JP4311346B2 - 口渇防止機構を備えた血液浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、血管から体外に取り出した血液を浄化し、必要ならばこれに有用物質を補給することにより、生体の臓器機能を補助あるいは代行する血液浄化装置に関するもので、血液浄化後に口の渇きが生じないようにする機構を設けたことを特徴とする。
血液浄化療法を必要とする末期腎不全患者(いわゆる透析患者)においては、食事などにより経口的に摂取した塩分は、透析療法を行っていない時には体内に貯留する。そのため、口の渇きを覚えて水分を摂取する。口の渇きを癒すための水分摂取は、造尿機能が衰えた透析患者では、すべて体内に貯留し、心臓に対する大きな負担となる。このようにして体内に貯留した塩分と水分は、次の透析療法中に除去される。しかしながら、摂取した塩分は口の渇きを誘発し、口の渇きを癒すために摂取した水透析療法終了後その次の透析までの間、また経口的に塩分を摂取し続けることになり、分とともに体内に貯留して、心臓に負担を与えることとなる。
本発明は、如上の事情に鑑みてなされたもので、血液浄化後に口の渇きが生じないようにする機構を設けた血液浄化装置を提供することを目的とする。
本発明の血液浄化装置は、静脈側エアートラップにブドウ糖液供給ラインが設けられ、血液浄化操作終了の所定時間前から血液浄化操作終了迄の間、持続的に所定量の5%ブドウ糖液の供給が行われると共に、その間の除水量がこのブドウ糖液の供給量と同じ量増量されるように制御されたことを特徴とする。
ここで、5%ブドウ糖液の供給と除水量の増量は、血液浄化操作終了の30分以上90分以内に開始されるのが好ましい。5%ブドウ糖液の供給と除水量の増量が30分に満たないと、5%ブドウ糖液の供給速度が速くなりすぎるために血液中のブドウ糖濃度が危険なレベルにまで上昇するという問題が生じ、90分以上だと5%ブドウ糖液の供給速度が遅すぎるために、供給されたブドウ糖が体内で消費され、血液中のブドウ糖濃度が血液の浸透圧を維持するのに必要なレベルにまで達しないという問題が生じる。より好ましくは、5%ブドウ糖液の供給と除水量の増量は、血液浄化操作終了の60分前に開始されるのがよい。除水速度が過大にならないよう、5%ブドウ糖液の供給量は患者の体重の1〜3%であるのが好ましい。透析患者の体重平均が約52kgであることから、通常、5%ブドウ糖液の供給量は1Lに設定される。
以上、一般的に本発明を記述したが、より一層の理解は、いくつかの特定の実施例を参照することによって得ることが出来る。これらの実施例は本明細書に例示の目的のためにのみ提供されるものであり、他の旨が特定されない限り、限定的なものではない。
本発明によれば、以下のような効果が期待できる。すなわち、5%ブドウ糖液の供給と共に、その分だけ除水量を増量させると、除水量の増量分だけ体液中の塩分と水分が余分に除去され、一方、余分に除去された水分の量は5%ブドウ糖液の供給によって補われる。しかし、余分に除去された塩分の量は補われることはない。すなわち、本発明では塩分のみが余分に除去されることなり、以て、透析療法終了後の体内塩分量もより低下することとなる。このように、本発明では、5%ブドウ糖液の供給と共に、その分だけ除水量を増量させることにより、塩分を余分に除去するのであるが、5%ブドウ糖液の浸透圧は体液の浸透圧と同じであり、一方、透析中に除去された水分中の浸透圧も体液の浸透圧と同じであるため、塩分の除去に伴う体液の浸透圧の低下は5%ブドウ糖液の供給によって防がれる。
また、体内に供給されたブドウ糖液は、供給後1〜2時間程度の間に消費されるので、5%ブドウ糖液の供給が行われなくなった透析治療終了直後から患者の体内のブドウ糖濃度は低下し始め、その分体液の浸透圧が低下する。そして、透析終了後には除水量の増量により体内塩分量がより低下しているので、体液の浸透圧はさらに低下し、以て、透析療法終了後からその次の透析までの間、経口的に塩分を摂取し続けても、口の渇きの程度が少ない。
静脈側エアートラップにブドウ糖液供給ラインが設けられ、血液浄化操作終了の60分前から血液浄化操作終了迄の間、持続的に1Lの5%ブドウ糖液の供給が行われると共に、その間の除水量が1L増量されるように制御される。
先ず、実施例1について図1を用いて説明する。
図1は実施例1の血液浄化装置の概略説明図である。
実施例1の血液浄化装置は、図1に示すように、血液浄化器1と血液回路2(21、22)、血液ポンプ3、プライミング液供給ライン4、動脈側エアートラップ23、静脈側エアートラップ24、開閉弁V1、透析液回路5(51、52)、透析液ポンプ6及び濾過ポンプ7を含んでなり、静脈側エアートラップ24にはブドウ糖液供給ラインが設けられ、血液浄化操作終了の所定時間前から血液浄化操作終了迄の間、持続的に所定量の5%ブドウ糖液の供給が行われると共に、その間の除水量がこのブドウ糖液の供給量と同じ量増量されるように、制御されている。
血液回路2は血液浄化器1より上流側の動脈側血液回路21と血液浄化器1より下流側の静脈側血液回路22からなる。動脈側血液回路21には、血液ポンプ3の上流でプライミング液供給ライン4が接続されており(血液ポンプ3より下流にプライミング液供給ライン4を設ける場合もある)、血液ポンプ3より下流には、血液浄化器1に近接して、血液中のエアーを分離するためのチャンバー(エアートラップ)23が設けられている。持続的血液透析(CVVHD)のように長時間持続して行う血液透析と異なり、通常の血液透析の場合、この動脈側のエアートラップ23は省略されてもよい。静脈側血液回路22には血液浄化器1に近接してエアートラップ24が設けられており、このエアートラップ24には圧力計P1が設けられ、ブドウ糖液供給ライン8が接続されている。エアートラップ24の下流には気泡センサー25と開閉弁V1がこの順序で設けられている。プライミング液供給ライン4は、これが血液ポンプ3より上流に設けられた場合、開閉弁V2を開くと、血液ポンプ3の駆動により、プライミング液容器41から血液循環回路(動脈側血液回路21、血液浄化器1、静脈側血液回路22からなる)にプライミング液が供給されるようになっている。
透析液回路5は血液浄化器1より上流側の透析液供給回路51と血液浄化器1より下流側の排液回路52からなる。透析液供給回路51には透析液容器53が接続されており、透析液ポンプ6の駆動により、透析液容器53から血液浄化器1に透析液が供給されるようになっている。また、一般に、排液回路52には圧力計P2と濾過ポンプ7がこの順序で設けられており、濾過ポンプ7の駆動により使用済の透析液が血液浄化器1から排出されるようになっている。排液回路52を濾過ポンプ7に接続する代わりに、透析液供給回路51と排液回路52を限外濾過量制御装置(濾過ポンプを含んでいる)に接続してもよい。圧力計P1、P2としては、従来血液浄化装置に使用されているものであればどのようなタイプのものでも採用可能である。圧力計P2の設置場所は、図1に示すような排液回路52側であるのが好ましいが、透析液ポンプ6と濾過ポンプ7の間の透析液回路5であれば透析液供給回路51側であっても構わない。
透析終了の60分前になると、ブドウ糖液供給ライン8から静脈側エアートラップ24に、5%ブドウ糖液の持続的な供給が開始されるとともに、このブドウ糖液の供給量と同じ量の除水量の増量が開始される。透析終了までの間、5%ブドウ糖液の供給と共に、それと同量の除水量が増量されているので、除水量の増量分だけ余分に塩分が除去されるが、5%ブドウ糖液の浸透圧は体液の浸透圧と同じであり、一方、透析中に除去された水分中の浸透圧も体液の浸透圧と同じであるため、塩分の除去に伴う体液の浸透圧の低下は5%ブドウ糖液の供給によって防がれる。また、静脈側エアートラップ24に供給されたブドウ糖は、静脈側血液海路を通って患者の体内に供給され、1〜2時間程度の間に消費されるので、治療終了直後から患者の体内でブドウ糖の消費が始まる。ブドウ糖の消費により、その分体液の浸透圧が低下するので、患者は口の渇きを感じることがない。
本発明の血液浄化装置の実施例1を示す概略説明図である。
符号の説明
1 血液浄化器
2 血液回路
21 動脈側血液回路
22 静脈側血液回路
23 (動脈側)エアートラップ
24 (静脈側)エアートラップ
25 気泡センサー
3 血液ポンプ
4 プライミング液供給ライン
41 プライミング液容器
5 透析液回路
51 透析液供給回路
52 排液回路
53 透析液容器
6 透析液ポンプ
7 濾過ポンプ
8 ブドウ糖供給ライン
81 ブドウ糖容器
82 ブドウ糖供給ポンプ
P1、P2、P3 圧力計
V1、V2 開閉弁

Claims (5)

  1. 血液浄化器と血液回路、血液ポンプ、プライミング液供給ライン、静脈側エアートラップ、透析液回路、透析液ポンプ及び濾過ポンプを含んでなる血液浄化装置において、前記静脈側エアートラップにブドウ糖液供給ラインが設けられ、血液浄化操作終了の所定時間前から血液浄化操作終了迄の間、持続的に所定量の5%ブドウ糖液の供給が行われると共に、その間の除水量が該ブドウ糖液の供給量と同じ量増量されるように制御されてなる口渇防止機構を備えた血液浄化装置。
  2. 5%ブドウ糖液の供給と除水量の増量が、血液浄化操作終了の30〜90分前に開始される請求項1に記載の血液浄化装置。
  3. 5%ブドウ糖液の供給と除水量の増量が、血液浄化操作終了の60分前に開始される請求項1に記載の血液浄化装置。
  4. 5%ブドウ糖液の供給量が患者の体重の1〜3%である請求項1〜3のいずれかに記載の血液浄化装置。
  5. 5%ブドウ糖液の供給量が1Lである請求項4に記載の血液浄化装置。
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