JP4323207B2 - ゴム補強体及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スチールコード等の補強素子をゴム中に埋め込んで補強したゴム補強体及びそれを用いた空気入りタイヤに関するものであり、特に多数の補強部材を用いることなく、かかるゴム補強体の耐久性の向上を図る。
【0002】
【従来の技術】
前記のようなゴム補強体は、タイヤ等種々のゴム製品で広く用いられているが、繰り返し変形を生じる製品に用いられた場合、補強素子とゴムとの剛性段差により補強素子の切断端に局所的な応力集中が生じる結果、切断端を起点として疲労による亀裂がゴム中に発生し、これが進展して故障に至るという問題がある。
【0003】
この問題を改善するため、主補強層の外側にその端縁を覆うように補助補強層を配設することにより、応力集中を軽減することが広く行われている。例えば、補助補強層の剛性を増加させれば主補強層端縁の応力集中は緩和されるものの、補助補強層端縁での剛性段差が高くなる結果、これが新たな亀裂発生の核となる問題が生じる。また、補助補強層の剛性を減少させれば補助補強層端縁での剛性段差が緩和されて補助補強層端縁での亀裂の発生は抑制されるものの、主補強層端縁での剛性段差を緩和する効果が低減し、主補強層端縁からの故障を抑制する効果が不十分となる問題がある。
【0004】
さらに、カーカスの外側にその折返し端を覆うように配設した補強層の上端でのセパレーションを抑制したタイヤは、例えば特許文献1に記載されている。この記載に寄れば、補強素子をリム基準線を下にして下向き凸状に湾曲させ、タイヤ周方向に対する補強素子のなす傾斜角が上端よりも下端で大きくなるように設定することによって、補強層上端でのセパレーションを抑制できるとしている。しかし、かかるタイヤでは、タイヤの周方向の変形に対しては、補強層上端での補強素子の延在方向とタイヤの変形方向とのなす角が大きいので、補強層上端における剛性段差を緩和することができるものの、タイヤ転動時にトレッド接地面内で生じるタイヤの撓みによるサイドウォール部の湾曲変形に対しては、補強層上端での補強素子の延在方向とタイヤの変形方向とのなす角が小さいので、補強層上端で生じる剛性段差を有効に緩和することができず、依然として耐久性に問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−105202号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、この発明の目的は、多数の補強部材を用いることなく、主補強層の端部を狭幅の補助補強層で適正に補強することにより、耐久性を格段に向上させたゴム補強体及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第2発明は、複数本の第1補強素子を平行配列状態でゴム被覆してなり、第1補強素子の延在方向に対し傾斜又は直交する角度で延びる第1切断端をもつ主補強層と、該主補強層に隣接させて主補強層の第1切断端位置を超える位置まで配設され、複数本の第2補強素子をゴム被覆してなり、第2補強素子の延在方向に対し傾斜又は直交する角度で延びる第2切断端をもつ1枚の狭幅の補助補強層を具えるとともに、補助補強層を主補強層の第1切断端の周りに折り返して、補助補強層の、第1切断端から見て最も外側にある最外位置を折返し端としてなるゴム補強体において、主補強層の第1補強素子径をd m 、第1補強素子中心間距離をw m 、補助補強層の第2補強素子径をd s 、第2補強素子中心間距離をw s としたとき、第1及び第2補強素子はd m >d s かつd m /w m >d s /w s なる関係を有し、補助補強層は、主補強層の第1切断端を含む面の法線方向に引っ張った際の引張剛性が、前記最外位置で、第1切断端に対応する位置よりも低いことを特徴とするゴム補強体である。
【0008】
ここで、主補強層の一方の切断端から他方の切断端に向かう側、すなわち主補強層と補助補強層がオーバーラップしている側を「内側」といい、これと反対側、すなわち主補強層と補助補強層がオーバーラップしていない側を「外側」というものとする。
【0009】
補助補強層は、両第2切断端をゴム補強体の幅方向に相互にずらして配設されることが好ましい。
【0010】
ここで、補助補強層は、それを構成する第2補強素子と主補強層の第1切断端を含む面の法線とのなす角が、前記最外位置で、第1切断端に対応する位置よりも大きいことが好ましい。
【0011】
また、補助補強層は、それを構成する第2補強素子の打込み数が、前記最外位置で、第1切断端に対応する位置よりも少ないことが好ましい。
【0012】
さらに、第2補強素子はモノフィラメントであることが好ましい。
【0013】
さらにまた、第2補強素子が有機繊維又はスチールからなることが好ましい。
【0014】
加えて、第2補強素子が2軸織物からなることが好ましい。
【0015】
そして、第2発明は、前記したゴム補強体を用いた空気入りタイヤであり、カーカスプライ、ベルト及びワイヤーチェーファーの少なくとも1つにゴム補強体を用いることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。図4はこの発明に従う代表的なゴム補強体の補強素子の配列状態を示す図である。
【0017】
ゴム補強体1は、複数本の第1補強素子2を平行配列状態でゴム被覆してなり、第1補強素子2の延在方向に対し傾斜又は直交する角度で延びる第1切断端3をもつ主補強層4と、主補強層4に隣接させて主補強層4の第1切断端3の位置を超える位置まで配設され、複数本の第2補強素子5をゴム被覆してなり、第2補強素子5の延在方向に対し傾斜又は直交する角度で延びる第2切断端6をもつ1枚の狭幅の補助補強層7を具えるとともに、補助補強層7を主補強層4の第1切断端3の周りに折り返して、補助補強層4の、第1切断端3から見て最も外側にある最外位置8を折返し端としてなる。
【0018】
そして、この発明の構成上の主な特徴は、主補強層4の第1補強素子2の径をdm、第1補強素子2の中心間距離をwm、補助補強層7の第2補強素子5の径をds、第2補強素子5の中心間距離をwsとしたとき、第1補強素子2及び第2補強素子5はdm>dsかつdm/wm>ds/wsなる関係を有し、補助補強層7は、主補強層4の第1切断端3を含む面Pの法線Nの方向に引っ張った際の引張剛性が、最外位置8で、第1切断端3に対応する位置よりも低いことにある。
【0019】
以下、この発明が上記構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。
スチールコード等の補強素子をゴム中に埋め込んで補強したゴム補強体の故障の主たる原因は、補強素子とゴムとの間に剛性段差により、ゴム補強体の切断端に応力集中が生じる結果、切断端を起点としてゴム中に疲労による亀裂が発生、進展することにある。従来、亀裂を抑制するためには、前記したように主補強層の端縁を補助補強層で覆うことが行われていた。しかし、こうしたゴム補強体では、主補強層の端縁で発生していた応力集中を補助補強層の端縁に移したに過ぎず、補助補強層の切断端に亀裂が生じ、本質的な問題の解決には至ってなかった。
【0020】
発明者は、主補強層の端縁での応力集中を緩和しつつ、補助補強層の端縁での応力集中を少なくとも主補強層の端縁での応力集中より小さくするには、補助補強層を構成する補強素子の径を主補強層の補強素子の径より小さくすることで亀裂発生の核を小さくするとともに、補強素子の径dと補強素子の中心間距離wの比d/wを補助補強層で主補強層より小さくすることで、補助補強層の端縁での応力集中を主補強層の端縁での応力集中より小さくすることができると考えた。補強素子は、一般的にゴムとの接着性向上のために、例えばスチールコードではブラスメッキ処理が、有機繊維コードではディップ処理が行われるが、切断端には切断によりこうした処理の無い部分が露出するため、特に破壊の核となりやすい。さらに、補助補強層の最外位置にこうした切断端がきた場合には、切断端を含む面の法線方向に引張変形が生じた際に、切断端のゴムと補強素子との未接着部である亀裂核が開口する変形を生じ、最も亀裂が進展しやすい。補助補強層7を主補強層4の第1切断端3の周りに折り返すことで、補助補強層7の最外位置8に第2切断端6が配設されることが避けられ、前記したような切断端のゴムと補強素子との未接着部である亀裂核が開口する変形は抑制できるものの、最外位置8には依然として周辺ゴムと補強素子の間に剛性段差が存在するため、ここに応力が集中してセパレーションが発生し十分な耐久性を得ることはできない。そこで、第1補強素子2及び第2補強素子5をd m >d s かつd m /w m >d s /w s なる関係とし、補助補強層7を、主補強層4の第1切断端3を含む面の法線方向に引っ張った際の引張剛性が、最外位置8で、第1切断端3に対応する位置よりも低くなるようにすれば、前述のように、補助補強層の端縁での応力集中を主補強層の端縁での応力集中より小さくすることができると同時に、主補強層の補強素子端部での亀裂発生を効果的に抑制し、かつ補助補強層の最外位置にある折返し端での応力集中も緩和することができ、耐久性を有効に向上することができるのである。
【0021】
この場合には、図5に示すように、補助補強層7は、両第2切断端6、6´をゴム補強体の幅方向に相互にずらして配設されることが好ましい。第2切断端6、6´をずらして配置することにより、第2切断端6、6´における剛性段差が少なくなり、より一層効果的に応力集中を緩和できるからである。
【0022】
なお、主補強層4と補助補強層7のオーバーラップ量Xは、5〜30mmとすることが好ましい。オーバーラップ量Xが5mm未満の場合には十分な応力集中の緩和効果が得られないからであり、30mmを超える場合には応力集中の緩和効果はほぼ一定でありながら、重量のみが増加するからである。
【0023】
補助補強層7は、それを構成する第2補強素子5と主補強層4の第1切断端3を含む面Pの法線Nとのなす角が、最外位置8で、第1切断端3に対応する位置よりも大きいことが好ましい。すなわち、図1及び図4では、最外位置8における第2補強素子5と法線Nのなす角をα1、第1切断端3に対応する位置における第2補強素子5と法線Nのなす角をα2とすると、α1>α2であることが好ましい。かかる構成をとることで、主補強層4の第1切断端3を含む面Pの法線N方向に引っ張った際の補助補強層7の引張剛性を、最外位置8で、第1切断端3に対応する位置よりも低くすることができるからである。α1≦α2の場合には、補助補強層7の引張剛性は、最外位置8で、第1切断位置3に対応する位置よりも高くなるため、最外位置8に応力集中が発生し、ここが故障の核となる。また、一般に、ゴム補強体の引張剛性は、引張方向と補強素子のなす角をαとしたとき、cos(α)の4乗に略比例するが、補助補強層7の最外位置8における応力集中を緩和する観点からは、最外位置8におけるcos(α1)の4乗の値が、第1切断端3に対応する位置におけるcos(α2)の4乗の値の70%以下であることがさらに好ましい。
【0024】
また、主補強層の第1切断端を含む面の法線方向に引っ張った際の補助補強層の引張剛性を、最外位置で、第1切断端に対応する位置よりも低くする他の実施態様としては、補助補強層7は、それを構成する第2補強素子5の打込み数を、最外位置8で、第1切断端3に対応する位置よりも小さくすることが好ましい。かかる構成をとることで第2補強素子5の端が分散するので、補助補強層7の剛性を、第1切断端3に対応する位置よりも最外位置8で小さくすることができ、応力集中がさらに緩和されるからである。
【0025】
また、第2補強素子5はモノフィラメントであることが好ましい。第2切断端6における第2補強素子5の断面積が小さくなるため、第2切断端6での応力集中を緩和することができるからである。
【0026】
さらに、第2補強素子5は、ゴムとの接着性に優れたナイロン又はスチールからなることが好ましい。特に、軽量化を重視する場合にはナイロンからなることが好適であり、また高い剛性を重視する場合にはスチールが好適である。
【0027】
また、第2補強素子5が2軸織物からなることが好ましい。いずれの方向から力が加わった場合にも効果的に応力を分散するには、補助補強層7を2枚とし、それらの補強素子が互いに交差する交差層を形成することが考えられるが、この場合には、主補強層4の第1切断端3を含む面Pの法線Nの方向に力が加わると、補強素子の異方性により交差層間には互いに逆方向の面内せん断変形が生じて、第2切断端に層間せん断歪の集中が発生するため、耐久性が低下する。一方、第2補強素子5を2軸織物とすれば、補強素子の異方性が打ち消され、耐久性に悪影響を及ぼすせん断歪が生じないため、第2切断端での耐久性が一層向上するからである。
【0028】
次に、第2発明に従う空気入りタイヤについて説明する。空気入りタイヤは、走行中の路面状態の変化により、種々の変形を繰り返し受ける。このため、空気入りタイヤにゴム補強体を用いた場合には、その切断端に前記したような亀裂や故障が発生し、耐久性が低下しやすい。そこで、第1発明又は第2発明によるゴム補強体を空気入りタイヤに用いれば、亀裂や故障の発生を有効に抑制することができ、耐久性が向上する。
【0029】
また、特に変形を受けやすいカーカスプライ、ベルト及びワイヤーチェーファーの少なくとも1つにゴム補強体を用いることが、耐久性を一層向上させる観点から、好ましい。
【0030】
なお、上述したところは、この発明の実施形態の一部を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
【0031】
【実施例】
次に、第1発明に従うゴム補強体を試作し、性能評価を行ったので、以下に説明する。
【0032】
(試験1)
実施例1及び2のゴム補強体は、スチールコード(コード径dm=1.0mm、3+9+15×0.175)を平行配列状態(コード間距離wm=1.53mm)でゴム被覆してなり、スチールコードの延在方向に対し直交する角度で延びる切断端をもち、長さ60mm、幅15mm、厚さ1.6mm、dm/wm=0.654の主補強層と、第2補強素子の延在方向に対し傾斜する角度で延びる第2切断端をもち、長さ25mm、幅25mmの補助補強層とからなり、表1又は2に示す諸元を有し、主補強層の第1切断端を含む面の法線方向に引っ張った際の引張剛性が、最外位置で、第1切断端に対応する位置よりも低い。
【0033】
比較のため、主補強層が実施例1及び2と同じであり、第2補強素子の延在方向に対し傾斜する角度で延びる第2切断端をもち、長さ25mm、幅25mmの補助補強層とからなり、表1に示す諸元を有するものの、第2補強素子径が主補強層のスチールコード径よりも大きいもの(比較例1)、dm/wm<ds/wsなる関係を有するもの(比較例2)、補助補強層は、主補強層の第1切断端を含む面の法線方向に引っ張った際の引張剛性が、最外位置と第1切断端に対応する位置とで等しいもの(比較例3)についても併せて試作した。
【0034】
(試験方法)
前記各ゴム補強体を、図7に示すように、長さ100mm、幅80mmのゴムシートで挟み、最終的に厚さ4mmの試験片を作成した。この試験片に、主補強層のコード延在方向に最小応力0MPa、最大応力1.4MPaを周期10Hzで繰り返し与え、破断に至るまでの回数を測定し、この測定値によって耐久性を評価した。この評価結果を表1及び2に示す。なお、表1の評価結果の数値は、比較例1を100としたときの指数比で示してあり、数値の大きいほど耐久性が優れている。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
表1に示す結果から、実施例1及び2のゴム補強体はいずれも、比較例1〜3のゴム補強体に比べて耐久性が優れていることが分かる。
【0038】
【発明の効果】
この発明により、多数の補強部材を用いることなく、主補強層の端部を狭幅の補助補強層で補強することにより、耐久性を格段に向上させたゴム補強体及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例のゴム補強体の補強素子の配列状態を示す図である。
【図2】参考例のゴム補強体の補強素子の配列状態を示す図である。
【図3】参考例のゴム補強体の補強素子の配列状態を示す図である。
【図4】この発明に従う他のゴム補強体の補強素子の配列状態を示す図である。
【図5】この発明に従う他のゴム補強体の補強素子の配列状態を示す図である。
【図6】参考例のゴム補強体の補強素子の配列状態を示す図である。
【図7】実験1に用いた試験片の上面図である。
【図8】参考例のタイヤのビード部近傍のタイヤ幅方向断面図である。
【符号の説明】
1 ゴム補強体
2 第1補強素子
3 第1切断端
4 主補強層
5 第2補強素子
6 第2切断端
7 補助補強層
8 最外位置
9a 第1補助補強層
9b 第2補助補強層
10 ゴムシート
11 ビード補強層
12 ビード部
Claims (10)
- 複数本の第1補強素子を平行配列状態でゴム被覆してなり、第1補強素子の延在方向に対し傾斜又は直交する角度で延びる第1切断端をもつ主補強層と、該主補強層に隣接させて主補強層の第1切断端位置を超える位置まで配設され、複数本の第2補強素子をゴム被覆してなり、第2補強素子の延在方向に対し傾斜又は直交する角度で延びる第2切断端をもつ1枚の狭幅の補助補強層を具えるとともに、補助補強層を主補強層の第1切断端の周りに折り返して、補助補強層の、第1切断端から見て最も外側にある最外位置を折返し端としてなるゴム補強体において、
主補強層の第1補強素子径をdm、第1補強素子中心間距離をwm、補助補強層の第2補強素子径をds、第2補強素子中心間距離をwsとしたとき、第1及び第2補強素子はdm>dsかつdm/wm>ds/wsなる関係を有し、
補助補強層は、主補強層の第1切断端を含む面の法線方向に引っ張った際の引張剛性が、前記最外位置で、第1切断端に対応する位置よりも低いことを特徴とするゴム補強体。 - 補助補強層は、両第2切断端をゴム補強体の幅方向に相互にずらして配設される請求項1記載のゴム補強体。
- 補助補強層は、それを構成する第2補強素子と主補強層の第1切断端を含む面の法線とのなす角が、前記最外位置で、第1切断端に対応する位置よりも大きい請求項1又は2記載のゴム補強体。
- 補助補強層は、それを構成する第2補強素子の打込み数が、前記最外位置で、第1切断端に対応する位置よりも少ない請求項1〜3のいずれか一項記載のゴム補強体。
- 第2補強素子はモノフィラメントである請求項1〜4のいずれか一項記載のゴム補強体。
- 第2補強素子はナイロンからなる請求項1〜5のいずれか一項記載のゴム補強体。
- 第2補強素子がスチールからなる請求項1〜5のいずれか一項記載のゴム補強体。
- 第2補強素子が2軸織物からなる請求項1〜7のいずれか一項記載のゴム補強体。
- 請求項1〜8のいずれか一項記載のゴム補強体を用いた空気入りタイヤ。
- カーカスプライ、ベルト及びワイヤーチェーファーの少なくとも1つに前記ゴム補強体を用いた請求項9記載の空気入りタイヤ。
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