JP4315772B2 - 試料注入方法及びマイクロデバイス - Google Patents

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本発明は、いわゆるμTAS(Micro Total Analysis Systems)で使用される定量の試料を注入するための試料注入方法及びマイクロデバイスに関する。
従来、いわゆるμTASで定量の試料を注入するために、様々な試料注入方法が使用されている。例えば、非特許文献1乃至5並びに特許文献1及び2には、電気浸透現象を利用した試料注入方法が開示されている。
非特許文献1乃至5並びに特許文献1及び2の試料注入方法では、図6(A)及び6(B)に示すような板状のマイクロデバイス40,42が使用される。これらマイクロデバイス40,42には、互いに交差して所定の体積の共通部分44をなす導入流路46と主流路48とが形成されている。これら導入流路46と主流路48とは、図6(A)に示す「十字」形状又は図6(B)に示す「ダブルT字」形状である。
マイクロデバイス40,42の上面には、流路の各端部と外部とを連通している4つの開口部が形成されている。主流路48の各端部に形成されている開口部は、バッファが導入されるバッファ溜50,52である。また、導入流路46の一端部に形成されている開口部は、試料が導入される試料導入口54であり、他端部に形成されている開口部は排出口56である。
非特許文献1乃至5並びに特許文献1及び2の試料注入方法では、まず、導入流路46の試料導入口54に試料を導入する。次に、導入流路46の両端部に電圧を印加して電気浸透現象を生じさせ、図7(A)に矢印で示すように、試料導入口54の試料を導入流路46内で試料導入口54から排出口56に向かって移動させる。そして、図7(B)に示すように、導入流路46を試料で満たし、共通部分44に試料の一部を位置させる。この後、導入流路46の両端部への電圧の印加を除去する。
そして、主流路48の両端部に電圧を印加して電気浸透現象を生じさせ、図7(C)に矢印で示すように、共通部分44内の試料を導入流路46内の他の試料と分離して主流路48内で一方の端部へと移動させる。このようにして共通部分44の体積に等しい量の試料が分離される。この定量試料を主流路48に配設されている図示しない分析部に注入して分析を行う。
また、特許文献2の試料注入方法では、導入流路46内を移動される試料の一部が共通部分44に的確に位置されるように、また、共通部分44内の試料を主流路48内で一端部に向かって移動させる際に導入流路46内の試料が連続して主流路48に入り込まないように、導入流路46の両端部又は主流路48の両端部に印加される電圧を状況に応じて調節することが行われる。
また、特許文献3の試料注入方法では、非特許文献1乃至5並びに特許文献1及び2と同様のマイクロデバイス40,42を用いている。特許文献3の試料注入方法では、主流路48内又は導入流路46内で液体を移動する駆動力として電気浸透現象を利用していない。代わって、主流路48の両端部の開口部あるいは導入流路46の両端部の開口部に圧力差を生じさせて液体を駆動する。
Analytical Chemistry 1992,64,p.1926〜1932 Analytical Chemistry 1993,65,p.1481〜1488 Analytical Chemistry 2001,73,p.2656〜2662 Analytical Chemistry 2002,74,p.1223〜1231 Analytical Chemistry 2002,74,p.1952〜1961 特表2000−513813号公報 特開2000−74880号公報 特開2002−542489号公報
マイクロデバイス40,42において、試料導入口54や排出口56といった外部とのインターフェイス部分には広い面積が必要である。ここで、非特許文献1乃至5及び特許文献1乃至3の試料注入方法では,試料導入口54、排出口56、2つのバッファ溜50,52という少なくとも4つのインターフェイス部分が必要である。このため、非特許文献1乃至5及び特許文献1乃至3の試料注入方法では、マイクロデバイス40,42を充分に小さくすることができない、これは、1つのマイクロデバイス40,42に試料注入のための流路を複数配設する場合に特に問題となる。
また、非特許文献1乃至5並びに特許文献1及び2の試料注入方法では、導入流路46内で試料導入口54から排出口56へと試料を移動させる際に、導入流路46の両端部に電圧を印加する必要がある。このため、導入流路46内の試料は電気泳動された状態になる。この結果、導入流路46内に位置された試料は、位置によって成分組成が本来の成分組成とは異なったものとなる可能性がある。従って、共通部分44に移動された試料の成分組成も本来の成分組成とは異なったものとなる可能性がある。即ち、分析部に本来の成分組成とは異なった試料が注入されて、精密な分析を行うことができない可能性がある。
さらに、非特許文献1乃至5並びに特許文献1及び2の試料注入方法では、所定の体積の試料を正確に分離するために、各工程の各段階に応じて導入流路46の両端部又は主流路48の両端部に印加する電圧を複雑に調節することが必要である。例えば、特許文献2の試料注入方法では、各流路の両端部に印加する電圧の大きさを調節したり、導入流路46の両端部から主流路48の両端部へと電圧を切り替えたり、各流路の端部をフローティング電圧あるいは接地電圧にしたりする必要がある。このため、非特許文献1乃至5並びに特許文献1及び2の試料注入方法では、複雑な電源制御が必要となり、電源装置が高価になりがちである。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、使用するマイクロデバイスの小型化、精密な分析及び安価な実施が可能な試料注入方法、及び、精密な分析が可能な小型のマイクロデバイスを提供することである。
請求項1の発明は、流路が形成されているマイクロデバイスを用いて所定の体積の試料を注入する試料注入方法であって、
主流路の一方の端部と外部とを連通している第1の開口部にバッファを導入する工程と、
前記第1の開口部を、前記主流路の他方の端部と外部とを連通している第2の開口部及び前記主流路から分岐している導入流路の端部と外部とを連通している第3の開口部よりも高い圧力にして、前記主流路における前記第1の開口部と前記導入流路における分岐部との間の部分をなしている注入路内を前記バッファで満たす工程と、
前記第3の開口部に試料を導入する工程と、
前記第1及び第2の開口部にバッファを導入し、前記第1の開口部内の前記バッファと前記第2の開口部内の前記バッファとの間に電圧を印加する工程と、
前記第3の開口部を前記第1及び第2の開口部よりも高い圧力にして、前記導入流路内と、前記所定の体積に等しい容積を有し前記主流路の前記導入流路の分岐部と前記第2の開口部との間の部分をなしている定量路内とを前記試料で満たす工程と、
電気浸透現象により、前記定量路内における前記所定の体積の前記試料を前記導入流路内の前記試料から分離して前記主流路内で前記第2の開口部から前記第1の開口部に向かう方向に移動させる工程とを、
具備することを特徴とする試料注入方法である。
請求項2の発明は、前記定量路の内面と前記導入流路の内面とは疎水性を有することを特徴とする請求項1の試料注入方法である。
そして、本請求項2の発明では、定量路の内面と導入流路の内面とを疎水性とすることにより、上記バッファで満たす工程の後上記電圧を印加する工程まで、注入路内及び第2のバッファ内のバッファが導入流路内又は定量路内にほぼ移動されないようにしたものである。
請求項3の発明は、前記注入路は、前記定量路及び前記導入流路よりも大きな流路抵抗を有することを特徴とする請求項1の試料注入方法である。
そして、本請求項3の発明では、注入路を定量路及び導入流路よりも大きな流路抵抗を有するようにして、上記試料で満たす工程において、定量路内又は導入流路内で試料が移動される一方で注入路内のバッファがほぼ移動されないようにしたものである。
請求項4の発明は、前記試料で満たす工程は、前記試料が前記第2の開口部に到達したときに前記第1の開口部内の前記バッファと前記第2の開口部内の前記バッファとの間で流れ始めた電流を検知して、前記第1及び第2の開口部と前記第3の開口部との間の圧力差を解除する工程を含むことを特徴とする請求項1の試料注入方法である。
そして、本請求項4の発明では、上記試料で満たす工程において、試料が第2の開口部に到達したときに第1の開口部内のバッファと第2の開口部内のバッファとの間で流れ始めた電流を検知して、第1及び第2の開口部と第3の開口部との間の圧力差を解除することにより、第2の開口部内に試料が移動されないようにしたものである。
請求項5の発明は、前記移動させる工程は、前記第1及び第2の開口部における前記バッファの液面高さを前記第3の開口部における前記試料の液面高さより高くしておく工程を含むことを特徴とする請求項1の試料注入方法である。
そして、本請求項5の発明では、上記移動させる工程において、第1及び第2の開口部のバッファの液面高さを第3の開口部の試料の液面高さより高くしておき、定量路内の試料が導入流路内の試料から分離されて主流路内で第2の開口部から第1の開口部に向かう方向に移動される際に、導入流路内の試料が主流路内にほぼ移動されずに試料導入口に自然に戻っていくようにしたものである。
請求項6の発明は、前記注入路の内面は、親水性を有することを特徴とする請求項1の試料注入方法である。
そして、本請求項6の発明では、注入路の内面を親水性とすることにより、注入路内でバッファが円滑に移動され得るようにしたものである。
請求項7の発明は、少なくとも1つの主流路が形成されているマイクロデバイスを用いて所定の体積の試料を注入するためのマイクロデバイスであって、
前記主流路の一方の端部と他方の端部との各々を外部と連通し、バッファが導入され、各々内のバッファ間に電圧が印加される第1及び第2の開口部と、
前記主流路から分岐している導入流路と、
前記導入流路の端部と外部とを連通し、試料が導入される第3の開口部と、
前記主流路の前記導入流路の分岐部と前記第2の開口部との間の部分をなし、前記所定の体積に等しい容積を有する定量路と、
前記主流路の前記第1の開口部と前記導入流路の分岐部との間の部分をなし、前記第3の開口部を前記第1及び第2の開口部よりも高い圧力にして前記定量路内又は前記導入流路内で試料を移動させる場合に前記注入路内でバッファがほぼ移動されないような前記定量路及び前記導入流路よりも大きな流路抵抗を有する注入路と、
前記導入流路及び前記定量路の内面に設けられ、前記注入路内又は第2の開口部内のバッファが前記導入流路内又は前記定量路内にほぼ移動されないような疎水性を有する疎水部とを、
具備することを特徴とするマイクロデバイスである。
そして、本請求項7の発明では、第1の開口部にバッファを導入し、第1の開口部を第2及び第3の開口部よりも高い圧力にして注入路内をバッファで満たし、そして、疎水部の作用により注入路内及び第2の開口部内のバッファが導入流路内又は定量路内にほぼ移動されないようにしつつ、第3の開口部に試料を導入し、第1及び第2の開口部にバッファを導入し、第1の開口部内のバッファと第2の開口部内のバッファとの間に電圧を印加し、さらに、第3の開口部を第1及び第2の開口部よりも高い圧力にして、定量路及び導入流路の流路抵抗よりも大きな注入路の流路抵抗によって注入路内のバッファがほぼ移動されないようにしつつ導入流路内と定量路内とを試料で満たし、電気浸透現象により、定量路内の定量の試料を導入流路内の試料から分離して主流路内で第2の開口部から第1の開口部に向かう方向に移動させて定量の試料を注入するようにしたものである。
請求項8の発明は、前記主流路の外部とのインターフェイス部分は、前記第1乃至3の開口部のみであることを特徴とする請求項7のマイクロデバイスである。
そして、本請求項8の発明では、主流路の外部とのインターフェイス部分を第1乃至3の開口部のみとしたものである。
本発明によれば、小型化されたマイクロデバイスを使用して、精密な分析が可能な試料注入を安価に行うことが可能となっており、また、精密な分析が可能な小型のマイクロデバイスが実現されている。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至4を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態の試料注入方法に使用するマイクロデバイス2の概略構成を示す。このマイクロデバイス2は、親水性を有する素材からなる2枚の板状部材を互いに張り合わすことにより形成されている。本実施形態では、板状部材としてガラス板が使用されている。
図2(A)に、マイクロデバイス2を形成する第1のガラス板4を示す。この第1のガラス板4の一面には、溝6が形成されている。この溝6の長手方向に垂直な断面は、全体に渡ってほぼ一定であり、例えば、図2(B)に示されるような長方形である。この長方形は、例えば、幅100μm、深さ50μmである。
本実施形態では、この溝6はエッチング加工によって形成されている。溝6の加工法としては、フォトリソグラフィーによるパターニングの後、フッ酸によって処理するウェット法、レーザー、イオンビーム等によって加工するドライ法等がある。
図3に、マイクロデバイス2を形成する第2のガラス板8を示す。この第2のガラス板8は、第1のガラス板4の溝6が形成されている面に張り合わされている。第2のガラス板8には、3つの貫通孔10,12,14が形成されている。これら貫通孔10,12,14は、例えば、φ3程度である。貫通孔10,12,14は、第1のガラス板4の溝6の端部と外部とを連通している。
再び図1を参照すると、2つの貫通孔10,12によって、バッファが滴下される第1及び第2のバッファ溜(第1及び第2の開口部)16,18が形成されている。これら第1及び第2のバッファ溜16,18は、第1のバッファ溜16内のバッファと第2のバッファ溜18内のバッファとの間に電圧を印加するための電極30a,30b(図4参照)が挿入され得る形状となっている。さらに、これら電極30a,30bには、これら電極30a,30b間に流れる電流を検知するための電流検知手段が配設されている。また、残りの1つの貫通孔14によって、試料が導入される試料導入口(第3の開口部)20が形成されている。
貫通孔10,12,14の穴径によって、第1及び第2のバッファ溜16,18並びに試料導入口20の容積が規定される。本実施形態では、第1及び第2のバッファ溜16,18の容積と試料導入口20の容積は、ほぼ同じとなっている。しかしながら、試料の量は微量であるため、試料導入口20の容積を第1及び第2のバッファ溜16,18の容積よりも小さくすることが可能である。
第1のバッファ溜16と第2のバッファ溜18との間に、主流路22が形成されている。この主流路22は、第1のバッファ溜16側に配設された注入路24と、第2のバッファ溜18側に配設された定量路26とによってなる。注入路24には試料を分析するための図示しない分析部が配設されている。定量路26は所定の長さLを有し、後述するように、この長さLがサンプルプラグ長を規定し、定量路26の容積と同じ体積の試料が一度に分析部へと注入されるようになっている。
注入路24と定量路26との接続部において、導入流路28が主流路22から分岐している。導入流路28の端部には上記した試料導入口20が配設されている。
定量路26と導入流路28の内面は、疎水基によって修飾されており、疎水性を有する。また、注入路24は親水性である。このため、注入路24並びに第1及び第2のバッファ溜16,18がバッファで満たされている状態であっても、第1のバッファ溜16と第2のバッファ溜18と試料導入口20とに各々加えられている圧力がほぼ等しいならば、定量路26内及び導入流路28内にバッファが移動されない構成となっている。
また、注入路24は定量路26及び導入流路28よりも充分に長くなっている。注入路24、定量路26及び導入流路28の長手方向に垂直な断面は全体に渡ってほぼ一定であるから、注入路24の流路抵抗は定量路26及び導入流路28の流路抵抗よりもはるかに大きくなっている。このため、主流路22及び第1のバッファ溜16がバッファで満たされている状態、あるいは、注入路24並びに第1及び第2のバッファ溜16,18がバッファで満たされ、試料導入口20が試料で満たされている状態で、試料導入口20を加圧した場合に、導入流路28内及び定量路26内でバッファあるいは試料が移動される一方で注入路24内のバッファは移動されない構成となっている。
次に、図4を用いて、上記構成の本実施形態の試料注入方法について説明する。特に明示しない場合には、第1及び第2のバッファ溜16,18並びに試料導入口20は大気圧下にあるとする。
まず、第1のバッファ溜16にバッファを滴下して、第1のバッファ溜16をバッファで満たす。そして、第1のバッファ溜16を加圧して、注入路24内をバッファで満たしていく。注入路24内を満たしたバッファは、注入路24と定量路26との接続部に達する。定量路26と導入流路28とは疎水性であるが、第1のバッファ溜16にさらに大きな圧力を加えることにより、図4(A)に示すように定量路26がバッファで満たされる。この際、図示されていないが、導入流路28にもバッファの一部が導入される。この後、第1のバッファ溜16への加圧を解除する。
そして、試料導入口20に圧力を加える。この結果、導入流路28内及び試料導入口20内の気体によって、図4(B)に示されるように、導入流路28内及び定量路26内のバッファが第2のバッファ溜18に追い出される。この際、注入路24の流路抵抗は定量路26及び導入流路28の流路抵抗よりもはるかに大きいため、注入路24内のバッファはほぼ移動されず、注入路24内に気体はほとんど入らない。なお、図4(B)では、第2のバッファ溜18内のバッファを図示していない。
この後、試料導入口20への加圧を解除する。さらに、第2のバッファ溜18にバッファを滴下して、第2のバッファ溜18をバッファで満たす。この際、導入流路28及び定量路26は疎水性であるため、注入路24及び第2のバッファ溜18のバッファが導入流路28及び定量路26に流れ込むことはない。
続いて、試料導入口20に試料を滴下して、試料導入口20を試料で満たす。そして、図4(C)に示されるように、第1及び第2のバッファ溜16,18に電極30a,30bを挿入して、第1のバッファ溜16内のバッファと第2のバッファ溜18内のバッファとの間に電圧を印加する。この際、定量路26は気体で満たされているため、第1のバッファ溜16内のバッファと第2のバッファ溜18内のバッファとの間に電流は流れない。
この状態で、試料導入口20を加圧する。この結果、試料導入口20内の試料は導入流路28及び定量路26を移動されて、図4(D)に示されるように導入流路28及び定量路26を満たす。ここで、試料は水溶性成分と脂溶性成分との両方を含むもの、例えば、血清や血漿を想定している。このため、試料は、試料導入口20に加える圧力が比較的小さくても、疎水性を有する導入流路28及び定量路26を容易に移動することが可能である。
また、注入路24の流路抵抗は定量路26及び導入流路28の流路抵抗よりも充分大きいため、試料により導入流路28及び定量路26を満たす際、注入路24内のバッファはほぼ移動されない。このため、注入路24内のバッファと定量路26内の試料とは連続的に接続される。
ここで、試料が第2のバッファ溜18に到達した瞬間、主流路22は導通状態になり、電流検知手段により電流が検知される。電流が検知されたときに、試料導入口20への加圧を解除する。この結果、試料は第2のバッファ溜18内に移動されることなく、定量路26内の第2のバッファ溜18側の端部で停止される。
なお、第1及び第2のバッファ溜16,18へのバッファの滴下量並びに試料導入口20への試料の滴下量は、導入流路28及び定量路26が試料で満たされた際に、第1及び第2のバッファ溜16,18のバッファの液面高さが試料導入口20の試料の液面高さよりも高くなるように調節されている。
主流路22が導通状態になると、電気浸透現象により、図4(E)の矢印Aで示されるように、定量路26内の試料が導入流路28内の試料から分離されて主流路22内を第2のバッファ溜18から第1のバッファ溜16へと向かう方向に移動される。分離されて移動される試料のサンプルプラグ長は定量路26の長さLに等しく、その体積は定量路26の容積に等しい。分離されて移動された試料に代わって、第2のバッファ溜18のバッファが主流路22に流れ込む。
また、第1及び第2のバッファ溜16,18のバッファの液面高さが試料導入口20の試料の液面高さよりも高くなっているため、導入流路28内の試料は、図4(E)の矢印Bで示されるように、サイフォンの原理により試料導入口20へと戻っていく。試料導入口20へと戻っていく試料に代わって、主流路22のバッファが導入流路28に流れ込む。
注入路24内を移動されている試料は、注入路24の分析部に注入されて分析される。
なお、試料注入が終了した場合には、試料導入口20を陰圧にして、導入流路28内の試料を試料導入口20へと移動させる。この後、試料導入口20内の試料を除去し、第1のバッファ溜16から、分離されて移動された試料を除去する。このようにして、マイクロデバイス2から試料が除去される。
そこで、本実施形態の試料注入方法にあっては次の効果を奏する。第1のバッファ溜16、第2のバッファ溜18及び試料導入口20という3つのインターフェイス部分のみによって、定量の試料を注入することが可能となっている。このため、試料注入方法に使用するマイクロデバイス2を小型化することが可能となっている。また、インターフェイス部分の外付け機構を簡略化することが可能となっている。
そして、試料導入口20を第1及び第2のバッファ溜16,18に対して加圧して、試料導入口20内の試料を導入流路28内及び定量路26内で移動して定量路26を試料で満たしている。このため、定量路26内に試料を移動させる際には電気泳動現象が生じず、定量路26内に位置された試料は本来の試料の成分組成と同一となっている。この定量路26内の試料の全てを、電気浸透現象を利用して一度に分析部に注入している。このため、本来の試料の成分組成を損なうことなく、試料を分析部に注入することが可能となっている。従って、精密な分析を行うことが可能となっている。
そしてまた、電源は、第1のバッファ溜16内のバッファと第2のバッファ溜18内のバッファとに電圧を印加して、電気浸透現象により、定量路26内の試料を主流路22内で第1のバッファ溜16から第2のバッファ溜18に向かって移動させるためにのみ使用されている。このため、試料注入のための特別な電源を準備する必要がなく、試料注入を安価に行うことが可能となっている。
さらに、試料導入口20を加圧して導入流路28内及び定量路26内を試料で満たす際には、第1のバッファ溜16のバッファと第2のバッファ溜18のバッファとの間に電圧を印加しておき、試料が第2のバッファ溜18に到達したときに第1のバッファ溜16のバッファと第2のバッファ溜18のバッファとの間で流れ始めた電流を検知して試料導入口20への加圧を解除しているため、定量路26は第2のバッファ溜18側の端部まで正確に満たされている。また、定量路26内の定量の試料を導入流路28内の試料から分離して主流路22内で第2のバッファ溜18から第1のバッファ溜16に向かう方向に移動させる際には、第1及び第2のバッファ溜16,18のバッファの液面高さを試料導入口20の試料の液面高さより高くしておき、導入流路28内の試料が試料導入口20に自然に戻っていくようにして、定量路26内の試料に続いて導入流路28内の試料が移動することを防止している。このため、正確な量の試料を分析部に注入することが可能となっており、定量性の高い分析を行うことが可能となっている。
さらにまた、注入路24の内面は親水性を有し、注入路24内でバッファが円滑に移動され得るようになっている。このため、第1のバッファ溜16をバッファで満たし、第1のバッファ溜16を加圧して注入路24内をバッファで満たしていく際には、第1のバッファ溜16にそれほど大きな圧力を加えることなく、定量路26及び導入流路28よりも充分長い注入路24内を容易にバッファで満たすことが可能となっている。
図5に本発明の一実施形態の試料注入方法に使用するマイクロデバイスの変形例を示す。このマイクロデバイス32は、一実施形態のマイクロデバイス2と同様な流路を複数有する。これら流路34a,34b,34c,…では、第1のバッファ溜16、第2のバッファ溜18及び試料導入口20が直線的に順に配設されている。このような流路34a,34b,34c,…が、各々の主流路22が互いにほぼ平行になるように複数並設されている。
以上説明した実施形態では、板状部材4,8としてガラスを用いているが、ガラスの代わりに疎水性を有する材料、例えばPDMS(Polydimethylsiloxane)樹脂を用いてもよい。このPDMS樹脂は疎水性を備えているため、ガラスによる板状部材4,8の構成とは逆に、注入路24を親水性処理することで、上述した実施形態における板状部材と同様の作用、効果を得ることができる。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 2枚の略透明の基板の少なくとも1枚のガラスに、幅および深さが1mm以下の溝があり、これらの基板を張り合わせることにより流路(毛細管)を構成するマイクロ流体デバイスにおいて、該デバイスが少なくとも1本の主流路を持ち、この主流路を横断することなく接続する1本の分岐流路を持ち、主流路は両端におよび分岐流路端部には開口が有り、分岐流路端部から主流路の1つの端部まで流路内壁が疎水基で修飾されていることを特徴とするマイクロデバイス、および該マイクロデバイスへの試料注入方法。
(付記項2) 上記主流路と上記分岐流路の分岐点から、主流路の1つの開口部までの流路内圧力損失が、前記分岐点から前記主流路のもう一方の開口部までの流路内圧力損失より大きくなるような位置に分岐点が設けられた付記項1に基づくマイクロ流体デバイス
(付記項3)マイクロデバイスへの液体注入手段に圧力差を用いる付記項1に基づくマイクロ流体デバイスへの試料注入方法
(付記項4)試料の注入完了を電流検出手段で行う付記項1に基づくマイクロ流体デバイスへの試料注入方法
本発明は、使用するマイクロデバイスの小型化、精密な分析及び安価な実施が可能であり、いわゆるμTASで使用される定量の試料を注入するための試料注入方法、及び、精密な分析が可能な小型の、いわゆるμTASで使用される定量の試料を注入するためのマイクロデバイスを提供する。
本発明の一実施形態の試料注入方法に使用するマイクロデバイスの概略構成を示す説明図。 (A)は、本発明の一実施形態の試料注入方法に使用するマイクロデバイスを形成する第1の板状部材を示す斜視図、(B)は、本発明の一実施形態の試料注入方法に使用するマイクロデバイスを形成する第1の板状部材に形成された溝を示す溝の長手方向に垂直な断面図。 本発明の一実施形態の試料注入方法に使用するマイクロデバイスを形成する第2の板状部材を示す斜視図。 (A)は、本発明の一実施形態の試料注入方法の主流路をバッファで満たす工程を示す説明図、(B)は、本発明の一実施形態の試料注入方法の定量路からバッファを追い出す工程を示す説明図、(C)は、本発明の一実施形態の試料注入方法の第1のバッファ溜内のバッファと第2のバッファ溜内のバッファとの間に電圧を印加する工程を示す説明図、(D)は、本発明の一実施形態の試料注入方法の導入流路及び定量路を試料で満たす工程を示す説明図、(E)は、本発明の一実施形態の試料注入方法の定量路内の試料を導入流路内の試料から分離して主流路内を第1のバッファ溜から第2のバッファ溜に向かって移動させる工程を示す説明図。 本発明の一実施形態の試料注入方法に使用するマイクロデバイスの変形例の概略構成を示す説明図。 (A)は、従来の試料注入方法に使用するマイクロデバイスの概略構成を示す説明図、(B)は、試料注入方法に使用する別のマイクロデバイスの概略構成を示す説明図。 (A)は、従来技術の試料注入方法の導入流路の試料導入口に導入された試料を導入流路内で試料導入口から排出口に向かって移動させる工程を示す説明図、(B)は、同試料注入方法の試料の一部を共通部分内に位置させる工程を示す説明図、(C)は、同試料注入方法の共通部分内の試料を導入流路内の他の試料から分離して主流路内で第1のバッファ溜に向かって移動させる工程を示す説明図。
符号の説明
2…マイクロデバイス、16…第1の開口部、18…第2の開口部、20…第3の開口部、22…主流路、24…注入路、26…定量路、28…導入流路。

Claims (8)

  1. 流路が形成されているマイクロデバイスを用いて所定の体積の試料を注入する試料注入方法であって、
    主流路の一方の端部と外部とを連通している第1の開口部にバッファを導入する工程と、
    前記第1の開口部を、前記主流路の他方の端部と外部とを連通している第2の開口部及び前記主流路から分岐している導入流路の端部と外部とを連通している第3の開口部よりも高い圧力にして、前記主流路における前記第1の開口部と前記導入流路における分岐部との間の部分をなしている注入路内を前記バッファで満たす工程と、
    前記第3の開口部に試料を導入する工程と、
    前記第1及び第2の開口部にバッファを導入し、前記第1の開口部内の前記バッファと前記第2の開口部内の前記バッファとの間に電圧を印加する工程と、
    前記第3の開口部を前記第1及び第2の開口部よりも高い圧力にして、前記導入流路内と、前記所定の体積に等しい容積を有し前記主流路の前記導入流路の分岐部と前記第2の開口部との間の部分をなしている定量路内とを前記試料で満たす工程と、
    電気浸透現象により、前記定量路内における前記所定の体積の前記試料を前記導入流路内の前記試料から分離して前記主流路内で前記第2の開口部から前記第1の開口部に向かう方向に移動させる工程とを、
    具備することを特徴とする試料注入方法。
  2. 前記定量路の内面と前記導入流路の内面とは疎水性を有することを特徴とする請求項1の試料注入方法。
  3. 前記注入路は、前記定量路及び前記導入流路よりも大きな流路抵抗を有することを特徴とする請求項1の試料注入方法。
  4. 前記試料で満たす工程は、前記試料が前記第2の開口部に到達したときに前記第1の開口部内の前記バッファと前記第2の開口部内の前記バッファとの間で流れ始めた電流を検知して、前記第1及び第2の開口部と前記第3の開口部との間の圧力差を解除する工程を含むことを特徴とする請求項1の試料注入方法。
  5. 前記移動させる工程は、前記第1及び第2の開口部における前記バッファの液面高さを前記第3の開口部における前記試料の液面高さより高くしておく工程を含むことを特徴とする請求項1の試料注入方法。
  6. 前記注入路の内面は、親水性を有することを特徴とする請求項1の試料注入方法。
  7. 少なくとも1つの主流路が形成されているマイクロデバイスを用いて所定の体積の試料を注入するためのマイクロデバイスであって、
    前記主流路の一方の端部と他方の端部との各々を外部と連通し、バッファが導入され、各々内のバッファ間に電圧が印加される第1及び第2の開口部と、
    前記主流路から分岐している導入流路と、
    前記導入流路の端部と外部とを連通し、試料が導入される第3の開口部と、
    前記主流路の前記導入流路の分岐部と前記第2の開口部との間の部分をなし、前記所定の体積に等しい容積を有する定量路と、
    前記主流路の前記第1の開口部と前記導入流路の分岐部との間の部分をなし、前記第3の開口部を前記第1及び第2の開口部よりも高い圧力にして前記定量路内又は前記導入流路内で試料を移動させる場合に前記注入路内でバッファがほぼ移動されないような前記定量路及び前記導入流路よりも大きな流路抵抗を有する注入路と、
    前記導入流路及び前記定量路の内面に設けられ、前記注入路内又は第2の開口部内のバッファが前記導入流路内又は前記定量路内にほぼ移動されないような疎水性を有する疎水部とを、
    具備することを特徴とするマイクロデバイス。
  8. 前記主流路の外部とのインターフェイス部分は、前記第1乃至3の開口部のみであることを特徴とする請求項7のマイクロデバイス。
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