JP4317910B2

JP4317910B2 - Friction material wear warning device

Info

Publication number: JP4317910B2
Application number: JP02367499A
Authority: JP
Inventors: 隆志池田
Original assignee: Nisshinbo Holdings Inc
Current assignee: Nisshinbo Holdings Inc
Priority date: 1999-02-01
Filing date: 1999-02-01
Publication date: 2009-08-19
Anticipated expiration: 2019-02-01
Also published as: JP2000220676A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制動装置に用いられているブレーキパッドのような摩擦部材の主要部を成す摩擦材の摩耗限界を警告する摩耗警報装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
摩擦材の摩耗警報装置としては従来、例えば特開平５−２４８４６４号公報に記載されている如きものがあり、
プローブ本体（検出子本体）に穿った一対の平行な軸線方向貫通孔（挿通孔）に、Ｕ字状に曲折した絶縁導線（導電部材）の両脚部を挿通して摩耗検出子（摩耗量検出子）を構成し、
この摩耗検出子（摩耗量検出子）を、上記絶縁導線（導電部材）のＵ字状曲折部が摩擦材の摩耗限界（使用限度）位置に位置するよう配置して、当該摩擦材が固着されている裏板に嵌合、取着する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来は、上記の公報に記載されたものに代表されるように、
摩擦材を裏板に固着して構成した摩擦部材の裏板に対する摩耗検出子（摩耗量検出子）、詳しくはプローブ本体（検出子本体）の取着（抜け止め）を、該プローブ本体（検出子本体）に係着したリテーナにより行い、
プローブ本体（検出子本体）に対するＵ字状絶縁導線（導電部材）の両脚部の止着は、加熱処理による融着等によりこれを行うというように、
前者のためのプローブ本体（検出子本体）取着（抜け止め）手段と、後者のための絶縁導線（導電部材）止着手段とが個々のものであったために、コスト的に不利になるのを免れなかった。
【０００４】
請求項１に記載の第１発明は、上記の両機能を１つの手段で達成し得るようにして上記コスト上の問題を生ずることのないようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【０００５】
請求項２に記載の第２発明は、第１発明の目的のための径方向スリットおよびリテーナを対称形状にし得るようにして、一層のコスト低減を可能にした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【０００６】
請求項３に記載の第３発明は、リテーナを更に簡単、且つ、安価に造ることができるようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【０００７】
請求項４に記載の第４発明は、径方向スリット内へのリテーナの係止が確実になるようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【０００８】
請求項５に記載の第５発明は、径方向スリット内へのリテーナの係止を工具なしで行い得るようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【０００９】
請求項６に記載の第６発明は、リテーナを廻り止めしてリテーナによる絶縁導線止着作用が不変に維持され得るようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【００１０】
請求項７に記載の第７発明は、径方向スリット内へリテーナを係止するとき自動的にリテーナの廻り止めがなされるような径方向スリットとして、リテーナの廻り止め構造を別途に設ける必要がないようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【００１１】
請求項８に記載の第８発明は、第７発明のような径方向スリットの形状においても、当該スリットに対するリテーナの係止が確実になされるようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【００１２】
請求項９に記載の第９発明は、摩擦部材の裏板に対する摩耗検出子（プローブ本体）の抜け止めが、ガタつきを生ずることなくなされるようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【００１３】
請求項１０に記載の第１０発明は、第９発明における摩耗検出子（プローブ本体）のガタつき防止機能をリテーナ自身に持たせ得るようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
これらの目的のため、先ず第１発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
柱状プローブ本体に穿った一対の平行な軸線方向貫通孔に、Ｕ字状に曲折した絶縁導線の両脚部を挿通して構成した摩耗検出子を、前記絶縁導線のＵ字状曲折部が摩擦材の摩耗限界位置に位置するよう配置して、該摩擦材が固着されている裏板に嵌合した摩擦材の摩耗警報装置において、
前記柱状プローブ本体の外周から前記軸線方向貫通孔に至る径方向スリットを形成し、
該径方向スリット内に係止させたリテーナにより前記柱状プローブ本体を前記裏板に対して抜け止めすると共に、前記リテーナにより前記絶縁導線を該柱状プローブ本体に対して止着したことを特徴とするものである。
【００１５】
第２発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第１発明において、
前記径方向スリットを、前記両軸線方向貫通孔の相互に遠い側の内周面に開口を有するスリットとし、前記リテーナを、該開口において前記絶縁導線の前記両脚部に当接する一対の絶縁導線止着部が形成されているリテーナとしたことを特徴とするものである。
【００１６】
第３発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第２発明において、
前記リテーナをＵ字状に成形してその両脚部に前記一対の絶縁導線止着部を形成したことを特徴とするものである。
【００１７】
第４発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第３発明において、
前記リテーナの両脚部を相互に接近する方向に塑性変形させてリテーナを前記径方向スリット内に係止したことを特徴とするものである。
【００１８】
第５発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第３発明において、
前記リテーナを弾性材で造り、該リテーナの前記両脚部に形成した一対の絶縁導線止着部を前記径方向スリットの底部に弾接させてリテーナを該スリット内に係止したことを特徴とするものである。
【００１９】
第６発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第１発明乃至第５発明のいずれかにおいて、
前記径方向スリットの底部と前記リテーナとの間に廻り止め部を設定したことを特徴とするものである。
【００２０】
第７発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第１発明において、
前記径方向スリットを底部が平面状の半円スリットとし、前記リテーナを、該平面状底部に露出した前記絶縁導線の前記両脚部に当接する共通な絶縁導線止着部が形成されているリテーナとしたことを特徴とするものである。
【００２１】
第８発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第７発明において、
前記リテーナを、前記共通な絶縁導線止着部が形成されている脚部と、前記柱状プローブ本体の外周に抜け止め状態に弾接する脚部とを有したＵ字状のリテーナにより構成したとしたことを特徴とするものである。
【００２２】
第９発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第１発明乃至第８発明のいずれかにおいて、
前記裏板およびリテーナ間に弾性材を介在させて前記柱状プローブ本体を前記裏板に対して軸線方向に弾支したことを特徴とするものである。
【００２３】
第１０発明による摩擦材の摩耗警報装置は、第１発明乃至第８発明のいずれかにおいて、
前記リテーナの外周に径方向外方へ延在する弾性延長部を設け、この径方向弾性延長部を前記裏板に弾接させて前記柱状プローブ本体を前記裏板に対し軸線方向に弾支したことを特徴とするものである。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図１乃至図４は、本発明の一実施の形態になる摩擦材の摩耗警報装置を具えたディスクブレーキ用のブレーキパッド（摩擦部材）を示し、このブレーキパッドは図１および図２に明示するように、裏板１０に摩擦材１２を貼着、鋲着、一体成形などにより一体結合して構成する。
このブレーキパッドは、図２の右側から裏板１０を介して押動され、摩擦材１２を図示せざるディスクロータに押し付けられる時に、当該ディスクロータの回転を止める制動作用を発揮するものとする。
【００２５】
図１および図２において１４は摩耗検出子を示し、この摩耗検出子１４は、摩擦材１２の摩耗限界位置Ｗ以上の摩耗を警報する摩耗警報装置のピックアップ部を構成するもので、合成樹脂等の絶縁材で造った柱状プローブ本体１６と、Ｕ字状に曲折した絶縁導線１８とを主たる構成要素とする。
ここで絶縁導線１８は、導線本体２０を絶縁外被２２で被覆したものとし、当該絶縁導線１８を任意の箇所１８ａで曲折して脚部１８ｂ，１８ｃを有したＵ字状となす。
【００２６】
柱状プローブ本体１６には一対の相互に平行な軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂを穿ち、これら軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂにそれぞれ絶縁導線１８の脚部１８ｂ，１８ｃを挿通して、絶縁導線１８のＵ字状曲折部１８ａを柱状プローブ本体１６の対応端面１６ｃに当接させることで摩耗検出子１４を構成する。
かかる摩耗検出子１４は、絶縁導線１８のＵ字状曲折部１８ａが摩擦材１２の摩耗限界位置Ｗ（図２参照）に位置するよう配して、裏板１０の上縁中央部に嵌合し、詳しくは後述するようにしてこれに取着する。
【００２７】
これがため裏板１０の上縁中央部に、柱状プローブ本体１６を嵌合するための透孔１０ａを図２および図３に明示するごとく設け、更に後述の目的のために、裏板１０の上縁からこの透孔１０ａに至る切り欠き溝１０ｂを裏板１０に形成する。
透孔１０ａに対する柱状プローブ本体１６の嵌合は、摩擦材１２を固着すべき裏板１０の側から、当該摩擦材１２の固着後に、しかもディスクブレーキ組立体の状態で行うのが通例であり、柱状プローブ本体１６の嵌合限界位置を決定するため柱状プローブ本体１６の対応端部に拡大ヘッド１６ｄを設定する。
なお、柱状プローブ本体１６のかかる嵌合限界位置を決定するための手段は上記の拡大ヘッド１６ｄに限らず、例えばスナップリングを柱状プローブ本体１６に係着しておく手段でもよい。
柱状プローブ本体１６の拡大ヘッド１６ｄには更に、その外周の一部分から突出して軸線方向に延在する径方向突起１６ｅを設け、この径方向突起１６ｅを切り欠き溝１０ｂ内に侵入させて柱状プローブ本体１６（摩耗検出子１４）の廻り止めを行う。
【００２８】
次いで、柱状プローブ本体１６の抜け止め構造を説明するに、摩擦材１２から遠い裏板１０の側に突出する柱状プローブ本体１６の端部外周に図２および図４に示すごとく、軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂに至る径方向スリット１６ｆを形成し、この径方向スリット１６ｆは、両軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂの相互に遠い側の内周面に開口する全周スリットとする。
当該径方向全周スリット１６ｆ内にはリテーナ２４を係止し、これにより柱状プローブ本体１６（摩耗検出子１４）を裏板１０に対して抜け止めすると共に、これらリテーナ２４および裏板１０間に縮設した弾性材としての皿ばね２６（図２参照）により柱状プローブ本体１６のガタつきを防止する。
【００２９】
リテーナ２４は軟鋼板で図４に２点鎖線により示すごときＵ字状に成形して、その両脚部２４ａ，２４ｂに、軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂから露出する絶縁導線１８の脚部１８ｂ，１８ｃと接してこれらを柱状プローブ本体１６に止着する絶縁導線止着部２４ｃ，２４ｄを設定する。
そしてリテーナ２４は、絶縁導線１８を図２における右方向に軽く引っ張った状態の下で、両脚部２４ａ，２４ｂをペンチ等の工具により矢αで示すように相互に接近する方向へ加圧して実線状態に塑性変形させ、これによりリテーナ２４が径方向スリット１６ｆから抜け出ることのないようにすると共に、絶縁導線１８に径方向の押し付け力を作用せしめることにより柱状プローブ本体１６に対して絶縁導線１８を定位置に止着する。
なお柱状プローブ本体１６には、径方向スリット１６ｆの底部において図４に明示するように平坦面１６ｇを設定し、リテーナ２４にも、これと接する平坦面２４ｅを設定することで、リテーナ２４が上記の取着後に径方向スリット１６ｆ内において回転位置することのないようにする。
【００３０】
上記の構成において摩耗検出子１４は、摩擦材１２の摩耗量が使用限界位置Ｗ（図２参照）になったところで絶縁導線１８のＵ字状曲折部１８ａが前記のディスクロータにより切断され、当該摩擦材１２の限界摩耗をピックアップして警報することができる。
ところで、柱状プローブ本体１６を裏板１０に対し抜け止めするためのリテーナ２４を用いて、絶縁導線１８の脚部１８ｂ，１８ｃを柱状プローブ本体１６に止着することから、これら両機能を共通な手段（リテーナ２４）で得ることができ、コスト上の不利益を回避することができる。
【００３１】
図５は、図４の場合と異なりリテーナ２４をばね鋼や、合成樹脂などの弾性材で造ったものである。
これがため本実施の形態においては、リテーナ２４を同じＵ字状に成形するにしても図４の場合と異なり、両脚部２４ａ，２４ｂの先端対向面に絶縁導線止着部２４ｃ，２４ｄを形成し、これらを径方向スリット１６ｆの底部に弾接させて、軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂから露出する絶縁導線１８の脚部１８ｂ，１８ｃを止着するようになす。
【００３２】
この場合リテーナ２４は、径方向スリット１６ｆの底部に向けて径方向に押し込むだけで、その両脚部２４ａ，２４ｂが弾性変形下に拡開して図示位置に達し得るため、図４の場合のようにリテーナ２４の強固な抜け止めは期待できないものの、リテーナ２４の取り付け作業を工具なしに簡単に行うことができる。
なおリテーナ２４の廻り止めに関しては、その内周中央部に径方向内方へ延在する突起２４ｆを設け、該突起２４ｆの先端をスリット１６ｆの底部における平坦面１６ｇに当接させることでリテーナ２４の廻り止めを行うこととする。
【００３３】
図６は、上記各実施の形態におけるようにリテーナ２４を板材で造るのでなく、ばね鋼などの弾性を持った線材で造ったものである。
本実施の形態においては、リテーナ２４を当該弾性線材のＵ字状成形体で構成する。そして、リテーナ２４の両脚部２４ａ，２４ｂの中程対向面に絶縁導線止着部２４ｃ，２４ｄを形成し、これらを径方向スリット１６ｆの底部に弾接させて、軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂから露出する絶縁導線１８の脚部１８ｂ，１８ｃを止着するようになす。
【００３４】
この場合もリテーナ２４は、径方向スリット１６ｆの底部に向けて径方向に押し込むだけで、その両脚部２４ａ，２４ｂが弾性変形下に拡開して図示位置に達し得るため、リテーナ２４の取り付け作業を工具なしに簡単に行うことができて作業性が向上する。
なおリテーナ２４の廻り止めに関しては、その上記絶縁導線止着部２４ｃ，２４ｄを直線形状とし、これらを弾接させるべき径方向スリット１６ｆの底部箇所を平坦形状にすることで、これら両者の接触によりリテーナ２４の廻り止めを行うこととする。
【００３５】
図７は本発明の更に他の実施の形態を示し、本実施の形態においては径方向スリット１６ｆを底部が平面状の半円スリットとし、このスリットを、平面状底部が軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂに達して絶縁導線１８の脚部１８ｂ，１８ｃをスリット１６ｆ内に露出させるような深さとする。
そしてリテーナ２４は、径方向スリット１６ｆの平面状底部に露出した絶縁導線１８の両脚部１８ｂ，１８ｃに当接する共通な絶縁導線止着部２４ｇが形成されている脚部２４ｈと、柱状プローブ本体１６の外周に抜け止め状態に弾接する脚部２４ｉとを有したＵ字状のリテーナとする。
【００３６】
かかる形状のリテーナ２４を、ばね鋼や、合成樹脂などの弾性板材で造り、図７の右側から柱状プローブ本体１６の直径方向へ押し込むだけで、両脚部２４ａ，２４ｂの弾性変形を介して図示位置に取着可能とする。
なおリテーナ２４は、上記の形状にする場合、図８に示すように弾性板材に代えて弾性線材で造ることができ、この場合も上記したと同様な作用効果を達成することができることは言うまでもない。
【００３７】
なお、上記各実施の形態においては何れも、図２に示すように柱状プローブ本体１６のガタつきを防止するための皿ばね２６をリテーナ２４とは別に付設したが、リテーナ２４を弾性材で造る場合、図５のＩＸ−ＩＸ断面として示す図９から明らかなごとく、リテーナ２４の外周に径方向外方へ延在する弾性延長部２４ｊを設け、この径方向弾性延長部２４ｊを裏板１０に弾接するよう軸線方向へずらせて柱状プローブ本体１６を裏板１０に対し軸線方向に弾支し、柱状プローブ本体１６のガタつきを防止するようにしても良い。
【００３８】
【発明の効果】
第１発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項１に記載のごとく、
柱状プローブ本体１６に穿った一対の平行な軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂに、Ｕ字状に曲折した絶縁導線１８の両脚部１８ｂ，１８ｃを挿通して構成した摩耗検出子１４を、絶縁導線１８のＵ字状曲折部１８ａが摩擦材１２の摩耗限界位置Ｗに位置するよう配置して、摩擦材１２が固着されている裏板１０に嵌合したものを前提とし、
柱状プローブ本体１６の外周から軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂに至る径方向スリット１６ｆを形成し、
この径方向スリット１６ｆ内に係止させたリテーナ２４により、柱状プローブ本体１６を裏板１０に対して抜け止めすると共に絶縁導線１８を柱状プローブ本体１６に対して止着した構成になるから、
柱状プローブ本体１６を裏板１０に対して抜け止めする機能と、絶縁導線１８を柱状プローブ本体１６に対して止着する機能とを１つの手段（リテーナ２４）で達成し得ることとなり、従来構造において生じていた前記コスト上の問題を回避することができて大いに有利である。
【００３９】
第２発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項２に記載のごとく、
例えば図４〜図６のようにして、径方向スリット１６ｆを、軸線方向貫通孔１６ａ，１６ｂの相互に遠い側の内周面に開口を有するスリットとし、リテーナ２４を、当該開口において絶縁導線１８の両脚部１８ｂ，１８ｃに当接する一対の絶縁導線止着部２４ｃ，２４ｄが形成されているリテーナとしたから、
第１発明の目的のための径方向スリット１６ｆおよびリテーナ２４を対称形状にすることができて、製造上および部品管理上、一層のコスト低減が可能になり、大いに有用である。
【００４０】
第３発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項３に記載のごとく、
例えば図４〜図６のように、リテーナ２４をＵ字状に成形してその両脚部２４ａ，２４ｂに前記一対の絶縁導線止着部２４ｃ，２４ｄを形成したから、
リテーナ２４を更に簡単、且つ、安価に造ることができ、一層のコスト低減が可能になって大いに有用である。
【００４１】
第４発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項４に記載のごとく、
例えば図４のように、リテーナ２４の両脚部２４ａ，２４ｂを相互に接近する方向に塑性変形させてリテーナ２４を径方向スリット１６ｆ内に係止したために、
径方向スリット１６ｆ内へのリテーナ２４の係止が確実になり、信頼性が向上する。
【００４２】
第５発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項５に記載のごとく、
リテーナ２４を弾性材で造り、該リテーナの前記両脚部２４ａ，２４ｂに形成した一対の絶縁導線止着部２４ｃ，２４ｄを径方向スリット１６ｆの底部に弾接させてリテーナ２４を該スリット１６ｆ内に係止したから、
径方向スリット１６ｆ内へのリテーナ２４の係止を前記したように工具なしで行うことができ、作業性の向上を期待し得る。
【００４３】
第６発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項６に記載のごとく、
径方向スリット１６ｆの底部とリテーナ２４との間に廻り止め部１６ｇ，２４ｅ（１６ｇ，２４ｆ）を設定したから、
リテーナ２４による絶縁導線止着作用が不変に維持されて信頼性が向上するという作用効果が得られる。
【００４４】
第７発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項７に記載のごとく、
径方向スリット１６ｆを底部が図７および図８に例示するような平面状の半円スリットとし、リテーナ２４を、該平面状底部に露出した絶縁導線１８の両脚部１８ｂ，１８ｃに当接する共通な絶縁導線止着部２４ｇが形成されているリテーナとしたから、
径方向スリット１６ｆ内へリテーナ２４を係止するとき自動的にリテーナ２４の廻り止めがなされ、リテーナの廻り止め構造を別途に設ける必要がないこととなり、コスト的に更に有利となる。
【００４５】
第８発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項８に記載のごとく、
リテーナ２４を、上記共通な絶縁導線止着部２４ｇが形成されている脚部２４ｈと、柱状プローブ本体１６の外周に抜け止め状態に弾接する脚部２４ｉとを有したＵ字状のリテーナにより構成するため、
第７発明のような径方向スリット１６ｆの半円形状においても、当該スリット１６ｆに対するリテーナ２４の係止が確実になされ、信頼性の向上を図ることができる。
【００４６】
第９発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項９に記載のごとく、
上記裏板１０およびリテーナ２４間に図２に例示する通り弾性材２６を介在させて柱状プローブ本体１６を裏板１０に対して軸線方向に弾支したから、
摩擦材１２が固着されている摩擦部材の裏板１０に対するプローブ本体１６（摩耗検出子１４）の抜け止めが、ガタつきを生ずることなくなされて異音の発生を防止することができ、この点で有利となる。
【００４７】
第１０発明による摩擦材の摩耗警報装置は、請求項１０に記載のごとく、
リテーナ２４の外周に図９に例示するように径方向外方へ延在する弾性延長部２４ｉを設け、この径方向弾性延長部２４ｉを裏板１０に弾接させて柱状プローブ本体１６を裏板１０に対し軸線方向に弾支したから、
第９発明におけるプローブ本体１６（摩耗検出子１４）のガタつき防止機能をリテーナ２４自身が持つことで、コスト的に大いに有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態になる摩擦材の摩耗警報装置を具えたブレーキパッドの正面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線上で断面とし、矢の方向に見て示すブレーキパッドの断面図である。
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線上で断面とし、矢の方向に見て摩耗検出子を示す断面図である。
【図４】図２のＩＶ−ＩＶ線上で断面とし、矢の方向に見て摩耗検出子の取り付け構造を示す断面図である。
【図５】本発明の他の実施の形態になる摩擦材の摩耗警報装置を示す図４と同様な断面図である。
【図６】本発明の更に他の実施の形態になる摩擦材の摩耗警報装置を示す図４と同様な断面図である。
【図７】本発明の更に別の実施の形態になる摩擦材の摩耗警報装置を示す図４と同様な断面図である。
【図８】本発明の他の実施の形態になる摩擦材の摩耗警報装置を示す図４と同様な断面図である。
【図９】図５に示すリテーナにプローブ本体のガタつき防止機能を持たせた場合の構造例を、同図のＩＸ−ＩＸ線上で断面とし、矢の方向に見て示す断面図である。
【符号の説明】
10 裏板
10a 透孔
10b 切り欠き溝
12 摩擦材
14 摩耗検出子
16 柱状プローブ本体
16a 軸線方向貫通孔
16b 軸線方向貫通孔
16d 拡大ヘッド
16e 廻り止め突起
16f 径方向スリット
16g 廻り止め平坦面
18 絶縁導線
18a 曲折部
18b 脚部
18c 脚部
24 リテーナ
24a 脚部
24b 脚部
24c 絶縁導線止着部
24d 絶縁導線止着部
24e 廻り止め平坦面
24f 廻り止め突起
24g 共通な絶縁導線止着部
24h 脚部
24i 脚部
24j 径方向弾性延長部
26 皿ばね（弾性材）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wear alarm device that warns the wear limit of a friction material that forms the main part of a friction member such as a brake pad used in a braking device.
[0002]
[Prior art]
As a friction material wear alarm device, there is a conventional one as described in, for example, JP-A-5-248464,
Wear detector (wear amount detection) by inserting both legs of insulated conductor wire (conductive member) bent in U-shape into a pair of parallel axial through holes (insertion holes) bored in the probe body (detector body) Child)
This wear detector (wear amount detector) is arranged so that the U-shaped bent portion of the insulated conductor (conductive member) is positioned at the wear limit (use limit) position of the friction material, and the friction material is fixed. Fit and attach to the back plate.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as represented by what is described in the above publication,
A wear detector (abrasion amount detector) on the back plate of the friction member constituted by adhering the friction material to the back plate, more specifically, the probe main body (detector main body) is attached to the probe main body (detector main body). By the retainer attached to the child body)
Fastening of both legs of the U-shaped insulated conductor (conductive member) to the probe main body (detector main body) is performed by fusing by heat treatment, etc.
Since the probe main body (detector main body) attachment (detachment prevention) means for the former and the insulated conductor (conductive member) attachment means for the latter are separate, it is disadvantageous in terms of cost. Could not escape.
[0004]
The first aspect of the present invention is to propose a friction material wear warning device which can achieve both of the above-mentioned functions by one means and does not cause the cost problem. Objective.
[0005]
The second aspect of the present invention proposes a friction material wear warning device that can further reduce the cost by allowing the radial slit and the retainer for the purpose of the first aspect to be symmetrical. For the purpose.
[0006]
The third aspect of the present invention is to propose a friction material wear alarm device which allows a retainer to be manufactured more easily and inexpensively.
[0007]
The fourth aspect of the present invention is to propose a friction material wear alarm device in which the retainer is reliably locked in the radial slit.
[0008]
The fifth aspect of the present invention is to propose a friction material wear alarm device that can retain the retainer in the radial slit without a tool.
[0009]
A sixth aspect of the present invention is to propose a wear warning device for a friction material in which the retainer is prevented from rotating and the insulated conductor fixing action by the retainer can be maintained unchanged.
[0010]
According to a seventh aspect of the present invention, it is necessary to provide a separate detent structure for the retainer as a radial slit so that the retainer is automatically detented when the retainer is locked in the radial slit. An object of the present invention is to propose a wear warning device for a friction material that has been eliminated.
[0011]
According to an eighth aspect of the present invention, there is provided a friction material wear alarm device in which the retainer is securely locked to the slit even in the shape of the radial slit as in the seventh aspect. With the goal.
[0012]
A ninth aspect of the present invention proposes a friction material wear alarm device in which the wear detector (probe body) is prevented from coming off against the back plate of the friction member without causing rattling. With the goal.
[0013]
A tenth aspect of the invention according to claim 10 is to propose a frictional material wear warning device in which the retainer itself can have a play prevention function of the wear detector (probe body) in the ninth aspect. To do.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
For these purposes, the friction material wear alarm device according to the first invention is
A wear detector is formed by inserting both legs of an insulated conductor bent in a U-shape into a pair of parallel axial through holes formed in the columnar probe body, and the U-shaped bent portion of the insulated conductor is a friction material. In the wear alarm device for the friction material, which is disposed so as to be positioned at the wear limit position of the friction material fitted to the back plate to which the friction material is fixed,
Forming a radial slit from the outer periphery of the columnar probe body to the axial through hole;
Said columnar probe body more engaged retainer was in該径direction the slit while retaining to said backing plate, and characterized in that fastened the insulated conductors with respect to the columnar probe body by said retainer To do.
[0015]
The friction material wear alarm device according to the second invention is the first invention,
The radial slit is a slit having an opening on the inner peripheral surface on the far side of the two axial through-holes, and the retainer is a pair of insulated conductors that abut against the legs of the insulated conductor at the opening. The present invention is characterized in that the retainer is formed with a landing portion.
[0016]
The friction material wear alarm device according to the third invention is the second invention,
The retainer is formed in a U-shape, and the pair of insulated conductor fixing portions are formed on both leg portions.
[0017]
A friction material wear alarm device according to a fourth aspect of the present invention is the third aspect of the invention,
The retainer is locked in the radial slit by plastically deforming both legs of the retainer in a direction approaching each other.
[0018]
A friction material wear warning device according to a fifth aspect of the present invention is the third aspect of the invention,
The retainer is made of an elastic material, and a pair of insulated conducting wire fastening portions formed on the both leg portions of the retainer are brought into elastic contact with the bottom of the radial slit, and the retainer is locked in the slit. Is.
[0019]
A friction material wear alarm device according to a sixth aspect of the present invention, according to any one of the first to fifth aspects of the present invention,
A detent portion is set between the bottom portion of the radial slit and the retainer.
[0020]
A friction material wear alarm device according to a seventh aspect of the present invention is the first aspect of the invention,
A retainer in which the radial slit is a semicircular slit having a flat bottom, and the retainer is formed with a common insulated lead fastening portion that abuts against both the leg portions of the insulated lead exposed on the planar bottom. It is characterized by that.
[0021]
The friction material wear alarm device according to the eighth invention is the seventh invention,
The retainer is configured by a U-shaped retainer having a leg portion on which the common insulated wire fastening portion is formed and a leg portion that elastically contacts the outer periphery of the columnar probe main body. It is characterized by this.
[0022]
A friction material wear alarm device according to a ninth aspect of the present invention, according to any one of the first to eighth aspects of the invention,
The columnar probe main body is elastically supported in the axial direction with respect to the back plate by interposing an elastic material between the back plate and the retainer.
[0023]
A friction material wear alarm device according to a tenth aspect of the present invention, in any one of the first to eighth aspects of the invention,
An elastic extension portion extending radially outward is provided on the outer periphery of the retainer, and the columnar probe main body is elastically supported with respect to the back plate in an axial direction by elastically contacting the radial elastic extension portion with the back plate. It is characterized by this.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
1 to 4 show a brake pad (friction member) for a disc brake having a friction material wear alarm device according to an embodiment of the present invention. This brake pad is clearly shown in FIG. 1 and FIG. In this manner, the friction material 12 is integrally bonded to the back plate 10 by sticking, sticking, integral molding or the like.
This brake pad is pushed through the back plate 10 from the right side of FIG. 2 and exerts a braking action to stop the rotation of the disc rotor when the friction material 12 is pressed against the disc rotor (not shown).
[0025]
1 and 2, reference numeral 14 denotes a wear detector. The wear detector 14 constitutes a pick-up unit of a wear alarm device that warns the wear of the friction material 12 beyond the wear limit position W. The main components are a columnar probe body 16 made of the above insulating material and an insulated conductor 18 bent into a U-shape.
Here, the insulated conducting wire 18 is obtained by covering the conducting wire body 20 with an insulating sheath 22 and the insulated conducting wire 18 is bent at an arbitrary portion 18a to form a U shape having leg portions 18b and 18c.
[0026]
The columnar probe body 16 is formed with a pair of mutually parallel axial through holes 16a and 16b, and the legs 18b and 18c of the insulated conducting wire 18 are inserted into the axial through holes 16a and 16b, respectively. The wear detector 14 is configured by bringing the U-shaped bent portion 18 a into contact with the corresponding end surface 16 c of the columnar probe main body 16.
The wear detector 14 is arranged so that the U-shaped bent portion 18 a of the insulated conductor 18 is positioned at the wear limit position W (see FIG. 2) of the friction material 12, and is fitted to the center of the upper edge of the back plate 10. Then, as will be described in detail later, this is attached.
[0027]
Therefore, a through hole 10a for fitting the columnar probe body 16 is provided in the center of the upper edge of the back plate 10 as shown in FIGS. 2 and 3, and for the purpose described later, A notch groove 10b extending from the edge to the through hole 10a is formed in the back plate 10.
The fitting of the columnar probe body 16 to the through hole 10a is usually performed from the side of the back plate 10 to which the friction material 12 is to be fixed, after the friction material 12 is fixed, and in the state of a disc brake assembly. In order to determine the fitting limit position of the columnar probe body 16, an enlarged head 16 d is set at the corresponding end of the columnar probe body 16.
The means for determining the fitting limit position of the columnar probe main body 16 is not limited to the above-mentioned enlarged head 16d, and for example, a means for engaging a snap ring with the columnar probe main body 16 may be used.
The enlarged head 16d of the columnar probe body 16 is further provided with a radial protrusion 16e protruding from a part of the outer periphery thereof and extending in the axial direction. The radial protrusion 16e is inserted into the cutout groove 10b to enter the columnar probe body. 16 (wear detector 14) is stopped.
[0028]
Next, in order to describe the structure for preventing the columnar probe body 16 from coming off, as shown in FIGS. 2 and 4, the axial through-hole is formed on the outer periphery of the end of the columnar probe body 16 protruding toward the back plate 10 far from the friction material 12. A radial slit 16f extending to 16a and 16b is formed, and the radial slit 16f is an all-round slit that opens on the inner peripheral surfaces of the two axial direction through holes 16a and 16b on the far side.
A retainer 24 is locked in the circumferential circumferential slit 16f, thereby preventing the columnar probe main body 16 (wear detector 14) from coming off from the back plate 10, and between the retainer 24 and the back plate 10. The disc-shaped probe main body 16 is prevented from rattling by a disc spring 26 (see FIG. 2) as a contracted elastic material.
[0029]
The retainer 24 is a mild steel plate and is formed in a U shape as shown by a two-dot chain line in FIG. 4, and the legs 18b and 18c of the insulated conductor 18 exposed from the axial through holes 16a and 16b are formed on both legs 24a and 24b. Insulated conducting wire fastening portions 24c and 24d for fastening them to the columnar probe main body 16 are set.
The retainer 24 presses both the leg portions 24a and 24b in a direction approaching each other as indicated by an arrow α with a tool such as pliers under the state where the insulated conductor 18 is lightly pulled in the right direction in FIG. In this way, the retainer 24 is prevented from coming out of the radial slit 16f, and a radial pressing force is applied to the insulated conductor 18 so that the insulated conductor 18 is moved against the columnar probe body 16. Fix in place.
The columnar probe body 16 is provided with a flat surface 16g as clearly shown in FIG. 4 at the bottom of the radial slit 16f, and the retainer 24 is also provided with a flat surface 24e in contact with the retainer 24 so that the retainer 24 is So that it does not rotate within the radial slit 16f.
[0030]
In the above configuration, the wear detector 14 has the U-shaped bent portion 18a of the insulated conductor 18 cut by the disk rotor when the wear amount of the friction material 12 reaches the use limit position W (see FIG. 2). The limit wear of the friction material 12 can be picked up and alarmed.
By the way, since the leg portions 18b and 18c of the insulated conductor 18 are fixed to the columnar probe body 16 by using the retainer 24 for preventing the columnar probe body 16 from coming off from the back plate 10, these two functions are shared. It can be obtained by means (retainer 24), and cost disadvantages can be avoided.
[0031]
FIG. 5 differs from FIG. 4 in that the retainer 24 is made of an elastic material such as spring steel or synthetic resin.
Therefore, in the present embodiment, even if the retainer 24 is formed in the same U shape, unlike the case of FIG. 4, the insulated conductor fixing portions 24c and 24d are formed on the front end facing surfaces of both the leg portions 24a and 24b. These are elastically brought into contact with the bottom of the radial slit 16f so that the legs 18b and 18c of the insulated conductor 18 exposed from the axial through holes 16a and 16b are fixed.
[0032]
In this case, the retainer 24 can be pushed into the bottom of the radial slit 16f in the radial direction, and both the leg portions 24a and 24b can be expanded under elastic deformation to reach the illustrated position. In addition, although the retainer 24 cannot be firmly secured, the retainer 24 can be easily attached without a tool.
Regarding the retainer 24, the retainer 24 is provided by providing a projection 24f extending radially inwardly at the center of the inner periphery thereof, and bringing the tip of the projection 24f into contact with the flat surface 16g at the bottom of the slit 16f. Rotation will be stopped.
[0033]
In FIG. 6, the retainer 24 is not made of a plate material as in the above-described embodiments, but is made of an elastic wire such as spring steel.
In the present embodiment, the retainer 24 is composed of a U-shaped molded body of the elastic wire. Then, the insulated conductor fixing portions 24c and 24d are formed in the middle facing surfaces of both the leg portions 24a and 24b of the retainer 24, and these are elastically contacted with the bottom of the radial slit 16f so as to extend from the axial through holes 16a and 16b. The exposed leg portions 18b and 18c of the insulated conductor 18 are fixed.
[0034]
In this case as well, the retainer 24 can be pushed into the bottom of the radial slit 16f in the radial direction, and both the leg portions 24a and 24b can be expanded under elastic deformation to reach the illustrated position. Can be easily performed without tools, and workability is improved.
As for the retainer 24, the insulated conductor fastening portions 24c and 24d are formed in a linear shape, and the bottom portion of the radial slit 16f to be elastically contacted with each other is formed into a flat shape. The retainer 24 is prevented from rotating.
[0035]
FIG. 7 shows still another embodiment of the present invention. In this embodiment, the radial slit 16f is a semicircular slit having a flat bottom, and the flat bottom has an axial through hole 16a, The depth is such that the legs 18b and 18c of the insulated conductor 18 are exposed in the slit 16f by reaching 16b.
The retainer 24 includes a leg portion 24h formed with a common insulated wire fastening portion 24g that abuts on both legs 18b and 18c of the insulated wire 18 exposed at the flat bottom of the radial slit 16f, and the columnar probe body 16. A U-shaped retainer having leg portions 24i that are in elastic contact with the outer periphery thereof.
[0036]
The retainer 24 having such a shape is made of an elastic plate such as spring steel or synthetic resin, and is pushed into the diameter direction of the columnar probe body 16 from the right side of FIG. 7 through the elastic deformation of both leg portions 24a and 24b. It can be attached to.
When the retainer 24 has the above-described shape, it can be made of an elastic wire instead of an elastic plate as shown in FIG. 8, and it is needless to say that the same effect as described above can be achieved in this case as well. .
[0037]
In each of the above embodiments, as shown in FIG. 2, a disc spring 26 for preventing rattling of the columnar probe main body 16 is provided separately from the retainer 24. However, the retainer 24 is made of an elastic material. In this case, as apparent from FIG. 9 showing the IX-IX cross section of FIG. 5, an elastic extension 24 j extending radially outward is provided on the outer periphery of the retainer 24, and the radial elastic extension 24 j is provided on the back plate 10. The columnar probe main body 16 may be displaced in the axial direction so as to be elastically contacted and elastically supported in the axial direction relative to the back plate 10 to prevent the columnar probe main body 16 from rattling.
[0038]
【The invention's effect】
The friction alarm device according to the first aspect of the present invention is as set forth in claim 1.
A wear detector 14 configured by inserting both leg portions 18b and 18c of an insulated conductor 18 bent in a U-shape into a pair of parallel axial through holes 16a and 16b bored in the columnar probe body 16 is provided with an insulated conductor 18. On the assumption that the U-shaped bent portion 18a is positioned at the wear limit position W of the friction material 12 and fitted to the back plate 10 to which the friction material 12 is fixed,
A radial slit 16f extending from the outer periphery of the columnar probe body 16 to the axial through holes 16a, 16b is formed,
The retainer 24 locked in the radial slit 16f prevents the columnar probe body 16 from coming off from the back plate 10 and the insulated conductor 18 is secured to the columnar probe body 16.
The function of preventing the columnar probe main body 16 from coming off from the back plate 10 and the function of fixing the insulated conductor 18 to the columnar probe main body 16 can be achieved by one means (retainer 24). It is very advantageous to avoid the cost problems that have occurred in
[0039]
The friction material wear alarm device according to the second invention is as described in claim 2,
For example, as shown in FIGS. 4 to 6, the radial slit 16 f is a slit having an opening on the inner peripheral surface on the far side of the axial through holes 16 a and 16 b, and the retainer 24 is formed in the insulated conductor 18 in the opening. Since the retainer is formed with a pair of insulated conductor fastening portions 24c, 24d that abut against both the leg portions 18b, 18c,
The radial slit 16f and the retainer 24 for the purpose of the first invention can be made symmetrical, and this can be further useful in terms of manufacturing and parts management, and is very useful.
[0040]
The friction material wear alarm device according to the third aspect of the present invention is as described in claim 3.
For example, as shown in FIGS. 4 to 6, the retainer 24 is formed in a U shape, and the pair of insulated conductive wire fastening portions 24 c and 24 d are formed on both leg portions 24 a and 24 b.
The retainer 24 can be manufactured more easily and inexpensively, and the cost can be further reduced, which is very useful.
[0041]
The friction material wear alarm device according to the fourth aspect of the present invention is as described in claim 4.
For example, as shown in FIG. 4, since both the leg portions 24a and 24b of the retainer 24 are plastically deformed in a direction approaching each other and the retainer 24 is locked in the radial slit 16f,
The retainer 24 is reliably locked in the radial slit 16f, and the reliability is improved.
[0042]
The friction material wear alarm device according to the fifth aspect of the present invention is as described in claim 5,
The retainer 24 is made of an elastic material, and a pair of insulated conductor fastening portions 24c and 24d formed on the both leg portions 24a and 24b of the retainer are elastically contacted with the bottom of the radial slit 16f so that the retainer 24 is placed in the slit 16f. Because it was locked
As described above, the retainer 24 can be locked in the radial slit 16f without a tool, and improvement in workability can be expected.
[0043]
The friction material wear alarm device according to the sixth aspect of the present invention is as described in claim 6.
Since the detent portions 16g and 24e (16g and 24f) are set between the bottom of the radial slit 16f and the retainer 24,
The effect of securing the insulated conductor by the retainer 24 is maintained unchanged, and the reliability is improved.
[0044]
A friction material wear alarm device according to a seventh aspect of the present invention is as set forth in claim 7,
The radial slit 16f is a flat semicircular slit whose bottom is exemplified in FIGS. 7 and 8, and the retainer 24 is in common contact with both legs 18b and 18c of the insulated conductor 18 exposed at the flat bottom. Since the retainer is provided with the insulated conductor fixing portion 24g,
When the retainer 24 is locked into the radial slit 16f, the retainer 24 is automatically prevented from rotating, and it is not necessary to provide a separate retainer rotation preventing structure, which is further advantageous in terms of cost.
[0045]
The friction material wear alarm device according to the eighth aspect of the present invention is as described in claim 8,
The retainer 24 is constituted by a U-shaped retainer having a leg portion 24h in which the common insulated wire fixing portion 24g is formed and a leg portion 24i that elastically contacts the outer periphery of the columnar probe body 16 in a retaining state. To do
Even in the semicircular shape of the radial slit 16f as in the seventh invention, the retainer 24 is securely locked to the slit 16f, and the reliability can be improved.
[0046]
The friction material wear alarm device according to the ninth aspect of the present invention is as set forth in claim 9,
Since the elastic member 26 is interposed between the back plate 10 and the retainer 24 as illustrated in FIG. 2, the columnar probe body 16 is elastically supported in the axial direction with respect to the back plate 10.
The probe main body 16 (wear detector 14) is prevented from coming off from the back plate 10 of the friction member to which the friction material 12 is fixed, so that the generation of noise can be prevented. Is advantageous.
[0047]
The friction material wear alarm device according to the tenth aspect of the present invention is as set forth in claim 10.
As shown in FIG. 9, an elastic extension 24 i extending radially outward is provided on the outer periphery of the retainer 24, and this radial elastic extension 24 i is elastically contacted with the back plate 10 to attach the columnar probe body 16 to the back plate. Because it was elastically supported in the axial direction with respect to 10,
Since the retainer 24 itself has the function of preventing rattling of the probe main body 16 (wear detector 14) according to the ninth aspect of the invention, it is very advantageous in terms of cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a brake pad including a friction material wear alarm device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the brake pad taken along the line II-II in FIG. 1 and viewed in the direction of the arrow.
3 is a cross-sectional view taken along the line III-III in FIG. 2 and showing the wear detector as viewed in the direction of the arrow.
4 is a cross-sectional view taken along the line IV-IV in FIG. 2 and showing the attachment structure of the wear detector as viewed in the direction of the arrows.
FIG. 5 is a cross-sectional view similar to FIG. 4 showing a friction material wear alarm device according to another embodiment of the present invention.
6 is a cross-sectional view similar to FIG. 4, showing a friction material wear alarm device according to still another embodiment of the present invention. FIG.
FIG. 7 is a cross-sectional view similar to FIG. 4, showing a friction material wear alarm device according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view similar to FIG. 4 showing a friction material wear alarm device according to another embodiment of the present invention.
9 is a cross-sectional view showing a structural example in the case where the retainer shown in FIG. 5 has a function of preventing rattling of the probe body, taken along the line IX-IX in FIG.
[Explanation of symbols]
10 Back plate
10a Through hole
10b Notch groove
12 Friction material
14 Wear detector
16 Columnar probe body
16a Axial through hole
16b Axial through hole
16d magnifying head
16e Anti-rotation protrusion
16f radial slit
16g Non-rotating flat surface
18 Insulated lead
18a Turn part
18b leg
18c leg
24 Retainer
24a Leg
24b Leg
24c Insulated conductor fixing part
24d Insulated conductor fixing part
24e Non-rotating flat surface
24f Non-rotating protrusion
24g Common insulated conductor fixing part
24h Leg
24i legs
24j radial elastic extension
26 Disc spring (elastic material)

Claims

A wear detector is formed by inserting both legs of an insulated conductor bent in a U-shape into a pair of parallel axial through holes formed in a columnar probe body, and the U-shaped bent part of the insulated conductor is a friction material. In the wear alarm device for the friction material, which is disposed so as to be positioned at the wear limit position of the friction material fitted to the back plate to which the friction material is fixed,
Forming a radial slit from the outer periphery of the columnar probe body to the axial through hole;
Said columnar probe body more engaged retainer was in該径direction the slit while retaining to said backing plate, and characterized in that fastened the insulated conductors with respect to the columnar probe body by said retainer Wear warning device for friction material.

2. The radial slit according to claim 1, wherein the radial slit is a slit having an opening on an inner peripheral surface on the far side of the two axial through holes, and the retainer is in contact with the both leg portions of the insulated conductor at the opening. A friction material wear alarm device, characterized in that the retainer is formed with a pair of insulated conductor fastening portions.

3. The friction material wear alarm device according to claim 2, wherein the retainer is formed in a U-shape and the pair of insulated conductive wire fastening portions are formed on both leg portions thereof.

4. The friction material wear alarm device according to claim 3, wherein both the leg portions of the retainer are plastically deformed in a direction approaching each other, and the retainer is locked in the radial slit.

4. The retainer according to claim 3, wherein the retainer is made of an elastic material, and a pair of insulated conductor fixing portions formed on the both leg portions of the retainer are elastically contacted with the bottoms of the radial slits to lock the retainer in the slits. Friction material wear alarm device.

6. The friction material wear alarm device according to claim 1, wherein a detent portion is set between a bottom portion of the radial slit and the retainer.

2. The common insulated lead fastening portion is formed in which the radial slit is a semicircular slit having a flat bottom and the retainer is in contact with both the leg portions of the insulated lead exposed at the flat bottom. A friction material wear alarm device characterized by being a retainer.

8. The U-shaped retainer according to claim 7, wherein the retainer includes a leg portion on which the common insulated conductor fastening portion is formed and a leg portion that elastically contacts the outer periphery of the columnar probe main body in a retaining state. A friction material wear warning device characterized by comprising:

9. The friction material according to claim 1, wherein the columnar probe body is elastically supported with respect to the back plate in an axial direction by interposing an elastic material between the back plate and the retainer. Wear alarm device.

The columnar probe main body according to any one of claims 1 to 8, wherein an elastic extension portion extending radially outward is provided on an outer periphery of the retainer, and the radial elastic extension portion is elastically contacted with the back plate. A frictional material wear alarm device characterized in that is elastically supported in the axial direction with respect to the back plate.