blade.
Using a plurality of the same tips, the corner blades (10, 12) on the outer peripheral side of the tip of each tip can be arranged as a two-blade by projecting to the tip side, it is difficult to chip and has good cutting efficiency, and storage of the tip Etc. are also easy.
Further, the tool body is provided with the same throw-away tip (1C, 1D, 40C, 40D) having a long blade (9, 8) as an outer peripheral blade on the base end side of one throw-away tip, and the tool body is attached to the tool body. You may make it the rotation locus | trajectory of each outer periphery blade overlap when it rotates around a rotating shaft line.
The same chip can be sequentially stacked from the distal end side to the proximal end side of the tool body, and the rotation trajectories of the outer peripheral blades can be stacked, which can be employed for deep hole machining.
A throw-away cutting tool according to the present invention includes a plurality of throw-away cutting tools in which a plurality of throw-away tips each having a cutting edge protruding from the tip side are attached to the tip of a tool body. The tip is the same throw-away tip (96) according to claim 5, and one of the plurality of throw-away tips has a long blade (9) having a secondary cutting edge (97) as a front blade and a short blade (6). And the long blade (9) is arranged with the sub-cutting blade (97) protruding from the other end of the long blade (9) toward the tip of the tool. The same throw-away tip having long blades (8, 9) as outer peripheral blades is arranged on the base end side so that the rotation trajectories of the outer peripheral blades overlap when the tool body is rotated around the rotation axis. Arranged and others When the long blade (9) is an outer peripheral blade for the throw-away tip, the auxiliary cutting edge (97) is positioned on the inner peripheral side of the tool with respect to the other portion of the long blade (9) and acts on the cutting of the work material. It is arranged so that it does not.
The secondary cutting edge (97) can be used for finishing cutting when the long blade (9) is used as a front blade, and when the long blade (9) is used as an outer peripheral blade, Because it escapes to the inner peripheral side of the tool body with respect to this part and does not affect the cutting of the work material, the progress of the wear of the auxiliary cutting edge (97) when the long blade (9) is used as the outer peripheral blade is prevented. And the sharpness of the sub cutting edge at the time of using as a front blade can be ensured.
Further, in this throw-away type cutting tool, a long blade (8) having no secondary cutting edge (97) is used as the outer peripheral blade of the throw-away tip located closest to the base end side of the tool body. The maximum cutting depth of the throw-away cutting tool can be secured while forming the auxiliary cutting edge (97) on the blade (9).
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a throw-away tip and a throw-away end mill according to embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 shows a throw-away tip according to the first embodiment, and FIGS. 2 to 4 show a throw-away end mill according to the first embodiment. 1A is a plan view of the throw-away tip, FIG. 1B is a side view of the throw-away tip shown in FIG. 1A, FIG. 1C is a side view of the same direction B, and FIG. 2 is a throw-away view shown in FIG. FIG. 3 is a front view of the end mill shown in FIG. 2, and FIG. 4 is a side view of the main part of the end mill viewed from the outer peripheral blade side.
A throw-away tip (hereinafter sometimes referred to as a tip) 1 according to the embodiment shown in FIG. 1 has a substantially rectangular plate shape, and is provided with an upper surface 3 facing a lower surface 2 forming a seating surface, and four side surfaces 4. Is inclined gradually outward from the lower surface 2 toward the upper surface 3 with a positive inclination angle (relief angle), and is a positive chip. In the chip 1, an insertion hole 5 for bolting is drilled through the lower surface 2 from the center of the upper surface 3.
[0010]
The upper surface 3 and the lower surface 2 of the chip 1 are substantially parallel plate-shaped, and in the four ridge sides on the upper surface 3, each pair of opposing ridge sides is a short blade and a long blade, and two sheets constituting the short blade One of the cutting blades is a relatively long first short blade 6 and the other is a relatively short second short blade 7. The other two opposing sides constituting the long blade are, for example, a first long blade 8 and a second long blade 9 which are longer than the first short blade 6. Moreover, the first short blade 6 and the second short blade 7 facing each other are non-parallel to each other, and the other first and second long blades 8 and 9 facing each other are also non-parallel. The upper surface 3 is a rake face of each of the cutting blades 6, 7, 8, and 9, and each side face 4 is a flank face.
The first corner blade 10 and the second corner blade 11 in one diagonal direction on the upper surface 3 intersect the first short blade 6 and the first long blade 8, the second short blade 7 and the second long blade 9. The third corner blade 12 composed of the first short blade 6 and the second long blade 9 in the other diagonal direction has a corner angle of 90 ° or less, preferably 90 ° or less. Is an acute angle, and the corner angle of the fourth corner blade 13 composed of the second short blade 7 and the first long blade 8 is an obtuse angle.
Further, the corner angles of the first to third corner blades 10, 11, and 12 may or may not be equal.
[0011]
The throw-away tip 1 according to the present embodiment is configured as described above. Next, an end mill 20 on which a plurality of the throw-away tips 1 are mounted will be described with reference to FIGS.
At the tip of the tool body 21 of the end mill 20, there are provided two concave grooves 22, 23 that are substantially opposed to the rotational axis O that forms the center of rotation and are cut out in a substantially sectoral cross section. Each of the concave grooves 22 and 23 is formed by cutting out from the outer peripheral surface of the middle part in the length direction of the tool body 21 to the tip surface 21a, and a chip mounting seat 24a is formed on the surface of the concave groove 22 facing the rotational direction. The chip mounting seat 24b is also formed on the surface of the other groove 23 facing the rotational direction.
The above-mentioned throw-away tip 1 is attached to one tip mounting seat 24a so as to protrude from the tip end surface 21a of the tool body 21 to the tip end side with the second long blade 9 as a front blade. To do. On the other tip mounting seat 24b, the throw-away tip 1 is mounted with the first short blade 6 as a front blade so as to protrude from the tip surface 21a of the tool body 21 to the tip side, and this is used as the sub tip 1B.
A state in which the first and second long blades 8 and 9 are arranged in the direction intersecting the rotation axis O as in the main chip 1A is arranged in the horizontal direction, and the first and second long blades 8 and 9 in the sub chip 1B. A state in which 9 is arranged in a direction along the rotation axis O is a vertical arrangement.
[0012]
The main tip 1A has a third corner blade 12 disposed outside the tip, and a first short blade 6 disposed along the outer peripheral surface of the tool body 21 so as to be substantially parallel to the rotation axis O. The second long blade 9 protruding from the distal end surface 21a of the tool main body 21 toward the distal end side with respect to the rotational axis O so as to gradually approach the proximal end side in the direction of the rotational axis O from the outer peripheral side. A second corner blade 11 that is inclined at an angle α (for example, α = 5 °) and forms an acute angle at the other end of the second long blade 9 is positioned on the opposite side of the rotation axis O, and the second short blade 7 is the rotation axis O. Intersects.
Further, the sub-chip 1B has a first corner blade 10 disposed outside the tip, and a first long blade 8 projecting along the outer peripheral surface of the tool body 21 so as to be substantially parallel to the rotation axis O. Since the outer peripheral blade is used, the first short blade 6 protruding from the distal end surface 21a of the tool body 21 toward the distal end side gradually approaches the proximal end side in the direction of the rotation axis O from the outer peripheral side. = 7-10 [deg.], [Beta] = [alpha] is also acceptable), and the third corner blade 12 at the other end is separated from the rotation axis O to the outside.
Therefore, the second short blade 7 and the second long blade 9 and the side surfaces 4 and 4 located inside both the chips 1A and 1B are inclined outwardly in the direction away from the rotational axis O from the distal end side toward the proximal end side. is doing.
[0013]
Further, the main tip 1A and the sub tip 1B are mounted so that the axial rake angle is positive as shown in FIG. 4 with respect to the first short blade 6 and the first long blade 8 forming the respective outer peripheral blades (FIG. 4). Then, only the first long blade 8 is shown). As shown in FIG. 2, the main tip 1A is such that the second long blade 9 forming the front blade is located on a radial line centering on the rotation axis O, the radial rake angle is 0 °, and the sub tip 1B is The first short blade 6 forming the front blade is in a position where the core is raised, and the radial rake angle is a negative angle.
[0014]
Since the throw-away tip 1 and the end mill 20 according to the present embodiment are configured as described above, if the work material is cut by rotating the tool body 21 around the rotation axis O, the tip side of the tool body 21 will be described. The work piece is bitten by the second long blade 9 and the corner blades 12 and 10 on the outer peripheral side of the first short blade 6, and this region is bitten because it is rotated at a higher speed than the vicinity of the rotation axis O. The cutting force at the time is small, and cutting can be performed without causing defects. Further, by sending the tool body 21 to the front end side in the rotation axis O direction, the second long blade 9 and the first short blade 6 whose rotation trajectories overlap can be rotated and cut like a drill.
Further, by sending the tool body 21 in the lateral direction, the outer peripheral cutting is performed with the two blades of the first short blade 6 and the first long blade 8 forming the outer peripheral blade, and the second long blade 9 and the corner blade of the first short blade 6 are cut. 12 and 10 can be finished. Alternatively, shoulder cutting or grooving can be performed with the first short blade 6 and the first long blade 8 forming the outer peripheral blade.
And even if the cutting edge of any of the tips 1A and 1B is lost or worn, the same throw-away tip 1 may be replaced and attached.
[0015]
As described above, according to the present embodiment, a plurality of the same chips 1 are mounted on the tool body 21 with different mounting angles and postures, and the second long blade 9 and the first short blade 6 are used as front blades, respectively. Since the short blade 6 and the first long blade 8 can be arranged and configured as outer peripheral blades, and only one type of replacement chip needs to be stored, the manufacturing cost of the chip and the running cost of the cutting tool are reduced.
In addition, since the corner angles of the first and third corner blades 10 and 12 on both sides of the first short blade 6 are 90 ° or less, for example, acute angles, the corner blades on the outer peripheral sides of the tips of the main tip 1A and the subtip 1B are provided. 10 and 12 can be arranged in a state where they protrude most to the tip side, and the cutting edge defects of the corner blades 10 and 12 can be suppressed and arranged as two blades with overlapping rotation trajectories, so that cutting efficiency is good. In addition, since the side surfaces 4 on the inner sides of the main and sub-tips 1A and 1B are inclined in the direction away from the rotational axis O from the distal end of the tool body 21 toward the proximal end side in the mounted state, both the tips 1A and 1B The thickness of the center part 26 at the front end of the sandwiched tool body 21 can be increased along the rotation axis O, and the rigidity of the tool body 21 can be secured.
[0016]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 5 to 7. The same or similar parts as those in the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. FIG. 5 is a side view of the throw-away end mill according to the second embodiment, FIG. 6 is a side view in the C direction of the end mill shown in FIG. 5, and FIG.
The throw-away end mill 30 according to the second embodiment shown in FIG. 5 to FIG. 7 has the same configuration as the throw-away end mill 20 according to the first embodiment described above, and at the tip of the tool body 21. Two concave grooves 31, 32 that are substantially opposed to the rotational axis O that forms the center of rotation and are cut out in a substantially sectoral cross section are provided. In each of the concave grooves 31, 32, chip mounting seats 24a, 24b are formed on the front side of the concave grooves 31, 32 on the surface facing the rotation direction, and the main chip 1A and the sub chip 1B are mounted, respectively. The arrangement configuration of these chips 1A and 1B is the same as that in the first embodiment.
[0017]
Further, in one groove 31, a chip mounting seat 31 a is further formed on the base end side of the main chip 1 </ b> A, and the above-described throw-away chip 1 is mounted as the third chip 1 </ b> C. The third tip 1C has the second long blade 9 as an outer peripheral blade, protrudes radially outward from the outer peripheral surface of the tool body 21, and is positioned substantially parallel to the rotation axis O, with the second short blade 7 facing the tip side. It is arranged.
The second long blade 9 has a positive axial rake angle as shown in FIG. 6 and the rotation of the first long blade 8 that forms the outer peripheral blade of the sub-chip 1B at a position facing the rotation axis O of the tool body 21. The first long blade 8 is displaced from the base end side so as to overlap the locus. In addition, the first short blade 6 of the main tip 1A and the second long blade 9 of the third tip 1C, each of which forms an outer peripheral blade, are twisted to the rear side in the rotational direction of the tool body 21 from the distal end side toward the proximal end side. Has been.
[0018]
Next, a chip mounting seat 31b is further formed on the base end side of the sub chip 1B in the other concave groove 32, and the above-mentioned throw-away chip 1 is mounted as the fourth chip 1D. The fourth tip 1D has the first long blade 8 as an outer peripheral blade, protrudes radially outward from the outer peripheral surface of the tool body 21, is positioned substantially parallel to the rotation axis O, and the first short blade 6 faces the tip side. It is arranged.
The first long blade 8 has a positive axial rake angle as shown in FIG. 7 and is a second long blade 9 that forms an outer peripheral blade of the third tip 1C at a position facing the rotation axis O of the tool body 21. The second long blade 9 is shifted from the second long blade 9 so as to overlap the rotation locus. In addition, the first long blade 8 of the sub-tip 1B and the first long blade 8 of the fourth tip 1D, each of which forms an outer peripheral blade, are twisted to the rear side in the rotational direction of the tool body 21 from the distal end side toward the proximal end side. Has been.
[0019]
According to the end mill 30 according to the second embodiment, the main tip 1A located at the tip of the tool body 21 is arranged in the lateral direction so that the first short blade 6 forms an outer peripheral blade, and the sub tip 1B is further arranged in the first direction. Since the long blade 8 is arranged in the vertical direction so as to form an outer peripheral blade, the third chip 1C and the fourth chip 1D are arranged so that the rotation trajectory of each outer peripheral blade continues to the base end side of the main chip 1A and the sub chip 1B, respectively. Can be placed and deep hole drilling can be performed. Moreover, this can be achieved by using the same chip for each of the chips 1A, 1B, 1C, and 1D.
Note that the number of chips 1 is not necessarily four, and may be three or five or more.
Moreover, due to the arrangement relationship between the main tip 1A and the third tip 1C, the first long blade 8 located on the base end side of the main tip 1A is gradually inclined toward the tip end side from the outer peripheral side of the tool body 21 toward the rotation axis O side. The third tip 1C is arranged so that the second short blade 7 is inclined from the outer peripheral side toward the rotation axis O side toward the base end side, so that the outer peripheral portion 27 between the two chips 1A, 1C is inward from the outer peripheral side. Since the wall thickness can be increased, the strength of the tool body 21 can be ensured together with the tip center portion 26.
5 to 7, one or both of the third chip 1C and the fourth chip 1D may be arranged in the lateral direction, and the first and / or second short blades 6 and 7 may be used as the outer peripheral blades, or the third chip. The first long blade 8 and the second long blade 9 may be used as outer peripheral blades by vertically inverting the 1C and the fourth chip 1D and arranging them in such a way that the rotation trajectory of each outer peripheral blade is continuous. The vertical and horizontal arrangement directions may be arbitrary.
[0020]
Next, another example of the throw-away tip of the present invention will be described with reference to FIG. 8 as a third embodiment. The same reference numerals are given to the same or similar parts as the throw-away tip 1 according to the first embodiment. It explains using.
8A is a plan view of the throw-away tip according to the present embodiment, FIG. 8B is a side view of the throw-away tip shown in FIG. 8A in the E direction, FIG. 8C is a side view of the F-direction, and FIG. It is a G direction side view similarly.
A throw-away tip (hereinafter sometimes referred to as a tip) 40 according to the third embodiment shown in FIG. 8 has a substantially square plate shape, and an upper surface 41 facing the lower surface 2 forming a seating surface is a first short blade. The first long blade 8 and the second long blade 9 are also formed in a flat shape so that the distance from the lower surface 2 gradually decreases toward the opposing second short blade 7 from 6. It is a linear cutting blade that is inclined from the 6 side toward the second short blade 7 side. Therefore, the second short blade 7 is formed with the smallest distance from the lower surface 2.
Further, the insertion hole 5 penetrating the upper and lower surfaces 2 and 41 is drilled in a direction substantially orthogonal to the lower surface 2. Alternatively, it may be orthogonal to the upper surface 41.
[0021]
When such a chip 40 is mounted on the above-described end mill 30 (20) instead of the chip 1, if the radial rake angle and the axial rake angle of each cutting edge of each chip 40 are mounted so as not to change, The thickness of the tool mounting body 21 can be improved by increasing the thickness of the chip mounting seats 24a, 24b, 31a, 32a. In the main chip 40A shown in FIG. 9 and the third chip 40C shown in FIG. 10, the thickness of the chip mounting seats 24a and 31a on the second short blade 7 side can be increased.
Further, when the chip 40 or 1 is mounted on the chip mounting seat without changing the posture of the seating surface (lower surface 2), as shown in FIG. 11, the sub-chip 40B in which the first short blade 6 is located on the tip side. And in the 4th chip | tip 40D, the axial rake angle of the 1st long blade 8 which is each outer periphery blade can be enlarged, and the sharpness of outer periphery cutting can be improved.
[0022]
When the tip 1 according to the first embodiment or the tip 40 according to the third embodiment is mounted on the end mill, the tool as shown by the end mill 20 or 30 as shown in the first and second embodiments. It is not limited to the configuration in which the main chips 1A and 40A are arranged in the horizontal direction and the sub chips 1B and 40B are arranged in the vertical direction at the tip of the main body 21, and other appropriate arrangement forms can be adopted.
For example, in FIG. 12 (a), the two chips 1, 1 (40, 40) are both arranged in the lateral direction, the first short blades 6, 6 are the outer peripheral blades, and the second long blades 9, 9 are If it is a front blade, it can be employed for the tool body 21 having a long outer diameter. This end mill 50 can be applied to large-diameter hole machining.
In the end mill 60 of FIG. 12B, one tip 1 (40) is laterally arranged, the first short blade 6 is the outer peripheral blade, the second long blade 9 is a front blade that overlaps the rotation axis O, and the other The chip 1 (40) is arranged in the vertical direction, the second short blade 7 is a front blade, and the second long blade 9 is an outer peripheral blade.
In the end mill 70 of FIG. 12C, the two chips 1, 1 (40, 40) are arranged in the vertical direction, the first short blade 6 is the front blade, and the first long blade 8 is the outer peripheral blade.
In the end mill 80 of FIG. 12D, the two chips 1, 1 (40, 40) are arranged in the vertical direction, the second short blade 7 is the front blade, and the second long blade 9 is the outer peripheral blade.
In the end mill 90 of FIG. 12 (e), two chips 1, 1 (40, 40) are both arranged in the vertical direction, the first short blade 6 of one chip 1 is the front blade, and the first long blade 8 is formed. An outer peripheral blade is used, the second short blade 7 of the other chip 1 is a front blade, and the second long blade 9 is an outer peripheral blade.
[0023]
In this case, in the end mills 50, 70, 80, 90, uncut material (core residue) is generated in the portion sandwiched between the two chips 1, 1 at the time of cutting, but if the thickness of the work material of the core residue is small, the end mill Can be peeled off. Moreover, if it is laterally fed, it is possible to cut off the uncut portion. Further, in the end mill 60, since the second long blade 9 of one tip 40 overlaps the rotation axis O, no core residue occurs.
[0024]
A modification shown in FIG. 13 may be provided as a modification of the chip 40 according to the third embodiment. 13A is a plan view of the throw-away tip according to the present embodiment, FIG. 13B is a side view of the throw-away tip shown in FIG. 13A in the H direction, FIG. 13C is a side view of the I-direction, and FIG. Similarly, a side view in the J direction and (e) are side views in the K direction.
The throw-away tip 43 according to the modification shown in FIG. 13 has a substantially square plate shape, and the upper surface 44 opposite to the lower surface 2 forming the seating surface is formed as a twisted surface. The short blade 7, the first long blade 8, and the second long blade 9 are each linearly inclined at an arbitrary angle so that the distance from the lower surface 2 gradually changes from one end of the corner blade toward the other corner blade. It has become a cutting edge.
Further, the insertion hole 5 penetrating the upper and lower surfaces 2 and 44 is drilled in a direction substantially orthogonal to the lower surface 2. Alternatively, it may be orthogonal to the upper surface 44.
If such a structure is employ | adopted, a suitable radial rake angle and axial rake angle can be set according to the attachment position and attitude | position of each cutting blade.
[0025]
In addition, you may provide a breaker groove | channel in the upper surface 3,41,44.
Further, the front blades of the two chips 1, 1 (40, 40; 43, 43) may be arranged at positions where the core is raised or lowered.
[0026]
In the chips 1, 40, 44 in the first and third embodiments, the corner angles of the acute first and three corner blades 10, 11, 12 may or may not be the same.
In each of the throw-away tips 1, 40, and 43 in the first and third embodiments and modifications described above, the long blades 8 and 9 and the short blades 6 and 7 are linear. In this case, the upper surfaces 41 and 44 may be convex curved surfaces or concave curved surfaces.
The throw-away tip according to the present invention is not limited to the end mills 30, 50, 60, 70, 80, 90, and can be mounted on various types of cutting tools such as other types of turning tools and turning tools.
[0027]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 14 and 15, and the same or similar parts as those of the above-described second embodiment will be denoted by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted. FIG. 14 is a plan view of the throw-away tip according to the fourth embodiment, and FIG. 15 is a side view of the throw-away end mill according to the fourth embodiment.
A throw-away tip 96 shown in FIG. 14 is formed on the end of the second long blade 9 including the third corner blade 12 on the third corner blade 12 in the throw-away tip 1 according to the first embodiment shown in FIG. The auxiliary cutting edge 97 is formed so as to be inclined with respect to the other part so as to recede to the inside of the one surface 3 as approaching. The secondary cutting edge 97 is inclined at an angle θ (for example, θ = 5 °) with respect to the other part of the second long blade 9.
[0028]
The throw-away end mill 98 according to the fourth embodiment has the same configuration as the throw-away end mill 30 according to the second embodiment described above, and is provided with a tip 96 instead of the tip 1. . At the tip of the tool body 21, there are provided two concave grooves 31, 32 that are substantially opposed to the rotational axis O that forms the center of rotation and that are cut out in a substantially sectoral cross section. In each of the concave grooves 31, 32, chip mounting seats 24a, 24b are formed on the front side of the concave grooves 31, 32 on the surface facing the rotation direction, and a main chip 96A and a sub chip 96B are mounted, respectively. The arrangement configuration of the chips 96A and 96B is the same as the arrangement configuration of the chips 1A and 1B in the second embodiment described above.
In the arrangement configuration described above, the auxiliary cutting edge 97 formed on the second long blade 9 of the tip 96 </ b> A protrudes toward the distal end side of the tool body 21 from the other part of the second long blade 9. Further, the second long blade 9 of the tip 96B is located on the inner peripheral side of the tool body 21, and does not act on cutting.
[0029]
In addition, in one concave groove 31, a chip mounting seat 31a is further formed on the base end side of the main chip 96A, and the above-described throw-away chip 96 is mounted as the third chip 96C. The third tip 96C has the second long blade 9 as an outer peripheral blade, protrudes radially outward from the outer peripheral surface of the tool body 21, and is positioned substantially parallel to the rotation axis O, with the second short blade 7 facing the tip side. It is arranged. In this arrangement configuration, the auxiliary cutting edge 97 formed on the third tip 96 </ b> C escapes to the inner peripheral side of the tool body 21 with respect to the other part of the second long blade 9.
[0030]
Next, in the other concave groove 32, a chip mounting seat 31b is further formed on the base end side of the sub chip 96B, and the above-mentioned throw-away chip 96 is mounted as the fourth chip 96D. The fourth tip 96D has the first long blade 8 as an outer peripheral blade, protrudes radially outward from the outer peripheral surface of the tool body 21, is positioned substantially parallel to the rotation axis O, and the first short blade 6 faces the tip side. It is arranged. In this arrangement configuration, the second long blade 9 of the tip 96D is located on the inner peripheral side of the tool body 21, and does not act on cutting.
[0031]
According to the end mill 98 according to the fourth embodiment, the secondary cutting edge 97 of the tip 96A can be used for finishing cutting in the throw-away tip 96, and the secondary cutting edge 97 is used in the other tips 96B, 96C, and 96D. Does not affect cutting of work material.
Thus, in the end mill 98, the throw-away tip 96 prevents the progress of wear of the auxiliary cutting edge 97 except when the second long blade 9 is used as the front cutting edge. When the work material is finished with the auxiliary cutting edge 97 as the front edge, a good finished surface can be obtained.
Further, since the first long blade 8 on which the auxiliary cutting edge 97 is not formed is used as the outer peripheral edge in the tip 96D positioned closest to the base end side of the tool main body 21, the auxiliary cutting edge 97 is attached to the second long cutting edge 9. The maximum cutting depth S of the throw-away cutting tool can be ensured while forming.
Note that the number of chips 96 is not necessarily four, and may be three or five or more.
Further, in the fourth embodiment, the throw-away tip 96 is configured by forming the secondary cutting edge 97 on the second long blade 9 in the throw-away tip 1 according to the first embodiment shown in FIG. However, the present invention is not limited to this. For example, the auxiliary long cutting edge 97 may be formed on the second long blade 9 in the throw-away tip 40 or 43. Further, the throw-away tip 96 may be mounted not only on the end mill 98 but also on other end mills.
[0032]
【The invention's effect】
As described above, in the throw-away tip according to the present invention, the corner angle of one of the two adjacent corner blades on one surface is 90 ° or less, and the two opposing ridge sides each including these corner blades Since it is a non-parallel cutting blade, when using a plurality of such same throwaway inserts, while two corner blades are arranged at the tip end of the tool body, respectively, The front blade, the outer peripheral blade, and the outer peripheral corner blade can be arranged as two blades, are not easily chipped, have good cutting efficiency, are easy to store chips, and have a low running cost.
[0033]
Further, since one of the other two corner blades on one surface has a corner angle of 90 ° or less, when the tip is mounted on the tool body, the thickness of the peripheral portion of the tip of the tool body can be ensured and the strength is high.
Also, the other two ridges of one surface may be non-parallel cutting edges (6, 7).
Also in this case, the thickness of the peripheral portion of the tool body can be ensured, and the strength is increased.
In addition, the two pairs of non-parallel cutting blades (6, 7, 8, 9) facing each other are such that the distance from the seating surface (2) facing one surface gradually changes from one end to the other end. Because it is inclined, the thickness of the back of the tool mounting seat on the tool body can be increased and the strength can be improved depending on the mounting orientation of the tool to the tool body, or the radial rake angle and axial rake angle of the cutting blade can be set to be large and sharp. Can be improved. Further, a suitable radial rake angle and axial rake angle can be set according to the mounting position and posture of each cutting blade.
Moreover, by forming the auxiliary cutting edge (97) inclined with respect to the other part so as to recede as the cutting edge (12) approaches the cutting edge (9), the cutting edge (9) becomes an outer peripheral edge. The progress of wear of the secondary cutting edge (97) when used can be prevented, and the sharpness of the secondary cutting edge when used as a front blade can be secured. As a result, a good finished surface can be obtained when the work material is finished with the front blade.
[0034]
In the throw-away cutting tool according to the present invention, the plurality of throw-away inserts are the same throw-away insert according to any one of claims 1 to 4, and the plurality of throw-away inserts include two adjacent corner blades. Since it is arranged so as to protrude from the outer periphery of the tip of the tool body, cutting can be started from the corner blade on the outer periphery side when drilling, etc., and chipping can be suppressed. Finishing can be done with the corner blade on the outer periphery of the tip while cutting.
[0035]
In addition, a throw-away tip with one corner blade protruding to the outer periphery of the tip of the tool body has a cutting edge extending radially inward from the corner blade to the rotation axis of the tool body. Cutting can be reliably performed without generating a core residue.
Further, one of the two non-parallel cutting edges of the throw-away tip is a long blade, and the other two non-parallel cutting blades are short blades, and a plurality of throw-away tips projecting toward the tip side of the tool body. One of the long blades is the front blade and the short blade is the outer peripheral blade, and the other is the front blade and the long blade is the outer peripheral blade. Using the tips, the tip outer peripheral corner blades of each tip can be projected to the tip side and arranged as a two-blade, it is difficult to chip and has good cutting efficiency, and the same tip is further placed on the base end side of the tool body If arranged, the rotation trajectory of the outer peripheral blade can be overlapped, and the chip can be easily stored.
The tool body has the same throw-away tip with a long blade as the outer peripheral blade on the base end side of one throw-away tip. When the tool body is rotated around the rotation axis, each outer peripheral blade rotates. Since the trajectories are overlapped, the same tip can be sequentially stacked from the distal end side to the proximal end side of the tool body, and the rotational trajectories of the respective outer peripheral blades can be overlapped, which can be employed for deep hole machining.
Further, in the throw-away type cutting tool of the present invention, a plurality of the same throw-away tips, in which the auxiliary cutting edge (97) is formed, are used as the long cutting edge (9), and project to the tip side of the tool body. One of the plurality of throw-away inserts has a long blade (9) as a front blade and a short blade (6) as an outer peripheral blade, and the long blade (9) has a secondary cutting edge (97) as a long blade (9 ) Is arranged so as to protrude from the other end of the tool than the other part and act on the cutting of the work material, and in the other, the long blade (9) is positioned on the inner peripheral side of the tool, or the long blade (9 ) As an outer peripheral blade, and the long blade (9) does not act on the cutting of the work material by positioning the auxiliary cutting blade (97) on the inner peripheral side of the tool with respect to the other portion of the long blade (9). Therefore, when the cutting blade (9) is used as the outer peripheral blade, the auxiliary cutting blade (97) is located on the inner peripheral side of the tool body with respect to the other portion of the cutting blade. It does not act on the cutting of the work material, and only works when the cutting blade (9) is used as a front blade, so that the secondary cutting when the cutting blade (9) is used as an outer peripheral blade. The progress of wear of the blade (97) can be prevented, the sharpness of the secondary cutting edge can be secured when used as a front blade, and a good finished surface can be obtained when finishing the work material Can do.
Further, by using a cutting blade (8) on which the secondary cutting blade (97) is not formed as an outer peripheral blade positioned closest to the base end side of the tool body in this throw-away cutting tool, the cutting blade (9) The maximum cutting depth of the throw-away cutting tool can be ensured while forming the auxiliary cutting edge (97).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a throw-away tip according to a first embodiment of the present invention, in which (a) is a plan view, (b) is a side view in the A direction, and (c) is a side view in the B direction.
FIG. 2 is a side view of a main part of an end mill on which two throwaway tips shown in FIG. 1 are mounted.
FIG. 3 is a front view of the end mill shown in FIG. 2;
4 is a side view of the end mill shown in FIG. 2 as viewed from the direction of the outer peripheral edge.
FIG. 5 is a side view of an end mill according to a second embodiment of the present invention.
6 is a side view of the end mill shown in FIG. 5 as viewed from the C direction. FIG.
7 is a side view of the end mill shown in FIG. 5 as viewed from the direction D. FIG.
8A and 8B show a throw-away tip according to a third embodiment of the present invention, in which FIG. 8A is a plan view, FIG. 8B is a side view of the tip of FIG. Is a side view seen from the F direction, and (d) is a side view seen from the G direction.
9 is a front view of an end mill equipped with a throw-away tip shown in FIG.
FIG. 10 is a side view of the end mill shown in FIG. 8 as viewed from the direction of one outer peripheral blade.
FIG. 11 is a side view of the end mill shown in FIG. 8 as viewed from the direction of the other outer peripheral blade.
12 (a), (b), (c), (d), and (e) are front views showing other examples of an end mill to which a throw-away tip is attached.
13A and 13B show a throw-away tip according to a modification of the third embodiment, where FIG. 13A is a plan view, FIG. 13B is a side view of the tip of FIG. Is a side view seen from the I direction, (d) is a side view seen from the J direction, and (e) is a side view seen from the K direction.
FIG. 14 is a plan view showing a throw-away tip according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a side view of an end mill according to a fourth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1,40,43,96 Throw away tip
1A, 40A, 96A Main chip
1B, 40B, 96B Sub chip
1C, 40C, 96C Third chip
1D, 40D, 96D 4th chip
6 First short blade
7 Second short blade
8 First long blade
9 Second long blade
10 First corner blade
11 Second corner blade
12 Third corner blade
13 Fourth corner blade
20, 30, 98 End mill
21 Tool body
97 Sub cutting edge

Claims

It has a substantially quadrangular plate shape, and the corner angle of one of the two corner blades adjacent to one surface is 90 ° or less, and the two opposite ridge sides each including these corner blades are non-parallel cuts. A throw-away tip that is made into a blade.

The throw-away tip according to claim 1, wherein one of the other two corner blades of the one surface has a corner angle of 90 ° or less.

The throwaway tip according to claim 1 or 2, wherein the other two ridges of the one surface are non-parallel cutting edges.

The two pairs of non-parallel cutting blades facing each other are inclined so that a distance from a seating surface facing the one surface gradually changes from one end to the other end. The throw-away tip described.

One of the other two corner blades of the one surface has a corner angle of 90 ° or less, and the cutting blade including the corner blade and one of the one corner blades is a long blade,
In the long blade, an end portion including one of the one corner blades is formed with a secondary cutting blade that is inclined with respect to the other portion so as to recede to the inside of the one surface as the corner blade is approached. The throw-away tip according to any one of claims 1 to 4, wherein the throw-away tip is provided.

In the throw-away type cutting tool in which a plurality of throw-away tips each having a cutting edge protruding from the tip side are attached to the tip of the tool body,
The plurality of throw-away tips are the same throw-away tip according to any one of claims 1 to 5, and the plurality of throw-away tips have two adjacent corner blades on the outer peripheral side of the tip of the tool body. A throw-away type cutting tool characterized by being protruded.

The throw-away tip in which one of the corner blades projects to the outer peripheral side of the tip end of the tool body has a cutting blade extending from the corner blade inward in the radial direction of the tool body as a front blade extending to the rotation axis of the tool body. The throw-away cutting tool according to claim 6.

One of the two non-parallel cutting blades of the throw-away tip is a long blade and the other two non-parallel cutting blades are short blades, and a plurality of throw-away tips projecting toward the tip side of the tool body One of them is arranged at the tip of the tool body with the long blade as the front blade and the short blade as the outer blade, and the other with the short blade as the front blade and the long blade as the outer blade. Item 7. A throw-away cutting tool according to item 6.

The tool body is provided with the same throw-away tip having a long blade as an outer peripheral blade on the base end side of the one throw-away tip, and when the tool body is rotated around the rotation axis, The throw-away cutting tool according to claim 8, wherein the rotation trajectories overlap.

In the throw-away type cutting tool in which a plurality of throw-away tips each having a cutting edge protruding from the tip side are attached to the tip of the tool body,
The plurality of throwaway chips are the same throwaway chip according to claim 5,
One of the plurality of throw-away inserts has a long blade having the secondary cutting edge as a front blade, a short blade as an outer peripheral blade, and a long blade having the secondary cutting blade, the secondary cutting blade as well as the long cutting blade. It is arranged so that it protrudes to the tool tip side than the part of, and the other is arranged with the short blade as the front blade and the long blade as the outer peripheral blade,
In the tool body, the same throwaway tip having the long blade as the outer peripheral blade is disposed on the base end side of the throwaway tip, and when the tool main body is rotated around the rotation axis, It is arranged so that the rotation trajectory overlaps,
When a long blade having the secondary cutting edge is used as the outer peripheral blade for the other throw-away inserts, the secondary cutting blade is positioned on the inner side of the tool with respect to the other portion of the long blade to cut the work material. A throw-away type cutting tool characterized by being arranged so as not to act.