JP4332290B2 - 地中または海中の物理的または化学的特性を計測する方法およびシステム - Google Patents

地中または海中の物理的または化学的特性を計測する方法およびシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中又は海中の物理的または化学的特性を水平方向にも深さ方向にも同時に多数の地点において計測する方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
地中の何点かにおける電気伝導度を計測し、その計測値を総合的に考察したり計測値の時間的変化を観察することにより地質や地盤の状態を知ることができる。また海中の温度分布やその時間的な変化を観察することにより海中の状態や海事現象の影響を知ることができる。このような地中や海中あるいは淡水、汽水の物理的また化学的特性を調査、探査、診断する技術は環境保全、災害の予知および防止、土木、建設など幅広い分野で活用されている。
【0003】
一例として、地下水の電気伝導度を計測する方法として、電気伝導度センサを先端に取り付けたケーブル(もしくはワイヤー)を地表からあけた観測孔またはボーリング孔に入れ計測したい深度まで垂下し、計測をする方法が知られている。深さ方向に何点かで計測を行うには、ケーブルを順次孔内に降ろしてセンサを移動させて深度を変化させる方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この方法の問題点として、
(1)センサを吊下することで計測する媒体である地下水が擾乱を受けてしまい、正確な計測ができない、
(2)深さ方向に何点かのデータを求めるには、ある深度(1点)での計測を終了した後に次の深度までセンサを移動させなければならないので、作業が煩わしく、時間が掛かり、各点同時の計測データが得られない、
(3)計測深度を変化させたり、繰り返し計測を行うために常に作業員を必要とする、
などが挙げられる。
【0005】
上記(2)、(3)の問題に対しては、何本かのセンサ付きケーブルを束ねて孔に入れ計測したい深度に吊下する方法が提案されているが、センサから導出する信号線が多くなり孔内に入れられるセンサの個数が制約され、同様に地上部に設置される計測装置の数が増加し、計測が複雑になり、孔の径にもよるが実用的にはセンサ数10個程度が限界である。
【0006】
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、センサ数に制約がなく、計測媒体の擾乱による影響を受けることなく、計測作業に携わる作業員が少なく、深さ方向および水平方向に何点かで同時にデータが採れる計測方法およびシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、計測対象領域内の複数のボーリング孔のおのおのにおいて、複数個の特性検出センサを所定の間隔だけ離間させて1本の信号ケーブルに直列的に接続して吊下し、各ボーリング孔における複数個の前記センサに前記信号ケーブルを介して同期して計測指令を与え、各センサが出力する計測データを前記信号ケーブルを介して収集することを特徴とする地中の物理的または化学的特性を計測する方法であって、前記特性検出センサが、複数の電極間の電位差を測定し該電極間の電気伝導度を検出する電気伝導度センサであり、前記ボーリング孔内の地下水の電気伝導度の自然変化を計測する、あるいは、前記ボーリング孔に高電気伝導度媒体を注入し、該注入後の電気伝導度の変化を計測する、こととした。
【0008】
また本発明は、計測対象領域内に穿孔した複数のボーリング孔の各々に、複数個の特性検出センサを所定の間隔だけ離間させて1本の信号ケーブルに直列的に接続して吊下げ配置し、各ボーリング孔に配置されたセンサ群に前記信号ケーブルを介して同期して計測指令を与える制御手段と、各センサが出力する計測データを前記信号ケーブルを介して収集するデータ収集手段とを有することを特徴とする地中の物理的または化学的特性を計測するシステムであって、前記特性検出センサが、複数の電極間の電位差を測定し該電極間の電気伝導度を検出する電気伝導度センサであり、前記ボーリング孔内の地下水の電気伝導度の自然変化を計測する、あるいは、前記ボーリング孔に高電気伝導度媒体を注入し、該注入後の電気伝導度の変化を計測する、こととした。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
本実施の形態では一例として、地下水の電気伝導度を計測するシステムを説明する。
【0011】
図1は本発明による地下水の電気伝導度の計測システムの概念図である。予め定めた計測対象領域R内に複数個(たとえば6個)のデータ計測用ボーリング孔B1〜B6を穿孔する。ボーリング孔B1、B2、B3、B4、B6は鉛直方向にたとえば約150mの深さに穿孔されているが、ボーリング孔B5は水平面に対して傾斜している。ボーリング孔B7はデータ計測用ではなく、後の分析または評価に都合のよい計測結果を得るために意図的にたとえば高電気伝導度媒体である塩水を流し込むための鉛直に穿孔された孔である。このボーリング孔B7はたとえばそれに最も近いボーリング孔B4からたとえば数10m離れた位置に穿孔されている。
【0012】
ボーリング孔B1〜B6には、20個のセンサを1m間隔で電気的かつ機械的に結合したケーブル11、12、13、14、15を地上から垂直にまたは傾斜させて吊下させる。
【0013】
図2に電気伝導度センサとケーブルとの接続状態を示す。
【0014】
最上位の電気伝導度センサS1−1はハンガHを介して吊下索60に結合され、センサどうし(たとえばセンサS1−1とS2−2)は機械的には2枚のアルミ製吊下板61で外側において結合され、電気的にはセンサの電極間が1mになる長さのケーブル62によりセンサの両端においてコネクタ63により接続されている。コネクタ63は6ピンで、内部に2重にO(オー)リングが配され、ケーブル側のコネクタとセンサ側のコネクタが液密にねじ嵌めされている。ケーブル62は、電源(直流)供給用の2本のワイヤと、計測したアナログデータ伝送用の2本のワイヤと、計測タイミングを定めるデジタルクロック伝送用の1本のワイヤと、アナログデータを伝送するセンサの切替えを行うキャリヤ信号用の1本のワイヤの合計6導体から成る6芯ケーブルで構成され、全体がウレタン樹脂のような耐蝕性の絶縁材料で被覆されている。最下位のセンサS1−20の下には、2〜3kgのステンレス製の錘Wが吊下板61に取り付けられている。ケーブルの長さは用途に応じ5m、10mなど予め異なる長さのものが用意される。
【0015】
電気伝導度センサは、図3に示すように、ウレタン系硬質ゴム製の円筒スリーブ70の両端にステンレス製のキャップが被せられ、スリーブ70の内部には、後述するシフトレジスタと、センサアンプと、スイッチを実装した電子回路基板が内蔵され、内部全体が樹脂封止され、スリーブ70の下端近くにはスリーブ70をその長手方向軸に直角に貫通する穴70aが設けられ、その穴70aの内面に4個の電極53(図4では全体を53(1)、53(2)、…53(20)として示してある)が露呈するように設けられている。またスリーブ70の内部には、計測した電気伝導度を標準温度(25℃)における値に換算するために電極53の近傍の温度を検出するための温度センサが内蔵されている。センサの外側には、図3に示すように、吊下板61と90度ずれた位置にアルミ製のセンタライザ71が表面からやや離れて取り付けられている。これは吊下板61と相俟って、センサ群をボーリング孔に入れた際にセンサがボーリング孔のほぼ中央に位置するように機能する。
【0016】
図示した電気伝導度センサは、媒体中に入れたとき1対の電流電極により発生した媒体中の電場の電位差をもう1対の電極で計測し、この電位の関数として媒体の電気伝導度を求める4電極式のものであるが、その他に電磁誘導式のセンサを利用することもできる。
【0017】
図4は図3に示した電気伝導度センサの電気回路をブロック線図で示す。
【0018】
各センサは同じ回路構成であるので、センサS1−1について説明すると、シフトレジスタ50(1)と、4個の電極53のうち1対の電位差検出の電圧を増幅するセンサアンプ51(1)と、センサアンプ51(1)の出力端子に接続されたスイッチ52(1)とから成り、シフトレジスタ50(1)のクロック端子CLはクロック伝送用ワイヤに接続され、クロック信号が供給され、入力端子IN(1)にキャリア信号が供給されると、出力端子OUT(1)から出力する信号でスイッチ52(1)がオンするようになっている。スイッチ52(1)がオンすると、センサアンプ51(1)からのアナログデータはデータ伝送用のワイヤを介して取り出される。
【0019】
再び図1を参照すると、地上の各ボーリング孔B1〜B6の近辺には、孔内に配置される各センサに計測開始のコマンドとなるクロック信号及びキャリア信号を送信するとともにセンサから出力されるアナログ計測データをデジタル信号に変換して計測センタ100に設置された信号制御ユニット30に送信するデータ送信器21〜26が設置されている。
【0020】
計測センタ100は計測現場の近くに一時的に設置され、そこには、6個のボーリング孔に配置された電気伝導度センサ群による計測動作を制御する信号制御ユニット30のほかに、作業員が計測条件を設定するためのデータ入力ボード31と、データ送信器21〜26から送信されてくる計測データを記憶する記憶部を有するデータ収録ユニット32と、計測結果を所望の形式で記録または表示するデータ表示ユニット33と、計測系およびセンサの電源を供給する電源ユニット34が設置されている。信号制御ユニット30とデータ入力ボード31はパソコンで構成することができ、データ表示ユニット32はプリンタおよびディスプレイで構成され、計測結果がその場でも確認できる。
【0021】
図5は計測システム全体の電気回路のブロック線図を示しており、図1と同じ参照番号は同じ構成要素を示す。たとえばボーリング孔B1に配置される20個の電気伝導度センサは、S1−1、S1−2、S1−3、… S1−20である。ボーリング孔が計測センター100(図1参照)から離れた位置にある場合は、センサから得られるデータを中継できる中間接続箱を途中に設けることができる。
【0022】
次に図4、図6を図1とともに参照して本実施の形態における電気伝導度の計測について説明する。
【0023】
計測に先立ち、作業員が計測センター100においてデータ入力ボード31から計測条件(たとえば計測開始指示、計測開始時間、データ取り込み間隔など)を入力する。
【0024】
データ入力ボード31から計測開始指令が入力されると、信号制御ユニット30からは設定間隔で計測開始コマンドが出力され、データ送信器21〜26は、一斉に、吊下されたセンサ数のクロック信号とクロック信号の2倍の幅のキャリア信号を1波だけ出力する。理解しやすいように、1系列(たとえばボーリング孔B1での計測)のセンサ群による計測動作について図4を参照して説明すると、最上位のセンサS1−1のシフトレジスタ50(1)はクロック端子CLにクロック信号を受け、入力端子IN(1)にキャリア信号を受けると、OUT(1)端子から出力するオン信号でスイッチ52(1)をキャリア信号のパルス幅だけオンし、その時間経過後オフする。スイッチ52(1)がオンしている間、センサアンプ51(1)で増幅された電気伝導度のデータがデータ伝送ワイヤを介してデータ送信器21に吸い上げられる。
【0025】
シフトレジスタ50(1)のOUT(1)端子の出力がオフになったとき、2番目のセンサS1−2のシフトレジスタ50(2)のOUT(2)端子からオン信号が出力し、スイッチ52(2)が一定時間だけオンし、その後オフする。従ってこの間第2センサS1−2により計測された電気伝導度のデータが吸い上げられる。以下第3番目のセンサ、第4番目のセンサ、…と順次この動作が繰り返され、第20番目のセンサS1−20まで進み、合計20個の電気伝導度のデータが順次取り出される。他の5系列についても同様である。
【0026】
すべての系列について各データ送信器からセンサと同数のクロック信号が送信された時点で、すべてのセンサからの信号(アナログ電圧)が電気的に切り離され、1回の計測が終了する。
【0027】
各系列において得られたデータはデータ送信器21〜26によりデジタル信号に変換され、規格RS−422の伝送方式により信号制御ユニット30に送信される。RS−422によるデータ伝送方式を採用すれば、数km以上離れた地点からのデータ伝送も可能である。信号制御ユニット30はこうして得られた6系列の電気伝導度データを所定の形式にまとめ、規格RS―232Cの伝送方式でデータ収録ユニット32に送信する。データ収録ユニット32ではデータはメモリに格納され保存される。
【0028】
収録されたデータは温度補正を含む必要な処理が行われ、別のメモリに記録されるとともにデータ入力ボード31からの設定によりまたは事前の設定により所望の形態でデータ表示ユニット33に表示することができる。この表示は手動操作によりまたは自動的に切替え可能であり、必要に応じてプリントもできる。
【0029】
本実施の形態では、すべての計測動作およびデータを計測センターに設けられた制御ユニットおよびデータ収録ユニットで管理できるという利便性がある。
【0030】
図7はある1つのボーリング孔に吊下された20個のセンサについて、電気伝導度の時間的変化を10秒ごとに記録した約90秒間のチャートである(1ch、2ch、3ch、…はボーリング孔の上から1番目、2番目、3番目、… のセンサのことである)。図の縦軸はセンサ1ch〜20chを示し、横軸は経過時間(単位:秒)を示す。
【0031】
図からわかるように、90秒前(図において最も右側)にはすべてのセンサの出力はほとんど同じであるが、約70秒前あたりから徐々に12ch〜16chのセンサの出力がその他のセンサの出力より大きくなり始め、その傾向が30〜40秒続き、30秒前当たりになるとその差が益々大きくなり、約10秒前になると15ch、16chのセンサの出力が顕著に突出し、現時点(横軸の0)ではその傾向が少し異なったものに変わってくる様子がよく分かる。
【0032】
図8はやはり1つのボーリング孔のセンサ(この場合は結果が重なって見にくくなるのを避けるために10個のセンサ1ch〜10chを対象としている)で検出した電気伝導度の時間的変化をプロットして作成したグラフである。グラフの縦軸は電気伝導度(相対)、横軸は経過時間(単位:時間)を示す。
【0033】
計測が開始し、ある時間(たとえば10時間)経過したとき、高電気伝導度媒体である塩水をボーリング孔B7から注入し、電気伝導度の変化を観測する。
【0034】
同図はボーリング孔B7に塩水を注入してからの電気伝導度の変化を示したもので、塩水の拡散状況がとてもよくわかる。同図においては、9chと10chのセンサがその他のセンサより電気伝導度の変化が小さいことから、9chと10chのセンサが配置された深さに存在する地質が他の場所と異なる水理状況にあることが推測できる。
【0035】
本実施の形態において、計測に要求される計測精度および計測範囲は次のとおりである。
(1)計測のために要求される計測精度
本装置の電気伝導度センサの測定分解能は1μS/cm(マイクロジーメンス)である。参考までに自然地下水の電気伝導度自然変化は数10μS/cmから数100μS/cmである。
(2)計測のために要求される計測範囲
本装置の電気伝導度センサー計測範囲は1μS/cmから50000μS/cmである。参考までに自然地下水の電気伝導度自然変化は数10μS/cmから数100μS/cmであり、平均海水の電気伝導度は32000μS/cmである。
【0036】
本発明で用いられるセンサの数は原理的にはケーブル数に制限されないが、センサから出力されるアナログ電圧の変動や計測時間の制約等を考慮してシステムに応じたセンサ数が決められる。
【0037】
上記実施の形態では、本発明を地下水の電気伝導度の計測に適用した場合を例にとって説明したが、本発明は地中における特定のガスや化学物質の有無やその濃度の計測、地下の岩盤の状況調査、海中の水温の計測や油や特定成分の有無や濃度の調査、その他の物理的、化学的特性の調査やその結果を用いての評価などに適用することができる。センサとしてカメラやCCDで構成したセンサを用いることもできる。
【0038】
【発明の効果】
本発明による計測では、計測対象領域の複数地点において長期間にわたり計測環境を乱すことなく地中または海中の深さ方向に安定して高精度の計測ができる。地下水の計測について言えば、自然地下水の変化(雨水の地下水への浸透等)を広範囲にわたって高精度に計測できる。また高電気伝導度媒体の注入にも対応できる広範囲の電気伝導度変動の計測をも可能にしているため、高電気伝導度媒体の流動形態や拡散を計測することによって、地下水変動を時系列的にかつ水平展開による空間変動を計測できるので実用価値は極めて高い。
【0039】
本発明によれば、従来のように特性検出用センサを移動させることなしに、ボーリング孔内で所定の深度付近に静止させたまま計測が可能になり、長時間に亘る計測も可能になる。したがって、特性の時間的変化や空間的変化の監視に非常に有効である。本発明に適した実施例としては、降雨等の表面水の地下水への流入状況の監視、海岸部における塩水の地下への流入状況の監視、他のボーリング孔からの塩水や温水の注入による地層中の流体の拡散状況推定等があげられる。
【0040】
本発明では20個以上のセンサを地上から1本の信号ケーブルで吊下して計測できる。また計測の同時性を確保するために、地上の制御部から電気的に計測指示を与え、120個以上のセンサによる計測を数秒間以内にすべて行うことが可能である。また計測間隔や計測開始時刻も任意に設定でき、短期間から長期間にわたる計測に対応できる。本発明ではコンピュータによる自動計測が行われるため、従来の技術に比べて測定にかかわる手間や測定にかかわる人員が大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による計測システムの概念図を示す。
【図2】電気伝導度センサとケーブルとの接続状態を示す。
【図3】本実施の形態で用いる電気伝導度センサの斜視図である。
【図4】電気伝導度センサの電気回路のブロック線図を示す。
【図5】図1に示した本発明による計測システム全体の電気回路のブロック線図を示す。
【図6】計測信号の種類とそのタイミングチャートを示す。
【図7】本実施の形態で得られた計測結果を示す実時間チャートを示す。
【図8】本実施の形態で得られた計測結果としての電気伝導度のグラフを示す。
【符号の説明】
11、12、13、14、15 ケーブル
21〜26 データ送信器
30 信号制御ユニット
31 データ入力ボード
32 データ収録ユニット
33 データ表示ユニット
34 電源ユニット
50(1)、50(2)、50(20) シフトレジスタ
51(1)、51(2) センサアンプ
52(1)、52(2)、52(20) スイッチ
53、53(1)、53(2)、…53(20) 電極
60 吊下索
61 吊下板
62 ケーブル
63 コネクタ
70 円筒スリーブ
71 センタライザ
100 計測センター

Claims (5)

  1. 計測対象領域内の複数のボーリング孔のおのおのにおいて、複数個の特性検出センサを所定の間隔だけ離間させて1本の信号ケーブルに直列的に接続して吊下し、各ボーリング孔における複数個の前記センサに前記信号ケーブルを介して同期して計測指令を与え、各センサが出力する計測データを前記信号ケーブルを介して収集することを特徴とする地中の物理的または化学的特性を計測する方法であって、
    前記特性検出センサが、複数の電極間の電位差を測定し該電極間の電気伝導度を検出する電気伝導度センサであり、前記ボーリング孔内の地下水の電気伝導度の自然変化を計測する、あるいは、前記ボーリング孔に高電気伝導度媒体を注入し、該注入後の電気伝導度の変化を計測する、
    ことを特徴とする計測方法。
  2. 計測対象領域内に穿孔した複数のボーリング孔の各々に、複数個の特性検出センサを所定の間隔だけ離間させて1本の信号ケーブルに直列的に接続して吊下げ配置し、各ボーリング孔に配置されたセンサ群に前記信号ケーブルを介して同期して計測指令を与える制御手段と、各センサが出力する計測データを前記信号ケーブルを介して収集するデータ収集手段とを有することを特徴とする地中の物理的または化学的特性を計測するシステムであって、
    前記特性検出センサが、複数の電極間の電位差を測定し該電極間の電気伝導度を検出する電気伝導度センサであり、前記ボーリング孔内の地下水の電気伝導度の自然変化を計測する、あるいは、前記ボーリング孔に高電気伝導度媒体を注入し、該注入後の電気伝導度の変化を計測する、
    ことを特徴とする計測システム。
  3. 前記特性検出センサがさらに温度センサを含む請求項1に記載の計測方法。
  4. 1本の信号ケーブルに接続される特性検出センサが20個以上である請求項2に記載の計測システム。
  5. 前記複数のボーリング孔に加えて、計測すべき特性を人為的に変化させるのに用いられるボーリング孔が穿孔される請求項2に記載の計測システム。
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