JP4309166B2 - 入退室管理システムおよび入退室管理方法 - Google Patents

入退室管理システムおよび入退室管理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入退室管理システムおよび入退室管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、通行許可を要する施設、部屋などに対する入退室は、出入り口近傍に設置されたリモート装置で入退室可能であるか否かを認証するようになっている。このような入退室を管理する入退室管理システムでは、入退室を許可するための個人情報や許可データ、通行履歴データなどを、センタ装置により一元的に管理していた。
【0003】
図5に示すように、センタ装置1とリモート装置2とは、通行履歴データなどを更新すべく、各種データの送受信するための回線(有線・無線、LAN、WAN等)3により接続されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−54166号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の入退室管理システムでは、登録許可情報や履歴収集を行うためにセンタ装置1とリモート装置2との間を結ぶ回線(有線・無線)3が必要であった。また、回線が不要なスタンドアロン型もあるが、この場合、データ更新や履歴収集のため現地(リモート装置2の設置場所)まで出向く必要があった。
【0006】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、回線の設置に伴う工事費、回線使用料といった費用を削減し、現地に出向くことなく、ユーザの本人認証、ユーザの入退室履歴を管理することができる入退室管理システムおよび入退室管理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、ユーザに携帯される認証装置と、ユーザが出入り口を通行する際に前記認証装置の認証情報に基づいて本人認証を行なうリモート装置と、前記ユーザのリモート装置における入退室履歴情報を管理するセンタ装置とからなる入退室管理システムであって、前記認証装置は、前記リモート装置から入退室履歴情報を受信する一方、受信した入退室履歴情報を前記センタ装置へ送信する通信手段を具備し、前記センタ装置は、前記認証装置から入退室履歴情報を受信する通信手段と、受信した入退室履歴情報に基づいて該当ユーザの入退室履歴情報を更新する管理手段を具備することを特徴とする。
【0008】
また、上述した問題点を解決するために、請求項2記載の発明では、ユーザに携帯される認証装置と、ユーザが出入り口を通行する際に前記認証装置の認証情報に基づいて本人認証を行なうリモート装置と、前記ユーザのリモート装置における入退室履歴情報を管理するセンタ装置とからなる入退室管理システムであって、前記センタ装置は、前記認証装置へ認証情報を送信する一方、前記認証装置から入退室履歴情報を受信する通信手段を備え、前記リモート装置は、前記認証装置から認証情報を受信する一方、前記ユーザの入退室履歴情報を前記認証装置へ送信する通信手段を備え、前記認証装置は、前記センタ装置からの認証情報および前記リモート装置からの入退室履歴情報を受信する一方、前記リモート装置への認証情報および前記センタ装置への前記入退室履歴情報を送信する通信手段を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3記載の発明では、請求項2記載の入退室管理システムにおいて、前記認証装置は、前記通信手段により前記センタ装置から受信した入退室許可情報と、前記通信手段により前記リモート装置から受信した入退室履歴情報を保持する記憶手段を具備することを特徴とする。
【0010】
また、また、上述した問題点を解決するために、請求項4記載の発明では、リモート装置によって、ユーザが出入り口を通行する際に該ユーザが携帯する認証装置の認証情報に基づいて本人認証を行ない、センタ装置によって、前記ユーザの前記リモート装置における入退室履歴情報を管理する入退室管理方法であって、前記センタ装置から受信した入退室許可情報と、前記リモート装置から受信した通行履歴情報を前記認証装置に保持し、前記センタ装置と前記リモート装置とは、前記認証装置を介して、前記入退室履歴情報および前記認証情報を授受することを特徴とする。
【0011】
この発明では、前記認証装置は、通信手段により、前記リモート装置から入退室履歴情報を受信する一方、受信した入退室履歴情報を前記センタ装置へ送信し、前記センタ装置は、通信手段により、前記認証装置から入退室履歴情報を受信し、管理手段によって、受信した入退室履歴情報に基づいて該当ユーザの入退室履歴情報を更新する。したがって、回線の設置に伴う工事費、回線使用料といった費用を削減し、現地に出向くことなく、ユーザの本人認証、ユーザの入退室履歴を管理することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による入退室管理システムの構成を示すブロック図である。図1において、センタ装置10は、入退室管理システムとして標準的機能(通行許可データ登録、削除、通行履歴表示等)を有する入退室管理部11、および後述する認証装置20との間でデータを送受信するデータ送受信部12を備えている。センタ装置10は、専用装置でも汎用PC上で動作するソフトウエアでもかまわない。
【0014】
認証装置20は、接触、非接触式ICカードや携帯電話等からなり、入退室管理システムにおける認証手段として用いられる。該認証装置20は、書き換え可能な記憶部21および、センタ装置10およびリモート装置30の間で各種データを送受信するデータ送受信部22を備えている。記憶部21には、入退室時の認証のために必要とされる、シリアルナンバ、個人コード、グループコード、氏名等が保存される。
【0015】
リモート装置30は、入退室管理システムとして標準的機能(通行許可判断、履歴保持等)を有する入退室管理部31、電気錠解錠を行なう施錠・解錠制御部32、上記認証装置20との間でデータを送受信するデータ送受信部33を備えている。なお、リモート装置30と認証装置20とは、認証装置20に接触式ICカードを用いた場合などにおいては、ICカードとの間でデータを送受信するためのカードリーダを備えているようにしてもよい。
【0016】
本実施形態では、通行時に本人認証に使用する認証装置(ICカード、携帯電話等)20に許可データや通行履歴データなどを格納し、該認証装置20を介して、センタ装置10とリモート装置30との間で、許可データや通行履歴データなどを流通させることにより、通行履歴データなどの更新を行なう。ゆえに、センタ装置10とリモート装置20とを接続するための回線(有線・無線)を必要とすることなく、入退室管理情報の更新を実現することを特徴としている。なお、セキュリティ対策の面から、データ搬送途上での流出、書き換えを防ぐため、センタ装置10と認証装置20の間、および認証装置20とリモート装置30との間では、データを暗号化して送受信することが好ましい。
【0017】
B.実施形態の動作
次に、本実施形態の動作について詳細に説明する。ここで、図2は、センタ装置の動作を説明するフローチャートである。センタ装置10は、まず、認証装置20から通行許可申請があったか否かを判断する(S10)。そして、認証装置20から通行許可申請があると、リモート装置30からのデータが格納されているか否かを確認し、データが格納されている場合、すなわち、認証装置20に通行履歴データが格納されていた場合には、認証装置20から通行履歴データを収集して通行履歴データを再構築し(S14)、ステップS16へ進む。
【0018】
一方、認証装置20に通行履歴データが格納されていない場合には、上記ステップS14の処理を行なうことなくステップS16へ進む。ステップS16では、申請該当ゲートへの未送信データがあるか否かを確認し、未送信データがある場合には、認証装置20へ許可データを送信する(S18)。一方、未送信データがない場合には、特定情報(秘密鍵)を認証装置20へ送信する(S20)。これは、データが更新されない可能性もあるため、データ未更新時には特定情報で通行を許可するためである。
【0019】
次に、図3は、リモート装置の動作を説明するためのフローチャートである。リモート装置30は、まず、認証装置20からアクセスがあったか否かを判断する(S30)。そして、認証装置20からアクセスがあると、センタ装置10からのデータが格納されているか否かを確認し(S32)、データが格納されている場合、すなわち、認証装置20に通行許可データが格納されている場合には、認証装置20から通行許可データを収集して通行許可データを再構築し(S36)、ステップS38へ進む。一方、認証装置20に通行許可データが格納されていない場合には、上記ステップS36の処理を行なうことなくステップS38へ進む。
【0020】
ステップS38では、センタ装置10への未送信データがあるか否かを確認し、未送信データがある場合には、認証装置20へ該当データ(この場合、通行履歴データ)を送信する。一方、未送信データがない場合には、何もせず、次のステップS42へ進む。
【0021】
ステップS42では、通行許可データ、シリアルナンバ、個人コードなどに基づいて、通行を許可してもよいか否かを判断し、認証が正しく行なわれ、通行許可する場合には、通行可能とすべく解錠する(S46)。一方、通行許可データが認証できない場合には、特定情報(秘密鍵)に基づいて、通行を許可してもよいか否かを判断し(S44)、認証が正しく行なわれ、通行許可する場合には、通行可能とすべく解錠する(S48)。いずれでも認証できない場合には、解錠することなく、ステップSへ戻る。
【0022】
ここで、図4(a),(b)は、本実施形態による入退室管理システムの一連動作を説明するための概念図である。まず、図4(a)に示すように、認証装置20によって予めセンタ装置10に通行許可データ申請が行なされると、センタ装置10から認証装置20に通行許可データが送信され、認証装置20では、該通行許可データが記憶部21に保存される。そして、入室時には、認証装置20からリモート装置30に対して通行許可データが送信される。リモート装置20では、通行許可データに従って認証が行なわれ、通行履歴データが更新される。また、退室時には、図4(b)に示すように、リモート装置30から認証装置20に対して通行履歴データが送信され、認証装置20の記憶部21に格納される。そして、認証装置20がセンタ装置10にアクセスすると、格納していた通行履歴データがセンタ装置10に送信される。センタ装置10では、通行履歴データが更新される。
【0023】
上述した実施形態では、回線の設置に伴う工事費、回線使用料といった費用や現地に出向くことなく、回線が接続されているのと同等の効果を得ることができる。また、リモート装置側データの書き換え頻度が高いため、安全性が高い(一度書き換えられても、元に戻る)。また、通行許可申請時にセンタ装置との通信が必要なため、より安全性が高い(本人と物が揃って登録可能)。
【0024】
なお、上述した実施形態において、センタ装置10の機能、認証装置20の機能、あるいはリモート装置30の機能は、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することで実現するようになっている。記憶部は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリやRAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。また、上記記憶部とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
【0025】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、上述した処理の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した処理をセンタ装置10、認証装置20、あるいはリモート装置30に既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0026】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、上記実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前記認証装置は、通信手段により、前記リモート装置から入退室履歴情報を受信する一方、受信した入退室履歴情報を前記センタ装置へ送信し、前記センタ装置は、通信手段により、前記認証装置から入退室履歴情報を受信し、管理手段によって、受信した入退室履歴情報に基づいて該当ユーザの入退室履歴情報を更新するようにしたので、回線の設置に伴う工事費、回線使用料といった費用を削減し、現地に出向くことなく、ユーザの本人認証、ユーザの入退室履歴を管理することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による入退室管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 センタ装置の動作を説明するフローチャートである。
【図3】 リモート装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】 本実施形態による入退室管理システムの一連動作を説明するための概念図である。
【図5】 従来技術による入退室管理システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 センタ装置
11 入退室管理部
12 データ送受信部
20 認証装置
21 記憶部
22 データ送受信部
30 リモート装置
31 入退室管理部
32 施錠・解錠制御部
33 データ送受信部

Claims (4)

  1. ユーザに携帯されるICカードと、前記ICカードとの間でデータを送受信するためのカードリーダを備えユーザが出入り口を通行する際に前記ICカードの認証情報に基づいて本人認証を行なうリモート装置と、前記ICカードとの間でデータを送受信するためのカードリーダを備え前記ユーザのリモート装置における入退室履歴情報を管理するセンタ装置とからなる入退室管理システムであって、
    前記センタ装置は、前記カードリーダを介して前記ICカードへ認証情報を送信する一方、前記ICカードから入退室履歴情報を受信する通信手段を備え、
    前記リモート装置は、前記カードリーダを介して前記ICカードから認証情報を受信する一方、前記ユーザの入退室履歴情報を前記ICカードへ送信する通信手段を備え、
    前記ICカードは、前記センタ装置からの認証情報および前記リモート装置からの入退室履歴情報を受信する一方、前記リモート装置への認証情報および前記センタ装置への前記入退室履歴情報を送信する通信手段を備える
    ことを特徴とする入退室管理システム。
  2. 前記ICカードは、前記通信手段により前記センタ装置から受信した入退室許可情報と、前記通信手段により前記リモート装置から受信した入退室履歴情報を保持する記憶手段を具備する
    ことを特徴とする請求項記載の入退室管理システム。
  3. 前記センタ装置は、前記カードリーダを介して前記ICカードへ認証情報を送信する際、前記ICカードを用いた入退室を許可するための許可データがない場合には、秘密鍵を前記認証情報としてICカードに送信し、
    前記リモート装置は、前記ユーザが出入り口を通行する際、前記ICカードに対応する前記許可データに従って認証できない場合には、前記秘密鍵に基づいて通行を許可するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の入退室管理システム。
  4. ユーザに携帯されるICカードと、前記ICカードとの間でデータを送受信するためのカードリーダを備えユーザが出入り口を通行する際に前記ICカードの認証情報に基づいて本人認証を行なうリモート装置と、前記ICカードとの間でデータを送受信するためのカードリーダを備え前記ユーザのリモート装置における入退室履歴情報を管理するセンタ装置とからなる入退室管理システムの入退室管理方法であって、
    前記センタ装置が、前記カードリーダを介して前記ICカードへ認証情報を送信する一方、前記ICカードから入退室履歴情報を受信し、
    前記リモート装置が、前記カードリーダを介して前記ICカードから認証情報を受信する一方、前記ユーザの入退室履歴情報を前記ICカードへ送信し、
    前記ICカードが、前記センタ装置からの認証情報および前記リモート装置からの入退室履歴情報を受信する一方、前記リモート装置への認証情報および前記センタ装置への前記入退室履歴情報を送信する
    ことを特徴とする入退室管理方法。
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