JP4316259B2

JP4316259B2 - Release agent composition

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Publication number: JP4316259B2
Application number: JP2003055718A
Authority: JP
Inventors: 昭吉田
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2003-03-03
Filing date: 2003-03-03
Publication date: 2009-08-19
Anticipated expiration: 2023-03-03
Also published as: JP2004261850A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、離型剤組成物に関するものである。特に好ましくは、造型された発泡高分子体の鋳型模型表面に塗布して使用される鋳型用離型剤組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
製品形状のキャビティを有する鋳型に溶解金属を注入して製品を得る鋳造法に於いては、鋳型の生産のために木型、金型、樹脂型、発泡高分子体〔発泡スチレン（以下、発泡スチロールという）等〕型等の鋳型模型が使用され、通常、この模型には鋳型の抜型を容易にするための離型剤が塗布される。
【０００３】
離型剤には、離型性能は勿論のこと、塗布面のべたつき感がないこと、塗布面のアイマーク（模型同士の合わせ記号）がにじんだり消滅したりしないことが要求され、発泡高分子体を用いた鋳型模型においては、さらに模型を浸食しないことなどが強く求められる。
【０００４】
このような離型剤において、シリコーンオイルとシリコーン樹脂ワニスを併用すること（特許文献１）や、環状炭化水素系樹脂に炭素数１２〜３６０のアルキル基を有するビニル系化合物をグラフト重合させた変性石油樹脂組成物を用いること（特許文献２）が知られているが、上記した性能をすべて満足するものは未だ報告されていない。
【０００５】
【特許文献１】
特開昭６０−１２２４８号公報
【特許文献２】
特開平７−２１６３７４号公報
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の如き従来の問題点を解決すべく鋭意研究を行った結果、環状炭化水素系樹脂とシリコーン化合物とを併用することにより、これらの相互作用により、コアゲル（ゾル粒子がコロイド状で分離したもの）が生成し、模型表面と鋳型表面の接触面積が小さくなり、引き抜き強度が低下すること、更にこれら成分は模型を浸食しない脂肪族系溶剤に均一に溶解もしくは分散することを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】
本発明は、（ａ）環状炭化水素系樹脂〔以下、（ａ）成分という〕、（ｂ）シリコーン化合物〔以下、（ｂ）成分という〕、及び（ｃ）脂肪族系溶剤〔以下、（ｃ）成分という〕を含有する離型剤組成物に関する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
＜（ａ）成分＞
本発明の環状炭化水素系樹脂としては、石油樹脂及び／又はテルペン系樹脂等が挙げられ、特にはテルペン系樹脂が好ましい。
【０００９】
このうち石油樹脂とは、石油系不飽和炭化水素を原料とする樹脂であり、（ａ１−１）高級オレフィン系炭化水素を主原料とする脂肪族系炭化水素樹脂、（ａ１−２）脂環族飽和炭化水素樹脂、（ａ１−３）芳香族炭化水素系樹脂、（ａ１−４）脂肪族オレフィンと芳香族オレフィンの共重合樹脂、（ａ１−５）シクロペンタジエンを主原料とするジシクロペンタジエン系樹脂、（ａ１−６）水素添加した環状炭化水素系樹脂等が挙げられ、特に（ａ１−１）が好ましい。これらは、市販品を用いることができ、その具体例は以下の通りである。
【００１０】
（ａ１−１）脂肪族系炭化水素樹脂：クイントン１００シリーズ（日本ゼオン製）ハイレッツ（三井石油化学製）
（ａ１−２）脂環族飽和炭化水素樹脂：アルコン（荒川化学製）マルカレッツ（丸善石油製）
（ａ１−３）芳香族炭化水素系樹脂：ペトコール（東洋ソーダ製）、ペトロジン（三井石油化学製）、日石ネオポリマー（日本石油化学製）
（ａ１−４）脂肪族オレフィンと芳香族オレフィンの共重合樹脂：ハイレジン（東邦石油樹脂製）
（ａ１−５）シクロペンタジエン系樹脂：クイントン１，０００シリーズ（日本ゼオン製）、日石ネオレジン（日本石油化学製）
（ａ１−６）水素添加した環状炭化水素系樹脂：クマロンシリーズ（日鐵化学工業製）
【００１１】
また、テルペン樹脂とは、(Ｃ₅Ｈ₈)_nの組成の炭化水素及びその誘導体からなる樹脂であり、α−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂、ジペンテン樹脂を基本骨格とする化合物であり、テルペンフェノール樹脂等の共重合体も含まれる。また、これらの化合物を更に芳香族変性或いは水素添加変性した化合物も包含する。その具体的なものとしては、（ａ２−１−１）テルペン樹脂としてＹＳレジンＰＸ、ＰＸＮ、Ｄ（ヤスハラケミカル製）が挙げられ、（ａ２−２）テルペンフェノール樹脂としてＹＳポリスターＵ、Ｔ、Ｓ（ヤスハラケミカル製）が挙げられ、更に（ａ２−１−２）芳香族変性テルペン樹脂としてＹＳレジンＴＯ、ＴＲ（ヤスハラケミカル製）が挙げられ、（ａ２−１−３）水素添加変性テルペン樹脂としてクリアロンＰ、Ｍ、Ｋ（ヤスハラケミカル製）が挙げられ、特には芳香族変性テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂が好ましい。
【００１２】
＜（ｂ）成分＞
シリコーン化合物は、有機基をもつケイ素がシロキサン結合によって連なってできたポリマーであり、代表的にはオルガノポリシロオキサン類、好ましくはジメチルシロキサン骨格を少なくとも一部に有する化合物が挙げられる。
【００１３】
該有機基としては、アリール基、メチル基、フェニル基、ビニル基、エポキシ基、メトキシ基、エトキシ基、エーテル基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基等があり、これらの有機基の１種以上を有する化合物であればよいが、好ましくはメチル基、フェニル基、メトキシ基であり、特に好ましくは少なくとも一部にメチル基を有する化合物である。なお、有機基の種類、珪素との比率によりシリコーン化合物の性質は変化する。
【００１４】
本発明では、シリコーン化合物は、シリコーンオイル、シリコーン樹脂、シリコーンゴムの何れも使用できる。
【００１５】
シリコーンオイルとしては、液状のシリコーン化合物であればよく、低重合度のオルガノポリシロキサン、具体的には、ジメチルシリコーンオイル（ジメチルシロキサンオイル）やその変性物、例えばメチル基の少なくとも一部を他の有機基で置換したフェニル変性シリコーンオイル、ジエチル変性シリコーンオイル、ハイドロジェン変性シリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル等が挙げられる。また、シリコーンオイルに金属石鹸、更に脂肪酸エステルを混和したシリコーングリースを用いることができる。
【００１６】
また、シリコーン樹脂は、ポリシロキサン骨格を有する樹脂状のシリコーン化合物であるが、３官能性や４官能性の基が導入された三次元の網目構造を有するオルガノポリシロキサンである。該シリコーン樹脂を石油ベンジン、トルエン、塩化メチレン等の適当な溶剤に溶解させたシリコーンワニスを用いることもできる。
【００１７】
シリコーンゴムは、過酸化ベンゾイル等の硬化剤により硬化したメチレン架橋を有する高重合度のオルガノポリシロキサンであり、ミラブル型シリコーンゴム、液状シリコーンゴム、ゲル状シリコーンゴムが挙げられる。
【００１８】
前記したシリコーン化合物に、マイカ粉、チタンホワイト、アルミ粉等、その他の顔料や染料を調合して用いることもできる。
【００１９】
（ｂ）成分としては、シリコーンオイル、シリコーン樹脂が好ましく、特にシリコーンオイルが好ましい。シリコーンオイルとしては、ジメチルシロキサンオイルが最も好ましい。シリコーン樹脂は、シリコーンワニスとして用いられることが好ましい。
【００２０】
＜（ｃ）成分＞
本発明で用いる脂肪族系溶剤としては、プロパン、ブタン、ノルマルペンタン、２−メチルブタン、ノルマルヘキサン、２−メチルペンタン、２，２−ジメチルペンタン、２，３−ジメチルブタン、ノルマルヘプタン、オクタン２，２，３−トリメチルペンタン、イソオクタン等が挙げられるが、離型剤の乾燥性及び環境負荷の点から、炭素数５〜８の脂肪族炭化水素が好ましく、特に発泡スチロール等の発泡高分子体模型で用いる離型剤としてはノルマルヘプタンが最も好ましい。
【００２１】
なお、使用目的に応じて、溶剤成分として（ｃ）成分以外のものを用いても差し支えはなく、ハロゲン系溶剤、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素、アルコール類、エステル類等の一種以上を用いることができる。しかし、溶剤中、（ｃ）成分が６０〜１００重量％、更に８０〜１００重量％、特には１００重量％であることが好ましい。
【００２２】
＜離型剤組成物＞
本発明の離型剤組成物は、液温が２５℃に於いて、（ａ）成分、（ｂ）成分が、（ｃ）成分に均一に溶解もしくは分散、好ましくは溶解している離型剤組成物が好ましい。
【００２３】
本発明の離型剤組成物中の（ａ）成分、（ｂ）成分、（ｃ）成分の重量比は、（ａ）／（ｂ）／（ｃ）＝０．１〜４０／０．１〜３０／５０〜９９．８が好ましく、１〜３０／０．５〜１０／７０〜９８．５が好ましい。なお、（ｂ）成分は、シリコーン化合物の純分としての量であり、ワニスや塗料等として用いられる場合は固形分量が上記範囲にあることが好ましい。本発明の離型剤組成物中の（ａ）成分、（ｂ）成分、（ｃ）成分の合計量は６０〜１００重量％、更に８０〜１００重量％、特には１００重量％であることが好ましい。
【００２４】
本発明の離型剤組成物には、必要に応じて（ａ）〜（ｃ）成分以外の成分を配合することができる。例えばフッ素系化合物、黒鉛、油類（油脂、鉱油、流動パラフィン、エステル、塩素化パラフィン）、アルキルケテンダイマー（単量体部分は炭素数９〜３２のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。）、ポリスチレンワックス等の蝋、（ｂ）成分以外のワニス、無機粉末、アルミペースト等の金属粉末、離型ペイント等を用いることができる。
【００２５】
また、本発明の離型剤組成物にアエロジル等のチクソトロピック剤や消泡剤等を添加配合しても良い。
【００２６】
本発明の離型剤組成物は、攪拌機を装備している混合容器内に、一括仕込みしても、（ｃ）成分を所定量投入し、続いて（ａ）成分を所定量投入した後、（ｂ）成分を投入して製造してもよい。攪拌は、（ａ）成分及び（ｂ）成分が充分溶解または均一に分散するまで攪拌するのが好ましい。また、室温で溶解が困難な場合は、液温を２０〜６０℃くらいになるよう昇温させてもよい。
【００２７】
本発明の離型剤組成物は、鋳型模型用として好適であり、特に発泡高分子体からなる鋳型模型に用いられることが好ましい。
【００２８】
本発明の離型剤組成物による効果発現の機構は明らかではないが、次のように推測される。本発明の離型剤組成物を模型表面に塗布し、溶剤が蒸発することで、模型表面層に（ａ）成分と（ｂ）成分の相互作用により「液体／固体」又は「固体／固体」のコアゲル状態の被膜層が形成される。このようなコアゲル状態を形成させることにより、離型性が良好となると共にべたつき感がなくなり、且つ発泡スチロール等の発泡高分子体を用いた鋳型模型の浸食や、アイマークのにじみや消滅も改善されるものと考えられる。
【００２９】
鋳型模型材料としては、木、金属、樹脂等が挙げられるが、特に発泡スチロール、発泡ポリウレタン、発泡ポリエステル等の高分子発泡体が好ましい。通常、本発明の組成物は、これら各種材料からなる模型表面に塗布して使用される。
【００３０】
本発明の離型剤組成物が塗布された模型は、通常の鋳造法に準じて使用される。すなわち、組成物が塗布された模型は、乾燥後、鋳型枠内に設置され、所定の粘結剤を有する耐火性粒状材料からなる鋳物砂を充填し、該鋳物砂の硬化後抜型して、模型から鋳型を取り出し、これを組み立てて、そのキャビティーに熔湯を注入し、鋳込みが行われる。
【００３１】
耐火性粒状材料としては、石英質を主成分とする珪砂、クロマイト砂、ジルコン砂、オリビン砂、アルミナ砂、ムライト砂、合成ムライト砂が挙げられ、耐火性粒状材料の種類或いは粒度指数、新砂、再生砂は特に限定されるものではない。
【００３２】
また、本発明の離型剤組成物は、鋳型造型以外にも発泡高分子体（ウレタンフォーム、発泡スチロール等）、ゴム、フィルム、テープ、ラベル、レンズ、セメント、ガラス、樹脂等に関し、離型性を容易にする目的として使用することが出来る。
【００３３】
【発明の効果】
本発明によれば、鋳型模型用として好適な離型剤組成物が得られる。本発明の離型剤組成物は、離型性が良好で、塗布後のべたつき感、アイマークのにじみが改善されている。更に、発泡スチロール等の発泡高分子体を用いた鋳型模型の浸食がない。
【００３４】
【実施例】
実施例１〜１０
（１）離型剤組成物の調製
表１に示す（ａ）成分１０重量部、（ｂ）成分３重量部及び（ｃ）成分８７重量部を一括で混合して溶解もしくは分散させ、離型剤組成物Ａ−１〜Ａ−１０をそれぞれ得た。なお、実施例１０は、石油樹脂を５重量部、テルペン系樹脂を５重量部ずつ用いた。
【００３５】
（２）評価
得られた離型剤組成物を、発泡スチロール模型（発泡倍率３０倍発泡スチロール製からなる底辺１００ｍｍ四方で高さ１００ｍｍの四角錘の底面に種揚げ板を貼り付けたもの）の表面に黒色インキにてアイマークを描き、それぞれの離型剤組成物を刷毛塗布し、１時間常温で充分乾燥した後、発泡スチロール模型の浸食性とアイマークのにじみ、離型剤のべとつき感を以下のように評価した。
【００３６】
次に、上記模型の種揚げ板に引っ張り金具を取り付け、図１のように、フラン鋳型〔フラン再生砂１００重量部に対し、花王クエーカー（株）製のフラン樹脂（カオーライトナー３４０Ｂ）を０．８重量部、硬化剤（カオーライトナーＴＫ−３）０．３２重量部を練混した鋳物砂〕に埋設し、デジタルフォースゲージ〔イマダ（株）製、ＤＰＲＳＸ−５０Ｔ、５０ｋｇ用〕を用いて、埋設後３時間後の引き抜き強度を測定した。引き抜き強度が小さいほど離型性が良いことを表す。なお、砂温は１５℃で、３時間後の鋳型強度は１．５ＭＰａであった。これらの結果を表１に示す。
【００３７】
（２−１）発泡スチロール模型の浸食性
目視により以下の基準で評価した。
浸食なし：○
浸食少しあり：△
浸食が激しく原型がなくなる：×
【００３８】
（２−２）アイマークのにじみ
目視により以下の基準で評価した。
にじみなし：○
にじみ少しあり：△
にじみが激しい：×
【００３９】
（２−３）べたつき感
指触により以下の基準で評価した。
べたつきなし：○
べたつき少しあり：△
べたつきが激しい：×
【００４０】
【表１】

【００４１】
＊ジメチルシロキサンオイル：信越化学工業（株）、ＫＦ−９６、３００ＣＳ
＊メトキシジメチルシロキサンワニス：信越化学工業（株）、ＫＲ−４００
＊フェニルジメチルシロキサンワニス：信越化学工業（株）、ＫＲ−３００
【００４２】
実施例１１〜１４及び比較例１〜５
表２に示す（ａ）〜（ｃ）成分を用いて、実施例１〜１０同様に離型剤組成物を調製し、実施例１〜１０同様の評価を行った。結果を表２に示す。
【００４３】
【表２】

【００４４】
＊比較例１〜２は、離型剤組成物塗布後、発泡スチロール模型が浸食したため、引き抜き強度が測定できなかった。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例における引き抜き強度の測定方法を示す概略図[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a release agent composition. Particularly preferably, the present invention relates to a mold release agent composition that is used by being applied to the surface of a mold model of a molded foamed polymer.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
In the casting method in which a molten metal is injected into a mold having a product-shaped cavity, a wooden mold, a mold, a resin mold, a foamed polymer (foamed styrene (hereinafter, polystyrene foam) is used for mold production. Etc.] A mold model such as a mold is used, and usually, a release agent for facilitating mold removal is applied to the model.
[0003]
Mold release agents are required not only to have mold release performance, but also to have a sticky feeling on the coated surface, and that the eye mark on the coated surface does not bleed or disappear. In a mold model using a body, it is strongly required not to erode the model.
[0004]
In such a mold release agent, silicone oil and silicone resin varnish are used in combination (Patent Document 1) or modified by graft polymerization of a cyclic hydrocarbon resin with a vinyl compound having an alkyl group having 12 to 360 carbon atoms. Although it is known to use a petroleum resin composition (Patent Document 2), nothing satisfying all the above-mentioned performances has been reported yet.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 60-12248 A [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-216374
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the conventional problems as described above, the present inventors have used a cyclic hydrocarbon resin and a silicone compound in combination, and by these interactions, the core gel (sol particles are reduced). Colloidal separation), the contact area between the model surface and the mold surface is reduced, the pullout strength is reduced, and these components are evenly dissolved or dispersed in an aliphatic solvent that does not erode the model. As a result, the present invention has been completed.
[0007]
The present invention includes (a) a cyclic hydrocarbon resin (hereinafter referred to as component (a)), (b) a silicone compound (hereinafter referred to as component (b)), and (c) an aliphatic solvent (hereinafter referred to as (c). It is related with the mold release agent composition containing a component.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<(A) component>
Examples of the cyclic hydrocarbon resin of the present invention include petroleum resins and / or terpene resins, and terpene resins are particularly preferable.
[0009]
Among them, petroleum resin is a resin made from petroleum unsaturated hydrocarbon as a raw material, and (a1-1) an aliphatic hydrocarbon resin made from a higher olefinic hydrocarbon as a main raw material, (a1-2) alicyclic ring Group saturated hydrocarbon resin, (a1-3) aromatic hydrocarbon resin, (a1-4) copolymer resin of aliphatic olefin and aromatic olefin, (a1-5) dicyclopentadiene mainly composed of cyclopentadiene Resin, (a1-6) hydrogenated cyclic hydrocarbon resin and the like, and (a1-1) is particularly preferable. Commercial products can be used for these, and specific examples thereof are as follows.
[0010]
(A1-1) Aliphatic hydrocarbon resin: Quinton 100 series (manufactured by ZEON Corporation) Highlets (manufactured by Mitsui Petrochemical)
(A1-2) Alicyclic saturated hydrocarbon resin: Alcon (manufactured by Arakawa Chemical) Marcaretz (manufactured by Maruzen Petroleum)
(A1-3) Aromatic hydrocarbon resins: Petol (made by Toyo Soda), Petrogin (made by Mitsui Petrochemical), Nisseki Neopolymer (made by Nippon Petrochemical)
(A1-4) Copolymer resin of aliphatic olefin and aromatic olefin: High Resin (manufactured by Toho Petroleum Resin)
(A1-5) Cyclopentadiene resin: Quinton 1,000 series (manufactured by ZEON), Nisseki Neoresin (manufactured by Nippon Petrochemical)
(A1-6) Hydrogenated cyclic hydrocarbon resin: Coumarone series (manufactured by Nippon Steel Chemical Co., Ltd.)
[0011]
The terpene resin is a resin comprising a hydrocarbon having a composition of (C ₅ H ₈ ) _n and derivatives thereof, and is a compound having an α-pinene resin, a β-pinene resin, and a dipentene resin as a basic skeleton. Copolymers such as phenol resins are also included. Also included are compounds obtained by further aromatic modification or hydrogenation modification of these compounds. Specific examples thereof include YS resin PX, PXN, D (manufactured by Yasuhara Chemical) as (a2-1-1) terpene resin, and (a2-2) YS polystar U, T, S (made by Yashara Chemical). Ya Resin TO, TR (manufactured by Yashara Chemical) may be mentioned as the (a2-1-2) aromatic modified terpene resin, and (a2-1-3) Clearon P as the hydrogenated modified terpene resin. M, K (manufactured by Yasuhara Chemical) can be mentioned, and aromatic modified terpene resins and terpene phenol resins are particularly preferable.
[0012]
<(B) component>
The silicone compound is a polymer in which silicon having an organic group is connected by a siloxane bond, and typically includes an organopolysiloxane, preferably a compound having at least a dimethylsiloxane skeleton.
[0013]
Examples of the organic group include an aryl group, a methyl group, a phenyl group, a vinyl group, an epoxy group, a methoxy group, an ethoxy group, an ether group, a hydroxyl group, an amino group, a carboxyl group, and the like. The compound is preferably a compound having a methyl group, and particularly preferably a compound having a methyl group at least partially. In addition, the property of a silicone compound changes with the kind of organic group, and a ratio with silicon.
[0014]
In the present invention, the silicone compound can be any of silicone oil, silicone resin, and silicone rubber.
[0015]
The silicone oil may be a liquid silicone compound, and may be an organopolysiloxane having a low polymerization degree, specifically, dimethyl silicone oil (dimethylsiloxane oil) or a modified product thereof, for example, at least part of the methyl group may be other Examples thereof include phenyl-modified silicone oil substituted with an organic group, diethyl-modified silicone oil, hydrogen-modified silicone oil, and α-methylstyrene-modified silicone oil. Further, silicone grease in which metal soap and fatty acid ester are mixed with silicone oil can be used.
[0016]
The silicone resin is a resinous silicone compound having a polysiloxane skeleton, but is an organopolysiloxane having a three-dimensional network structure in which a trifunctional or tetrafunctional group is introduced. A silicone varnish in which the silicone resin is dissolved in a suitable solvent such as petroleum benzine, toluene, methylene chloride or the like can also be used.
[0017]
Silicone rubber is an organopolysiloxane having a high polymerization degree and having methylene crosslinks cured with a curing agent such as benzoyl peroxide, and examples thereof include millable silicone rubber, liquid silicone rubber, and gel silicone rubber.
[0018]
Other pigments and dyes such as mica powder, titanium white, aluminum powder, etc. can be prepared and used in the aforementioned silicone compound.
[0019]
As the component (b), silicone oil and silicone resin are preferable, and silicone oil is particularly preferable. As the silicone oil, dimethylsiloxane oil is most preferable. The silicone resin is preferably used as a silicone varnish.
[0020]
<(C) component>
Examples of the aliphatic solvent used in the present invention include propane, butane, normal pentane, 2-methylbutane, normal hexane, 2-methylpentane, 2,2-dimethylpentane, 2,3-dimethylbutane, normal heptane, octane 2, 2,3-trimethylpentane, isooctane and the like are mentioned, but from the viewpoint of drying property of the release agent and environmental load, aliphatic hydrocarbons having 5 to 8 carbon atoms are preferable, especially in foamed polymer models such as expanded polystyrene. As the mold release agent used, normal heptane is most preferable.
[0021]
Depending on the purpose of use, the solvent component may be other than the component (c), and one or more of halogenated solvents, aromatic hydrocarbons, alicyclic hydrocarbons, alcohols, esters, etc. Can be used. However, the component (c) in the solvent is preferably 60 to 100% by weight, more preferably 80 to 100% by weight, and particularly preferably 100% by weight.
[0022]
<Releasing agent composition>
The release agent composition of the present invention is a release agent in which the liquid temperature is 25 ° C., and the component (a) and the component (b) are uniformly dissolved or dispersed, preferably dissolved in the component (c). Compositions are preferred.
[0023]
The weight ratio of the component (a), the component (b), and the component (c) in the release agent composition of the present invention is (a) / (b) / (c) = 0.1-40 / 0.1. -30 / 50-99.8 is preferable and 1-30 / 0.5-10 / 70-98.5 is preferable. In addition, (b) component is the quantity as a pure content of a silicone compound, and when it is used as a varnish, a coating material, etc., it is preferable that solid content is in the said range. The total amount of component (a), component (b), and component (c) in the release agent composition of the present invention is 60 to 100% by weight, more preferably 80 to 100% by weight, and particularly 100% by weight. preferable.
[0024]
In the release agent composition of the present invention, components other than the components (a) to (c) can be blended as necessary. For example, fluorine compounds, graphite, oils (oils and fats, mineral oils, liquid paraffins, esters, chlorinated paraffins), alkyl ketene dimers (monomer portion is preferably an alkyl group or alkenyl group having 9 to 32 carbon atoms), polystyrene. Waxes such as waxes, varnishes other than the component (b), metal powders such as inorganic powders and aluminum pastes, release paints and the like can be used.
[0025]
Further, a thixotropic agent such as Aerosil, an antifoaming agent, or the like may be added to the release agent composition of the present invention.
[0026]
The release agent composition of the present invention may be charged into a mixing container equipped with a stirrer, even if the component (c) is charged in a predetermined amount, and then the component (a) is charged in a predetermined amount. The component (b) may be added and manufactured. Stirring is preferably performed until the components (a) and (b) are sufficiently dissolved or uniformly dispersed. When dissolution is difficult at room temperature, the liquid temperature may be raised to about 20 to 60 ° C.
[0027]
The release agent composition of the present invention is suitable for a mold model, and particularly preferably used for a mold model made of a foamed polymer.
[0028]
The mechanism of effect expression by the release agent composition of the present invention is not clear, but is presumed as follows. By applying the release agent composition of the present invention to the model surface and evaporating the solvent, the model surface layer has a “liquid / solid” or “solid / solid” depending on the interaction of the components (a) and (b). The core gel state coating layer is formed. By forming such a core gel state, the releasability is good and the stickiness is eliminated, and the erosion of the mold model using a foamed polymer material such as foamed polystyrene and the bleeding and disappearance of the eye mark are also improved. It is thought that.
[0029]
Examples of the mold model material include wood, metal, and resin, and polymer foams such as polystyrene foam, polyurethane foam, and polyester foam are particularly preferable. Usually, the composition of the present invention is applied to a model surface made of these various materials.
[0030]
The model coated with the release agent composition of the present invention is used according to a normal casting method. That is, the model coated with the composition is dried, placed in a mold frame, filled with casting sand made of a refractory granular material having a predetermined binder, and after the casting sand has been cured, The mold is taken out from the model, assembled, and molten metal is poured into the cavity for casting.
[0031]
Examples of refractory granular materials include quartz sand, chromite sand, zircon sand, olivine sand, alumina sand, mullite sand, and synthetic mullite sand. Recycled sand is not particularly limited.
[0032]
Moreover, the mold release agent composition of the present invention relates to foamed polymer (urethane foam, foamed polystyrene, etc.), rubber, film, tape, label, lens, cement, glass, resin, etc. in addition to mold molding. It can be used for the purpose of facilitating.
[0033]
【The invention's effect】
According to the present invention, a release agent composition suitable for a mold model can be obtained. The release agent composition of the present invention has good releasability and improved stickiness after application and blurring of the eye mark. Furthermore, there is no erosion of the mold model using a foamed polymer material such as polystyrene foam.
[0034]
【Example】
Examples 1-10
(1) Preparation of release agent composition 10 parts by weight of component (a), 3 parts by weight of component (b) and 87 parts by weight of component (c) shown in Table 1 are mixed and dissolved or dispersed to release Agent compositions A-1 to A-10 were obtained. In Example 10, 5 parts by weight of petroleum resin and 5 parts by weight of terpene resin were used.
[0035]
(2) Evaluation The obtained release agent composition was applied to the surface of a foamed polystyrene model (with a seeding plate affixed to the bottom of a square pyramid having a base of 100 mm square and a height of 100 mm made of foamed polystyrene having a foaming ratio of 30 times). Draw an eye mark with black ink, apply each release agent composition with a brush, and dry it well at room temperature for 1 hour. Then, the erosion property of the foamed polystyrene model and bleeding of the eye mark, the stickiness of the release agent are as follows. It was evaluated as follows.
[0036]
Next, pulling metal fittings are attached to the seed frying plate of the above model, and as shown in FIG. 8 parts by weight, embedded in a molding sand kneaded with 0.32 parts by weight of a curing agent (Kaolitener TK-3), and using a digital force gauge (manufactured by Imada Co., Ltd., DPR SX-50T, for 50 kg) The pull-out strength after 3 hours from embedding was measured. The smaller the pull-out strength, the better the releasability. The sand temperature was 15 ° C., and the mold strength after 3 hours was 1.5 MPa. These results are shown in Table 1.
[0037]
(2-1) Erosion properties of the polystyrene foam model were evaluated by the following criteria by visual inspection.
No erosion: ○
There is a little erosion: △
Erosion is severe and the prototype disappears: ×
[0038]
(2-2) Bleeding of eye mark Visual evaluation was performed according to the following criteria.
No rainbow: ○
There is a slight blur: △
Severe blurring: ×
[0039]
(2-3) Evaluation was made according to the following criteria by using a sticky touch.
No stickiness: ○
There is a little stickiness: △
Sticky: x
[0040]
[Table 1]

[0041]
* Dimethylsiloxane oil: Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., KF-96, 300CS
* Methoxydimethylsiloxane varnish: Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., KR-400
* Phenyldimethylsiloxane varnish: Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., KR-300
[0042]
Examples 11-14 and Comparative Examples 1-5
Using the components (a) to (c) shown in Table 2, release agent compositions were prepared in the same manner as in Examples 1 to 10, and evaluations in the same manner as in Examples 1 to 10 were performed. The results are shown in Table 2.
[0043]
[Table 2]

[0044]
* In Comparative Examples 1 and 2, since the expanded polystyrene model was eroded after the release agent composition was applied, the pull-out strength could not be measured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a method for measuring pull-out strength in Examples

Claims

(A) a cyclic hydrocarbon resin selected from petroleum resins and terpene resins, (b) a silicone compound selected from organopolysiloxanes , and (c) an aliphatic selected from aliphatic hydrocarbons having 5 to 8 carbon atoms. A mold release agent composition containing a solvent.

(A), (b), according to claim 1 the weight ratio of (c) is a (a) / (b) / (c) = 0.1~40 / 0.1~30 / 50~99.8 The release agent composition as described.

The mold release agent composition according to claim 1 or 2 , which is used for a mold model.

The mold release agent composition according to claim 3, wherein the mold model is made of a foamed polymer.