JP4325135B2 - Lighting device and projector - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明装置およびプロジェクタに関し、特に偏光変換効率に優れた照明装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報機器の発達はめざましく、解像度が高く、低消費電力でかつ薄型の表示装置の要求が高まり、研究開発が進められている。中でも液晶表示装置は液晶分子の配列を電気的に制御して、光学的特性を変化させることができ、上記のニーズに対応できる表示装置として期待されている。このような液晶表示装置の一形態として、液晶ライトバルブを用いた光学系からなる映像源から射出される画像を投写レンズを通してスクリーンに拡大投写するプロジェクタが知られている。
【0003】
プロジェクタは光変調手段として液晶ライトバルブを用いているが、特にTN(Twisted Nematic)型の液晶ライトバルブでは原理的に一方向の偏光のみを利用して表示を行うため、光源から射出される不定偏光光束のうちの約半分は表示に利用されない。そこで、不定偏光光束を一方向の偏光に揃えることにより通常は利用されない光を利用可能とし、光の利用効率を高める目的で偏光変換系を備えたプロジェクタ用の照明装置が、特開平8−304739号公報、特開平10−232430号公報などに開示されている。
【0004】
また、プロジェクタ用の照明装置において、メタルハライドランプ等の光源から射出される光束は一般に不均一な照度分布を持っているが、被照明領域、具体的には矩形状の液晶ライトバルブの表示面における照度分布を均一化するために、2枚のフライアイレンズ、もしくはロッド状導光体等からなる均一照明系を備えたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば上記の公報にも記載されているように、従来の照明装置においては、偏光変換系として偏光ビームスプリッタ(Polarized Beam Splitter,以下、PBSと略記する)アレイと有機フィルムからなる位相差板との組み合わせが使用される場合が大多数である。しかしながら、この系では高い偏光変換効率が得られる反面、PBSアレイの構造が複雑で高価であり、照明装置全体のコストが高くなるという問題があった。さらに、プロジェクタ用の照明装置では高輝度の光源が使用されるので、有機フィルムからなる位相差板では耐光性や耐熱性の面で問題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡単な構成で高い偏光変換効率が得られ、さらには耐光性や耐熱性に優れた照明装置を提供することを目的とする。また、上記の照明装置を備えたことにより高輝度で信頼性の高いプロジェクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の照明装置は、光源と、反射を利用して光源からの光束を複数の光束に分割して射出させる光束分割手段とを備えた照明装置であって、光束分割手段の射出側に、光源から光束分割手段に入射された光束のうちの一部の偏光を透過し、一部の偏光を反射する反射型偏光子が設けられ、光束分割手段の入射側に、反射型偏光子により反射された偏光を反射する反射ミラーが、光束分割手段の入射端面における光源からの光束の入射領域以外の領域に対応して設けられたことを特徴とする。
【0008】
上記本発明の照明装置においては、まず光源から射出された光は光束分割手段に入射され、複数の光束に分割されて光束分割手段から射出される。ここで言う「光束分割手段」とは、光源からのひとまとまりの入射光束を複数の光束に分割する機能を持つものであり、これにより生じる複数の光源像からの光束を光束分割手段の後段に配置された他の光学系で重畳することにより、被照明領域における照度分布を均一化する目的で用いられるものである。本発明では、光束分割手段の射出側に反射型偏光子が設けられているので、光束分割手段から反射型偏光子に光が入射されると、反射型偏光子の透過軸に一致する偏光方向の光が透過し、それ以外の光が反射される。反射型偏光子を透過した光は被照明領域の照明に寄与する一方、反射型偏光子で反射された光は光束分割手段の内部を逆方向(光束分割手段の入射端面側)に伝搬される。
【0009】
光束分割手段には光源から射出された光束を入射させる必要があるため、その入射端面には所定の入射領域(光透過領域)が設けられている。入射領域の形状は光源からの光束の断面形状に略一致しており、例えば円形状である。本発明の照明装置の場合、入射領域以外の領域に対応して反射ミラーが設けられているので、反射型偏光子で反射されて入射端面側に逆向きに戻ってきた偏光のうち、入射領域以外の領域に入射した偏光は反射ミラーにより反射され、再度光束分割手段の射出側へと伝搬される。このように、光束分割手段の射出側に反射型偏光子、入射側に反射ミラーが配置されたことによって、反射型偏光子で反射された偏光は光束分割手段の内部で反射を繰り返すことになるが、その反射の間、偏光方向は常に不変であるわけではなく、変化する。そして、その変化した偏光方向が反射型偏光子の透過軸と合致したとき、それまで反射を繰り返していた光は反射型偏光子を透過することができ、被照明領域へと達して照明に寄与することができる。
【0010】
本発明の照明装置によれば、このようなメカニズムによって最初に反射型偏光子を透過できなかった偏光方向の光もリサイクルが可能であり、一種類の偏光方向を有する光として照明に寄与させることができるため、従来の照明装置に比べて偏光変換効率を高めることができる。また、従来からある光束分割手段の射出側に反射型偏光子、入射側に反射ミラーを配置するだけで済むので、簡単な構成で偏光変換効率(不定偏光を特定の偏光に変換する効率)の高い照明装置を実現することができる。
【0011】
前記反射型偏光子の機能として、互いに直交する直線偏光のうちの一方を透過し、他方を反射するものを用いることができる。
その場合、反射型偏光子では例えばX偏光光束が透過し、Y偏光光束(X偏光光束とY偏光光束とは互いに偏光方向が直交する)が反射される。反射型偏光子で反射されたY偏光光束は入射側の反射ミラーとの間で反射を繰り返し、光束分割手段の内部を伝搬する間に偏光方向が変化し、その一部がX偏光光束に変換されて反射型偏光子を透過する。このようにして、偏光のリサイクルが可能であり、一種類の偏光方向を有する光として照明に寄与させることができるため、従来の照明装置に比べて偏光変換効率を高めることができる。
【0012】
直線偏光を利用する場合、構造複屈折型偏光子を用いることが望ましい。
「構造複屈折型偏光子」とは、屈折率が異なる2種類の媒質を光の波長よりも短い周期で交互にストライプ状に配置した格子部を有するものであり、ストライプに平行な偏光成分と垂直な偏光成分とで光が感じる屈折率が異なるために複屈折作用が生じ、偏光子として機能するものである。すなわち、図12に示すように、入射する光の波長よりも小さいピッチで、ストライプ状に配列された複数の媒質A101を具備した構造の構造複屈折体100において、隣接する媒質A101の間隙には、媒質A101と異なる屈折率を有する媒質B102が充填されていることが必要である。なお、媒質B102としては、固体、液体、気体を問わない。
【0013】
このような構造の構造複屈折体100においては、媒質A101の屈折率n1と媒質B102の屈折率n2が異なるため、構造複屈折体100に入射した光の偏光方向により有効屈折率が異なる。例えば、媒質A101の屈折率n1が媒質B102の屈折率n2よりも大きい場合には、各媒質A101の延在方向に対して略平行方向に振動する偏光Aについての有効屈折率が、各媒質A101の延在方向に対して略垂直方向に振動する偏光Bについての有効屈折率よりも大きくなる。
【0014】
媒質A、媒質Bが誘電体からなる場合、媒質A101の幅をa、媒質B102の幅をbとすると、構造複屈折体100に入射する光のうち、偏光Aについての有効屈折率Na、偏光Bについての有効屈折率Nbはそれぞれ下記の式(1)、(2)により表されることが知られている(例えば、M.Born and E.Wolf : Principles of Optics, 1st ed. (Pergamon Press, New York, 1959) p.705-708)。下記式(1)、(2)から分かるように、媒質A101の厚みaと媒質B102の厚みbの比により、有効屈折率をn1〜n2の範囲で変化させることができる。
【0015】
【数1】
【0016】
以上、構造複屈折体が光の偏光状態によって異なる光学的性質を示すことを述べた。ここで、媒質Aとして金属や半導体のような光反射体を用いる場合、誘電率を複素数として扱うことで、誘電体に対する有効屈折率を求める場合と同様に扱うことができる。但し、有効屈折率は複素数となる。Effective Medium Theory(例えば、Dominique Lemercier−lalanne:Journal of Modern Optics,1996,vol43,no.10,2063-2085)、より厳密にはRigorous Coupled-Wave Analysis(M.G.Moharam:J.Opt.Soc.Am.A,12(1995)1077 )を用いた数値計算により、媒質Aとして金属を用いた場合、偏光Aに対する構造複屈折体の有効屈折率の虚数部が大きな値となり、その結果、入射した偏光Aは構造複屈折体により反射されることが知られている。一方、偏光Bに対する有効屈折率の虚数部は小さい値となり、偏光Bは構造複屈折体を透過することが知られている。このように、2種類の媒質で、波長よりも小さい周期構造を形成することにより、構造複屈折体の周期構造が並ぶ方向と平行な方向に振動する偏光を透過させ、周期構造が並ぶ方向と直交する方向に振動する偏光を反射する作用を持たせることができる。
【0017】
上記の構造複屈折型偏光子は無機材料を用いて形成することができるため、有機フィルムからなる位相差板を用いた従来の偏光変換系に比べてはるかに耐光性や耐熱性に優れており、照明光の強度が高くても安定した偏光変換作用を実現することができる。
【0018】
以上、直線偏光を透過光と反射光とに分離する反射型偏光子について説明したが、円偏光を分離するものを用いてもよい。すなわち、反射型偏光子として、互いに逆回りの円偏光のうちの一方を透過し、他方を反射する機能を有するものを用いてもよい。ただしその場合、光束分割手段と反射型偏光子との間に1/4波長板を設けることが望ましい。
【0019】
光源からの光束がそのまま光束分割手段に入射された場合、その光束は不定偏光状態となっている。よって、光束分割手段から射出された不定偏光光束が1/4波長板を透過すると、L円偏光光束とR円偏光光束とに分離される(L円偏光光束とR円偏光光束とは互いに回転方向が逆)。そして、反射型偏光子では、例えばL円偏光光束が透過し、R円偏光光束が反射される。上で説明した直線偏光の場合と同様、反射型偏光子で反射されたR円偏光光束は入射側の反射ミラーとの間で反射を繰り返し、1/4波長板を透過したり、光束分割手段の内部を伝搬したりする間に偏光方向が変化し、その一部がL円偏光光束となって反射型偏光子を透過する。円偏光の場合も直線偏光の場合と同様のメカニズムによって、偏光のリサイクルが可能であり、一種類の偏光方向を有する光として照明に寄与させることができるため、従来の照明装置に比べて偏光変換効率を高めることができる。
【0020】
上記円偏光を利用する構成の場合、反射型偏光子の射出側にさらに1/4波長板を設けることが望ましい。
この構成によれば、円偏光光束として反射型偏光子から射出された光が1/4波長板を透過することによって直線偏光に変換されるので、この照明装置を適用するプロジェクタの構成を直線偏光を射出する照明装置の場合と共通にすることができる。
【0021】
前記光束分割手段の具体的構成としては、棒状の導光体、もしくは内面が反射面とされた管状の導光体、いわゆるロッドレンズを用いることができる。その場合、ロッドレンズの形状としては、射出端面は被照明領域と光学的に共役である(相似形である)必要があるが、入射端面と射出端面とは必ずしも相似形である必要はない。また、入射側から射出側に向けて同一の径を有するものであってもよいが、先細りの形状や先拡がりの形状としてもよい。
先細りの形状や先拡がりの形状とした場合、ロッドレンズへの光の入射角に対して射出角を変化させることができる。それぞれの効果については後述する。
【0022】
前記光束分割手段の入射端面においては、入射領域の形状を円形とし、円形の入射領域の外側の領域に前記反射ミラーを設けることが望ましい。
通常、光源から射出される光束の強度分布は光軸方向から見て円形となるので、それに合わせて光束分割手段の入射領域の形状も円形とするのが最も損失の少ない効率の良い方法である。ここで、被照明領域が矩形の液晶ライトバルブであれば、光束分割手段の射出端面も矩形となり、さらに入射端面も射出端面と相似形にして矩形とした場合、矩形の入射端面の内部に円形の入射領域が配置されるので、その周辺に反射ミラーを設ける構成とすればよい。
【0023】
特に光束分割手段の入射端面および射出端面の形状をともに矩形状とした場合、射出端面よりも入射端面の方がより細長の矩形状とすることが望ましい。
例えば射出端面が正方形に近い形状であったとしても、入射端面をより細長の長方形状とすれば、入射領域の面積に対して反射ミラーの設置領域の面積が大きく取れるので、偏光のリサイクル率を向上することができる。
【0024】
光束分割手段の入射端面内の入射領域の配置については、入射端面の中心に入射領域の中心を合わせる場合の他に、入射端面の中心に対して入射領域の中心を偏心させてもよく、光束分割手段に入射する光束の光軸(光源の光軸)と反射型偏光子の入射端面とが垂直以外の角度をなすようにしてもよい。このような構成は、例えば、光束分割手段の略中心を通るシステム光軸に対して光源の光軸を傾けることで、あるいは、光源の光軸をシステム光軸に対して平行にシフトさせるとともに、光束分割手段の入射端面をシステム光軸に対して垂直以外の角度をなすように傾けて配置するなどすることで実現することができる。特に後者の構成では、光源の光軸とシステム光軸とが平行になるため、光学系を小型化しやすいというメリットがある。
この構成によれば、反射型偏光子からの反射光が、光束分割手段の入射側に設置された反射ミラーで反射される割合が高くなるため、高い偏光変換効率を実現することができる。これについても後で詳述する。
【0025】
本発明のプロジェクタは、上記本発明の照明装置と、この照明装置から射出される光を変調する光変調手段と、光変調手段により変調された光を投写する投写手段とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、高い偏光変換効率と耐久性を有する照明装置を備えたことにより、高輝度で信頼性の高いプロジェクタを実現することができる。
【0026】
特に、前記光変調手段が液晶ライトバルブである場合、照明装置の光束分割手段から射出される照明光束の照明角が拡がる方向と液晶ライトバルブの視野角が広い方向とを一致させることが望ましい。
この構成によれば、高いコントラストを得ることができ、表示品位の高いプロジェクタを実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図3を参照して説明する。
図1は本実施の形態の照明装置の概略構成図である。図1中符号2は光源、3は反射ミラー、4はロッドレンズ(光束分割手段)、5は反射型偏光子、6はリレー系、7は液晶ライトバルブ(被照明領域)、である。
【0028】
本実施の形態の照明装置1は、図1に示すように、メタルハライドランプ等のランプ8とリフレクタ9とを備えた光源2と、ロッドレンズ4と、3枚のレンズ10,11,12を備えたリレー系6とから概略構成されている。
【0029】
ロッドレンズ4としては、透明な棒状の導光体(例えばガラス棒)、もしくは内面が反射面とされた管状の導光体(例えば、複数の反射ミラーを内側に向けて管状に配置した万華鏡)などが用いられる。本実施の形態の場合、ロッドレンズ4の形状としては、入射側から射出側に向けて断面が同一寸法の四角柱状の導光体が用いられている。入射端面および射出端面の形状は、図1の下側に示すように、被照明領域、すなわち液晶ライトバルブ7と相似形であり、例えば縦横比が3:4の長方形となっている。本実施の形態では入射端面と射出端面の形状がともに液晶ライトバルブ7と相似形であるが、入射端面に関しては必ずしも相似形である必要はない。ロッドレンズ4は、光源2からの入射光を複数の光束に分割する機能を有しており、これにより生じる複数の光源像からの光束をリレー系6などの光伝達手段によって被照明領域で重畳させることにより、液晶ライトバルブ7における照度分布を均一化している。
【0030】
ロッドレンズ4の入射端面には、中央に円形の開口部3a(光入射領域)を有する反射ミラー3が反射面をロッドレンズ4の内側に向けて設置されている。この反射ミラー3の具体的な設置の形態としては、ロッドレンズ4が管状の導光体であれば、例えば中央に開口部を有するミラーをロッドレンズの端部に嵌め込んでもよいし、ロッドレンズ4が棒状の導光体であれば、例えば中央部に光透過部が形成されるようにパターニングされた環状の誘電体ミラーをロッドレンズの端面に直接形成してもよい。いずれにしても、光源2からの光束が入射される光入射領域を除く領域に反射ミラー3が設けられていさえすればよい。また、光源2からの光入射領域の構成は開口部に限らず、例えば光透過性の部材で塞がれた構成であってもよい。
【0031】
ロッドレンズ4の射出端面には、反射型偏光子5が設置されている。本実施の形態の場合、この反射型偏光子5として、図3に示すような、不定偏光を互いに直交する2種類の直線偏光に分離する構造複屈折型の反射型偏光子が用いられている。この反射型偏光子5は、図3に示すように、アルミニウムなどの光反射性を有する金属からなる多数のリブ14が入射光の波長よりも小さいピッチでガラス基板15上に形成されたものである。すなわち、この反射型偏光子5は、異なる屈折率を有するAlリブ14と空気とが入射光の波長よりも小さいピッチで交互にストライプ状に配置されたことで複屈折作用を生じ、偏光子として機能する。この構成により、Alリブ14が形成された側の面に不定偏光が入射されると、Alリブ14の延在方向に平行な方向に振動するS偏光が反射され、Alリブ14の延在方向に垂直な方向(Alリブが配列する方向)に振動するP偏光が透過する。
【0032】
なお、この反射型偏光子5の方向に関しては、偏光分離の効率を重視してAlリブ14が形成された側の面(入射面)がロッドレンズ4の内側を向くように設置することが望ましい。ただし、管状の導光体ではなく内部が詰まった棒状のロッドレンズと組み合わせて使用する場合には、ロッドレンズの射出端面とAlリブ14との間にごく僅かな隙間が存在するような状態で両者を配置することが望ましい。あるいは、Alリブ14が形成された側の面(入射面)が液晶ライトバルブ7(被照明領域)の側を向くように、反射型偏光子5を設置することもできる。その場合には、偏光分離の効率が若干低下する可能性があるが、ロッドレンズに密着させて設置できるため、設置しやすいとともに、内部が詰まった棒状のロッドレンズと組み合わせて使用する場合には、ロッドレンズの射出端面と反射型偏光子5のAlリブ14が存在しない側の面とを密着させて光学的に一体化できるため、界面で生じやすい光損失を低減できるメリットがある。
【0033】
また本実施の形態の場合、リレー系6として3つのレンズ10,11,12が用いられ、最もロッドレンズ4寄りのレンズ10が、反射型偏光子5に密着するように設置されているが、リレー系6に用いられるレンズの数やレンズの位置についてはこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0034】
次に、上記構成の照明装置1の作用について図2を参照して説明する。
光源2から射出された光束は、図2に示すように、反射ミラー3の開口部3aを通してロッドレンズ4の内部に入射され、射出側に配置された反射型偏光子5に向けて伝搬される。この時点では光束は不定偏光であるが、反射型偏光子5に光が入射されると、偏光方向によって偏光分離され、図3に示したように、反射型偏光子5のAlリブ14の延在方向に垂直な方向(透過軸方向)のP偏光が透過し、Alリブ14の延在方向に平行な方向のS偏光が反射される。反射型偏光子5を透過したP偏光はリレー系6を経て液晶ライトバルブ7の照明に寄与する一方、反射型偏光子5で反射されたS偏光はロッドレンズ4の内部を逆方向(入射端面側)に伝搬される。
【0035】
反射型偏光子5で反射されたS偏光は、その後ロッドレンズ4の入射端面に到達するが、開口部3a以外の領域に反射ミラー3が配置されているため、この反射ミラー3で反射され、再度ロッドレンズ4の射出側へと伝搬される。このように、ロッドレンズ4の射出側に反射型偏光子5、入射側に反射ミラー3が配置されたことによって、反射型偏光子5を透過しないS偏光はロッドレンズ4の入射側と射出側を行き来することになるが、S偏光は常にこの偏光方向を維持しているわけではなく、ロッドレンズ4の内面で反射するときに偏光方向が回転して一部はP偏光に変換される。そして、P偏光の状態で反射型偏光子5に到達すると反射型偏光子5を透過することができ、液晶ライトバルブ7の照明に寄与することができる。
【0036】
本実施の形態の照明装置1によれば、このようなメカニズムによって最初に反射型偏光子5を透過できなかった偏光もリサイクルが可能であり、照明に寄与させることができるため、従来の照明装置に比べて偏光としての利用効率を高められ、明るい照明装置を実現することができる。また、従来から均一照明系として用いられているロッドレンズ4の射出側に反射型偏光子5、入射側に反射ミラー3を配置するだけで済むので、簡単な構成で偏光変換効率(不定偏光を特定の偏光に変換する効率)の高い照明装置を実現することができる。
【0037】
また、上記の構造複屈折型の反射型偏光子5はガラス基板、アルミニウムなどの無機材料を用いて形成することができるため、有機フィルムからなる位相差板を用いた従来の偏光変換系に比べてはるかに耐光性や耐熱性に優れており、照明光の強度が高くても安定した偏光変換作用を実現することができる。
【0038】
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態を、図4を参照して説明する。
本実施の形態の照明装置の基本構成は第1の実施の形態と同様であるが、第1の実施の形態が直線偏光を分離する反射型偏光子を用いたのに対して、本実施の形態では円偏光を分離する反射型偏光子を用いた点が異なっている。よって、本実施の形態では図4を用いてロッドレンズの周辺のみを説明し、光源やリレー系についての説明は省略する。
【0039】
本実施の形態の照明装置において、ロッドレンズ4の入射側の反射ミラー3の構成は第1の実施の形態と同様であるが、射出側の構成が異なっている。すなわち、図4に示すように、ロッドレンズ4の最も射出側に、互いに逆回りの円偏光のうちの一方(例えばL偏光)を透過し、他方(R偏光)を反射する機能を有する円偏光分離型の反射型偏光子17が設置されている。この種の反射型偏光子17としては、例えばコレステリック液晶を用いた偏光子を利用することができる。そして、反射型偏光子17よりも光源2側に第1の1/4波長板18が設置され、反射型偏光子17よりもリレー系6側に第2の1/4波長板19が設置されている。図4では、説明の都合上、第1の1/4波長板18、反射型偏光子17、第2の1/4波長板19を離間して描いているが、これらは特に離間させる必要はなく、密着させてもかまわない。
【0040】
本実施の形態の照明装置の作用について説明する。
光源2からの不定偏光光束がロッドレンズ4の内部に入射され、伝搬する点は第1の実施の形態と同様である。この不定偏光光束が第1の1/4波長板18を透過すると、互いに回転方向が逆のL円偏光光束とR円偏光光束とに分離される。具体的には、例えば、光源光に含まれる不定偏光光束のうち、図4において紙面に垂直な方向に振動する直線偏光がR円偏光光束に変換され、紙面に平行な方向に振動する直線偏光がL円偏光光束に変換されることによってこれら偏光が分離される。次に、反射型偏光子17では、例えばL円偏光光束が透過し、R円偏光光束が反射される。後は第1の実施の形態の直線偏光の場合と同様、反射型偏光子17で反射されたR円偏光光束は入射側の反射ミラー3との間で反射を繰り返し、ロッドレンズ4の内部で反射する間に偏光方向(回転方向)が逆回りに変化し、その一部がL円偏光光束となって反射型偏光子17を透過する。
【0041】
いずれにしても、ロッドレンズ4の射出側の反射型偏光子17を射出した時点では全てがL円偏光光束となっているので、この偏光を第2の1/4波長板19を透過させることによって、L円偏光光束が紙面に平行な方向に振動する直線偏光に変換される。なお、第2の1/4波長板19の光学軸の配置の仕方によっては、紙面に垂直な方向に振動する直線偏光に変換される。また、第2の1/4波長板19は必ずしもなくてもよいが、反射型偏光子17の後段に第2の1/4波長板19を挿入することによって円偏光が直線偏光に変換されるので、液晶ライトバルブ7を含むプロジェクタ側の構成を変えることなく、本実施の形態の照明装置を使用することができる。
【0042】
このように、本実施の形態の照明装置においても、最初に反射型偏光子17を透過できなかった偏光のリサイクルが可能であり、一種類の偏光方向を有する光として照明に寄与させることができるため、従来の照明装置に比べて偏光変換効率を高めることができる、という第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、円偏光を分離する反射型偏光子17としてコレステリック液晶による偏光子を用いたが、コレステリック液晶は光吸収性を持たないため、有機フィルムを用いた従来の装置に比べて耐光性や耐熱性を高めることができる。
【0043】
[第3の実施の形態]
以下、本発明の第3の実施の形態を、図5、図6を参照して説明する。
本実施の形態の照明装置の基本構成は第1、第2の実施の形態と同様であり、ロッドレンズの構成が異なるのみである。よって、本実施の形態では図5、図6を用いてロッドレンズの構成のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。
【0044】
上記実施の形態ではロッドレンズの断面形状は入射側から射出側まで一定のものとしたが、本実施の形態では、図5(a)のような入射側から射出側に向けて先細りのテーパ形状のロッドレンズ21、もしくは図5(b)のような入射側から射出側に向けて先拡がりの逆テーパ形状のロッドレンズ22が用いられる。これらロッドレンズ21,22の射出側に反射型偏光子5、入射側に反射ミラー3が設置されるのは第1、第2の実施の形態と同様である。反射型偏光子5としては直線偏光分離型、円偏光分離型のいずれを用いてもよい。
【0045】
図6(a)、(b)は、それぞれ図5(a)、(b)のロッドレンズ21,22の平面図である。図5(a)のような先細りのロッドレンズ21を用いた場合、図6(a)に示すように、ロッドレンズ21に入射された光が、ロッドレンズ21の反射面21aに対してより深い角度で入射し、反射するため、ロッドレンズ21への入射角θ1よりも射出角θ2は大きく拡がって射出される。これに対して、図5(b)のような先拡がりのロッドレンズ22を用いた場合、図6(b)に示すように、ロッドレンズ22に入射された光が、ロッドレンズ22の反射面22aに対してより浅い角度で入射し、反射するため、ロッドレンズ22への入射角θ1よりも射出角θ2は小さく絞られて射出される。なお、本実施の形態のロッドレンズ21,22は縦方向、横方向ともにテーパ形状、もしくは逆テーパ形状となっているので、平面視した場合に限らず、側面視した場合にも上記の作用を有している。
【0046】
このようなロッドレンズ21,22を本発明に適用した場合、それぞれ次のような効果が得られる。
図5(a)に示す先細りのロッドレンズ21を用いた場合、射出端面に対して入射端面の面積を広く取れるので、光源2からロッドレンズ21に入射する光束の断面積に対して反射ミラー3を設置する面積が相対的に大きくなり、偏光変換効率を向上させることができる。これに対して、図5(b)に示す先拡がりのロッドレンズ22を用いた場合、反射ミラー3の設置面積をあまり広く取れないが、上述したように、ロッドレンズ22から射出される光の射出角θ2を絞ることができるため、コントラスト特性が光の入射角依存性を有する液晶ライトバルブ7を用いてプロジェクタを構成した場合には、そのプロジェクタで表示される画像のコントラストを向上させることができる。その理由は、射出角θ2が小さいと液晶ライトバルブ7に対して小さな角度で入射する光が多くなり、コントラストの低下を防止できるからである。もちろん、ロッドレンズの形状は上記の2種類に限定されず、図5において、例えばxz平面とyz平面とで、各々異なるテーパ形状(含む逆テーパ形状)をなすロッドレンズを用いることもできる。
【0047】
[第4の実施の形態]
以下、本発明の第4の実施の形態を、図7を参照して説明する。
本実施の形態の照明装置の基本構成は第1〜第3の実施の形態と同様であり、ロッドレンズ入射側の反射ミラーの構成と光源2からロッドレンズへの光の入射の仕方が異なるのみである。よって、本実施の形態では図7を用いてロッドレンズおよび反射ミラーの構成のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。
【0048】
本実施の形態の場合、被照明領域、すなわち液晶ライトバルブとして第1〜第3の実施の形態よりも横長のもので縦横比が9:16のものを用いることを想定している。したがって、それに伴い、ロッドレンズ25の断面形状も縦横比が9:16の横長の形状となっている。そして、ロッドレンズ25の射出側の反射型偏光子5の構成は第1〜第3の実施の形態と同様でよいが、ロッドレンズ25の入射側の反射ミラー24の構成は第1〜第3の実施の形態と異なっている。すなわち、第1〜第3の実施の形態では円形の光入射領域3aの中心がロッドレンズ4の入射端面の中心に一致していたのに対し、本実施の形態では光入射領域24aの中心がロッドレンズ25の入射端面の中心から偏心し、ロッドレンズ25の断面形状の長手方向(図7の上側の図における右方向)にずれている。
【0049】
さらに第1〜第3の実施の形態の場合、光源2から射出される光束の光源光軸Lがシステム光軸Mに一致していたが、本実施の形態では、光源2からの光束の光源光軸Lが、光入射領域24aの中心が偏心した方向に傾いており、光源2からの光が光入射領域24aを透過するとロッドレンズ25の射出端面の略中心の位置で反射型偏光子5により反射され、再度反射ミラー24に到達する位置関係となっている。
【0050】
このように、光入射領域24aの中心をロッドレンズ25の入射端面の中心から偏心させ、光源2から射出される光束の光源光軸Lをシステム光軸Mから傾けたことによって、ロッドレンズ25内の光束が所定の角度を持って反射型偏光子5に入射されることになり、この光が反射ミラー24の面積の広い側に向けて反射される割合が多くなるので、反射ミラー24で反射される割合が大きくなり、偏光変換効率をより高めることができる。
【0051】
また、第3の実施の形態のように、テーパ形状のロッドレンズを使用することを考えれば、液晶ライトバルブが正方形に近い形状(例えば縦横比が3:4)であったときにロッドレンズの射出端面をその形状に合わせた上で、入射端面の形状のみを変えて入射端面をより横長にする(例えば縦横比が9:16)構成としてもよい。これにより、液晶ライトバルブが正方形に近い形状であっても偏光のリサイクル率を高めることができ、偏光変換効率を高めることができる。この場合でも、光入射領域の中心をロッドレンズの入射端面の中心から偏心させ、光源光軸Lをシステム光軸Mから傾ければ、上記と同様の効果を得ることができる。
【0052】
[第5の実施の形態]
以下、本発明の第5の実施の形態を、図8を参照して説明する。
本実施の形態の照明装置の基本構成は第1〜第3の実施の形態と同様であり、ロッドレンズ入射側の反射ミラーの構成と光源2からロッドレンズへの光の入射の仕方が異なるのみである。よって、本実施の形態では図8を用いてロッドレンズおよび反射ミラーの構成のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。
【0053】
本実施の形態も第4の実施の形態と同様、光入射領域29aの中心がロッドレンズ28の入射端面の中心から偏心し、図8における上方向にずれている。しかしながら、第4の実施の形態の場合、光源2から射出される光束の光源光軸Lをシステム光軸Mに対して傾けた構成であったのに対し、本実施の形態の場合、光源光軸Lをシステム光軸Mに対して平行にシフトさせた構成としている。さらに、ロッドレンズ28の入射端面がシステム光軸Mに対して垂直以外の角度をなすように傾けて配置されている。
【0054】
本実施の形態の場合、光源光軸Lとシステム光軸Mとが平行であるが、光源光軸Lに対してロッドレンズ28の入射端面が傾いているため、ロッドレンズ28に入射する光束が入射時に屈折し、所定の角度を持って反射型偏光子5に入射されることになり、この光が反射ミラー29の面積の広い側に向けて反射されるので、第4の実施の形態と同様、偏光変換効率をより高めることができる。さらに光源光軸Lとシステム光軸Mとが平行になるため、光学系を小型化しやすいというメリットもある。
【0055】
[第6の実施の形態]
以下、本発明の第6の実施の形態を、図9、図10を参照して説明する。
本実施の形態の照明装置の基本構成は第1〜第5の実施の形態と同様であり、ロッドレンズの構成が異なるのみである。よって、本実施の形態では図9、図10を用いてロッドレンズの構成、作用のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。
【0056】
第3の実施の形態のロッドレンズ21が縦方向、横方向ともに先細りのテーパ形状となっていたのに対し、本実施の形態のロッドレンズ27は、横方向(X方向)のみが先細りのテーパ形状となっており、縦方向(Y方向)には細くなっていない。この構成とした場合、第3の実施の形態の項で述べたように、ロッドレンズ27から射出される光の射出角θ2が横方向に拡がる一方、縦方向には拡がらないことになる。すなわち、このロッドレンズ27から射出される光の照明角分布は横長(X方向に長い)の楕円形状を示すことになる。
【0057】
ここで、被照明領域である液晶ライトバルブの視野角特性に着目すると、液晶ライトバルブの視野角特性は必ずしも対称性を示さず、例えば明視方向が6時あるいは12時であるTNモードの液晶ライトバルブでは、図10(b)に示すように、等コントラスト曲線が縦方向に狭く、横方向に拡がった特性を示すことが多い。液晶ライトバルブが図10(b)のような視野角特性を持っている場合、液晶ライトバルブを照明する光の照明角分布として図10(a)のような特性を持つものを用いると、コントラストの高い部分を利用することになり、高いコントラストを得ることができる。
【0058】
このような観点から、本実施の形態の照明装置をプロジェクタに適用した場合、図9に示したような横方向のみが先細りのテーパ形状となったロッドレンズ27を用いたことにより、高いコントラストを維持することができ、表示品位の高いプロジェクタを実現することができる。
【0059】
[プロジェクタ]
図11は、本発明の照明装置を備えたプロジェクタの一実施の形態を示す概略構成図である。図中、符号510は光源、530はロッドレンズ、531は反射ミラー、532は反射型偏光子、513,514はダイクロイックミラー(色光分離手段)、515,516,517は反射ミラー、522,523,524は液晶ライトバルブ(光変調手段)、525はクロスダイクロイックプリズム(色光合成手段)、521は導光光学系、526は投写レンズ(投写手段)を示している。
【0060】
照明装置540は光源510、ロッドレンズ530、反射ミラー531、反射型偏光子532から構成されている。光源510はメタルハライド等のランプ511とランプの光を反射するリフレクタ512とからなる。また、光源光の照度分布を均一化させるための均一照明系として、ロッドレンズ530が用いられており、ロッドレンズ530の射出端面に反射型偏光子532が、入射端面には光源510からの光束が入射する円形状の開口部を備えた反射ミラー531が設置されている。ロッドレンズ530の射出側には集光レンズ535が、また、ダイクロイックミラー513,514の前後にはリレーレンズ536,537が、さらに、液晶ライトバルブの入射側および導光光学系521の入射側には平行化レンズ518R,518Gと集光レンズ518Bが各々配置されており、これらのレンズは、先に第1の実施の形態で説明したリレー系6と同様の機能を担っている。
【0061】
青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー513は、光源510からの光束のうちの赤色光LRを透過させるとともに、青色光LBと緑色光LGとを反射させる。透過した赤色光LRは反射ミラー517で反射されて赤色光用液晶ライトバルブ522に入射する。一方、ダイクロイックミラー513で反射した色光のうち、緑色光LGは緑色光反射用のダイクロイックミラー514によって反射し、緑色光用液晶ライトバルブ523に入射する。一方、青色光LBは第2のダイクロイックミラー514も透過し、集光レンズ518B、2つの反射ミラー515,516、リレーレンズ519および平行化レンズ520を経て、青色光用液晶ライトバルブ524に入射する。導光光学系521は集光レンズ518Bと平行化レンズ520間の光学的距離を補正し、青色光路の長さを他の色光のそれと合わせることで、照明ムラの発生を低減する機能を担っている。
【0062】
各液晶ライトバルブ522,523,524によって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム525に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されてカラー画像を表す光が形成される。合成された光は投写光学系である投写レンズ526により投写スクリーン527上に投写され、拡大された画像が表示される。
【0063】
プロジェクタには高輝度の光源が用いられることが多く、従来、耐光性や耐熱性の面で問題があったが、この構成によれば、高い偏光変換効率と耐久性を有する照明装置を備えたことにより、高輝度で信頼性の高いプロジェクタを実現することができる。
【0064】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施の形態では照明装置の構成として、導光光学系521を備えたものを例示したが、この導光光学系521は照明装置としては必須の構成要素ではなく、なくてもよい。また、ロッドレンズの入射端面および射出端面の形状、反射型偏光子や反射ミラーの構成等に関する具体的に記載についても上記実施の形態に限ることなく、適宜設計変更が可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、反射型偏光子を透過できない偏光のリサイクルが可能であり、照明に寄与させることができるため、従来の照明装置に比べて偏光の利用効率を高められ、明るい照明装置を実現することができる。また、従来から均一照明系として用いられている光束分割手段の射出側に反射型偏光子、入射側に反射ミラーを配置するだけで済むので、簡単な構成で偏光変換効率の高い照明装置を実現することができる。また、特に構造複屈折型の反射型偏光子は無機材料を用いて形成することができるため、有機フィルムからなる位相差板を用いた従来の偏光変換系に比べて耐光性や耐熱性にはるかに優れ、安定した偏光変換作用を実現することができる。そして、このような照明装置を備えたことにより、高輝度で信頼性の高いプロジェクタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の照明装置を示す概略構成図である。
【図2】 同、照明装置のロッドレンズ内での偏光変換作用を説明するための図である。
【図3】 同、照明装置に用いる構造複屈折型の反射型偏光子の構成を示す斜視図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態の照明装置のロッドレンズ射出側の構成を示す概略構成図である。
【図5】 (a)、(b)ともに本発明の第3の実施形態の照明装置のロッドレンズの構成を示す斜視図である。
【図6】 図5の(a)、(b)のロッドレンズの作用を説明するための図である。
【図7】 本発明の第4の実施形態の照明装置のロッドレンズの構成を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第5の実施形態の照明装置のロッドレンズの構成を示す斜視図である。
【図9】 本発明の第6の実施形態の照明装置のロッドレンズの構成を示す斜視図である。
【図10】 (a)同、ロッドレンズから射出される光の照明角分布、(b)液晶ライトバルブの視野角特性をそれぞれ示す図である。
【図11】 本発明のプロジェクタの一例を示す概略構成図である。
【図12】 構造複屈折型偏光子の原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1,540 照明装置
2,510 光源
3,24,29,531 反射ミラー
3a,24a 開口部(光入射領域)
4,21,22,25,27,28,530 ロッドレンズ(光束分割手段)
5,17,532 反射型偏光子
7,522,523,524 液晶ライトバルブ(被照明領域、光変調手段)
18 第1の1/4波長板
19 第2の1/4波長板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an illuminating device and a projector, and more particularly to a configuration of an illuminating device having excellent polarization conversion efficiency.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the development of information devices has been remarkable, and the demand for high-resolution, low power consumption and thin display devices has been increasing, and research and development have been promoted. Among them, the liquid crystal display device is expected as a display device that can electrically control the alignment of liquid crystal molecules to change the optical characteristics and can meet the above-mentioned needs. As one form of such a liquid crystal display device, there is known a projector that enlarges and projects an image emitted from a video source including an optical system using a liquid crystal light valve onto a screen through a projection lens.
[0003]
The projector uses a liquid crystal light valve as a light modulation means. In particular, a TN (Twisted Nematic) type liquid crystal light valve performs display using only polarized light in one direction in principle. About half of the polarized light beam is not used for display. Accordingly, an illumination device for a projector provided with a polarization conversion system for the purpose of making it possible to use light that is not normally used by aligning an indefinitely polarized light beam with polarized light in one direction and improving the light utilization efficiency is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-304739. And JP-A-10-232430.
[0004]
Further, in a projector lighting device, a light beam emitted from a light source such as a metal halide lamp generally has a non-uniform illuminance distribution. However, in a lighting area, specifically, a display surface of a rectangular liquid crystal light valve. In order to make the illuminance distribution uniform, one having a uniform illumination system including two fly-eye lenses or a rod-shaped light guide is known.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
For example, as described in the above publication, in a conventional illumination device, a polarization beam splitter (Polarized Beam Splitter, hereinafter abbreviated as PBS) array and an organic film retardation plate are used as a polarization conversion system. In most cases, combinations are used. However, while this system can obtain high polarization conversion efficiency, there is a problem that the structure of the PBS array is complicated and expensive, and the cost of the entire illumination device increases. Furthermore, since a high-luminance light source is used in a projector illumination device, a retardation plate made of an organic film has a problem in terms of light resistance and heat resistance.
[0006]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and has an object to provide a lighting device that can obtain high polarization conversion efficiency with a simple configuration and is excellent in light resistance and heat resistance. To do. It is another object of the present invention to provide a projector with high brightness and high reliability by including the above-described illumination device.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an illuminating device of the present invention is an illuminating device including a light source and a light beam dividing unit that divides a light beam from the light source into a plurality of light beams by using reflection. , Luminous flux Transmits a part of the polarized light beam incident on the light beam splitting means from the light source and reflects a part of the polarized light on the exit side of the splitting means. Reflective polarizer is provided The reflecting mirror for reflecting the polarized light reflected by the reflective polarizer is provided on the incident side of the light beam splitting means corresponding to the area other than the light incident area from the light source on the incident end face of the light beam splitting means. It is characterized by.
[0008]
In the illuminating device of the present invention described above, the light emitted from the light source is first incident on the light beam dividing means, divided into a plurality of light beams and emitted from the light beam dividing means. The “beam splitting means” here has a function of splitting a group of incident light fluxes from the light source into a plurality of light fluxes, and the resulting light fluxes from the plurality of light source images are provided in the subsequent stage of the light flux splitting means. It is used for the purpose of making the illuminance distribution uniform in the illuminated area by superimposing with another arranged optical system. In the present invention, since the reflective polarizer is provided on the exit side of the light beam splitting means, when light enters the reflective polarizer from the light beam splitting means, the polarization direction coincides with the transmission axis of the reflective polarizer. Light is transmitted and other light is reflected. The light that has passed through the reflective polarizer contributes to the illumination of the illuminated area, while the light reflected by the reflective polarizer is propagated in the light beam splitting means in the reverse direction (on the incident end face side of the light beam splitting means). .
[0009]
Since the light beam emitted from the light source needs to be incident on the light beam splitting means, a predetermined incident area (light transmission area) is provided on the incident end face. The shape of the incident region substantially matches the cross-sectional shape of the light beam from the light source, and is, for example, a circular shape. In the case of the illumination device of the present invention, since the reflecting mirror is provided corresponding to the region other than the incident region, the incident region out of the polarized light reflected by the reflective polarizer and returning to the incident end surface side in the reverse direction. Polarized light that has entered the other region is reflected by the reflecting mirror and propagates again to the exit side of the beam splitting means. As described above, since the reflective polarizer is arranged on the exit side of the light beam splitting means and the reflection mirror is arranged on the incident side, the polarized light reflected by the reflective polarizer is repeatedly reflected inside the light beam splitting means. However, during the reflection, the polarization direction is not always unchanged, but changes. When the changed polarization direction matches the transmission axis of the reflective polarizer, the light that has been reflected until then can pass through the reflective polarizer and reach the illuminated area, contributing to illumination. can do.
[0010]
According to the illuminating device of the present invention, it is possible to recycle light having a polarization direction that could not be transmitted through the reflective polarizer first by such a mechanism, and to contribute to illumination as light having one kind of polarization direction. Therefore, the polarization conversion efficiency can be increased as compared with the conventional illumination device. Moreover, since only a reflective polarizer is required on the exit side of the conventional beam splitting means and a reflection mirror is required on the incident side, polarization conversion efficiency (efficiency for converting indefinite polarization into specific polarization) can be achieved with a simple configuration. A high illumination device can be realized.
[0011]
As the function of the reflective polarizer, one that transmits one of linearly polarized light orthogonal to each other and reflects the other can be used.
In this case, for example, an X-polarized light beam is transmitted through the reflective polarizer, and a Y-polarized light beam (the polarization directions of the X-polarized light beam and the Y-polarized light beam are orthogonal to each other) is reflected. The Y-polarized light beam reflected by the reflective polarizer is repeatedly reflected from the reflection mirror on the incident side, the polarization direction changes while propagating inside the light beam splitting means, and part of it is converted to an X-polarized light beam. And transmitted through the reflective polarizer. In this manner, polarized light can be recycled and can be contributed to illumination as light having one kind of polarization direction. Therefore, the polarization conversion efficiency can be increased as compared with a conventional illumination device.
[0012]
When linearly polarized light is used, it is desirable to use a structural birefringent polarizer.
A “structurally birefringent polarizer” has a grating portion in which two types of media having different refractive indexes are alternately arranged in a stripe pattern with a period shorter than the wavelength of light. Since the refractive index perceived by light is different from that of the vertical polarization component, a birefringence action occurs and functions as a polarizer. That is, as shown in FIG. 12, in the structure
[0013]
In the structural
[0014]
In the case where the medium A and the medium B are made of a dielectric, assuming that the width of the medium A101 is a and the width of the medium B102 is b, of the light incident on the structural
[0015]
[Expression 1]
[0016]
As described above, it has been described that the structural birefringent body exhibits different optical properties depending on the polarization state of light. Here, when a light reflector such as a metal or a semiconductor is used as the medium A, the dielectric constant is handled as a complex number, so that it can be handled in the same manner as when the effective refractive index for the dielectric is obtained. However, the effective refractive index is a complex number. Effective Medium Theory (eg, Dominique Lemercier-lalanne: Journal of Modern Optics, 1996, vol 43, no. 10, 2063-2085), more strictly Rigorous Coupled-Wave Analysis (MGMoharam: J. Opt. Soc. Am. A , 12 (1995) 1077), when a metal is used as the medium A, the imaginary part of the effective refractive index of the structural birefringent body with respect to the polarized light A becomes a large value. As a result, the incident polarized light A is It is known to be reflected by a structural birefringent body. On the other hand, it is known that the imaginary part of the effective refractive index for the polarized light B has a small value, and the polarized light B is transmitted through the structural birefringent body. In this way, by forming a periodic structure having a wavelength smaller than the wavelength with two types of media, the polarized light oscillating in a direction parallel to the direction in which the periodic structures of the structural birefringence are arranged is transmitted, An action of reflecting polarized light oscillating in an orthogonal direction can be provided.
[0017]
Since the above-mentioned structural birefringent polarizer can be formed using an inorganic material, it has far superior light resistance and heat resistance compared to conventional polarization conversion systems using retardation films made of organic films. Even when the intensity of illumination light is high, a stable polarization conversion action can be realized.
[0018]
The reflective polarizer that separates linearly polarized light into transmitted light and reflected light has been described above. However, a polarizer that separates circularly polarized light may be used. That is, as the reflective polarizer, one having a function of transmitting one of circularly polarized light in the opposite directions and reflecting the other may be used. In that case, however, it is desirable to provide a quarter-wave plate between the beam splitting means and the reflective polarizer.
[0019]
When the light beam from the light source is directly incident on the light beam splitting means, the light beam is in an indefinite polarization state. Therefore, when the indefinitely polarized light beam emitted from the light beam splitting means passes through the quarter wavelength plate, it is separated into an L circularly polarized light beam and an R circularly polarized light beam (the L circularly polarized light beam and the R circularly polarized light beam rotate with each other). Reverse direction). In the reflective polarizer, for example, an L circularly polarized light beam is transmitted and an R circularly polarized light beam is reflected. As in the case of the linearly polarized light described above, the R circularly polarized light beam reflected by the reflective polarizer repeats reflection with the incident-side reflection mirror, passes through the quarter-wave plate, or splits the light beam. The direction of polarization changes while propagating through the light, and part of the light becomes an L circularly polarized light beam that passes through the reflective polarizer. In the case of circularly polarized light, polarized light can be recycled by the same mechanism as in the case of linearly polarized light, and can be contributed to illumination as light having one kind of polarization direction. Efficiency can be increased.
[0020]
In the case of the configuration using the circularly polarized light, it is desirable to further provide a quarter wavelength plate on the exit side of the reflective polarizer.
According to this configuration, the light emitted from the reflective polarizer as a circularly polarized light beam is converted to linearly polarized light by transmitting through the quarter-wave plate. Therefore, the configuration of the projector to which this illumination device is applied is linearly polarized light. It can be made common to the case of a lighting device that emits light.
[0021]
As a specific configuration of the light beam splitting means, a rod-shaped light guide or a tubular light guide whose inner surface is a reflection surface, a so-called rod lens can be used. In this case, as the shape of the rod lens, the exit end surface needs to be optically conjugate (similar) to the illuminated area, but the entrance end surface and the exit end surface do not necessarily have to be similar. Further, they may have the same diameter from the incident side toward the emission side, but may have a tapered shape or a widened shape.
When the shape is tapered or widened, the exit angle can be changed with respect to the incident angle of light to the rod lens. Each effect will be described later.
[0022]
On the incident end face of the light beam splitting means, it is desirable that the shape of the incident region is circular, and the reflection mirror is provided in a region outside the circular incident region.
Normally, the intensity distribution of the light beam emitted from the light source is circular when viewed from the optical axis direction, and accordingly the shape of the incident region of the light beam splitting means is also circular, which is an efficient method with the least loss. . Here, if the illuminated area is a rectangular liquid crystal light valve, the exit end face of the light beam splitting means is also rectangular, and if the entrance end face has a rectangular shape similar to the exit end face, the inside of the rectangular entrance end face is circular. In this case, a reflection mirror may be provided around the incident area.
[0023]
In particular, when the shapes of the incident end face and the exit end face of the light beam splitting means are both rectangular, it is desirable that the entrance end face be a narrower rectangular shape than the exit end face.
For example, even if the exit end face has a shape close to a square, if the entrance end face is made into a more elongated rectangle, the area of the installation area of the reflection mirror can be made larger than the area of the entrance area. Can be improved.
[0024]
Regarding the arrangement of the incident area in the incident end face of the beam splitting means, in addition to the case where the center of the incident area is aligned with the center of the incident end face, the center of the incident area may be decentered with respect to the center of the incident end face. The optical axis of the light beam incident on the dividing means (the optical axis of the light source) and the incident end face of the reflective polarizer may form an angle other than perpendicular. Such a configuration is, for example, by tilting the optical axis of the light source with respect to the system optical axis passing through the approximate center of the beam splitting means, or shifting the optical axis of the light source parallel to the system optical axis, This can be realized by, for example, arranging the incident end face of the light beam splitting unit so as to form an angle other than perpendicular to the system optical axis. In particular, the latter configuration has an advantage that the optical system can be easily miniaturized because the optical axis of the light source and the system optical axis are parallel to each other.
According to this configuration, the ratio that the reflected light from the reflective polarizer is reflected by the reflection mirror installed on the incident side of the light beam splitting means is increased, so that high polarization conversion efficiency can be realized. This will also be described in detail later.
[0025]
A projector according to the present invention includes the illumination device according to the present invention, a light modulation unit that modulates light emitted from the illumination device, and a projection unit that projects light modulated by the light modulation unit. And
According to this configuration, a projector with high luminance and high reliability can be realized by including the illumination device having high polarization conversion efficiency and durability.
[0026]
In particular, when the light modulating means is a liquid crystal light valve, it is desirable that the direction in which the illumination angle of the illumination light beam emitted from the light beam dividing means of the illuminating device expands coincides with the direction in which the viewing angle of the liquid crystal light valve is wide.
According to this configuration, a high contrast can be obtained, and a projector with high display quality can be realized.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First embodiment]
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a lighting apparatus according to the present embodiment. In FIG. 1, reference numeral 2 is a light source, 3 is a reflecting mirror, 4 is a rod lens (light beam splitting means), 5 is a reflective polarizer, 6 is a relay system, and 7 is a liquid crystal light valve (illuminated area).
[0028]
As shown in FIG. 1, the
[0029]
As the
[0030]
On the incident end face of the
[0031]
A
[0032]
As for the direction of the
[0033]
In the case of the present embodiment, three
[0034]
Next, the operation of the
As shown in FIG. 2, the light beam emitted from the light source 2 enters the inside of the
[0035]
S-polarized light reflected by the
[0036]
According to the illuminating
[0037]
In addition, the structural birefringent
[0038]
[Second Embodiment]
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
The basic configuration of the lighting apparatus of the present embodiment is the same as that of the first embodiment, but the first embodiment uses a reflective polarizer that separates linearly polarized light, whereas the present embodiment The form is different in that a reflective polarizer for separating circularly polarized light is used. Therefore, in this embodiment, only the periphery of the rod lens will be described with reference to FIG. 4, and description of the light source and the relay system will be omitted.
[0039]
In the illumination device of the present embodiment, the configuration of the
[0040]
The operation of the lighting device of the present embodiment will be described.
The point that the indefinitely polarized light beam from the light source 2 enters the
[0041]
In any case, since all the L-polarized light beams are emitted when the
[0042]
As described above, also in the illumination device of the present embodiment, it is possible to recycle polarized light that could not be transmitted through the
[0043]
[Third Embodiment]
Hereinafter, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The basic configuration of the illumination device of the present embodiment is the same as that of the first and second embodiments, and only the configuration of the rod lens is different. Therefore, in the present embodiment, only the configuration of the rod lens will be described with reference to FIGS. 5 and 6, and the description of the other configurations will be omitted.
[0044]
In the above embodiment, the cross-sectional shape of the rod lens is constant from the entrance side to the exit side, but in this embodiment, the taper shape is tapered from the entrance side to the exit side as shown in FIG.
[0045]
6 (a) and 6 (b) are plan views of the
[0046]
When
When the tapered
[0047]
[Fourth Embodiment]
Hereinafter, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
The basic configuration of the illuminating device of the present embodiment is the same as that of the first to third embodiments, except that the configuration of the reflecting mirror on the rod lens incident side and the way of incidence of light from the light source 2 to the rod lens are different. It is. Therefore, in this embodiment, only the configuration of the rod lens and the reflection mirror will be described with reference to FIG. 7, and description of the other configurations will be omitted.
[0048]
In the case of the present embodiment, it is assumed that an illuminated area, that is, a liquid crystal light valve, is longer than the first to third embodiments and has an aspect ratio of 9:16. Accordingly, along with this, the cross-sectional shape of the
[0049]
Furthermore, in the case of the first to third embodiments, the light source optical axis L of the light beam emitted from the light source 2 coincides with the system optical axis M, but in this embodiment, the light source of the light beam from the light source 2 The optical axis L is inclined in the direction in which the center of the
[0050]
As described above, the center of the
[0051]
Further, considering the use of a tapered rod lens as in the third embodiment, when the liquid crystal light valve has a shape close to a square (for example, the aspect ratio is 3: 4), the rod lens The exit end face may be adapted to the shape, and only the shape of the entrance end face may be changed to make the entrance end face more horizontally long (for example, the aspect ratio is 9:16). Thereby, even if a liquid crystal light valve is a shape close | similar to a square, the recycling rate of polarized light can be raised and polarization conversion efficiency can be improved. Even in this case, if the center of the light incident area is decentered from the center of the incident end face of the rod lens and the light source optical axis L is tilted from the system optical axis M, the same effect as described above can be obtained.
[0052]
[Fifth Embodiment]
Hereinafter, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
The basic configuration of the illuminating device of the present embodiment is the same as that of the first to third embodiments, except that the configuration of the reflecting mirror on the rod lens incident side is different from the way of incidence of light from the light source 2 to the rod lens. It is. Therefore, in this embodiment, only the configuration of the rod lens and the reflection mirror will be described with reference to FIG. 8, and description of the other configurations will be omitted.
[0053]
In the present embodiment as well, the center of the
[0054]
In the case of the present embodiment, the light source optical axis L and the system optical axis M are parallel, but since the incident end face of the
[0055]
[Sixth Embodiment]
Hereinafter, a sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The basic configuration of the illumination device of the present embodiment is the same as that of the first to fifth embodiments, and only the configuration of the rod lens is different. Therefore, in the present embodiment, only the configuration and operation of the rod lens will be described with reference to FIGS. 9 and 10, and the description of the other configurations will be omitted.
[0056]
The
[0057]
Here, paying attention to the viewing angle characteristics of the liquid crystal light valve that is the illuminated area, the viewing angle characteristics of the liquid crystal light valve do not necessarily show symmetry, for example, a TN mode liquid crystal whose clear viewing direction is 6 o'clock or 12 o'clock. In the light valve, as shown in FIG. 10 (b), the isocontrast curve is often narrow in the vertical direction and wide in the horizontal direction. When the liquid crystal light valve has a viewing angle characteristic as shown in FIG. 10B, if an illumination angle distribution of light that illuminates the liquid crystal light valve has a characteristic as shown in FIG. This means that a high-contrast portion is used and high contrast can be obtained.
[0058]
From this point of view, when the illumination device of the present embodiment is applied to a projector, a high contrast is obtained by using the
[0059]
[projector]
FIG. 11 is a schematic configuration diagram showing an embodiment of a projector provided with the illumination device of the present invention. In the figure, 510 is a light source, 530 is a rod lens, 531 is a reflective mirror, 532 is a reflective polarizer, 513 and 514 are dichroic mirrors (color light separating means), 515, 516 and 517 are reflective mirrors, 522 and 523, respectively.
[0060]
The
[0061]
The
[0062]
The three color lights modulated by the liquid crystal
[0063]
Projectors often use high-intensity light sources, and there have been problems in terms of light resistance and heat resistance, but according to this configuration, an illumination device having high polarization conversion efficiency and durability is provided. As a result, a projector with high brightness and high reliability can be realized.
[0064]
The technical scope of the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention. For example, in the above-described embodiment, the configuration of the illumination device is illustrated as including the light guide
[0065]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, polarized light that cannot be transmitted through a reflective polarizer can be recycled and contribute to illumination. Therefore, the use efficiency of polarized light is higher than that of a conventional illumination device. And a bright lighting device can be realized. In addition, it is only necessary to place a reflective polarizer on the exit side and a reflection mirror on the entrance side of the beam splitting means used in the past as a uniform illumination system, so an illumination device with high polarization conversion efficiency can be realized with a simple configuration. can do. In particular, the structural birefringence type reflective polarizer can be formed using an inorganic material, so that it has much higher light resistance and heat resistance than a conventional polarization conversion system using a retardation film made of an organic film. And a stable polarization conversion action can be realized. By providing such an illuminating device, a projector with high brightness and high reliability can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an illumination device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram for explaining the polarization conversion action in the rod lens of the illumination device.
FIG. 3 is a perspective view showing a configuration of a structural birefringence reflective polarizer used in the illumination device.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram illustrating a configuration on a rod lens exit side of a lighting apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIGS. 5A and 5B are perspective views illustrating a configuration of a rod lens of an illumination apparatus according to a third embodiment of the present invention.
6 is a diagram for explaining the action of the rod lens of FIGS. 5 (a) and 5 (b). FIG.
FIG. 7 is a perspective view showing a configuration of a rod lens of an illumination device according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a perspective view showing a configuration of a rod lens of an illumination apparatus according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view showing a configuration of a rod lens of an illumination apparatus according to a sixth embodiment of the present invention.
10A is a view showing an illumination angle distribution of light emitted from a rod lens, and FIG. 10B is a view showing a viewing angle characteristic of a liquid crystal light valve. FIG.
FIG. 11 is a schematic configuration diagram showing an example of a projector according to the present invention.
FIG. 12 is a diagram for explaining the principle of a structural birefringent polarizer.
[Explanation of symbols]
1,540 lighting device
2,510 light source
3, 24, 29, 531 Reflective mirror
3a, 24a Opening (light incident area)
4, 21, 22, 25, 27, 28, 530 Rod lens (light beam splitting means)
5,17,532 Reflective polarizer
7,522,523,524 Liquid crystal light valve (illuminated area, light modulation means)
18 First quarter wave plate
19 Second quarter wave plate
Claims (13)
前記光束分割手段の射出側に、前記光源から前記光束分割手段に入射された光束のうちの一部の偏光を透過し、一部の偏光を反射する反射型偏光子が設けられ、前記光束分割手段の入射側に、前記反射型偏光子により反射された偏光を反射する反射ミラーが、前記光束分割手段の入射端面における前記光源からの光束の入射領域以外の領域に対応して設けられ、
前記光束分割手段の入射端面の中心に対して前記入射領域の中心が偏心しており、前記光束分割手段に入射する光束の光軸と前記反射型偏光子の入射端面とが垂直以外の角度をなすことを特徴とする照明装置。An illumination device comprising a light source and a light beam splitting unit that splits and emits a light beam from the light source using a reflection.
A reflective polarizer that transmits a part of the polarized light beam incident on the light beam splitting unit from the light source and reflects a part of the polarized light beam is provided on the exit side of the light beam splitting unit. On the incident side of the means, a reflection mirror that reflects the polarized light reflected by the reflective polarizer is provided corresponding to an area other than the incident area of the light beam from the light source on the incident end face of the light beam dividing means,
The center of the incident area is decentered with respect to the center of the incident end face of the light beam splitting means, and the optical axis of the light flux incident on the light flux splitting means and the incident end face of the reflective polarizer form an angle other than perpendicular. A lighting device characterized by that.
前記光束分割手段の射出側に、前記光源から前記光束分割手段に入射された光束のうちの一部の偏光を透過し、一部の偏光を反射する反射型偏光子が設けられ、前記光束分割手段の入射側に、前記反射型偏光子により反射された偏光を反射する反射ミラーが、前記光束分割手段の入射端面における前記光源からの光束の入射領域以外の領域に対応して設けられ、
前記光束分割手段の入射端面の中心に対して前記入射領域の中心が偏心しており、前記光源からの光束の光源光軸と、前記光束分割手段の略中心を通り前記光束分割手段の長手方向に延在するシステム光軸と、が平行に配置され、前記光束分割手段の入射端面が前記システム光軸に対して垂直以外の角度をなすことを特徴とする照明装置。An illumination device comprising a light source and a light beam splitting unit that splits and emits a light beam from the light source using a reflection.
A reflective polarizer that transmits a part of the polarized light beam incident on the light beam splitting unit from the light source and reflects a part of the polarized light beam is provided on the exit side of the light beam splitting unit. On the incident side of the means, a reflection mirror that reflects the polarized light reflected by the reflective polarizer is provided corresponding to an area other than the incident area of the light beam from the light source on the incident end face of the light beam dividing means,
The center of the incident region is decentered with respect to the center of the incident end face of the light beam splitting means, and passes through the light source optical axis of the light flux from the light source and substantially the center of the light beam splitting means in the longitudinal direction of the light beam splitting means. An illuminating apparatus characterized in that an extending system optical axis is arranged in parallel, and an incident end face of the light beam splitting means forms an angle other than perpendicular to the system optical axis.
前記光変調手段が液晶ライトバルブからなり、前記液晶ライトバルブの視野角特性を示す等コントラスト曲線が一方向に狭く、他方向に拡がった特性を示すとともに、前記照明装置の光束分割手段から射出される照明光束の照明角分布が前記一方向に長い楕円形状であり、前記照明角分布の楕円形状の長手方向と前記液晶ライトバルブの前記等コントラスト曲線が拡がった方向とを一致させたことを特徴とする請求項12に記載のプロジェクタ。 The light beam splitting means is composed of a rod-shaped light guide or a tubular light guide whose inner surface is a reflection surface, and the light guide is incident only in one direction in a plane perpendicular to the optical axis of the light beam. The taper shape is tapered from the side toward the injection side.
The light modulator comprises a liquid crystal light valve, and the isocontrast curve indicating the viewing angle characteristic of the liquid crystal light valve is narrow in one direction and spread in the other direction, and is emitted from the light beam splitting means of the illumination device. that the illumination angle distribution of the illumination light beam is long elliptical shape in the one direction, characterized in that said equal-contrast curve of the the longitudinal direction of the elliptical shape of the illumination angle distribution liquid crystal light valve were to coincide with the direction of spread The projector according to claim 12.
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