JP4332045B2 - 債務者区分判定システム - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータを用いて債務者区分を判定する技術に係わり,特に実態財務データを用いた債務者区分の判定に関する。
特開2003−162637号公報(特許文献1)では、債務履行状況判定、実態財務バランス判定により債務者区分を判定している。また「企業規模別財務情報補正を付与した自動格付」「債務超過の際に実質的債務超過判定処理を加味した実態基準による追加格付」「合算先企業の格付を考慮した合算先による格付である合算先による追加格付」「外部格付による追加格付」等の処理を施し、複数の格付を付与する。実際に採用する債務者格付は、これら複数の格付のうち最も条件的に厳しい最低の格付ランクを採用するのが望ましいとしている。また「実態基準による追加格付」では、「例えば、経営破綻及びその兆候、上場無配、株価額面割れ等の経営実態を示す事象と実態基準による追加格付のランクとを対応させたもの」としている。また「合算先追加格付手段」は、「債務者格付の対象企業がその親会社と深い関係にある子会社である場合に、親会社の債務者格付より良好な債務者格付をしないように制限的な処理を行う手段」としている。また「財務補正」について「所定の企業規模基準を参照して対象企業の企業規模に応じてその財務情報を補正することを特長とする」としている。
特開2003-162637号公報
上記従来技術によれば、債務者区分判定の際に、債務償還能力を判定項目として明確に取り上げておらず、当局説明を意識した実用性の強化が求められている。また「企業規模別財務情報補正を付与した自動格付」「債務超過の際に実質的債務超過判定処理を加味した実態基準による追加格付」「合算先企業の格付を考慮した合算先による格付である合算先による追加格付」「外部格付による追加格付」等の処理を施し、複数の格付を付与し、実際に採用する債務者格付は、これら複数の格付のうち最も条件的に厳しい最低の格付ランクを採用するとしていることから、債務者区分判定のための入力データとなる財務データの形式が表面財務の時と実態財務の時があり、債務者区分判定までのプロセスが煩雑で且つ債務者の実態把握が十分でない。
本発明は、(1)リアルベース・レーティング(実態ベース判定)、(2)スリーステージ・アナリシス(単体実態、代表者合算実態・グループ合算実態、将来予測の3段階チェック方式)、(3)スリーディメンション・マトリクス(3DM)(債務履行状況、実態財務バランス、実質的債務償還能力の3方向からの判定)の3つを特長とし、債務者区分判定ツールである3DMを適用することにより、(1)債務履行状況(2)実態財務バランス(3)実質的債務償還能力の3方向から、債務者区分をコンピュータで判定する。
また、本発明には、(1)債務履行状況(2)実態財務バランス(3)実質的債務償還能力の1つ(特に、(1)債務履行状況)を入力とする1DMを用いた債務者区分判定も含まれる。なお本明細書および特許請求の範囲において、債務者区分の更新は、債務者区分判定が実行されることであり、その実行の前後で債務者区分が変更されないことも含まれる。
本発明によれば、コンピュータを用いて債務者区分を判定することが可能となる。
以下本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、実施形態の債務者区分判定システムの構成図である。システムは、債務者区分判定サーバ1、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)2、勘定系システム3、Webサーバ4および勘定系連携サーバ5を有する。これらの装置間は、図示するようにネットワーク6,7によって接続される。
債務者区分判定サーバ1は、サーバ計算機又はPCであり、そのメモリ上には実態財務作成プログラム21、抽出基準チェックプログラム22、3DM(1DM)入力データ生成プログラム23(DMはDimension Matrixの略)、3DM(1DM)債務者区分判定プログラム24、予測財務作成プログラム25、ネガティブチェックプログラム26およびポジティブチェックプログラム27の各プログラムを格納し、債務者区分判定サーバ1のCPUによって実行される。また債務者区分判定サーバ1の記憶装置上には、財務情報DB11、貸出明細DB12、抽出基準チェック結果DB13、3DM(1DM)入力データ14、債務者区分判定結果DB15、検査・考査結果テーブル16および債務者属性DB17が格納され、これらのプログラムによってアクセスされる。
クライアントPC2は、入力装置および表示装置を備える。クライアントPC2は、Webブラウザを備え、Webサーバを介して債務者区分判定サーバ1にアクセスし、債務者区分判定に関する表示画面を取得して表示する。またクライアントPC2は、入力されたデータを債務者区分判定サーバ1に送信する。
債務者区分判定サーバ1は、勘定系連携サーバ5を介して勘定系システム3にアクセスし、勘定系システム3から債務者の貸出明細情報を取得して貸出明細DB12に格納する。
図2は、債務者区分判定サーバ1が実行する債務者区分判定処理の概略手順を示すフローチャートである。まず実態財務作成プログラム21は、対象とする債務者についてクライアントPC2から入力された実態財務データを財務情報DB11に登録する(ステップ101)。次に抽出基準チェックプログラム22は、貸出明細DB12から債務者の貸出明細データをメモリに読み込み、検査・考査結果テーブル16も参照して当該債務者明細の抽出基準を判定し、その結果を抽出基準チェック結果DB13に格納する(ステップ102)。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、当該債務者明細について貸出明細DB12、抽出基準チェック結果DB13および財務情報DB11を参照し、3DM(1DM)入力データを生成して3DM(1DM)入力データ14に格納する(ステップ103)。次に3DM(1DM)債務者区分判定プログラム24は、3DM(1DM)入力データ14を参照し、実態財務査定に基づく債務者区分を判定し、その結果を債務者区分判定結果DB15に登録する(ステップ104)。次にネガティブチェックプログラム26は、入力されたネガティブチェック判定項目からネガティブチェック後の債務者区分を判定し、その結果を債務者区分判定結果DB15に登録する(ステップ105)。ここで必要に応じて予測財務作成プログラム25の支援により、予測実態財務データが作成され、このデータに基づいてネガティブチェック後の債務者区分が判定される。次にポジティブチェックプログラム27は、入力されたポジティブチェック判定項目からポジティブチェック後の債務者区分を判定し、その結果を債務者区分判定結果DB15に登録する(ステップ106)。最後に債務者区分判定サーバ1は、以上の債務者区分の判定から最終的な債務者区分を確定し、債務者区分判定結果DB15に登録する(ステップ107)。
実態財務作成プログラム21は、対象とする債務者についてクライアントPC2から入力された実態財務データを財務情報DB11に登録する。財務情報DB11にはすでに各債務者の公表財務データが登録されているので、担当者は、この公表財務データを補正する形で実態財務データを入力する。担当者は、当該債務者と代表者あるいは当該企業とグループ企業の依存度合い(資金の貸与、人的支援等)を見定め、(1)単体実態財務(2)代表者等合算実態財務(3)グループ合算実態財務いずれかの区分に従って実態財務データを入力する。
図3は、財務情報DB11のデータ構成を示すものであり、各債務者についての財務データを示す。財務データは、公表財務金額202、実態財務金額203および予測財務金額204に区分されており、各々勘定科目201ごとの金額を格納する。
図4は、基準日(処理日)を2003年11月末現在とした貸出明細DB12のテーブルの1例である。企業番号901は債務者を識別する企業の番号を格納する。債務者名902は債務者名情報を格納する。当初貸出金額903は、貸出明細ごとの当初貸出金額情報を格納する。資金区分904は、貸出明細ごとの資金使途情報を格納する。資金区分は、事業性、非事業性、アパートローン、住宅ローン、消費者ローンの4つの区分を持ち、資金使途を識別する。実行日905は貸出明細ごとの実行日情報を格納する。約定日906は、貸出明細ごとの元利金引落し日の情報を格納する。直近引落し日907は、貸出明細ごとの直近の引落し日の情報を格納する。直近引落し分908は、貸出明細ごとの直近の引落し分についての情報を格納する。次回引落し分909は、貸出明細ごとの次回引落し分情報を格納する。現在残高910は、貸出明細ごとの現在残高情報を格納する。条件緩和911は条件緩和の有無についての情報を格納する。貸出明細DB12は、各貸出明細ごと、処理日ごとに貸出明細の履歴データを格納する。
図5は、抽出基準チェック結果DB13のデータ構成を示す図である。抽出基準チェック結果DB13は、貸出明細ごとに企業番号901、債務者名902、抽出基準1103および査定方法1104を格納する。抽出基準1103は、各種の抽出基準を示す。「延」は延滞を示し、0は延滞なし、1は延滞発生、2は延滞が解消または緩和されたことを示す。「格」は格付を示し、0は問題なし、1は格付更新遅延の発生を示す。査定方法1104は、査定方法を格納する。査定方法には、正式査定、簡易査定およびみなし正常先設定がある。
なお延は延滞、条は条件変更、赤は赤字決算・繰越欠損、超は債務超過、金は金融庁検査要注意以下、日は日銀考査要注意先、前は自己査定要注意先以下、管はリスク管理債権、無は配当有無、株は株価額面割れ、当は当座貸越、格は信用格付、過は借入過多、急は借入急増、大は与信規模、分は名義分割、複は複数店取引、併は銀行子会社等の両方から与信を受けている先、他は他行預金担保貸出、預は預金の歩留まりが低い先、グはグループ企業への貸出、法は役員への貸出、役は当行役員に対する貸出金、関は関連企業に対する貸出金、不は不祥事、反は反社会的勢力関係、土は土地関連融資、財は財テク関連融資、ソはソブリン債権、プはプロジェクトファイナンスの債権を示す。
図6は、検査・考査結果テーブル16のデータ構成を示す図である。検査・考査結果テーブル16は、企業ごとに企業番号901、債務者名902、金融庁検査1003、日銀考査1004、前回自己査定1005および前回更新日を格納する。
図7は、抽出基準チェックプログラム22の処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、延滞が発生または解消された債務者の貸出明細について随時実行される。抽出基準チェックプログラム22は、貸出明細DB12から対象とする債務者の貸出明細データをメモリに取り込む(ステップ301)。次に抽出基準チェックプログラム22は、当該貸出明細が新規延滞か否か判定する(ステップ302)。貸出明細DB12の同一貸出明細について直近引落し日907と直近引落し分908から新規延滞か否かが判定される。例えば図4の(株)A工業の場合には、新規延滞が発生した債務者と判定される。当該債務者が新規延滞でなければ、抽出基準チェックプログラム22は、当該貸出明細が延滞2ヶ月から延滞3ヶ月になったか否か(ステップ303)、または延滞5ヶ月から延滞6ヶ月になったか否か判定する(ステップ304)。債務者がステップ303,304に該当しなければ、抽出基準チェックプログラム22は、延滞1ヶ月以上から延滞解消したか(ステップ305)、または延滞3ヶ月以上から延滞2ヶ月または延滞1ヶ月に緩和されたか否か(ステップ306)、または延滞6ヶ月以上から延滞5ヶ月、4ヶ月又は3ヶ月に緩和されたか否か(ステップ307)、判定する。ステップ302〜307に該当する場合には、抽出基準チェックプログラム22は、抽出基準チェック結果DB13の該当する貸出明細の抽出基準1103の延滞列に延滞状況を登録する(ステップ308)。ステップ302,303又は304に該当する場合には「延」を1に設定し、ステップ305,306又は307に該当する場合には「延」を2に設定する。
次に抽出基準チェックプログラム22は、検査・考査結果テーブル16から当該債務者についての検査、考査および査定結果の情報をメモリに取り込む(ステップ309)。次に抽出基準チェックプログラム22は、この情報の前回更新日1006を参照し、当該債務者が前回の債務者区分更新から6ヶ月以上経過しているか否か判定する(ステップ310)。該当しない債務者については処理を終了する。該当する債務者については、抽出基準チェックプログラム22は、抽出基準チェック結果DB13の該当する貸出明細の抽出基準1103の格付列に1を登録する(ステップ311)。
次に抽出基準チェックプログラム22は、抽出基準チェック結果DB13の抽出基準1103の延滞列に1もしくは2、または格付列に1が登録されている債務者を検索し、該当する債務者をクライアントPC2の表示装置に表示する(ステップ312)。該当する債務者は債務者区分の更新が必要な債務者である。次に抽出基準チェックプログラム22は、該当する債務者の抽出基準1103の全体を表示し、担当者のチェックを受け付ける(ステップ313)。担当者が該当する貸出明細について該当する抽出基準列にチェックすると、抽出基準チェックプログラム22は、抽出基準チェック結果DB13の該当する抽出基準列に1を設定する。
なお本発明による債務者区分判定は、決算書徴求時、新規及び条件変更稟議時、顧客の信用状況の変化の認識時等随時行うものである。要債務者区分更新先表示で表示されなかった債務者については、決算書徴求時以外の事象発生時に随時、ステップ311のその他抽出基準チェックから債務者区分判定作業を開始する。
次に抽出基準チェックプログラム22は、当該債務者の査定方法を選定する(ステップ314)。すなわち抽出基準チェックプログラム22は、当該債務者の抽出基準該当/非該当、資金使途、貸出金額により、正式査定、簡易査定、みなし正常先設定の3つの査定方式の中から判別し、抽出基準チェック結果DB13の査定方法1104に判別した査定方法を登録する。例えば抽出基準チェック結果DB13で、A工業、B建設、C商店、D工務店が抽出基準に該当し、事業性一般貸付、総貸出残高10百万未満であるが、財務データ登録先としているため、査定方法は全て正式査定先と判断される。
図8は、3DM(1DM)入力データ14のデータ構成例を示す図である。企業番号901は債務者を識別する企業番号情報を格納する。債務者名902は債務者名情報を格納する。実態財務種類1303は、ステップ101で登録した実態財務の種類((1)単体実態財務(2)代表者等合算実態財務(3)グループ合算実態財務)情報を格納する。査定ステータス1304は査定ステータス((1)実態査定(2)ポジティブチェック(3)ネガティブチェック)情報を格納する。法的整理・取引停止処分の有無1305は、人手により判断された法的整理・取引停止処分の有無情報を格納する。廃業・死亡・行方不明・第1回不渡り有無1306は、人手により判断された廃業・死亡・行方不明・第1回不渡り有無情報を格納する。列条件緩和債権有無1307は、条件緩和債権の有無情報を格納する。延滞状況1308は、延滞状況情報((1)延滞なし、1ヶ月未満(2)延滞1ヶ月以上、2ヶ月未満(3)延滞2ヶ月以上、3ヶ月未満(4)延滞3ヶ月以上、6ヶ月未満(5)延滞6ヶ月以上)を格納する。債務超過の有無1309は、実態財務データから判定された債務超過有無情報を格納する。繰越欠損の有無1310は、実態財務データから判定された繰越欠損有無情報を格納する。黒字/赤字1311は、実態財務データから判定された黒字/赤字情報を格納する。債務超過解消期間1312は、実態財務データから算出された債務超過解消期間情報を格納する。繰越欠損解消期間1313は、実態財務データから算出された繰越欠損解消期間情報を格納する。債務超過比率1314は、実態財務データから算出された債務超過比率情報を格納する。正常運転資金1315は、実態財務データと債務者属性DB17に格納している融資シェアデータを元にして算出された正常運転資金情報を格納する。キャッシュフロー以外の返済財源1316は、人手により登録されたキャッシュフロー以外の返済財源情報を格納する。キャッシュフロー額1317は、実態財務データから算出されたキャッシュフロー額情報を格納する。簿価ベース加重平均額1318は人手により画面上で登録された簿価ベース加重平均情報を格納する。資産耐用年数比債務償還能力1319は、貸出明細情報データおよび3DM(1DM)入力データから算出された資産耐用年数比債務償還能力情報を格納する。
図9は、3DM(1DM)入力データ生成プログラム23の処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、抽出基準チェック処理において正式査定先および簡易査定先と判定された債務者の貸出明細を対象とする。3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、クライアントPC2の表示装置に案内画面を表示し、当該貸出明細について法的整理・取引停止処分の有無1305の入力を受け付け、入力された情報を3DM(1DM)入力データ14に登録する(ステップ401)。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、廃業・死亡・行方不明・第1回不渡りの有無1306の入力を受け付け、入力情報を3DM(1DM)入力データ14に登録する(ステップ402)。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、当該貸出明細について貸出明細DB12の条件緩和911を参照し、その情報を3DM(1DM)入力データ14の該当する条件緩和債権有無1307に登録する(ステップ403)。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、当該貸出明細について貸出明細DB12を参照し、延滞区分についての情報を3DM(1DM)入力データ14の延滞状況1308に登録する(ステップ404)。
次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、当該貸出明細について抽出基準チェックDB13の査定方法1104を参照し、査定方法を判定する(ステップ405)。査定方法が正式査定先以外(すなわち簡易査定先)の場合には、ここまでで現段階で1DM入力データはすべて3DM(1DM)入力データ14に格納されたため、3DM(1DM)入力データ14の査定方法1104に「簡易査定」を格納し、処理を終了する。正式査定先の場合には、3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、3DM(1DM)入力データ14の査定方法1104に「正式査定」を格納した後、当該債務者について財務情報DB11の実態財務金額203で、勘定科目「資本合計」を参照し、プラスの場合、「債務超過なし」、マイナスの場合、「債務超過あり」と判定し、判定した結果を3DM(1DM)入力データ14の債務超過有無1309に登録する(ステップ406)。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、財務情報DB11の実態財務金額203で、勘定科目「当期未処分利益」金額を参照し、プラスの場合、「繰越欠損なし」、マイナスの場合、「繰越欠損あり」と判定し、判定した結果を3DM(1DM)入力データ14の繰越欠損の有無1310に登録する(ステップ407)。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、財務情報DB11の実態財務金額203で、勘定科目「(うち当期利益)」金額を参照し、プラスの場合、「黒字」、マイナスの場合、「赤字」と判定し、判定した結果を3DM(1DM)入力データ14の黒字/赤字1311に登録する(ステップ408)。
次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、財務情報DB11の実態財務金額203で、勘定科目「資本合計」金額データと、勘定科目「当期利益」金額データを読み込み、「資本合計÷当期利益額」の計算式に基づき、債務超過解消期間(年)を算出し、算出結果を3DM(1DM)入力データ14の債務超過解消期間1312に格納する(ステップ409)。例えば図3がD工務店のデータを示しているとすれば、「資本合計金額=▲11,000」「当期利益額=1,000」のため、上記計算式に基づき、「債務超過解消期間(年)=11.0」が算出され、債務超過解消期間1312には「11.0」が格納される。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、財務情報DB11の実態財務金額203で、勘定科目「当期未処分利益額」金額データと、勘定科目「当期利益」金額データを読み込み、「当期未処分利益額÷当期利益額」の計算式に基づき、繰越欠損解消期間(年)を算出し、算出結果を3DM(1DM)入力データ14の繰越欠損解消期間1313に格納する(ステップ410)。例えばD工務店の場合、「当期未処分利益額▲22,000」「当期利益額1,000」のため、上記計算式に基づき、繰越欠損解消期間(年)=22.0が算出され、繰越欠損解消期間1313には「22.0」が格納される。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、財務情報DB11の実態財務金額203で、勘定科目「資産合計」金額データを読み込み、「資本合計÷資産合計×100」の計算式に基づき、債務超過比率(%)を算出し、算出結果を3DM(1DM)入力データ14の債務超過比率1314に格納する(ステップ411)。例えばD工務店の場合、「資本合計金額=▲11,000」「資産合計金額=100、000」のため、上記計算式に基づき、「債務超過比率=▲0.22」が算出され、債務超過比率1314には「0.22」が格納される。
次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、キャッシュフロー以外の返済財源1316の入力を受け付け、入力された情報を3DM(1DM)入力データ14に登録する(ステップ412)。キャッシュフロー以外の返済財源には、資産処分益、割引手形相当額、割引手形実行滞留現金、第三者提供金、短期回収確実な資産、返済原資と見込める預金等がある。例えばD工務店の場合、返済原資と見込める同社名義の定期預金が10,000(千円)あるとし、キャッシュフロー以外の返済財源1316には「10,000」が格納される。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、貸出金を取得原資とする固定資産の残存法定耐用年数の簿価ベースの加重平均の入力を受け付け、入力された簿価ベース加重平均1318を3DM(1DM)入力データ14に登録する(ステップ413)。例えばD工務店の場合、貸出金を取得原資とする固定資産の残存法定耐用年数の簿価ベースの加重平均を10年とし、簿価ベース加重平均額1318には「10」が格納される。
次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、財務情報DB11の実態財務金額203で、勘定科目「売掛金」「受取手形」「棚卸資産」「買掛金」「支払手形」の金額データを読み込み、「売掛金+受取手形+棚卸資産−(買掛金+支払手形)」算式に基づき、正常な運転資金額を算出し、算出結果を3DM(1DM)入力データ14の正常運転資金1315に格納する(ステップ414)。例えばD工務店の場合、「売掛金=10,000」「受取手形=10,000」「棚卸資産=10,000」「買掛金=10,000」「支払手形=10,000」であり、上記計算式に基づき、「正常運転資金=10,000」と算出され、正常運転資金1315には「10、000」が格納される。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、財務情報DB11の公表財務金額202および実態財務金額203で、勘定科目「(うち当期利益)」「減価償却費」の金額データを読み込み、「(うち当期利益)+減価償却費」算式に基づき、キャッシュフロー額を算出し、算出結果を3DM(1DM)入力データ14のキャッシュフロー額1317に格納する(ステップ415)。例えばD工務店の場合、「(うち当期利益)=1,000」であり、「減価償却費=4,000」であるとすると、上記計算式に基づき、「キャッシュフロー額=5,000」と算出され、キャッシュフロー額1317には「5、000」が格納される。次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、財務情報DB11の実態財務金額203における勘定科目「負債合計」、3DM(1DM)入力データ14の正常運転資金1315、キャッシュフロー以外の返済財源1316、キャッシュフロー額1317、簿価ベース加重平均額1318を読み込み、「(負債合計−正常運転資金−キャッシュフロー以外の返済財源)÷キャッシュフロー÷簿価ベース加重平均」算式に基づき、「資産耐用年数比債務償還期間」を算出し、算出結果を3DM(1DM)入力データ14の資産耐用年数比債務償還能力1319に格納する(ステップ416)。例えばD工務店の場合、「負債合計=60,000」「正常運転資金=10,000」「キャッシュフロー以外の返済財源=10,000」「キャッシュフロー=5,000」「簿価ベース加重平均=10」「簿価ベース加重平均=10」であることから、上記計算式に基づき「資産耐用年数比債務償還能力=0.8」と算出され、資産耐用年数比債務償還能力1319には「0.8」が格納される。
図10は、3DM債務者区分判定ルールの例を示す図である。本ルールは、債務者区分判定サーバ1の記憶装置に格納される。本ルールは、債務履行状況の判定、実態財務バランスの判定および資産耐用年数比債務償還能力に区分され、各々図示するような3DM(1DM)入力データ14のデータ項目に分けられており、これらの区分に設定される情報から3DM対応の債務者区分を判定できるように構成されている。−線が引かれた欄は該当しないことを示す。
図11は、1DM債務者区分判定ルールの例を示す図である。本ルールは、債務者区分判定サーバ1の記憶装置に格納される。本ルールは、債務履行状況についての3DM(1DM)入力データ14のデータから債務者区分を判定できるように構成されている。
図12は、債務者区分判定結果DB15のデータ構成を示す図である。債務者区分判定結果DB15の各レコードは、企業番号901、債務者名902、査定範囲2003、査定方法1104、実態財務査定結果2005、ネガティブチェック後査定結果2006、ポジティブチェック後査定結果2007および確定債務者区分2008の各データ項目を有する。
図13は、3DM(1DM)債務者区分判定プログラム24の処理の流れを示すフローチャートである。3DM(1DM)債務者区分判定プログラム24は、3DM(1DM)入力データ14の査定方法1104を参照し、当該債務者明細の査定方法を判定する(ステップ501)。当該債務者の査定方法が正式査定先の場合には、3DM(1DM)債務者区分判定プログラム24は、3DM(1DM)入力データ14の当該債務者のレコードをメモリに取り込む(ステップ502)。次に取り込んだ3DM入力データに3DM債務者区分判定ルールを適用して3DMによる債務者区分を判定し、その結果を債務者区分判定結果DB15の当該債務者明細の実態財務査定結果2005に登録する(ステップ503)。債務者区分判定結果DB15の査定方法1104には「正式査定」を格納する。
例えばD工務店の場合、法的整理・取引停止処分の有無1305は、「なし」に該当する。廃業・死亡・行方不明・第1回不渡りの有無1306は、「なし」に該当する。条件緩和債権の有無1307は、「なし」に該当する。延滞状況1308は、延滞が解消されたので「延滞なし、1ヶ月未満」に該当する。債務超過の有無1309は「あり」に該当する。繰越欠損の有無1310は、対象外とされる。黒字/赤字1311は「黒字」に該当する。債務超過解消期間1312は、算出結果が11.0のため、「2超」に該当する。繰越欠損解消期間1313は、対象外とされる。債務超過比率1314は、対象外とされる。資産耐用年数比債務償還能力1319は、算出結果が0.8のため「1以内」に該当する。よってD工務店の場合、3DM判定の結果、債務者区分識別番号が12となり、識別番号12に対応する債務者区分「要注意先」が実態財務債務者区分判定結果とされ、債務者区分判定結果DB15のD工務店明細上の実態財務査定結果2005に「要注意先」と格納される。
査定方法が簡易査定の場合には、3DM(1DM)債務者区分判定プログラム24は、3DM(1DM)入力データ14の当該債務者のレコードをメモリに取り込む(ステップ504)。次に取り込んだ1DM入力データに1DM債務者区分判定ルールを適用して1DMによる債務者区分を判定し、その結果を債務者区分判定結果DB15の当該債務者明細の実態財務査定結果2005に登録する(ステップ505)。債務者区分判定結果DB15の査定方法1104には「簡易査定」を格納する。
図14は、正式査定ネガティブチェック判定のための表示画面の1例である。対象債務者区分1601は、各チェック項目に対応する実態財務債務者区分判定結果を表示する。その他条件1602は、各チェック項目に対応するその他条件を表示する。チェック内容1603はチェック項目の内容を表示する。チェック項目1604は、ネガティブチェックの各項目を表示し、該当項目にはチェック入力を可能としている。内容説明1605は、チェック項目1604について、チェック入力した内容の補足説明を入力可能としている。債務者区分修正方法1606は、ネガティブチェック段階における債務者区分修正方法について、人手により判断し債務者区分を直接修正するのか(=3DM非適用)、予測財務を作成して3DMを再適用することにより債務者区分を修正するのか、その方法を表示する。3DM非適用の場合1607は、債務者区分を直接修正する場合の修正後債務者区分の候補を表示しており、人手により判断した債務者区分判定結果のチェック入力を可能としている。
図15は、簡易査定ネガティブチェック判定のための表示画面の1例である。対象債務者区分1701は、各チェック項目に対応する実態財務債務者区分判定結果を表示する。その他条件1702は、各チェック項目に対応するその他条件を表示する。チェック内容1703はチェック項目の内容を表示する。チェック項目1704は、ネガティブチェックの各項目を表示し、該当項目にはチェック入力を可能としている。内容説明1705は、チェック項目1704について、チェック入力した内容の補足説明を入力可能としている。債務者区分修正方法1706は、ネガティブチェック段階における債務者区分修正方法を表示する。1DM非適用の場合1707は、債務者区分を直接修正する場合の修正後債務者区分の候補を表示しており、人手により判断した債務者区分判定結果のチェック入力を可能としている。
図16は、ネガティブチェック判定の処理の流れを示すフローチャートである。ネガティブチェックプログラム26は、債務者区分判定結果DB15の査定方法1104を参照し、当該債務者の査定方法を判定する(ステップ601)。当該債務者の査定方法が正式査定先の場合には、ネガティブチェックプログラム26は、クライアントPC2に正式査定ネガティブチェック判定のための案内画面を表示し、各判定項目の入力を受け付ける(ステップ602)。ここで、判定項目には、図14のチェック項目1604および3DM非適用の場合の債務者区分である1607が含まれる。次にネガティブチェックプログラム26は、案内画面に入力された情報から3DMを適用するか否かを判定する(ステップ603)。3DM非適用の場合には、ステップ607へ行く。
3DMを適用する場合には、予測財務作成プログラム25は、当該債務者について予測実態財務作成データを作成する(ステップ604)。予測財務作成プログラム25は、クライアントPC2から入力された予測実態財務作成データを財務情報DB11の当該債務者の予測財務金額204の列に登録する。担当者は、実態財務データを作成したのと同様の方法で予測実態財務データを作成する。
次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、作成した予測財務データを基にして予測3DM入力データを生成する(ステップ605)。その処理手順は、すでに図9について説明した手順と同様である。次に3DM(1DM)債務者区分判定プログラム24は、作成した予測3DM入力データを基にして予測ネガティブ3DM債務者区分を判定する(ステップ606)。その処理手順は、すでに図13について説明した手順と同様である。次にネガティブチェックプログラム26は、ネガティブチェックにより判定された債務者区分を債務者区分判定結果DB15の当該債務者のネガティブチェック後査定結果2006に格納する(ステップ607)。ここで、判定された債務者区分は、ステップ602で入力された債務者区分(1607)およびステップ606で3DMにより判定された債務者区分の中から選択されたものである。なおこの選択には、最も下位の債務者区分を選択することが含まれる。
次にネガティブチェックプログラム26は、当該債務者明細上の実態財務査定結果2005とネガティブチェック後査定結果2006を比較し、ネガティブチェックによってランクダウンしたか否か判定する(ステップ608)。ランクダウンしていなかった場合には処理を終了する。ランクダウンした場合は、ネガティブチェック後査定結果2006が破綻懸念先以下か否か判定する(ステップ609)。破綻懸念先以下の場合には、ステップ101の実態財務作成へ戻り、これまでと同プロセスで、営業用動不動産の実態補正数値をベースにした精算バランスベースの債務者区分判定を行う。破綻懸念先より上のランクの場合には、最終債務者区分としてネガティブチェック後査定結果2006の結果を確定債務者区分2008に設定し(ステップ610)、処理を終了する。
当該債務者の査定方法が簡易査定の場合(ステップ601NO)には、ネガティブチェックプログラム26は、クライアントPC2に簡易査定ネガティブチェック判定のための案内画面を表示し、各判定項目の入力を受け付ける(ステップ611)。その後ステップ607へ行く。
図17は、正式査定ポジティブチェック判定のための表示画面の1例である。対象債務者区分1801は、各チェック項目に対応する実態財務に基づく債務者区分判定結果を表示する。その他条件1802は、各チェック項目に対応するその他条件を表示する。チェック内容1803はチェック項目の内容を表示する。チェック項目1804は、ポジティブチェックの各項目を表示し、該当項目にはチェック入力を可能としている。内容説明1805はチェック項目1804について、チェック入力した内容の補足説明を入力可能としている。債務者区分修正方法1806は、ポジティブチェック段階における債務者区分修正方法について、人手により判断し債務者区分を直接修正するのか(=3DM非適用)、予測財務を作成して3DMを再適用することにより債務者区分を修正するのか、その方法を表示する。3DM非適用の場合1807には、債務者区分を直接修正する場合の修正後債務者区分の候補を表示しており、人手により判断した債務者区分判定結果のチェック入力を可能としている。
図18は、簡易査定ポジティブチェック判定のための表示画面の1例である。対象債務者区分1901は、各チェック項目に対応する実態財務に基づく債務者区分判定結果を表示する。その他条件1902は、各チェック項目に対応するその他条件を表示する。チェック内容1903はチェック項目の内容を表示する。チェック項目1904は、ポジティブチェックの各項目を表示し、該当項目にはチェック入力を可能としている。内容説明1905はチェック項目1904について、チェック入力した内容の補足説明を入力可能としている。債務者区分修正方法1906は、ポジティブチェック段階における債務者区分修正方法を表示する。1DM非適用の場合1907は、債務者区分を直接修正する場合の修正後債務者区分の候補を表示しており、人手により判断した債務者区分判定結果のチェック入力を可能としている。
図19は、ポジティブチェック判定処理の流れを示すフローチャートである。ポジティブチェックプログラム27は、債務者区分判定結果DB15の査定方法1104を参照し、当該債務者の査定方法を判定する(ステップ701)。当該債務者の査定方法が正式査定先の場合には、ポジティブチェックプログラム27は、クライアントPC2に正式査定ポジティブチェック判定のための案内画面を表示し、各判定項目の入力を受け付ける(ステップ702)。ここで、判定項目には、図17のチェック項目1804および3DM非適用の場合の債務者区分である1807が含まれる。次にポジティブチェックプログラム27は、案内画面に入力された情報から3DMを適用するか否かを判定する(ステップ703)。3DM非適用の場合には、ステップ708へ行く。
3DMを適用する場合には、ポジティブチェックプログラム27は、財務情報DB11の当該債務者の予測財務金額204のデータの有無から予測財務データを作成済か否か判定する(ステップ704)。予測財務データを作成済の場合にはステップ707へ行く。予測財務データが未作成の場合には、予測財務作成プログラム25は、当該債務者について予測実態財務データを作成する(ステップ705)。予測財務作成プログラム25は、クライアントPC2から入力された予測実態財務作成データを財務情報DB11の当該債務者の予測財務金額204の列に登録する。担当者は、実態財務データを作成したのと同様の方法で予測実態財務データを作成する。
次に3DM(1DM)入力データ生成プログラム23は、作成した予測財務データを基にして予測3DM入力データを生成する(ステップ706)。その処理手順は、すでに図9について説明した手順と同様である。次に3DM(1DM)債務者区分判定プログラム24は、作成した予測3DM入力データを基にして予測ポジティブ3DM債務者区分を判定する(ステップ707)。その処理手順は、すでに図13について説明した手順と同様である。次にポジティブチェックプログラム27は、ポジティブチェックにより判定された債務者区分を債務者区分判定結果DB15の当該債務者のポジティブチェック後査定結果2007に格納する(ステップ708)。ここで、判定された債務者区分は、ステップ702で入力された債務者区分(1807)およびステップ706で3DMにより判定された債務者区分の中から選択されたものである。なおこの選択には、最も下位もしくは最も上位の債務者区分を選択することが含まれる。
次にポジティブチェックプログラム27は、登録したポジティブチェック後査定結果2007が破綻懸念先以下か否か判定する(ステップ709)。破綻懸念先以下の場合には、ステップ101の実態財務作成へ戻り、これまでと同プロセスで、営業用動不動産の実態補正数値をベースにした精算バランスベースの債務者区分判定を行う。破綻懸念先より上のランクの場合には、最終債務者区分としてポジティブチェック後査定結果2007の結果を確定債務者区分2008に設定し(ステップ710)、処理を終了する。
当該債務者の査定方法が簡易査定の場合(ステップ701NO)には、ポジティブチェックプログラム27は、クライアントPC2に簡易査定ポジティブチェック判定のための案内画面を表示し、各判定項目の入力を受け付ける(ステップ711)。その後ステップ708へ行く。
D工務店の場合、法的整理・取引停止処分の有無1305は、「なし」に該当する。廃業・死亡・行方不明・第1回不渡りの有無1306は、「なし」に該当する。条件緩和債権の有無1307は、「なし」に該当する。延滞状況1308は、延滞が解消されたので「延滞なし、1ヶ月未満」に該当する。債務超過の有無1309は「なし」に該当する。繰越欠損の有無1310は、「なし」に該当する。黒字/赤字1311は「黒字」に該当する。債務超過解消期間1312は対象外である。繰越欠損解消期間1313は対象外である。債務超過比率1314は対象外である。資産耐用年数比債務償還能力1319は、算出結果が0.4のため「1以内」に該当する。よって、D工務店の場合、ステップ707の予測ポジティブ3DM債務者区分判定の結果、債務者区分識別番号が1となり、識別番号1に対応する債務者区分「正常先」がポジティブチェック後債務者区分判定結果とされ、D工務店明細のポジティブチェック後査定結果2007に「正常先」と格納される。
実施形態の債務者区分判定システムの構成図である。 債務者区分判定処理の概略手順を示すフローチャートである。 財務情報DBの1例を示す図である。 貸出明細情報DBの1例を示す図である。 抽出基準チェック結果DBの1例を示す図である。 検査・考査結果DBの1例を示す図である。 抽出基準チェックの処理手順を示すフローチャートである。 3DM(1DM)入力データの1例を示す図である。 3DM(1DM)入力データ生成の処理手順を示すフローチャートである。 3DM債務者区分判定ルールの1例を示す図である。 1DM債務者区分判定ルールの1例を示す図である。 債務者区分判定結果DBの1例を示す図である。 実態財務に基づく債務者区分判定の処理手順を示すフローチャートである。 正式査定ネガティブチェック判定のための表示画面の1例を示す図である。 簡易査定ネガティブチェック判定のための表示画面の1例を示す図である。 ネガティブチェック判定の処理手順を示すフローチャートである。 正式査定ポジティブチェック判定のための表示画面の1例を示す図である。 簡易査定ポジティブチェック判定のための表示画面の1例を示す図である。 ポジティブチェック判定の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1:債務者区分判定サーバ、11:財務情報DB、12:貸出明細DB、13:抽出基準チェック結果DB、14:3DM(1DM)入力データ、15:債務者区分判定結果DB、16:検査・考査結果テーブル、21:実態財務作成プログラム、22:抽出基準チェックプログラム、23:3DM(1DM)入力データ生成プログラム、24:3DM(1DM)債務者区分判定プログラム、25:予測財務作成プログラム、26:ネガティブチェックプログラム、27:ポジティブチェックプログラム

Claims (8)

  1. 債務者についての実態財務データ及び予測財務データを格納する財務情報データベースと、債務者に対する貸出明細データを保持する貸出明細データベースと、債務者についての過去の査定情報を保持する検査・考査結果テーブルと、債務者の貸出明細ごとの抽出基準を格納する抽出基準チェック結果データベースとを含む記憶装置、及び、
    記貸出明細データベースに保持される前記貸出明細データに基づく延滞状況と、前記検査・考査結果テーブルに保持される前記過去の査定情報とに基づいて、債務者区分の更新の対象とする債務者を抽出し、
    前記抽出基準チェック結果データベースに格納される、抽出した前記債務者の抽出基準をクライアントPCに表示し、表示した前記抽出基準のチェックに応答して、チェックされた前記抽出基準を前記抽出基準チェック結果データベースに格納し、
    前記財務情報データベースに格納される前記実態財務データ、前記抽出基準チェック結果データベースに格納されるチェックされた前記抽出基準、及び前記貸出明細データベースに保持される前記貸出明細データから、前記債務者の、債務履行状況、実態財務バランス及び債務償還能力情報を含む3DM入力データを生成し、
    生成した前記3DM入力データに含まれる前記債務者の、前記債務履行状況、前記実態財務バランスおよび前記債務償還能力情報に基づいて前記債務者の債務者区分を判定
    前記債務者の債務者区分判定結果と共にチェック項目を前記クライアントPCに表示し、表示した前記チェック項目に対する入力に応答して、前記債務者の新たな債務者区分判定結果を取得し、前記債務者区分判定結果と前記新たな債務者区分判定結果とから、前記債務者の債務者区分判定結果を選択する、
    前記クライアントPCと前記記憶装置とに接続する債務者区分判定サーバを有することを特徴とする債務者区分判定システム。
  2. 請求項1において、
    前記債務者区分の更新の対象とする債務者の抽出は、当該債務者の延滞の有無または延滞の期間と、前回の債務者区分更新からの期間に基づくことを特徴とする債務者区分判定システム。
  3. 請求項1において、
    前記債務償還能力は、資産耐用年数比債務償還能力を示す情報であることを特徴とする債務者区分判定システム。
  4. 請求項1において、
    前記債務者の債務者区分の判定は、前記債務履行状況、前記実態財務バランス、及び前記債務償還能力情報の各々に対応する情報の組み合わせによるルールに基づくことを特徴とする債務者区分判定システム。
  5. 請求項1において、
    前記チェック項目は、前記財務情報データベースに格納された前記予測財務データに基づいてチェックされることを特徴とする債務者区分判定システム。
  6. 請求項において、
    前記債務者の新たな債務者区分判定結果を取得するための前記チェック項目は、ネガティブチェック項目とポジティブチェック項目とを含むことを特徴とする債務者区分判定システム。
  7. 請求項6において、
    前記チェック項目が前記ネガティブチェック項目のとき、前記債務者の債務者区分判定結果は、前記債務者区分判定結果と前記新たな債務者区分判定結果との下位の一方を選択することを特徴とする債務者区分判定システム。
  8. 請求項において、
    前記債務者区分判定結果より前記新たな債務者区分判定結果が下位のとき、前記債務者が破綻懸念先であるか否かを判定することを特徴とする債務者区分判定システム。
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