JP4315405B2

JP4315405B2 - Asphalt emulsion composition for normal temperature construction

Info

Publication number: JP4315405B2
Application number: JP29219799A
Authority: JP
Inventors: 伸昭川畑
Original assignee: Nippon Oil Corp
Current assignee: Eneos Corp
Priority date: 1999-10-14
Filing date: 1999-10-14
Publication date: 2009-08-19
Anticipated expiration: 2019-10-14
Also published as: JP2001115034A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は常温施工用アスファルト乳剤組成物に関するものであり、さらに詳しくは、車道、特に重交通用道路、歩道、園路など通常舗装材の製造に使用される常温施工が可能であるアスファルト乳剤組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のアスファルト乳剤による常温型舗装は加熱アスファルト混合物による舗装に比べて、常温で舗装できる利点があり、エネルギー消費量および炭酸ガス排出量が削減できる環境対応型の新しい舗装材料である。
しかし、加熱アスファルト混合物に比べて耐久性が劣るため骨材の剥離の問題があり、いまだ舗装材として完成したものは見当たらない。加熱せず骨材とアスファルト乳剤を混合しただけで施工する常温型舗装は、加熱アスファルト混合物の舗装に比較してアスファルトと骨材の付着力が弱い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
現在、各道路関連企業で競って開発中であるが試験施工の段階で表層より骨材の剥離および亀裂が発生する欠陥が認められ問題となっている。この骨材の剥離および亀裂の問題が解決できなければ、アスファルト乳剤の常温型舗装の実用化は考えられない。
本発明は車道、特に重交通用道路、歩道、園路など通常舗装材の製造に使用される常温施工が可能であるアスファルト乳剤の貯蔵安定性、アスファルトと骨材の剥離抵抗性などの耐久性に優れた常温施工用アスファルト乳剤組成物を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を重ね、アスファルトおよび／または改質アスファルト乳剤組成物に特定の粘着付与性ポリマー（剥離防止剤）を配合することにより、アスファルトと骨材の剥離抵抗性などの耐久性、貯蔵安定性が改良できることを見い出し本発明に至った。
【０００５】
すなわち、本発明の請求項１は、
（Ａ）アスファルトおよび／または改質アスファルト１００重量部
（Ｂ）粘着付与性ポリマー１〜２０重量部
（Ｃ）高級脂肪酸１〜１５重量部
（Ｄ）乳化剤０．１〜７重量部
を必須成分として水中に乳化分散したことを特徴とする常温施工用アスファルト乳剤組成物に関するものである。
【０００６】
本発明の請求項２は、請求項１記載の常温施工用アスファルト乳剤組成物において、（Ｂ）粘着付与性ポリマーがポリブテン、非晶質ポリα−オレフィン、ポリイソブチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体及びマレイン化有機化合物から選ばれる１種又は２種以上であることを特徴とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の（Ａ）成分のアスファルトとしては一般に道路舗装用として知られている天然アスファルト、石油アスファルトが用いられる。
【０００８】
天然アスファルトとしては、例えばギルソナイト、グラハマイト、トリニダットレークアスファルトが挙げられる。
【０００９】
石油アスファルトとしては、原油の蒸留により得られる各種針入度グレードのストレートアスファルト、ストレートアスファルトを触媒の存在下でまたは無触媒下で空気を吹き込んで製造されるブローンアスファルト、あるいはセミブローンアスファルト、アスファルト質を含む留分からプロパン、ｎ―ブタンなどの溶剤によりアスファルト質を分離する際に生成する溶剤脱歴アスファルトなどが例示できる。これらアスファルトは２種以上混合して使用することもできる。
【００１０】
該アスファルトとしてはストレートアスファルトが好ましく、特に針入度（＠２５℃、１／１０ｍｍ）が４０〜２００、好ましくは６０〜１２０、軟化点が４０〜５５℃、好ましくは４２〜５０、伸度（＠１５℃）が好ましくは８０〜１００ｃｍ、動粘度（＠１２０℃）が好ましくは８００〜１２００ｍｍ² ／ｓのアスファルトが好ましい。なお針入度、軟化点、伸度、動粘度はＪＩＳＫ２２０７に準じて測定した。
【００１１】
本発明の（Ａ）成分の改質アスファルトとしては、例えばアスファルトと改質剤である熱可塑性エラストマーと硫黄化合物とを１３０〜２３０℃で混合攪拌して得られたアスファルトが挙げられる。特に針入度（＠２５℃、１／１０ｍｍ）が好ましくは４０〜８０、軟化点が好ましくは５０〜７０、伸度（＠１５℃）が好ましくは７０〜９５ｃｍの改質アスファルトが好ましい。
該アスファルトは架橋して網目構造を形成し、接着性が良く、耐流動性、耐剥離性が良いアスファルトである。
【００１２】
熱可塑性エラストマーとしてはスチレンーブタヂエンースチレン・ブロックコーポリマーおよび／またはスチレンーイソプレンースチレン・ブロックコーポリマー、またはスチレンーブタジエン・ゴムが挙げられる。
これらの天然アスファルト、石油アスファルト、改質アスファルトは２種以上混合して使用することもできる。
【００１３】
本発明の（Ｂ）成分の粘着付与性ポリマーは、アスファルト舗装材の表面付近にある骨材の剥離を防止するものである。粘着付与性ポリマーとしてはポリブテン、非晶質ポリα−オレフィン、ポリイソブチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体及びマレイン化有機化合物が好ましく用いられる。これらは１種又は２種以上混合して用いることができる。
【００１４】
ポリブテンはブテン−１、イソブチレン、ｎ−ブテンの共重合体であり、１３０℃における動粘度７０〜５０００ｍｍ² ／ｓ、数平均分子量４００〜１００００のポリブテンが好ましい。
【００１５】
非晶質ポリα―オレフィンとしては１９０℃における粘度３００〜５０００ｍＰａ・ｓ、数平均分子量５０００〜１０００００のエチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテン−１共重合体などのエチレン共重合体が挙げられる。
【００１６】
ポリイソブチレンとしては１９０℃における粘度３００〜５０００ｍＰａ・ｓ、数平均分子量５０００〜１０００００のものが挙げられる。
【００１７】
エチレン酢酸ビニル共重合体としては、メルトフローレート（ＭＦＲ、ＡＳＴＭ−Ｄ１２３８改）２０〜８００ｄｇ／ｍｉｎ、酢酸ビニル含量１５重量％〜４８重量％の範囲内のものが挙げられる。
【００１８】
マレイン化有機化合物としては、粘着付与性を有するポリブテン、ポリブタジエンおよび石油樹脂の不飽和カルボン酸の付加反応物が挙げられる。マレイン化ポリブテンおよびマレイン化ポリブタジエンは分子量５００〜６０００、好ましくは８００〜２０００、酸価１０〜２００、好ましくは４０〜８０の範囲内のものがよい。
【００１９】
マレイン化石油樹脂は軟化点８０〜１８０℃、引火点２４０℃以上の芳香族系石油樹脂を不飽和カルボン酸またはその誘導体を反応して得られる付加生成物である。
前記石油樹脂において、芳香族系の石油留分としては、ナフサ、灯油、軽油などの石油留分をスチームクラッキングなどの熱分解を行った際得られる沸点１４０〜２４０℃の範囲内にある分解油留分および同等の沸点範囲の石炭乾留油留分などが使用され、通常はフリーデルクラフツ触媒存在下で重合後さらにアルカリで中和分解し、未反応油および低重合物を蒸留除去して精製することにより石油樹脂が得られる。
【００２０】
（Ｂ）成分の粘着付与性ポリマーの含有割合は（Ａ）成分のアスファルト基材１００重量部に対して１重量部以上、好ましくは４重量部以上；２０重量部以下、好ましくは１０重量部以下がよい。１重量部未満では乳化性が劣り、かつ剥離抵抗性が不良となり、２０重量部を超えると乳剤組成物の貯蔵安定性が不良となり好ましくない。
【００２１】
（Ｂ）成分の粘着付与性ポリマーのポリブテン、エチレン酢酸ビニル共重合体、マレイン化有機物であるマレイン化ポリブテン、マレイン化ポリブテン、マレイン化石油樹脂などはエマルションとして後添加してもよい。
【００２２】
本発明の（Ｃ）成分は高級脂肪酸であり、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸などが挙げられ、また、２種以上の混合脂肪酸でもよい。
【００２３】
（Ｃ）成分の高級脂肪酸の含有割合は（Ａ）成分のアスファルト基材１００重量部に対して１重量以上、好ましくは２重量部以上；１５重量部以下、好ましくは９重量部以下である。１重量部未満ではアスファルト乳剤組成物の貯蔵安定性が不良となり、一方、１５重量部を超えると舗装体の強度が低下し好ましくない。
【００２４】
本発明の（Ｄ）成分の乳化剤としてはカチオン系乳化剤およびノニオン系乳化剤が好ましい。
【００２５】
カチオン系乳化剤としては、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、アルキルジアミン、オキシエチレンジアミン、エチレンラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドアルキルアミドポリアミンなどが挙げられる。
これらの中ではアルキルジアミンが、乳化性が優れており骨材への付着性がよく、現在、最も一般的に使用されている。４級アンモニウム塩は乳化性はジアミンと同等であるが骨材被膜が一般に薄いという欠点がある。
また、実際のアスファルトの乳化ではこれらのアミンを塩酸、酢酸およびリン酸などで中和して使用する。
【００２６】
ノニオン系乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアミンエステル、ポリオキシエチレンーポリオキシプロピレンブロックコーポリマーなどが挙げられる。
【００２７】
アニオン系乳化剤としては、第４級アミン塩、脂肪酸塩、ラウリル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、アルキルホスフェート塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸ハーフエステル塩などが挙げられる。
【００２８】
（Ｄ）成分の乳化剤の含有割合は、（Ａ）成分のアスファルト基材１００重量部に対して０．１重量部以上、好ましくは０．５重量部以上；７重量部以下、好ましくは３重量部以下がよい。０．１重量部未満では乳化性が不良となり、７重量部を超えると舗装体の強度低下および乾燥性不良を招くので好ましくない。
【００２９】
【実施例】
以下に実施例および比較例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【００３０】
（本発明のアスファルト乳剤組成物の製造例）
（Ａ）ストレートアスファルト［針入度（２５℃）６０〜８０、日石三菱（株）］６００ｇ、（Ｂ）マレイン化ポリブテン［日本石油化学（株）製］２０ｇ、（Ｃ）オレイン酸２０ｇを２Ｌステンレスビーカーに採取し１４０℃で加熱撹拌する。
あらかじめ牛脂アルキルプロピレンジアミン［ジアミンＲＲＴ、花王（株）］１０ｇを６０℃〜７０℃の温水３６０ｍｌに入れ撹拌しながら３５％塩酸１０ｍｌを添加し中和分散させた（Ｄ）乳化液を作る。
この（Ｄ）乳化液を加熱した上記（Ａ）アスファルト中に徐々に加え転相乳化を行い予備乳化液を作る。この予備乳化液をＡＰＶ・ＧＡＵＬＩＮ社の高圧ホモジナイザーで９０℃、３５０ｋｇｆ／ｃｍ² 、の条件で処理し処理液を室温まで水冷して安定性の良好な本発明のアスファルト乳剤組成物を得た。
【００３１】
（実施例１〜５）
上記のアスファルト乳剤組成物の製造例と同様にして、表１に示す（Ａ）ストレートアスファルト、（Ｂ）粘着付与性ポリマー、（Ｃ）高級脂肪酸、（Ｄ）乳化剤の組成を有する本発明のアスファルト乳剤組成物を製造した。
製造した本発明のアスファルト乳剤組成物について、下記の試験評価方法に従って粘度、平均粒径、貯蔵安定性、付着度、静的剥離、マーシャル安定度を評価した結果を表１に示す。
【００３２】
（比較例１〜３）
実施例１〜５と同様にして、表１に示す（Ａ）ストレートアスファルト、（Ｃ）高級脂肪酸、（Ｄ）乳化剤、剥離防止剤Ａ、剥離防止剤Ｂの組成を有する比較のためのアスファルト乳剤組成物を製造した。
実施例１〜５と同様にして粘度、平均粒径、貯蔵安定性、付着度、静的剥離、マーシャル安定度を評価した結果を表１に示す。
【００３３】
（実施例６〜７）
実施例１〜５と同様にして、表２に示す（Ａ）改質アスファルト、（Ｂ）粘着付与性ポリマー、（Ｃ）高級脂肪酸、（Ｄ）乳化剤の組成を有する本発明のアスファルト乳剤組成物を製造した。
製造した本発明のアスファルト乳剤組成物について、実施例１〜５と同様にして、粘度、平均粒径、貯蔵安定性、付着度、静的剥離、マーシャル安定度を評価した結果を表２に示す。
【００３４】
（比較例４〜６）
実施例６〜７と同様にして、表２に示す（Ａ）改質アスファルト、（Ｃ）高級脂肪酸、（Ｄ）乳化剤、剥離防止剤Ａ、剥離防止剤Ｂの組成を有する比較のためのアスファルト乳剤組成物を製造した。
実施例１〜５と同様にして粘度、平均粒径、貯蔵安定性、付着度、静的剥離、マーシャル安定度を評価した結果を表２に示す。
【００３５】
（アスファルト乳剤組成物の試験評価方法）
（１）粘度：ＢＬ型回転粘度計［（株）トキメック製］使用
（２）平均粒径：レーザ回折／散乱式粒度分布測定装置ＬＡ−９０［堀場（株）製］
【００３６】
（３）貯蔵安定性試験：ＪＩＳＫ２２０３（１９９３）に準拠
乳剤組成物を規定のシリンダーに室温２４ｈ放置後、上部と下部の濃度差１．０％以内を合格とする。
判定基準；
○：濃度差１．０％以下合格、△：濃度差１〜２％、×：２％以上
【００３７】
（４）付着度：ＪＩＳＫ２２０８（１９９３）に準拠
骨材に対するアスファルト被膜の付着の良否を表す。
ＪＩＳＡ５００１に規定する４号砕石を糸でくくり、水中に１分間浸した後２０分間室温で放置し、水中で１分間あたり３０回の割合で３分間上下移動させ、水洗後付着被膜の残存状態を目視で観察し、全面積に対する付着面積を比率で表す。
判定基準；
○：付着面積１００％、△：９０〜９９％、×：９０％以下
【００３８】
（５）静的剥離試験
６号砕石（９〜１３）ｍｍを２０個を乳剤組成物に１分間つけた後、ガラス板に載せる。室温２４時間放置後、８０℃、３０分湯中にガラス板を入れた後、そのまま目視で観察し剥離面積率を求める。
判定基準；
○：剥離面積率０％、△：１〜１０％、×：１０％以上
【００３９】
（混合物の作製と試験評価方法）
（１）マーシャル安定度試験［舗装試験法便覧（１９８８）準拠］
アスファルト乳剤組成物と骨材（密粒アスコン１３）をダルトン社製万能混合撹拌機で均一に混合して、この常温混合物を両面５０回ずつ締め固めたマーシャル安定度用供試体を作製し、室温２４時間養生後標準マーシャル安定度試験（水中６０℃、３０分）行った。マーシャル安定度（ＫＮ）は、混合物の配合設計の手法に利用され、混合物の塑性流動に対する抵抗性を示し、数値が大きいほどバインダーの骨材に対する接着性が優れていることを示す。
【００４０】
（使用した化合物）
（１）アスファルト
６０−８０ストレートアスファルト日石三菱（株）製
（２）改質アスファルト
日石エコファルトＫ２日石三菱（株）製
（３）ポリブテン
ＨＶ３０００日本石油化学（株）製、１００℃粘度、５７００ｍｍ² ／ｓ
（４）マレイン化ポリブテン
ＨＶ３００Ｍ日本石油化学（株）製、
（５）マレイン化ポリブタジエン
ＬＰＭ―１８００―８０酸価８０ｍｇＫＯＨ／ｇ、日本石油化学（株）製
（６）マレイン化石油樹脂
ネオポリマーＬ９０Ｍ、軟化点１１０℃、酸価３２ｍｇＫＯＨ／ｇ、日本石油化学（株）製
（７）エチレン酢酸ビニル共重合体
エバフレックス２２０、酢酸ビニル含量２８％、メルトフローレート１５０、三井・デュポンポリケミカル（株）製
（８）エチレン・プロピレン共重合体
ウベタックＵＴ２３１５、溶融粘度１９０℃、１５００ｃｐ、軟化点１３８℃宇部レキセン（株）製
（９）剥離防止剤Ａ：シラン系カップリング剤ＳＺ６０４０［信越化学（株）］
（１０）剥離防止剤Ｂ：リン酸エステルＡ１２［花王（株）］
（１１）オレイン酸：試薬一級［キシダ化学（株）製］
【００４１】
【表１】

【００４２】
【表２】

【００４３】
表１に示したように、（Ａ）ストレートアスファルトに（Ｂ）各種粘着付与性ポリマーを添加した実施例１〜５の本発明のアスファルト乳剤組成物は貯蔵安定性に優れ、付着度および静的剥離試験の結果いずれも剥離面積率が５％以内で良好な値を示し、マーシャル安定度も大きい値を示した。
それに対して、比較例１〜３のアスファルト乳剤組成物は貯蔵安定性が劣り、市販の剥離防止剤を添加しても付着度および静的剥離試験の結果いずれも剥離面積率が１０％以上と不良であり、マーシャル安定度は低い値を示した。
表２に示したように、（Ａ）改質アスファルトに（Ｂ）各種粘着付与性ポリマーを添加した実施例６〜１０の本発明のアスファルト乳剤組成物は、貯蔵安定性に優れ、付着度および静的剥離試験の結果いずれも剥離面積率が０％で良好な値を示し、マーシャル安定度も大きい値を示した。
それに対して、比較例４〜６のアスファルト乳剤組成物は貯蔵安定性が劣り、市販の剥離防止剤を添加しても付着度および静的剥離試験の結果いずれも剥離面積率が１０％以上と不良であり、マーシャル安定度は低い値を示した。
【００４４】
【発明の効果】
本発明の請求項１記載のアスファルト乳剤組成物は、常温施工が可能で、乳剤組成物の貯蔵安定性に優れるとともに、アスファルトと骨材の剥離抵抗性などの耐久性に優れるので、車道、特に重交通用道路、歩道、園路など通常舗装材の製造に有用に使用される。
【００４５】
本発明の請求項２記載のアスファルト乳剤組成物は、（Ｂ）粘着付与性ポリマーがポリブテン、非晶質ポリα−オレフィン、ポリイソブチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体及びマレイン化有機化合物から選ばれる１種又は２種以上であるので、乳化性、剥離抵抗性、乳剤組成物の貯蔵安定性に優れる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an asphalt emulsion composition for room temperature construction, and more particularly, an asphalt emulsion composition that can be used for the production of ordinary pavement materials such as roads, particularly heavy traffic roads, sidewalks, and garden roads. It is about things.
[0002]
[Prior art]
Conventional room-temperature pavement using an asphalt emulsion has the advantage of being able to pave at room temperature compared to pavement using a heated asphalt mixture, and is a new environment-friendly pavement material that can reduce energy consumption and carbon dioxide emission.
However, since the durability is inferior to that of the heated asphalt mixture, there is a problem of peeling of the aggregate, and there is still no finished pavement material. Room-temperature type pavement, which is constructed only by mixing aggregate and asphalt emulsion without heating, has a weaker adhesion between asphalt and aggregate than pavement of heated asphalt mixture.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Currently, each road-related company is competing and developing, but at the stage of the test construction, there is a problem that a defect that causes peeling and cracking of the aggregate from the surface layer is recognized. If the aggregate peeling and cracking problems cannot be solved, the practical use of the asphalt emulsion at room temperature type pavement cannot be considered.
The present invention relates to storage stability of asphalt emulsion that can be applied at normal temperature used in the manufacture of ordinary pavement materials such as roadways, especially heavy traffic roads, sidewalks, and garden roads, and durability such as peeling resistance of asphalt and aggregate. It is an object of the present invention to provide an asphalt emulsion composition for use at room temperature which is excellent in temperature.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has intensively studied to solve the above-mentioned problems, and asphalt and / or modified asphalt emulsion composition is blended with a specific tackifying polymer (peeling preventive agent) to thereby remove the peeling resistance between asphalt and aggregate. As a result, the present inventors have found that durability such as property and storage stability can be improved.
[0005]
That is, claim 1 of the present invention provides
(A) Asphalt and / or modified asphalt 100 parts by weight (B) Tackifying polymer 1-20 parts by weight (C) Higher fatty acid 1-15 parts by weight (D) Emulsifier 0.1-7 parts by weight as an essential component The present invention relates to an asphalt emulsion composition for normal temperature construction characterized by being emulsified and dispersed in water.
[0006]
Claim 2 of the present invention is the asphalt emulsion composition for room temperature construction according to claim 1, wherein the (B) tackifying polymer is polybutene, amorphous poly α-olefin, polyisobutylene, ethylene vinyl acetate copolymer and It is one type or two or more types selected from maleated organic compounds.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As the asphalt of the component (A) of the present invention, natural asphalt and petroleum asphalt generally known for road paving are used.
[0008]
Examples of natural asphalt include gilsonite, grahamite, and trinidad lake asphalt.
[0009]
Petroleum asphalt includes various penetration grade straight asphalt obtained by distillation of crude oil, blown asphalt produced by blowing straight asphalt in the presence of a catalyst or without catalyst, or semi-blown asphalt, asphalt quality Examples include solvent history asphalt produced when separating asphalt from a fraction containing propane by a solvent such as propane and n-butane. These asphalts can be used in combination of two or more.
[0010]
As the asphalt, straight asphalt is preferable. Particularly, the penetration (@ 25 ° C., 1/10 mm) is 40 to 200, preferably 60 to 120, the softening point is 40 to 55 ° C., preferably 42 to 50, and the elongation ( (@ 15 ° C.) is preferably 80-100 cm, and kinematic viscosity (@ 120 ° C.) is preferably 800-1200 mm ² / s. The penetration, softening point, elongation and kinematic viscosity were measured according to JIS K2207.
[0011]
Examples of the modified asphalt of the component (A) of the present invention include asphalt obtained by mixing and stirring asphalt, a thermoplastic elastomer as a modifier, and a sulfur compound at 130 to 230 ° C. In particular, a modified asphalt having a penetration (@ 25 ° C., 1/10 mm) of preferably 40 to 80, a softening point of preferably 50 to 70, and an elongation (@ 15 ° C.) of preferably 70 to 95 cm is preferable.
The asphalt is an asphalt that crosslinks to form a network structure and has good adhesion, fluid resistance, and peel resistance.
[0012]
Examples of the thermoplastic elastomer include styrene-butadiene-styrene block copolymer and / or styrene-isoprene-styrene block copolymer, or styrene-butadiene rubber.
These natural asphalt, petroleum asphalt, and modified asphalt can be used in combination of two or more.
[0013]
The tackifying polymer of the component (B) of the present invention prevents peeling of the aggregate in the vicinity of the surface of the asphalt pavement. As the tackifying polymer, polybutene, amorphous polyα-olefin, polyisobutylene, ethylene vinyl acetate copolymer and maleated organic compound are preferably used. These can be used alone or in combination.
[0014]
Polybutene is a copolymer of butene-1, isobutylene and n-butene, and polybutene having a kinematic viscosity at 130 ° C. of 70 to 5000 mm ² / s and a number average molecular weight of 400 to 10,000 is preferable.
[0015]
Examples of the amorphous poly-α-olefin include ethylene copolymers such as an ethylene / propylene copolymer and an ethylene / butene-1 copolymer having a viscosity of 300 to 5000 mPa · s at 190 ° C. and a number average molecular weight of 5,000 to 100,000. .
[0016]
Examples of polyisobutylene include those having a viscosity of 300 to 5000 mPa · s at 190 ° C. and a number average molecular weight of 5,000 to 100,000.
[0017]
Examples of the ethylene vinyl acetate copolymer include those having a melt flow rate (MFR, ASTM-D1238) of 20 to 800 dg / min and a vinyl acetate content of 15 to 48% by weight.
[0018]
Examples of maleated organic compounds include addition reaction products of polybutene, polybutadiene having a tackifying property, and unsaturated carboxylic acid of petroleum resin. The maleated polybutene and maleated polybutadiene have a molecular weight of 500 to 6000, preferably 800 to 2000, and an acid value of 10 to 200, preferably 40 to 80.
[0019]
The maleated petroleum resin is an addition product obtained by reacting an aromatic petroleum resin having a softening point of 80 to 180 ° C. and a flash point of 240 ° C. or higher with an unsaturated carboxylic acid or a derivative thereof.
In the petroleum resin, the aromatic petroleum fraction is a cracked oil having a boiling point within a range of 140 to 240 ° C. obtained when a petroleum fraction such as naphtha, kerosene, or light oil is subjected to thermal cracking such as steam cracking. Distillate and coal boiling oil fraction with the same boiling range are used. Usually, after polymerization in the presence of Friedel-Crafts catalyst, it is further neutralized and decomposed with alkali, and purified by distilling off unreacted oil and low polymer. By doing so, a petroleum resin is obtained.
[0020]
The content ratio of the tackifying polymer of component (B) is 1 part by weight or more, preferably 4 parts by weight or more; preferably 20 parts by weight or less, preferably 10 parts by weight or less with respect to 100 parts by weight of the asphalt base material of component (A). Is good. If it is less than 1 part by weight, the emulsifiability is inferior and the peel resistance is poor, and if it exceeds 20 parts by weight, the storage stability of the emulsion composition is unsatisfactory.
[0021]
The (B) component tackifying polymer polybutene, ethylene vinyl acetate copolymer, maleated polybutene, maleated polybutene, maleated polybutene, maleated petroleum resin and the like may be added later as an emulsion.
[0022]
Component (C) of the present invention is a higher fatty acid, and examples thereof include lauric acid, myristic acid, stearic acid, oleic acid, and palmitic acid, and two or more mixed fatty acids may be used.
[0023]
The content ratio of the higher fatty acid of component (C) is 1 part by weight or more, preferably 2 parts by weight or more; 15 parts by weight or less, preferably 9 parts by weight or less, relative to 100 parts by weight of the asphalt base material of component (A). If it is less than 1 part by weight, the storage stability of the asphalt emulsion composition becomes poor. On the other hand, if it exceeds 15 parts by weight, the strength of the pavement decreases, which is not preferable.
[0024]
As the emulsifier of the component (D) of the present invention, a cationic emulsifier and a nonionic emulsifier are preferable.
[0025]
Examples of the cationic emulsifier include dialkylamine, trialkylamine, alkyl diamine, oxyethylene diamine, ethylene lauryl trimethyl ammonium chloride, stearyl trimethyl ammonium chloride, and distearyl dimethyl ammonium chloride alkylamide polyamine.
Among these, alkyl diamines have excellent emulsifying properties and good adhesion to aggregates, and are currently most commonly used. Quaternary ammonium salts have the same emulsifying properties as diamines, but have the disadvantage that the aggregate coating is generally thin.
In actual asphalt emulsification, these amines are neutralized with hydrochloric acid, acetic acid, phosphoric acid or the like.
[0026]
Nonionic emulsifiers include polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene nonylphenol ethers, sorbitan fatty acid esters, polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters, polyoxyethylene amine esters, polyoxyethylene-polyoxypropylene block copolymers, and the like.
[0027]
As anionic emulsifier, quaternary amine salt, fatty acid salt, lauryl sulfate, alkylbenzene sulfonate, diphenyl ether disulfonate, dialkyl sulfosuccinate, alkyl phosphate salt, polyoxyethylene alkylphenyl ether sulfate, polyoxyethylene alkyl Examples include sulfosuccinic acid half ester salts of phenyl ether.
[0028]
The content ratio of the emulsifier of component (D) is 0.1 parts by weight or more, preferably 0.5 parts by weight or more; 7 parts by weight or less, preferably 3 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the asphalt base material of component (A). The part or less is good. If the amount is less than 0.1 parts by weight, the emulsifying property becomes poor, and if it exceeds 7 parts by weight, the strength of the pavement is lowered and the drying property is unfavorable.
[0029]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be described below with reference to examples and comparative examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0030]
(Production Example of Asphalt Emulsion Composition of the Present Invention)
(A) Straight asphalt [Penetration (25 ° C.) 60-80, Mitsubishi Oil Corporation] 600 g, (B) Maleinized polybutene [manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd.] 20 g, (C) Oleic acid 20 g Collect in a 2 L stainless steel beaker and stir with heating at 140 ° C.
First, 10 g of beef tallow alkylpropylenediamine [diamine RRT, Kao Co., Ltd.] is placed in 360 ml of hot water at 60 ° C. to 70 ° C., and 10 ml of 35% hydrochloric acid is added and stirred to neutralize and disperse (D).
This (D) emulsion is gradually added to the heated (A) asphalt to perform phase inversion emulsification to prepare a preliminary emulsion. The pre-emulsified solution was treated with a high-pressure homogenizer manufactured by APV / GAULIN at 90 ° C. and 350 kgf / cm ² , and the treated solution was cooled to room temperature to obtain an asphalt emulsion composition of the present invention having good stability.
[0031]
(Examples 1-5)
Asphalt of the present invention having the composition of (A) straight asphalt, (B) tackifying polymer, (C) higher fatty acid, and (D) emulsifier shown in Table 1 in the same manner as in the production example of the above asphalt emulsion composition An emulsion composition was prepared.
Table 1 shows the results of evaluating the viscosity, average particle size, storage stability, adhesion, static peeling, and Marshall stability of the manufactured asphalt emulsion composition of the present invention according to the following test evaluation method.
[0032]
(Comparative Examples 1-3)
Asphalt emulsion for comparison having the composition of (A) straight asphalt, (C) higher fatty acid, (D) emulsifier, anti-peeling agent A, anti-peeling agent B shown in Table 1 as in Examples 1-5 A composition was prepared.
Table 1 shows the results of evaluating the viscosity, average particle diameter, storage stability, adhesion, static peeling, and Marshall stability in the same manner as in Examples 1-5.
[0033]
(Examples 6 to 7)
Asphalt emulsion composition of the present invention having the composition of (A) modified asphalt, (B) tackifying polymer, (C) higher fatty acid, and (D) emulsifier shown in Table 2 in the same manner as in Examples 1-5. Manufactured.
About the manufactured asphalt emulsion composition of this invention, it carried out similarly to Examples 1-5, and the result of having evaluated the viscosity, the average particle diameter, the storage stability, the adhesion degree, static peeling, and the Marshall stability is shown in Table 2. .
[0034]
(Comparative Examples 4-6)
Asphalt for comparison having the composition of (A) modified asphalt, (C) higher fatty acid, (D) emulsifier, anti-peeling agent A, anti-peeling agent B as shown in Table 2 in the same manner as in Examples 6-7. An emulsion composition was prepared.
Table 2 shows the results of evaluating the viscosity, average particle diameter, storage stability, adhesion, static peeling, and Marshall stability in the same manner as in Examples 1-5.
[0035]
(Test evaluation method for asphalt emulsion composition)
(1) Viscosity: BL type rotational viscometer [manufactured by Tokimec Co., Ltd.] (2) Average particle size: Laser diffraction / scattering particle size distribution analyzer LA-90 [manufactured by Horiba, Ltd.]
[0036]
(3) Storage stability test: In accordance with JISK2203 (1993), the emulsion composition is allowed to stand in a specified cylinder for 24 hours at room temperature, and a difference in density between the upper and lower parts within 1.0% is accepted.
Judgment criteria;
○: Concentration difference of 1.0% or less, △: Concentration difference of 1 to 2%, X: 2% or more
(4) Degree of adhesion: Expresses whether the asphalt film adheres to the aggregate according to JISK2208 (1993).
No. 4 crushed stone specified in JISA5001 is threaded, soaked in water for 1 minute, left at room temperature for 20 minutes, moved up and down in water at a rate of 30 times per minute for 3 minutes, and after washing, the remaining state of the adhered film It observes visually and represents the adhesion area with respect to the total area by a ratio.
Judgment criteria;
○: Adhesion area 100%, Δ: 90 to 99%, ×: 90% or less
(5) Static peeling test No. 6 crushed stone (9-13 mm) 20 pieces were put on the emulsion composition for 1 minute and then placed on a glass plate. After leaving at room temperature for 24 hours, a glass plate is placed in hot water at 80 ° C. for 30 minutes, and then visually observed to obtain the peeled area ratio.
Judgment criteria;
○: peeling area ratio 0%, Δ: 1 to 10%, ×: 10% or more
(Production of mixture and test evaluation method)
(1) Marshall stability test [pavement test method manual (1988) compliant]
An asphalt emulsion composition and aggregate (dense ascon 13) were uniformly mixed with a Dalton universal mixer, and this room temperature mixture was compacted 50 times on both sides to prepare a Marshall stability specimen. A standard Marshall stability test (60 ° C. in water, 30 minutes) was conducted after 24 hours of curing. Marshall stability (KN) is used in the method of blending design of the mixture, and shows the resistance to plastic flow of the mixture. The larger the value, the better the adhesion of the binder to the aggregate.
[0040]
(Used compounds)
(1) Asphalt 60-80 straight asphalt Made by Mitsubishi Nisseki Co., Ltd. (2) Modified asphalt Nisseki Ecophalt K2 Made by Mitsubishi Nisseki Co., Ltd. (3) Polybutene HV3000, Nippon Petrochemical Co., Ltd., 100 ° C viscosity, 5700mm ² / s
(4) Maleated polybutene HV300M manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd.
(5) Maleated polybutadiene LPM-1800-80 Acid value 80 mg KOH / g, manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd. (6) Maleated petroleum resin neopolymer L90M, softening point 110 ° C., acid value 32 mg KOH / g, Nippon Petrochemical ( (7) Ethylene vinyl acetate copolymer EVAFLEX 220, vinyl acetate content 28%, melt flow rate 150, Mitsui DuPont Polychemical Co., Ltd. (8) ethylene / propylene copolymer Ubetak UT2315, melt viscosity 190 ° C, 1500 cp, softening point 138 ° C, manufactured by Ube Lexen Co., Ltd. (9) Peeling preventive agent A: Silane coupling agent SZ6040 [Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.]
(10) Anti-peeling agent B: Phosphate ester A12 [Kao Corporation]
(11) Oleic acid: first grade reagent [manufactured by Kishida Chemical Co., Ltd.]
[0041]
[Table 1]

[0042]
[Table 2]

[0043]
As shown in Table 1, the asphalt emulsion compositions of the present inventions of Examples 1 to 5 in which (A) various tackifying polymers were added to (A) straight asphalt were excellent in storage stability, adhesion and static As a result of the peeling test, the peeling area ratio showed a good value within 5%, and the Marshall stability showed a large value.
On the other hand, the asphalt emulsion compositions of Comparative Examples 1 to 3 are inferior in storage stability, and even when a commercially available peel inhibitor is added, both the adhesion degree and the static peel test result in a peel area ratio of 10% or more. It was poor and the Marshall stability was low.
As shown in Table 2, the asphalt emulsion compositions of Examples 6 to 10 in which (B) various tackifying polymers were added to (A) modified asphalt were excellent in storage stability, adhesion and As a result of the static peel test, the peel area ratio was 0%, showing a good value, and the Marshall stability was also a large value.
On the other hand, the asphalt emulsion compositions of Comparative Examples 4 to 6 are inferior in storage stability, and the peel area ratio is 10% or more as a result of the adhesion degree and the static peel test even when a commercially available peel inhibitor is added. It was poor and the Marshall stability was low.
[0044]
【The invention's effect】
The asphalt emulsion composition according to claim 1 of the present invention can be applied at room temperature, has excellent storage stability of the emulsion composition, and has excellent durability such as peeling resistance between asphalt and aggregate. It is useful for the production of ordinary pavement materials such as heavy traffic roads, sidewalks, and garden roads.
[0045]
In the asphalt emulsion composition according to claim 2 of the present invention, (B) the tackifying polymer is selected from polybutene, amorphous polyα-olefin, polyisobutylene, ethylene vinyl acetate copolymer and maleated organic compound. Since it is a seed or two or more kinds, it is excellent in emulsifying property, peeling resistance, and storage stability of the emulsion composition.

Claims

(A) Asphalt and / or modified asphalt 100 parts by weight (B) Tackifying polymer 1-20 parts by weight (C) Higher fatty acid 1-15 parts by weight (D) Emulsifier 0.1-7 parts by weight as an essential component An asphalt emulsion composition for room temperature construction characterized by being emulsified and dispersed in water.

(B) The tackifying polymer is one or more selected from polybutene, amorphous polyα-olefin, polyisobutylene, ethylene vinyl acetate copolymer and maleated organic compound. The asphalt emulsion composition for normal temperature construction according to 1.