JP4333328B2 - 密閉型反射板付スロットアンテナ - Google Patents

密閉型反射板付スロットアンテナ Download PDF

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Description

本発明は、高周波アンテナに係り、特に携帯電話基地局用の反射板付スロットアンテナに関するものである。
従来、指向性を有するスロットアンテナを実現する必要がある場合、アンテナの指向性を向上させる上でアンテナ基板片側に反射板を設けることが望ましいため、多くはアンテナシャーシが反射板を兼ねた構造のものになっていた。
図6に従来のスロットアンテナの一例を示す。
シャーシ15は、一面が開放された直方体を形状としており、シャーシ15のフランジ部分37がスロットアンテナ基板25に密着して取付られている。シャーシ15には、給電用の同軸ケーブル3を通すために挿通用の孔16が設けられていた。この挿通用の孔16においては、同軸ケーブル3が通された後に孔16と同軸ケーブル3とがこすれ、干渉することを、樹脂やゴムパッキン等を用いて防いでいる。
図7に示す様に、スロットアンテナ61は、スロットアンテナ基板25に設けられたアンテナ素子に給電するためのコネクタ19が設けられ、同軸ケーブル3のコネクタ6を給電用のコネクタ19に接続することにより高周波電力を給電する構造となっている。
スロットアンテナ61は、スロットアンテナ基板25の表面に固定して取り付けられた寄生素子4と、寄生素子4をスロットアンテナ基板25に固定するための固定用のスペーサ7とを備えた構造となっている。
特開2002−33619号公報
このような従来のスロットアンテナ61では、同軸ケーブル3を通した孔16と同軸ケーブル3との間に生じた隙間から電磁波が漏泄してしまうため、アンテナ背面方向(図6、図7中に、矢印で背面方向及び正面方向を示す。)への放射電力大きくなっていた。このため、スロットアンテナ61の正面方向と背面方向の放射電力比であるF/B比(Front to back ratio)が低くなっており、アンテナ指向特性を劣化させるという問題があった。
また、スロットアンテナ61を多素子のアレイ構成とした場合、アンテナを組み立てる際に、シャーシ15にスロットアンテナ基板25を取り付けてから給電用の同軸ケーブル3のコネクタ6をコネクタ19に接続することは、構造上不可能であった。
このため、同軸ケーブル3をシャーシ15の孔16に通した後、コネクタ6をコネクタ19に接続してからシャーシ15をスロットアンテナ基板25に取り付けるため、組立工程上非効率的であるという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、背面が電磁的に良好な密閉構造を有し、組立容易な密閉型反射板付スロットアンテナを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、第1の発明は、スロットが形成されたスロットアンテナ基板を、一方が開口した開口部を有し該開口部の対向する側が反射板となる中空のシャーシの上記開口部に取り付けると共に、上記スロットアンテナ基板と上記シャーシとで形成される反射空間が、密閉構造に形成され、上記シャーシのフランジ部分に切欠部が設けられ、上記スロットアンテナ基板の給電部が、上記切欠部に臨ませるように、上記密閉構造の外部、且つ、上記スロットアンテナ基板の上記シャーシが取り付けられた側の面に設けられることを特徴とする密閉型反射板付スロットアンテナである。
の発明は、2つのスロットが互いに中央で交差して設けられ、上記スロットからの各々の電磁波の放射が異なる偏波をなすものである。
の発明は、上記スロットアンテナ基板の外側に寄生素子を取り付けたものである。
の発明は、上記スロットが並列して複数形成されたものである。
本発明によれば、電磁的に良好な密閉構造を有し、組立容易な密閉型反射板付スロットアンテナが実現できる。
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明の好適実施の形態である密閉型反射板付スロットアンテナの横断面構造を示す。
図示したように密閉型反射板付スロットアンテナ1は、スロットが形成されたスロットアンテナ基板10を、一方が開口した開口部を有し開口部の対向する側が反射板となる中空のシャーシ2の開口部に取り付けると共に、スロットアンテナ基板10とシャーシ2とで形成される反射空間102が、密閉構造に形成された反射板付スロットアンテナである。
密閉型反射板付スロットアンテナ1は、スロットアンテナ基板10の外側に取り付けられた寄生素子4と、寄生素子4をスロットアンテナ基板10に固定するための固定用のスペーサ7とを備えて構成される。
密閉型反射板付スロットアンテナ1は、スロットアンテナ基板10の給電部がスロットアンテナ基板10とシャーシ2とで形成された密閉構造の外部に設けられた構造となっている。
本実施の形態では説明の上で、密閉型反射板付スロットアンテナ1の正面方向及び背面方向に言及しているが、図1(及び図2)中に背面方向及び正面方向を各々矢印で示している。また、スロットアンテナ基板10の表面及び裏面に言及しているが、図1(及び図2)に示した正面方向がスロットアンテナ基板10の表面側であり、背面方向がスロットアンテナ基板10の裏面側と一致している。
スロットアンテナ基板10には、基板に設けられたスロットアンテナ素子に給電するためのコネクタ19が設けられており、コネクタ19には給電用の同軸ケーブル3のコネクタ6が接続された構成となっている。
スロットアンテナ基板10は、誘電体材質で形成された誘電体基板の両面に導電性薄膜を形成し、この誘電体基板一面の導電性薄膜の一部を除去してパターンが設けられており、誘電体板の他の面には導電性薄膜で十字型のパターン及び給電線路がそれぞれ設けられたことによりアンテナ素子及び給電部が形成されたものである。
シャーシ2は、例えば一方が開口された直方体をなして形成される箱型のアンテナシャーシであると共に、開口された側に対向する側がスロットアンテナ基板10から放射される電磁波を反射する反射板の機能をも兼ね備えている。
シャーシ2は、スロットアンテナ基板10の裏面にシャーシ2のフランジ(シャーシ2から突き出た鍔状の部分で、図2にフランジ17で示す。)部分が密着して取り付けられ、シャーシ2及びスロットアンテナ基板10で密閉構造を形成できる形状となっている。
なお、このシャーシの形状は箱型に限定されるものではなく、上記のような電磁波を反射し、スロットアンテナ基板とで密閉構造を形成できる形状であれば、半円筒形状、パラボラ形状、鍋底型等形状を問わない。
寄生素子4は、密閉型反射板付スロットアンテナ1の電気特性であるアンテナ指向特性及び周波数特性を調整するための調整板である。
寄生素子4は、誘電体板の片面若しくは両面に導電性薄膜による素子パターンを形成したものであり、形成された素子パターンによりアンテナ指向特性を調整したり、周波数特性を広帯域にすることが可能である。
スペーサ7は、寄生素子4をスロットアンテナ基板10に固定するための寄生素子4の固定用の部材であり、密閉型反射板付スロットアンテナ1のアンテナ指向特性及び周波数特性に与える影響が小さい材質を用い、放射する電磁波に与える影響の小さい位置を選び取り付けるとよい。
同軸ケーブル3は、密閉型反射板付スロットアンテナ1に電力を給電するため高周波特性に優れた同軸型の伝送線路である。同軸ケーブル3は、可撓性若しくは半可撓性のケーブルに設けられたコネクタ6によりスロットアンテナ基板10上のコネクタ19に接続されており、必要な電力を密閉型反射板付スロットアンテナ1に供給する。
図2は、密閉型反射板付スロットアンテナ1の概観を示す斜視図である。
図示したように、密閉型反射板付スロットアンテナ1は、反射板を兼ねたシャーシ2のフランジ17部分に切欠部18が設けられ、スロットアンテナ基板10の給電部20が切欠部18に臨ませるようにシャーシ2の密閉構造の外部に配置されている。給電部20は、銅箔等の導電性薄膜により円形パターン状に設けられている。
スロットアンテナ基板10の裏面に設けられた給電部20からは、高周波電力を密閉構造内のスロットアンテナ素子に給電するためのマイクロストリップライン11が給電部20と同じ導電性薄膜により形成されている。
密閉型反射板付スロットアンテナ1の構造においては、シャーシ2が反射板としての役割を充分果たすと共に、アンテナ背面に電磁波を極力漏泄させない電磁シールド(密閉構造)としての機能をも有している。
図3にスロットアンテナ基板10の概観を示す。図3(a)は、スロットアンテナ基板10の表面を示す正面図である。図3(b)は、スロットアンテナ基板10の裏面を示す背面図である。
スロットアンテナ基板10は、2つのスロットが互いに中央で交差して設けられ、このスロットから放射される各々の電磁波が異なる偏波をなすダイバシティ機能を有したアンテナ部材である。
図示したようにスロットアンテナ基板10は、例えば正方形若しくは長方形状の誘電体材料及び導体材質で形成される。スロットアンテナ基板10は、誘電体材料で形成された誘電体基板10a(図3(b)に示す。)に導体材質で形成された導体基板10b(図3(a)に示す。)を重ねて貼り合わせた構造となっている。図3(a)に示すように導体基板10bには、細長いスロット8a、8b同士が互いに略中央で交差して十字型となるように設けられている。
誘電体基板10aの表面には、銅などで導電性薄膜を形成し、この導電性薄膜をエッチングすることにより、図3(b)に示すように電磁波を放射するための十字型のアンテナ素子パターン8b、9bと、スロットアンテナ基板10に高周電力を供給するための給電部20と、給電部20からアンテナ素子パターン8b、9bに高周波電力を伝送するマイクロストリップライン11とが設けられている。
誘電体基板10aの裏面は、裏面の全面に設けられた導電性薄膜をエッチングして導電性薄膜の大部分を除去し、一部分の導電性薄膜を残す事によりパターンが形成される。このように基板の裏面に形成された十字型のアンテナ素子パターン8b、9bと、マイクロストリップライン11及び給電部20とが電気的に接続されている。
アンテナ素子パターン8b、9bは、細長いアンテナ素子パターン8b、9bの略中央で互いに直交するような十字型パターンとなっている。アンテナ素子パターン8b、9bは、図3(a)に示す導体基板10bに設けられた十字型のスロット8a、9に略重なるように位置している。
十字型のスロット8a、9aと重なったアンテナ素子パターン8b、9bとは一体となって、十字型のスロットアンテナ素子をスロットアンテナ基板10に形成し、電磁波を放射するアンテナ素子の機能を有している。
アンテナ素子パターン8b、9bは、十字型の中央部分で交差してパターンが電気的に短絡した状態になると、アンテナ素子パターン8b、9bの各々に個別の給電を行うことが出来ない。このため、図3(b)に示すようなパターン9cが形成されている。即ち、十字型の中央部分は図から分かるようにアンテナ素子パターン9b、9bは、アンテナ素子パターン8bの両側に分割して形成され、アンテナ素子パターン8bとは短絡しないパターン構成となっている。
誘電体基板10aの裏面には銅などで形成された導電性薄膜を設け、この導電性薄膜をエッチングすることにより、図3(a)に示すように基板表面のアンテナ素子パターン9bを電気的に接続するためのパターン9cと、給電部20とが設けられている。
なお、このパターン9c及び給電部20は、誘電体基板10aの表面に設けられているためパターン9cは導体基板10bと電気的に接触しないように、また給電部20も導体基板10bと接触しないように、導体基板10bに予め設けられたスロット8a、9a及びスペース21(この部分は、導体基板10bの導電性薄膜が除去されている。)の内側に位置するように図3(a)で示したように設けるとよい。
パターン9cは、上述したアンテナ素子パターン9b、9bの分割された各素子を電気的に接続するためのパターンである。パターン9cは、誘電体基板10a裏面のアンテナ素子パターン9b、9bと同様に、パターン9cが形成された部分で電磁波を放射するアンテナ素子の一部分となっている。
パターン9cは、誘電体基板10a表面のアンテナ素子パターン9b、9bと誘電体基板10aの厚み方向に設けられたスルーホールTHにより電気的に接続されており、スルーホールTHは誘電体基板10aの厚み方向に貫通した孔に誘電体基板10aの表裏面に設けられた導体基板10bと同様の材質で孔の内壁をメッキされた電気的スルーホールとなっている。
誘電体基板10aの表裏面に設けられた各々の給電部20は、上述のスルーホールTHと同様のスルーホールTHが設けられており、図1、図2で示したコネクタ19のホットライン側の芯線が給電部20と半田付若しくは圧着等により電気的に接続し易い構造となっている。
十字型のスロット8a、9aは、細長い長方形の2本のスロットを互いに長方形のほぼ中央部で直交させることで形成されており、給電された電磁波を互いに直交して放射することが出来るアンテナ素子の一部を成している。
このようにして互いに中央で直交する十字型のスロットが設けられたスロットアンテナ基板10では、アンテナ素子パターン8b、スロット8aから放射される電磁波が+45°偏波をなし、アンテナ素子パターン9b、スロット9aから放射される電磁波が−45°偏波をなしている。スロットアンテナ基板10は、各+45°、−45°の偏波を放射することにより、偏波ダイバシティ機能を有するアンテナ素子となっている。
密閉型反射板付スロットアンテナ1は、スロットアンテナ基板10の背面側にシャーシ2により反射板を設けた構造となっているため、スロットアンテナ基板10のスロットアンテナ素子から放射された電磁波が、反射板であるシャーシ2に反射される。このため、密閉型反射板付スロットアンテナ1は、前面方向のみに放射特性を得られると共に前面方向に効率よく電磁波を放射出来る。
図2に示すようにフランジ17に設けられた切欠部18には、マイクロストリップライン11、給電部20等が露出しているため僅かな電磁波の漏洩は避けられないが、この電磁波漏洩は、無視できる程度の微弱なものであり、アンテナの放射特性には影響を与えないため、図6、図7に示すようなスロットアンテナ61の孔16からの電磁波漏泄によるアンテナパターンの劣化は解消される。
密閉型反射板付スロットアンテナ1の水平面指向性パターンを図4に示す。図4(a)は、本実施の形態の密閉型反射板付スロットアンテナ1の水平面指向性パターン図である。図4(b)は、従来のスロットアンテナ61の水平面指向性パターン図である。
図の横軸は、アンテナの方向を角度(単位:°)で示し、180°はアンテナの正面方向を示し、0°(360°)はアンテナの背面方向を示す。図の縦軸は、アンテナの利得(振幅、単位:dB)を示す。
図示したように図4(b)では、スロットアンテナ61の水平面指向性からアンテナのF/B比は、約27dBであり、背面方向の放射電力が多いことが分かる。
図4(a)では、密閉型反射板付スロットアンテナ1の水平面指向性からアンテナのF/B比は、約34dBであり、背面方向の放射電力が抑制されており、従来の電磁波漏泄の改善効果が得られていることが分かる。
ところで、携帯電話システムにおける地上局のアンテナ装置は、その送受信能力を高めるために複数のアンテナ素子を直列に並べて構成されることも多い。このような複数のアンテナ素子を有するスロットアンテナに本発明を応用することもできる。
図5に示した密閉型反射板付スロットアンテナ51は、複数のスロットアンテナ素子分のスペースを有する縦長のスロットアンテナ基板10dを備えている。
スロットアンテナ基板10dは、誘電体基板と導体基板とを重ねて形成され、基板には前述のような十字型のスロット及びアンテナ素子パターンが基板長手方向に並列して形成された構造となっている。
密閉型反射板付スロットアンテナ51は、複数のスロット素子が並んで設けられたスロットアンテナ基板10dと、反射板となるシャーシ2dと、各スロット素子に電力を分配するための分配器(若しくは移相器)12と、分配器12からの分配電力を各素子に供給するための同軸ケーブル3とを備えて構成される。
密閉型反射板付スロットアンテナ51は、スロットアンテナ基板10dの給電部20がスロットアンテナ基板10dとシャーシ2dとで形成された密閉構造の外部に設けられた構造となっている。
スロットアンテナ基板10dには、基板に設けられたスロットアンテナ素子に給電するためにマイクロストリップライン11を介して給電部20が設けられており、給電部20にはコネクタ19が接続されている。コネクタ19には給電用の同軸ケーブル3がコネクタ6を介して接続された構造となっている。
分配器12には、スロットアンテナ基板10dに設けられたスロットアンテナ素子から放射される+45°偏波をなすための給電を行う入出力端子19a、スロットアンテナ素子から放射される−45°偏波をなすための給電を行う入出力端子19bがそれぞれ設けられ、接続されている図示しない送受信装置からの送受信信号を密閉型反射板付スロットアンテナ51に給電する入出力部となっている。
入出力端子19a、19bに給電された高周波電力は、分配器12により分配されて、各同軸ケーブル3を介して各々のコネクタ19に給電され、スロットアンテナ基板10dに供給される。スロットアンテナ基板10dに供給された分配された高周波電力は、基板に設けられた各スロットアンテナ素子から自由空間に放射される。
密閉型反射板付スロットアンテナ51には、必要に応じて図1、図2に示した寄生素子4と同様の寄生素子が設けられるとよい。
図示しない寄生素子は、密閉型反射板付スロットアンテナ51の電気特性であるアンテナ指向特性及び周波数特性を調整するための調整板である。寄生素子は、誘電体板の片面若しくは両面に導電性薄膜による素子パターンを形成したものであり、形成された素子パターンによりアンテナ指向特性を調整したり、周波数特性を広帯域にすることが可能である。
このようにして形成された密閉型反射板付スロットアンテナ51は、スロットアンテナ基板10dの背面側にシャーシ2dにより反射板を設けた構造となっているため、スロットアンテナ基板10dのスロットアンテナ素子から放射された電磁波が、反射板であるシャーシ2dに反射される。このため、密閉型反射板付スロットアンテナ51は、前面方向のみに放射特性を得られると共に前面方向に効率よく電磁波を放射出来る。
シャーシ2dには、従来設けられていた同軸ケーブル挿通用の孔16(図6、図7参照)が存在しない。このため、密閉型反射板付スロットアンテナ51の構造においては、シャーシ2dが反射板としての役割を充分果たすと共に、アンテナ背面に電磁波を極力漏泄させない電磁シールド(密閉構造)としての機能をも有している。このシャーシ2dの機能により、スロットアンテナのF/B比が改善される。
以上説明したように、密閉型反射板付スロットアンテナ1、51は、背面方向の放射電力が抑制されており、アンテナ放射パターンにおいて良好なF/B比が得られ、従来の電磁波漏泄の問題点を解消する優れた改善効果が得られる。
また、給電部位が密閉構造の外部に設けられることで、アンテナを組み立てる際に給電用の同軸ケーブル3のコネクタ6をコネクタ19に接続する工程は、組立の工程上特に制約を受けることなく、自由度をもって設定することが出来る。このような給電の構造のため、組立工程上の効率が向上されるという優れた効果も発揮する。
本発明は、携帯基地局用の密閉型反射板付スロットアンテナにのみに限定されるものではなく、高周波回路を接続する入出力用コネクタを有し同様の構造を設けた高周波回路モジュールにも広く適用出来る。
密閉型反射板付スロットアンテナの横断面を示す断面構造図である。 密閉型反射板付スロットアンテナの概観を示す斜視図である。 図3(a)は、密閉型反射板付スロットアンテナのスロットアンテナ基板の表面を示す説明図である。図3(b)は、スロットアンテナ基板の裏面を示す説明図である。 図4(a)は、密閉型反射板付スロットアンテナの指向特性を示す特性図である。図4(b)は、従来のスロットアンテナの指向特性を示す特性図である。 密閉型反射板付スロットアンテナの一形態である多素子のスロットアンテナ素子を用いたダイバシティアンテナを示す斜視図である。 従来のスロットアンテナの概観を示す斜視図である。 従来のスロットアンテナの横断面を示す断面構造図である。
符号の説明
1 密閉型反射板付スロットアンテナ
2 シャーシ
3 同軸ケーブル
4 寄生素子
6 コネクタ
7 スペーサ
10 スロットアンテナ基板
19 コネクタ
102 反射空間

Claims (4)

  1. スロットが形成されたスロットアンテナ基板を、一方が開口した開口部を有し該開口部の対向する側が反射板となる中空のシャーシの上記開口部に取り付けると共に、上記スロットアンテナ基板と上記シャーシとで形成される反射空間が、密閉構造に形成され、
    上記シャーシのフランジ部分に切欠部が設けられ、
    上記スロットアンテナ基板の給電部が、上記切欠部に臨ませるように、上記密閉構造の外部、且つ、上記スロットアンテナ基板の上記シャーシが取り付けられた側の面に設けられることを特徴とする密閉型反射板付スロットアンテナ。
  2. 2つのスロットが互いに中央で交差して設けられ、上記スロットからの各々の電磁波の放射が異なる偏波をなすことを特徴とする請求項1記載の密閉型反射板付スロットアンテナ。
  3. 上記スロットアンテナ基板の外側に寄生素子を取り付けたことを特徴とする請求項1または2記載の密閉型反射板付スロットアンテナ。
  4. 上記スロットが並列して複数形成されたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の密閉型反射板付スロットアンテナ。
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