JP4316110B2 - 冷却ロールの温度制御方法及び制御装置並びに制御システム - Google Patents

冷却ロールの温度制御方法及び制御装置並びに制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂を冷却ロールの冷却水を用いて冷却する冷却ロールの温度制御方法、温度制御装置、並びに温度制御システムの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂を用いた包装材は、一つの例としては、ポリエチレン等の溶融樹脂を、Tダイにより押し出して、ポリエチレンテレフタレート等のフィルム基材に落とし込み、冷却ロールによってこれらを硬化させることにより、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレートの層を備えている。この場合、ポリエチレン層をヒートシール層として使用される。
【0003】
また、包装材の仕様によっては、アルミニウム箔等も付加し、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレン等の層構成で積層される場合もある。
【0004】
このような場合において、何れも溶融樹脂を硬化させるためには、冷却ロールが必要となる。冷却ロールは、内部にチラー等で作られた冷却水を通し、ロール表面の樹脂熱を奪い、樹脂の冷却を行うものであるが、冷却能力によっては、ロール内部構造に違いがある。
【0005】
最も簡単な構造は、パイプ状のロールに、中空軸付きの蓋を取り付け、一方の軸部から冷却水を供給し、他方の軸部から排出するものである。しかし、この構造では、一方から他方のロール表面に、温度勾配が生じることがある。このため、冷却水の流量を大とし、温度差が生じないように使用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の方法では、冷却水の温度が低い場合や、冷却水の流量が大となる場合には、季節あるいは昼夜の雰囲気温度、湿度の違いによっては、溶融樹脂が接触していないロール表面が露点以下となり、ロール表面の一部に結露が生じる場合がある。
【0007】
この時、ロールは、連続回転しているため、結露部分の水滴が溶融樹脂側や、基材へ流れ込み、シール強度あるいは接着強度の不足を招いたり、外観不良を生じさせることがあった。
【0008】
このため、オペレータは、長年の勘に頼り、冷却水の温度、流量を手動により調整し、これを未然に防ぐ努力を行っている。
【0009】
しかしながら、冷却水によるロールの表面温度次第で、ライン速度が決定されるため、押し出し機が押し出し量を多くできる性能を持っていても、また、基材の搬送において、充分な能力を持っていても、最適な冷却水量の把握ができないため、これらの能力を使いこなすことができないのが現状である。
【0010】
また、冷却ロールとしては、内部にスパイラル状の冷却水パイプを設け、ロール表面の温度が均一になるように構成したスパイラル式冷却ロールが用いられる場合もある。
【0011】
しかし、このようなスパイラル式冷却ロールを用いた場合でも、溶融樹脂の接触していないロール表面においては、結露が生じることがあるので、その度に冷却ロールを停止したり、回転中に結露を除去しなければならず、ライン速度を向上させることはできなかった。
【0012】
そこで、以上のようなロールに、温度センサを取り付け、ロール表面温度を検出することにより、冷却水の流量を調節する方法が提案された。
【0013】
しかしながら、従来の冷却ロールは、ロール表面の直下を冷却水が流れているため、冷却水の流量変化の影響を受け易く、細かな調節が困難で、結局、オペレータの勘に頼らざるを得ないという問題があった。
【0014】
また、冷却ロールは回転体であるため、温度センサを用いて温度測定を行う場合には、回転側に設けられた温度センサの出力信号を、静止側に伝送する必要がある。この伝送方法として、従来は、接触型のスリップリングを使用するしかないため、磨耗、信号の欠落、ノイズの混入等が生じ、長期間に渡って精度の高い測定を行うことができないという問題があった。
【0015】
本発明は、前記問題点を解決し、作業経験が少ない場合でも、確実に冷却ロールにおける結露の発生を防止できる温度制御方法、及び温度制御装置、並びに温度制御システムを提供することを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の冷却ロールの温度制御方法、請求項6に記載の冷却ロールの温度制御装置、及び請求項11に記載の冷却ロールの温度制御装置によれば、冷却ロール上に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が供給されると、溶融樹脂は、ロール体を介して冷媒層により冷却される。この冷却ロールの表面温度は、冷却ロールの直管パイプへの冷却水の供給量が少ない場合には、冷却水の供給量に対応して比較的急激に変化し、冷却ロールの直管パイプへの冷却水の供給量が多くなると、冷却水の供給量に対応した変化の幅が小さくなる。
【0017】
そこで、前記冷却水の供給開始後においては、上述のように冷却水の供給量に対応した冷却ロールの表面温度の変化幅が大きいので、冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で冷却水を供給することとし、表面温度の極端な温度低下を防ぐ。その結果、冷却ロールの溶融樹脂との非接触領域における結露が防止される。次に、前記冷却水の供給開始後、前記温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達した時には、前記冷却水供給手段による冷却水の供給を、前記最大供給量に切り換える。つまり、前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達する頃には、前記溶融樹脂の供給量も増加するが、前記冷却水の供給量は最大供給量に切り換えられているので、前記表面温度を、過加熱となる上限温度よりも低い温度に抑える。また、前記最大供給量への切り換えタイミングは、前記温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達した時なので、非接触領域における温度も露点温度以上に達しており、前記最大供給量への切り換えた直後においても非接触領域における結露が防止される。
【0018】
以上のように、冷却ロールの適切な温度制御を、冷却水の供給量を最大供給量と最大供給量の半分の供給量との2通りに切り換えるだけで行うことができるので、制御の容易化を図ることができる。
【0019】
請求項2記載の冷却ロールの温度制御方法、請求項7記載の冷却ロールの温度制御装置、請求項12記載の冷却ロールの温度制御システムによれば、冷却ロール上に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が供給されると、溶融樹脂は、ロール体を介して冷媒層により冷却される。この冷却ロールの表面温度は、冷却ロールの直管パイプへの冷却水の供給量が少ない場合には、冷却水の供給量に対応して比較的急激に変化し、冷却ロールの直管パイプへの冷却水の供給量が多くなると、冷却水の供給量に対応した変化の幅が小さくなる。
【0020】
そこで、前記冷却水の供給開始後においては、上述のように冷却水の供給量に対応した冷却ロールの表面温度の変化幅が大きいので、冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で冷却水を供給することとし、表面温度の極端な温度低下を防ぐ。その結果、冷却ロールの溶融樹脂との非接触領域における結露が防止される。次に、前記冷却水の供給開始後、前記温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達した時には、前記冷却水供給手段による冷却水の供給を、前記最大供給量に切り換える。つまり、前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達する頃には、前記溶融樹脂の供給量も増加するが、前記冷却水の供給量は最大供給量に切り換えられているので、前記表面温度を、過加熱となる上限温度よりも低い温度に抑える。また、前記最大供給量への切り換えタイミングは、前記温度検出手段により検出した前記非接触領域の温度が前記露点以上の所定温度に達した時なので、前記最大供給量への切り換えた直後においても非接触領域における結露が防止される。
【0021】
以上のように、冷却ロールの適切な温度制御を、冷却水の供給量を最大供給量と最大供給量の半分の供給量との2通りに切り換えるだけで行うことができるので、制御の容易化を図ることができる。
【0022】
請求項3記載の冷却ロールの温度制御方法、及び請求項8記載の冷却ロールの温度制御装置によれば、冷却ロール上に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が供給されると、溶融樹脂は、ロール体を介して冷媒層により冷却される。この冷却ロールの表面温度は、冷却ロールの直管パイプへの冷却水の供給量が少ない場合には、冷却水の供給量に対応して比較的急激に変化し、冷却ロールの直管パイプへの冷却水の供給量が多くなると、冷却水の供給量に対応した変化の幅が小さくなる。
【0023】
そこで、前記冷却水の供給開始後においては、上述のように冷却水の供給量に対応した冷却ロールの表面温度の変化幅が大きいので、冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で冷却水を供給することとし、表面温度の極端な温度低下を防ぐ。その結果、冷却ロールの溶融樹脂との非接触領域における結露が防止される。次に、前記冷却水の供給開始後、前記溶融樹脂の単位時間当たりの供給量が定常状態になった時、あるいは供給開始から所定時間経過後には、前記冷却水供給手段による冷却水の供給を、前記最大供給量に切り換える。つまり、前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達する頃には、前記溶融樹脂の供給量も増加するが、前記冷却水の供給量は最大供給量に切り換えられているので、前記表面温度を、過加熱となる上限温度よりも低い温度に抑える。また、前記最大供給量への切り換えタイミングは、前記溶融樹脂の単位時間当たりの供給量が定常状態になった時、あるいは供給開始から所定時間経過後なので、非接触領域における温度も露点温度以上に達しており、前記最大供給量への切り換えた直後においても非接触領域における結露が防止される。
【0024】
以上のように、冷却ロールの適切な温度制御を、冷却水の供給量を最大供給量と最大供給量の半分の供給量との2通りに切り換えるだけで行うことができるので、制御の容易化を図ることができる。
【0025】
請求項4記載の冷却ロールの温度制御方法、請求項9記載の冷却ロールの温度制御装置、及び請求項13記載の冷却ロールの温度制御システムによれば、前記直管パイプに対して単一の供給路を備えた冷却水供給手段により、前記直管パイプへの冷却水の供給を、前記最大供給量の半分の供給量、または前記最大供給量で行うので、簡単な制御により確実に供給量の切り換えが行われる。
【0026】
請求項5記載の冷却ロールの温度制御方法、請求項10記載の冷却ロールの温度制御装置、及び請求項14記載の冷却ロールの温度制御システムによれば、前記直管パイプに対して2分割された供給路のうち、一方の供給路を全開状態とし、他方の供給路を全閉状態とすることにより、前記最大供給量の半分の供給量で供給が行われ、両方の供給路を全開状態にすることにより、前記最大供給量での供給が行われるので、簡単な制御により確実に供給量の切り換えが行われる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態としての測定情報伝送用ロータリージョイントが用いられる押し出し型ラミネート加工機の概略構成を示す図である。
【0028】
図1に示すように、本実施形態の押し出し型ラミネート加工機には、基材としてのPETを供給するためのシート供給部20が設けられている。シート供給部20から供給されるPET21は、搬送経路22を介してラミネート加工部に至り、ラミネート加工部においてTダイ23と対向するように構成されている。Tダイ23には、上部のホッパー24から、溶融されたポリエチレンが供給され、Tダイ23から供給されたポリエチレンは、PET21上に塗布される。そして、PET21上に塗布されたポリエチレンは、直ちに冷却ロール25にて冷却されてPET21上に固着する。このようなラミネート加工により2層に形成されたシートは、搬送部26を介して巻き取り部27へ搬送され、巻き取り部27において巻き取られる。
【0029】
このようなラミネート加工機において良好なラミネート加工を行うためには、冷却ロール25における表面温度を所定に維持することが重要であり、次のような冷却ロール25が用いられる。
【0030】
図2は、本実施形態における冷却ロール25の概略構成を示す一部破断斜視図である。図2に示すように、ロール内部には、冷却水供給用の複数のパイプ30が配置されており、また、これらのパイプ30とロール表面31の中間には、冷媒層としての作動液の蒸気相が設けられた構成となっており、ロール表面端部の温度は中間部と比較して5〜8℃低いだけである。例えば、ロール中間部の表面温度が36℃ならば端部が29〜31℃となる。従って、この温度を周囲の空気の露点以上となるように設定することにより、この冷却ロール25による結露を完全に防ぐことができる。なお、本実施形態では、この冷却用ロール25の直径を600mm、長さを2000mmとし、後述するロータリージョイントと連結される回転軸の直径を15mmとした。また、冷却水温度は15℃とした。
【0031】
更に、冷却ロール25の表面31は温度が均一なだけでなく、鏡面加工されているため、ラミネート加工するシートの透明度を全幅に亘って均一にしている。
【0032】
そして、この冷却ロール25においては、表面温度を所定の適正温度に維持するために、図3(A)に示すように、冷却ロール25の表面層に白金からなる第1の温度検出手段としての測温抵抗体11と、同じく白金からなる第2の温度検出手段としての測温抵抗体11’とを埋め込み、測定情報伝送用ロータリージョイント1を用いて測温抵抗体11、11’の測定情報を回転側から静止側に伝送し、当該測定情報に基ついて冷却水の流量を制御することにより、前記表面温度を所望の温度に維持している。なお、冷却水は、図3(A)に示す冷却水供給用ロータリージョイント33を介して供給され、測定情報伝送用ロータリージョイント1内に設けられた中空軸を通り、更に冷却ロール25の回転軸32を通って前記パイプ30に至る。
【0033】
以下、本実施形態における測定情報伝送用ロータリージョイント1の構成について図3乃至図10を用いて詳しく説明する。
【0034】
図3(A)は本発明の一実施形態における中空型の測定情報伝送用ロータリージョイント1及び冷却水供給用ロータリージョイント33を取り付けた冷却ロールユニットの全体を示す平面図であり、図3(B)は、軸端型ロータリージョイントを取付けた冷却ユニットであり、図3(C)は温度センサを設置しない通常の冷却ロールユニットの全体を示す平面図である。図4は本実施形態の測定情報伝送用ロータリージョイント1を回転中心軸線から半分を断面図で、他の半分を平面図で示したものである。図5は本実施形態の測定情報伝送用ロータリージョイント1における各回路、アンテナ部材、及び電源伝送カプラの電気的接続関係を示すブロック図である。なお、図4に示す回転中心軸線Lは図3(A),(B),(C)に示す回転中心軸線Lと一致している。
【0035】
図4に示すように、本実施形態の測定情報伝送用ロータリージョイント1は、冷却ロール25側の軸端2aと冷却水供給用ロータリージョイント33側の軸端2bを有する中空軸2と、該中空軸2の外周に嵌合されるリング3a,3bと、該リング3a,3bに嵌合されフランジ部4aと胴部4bを有する第1ハウジング部材4と、軸受け5a,5bと、該軸受け5a,5bを介して前記第1ハウジング部材4に支持されリング6aとフランジ部6bと円筒壁6cを有する第2ハウジング部材6と、前記第1ハウジング部材4の胴部4bに取り付けられる支持板15a,15bと、前記第2ハウジング部材6のフランジ部6bに取り付けられる支持板15cと、支持板15aに支持される電気回路ユニット12と、支持板15bに支持される第1フェライトコアコイルユニット18及び第1アンテナ部材13と、支持板15cに支持される第2フェライトコアコイルユニット19及び第2アンテナ部材14とを備えている。
【0036】
中空軸2は、冷却水の供給路としての中空孔2cが形成された鉄製の軸であり、最大で30mm程度の肉厚を有して7kg/cm 程度の水圧に耐えられるように構成されている。中空軸2の冷却ロール25側の軸端2aは、冷却ロール25の回転軸32に嵌合され、中空軸2に設けられたボルト孔2dに挿通されるボルト34により前記回転軸32に堅固に取り付けられる。従って、冷却ロール25が回転駆動されることにより、中空軸2も回転駆動されることになる。また、もう一方の軸端2bにはネジ切り部2eが形成されており、これに対応するネジ切り部が形成された前記冷却水供給用ロータリージョイント33を、前記軸端2bにネジ止めすることができる。
【0037】
中空軸2の前記軸端2a,2bに近接した外周には、ステンレス鋼で形成されたリング3a,3bが嵌合して取り付けられる。そして、このリング3a,3bに第1ハウジング部材4が嵌合して取り付けられることにより、第1ハウジング部材4と中空軸2との間には、空気層3cが形成される。中空軸2の中空孔2cに上述した温度の冷却水を供給すると、中空軸2の外表面に結露が生じる場合もあるが、この空気層3cによって結露の電気回路等に対する影響を防止している。
第1ハウジング部材4は、表面がアルマイト加工されたアルミニウムで形成されており、フランジ部4aと、胴部4bとを備えている。フランジ部4aには、ベアリング軸受け5aの内輪が嵌合され、胴部4bにはベアリング軸受け5bの内輪が嵌合されている。
【0038】
また、第2ハウジング部材6もアルミニウムで形成されており、円筒壁6cの表面はアルマイト加工されている。第2ハウジング部材のリング6aはベアリング軸受け5aの外輪に嵌合され、第2ハウジング部材6のフランジ部6bはベアリング軸受け5bの外輪に嵌合されている。従って、冷却ロール25の回転駆動に伴って中空軸2が回転すると、第1フランジ部材4は第2フランジ部材6に対して回転することになる。
【0039】
このように回転する第1フランジ部材4の胴部4bには、回転中心軸線Lに略垂直に設けられた中空円板状のステンレス鋼製の支持板15a,15bが設けられており、該支持板15aには電気回路ユニット12が、また支持板15bには信号伝送用の第1アンテナ部材13と、第1フェライトコアコイルユニット18が取り付けられている。
【0040】
電気回路ユニット12は、図5に示す電源変換器7、抵抗温度変換器8、A/F変換器9及びF信号送信器10から構成され、冷却ロール25に取り付けた測温抵抗体11、11’は、図示しないケーブル及びコネクタを介してこの電気回路ユニット12内の抵抗温度変換器8と電気的に接続されている。更に、抵抗温度変換器8はA/F変換器9に、A/F変換器9はF信号送信器10に電気的に接続されており、このF信号送信器10は第1アンテナ部材13と電気的に接続されている。
【0041】
第1アンテナ部材13は、リング状のプリント基板上にアンテナ端子としての配線パターンが形成された部材であり、支持板15bに支持台13aを介して取り付けられている。前記F信号送信器10から出力される測定情報信号は、300〜700MHzのキャリア周波数によって周波数変調された信号であり、第1アンテナ部材13から後述する第2アンテナ部材14に向かって送信される。
【0042】
また、第1アンテナ部材13と共に支持部材としての支持板15bに支持された第1フェライトコアコイルユニット18は、後述するようにフェライトコア内にコイルを有しており、このコイルが前記電気回路ユニット12内の電源変換器7と電気的に接続されている。第1フェライトコアコイルユニット18のコイルには、後述するように相互誘導の作用により誘導起電力が発生し、電源変換器7にこの誘導起電力を供給する。これにより、電気回路ユニット12を構成する抵抗温度変換器8、A/F変換器9、及びF信号送信器10に対して安定した電源が供給されることになる。
【0043】
一方、第2ハウジング部材6のフランジ部6bにも、ステンレス鋼で形成された中空円板状の支持板15cが取り付けられており、該支持板15cには、第2アンテナ部材14と、第2フェライトコアコイルユニット19が支持されている。
【0044】
第2アンテナ部材14も第1アンテナ部材13と同様にリング状のプリント基板上にアンテナ端子としての配線パターンが形成された部材であり、支持板15cに支持台14aを介して取り付けられている。第2アンテナ部材14は、第1アンテナ部材13に対して、0.5mm〜1mmの間隙を有して対向配置されており、第1アンテナ部材13が第1ハウジング部材4の回転に伴って回転しながら送信する信号が、第2アンテナ部材14にて入力される。入力された信号は、図5に示すように静止側の受信器40に受信され、復調後F/A変換器41によりアナログ電圧値を持った信号に変換されて測定情報として用いられる。
【0045】
また、支持部材としての支持板6dには、第2フェライトコアコイルユニット19が、前記第1フェライトコアコイルユニット18に対向するように取り付けられている。第2フェライトコアコイルユニット19は、第1フェライトコアコイルユニット18と同様に、後述するようにフェライトコア内にコイルを有しており、このコイルが図5に示すように静止側の電源変換器42と電気的に接続されている。第1フェライトコアコイルユニット18と第2フェライトコアコイルユニット19は、0.5mm〜1mmの間隙を有して対向配置されており、電源変換器42により前記コイルに電流が流されると、第2フェライトコアコイルユニット19において磁場を発生させ、相互誘導の作用により上述した第1フェライトコアコイルユニット18に誘導起電力を発生させる。
【0046】
以上のように、第1フェライトコアコイルユニット18及び第2フェライトコアコイルユニット19は、相互誘導(電磁誘導)による起電力で電源の伝送を行う電源伝送用カプラを構成しており、本実施形態では、図6(B)に示すような半円筒形状の分割型フェライトコア50を、回転側の第1フェライトコアコイルユニット18及び静止側の第2フェライトコアコイルユニット19において、図7に示すように環状に15個配置し、分割型フェライトコア50の中心凹部50aに空芯コイル51を装着する。
【0047】
本実施形態で用いた半円筒形状の分割型フェライトコア50は、一般にケーブルのシールドに用いられるクランプフィルタに使用されているものであり、クランプフィルタに用いる場合には、図6(A)に示すように二つの半円筒形状の分割型フェライトコア50を組み合わせて使用する。このようなクランプフィルタに用いられる半円筒形状の分割型フェライトコア50は、図6(A)に示すように合わせた際に磁束の漏洩を確実に防止する必要があるため、表面の加工精度が高く、寸法精度も高い。従って、図7に示すように、それぞれの分割型フェライトコア50を支持板15b,15c上に環状に配置した場合でも、支持板15b,15cからの高さを均一に揃えることができる。その結果、第2フェライトコアコイルユニット19を一次側とし、第1フェライトコアコイルユニット18を二次側として、図4に示すように同軸上に対向させ、相対的に回転させた場合でも、両者の間隙を一定に保つことが可能である。
【0048】
分割型フェライトコア50の支持板15b,15cへの取り付けには、低温で接着可能な2液性のエポキシ系接着剤を使用した。高温で接着を行う接着剤を用いた場合には、冷却時において焼成物である分割型フェライトコア50にクラック等を生じさせる場合があるが、本実施形態では低温で接着可能であるため、このようなクラック等を生じさせることがない。
【0049】
また、支持板15b,15cは、上述したように非磁性体のステンレス鋼で形成されているため、磁束の変化が生じても発熱することがなく、分割型フェライトコア50を支持板15b,15cから離脱させることがない。
【0050】
以上のように支持板15b,15c上に環状配置される分割型フェライトコア50には、図6(A)に示すように、分割型フェライトコア50の一端面50bから他端面50cまでを貫通する中心凹部50aが形成されている。分割型フェライトコア50を図7及び図8のように環状に配置することで、中心凹部50aからなるコイルの収納路は環状に形成されており、当該収納路にはコイル51が装着される。本実施形態では、静止側の第2フェライトコアコイルユニット19を1次側とし、第2フェライトコアコイルユニット19を構成する分割型フェライトコア50の中心凹部50aには、バイフェラル巻きの空芯コイル51を装着する。また、2次側である回転側の第2フェライトコアコイルユニット18を構成する分割型フェライトコア50の中心凹部50aには、ノーマル巻きの空芯コイル51を装着する。
【0051】
電源の伝送は、相互誘導(電磁誘導)の原理により非接触で行うが、静止側からはパルス状の波形を基準とし、変形された高周波信号を送信するように構成する。これに対して回転側では、リップル状の電源変動を整流し、DC/DCコンバータ等により、所定の電源電圧に調整する。
【0052】
この場合、図8(A)に示すように、一次側と二次側のコイルをノーマル巻きとすると、一次側の信号をオン/オフし、図8(B)に示すように16kHz前後の周波数として、電源の伝送を行うことになるが、これでは停止時間の比率が高く、伝送効率が悪くなってしまう。
【0053】
そこで、本実施形態においては、図9(A)に示すように、一次側をバイフェラル巻きとし、二次側をノーマル巻きとすることにより、一次側のオン/オフを交互に繰り返し、図9(B)に示すように30kHz前後の周波数として、二次側でこれを合成して効率を高めている。
【0054】
本実施形態では、分割型フェライトコア50の中心凹部50aに30ターン程度巻いた空芯コイル51を装着することにより、上述のような相互誘導の原理による電源の伝送を可能にしている。空芯コイル51には、銅線で形成されたコイルの表面に、メチルアルコールで溶融する樹脂がコーティングされた、所謂アルコール融着線を用いている。本実施形態では、このアルコール融着線を巻き上げ装置により30ターン程度巻き上げた後、メチルアルコールに浸している。これにより、コイルの表面にコーティングされた樹脂が溶融し、空芯コイル51全体が固められる。そして、このように固められた空芯コイル51をエポキシ系接着剤により前記中心凹部50aに接着している。従って、空芯コイル51は図7に示すように分割型フェライトコア50の全体を押さえ付け、分割型フェライトコア50を支持板15b,15cから離脱させないという働きも有している。
【0055】
以上説明したように、本実施形態においては、回転側の第1フェライトコアコイルユニット18においては、半円筒形状の分割型フェライトコア50を15個用いて環状に配置すると共に、静止側の第2フェライトコアコイルユニット19においては、半円筒形状の分割型フェライトコア50を16個用いて環状に配置して、分割型フェライトコア50の中心凹部50aに30ターン程度の空芯コイル51を装着することにより、一対のフェライトコアコイルユニットを構成したので、ポット型フェライトコアを用いた場合と同様に磁束の漏洩が極めて少ない電源伝送カプラを構成できる。
【0056】
更に、本実施形態においては、第1アンテナ部材13と第2アンテナ部材14と、第1フェライトコアコイルユニット18及び第2フェライトコアコイルユニット19を同心円状に設けているので、より一層前記回転軸方向における配置スペースに余裕を持たせることができる。このように、電源伝送用カプラとアンテナ部材を同一区画内に混在させることができるのは、アンテナ部材による信号の伝送周波数が300〜700MHzであるのに対し、電源伝送用カプラによる電源の伝送周波数が20kHz〜30kHzであるため、互いに干渉することがないからである。
【0057】
次に、図5及び図10を用いて、本実施形態における冷却ロールの温度制御方法について説明する。
【0058】
本実施形態においては、上述したように、冷却ロール25の表面上にTダイ23から320〜330℃程度のポリエチレン等の溶融樹脂が供給され、当該ポリエチレン等の溶融樹脂は冷却ロール25により15℃程度に冷却されて硬化する。そして、冷却ロール25の表面における溶融樹脂との接触領域は、図10に斜線で示すように、冷却ロール25の長手方向全域に亘る訳ではなく、冷却ロール25の表面上には、溶融樹脂との非接触領域も存在する。この非接触領域は、溶融樹脂による熱の影響を受けないため、前記接触領域に比べて表面温度が低下する。従って、冷却水の流量の増大等により前記接触領域の表面温度が低下した場合には、この非接触領域の表面温度が露点以下となることも考えられる。そこで、本実施形態においては、図3または図10に示すように、冷却ロール25の表層部に、前記接触領域に測温抵抗体11を埋設するだけでなく、非接触領域にも測温抵抗体11’を埋設し、当該非接触領域の測温抵抗体11’による測定温度が露点以上となるように冷却水の流量の制御を行うことにより、結露の発生を防止するように構成している。
【0059】
測温抵抗体11、11’は、図5に示すように図示しない回転側コネクタ部を介して抵抗温度変換器8に接続され、当該測温抵抗体11、11’の抵抗値変化は、抵抗温度変換器8において電流に変換される。更に、この電流は、A/F変換器9において、その値に応じて所定の周波数パルス信号に変換される。なお、本実施形態では、測温抵抗体11、11’として、1000Ωのものを用いており、抵抗温度変換器8によって電流に変換された際の出力信号は、0℃〜100℃の温度に対して4〜20mAとなっている。また、キャリア周波数には300〜700MHzを用いている。そして、この周波数パルス信号は、F信号送信器10において周波数変調され、第1アンテナ部材13から送信される。本実施形態においては、伝送レートを2Mbpsに設定している。一方、このように送信された信号は、第2アンテナ部材14を介して静止側の受信器40に受信され、F/A変換器41において電流に変換される。
【0060】
そして、このように変換された信号は、制御手段43に入力され、当該制御手段43において、当該信号に基づく温度制御が行われることになる。このように、信号伝送は非接触の第1アンテナ部材13及び第2アンテナ部材14を介して行われるため、回転側に設けられた測温抵抗体11、11’の抵抗値変化は、正確に静止側で検出することが可能となる。本実施形態では、冷却ロール25が100rpmで回転した場合、測定情報伝送用ロータリージョイント1の回転部も100rpmで回転することになるが、この場合でも伝送部が非接触であるため、磨耗による劣化等がなく、長期に亘って良好な温度検知を可能にしている。
【0061】
図10に示す例では、ロータリージョイント1を介して回転側から静止側に伝送された測温抵抗体11、11’の抵抗値変化を示す信号は、アンテナ部材13、14を介して回転側から静止側に伝送され、受信器40及びF/A変換器41からなる受信ユニット40’を経て制御手段としての冷却自動制御盤43に供給される。
【0062】
冷却自動制御盤43には、冷却水の制御温度を設定するための温度指示調節計43aと、測温抵抗体11の抵抗値変化に基づき前記接触領域の温度を表示するための第1表示計43bと、測温抵抗体11’の抵抗値変化に基づき前記非接触領域の温度を表示するための第2表示計43cとが備えられている。
【0063】
また、冷却自動制御盤43には、露点検出手段としての露点計44が接続されている。該露点計44には、冷却ロール25が設けられた周囲の温度及び湿度を検出するセンサ45が接続されており、当該温度及び湿度に基づいて、露点を算出する。また、出力信号として、周囲の温度を示す信号も出力する。算出された露点情報は、冷却自動制御盤43に入力され、前記第2表示計43cに前記非接触領域の温度と共に表示される。また、周囲の温度は、第1表示計43bに、前記接触領域の温度と共に表示される。
【0064】
冷却自動制御盤43の内部にはCPU等の制御手段が備えられており、前記非接触領域の温度と、前記算出された露点とを常に比較するように構成されている。そして、冷却処理の開始直後においては、自動バルブ46へ制御信号を送ることにより、自動バルブを半開にするように制御する。そして、その後、前記接触領域の温度が前記周囲の温度に達した時には、自動バルブ46へ制御信号を送ることにより、自動バルブを全開にするように制御する。
【0065】
冷却水調節手段としてのチラー45は、冷却水を供給する手段であり、チラー45から供給される冷却水の流量は、自動バルブ46によって制御される。従って、前記冷却自動制御盤43からの制御信号に応じて自動バルブ46の調節を行うことにより、冷却水の流量を適宜調節することができる。
【0066】
そして、このように流量が調節された冷却水は、冷却水供給用ロータリージョイント33を介して冷却ロール25内のパイプ30に供給され、冷却ロール25の表面温度が所定の温度に変化することになる。
【0067】
ここで、露点と前記非接触領域の温度との関係、及び上限温度と前記接触領域の温度との関係について図11を用いて詳しく説明する。
【0068】
図11(A)に斜線で示すように溶融樹脂が冷却ロール25上に供給されると、冷却ロール25の表面温度の分布は、図11(B)に示すように、非接触領域において低く、接触領域において高くなる分布を示す。そして、この非接触領域の温度が、図11(D)に示すように露点Cを下回る場合には、非接触領域に結露が生じてしまう。一方、接触領域の温度が、図11(E)に示すように温度Aを上回る場合には、樹脂が硬化せず、冷却ロール25に巻き付く等の不具合が発生してしまう。
【0069】
従って、前記冷却ロール25への巻き付きが発生する温度を上限温度Aと設定し、且つ、前記結露が発生する温度を下限温度Bと設定した場合には、冷却ロール25の表面温度の分布が、図11(C)に示すように、上限温度Aと下限温度Bの範囲内に入るように制御を行う必要がある。
【0070】
ここで、本実施形態で用いているヒートパイプ式の冷却ロール25の特性について説明する。図12(A)(i)は、冷却ロール25に対する熱負荷が小さい場合、図12(A)(ii)は冷却ロール25に対する熱負荷が大きい場合を示している。図12(B)からわかるように、冷却ロール25に対する熱負荷が小さい場合には、冷却水の水量が少ない場合でも適正な冷却が可能であるが、冷却ロール25に対する熱負荷が大きい場合には、冷却水の水量を増加させなければ適正な冷却ができない。しかし、何れの場合であっても、ヒートパイプ式の冷却ロール25においては、図12(A)(i)、(ii)に示すように接触領域と非接触領域の温度差は略一定であり、冷却水の水量を増加させた場合でも非接触領域が極端に低温になることはない。
【0071】
これに対し、従来のスパイラル方式の冷却ロールを用いた場合には、図12(A)(iii)に示すように、冷却ロールに対する熱負荷が小さい場合には問題ないが、図12(A)(iv)に示すように冷却ロール25に対する熱負荷が大きい場合、即ち、冷却水の水量を増加させた場合には、非接触領域の温度が接触領域の温度に比べて極端に低下し、露点を下回ることがある。その結果、非接触領域に結露が生じてしまう。これは、スパイラル方式の冷却ロールにおいては、冷却ロールの表面温度を直接冷却水で冷却する方式であるため、冷却ロールの表面温度が冷却水の温度の影響を受け易いためである。
【0072】
また、図12(B)からわかるように、冷却水の流量が5m3/分以下で少ない場合には、冷却水の流量に対する表面温度の変化幅が大きい。しかし、冷却水の流量が10m3/分以上と大きい場合には、冷却水の流量に対する表面温度の変化幅は小さい。
【0073】
つまり、冷却処理の開始当初のように、冷却水の流量が少ない期間においては、表面温度の変化幅が冷却水の流量に対して大きいため、冷却水の流量は少しずつ供給する必要がある。この期間に急激に大量の冷却水を供給すると、温度が急激に変化して露点以下となり、結露が生じるからである。しかし、ある程度の流量に達した後は、冷却水の流量が多少変化したとしても、表面温度はそれ程変化しない。少なくとも、ある程度の流量に達した後は、非接触領域の温度も露点より充分に高い温度になっているため、極端に冷却水の流量を増加させても、結露は生じない。
【0074】
このヒートパイプ式の冷却ロール25の特性をもう少し詳しく調べてみると、図13(A)に示すように、冷却処理の当初から、自動バルブ63を全開にして温度制御を行った場合、樹脂量の少ない、処理の開始当初においては、接触領域の温度は露点に極めて近くなる。また、冷却処理の当初から、自動バルブ63を半開にして温度制御を行った場合、樹脂量の少ない、処理の開始当初においても、接触領域の温度は露点よりも充分に高い温度になっている。
【0075】
更に、非接触領域については、図13(A)に示すように、冷却処理の当初から、自動バルブ63を全開にして温度制御を行うと、樹脂量の少ない、処理の開始当初においては、非接触領域の温度は露点よりも低い温度となり、結露が発生する。しかし、しばらくして樹脂量がある程度の量に達すると、非接触領域の温度は露点よりも若干高い温度となる。また、冷却処理の当初から、自動バルブ63を半開にして温度制御を行った場合には、樹脂量の少ない、処理の開始当初においては、非接触領域の温度はほぼ露点の温度となるが、しばらくして樹脂量がある程度の量に達すると、非接触領域の温度は露点よりも充分に高い温度となる。
【0076】
以上のような検討結果から、本実施形態においては、自動バルブ63を全開にして制御を行った場合に、非接触領域の温度が露点を若干上回るタイミングは、接触領域の温度が周囲の温度である25℃に達するタイミングであることがわかった。
【0077】
そこで、本実施形態では、冷却自動制御盤43により、冷却処理の当初においては図13(B)に示すように自動バルブ46を半開にするように制御し、第1の測温抵抗体11の検出温度が25℃に達した時には、図13(B)に示すように自動バルブ46を全開にするように制御した。このように簡単な制御を行った場合でも、非接触領域における結露の発生を防止して、適切な冷却処理を行うことができる。
【0078】
本実施形態によれば、非接触領域の温度を露点よりも常に高くした状態で、冷却水の水量を従来よりも増加させることができるので、図12(C)に示すように、従来150m3/分であったライン速度を、230m3/分まで上昇させることができ、システムの処理能力を向上させることができる。
【0079】
また、従来はオペレータの長年の勘に頼っていた冷却ロールの温度制御を極めて簡単な制御に置き換えることができ、誰にでも操作することが可能になる。なお、上述した実施形態では、冷却自動制御盤43で、自動的に制御温度を設定する例について説明したが、オペレータが、表示計の温度を見ながら、自動バルブ46の半開または全開とするように、温度指示調節計43aの操作を行うようにしても良い。
【0080】
また、上述した実施形態は、図13(D)に示すように、チラー45から冷却ロール25までの冷却水供給路が単一の場合に、自動バルブ46を半開と全開に制御する例について説明したが、図13(E)に示すように、チラー45から冷却ロール25までの冷却水供給路を2分割して、自動バルブ46aを全開、自動バルブ46bを全閉とし、あるいは自動バルブ46aと46bの両方を全開とするように制御しても良い。この場合でも、図13(C)に示すように、冷却水供給路が単一の場合と同様の制御が行われる。
【0081】
また、前記冷却水の供給路には、図10に示すようにバイパス47が設けられており、自動バルブ46の開閉状態に応じてバイパス47からの冷却水の供給量を調節するように構成されている。つまり、チラー45からの冷却水の供給量は常に一定になるように構成されいる。従って、本実施形態のように、自動バルブ46を半開と全開の2通りに切り換える制御を行った場合でも、冷却水に関するコストとしては従来と同じである。つまり、本発明は、コストを上昇させることなく、制御の簡略化を実現しているのである。
【0082】
また、前記の例は、接触領域の温度が周囲の温度に達した時に、自動バルブ46を半開と全開に切り換えるようにしたが、例えば、図13(A)に示すように、非接触領域の温度が露点よりも充分に高くなった時に切り換えるようにしても良い。また、樹脂量の増加量が時間と共に増大するシステムであって、図13(A)に示す流量変更点付近で樹脂量が定常状態になるシステムの場合には、樹脂量が定常状態となった時に切り換えるようにしても良い。定常状態になったか否かの判断は、オペレータが行ってもよいし、タイマー等を用いるようにしても良い。
【0083】
また、本実施形態では、上述した軸受け5a、図示しないコネクタ等は全て耐水性のものが使用され、また、第1ハウジング部材4と第2ハウジング部材6は、電気回路ユニット12及び電源伝送カプラ並びにアンテナ部材を略密封状態に覆っているので、冷却水を用いる冷却ローラ25に本実施形態のロータリージョイント1を用いても、水による電気回路等の故障及び漏電事故の恐れがない。
【0084】
また、電源は、静止側の電源変換器42において、AC100VがDC28Vに変換され、1次側である第2フェライトコアコイルユニット19におけるバイフェラル巻きのコイル51に30kHzの周波数で供給される。これにより、第2フェライトコアコイルユニット19のコイル51にパルス状の電流が流れ、電流の変化に応じて変化する磁束が第2フェライトコアコイルユニット19のコイル51を貫く。そして、この磁束の変化が2次側である第1フェライトコアコイルユニット18のコイル51に誘導起電力を生じさせ、電源変換器7に供給される。電源変換器7においては、DC24VとDC±15Vの電圧に変換され、前記電気回路ユニット12における各回路に供給される。本実施形態では、測定情報伝送用ロータリージョイント1の回転部が最大1000rpmで回転することになるが、電源の供給も非接触で行われるため、スリップリングのような火花の発生がなく、溶剤の雰囲気下でも爆発を生じさせることがない。また、非接触であるため、磨耗による劣化等がなく、長期に亘って良好な電源供給を可能にしている。
【0085】
このように、本実施形態においては、長期に亘って安定して電源の供給を行いつつ、測温抵抗体11、11’の測定情報、即ち抵抗値変化が、非接触により静止側に伝送されることになるので、長期に亘って正確な温度制御が行われることになる。
【0086】
以上のような本実施形態における電源伝送用カプラを備えたロータリージョイント1の優れた効果は、従来の電源供給手段との比較を行うことで、より一層明確になる。例えば、回転体に対して電源を供給する手段の最も一般的な例としてはスリップリングを挙げることができるが、スリップリングは摩擦抵抗が大きいために、本実施形態のロータリージョイントのような最高で100rpmもの回転数が要求される装置においては、回転数を上昇させる際の妨げとなり適していない。更に、スリップリングは、長期間の使用によって接触部が摩耗するため、定期的な交換作業が必要となる。
【0087】
これに対し、本実施形態の電源伝送用カプラは、非接触方式であるために摩擦抵抗がなく、回転数を容易に上昇させることが可能である。また、非接触方式であるために摩耗もなく、交換作業は不要である。
【0088】
また、回転体の内部に電池を備える構成も考えられるが、このような構成においては定期的な電池交換や充電が必要となってしまう。
【0089】
これに対し、本実施形態の電源伝送用カプラは、電磁誘導を用いて非接触で電源の供給を行うため、構成部品の交換は不要である。
【0090】
更に、一次側と二次側の巻き線数の組み合わせが自由な変圧器として、ポット型フェライトコアとコイルからなる変圧器も用いられているが、この変圧器では一次側と二次側のフェライトコア同士を密着させる必要があり、静止側から回転側への電源供給には用いることができない。一般的には、ポット型のフェライトコアの中空部に、一次側と二次側の巻き線部が一体に形成されたボビンを収納した後、二つのフェライトコアを重ね合わせ、エポキシ系接着剤により接着し、外観上は円柱形状としてコイルが露出しないように使用される。
【0091】
これに対し、本実施形態の電源伝送用カプラは、半円筒形状の分割型フェライトコアを複数個用いているが、隣接するコアの間は可能な限り狭められており、漏洩磁束を対向コア以外の位置には漏洩しないように構成している。従って、一次側の電源伝送用カプラと二次側の電源伝送用カプラとを微小な間隙を設けて配置した場合でも、磁束の漏洩を抑えつつ、非接触の電源伝送が可能である。その結果、静止側から回転側への電源供給を容易に実現することができる。
【0092】
また、上述のようなポット型フェライトコアを接着剤により接着し、フェライトコア同士を非接触で対向配置することも考えられるが、ロータリージョイントに冷却水用の中空軸を設ける場合には、ポット型フェライトコアの中空部の径を、冷却水用の中空軸の径よりも大きくする必要がある。しかしながら、フェライトコアは焼成物であり、製造過程で歪んだり、反りを生じるが、これらのような現象はコアを大型化する程顕著に現れ、変形量も大きくなってしまう。従って、大型のコアは歩留まりが悪いという問題を有している。更に、製造過程における変形量が大きいと、研磨等の後加工も必要なり、製品としては非常に高価なものとなってしまう。このように、ポット型のフェライトコアを大型化することは非常に困難である。また大型のトロイダル型のコアを使用し、内側を切削してポット型の形状に加工することも考えられるが、フェライトコアは脆いため、切削加工を行うことは非常に困難である。従って、ポット型のフェライトコアを非接触で対向配置した電源伝送用カプラを構成したとしても、測定情報伝送用のロータリージョイント内においては、この電源伝送用カプラをアンテナ部材と同心円状には設けることができず、直列に設けなければならない。また、このように構成された測定情報伝送用のロータリージョイント35は、図3(B)のように冷却水供給用のロータリージョイント33’よりも後方の冷却ロール25の軸端に配置せざるを得ない。
【0093】
これに対し、本実施形態の電源伝送用カプラは、元来、ケーブルのシールド用にクランプフィルタに用いられている半円筒形状の分割型フェライトコアを環状に配置することによって、ポット型形状に類似した大型のフェライトコア形成することができるので、冷却水用の中空軸の外周部に、電源伝送用カプラを配置することができる。その結果、図3(A)と図3(B)の比較から明らかなように、ロータリージョイントを含めた冷却ロールユニット全体の長さを長さW(図3(B)の例では300mm程度)の分だけ短くすることができる。また、本実施形態の冷却ロールユニット全体の長さは、測定情報伝送用のロータリージョイント1の分だけ従来の冷却ロールユニットよりも長くなるが、上述したようにロータリージョイント1は回転軸方向の長さを短くするように構成されているため、従来に比べてわずか100mm程度長くなるだけである。従って、クレーン等を用いて冷却ロールユニットをラックに格納し、またラックから搬送することによって冷却ロールユニットを交換するシステムにおいては、従来と同じ大きさのラックを用いることができ、既存のシステムを有効に利用することができる。
【0094】
また、上述した実施形態においては、冷却ロール用のロータリージョイントに本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、中空軸に冷却水以外の流体や、ガス等の気体を供給したり、あるいは中空軸内に太いケーブル等を通すロータリージョイントにも適用可能である。この場合には、状況に応じて前記空気層3cの位置に断熱材を設けても良い。但し、特に冷却水を用いた冷却用ロールに本発明の測定情報伝送用ロータリージョイントを適用した場合には、上述したような耐水処理が施されているため、特に優れた効果を発揮するものである。
【0095】
なお、上述した実施形態においては、分割型フェライトコアの個数を一例として16個としたが、本発明はこれに限られるものではなく、使用する分割型フェライトコアの大きさ、あるいは電源伝送用カプラの径の大きさに応じて適宜の個数とすれば良い。また、コイルのターン数も一例として30ターン程度としたが、本発明はこれに限られるものではなく、適宜変更が可能である。
【0096】
【発明の効果】
請求項1に記載の冷却ロールの温度制御方法、請求項6に記載の冷却ロールの温度制御装置、及び請求項11に記載の冷却ロールの温度制御装置によれば、冷却水の供給開始後においては、冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で冷却水を供給するので、表面温度の極端な温度低下を防ぎ、冷却ロールの溶融樹脂との非接触領域における結露を確実に防止することができる。また、冷却水の供給開始後、温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が雰囲気温度に達した時には、前記冷却水供給手段による冷却水の供給を、前記最大供給量に切り換えるので、前記表面温度を、過加熱となる上限温度よりも低い温度に抑えることができる。更に、前記最大供給量への切り換えタイミングは、前記温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達した時なので、非接触領域における温度も露点温度以上に達しており、前記最大供給量への切り換えた直後においても非接触領域における結露を防止することができる。以上のように、冷却ロールの適切な温度制御を、冷却水の供給量を最大供給量と最大供給量の半分の供給量との2通りに切り換えるだけで行うことができるので、制御の容易化を図ることができる。
【0097】
請求項2記載の冷却ロールの温度制御方法、請求項7記載の冷却ロールの温度制御装置、請求項12記載の冷却ロールの温度制御システムによれば、冷却水の供給開始後においては、冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で冷却水を供給し、表面温度の極端な温度低下を防いで冷却ロールの溶融樹脂との非接触領域における結露を確実に防止することができる。また、冷却水の供給開始後、温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達した時には、前記冷却水供給手段による冷却水の供給を、前記最大供給量に切り換えるので、前記表面温度を、過加熱となる上限温度よりも低い温度に抑えることができる。また、前記最大供給量への切り換えタイミングは、前記温度検出手段により検出した前記非接触領域の温度が前記露点以上の所定温度に達した時なので、前記最大供給量への切り換えた直後においても非接触領域における結露を防止することができる。以上のように、冷却ロールの適切な温度制御を、冷却水の供給量を最大供給量と最大供給量の半分の供給量との2通りに切り換えるだけで行うことができるので、制御の容易化を図ることができる。
【0098】
請求項3記載の冷却ロールの温度制御方法、及び請求項8記載の冷却ロールの温度制御装置によれば、冷却水の供給開始後においては、冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で冷却水を供給し、表面温度の極端な温度低下を防いで冷却ロールの溶融樹脂との非接触領域における結露を確実に防止することができる。また、前記冷却水の供給開始後、前記溶融樹脂の単位時間当たりの供給量が定常状態になった時、あるいは供給開始から所定時間経過後には、前記冷却水供給手段による冷却水の供給を、前記最大供給量に切り換えるので、前記表面温度を、過加熱となる上限温度よりも低い温度に抑えることができる。また、前記最大供給量への切り換えタイミングは、前記溶融樹脂の単位時間当たりの供給量が定常状態になった時、あるいは供給開始から所定時間経過後なので、非接触領域における温度も露点温度以上に達しており、前記最大供給量への切り換えた直後においても非接触領域における結露を防止することができる。以上のように、冷却ロールの適切な温度制御を、冷却水の供給量を最大供給量と最大供給量の半分の供給量との2通りに切り換えるだけで行うことができるので、制御の容易化を図ることができる。
【0099】
請求項4記載の冷却ロールの温度制御方法、請求項9記載の冷却ロールの温度制御装置、及び請求項13記載の冷却ロールの温度制御システムによれば、前記直管パイプに対して単一の供給路を備えた冷却水供給手段により、前記直管パイプへの冷却水の供給を、前記最大供給量の半分の供給量、または前記最大供給量で行うので、簡単な制御により確実に供給量の切り換えを行うことができる。
【0100】
請求項5記載の冷却ロールの温度制御方法、請求項10記載の冷却ロールの温度制御装置、及び請求項14記載の冷却ロールの温度制御システムによれば、前記直管パイプに対して2分割された供給路のうち、一方の供給路を全開状態とし、他方の供給路を全閉状態とすることにより、前記最大供給量の半分の供給量で供給が行われ、両方の供給路を全開状態にすることにより、前記最大供給量での供給が行われるので、簡単な制御により確実に供給量の切り換えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における押し出しラミネート加工機の概略構成を示す側面図である。
【図2】図1のラミネート加工機に用いられる冷却ロールの概略構成を示す斜視図である。
【図3】図2の冷却ロールにロータリージョイントを接続した状態を示す側面図であり、(A)は第1の実施形態における中空型のロータリージョイントを備えた場合、(B)は軸端型のロータリージョイントを備えた場合、(C)は一般に使用される場合を示す図である。
【図4】図3(A)に示す本発明の一実施形態のロータリージョイントの一部を断面視した側面図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるロータリージョイントの電気的接続関係を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態における分割型フェライトコアを示す図であり、(A)は当該分割型フェライトコアを示す斜視図、(B)は(A)の分割型フェライトコアを一端面50a側から見た側面図、(C)は(A)の分割型フェライトコアの中心凹部50aに空芯コイル51を装着した状態を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態における回転側のフェライトコアコイルユニットの構成を示す平面図である。
【図8】(A)は比較例としての電磁誘導を用いた変圧器におけるコイル構成の一例を示す図、(B)は(A)のコイル構成における電流波形を示す図である。
【図9】(A)は本発明の一実施形態における電源伝送カプラのコイル構成の一例を示す図、(B)は(A)のコイル構成における電流波形を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態における温度制御システムの概略構成を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態における温度制御方法を説明するための図であり、(A)は冷却ロールの樹脂との接触領域及び非接触領域並びに測温抵抗体の配置位置を示す図、(B)は冷却ロールの表面温度の分布を示す図、(C)は本実施形態の温度制御による冷却ロールの表面温度の分布を示す図、(D)は結露が生じる場合の冷却ロールの表面温度の分布を示す図、(E)は樹脂の巻き付きが生じる場合の冷却ロールの表面温度の分布を示す図である。
【図12】(A)(i)は本発明のヒートパイプ方式の冷却ロールに対する熱負荷が小さい場合の温度分布、(A)(ii)は本発明のヒートパイプ方式の冷却ロールに対する熱負荷が大きい場合の温度分布、(A)(iii)は従来のスパイラル方式の冷却ロールに対する熱負荷が小さい場合の温度分布、(A)(iv)は従来のスパイラル方式の冷却ロールに対する熱負荷が大きい場合の温度分布をそれぞれ示す図であり、(B)は熱負荷が異なる場合の冷却水の水量と仕上がり温度との関係を示す図、(C)は、本発明によりライン速度が向上したことを示すライン速度と仕上がり温度との関係を示す図である。
【図13】(A)はバルブを半開と全開にした場合に、本発明のヒートパイプ方式の冷却ロールにおける樹脂との接触領域及び非接触領域の樹脂量に対する温度変化を示す図、(B)はバルブを半開と全開にするタイミングチャート(その1)、(C)はバルブを半開と全開にするタイミングチャート(その2)、(D)はバルブが単一の場合を示す図、(E)はバルブが2つの場合を示す図である。
【符号の説明】
1…ロータリージョイント
2…中空軸
11,11’…側温抵抗体
23…Tダイ
25…ヒートパイプ式冷却ロール
30…パイプ
43…制御手段(冷却自動制御盤)
44…露点計
45…チラー
46…自動バルブ

Claims (14)

  1. 冷却ロールの内部に冷却水が供給されると共に、冷却処理の開始に伴って前記冷却ロールの表面に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が徐々に供給される冷却ロールの温度制御方法であって、
    前記冷却ロールとして、管状のロール体と、該ロール体内部に設けられ冷却水の流路となる複数の直管パイプと、該直管パイプと前記ロール体との間に形成される冷媒層とを備えた冷却ロールを用い、冷却水供給手段による前記直管パイプへの冷却水の供給を、当該冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で開始する工程と、
    前記ロール体の溶融樹脂との接触領域に設けられた温度検出手段により、前記接触領域の温度を検出する工程と、
    雰囲気温度を検出する工程と、
    前記冷却水の供給開始後、前記温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達した時に、前記冷却水供給手段による前記直管パイプへの冷却水の供給を、当該冷却水供給手段による冷却水の最大供給量に切り換える工程と、
    を備えたことを特徴とする冷却ロールの温度制御方法。
  2. 冷却ロールの内部に冷却水が供給されると共に、冷却処理の開始に伴って前記冷却ロールの表面に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が徐々に供給される冷却ロールの温度制御方法であって、
    前記冷却ロールとして、管状のロール体と、該ロール体内部に設けられ冷却水の流路となる複数の直管パイプと、該直管パイプと前記ロール体との間に形成される冷媒層とを備えた冷却ロールを用い、冷却水供給手段による前記直管パイプへの冷却水の供給を、当該冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で開始する工程と、
    前記ロール体の溶融樹脂との接触領域以外の非接触領域に設けられた温度検出手段により、前記非接触領域の温度を検出する工程と、
    雰囲気温度及び湿度に基づいて露点を検出する工程と、
    前記冷却水の供給開始後、前記温度検出手段により検出した前記非接触領域の温度が前記露点以上の所定温度に達した時に、前記冷却水供給手段による前記直管パイプへの冷却水の供給を、当該冷却水供給手段による冷却水の最大供給量に切り換える工程と、
    を備えたことを特徴とする冷却ロールの温度制御方法。
  3. 冷却ロールの内部に冷却水が供給されると共に、冷却処理の開始に伴って前記冷却ロールの表面に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が徐々に供給される冷却ロールの温度制御方法であって、
    前記冷却ロールとして、管状のロール体と、該ロール体内部に設けられ冷却水の流路となる複数の直管パイプと、該直管パイプと前記ロール体との間に形成される冷媒層とを備えた冷却ロールを用い、冷却水供給手段による前記直管パイプへの冷却水の供給を、当該冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量で開始する工程と、
    前記冷却水の供給開始後、前記溶融樹脂の単位時間当たりの供給量が定常状態になった時に、前記冷却水供給手段による前記直管パイプへの冷却水の供給を、当該冷却水供給手段による冷却水の最大供給量に切り換える工程と、
    を備えたことを特徴とする冷却ロールの温度制御方法。
  4. 前記直管パイプへの冷却水の供給を、前記最大供給量の半分の供給量、または前記最大供給量で行う工程は、前記直管パイプに対して単一の供給路を備えた冷却水供給手段により行う工程であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の冷却ロールの温度制御方法。
  5. 前記直管パイプへの冷却水の供給を、前記最大供給量の半分の供給量、または前記最大供給量で行う工程は、前記直管パイプに対して2分割された供給路を備えた冷却水供給手段により行う工程であり、前記最大供給量の半分の供給量で供給を行う工程は、一方の供給路を全開状態とし、他方の供給路を全閉状態とする工程であり、前記最大供給量で供給を行う工程は、両方の供給路を全開状態にする工程であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の冷却ロールの温度制御方法。
  6. 冷却ロールの内部に冷却水が供給されると共に、冷却処理の開始に伴って前記冷却ロールの表面に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が徐々に供給される冷却ロールの温度制御装置であって、
    前記冷却ロールとして、管状のロール体と、該ロール体内部に設けられ冷却水の流路となる複数の直管パイプと、該直管パイプと前記ロール体との間に形成される冷媒層とを備えた冷却ロールを用いると共に、
    前記直管パイプへ冷却水を供給する冷却水供給手段と、
    前記冷却水供給手段による前記冷却水の供給量を調節する冷却水供給量調節手段と、
    前記ロール体の溶融樹脂との接触領域に設けられた温度検出手段と、
    雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段と、
    冷却処理の開始時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量とすると共に、前記冷却水の供給開始後、前記温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達した時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記最大供給量に切り換える制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷却ロールの温度制御装置。
  7. 冷却ロールの内部に冷却水が供給されると共に、冷却処理の開始に伴って前記冷却ロールの表面に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が徐々に供給される冷却ロールの温度制御装置であって、
    前記冷却ロールとして、管状のロール体と、該ロール体内部に設けられ冷却水の流路となる複数の直管パイプと、該直管パイプと前記ロール体との間に形成される冷媒層とを備えた冷却ロールを用いると共に、
    前記直管パイプへ冷却水を供給する冷却水供給手段と、
    前記冷却水供給手段による前記冷却水の供給量を調節する冷却水供給量調節手段と、
    前記ロール体の溶融樹脂との接触領域以外の非接触領域に設けられた温度検出手段と、
    雰囲気温度及び湿度に基づいて露点を検出する露点検出手段と、
    冷却処理の開始時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量とすると共に、前記冷却水の供給開始後、前記温度検出手段により検出した前記非接触領域の温度が前記露点以上の所定温度に達した時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記最大供給量に切り換える制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷却ロールの温度制御装置。
  8. 冷却ロールの内部に冷却水が供給されると共に、冷却処理の開始に伴って前記冷却ロールの表面に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が徐々に供給される冷却ロールの温度制御装置であって、
    前記冷却ロールとして、管状のロール体と、該ロール体内部に設けられ冷却水の流路となる複数の直管パイプと、該直管パイプと前記ロール体との間に形成される冷媒層とを備えた冷却ロールを用いると共に、
    前記直管パイプへ冷却水を供給する冷却水供給手段と、
    前記冷却水供給手段による前記冷却水の供給量を調節する冷却水供給量調節手段と、
    冷却処理の開始からの経過時間を計測する時間計測手段と、
    冷却処理の開始時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量とすると共に、時間計測手段により計測した時間が、前記冷却水の供給開始後から所定時間に達した時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記最大供給量に切り換える制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷却ロールの温度制御装置。
  9. 前記冷却水供給量調節手段は、前記直管パイプに対して単一の供給路における供給量を調節する手段であることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1記載の冷却ロールの温度制御装置。
  10. 前記冷却水供給量調節手段は、前記直管パイプに対して2分割された供給路のうちの一方の供給路を全開状態とし、他方の供給路を全閉状態とすることにより、前記供給量が前記最大供給量の半分の供給量となるように調節し、両方の供給路を全開状態にすることにより、前記供給量が前記最大供給量となるように調節する手段であることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1記載の冷却ロールの温度制御装置。
  11. 冷却ロールの内部に冷却水が供給されると共に、冷却処理の開始に伴って前記冷却ロールの表面に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が徐々に供給される冷却ロールの温度制御システムであって、
    前記冷却ロールとして、管状のロール体と、該ロール体内部に設けられ冷却水の流路となる複数の直管パイプと、該直管パイプと前記ロール体との間に形成される冷媒層とを備えた冷却ロールを用いると共に、
    前記ロール体の回転駆動手段と
    前記ロール体の溶融樹脂との接触領域に設けられた温度検出手段と、
    前記ロール体の軸部に取り付けられた回転側ユニットと、前記回転側ユニットに対して非接触な状態で静止側に取り付けられた静止側ユニットとを備え、前記温度検出手段からの出力信号を、前記回転側ユニットから前記静止側ユニットに伝送する信号伝送装置と、
    前記直管パイプへ冷却水を供給する冷却水供給手段と、
    前記冷却水供給手段による前記冷却水の供給量を調節する冷却水供給量調節手段と、
    雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段と、
    冷却処理の開始時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量とすると共に、前記冷却水の供給開始後、前記温度検出手段により検出した前記接触領域の温度が前記雰囲気温度に達した時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記最大供給量に切り換える制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷却ロールの温度制御システム。
  12. 冷却ロールの内部に冷却水が供給されると共に、冷却処理の開始に伴って前記冷却ロールの表面に押し出し型ラミネート加工機から押し出された溶融樹脂が徐々に供給される冷却ロールの温度制御システムであって、
    前記冷却ロールとして、管状のロール体と、該ロール体内部に設けられ冷却水の流路となる複数の直管パイプと、該直管パイプと前記ロール体との間に形成される冷媒層とを備えた冷却ロールを用いると共に
    前記ロール体の回転駆動手段と、
    前記ロール体の溶融樹脂との接触領域以外の非接触領域に設けられた温度検出手段と、
    前記ロール体の軸部に取り付けられた回転側ユニットと、前記回転側ユニットに対して非接触な状態で静止側に取り付けられた静止側ユニットとを備え、前記温度検出手段からの出力信号を、前記回転側ユニットから前記静止側ユニットに伝送する信号伝送装置と、
    前記直管パイプへ冷却水を供給する冷却水供給手段と、
    前記冷却水供給手段による前記冷却水の供給量を調節する冷却水供給量調節手段と、
    雰囲気温度及び湿度に基づいて露点を検出する露点検出手段と、
    冷却処理の開始時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記冷却水供給手段による冷却水の最大供給量の半分の供給量とすると共に、前記冷却水の供給開始後、前記温度検出手段により検出した前記非接触領域の温度が前記露点以上の所定温度に達した時には、前記冷却水供給量調節手段により前記供給量を、前記最大供給量に切り換える制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷却ロールの温度制御システム。
  13. 前記冷却水供給量調節手段は、前記直管パイプに対して単一の供給路における供給量を調節する手段であることを特徴とする請求項11または12記載の冷却ロールの温度制御システム。
  14. 前記冷却水供給量調節手段は、前記直管パイプに対して2分割された供給路のうちの一方の供給路を全開状態とし、他方の供給路を全閉状態とすることにより、前記供給量が前記最大供給量の半分の供給量となるように調節し、両方の供給路を全開状態にすることにより、前記供給量が前記最大供給量となるように調節する手段であることを特徴とする請求項11または12記載の冷却ロールの温度制御システム。
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