JP3920047B2 - Aqueous cleaning composition - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性洗浄剤組成物に関し、より詳細には、高い洗浄性とスチレン系樹脂等のプラスチック基材に対する基材損傷抑制を両立し、かつ洗浄後の被洗浄面の仕上がり性に優れた、浴室用洗剤、台所まわり用洗剤、食器用洗剤等として好適な水性洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、固体表面の汚れは、汚染されてから洗浄するまでの時間が長引くと、基質面への付着が強くなるために洗浄が困難になる。例えば、換気扇、台所周辺の壁、ガラス、冷蔵庫等に付着した油汚れは、長時間放置された場合には酸化されてベタベタした変質油に変化する。また、台所周辺以外にも、住い全般にわたり、手垢、ヤニ汚れ等の洗浄困難な油性汚れが存在している。
かかる油汚れを除去するための洗浄剤として、無機系の強アルカリ剤を主体とする洗浄剤、あるいは有機アミン類、水溶性有機溶剤を主体とした洗浄剤等が知られている。
【0003】
しかし、これらの洗浄剤を原液で使用した場合、洗浄後の仕上がり性(拭き取り跡、拭きムラ、ベタツキ等)に関して問題がある。例えば、無機系のアルカリ剤については、不揮発性であるために被洗浄面に拭取り跡が残り外観上好ましくなく、さらに安全性にも問題がある。また、無機アルカリ剤の代わりに有機アミン類を用いた場合は、助剤として配合された界面活性剤が、被洗浄面に拭取り跡として残るため、原液で使用した後に十分に水で濯ぐ必要等の問題がある。
【0004】
また、洗浄剤に対しては、洗浄力に加えて洗浄対象となる器材への損傷が無いことも求められている。例えば、洗浄剤によっては、スチレン系樹脂からなる基材(ABS樹脂等)、スチレン系樹脂と他の材料(金属、ガラス等)を併用した基材等、最近多用されるようになってきたプラスチック基材を洗浄した場合、これらを損傷するおそれがある。
【0005】
一方、テルペン系炭化水素は、油汚れに対して優れた洗浄力を持つことが知られている。しかしながら、洗浄剤中のテルペン系炭化水素含有量が少ない場合は、洗浄力に効果が期待できず、多い場合は、臭気が強く使用者に不快感を与えると同時にスチレン系樹脂に損傷を与えるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来における問題を解決し、以下の目的を達成するとことを課題とする。
即ち、本発明は、高い洗浄性とスチレン系樹脂等のプラスチック基材に対する基材損傷抑制を両立し、かつ洗浄後の被洗浄面の仕上がり性に優れた水性洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記問題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定のアミン系化合物と特定の脂肪酸とを配合し、さらに界面活性剤を配合することにより、弱アルカリ性領域下でも高い洗浄性とスチレン系樹脂等のプラスチック基材に対する基材損傷抑制を両立し、かつ洗浄後の被洗浄面の仕上がり性に優れた水性洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0008】
従って、前記課題を解決する手段は以下の通りである。
<1> (A)モルホリン、及びモルホリン誘導体化合物から選ばれる1種又は2種以上を0.1〜5質量%、(B)炭素数14〜22の飽和又は不飽和脂肪酸を0.1〜20質量%、(C)テルペン系炭化水素を0.01〜2質量%、及び(D)界面活性剤を0.1〜10質量%含有し、pHが8〜11であることを特徴とする水性洗浄剤組成物である。
【0009】
<2> 前記脂肪酸が、オレイン酸である前記<1>に記載の水性洗浄剤組成物である。
【0010】
<3> 前記テルペン系炭化水素が、リモネンである前記<1>又は<2>に記載の水性洗浄剤組成物である。
【0011】
尚、本発明の水性洗浄剤組成物の作用機構は明確ではないが、特定のアミン系化合物と特定の脂肪酸とを配合することにより生成されるアミン石鹸がテルペン系炭化水素の可溶化を容易にし、さらに界面活性剤を配合することにより、弱アルカリ性領域下においても高い洗浄性とプラスチック基材に対する基材損傷抑制、洗浄後の被洗浄面に対する優れた仕上がり性を発揮するものであると考えられる。また、弱アルカリ性であるため、前記の如く高い洗浄性を維持しながら、使用者の手肌に対する刺激性の抑制という効果も併せて発揮し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の水性洗浄剤組成物について詳細に説明する。
本発明の水性洗浄剤組成物は、(A)モルホリン、及びモルホリン誘導体化合物から選ばれる1種又は2種以上を0.1〜5質量%、(B)炭素数14〜22の飽和又は不飽和脂肪酸を0.1〜20質量%、(C)テルペン系炭化水素を0.01〜2質量%、及び(D)界面活性剤を0.1〜10質量%含有し、pHが8〜11であることを特徴とする。
【0013】
前記(A)成分について説明する。
前記(A)成分は、モルホリン、及びモルホリン誘導体化合物であり、モノエタノールアミンを併用してもよい。
【0014】
前記(A)成分の含有量は、0.1〜5質量%であり、0.1〜2質量%がより好ましい。含有量0.1質量%未満では、テルペン系炭化水素の可溶化を容易にさせ得る量のアミン石鹸を生成することができず洗浄性が不十分である。また、5質量%を超えて含有しても洗浄効果の更なる向上は期待できない。
【0015】
また、本発明においては、効果に影響を与えない範囲で、アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール等を、第3成分として添加することができる。
【0016】
次に、前記(B)成分について説明する。
前記(B)成分は、炭素数14〜22の飽和又は不飽和脂肪酸であり、具体的には、ミリスチン酸、テトラデセン酸、ヘキサデセン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。これらの中でも、テルペン系炭化水素の可溶化を容易にさせるという観点から不飽和脂肪酸が好ましく、中でも、入手し易い、工業的に安価である等の理由からオレイン酸が特に好ましい。
【0017】
前記(B)成分の含有量は、0.1〜20質量%であり、0.1〜10質量%がより好ましく、0.1〜1質量%が特に好ましい。含有量が0.1未満では、テルペン系炭化水素を十分に可溶化させ得る量のアミン石鹸を生成することができず、また汚れへの湿潤作用を促進できないため洗浄性が不十分である。含有量が20質量%を超えると、洗浄剤塗布後の水洗いが必要となる等、仕上がり性に影響を生じるため好ましくない。
【0018】
尚、前記(A)成分と前記(B)成分の配合比は、アミン石鹸の生成バランスの観点から、(A)成分:(B)成分=0.1〜10:1(質量比)であることが好ましい。
【0019】
次に、前記(C)成分について説明する。
前記(C)成分は、テルペン系炭化水素であり、前記(A)成分及び(B)成分と相乗的に効果を発揮して、洗浄力を向上させるものである。
【0020】
前記(C)成分の含有量は、充分な洗浄力を付与するという観点から、0.01〜2質量%であり、0.1〜2質量%がより好ましい。
【0021】
前記(C)成分としては、D−又はL−リモネン(オレンジ油、レモン油等に含有)、α−ピネン(テレピン油等に含有)、α−テレピネオール等のモノテルペン系炭化水素(パイン油等に含有)、カリオフムレン、セレドレン等のセスキテルペン系炭化水素等(シダ油、クローバ油、カナンガ油に多く含有)が挙げられる。これらの中でも、油汚れに対する洗浄力が優れており、使用者にとって嗜好性の高い香りであるとの観点からD−又はL−リモネンが特に好ましい。
【0022】
次に、前記(D)成分について説明する。
前記(D)成分は、界面活性剤であり、本発明の水性洗浄剤組成物中に含有することにより、前記(C)成分であるテルペン系炭化水素の乳化分散及び可溶化を助け、洗浄効果を高めることができる。
尚、本発明における前記(D)成分には、前述の前記(A)成分と(B)成分とから生成するアミン石鹸は含まれない。
【0023】
前記(D)成分の含有量は、0.1〜10質量%であり、1〜7質量%がより好ましい。含有量が0.1質量%未満では洗浄力が低下し、10質量%を超えても洗浄効果の更なる向上は期待できず、さらに経済的でないため好ましくない。
【0024】
本発明における界面活性剤は、特に限定されるものではなく、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤のいずれも配合することができるが、その中でも非イオン性界面活性剤が特に好ましい。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0025】
より具体的には、前記非イオン性界面活性剤としては、酸化エチレン付加モル数6〜35、アルキル鎖炭素数5〜22のポリオキシエチレン長鎖アルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。これらの中でも、テルペン系炭化水素の可溶化をより容易にし、かつ洗浄性にも優れるという観点から、ポリオキシエチレン長鎖アルキルエーテルがより好ましい。
【0026】
また、本発明においては、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルジメチルアミンオキサイド等を用いることにより、さらに起泡性に優れ、立面への使用時における洗浄剤の垂れを防ぐ組成とすることができる。
【0027】
前記陰イオン性界面活性剤としては、アルキルエーテル硫酸エステル塩、酸化エチレン付加モル数1〜6(好ましくは2〜4)、アルキル鎖炭素数5〜22(好ましくは5〜18、より好ましくは8〜14)のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等が挙げられる。これらの中でも、洗浄性の観点から、アルキルエーテル硫酸エステル塩がより好ましい。
【0028】
本発明の水性洗浄剤組成物のpHは、洗浄力とスチレン系樹脂等のプラスチック基材に対する基材損傷抑制、及び手肌に対する刺激性も低いという観点から、8〜11であり、10〜11がより好ましい。
【0029】
本発明においては、低温又は高温での液性を保持する等の目的のために、各種低温安定化剤、金属イオン封鎖剤、香料、染料、顔料、防腐剤、殺菌剤、アルコール、水溶性溶剤等の任意の成分を適宜添加することができる。
【0030】
本発明の水性洗浄剤組成物は、各種洗浄用用途に適用することができる。特に、浴室用洗剤、台所まわり用洗剤、食器用洗剤等として適用することが好適である。また、使用方法は、特に限定されないが、原液で使用するスプレータイプや不織布などに含浸させる方法等が挙げられる。
【0031】
【実施例】
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(参考例1、実施例1〜3、比較例1〜5)
表1及び表2に記載の組成を有する各水性洗浄剤組成物(参考例1、実施例1〜3、比較例1〜5)調製し、これらを用いて下記の方法により、油汚れ洗浄性、石鹸かす汚れ洗浄性、基材損傷抑制(ポリスチレン樹脂に対する損傷抑制)、及び仕上がり性の各試験を行った。
【0032】
1.油汚れ洗浄力試験(A)
天ぷら油を鉄板に均一に塗布し、105℃で1時間焼き付け、ほぼ均一にフィルム化した変熱性油汚れを作製した。汚れを付けた鉄板に、調製した各水性洗浄剤組成物0.2mlを滴下し、1分間放置した後、浮き上がった汚れをティッシュペーパーで軽く擦って除去し、その洗浄力を下記の評価基準にて目視評価した。結果を表1及び表2に示す。
−評価基準−
◎: 完全に汚れが落ちた。
○: 4分の3以上の汚れが落ちた。
△: 半分程度の汚れしか落ちなかった。
×: 汚れが全く落ちなかった。
【0033】
2.油汚れ洗浄力試験(B)
18人の社内モニターに、各家庭において普段通りガスレンジを使用して調理後に、調整した各水性洗浄剤組成物を1週間毎日続けて使用(市販のスプレイヤーを用いて3回スプレーし、キッチンペーパーで拭き取る)してもらい、油汚れの落ち具合いについて、下記の基準にて目視評価してもらった。これらの評価結果の最多回答を表1及び表2に示す。
−評価基準−
○: 汚れが殆ど落ちた。
△: 汚れが半分程度落ちた。
×: 汚れが殆ど落ちなかった。
【0034】
3.石鹸かす汚れ洗浄力試験
一般家庭で約3ヶ月間使用し、石鹸かす等の汚れが付着したポリプロピレン製の洗面器を、調整した各水性洗浄剤組成物5gを含ませたスポンジを用い、10往復擦り洗いをしてからウエス拭きあげ、その洗浄力を下記評価基準にて、目視評価した。結果を表1及び表2に示す。
−評価基準−
◎: 完全に汚れが落ちた。
○: 4分の3以上の汚れが落ちた。
△: 半分程度の汚れしか落ちなかった。
×: 汚れが全く落ちなかった。
【0035】
4.基材損傷抑制試験(ポリスチレン樹脂に対する損傷抑制)
2.0×30×40mmのポリスチレン樹脂(日本タクト(株)製)テストピースを、調整した各水性洗浄剤組成物50ml中に浸漬し、20℃で24時間放置した後、テストピース表面の状態を目視により観察し、下記の評価基準にて基材損傷抑制を評価した。結果を表1及び表2に示す。
−評価基準−
○: 異常無し
×: 表面が損傷されていた
【0036】
5.仕上がり性試験
ラード1gをガラス板状に均一に塗り広げた後、1時間放置し、ラード汚れを作製した。汚れをつけたガラス板に、調製した各水性洗浄剤組成物を市販のスプレーヤーを用いて3回スプレーし、キッチンペーパーで拭き取り、仕上がり性について下記の基準で目視評価した。結果を表1及び表2に示す。
−評価基準−
○: 拭き筋が残らなかった
×: 拭き筋が残った。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
表1及び表2より、本発明の水性洗浄剤組成物は、油汚れ洗浄力、石鹸かす汚れ洗浄力、基材損傷抑制、仕上がり性のいずれにおいても優れていることが確認された。
【0040】
(実施例4、比較例6)
<官能評価>
表3に記載の組成を有する水性洗浄剤組成物を実施例として調整し、100人の社内モニターに、台所まわり用洗剤、浴室用洗剤等として使用してもらい、表中に記載の各項目について、下記1〜5で表示された回答番号のいずれに該当するかについての回答を得た。
また、表4に記載の組成を有する汎用のアルカリ性水性洗浄剤組成物を比較例として調製し、同様に使用してもらい回答を得た。
−回答番号−
5:そう思う
4:ややそう思う
3:どちらとも言えない
2:あまりそう思わない
1:そう思わない
【0041】
各項目について得られた回答番号を点数として、その平均値を算出し、以下の基準により評価した。結果を表5に示す。
−評価基準−
◎ : 平均値4以上
○ : 平均値3以上4未満
△ : 平均値2以上3未満
× : 平均値2未満
【0042】
【表3】
実施例4
【0043】
【表4】
比較例6
【0044】
【表5】
【0045】
上記結果から、本発明の水性洗浄剤組成物は、洗浄力及び被洗浄物に対する基材損傷抑制の双方に優れ、かつ洗浄後の被洗浄面の仕上がり性にも優れていることが分かる。さらに、手肌に対する刺激性も低いことが分かる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、高い洗浄性とスチレン系樹脂等のプラスチック基材に対する基材損傷抑制を両立し、かつ洗浄後の被洗浄面の仕上がり性に優れた水性洗浄剤組成物を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an aqueous cleaning composition, and more specifically, it achieves both high cleaning performance and suppression of substrate damage to a plastic substrate such as a styrene resin, and is excellent in the finish of the surface to be cleaned after cleaning. The present invention relates to an aqueous detergent composition suitable as a bathroom detergent, kitchen detergent, dishwashing detergent and the like.
[0002]
[Prior art]
In general, if the solid surface is contaminated with a long time from the contamination to the cleaning, the adhesion to the surface of the substrate becomes strong, so that the cleaning becomes difficult. For example, oil stains adhering to a ventilation fan, a wall around a kitchen, glass, a refrigerator, etc., are oxidized and changed to a solid oil that is oxidized when left for a long time. In addition to kitchen surroundings, there are oily soils that are difficult to clean, such as dirt and grime, throughout the house.
As cleaning agents for removing such oil stains, cleaning agents mainly composed of inorganic strong alkali agents, or cleaning agents mainly composed of organic amines and water-soluble organic solvents are known.
[0003]
However, when these cleaning agents are used as undiluted solutions, there is a problem with respect to finish after cleaning (wiping trace, wiping unevenness, stickiness, etc.). For example, since an inorganic alkaline agent is non-volatile, a wiping trace remains on the surface to be cleaned, which is not preferable in terms of appearance, and has a problem in safety. In addition, when organic amines are used instead of inorganic alkali agents, the surfactant added as an auxiliary agent remains as a wiping trace on the surface to be cleaned, so rinse thoroughly with water after using it as a stock solution. There is a problem such as necessity.
[0004]
In addition to the cleaning power, the cleaning agent is also required to have no damage to the equipment to be cleaned. For example, depending on the cleaning agent, plastics that have recently been used frequently, such as base materials made of styrenic resin (ABS resin, etc.), base materials that use styrenic resin in combination with other materials (metal, glass, etc.) If the substrate is washed, these may be damaged.
[0005]
On the other hand, terpene hydrocarbons are known to have excellent detergency against oil stains. However, if the terpene hydrocarbon content in the cleaning agent is low, the effect on the cleaning power cannot be expected, and if it is high, the odor is strong and causes discomfort to the user and at the same time damages the styrene resin. There's a problem.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the conventional problems and achieve the following objects.
That is, the present invention provides an aqueous cleaning composition that achieves both high detergency and suppression of substrate damage to plastic substrates such as styrene-based resins, and is excellent in the finish of the surface to be cleaned after cleaning. Objective.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have blended a specific amine compound and a specific fatty acid, and further blended a surfactant, so that high washing even in a weakly alkaline region. To complete the present invention by finding that an aqueous cleaning composition having both the property and suppression of substrate damage to a plastic substrate such as a styrenic resin and having excellent finish of the surface to be cleaned after cleaning can be obtained. Arrived.
[0008]
Therefore, means for solving the above-described problems are as follows.
<1> (A) mode Ruhorin, and 0.1 to 5% by weight of one or more selected from morpholine derivative compound, 0.1 a saturated or unsaturated fatty acids (B) 14 to 22 carbon atoms 20% by mass, (C) 0.01-2% by mass of a terpene hydrocarbon, and (D) 0.1-10% by mass of a surfactant, and having a pH of 8-11. It is an aqueous cleaning composition.
[0009]
<2> The aqueous cleaning composition according to <1>, wherein the fatty acid is oleic acid.
[0010]
<3> The aqueous cleaning composition according to <1> or <2>, wherein the terpene hydrocarbon is limonene.
[0011]
Although the mechanism of action of the aqueous detergent composition of the present invention is not clear, an amine soap produced by blending a specific amine compound and a specific fatty acid facilitates solubilization of the terpene hydrocarbon. Furthermore, by adding a surfactant, it is considered that even under a weakly alkaline region, it exhibits high cleanability, suppression of substrate damage to the plastic substrate, and excellent finish on the surface to be cleaned after cleaning. . Moreover, since it is weakly alkaline, the effect of suppressing irritation to the user's hand skin can be exhibited while maintaining high cleanability as described above.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Below, the aqueous cleaning composition of this invention is demonstrated in detail.
Aqueous detergent composition of the present invention, (A) Mo Ruhorin, and 0.1 to 5% by weight of one or more selected from morpholine derivative compound, (B) saturated 14 to 22 carbon atoms or an 0.1 to 20% by mass of saturated fatty acid, (C) 0.01 to 2% by mass of terpene hydrocarbon, and (D) 0.1 to 10% by mass of surfactant, and pH of 8 to 11 It is characterized by being.
[0013]
The component (A) will be described.
Wherein component (A), motor Ruhorin, and morpholine derivative compound, may be used in combination monoethanolamine.
[0014]
Content of the said (A) component is 0.1-5 mass%, and 0.1-2 mass% is more preferable. If the content is less than 0.1% by mass, an amount of amine soap that can easily solubilize the terpene hydrocarbon cannot be produced, and the detergency is insufficient. Moreover, even if it contains exceeding 5 mass%, the further improvement of a cleaning effect cannot be expected.
[0015]
In the present invention, ammonia, diethanolamine, triethanolamine, diethylaminoethanol or the like can be added as the third component within a range that does not affect the effect.
[0016]
Next, the component (B) will be described.
The component (B) is a saturated or unsaturated fatty acid having 14 to 22 carbon atoms, and specific examples include myristic acid, tetradecenoic acid, hexadecenoic acid, oleic acid, linoleic acid, and linolenic acid. Among these, unsaturated fatty acids are preferable from the viewpoint of facilitating solubilization of the terpene hydrocarbon, and oleic acid is particularly preferable because it is easily available and industrially inexpensive.
[0017]
Content of the said (B) component is 0.1-20 mass%, 0.1-10 mass% is more preferable, 0.1-1 mass% is especially preferable. If the content is less than 0.1, an amount of amine soap that can sufficiently solubilize the terpene hydrocarbon cannot be produced, and the wetting action on the soil cannot be promoted, so that the detergency is insufficient. If the content exceeds 20% by mass, it is not preferable because it may affect the finish properties, such as requiring washing with water after applying the cleaning agent.
[0018]
In addition, the compounding ratio of the said (A) component and the said (B) component is (A) component: (B) component = 0.1-10: 1 (mass ratio) from a viewpoint of the production | generation balance of an amine soap. It is preferable.
[0019]
Next, the component (C) will be described.
The component (C) is a terpene hydrocarbon, and exhibits synergistic effects with the components (A) and (B) to improve detergency.
[0020]
The content of the component (C) is 0.01 to 2% by mass and more preferably 0.1 to 2% by mass from the viewpoint of imparting sufficient detergency.
[0021]
As the component (C), monoterpene hydrocarbons such as D- or L-limonene (contained in orange oil, lemon oil, etc.), α-pinene (contained in turpentine oil, etc.), α-terpineol (pine oil, etc.) ), Sesquiterpene hydrocarbons such as cariofumurene and ceredolene (contained mostly in fern oil, clover oil and cananga oil). Among these, D- or L-limonene is particularly preferable from the viewpoint that it has excellent detergency against oil stains and has a highly scentable taste for the user.
[0022]
Next, the component (D) will be described.
The component (D) is a surfactant and, when contained in the aqueous cleaning composition of the present invention, helps the emulsified dispersion and solubilization of the terpene hydrocarbon as the component (C), and has a cleaning effect. Can be increased.
The component (D) in the present invention does not include the amine soap produced from the components (A) and (B).
[0023]
Content of the said (D) component is 0.1-10 mass%, and 1-7 mass% is more preferable. If the content is less than 0.1% by mass, the detergency is reduced, and if it exceeds 10% by mass, further improvement in the cleaning effect cannot be expected, and it is not economical, which is not preferable.
[0024]
The surfactant in the present invention is not particularly limited, and both a nonionic surfactant and an anionic surfactant can be blended, and among these, a nonionic surfactant is particularly preferable. . These may be used individually by 1 type and may be used in combination of 2 or more type.
[0025]
More specifically, examples of the nonionic surfactant include polyoxyethylene long chain alkyl ethers and polyoxyethylene alkyl phenyl ethers having 6 to 35 moles of ethylene oxide added moles and 5 to 22 alkyl chain carbon atoms, fatty acid diethanolamine. And alkyldimethylamine oxide. Among these, polyoxyethylene long-chain alkyl ether is more preferable from the viewpoint of facilitating solubilization of the terpene hydrocarbon and excellent detergency.
[0026]
Moreover, in this invention, it can be set as the composition which is further excellent in foaming property by using fatty-acid diethanolamide, an alkyl dimethylamine oxide, etc., and prevents the washing | cleaning agent from dripping at the time of use on an elevation surface.
[0027]
As the anionic surfactant, alkyl ether sulfate ester salt, ethylene oxide addition mole number 1 to 6 (preferably 2 to 4), alkyl chain carbon number 5 to 22 (preferably 5 to 18, more preferably 8). -14) polyoxyethylene alkyl ether sulfates, alkylbenzene sulfonates and the like. Among these, alkyl ether sulfate ester salts are more preferable from the viewpoint of detergency.
[0028]
The pH of the aqueous cleaning composition of the present invention is 8 to 11 from the viewpoint of detergency and suppression of substrate damage to plastic substrates such as styrene resins, and low irritation to the hand skin. Is more preferable.
[0029]
In the present invention, various low-temperature stabilizers, sequestering agents, perfumes, dyes, pigments, preservatives, bactericides, alcohols, water-soluble solvents for the purpose of maintaining liquidity at low or high temperatures. Arbitrary arbitrary components, such as these, can be added suitably.
[0030]
The aqueous cleaning composition of the present invention can be applied to various uses for cleaning. In particular, it is suitable to apply as a detergent for bathrooms, a detergent for kitchen surroundings, a detergent for dishes and the like. Moreover, although the usage method is not specifically limited, The method of impregnating the spray type and nonwoven fabric etc. which are used with stock solution is mentioned.
[0031]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
( Reference Example 1, Examples 1 to 3, Comparative Examples 1 to 5)
Each aqueous detergent composition ( Reference example 1, Examples 1-3, Comparative Examples 1-5) which has a composition of Table 1 and Table 2 was prepared, and the oil stain detergency was carried out by the following method using these. , Each test was conducted for soap and residue cleaning, substrate damage suppression (inhibition of damage to polystyrene resin), and finish.
[0032]
1. Oil stain detergency test (A)
Tempura oil was uniformly applied to an iron plate and baked at 105 ° C. for 1 hour to produce a heat-changing oil stain that was almost uniformly formed into a film. 0.2 ml of each prepared aqueous detergent composition is dropped onto a soiled iron plate and left for 1 minute, and then the dirt that has floated is removed by gently rubbing it with tissue paper. And visually evaluated. The results are shown in Tables 1 and 2.
-Evaluation criteria-
A: The dirt was completely removed.
○: More than three quarters of dirt was removed.
Δ: Only about half of the dirt was removed.
X: Dirt was not removed at all.
[0033]
2. Oil stain detergency test (B)
Eighteen in-house monitors use each adjusted aqueous detergent composition continuously for a week after cooking using a gas range as usual in each household (spray 3 times using a commercially available sprayer, kitchen We wiped with paper), and had you evaluate visually according to the following standard about the condition of oil stain removal. Tables 1 and 2 show the most frequently answered responses of these evaluation results.
-Evaluation criteria-
○: Dirt was almost removed.
Δ: About half of the dirt was removed.
X: Dirt was hardly removed.
[0034]
3. Soap debris cleaning performance test Using a sponge containing 5 g of each prepared aqueous detergent composition, a 10-round reciprocation of a washbasin made of polypropylene that has been used for about 3 months at home and with dirt such as soap debris attached. After scrubbing, the cloth was wiped off, and the detergency was visually evaluated according to the following evaluation criteria. The results are shown in Tables 1 and 2.
-Evaluation criteria-
A: The dirt was completely removed.
○: More than three quarters of dirt was removed.
Δ: Only about half of the dirt was removed.
X: Dirt was not removed at all.
[0035]
4). Substrate damage suppression test (inhibition of damage to polystyrene resin)
A 2.0 × 30 × 40 mm polystyrene resin (manufactured by Nippon Tact Co., Ltd.) test piece was immersed in 50 ml of each prepared aqueous detergent composition and allowed to stand at 20 ° C. for 24 hours. Was visually observed, and substrate damage suppression was evaluated according to the following evaluation criteria. The results are shown in Tables 1 and 2.
-Evaluation criteria-
○: No abnormality ×: The surface was damaged [0036]
5. Finishing test 1 g of lard was spread evenly on a glass plate and allowed to stand for 1 hour to prepare lard stains. Each prepared aqueous cleaning composition was sprayed three times on a stained glass plate using a commercially available sprayer, wiped off with kitchen paper, and the finish was visually evaluated according to the following criteria. The results are shown in Tables 1 and 2.
-Evaluation criteria-
○: No wiping streaks left ×: Wiping streaks remained.
[0037]
[Table 1]
[0038]
[Table 2]
[0039]
From Table 1 and Table 2, it was confirmed that the aqueous detergent composition of the present invention is excellent in any of oil stain cleaning power, soap and dirt cleaning power, substrate damage suppression, and finish.
[0040]
(Example 4 , Comparative Example 6)
<Sensory evaluation>
An aqueous cleaning composition having the composition shown in Table 3 was prepared as an example, and 100 in-house monitors were used as detergents for kitchens and bathrooms. About each item described in the table The answer about which of the answer numbers displayed in the following 1 to 5 is obtained.
Moreover, the general purpose aqueous | water-based aqueous cleaning composition which has a composition of Table 4 was prepared as a comparative example, and the answer was obtained in the same way.
-Answer number-
5: I think so 4: Somewhat like 3: I can't say either 2: I don't think so much 1: I don't think so [0041]
The average value was calculated using the answer number obtained for each item as a score, and evaluated according to the following criteria. The results are shown in Table 5.
-Evaluation criteria-
◎: Average value of 4 or more ○: Average value of 3 or more and less than 4 △: Average value of 2 or more and less than 3 ×: Average value of less than 2
[Table 3]
Example 4
[0043]
[Table 4]
Comparative Example 6
[0044]
[Table 5]
[0045]
From the above results, it can be seen that the aqueous cleaning composition of the present invention is excellent in both cleaning power and suppression of substrate damage to the object to be cleaned, and is excellent in the finish of the surface to be cleaned after cleaning. Furthermore, it turns out that irritation with respect to a hand skin is also low.
[0046]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide an aqueous cleaning composition that achieves both high cleaning properties and suppression of substrate damage to plastic substrates such as styrene-based resins, and is excellent in the finish of the surface to be cleaned after cleaning. it can.
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