JP4308992B2 - Anode weight measuring device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に銅電解精錬技術に関するものであり、特に、鋳造された銅電解用アノードの重量測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、銅電解用アノードは、水平に配置された鋳型に溶銅を注湯するウォルカー方式にて作製されている。その形状は、通常図3に示すように、幅W0=約920mm、高さH0=約1010mmとされる概略矩形状とされる胴部101と、胴部101より上方及び両側へと突出した耳部102とを有する形状とされる。又、胴部101の厚さは37〜51mm、耳部102の厚さは18〜40mmとされ、1枚のアノード100の重量は略342kgとされる。
【0003】
しかしながら、鋳型から取り出したアノード100は、耳部102或は胴部101が全体として反っていたり、更には、耳部及び胴部の厚さは、必ずしも所定の許容寸法誤差内にできているとは限らない。
【0004】
アノード100が反ったり、所定の厚さ、形状に作製されていない場合には、アノードを電解槽内に設置したとき、アノードがカソードに接触して電解不能とされる。
【0005】
そこで、従来、鋳型から取り出したアノード100は、先ず、耳部102及び胴部101をプレス加工して反りが矯正された後胴部の厚さが測定され、次に、重量が測定され、両項目が所定の許容範囲内に作製されたアノードに対してのみ耳部の下端面102aのミリング加工がなされている。
【0006】
従来使用されているアノード重量測定装置の一例を図4〜図6に示す。従来の重量測定装置1Aについて次に簡単に説明する。
【0007】
鋳型から取り出されたアノード100は、図4及び図5に示すように、架台20に移動自在に設置されているウォーキングビーム21上に載置される。油圧シリンダ22を駆動することによりウォーキングビーム21を移動し、アノード100をアノード重量測定装置1Aが配置されたアノード重量測定位置へと移送する。
【0008】
アノード重量測定装置1Aは、図6をも参照すると理解されるように、フレーム構造体とされる基台30に油圧シリンダ31を介して可動台32が担持される。従来、可動台32は、図4に示されるように、平面形状がT形状のフレーム構造体とされ、可動台32の各端部に一個、合計3個のロードセル33が配置されている。又、可動台32の上下移動を円滑に行うために、可動台32は、ロードセル33の設置位置と合致するようにして各端部と基台30との間に入れ子式の摺動ガイド手段34が配置されている。従って、油圧シリンダ31を駆動することにより、可動台32は摺動ガイド手段34にて案内され上下方向へと移動自在とされる。
【0009】
アノード重量測定装置1Aの上方へとアノード100が移送されてくると、油圧シリンダ31が駆動され、可動台32を上方へと移動する。これにより、ロードセル33の先端接触子33Aがアノード100の両耳部近傍位置、及び、両耳部とは反対側の胴部下端中央部に当接する。更に、油圧シリンダ31を駆動することにより、アノード100が3個のロードセル33により担持されることとなり、アノード100の重量が測定される。
【0010】
アノード100の重量測定が終わると、油圧シリンダ31を駆動し、可動台32を下方へと移動する。これによりアノード100はウォーキングビーム21上に載置され、油圧シリンダ22を駆動することにより、ウォーキングビーム21を移動し、アノード100は次の工程へと移送される。このとき、上述したように、規格外のものは除去し、合格したアノード100だけが耳部のミリング加工工程へと移送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アノード100は上述のように1枚当たり342kg程度の重量を有し、しかも、1日に3000枚程度の重量測定が必要とされているために、上記構成の従来のアノード重量測定装置1Aは、アノード100とロードセル33の上端接触子部分33Aとが当接したときの衝撃力にてロードセル33が破損したり、ロードセル33の上端接触子部分33Aが激しく摩耗する。そのために、従来においては、最低3ヶ月毎の保守が必要とされた。このことは、保守費用を大とするだけでなく、重量測定作業の停止を余儀なくし、作業効率の面からも問題があり、更なる改善が望まれていた。
【0012】
従って、本発明の目的は、保守費用を低減し、作業効率を増大することのできるアノード重量測定装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係るアノード重量測定装置にて達成される。要約すれば、本発明は、基台と、前記基台に少なくとも4個のロードセルを介して担持された支持台と、前記ロードセルの設置位置に合致するようにして前記支持台に取り付けられた少なくとも4個のエアシリンダとを有し、前記各エアシリンダは空気バネ部を有し、前記空気バネ部の上面に取り付けられ、ダストシール付のオイルレスベアリングを介して摺動自在の支持ロッドにて銅電解用アノードを少なくとも四個所にて支持して銅電解用アノードの重量を測定することを特徴とするアノード重量測定装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るアノード重量測定装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0016】
図1及び図2に本発明のアノード重量測定装置の一実施例を示す。本実施例にて、アノード重量測定装置1は、「工」形の型鋼(フレーム)を使用して構成されたフレーム構造体とされる基台2と、この基台2の上方に位置して配置された同じくフレーム構造体とされる支持台3とを有する。
【0017】
本発明によると、支持台3は、複数個のロードセル4を介して基台2に担持される。本実施例では、ロードセル4は、4個設けられ、矩形状とされる基台2の四隅にそれぞれ1個づつ設置される。
【0018】
又、基台2には、上方へと延在してガイド手段5が配置され、支持台3を構成するフレームの下部フランジに形成した案内穴3aに摺動自在に嵌合している。この構成により、支持台3の基台に対する上下方向の移動が安定する。
【0019】
更に、本発明によれば、支持台3を構成するフレームの上部フランジ面には、この構成に限定されるものではないが、好ましくは、上記ロードセル4の設置位置に合致するようにして四隅にエアシリンダ10がそれぞれ設置される。エアシリンダ10は、空気バネ部11と、空気バネ部11の上面に取り外し自在にボルト締めにて固着された支持ロッド部12を有する。支持ロッド部12は、空気バネ部11に取り付けるためのフランジ12aと、フランジ12aより上方へと突出した支持ロッド12bとを有し、支持ロッド12は、ダストシール付のオイルレスベアリングとされる軸受13に摺動自在に嵌合している。軸受13は、空気バネ部11の外側に配置して支持台3に固定された支持ブラケット14に取り付けられている。本実施例で、支持ロッド12は、鋼製の摺動部直径が50mm、長さが240mmとされ、空気バネ部11には、横浜ゴム株式会社製のベローズ型空気ばね(商品名)を使用し、好結果を得ることができた。又、ロードセル4としては、ミネビア株式会社製のロードセル(商品名)を使用した。
【0020】
上記構成にて、エアシリンダ10を駆動することにより、支持ロッド12は、軸受13に案内されて上方へと移動し、アノード重量測定装置1の上方へと移送されたアノード100の下面に当接する。
【0021】
本発明によれば、支持ロッド12は、アノード100の両耳部近傍位置、及び、両耳部とは反対側の胴部下端両端部に当接する。更に、エアシリンダ10を駆動することにより、アノード100は4個の支持ロッド12により担持されることとなる。即ち、アノード100及び支持台3がロードセル4を介して基台2に担持されることとなり、アノード100の重量が測定される。
【0022】
本発明によれば、アノード100は、少なくとも4個所にて支持ロッド12にて支持されるので、アノード100は、従来に比べて極めて安定して測定装置に担持されることとなる。又、ロードセル4が直接アノードに当接することはなく、ロードセルの摩耗、破損は殆ど発生しない。
【0023】
本発明によれば、エアシリンダ10の支持ロッド12がアノード100に当接することとなるが、支持ロッド12は、直接空気バネ部11に取り付けられているので、アノード100と支持ロッド12が当接したときの衝撃力は、空気バネにて緩和され、ロードセルに加わる衝撃力は極めて少ないものとなる。従って、支持ロッド12或はロードセル4が、アノード100と支持ロッド12との当接時の衝撃力にて破損したりすることはなく、又、支持ロッド12の摩耗の程度も極めて少ない。本発明者らの研究実験の結果によると、本発明のアノード重量測定装置は、1年継続して使用しても、何らの保守を必要としなかった。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のアノード重量測定装置は、基台と、基台に少なくとも4個のロードセルを介して担持された支持台と、ロードセルの設置位置に合致するようにして支持台に取り付けられた少なくとも4個のエアシリンダとを有し、各エアシリンダは空気バネ部を有し、空気バネ部の上面に取り付けられ、ダストシール付のオイルレスベアリングを介して摺動自在の支持ロッドにて銅電解用アノードを少なくとも四個所にて支持して銅電解用アノードの重量を測定する構成とされるので、保守費用を低減し、作業効率を大幅に増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアノード重量測定装置の正面図である。
【図2】本発明に係るアノード重量測定装置の平面図である。
【図3】銅電解用アノードの一例を示す平面図である。
【図4】従来のアノード重量測定装置の一例を示す平面図である。
【図5】従来のアノード重量測定装置の一例を示す正面図である。
【図6】従来のアノード重量測定装置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 アノード重量測定装置
2 基台
3 支持台
4 ロードセル
5 ガイド手段
10 エアシリンダ
11 空気バネ部
12 支持ロッド部
12b 支持ロッド
100 銅電解用アノード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates generally to copper electrolytic refining technology, and more particularly to a weight measuring device for a cast anode for copper electrolysis.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an anode for copper electrolysis has been manufactured by a Walker method in which molten copper is poured into a horizontally arranged mold. As shown in FIG. 3, the shape is generally a
[0003]
However, the
[0004]
When the
[0005]
Therefore, conventionally, the
[0006]
An example of an anode weight measuring apparatus conventionally used is shown in FIGS. A conventional
[0007]
As shown in FIGS. 4 and 5, the
[0008]
In the anode weight measuring apparatus 1 </ b> A, as can be understood with reference to FIG. 6, a
[0009]
When the
[0010]
When the weight measurement of the
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the
[0012]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide an anode weight measuring apparatus that can reduce maintenance costs and increase work efficiency.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The above object is achieved by the anode weight measuring apparatus according to the present invention. In summary, the present invention includes a base, a support supported on the base via at least four load cells, and at least attached to the support so as to match an installation position of the load cell. Four air cylinders, each air cylinder having an air spring portion, attached to the upper surface of the air spring portion, and slidable through an oilless bearing with a dust seal. An anode weight measuring apparatus characterized in that the weight of a copper electrolysis anode is measured by supporting at least four electrolysis anodes.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the anode weight measuring apparatus according to the present invention will be described in more detail with reference to the drawings.
[0016]
1 and 2 show an embodiment of an anode weight measuring apparatus according to the present invention. In this embodiment, the anode weight measuring device 1 is positioned above the
[0017]
According to the present invention, the support base 3 is carried on the
[0018]
A guide means 5 is arranged on the
[0019]
Further, according to the present invention, the upper flange surface of the frame constituting the support base 3 is not limited to this configuration, but preferably, at the four corners so as to match the installation position of the load cell 4. Each
[0020]
With the above configuration, by driving the
[0021]
According to the present invention, the
[0022]
According to the present invention, since the
[0023]
According to the present invention, the
[0024]
【The invention's effect】
As described above, the anode weight measuring apparatus according to the present invention includes a base, a support that is supported on the base via at least four load cells, and a support base that matches the installation position of the load cell. Each air cylinder has an air spring part, is attached to the upper surface of the air spring part, and is slidable through an oilless bearing with a dust seal. Thus, since the weight of the copper electrolysis anode is measured by supporting the copper electrolysis anode at at least four locations, the maintenance cost can be reduced and the working efficiency can be greatly increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an anode weight measuring apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of an anode weight measuring apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a plan view showing an example of an anode for copper electrolysis.
FIG. 4 is a plan view showing an example of a conventional anode weight measuring apparatus.
FIG. 5 is a front view showing an example of a conventional anode weight measuring apparatus.
FIG. 6 is a side view showing an example of a conventional anode weight measuring apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Anode
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