JP4304389B2 - Cleaning fluid - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は掃除用液剤に関する。より詳細には、本発明はティッシュペーパー、トイレットペーパー及びペーパータオルなどといった、身近にある紙や布等に含浸させて使用するタイプの掃除用液剤であって、家具、照明器具、家電製品、ＯＡ機器、ガラス、鏡等に付着した皮脂や手垢及び塵埃を簡便かつ良好に除去できるとともに、拭き取り後はその表面に帯電防止能を付与して、塵埃の再付着を防止することのできる掃除用液剤に関する。本発明の掃除用液剤は、金属に対しても腐食性がないため２度拭きの手間が要らず、また家具やＯＡ機器等に拭きムラや拭きとり跡、ベタつき感等を生じず優れた仕上がり性を発揮するものである。
【０００２】
【従来の技術】
最近の家屋では、壁紙、家具等の化粧合板、家電製品等の多くの素材に塩化ビニル、ポリエステル、メラミン、スチレン等の合成樹脂が用いられている。かかる合成樹脂は親油性であるため、手足からの皮脂や油性の汚れと馴染みやすく、また導電性が低いため静電気が発生して、室内の浮遊塵埃を吸着しやすい。このため時間の経過とともに次第と表面に汚れや埃が付着しやすい。また、テレビ画面やＯＡ機器ディスプレイ画面等は、静電気のため埃が付きやすく、しかも透明であるため手垢や埃等の汚れが目立ちやすい。
【０００３】
従来、屋内の床、壁、建具、家具、家電製品などに付着した手垢、塵埃または油汚れ等を簡便に除去する方法として、洗浄液を紙や布帛（織物、編み物、不織布等）の基材に含浸させたいわゆる化学雑巾でふき取る方法がよく用いられている（特開平２−１６１９２５号、米国特許第４４４８７０４号公報等参照）。また用いられる洗浄液としては、界面活性剤、流動パラフィン、植物油または脂肪酸エステル類等からなる組成物（特開昭４９−６６７０６号公報）や、水、エタノール、界面活性剤、グリコールまたはグリコールエーテル、除菌剤等からなる組成物等を挙げることができる。
【０００４】
しかしながら、かかる化学雑巾は、ディスポーザブル的に使用されるため、洗浄して再利用する手間が要らない点では便利であるが日常生活の掃除に毎日使用するにはコストが高くつき不経済である。また、これらの化学雑巾を用いた場合、ふき取った被洗浄表面に拭きムラや拭き跡が残って虹のようにギラついたり、洗浄液が残って表面がべたつくという問題があり、２度拭きや空拭きが必要となる場合がある。また、プラスチック製のものやＴＶ画面、ＯＡ機器のディスプレー画面などを掃除対象物とした場合は、特に拭き掃除した後、暫くすると再び空気中の埃等が静電気により表面に付着して、頻繁に掃除をしなくてはならないという問題がある。
【０００５】
一方、帯電防止能を付与するためにカチオン系界面活性剤を含有する掃除用洗浄剤があるが、カチオン系界面活性剤にはそれに含まれるハロゲン原子に基づいて一般に金属腐食性があるため、使用後には水ふきんや空ふきんで２度拭きしなくてはならず、その適用範囲には自ずと制限がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、身近にあるティッシュペーパーやトイレットペーパー、ペーパータオル等に用時含浸（塗布、噴霧等）して使用できる掃除用液剤であり、拭きムラや拭き跡及びベタツキ感を生じさせることなく掃除対象物の汚れや埃を落とし、また掃除表面に帯電防止能を付与して、塵や埃の再付着を防止することのできる掃除用液剤を提供することを目的とする。更に本発明は上記塵埃再付着性を防止する作用を有するとともに、金属に対して腐食等の影響の少ない掃除用液剤を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく日夜鋭意研究を重ねたところ、第四級アンモニウム塩型のカチオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤とをイソパラフィン系炭化水素に配合することによって、それ自身着塵性がよく埃や汚れが有意に除去できるとともに、掃除対象物に帯電防止能を付与して塵埃の再付着を防止でき、更に金属に対しても腐食といった悪影響を与えないことを見いだした。
【０００８】
更に、本発明者らは、イソパラフィン系炭化水素として特定の蒸気圧を有するものを用いて調製した液剤が、用時ティッシュペーパー等に含浸させて用いるタイプの掃除用液剤として極めて有用であること；すなわち該液剤によれば、ティッシュペーパー等を適度に湿潤させて塵や埃を良好に吸着除去し、しかも清拭した後は対象物から速やかに蒸発して拭きムラやべとつき感を残さないことを見いだした。
【０００９】
本発明はかかる知見に基づいて完成されたものである。すなわち、本発明は下記に示される掃除用液剤である。
（１）第四級アンモニウム塩型カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤及びイソパラフィン系炭化水素を含むことを特徴とする掃除用液剤。
（２）第四級アンモニウム塩型カチオン系界面活性剤を０．２〜５重量％、ノニオン系界面活性剤を０．５〜１０重量％及びイソパラフィン系炭化水素を８５〜９９．３重量部の割合で含有することを特徴とする（１）に記載の掃除用液剤。
（３）イソパラフィン系炭化水素が、８０℃における蒸気圧が１０〜２００ｍｍＨｇであるものである（１）又は（２）記載の掃除用液剤。
（４）イソパラフィン系炭化水素が、式
【００１０】
【化２】
（式中、ｎは２〜４の整数を示す。）
で示されるものである、（１）乃至（３）のいずれかに記載の掃除用液剤。
（５）第四級アンモニウム塩型カチオン系界面活性剤が、モノアルキルトリメチルアンモニウム塩又はジアルキルジメチルアンモニウム塩のいずれか少なくとも１種である（１）乃至（４）のいずれかに記載の掃除用液剤。
（６）ノニオン系界面活性剤が、含窒素型ノニオン系界面活性剤である（１）乃至（５）のいずれかに記載の掃除用液剤。
（７）含窒素型ノニオン系界面活性剤が、脂肪酸アルカノールアミド又はポリオキシエチレン脂肪酸アミドのいずれか少なくとも一方に属するものである（６）に記載の掃除用液剤。
（８）さらにアルコールを含む（１）乃至（７）のいずれかに記載の掃除用液剤。
（９）アルコールが３−メトキシ−３−メチル−３−１−ブタノールである（８）記載の掃除用液剤。
（１０）第四級アンモニウム塩型カチオン系界面活性剤を０．２〜５重量％、ノニオン系界面活性剤を０．５〜１０重量％、イソパラフィン系炭化水素を７５〜９８．８重量％及びアルコールを０．５〜１０重量％の割合で含有することを特徴とする（８）又は（９）記載の掃除用液剤。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明の掃除用液剤に配合されるカチオン系界面活性剤は、特に限定されるものではないが、好ましくは第四級アンモニウム塩型に属するものを挙げることができる。第四級アンモニウム塩型のカチオン系界面活性剤には、アルキル第四級アンモニウム塩、炭素以外の元素（酸素、窒素等）を含有するアルキル第四級アンモニウム塩、アルキル・ベンジル型第四級アンモニウム塩、窒素環を含有する第四級アンモニウム塩等が含まれる。
【００１３】
好ましくは、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルエチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩などのアルキル第四級アンモニウム塩である。なお、ここでアルキル基としては炭素数８〜１８の直鎖状又は分枝状のアルキル基を挙げることができる。
【００１４】
より好ましくは下式：
【００１５】
【化３】
（式中、Ｒは炭素数８〜１８の直鎖若しくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。Ｘはハロゲン原子を示す。）
で表されるモノアルキルトリメチルアンモニウム塩、及び下式：
【００１７】
【化４】
（式中、Ｒ１及びＲ２は、同一又は異なって、炭素数８〜１８の直鎖若しくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。Ｘはハロゲン原子を示す。）
で表されるジアルキルジメチルアンモニウム塩である。
【００１９】
これらの式中、アルキル基としては、例えばオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等の炭素数８〜１８を有するアルキル基を挙げることができ、またアルケニル基としてはオクタデセニル基、オクタデカジエニル基等を挙げることができる。
【００２０】
本発明で用いられるカチオン系界面活性剤は、上記いずれかのアルキル基又はアルケニル基を有するモノアルキルトリメチルアンモニウム塩の混合物であるか又はジアルキルジメチルアンモニウム塩の混合物であることができ、その配合割合は、ヤシ油、大豆油、牛脂、硬化牛脂、パーム核油等の各種油脂原料に含まれる各種飽和若しくは不飽和脂肪酸に応じて定めることができる。
【００２１】
モノアルキルトリメチルアンモニウム塩として、具体的には、ステアリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウム並びに上記式（２）中、Ｒがやし油、大豆油、牛脂、硬化牛脂、パーム核油等の油脂に含まれる脂肪酸から誘導される炭素数８〜１８の各種アルキル基又はアルケニル基である混合物を挙げることができる。好ましくは式（２）中、Ｒがやし油、大豆油又は牛脂に含まれる脂肪酸から誘導される炭素数８〜１８の各種アルキル基又はアルケニル基である混合物である。
【００２２】
やし油の主成分であるラウリン酸グリセリドの組成は、通常カプリル酸（５〜９％）、カプリン酸（６〜１０％）、ラウリン酸（４４〜５２％）、ミリスチン酸（１３〜１９％）、パルミチン酸（８〜１１％）、ステアリン酸（１〜３％）、
オレイン酸（４〜８％）及びリノール酸（２〜４％）であり、また大豆油の主成分であるグリセリドの組成は、通常パルミチン酸（７〜１１％）、ステアリン酸（２〜６％）、オレイン酸（１５〜３３％）、リノール酸（４３〜５６％）及びリノレン酸（２〜１１％）であり、牛脂の主成分であるグリセリドの組成は、通常ミリスチン酸（１〜６％）、パルミチン酸（２２〜３３％）、ステアリン酸（１８〜２６％）、オレイン酸（３５〜５５％）及びリノール酸（１〜４％）である。従って、この脂肪酸の配合割合に準じて各種モノアルキルトリメチルアンモニウム塩の配合割合を定めることができる。
【００２３】
好ましくは、表１に示される割合を挙げることができる
【００２４】
【表１】
ジアルキルジメチルアンモニウム塩として、具体的には、ジステアリルジメチルアンモニウム、ジオレイルジメチルアンモニウム、ジドデシルジメチルアンモニウム、並びに式（３）中、Ｒ１又はＲ２が、同一又は異なって、大豆油、牛脂、硬化牛脂、パーム核油等の油脂に含まれる脂肪酸から誘導される炭素数８〜１８の各種アルキル基又はアルケニル基である混合物を挙げることができる。好ましくは式（３）中、Ｒ１又はＲ２が、牛脂または硬化牛脂に含まれる脂肪酸から誘導される炭素数８〜１８の各種アルキル基又はアルケニル基である混合物である。
【００２６】
牛脂の主成分であるグリセリドの組成は、通常ミリスチン酸（２〜８％）、パルミチン酸（２４〜３５％）、パルミトレイン酸（１〜３％）、ステアリン酸（１４〜３０％）、オレイン酸（３０〜５０％）及びリノール酸（１〜５％）である。従って、この脂肪酸の配合割合に準じてジアルキルジメチルアンモニウム塩の配合割合を定めることができる。
【００２７】
制限はされないが、好ましくは表２に示される割合を挙げることができる
【００２８】
【表２】
また本発明においてハロゲン原子とは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味するが、好ましくは塩素原子を挙げることができる。
【００３０】
かかる第四級アンモニウム塩型カチオン系界面活性剤は、当業者によれば常法に従って調製することもできるが、簡便には商業的に入手することができる。例上記カチオン系界面活性剤は、本発明の掃除用液剤に、通常０．２〜５重量％、好ましくは０．５〜２重量％（有効成分換算）の割合で配合される。
【００３１】
配合量が大きくなるほど皮膚への刺激性が強くなる傾向があり、また０．１重量％を大きく下回ると持続性が充分な帯電防止効果が得られない傾向にあり、このため掃除用液剤としての実用性が低下する。
【００３２】
本発明の掃除用液剤に配合されるノニオン系界面活性剤は、特に限定されるものでなく汎用されるノニオン系界面活性剤をいずれも使用することができるが、好適には分子中に窒素原子を有する含窒素型のノニオン系界面活性剤であることが望ましい。
【００３３】
なお、含窒素型ノニオン系界面活性剤には、脂肪酸アルカノールアミド、（ポリ）オキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキルアミンオキサイド等が包含される。
【００３４】
ここで脂肪酸アルカノールアミドとしては、好適には下式：
【００３５】
【化５】
（式中、Ｒ３は炭素数８〜１８のアルキル基又はアルケニル基を示す。）
で示されるジエタノールアミド型のものを挙げることができる。
【００３７】
上記式中、Ｒ３は炭素数８〜１８の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示すが、具体的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、又はヤシ油、大豆油若しくは牛脂に含まれる各種飽和若しくは不飽和脂肪酸から誘導されるアルキル基又はアルケニル基を挙げることができる。なお、脂肪酸アルカノールアミドには、１モルのジエタノールアミンと１モルの脂肪酸とを縮合して形成される１：１型と、２モルのジエタノールアミンと１モルの脂肪酸とを縮合して形成される２：１型との２種類が含まれる。
【００３８】
好ましい脂肪酸アルカノールアミドとしては、具体的にはオレイン酸ジエタノールアミド（１：１型）、ラウリル酸ジエタノールアミド（１：１型）等を挙げることができる。
【００３９】
（ポリ）オキシエチレンアルキルアミンとしては、好適には下式：
【００４０】
【化６】
（式中、Ｒ４は炭素数８〜１８のアルキル基又はアルケニル基を示す。ｘは０又は１以上の整数、またｙは１以上の整数を示す。但しｘ＋ｙは１〜１５である。）
で示されるモノオキシエチレン型（ｘ＝０）及びポリオキシエチレン型のものを挙げることができる。
【００４２】
ポリオキシエチレン型としては、ｘとｙとの総数が２〜１５の範囲にあるものであれば特に制限はされないが、好ましくはｘとｙとの総数が２のものである。
【００４３】
上記式中、Ｒ４は炭素数８〜１８の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示すが、具体的にはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸、又は、ヤシ油、大豆油若しくは牛脂に含まれる各種飽和若しくは不飽和脂肪酸から誘導されるアルキル基又はアルケニル基を挙げることができる。
【００４４】
好ましい（ポリ）オキシエチレンアルキルアミンとしては、具体的にはオキシエチレンドデシルアミン（ｘ＝０、ｙ＝１等のオキシエチレンアルキルアミン；ポリオキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエチレンアルキル（ヤシ）アミン等のポリオキシエチレンアルキルアミンを挙げることができ、特に好ましくは、オキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエチレンドデシルアミン（ｘ＋ｙ＝２）である。
【００４５】
前述の第四級アンモニウム塩型のカチオン系界面活性剤は、一般に帯電防止能を有しており帯電防止剤として使用されているが、分子内のハロゲン原子に起因して金属に腐食性をもたらすという欠点を有している。しかしながら、本発明において、かかるカチオン系界面活性剤を上記特定のノニオン界面活性剤と組み合わせることにより、更には後述するイソパラフィン炭化水素に溶解して用いることにより、帯電防止能を維持した状態で金属等に対して腐食性や錆等の影響を与えないことが判明した。
【００４６】
第四級アンモニウム塩型カチオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤の組み合わせは、特に制限されることなくいずれの種類をも任意に組み合わせることができる。好ましくは、モノアルキルトリメチルアンモニウムと脂肪酸アルカノールアミド又は（ポリ）オキシエチレンアルキルアミンの組みあわせ、並びにジアルキルジメチルアンモニウムと脂肪酸アルカノールアミド又は（ポリ）オキシエチレンアルキルアミンの組みあわせである。
【００４７】
なお上記ノニオン系界面活性剤は、本発明の掃除用液剤に通常０．５〜１０重量％、好ましくは２〜５重量％（有効成分換算）の割合で配合される。配合量が１０重量％を大きく越えるとベタつき感が生じる傾向にあり、また０．５重量％を大きく下回ると充分な対金属腐食性が得られない傾向にある。
【００４８】
本発明の掃除用液剤には、上記カチオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤と組み合わせて、イソパラフィン系炭化水素が配合される。
【００４９】
イソパラフィン系炭化水素としては一般に溶剤として使用されるものを広く挙げることができ、特に制限されるものではないが、具体的にはＣｎＨ２ｎ＋２（ｎは４〜１６の整数を示す）で示されるものを挙げることができる。好適には炭素数（ｎ）が８〜１２の範囲にあるものである。これらは一種単独からなるものであっても、また２種以上の混合物であってもよい。
【００５０】
好ましくは下式
【００５１】
【化７】
（式中、ｎは２〜４の整数を示す。）
で示されるものを主成分として含むものを例示することができる。かかるイソパラフィン系炭化水素は、ｎが２〜４の範囲にあるものであればよく、一種単独からなるものであっても、また２種以上の混合物であってもよい。
【００５３】
具体的には、上記炭化水素単位の３量体（ｎ＝３）及び４量体（ｎ＝４）のいずれか少なくとも一方を７０％以上、好ましくは８０％以上含むものを挙げることができ、例えば、３量体を７５〜９５重量％及び２量体を５〜２５重量％、好ましくは３量体を８５〜９０重量％及び２量体を１０〜１５重量％の割合で含むイソパラフィン系炭化水素、並びに３量体を５〜３０重量％及び４量体を７０〜９５重量％、好ましくは３量体を１５〜２０重量％及び４量体を８０〜８５重量％の割合で含むイソパラフィン系炭化水素を挙げることができる。
【００５４】
また好適なイソパラフィン系炭化水素としては、８０℃での蒸発圧が１〜５００ｍｍＨｇ、好ましくは１０〜２００ｍｍＨｇ、より好ましくは１０〜１００ｍｍＨｇ乃至は２０〜１００ｍｍＨｇであるものを例示することができる。蒸気圧がかかる範囲のイソパラフィン系炭化水素を用いることにより、ティッシュ等の基布に用時取り出して清拭掃除を行うのに適した掃除液を調製することができる。すなわち、一般に掃除用具（清拭用具）は、埃や塵等を吸着（付着）するために適度に湿潤していることが望ましい一方で、清拭された掃除対象物は拭き跡を残すことなく速やかに乾燥することが望まれる。本発明によれば、上記の蒸発圧を有するイソパラフィン系炭化水素を使用することにより、上記相反する効果を満たす用時塗布タイプの掃除用液剤を調製することができる。すなわち、上記イソパラフィン系炭化水素並びに前記特定のカチオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤を含有する本発明の掃除用液剤によれば、適度な湿気を有して着塵性を保持しながらも、清拭表面に拭きムラやべとつき感を残さず拭き仕上がり感及び埃塵能力の優れた掃除用具を用時に調製することができる。同一のイソパラフィンであれば、全体に対するイソパラフィンの配合量が多いほど速やかに薬剤を乾燥させることができる。
【００５５】
本発明で用いられるイソパラフィン系炭化水素は、高度に精製されている必要はないが、掃除対象物に臭いを残さないためにも臭気が殆どないか少なく、また掃除対象物が変色や変質しないように化学的に不活性であることが好ましい。さらに皮膚や粘膜への刺激性がなく安全性の高いものであることが好ましい。また、本発明の掃除用液剤は家具等の塗装表面にも用いられることから、木材塗装膜に対して影響を与えないものであることが好ましく、かかるものとしては７０〜１００℃、好ましくは８０〜９０℃といった比較的高いアニリン点を有するイソパラフィン系炭化水素を挙げることができる（ＪＩＳ−Ｋ２２５６）。
【００５６】
イソパラフィン系炭化水素として、より簡便には商業的に入手できるイソパラフィン系炭化水素を使用することができ、
かかるイソパラフィン系炭化水素は、本発明の掃除用液剤に通常７５重量％以上の割合で配合することができ、前述するように他成分としてカチオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤を含有する場合は、好ましくは８５〜９９．３重量％の範囲を挙げることができる。また、後述するように他成分として、更にアルコールを含有する場合は７５〜９８．８重量％、好ましくは８６〜９５．５重量％を挙げることができる。なお、配合量が７５重量％を大きく下回ると掃除液の乾燥に時間が長くかかる傾向にある。
【００５７】
本発明の掃除用液剤の成分には、上記成分に加えてアルコールを配合することができる。アルコールとしては、イソプロピルアルコール、エタノール等の低級アルコール；３−メトキシ−３−メチル−１−ブタノール等の高級アルコールを挙げることができるが、中でも３−メトキシ−３−メチル−１−ブタノールが好適に用いられる。かかる高級アルコールを配合することにより、第四級アンモニウム塩型カチオン系界面活性剤とイソパラフィン系炭化水素の相溶性を高めて液剤を可溶化して塩の発生を抑制して液剤成分を安定化することができる
上記高級アルコールを配合する場合、その配合割合は制限はされないが、掃除用液剤中に通常０．５〜１０重量％、好ましくは２〜７重量％の割合で配合することができる。配合割合が１０重量％を大きく越えると掃除対象物の素材によっては悪影響がある場合もあり、また０．５重量％を大きく下回ると液剤の安定性が低下する傾向がある。
【００５８】
本発明の掃除用液剤には、本発明の目的を阻害しない限り、当該商品分野で用いられる成分が配合されていてもよい。かかるものとしては、例えば殺菌剤、防腐剤、抗菌剤、防カビ剤、消臭剤、着香料、シリコン系撥水剤、洗浄剤等を例示することができる。
【００５９】
本発明の掃除用液剤は、一般に掃除用液剤に使用される容器に収容、充填して使用することができる。容器としては、特に制限されないが、その一例としては上部キャップ部分に孔が形成されており該部分から液状、霧状又は泡状にして液剤を供給するディスペンサー容器を挙げることができ、具体的にはトリガー付き容器、スクイズフォーマー容器、ポンプ式スプレー容器、ガン式スプレー容器、エアゾール容器、スクイズスプレー容器等を挙げることができる。好ましくは、経済性、環境適合性の観点及びティッシュペーパー表面に均一に吐出できることなどからポンプ式のスプレー容器、スクイズスプレー容器を挙げることができる。特に限定はされないが、好ましくは一回吐出あたり０．１〜０．６ｍｌ、より好ましくは０．４〜０．６ｍｌの液剤が塗布若しくは吐出噴霧されるように調整された容器であることが望ましい。
【００６０】
本発明の掃除用液剤は、上記のごとく容器に収容されて、使用時に身近にあるティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル等の使い捨て紙または乾いた布帛に、１乃至は数回吹きかけ含浸させて、それを用いて掃除対象物を拭くことによって使用される。勿論、被掃除物に直接吹き付けて、ティッシュペーパー等で塗り拡げて拭き取ることも可能であるが、液剤を均一にムラなく、経済的に使用するためには、上記の方法で用いることが好ましい。また、上記の使用法によれば、噴霧によって掃除用液剤が機械内部に入ることもない。
【００６１】
本発明の掃除用液剤は、各種の金属に対する腐食性がないか若しくは少ないことを特徴とするものである。よって防錆効果並びに耐腐食性効果をより一層上げるためには、本発明の掃除用液剤は水を実質的に含まない非水性の液剤であることが好ましい。
【００６２】
本発明の掃除用液剤は、その適用範囲を特に限定されることなく、例えば家具類、照明器具、家電製品、ＯＡ機器、サッシ、鏡、洗面台、窓ガラスなどのプラスチック、金属、ガラスなどのあらゆる素材面に適用することができる。
【００６３】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、本発明は当該実施例によって何ら制限されるものではない。尚、以下記載する％は特に断らない限り、重量％を意味する。
【００６４】
実施例１〜３２
表３〜６記載の処方からなる組成物を調製し、容量１００ｍｌのポンプ式スプレー容器（１回吐出量０．２ｍｌ）に収容し、本発明の掃除用液剤（容器入り）を調製した。また、下記実験例１及び２の比較試験用として、表７〜１４記載の処方からなる組成物を調製し、同様にポンプ式スプレー容器に収容し比較用の液剤（比較例１〜７１）を調製した。
【００６５】
実験例１
上記掃除用液剤の効果を確認するために、本発明の掃除用液剤（実施例１〜３２）及び比較用の液剤（比較例１〜７１）について以下の評価試験を行った。試験は、２０〜４９才主婦１２０名を対象としてこれらの掃除用液剤を使用してもらって（１）塵の除去効果、（２）手垢等の除去効果、（３）塵再付着防止効果（帯電防止効果）、（４）仕上がり感（ａ）拭きムラ、ｂ）ベタツキ感）、（５）皮膚への刺激性の有無、（６）乾燥速度、（７）液安定性の７項目について評価してもらうことにより実施した。これらの具体的な試験方法及び評価方法は以下の通りである。
【００６６】
（１）塵の除去効果
白色綿状パルプをフードミキサーにかけて細かくし、これを塵にみたてて黒色ＡＢＳ製のプレート（１０ｃｍ×１０ｃｍ）の上に表面が均一に白色になる様に播いた。ティッシュペーパー（約４００ｃｍ２）２枚（１組セット）を４つ折りにして掃除用液剤を４回噴霧して含浸させ、それを用いて前記プレート上の綿状パルプを拭き取り、ほこり除去効果を評価した。殆ど問題なく塵が取れた場合を○、若干塵がとれにくかった場合を△、埃が除去できず残った場合を×として評価した。
【００６７】
（２）手垢等の除去効果
人工皮脂（パルミチン酸０．７％、オレイン酸１．２％、トリパルミチン１．８％、トリオレイン３．４％、トリリノレイン０．７％、スクアラン１．７％、コレステロール０．５％、クロロホルム９０％）を混合したものを、ガラス板に０．１ｇ塗りつけて汚垢板とした。ティッシュペーパー（約４００ｃｍ２）２枚（１組セット）を４つ折りにして掃除用液剤を４回噴霧して含浸させ、それを用いて前記汚垢板をこすり、その汚れ落ち具合を観察した。殆ど完全に汚れが除去された場合を○、少し汚れが残った場合を△、汚れが殆ど除去できず残った場合を×として評価した。
【００６８】
（３）塵再付着防止効果（帯電防止効果）
ティッシュペーパー２枚を４つ折りにして掃除用液剤を４回噴霧して含浸させ、それでＴＶ画面を拭き取り掃除した。１週間後に再度拭き取り掃除して、拭き取られた汚れの程度（ティッシュペーパーの汚れの程度）から塵再付着防止効果を評価した。ティッシュペーパーが全く汚れず優れた塵再付着防止効果が認められた場合を◎、ティッシュペーパーがあまり汚れず有意に塵再付着防止効果が認められた場合を○、ティッシュペーパーは多少汚れたもののやや効果が認められた場合を△、ティッシュペーパーがかなり汚れ、効果が認められなかった場合を×として評価した。
【００６９】
（４）仕上がり感
ａ）拭きムラの有無
ティッシュペーパー２枚を４つ折りにして掃除用液剤を４回噴霧して含浸させ、それで予め７５％エタノールで掃拭しておいた鏡（１０ｃｍ×１０ｃｍ）を満遍なく拭いた。５分後、その表面を観察して拭きムラ（拭く跡）の有無を確認した。拭きムラが殆どみられない場合を○、少し拭きムラが残った場合を△、拭きムラが明らかに認められる場合を×として評価した。
【００７０】
ｂ）ベタツキ感
ティッシュペーパー２枚を４つ折りにして掃除用液剤を４回噴霧して含浸させ、それでＡＢＳ製の試験板表面（１０ｃｍ×１０ｃｍ）を満遍なく拭いた。５分後、その表面を手で触れてみて、表面のベタツキ感を評価した。表面がさらっと仕上がっている場合を○、比較的さらっとしているもののややベタツキが感じられる場合を○、ベタツキが感じられる場合を△、非常にベタツキ感が残る場合を×として評価した。
【００７１】
（５）皮膚への刺激性
上記試験での使用を通して、液剤の刺激性を評価してもらった。皮膚への刺激が全くなかった場合を◎、皮膚への刺激性がややあったが気にならなかった場合を○、刺激性がやや気になった場合を△、気になった場合を×として評価した。
【００７２】
（６）乾燥速度
上記仕上がり感の試験を通して、液剤を用いて清拭した後の対象物の乾燥の早さを評価した。清拭後、乾燥するまでかかった時間が２分以内の場合を◎、５分以内の場合を○、８分以内の場合を△、８分以上かかった場合を×としてそれぞれ評価した。
【００７３】
（７）液安定性試験
下記の方法によって本発明の掃除用液剤の安定性を調べた。
▲１▼ 各処理液を５０ｍｌ／ガラスビンで準備する
▲２▼ −２０℃〜４２℃の温度サイクル条件（１２時間単位）で２ヶ月保存する
▲３▼ ２ヶ月後、目視にて液の状態を見る。
【００７４】
２ヶ月後の液が無色透明である場合を◎、液が若干着色しているが透明である場合を○、液中に若干の沈殿があるが振れば元に戻る場合を△、及び沈殿があり振っても元に戻らない場合を×として、それぞれ評価した。
【００７５】
結果を表３〜１４に併せて示す。なお結果は主婦１２０名の評価結果を総合的に判断したものである。
【００７６】
【表３】
【表４】
【表５】
【表６】
【表７】
【表８】
【表９】
【表１０】
【表１１】
【表１２】
【表１３】
【表１４】
実験例２ 対金属影響試験
上記本発明の掃除用液剤（実施例１〜３２）並びに比較用の液剤（比較例１〜７１）を用いて、本発明の掃除用液剤の各種金属に対する影響を調べた。具体的には、本発明の掃除用液剤中（５０℃）に表１５に示す素材からなる金属片を１週間浸漬して、変色、錆の発生、液層の変化等を観察した。
【００８９】
【表１５】
結果を上記表３〜１４に示す。尚、各評価は金属片に対して全く影響が見られない場合を◎、やや液剤に白沈が見られるが殆ど影響が見られない場合を○、液層の変色や錆が少々見られる場合を△、明らかに錆が生じ液に白沈が見られる場合を×として評価した。上記の結果から、本発明の掃除用液剤は上記金属に対して影響が認められず、本発明の掃除用液剤は各種の金属に対して腐食性が少ないことがわかる。
【００９１】
実験例３ 帯電防止能の客観的評価
上記実験例において塵再付着防止効果（帯電防止効果）があると評価された実施例８の掃除用液剤について、それで樹脂プレート表面を清拭した後のプレート表面固有抵抗値を測定することにより、該液剤の帯電防止効果を客観的に評価した。
（１）清拭直後の帯電防止効果
実施例８の掃除用液剤を容量１００ｍｌのトリガー式スプレー（１回吐出量０．２ｍｌ）に収容した。それを用いてティッシュペーパー２枚（４つ折り）に４回スプレーして液剤を含浸させ、１０ｃｍ×１０ｃｍのＡＢＳ樹脂製プレートを１０往復清拭した。５分間放置し乾燥後、帯電防止性の指標である、清拭プレート面の表面固有抵抗値を測定した。尚、比較実験として、（ｉ）ティッシュペーパーを用いて同様に乾拭きする、（ｉｉ）ティッシュペーパーに水を液剤と同量含ませて水拭きする、（ｉｉｉ）市販品の化学雑巾（ノニオン、アニオン系界面活性剤使用）を用いて清拭する、実験を行った。
【００９２】
なお、表面固有抵抗値の測定は、ＪＩＳ Ｋ−６９１１（１９９５）（熱硬化性プラスチック一般試験法）に準じて、２３±２℃、５０±５ＲＨ％の条件で、超絶縁計（ヒューレッドパッカード製、測定電圧５００Ｖ、荷電１分間、加重５ｋｇ）を用いて測定した。結果を表１６に示す。結果は３回の実験の平均値を示す。
【００９３】
【表１６】
合成樹脂の表面固有抵抗値は約１０１２Ωを越えるのが普通で、通常ＡＢＳ樹脂、ポリスチレン、ポリエステル等では１０１６Ω以上であるのが一般的である。このためかかる樹脂の化粧板を有する家具や電化製品等には埃が付きやすいといった問題がある。かかる問題は帯電防止剤等を用いることによって表面固有抵抗値を１０１２Ω以下に下げることによって解決することができる。また一般に表面固有抵抗値を１０９Ω以下に下げることができれば、かなり良好な帯電防止剤であると評価される（界面活性剤ハンドブック、工学図書株式会社出版、等）。
【００９５】
上記の実験から、本発明の掃除用液剤で清拭することによって樹脂の種類に拘わらず樹脂プレート表面の固有抵抗値を１０９Ω以下に低減でき、本発明の液剤は帯電防止性にかなり優れていることがわかる。
【００９６】
（２）清拭２４時間後の帯電防止効果
実施例８の掃除用液剤について、清拭２４時間後の帯電防止効果を評価した。具体的には、ティッシュペーパー２枚（４つ折り）に液剤を４回スプレーして含浸させ、１０ｃｍ×１０ｃｍのＡＢＳ樹脂製プレート及びポリスチレン製プレートのそれぞれを１０往復清拭した。得られたプレートを２３±２℃、５０±５ＲＨ％の恒温恒湿室に２４時間放置して、その後（１）と同様の条件で各プレート表面の固有抵抗値を測定した。結果を表１７に示す。結果は３回の実験の平均値である。
【００９７】
【表１７】
このことから、本発明の掃除用液剤は、防埃塵持続性があることがわかる。
【００９９】
（３）掃除用液剤の保存安定性（帯電防止能の安定性）
実施例８の掃除用液剤を３℃、４０℃、５０℃の温度条件、及び−２０℃〜４２℃の温度サイクル条件で２ヶ月間保存した。これを吐出容器に収容し、（２）と同様にティッシュペーパーを用いて各プレートを清拭して２４時間後の表面固有抵抗値を測定した。結果を表１８に示す。結果は３回の実験の平均値である。
【０１００】
【表１８】
本発明の掃除用液はいずれも目標値である１０１２Ω以下を達成し、本発明の液剤は保存においても安定して帯電防止能を維持することがわかった。
【０１０２】
【本発明の効果】
本発明の液剤は、住宅内の家具や家電機器、ＯＡ機器等の埃や汚れの除去に有効である。気軽に身近にあるティッシュペーパー等を利用して拭き取り掃除ができるので、不経済感を軽減することができる。また掃除後も、掃除対象物がべたついたり、拭き跡等がむらになったりギラツいたりしないので、清潔感があり、２度拭きや空拭きの必要がなく手間がかからない。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cleaning liquid. More specifically, the present invention is a cleaning liquid of the type used by impregnating familiar paper or cloth, such as tissue paper, toilet paper, and paper towel, and is used for furniture, lighting equipment, home appliances, and OA equipment. It relates to a cleaning liquid that can easily and satisfactorily remove sebum, dirt and dust adhering to glass, mirrors, etc., and can provide antistatic ability to the surface after wiping to prevent reattachment of dust. . Since the cleaning liquid of the present invention is not corrosive to metals, it does not require the trouble of wiping twice, and it has an excellent finish without causing wiping unevenness, wiping traces, stickiness, etc. on furniture and OA equipment. It demonstrates the nature.
[0002]
[Prior art]
In recent houses, synthetic resins such as vinyl chloride, polyester, melamine, and styrene are used in many materials such as wallpaper, decorative plywood such as furniture, and home appliances. Since such a synthetic resin is lipophilic, it is easy to become familiar with sebum and oily dirt from limbs, and because of its low conductivity, static electricity is generated and airborne dust is easily adsorbed. For this reason, dirt and dust are likely to adhere to the surface over time. Also, TV screens, OA device display screens, and the like are prone to dust due to static electricity, and because they are transparent, dirt such as dirt and dust is easily noticeable.
[0003]
Conventionally, as a method for easily removing dirt, dust or oil stains adhering to indoor floors, walls, joinery, furniture, home appliances, etc., a cleaning liquid is applied to a base material of paper or fabric (woven fabric, knitted fabric, nonwoven fabric, etc.). A method of wiping with a soaked chemical cloth is often used (see JP-A-2-161925, US Pat. No. 4,448,704, etc.). Examples of the cleaning liquid used include surfactants, liquid paraffin, vegetable oils or fatty acid esters (Japanese Patent Laid-Open No. 49-66706), water, ethanol, surfactants, glycols or glycol ethers, The composition etc. which consist of a fungicide etc. can be mentioned.
[0004]
However, since such a chemical cloth is used in a disposable manner, it is convenient in that it does not require time for washing and reuse, but it is expensive and uneconomical for daily use for daily life cleaning. In addition, when these chemical cloths are used, there are problems such as wiping unevenness and wiping marks remaining on the surface to be cleaned, glaring like a rainbow, and cleaning liquid remaining and sticking the surface. Wiping may be necessary. Also, when plastic objects, TV screens, OA device display screens, etc. are to be cleaned, dust will be adhered to the surface due to static electricity again after a certain period of time, especially after wiping and cleaning. There is a problem that you have to do.
[0005]
On the other hand, there are cleaning detergents that contain a cationic surfactant to impart antistatic ability, but cationic surfactants are generally used because they are corrosive to metals based on the halogen atoms contained in them. Later, it must be wiped twice with a damp cloth or an empty cloth, and its application range is naturally limited.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is a cleaning liquid that can be used by impregnating (applying, spraying, etc.) tissue paper, toilet paper, paper towels, etc. that are close to each other, and can be cleaned without causing uneven wiping, wiping traces, or stickiness. An object of the present invention is to provide a cleaning liquid agent capable of removing dirt and dust from an object and imparting antistatic ability to a cleaning surface to prevent reattachment of dust and dirt. A further object of the present invention is to provide a cleaning liquid agent that has the effect of preventing the above-mentioned dust re-adhesion and has little influence on the metal such as corrosion.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have conducted extensive research on a day and night to solve the above problems, and by blending a quaternary ammonium salt type cationic surfactant and a nonionic surfactant into an isoparaffinic hydrocarbon, It has good dusting properties and can remove dust and dirt significantly. It can also prevent dust from re-adhering by providing antistatic property to the object to be cleaned, and also has no adverse effects such as corrosion on metal. I found it.
[0008]
Furthermore, the present inventors have found that a liquid agent prepared using an isoparaffinic hydrocarbon having a specific vapor pressure is extremely useful as a cleaning liquid agent of a type used by impregnating tissue paper or the like when used; That is, according to the liquid agent, the tissue paper or the like is appropriately moistened to absorb and remove dust and dust well, and after wiping, it quickly evaporates from the object so that no wiping unevenness or stickiness is left. I found it.
[0009]
The present invention has been completed based on such findings. That is, this invention is the cleaning liquid agent shown below.
(1) A cleaning liquid comprising a quaternary ammonium salt type cationic surfactant, a nonionic surfactant, and an isoparaffinic hydrocarbon.
(2) 0.2 to 5% by weight of a quaternary ammonium salt type cationic surfactant, 0.5 to 10% by weight of a nonionic surfactant and 85 to 99.3 parts by weight of isoparaffinic hydrocarbon The cleaning liquid according to (1), which is contained in a proportion.
(3) The cleaning liquid according to (1) or (2), wherein the isoparaffinic hydrocarbon has a vapor pressure at 80 ° C. of 10 to 200 mmHg.
(4) The isoparaffinic hydrocarbon has the formula
[0010]
[Chemical formula 2]
(In the formula, n represents an integer of 2 to 4.)
The cleaning liquid according to any one of (1) to (3), wherein
(5) The cleaning liquid according to any one of (1) to (4), wherein the quaternary ammonium salt type cationic surfactant is at least one of a monoalkyltrimethylammonium salt and a dialkyldimethylammonium salt. .
(6) The cleaning liquid according to any one of (1) to (5), wherein the nonionic surfactant is a nitrogen-containing nonionic surfactant.
(7) The cleaning liquid according to (6), wherein the nitrogen-containing nonionic surfactant belongs to at least one of fatty acid alkanolamide and polyoxyethylene fatty acid amide.
(8) The cleaning liquid according to any one of (1) to (7), further comprising alcohol.
(9) The cleaning liquid according to (8), wherein the alcohol is 3-methoxy-3-methyl-3-butanol.
(10) A quaternary ammonium salt type cationic surfactant is 0.2 to 5% by weight, a nonionic surfactant is 0.5 to 10% by weight, an isoparaffinic hydrocarbon is 75 to 98.8% by weight, and The cleaning liquid according to (8) or (9), comprising alcohol in a proportion of 0.5 to 10% by weight.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The cationic surfactant to be blended with the cleaning liquid of the present invention is not particularly limited, but preferably includes those belonging to the quaternary ammonium salt type. Quaternary ammonium salt type cationic surfactants include alkyl quaternary ammonium salts, alkyl quaternary ammonium salts containing elements other than carbon (oxygen, nitrogen, etc.), alkyl benzyl type quaternary ammonium Salts, quaternary ammonium salts containing nitrogen rings and the like are included.
[0013]
Preferred are alkyl quaternary ammonium salts such as alkyl trimethyl ammonium salts, alkyl dimethyl ethyl ammonium salts, and dialkyl dimethyl ammonium salts. Here, examples of the alkyl group include linear or branched alkyl groups having 8 to 18 carbon atoms.
[0014]
More preferably the following formula:
[0015]
[Chemical 3]
(In the formula, R represents a linear or branched alkyl group or alkenyl group having 8 to 18 carbon atoms. X represents a halogen atom.)
And a monoalkyltrimethylammonium salt represented by the following formula:
[0017]
[Formula 4]
(Wherein R1And R2Are the same or different and each represents a linear or branched alkyl group or alkenyl group having 8 to 18 carbon atoms. X represents a halogen atom. )
It is a dialkyldimethylammonium salt represented by
[0019]
In these formulas, examples of the alkyl group include alkyl groups having 8 to 18 carbon atoms such as octyl group, decyl group, dodecyl group, tetradecyl group, hexadecyl group, octadecyl group, etc. An octadecenyl group, an octadecadienyl group, etc. can be mentioned.
[0020]
The cationic surfactant used in the present invention can be a mixture of monoalkyltrimethylammonium salts having any one of the above alkyl groups or alkenyl groups or a mixture of dialkyldimethylammonium salts, It can be determined according to various saturated or unsaturated fatty acids contained in various oil raw materials such as coconut oil, soybean oil, beef tallow, hardened beef tallow, and palm kernel oil.
[0021]
Specific examples of monoalkyltrimethylammonium salts include stearyltrimethylammonium, cetyltrimethylammonium, lauryltrimethylammonium, and R in the above formula (2), such as R coconut oil, soybean oil, beef tallow, hard beef tallow, and palm kernel oil. The mixture which is a C8-C18 various alkyl group or alkenyl group induced | guided | derived from the fatty acid contained in fats and oils can be mentioned. Preferably, in formula (2), R is a mixture of various alkyl groups or alkenyl groups having 8 to 18 carbon atoms derived from fatty acids contained in coconut oil, soybean oil or beef tallow.
[0022]
The composition of lauric glyceride, the main component of palm oil, is usually caprylic acid (5-9%), capric acid (6-10%), lauric acid (44-52%), myristic acid (13-19%) ), Palmitic acid (8-11%), stearic acid (1-3%),
The composition of glycerin, which is oleic acid (4-8%) and linoleic acid (2-4%) and is the main component of soybean oil, is usually palmitic acid (7-11%), stearic acid (2-6%) ), Oleic acid (15-33%), linoleic acid (43-56%) and linolenic acid (2-11%), and the composition of glyceride, which is the main component of beef tallow, is usually myristic acid (1-6%). ), Palmitic acid (22-33%), stearic acid (18-26%), oleic acid (35-55%) and linoleic acid (1-4%). Therefore, the blending ratio of various monoalkyltrimethylammonium salts can be determined according to the blending ratio of the fatty acid.
[0023]
Preferably, the ratio shown in Table 1 can be mentioned.
[0024]
[Table 1]
Specific examples of the dialkyldimethylammonium salt include distearyldimethylammonium, dioleyldimethylammonium, didodecyldimethylammonium, and R in the formula (3).1Or R2However, it is the same or different, and the mixture which is various C8-C18 alkyl group or alkenyl group derived from the fatty acid contained in fats and oils, such as soybean oil, beef tallow, hardened beef tallow, and palm kernel oil, can be mentioned. Preferably in formula (3), R1Or R2Is a mixture of various alkyl groups or alkenyl groups having 8 to 18 carbon atoms derived from fatty acids contained in beef tallow or hardened beef tallow.
[0026]
The composition of glycerides, the main component of beef tallow, is usually myristic acid (2-8%), palmitic acid (24-35%), palmitoleic acid (1-3%), stearic acid (14-30%), oleic acid (30-50%) and linoleic acid (1-5%). Therefore, the blending ratio of the dialkyldimethylammonium salt can be determined according to the blending ratio of the fatty acid.
[0027]
Although not limited, the ratios shown in Table 2 are preferable.
[0028]
[Table 2]
In the present invention, the halogen atom means a chlorine atom, a bromine atom or an iodine atom, preferably a chlorine atom.
[0030]
Such quaternary ammonium salt type cationic surfactants can be prepared according to ordinary methods by those skilled in the art, but can be easily obtained commercially. EXAMPLE The above cationic surfactant is usually added to the cleaning liquid of the present invention in a proportion of 0.2 to 5% by weight, preferably 0.5 to 2% by weight (in terms of active ingredient).
[0031]
As the blending amount increases, the irritation to the skin tends to become stronger, and when it is significantly less than 0.1% by weight, the sustainability tends to fail to provide a sufficient antistatic effect. Practicality is reduced.
[0032]
The nonionic surfactant blended in the cleaning liquid of the present invention is not particularly limited, and any of the commonly used nonionic surfactants can be used, but preferably a nitrogen atom in the molecule It is desirable that it is a nitrogen-containing nonionic surfactant having
[0033]
The nitrogen-containing nonionic surfactant includes fatty acid alkanolamide, (poly) oxyethylene alkylamine, polyoxyethylene fatty acid amide, alkylamine oxide, and the like.
[0034]
Here, the fatty acid alkanolamide is preferably the following formula:
[0035]
[Chemical formula 5]
(Wherein R3Represents an alkyl group or alkenyl group having 8 to 18 carbon atoms. )
The diethanolamide type thing shown by these can be mentioned.
[0037]
In the above formula, R3Represents a linear or branched alkyl or alkenyl group having 8 to 18 carbon atoms, specifically, capric acid, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, oleic acid, linoleic acid, linolenic acid. An alkyl group or an alkenyl group derived from various saturated or unsaturated fatty acids contained in acid or coconut oil, soybean oil or beef tallow can be exemplified. The fatty acid alkanolamide is a 1: 1 type formed by condensing 1 mol of diethanolamine and 1 mol of fatty acid, and 2: formed by condensing 2 mol of diethanolamine and 1 mol of fatty acid. Two types, 1 type, are included.
[0038]
Specific examples of preferable fatty acid alkanolamides include oleic acid diethanolamide (1: 1 type), lauric acid diethanolamide (1: 1 type), and the like.
[0039]
The (poly) oxyethylene alkylamine is preferably the following formula:
[0040]
[Chemical 6]
(Wherein R4Represents an alkyl group or alkenyl group having 8 to 18 carbon atoms. x represents 0 or an integer of 1 or more, and y represents an integer of 1 or more. However, x + y is 1-15. )
And monooxyethylene type (x = 0) and polyoxyethylene type represented by formula (1).
[0042]
The polyoxyethylene type is not particularly limited as long as the total number of x and y is in the range of 2 to 15, but preferably the total number of x and y is 2.
[0043]
In the above formula, R4Represents a linear or branched alkyl or alkenyl group having 8 to 18 carbon atoms, specifically, caprylic acid, capric acid, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, oleic acid, linoleic acid And alkyl groups or alkenyl groups derived from linolenic acid or various saturated or unsaturated fatty acids contained in coconut oil, soybean oil or beef tallow.
[0044]
Specific examples of preferable (poly) oxyethylene alkylamine include oxyethylene dodecylamine (oxyethylene alkylamines such as x = 0 and y = 1; polyoxyethylene dodecylamine, polyoxyethylenealkyl (coconut) amine, etc. Polyoxyethylene alkylamines can be mentioned, and particularly preferred are oxyethylene dodecylamine and polyoxyethylene dodecylamine (x + y = 2).
[0045]
The above-mentioned quaternary ammonium salt type cationic surfactant generally has antistatic ability and is used as an antistatic agent, but causes corrosion to metals due to halogen atoms in the molecule. Has the disadvantages. However, in the present invention, by combining such a cationic surfactant with the specific nonionic surfactant, and further using it dissolved in an isoparaffin hydrocarbon described later, a metal or the like while maintaining antistatic ability It has been found that there is no corrosive or rusting effect on the material.
[0046]
The combination of the quaternary ammonium salt type cationic surfactant and the nonionic surfactant is not particularly limited, and any type can be arbitrarily combined. Preferred are combinations of monoalkyltrimethylammonium and fatty acid alkanolamides or (poly) oxyethylene alkylamines, and combinations of dialkyldimethylammonium and fatty acid alkanolamides or (poly) oxyethylene alkylamines.
[0047]
In addition, the said nonionic surfactant is mix | blended with the liquid for cleaning of this invention in the ratio of 0.5 to 10 weight% normally, Preferably it is 2 to 5 weight% (active ingredient conversion). If the blending amount exceeds 10% by weight, a sticky feeling tends to occur. If the blending amount is less than 0.5% by weight, sufficient corrosion resistance to metal tends not to be obtained.
[0048]
In the cleaning liquid of the present invention, an isoparaffinic hydrocarbon is blended in combination with the above cationic surfactant and nonionic surfactant.
[0049]
As the isoparaffinic hydrocarbon, those generally used as a solvent can be broadly cited, and are not particularly limited.nH2n + 2(N represents an integer of 4 to 16). Preferably, the carbon number (n) is in the range of 8-12. These may be composed of a single species or a mixture of two or more species.
[0050]
Preferably the following formula
[0051]
[Chemical 7]
(In the formula, n represents an integer of 2 to 4.)
The thing containing what is shown as a main component can be illustrated. Such isoparaffinic hydrocarbons only need to have n in the range of 2 to 4, and may be composed of a single species or a mixture of two or more species.
[0053]
Specifically, a hydrocarbon unit containing at least one of the trimer (n = 3) and tetramer (n = 4) of the hydrocarbon unit is 70% or more, preferably 80% or more. For example, isoparaffin carbonization containing 75 to 95% by weight of trimer and 5 to 25% by weight of dimer, preferably 85 to 90% by weight of trimer and 10 to 15% by weight of dimer. Hydrogen, and isoparaffinic system containing 5 to 30% by weight of trimer and 70 to 95% by weight of tetramer, preferably 15 to 20% by weight of trimer and 80 to 85% by weight of tetramer There may be mentioned hydrocarbons.
[0054]
Examples of suitable isoparaffinic hydrocarbons include those having an evaporation pressure at 80 ° C. of 1 to 500 mmHg, preferably 10 to 200 mmHg, more preferably 10 to 100 mmHg to 20 to 100 mmHg. By using an isoparaffinic hydrocarbon in a range where the vapor pressure is applied, a cleaning liquid suitable for wiping and cleaning can be prepared by taking it out on a base fabric such as a tissue. That is, in general, it is desirable that the cleaning tool (wiping tool) is appropriately moistened to adsorb (adhere) dust, dust, etc., while the cleaned cleaning object does not leave a wiping trace. It is desirable to dry quickly. According to the present invention, by using an isoparaffinic hydrocarbon having the above evaporation pressure, it is possible to prepare an on-application type cleaning liquid that satisfies the above-mentioned conflicting effects. That is, according to the cleaning liquid of the present invention containing the isoparaffinic hydrocarbon and the specific cationic surfactant and nonionic surfactant, while maintaining appropriate dust and maintaining dustiness A cleaning tool with excellent wiping finish and dust ability can be prepared at the time of use without leaving wiping unevenness and stickiness on the wiping surface. If it is the same isoparaffin, a chemical | medical agent can be dried more rapidly, so that there are many compounding quantities of the isoparaffin with respect to the whole.
[0055]
The isoparaffinic hydrocarbon used in the present invention does not need to be highly purified, but there is little or no odor in order to leave no odor in the object to be cleaned, and the object to be cleaned does not change color or change in quality. It is preferably chemically inert. Furthermore, it is preferable that it has no irritation to skin and mucous membranes and is highly safe. Further, since the cleaning liquid of the present invention is also used on the painted surface of furniture or the like, it is preferable that the cleaning liquid agent does not affect the wood coating film, such as 70 to 100 ° C., preferably 80. Mention may be made of isoparaffinic hydrocarbons having a relatively high aniline point such as ˜90 ° C. (JIS-K2256).
[0056]
As an isoparaffinic hydrocarbon, a commercially available isoparaffinic hydrocarbon can be used more simply,
Such isoparaffinic hydrocarbons can be blended in the cleaning liquid of the present invention at a ratio of usually 75% by weight or more, and contain a cationic surfactant and a nonionic surfactant as other components as described above. Is preferably in the range of 85 to 99.3% by weight. As will be described later, when other alcohol is further contained as the other component, 75 to 98.8% by weight, preferably 86 to 95.5% by weight can be mentioned. If the blending amount is much less than 75% by weight, it tends to take a long time to dry the cleaning liquid.
[0057]
In addition to the said component, alcohol can be mix | blended with the component of the cleaning liquid agent of this invention. Examples of the alcohol include lower alcohols such as isopropyl alcohol and ethanol; higher alcohols such as 3-methoxy-3-methyl-1-butanol, among which 3-methoxy-3-methyl-1-butanol is preferred. Used. By blending such a higher alcohol, the compatibility of the quaternary ammonium salt type cationic surfactant and the isoparaffinic hydrocarbon is increased to solubilize the liquid agent, thereby suppressing the generation of salt and stabilizing the liquid component. be able to
When blending the above higher alcohol, the blending ratio is not limited, but it can be blended in the cleaning liquid usually at a ratio of 0.5 to 10% by weight, preferably 2 to 7% by weight. If the blending ratio greatly exceeds 10% by weight, there may be an adverse effect depending on the material of the object to be cleaned.
[0058]
As long as the purpose of the present invention is not hindered, the cleaning liquid of the present invention may contain components used in the product field. Examples of such materials include bactericides, antiseptics, antibacterial agents, antifungal agents, deodorants, flavoring agents, silicone-based water repellents, and cleaning agents.
[0059]
The cleaning liquid of the present invention can be used by being contained and filled in a container generally used for a cleaning liquid. Examples of the container include, but are not limited to, a dispenser container in which a hole is formed in the upper cap part and the liquid agent is supplied from the part in a liquid, mist, or foam form. Can include a container with a trigger, a squeeze foamer container, a pump spray container, a gun spray container, an aerosol container, a squeeze spray container, and the like. Preferably, a pump type spray container and a squeeze spray container can be used from the viewpoints of economy and environmental compatibility, and uniform discharge onto the tissue paper surface. Although not particularly limited, it is preferable that the container is adjusted so that 0.1 to 0.6 ml, more preferably 0.4 to 0.6 ml of liquid agent is applied or discharged and sprayed per discharge. .
[0060]
The cleaning liquid of the present invention is contained in a container as described above, and is impregnated by spraying it once or several times on disposable paper or dry cloth such as tissue paper, toilet paper, paper towel, etc. that are familiar to the user. Used by wiping the object to be cleaned with Of course, it is possible to spray directly on the object to be cleaned, spread it with tissue paper or the like, and wipe it off. However, in order to use the liquid agent uniformly and uniformly, it is preferable to use it by the above method. Moreover, according to said usage, the cleaning liquid agent does not enter the inside of the machine by spraying.
[0061]
The cleaning liquid of the present invention is characterized by having no or little corrosiveness to various metals. Therefore, in order to further increase the rust prevention effect and the corrosion resistance effect, the cleaning liquid of the present invention is preferably a non-aqueous liquid that does not substantially contain water.
[0062]
The application range of the cleaning liquid of the present invention is not particularly limited. For example, furniture, lighting equipment, home appliances, OA equipment, sashes, mirrors, washstands, plastics such as window glass, metal, glass, etc. It can be applied to any material surface.
[0063]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention still in detail, this invention is not restrict | limited at all by the said Example. Unless otherwise specified,% described below means% by weight.
[0064]
Examples 1-32
The composition which consists of prescription of Tables 3-6 was prepared, and it accommodated in the pump-type spray container (capacity once discharge 0.2ml) of capacity | capacitance 100ml, and prepared the cleaning liquid agent (with a container) of this invention. In addition, as a comparative test for the following Experimental Examples 1 and 2, a composition having the formulation described in Tables 7 to 14 was prepared, and similarly stored in a pump-type spray container and a liquid for comparison (Comparative Examples 1 to 71). Prepared.
[0065]
Experimental example 1
In order to confirm the effect of the cleaning liquid, the following evaluation tests were performed on the cleaning liquid (Examples 1 to 32) and the comparative liquid (Comparative Examples 1 to 71) of the present invention. The test was conducted for 120 housewives of 20 to 49 years old using these cleaning liquids (1) dust removal effect, (2) dust removal effect, (3) dust reattachment prevention effect (charging) Prevention effect), (4) finish feeling (a) wiping unevenness, b) stickiness feeling, (5) presence or absence of irritation to skin, (6) drying speed, (7) liquid stability was evaluated. We carried out by having. These specific test methods and evaluation methods are as follows.
[0066]
(1) Dust removal effect
The white cotton-like pulp was finely crushed by a food mixer, and this was dusted and sown on a black ABS plate (10 cm × 10 cm) so that the surface was uniformly white. Tissue paper (about 400cm2) Two sheets (one set) were folded in four and sprayed with the cleaning solution four times to impregnate it, and the cotton-like pulp on the plate was wiped off to evaluate the dust removal effect. The case where dust was removed with little problem was evaluated as △, the case where dust was slightly difficult to remove was evaluated as Δ, and the case where dust could not be removed was evaluated as ×.
[0067]
(2) Removal effects such as hand dust
Artificial sebum (palmitic acid 0.7%, oleic acid 1.2%, tripalmitin 1.8%, triolein 3.4%, trilinolein 0.7%, squalane 1.7%, cholesterol 0.5%, A mixture of 90% chloroform) was applied to a glass plate to give a soil plate. Tissue paper (about 400cm2) Two sheets (one set) were folded in four and sprayed with the cleaning solution four times to impregnate, and the dirt plate was rubbed using it, and the degree of dirt removal was observed. The case where the dirt was almost completely removed was evaluated as ◯, the case where the dirt remained a little, Δ, and the case where the dirt was hardly removed was evaluated as x.
[0068]
(3) Dust reattachment prevention effect (antistatic effect)
Two tissue papers were folded in four and sprayed with the cleaning solution four times to impregnate it, and the TV screen was wiped and cleaned. One week later, it was wiped again and cleaned, and the dust re-adhesion prevention effect was evaluated from the degree of dirt wiped off (degree of dirt on the tissue paper). ◎ When tissue paper is not soiled at all and excellent dust re-adhesion prevention effect is recognized ◎, When tissue paper is not very dirty and significant dust re-adhesion prevention effect is recognized ○, Tissue paper is somewhat dirty but somewhat dirty The case where the effect was recognized was evaluated as Δ, and the case where the tissue paper was considerably dirty and the effect was not recognized was evaluated as ×.
[0069]
(4) Finished feeling
a) Presence or absence of uneven wiping
Two tissue papers were folded in four and sprayed with the cleaning solution four times to impregnate it, and a mirror (10 cm × 10 cm) previously wiped with 75% ethanol was wiped evenly. After 5 minutes, the surface was observed to check for wiping unevenness (wiping marks). The case where wiping unevenness was hardly observed was evaluated as ◯, the case where slight wiping unevenness remained was evaluated as Δ, and the case where wiping unevenness was clearly recognized was evaluated as ×.
[0070]
b) Stickiness
Two sheets of tissue paper were folded in four and sprayed with the cleaning solution four times to impregnate it, so that the ABS test plate surface (10 cm × 10 cm) was evenly wiped. After 5 minutes, the surface was touched with a hand to evaluate the stickiness of the surface. The case where the surface was smooth was evaluated as ◯, the case where it was relatively smooth but slightly sticky was felt, the case where stickiness was felt was evaluated as △, and the case where a very sticky feeling remained was evaluated as ×.
[0071]
(5) Skin irritation
Through the use in the above test, the irritation of the solution was evaluated. ◎ if there is no irritation to the skin, ○ if there is a slight irritation to the skin but not bothered, △ if the irritation is slightly worrisome, x if you are worried As evaluated.
[0072]
(6) Drying speed
Through the test of the finished feeling, the speed of drying of the object after wiping with a liquid agent was evaluated. After wiping, the case where the time required for drying was within 2 minutes was evaluated as ◎, the case within 5 minutes was evaluated as ◯, the case within 8 minutes was evaluated as △, and the case taken over 8 minutes was evaluated as ×.
[0073]
(7) Liquid stability test
The stability of the cleaning liquid of the present invention was examined by the following method.
(1) Prepare each treatment solution in 50ml / glass bottle
(2) Store for 2 months under the temperature cycle condition of -20 ° C to 42 ° C (in units of 12 hours)
(3) After 2 months, visually check the liquid state.
[0074]
◎ When the liquid after 2 months is colorless and transparent, ◯ when the liquid is slightly colored but transparent, there is a slight precipitation in the liquid, but it returns to the original when shaken, and △ The case where it did not return even if it shakes was evaluated as x, and each was evaluated.
[0075]
A result is combined with Tables 3-14 and shown. The result is a comprehensive judgment of the evaluation results of 120 housewives.
[0076]
[Table 3]
[Table 4]
[Table 5]
[Table 6]
[Table 7]
[Table 8]
[Table 9]
[Table 10]
[Table 11]
[Table 12]
[Table 13]
[Table 14]
Experimental example 2 Metal effect test
Using the cleaning liquid of the present invention (Examples 1 to 32) and the comparative liquid (Comparative Examples 1 to 71), the effects of the cleaning liquid of the present invention on various metals were examined. Specifically, a metal piece made of the material shown in Table 15 was immersed in the cleaning liquid of the present invention (50 ° C.) for 1 week, and discoloration, generation of rust, change in the liquid layer, and the like were observed.
[0089]
[Table 15]
The results are shown in Tables 3-14 above. In addition, each evaluation is ◎ when there is no effect on the metal piece, ◎ when white sediment is slightly seen in the liquid agent but almost no effect is seen, when discoloration or rust of the liquid layer is seen a little △, the case where rust was apparent and white sediment was observed in the liquid was evaluated as x. From the above results, it can be seen that the cleaning liquid of the present invention has no effect on the metal, and the cleaning liquid of the present invention is less corrosive to various metals.
[0091]
Experimental example 3 Objective evaluation of antistatic ability
By measuring the plate surface specific resistance value after cleaning the resin plate surface with respect to the cleaning liquid agent of Example 8 evaluated as having dust reattachment preventing effect (antistatic effect) in the above experimental example, The antistatic effect of the solution was objectively evaluated.
(1) Antistatic effect immediately after wiping
The cleaning liquid of Example 8 was accommodated in a trigger spray having a capacity of 100 ml (a single discharge amount of 0.2 ml). Using it, it sprayed 4 times on 2 sheets of tissue paper (four folds), impregnated with the liquid agent, and wiped 10 cm × 10 cm ABS resin plate 10 times. After standing for 5 minutes and drying, the surface resistivity value of the wiping plate surface, which is an index of antistatic property, was measured. In addition, as a comparative experiment, (i) dry wipe with tissue paper in the same manner, (ii) wipe the tissue paper with the same amount of water as the liquid agent, and (iii) commercially available chemical cloth (nonion, anion) An experiment was conducted to wipe off using a surfactant.
[0092]
The surface resistivity was measured according to JIS K-6911 (1995) (General Thermosetting Plastics Test Method) under the conditions of 23 ± 2 ° C. and 50 ± 5 RH% (Huled Packard). Manufactured, measurement voltage 500 V, charge 1 minute, weight 5 kg). The results are shown in Table 16. The result shows the average value of three experiments.
[0093]
[Table 16]
The surface resistivity of the synthetic resin is about 1012It usually exceeds Ω, usually 10 for ABS resin, polystyrene, polyester, etc.16Generally it is Ω or more. For this reason, there is a problem in that dust and the like are easily attached to furniture and electrical appliances having such a resin decorative plate. Such a problem is that the surface resistivity is reduced to 10 by using an antistatic agent or the like.12It can be solved by lowering to Ω or less. In general, the surface resistivity is 109If it can be lowered to Ω or less, it is evaluated as a fairly good antistatic agent (Surfactant Handbook, Engineering Books Co., Ltd., etc.).
[0095]
From the above experiment, by wiping with the cleaning liquid of the present invention, the specific resistance value on the surface of the resin plate is 10 regardless of the type of resin.9It can be seen that it can be reduced to Ω or less, and the liquid agent of the present invention is considerably excellent in antistatic properties.
[0096]
(2) Antistatic effect after 24 hours of wiping
About the cleaning liquid agent of Example 8, the antistatic effect 24 hours after wiping was evaluated. Specifically, two sheets of tissue paper (four folds) were impregnated by spraying the liquid agent four times, and each 10 cm × 10 cm ABS resin plate and polystyrene plate were wiped 10 times. The obtained plate was left in a constant temperature and humidity room of 23 ± 2 ° C. and 50 ± 5 RH% for 24 hours, and then the specific resistance value of each plate surface was measured under the same conditions as in (1). The results are shown in Table 17. The result is the average of three experiments.
[0097]
[Table 17]
From this, it can be seen that the cleaning liquid of the present invention has dust-proof dust persistence.
[0099]
(3) Storage stability of cleaning fluid (stability of antistatic ability)
The cleaning liquid of Example 8 was stored for 2 months under temperature conditions of 3 ° C., 40 ° C., 50 ° C., and temperature cycle conditions of −20 ° C. to 42 ° C. This was stored in a discharge container, and each plate was wiped using tissue paper in the same manner as in (2), and the surface specific resistance value after 24 hours was measured. The results are shown in Table 18. The result is the average of three experiments.
[0100]
[Table 18]
The cleaning liquid of the present invention is a target value for all 1012It was found that Ω or less was achieved, and the liquid agent of the present invention stably maintained the antistatic ability even during storage.
[0102]
[Effect of the present invention]
The liquid agent of the present invention is effective for removing dust and dirt from furniture in homes, home appliances, OA devices and the like. Since it can be wiped and cleaned using tissue paper, etc. that are close to you, you can reduce the uneconomical feeling. Further, even after cleaning, the object to be cleaned does not become sticky, and the wiping traces do not become uneven or glaring, so there is a feeling of cleanliness and there is no need for wiping twice or empty wiping.
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