JP4324046B2 - ショットピーニング装置及び方法 - Google Patents
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Description
従って、ベルトの外周面は、ベルトの輪転時に、曲げによる引張応力が繰り返し掛かるため、引張応力に対する疲労強度を向上させる必要がある。
そこで、特許文献1では、無端金属ベルトの外周面と内周面との両方にショットピーニング処理を施して、無端金属ベルトの内周・外周表面に圧縮残留応力を生ぜしめ、疲労強度の向上が図られている。
しかし、無端金属ベルトは、積層され多層として製品に用いる場合が多く、周長精度(周長差:ベルト幅方向の両端の周長の差)やクラウニングRの精度等の、ベルトの形状精度は、製品を保証する上で極めて重要となる。
そこで、本発明ではベルトを巻き付けるローラのベルト巻掛面の形状に着目し、周長精度やクラウニングRの精度等の、ベルトの形状精度を安定させる、ショットピーニング方法及びそのための装置の構造について提案する。
図1は本発明の実施例に係るショットピーニング装置の構成を示す平面図、図2は同じく側面図、図3は従動ローラの構造を示す図である。
図4は無端金属ベルトを説明する図、図5は無端金属ベルトをCVTベルトのフープとして使用した例を示す図である。
図6はローラのベルト巻掛面のベルト幅方向の形状とベルト外周面のベルト幅方向の形状の関係を示す図である。
無端金属ベルト6は、図4に示す如く、外周面6Aにショットピーニング処理による圧縮残留応力が付与された層を有するとともに、内周面6Bにもショットピーニング処理による圧縮残留応力が付与された層を有する無端金属ベルトである。
なお、ベルト6は、1本のベルトをリング状にして始端と終端を溶接などにより接合して無端状にした無端金属ベルトである。
そして、ベルト6は、周方向に垂直な断面において、外周に向けて凸となるように彎曲している。このベルト6の周方向に垂直な断面の曲率がクラウニングRである。
すなわち、内周側の投射位置では、外周側の投射位置とは逆方向の予負荷曲率が与られた状態でショット粒7が投射されるように、従動ローラ2・3が配置される。
副投射ノズル5は、周方向で対向位置のベルト6との干渉を防ぐため斜め上方または下方から水平面に対し角度を有して投射する。また、副投射ノズル5で投射するショット粒7が投射目標位置以外の場所に投射されることを防止するために遮蔽板8を設ける。
ベルト6は走行しているので、同一処理部位においては、内周面6Bの処理が先に開始され、その後の回転(輪転)送りにより、その部位が外周投射位置に移動したタイミングで、外周面6Aへの投射が開始される。
ベルト6がローラ1、2、3に巻き掛けられる部分にさしかかると、ベルト6に曲げが生じ、曲がりの外周側に引張曲げ応力の予負荷がかかり、曲がりの内周側に圧縮曲げ応力の予負荷がかかる。
ショット粒7がベルト6の引張曲げ応力の予負荷がかかっている部分に投射されると、ショット粒7の投射により、ベルト6の表面が伸びて表面部に圧縮残留応力が生じる。次いで、ベルト6の輪転に伴い、該ベルト6がローラ1、2、3の巻掛部から進んで直線部に入ると引張曲げ応力の予負荷が解放され、引張予負荷分が加わって、ベルト6表面に大きな圧縮残留応力が形成され、ベルト6の疲労強度が向上される。
また、外周面6Aの処理では、ストレスピーニングの効果を得るため、外周処理部位に内周側から従動ローラ3を押し当て、従動ローラ2の部位とは逆方向の円周方向曲率を与え、外周面6Aに引張応力を発生させた状態で処理が行われる。
そこで、クラウニングRの精度や周長精度等の、ベルトの形状精度を向上させるため、前記ショットピーニング装置10の従動ローラ2・3の形状を特徴的なものとしている。
従動ローラ3(2)の外周面には、その両周縁部においてガイド部W・Wが形成され、該ガイド部W・Wの間にベルト巻掛面Hが形成される。
前記ベルト巻掛面Hは、駆動ローラ1及び従動ローラ3(2)にベルト6を巻き掛けたときに、従動ローラ3(2)の外周面において、該ベルト6が接触する面である。
また、前記ガイド部W・Wはベルト巻回面Hにベルト6を位置ずれすることなく保持するために設けられているものである。本実施例では、ガイド部W・Wとして、従動ローラ3(2)の外周面に周縁から内周側に向かう傾斜が形成される。
すなわち、従動ローラ2・3のベルト巻掛面Hは、適正なクラウニングRが形成されたベルト6の形状と同様に、ベルト幅方向にわたって外周側へ凸となるように彎曲した形状である。
従って、従動ローラ2・3のベルト巻掛面Hを、適正なクラウニングRが設けられたベルト6の形状と同様に、ベルト幅方向にわたって外周側へ凸となるように彎曲した形状として、この形状をベルト6に積極的に転写することによって、クラウニングRの精度と周長精度のばらつきの低減を図っているのである。
なお、従動ローラ2・3のベルト巻掛面Hは、適正なクラウニングRが設けられたベルト6の形状と近似した形状とすることが、より適正な形状をベルト6に積極的に転写することになり、好ましい。
これにて、ベルト6のベルト幅方向断面の形状を、ベルト巻掛面Hのベルト幅方向略中心に略対称として、ベルト幅方向の各部位におけるクラウニングRのばらつきを低減してクラウニングRの精度の向上を図るとともに、ベルト6のベルト幅方向両端の周長のばらつきの低減して周長精度の向上を図ることができる。
従来のショットピーニング装置では、従動ローラのベルト巻掛面のベルト幅方向が略直線で形成されており、ベルトの外周面は外周側に凸に彎曲するが、そのクラウニングR(曲率)が部位において不均一に変化しており、その形状もベルト幅方向略中央に対称ではないため周長差も生じている。
これに対し、本発明のショットピーニング装置では、従動ローラのベルト巻掛面のベルト幅方向が外周側に凸である曲線で構成されており、ベルトの外周面は外周側に凸に彎曲し、そのクラウニングR(曲率)は略一定であり、その形状もベルト幅方向略中央に対して略対称となっている。
上述のように、本発明のショットピーニング装置では、ピーニング処理の被対象物である無端金属ベルトを巻き付けるローラのベルト巻掛面の形状を、好ましいクラウニングRが形成されたベルトの形状とすることによって、周長精度やクラウニングRの精度等の、ベルトの形状精度を安定させることができる。
1 駆動ローラ
2 従動ローラ
3 従動ローラ
4 主投射ノズル
5 副投射ノズル
6 無端金属ベルト
10 ショットピーニング装置
Claims (4)
- 無端金属ベルトを巻き掛けて、無端金属ベルトを走行させつつ引張応力を付加する少なくとも二つのローラと、無端金属ベルトに向けてショット粒の投射を行って無端金属ベルトにショットピーニング処理を施す投射ノズルとを備え、無端金属ベルト周面にショットピーニング処理を施す装置であって、
前記ローラのベルト巻掛面のベルト幅方向形状を、外周側に彎曲する曲線形状に形成することを特徴とするショットピーニング装置。 - 前記ローラのベルト巻掛面のベルト幅方向形状を、ベルト幅方向略中心に対称な円弧形状に形成する、
請求項1に記載のショットピーニング装置。 - 前記ローラのベルト巻掛面のベルト幅方向の形状を、適正なクラウニングRが形成されたベルト幅方向の形状と近似した形状とする、
請求項1に記載のショットピーニング装置。 - ベルト巻掛面のベルト幅方向形状が外周側に彎曲する曲線形状であるローラに、巻き掛けられて引張応力が付加されている状態の無端金属ベルトに向けて、投射ノズルよりショット粒の投射を行うことを、
特徴とするショットピーニング方法。
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