JP4315865B2 - Glulam and wood reinforcement structure - Google Patents
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Description
本発明は、集成材や木材等を梁や柱や土台として使用する際の、特に梁や柱や土台に設けた貫通孔付近の補強構造の技術に関する。 The present invention relates to a technique for a reinforcing structure in the vicinity of a through hole provided in a beam, a column, or a base, particularly when a laminated material, wood, or the like is used as a beam, a column, or a base.
近年の大型集成木材の開発により木造での大型建築物の構築が可能になってきており、梁部材としての集成材の使用も盛んになってきている。そして、このような大型の集成材を利用する木造軸組工法では、梁に貫通孔を設けることで、内装設備の配線や配管を設置することが多い。これは、大きな集成材によって構成された梁の場合、設備配線や配管を梁下に通過させることが困難であるからである。 With the recent development of large laminated timber, it has become possible to construct large wooden buildings, and the use of laminated timber as a beam member has become popular. And in the wooden frame construction method using such a large laminated material, wiring and piping of interior equipment are often installed by providing a through hole in the beam. This is because in the case of a beam composed of a large laminated material, it is difficult to pass equipment wiring and piping under the beam.
しかし、梁に貫通孔を形成すると、その断面欠損に起因して曲げ荷重による開口部付近の変形や破断が懸念される。そのため、住宅メーカ等では、設計上の理由等から、梁の1/3以上の断面欠損となるような大きな貫通孔を形成する必要がある場合は、鋼板を梁の側面にビス止めすることにより補強し、貫通孔付近の強度低下を防いでいる。また現在では、断面欠損による機械的強度の低下を貫通孔への鋼管の嵌入により補償し、開孔部周辺の集成木材を締め付けて補強することによって、貫通孔の穿孔による集成材等の機械的強度の低下を防止する技術も公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、鋼板を梁の側面にビス止めすることにより補強した場合は、ビス止めにより梁の繊維を切断してしまうことになり、強度上のデメリットとなり、鋼板補強のみでは、貫通孔を形成しない場合と同等以上の強度に補強することができなかった。また、単に貫通孔3aに鋼管を挿入して接着材で接着するだけでは、梁3に貫通孔3aの軸方向への曲げ応力が働いた場合(図12参照)には、鋼管101が変形や破断の抵抗となるが、貫通孔3aの軸と直角な方向への曲げ応力が働いた場合(図13参照)には、あまり変形や破断の抵抗とはならない。また、特許文献1のように、貫通孔に嵌入する鋼管の外周に複数の突起を設けた場合は、突起が邪魔になって、鋼管の貫通孔への嵌入が難しくなり、仮に貫通孔へ鋼管を嵌入できたとしても突起と貫通孔内周がこすれたりして、貫通孔内周のこすれた部分(突起が通過した分)に突起による細い溝が生じてしまい、その結果、梁の繊維を切断してしまっていた。つまり、施工手間がかかり、その上おさまりも悪く、他の部材との干渉が生じてしまうのである。
However, if the steel plate is reinforced by screwing it to the side of the beam, the fiber of the beam will be cut by screwing, which is a demerit in strength, and if the steel plate reinforcement alone does not form a through hole It was not possible to reinforce to the same strength or better. Further, when a
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems will be described.
請求項1においては、集成材や木材の貫通孔に鋼管を嵌入する補強構造であって、該鋼管の外周に該鋼管の軸方向に伸びるリブを該鋼管の法線方向に立設し、該貫通孔に嵌入するものである。
In
請求項2においては、集成材や木材の貫通孔に鋼管を嵌入する補強構造であって、該鋼管を断面が略小判形状になるように形成し、該鋼管内に該鋼管の軸方向へ伸びるように該鋼管と同じ材質若しくは該集成材や木材より強度のある材質の仕切りを設けたものである。
In
請求項3におきては、集成材や木材の貫通孔に鋼管を嵌入する補強構造であって、該鋼管の軸方向略中央部の該鋼管側壁にネジ孔を開孔し、該鋼管を該貫通孔に嵌入し、該鋼管の法線方向上を該集成材や木材の外部から該鋼管に向かってネジ付パイプ若しくはネジ付棒をネジ部が該鋼管内まで達するように嵌入し、該鋼管内で該ネジ部をナットで締め付けるものである。 According to a third aspect of the present invention, there is provided a reinforcing structure in which a steel pipe is inserted into a laminated hole of wood or wood, and a screw hole is formed in a side wall of the steel pipe at a substantially central portion in the axial direction of the steel pipe. The steel pipe is inserted into the through hole, and a threaded pipe or a threaded rod is inserted into the steel pipe from the outside of the laminated material or wood toward the steel pipe in the normal direction of the steel pipe. The screw part is tightened with a nut .
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 As effects of the present invention, the following effects can be obtained.
請求項1においては、梁に貫通孔の軸方向への曲げ応力が働いた場合だけでなく、貫通孔の軸と直角な方向への曲げ応力が働いた場合にも、嵌入した鋼管が変形や破断の抵抗としての役割を果たす。また、外周部に突起等を設けた場合に比べて、集成材や木材の貫通孔内周を傷つけることなく、スムーズに鋼管を挿入できる。
In
請求項2においては、2本以上の配線や配管を、梁を貫通させて配設する場合にも、貫通孔を形成したり、鋼管を嵌入する作業を一箇所にまとめて行うことができる。つまり、施工時間を短縮化することが可能となる。
また、2箇所以上に貫通孔を設けることで、集成材や木材上に、貫通孔同士の間のように強度が低下した場所が生じることを防ぐことができる。つまり、貫通孔間に割裂が発生することがなくなり、貫通孔間の距離を制限する必要もなくなるのである。
According to the second aspect, even when two or more wires and pipes are disposed through the beam, the work of forming a through hole or inserting a steel pipe can be performed in one place. That is, the construction time can be shortened.
Moreover, it can prevent that the place where intensity | strength fell like the space | intervals between through-holes arises on a laminated material or wood by providing a through-hole in two or more places. That is, no splitting occurs between the through holes, and there is no need to limit the distance between the through holes.
請求項3においては、接着剤等を用いずに、鋼管が集成材や木材から抜け落ちることを防止できる。また、接着剤等を用いずに、集成材や木材と鋼管との間の周方向の強固な滑り止めとすることができる。何より、最近問題視されている、ホルムアルデヒド等の有害物質を含む接着剤の使用を控えることが可能となる。
In
次に、発明の実施の形態を説明する。 Next, embodiments of the invention will be described.
図1は本発明の一実施例に係る集成材補強用鋼管1の斜視図、図2は補強用鋼管1を嵌入した状態の集成材や木材の梁3の平面断面図、図3は同じく正面図である。
FIG. 1 is a perspective view of a laminated steel reinforcing
図4は貫通孔3a付近の曲げ性能及びせん断性能についてのリブ2の有無による比較を示す表である。
FIG. 4 is a table showing a comparison of the bending performance and the shear performance in the vicinity of the through
図5は補強用鋼管11の第二の実施例を示す斜視図、図6は補強用鋼管11の別実施例を示す斜視図、図7は補強用鋼管11の別実施例を示す斜視図、図8は補強用鋼管21の構成例を示す斜視図、図9は補強用鋼管31の別構成例を示す斜視図である。
FIG. 5 is a perspective view showing a second embodiment of the reinforcing
図10は補強構造の第三の実施例を示す斜視図、図11は同じく正面図、図12は従来までの鋼管を嵌入した集成材や木材の梁3の一部平面断面図、図13は同じく正面図である。
FIG. 10 is a perspective view showing a third embodiment of the reinforcing structure, FIG. 11 is a front view of the same, FIG. 12 is a partial plan sectional view of a laminated material or a
まず、図1、図2を参照しながら、集成材や木材の梁3の貫通孔3aの補強構造に関する第一の実施例について説明する。集成材や木材の梁3は、例えば、木材からなる複数の薄板を貼り合わせることにより形成されるものである。住宅等の建築物に使用される集成材や木材の梁3のうち、比較的大きな集成材や木材の梁3の場合は、工場等において該集成材や木材の梁3を作成するときに、内装設備の配線や配管を貫通させる箇所に貫通孔3aを形成する。そして、前記貫通孔3aに鋼管1を嵌入させる。貫通孔3a及び鋼管1は、鋼管1を貫通孔3aに嵌入させる際に、貫通孔3aの内周と鋼管1の外周に接着剤を塗布しておき、鋼管1が貫通孔3a内で回転したり、鋼管1が貫通孔3aから出てきたりしないように、強固に固着している。
First, with reference to FIGS. 1 and 2, a first embodiment relating to a reinforcing structure of a laminated hole or a through
そして、鋼管1には図1に示すように、外周部に鋼管1の軸方向に伸び法線方向に立設したリブ2を設けている。つまり、鋼管1の外周より半径方向にプレート状のリブ2・2・・・が放射状に複数突設されている。前記リブ2は鋼管1に溶接によって固着しても良いし、接着剤によって固着しても良い。また、図1及び図3では、鋼管1の外周にリブ2が4つ固着されているが、4つに限定されるものではなく、2つや3 つ等複数のリブ2を固着しておれば良い。一方、集成材や木材の梁3には、前記鋼管1を嵌入する貫通孔3aを設けるだけでなく、貫通孔3aの内周部分に前記リブ2を嵌入できる溝が設けられている。本実施例では、鋼管1を鋼製のものとしたが、筒状の強化繊維や強化プラスチックや強化樹脂でも良く、鋼製に限定するものではない。
As shown in FIG. 1, the
このように、集成材や木材の梁3の貫通孔3aに鋼管1を嵌入する補強構造であって、 該鋼管1の外周に該鋼管1の軸方向に伸びるリブ2を該鋼管1の法線方向に立設した鋼管1を、該貫通孔3aに嵌入するので、梁3に貫通孔3aの軸方向への曲げ応力が働いた場合(図2参照)だけでなく、貫通孔3aの軸と直角な方向への曲げ応力が働いた場合(図3参照)にも、嵌入した鋼管1が変形や破断の抵抗としての役割を果たす。また、外周部に突起等を設けた場合に比べて、集成材や木材の梁3にスムーズに鋼管1を挿入できる。
In this way, the
参考のため、図4の計算結果を参照しながら、本実施例の効果を説明する。仕様1は従来までの鋼管であり、仕様2はリブ2を立設した鋼管1であり、仕様3は鋼管1の半径方向に長いリブ2を立設した鋼管1である。図4に示すように、曲げ性能については、仕様1のように、従来までの鋼管を挿入するだけでも貫通孔無しの場合より性能が向上するが、せん断性能については、従来の鋼管を挿入するだけでは、貫通孔無しの場合よりも性能が落ちてしまう。本実施例のリブ2を立設した鋼管1を貫通孔3aに嵌入した場合は、曲げ性能を更に向上させつつ、せん断性能についても、貫通孔無しの場合よりも性能が向上するようになる。但し、リブ2は梁3等の繊維を切断してしまうので、リブ2の鋼管1の半径方向の長さは、仕様2のように、リブ2が鋼管1と接する正方形(図4に点線で表示。)から出ない程度に構成すると好適である。
For reference, the effect of the present embodiment will be described with reference to the calculation result of FIG.
次に、図5を参照しながら、集成材や木材の補強構造に関する第二の実施例について説明する。この技術は、集成材や木材で形成された梁3に、2本以上の内装設備の配線や配管を貫通させる場合におけるものである。まず、梁3上の配線や配管を通す予定の箇所に、略小判形状の断面を持つ貫通孔を形成する。そして、前記貫通孔に同じく略小判形状の断面を持つ鋼管11を嵌入する。鋼管11は図5に示すように、鋼管11の内部に、正面視左右方向略中央部に仕切り12を設けてある。仕切り12は鋼管11の軸心方向に伸びるように固設されている。仕切り12は溶接して固設しても良いし、接着剤を用いて固設しても良い。上記のように、構成された集成材や木材の梁3を工場より出荷し、建築現場にて住宅等を建築するときに、仕切り12を挟んで左右に1本ずつ配線や配管を通すのである。
Next, referring to FIG. 5, a second embodiment relating to the laminated structure and the reinforcing structure of wood will be described. This technique is used when a
また、前記仕切り12の別実施例として、図6に示すように、上記の断面が小判形状の鋼管11内に断面が略円形で筒状の鋼管13を2本嵌入する方法が挙げられる。この場合は鋼管13・13の外周同士が接するように配設することが好適である。そして、鋼管13・13を嵌入した状態で工場から出荷し、建築現場にて住宅等を建築するときに、鋼管13・13に配線や配管を1本ずつ通すのである。上記の板状の仕切り12を設ける場合と比べて、筒状の鋼管13を仕切りとすることにより、仕切り(鋼管)13に使用する材料は増えるが、配線や配管のがたつきを防止することができる。加えて、前記板状の仕切り12を設ける場合と比べて、鋼管11の正面視上下方向の強度は低下するが、正面視左右方向の強度を上げることができる。
As another embodiment of the partition 12, as shown in FIG. 6, there is a method in which two
さらに、前記仕切り12と前記筒状の鋼管の仕切り13を組み合わせることも可能である。図7に示すように、まず、断面が小判形状の鋼管11の内部に正面視左右方向略中央部に仕切り14を設け、該仕切り14を挟んで左右に1本ずつ断面形が略円形で筒状の鋼管15・15を嵌入する。この場合は、鋼管11内で、仕切り14と鋼管の仕切り15・15が接するように配設することが好適である。仕切り14を固設し、鋼管15・15を嵌入した状態で工場から出荷し、建築現場にて住宅等を建築するときに、鋼管15・15に配線や配管を1本ずつ通すのである。上記の板状の仕切り12のみを設ける場合や、筒状の鋼管13のみを仕切りとする場合に比べて、使用する材料は増すが、鋼管11の正面視上下方向の強度と正面視左右方向の強度の両方の強度を向上させることができる。
Further, the partition 12 and the tubular
このように、集成材や木材の梁3の貫通孔に鋼管を嵌入する補強構造であって、該鋼管11を断面が略小判形状になるように形成し、該鋼管11内に該鋼管11の軸方向へ伸びるように該鋼管11と同じ材質若しくは該集成材や木材より強度のある材質の仕切り12・13・14・15を設けたので、2本以上の配線や配管を、梁3を貫通させて配設する場合にも、貫通孔を形成したり、鋼管11を嵌入する作業を一箇所でまとめて行うことができる。つまり、施工時間を短縮化することが可能となる。また、2箇所以上に貫通孔3aを設けることで、集成材や木材の梁3上に、貫通孔3a・3a同士の間のように強度が低下した場所が生じることを防ぐことができる。つまり、貫通孔3a・3a間に割裂が発生することがなくなり、貫通孔3a・3a間の距離を制限する必要もなくなるのである。
In this way, the
次に、図8を参照しながら、集成材や木材の補強構造に関する構成例について説明する。上記の第一の実施例と同様に、住宅等の建築物に使用される集成材や木材の梁3のうち、比較的大きな集成材や木材の梁3の場合は、工場等において該集成材や木材の梁3を作成するときに、内装設備の配線や配管を貫通させる箇所に貫通孔3aを形成する。そして、前記貫通孔3aの両端から、2本の筒状の鋼管21・21を嵌入させる。2本の鋼管は、図8に示すように、一方の端部が絞り加工されており、外側に膨れたフランジ形状に構成されている。そして、該2本の鋼管21・21の軸心方向の長さは、2本の鋼管21・21のフランジ部21aを除いた軸心方向の長さを足しても、梁3の貫通孔3aの軸心方向の長さより短くなるように形成されている。2本の鋼管21・21は同一形状であるほうが、工場で製作する上で都合が良いので、鋼管21の軸心方向の長さは、貫通孔3aの軸心方向の長さの半分以下であることが望ましい。
Next, a configuration example relating to a laminated structure and a reinforcing structure of wood will be described with reference to FIG. As in the first embodiment, among the laminated timbers and
貫通孔3a及び鋼管21は、鋼管21を貫通孔3aに嵌入させる際に、貫通孔3aの内周と鋼管21の外周に接着剤を塗布しておき、鋼管21が貫通孔3a内で回転したり、鋼管21が貫通孔3aから出てきたりしないように、強固に固着している。上記の如く、前記鋼管21・21は、工場等において予めフランジ部21aを形成している鋼管21・21を、梁3の貫通孔3aに嵌入する構成としたが、別構成例として、図9のように、先に梁3に貫通孔3aの軸心方向の長さより若干長い鋼管31を嵌入し、嵌入した後で、該鋼管31の両端部を押し広げてフランジ部31a・31aを形成するような構成にしても良い。
When the through
また、鋼管21・21の端部にフランジ部を作るのではなく、鋼管21・21の端部にリング状の補強部21a・31aを設ける構成としても良い。この場合は、前記のように、2つの鋼管21・21の端部に予め溶接またはかしめ等で補強部21aを固設しておき、この補強部21aを固設した鋼管21・21を貫通孔3aに嵌入する構成としても良いし、鋼管31を予め貫通孔3aに嵌入した後に、鋼管31の両端にリング状の補強部31aを溶接やかしめ等で固設しても良い。
Moreover, it is good also as a structure which provides a ring-shaped
このように、集成材や木材の梁3の貫通孔3aに鋼管21・31を嵌入する補強構造であって、該鋼管21・31の一端若しくは両端にリング状のフランジ部21a・31aを形成したので、フランジ部21a・31aの強度が向上し、鋼管21・31自体の強度が向上する。特に該鋼管21・31の軸方向と直角を為す方向への圧縮、引張、せん断に対する強度が向上し、その結果、該鋼管21・31を嵌入した集成材や木材の梁3の該鋼管21・31の軸方向と直角を為す方向への圧縮、引張、曲げに対する強度が向上する。加えて、溶接または絞り加工やかしめ止め等を行うだけでよいので、非常に簡単な作業工程で強度の向上を為し得ることが可能となる。また、鋼管21・31の端部に鋼板等を設け、該鋼板を梁に打ち付ける方法に比べて、繊維質を切断することなく、鋼管21・31を補強し、結果梁3の貫通孔3a付近の強度を向上させられる。
In this way, the
また、集成材や木材の梁3の貫通孔3aに鋼管21・31を嵌入する補強構造であって、該鋼管21・31の一端若しくは両端にリング状の補強部21a・31aを設けたので、リング上の補強部21a・31a付近の強度が向上し、鋼管21・31自体の強度が向上する。特に該鋼管21・21の軸方向と直角を為す方向への圧縮、引張、曲げ、せん断に対する強度が向上し、その結果、該鋼管21・31を嵌入した集成材や木材の梁3の該鋼管21・31の軸方向と直角を為す方向への圧縮、引張、曲げ、せん断に対する強度が向上する。また、鋼管21・31の端部に鋼板等を設け、該鋼板を梁に打ち付ける方法に比べて、繊維質を切断することなく、鋼管21・31を補強し、結果梁3の貫通孔3a付近の強度を向上させられる。
In addition, the
まず、図10を参照しながら、集成材や木材の梁3の補強構造に関する第三の実施例について説明する。住宅等の建築物に使用される集成材や木材の梁3のうち、比較的大きな集成材や木材の梁3の場合は、工場等において該集成材や木材の梁3を作成するときに、内装設備の配線や配管を貫通させる箇所に貫通孔3aを形成する。そして、前記貫通孔3aに鋼管41を嵌入させる。図10に示すように、鋼管41には、外周(外壁)部の軸方向略中央部にネジ孔41aが設けられており、ネジ等が鋼管41の内側から外側へ、若しくは外側から内側へ貫通することができるように構成してある。
First, with reference to FIG. 10, a third embodiment relating to the reinforcing structure of the laminated wood or the
鋼管41を貫通孔3aに嵌入した後、図10及び図11に示すように、梁の外側から貫通孔3a軸心方向略中央部にあたる上面もしくは下面にパイプ孔3bが形成されている。鋼管41を貫通孔3aに嵌入した後、前記パイプ孔3bにネジ付ホゾパイプ42を挿入させる。ここで、ネジ付ホゾパイプ42は、一方をパイプ部42cに、もう一方をネジ部42aに形成されている。そして、前記ネジ孔41aの径は、ネジ部42aの径より大きく、パイプ部42cの径より小さい。ネジ付ホゾパイプ42は前ネジ孔41aを貫通し、ネジ部42aが前記鋼管41の壁面内に達するまで挿入する。そして、鋼管41の内部において、ネジ部42aにナット43を締め付け、ネジ付ホゾパイプ42を固定する。
After inserting the
以上のようにネジ付ホゾパイプ42を梁3のパイプ孔3bと鋼管41のネジ孔41aに貫通させて固定することにより、鋼管41が貫通孔3a内を鋼管41の軸心方向に移動して鋼管41が貫通孔3aから抜け落ちることを防ぎつつ、鋼管41が軸心周りに回転することを防止する。このとき、ネジ付ホゾパイプ42は、後述するピン孔42bが同じく後述するドリフトピン孔3cと向かい合うような状態で止まるようにする。
As described above, the threaded hoso-
また、ネジ付ホゾパイプ42は側部に複数のピン孔42b・42bが設けられており、梁3には、梁3の正面若しくは後面からパイプ孔3bに向けて、ドリフトピン孔3c・3cが形成されている。そして、ネジ付ホゾパイプ42のピン孔42bがドリフトピン孔3cと向かい合うような状態に静止させて、ドリフトピン孔3c・3cからドリフトピン44・44を貫通させて、ネジ付ホゾパイプ42まで到達するようにする。また、梁3の貫通孔3aに嵌入するネジ付パイプ42はパイプ形状のものに限らず、パイプ部42cを内部が中空ではない棒状の棒部にしても良いし、円柱状ではなく多角柱の形状をもつパイプ部や棒部にしても良い。そして、ドリフトピン44はパイプ部42cや棒部の内部でとまるものに限らず、パイプ部42cや棒部を貫通し、梁3自体を貫通するような長さに形成しても良い。また、ネジ付ホゾパイプ42は、柱部固定用のホゾパイプと兼用する構成としても良い。
The threaded hoso-
このように、集成材や木材の梁3の貫通孔3aに鋼管41を嵌入する補強構造であって、該鋼管41の軸方向略中央部の該鋼管41側壁にネジ孔41aを開孔し、該鋼管41を該貫通孔3aに嵌入し、該鋼管41の法線方向上を該集成材や木材の梁3の外部から該鋼管41に向かってネジ付パイプ42若しくはネジ付棒をネジ部41bが該鋼管21内に達するように嵌入し、該鋼管21内でネジ部42aをナット43で締め付けるので、接着剤等を用いずに、鋼管41が集成材や木材の梁3から抜けることを防止できる。また、接着剤等を用いずに、集成材や木材の梁3と鋼管41との間の周方向の強固な滑り止めとすることができる。何より、最近問題視されている、ホルムアルデヒド等の有害物質を含む接着剤の使用を控えることが可能となる。
In this way, the
以上、三つの実施例を持って本発明を説明してきたが、本発明の補強構造は集成材や木材の梁3だけ限定するものではなく、コンクリートを注入する鉄筋コンクリートの柱、住宅等の建築物の壁面、木造の柱や土台に配線や配管を通す場合にも利用できる。
Although the present invention has been described with three embodiments , the reinforcing structure of the present invention is not limited to the laminated wood and the
1 鋼管
2 リブ
3 梁(集成材)
3a 貫通孔
3b パイプ孔
3c ドリフトピン孔
12 仕切り
13 鋼管
14 仕切り
15 鋼管
21 鋼管
21a フランジ部(補強部)
31 鋼管
31a フランジ部(補強部)
41 鋼管
41a ボルト孔
42 ネジ付ホゾパイプ
42a ネジ部
42b ピン孔
42c パイプ部
43 ナット
44 ドリフトピン
1
3a Through-
31
41
Claims (3)
該鋼管の外周に該鋼管の軸方向に伸びるリブを該鋼管の法線方向に立設し、
該貫通孔に嵌入することを特徴とする集成材や木材の補強構造。 It is a reinforcing structure that inserts a steel pipe into the laminated hole of wood or wood,
A rib extending in the axial direction of the steel pipe is erected on the outer circumference of the steel pipe in the normal direction of the steel pipe,
A laminated structure of wood or wood, which is fitted into the through hole.
該鋼管を断面が略小判形状になるように形成し、
該鋼管内に該鋼管の軸方向へ伸びるように該鋼管と同じ材質若しくは該集成材や木材より強度のある材質の仕切りを設けたことを特徴とする集成材や木材の補強構造。 It is a reinforcing structure that inserts a steel pipe into the laminated hole of wood or wood,
The steel pipe is formed so that the cross section has a substantially oval shape,
A laminated structure of wood or wood, wherein a partition made of the same material as the steel pipe or a material stronger than the laminated wood or wood is provided in the steel pipe so as to extend in the axial direction of the steel pipe.
該鋼管の軸方向略中央部の該鋼管側壁にネジ孔を開孔し、
該鋼管を該貫通孔に嵌入し、
該鋼管の法線方向上を該集成材や木材の外部から該鋼管に向かってネジ付パイプ若しくはネジ付棒をネジ部が該鋼管内まで達するように嵌入し、
該鋼管内で該ネジ部をナットで締め付けることを特徴とする集成材や木材の補強構造。 It is a reinforcing structure that inserts a steel pipe into the laminated hole of wood or wood,
A screw hole is opened in the side wall of the steel pipe at a substantially central portion in the axial direction of the steel pipe,
The steel pipe is inserted into the through hole,
Inserting a threaded pipe or a threaded rod into the steel pipe from the outside of the laminated wood or wood toward the steel pipe on the normal direction of the steel pipe,
A laminated structure of wood or wood , wherein the screw portion is tightened with a nut in the steel pipe .
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