JP4306123B2 - Abnormality detection device for fuel supply system of internal combustion engine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の目標回転状態と実回転状態との偏差に基づいて補正量を設定し、該補正量により燃料供給量指令値を補正することで、内燃機関が目標回転状態となるように燃料供給系をフィードバック制御する燃料供給系フィードバック制御手段を備えた内燃機関の燃料供給系異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
希薄燃焼を実行するガソリン式エンジンの回転変動から各気筒の燃焼状態が良好か不良かを判定し、良好な気筒に対しては燃料濃度が低くなる方に補正し、不良な気筒に対しては燃料濃度が高くなる方に補正する希薄燃焼制御及び故障判定装置が知られている(特許第2907001号公報)。この装置では、燃料濃度を高くする方向への空燃比の変更が所定回数行われた場合に、この気筒に対する燃料供給系又は点火系に故障が発生したと判定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、フィードバック制御では補正しきれない場合に故障と判定する手法であると、弁体の固着などにより完全に燃料供給がストップした場合等では空燃比を高くする方向の補正が継続するので異常として検出される。しかし例えば、燃料噴射弁のシート不良による燃料漏出や弁体の摺動抵抗の増加等により開弁時間調整機能が悪化したような場合においては、アイドル時などの特定の運転状態ではフィードバック制御により正常に燃料供給がなされることがある。しかし、他の運転状態では燃料噴射弁の開弁時間調整機能の悪化が燃料供給量に大きく影響するようになり、運転状態に十分に対応することができず正常に燃料供給ができなくなる場合がある。
【0004】
またアイドル時において燃料濃度を高くする方向への空燃比の変更が所定回数行われた燃料噴射弁であっても、開閉動作に問題がなければ、他の運転状態においてもアイドル時に得られた補正量を反映させることにより問題なく燃料供給を実行できる場合がある。
【0005】
したがって、従来技術のごとくの故障判定では、燃料供給系の異常を正確に捉えることができずに、異常であっても運転継続を許してしまい、不良な燃焼状態が継続し、燃費やエミッションの悪化などの問題を生じるおそれがある。また、逆に正常であっても異常と判断されて通常の運転ができなくなる場合がある。
【0006】
本発明は、内燃機関の燃料供給系の正確な異常検出を可能とする燃料供給系異常検出装置の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関の燃料供給系異常検出装置は、内燃機関のアイドル時における目標回転変動と実回転変動との偏差に基づいて気筒毎の補正量を設定し、該補正量により燃料供給量指令値を気筒毎に補正することで、内燃機関が目標回転変動状態となるように燃料供給系をフィードバック制御する燃料供給系フィードバック制御手段を備えた内燃機関の燃料供給系異常検出装置であって、前記補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合に、前記燃料供給系フィードバック制御手段によるフィードバック制御を停止するとともに、全気筒を燃料供給系の異常判定を実行する対象気筒とし、前記対象気筒のうち所定の気筒について異常判定を行う際には、前記所定の気筒における前記燃料供給系に対して、前記補正量の増加又は減少を強制的に実行する一方、前記所定の気筒以外の気筒に対しては前記補正量を維持することにより、内燃機関が前記強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じた場合には前記所定の気筒の燃料供給系は正常と判定し、前記強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じなかった場合には前記所定の気筒の燃料供給系は異常と判定する異常判定実行手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
このように異常判定実行手段は、アイドル時の燃料供給系のフィードバック制御における補正量が基準範囲を越えたことで異常であると判定しているのではない。異常判定実行手段は、補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合に、燃料供給系フィードバック制御手段によるフィードバック制御を停止するとともに、全気筒を燃料供給系の異常判定を実行する対象気筒とし、対象気筒のうち所定の気筒について異常判定を行う際には、所定の気筒における燃料供給系に対して、補正量の増加又は減少を強制的に実行する一方、所定の気筒以外の気筒に対しては補正量を維持すること(以下、「燃料供給系に対する調整」)により生じる内燃機関の回転変動に基づいて、所定の気筒の燃料供給系の異常判定を行うようにしている。このように燃料供給系に対する調整を強制的に行うことで異常判定を実行しているため、燃料噴射弁の固着ばかりでなく開弁時間調整機能の悪化等の開閉動作の異常も判明し、燃料供給系の異常検出を正確に実行することが可能となる。この強制的な調整も、補正量が基準範囲を越えている気筒が存在することにより同気筒の燃料供給系の異常の可能性が高い場合に行っているので、異常検出精度も一層高いものとなる。
【0009】
更に、補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合に限って、燃料供給系に対する強制的な調整を行っているため、徒に燃焼状態が変化することが無く、燃費やエミッションに対する悪影響を抑制することができる。また内燃機関の回転状態の変化に伴う振動も抑制することができる。
【0015】
また、異常判定実行手段は、補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合に、燃料供給系フィードバック制御手段によるフィードバック制御を停止するとともに、各気筒における燃料供給系に対する調整を強制的に行うことで異常判定を実行している。このため高精度な異常検出が迅速に実行できる。
【0016】
請求項2に記載の内燃機関の燃料供給系異常検出装置では、内燃機関のアイドル時における目標回転変動と実回転変動との偏差に基づいて気筒毎の補正量を設定し、該補正量により燃料供給量指令値を気筒毎に補正することで、内燃機関が目標回転変動状態となるように燃料供給系をフィードバック制御する燃料供給系フィードバック制御手段を備えた内燃機関の燃料供給系異常検出装置であって、前記補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合に、前記燃料供給系フィードバック制御手段によるフィードバック制御を停止するとともに、全気筒の内で該当気筒を含む一部の気筒を燃料供給系の異常判定を実行する対象気筒とし、前記対象気筒のうち所定の気筒について異常判定を行う際には、前記所定の気筒における燃料供給系に対して、前記補正量の増加又は減少を強制的に実行する一方、前記所定の気筒以外の気筒に対しては前記補正量を維持することにより、内燃機関が前記強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じた場合には前記所定の気筒の燃料供給系は正常と判定し、前記強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じなかった場合には前記所定の気筒の燃料供給系は異常と判定する異常判定実行手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
異常判定実行手段は、補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合にフィードバック制御を停止し、該当気筒(補正量が基準範囲を越えた気筒)を含む一部の気筒を燃料供給系の異常判定を実行する対象気筒とし、対象気筒のうち所定の気筒について異常判定を行う際には、各気筒における燃料供給系に対する調整を強制的に行うことで異常判定を実行している。このように異常判定実行手段は、異常の可能性の高い気筒を含めた一部の気筒にて異常判定しているため、高精度な異常検出が迅速に実行できる。このことにより、燃費やエミッションに対する悪影響を一層抑制することができ、内燃機関の回転状態の変化に伴う振動も更に抑制することができる。
【0021】
所定の気筒における燃料供給系に対して各気筒毎に補正量の増加又は減少を強制的に実行する一方、所定の気筒以外の気筒に対しては補正量を維持すると、燃料供給系の開閉動作などが正常であれば、内燃機関は強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じる。このため、強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じた場合には所定の気筒の燃料供給系は正常と判定し、強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じなかった場合には所定の気筒の燃料供給系は異常と判定することができる。
【0022】
請求項3に記載の内燃機関の燃料供給系異常検出装置では、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記異常判定実行手段は、前記補正量の増加又は減少を強制的に実行するに際しては、徐々に増加又は減少させることを特徴とする。
【0023】
このように強制的な補正量の増加又は減少を徐々に実行することにより、内燃機関の回転状態の変化に伴う振動を効果的に抑制することができる。
請求項4に記載の内燃機関の燃料供給系異常検出装置では、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の構成において、前記異常判定実行手段は、前記補正量の増加又は減少を強制的に実行した後に、元の前記補正量に戻すに際しては、徐々に戻すことを特徴とする。
【0024】
強制的な補正量の増加又は減少を実行した後に元の補正量に戻すに際して、補正量を徐々に戻すことにより、内燃機関の回転状態の変化に伴う振動を効果的に抑制することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1としての蓄圧式ディーゼルエンジン(コモンレール型ディーゼルエンジン)2とその制御系統を示す概略構成図である。本蓄圧式ディーゼルエンジン2は車両駆動用エンジンとして車両に搭載されているものである。
【0026】
ディーゼルエンジン2には、複数の気筒(本実施の形態では4気筒であるが、1気筒のみ図示している)♯1,#2,#3,♯4が設けられており、各気筒♯1〜♯4の燃焼室に対して燃料噴射弁4がそれぞれ設けられている。燃料噴射弁4からディーゼルエンジン2の各気筒♯1〜♯4への燃料噴射は、燃料噴射制御用電磁弁4aのオン・オフにより制御される。
【0027】
燃料噴射弁4は、各気筒共通の蓄圧配管としてのコモンレール6に接続されており、前記燃料噴射制御用電磁弁4aが開いている間、コモンレール6内の燃料が燃料噴射弁4より各気筒♯1〜♯4に噴射される。前記コモンレール6には、燃料噴射圧に相当する比較的高い圧力が蓄積されている。この蓄圧を実現するために、コモンレール6は供給配管8を介してサプライポンプ10の吐出ポート10aに接続されている。サプライポンプ10は、吸入ポート10bを介して燃料タンク12に接続されており、その途中にはフィルタ14が設けられている。サプライポンプ10は、燃料タンク12からフィルタ14を介して燃料を吸入し、ディーゼルエンジン2の回転に同期する図示しないカムによってプランジャを往復運動させて燃料圧力を要求される所定圧にまで高めることで、高圧燃料をコモンレール6に供給している。
【0028】
ディーゼルエンジン2の燃焼室には、吸気通路18および排気通路20がそれぞれ接続されている。吸気通路18にはスロットルバルブ(図示略)が設けられており、このスロットルバルブをディーゼルエンジン2の運転状態により開度調整することにより、燃焼室内に導入される吸入空気の流量が調整される。
【0029】
また、ディーゼルエンジン2の燃焼室内には、グロープラグ22が配設されている。このグロープラグ22は、ディーゼルエンジン2の始動直前にグローリレー22aにて電流が流されることにより赤熱し、これに燃料噴霧の一部が吹きつけられることで着火・燃焼が促進される始動補助装置である。
【0030】
ディーゼルエンジン2には、以下の各種センサ等が設けられており、これらは、本実施の形態1において、ディーゼルエンジン2の運転状態を検出する。すなわち、アクセルペダル24の近傍には、アクセル開度ACCPFを検出するためのアクセルセンサ26が設けられ、更にアクセルセンサ26の近傍には、アクセルペダル24の踏込量がゼロの場合に全閉信号(オン)を出力する全閉スイッチ28が設けられている。またディーゼルエンジン2には、ディーゼルエンジン2を始動させるためのスタータ30が設けられている。このスタータ30には、その作動状態を検知するスタータスイッチ30aが設けられている。ディーゼルエンジン2のシリンダブロックには、その冷却水の温度(冷却水温THW)を検出するための水温センサ32が設けられている。更にオイルパン(図示略)にはエンジンオイルの温度THOを検出する油温センサ34が設けられている。また前記リターン配管16には、燃料温度THFを検出するための燃温センサ36が設けられている。また、前記コモンレール6にはコモンレール6内の燃料の圧力を検出するために燃圧センサ38が設けられている。ディーゼルエンジン2のクランクシャフト(図示略)に設けられたパルサ(図示略)の近傍には、エンジン回転数センサ40が設けられている。
【0031】
クランクシャフトの回転は、吸気弁18aおよび排気弁20aを開閉動作させるためのカムシャフト(図示略)にタイミングベルト等を介して伝達される。このカムシャフトは、クランクシャフトの1/2回転の回転数で回転するよう設定されている。このカムシャフトに設けられたパルサ(図示略)の近傍には、気筒判別センサ42が設けられている。そして、本実施の形態1ではこれら両センサ40,42から出力されるパルス信号により、エンジン回転数NE、クランク角CA、気筒♯1の吸気上死点(TDC)が算出されている。トランスミッション44には、シフトポジションセンサ46が設けられて、トランスミッション44のシフト状態を検出している。またトランスミッション44の出力軸側には、出力軸の回転数から車速SPDを検出する車速センサ48が設けられている。またディーゼルエンジン2の出力により駆動するエアコン装置(図示略)が設けられると共に、このエアコン装置の駆動を指示するためのエアコンスイッチ50が設けられている。
【0032】
本実施の形態1においては、ディーゼルエンジン2の各種制御を司るための電子制御装置(ECU)52が設けられており、このECU52により、燃料噴射量制御やグロー制御等のディーゼルエンジン2を制御するための処理、更に燃料供給系異常検出処理等が行われる。ECU52は、中央処理制御装置(CPU)、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、演算結果や予め記憶されたデータ等を保存するバックアップRAM、タイマカウンタ、入力インターフェース、出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータを中心として構成されている。前述したアクセルセンサ26、水温センサ32、油温センサ34、燃温センサ36、燃圧センサ38等は、それぞれバッファ、マルチプレクサ、A/D変換器(いずれも図示略)を介してECU52の入力インターフェースに接続されている。また、エンジン回転数センサ40、気筒判別センサ42、車速センサ48等は、波形整形回路(図示略)を介してECU52の入力インターフェースに接続されている。更に全閉スイッチ28、スタータスイッチ30a、シフトポジションセンサ46、エアコンスイッチ50等はECU52の入力インターフェースに直接接続されている。これ以外にバッテリ電圧Vbおよびオルタネータの制御デューティDF等がECU52に入力されて、その値が読み込まれている。CPUは上記各センサやスイッチ類の信号を、入力インターフェースを介して読み込む。また燃料噴射制御用電磁弁4a、圧力制御弁10c、グローリレー22a等は、それぞれ駆動回路を介してECU52の出力インターフェースに接続されている。CPUは、入力インターフェースを介して読み込んだ入力値に基づき制御演算を行い、出力インターフェースを介して燃料噴射制御用電磁弁4a、圧力制御弁10c、グローリレー22a等を好適に制御する。
【0033】
図2のフローチャートにECU52により実行される燃料噴射量制御処理を示す。本処理は一定クランク角毎、ここでは4気筒であるのでクランク角度180°毎の割り込みで実行される。なお個々の処理に対応するフローチャート中のステップを「S〜」で表す。
【0034】
処理が開始されると、まずエンジン回転数NE、アクセル開度ACCPF等を用い、予め設定されている演算式に従い燃料噴射量指令値QFINを算出する(S110)。次に後述する気筒毎補正量算出処理にて算出されている今回の燃料噴射の対象となっている第K番(以下、この順番は行程順序を表す)気筒に対して算出されている気筒毎補正量qcy[K]により、次式1に示すごとく燃料噴射量指令値QFINを補正する(S120)。
【0035】
【数1】
QFIN ← QFIN + qcy[K] … [式1]
そして次にこのようにして補正された燃料噴射量指令値QFINに基づいて、燃料噴射対象である第K番気筒に設けられている燃料噴射弁4における燃料噴射制御用電磁弁4aの開弁時間を設定し(S130)、一旦本処理を終了する。
【0036】
上述した燃料噴射量制御処理が繰り返されることにより、燃料噴射タイミングとなった気筒に対して燃料噴射弁4からディーゼルエンジン2の運転状態に応じた適切な量の燃料が噴射される。
【0037】
次に図3のフローチャートにECU52により実行される気筒毎補正量算出処理を示す。本処理は一定クランク角毎、ここでは4気筒であるのでクランク角度180°毎の割り込みで実行される。本処理が開始されると、まず気筒毎補正量算出許可フラグXqcyが「ON」か否かが判定される(S200)。ここでXqcy=「OFF」であれば(S200で「NO」)、このまま一旦本処理を終了する。
【0038】
一方、Xqcy=「ON」であれば(S200で「YES」)、次にディーゼルエンジン2がアイドル安定状態にあるか否かが判定される(S210)。ここでアイドル安定状態とは、車速SPD=0km/hで、かつアクセルペダル24が完全に戻されて(アクセル開度ACCPF=0%、全閉スイッチ28が「ON」)から十分な時間が経過してエンジン回転数が安定したアイドル状態となっている状態を表している。
【0039】
アイドル安定状態でなければ(S210で「NO」)、このまま一旦本処理を終了する。
一方、アイドル安定状態であれば(S210で「YES」)、次に、NE≒NF、すなわち現在のエンジン回転数NEが目標アイドル回転数NFにほぼ等しいか否か、すなわちエンジン回転数NEが目標アイドル回転数NFに対して基準範囲内にあるか否かを判定する(S220)。本判定処理は、ディーゼルエンジン2の負荷となるエアコン用コンプレッサ等の外部機器の作動状態が切り換えられた直後か否かを判定するためのものである。このような外部機器の作動状態の切り換え直後であれば、エンジン回転数NEが目標アイドル回転数NFを含む基準範囲から外れることからエンジン回転数NEが安定していない。逆に外部機器の作動状態の切り換え直後以外であれば、エンジン回転数NEは目標アイドル回転数NFに対して基準範囲内にあり、エンジン回転数NEは安定している。
【0040】
したがって、NE≒NFでなければ(S220で「NO」)、このまま一旦本処理を終了する。
一方、NE≒NFであれば(S220で「YES」)、今回算出対象となっている第K番気筒の回転変動偏差DNE[K]を次式2のごとく算出する(S230)。
【0041】
【数2】
DNE[K] ← TNH[K] − TNH[K−1] … [式2]
ここでTNH(K)は第K番気筒の燃焼による最高回転速度(以下、気筒最高回転速度という)を表し、TNH(K−1)はTNH(K)の1つ前に燃焼行程となる気筒での気筒最高回転速度を表している。
【0042】
これらの気筒最高回転速度TNHは、図4に構成を示したパルサ41からエンジン回転数センサ40が出力する特定数のパルス信号間の時間間隔を示すものである。すなわち、電磁ピックアップコイルよりなるエンジン回転数センサ40は、ディーゼルエンジン2のクランク軸に取り付けられて回転するパルサ41の外周面に対向して取り付けられている。このエンジン回転数センサ40は、パルサ41の外周面に形成された歯が横切る度に検出信号を出力する。そして、この検出信号からディーゼルエンジン2の回転数NEを検出する。パルサ41の歯は、36個を等間隔に配列した状態から、1カ所において連続した2歯を欠歯部41aとして除いた34個からなっている。このためディーゼルエンジン2が回転すると、図5に波形整形後の検出出力で示すように、10°CA毎に、各歯によるエンジン回転パルスが出力される。尚、欠歯部41aの位置では、パルス間隔は30°となり、このような欠歯部41aを示すパルス間隔が360°CA毎に現れる。また、前述したごとくカムシャフトの回転から気筒判別センサ42が基準位置を検出することから、これら両センサ40,42から出力されるパルス信号により、気筒♯1(ここではK=2)の吸気上死点(TDC)からのクランク角CAが決定できる。
【0043】
したがって、各気筒の燃焼により最も回転速度が高くなる等クランク角度間隔の4カ所のタイミングにおいてエンジン回転数センサ40から出力される特定数のパルス間隔(図5では3つ分のパルスの時間間隔を用いている)を、気筒最高回転速度TNHとして表すことができる。そして、このことにより、前記式2は気筒間の回転変動を算出していることになる。
【0044】
このようにして回転変動偏差DNE[K]が算出されると、次に、図6で示す1次元マップを用いて回転変動偏差DNE(K)に応じた積分補正量dqcyを算出する(S240)。このマップでは、回転変動偏差DNE(K)が大きくなるに従い積分補正量dqcyが増加するように、回転変動偏差DNE(K)と積分補正量dqcyとの関係が予め設定されている。
【0045】
このようにして算出された積分補正量dqcyを次式3に示すごとく積算することにより気筒毎補正量qcy[K]が算出され(S250)、一旦本処理を終了する。
【0046】
【数3】
qcy[K] ← qcy[K] + dqcy … [式3]
このことにより、ディーゼルエンジン2の気筒間の回転変動が大きい場合には、積分補正量dqcyが気筒毎補正量qcy[K]に積算される。そしてこのように積算された気筒毎補正量qcy[K]にて、前記燃料噴射量制御処理(図2)のステップS120にて、各気筒毎に燃料噴射量指令値QFINを調整することにより、ディーゼルエンジン2の回転変動を無くすように制御される。すなわちディーゼルエンジン2の回転変動が小さくなるように燃料供給系がフィードバック制御される。
【0047】
例えば、回転変動偏差DNE[K]がマイナスの場合、すなわち第K番気筒の燃焼による回転数が直前の気筒の燃焼による回転数より高くなった場合には、積分補正量dqcyがマイナスとなり気筒毎補正量qcy[K]にはマイナスの値が積算される。この結果、第K番気筒に対する燃料噴射量指令値QFINは小さくなる方向に補正される。
【0048】
また回転変動偏差DNE[K]がプラスの場合、すなわち第K番気筒の燃焼による回転数が直前の気筒の燃焼による回転数より低くなった場合には、積分補正量dqcyがプラスとなり気筒毎補正量qcy[K]にはプラスの値が積算される。この結果、第K番気筒に対する燃料噴射量指令値QFINは大きくなる方向に補正される。
【0049】
また回転変動偏差DNE(K)の絶対値が比較的小さい場合、すなわち第K番気筒の燃焼による回転数と直前の気筒の燃焼による回転数とがほとんど同じ場合には、積分補正量dqcy=0となって、気筒毎補正量qcy[K]の値は変化しない。この結果、第K番気筒に対する燃料噴射量指令値QFINは同じ値が維持される。
【0050】
次に、燃料供給系異常検出予備判定処理及び燃料供給系異常検出処理について説明する。図7,8のフローチャートに燃料供給系異常検出予備判定処理を示す。本処理はクランク角度180°毎に繰り返し実行される処理である。
【0051】
燃料供給系異常検出予備判定処理が開始されると、まずディーゼルエンジン2がアイドル安定状態か否かが判定される(S310)。この判定処理は前述した気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS210と同じ処理である。アイドル安定状態で有れば(S310で「YES」)、次にエンジン回転数NE≒目標アイドル回転数NFか否かが判定される(S320)。この判定処理は前述した気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS220と同じ処理である。
【0052】
ステップS310又はステップS320のいずれかにより「NO」と判定されると、ディレイカウンタDcntがクリアされる(S330)。一方、ステップS310及びステップS320の両方で「YES」と判定されると、ディレイカウンタDcntがインクリメントされる(S340)。すなわち、ディレイカウンタDcntはアイドル安定状態でかつNE≒NFである状態の継続時間(実際には積算回転数に対応した値)を表す。
【0053】
ステップS330又はステップS340の処理が終わると、次にディレイカウンタDcntの値が基準値Tdより大きいか否かが判定される(S350)。この基準値Tdは、前述した気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS230〜S250が繰り返されて、全気筒について判定に適した気筒毎補正量qcy[K]が得られるまでの期間を設定するものである。
【0054】
Dcnt≦Tdであれば(S350で「NO」)、気筒判別値kに「1」を設定して(S370)、一旦本処理を終了する。
アイドル安定状態でかつNE≒NFである状態(S310で「YES」、S320で「YES」)が継続することで、ディレイカウンタDcntのインクリメント(S340)が継続し、Dcnt>Tdとなると(S350で「YES」)、次に異常検査中フラグXtstが「OFF」か否かが判定される(S380)。最初は初期設定により、Xtst=「OFF」であることから(S380で「YES」)、次に気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS250にて求められた気筒毎補正量qcy[k]が0以上か否かが判定される(S390)。最初、k=1であるので、最初に第1番気筒における気筒毎補正量qcy[1]が判定対象とされる。
【0055】
qcy[1]≧0であれば(S390で「YES」)、気筒毎符号判定フラグexplus[1]に「ON」が設定される(S400)。qcy[1]<0であれば(S390で「NO」)、気筒毎符号判定フラグexplus[1]に「OFF」が設定される(S410)。
【0056】
ステップS400又はステップS410の次には、気筒毎補正量qcy[1]の絶対値が異常予備判定値A以下か否かが判定される(S420)。|qcy[1]|≦Aであれば(S420で「YES」)、次に気筒判別値kがインクリメントされる(S430)。したがってk=2に設定される。
【0057】
一方、|qcy[1]|>Aであれば(S420で「NO」)、次に異常検査中フラグXtstに「ON」が設定される(S440)。そして、この後、気筒判別値kがインクリメントされる(S430)。
【0058】
ステップS430の次にはディーゼルエンジン2は4気筒であることから、k≦4か否かが判定される(S450)。今回はk=2であるので(S450で「YES」)、ステップS390の処理に戻る。次にk=2、すなわちk=1で対象となった気筒の次に燃焼行程となる第2番気筒の気筒毎補正量qcy[2]について、前述したステップS390〜S450の処理が繰り返される。そして、気筒毎補正量qcy[2]についてステップS390〜S450の処理が終了すれば、第3番気筒の補正量qcy[3]及び第4番気筒の補正量qcy[4]について順次ステップS390〜S450の処理がなされる。
【0059】
こうして、k=5となると(S450で「NO」)、次に異常検査中フラグXtstが「ON」に設定されているか否かが判定される(S470)。
Xtst=「OFF」であれば(S470で「NO」)、ディレイカウンタDcntがクリアされ(S475)、このまま一旦本処理を終了する。Xtst=「OFF」であるということは、4気筒全てについて、|qcy[k]|≦A(S420で「YES」)であったことを示している。このため、再度、Dcnt=0の状態から燃料供給系異常検出予備判定処理を繰り返すことになる。
【0060】
一方、 Xtst=「ON」であれば(S470で「YES」)、すなわち、k=1〜4の1つ以上にて、|qcy[k]|>Aと判定されていれば、次に、後述する加減算項dtstをクリアする(S480)。そして、この時の気筒毎補正量qcy[1]〜qcy[4]の値を、それぞれ変数qcyorg[1]〜qcyorg[4]に退避させて(S490)、一旦本処理を終了する。
【0061】
そして、次の制御周期ではXtst=「ON」であることから(S380で「NO」)、このまま一旦本処理を終了する。以後、ステップS310で「YES」、ステップS320で「YES」及びステップS350で「YES」との判定が継続していても、Xtst=「ON」が維持されている限り、ステップS390〜S490の処理は実行されない。
【0062】
次に、図9,10のフローチャートに燃料供給系異常検出処理を示す。本処理はクランク角度180°毎に繰り返し実行される処理である。
燃料供給系異常検出処理が開始されると、まず次に徐変戻しフラグXretが「OFF」か否かを判定する(S500)。最初は初期設定によりXret=「OFF」であることから(S500で「YES」)、次にディーゼルエンジン2がアイドル安定状態か否かが判定される(S510)。この判定処理は前述した気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS210と同じ処理である。アイドル安定状態で有れば(S510で「YES」)、次にエンジン回転数NE≒目標アイドル回転数NFか否かが判定される(S520)。この判定処理は前述した気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS220と同じ処理である。
【0063】
ステップS510又はステップS520のいずれかにより「NO」と判定されると、異常検査中フラグXtstに「OFF」を設定し(S525)、更にディレイカウンタDcntをクリアする(S526)。そして、気筒毎補正量算出許可フラグXqcyに「ON」を設定し(S530)、気筒判別値mに1を設定して(S540)、一旦本処理を終了する。したがって、この時にはXtst=「OFF」となることから、前述した燃料供給系異常検出予備判定処理(図7,8)のステップS380にて「YES」と判定されて、ステップS390〜S490の処理が実行され得る状態に戻る。また、Xqcy=「ON」であることから、前述した気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS200では「YES」と判定されて、気筒毎補正量qcy[K]を更新し得る状態となる。
【0064】
ディーゼルエンジン2がアイドル安定状態であり(S510で「YES」)、更にNE≒NFであった場合には(S520で「YES」)、次に異常検査中フラグXtstが「ON」か否かが判定される(S550)。Xtst=「OFF」であれば(S550で「NO」)、気筒毎補正量算出許可フラグXqcyに「ON」を設定し(S530)、気筒判別値mに1を設定して(S540)、一旦本処理を終了する。
【0065】
一方、Xtst=「ON」であれば(S550で「YES」)、次に気筒毎補正量算出許可フラグXqcyに「OFF」を設定する(S560)。このことにより、前述した気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS200では「NO」と判定される。このため気筒毎補正量算出処理(図3)での気筒毎補正量qcy[k]の更新はなされなくなる。
【0066】
次に加減算項dtstが次式4に示すごとく算出される。
【0067】
【数4】
dtst ← dtst + dq … [式4]
ここで徐変値dqは、加減算項dtstの値を徐々に増加させるために設けられている値である。
【0068】
そして次に符号判定フラグexplus[m]が「ON」か否かが判定される(S580)。最初はm=1であることから符号判定フラグexplus[1]が「ON」か否かが判定される。explus[1]=「ON」であれば(S580で「YES」)、qcy[m]が次式5のごとく更新される(S590)。
【0069】
【数5】
qcy[m] ← qcyorg[m] − dtst … [式5]
一方、explus[m]=「OFF」であれば(S580で「NO」)、qcy[m]が次式6のごとく更新される(S600)。
【0070】
【数6】
qcy[m] ← qcyorg[m] + dtst … [式6]
すなわち、qcy[m]≧0の場合は、徐々に増加する加減算項dtstによりqcy[m]の減少処理がなされて、実際の燃料噴射量は徐々に減少する。また、qcy[m]<0の場合は、徐々に増加する加減算項dtstにより気筒毎補正量qcy[m]の増加処理がなされて、実際の燃料噴射量は徐々に増加する。
【0071】
ステップS590又はステップS600の処理が終了すると、次に回転変動偏差DNE[m]を次式7に示すごとく算出する(S610)。
【0072】
【数7】
DNE[m] ← TNH[m] − TNH[m−1] … [式7]
この式7は、気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS230における式2と同じ処理を示している。
【0073】
次に、上記式7にて求められた回転変動偏差DNE[m]の絶対値が回転変動量判定値Bより大きいか否かが判定される(S620)。|DNE[m]|≦Bであれば(S620で「NO」)、次に加減算項dtstが加減算限界値Dより大きいか否かが判定される(S630)。dtst≦Dであれば(S630で「NO」)、このまま一旦本処理を終了する。したがって、前記ステップS590,S600の処理により、燃料噴射量の漸増または漸減処理がなされている期間に、回転変動偏差DNE[m]の絶対値が回転変動量判定値B以下であり(S620で「NO」)、かつ加減算項dtstが加減算限界値D以下である(S630で「NO」)間は、気筒毎補正量qcy[m]の徐変がなされるのみである。すなわち、燃料噴射量制御処理(図2)で説明した式1の気筒毎補正量qcy[K]が徐々に増加あるいは減少されることで、1つの気筒について燃料噴射量指令値QFINの増加あるいは減少が徐々になされる。
【0074】
そして気筒毎補正量qcy[m]の徐変の結果、dtst>Dとなる前に、気筒間の回転変動が大きくなり、|DNE[m]|>Bとなると(S620で「YES」)、加減算項dtstによるqcy[m]の増減処理により、気筒間の回転変動が予想通りに大きくなったことから、第m番気筒の燃料供給系は正常であると判定する(S640)。次に気筒判別値mをインクリメントする(S650)。例えば、m=1について正常との判定がなされた(S640)場合には、mは「2」に設定される。
【0075】
そして、気筒判別値mが4以下か否かが判定される(S660)。ここではm=2であるので(S660で「YES」)、次に加減算項dtstがクリアされる(S670)。そして、徐変戻しフラグXretに「ON」を設定して(S680)、一旦本処理を終了する。
【0076】
次の制御周期では、Xret=「ON」であることから(S500で「NO」)、燃料供給系異常検出処理(図9,10)では実質的な処理はなされなくなる。そして、後述する徐変戻し処理の実質的な処理がなされて、気筒毎補正量qcy[1]の値が徐々に元の値である変数qcyorg[1]の値まで戻される。
【0077】
気筒毎補正量qcy[1]の値が元の値に戻ると、後述する徐変戻し処理にてXret=「OFF」とされるので(S500で「YES」)、次はm=2にて前述した処理が実行される。すなわち、第2番気筒毎補正量qcy[2]についても符号判定フラグexplus[2]の内容に応じて徐々に増減されて(S590,S600)、回転変動偏差DNE[2]の絶対値が判定される(S620)。
【0078】
そして、気筒毎補正量qcy[2]の徐変の結果、dtst>Dとなる前に、気筒間の回転変動が大きくなり、|DNE[2]|>Bとなると(S620で「YES」)、加減算項dtstによるqcy[2]の増減処理により、気筒間の回転変動が予想通りに大きくなったことから、第2番気筒燃料供給系は正常であると判定する(S640)。次に気筒判別値mをインクリメントする(S650)。今度は、mは「3」に設定される。そして、気筒判別値mが4以下か否かが判定される(S660)。ここではm=3であるので(S660で「YES」)、次に加減算項dtstがクリアされる(S670)。そして、徐変戻しフラグXretに「ON」を設定して(S680)、一旦本処理を終了する。
【0079】
次の制御周期では、Xret=「ON」であることから(S500で「NO」)、燃料供給系異常検出処理(図9,10)では実質的な処理はなされなくなる。そして、後述する徐変戻し処理の実質的な処理がなされて、気筒毎補正量qcy[2]の値が徐々に元の値である変数qcyorg[2]の値まで戻される。
【0080】
気筒毎補正量qcy[2]の値が元の値に戻ると、Xret=「OFF」とされるので(S500で「YES」)、次はm=3にて前述した処理が実行される。すなわち、第3番気筒毎補正量qcy[3]についても、前記第1,2番気筒の場合と同様に符号判定フラグexplus[3]の内容に応じて徐々に増減されて(S590,S600)、回転変動偏差DNE[3]の絶対値が判定される(S620)。
【0081】
そして、|DNE[3]|>Bとなって(S620で「YES」)、第3番気筒燃料供給系は正常であると判定すると、気筒毎補正量qcy[3]を徐々に元に戻す。そして、第4番気筒毎補正量qcy[4]についても、同様に符号判定フラグexplus[4]の内容に応じて徐々に増減されて(S590,S600)、回転変動偏差DNE[4]の絶対値が判定される(S620)。
【0082】
そして、|DNE[4]|>Bとなって(S620で「YES」)、第4番気筒燃料供給系は正常であると判定すると(S640)、次に気筒判別値mのインクリメントにより(S650)、m=5に設定される。このため、ステップS660では「NO」と判定され、徐変戻しフラグXretに「ON」を設定し(S680)、一旦本処理を終了する。このことにより、後述する徐変戻し処理により気筒毎補正量qcy[4]を徐々に元に戻る。
【0083】
気筒毎補正量qcy[4]が元に戻れば、徐変戻し処理により気筒毎補正量算出許可フラグXqcyは「ON」となり、異常検査中フラグXtstは「OFF」となる。Xqcy=「ON」となるので、気筒毎補正量算出処理(図3)の実質的な処理の実行が可能となる。またXtst=「OFF」となるので燃料供給系異常検出予備判定処理(図7,8)の実質的な処理が開始され、燃料供給系異常検出処理(図9,10)の実質的な処理は停止する。
【0084】
次に図11のフローチャートに徐変戻し処理を示す。本処理はクランク角度180°毎に繰り返し実行される処理である。
徐変戻し処理が実行されると、まず、徐変戻しフラグXretが「ON」か否かが判定される(S810)。Xret=「OFF」であれば(S810で「NO」)、このまま、一旦本処理を終了する。
【0085】
燃料供給系異常検出処理(図9,10)のステップS680にて徐変戻しフラグXretに「ON」が設定されると(S810で「YES」)、次に符号判定フラグexplus[m−1]が「ON」か否かが判定される(S820)。例えば、燃料供給系異常検出処理(図9,10)にて第1番気筒について燃料供給系は正常であると判定された場合には(S620で「YES」,S640)、Xret=「ON」となる(S680)が、この時、ステップS650の処理によりm=2となっている。
【0086】
したがって、m=2では、符号判定フラグexplus[m−1]は第1番気筒における符号判定フラグexplus[1]が「ON」か否かを判定することになる。explus[m−1]=「ON」であれば(S820で「YES」)、次に気筒毎補正量qcy[m−1]が次式8のごとく更新される(S830)。
【0087】
【数8】
qcy[m−1] ← qcy[m−1] + dret … [式8]
戻し量dretは気筒毎補正量qcy[m−1]を徐々に元に戻すための徐変量である。戻し量dretは、前述した徐変値dqと同じ値を用いても良い。
【0088】
すなわち、燃料供給系異常検出処理(図9,10)のステップS590によりqcy[m−1]が徐々に減少されていた場合には戻し量dretにより、徐々に増加して元に戻す処理が行われる。
【0089】
そして次に気筒毎補正量qcy[m−1]が元の値を表す変数qcyorg[m−1]以上となったか否かを判定する(S840)。qcy[m−1]<qcyorg[m−1]であれば(S840で「NO」)、まだ気筒毎補正量qcy[m−1]が元の値に戻っていないものとして、このまま一旦本処理を終了する。
【0090】
なお、explus[m−1]=「OFF」であれば(S820で「NO」)、次に気筒毎補正量qcy[m−1]が次式9のごとく更新される(S850)。
【0091】
【数9】
qcy[m−1] ← qcy[m−1] − dret … [式9]
戻し量dretについては前述したごとくである。
【0092】
すなわち、燃料供給系異常検出処理(図9,10)のステップS600によりqcy[m−1]が徐々に増加されていた場合には戻し量dretにより、徐々に減少して元に戻す処理が行われる。
【0093】
そして次に気筒毎補正量qcy[m−1]が元の値を表す変数qcyorg[m−1]以下となったか否かを判定する(S860)。qcy[m−1]>qcyorg[m−1]であれば(S860で「NO」)、まだ気筒毎補正量qcy[m−1]が元の値に戻っていないものとして、このまま一旦本処理を終了する。
【0094】
こうして、以後、ステップS830又はステップS850の処理を繰り返すことにより、気筒毎補正量qcy[m−1]が次第に元の値に戻り、ステップS840又はステップS860の判定が「YES」となると、次に気筒毎補正量qcy[m−1]に変数qcyorg[m−1]の値を設定して(S870)、徐変戻しフラグXretに「OFF」を設定する(S880)。
【0095】
そして次にm−1=4か否かが判定される(S890)。次に現在m=2であることから(S890で「NO」)、一旦本処理を終了する。
次の制御周期では、Xret=「OFF」であることから(S810で「NO」)、徐変戻し処理(図11)では実質的な処理はなされない。そして燃料供給系異常検出処理(図9,10)ではXret=「OFF」となったことから、ステップS500にて「YES」と判定されるようになり、m=2であることから、前述したごとく第2番気筒について燃料供給系の異常検出が行われる。
【0096】
そして燃料供給系異常検出処理(図9,10)にて第2番気筒についての燃料供給系異常検出が正常であるとの判断で終了すれば、徐変戻しフラグXret=「ON」となって(S680)、次にm=3にて、前述のごとく徐変戻し処理(図11)が繰り返される。そして、徐変戻し処理(図11)が終了すると次に第3番気筒について燃料供給系の異常検出が行われる。第3番気筒について燃料供給系が正常であれば、m=4にて前述のごとく徐変戻し処理(図11)が繰り返される。そして、徐変戻し処理(図11)が終了すると次に第4番気筒について燃料供給系の異常検出が行われる。第4番気筒について燃料供給系が正常であれば、m=5にて前述のごとく徐変戻し処理(図11)の処理が繰り返される。
【0097】
このm=5での徐変戻し処理(図11)において、気筒毎補正量qcy[4]の戻しが終了して(S870)、徐変戻しフラグXretに「OFF」を設定した(S880)後、m−1=4か否かの判定(S890)では「YES」と判定される。このため、気筒毎補正量算出許可フラグXqcyは「ON」に設定され(S900)、異常検査中フラグXtstに「OFF」を設定する(S910)。そしてディレイカウンタDcntをクリアして(S911)、一旦本処理を終了する。
【0098】
次の徐変戻し処理(図11)の制御周期では、Xret=「OFF」であるので実質的な処理はなされなくなる。また、Xqcy=「ON」となるので、気筒毎補正量算出処理(図3)の実質的な処理の実行が可能となる。またXtst=「OFF」となるので燃料供給系異常検出予備判定処理(図7,8)の実質的な処理が開始され、燃料供給系異常検出処理(図9,10)の実質的な処理は停止する。
【0099】
このようにいずれの気筒の燃料供給系に異常が認められなかった場合には、再度、気筒毎補正量算出処理(図3)及び燃料供給系異常検出予備判定処理(図7,8)の実質的な処理が開始され、上述した処理が繰り返される。
【0100】
いずれの気筒の燃料供給系にても異常が認められなかった場合のタイミングチャートを図12に示す。図12では時刻t1にて、燃料供給系異常検出予備判定処理(図7,8)においてディレイカウンタDcntが基準値Tdを越えることにより(S350で「YES」)、ステップS390〜S450の処理が実行され、この結果、気筒毎補正量qcy[2]の絶対値が異常予備判定値Aを越えていたため(S420で「NO」)、異常検査中フラグXtstに「ON」が設定される(S440)。
【0101】
そして、燃料供給系異常検出処理(図9,10)にて気筒毎補正量算出許可フラグXqcyに「OFF」が設定される(S560)とともに、第1番気筒についてはqcy[1]≧0であるので燃料噴射量の漸減処理(時刻t1〜t2)と漸増処理(時刻t2〜t3)がなされる。第1番気筒については異常がないので、次に第2番気筒についてはqcy[2]≧0であることから、燃料噴射量の漸減処理(時刻t3〜t4)と漸増処理(時刻t4〜t5)がなされる。この第2番気筒についても異常がないので、次に第3番気筒についてはqcy[3]<0であることから、燃料噴射量の漸増処理(時刻t5〜t6)と漸減処理(時刻t6〜t7)がなされる。この第3番気筒についても異常がないので、次に第4番気筒についてはqcy[4]≧0であることから、燃料噴射量の漸減処理(時刻t7〜t8)と漸増処理(時刻t8〜t9)がなされる。この第4番気筒についても異常がないので、徐変戻しフラグXretは「OFF」に戻され(S880)、気筒毎補正量算出許可フラグXqcyは「ON」に戻され(S900)、異常検査中フラグXtstは「OFF」に戻される(S910)。このことにより気筒毎補正量算出処理(図3)及び燃料供給系異常検出予備判定処理(図7,8)の実質的な処理が開始され、燃料供給系異常検出処理(図9,10)の実質的な処理は停止する。
【0102】
次に、上述した各処理を繰り返す内に、例えば第2番気筒における燃料噴射弁4の燃料噴射量調整、すなわち燃料噴射制御用電磁弁4aの開弁時間調整機能が悪化した場合を考える。この場合、気筒毎補正量算出処理(図3)のステップS230にて、第2番気筒の気筒最高回転速度TNH[2]は第1番気筒の気筒最高回転速度TNH[1]より大きくなったものとする。このため、前記式2により回転変動偏差DNE[2]にはプラスの値が設定される(S230)。そして図6に示すマップから、積分補正量dqcyにプラスの値が設定される(S240)。この積分補正量dqcyが、気筒毎補正量qcy[2]に積算される(S250)。このことにより、燃料供給系異常検出予備判定処理(図7,8)にて気筒毎補正量qcy[2]の絶対値が異常予備判定値Aより大きくなったと判定されると(S420で「NO」)、異常検査中フラグXtstに「ON」が設定される(S440)。
【0103】
異常検査中フラグXtst=「ON」となったことにより、燃料供給系異常検出処理(図9,10)の実質的な処理が始まり、最初に第1番気筒の燃料供給系の異常検出が、第1番気筒の燃料噴射弁4から噴射される燃料量を徐変することにより実行される。ここで、第1番気筒の燃料供給系については異常が無いことから、加減算項dtstが加減算限界値Dより大きくなる前に、回転変動偏差DNE[1]の絶対値が回転変動量判定値Bを越える(S620で「YES」)。このため、第1番気筒の燃料供給系は正常であると判定される(S640)。第1番気筒の噴射量を元に戻した後、次に第2番気筒について燃料供給系異常検出処理(図9,10)が実行される。ここでは第2番気筒における燃料噴射制御用電磁弁4aの開弁時間調整機能が悪化している。このため、加減算項dtstを徐々に大きくすることで、第2番気筒の燃料噴射弁4から噴射される燃料量を徐々に減少させても(S590)、すなわち燃料噴射制御用電磁弁4aの開弁時間を徐々に短くしても、第2番気筒での燃料噴射量は指令通りに変化しない。
【0104】
したがって、回転変動偏差DNE[2]が回転変動量判定値Bより大きくなる前に、加減算項dtstが加減算限界値Dを越えてしまう(S630で「YES」)。図12では一点鎖線で示すごとく、時刻taにて加減算項dtstが加減算限界値Dを越える。
【0105】
このため第2番気筒の燃料供給系は異常であると判定する(S690)。そして次に異常時処理の実行を設定する(S700)。このことにより、通常のエンジン制御は停止されて、リンプホーム処理などの異常時の退避処理の実行が開始される。そして異常検査中フラグXtstを「OFF」にして(S710)、一旦本処理を終了する。
【0106】
上述した実施の形態1の構成において、気筒毎補正量算出処理(図3)が燃料供給系フィードバック制御手段としての処理に、燃料供給系異常検出予備判定処理(図7,8)、燃料供給系異常検出処理(図9,10)及び徐変戻し処理(図11)が異常判定実行手段としての処理に相当する。
【0107】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).燃料供給系異常検出処理(図9,10)及び徐変戻し処理(図11)は、燃料供給系に対する調整を強制的に行うことで各気筒の燃料供給系における異常を検出している。このように気筒毎補正量算出処理(図3)にて算出される気筒毎補正量qcy[k]のみにより異常を判断していないので、燃料噴射制御用電磁弁4aの固着ばかりでなく開弁時間調整機能の悪化等の開閉動作の異常も判明し、燃料供給系の正確な異常検出が可能となる。
【0108】
また、このような燃料供給系異常検出処理(図9,10)及び徐変戻し処理(図11)は、気筒毎補正量算出処理(図3)にて算出される気筒毎補正量qcy[k]の絶対値が異常予備判定値Aを越えた場合に実行される。すなわち気筒毎補正量qcy[k]が基準範囲を越えていることにより燃料供給系の異常の可能性が高い場合に、燃料供給系異常検出処理(図9,10)及び徐変戻し処理(図11)を実行している。このため、異常検出精度も一層高くなる。
【0109】
更に、気筒毎補正量qcy[k]が基準範囲を越えた場合に限って、燃料供給系に対する強制的な調整を行っているため、徒に燃焼状態が変化することが無く、燃費やエミッションに悪影響を与えることがない。またディーゼルエンジン2の回転変動に伴う振動も抑制することができる。
【0110】
(ロ).燃料供給系異常検出処理(図9,10)及び徐変戻し処理(図11)では、気筒毎補正量qcy[k]が基準範囲を越えた場合に、気筒毎補正量算出処理(図3)を停止する。そして、各気筒を制御対象として各気筒の燃料供給系に対して気筒毎補正量qcy[k]の増加又は減少を強制的に実行する。したがって、このことにより生じるディーゼルエンジン2の回転変動に基づいて各気筒の燃料供給系の異常判定を実行することができる。
【0111】
そして、異常判定においては強制的な気筒毎補正量qcy[k]の増加又は減少に対応して、ディーゼルエンジン2が回転変動を生じた場合には該気筒の燃料供給系は正常と判定し、強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じなかった場合には該気筒の燃料供給系は異常と判定している。このことにより、迅速にかつ一層高精度に異常が検出される。
【0112】
(ハ).強制的な気筒毎補正量qcy[k]の増加又は減少は、徐々になされる。このことにより、ディーゼルエンジン2の回転変動に伴う振動を効果的に抑制することができる。更に強制的な気筒毎補正量qcy[k]の増加又は減少を元に戻す場合においても、徐々に戻しているので、ディーゼルエンジン2の回転変動に伴う振動を一層効果的に抑制することができる。
【0113】
[その他の実施の形態]
・前記実施の形態1においては、1つの気筒における気筒毎補正量qcy[k]が基準範囲を越えた場合に、全気筒に対して燃料供給系異常検出処理(図9,10)及び徐変戻し処理(図11)を実行していたが、燃料供給系が異常な気筒の影響は、行程順序において前後の気筒の気筒毎補正量qcy[k]に大きく影響することから、気筒毎補正量qcy[k]が基準範囲を越えた気筒と、この気筒の前後に行程順序が存在する気筒とを、燃料供給系異常検出処理(図9,10)及び徐変戻し処理(図11)の対象としても良い。このように異常の可能性の高い一部の気筒を検出対象とすれば、燃料供給系異常検出処理(図9,10)及び徐変戻し処理(図11)を短時間で終了させることができる。このためディーゼルエンジン2の振動やエミッションに与える影響を一層少なくすることができる。
【0114】
・前記実施の形態1の燃料供給系異常検出処理(図9,10)では、異常な燃料供給系の気筒が検出されると(S630で「YES」,S690)、その時点で燃料供給系異常検出処理(図9,10)を中断して、異常時処理を実行していたが、図10の代わりに図13のごとくの処理としても良い。図13では、異常な燃料供給系の気筒が検出されても(S630で「YES」,S690)、ステップS690の次にステップS650に移行することにより、全気筒について燃料供給系異常検出を完了する。したがって異常な燃料供給系の気筒が複数有った場合にはいずれの気筒が異常かが明確に検出できる。そして、1つでも異常な気筒が見つかれば、例えば、徐変戻し処理(図11)の代わりに図14の処理を実行する。すなわち、m−1=4となった場合に(S890で「YES」)、ステップS900〜S911の次に異常気筒が有るか否かを判定する(S912)。異常な気筒が1つもなければ(S912で「NO」)、このまま一旦終了する。しかし、ステップS690で燃料供給系の異常が判定された気筒が1つでも有れば(S912で「YES」)、前記実施の形態1のステップS700と同じく、異常時処理の実行を設定する(S914)。このことにより、燃料供給系が異常な気筒が1つでも有れば通常のエンジン制御は停止されて、リンプホーム処理などの異常時の退避処理の実行が開始される。
【0115】
・前記実施の形態1では、各気筒の気筒毎補正量qcy[k]を強制的に徐変させる処理は、それぞれ1度のみ実行した。そして、この実行により気筒毎補正量qcy[k]の変化に対応した回転変動が生じなければ対象気筒の燃料供給系に異常が生じていると判断した。しかし、これ以外に、次のようにして、より正確な異常判定とすることができる。すなわち、同一気筒に対して2回以上、強制的な気筒毎補正量qcy[k]の徐変を実行して、全て異常であった場合に、該気筒を異常と判断しても良い。また全てではなく、正常と判定された回数と異常と判定された回数の内で多い方の回数にて判断しても良い。あるいは1度でも異常が見つかれば、該気筒を異常と判断しても良い。
【0116】
・前記実施の形態1ではディーゼルエンジンの例を示したが、ガソリンエンジンでも同様に適用できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態には、次のような形態を含むものであることを付記しておく。
【0117】
(1).内燃機関の目標回転状態と実回転状態との偏差に基づいて補正量を設定し、該補正量により燃料供給量指令値を補正することで、内燃機関が目標回転状態となるように燃料供給系をフィードバック制御する燃料供給系フィードバック制御手段を備えた内燃機関の燃料供給系異常検出装置であって、
前記燃料供給系に対する調整を強制的に行うことで異常判定を実行する異常判定実行手段を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検出装置。
【0118】
(2).請求項2の構成において、前記異常判定実行手段は、前記補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合に、前記燃料供給系フィードバック制御手段によるフィードバック制御を停止するとともに、該当気筒及び該当気筒に対して行程順序の前後に存在する気筒における燃料供給系に対する調整を強制的に行うことで異常判定を実行することを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検出装置。
【0119】
(3).請求項5記載の構成において、前記異常判定実行手段は、異常判定が実行される対象気筒における燃料供給系に対して、各気筒毎に前記補正量の増加又は減少を強制的に実行することにより、内燃機関の回転変動が基準回転変動よりも大きくなった場合には該気筒の燃料供給系は正常と判定し、基準回転変動よりも大きくならなかった場合には該気筒の燃料供給系は異常と判定することを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検出装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1としての蓄圧式ディーゼルエンジンとその制御系統を示す概略構成図。
【図2】実施の形態1のECUが実行する燃料噴射量制御処理のフローチャート。
【図3】同じく気筒毎補正量算出処理のフローチャート。
【図4】実施の形態1のエンジン回転数センサとパルサとの配置構成説明図。
【図5】実施の形態1の蓄圧式ディーゼルエンジンの回転変動を示すタイミングチャート。
【図6】上記気筒毎補正量算出処理において回転変動偏差DNE(K)から積分補正量dqcyを算出するためのマップ構成説明図。
【図7】実施の形態1のECUが実行する燃料供給系異常検出予備判定処理のフローチャート。
【図8】同じく燃料供給系異常検出予備判定処理のフローチャート。
【図9】同じく燃料供給系異常検出処理のフローチャート。
【図10】同じく燃料供給系異常検出処理のフローチャート。
【図11】同じく徐変戻し処理のフローチャート。
【図12】実施の形態1における制御の一例を示すタイミングチャート。
【図13】前記燃料供給系異常検出処理の変形例のフローチャート。
【図14】前記徐変戻し処理の変形例のフローチャート。
【符号の説明】
2…ディーゼルエンジン、4…燃料噴射弁、4a…燃料噴射制御用電磁弁、6…コモンレール、8…供給配管、8a…逆止弁、10…サプライポンプ、10a…吐出ポート、10b…吸入ポート、10c…圧力制御弁、10d…リターンポート、12…燃料タンク、14…フィルタ、16…リターン配管、18…吸気通路、18a…吸気弁、20…排気通路、20a…排気弁、22…グロープラグ、22a…グローリレー、24…アクセルペダル、26…アクセルセンサ、28…全閉スイッチ、30…スタータ、30a…スタータスイッチ、32…水温センサ、34…油温センサ、36…燃温センサ、38…燃圧センサ、40…エンジン回転数センサ、41…パルサ、41a…欠歯部、42…気筒判別センサ、44…トランスミッション、46…シフトポジションセンサ、48…車速センサ、50…エアコンスイッチ、52…ECU。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention sets the correction amount based on the deviation between the target rotational state and the actual rotational state of the internal combustion engine, and corrects the fuel supply amount command value based on the correction amount so that the internal combustion engine enters the target rotational state. The present invention also relates to a fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine provided with a fuel supply system feedback control means for performing feedback control of the fuel supply system.
[0002]
[Prior art]
Judge whether the combustion state of each cylinder is good or bad from the rotational fluctuation of a gasoline engine that performs lean combustion, correct the fuel concentration for the good cylinder to be lower, and for the bad cylinder A lean combustion control and failure determination device that corrects the fuel concentration to be higher is known (Japanese Patent No. 2907001). In this device, when the air-fuel ratio is changed a predetermined number of times in the direction of increasing the fuel concentration, it is determined that a failure has occurred in the fuel supply system or ignition system for this cylinder.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In this way, when the feedback control cannot complete the correction, the method of determining a failure causes the correction in the direction of increasing the air-fuel ratio to continue when the fuel supply is completely stopped due to the sticking of the valve body or the like. Detected as abnormal. However, for example, when the valve opening time adjustment function deteriorates due to fuel leakage due to a defective seat of the fuel injection valve or an increase in sliding resistance of the valve body, it is normal by feedback control in a specific operating state such as when idling. In some cases, fuel is supplied. However, in other operating conditions, the deterioration of the fuel injection valve opening time adjustment function greatly affects the amount of fuel supplied. is there.
[0004]
Even when the fuel injection valve has been changed a predetermined number of times to change the air / fuel ratio in the direction of increasing the fuel concentration during idling, if there is no problem with the opening / closing operation, corrections obtained during idling in other operating conditions In some cases, the fuel supply can be executed without any problem by reflecting the amount.
[0005]
Therefore, the failure determination as in the prior art cannot accurately capture the abnormality of the fuel supply system, and even if it is abnormal, the operation is allowed to continue, the poor combustion state continues, and the fuel consumption and emission are reduced. May cause problems such as deterioration. Conversely, even if it is normal, it may be determined as abnormal and normal operation may not be possible.
[0006]
An object of the present invention is to provide a fuel supply system abnormality detection device that enables accurate abnormality detection of a fuel supply system of an internal combustion engine.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the following, means for achieving the above object and its effects are described.
The fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine according to claim 1 sets a correction amount for each cylinder based on a deviation between a target rotation fluctuation and an actual rotation fluctuation when the internal combustion engine is idle, and uses the correction amount as a fuel. A fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine comprising a fuel supply system feedback control means for feedback-controlling the fuel supply system so that the internal combustion engine is in a target rotational fluctuation state by correcting the supply amount command value for each cylinder. And when there is a cylinder whose correction amount exceeds the reference range, the feedback control by the fuel supply system feedback control means is stopped, All cylinders are set as target cylinders for performing abnormality determination of the fuel supply system, and when performing abnormality determination for a predetermined cylinder among the target cylinders, The correction amount is forcibly increased or decreased with respect to the fuel supply system in the cylinder. On the other hand, the correction amount is maintained for cylinders other than the predetermined cylinder. By When the internal combustion engine undergoes a rotational fluctuation corresponding to the increase or decrease of the forced correction amount, it is determined that the fuel supply system of the predetermined cylinder is normal, and the forced correction amount is increased or decreased. If the corresponding rotation fluctuation does not occur, it is determined that the fuel supply system of the predetermined cylinder is abnormal. An abnormality determination execution means is provided.
[0008]
Thus, the abnormality determination execution means does not determine that there is an abnormality because the correction amount in the feedback control of the fuel supply system during idling exceeds the reference range. The abnormality determination execution means stops the feedback control by the fuel supply system feedback control means when there is a cylinder whose correction amount exceeds the reference range, All cylinders are set as target cylinders for performing abnormality determination of the fuel supply system, and when performing abnormality determination for a predetermined cylinder among the target cylinders, Forcibly increase or decrease the correction amount for the fuel supply system in the cylinder On the other hand, the correction amount is maintained for cylinders other than the predetermined cylinder. (Hereinafter referred to as “adjustment to the fuel supply system”), Predetermined The abnormality determination of the cylinder fuel supply system is performed. Since the abnormality determination is executed by forcibly adjusting the fuel supply system in this way, not only the fuel injection valve is stuck, but also the opening / closing operation abnormality such as the deterioration of the valve opening time adjustment function is found. It is possible to accurately detect abnormality in the supply system. This forcible adjustment is also performed when there is a high possibility of abnormality in the fuel supply system of the cylinder due to the presence of a cylinder whose correction amount exceeds the reference range. Become.
[0009]
Furthermore, the correction amount exceeded the reference range. There was a cylinder Only in some cases, the fuel supply system is forcibly adjusted, so that the combustion state does not change, and adverse effects on fuel consumption and emissions can be suppressed. In addition, vibration associated with a change in the rotational state of the internal combustion engine can be suppressed.
[0015]
Also, The abnormality determination execution means stops the feedback control by the fuel supply system feedback control means and forcibly adjusts the fuel supply system in each cylinder when there is a cylinder whose correction amount exceeds the reference range. Abnormality judgment is executed. For this reason, highly accurate abnormality detection can be performed quickly.
[0016]
In the fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine according to
[0017]
The abnormality determination execution means stops feedback control when there is a cylinder whose correction amount exceeds the reference range, and some cylinders including the corresponding cylinder (cylinder whose correction amount exceeds the reference range) Is a target cylinder that performs abnormality determination of the fuel supply system, and when performing abnormality determination for a predetermined cylinder among the target cylinders, The abnormality determination is executed by forcibly adjusting the fuel supply system. As described above, the abnormality determination execution means makes an abnormality determination in some cylinders including a cylinder having a high possibility of abnormality, so that highly accurate abnormality detection can be quickly executed. As a result, adverse effects on fuel consumption and emissions can be further suppressed, and vibration associated with changes in the rotational state of the internal combustion engine can be further suppressed.
[0021]
Predetermined Forcibly increase or decrease the correction amount for each cylinder with respect to the fuel supply system in the cylinder On the other hand, the correction amount is maintained for cylinders other than the predetermined cylinder. If the opening / closing operation of the fuel supply system is normal, the internal combustion engine generates a rotational fluctuation corresponding to the forced increase or decrease of the correction amount. For this reason, if there is a rotational fluctuation that corresponds to the forced increase or decrease of the correction amount Predetermined If it is determined that the cylinder fuel supply system is normal and there is no rotational fluctuation corresponding to the forced increase or decrease of the correction amount Predetermined It can be determined that the cylinder fuel supply system is abnormal.
[0022]
[0023]
In this way, by gradually increasing or decreasing the forcible correction amount, it is possible to effectively suppress vibration associated with a change in the rotational state of the internal combustion engine.
[0024]
When returning to the original correction amount after executing the forcible increase or decrease of the correction amount, by gradually returning the correction amount, it is possible to effectively suppress vibration associated with a change in the rotational state of the internal combustion engine.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Embodiment 1]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a pressure accumulation type diesel engine (common rail type diesel engine) 2 and its control system as the first embodiment. The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
An
[0029]
A
[0030]
The
[0031]
The rotation of the crankshaft is transmitted via a timing belt or the like to a camshaft (not shown) for opening and closing the
[0032]
In the first embodiment, an electronic control unit (ECU) 52 for controlling various controls of the
[0033]
A flowchart of FIG. 2 shows a fuel injection amount control process executed by the
[0034]
When the process is started, first, a fuel injection amount command value QFIN is calculated according to a preset arithmetic expression using the engine speed NE, the accelerator opening ACCPF, and the like (S110). Next, for each cylinder calculated for the No. K cylinder (hereinafter, this order represents the stroke order) that is the target of the current fuel injection calculated in the cylinder-by-cylinder correction amount calculation process described below. The fuel injection amount command value QFIN is corrected by the correction amount qcy [K] as shown in the following equation 1 (S120).
[0035]
[Expression 1]
QFIN ← QFIN + qcy [K] ... [Formula 1]
Then, based on the fuel injection amount command value QFIN corrected in this way, the valve opening time of the fuel injection control
[0036]
By repeating the fuel injection amount control process described above, an appropriate amount of fuel corresponding to the operating state of the
[0037]
Next, the correction amount calculation processing for each cylinder executed by the
[0038]
On the other hand, if Xqcy = “ON” (“YES” in S200), it is next determined whether or not the
[0039]
If it is not in the idle stable state (“NO” in S210), the present process is temporarily terminated as it is.
On the other hand, if the engine is in the idling stable state (“YES” in S210), then NE≈NF, that is, whether the current engine speed NE is substantially equal to the target idle speed NF, that is, the engine speed NE is the target. It is determined whether the engine speed is within the reference range with respect to the idle speed NF (S220). This determination process is for determining whether or not the operating state of an external device such as an air conditioner compressor that is a load of the
[0040]
Therefore, if NE≈NF is not satisfied (“NO” in S220), the present process is temporarily terminated as it is.
On the other hand, if NE≈NF (“YES” in S220), the rotational fluctuation deviation DNE [K] of the Kth cylinder, which is the object of calculation this time, is calculated as in the following equation 2 (S230).
[0041]
[Expression 2]
DNE [K] <-TNH [K] -TNH [K-1] ... [Formula 2]
Here, TNH (K) represents the maximum rotational speed (hereinafter referred to as the maximum cylinder rotational speed) due to combustion of the Kth cylinder, and TNH (K-1) is a cylinder that is in the combustion stroke one time before TNH (K). Represents the maximum rotation speed of the cylinder.
[0042]
These cylinder maximum rotational speeds TNH indicate the time intervals between a specific number of pulse signals output from the
[0043]
Accordingly, a specific number of pulse intervals output from the
[0044]
When the rotational fluctuation deviation DNE [K] is calculated in this way, next, an integral correction amount dqcy corresponding to the rotational fluctuation deviation DNE (K) is calculated using the one-dimensional map shown in FIG. 6 (S240). . In this map, the relationship between the rotational variation deviation DNE (K) and the integral correction amount dqcy is set in advance so that the integral correction amount dqcy increases as the rotational variation deviation DNE (K) increases.
[0045]
By integrating the integral correction amount dqcy calculated in this way as shown in the
[0046]
[Equation 3]
qcy [K] ← qcy [K] + dqcy ... [Formula 3]
As a result, when the rotational fluctuation between the cylinders of the
[0047]
For example, when the rotational fluctuation deviation DNE [K] is negative, that is, when the rotational speed due to combustion of the Kth cylinder is higher than the rotational speed due to combustion of the immediately preceding cylinder, the integral correction amount dqcy becomes negative and becomes the A negative value is added to the correction amount qcy [K]. As a result, the fuel injection amount command value QFIN for the Kth cylinder is corrected so as to decrease.
[0048]
When the rotational fluctuation deviation DNE [K] is positive, that is, when the rotational speed due to combustion of the Kth cylinder is lower than the rotational speed due to combustion of the immediately preceding cylinder, the integral correction amount dqcy is positive and correction for each cylinder is performed. A positive value is added to the quantity qcy [K]. As a result, the fuel injection amount command value QFIN for the Kth cylinder is corrected so as to increase.
[0049]
When the absolute value of the rotational fluctuation deviation DNE (K) is relatively small, that is, when the rotational speed due to combustion in the Kth cylinder is almost the same as the rotational speed due to combustion in the immediately preceding cylinder, the integral correction amount dqcy = 0. Thus, the value of the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [K] does not change. As a result, the same fuel injection amount command value QFIN for the Kth cylinder is maintained.
[0050]
Next, fuel supply system abnormality detection preliminary determination processing and fuel supply system abnormality detection processing will be described. 7 and 8 show the fuel supply system abnormality detection preliminary determination process. This process is repeatedly executed every crank angle of 180 °.
[0051]
When the fuel supply system abnormality detection preliminary determination process is started, it is first determined whether or not the
[0052]
If it is determined “NO” in either step S310 or step S320, the delay counter Dcnt is cleared (S330). On the other hand, if “YES” is determined in both step S310 and step S320, the delay counter Dcnt is incremented (S340). In other words, the delay counter Dcnt represents the duration time (in practice, a value corresponding to the accumulated rotational speed) in the idle stable state and NE≈NF.
[0053]
When the process of step S330 or step S340 is completed, it is next determined whether or not the value of the delay counter Dcnt is larger than the reference value Td (S350). This reference value Td is a period until steps S230 to S250 of the above-described cylinder-by-cylinder correction amount calculation process (FIG. 3) are repeated and a cylinder-by-cylinder correction amount qcy [K] suitable for determination is obtained for all cylinders. It is to set.
[0054]
If Dcnt ≦ Td (“NO” in S350), “1” is set to the cylinder discrimination value k (S370), and this process is temporarily terminated.
By continuing the idle stable state and NE≈NF (“YES” in S310, “YES” in S320), the increment of the delay counter Dcnt (S340) is continued, and when Dcnt> Td (S350) Next, it is determined whether or not the abnormal inspection flag Xtst is “OFF” (S380). Initially, since Xtst = “OFF” by initial setting (“YES” in S380), the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [k] obtained in step S250 of the cylinder-by-cylinder correction amount calculation process (FIG. 3) is then performed. ] Is greater than or equal to 0 (S390). First, since k = 1, the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [1] in the first cylinder is first determined.
[0055]
If qcy [1] ≧ 0 (“YES” in S390), “ON” is set to the cylinder-by-cylinder code determination flag express [1] (S400). If qcy [1] <0 (“NO” in S390), “OFF” is set to the cylinder-by-cylinder code determination flag expands [1] (S410).
[0056]
After step S400 or step S410, it is determined whether or not the absolute value of the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [1] is equal to or less than the abnormal preliminary determination value A (S420). If | qcy [1] | ≦ A (“YES” in S420), then the cylinder discrimination value k is incremented (S430). Therefore, k = 2 is set.
[0057]
On the other hand, if | qcy [1] |> A (“NO” in S420), next, “ON” is set to the abnormal inspection flag Xtst (S440). Thereafter, the cylinder discrimination value k is incremented (S430).
[0058]
After step S430, since the
[0059]
Thus, when k = 5 (“NO” in S450), it is next determined whether or not the abnormal inspection flag Xtst is set to “ON” (S470).
If Xtst = “OFF” (“NO” in S470), the delay counter Dcnt is cleared (S475), and this process is temporarily terminated as it is. Xtst = “OFF” indicates that | qcy [k] | ≦ A (“YES” in S420) for all four cylinders. For this reason, the fuel supply system abnormality detection preliminary determination process is repeated again from the state of Dcnt = 0.
[0060]
On the other hand, if Xtst = “ON” (“YES” in S470), that is, if it is determined that | qcy [k] |> A at one or more of k = 1 to 4, then, An addition / subtraction term dtst, which will be described later, is cleared (S480). Then, the values of the cylinder-by-cylinder correction amounts qcy [1] to qcy [4] at this time are saved in the variables qcyorg [1] to qcyorg [4], respectively (S490), and this processing is temporarily ended.
[0061]
Since Xtst = “ON” in the next control cycle (“NO” in S380), the present process is temporarily terminated as it is. Thereafter, even if the determination of “YES” in step S310, “YES” in step S320 and “YES” in step S350 is continued, as long as Xtst = “ON” is maintained, the processing of steps S390 to S490 is performed. Is not executed.
[0062]
Next, the fuel supply system abnormality detection process is shown in the flowcharts of FIGS. This process is repeatedly executed every crank angle of 180 °.
When the fuel supply system abnormality detection process is started, it is first determined whether or not the gradual change return flag Xret is “OFF” (S500). Since Xret = “OFF” is initially set by the initial setting (“YES” in S500), it is next determined whether or not the
[0063]
If it is determined “NO” in either step S510 or step S520, “OFF” is set to the abnormality checking flag Xtst (S525), and the delay counter Dcnt is further cleared (S526). Then, “ON” is set to the cylinder-by-cylinder correction amount calculation permission flag Xqcy (S530), 1 is set to the cylinder discrimination value m (S540), and the process is temporarily terminated. Accordingly, since Xtst = “OFF” at this time, “YES” is determined in step S380 of the above-described fuel supply system abnormality detection preliminary determination process (FIGS. 7 and 8), and the processes of steps S390 to S490 are performed. Return to a state where it can be executed. Further, since Xqcy = “ON”, it is determined “YES” in step S200 of the above-described cylinder-by-cylinder correction amount calculation process (FIG. 3), and the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [K] can be updated. Become.
[0064]
If the
[0065]
On the other hand, if Xtst = “ON” (“YES” in S550), then “OFF” is set to the cylinder-by-cylinder correction amount calculation permission flag Xqcy (S560). Thus, “NO” is determined in step S200 of the above-described cylinder-by-cylinder correction amount calculation process (FIG. 3). Therefore, the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [k] is not updated in the cylinder-by-cylinder correction amount calculation process (FIG. 3).
[0066]
Next, the addition / subtraction term dtst is calculated as shown in the
[0067]
[Expression 4]
dtst ← dtst + dq ... [Formula 4]
Here, the gradual change value dq is a value provided for gradually increasing the value of the addition / subtraction term dtst.
[0068]
Next, it is determined whether or not the code determination flag “explus [m]” is “ON” (S580). Since m = 1 at first, it is determined whether or not the code determination flag “explus [1]” is “ON”. If express [1] = “ON” (“YES” in S580), qcy [m] is updated as shown in the following equation 5 (S590).
[0069]
[Equation 5]
qcy [m] ← qcyorg [m]-dtst ... [Formula 5]
On the other hand, if expand [m] = “OFF” (“NO” in S580), qcy [m] is updated as in the following Expression 6 (S600).
[0070]
[Formula 6]
qcy [m] ← qcyorg [m] + dtst ... [Formula 6]
That is, when qcy [m] ≧ 0, qcy [m] is reduced by the gradually increasing addition / subtraction term dtst, and the actual fuel injection amount gradually decreases. When qcy [m] <0, the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m] is increased by the gradually increasing addition / subtraction term dtst, and the actual fuel injection amount gradually increases.
[0071]
When the process of step S590 or step S600 is completed, the rotational fluctuation deviation DNE [m] is then calculated as shown in the following equation 7 (S610).
[0072]
[Expression 7]
DNE [m] <-TNH [m]-TNH [m-1] ... [Formula 7]
[0073]
Next, it is determined whether or not the absolute value of the rotation fluctuation deviation DNE [m] obtained by the
[0074]
As a result of the gradual change of the correction amount qcy [m] for each cylinder, the rotational fluctuation between the cylinders becomes large before dtst> D, and when | DNE [m] |> B (“YES” in S620), The increase / decrease process of qcy [m] by the addition / subtraction term dtst causes the rotational fluctuation between the cylinders to increase as expected. Therefore, it is determined that the fuel supply system of the m-th cylinder is normal (S640). Next, the cylinder discrimination value m is incremented (S650). For example, when it is determined that m = 1 is normal (S640), m is set to “2”.
[0075]
Then, it is determined whether the cylinder discrimination value m is 4 or less (S660). Since m = 2 here (“YES” in S660), the addition / subtraction term dtst is then cleared (S670). Then, “ON” is set to the gradual change return flag Xret (S680), and this process is temporarily terminated.
[0076]
In the next control cycle, since Xret = “ON” (“NO” in S500), no substantial processing is performed in the fuel supply system abnormality detection processing (FIGS. 9 and 10). Substantial processing of gradual change return processing described later is performed, and the value of the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [1] is gradually returned to the value of the variable qcyorg [1], which is the original value.
[0077]
When the value of the correction amount qcy [1] for each cylinder returns to the original value, Xret = “OFF” is set in the gradual change return process described later (“YES” in S500), and next, m = 2 The processing described above is executed. That is, the correction amount qcy [2] for each second cylinder is also gradually increased / decreased according to the content of the sign determination flag expands [2] (S590, S600), and the absolute value of the rotational fluctuation deviation DNE [2] is determined. (S620).
[0078]
Then, as a result of the gradual change of the correction amount qcy [2] for each cylinder, before dtst> D, the rotational fluctuation between the cylinders becomes large and | DNE [2] |> B is satisfied (“YES” in S620). As a result of the increase / decrease process of qcy [2] by the addition / subtraction term dtst, the rotational fluctuation between the cylinders has increased as expected, so it is determined that the second cylinder fuel supply system is normal (S640). Next, the cylinder discrimination value m is incremented (S650). This time, m is set to “3”. Then, it is determined whether the cylinder discrimination value m is 4 or less (S660). Since m = 3 here (“YES” in S660), the addition / subtraction term dtst is then cleared (S670). Then, “ON” is set to the gradual change return flag Xret (S680), and this process is temporarily terminated.
[0079]
In the next control cycle, since Xret = “ON” (“NO” in S500), no substantial processing is performed in the fuel supply system abnormality detection processing (FIGS. 9 and 10). Substantial processing of the gradual change returning process described later is performed, and the value of the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [2] is gradually returned to the value of the variable qcyorg [2], which is the original value.
[0080]
When the value of the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [2] returns to the original value, Xret = “OFF” is set (“YES” in S500). Next, the above-described processing is executed at m = 3. That is, the correction amount qcy [3] for each third cylinder is also gradually increased or decreased according to the content of the sign determination flag “expls [3]” as in the case of the first and second cylinders (S590, S600). Then, the absolute value of the rotational fluctuation deviation DNE [3] is determined (S620).
[0081]
When | DNE [3] |> B is satisfied (“YES” in S620) and it is determined that the third cylinder fuel supply system is normal, the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [3] is gradually returned to the original value. . Similarly, the correction amount qcy [4] for each fourth cylinder is gradually increased or decreased according to the content of the sign determination flag "expls [4]" (S590, S600), and the absolute value of the rotational fluctuation deviation DNE [4] is increased. A value is determined (S620).
[0082]
When | DNE [4] |> B is satisfied (“YES” in S620) and it is determined that the fourth cylinder fuel supply system is normal (S640), the cylinder determination value m is then incremented (S650). ), M = 5. For this reason, it is determined as “NO” in step S660, “ON” is set to the gradual change return flag Xret (S680), and this process is temporarily ended. As a result, the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [4] is gradually returned to the original by a gradual change return process described later.
[0083]
If the correction amount qcy [4] for each cylinder returns to the original value, the correction amount calculation permission flag Xqcy for each cylinder is turned “ON” and the abnormality checking flag Xtst is turned “OFF” by the gradual change return process. Since Xqcy = “ON”, it is possible to execute substantial processing of the cylinder-by-cylinder correction amount calculation processing (FIG. 3). Further, since Xtst = “OFF”, the substantial process of the fuel supply system abnormality detection preliminary determination process (FIGS. 7 and 8) is started, and the substantial process of the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) is performed. Stop.
[0084]
Next, the gradual change return process is shown in the flowchart of FIG. This process is repeatedly executed every crank angle of 180 °.
When the gradual change return process is executed, it is first determined whether or not the gradual change return flag Xret is “ON” (S810). If Xret = “OFF” (“NO” in S810), this processing is temporarily terminated as it is.
[0085]
If “ON” is set to the gradual change return flag Xret in step S680 of the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) (“YES” in S810), then the sign determination flag expands [m−1] Is determined to be “ON” (S820). For example, when it is determined in the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) that the fuel supply system is normal for the first cylinder (“YES” in S620, S640), Xret = “ON”. (S680), but at this time, m = 2 by the process of step S650.
[0086]
Therefore, when m = 2, the sign determination flag “expls [m−1]” determines whether or not the sign determination flag “explus [1]” in the first cylinder is “ON”. If expands [m−1] = “ON” (“YES” in S820), the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m−1] is then updated as in the following equation 8 (S830).
[0087]
[Equation 8]
qcy [m−1] ← qcy [m−1] + drett ... [Formula 8]
The return amount dret is a gradual change amount for gradually returning the correction amount qcy [m−1] for each cylinder. As the return amount dret, the same value as the gradual change value dq described above may be used.
[0088]
That is, when qcy [m−1] is gradually decreased in step S590 of the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10), a process of gradually increasing and returning to the original value is performed by the return amount dret. Is called.
[0089]
Next, it is determined whether or not the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m−1] is greater than or equal to the variable qcyorg [m−1] representing the original value (S840). If qcy [m−1] <qcyorg [m−1] (“NO” in S840), it is assumed that the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m−1] has not yet returned to the original value, and this process is temporarily performed. Exit.
[0090]
If express [m−1] = “OFF” (“NO” in S820), then the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m−1] is updated as in the following equation 9 (S850).
[0091]
[Equation 9]
qcy [m-1] <-qcy [m-1] -dret ... [Formula 9]
The return amount dret is as described above.
[0092]
That is, when qcy [m−1] is gradually increased in step S600 of the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10), a process of gradually decreasing and returning to the original value is performed by the return amount dret. Is called.
[0093]
Next, it is determined whether or not the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m−1] is equal to or less than the variable qcyorg [m−1] representing the original value (S860). If qcy [m−1]> qcyorg [m−1] (“NO” in S860), it is assumed that the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m−1] has not yet returned to the original value, and this process is temporarily performed as it is. Exit.
[0094]
Thus, thereafter, by repeating the processing in step S830 or step S850, the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m−1] gradually returns to the original value, and when the determination in step S840 or step S860 becomes “YES”, The value of the variable qcyorg [m-1] is set to the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [m-1] (S870), and the gradual change return flag Xret is set to "OFF" (S880).
[0095]
Next, it is determined whether m-1 = 4 (S890). Next, since m = 2 is currently set (“NO” in S890), the present process is temporarily terminated.
In the next control cycle, since Xret = “OFF” (“NO” in S810), no substantial process is performed in the gradual change return process (FIG. 11). In the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10), since Xret = “OFF”, “YES” is determined in step S500, and m = 2. Thus, the abnormality detection of the fuel supply system is performed for the second cylinder.
[0096]
If the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) ends with determination that the fuel supply system abnormality detection for the second cylinder is normal, the gradual change return flag Xret = “ON”. (S680) Next, at m = 3, the gradual change return process (FIG. 11) is repeated as described above. Then, when the gradual change returning process (FIG. 11) is completed, the abnormality detection of the fuel supply system is performed for the third cylinder. If the fuel supply system is normal for the third cylinder, the gradual change return process (FIG. 11) is repeated at m = 4 as described above. Then, when the gradual change returning process (FIG. 11) is completed, abnormality detection of the fuel supply system is performed for the fourth cylinder. If the fuel supply system is normal for the fourth cylinder, the gradual change return process (FIG. 11) is repeated as described above at m = 5.
[0097]
In the gradual change return process with m = 5 (FIG. 11), the return of the correction amount qcy [4] for each cylinder is completed (S870), and the gradual change return flag Xret is set to “OFF” (S880). , M−1 = 4 is determined as “YES” (S890). Therefore, the cylinder-by-cylinder correction amount calculation permission flag Xqcy is set to “ON” (S900), and the abnormality inspection flag Xtst is set to “OFF” (S910). Then, the delay counter Dcnt is cleared (S911), and the process is temporarily terminated.
[0098]
In the control cycle of the next gradual change return process (FIG. 11), since Xret = “OFF”, no substantial process is performed. Further, since Xqcy = “ON”, it is possible to execute substantial processing of the correction amount calculation processing for each cylinder (FIG. 3). Further, since Xtst = “OFF”, the substantial process of the fuel supply system abnormality detection preliminary determination process (FIGS. 7 and 8) is started, and the substantial process of the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) is performed. Stop.
[0099]
Thus, when no abnormality is found in the fuel supply system of any cylinder, the correction amount calculation processing for each cylinder (FIG. 3) and the fuel supply system abnormality detection preliminary determination processing (FIGS. 7 and 8) are performed again. Processing is started, and the above-described processing is repeated.
[0100]
FIG. 12 shows a timing chart when no abnormality is found in the fuel supply system of any cylinder. In FIG. 12, at time t1, when the delay counter Dcnt exceeds the reference value Td in the fuel supply system abnormality detection preliminary determination process (FIGS. 7 and 8) (“YES” in S350), the processes of steps S390 to S450 are executed. As a result, since the absolute value of the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [2] exceeds the abnormal preliminary determination value A (“NO” in S420), “ON” is set to the abnormality checking flag Xtst (S440). .
[0101]
In the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10), “OFF” is set to the cylinder-by-cylinder correction amount calculation permission flag Xqcy (S560), and qcy [1] ≧ 0 for the first cylinder. Therefore, a gradual decrease process (time t1 to t2) and a gradual increase process (time t2 to t3) are performed. Since there is no abnormality for the first cylinder, qcy [2] ≧ 0 for the second cylinder, so that the fuel injection amount gradually decreases (time t3 to t4) and gradually increases (time t4 to t5). ) Is made. Since there is no abnormality in the second cylinder, qcy [3] <0 for the third cylinder, so that the fuel injection amount is gradually increased (time t5 to t6) and gradually decreased (time t6 to t6). t7) is performed. Since there is no abnormality in the third cylinder, qcy [4] ≧ 0 for the fourth cylinder, so that the fuel injection amount gradually decreases (time t7 to t8) and gradually increases (time t8 to t8). t9) is performed. Since there is no abnormality in the fourth cylinder, the gradual change return flag Xret is returned to “OFF” (S880), and the cylinder-by-cylinder correction amount calculation permission flag Xqcy is returned to “ON” (S900). The flag Xtst is returned to “OFF” (S910). As a result, substantial processing of the cylinder-by-cylinder correction amount calculation process (FIG. 3) and the fuel supply system abnormality detection preliminary determination process (FIGS. 7 and 8) is started, and the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10). Substantial processing stops.
[0102]
Next, consider the case where, for example, the fuel injection amount adjustment of the
[0103]
When the abnormality checking flag Xtst = “ON”, the substantial process of the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) starts. First, abnormality detection of the fuel supply system of the first cylinder is performed. This is executed by gradually changing the amount of fuel injected from the
[0104]
Therefore, the addition / subtraction term dtst exceeds the addition / subtraction limit value D before the rotation fluctuation deviation DNE [2] becomes larger than the rotation fluctuation amount determination value B (“YES” in S630). In FIG. 12, the addition / subtraction term dtst exceeds the addition / subtraction limit value D at time ta, as indicated by the one-dot chain line.
[0105]
Therefore, it is determined that the fuel supply system of the second cylinder is abnormal (S690). Then, the execution of the abnormal time process is set (S700). As a result, normal engine control is stopped, and execution of a saving process in the event of an abnormality such as a limp home process is started. Then, the abnormality checking flag Xtst is set to “OFF” (S710), and this process is temporarily ended.
[0106]
In the configuration of the first embodiment described above, the cylinder-by-cylinder correction amount calculation process (FIG. 3) includes a fuel supply system abnormality detection preliminary determination process (FIGS. 7 and 8), a fuel supply system feedback control means, and a fuel supply system. The abnormality detection processing (FIGS. 9 and 10) and the gradual change return processing (FIG. 11) correspond to processing as abnormality determination execution means.
[0107]
According to the first embodiment described above, the following effects can be obtained.
(I). The fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) and the gradual change return process (FIG. 11) detect an abnormality in the fuel supply system of each cylinder by forcibly adjusting the fuel supply system. Thus, since abnormality is not judged only by the cylinder correction amount qcy [k] calculated in the cylinder correction amount calculation process (FIG. 3), not only the fuel injection control
[0108]
Further, the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) and the gradual change return process (FIG. 11) are performed by the cylinder correction amount qcy [k calculated by the cylinder correction amount calculation process (FIG. 3). The absolute value of] exceeds the abnormal preliminary determination value A. That is, when the possibility of abnormality in the fuel supply system is high because the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [k] exceeds the reference range, the fuel supply system abnormality detection processing (FIGS. 9 and 10) and the gradual change return processing (FIG. 11) is executed. For this reason, the abnormality detection accuracy is further increased.
[0109]
Furthermore, since the fuel supply system is forcibly adjusted only when the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [k] exceeds the reference range, the combustion state does not change and the fuel consumption and emissions are reduced. There is no adverse effect. In addition, vibration associated with rotational fluctuation of the
[0110]
(B). In the fuel supply system abnormality detection processing (FIGS. 9 and 10) and the gradual change return processing (FIG. 11), when the cylinder correction amount qcy [k] exceeds the reference range, the cylinder correction amount calculation processing (FIG. 3). To stop. Then, the cylinder correction amount qcy [k] is forcibly increased or decreased with respect to the fuel supply system of each cylinder with each cylinder as a control target. Therefore, the abnormality determination of the fuel supply system of each cylinder can be executed based on the rotational fluctuation of the
[0111]
In the abnormality determination, in response to the forced increase or decrease of the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [k], when the
[0112]
(C). The forcible cylinder correction amount qcy [k] is gradually increased or decreased. Thereby, the vibration accompanying the rotation fluctuation of the
[0113]
[Other embodiments]
In the first embodiment, when the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [k] in one cylinder exceeds the reference range, fuel supply system abnormality detection processing (FIGS. 9 and 10) and gradual change are performed for all cylinders. Although the return processing (FIG. 11) has been executed, the influence of the cylinder with an abnormal fuel supply system greatly affects the correction amount qcy [k] for each of the cylinders before and after the stroke order. The cylinders whose qcy [k] exceeds the reference range and the cylinders whose stroke order exists before and after this cylinder are subject to fuel supply system abnormality detection processing (FIGS. 9 and 10) and gradual change return processing (FIG. 11). It is also good. If some of the cylinders with a high possibility of abnormality are detected, the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) and the gradual change return process (FIG. 11) can be completed in a short time. . For this reason, the influence which it has on the vibration and emission of the
[0114]
In the fuel supply system abnormality detection process (FIGS. 9 and 10) of the first embodiment, when an abnormal fuel supply system cylinder is detected (“YES” in S630, S690), the fuel supply system abnormality is detected at that time. Although the detection process (FIGS. 9 and 10) is interrupted and the abnormality process is executed, the process may be as shown in FIG. 13 instead of FIG. In FIG. 13, even if an abnormal fuel supply system cylinder is detected (“YES” in S630, S690), the process proceeds to step S650 after step S690, thereby completing the fuel supply system abnormality detection for all cylinders. . Therefore, when there are a plurality of abnormal fuel supply cylinders, it is possible to clearly detect which cylinder is abnormal. If even one abnormal cylinder is found, for example, the process of FIG. 14 is executed instead of the gradual change return process (FIG. 11). That is, when m−1 = 4 (“YES” in S890), it is determined whether there is an abnormal cylinder after steps S900 to S911 (S912). If there is no abnormal cylinder (“NO” in S912), the process is temporarily terminated. However, if there is at least one cylinder for which an abnormality in the fuel supply system is determined in step S690 ("YES" in S912), execution of the process at the time of abnormality is set as in step S700 of the first embodiment ( S914). As a result, if there is at least one cylinder with an abnormal fuel supply system, normal engine control is stopped, and execution of an evacuation process such as a limp home process is started.
[0115]
In the first embodiment, the process of forcibly and gradually changing the correction amount qcy [k] for each cylinder is executed only once. Then, it is determined that there is an abnormality in the fuel supply system of the target cylinder if there is no rotational fluctuation corresponding to the change in the cylinder-by-cylinder correction amount qcy [k] by this execution. However, in addition to this, it is possible to make a more accurate abnormality determination as follows. That is, when the gradual change of the forcible cylinder correction amount qcy [k] is executed twice or more for the same cylinder and all are abnormal, the cylinder may be determined to be abnormal. Alternatively, the determination may be made by the larger number of the number of times determined to be normal and the number of times determined to be abnormal. Alternatively, if an abnormality is found even once, the cylinder may be determined to be abnormal.
[0116]
-Although the example of the diesel engine was shown in the said
Although the embodiment of the present invention has been described above, it should be noted that the embodiment of the present invention includes the following embodiment.
[0117]
(1). A fuel supply system is set so that the internal combustion engine is in the target rotational state by setting a correction amount based on the deviation between the target rotational state and the actual rotational state of the internal combustion engine and correcting the fuel supply amount command value by the correction amount. A fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine provided with a fuel supply system feedback control means for performing feedback control,
An abnormality detection device for a fuel supply system of an internal combustion engine, comprising: an abnormality determination execution means for executing an abnormality determination by forcibly adjusting the fuel supply system.
[0118]
(2). 3. The configuration according to
[0119]
(3). 6. The configuration according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an accumulator diesel engine and its control system as a first embodiment.
FIG. 2 is a flowchart of a fuel injection amount control process executed by the ECU according to the first embodiment.
FIG. 3 is a flowchart of a cylinder-by-cylinder correction amount calculation process.
FIG. 4 is an explanatory diagram of an arrangement configuration of an engine speed sensor and a pulser according to the first embodiment.
FIG. 5 is a timing chart showing rotation fluctuations of the pressure accumulating diesel engine according to the first embodiment.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a map configuration for calculating an integral correction amount dqcy from the rotation variation deviation DNE (K) in the cylinder-by-cylinder correction amount calculation process.
FIG. 7 is a flowchart of fuel supply system abnormality detection preliminary determination processing executed by the ECU according to the first embodiment;
FIG. 8 is a flowchart of a fuel supply system abnormality detection preliminary determination process.
FIG. 9 is a flowchart of a fuel supply system abnormality detection process.
FIG. 10 is a flowchart of a fuel supply system abnormality detection process.
FIG. 11 is a flowchart of a gradual change return process.
12 is a timing chart showing an example of control in
FIG. 13 is a flowchart of a modification of the fuel supply system abnormality detection process.
FIG. 14 is a flowchart of a modified example of the gradual change return processing.
[Explanation of symbols]
2 ... diesel engine, 4 ... fuel injection valve, 4a ... solenoid valve for fuel injection control, 6 ... common rail, 8 ... supply piping, 8a ... check valve, 10 ... supply pump, 10a ... discharge port, 10b ... suction port, 10c ... Pressure control valve, 10d ... Return port, 12 ... Fuel tank, 14 ... Filter, 16 ... Return piping, 18 ... Intake passage, 18a ... Intake valve, 20 ... Exhaust passage, 20a ... Exhaust valve, 22 ... Glow plug, 22a ... glow relay, 24 ... accelerator pedal, 26 ... accelerator sensor, 28 ... fully closed switch, 30 ... starter, 30a ... starter switch, 32 ... water temperature sensor, 34 ... oil temperature sensor, 36 ... fuel temperature sensor, 38 ... fuel pressure Sensor: 40 ... Engine speed sensor, 41 ... Pulsar, 41a ... Missing tooth part, 42 ... Cylinder discrimination sensor, 44 ... Transmission, 4 ... shift position sensor, 48 ... vehicle speed sensor, 50 ... air conditioner switch, 52 ... ECU.
Claims (4)
前記補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合に、前記燃料供給系フィードバック制御手段によるフィードバック制御を停止するとともに、全気筒を燃料供給系の異常判定を実行する対象気筒とし、前記対象気筒のうち所定の気筒について異常判定を行う際には、前記所定の気筒における燃料供給系に対して、前記補正量の増加又は減少を強制的に実行する一方、前記所定の気筒以外の気筒に対しては前記補正量を維持することにより、内燃機関が前記強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じた場合には前記所定の気筒の燃料供給系は正常と判定し、前記強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じなかった場合には前記所定の気筒の燃料供給系は異常と判定する異常判定実行手段を備えた
ことを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検出装置。The internal combustion engine sets the correction amount for each cylinder based on the deviation between the target rotational fluctuation and the actual rotational fluctuation during idling of the internal combustion engine, and corrects the fuel supply amount command value for each cylinder using the correction amount. A fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine comprising a fuel supply system feedback control means for feedback controlling the fuel supply system so as to be in a rotational fluctuation state,
When there is a cylinder whose correction amount exceeds a reference range, the feedback control by the fuel supply system feedback control means is stopped, and all cylinders are set as target cylinders for executing abnormality determination of the fuel supply system, and the target cylinders When the abnormality determination is performed for the predetermined cylinder, the correction amount is forcibly increased or decreased for the fuel supply system in the predetermined cylinder, while the cylinder other than the predetermined cylinder is forcibly executed. By maintaining the correction amount, it is determined that the fuel supply system of the predetermined cylinder is normal when the internal combustion engine undergoes a rotational fluctuation corresponding to the increase or decrease of the forced correction amount, The fuel supply system of the predetermined cylinder is provided with an abnormality determination executing means for determining that the fuel supply system of the predetermined cylinder is abnormal when no rotation fluctuation corresponding to the forced increase or decrease of the correction amount occurs . A fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine.
前記補正量が基準範囲を越えた気筒が存在した場合に、前記燃料供給系フィードバック制御手段によるフィードバック制御を停止するとともに、全気筒の内で該当気筒を含む一部の気筒を燃料供給系の異常判定を実行する対象気筒とし、前記対象気筒のうち所定の気筒について異常判定を行う際には、前記所定の気筒における燃料供給系に対して、前記補正量の増加又は減少を強制的に実行する一方、前記所定の気筒以外の気筒に対しては前記補正量を維持することにより、内燃機関が前記強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じた場合には前記所定の気筒の燃料供給系は正常と判定し、前記強制的な補正量の増加又は減少に対応した回転変動を生じなかった場合には前記所定の気筒の燃料供給系は異常と判定する異常判定実行手段を備えた
ことを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検出装置。The internal combustion engine sets the correction amount for each cylinder based on the deviation between the target rotational fluctuation and the actual rotational fluctuation during idling of the internal combustion engine, and corrects the fuel supply amount command value for each cylinder using the correction amount. A fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine comprising a fuel supply system feedback control means for feedback controlling the fuel supply system so as to be in a rotational fluctuation state,
When there is a cylinder whose correction amount exceeds the reference range, feedback control by the fuel supply system feedback control means is stopped, and some of the cylinders including the corresponding cylinder are abnormal in the fuel supply system. When the abnormality determination is performed for a predetermined cylinder among the target cylinders, the increase or decrease of the correction amount is forcibly executed with respect to the fuel supply system in the predetermined cylinder. On the other hand, by maintaining the correction amount for cylinders other than the predetermined cylinder , when the internal combustion engine undergoes rotational fluctuation corresponding to the increase or decrease of the forced correction amount, the predetermined cylinder the fuel supply system is determined to be normal, the abnormality judgment judges that the fuel supply system of the predetermined cylinder abnormality when produced no rotational variation corresponding to an increase or decrease in the force correction amount Fuel supply system abnormality detecting device for an internal combustion engine characterized by comprising a row unit.
前記異常判定実行手段は、前記補正量の増加又は減少を強制的に実行するに際しては、徐々に増加又は減少させる
ことを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検出装置。In the fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine according to claim 1 or 2,
The fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine, wherein the abnormality determination execution means gradually increases or decreases when the increase or decrease of the correction amount is forcibly executed .
前記異常判定実行手段は、前記補正量の増加又は減少を強制的に実行した後に、元の前記補正量に戻すに際しては、徐々に戻す
ことを特徴とする内燃機関の燃料供給系異常検出装置。In the fuel supply system abnormality detection device for an internal combustion engine according to any one of claims 1 to 3,
An abnormality detection device for a fuel supply system of an internal combustion engine, wherein the abnormality determination executing means gradually returns the original correction amount after the increase or decrease of the correction amount is forcibly executed.
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