JP4319075B2 - カウンターブレード及びブレード装置 - Google Patents
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Description
ワイヤパートにおける第1ワイヤ及び第2ワイヤ(抄紙ワイヤ)の回転走行は、水平面に沿って行われる場合の他に、高速対応型として鉛直方向に沿って行われる場合がある。
すなわち、各固定ブレード装着部30には、抄紙ワイヤ10の搬送方向に対して直角に配置されて抄紙ワイヤ10(第2ワイヤ2)に接触する広幅(30〜40mm程度)で長尺状の支持面32を有する固定ブレード31が装着されている。そして、ワイヤ走行部の他方側で前記複数(2基)の固定ブレード31で挟まれた位置には、抄紙ワイヤ10(第1ワイヤ1)に接触する狭幅(15〜25mm程度)のカウンターブレード41が装着されたカウンターブレード装着部40が配置されている。
また、カウンターブレード41のワイヤ支持面42に続く下側端部には、長手方向に円弧の連続した曲面(以下、R面と称する)43が形成されている。従来、この曲面43の曲率半径は、1.5〜3mm程度であった。
特に、紙料3として古紙を使用する場合においては、紙料3中でのフロック部が硬いので、従来に比して抄紙側へ戻される白水による強力な衝撃力が分散に必要であり、古紙を使用するような場合に上述したようなR面43を有するカウンターブレード41は適していなかった。
前記抄紙ワイヤ10の搬入側に前記支持面22に対して傾斜角を有するテーパ面23を設けることで前記抄紙ワイヤとの間に空間を形成する。
該テーパ面23の反支持面側に頂辺となるエッジ部24を形成する。
前記カウンターブレード21は、前記抄紙ワイヤ10の搬入側に前記支持面22に対して傾斜角を有して形成することで前記抄紙ワイヤとの間に空間を形成するテーパ面23と、該テーパ面23の反支持面側に頂辺となるエッジ部24とを具備して成る。
したがって、白水による水流を抄紙ワイヤ10へ衝突させるに際して、従来例に比較して大きな衝撃を紙料に与え、抄紙ワイヤ内の紙料を効率良く分散させることができるので、地合が良好となり、特に古紙を紙料として用いた場合であっても、古紙による硬いフロックによる繊維をも効率良く分散させ、地合を良好とさせることができる。
本発明に係るブレード装置は、図3及び図4に示した従来例と同様に、抄紙機におけるワイヤパートにおいて使用されるものであり、一対のワイヤで紙料を挟んで鉛直方向に搬送するワイヤ走行部となる第1ワイヤ1及び第2ワイヤ2(抄紙ワイヤ10)が下から上へ走行するように設置され、ワイヤ走行部の一方側(図における左側)に抄紙ワイヤ10を支持する複数の固定ブレード31を設け、ワイヤ走行部の他方側の前記固定ブレード31の内の2基に挟まれた位置にカウンターブレード21を設けて構成されている。
この幅が狭すぎる場合は、抄紙ワイヤ10への接触面積が小さくなり過ぎて、抄紙ワイヤの不安定な支持によりカウンターブレード21の耐久性を低下させることになる。
また、支持面22の更に好ましい幅は、カウンターブレード21の耐久性の見地から5〜10mm程度である。
エッジ部24は、厳密には長手方向に微小な曲率半径の円弧が連続した曲面で構成されており、該曲率半径は0.1〜0.5mmであることが好ましく、0.2〜0.3mmが更に好ましい。該曲率半径が小さすぎるとセラミック等のブレードが割れ易くなり、曲率半径が大きすぎると抄紙ワイヤに戻す白水の量を制御しにくくなるので好ましくない。
また、カウンターブレード21は、図3に示された従来のカウンターブレード41と同様に、図示しない昇降手段でブレード面を図の左右方向に調整可能に形成することで、抄紙ワイヤ10への接触位置を変化させて抄紙ワイヤ10の曲率が調整できるようになっている。
また、抄紙ワイヤ10の搬入下流側に位置するブレード装着部30のブレード31には、カウンターブレード21と同様に、支持面32に対して傾斜面となるテーパ面33を設けることが好ましい。そして、このテーパ面33の傾斜角度を調整することにより、抄紙ワイヤ10側へ戻される水流の強さを調整することができ、この傾斜角度は、5〜30度が好適である。
また、カウンターブレード21にエッジ部24が形成されることで、従来のR面に比較して抄紙ワイヤ10とテーパ面23とに存在する空間の体積を大きく取ることができ、抄紙ワイヤ10内に戻される白水による衝撃力を有効に発揮させることができる。
すなわち、本装置のようにカウンターブレード21が設置されることでブレード装置内において抄紙ワイヤ10に曲率が与えられるので、カウンターブレード21にテーパ面23を設けた場合に、テーパ面23に沿って流れる白水量を多くすることができ、水流による衝撃を効果的に与えることができる。
そして、エッジ部24を設けることと相俟って、この水流による衝撃は従来例の構造に比較して大きいものとすることができ、古紙を紙料として用いた場合であっても、古紙による硬いフロックによる繊維をも効率良く分散させ、地合を良好とさせることができる。
また、ワイヤ搬入側に設けるテーパ面は、カウンターブレードと固定ブレードの両方に設けることにより、上記効果が更に得易くなる。
図3に示す抄紙機のワイヤパートにおいて、長手方向にR面を有するカウンターブレードを、図1に示すような傾斜角30度のテーパ面を有するカウンターブレードに取り替えて、抄紙した紙の地合指数を測定して比較した。カウンターブレード支持面の幅は改善前12mm、改善後5mmであり、抄紙した紙は新聞用紙で古紙を40%以上含んでいる。
地合指数は、平均値で、約7.0ポイント上昇した(改善前48.0、改善後55.0)。この実験により、本発明のカウンターブレード使用により、紙の地合いが改善されることが確認できた。
尚、地合指数は、M/Ksystems社製3Dシートアナライザー(光学式地合計)を用いて行い、測定方法は下記による。
(地合指数の測定方法)
1)紙サンプルをガラス製ドラムに巻き付け、回転させながら、ドラム軸上に設置された光源(白色光)を紙シートに照射する。
2)紙サンプルを透過した光をフォトディテクターにて検出し、透過光(測定点数100,000ポイント)を64クラスに分類する。
3)64クラスの中のピーク度数を、100以上の度数を持つクラス数で割り、これを1/100にした数値を地合指数(3DSA)とする。
・地合指数(3DSA)=(ピーク度数/100度数以上のクラス数)×1/100
(*100度数未満の部分は、紙の全体を決定づけるわけではないので、無視する。)
ピーク度数が大きく、クラス数が少ない程、地合指数は大きくなり、均一な(地合が良い)紙と言える。
2 第2ワイヤ
3 紙料
10 抄紙ワイヤ
20 カウンターブレード装着部
21 カウンターブレード
22 支持面
23 テ―パ面
24 エッジ部
25 斜面
26 傾斜角
30 固定ブレード装着部
31 固定ブレード
32 支持面
33 テーパ面
50 白水
Claims (5)
- 紙料を搬送する抄紙ワイヤの搬送方向に対して直角に配置され、前記抄紙ワイヤに接触する長尺状の支持面を有するカウンターブレードにおいて、
前記抄紙ワイヤの搬入側に前記支持面に対して傾斜角を有するテーパ面を設けることで前記抄紙ワイヤとの間に空間を形成し、
該テーパ面の反支持面側に頂辺となるエッジ部を形成する
ことを特徴とするカウンターブレード。 - 前記傾斜角は5〜45度である請求項1に記載のカウンターブレード。
- 前記支持面の幅は4〜14mmである請求項1又は請求項2に記載のカウンターブレード。
- 一対の抄紙ワイヤで紙料を挟んで鉛直方向に搬送するワイヤ走行部に対して、ワイヤ走行部の一方側に前記抄紙ワイヤを支持する支持面を有する複数の固定ブレードを設け、ワイヤ走行部の他方側における前記複数の固定ブレードの内の2基に挟まれた位置に、搬送方向に対して直角に配置され、前記抄紙ワイヤに接触する長尺状の支持面を有するカウンターブレードを設けた一群のブレード装置であって、
前記カウンターブレードは、
前記抄紙ワイヤの搬入側に前記支持面に対して傾斜角を有して形成することで前記抄紙ワイヤとの間に空間を形成するテーパ面と、
該テーパ面の反支持面側に頂辺となるエッジ部と
を具備して成ることを特徴とするブレード装置。 - 前記カウンターブレードに対し、搬送下流側に位置する固定ブレードのワイヤ搬入側に、支持面に対して傾斜角を有するテーパ面を形成することを特徴とする請求項4に記載のブレード装置。
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