JP4319329B2 - 超音波チューブシーラー及び回路切断装置 - Google Patents

超音波チューブシーラー及び回路切断装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液透析、血漿交換等の体液体外循環の治療中に、火災、地震等の緊急時並びに機器のトラブル、患者個々の事情が生じ余儀なく治療を一時中断する場合やあるいは透析終了後、体外循環回路中に残った血液を患者に返血した後に、体外循環回路と患者との離脱を行うことができるようにした超音波チューブシーラー並びに回路切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
現在、緊急時に体外循環回路を患者から離脱する方法として動脈側血液回路と静脈側血液回路のそれぞれ二箇所を外からクランプし、この中間点をハサミ等で切断し離脱する方法が一般的に行われている。
【0003】
しかしながらこれらの方法では次の課題が指摘されている。
(A)体外循環回路がつながっている手は利き手の場合もあるため、利き手でない手でハサミを使い、体外循環回路を切断しなければならないので、容易に回路を切ることができない。
(B)透析患者は社会復帰をしている比較的元気な患者ばかりでなく、高齢者、また障害者、痴呆患者等自分の意志でクランパーをはめ込んだり、鉗子をかけ、ハサミを使い体外循環回路を切断するという行動をとれない人がいる。
(C)体外循環回路を切ることができたとしても切り口から血液が漏れてしまう。また切り口から患者側の回路においてクランプがしてあってもオープンの状態なので病原微生物の汚染も考えられ、床に落ちた血液で避難路が滑りやすくなるため血液が漏れないほうが好ましい。
(D)(B)の弱者を離脱させるためには透析スタッフが患者のベッドサイドに出向いて、回路を切断しなければならず、スタッフの人数や患者の人数により災害時の即時対応は無理が生じる。
【0004】
また出願人は特開2000−140096号で高周波誘電加熱装置のチューブシーラーの発明を開示したが、チューブを溶着する際にチューブ内の液体(血液)を介して電波漏洩のおそれがあるため、シール電極の片側あるいは両側にチューブの一時的なクランプをわざわざ設置しなければならなかった。
これらのクランプ等の設置は、よりコンパクトなチューブシーラーの設計上、必ずしも望ましいものではなかった。
そこで本発明者らは以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達した。
【0005】
[1]本発明は、シーラー本体(2)に、チューブ挿入口(5)を二箇所形成し、
前記それぞれのチューブ挿入口(5)の両側に可動電極(4A)と固定電極(4B)をそれぞれ対向して配置し、
前記シーラー本体(2)に、起動スイッチ(7)と、リモートモードまたはローカルモードに設定できるセレクタスイッチ(8)を配置し、
前記固定電極(4B)は、超音波ホーンより構成され、前記可動電極(4A)は前記超音波ホーンの受け台より構成され、
前記可動電極(4A)は、前記チューブ挿入口(5)に挿入したチューブの長さ方向に沿って、左右に開閉可能な二つの部材より構成され、当該可動電極(4A)の前方部は、前記固定電極(4B)側に向けて先細りに形成され、
前記可動電極(4A)の二つの部材の間に、前記チューブの切断刃(25)を配置し、
前記シーラー本体(2)内に、前記可動電極(4A)を前記固定電極(4B)方向へ移動させる第一の駆動手段(28A)と、前記切断刃(25)を前記固定電極(4B)方向へ移動させるとともに前記切断刃(25)を前記可動手段(4A)の二つの部材の間から突出させる第二の駆動手段(28B)を配置し、
前記シーラー本体(2)内に、前記起動スイッチ(7)の入力、前記セレクタスイッチ(8)の設定、前記第一の駆動手段(28A)及び前記第二の駆動手段(28B)の駆動制御部(3)を配置し、
前記可動電極(4A)を前記固定電極(4B)方向に移動させることにより、当該可動電極(4A)と当該固定電極(4B)によりチューブを挟持し、当該固定電極(4B)より超音波を発振させることによりチューブを溶着し、
前記切断刃(25)を、前記固定電極(4B)方向へ移動させることにより、前記可動電極(4A)の二つの部材が左右に開いて、前記切断刃(25)が突出して、チューブの溶着部を切断できるようにした、超音波チューブシーラー(1)を提供する。
[2]本発明は、前記シーラー本体(2)内に、前記可動電極(4A)と前記切断刃(25)を装着する治具(21)が配置され、
当該治具(21)は、内枠(22)と外枠(23)を有し、
当該内枠(22)内に、前記チューブ挿入口(5)に挿入したチューブの長さ方向に沿って伸びる第一のロッド(24)が装着され、
当該第一のロッド(24)に前記可動電極(4A)の後方部が装着され、
前記内枠(22)内の前記チューブと反対側の端部に、前記切断刃(25)を植設した刃基(26)が装着され、
前記内枠(22)外に、前記第一の駆動手段(28A)が装着され、
前記刃基(26)の後方部でかつ、前記外枠(23)内には、前記チューブの長さ方向と交わる方向に伸びる第二のロッド(27)が装置され、
当該第二のロッド(27)の後方でかつ前記外枠(23)外に、前記第二の駆動手段(28B)が装着され、
当該第二の駆動手段(28B)は、前記刃基(26)の後方に、前記第二のロッド(27)を介して装着した、[1]に記載の超音波チューブシーラー(1)を提供する。
]本発明は、前記シーラー本体(2)内部に、補助電源(15)を配置した、[1]または[2]に記載の超音波チューブシーラー(1)を提供する。
]本発明は、一方の端部を透析器(68)の血液入口に接続しかつ他方の端部を動脈側シャント(61)に接続した動脈側血液回路(54)と
一方の端部を透析器(68)の血液出口に接続しかつ他方の端部を静脈側シャント(62)に接続した静脈側血液回路(55)を有し、
前記動脈側血液回路(54)及び前記静脈側血液回路(55)の途中に、[1]から[3]のいずれか一項に記載の前記超音波チューブシーラー(1)を装着し、
次の(A)から(E)のいずれかの手段により超音波チューブシーラー(1)を駆動させて前記動脈側血液回路(54)及び前記静脈側血液回路(55)をシール切断できるようにしたことを特徴とする回路切断装置(51)。
(手段A)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をリモートモードまたはローカルモードに設定し、超音波チューブシーラー(1)に設けた起動スイッチ(7)を操作する手段、
(手段B)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をリモートモードまたはローカルモードに設定し、リモコンに設けた起動スイッチ(7)を操作する手段、
(手段C)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をリモートモードまたはローカルモードに設定し、透析機械(53)に設けた起動スイッチ(7)を操作する手段、
(手段D)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をローカルモードに設定し、透析患者用ベッド(67)に設けた起動スイッチ(7)を操作する手段、
(手段E)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をリモートモードに設定し、超音波チューブシーラー(1)を、起動信号ケーブル(63)を介してナースカウンタ(64)または集中管理できる部屋に接続し、ナースカウンタ(64)または集中管理できる部屋に設けた起動スイッチ(7)により操作する手段、
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の超音波チューブシーラー1の正面図、図2は図1の天面図、図3は図1の右側面図、図4は図1の左側面図、図5は図1のチューブ挿入口付近の拡大図、図6、図7、図8は超音波チューブシーラー1のシール電極4付近の拡大図((A)は側面図、(B)は平面図)(図6はチューブをセットした状態、図7はチューブのシール中の状態、図8はチューブをシール後、切断する状態)、図9は本発明の超音波チューブシーラー1のブロック図である。
本発明の超音波チューブシーラー1は、(A)可動電極4Aと固定電極4Bからなるチューブのシール手段と、(B)前記可動電極4Aに装着されるチューブの切断手段と、(C)前記可動電極4Aとチューブの切断手段の駆動手段と、(D)シールモードの選択手段と、(E)前記(A)から(D)の各手段の駆動制御部3を備える。
本発明の超音波チューブシーラー1では、例えば前記(A)のチューブのシール手段はシール電極4であり、前記(B)のチューブの切断手段は切断刃25であり、前記(C)の可動電極4Aと固定電極4Bの駆動手段は、可動手段4Aを固定手段4B方向へ移動させる第一の駆動手段28Aと、切断刃25を固定電極4B方向へ移動させるとともに切断刃25を可動手段4Aから突出させる第二の駆動手段28Bであり、前記(D)のシールモードの選択手段はリモートモードまたはローカルモードに設定可能なセレクタスイッチ8である。
超音波チューブシーラー1はシーラー本体2内に駆動制御部3を配置し、シーラー本体2の天面に天面パネル2Aを配置し、該天面パネル2Aにチューブ挿入口5をシーラー本体2の横方向に沿って平行に二箇所形成し、前記それぞれのチューブ挿入口5の両側に可動電極4Aと固定電極4Bからなるシール電極4を配置している。前記それぞれのシール電極4に対応するシール表示灯6をシーラー本体2の天面に二箇所配置し、シーラー本体2の側面に起動スイッチ7と、リモートモードまたはローカルモードに設定できるセレクタスイッチ8を配置している。
起動スイッチ7を押すことにより、それぞれのシール電極4に対応するシール表示灯6が点灯し、シール電極4が通電されている状態を容易に確認することができる。
また図1の超音波チューブシーラー1ではシーラー本体2の底部に配置した電源コネクタ9に電源コード9Cを介してAC電源より電源をとるようにしているが、必要によりシーラー本体2は内部に補助電源15を配置することができる。
【0007】
本発明のシール電極4は、固定電極4Bが超音波を発振する超音波ホーンで、可動電極4Aが受台(アンビルともいう)である。図6のように可動電極4Aは固定電極4B側へ向けて先細りに形成され、鳥のくちばしのように左右に開閉できるように二つの部材から構成されている。
可動電極4Aはチューブの切断刃25とともに次のように治具21(第一のロッド24と第一の駆動手段28Aを装着した内枠22と第二の駆動手段28Bを装着した外枠23より構成される)に装着される。
図6のように可動電極4Aは内枠22の第一のロッド24に装着され、シリンダまたはソレノイド等の第一の駆動手段28Aにより図7のように固定電極4B方向に移動させて可動電極4Aとともにチューブを挟持したり、駆動手段28Bにより図6と図8のように二つの部材を開閉できるように制御することができる。
さらに可動電極4Aの二つの部材の内側には図6のようにチューブの切断刃25が配置されている。
切断刃25は刃基26に植設され、刃基26の後方に第二のロッド27を介して、前記第二の駆動手段28Bに接続し、これらの第二の駆動手段28Bにより図8のように前記可動電極4Aの開いた二つの部材の間から、固定手段4B方向に移動(突出)させて、溶着した後のチューブを切断するように制御することができる。
【0008】
以上の本発明の超音波チューブシーラー1のシール電極4によるチューブのシール、切断方法の原理の一例を要約すると次の通りである。
(1)チューブ挿入口5にチューブを装着し、図6のように固定電極4Bと可動電極4Aの間に配置する。
(2)第一の駆動手段28Aにより可動電極4Aを固定電極4B方向へ移動させ、図7のようにチューブを可動電極4Aと固定電極4Bで挟持する。
(3)固定電極4Bから超音波を発振させ、チューブを溶着する。
(4)第二の駆動手段28Bにより切断刃25を固定電極4B方向へ移動させるとともに切断刃25を可動電極4Aの二つの部材の間から突出させ、チューブの溶着部を切断する。
【0009】
切断刃25の先端は鋭利な刃面状に形成されている。「鋭利な刃面状」とは図示したものに限定されず、要するに溶着箇所からチューブを切断できる形状であれば何でも良い。
また可動電極4Aと切断刃25の駆動制御は前記のものに限定されず、チューブを溶着すると同時にまたはチューブを溶着した後に、該溶着箇所からチューブを切断できるように駆動制御部3により制御される。
本発明の超音波チューブシーラー1では図9のブロック図に示すように駆動制御部により、セレクタスイッチ8の設定から起動スイッチ7の入力、シール表示灯6の点灯並びに第一の駆動手段28A、第二の駆動手段28Bによる可動電極4Aと切断刃25の駆動等全てに亘って制御することができる。
さらに本発明の超音波チューブシーラー1を詳述すると、前記それぞれの可動電極4Aの天面に、透明カバー10が配置され、前記それぞれのチューブ挿入口5の両側部にチューブの識別標識11が配置されている。チューブの識別標識11は、例えばラバーマグネット等が使用され、各々、赤、青に着色されていて溶着(装着)されるチューブが動脈側(赤色)であるのか静脈側(青色)であるのかが判別できるようになっている。
またシーラー本体2の底部側面には取付金具12と固定金具13がそれぞれ二箇所装着され、取付金具12の底部に固定ネジ14が装着されている。

【0010】
図10は図1の超音波チューブシーラー1を装着して使用する本発明の回路切断装置51の概略図で、図11は図10のチューブシーラー付近の拡大図である。
本発明の回路切断装置51は、一方の端部を透析機械53に装着した透析器の血液入口に接続しかつ他方の端部を動脈側シャント61に接続した動脈側血液回路54並びに一方の端部を透析機械53に装着した透析器の血液出口に接続しかつ他方の端部を静脈側シャント62に接続した静脈側血液回路55の途中に超音波チューブシーラー1を装着することにより構成される。
超音波チューブシーラー1のセレクタスイッチ8をリモートモードに設定した場合は、例えばナースカウンタ64(または集中管理室)、リモコン(図示せず)、透析機械53等に設けた起動スイッチ7を操作して遠隔操作により、全ての透析患者用ベッド67において動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55をシール遮断するようにすることができる。さらに詳述すれば超音波チューブシーラー1を起動信号ケーブル63を介してナースカウンタ64に接続し、ナースカウンタ64に設けた起動スイッチ7によりシール電極4をナースカウンタ64により遠隔操作することができる。また起動スイッチ7はナースカウンタのみでなくその他集中管理室の壁などに配置して遠隔操作することができる。
他方、セレクタスイッチ8をローカルモードに設定した場合、例えば透析患者用ベッド67に設けた起動スイッチ7を操作することにより、各々の透析患者用ベッド67において動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55を同時にシール遮断するようにすることもできるし、透析終了後、動脈側血液回路54側のみを先にシールし、患者に血液を返還した後、静脈側血液回路55側をシールするようにすることもできる。
【0011】
本発明の超音波チューブシーラー1の外観の形状は図示したものに限定されず透析機械53または透析患者用ベッド67の一部に備え付けられ、あるいは使用時に動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55の外周に装着できる形状であればどのような形状でも採用することができる。
【0012】
さらに超音波チューブシーラー1のセレクタスイッチ8をリモートモードまたはローカルモードに設定し、超音波チューブシーラー1のシール電極4の起動スイッチ7と信号発信部(図示せず)を、リモコン(図示せず)、透析機械53、透析患者用ベッド67に配置し、駆動信号を超音波チューブシーラー1に送信できるようにし、他方超音波チューブシーラー1にこれらの駆動信号の受信部(図示せず)を設けることにより、透析患者、透析作業者、ナース等の誰からでも駆動させることができる。
また超音波チューブシーラー1のセレクタスイッチ8をリモートモードまたはローカルモードに設定し、前記リモコン(図示せず)、透析機械53、透析患者用ベッド67に信号発信部(図示せず)及び超音波チューブシーラー1に駆動信号の受信部(図示せず)をそれぞれ設ける代わりに、リモコン(図示せず)、透析機械53、透析患者用ベッド67と超音波チューブシーラー1をそれぞれコードで接続してリモコン、透析機械53、透析患者用ベッド67に配置した起動スイッチ7を操作することにより超音波チューブシーラー1のシール電極4を駆動させることができる。
【0013】
また補助電源15として例えばバッテリ、コンデンサー等を配置することにより、仮に停電した時にも補助電源15により最低1回以上は超音波チューブシーラー1を作動させて動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55をシール切断することができる。
また補助電源15も前記起動スイッチ7と同様にリモコン(図示せず)、透析機械53、透析患者用ベッド67に配置し、起動スイッチ7と同様に超音波チューブシーラー1から離れた位置から操作することができる。
【0014】
次に本発明の超音波チューブシーラー1と回路切断装置51の操作方法の一例について説明する。
請求項に記載の手段(A)の場合
体外循環の途中に透析室に火災等が発生した場合は、超音波チューブシーラー1のセレクタスイッチ8をリモートモードまたはローカルモードに設定し、透析患者は超音波チューブシーラー1に設けた起動スイッチ7を押して超音波チューブシーラー1のシール電極4を駆動させて動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55の途中をシール切断し速やかに透析室より退室することができる。
請求項に記載の手段(E)の場合
また超音波チューブシーラー1のセレクタスイッチ8をリモートモードに設定し、透析室の火災等の情報を得たナースカウンタ64のナースまたは現場責任者もしくは担当者もしくは指示を受けた者はナースカウンタ64または集中管理できる部屋に設けた起動スイッチ7を押して前記と同様に動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55の途中をシール切断し、患者を透析機械53と切り離して速やかに透析室から退室させることができる。
なお請求項8に記載の手段(B)から(D)の場合も操作方法は実質的に前記(A)、(E)と同じであるから詳細な説明は省略する。
【0015】
【発明の作用効果】
(1)セレクタスイッチ8をリモートモードに設定することにより動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55のシールを複数の透析患者用ベッド67ごとまとめて行うことができる。またセレクタスイッチ8をローカルモードに設定することにより、各透析患者用ベッド67ごとに透析終了後に動脈側血液回路54をシールし、体外循環回路中に残った血液を患者に返血した後、静脈側血液回路55のシールを行うことができる。以上のように起動スイッチ8のリモートモードまたはローカルモードの設定を選択することにより、動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55のシール手段を選択できる。
(2)可動電極4Aにより動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55を構成するチューブを溶着すると同時にまたはチューブを溶着した後に、該溶着箇所からチューブを確実に切断することができる。
(3)超音波チューブシーラー1を動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55にはめ込むだけで容易に装着でき、動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55の途中を短時間で容易にシール切断できるので操作性に優れ、誰でも容易に操作することができる。
(4)動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55の切断口を完全に密封することができるので病原微生物等が混入する虞れがない。
(5)(3)により日常時に防災訓練を容易に行うことができる。
(6)避難後、血圧低下等のトラブルなど発生時には、動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55のシール部分を清潔状態にしてカットし、そこに昇圧剤等の薬剤、場合によっては血液製剤を輸液・輸血セットを使い投与可能である。
(7)停電時にも補助電源15により動脈側血液回路54及び静脈側血液回路55をシール切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波チューブシーラー1の正面図
【図2】図1の天面図
【図3】図1の右側面図
【図4】図1の左側面図
【図5】図1のチューブ挿入口付近の拡大図
【図6】超音波チューブシーラー1のシール電極4付近のチューブをセットした状態の拡大図((A)は側面図、(B)は平面図)
【図7】超音波チューブシーラー1のシール電極4付近のチューブのシール中の状態の拡大図((A)は側面図、(B)は平面図)
【図8】超音波チューブシーラー1のシール電極4付近のチューブをシール後、切断する状態の拡大図((A)は側面図、(B)は平面図)
【図9】本発明の超音波チューブシーラー1のブロック図
【図10】本発明の回路切断装置51の概略図
【図11】図10のチューブシーラー付近の拡大図
【符号の説明】
1 超音波チューブシーラー
2 シーラー本体
2A 天面パネル
3 駆動制御部
4 シール電極
4A 可動電極
4B 固定電極
5 チューブ挿入口
6 シール表示灯
7 起動スイッチ
8 セレクタスイッチ
9 電源コネクタ
9C 電源コード
10 透明カバー
11 チューブの識別標識
12 取付金具
13 固定金具
14 固定ネジ
15 補助電源
21 治具
22 内枠
23 外枠
24 第一のロッド
25 切断刃
26 刃基
27 第二のロッド
28A 第一の駆動手段
28B 第二の駆動手段
51 回路切断装置
53 透析機械
54 動脈側血液回路
55 静脈側血液回路
61 動脈側シャント
62 静脈側シャント
63 起動信号ケーブル
64 ナースカウンタ(集中管理室)
66 透析患者
67 透析患者用ベッド
68 透析器

Claims (4)

  1. シーラー本体(2)に、チューブ挿入口(5)を二箇所形成し、
    前記それぞれのチューブ挿入口(5)の両側に可動電極(4A)と固定電極(4B)をそれぞれ対向して配置し、
    前記シーラー本体(2)に、起動スイッチ(7)と、リモートモードまたはローカルモードに設定できるセレクタスイッチ(8)を配置し、
    前記固定電極(4B)は、超音波ホーンより構成され、前記可動電極(4A)は前記超音波ホーンの受け台より構成され、
    前記可動電極(4A)は、前記チューブ挿入口(5)に挿入したチューブの長さ方向に沿って、左右に開閉可能な二つの部材より構成され、当該可動電極(4A)の前方部は、前記固定電極(4B)側に向けて先細りに形成され、
    前記可動電極(4A)の二つの部材の間に、前記チューブの切断刃(25)を配置し、
    前記シーラー本体(2)内に、前記可動電極(4A)を前記固定電極(4B)方向へ移動させる第一の駆動手段(28A)と、前記切断刃(25)を前記固定電極(4B)方向へ移動させるとともに前記切断刃(25)を前記可動手段(4A)の二つの部材の間から突出させる第二の駆動手段(28B)を配置し、
    前記シーラー本体(2)内に、前記起動スイッチ(7)の入力、前記セレクタスイッチ(8)の設定、前記第一の駆動手段(28A)及び前記第二の駆動手段(28B)の駆動制御部(3)を配置し、
    前記可動電極(4A)を前記固定電極(4B)方向に移動させることにより、当該可動電極(4A)と当該固定電極(4B)によりチューブを挟持し、当該固定電極(4B)より超音波を発振させることによりチューブを溶着し、
    前記切断刃(25)を、前記固定電極(4B)方向へ移動させることにより、前記可動電極(4A)の二つの部材が左右に開いて、前記切断刃(25)が突出して、チューブの溶着部を切断できるようにしたことを特徴とする超音波チューブシーラー(1)。
  2. 前記シーラー本体(2)内に、前記可動電極(4A)と前記切断刃(25)を装着する治具(21)が配置され、
    当該治具(21)は、内枠(22)と外枠(23)を有し、
    当該内枠(22)内に、前記チューブ挿入口(5)に挿入したチューブの長さ方向に沿って伸びる第一のロッド(24)が装着され、
    当該第一のロッド(24)に前記可動電極(4A)の後方部が装着され、
    前記内枠(22)内の前記チューブと反対側の端部に、前記切断刃(25)を植設した刃基(26)が装着され、
    前記内枠(22)外に、前記第一の駆動手段(28A)が装着され、
    前記刃基(26)の後方部でかつ、前記外枠(23)内には、前記チューブの長さ方向と交わる方向に伸びる第二のロッド(27)が装置され、
    当該第二のロッド(27)の後方でかつ前記外枠(23)外に、前記第二の駆動手段(28B)が装着され、
    当該第二の駆動手段(28B)は、前記刃基(26)の後方に、前記第二のロッド(27)を介して装着した、ことを特徴とする請求項1に記載の超音波チューブシーラー(1)。
  3. 前記シーラー本体(2)内部に、補助電源(15)を配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波チューブシーラー(1)。
  4. 一方の端部を透析器(68)の血液入口に接続しかつ他方の端部を動脈側シャント(61)に接続した動脈側血液回路(54)と
    一方の端部を透析器(68)の血液出口に接続しかつ他方の端部を静脈側シャント(62)に接続した静脈側血液回路(55)を有し、
    前記動脈側血液回路(54)及び前記静脈側血液回路(55)の途中に、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の前記超音波チューブシーラー(1)を装着し、
    次の(A)から(E)のいずれかの手段により超音波チューブシーラー(1)を駆動させて前記動脈側血液回路(54)及び前記静脈側血液回路(55)をシール切断できるようにしたことを特徴とする回路切断装置(51)。
    (手段A)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をリモートモードまたはローカルモードに設定し、超音波チューブシーラー(1)に設けた起動スイッチ(7)を操作する手段、
    (手段B)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をリモートモードまたはローカルモードに設定し、リモコンに設けた起動スイッチ(7)を操作する手段、
    (手段C)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をリモートモードまたはローカルモードに設定し、透析機械(53)に設けた起動スイッチ(7)を操作する手段、
    (手段D)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をローカルモードに設定し、透析患者用ベッド(67)に設けた起動スイッチ(7)を操作する手段、
    (手段E)前記超音波チューブシーラー(1)のセレクタスイッチ(8)をリモートモードに設定し、超音波チューブシーラー(1)を、起動信号ケーブル(63)を介してナースカウンタ(64)または集中管理できる部屋に接続し、ナースカウンタ(64)または集中管理できる部屋に設けた起動スイッチ(7)により操作する手段、
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