JP4325127B2 - 通信方法およびそのシステム、通信装置、処理装置およびその方法 - Google Patents

通信方法およびそのシステム、通信装置、処理装置およびその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路(IC:Integrated Circuit) を内蔵した通信装置を用いた通信方法およびそのシステム、並びに、これらに用いられる通信装置、処理装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ICカードなどのICデバイスを用いた電子商取引が行われている。
このようなICデバイスのIC(集積回路)は、店舗などに設置された取引装置と通信を行うインタフェースと、当該ICを用いたサービスに係わる処理を規定したアプリケーションプログラムを記憶するメモリと、アプリケーションプログラムを実行するCPUとを内蔵している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したICデバイスにおけるICでは、上述したようにICに内蔵されたメモリにアプリケーションプログラムが記憶されており、ICの小型化および低価格化の観点から、当該メモリの記憶容量には限りがあるため、単体のICを用いて提供できるサービスには限りがあるという問題がある。
【0004】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされ、集積回路に内蔵されたメモリの記憶容量の制限を受けることなく、単体の集積回路を用いて多様なサービスを提供できる 通信方法およびそのシステム、通信装置、処理装置およびその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
前記集積回路が、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置であって当該第2の通信装置内の記憶領域のうち、前記第1の通信装置に予め割り当てた記憶領域に前記サービスに係わる前記プログラムを記憶する前記第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラムの利用要求に係わるプログラムを実行し、
前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
通信方法が提供される。
【0006】
また本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
前記第1の通信装置が、前記集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置内の記憶領域のうち、前記第1の通信装置に予め割り当てられた前記記憶領域を利用することを示す記憶領域の利用要求を前記第2の通信装置に送信し、
前記集積回路が、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラムの利用要求に係わるプログラムを実行し、
前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
通信方法。
【0007】
さらに本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
前記処理装置から前記集積回路に、選択して利用する前記集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行うプログラムを特定するプログラム選択指示を出力し、
前記プログラム選択指示と共に、前記集積回路が、当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラム選択指示によって特定されるプログラムを選択して実行し、
前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
通信方法。
【0008】
また本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
前記第1の通信装置から前記集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に、前記第2の通信装置内の記憶領域の一部または全部を当該第1の通信装置の利用に供するために割り当てることを要求する記憶領域割当要求を送信し、
前記第2の通信装置は、前記記憶領域割当要求に応じて、前記第1の通信装置に記憶領域を割り当て、
前記集積回路が、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラムの利用要求に係わるプログラムを実行し、
前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
通信方法が提供される。
【0009】
本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
前記集積回路と前記集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置の間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記第2の通信装置に、前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを送信し、
前記第2の通信装置は、前記固有データと、前記第1の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理し、
前記集積回路が、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラムの利用要求に係わるプログラムを実行し、
前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
通信方法が提供される。
【0010】
好ましくは、前記集積回路が前記第2の通信装置に前記利用要求を送信した後に、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に、選択して利用するプログラムを特定するプログラム選択指示を送信し、前記第2の通信装置は、前記プログラム選択指示によって特定されたプログラムを読み出して実行する。
【0011】
また好ましくは、前記集積回路が、前記利用許可指示を受信すると、前記処理装置と前記第2の通信装置との間で相互認証を行い、当該相互認証で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路および前記通信回路を介して、前記処理装置と前記第2の通信装置とが通信を行って相互に連携して前記サービスに係わる処理を行う。
【0012】
さらに好ましくは、前記集積回路は、前記処理装置との間でデータの授受を行う第1のインタフェースと、前記通信回路との間でデータの授受を行う第2のインタフェースとを有する。
【0013】
好ましくは、前記集積回路は、耐タンパ性の回路である。
【0014】
本発明によれば、集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信装置であって、
前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信する受信手段と、
前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証する認証手段と、
前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
を有し、
前記記憶手段の記憶領域のうち、前記通信装置に予め割り当てた記憶領域に前記通信装置に係わる前記プログラムを記憶する、
通信装置が提供される。
【0015】
また本発明によれば、集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信装置であって、
前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信する受信手段と、
前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証する認証手段と、
前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
を有し、
前記受信手段は、前記他の通信装置に予め割り当てられた前記記憶領域を利用することを示す前記利用要求を前記他の通信装置から受信し、
前記制御手段は、前記利用要求が正当であると認証した場合に、前記他の通信装置による前記記憶領域の利用を許可することを示す前記利用許可指示を前記集積回路に送信する、
通信装置が提供される。
【0016】
さらに本発明によれば、集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信装置であって、
前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信する受信手段と、
前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証する認証手段と、
前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
を有し、
前記受信手段は、前記記憶手段の記憶領域の一部または全部を前記他の通信装置の利用に供するために割り当てることを要求する記憶領域割当要求を受信し、
前記制御手段は、前記記憶領域割当要求に応じて、前記他の通信装置に記憶領域を割り当てる、
通信装置が提供される。
【0017】
本発明によれば、集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信装置であって、
前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信する受信手段と、
前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証する認証手段と、
前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
を有し、
前記受信手段は、前記認証手段が前記集積回路との間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを受信し、
前記制御手段は、前記固有データと、前記他の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理する、
通信装置が提供される。
【0018】
好ましくは、前記他の通信装置は、携帯型通信装置であり、前記通信回路は、無線通信網を用いた通信を行う無線通信回路であり、前記送信手段および前記受信手段は、ネットワーク、ネットワークを介して要求およびデータを授受する。
【0019】
本発明によれば、集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信方法であって、
サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶し、実行する第2の処理装置を用いて、サービスに係わる処理を実行するため、
前記第2の処理装置の記憶手段に、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶し、
前記第2の処理装置の受信手段が、前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信し、
前記第2の処理装置の認証手段が、前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証し、
前記第2の処理装置の前記受信手段は、前記認証手段が前記集積回路との間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを受信し、前記固有データと、前記他の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理し、
前記第2の処理装置の制御手段が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う、
通信方法が提供される。
【0020】
また本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う第2の通信装置と、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの記憶および実行を行う第3の通信装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
前記第2の通信装置から前記第1の通信装置に、選択して利用するプログラムを指示するプログラム選択指示を送信し、
前記第1の通信装置は、前記プログラム選択指示を基に、前記第3の通信装置にプログラム選択指示を送信し、
前記集積回路から前記第3の通信装置に前記通信回路を介して前記プログラムの利用要求を送信し、
前記集積回路と前記第3の通信装置との間で前記通信回路を介して相互認証を行い、
当該相互認証によって前記集積回路と前記第3の通信装置とが互いの正当性を認証されると、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが相互認証を行い、
当該相互認証によって前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが互いの正当性を認証すると、前記第1の通信装置は、前記プログラム選択指示を基に、前記第3の通信装置にプログラム選択指示を送信し、
前記第3の通信装置が前記第1の通信装置から受信した前記プログラムの選択指示によって特定された前記プログラムを実行し、
当該プログラムの実行に応じて、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが通信を行って相互に連携して前記サービスに係わる処理を行う
通信方法が提供される。
【0021】
さらに本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う第2の通信装置と、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの記憶および実行を行う第3の通信装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
前記第2の通信装置から前記第1の通信装置に、選択して利用するプログラムを指示するプログラム選択指示を送信し、
前記集積回路が、前記プログラム選択指示に応じて、前記第2の通信装置を用いて行われるサービスに用いるプログラムを記憶しているか否かを判断し、
前記集積回路が前記プログラムを記憶していると判断した場合に、前記集積回路が当該プログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路を介して前記集積回路と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行い、
前記集積回路が前記プログラムを記憶していないと判断した場合に、前記第1の通信装置が前記第3の通信装置にプログラム選択指示を送信し、
前記集積回路と前記第3の通信装置との間で前記通信回路を介して相互認証を行い、
当該相互認証によって前記集積回路と前記第3の通信装置とが互いの正当性を認証されると、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが相互認証を行い、
当該相互認証によって前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが互いの正当性を認証すると、前記第3の通信装置が前記第1の通信装置から受信したプログラム選択指示によって特定されたプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
通信方法が提供される。
【0022】
好ましくは、前記第1の通信装置は、携帯型通信装置であり、前記通信回路は、無線通信網を用いた通信を行う無線通信回路であり、前記第2の通信装置および前記第3の通信装置は、ネットワークに接続されており、前記集積回路は、前記通信回路、前記無線通信網および前記ネットワークを介した前記第2の通信装置および前記第3の通信装置と通信を行い、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とは、前記ネットワークを介して通信を行う。
【0023】
本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う第2の通信装置と通信を行う通信装置であって、
前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
前記集積回路から前記通信回路を介して前記プログラムの利用要求を受信する受信手段と、
前記プログラムの利用要求に応じて前記集積回路との間で前記通信回路を介して相互認証を行い、当該相互認証によって互いの正当性が認証された後に、前記第2の通信装置と相互認証を行う認証手段と、
前記相互認証によって前記第2の通信装置との間で互いの正当性を認証されると、前記利用要求に係わる前記プログラムを前記記憶手段から読み出して実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記第2の通信装置と通信を行って相互に連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
を有し、
前記受信手段は、前記認証手段が前記集積回路との間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを受信し、
前記制御手段は、前記固有データと、前記他の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理する、
通信装置が提供される。
【0024】
また本発明によれば、集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う第2の通信装置と通信を行う通信方法であって、
前記第2の通信装置の記憶手段に、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶し、
前記第2の通信装置の受信手段が、前記集積回路から前記通信回路を介して前記プログラムの利用要求を受信し、
前記第2の通信装置の認証手段が、前記プログラムの利用要求に応じて前記集積回路との間で前記通信回路を介して相互認証を行い、当該相互認証によって互いの正当性が認証された後に、前記第2の通信装置と相互認証を行い、
前記受信手段は、前記認証手段が前記集積回路との間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを受信し、前記固有データと、前記他の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理し、
前記第2の通信装置の制御手段が、前記相互認証によって前記第2の通信装置との間で互いの正当性を認証されると、前記利用要求に係わる前記プログラムを前記記憶手段から読み出して実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記第2の通信装置と通信を行って相互に連携して前記サービスに係わる処理を行う、
通信方法が提供される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係わる通信システムについて説明する。
第1実施形態
図1は、本実施形態の通信システム1の全体構成図である。
図1に示すように、通信システム1は、例えば、ゲートウェイ10、IC_R/W装置11、ICサービス提供装置12、仮想IC記憶領域サーバ装置13および携帯電話装置14を有する。
携帯電話装置14と仮想IC記憶領域サーバ装置13とは、携帯電話通信網などの無線通信回線17、ゲートウェイ10、並びにインターネットなどのネットワーク18を介して通信を行う。
また、携帯電話装置14とIC_R/W装置11とは、例えば、無線通信を行う。
また、IC_R/W装置11とICサービス提供装置12とは、例えば、専用の伝送ラインを介して通信を行う。
また、携帯電話装置14は、携帯通信機能部20およびIC21を有する。
本実施形態は、第1および第2の発明に対応した実施形態である。
図1に示すIC_R/W装置11が本発明の処理装置に対応している。
本実施形態は、第1〜第6の発明に対応した実施形態である。
IC_R/W装置11が本発明の処理装置に対応している。
また、携帯電話装置14が、第1の発明および第2の発明の第1の通信装置、第3の発明の他の通信装置、第4の発明の通信装置、第5の発明および第6の発明の第1の通信装置に対応している。
また、仮想IC記憶領域サーバ装置13が、第1および第2の発明の第2の通信装置、第3および第4の発明の通信装置、第5および第6の発明の第2の通信装置に対応している。
【0026】
先ず、図1に示す通信システム1の動作例の概要を説明する。
図2は、図1に示す通信システム1の動作例の概要を説明するための図である。
ユーザAが、店舗30を訪れ、IC_R/W装置11とIC21とが無線通信可能な位置に携帯電話装置14を位置させる。
そして、図2に示すように、先ず、ユーザAによる携帯電話装置14の携帯通信機能部20の操作に応じて、携帯通信機能部20から、無線通信回線17、ゲートウェイ10およびネットワーク18を介して、仮想IC記憶領域サーバ装置13に仮想記憶領域利用要求(本発明の利用要求)が送信される(図2中▲1▼)。
【0027】
次に、携帯電話装置14のIC21と仮想IC記憶領域サーバ装置13との間で相互認証が行われる(図2中▲2▼)。
そして、当該相互認証によって互いの正当性が認証されると、ユーザAの操作に応じて、携帯通信機能部20から仮想IC記憶領域サーバ装置13にアプリケーションプログラム選択指示が送信される(図2中▲3▼)と共に、IC21からIC_R/W装置11に仮想記憶領域利用指示が送信される(図2中▲4▼)。
次に、携帯通信機能部20およびIC21を介して、IC_R/W装置11と仮想IC記憶領域サーバ装置13とが通信を行い、相互認証を行った後に、IC21を用いたサービスに係わる処理を連携して行う(図2中▲5▼)。
このように、通信システム1によれば、IC21がIC_R/W装置11との間でサービスに係わる処理を行う場合に、所定の認証処理を経た後に、仮想IC記憶領域サーバ装置13が当該サーバ装置13内に記憶されたアプリケーションプログラムを実行し、IC_R/W装置11と通信を行いながら、上記サービスに係わる処理を行う。
そのため、IC21内のメモリの記憶容量が小さくても、データ量の大きなアプリケーションプログラムを用いたサービス提供が可能になる。
【0028】
以下、図1に示す通信システム1の各構成要素について詳細に説明する。
〔ゲートウェイ10〕
ゲートウェイ10は、携帯電話などの無線通信回線17とネットワーク18との間の通信を中継する装置である。
【0029】
〔IC_R/W装置11〕
IC_R/W装置11は、サービス提供者の店舗30などに設置され、携帯電話装置14に内蔵されたIC21との間で接触方式あるいは非接触方式でデータの授受を行い、IC21を用いて行われるサービスに係わる処理を行う。本実施形態では、IC_R/W装置11とIC21との間で非接触方式(無線方式)でデータの授受が行われる場合を例示する。
IC_R/W装置11は、後述するように、当該サービスに係わる処理を規定したアプリケーションプログラムを記憶および実行する仮想IC記憶領域サーバ装置13と、携帯電話装置14を介して通信を行い、仮想IC記憶領域サーバ装置13によるアプリケーションプログラムの実行に応じて、仮想IC記憶領域サーバ装置13と連携して当該サービスに係わる処理を行う。
本実施形態の上記サービスとしては、例えば、本人(個人)認証、電子マネー、電子商取引およびチケット発行などの秘匿性のある処理を伴うサービスがある。
【0030】
〔ICサービス提供装置12〕
ICサービス提供装置12は、IC_R/W装置11との間で、IC21を用いて行われるサービスに必要なデータの授受を行う。
【0031】
〔仮想IC記憶領域サーバ装置13〕
仮想IC記憶領域サーバ装置13は、携帯電話装置14のIC21の仮想メモリとして機能し、IC21を用いて行われるサービスに係わるアプリケーションプログラムを記憶し、IC21からの指示に応じて当該アプリケーションプログラムを実行する。
図3は、仮想IC記憶領域サーバ装置13の機能ブロック図である。
図3に示すように、仮想IC記憶領域サーバ装置13は、例えば、SAM51、メモリ52、制御部53およびI/F部54を有する。
【0032】
図4は、図3に示すSAM51の機能ブロック図である。
SAM51は、耐タンパ性のハードウェアあるいはソフトウェアのモジュールである。
SAM51は、図4に示すように、認証部61、暗号・復号部62、IC制御部63およびIC関連処理部64を有する。
認証部61は、後述するIC21との間の相互認証、並びにIC_R/W装置11との間の相互認証を行う。
【0033】
暗号・復号部62は、例えば、メモリ52に登録する(書き込む)アプリケーションプログラムの暗号化、並びにメモリ52から読み出したアプリケーションプログラムの復号を行う。
【0034】
IC制御部63は、例えば、IC21との間の通信制御を行う。
IC関連処理部64は、IC21と間で連携して所定のサービスに係わる処理を行う。
【0035】
メモリ52は、IC21の仮想メモリとして用いられ、IC21を用いたサービスに係わるアプリケーションプログラムを記憶する。
メモリ52は、図5に示すように、後述する登録処理によって各ユーザ(携帯電話装置)に予め割り当てられたIC仮想記憶領域60a,60b,60c,・・・を有する。例えば、IC仮想記憶領域60aは携帯電話装置14のユーザAに割り当てられ、IC仮想記憶領域60bはユーザBに割り当てられ、IC仮想記憶領域60cはユーザCに割り当てられている。
また、IC仮想記憶領域60aには、例えば図6に示すように、後述するアプリケーションプログラム登録処理によって登録されたアプリケーションプログラム65a,65b,65cが記憶されている。アプリケーションプログラム65a,65b,65cは、それぞれIC21を用いて提供されるサービスに係わる処理を規定したプログラムである。
メモリ52は、例えば、2k,4kあるいは8kバイトなどの記憶容量を有している。
【0036】
制御部53は、仮想IC記憶領域サーバ装置13の処理を統括して制御する。
図7は、制御部53の機能ブロック図である。
図7に示すように、制御部53は、ポータル部71、ユーザI/F部72、AP(アプリケーションプログラム)実行部73、SAM制御部74およびメモリ制御部75を有する。
ポータル部71は、例えば、携帯電話装置14からのアクセスに応じてポータル機能を実現し、例えば、携帯電話装置14の表示部に、提供可能なサービスのメニュー画面などを表示する。
ユーザI/F部72は、携帯通信機能部20の表示部34に表示するユーザI/F画面を制御する。
AP実行部73は、メモリ52から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。
SAM制御部74は、SAM51を用いた処理を制御する。
メモリ制御部75は、メモリ52内に記憶されるアプリケーションプログラムを管理する。具体的には、メモリ制御部75は、例えば、携帯電話装置14へのIC仮想記憶領域60aの割り当て、並びに、IC仮想記憶領域60aへのアプリケーションプログラム65a,65b,65cの登録などを行う。
【0037】
〔携帯電話装置14〕
図1に示すように、携帯電話装置14は、携帯通信機能部20およびIC21を有する。
ここで、携帯通信機能部20が本発明の通信回路に対応し、IC21が本発明の集積回路に対応している。
<携帯通信機能部20>
図8は、図1に示す携帯通信機能部20の機能ブロック図である。
図8に示すように、携帯通信機能部20は、例えば、音声入出力部31、A/D・D/A変換部32、DSP33、表示部34、操作部35、IC_I/F部36、メモリ37、制御部38、ベースバンド処理部39および無線部40を有する。
【0038】
音声入出力部31は、A/D・D/A変換部32から入力したアナログの音声信号に応じた音声を出力するスピーカと、入力した音声に応じたアナログの音声信号を生成してA/D・D/A変換部32に出力するマイクとを有する。
【0039】
A/D・D/A変換部32は、DSP33から入力したデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換して音声入出力部31に出力する。
また、A/D・D/A変換部32は、音声入出力部31から入力したアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換してDSP33に出力する。
【0040】
DSP33は、デジタルの音声信号の帯域圧縮処理などを行う。
表示部34は、制御部38から入力した表示信号に応じた画像を表示する例えば液晶ディスプレイである。
操作部35は、操作ボタンなどであり、ユーザによる当該操作ボタンの操作に応じた操作信号を制御部38に出力する。
IC_I/F部36は、図1に示すIC21との間でデータの授受を行う、UART(Universal Asynchronons ReceiverTransmitter),IC2,USB,IEEE1394などのインタフェースである。
メモリ37は、制御部38およびベースバンド処理部39における処理に必要なプログラムおよびデータを記憶する。
メモリ37は、例えば、携帯通信機能部20に着脱できない状態で固定されているものでもよいし、あるいは、メモリカードなどの携帯通信機能部20に着脱可能に装着されるものでもよい。
メモリ37は、例えば、64kあるいは1Mバイトなどの記憶容量を有している。
また、携帯通信機能部20は、例えば、メモリ37にIC21を用いた処理を規定するプログラムを記憶し、IC21からの指示に応じて、制御部38がメモリ37から読み出したプログラムをIC21の制御部48にIC_I/F部36およびI/F部45を介して送信してもよい。また、制御部48が、当該読み出したプログラムを実行し、IC_I/F部36およびI/F部45を介して、制御部38と制御部48とが連携しながらサービスに係わる処理を行ってもよい。
【0041】
制御部38は、携帯通信機能部20の処理を統括的に制御し、図9に示す制御部48によって制御されると共に、制御部48を制御する。
ベースバンド処理部39は、ベースバンド処理を行う。
無線部40は、アンテナ17を介して授受されるデータ(信号)の増幅、検波およびIQ信号の生成などの処理を行う。
【0042】
<IC21>
IC21は、IC21内の処理およびデータ、並びに外部との間で授受するデータの不正な監視および改竄を防止できる耐タンパ性の集積回路であり、IC_R/W装置11およびICサービス提供装置12を用いて提供される予め決められた種々のサービスに係わる処理を行う。
図9は、図1に示すIC21の機能ブロック図である。
図9に示すように、IC21は、例えば、I/F部45、メモリ46、アナログ部47および制御部48を有する。
I/F部45は、図8に示す携帯通信機能部20のIC_I/F部36との間でデータの授受を有線方式あるいは無線方式で行うインタフェースである。
メモリ46は、制御部48の処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する。なお、メモリ46は、IC21を用いて提供される種々のサービスのうち一部のサービスに用いられるアプリケーションプログラムを記憶していてもよい。
アナログ部47は、アンテナ49を介してIC_R/W装置11との間で無線方式で授受するデータ(信号)を増幅するなどのアナログ処理を行う。
【0043】
制御部48は、IC21の処理を統括して制御する。
制御部48は、図8に示す携帯通信機能部20の制御部38によって制御される共に、制御部38を制御する。
ベースバンド処理部39は、無線部40との間で授受される信号のベースバンド処理を行う。
【0044】
IC21は、図10に示すように、携帯通信機能部20、無線通信回線17およびネットワーク18を介して、図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13のメモリ52に記憶されたアプリケーションプログラムを利用する。
【0045】
図11は、IC21が仮想IC記憶領域サーバ装置13のメモリ52に記憶されたアプリケーションプログラムを利用する場合におけるIC21、携帯通信機能部20および仮想IC記憶領域サーバ装置13の間での処理シーケンスを説明するための図である。
図11に示すように、IC21の制御部48は、携帯通信機能部20の制御部38にメモリアクセス要求を送信し(ステップST200)、それに応じて制御部38が仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53にメモリアクセス要求を送信する(ステップST201)。
そして、制御部53は、メモリ52に対してのIC21からのアクセスを許可する場合には、メモリアクセス許可通知を携帯通信機能部20の制御部38に送信し(ステップST202)、それに応じて制御部38がIC21の制御部48にメモリアクセス許可通知を送信する(ステップST203)。
【0046】
そして、IC21の制御部48は、ステップST203でメモリアクセス許可通知を受けると、携帯通信機能部20の制御部38に対してメモリアクセス動作を行い(ステップST204)、それに応じて制御部38が仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53に対してメモリアクセス動作を行う(ステップST205)。
制御部53は、制御部38から受けたメモリアクセス動作に応じて、メモリ52にアクセスを行う。
そして、仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53は、メモリアクセスが完了すると、メモリアクセスアクノレッジを携帯通信機能部20の制御部38に出し(ステップST206)、それに応じて制御部38がIC21の制御部48にメモリアクセスアクノレッジを出す(ステップST207)。
【0047】
また、IC21の処理を規定したアプリケーションプログラムが携帯通信機能部20のメモリ37に記憶されている場合には、図12に示すように、IC21は、IC21の制御部48は、I/F部45、IC_I/F部36および制御部38を介して、メモリ37にアクセスを行う。
この場合に、制御部48がメモリ37から読み出したアプリケーションプログラムを実行してもよいし、制御部38が当該アプリケーションプログラムを実行してもよい。
なお、この場合に、制御部48が制御部38にメモリ37に記憶されたアプリケーションプログラムへのアクセス権を渡してもよいし、制御部48と制御部38との間で相互にコマンドを送受信しながら当該アプリケーションプログラムにアクセスを行ってもよい。
このように、携帯通信機能部20およびIC21によれば、I/F部45およびIC_I/F部36を設けたことで相互間での通信が可能になる。
【0048】
以下、図1に示す通信システム1の動作例を説明する。
〔第1の動作例〕
以下、仮想IC記憶領域サーバ装置13に記憶されたアプリケーションプログラムを利用してIC21を用いたサービスに係わる処理を行う場合であって、ユーザAによって当該ユーザAが利用するサービスが明示して選択される場合の通信システム1の動作例を説明する。
【0049】
図13は、当該説明を行うためのフローチャートである。
以下、図13に示す各ステップについて説明する。
ステップST1:
ユーザAが図8に示す携帯電話装置14の携帯通信機能部20の操作部35を操作し、当該操作に応じて、図8に示す制御部38が仮想記憶領域利用要求(本発明の利用要求)を生成し、これを仮想IC記憶領域サーバ装置13に送信する。
【0050】
ステップST2:
図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13は、ステップST1で仮想記憶領域利用要求を受信すると、制御部53の制御に基づいて、SAM51が認証要求を生成し、これを携帯通信機能部20に送信する。
【0051】
ステップST3:
図8に示す携帯通信機能部20は、ステップST2で認証要求を受信すると、制御部38が認証要求を生成し、IC_I/F部36を介して当該認証要求をIC21に送信する。
図9に示すIC21は、携帯通信機能部20からの認証要求を、I/F部45で受信する。
【0052】
ステップST4:
IC21の制御部48は、ステップST3で受信した認証要求に応じて、携帯通信機能部20を介して、仮想IC記憶領域サーバ装置13との間で相互認証を行う。
【0053】
ステップST5:
ステップST4の相互認証で互いの正当性が認証されると、仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53が、携帯通信機能部20の表示部34に当該携帯電話装置14に対応する仮想記憶領域内容(サービスの内容)を表示させる。
【0054】
ステップST6:
ユーザAは、ステップST5で表示された仮想記憶領域内容を基に、利用しようとするサービスを操作部35を操作して選択する。これにより、携帯通信機能部20の制御部38が当該選択されたサービスに対応するアプリケーションプログラムを選択することを指示するアプリケーション選択指示を生成し、これを仮想IC記憶領域サーバ装置13に送信する。
【0055】
ステップST7:
また、携帯通信機能部20の制御部38は、仮想記憶領域利用指示を生成し、これをIC_I/F部36を介してIC21に送信する。
図9に示すIC21は、携帯通信機能部20からの仮想記憶領域利用指示を、I/F部45で受信する。
【0056】
ステップST8:
ユーザAが、IC21とIC_R/W装置11とが無線通信可能な位置に携帯電話装置14を位置させる。
【0057】
ステップST9:
ステップST6のアプリケーション選択指示およびステップST7の仮想記憶領域利用指示に応じて、IC21および携帯通信機能部20を介して、IC_R/W装置11と仮想IC記憶領域サーバ装置13とが相互認証を行う。
【0058】
ステップST10:
ステップST9の相互認証で互いの正当性が認証されると、図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53が、ステップST6で受信したアプリケーション選択指示によって特定されるアプリケーションプログラムをメモリ52から読み出して実行を開始する。
【0059】
ステップST11:
アプリケーションプログラムを実行中の仮想IC記憶領域サーバ装置13と、IC_R/W装置11とが、携帯通信機能部20およびIC21を介して通信を行いながら、相互に連携してサービスに係わる処理を実行する。
【0060】
ステップST12:
ステップST11の処理が終了すると、仮想IC記憶領域サーバ装置13は、仮想IC記憶領域サーバ装置13の利用履歴、並びにサービスの利用履歴を携帯通信機能部20の表示部34に表示する。
【0061】
〔第2の動作例〕
以下、仮想IC記憶領域サーバ装置13に記憶されたアプリケーションプログラムを利用してIC21を用いたサービスに係わる処理を行う場合であって、IC_R/W装置11が選択するサービスを自動的に仮想IC記憶領域サーバ装置13に指示する場合の通信システム1の動作例を説明する。
図14は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
【0062】
ステップST31:
ユーザAが、IC21とIC_R/W装置11とが無線通信可能な位置に携帯電話装置14を位置させる。
【0063】
ステップST32:
IC_R/W装置11が、当該IC_R/W装置11を用いて行われるサービスに対応するアプリケーションプログラムを特定するアプリケーション選択指示をIC21に送信する。
図9に示すIC21は、IC_R/W装置11からのアプリケーション選択指示を、図9に示すアンテナ49で受信する。
【0064】
ステップST33:
図9に示すIC21の制御部48は、ステップST32で受信したアプリケーション選択指示が特定するアプリケーションプログラムが、メモリ46に記憶されているか否かを検索する。
そして、制御部48は、当該アプリケーションプログラムがメモリ46に記憶されていると判断した場合にはステップST34の処理に進み、そうでない場合にはステップST36の処理に進む。
【0065】
ステップST34:
ステップST33でアプリケーションプログラムがメモリ46に記憶されていると判断された場合に、IC21とIC_R/W装置11とが相互認証を行う。
【0066】
ステップST35:
ステップST34の相互認証によって互いの正当性が認証されると、図9に示すIC21の制御部48が、メモリ46からアプリケーションプログラムを読み出して実行する。
これにより、IC21とIC_R/W装置11とが通信しながら、連携して当該サービスに係わる処理を実行する。
【0067】
ステップST36:
ステップST33でアプリケーションプログラムがメモリ46に記憶されていないと判断された場合に、IC21がアンテナ49を介してアプリケーション無しをIC_R/W装置11に通知する。
【0068】
ステップST37:
また、IC21の制御部48が仮想記憶領域利用要求を生成し、これをI/F部45を介して携帯通信機能部20に送信する。
【0069】
ステップST38:
図8に示す携帯通信機能部20は、IC21からの仮想記憶領域利用要求をIC_I/F部36で受信し、これをアンテナ41から仮想IC記憶領域サーバ装置13に送信する。
【0070】
ステップST39:
図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13は、ステップST38で仮想記憶領域利用要求を受信すると、制御部53の制御に基づいて、SAM51が認証要求を生成し、これを携帯通信機能部20に送信する。
【0071】
ステップST40:
図8に示す携帯通信機能部20は、ステップST39で認証要求を受信すると、制御部38が認証要求を生成し、IC_I/F部36を介して当該認証要求をIC21に送信する。
図9に示すIC21は、携帯通信機能部20からの認証要求を、I/F部45で受信する。
【0072】
ステップST41:
IC21の制御部48は、ステップST40で受信した認証要求に応じて、携帯通信機能部20を介して、仮想IC記憶領域サーバ装置13との間で相互認証を行う。
【0073】
ステップST42:
ステップST41の相互認証で互いの正当性が認証されると、仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53が、仮想記憶領域利用指示を生成し、これを携帯通信機能部20に送信する。
【0074】
ステップST43:
また、携帯通信機能部20の制御部38は、ステップST42で仮想記憶領域利用指示を受信すると、これをIC_I/F部36を介してIC21に送信する。
図9に示すIC21は、携帯通信機能部20からの仮想記憶領域利用指示を、I/F部45で受信する。
【0075】
ステップST44:
IC_R/W装置11は、当該IC_R/W装置11を用いて行われるサービスに対応するアプリケーションプログラムを特定するアプリケーション選択指示を、IC21および携帯通信機能部20を介して仮想IC記憶領域サーバ装置13に送信する。
【0076】
ステップST45:
IC21および携帯通信機能部20を介して、IC_R/W装置11と仮想IC記憶領域サーバ装置13とが相互認証を行う。
【0077】
ステップST46:
ステップST9の相互認証で互いの正当性が認証されると、図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53が、ステップST44で受信したアプリケーション選択指示によって特定されるアプリケーションプログラムをメモリ52から読み出して実行を開始する。
【0078】
ステップST47:
アプリケーションプログラムを実行中の仮想IC記憶領域サーバ装置13と、IC_R/W装置11とが、携帯通信機能部20およびIC21を介して通信を行いながら、相互に連携してサービスに係わる処理を実行する。
【0079】
ステップST48:
ステップST47の処理が終了すると、仮想IC記憶領域サーバ装置13は、仮想IC記憶領域サーバ装置13の利用履歴、並びにサービスの利用履歴を携帯通信機能部20の表示部34に表示する。
【0080】
〔第3の動作例〕
以下、図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13のメモリ52の記憶領域に携帯電話装置14のIC21が使用するIC仮想記憶領域60aを登録(確保)する場合の通信システム1の動作例を説明する。
図15は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST51:
ユーザAが図8に示す携帯電話装置14の携帯通信機能部20の操作部35を操作し、当該操作に応じて、図8に示す制御部38が仮想記憶領域登録要求を生成し、これを仮想IC記憶領域サーバ装置13に送信する。
【0081】
ステップST52:
図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53は、ステップST51で受信した仮想記憶領域登録要求に応じて、図8に示す携帯通信機能部20の表示部34に登録フォーム(登録用画面)を表示させる。
【0082】
ステップST53:
ユーザAは、表示部34の登録フォームに従って、自らの氏名、住所、電子メ−ルアドレスなどの当該登録に必要な情報を入力する。
当該入力された情報は、アンテナ41を介して仮想IC記憶領域サーバ装置13に送信される。
【0083】
ステップST54:
仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53は、携帯電話装置14に対してIDおよびワンタイムパスワードを発行し、これを携帯通信機能部20に送信する。
【0084】
ステップST55:
仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53は、メモリ52内の記憶領域のうち、例えば、図5に示すIC仮想記憶領域60aを携帯電話装置14(ユーザA)に対して仮に確保する。
【0085】
ステップST56
携帯通信機能部20は、ステップST54で受信したIDおよびワンタイムパスワードを用いてIC仮想記憶領域60aにアクセスを行う。
【0086】
ステップST57:
携帯通信機能部20は、パスワードの変更を行う。当該変更されたパスワードは、制御部53によって管理される。
【0087】
ステップST58:
図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13は、制御部53の制御に基づいて、SAM51が認証要求を生成し、これを携帯通信機能部20に送信する。
【0088】
ステップST59:
図8に示す携帯通信機能部20は、ステップST58で認証要求を受信すると、制御部38が認証要求を生成し、IC_I/F部36を介して当該認証要求をIC21に送信する。
図9に示すIC21は、携帯通信機能部20からの認証要求を、I/F部45で受信する。
【0089】
ステップST60:
IC21の制御部48は、ステップST59で受信した認証要求に応じて、携帯通信機能部20を介して、仮想IC記憶領域サーバ装置13との間で相互認証を行う。
【0090】
ステップST61:
ステップST60の相互認証で互いの正当性が認証されると、仮想IC記憶領域サーバ装置13のSAM51は、IC21から、当該IC21のID(個別データ)を受信する。
【0091】
ステップST62:
仮想IC記憶領域サーバ装置13のSAM51は、ステップST61で受信したIC21のIDと、ステップST54で発行したIDと、ステップST57で受信したパスワードとを、図5に示すIC仮想記憶領域60aと対応付けて登録する。
【0092】
ステップST63:
仮想IC記憶領域サーバ装置13は、IC仮想記憶領域60aが携帯電話装置14に割り当てられた旨を携帯通信機能部20に通知する。
【0093】
〔第4の動作例〕
以下、上述した第3の動作例で携帯電話装置14に割り当てられたIC仮想記憶領域60aに、ユーザAの操作に応じて、アプリケーションプログラム65aを登録する場合の動作例を説明する。
図16は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST71:
ユーザAが図8に示す携帯電話装置14の携帯通信機能部20の操作部35を操作し、当該操作に応じて、図8に示す制御部38がアプリケーション登録要求を生成し、これを仮想IC記憶領域サーバ装置13に送信する。
【0094】
ステップST72:
図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置13は、ステップST71でアプリケーション登録要求を受信すると、制御部53の制御に基づいて、SAM51が認証要求を生成し、これを携帯通信機能部20に送信する。
【0095】
ステップST73:
図8に示す携帯通信機能部20は、ステップST72で認証要求を受信すると、制御部38が認証要求を生成し、IC_I/F部36を介して当該認証要求をIC21に送信する。
図9に示すIC21は、携帯通信機能部20からの認証要求を、I/F部45で受信する。
【0096】
ステップST74:
IC21の制御部48は、ステップST73で受信した認証要求に応じて、携帯通信機能部20を介して、仮想IC記憶領域サーバ装置13との間で相互認証を行う。
【0097】
ステップST75:
ステップST74の相互認証で互いの正当性が認証されると、仮想IC記憶領域サーバ装置13の制御部53が、アプリケーション登録の準備が完了したことを携帯通信機能部20に通知する。
【0098】
ステップST76:
携帯通信機能部20は、ステップST75の通知に基づいて、中継指示を生成し、これをIC_I/F部36を介してIC21に送信する。
図9に示すIC21は、携帯通信機能部20からの中継指示を、I/F部45で受信する。
【0099】
ステップST77:
ユーザAが、IC21とIC_R/W装置11とが無線通信可能な位置に携帯電話装置14を位置させる。
【0100】
ステップST78:
IC21および携帯通信機能部20を介して、IC_R/W装置11と仮想IC記憶領域サーバ装置13とが相互認証を行う。
【0101】
ステップST79:
ステップST78の相互認証で互いの正当性が認証されると、仮想IC記憶領域サーバ装置13とIC_R/W装置11とが、携帯通信機能部20およびIC21を介して通信を行いながら、相互に連携して、アプリケーションプログラム65aの登録処理を行う。
具体的には、IC_R/W装置11から仮想IC記憶領域サーバ装置13にアプリケーションプログラム65aが送信され、仮想IC記憶領域サーバ装置13のメモリ52にアプリケーションプログラム65aが書き込まれる。
【0102】
ステップST80:
ステップST79の処理が終了すると、IC_R/W装置11が、IC21を介して携帯通信機能部20に、アプリケーションプログラムの登録処理が終了したことを通知する。
【0103】
ステップST81:
ステップST79の処理が終了すると、仮想IC記憶領域サーバ装置13が、携帯通信機能部20に、アプリケーションプログラムの登録処理が終了したことを通知する。
これにより、携帯通信機能部20は、アプリケーションプログラム登録処理を終了する。
【0104】
〔第5の動作例〕
以下、上述した第3の動作例で携帯電話装置14に割り当てられたIC仮想記憶領域60aに、IC_R/W装置11が自動的にアプリケーションプログラム65aを登録する場合の動作例を説明する。
図17は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST91:
ユーザAが、店舗30を訪れ、IC_R/W装置11とIC21とが無線通信可能な位置に携帯電話装置14を位置させる。
【0105】
ステップST92:
IC_R/W装置11とIC21との間で相互認証が行われる。
【0106】
ステップST93:
ステップST92の相互認証で互いの正当性が認証されると、IC_R/W装置11からIC21にアプリケーション登録要求が送信される。
当該アプリケーション登録要求は、図9に示すIC21のアンテナ49を介して受信される。
【0107】
ステップST94:
IC21は、図9に示すI/F部45を介して、ステップST93で受信したアプリケーション登録要求を携帯通信機能部20に送信する。
【0108】
ステップST95〜ST105:
図17に示すステップST95〜ST105の処理は、図16に示すステップST71〜ST81の処理とそれぞれ同じである。
【0109】
以上説明したように、通信システム1では、図1および図9に示すIC21のメモリ46の記憶容量に制限があっても、IC21を用いて行われるサービスに係わるアプリケーションプログラムを仮想IC記憶領域サーバ装置13が記憶して実行することで、比較的小規模なメモリを備えたIC21を用いても多様なサービスを提供できる。また、この場合に、仮想IC記憶領域サーバ装置13からIC21にアプリケーションプログラムをダウンロードする必要がない。
すなわち、IC21が、ネットワーク18上の仮想IC記憶領域サーバ装置13を仮想メモリとして利用でき、単体のIC21を用いて、複数のアプリケーションプログラムを用いて行われる複数のサービスを提供できる。
また、通信システム1によれば、IC21と仮想IC記憶領域サーバ装置13との間の相互認証、並びにIC_R/W装置11と仮想IC記憶領域サーバ装置13との間の相互認証を行った後に、アプリケーションプログラムを実行する仮想IC記憶領域サーバ装置13とIC_R/W装置11とが連携してサービスに係わる処理を実行するため、いわゆる、なりすましを防止できる。
【0110】
上述した通信システム1の効果は、前述した携帯電話装置14内に内蔵されたIC21の構成および作用によって実現される。
また、携帯電話装置14に内蔵されたIC21によれば、図9に示すように、IC_R/W装置11と通信を行うアンテナ49の他に、携帯通信機能部20と通信を行うI/F部45を設けたことで、携帯通信機能部20とIC21との間で相互に相手方を制御することが可能になる。そのため、例えば、一定の条件の下、携帯通信機能部20がIC21の機能を無効化したり、IC21が携帯通信機能部20の機能を無効化することでき、サービスの内容およびセキュリティの観点から多様な制御を実現できる。
【0111】
第2実施形態
図18は、本実施形態の通信システム101の全体構成図である。
図18に示すように、通信システム101は、例えば、ゲートウェイ10、ICサービス提供装置112、仮想IC記憶領域サーバ装置113および携帯電話装置114を有する。
携帯電話装置114と仮想IC記憶領域サーバ装置113とは、携帯電話通信網などの無線通信回線17、ゲートウェイ10、並びにインターネットなどのネットワーク18を介して通信を行う。
また、ゲートウェイ10、ICサービス提供装置112および仮想IC記憶領域サーバ装置113は、ネットワーク18に接続されている。
図18に示すように、通信システム101は、図1に示す通信システム1とは異なり、ICサービス提供装置112がネットワーク18に接続されている。
通信システム101では、携帯電話装置114とICサービス提供装置112とが通信後、アプリケーションプログラムを実行する仮想IC記憶領域サーバ装置13とICサービス提供装置12とがネットワーク18を介して通信を行って相互に連携して、IC121に係わる処理を実行する。
本実施形態は、第7〜第12の発明に対応した実施形態である。
ICサービス提供装置112が、第7および第8の本発明の第2の通信装置、第9の発明の通信装置、第11および第2の発明の第2の通信装置に対応している。
また、携帯電話装置114が、第7〜12の発明の第1の通信装置に対応している。
また、仮想IC記憶領域サーバ装置113が、第7および第8の発明の第3の通信装置、第9および第10の発明の第2の通信装置、第11の発明の通信装置に対応している。
【0112】
以下、図18に示す各構成要素について説明する。
〔ICサービス提供装置112〕
図19は、図18に示すICサービス提供装置112の機能ブロック図である。
図19に示すように、ICサービス提供装置112は、例えば、I/F部131、認証部132および制御部133を有する。
I/F部131は、図18に示すネットワーク18に接続されており、ネットワーク18を介して要求およびデータの授受を行う。
認証部132は、仮想IC記憶領域サーバ装置113との間で相互認証を行う。
制御部133は、ICサービス提供装置112の処理を統括して制御する。
【0113】
〔仮想IC記憶領域サーバ装置113〕
仮想IC記憶領域サーバ装置113は、携帯電話装置114のIC121の仮想メモリとして機能し、IC121を用いて行われるサービスに係わるアプリケーションプログラムを記憶し、IC21からの指示に応じて当該アプリケーションプログラムを実行する。仮想IC記憶領域サーバ装置113は、当該アプリケーションプログラムの実行に応じて、携帯電話装置114を介さずに、ネットワーク18を介してICサービス提供装置112と通信しながら、相互に連携してサービスを実行する。
【0114】
図20は、図18に示す仮想IC記憶領域サーバ装置113の機能ブロック図である。
図20に示すように、仮想IC記憶領域サーバ装置113は、例えば、SAM151、メモリ152、制御部153およびI/F部154を有する。
【0115】
SAM151は、耐タンパ性のハードウェアあるいはソフトウェアのモジュールである。
SAM151は、IC121との間の相互認証、ICサービス提供装置112との間の相互認証、メモリ152に登録する(書き込む)アプリケーションプログラムの暗号化、並びにメモリ152から読み出したアプリケーションプログラムの復号などを行う。
【0116】
メモリ152は、IC121の仮想メモリとして用いられ、IC121を用いたサービスに係わるアプリケーションプログラムを記憶する。
メモリ152は、図5に示すように、後述する登録処理によって各ユーザ(携帯電話装置)に予め割り当てられたIC仮想記憶領域60a,60b,60c,・・・を有する。例えば、IC仮想記憶領域60aは携帯電話装置14のユーザAに割り当てられ、IC仮想記憶領域60bはユーザBに割り当てられ、IC仮想記憶領域60cはユーザCに割り当てられている。
また、IC仮想記憶領域60aには、例えば図6に示すように、後述するアプリケーションプログラム登録処理によって登録されたアプリケーションプログラム65a,65b,65cが記憶されている。アプリケーションプログラム65a,65b,65cは、それぞれIC21を用いて提供されるサービスに係わる処理を規定したプログラムである。
【0117】
制御部153は、仮想IC記憶領域サーバ装置113の処理を統括して制御する。
制御部153は、例えば、メモリ152から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。
また、制御部153は、メモリ152内に記憶されるアプリケーションプログラムを管理する。具体的には、メモリ制御部75は、例えば、携帯電話装置114へのIC仮想記憶領域60aの割り当て、並びに、IC仮想記憶領域60aへのアプリケーションプログラム65a,65b,65cの登録などを行う。
【0118】
〔携帯電話装置114〕
図18に示すように、携帯電話装置114は、携帯通信機能部120およびIC121を有する。
携帯通信機能部120は、図8を用いて説明した第1実施形態の携帯通信機能部20と同じ構成を有している。
【0119】
IC121は、内部の処理およびデータ、並びに外部との間で授受するデータの不正を監視および改竄を防止できる耐タンパ性の集積回路であり、ICサービス提供装置112を用いて提供される予め決められた種々のサービスに係わる処理を行う。
図21は、図18に示すIC121の機能ブロック図である。
図21に示すように、IC121は、例えば、I/F部145、メモリ146および制御部148を有する。
I/F部145は、図18に示す携帯通信機能部120との間でデータの授受を有線方式あるいは無線方式で行うインタフェースである。
メモリ146は、制御部148の処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する。なお、メモリ146は、IC21を用いて提供される種々のサービスのうち一部のサービスに用いられるアプリケーションプログラムを記憶していてもよい。
制御部148は、IC121の処理を統括して制御し、図8に示す制御部38との間でコマンドの授受を行い、連携しながら所定の制御を行う。
【0120】
以下、図18に示す通信システム101の動作例を説明する。
〔第1の動作例〕
以下、仮想IC記憶領域サーバ装置113に記憶されたアプリケーションプログラムを利用してIC121を用いたサービスに係わる処理を行う場合であって、ユーザAによって当該ユーザAが利用するサービスが明示して選択される場合の通信システム101の動作例を説明する。
【0121】
図22は、当該説明を行うためのフローチャートである。
以下、図22に示す各ステップについて説明する。
ステップST301:
ユーザAが携帯電話装置114の携帯通信機能部120の図8に示す操作部35を操作し、当該操作に応じて、図8に示す制御部38が、無線通信回線17、ゲートウェイ10およびネットワーク18を介して、ICサービス提供装置112にアクセスを行う。
【0122】
ステップST302:
ユーザAが操作部35を操作し、当該操作に応じて、制御部38が、ICサービス提供装置112に、利用するサービスを選択指示する利用サービス選択指示を送信する。
【0123】
ステップST303:
図19に示すICサービス提供装置112の制御部133が、ステップST302で受信した利用サービス選択指示に対応するアプリケーションプログラムを特定したアプリケーション選択指示を生成し、これを携帯電話装置114の携帯通信機能部120に送信する。
【0124】
ステップST304:
図20に示す仮想IC記憶領域サーバ装置113の制御部153が、ステップST303で受信したアプリケーション選択指示に応じて、仮想記憶領域利用要求を生成し、これをネットワーク18を介して仮想IC記憶領域サーバ装置113に送信する。
【0125】
ステップST305:
図20に示す仮想IC記憶領域サーバ装置113は、ステップST304で仮想記憶領域利用要求を受信すると、制御部153の制御に基づいて、SAM151が認証要求を生成し、これを携帯通信機能部120に送信する。
【0126】
ステップST306:
携帯通信機能部120は、ステップST305で認証要求を受信すると、制御部38が認証要求を生成し、IC_I/F部36を介して当該認証要求をIC121に送信する。
図21に示すIC121は、携帯通信機能部120からの認証要求を、I/F部145で受信する。
【0127】
ステップST307:
IC121の制御部148は、ステップST306で受信した認証要求に応じて、携帯通信機能部120を介して、仮想IC記憶領域サーバ装置113との間で相互認証を行う。
【0128】
ステップST308:
ステップST307の相互認証で互いの正当性が認証されると、仮想IC記憶領域サーバ装置113の制御部153が、携帯通信機能部120の表示部34に当該携帯電話装置114に対応する仮想記憶領域内容(サービスの内容)を表示させる。
【0129】
ステップST309:
ユーザAは、ステップST308で表示された仮想記憶領域内容を基に、利用しようとするサービスを操作部35を操作して選択する。これにより、携帯通信機能部120の制御部38が当該選択されたサービスに対応するアプリケーションプログラムを選択することを指示するアプリケーション選択指示を生成し、これを仮想IC記憶領域サーバ装置113に送信する。
【0130】
ステップST310:
ステップST309のアプリケーション選択指示に応じて、ICサービス提供装置112と仮想IC記憶領域サーバ装置113とがネットワーク18を介して相互認証を行う。
【0131】
ステップST311:
ステップST310の相互認証で互いの正当性が認証されると、図20に示す仮想IC記憶領域サーバ装置113の制御部153が、ステップST309で受信したアプリケーション選択指示によって特定されるアプリケーションプログラムをメモリ152から読み出して実行を開始する。
【0132】
ステップST312:
アプリケーションプログラムを実行中の仮想IC記憶領域サーバ装置113と、ICサービス提供装置112とが、ネットワーク18を介して通信を行いながら、相互に連携してサービスに係わる処理を実行する。
【0133】
ステップST313:
ステップST312の処理が終了すると、ICサービス提供装置112は、アプリケーション処理の終了を携帯通信機能部120に通知する。
【0134】
ステップST314:
ステップST312の処理が終了すると、仮想IC記憶領域サーバ装置113は、仮想IC記憶領域サーバ装置113の利用履歴、並びにサービスの利用履歴を携帯通信機能部120の表示部34に表示する。
【0135】
〔第2の動作例〕
以下、仮想IC記憶領域サーバ装置113に記憶されたアプリケーションプログラムを利用してIC121を用いたサービスに係わる処理を行う場合であって、ICサービス提供装置112が自らが提供するサービスを自動的に仮想IC記憶領域サーバ装置113に指示する場合の通信システム1の動作例を説明する。
図23は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
【0136】
ステップST320:
ユーザAが携帯電話装置114の携帯通信機能部120の図8に示す操作部35を操作し、当該操作に応じて、図8に示す制御部38が、無線通信回線17、ゲートウェイ10およびネットワーク18を介して、ICサービス提供装置112にアクセスを行う。
【0137】
ステップST321:
ユーザAが操作部35を操作し、当該操作に応じて、制御部38が、ICサービス提供装置112に、利用するサービスを選択指示する利用サービス選択指示を送信する。
【0138】
ステップST322:
図19に示すICサービス提供装置112の制御部133が、ステップST302で受信した利用サービス選択指示に対応するアプリケーションプログラムを特定したアプリケーション選択指示を生成し、これを携帯電話装置114の携帯通信機能部120に送信する。
【0139】
ステップST323:
携帯通信機能部120が、ステップST322で受信したアプリケーション選択指示が示すアプリケーションプログラムの検索指示をIC121に送信する。
当該検索指示は、図21に示すI/F部145で受信される。
【0140】
ステップST324:
図21に示すIC121の制御部148は、ステップST323で検索指示の対象となったアプリケーションプログラムが、メモリ146に記憶されているか否かを検索する。
そして、制御部148は、当該アプリケーションプログラムがメモリ146に記憶されていると判断した場合にはステップST325の処理に進み、そうでない場合にはステップST328の処理に進む。
【0141】
ステップST325:
ステップST324の検索でアプリケーションプログラムがメモリ146に記憶されていると判断された場合に、 IC121とICサービス提供装置112とが相互認証を行う。
【0142】
ステップST326:
ステップST325の相互認証によって互いの正当性が認証されると、図21に示す制御部148が、メモリ146から読み出した当該アプリケーションプログラムを実行し、IC121とICサービス提供装置112とが連携し、サービスに係わる処理を行う。
【0143】
ステップST327:
ステップST326の処理が終了すると、図19に示すICサービス提供装置112の制御部133が、アプリケーション終了通知を生成し、これを携帯電話装置114の携帯通信機能部120に送信する。
【0144】
ステップST328:
ステップST324の検索でアプリケーションプログラムがメモリ146に記憶されていないと判断された場合に、携帯電話装置114の携帯通信機能部120が、仮想記憶領域利用要求を生成し、これを仮想IC記憶領域サーバ装置113に送信する。
【0145】
ステップST329:
図20に示す仮想IC記憶領域サーバ装置113は、ステップST328で仮想記憶領域利用要求を受信すると、制御部153の制御に基づいて、SAM151が認証要求を生成し、これを携帯通信機能部120に送信する。
【0146】
ステップST330:
携帯通信機能部120は、ステップST329で認証要求を受信すると、制御部38が認証要求を生成し、IC_I/F部36を介して当該認証要求をIC121に送信する。
図21に示すIC121は、携帯通信機能部120からの認証要求を、I/F部145で受信する。
【0147】
ステップST331:
IC121の制御部148は、ステップST330で受信した認証要求に応じて、携帯通信機能部120を介して、仮想IC記憶領域サーバ装置113との間で相互認証を行う。
【0148】
ステップST332:
ステップST331の相互認証で互いの正当性が認証されると、仮想IC記憶領域サーバ装置113の制御部153が、携帯通信機能部120の表示部34に当該携帯電話装置114に対応する仮想記憶領域内容(サービスの内容)を表示させる。
【0149】
ステップST333:
ユーザAは、ステップST332で表示された仮想記憶領域内容を基に、利用しようとするサービスを操作部35を操作して選択する。これにより、携帯通信機能部120の制御部38が当該選択されたサービスに対応するアプリケーションプログラムを選択することを指示するアプリケーション選択指示を生成し、これを仮想IC記憶領域サーバ装置113に送信する。
【0150】
ステップST334:
ステップST333のアプリケーション選択指示に応じて、ICサービス提供装置112と仮想IC記憶領域サーバ装置113とがネットワーク18を介して相互認証を行う。
【0151】
ステップST335:
ステップST334の相互認証で互いの正当性が認証されると、図20に示す仮想IC記憶領域サーバ装置113の制御部153が、ステップST333で受信したアプリケーション選択指示によって特定されるアプリケーションプログラムをメモリ152から読み出して実行を開始する。
【0152】
ステップST336:
ICサービス提供装置112と仮想IC記憶領域サーバ装置113とがアプリケーションプログラムの実行に応じて相互に通信しながら、連携してサービスに係わる処理を行う。
【0153】
ステップST337:
ステップST336の処理が終了すると、ICサービス提供装置112は、アプリケーション処理の終了を携帯通信機能部120に通知する。
【0154】
ステップST338:
ステップST336の処理が終了すると、仮想IC記憶領域サーバ装置113は、仮想IC記憶領域サーバ装置113の利用履歴、並びにサービスの利用履歴を携帯通信機能部120の表示部34に表示する。
【0155】
〔第3の動作例〕
図20に示す仮想IC記憶領域サーバ装置113のメモリ152の記憶領域に携帯電話装置114のIC121が使用するIC仮想記憶領域60aを登録(確保)する場合の通信システム101の動作例は、基本的に、IC121と、携帯通信機能部120と、仮想IC記憶領域サーバ装置113との間で通信を行う点を除いて、図15に示す場合と同じである。
【0156】
〔第4の動作例〕
以下、上述した第3の動作例で携帯電話装置114に割り当てられたIC仮想記憶領域60aにアプリケーションプログラム65aを登録する場合で、携帯通信機能部120がIC仮想記憶領域60aの空き領域の確認を行わない場合の動作例を説明する。
図24は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST341:
ユーザAが携帯電話装置114の携帯通信機能部120の図8に示す操作部35を操作し、当該操作に応じて、図8に示す制御部38が、アプリケーションプログラム登録要求を生成し、これをICサービス提供装置112に送信する。
【0157】
ステップST342:
ICサービス提供装置112は、ステップST341でアプリケーション登録要求を受信すると、アプリケーションプログラムの登録フォーマットを携帯通信機能部120の図8に示す表示部34に表示させる。
【0158】
ステップST343:
ユーザAが携帯電話装置114の携帯通信機能部120の図8に示す操作部35を操作して、アプリケーションプログラムの登録に必要な情報を入力し、当該入力された情報がICサービス提供装置112に送信される。
【0159】
ステップST344:
ICサービス提供装置112は、アプリケーションプログラムの登録先を携帯通信機能部120に問い合わせる。
【0160】
ステップST345:
携帯通信機能部120は、ステップST344で受けた問い合わせに応じて、アプリケーションプログラムを登録する仮想IC記憶領域サーバ装置113(必要に応じてIC仮想記憶領域60a)を示す登録先指定をICサービス提供装置112に送信する。
【0161】
ステップST346:
携帯電話装置114の携帯通信機能部120は、仮想IC記憶領域サーバ装置113に対して、アプリケーションプログラムの登録を要求するアプリケーション登録要求を生成し、これを仮想IC記憶領域サーバ装置113に送信する。
【0162】
ステップST347:
図20に示す仮想IC記憶領域サーバ装置113は、ステップST346でアプリケーション登録要求を受信すると、制御部153の制御に基づいて、SAM151が認証要求を生成し、これを携帯通信機能部120に送信する。
【0163】
ステップST348:
携帯通信機能部120は、ステップST347で認証要求を受信すると、制御部38が認証要求を生成し、IC_I/F部36を介して当該認証要求をIC121に送信する。
図21に示すIC121は、携帯通信機能部120からの認証要求を、I/F部145で受信する。
【0164】
ステップST349:
IC121の制御部148は、ステップST348で受信した認証要求に応じて、携帯通信機能部120を介して、仮想IC記憶領域サーバ装置113との間で相互認証を行う。
【0165】
ステップST350:
ステップST349の相互認証で互いの正当性が認証されると、仮想IC記憶領域サーバ装置113の制御部153が、アプリケーション登録の準備が完了したことを携帯通信機能部120に通知する。
【0166】
ステップST351:
携帯通信機能部120は、ステップST350の通知に基づいて、アプリケーションプログラムの登録開始を要求する登録開始要求を生成し、これをICサービス提供装置112に送信する。
【0167】
ステップST352:
ICサービス提供装置112と仮想IC記憶領域サーバ装置113とが、相互認証を行う。
【0168】
ステップST353:
ステップST352の相互認証で互いの正当性が認証されると、ICサービス提供装置112と仮想IC記憶領域サーバ装置113とが通信を行いながら、アプリケーションプログラム65aの登録処理を行う。
具体的には、ICサービス提供装置112から仮想IC記憶領域サーバ装置113にアプリケーションプログラム65aが送信され、仮想IC記憶領域サーバ装置113のメモリ152にアプリケーションプログラム65aが書き込まれる。
【0169】
ステップST354:
ステップST353の処理が終了すると、ICサービス提供装置112が、IC121を介して携帯通信機能部120に、アプリケーションプログラムの登録処理が終了したことを通知する。
【0170】
ステップST355:
ステップST353の処理が終了すると、仮想IC記憶領域サーバ装置113が、携帯通信機能部120に、アプリケーションプログラムの登録処理が終了したことを通知する。
これにより、携帯通信機能部120は、アプリケーションプログラム登録処理を終了する。
【0171】
〔第5の動作例〕
以下、上述した第3の動作例で携帯電話装置114に割り当てられたIC仮想記憶領域60aにアプリケーションプログラム65aを登録する場合で、携帯通信機能部120がIC仮想記憶領域60aの空き領域の確認を行う場合の動作例を説明する。
図25は、当該動作例を説明するためのフローチャートである。
図25に示すステップST361〜ST363は、図24に示すステップST341〜ST343と同じ処理である。
また、図25に示すステップST368〜ST377の処理は、図24に示すステップST346〜ST355の処理とそれぞれ同じである。
図25に示す処理では、ICサービス提供装置112が、登録するアプリケーションプログラムに記憶に必要なメモリ容量と共に、登録先問い合わせを携帯通信機能部120に送信する(ステップST364)。
次に、携帯通信機能部120が、仮想IC記憶領域サーバ装置113のIC仮想記憶領域60aに必要な空き領域があるか否かを検索する(ステップST365)。
そして、空き領域が無い場合には、携帯通信機能部120からICサービス提供装置112に、空き領域なしが通知される(ステップST366)。
一方、空き領域がある場合には、携帯通信機能部120から仮想IC記憶領域サーバ装置113にアプリケーション登録要求が出される(ステップST368)と共に、携帯通信機能部120からICサービス提供装置112に、仮想IC記憶領域サーバ装置113を示す登録先指定が送信される(ステップST367)。
【0172】
以上説明したように、通信システム101では、図18および図21に示すIC121のメモリ146の記憶容量に制限があっても、IC121を用いて行われるサービスに係わるアプリケーションプログラムを仮想IC記憶領域サーバ装置113に記憶して仮想IC記憶領域サーバ装置113が実行することで、比較的小規模なメモリを備えたIC121を用いて多様なサービスを提供できる。また、この場合に、ICサービス提供装置112と仮想IC記憶領域サーバ装置113との間で当該アプリケーションプログラムに基づいた通信が行われるため、仮想IC記憶領域サーバ装置113からIC121にアプリケーションプログラムをダウンロードする必要がない。
すなわち、単体のIC121を用いて、複数のアプリケーションプログラムを用いて行われる複数のサービスを提供できる。
また、通信システム101によれば、IC121と仮想IC記憶領域サーバ装置113との間の相互認証、並びにICサービス提供装置112と仮想IC記憶領域サーバ装置113との間の相互認証を行った後に、アプリケーションプログラムを実行する仮想IC記憶領域サーバ装置113とICサービス提供装置112とが連携してサービスに係わる処理を実行するため、いわゆる、なりすましを防止できる。
【0173】
上述した通信システム101の効果は、前述した携帯電話装置114内に内蔵されたIC121の構成および作用によって実現される。
また、携帯電話装置114に内蔵されたIC121によれば、図21に示すように、携帯通信機能部120と通信を行うI/F部145を設けたことで、携帯通信機能部120とIC121との間で相互に相手方を制御することが可能になる。そのため、例えば、一定の条件の下、携帯通信機能部120がIC121の機能を無効化したり、IC121が携帯通信機能部120の機能を無効化することができ、サービスの内容およびセキュリティの観点から多様な制御を実現できる。
【0174】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
上述した実施形態では、携帯電話装置14,114内にIC21,121が内蔵された場合を例示したが、有線で接続される固定電話、小型情報機器である携帯情報端末(Personal Digital Assistants)、時計、コンピュータなど、有線あるいは無線のいずれの方法でもネットワークに接続可能な機能を有する機器にIC21,121が内蔵されている場合にも本発明は適用可能である。
また、IC21,121は、通信装置内に着脱自在、あるいは着脱不可のいずれの形態で内蔵されていてもよいし、IC21,121を内蔵するICカード、あるいはメモリカード等の外部記憶媒体を携帯電話装置、携帯情報端末、コンピュータ等に着脱可能に構成してもよい。
【0175】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、集積回路に内蔵されたメモリの記憶容量の制限を受けることなく、単体の集積回路を用いて多様なサービスを提供できる 通信方法およびそのシステム、通信装置、処理装置およびその方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の通信システムの全体構成図である。
【図2】図2は、図1に示す通信システムの動作例の概要を説明するための図である。
【図3】図3は、図1に示す仮想IC記憶領域サーバ装置の機能ブロック図である。
【図4】図4は、図3に示すSAMの機能ブロック図である。
【図5】図5は、図3に示すメモリ52の記憶領域を説明するための図である。
【図6】図6は、図5に示すIC仮想記憶領域に記憶されているアプリケーションプログラムを説明するための図である。
【図7】図7は、図3に示す制御部の機能ブロック図である。
【図8】図8は、図1に示す携帯電話装置の携帯通信機能部の機能ブロック図である。
【図9】図9は、図1に示す携帯電話装置のICの機能ブロック図である。
【図10】図10は、図1に示すICが、仮想IC記憶領域サーバ装置のメモリを利用する場合を説明するための図である。
【図11】図11は、図10に示す場合の制御フローを説明するための図である。
【図12】図12は、図1に示すICが、携帯通信機能部のメモリを利用する場合を説明するための図である。
【図13】図13は、図1に示す仮想IC記憶領域サーバ装置に記憶されたアプリケーションプログラムを利用してICを用いたサービスに係わる処理を行う場合であって、ユーザAによって当該ユーザAが利用するサービスが明示して選択される場合の通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図14】図14は、図1に示す仮想IC記憶領域サーバ装置に記憶されたアプリケーションプログラムを利用してICを用いたサービスに係わる処理を行う場合であって、IC_R/W装置が選択するサービスを自動的に仮想IC記憶領域サーバ装置に指示する場合の通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図15】図15は、図3に示す仮想IC記憶領域サーバ装置のメモリの記憶領域に携帯電話装置のICが使用するIC仮想記憶領域を登録(確保)する場合の通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図16】図16は、第3の動作例で携帯電話装置に割り当てられたIC仮想記憶領域に、ユーザAの操作に応じて、アプリケーションプログラムを登録する場合の動作例を説明するためのフローチャートである。
【図17】図17は、以下、上述した第3の動作例で携帯電話装置14に割り当てられたIC仮想記憶領域に、IC_R/W装置が自動的にアプリケーションプログラムを登録する場合の動作例を説明するためのフローチャートである。
【図18】図18は、本発明の第2実施形態の通信システムの全体構成図である。
【図19】図19は、図18に示すICサービス提供装置の機能ブロック図である。
【図20】図20は、図18に示す仮想IC記憶領域サーバ装置の機能ブロック図である。
【図21】図21は、図18に示すICの機能ブロック図である。
【図22】図22は、図18に示す仮想IC記憶領域サーバ装置に記憶されたアプリケーションプログラムを利用してICを用いたサービスに係わる処理を行う場合であって、ユーザAによって当該ユーザAが利用するサービスが明示して選択される場合の通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図23】図23は、図18に示す仮想IC記憶領域サーバ装置に記憶されたアプリケーションプログラムを利用してICを用いたサービスに係わる処理を行う場合であって、ICサービス提供装置が自らが提供するサービスを自動的に仮想IC記憶領域サーバ装置に指示する場合の通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図24】図24は、第3実施形態で携帯電話装置に割り当てられたIC仮想記憶領域にアプリケーションプログラムを登録する場合で、携帯通信機能部がIC仮想記憶領域の空き領域の確認を行わない場合の動作例を説明するためのフローチャートである。
【図25】図25は、第3の動作例で携帯電話装置に割り当てられたIC仮想記憶領域にアプリケーションプログラムを登録する場合で、携帯通信機能部がIC仮想記憶領域の空き領域の確認を行う場合の動作例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…通信システム、10…ゲートウェイ、11…IC_R/W装置、12…ICサービス提供装置、13…仮想IC記憶領域サーバ装置、14…携帯電話装置、17…無線通信回線、18…ネットワーク、20…携帯通信機能部、21…IC、31…音声入出力部、32…A/D・D/A変換部、33…DSP、34…表示部、35…操作部、36…IC_I/F部、37…メモリ、38…制御部、39…ベースバンド処理部、40…無線部、41…アンテナ、45…I/F部、46…メモリ、47…アナログ部、48…制御部、49…アンテナ、51…SAM、52…メモリ、53…制御部、54…I/F部、61…認証部、62…暗号・復号部、63…IC制御部、64…IC関連処理部、60a,60b,60c…IC仮想記憶領域、65a,65b,65c…アプリケーションプログラム、71…ポータル部、72…ユーザI/F部、73…AP実行部、74…SAM制御部、75…メモリ制御部、101…通信システム、112…ICサービス提供装置、113…仮想IC記憶領域サーバ装置、114…携帯電話装置、120…携帯通信機能部、121…IC、145…I/F部、146…メモリ、147…アナログ部、148…制御部

Claims (20)

  1. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
    前記集積回路が、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置であって当該第2の通信装置内の記憶領域のうち、前記第1の通信装置に予め割り当てた記憶領域に前記サービスに係わる前記プログラムを記憶する前記第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
    前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラムの利用要求に係わるプログラムを実行し、
    前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    通信方法。
  2. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
    前記第1の通信装置が、前記集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置内の記憶領域のうち、前記第1の通信装置に予め割り当てられた前記記憶領域を利用することを示す記憶領域の利用要求を前記第2の通信装置に送信し、
    前記集積回路が、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
    前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラムの利用要求に係わるプログラムを実行し、
    前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    通信方法。
  3. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
    前記処理装置から前記集積回路に、選択して利用する前記集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行うプログラムを特定するプログラム選択指示を出力し、
    前記プログラム選択指示と共に、前記集積回路が、当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
    前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラム選択指示によって特定されるプログラムを選択して実行し、
    前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    通信方法。
  4. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
    前記第1の通信装置から前記集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に、前記第2の通信装置内の記憶領域の一部または全部を当該第1の通信装置の利用に供するために割り当てることを要求する記憶領域割当要求を送信し、
    前記第2の通信装置は、前記記憶領域割当要求に応じて、前記第1の通信装置に記憶領域を割り当て、
    前記集積回路が、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
    前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラムの利用要求に係わるプログラムを実行し、
    前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    通信方法。
  5. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を行う処理装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
    前記集積回路と前記集積回路を用いて行われるサービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置の間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記第2の通信装置に、前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを送信し、
    前記第2の通信装置は、前記固有データと、前記第1の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理し、
    前記集積回路が、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶および実行する第2の通信装置に対して、前記プログラムの利用要求を前記通信回路を介して送信し、
    前記第2の通信装置が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証した場合に、前記プログラムの利用要求に係わるプログラムを実行し、
    前記通信回路を介した前記処理装置と前記第2の通信装置との間の通信を前記集積回路が中継しながら、前記第2の通信装置による前記プログラムの実行に応じて、前記処理装置と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    通信方法。
  6. 前記集積回路が前記第2の通信装置に前記利用要求を送信した後に、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に、選択して利用するプログラムを特定するプログラム選択指示を送信し、
    前記第2の通信装置は、前記プログラム選択指示によって特定されたプログラムを読み出して実行する、
    請求項5に記載の通信方法。
  7. 前記集積回路が、前記利用許可指示を受信すると、
    前記処理装置と前記第2の通信装置との間で相互認証を行い、当該相互認証で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路および前記通信回路を介して、前記処理装置と前記第2の通信装置とが通信を行って相互に連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    請求項5に記載の通信方法。
  8. 前記集積回路は、前記処理装置との間でデータの授受を行う第1のインタフェースと、前記通信回路との間でデータの授受を行う第2のインタフェースとを有する、
    請求項5に記載の通信方法。
  9. 前記集積回路は、耐タンパ性の回路である、
    請求項5に記載の通信方法。
  10. 集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信装置であって、
    前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
    前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信する受信手段と、
    前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証する認証手段と、
    前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
    を有し、
    前記記憶手段の記憶領域のうち、前記通信装置に予め割り当てた記憶領域に前記通信装置に係わる前記プログラムを記憶する、
    通信装置。
  11. 集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信装置であって、
    前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
    前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信する受信手段と、
    前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証する認証手段と、
    前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
    を有し、
    前記受信手段は、前記他の通信装置に予め割り当てられた前記記憶領域を利用することを示す前記利用要求を前記他の通信装置から受信し、
    前記制御手段は、前記利用要求が正当であると認証した場合に、前記他の通信装置による前記記憶領域の利用を許可することを示す前記利用許可指示を前記集積回路に送信する、
    通信装置。
  12. 集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信装置であって、
    前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
    前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信する受信手段と、
    前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証する認証手段と、
    前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
    を有し、
    前記受信手段は、前記記憶手段の記憶領域の一部または全部を前記他の通信装置の利用に供するために割り当てることを要求する記憶領域割当要求を受信し、
    前記制御手段は、前記記憶領域割当要求に応じて、前記他の通信装置に記憶領域を割り当てる、
    通信装置。
  13. 集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い当該集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信装置であって、
    前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
    前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信する受信手段と、
    前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証する認証手段と、
    前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
    を有し、
    前記受信手段は、前記認証手段が前記集積回路との間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを受信し、
    前記制御手段は、前記固有データと、前記他の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理する、
    通信装置。
  14. 前記他の通信装置は、携帯型通信装置であり、
    前記通信回路は、無線通信網を用いた通信を行う無線通信回路であり、
    前記送信手段および前記受信手段は、ネットワーク、ネットワークを介して要求およびデータを授受する、
    請求項13に記載の通信装置。
  15. 集積回路および通信回路を有する他の通信装置と、前記集積回路との間でデータの授受を行い前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う処理装置と通信を行う通信方法であって、
    サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶し、実行する第2の処理装置を用いて、サービスに係わる処理を実行するため、
    前記第2の処理装置の記憶手段に、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶し、
    前記第2の処理装置の受信手段が、前記通信回路を介して前記集積回路から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの利用要求を受信し、
    前記第2の処理装置の認証手段が、前記プログラムの利用要求が正当であるか否かを認証し、
    前記第2の処理装置の前記受信手段は、前記認証手段が前記集積回路との間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを受信し、前記固有データと、前記他の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理し、
    前記第2の処理装置の制御手段が、前記プログラムの利用要求が正当であると認証された場合に、前記記憶手段から前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを読み出し、当該読み出したプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路および前記集積回路を介して前記処理装置と通信を行いながら、当該処理装置と連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    通信方法。
  16. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う第2の通信装置と、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの記憶および実行を行う第3の通信装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
    前記第2の通信装置から前記第1の通信装置に、選択して利用するプログラムを指示するプログラム選択指示を送信し、
    前記第1の通信装置は、前記プログラム選択指示を基に、前記第3の通信装置にプログラム選択指示を送信し、
    前記集積回路から前記第3の通信装置に前記通信回路を介して前記プログラムの利用要求を送信し、
    前記集積回路と前記第3の通信装置との間で前記通信回路を介して相互認証を行い、
    当該相互認証によって前記集積回路と前記第3の通信装置とが互いの正当性を認証されると、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが相互認証を行い、
    当該相互認証によって前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが互いの正当性を認証すると、前記第1の通信装置は、前記プログラム選択指示を基に、前記第3の通信装置にプログラム選択指示を送信し、
    前記第3の通信装置が前記第1の通信装置から受信した前記プログラムの選択指示によって特定された前記プログラムを実行し、
    当該プログラムの実行に応じて、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが通信を行って相互に連携して前記サービスに係わる処理を行う
    通信方法。
  17. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う第2の通信装置と、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムの記憶および実行を行う第3の通信装置とを用いた通信を行う通信方法であって、
    前記第2の通信装置から前記第1の通信装置に、選択して利用するプログラムを指示するプログラム選択指示を送信し、
    前記集積回路が、前記プログラム選択指示に応じて、前記第2の通信装置を用いて行われるサービスに用いるプログラムを記憶しているか否かを判断し、
    前記集積回路が前記プログラムを記憶していると判断した場合に、前記集積回路が当該プログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記通信回路を介して前記集積回路と前記第2の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行い、
    前記集積回路が前記プログラムを記憶していないと判断した場合に、前記第1の通信装置が前記第3の通信装置にプログラム選択指示を送信し、
    前記集積回路と前記第3の通信装置との間で前記通信回路を介して相互認証を行い、
    当該相互認証によって前記集積回路と前記第3の通信装置とが互いの正当性を認証されると、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが相互認証を行い、
    当該相互認証によって前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが互いの正当性を認証すると、前記第3の通信装置が前記第1の通信装置から受信したプログラム選択指示によって特定されたプログラムを実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とが連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    通信方法。
  18. 前記第1の通信装置は、携帯型通信装置であり、
    前記通信回路は、無線通信網を用いた通信を行う無線通信回路であり、
    前記第2の通信装置および前記第3の通信装置は、ネットワークに接続されており、
    前記集積回路は、前記通信回路、前記無線通信網および前記ネットワークを介した前記第2の通信装置および前記第3の通信装置と通信を行い、
    前記第2の通信装置と前記第3の通信装置とは、前記ネットワークを介して通信を行う、
    請求項16または17に記載の通信方法。
  19. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う第2の通信装置と通信を行う通信装置であって、
    前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶する記憶手段と、
    前記集積回路から前記通信回路を介して前記プログラムの利用要求を受信する受信手段と、
    前記プログラムの利用要求に応じて前記集積回路との間で前記通信回路を介して相互認証を行い、当該相互認証によって互いの正当性が認証された後に、前記第2の通信装置と相互認証を行う認証手段と、
    前記相互認証によって前記第2の通信装置との間で互いの正当性を認証されると、前記利用要求に係わる前記プログラムを前記記憶手段から読み出して実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記第2の通信装置と通信を行って相互に連携して前記サービスに係わる処理を行う制御手段と
    を有し、
    前記受信手段は、前記認証手段が前記集積回路との間で互いの正当性を認証した後に、前記集積回路から前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを受信し、
    前記制御手段は、前記固有データと、前記他の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理する、
    通信装置。
  20. 集積回路および通信回路を有する第1の通信装置と、前記集積回路を用いて行われるサービスに係る処理を行う第2の通信装置と通信を行う通信方法であって、
    前記第2の通信装置の記憶手段に、前記サービスに係わる処理を規定したプログラムを記憶し、
    前記第2の通信装置の受信手段が、前記集積回路から前記通信回路を介して前記プログラムの利用要求を受信し、
    前記第2の通信装置の認証手段が、前記プログラムの利用要求に応じて前記集積回路との間で前記通信回路を介して相互認証を行い、当該相互認証によって互いの正当性が認証された後に、前記第2の通信装置と相互認証を行い、
    前記受信手段は、前記認証手段が前記集積回路との間で互いの正当性を認証し
    た後に、前記集積回路から前記通信回路を介して前記集積回路の固有データを受信し、前記固有データと、前記他の通信装置に割り当てた前記記憶領域とを対応付けて管理し、
    前記第2の通信装置の制御手段が、前記相互認証によって前記第2の通信装置との間で互いの正当性を認証されると、前記利用要求に係わる前記プログラムを前記記憶手段から読み出して実行し、当該プログラムの実行に応じて、前記第2の通信装置と通信を行って相互に連携して前記サービスに係わる処理を行う、
    通信方法。
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