JP4303010B2 - Laser processing apparatus and processing method using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば繊維にレーザ光を照射して極細繊維に加工することができるレーザ加工装置および加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、極細の繊維を得る場合に、A成分の繊維の中に前記繊維よりも細いB成分の繊維が含まれるように海島型に紡糸して繊維化した後に、前記A成分を除去して繊維を得る方法がある。また繊維の長さ方向に沿って複数の繊維に切断して極細の繊維を得る方法もある。しかし、上記した繊維の加工方法では、繊維を細くできる寸法に限界があり、しかも高額な設備投資が必要であった。
【0003】
また極細の繊維を得るその他の方法としては、繊維をレーザ光で加熱して延伸処理して得る種々のレーザ加工装置が提案されている。図11ないし図13はそれぞれ従来のレーザ加工装置の主要部を示す概略図である。
【0004】
図11は、レーザ光源10を繊維Fの近傍に設置し、レーザ光を繊維Fに対して一方向から照射して、繊維Fを加熱するレーザ加工装置50である。また図12は、モータMの回転駆動力で繊維Fを回転させることができるようにしたものであり、繊維Fを回転させながら繊維Fに対して一方向からレーザ光を照射することで、繊維Fに対して全周からレーザ光が照射されるレーザ加工装置60である。また図13は、繊維Fの周囲に繊維Fに向けて複数台のレーザ光源10A,10B,10Cを等間隔に設置して、繊維Fに対して異なる方向からレーザ光を照射することができるようにしたレーザ加工装置70である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のレーザ加工装置50,60,70では、以下に示す問題があった。
【0006】
すなわち、図11に示すレーザ加工装置50では、レーザ光を一方向からしか照射できず、レーザ光が照射されている部分と照射されていない部分とで温度差が生じるため、繊維Fを均等に延伸することができず、剛性の点で劣る繊維が生成されるおそれが高い。
【0007】
また図12と図13に示す前記レーザ加工装置60,70は、図11に示すレーザ加工装置50における温度むらの問題を解消すべく、繊維Fの周囲からレーザ光を照射できるようにしたものである。しかし、前記レーザ加工装置60では、繊維Fを回転させることが技術的に困難であり、また前記レーザ加工装置70では、複数台のレーザ光源が必要になるため、設備コストが高額になる問題がある。さらに図13に示すレーザ加工装置70では、繊維Fに対して3方向から照射する状態を図示しているが、さらに繊維に対して多方向から照射させるものにすると、設備コストがさらに高額になる。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、繊維を均一に加熱することができ、しかもコスト的に安価なレーザ加工装置および加工方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、照射対象物にレーザ光を当てて加熱し、前記照射対象物を軟質化させて変形させるレーザ加工装置において、
互いに独立する複数の反射面が前記照射対象物を囲んで配置されて、それぞれの反射面が互いに異なる向きに設置されており、
前記照射対象物に照射されてこの照射対象物を通過したレーザ光が、いずれかの反射面で反射されて前記照射対象物が存在する向きと異なる方向へ向けられ、そのレーザ光がその直前に反射された反射面と異なる位置にある他の反射面によって反射されて、前記照射対象物に対して前回照射された向きと異なる方向から照射され、これが繰り返されて、前記反射面で囲まれた領域内で分割されることなく進む同じレーザ光によって、同じ前記照射対象物が複数回加熱されることを特徴とするものである。
【0010】
上記本発明では、単一のレーザ光源で照射対象物の周囲の複数の方向から照射できるので、照射対象物を均一に加熱することができ、しかも設備コストを低く抑えることができる。また均一に加熱できるため、剛性の高い素材を得ることが可能になる。
【0011】
例えば、レーザ光源から射出される前記レーザ光が複数に分割されて、分割されたそれぞれのレーザ光が、前記照射対象物に対して異なる方向から入射される構成にできる。これによりレーザ光が一方向から入射される場合よりも、より短時間で照射対象物に対してさらに多くの方向からレーザ光を照射できるようになる。
【0012】
また、複数の前記反射面が前記照射対象物を囲むように円形状、長円形状、あるいは楕円形状に配置されている構成にできる。例えば、前記反射面が楕円形状に配置され、前記楕円形状の内側に前記複数の照射対象物が位置している。
【0013】
また、前記反射面が、平面鏡で形成されていてもよい。
また、少なくとも一部の前記反射面が凹面鏡で形成されて、前記凹面鏡の焦点が前記照射対象物の位置または前記照射対象物の前後に位置している構成にできる。
【0014】
また、一部の反射面が凸面鏡で形成されて、この凸面鏡に照射されたレーザ光が前記照射対象物とは異なる他の反射面に伝達される構成であってもよい。
【0015】
このように平面や凹面などの反射鏡のみで構成できるので、コスト的に安価に製造できる。
【0018】
例えば、前記全ての反射面または一部の反射面が鏡面である。
【0019】
例えば、前記レーザ光は、固体、液体、気体または半導体のいずれかをレーザ媒質としたレーザ光源から照射されるものである。特に、前記レーザ媒質が炭酸ガスであると、合成樹脂で形成された繊維を加熱する場合に加熱効率の点において特に有効である。
【0020】
また、前記レーザ光の中心部の光の強度の高い領域を一部反射させて、前記中心部とその周辺部との光の強度を均一化またはほぼ均一化させる光学部品が設けられている構成にしてもよい。このような構成にすると、照射対象物とレーザ光の照射位置との位置関係が変化したとしても、照射対象物を均一な光の強度で照射することができ、照射対象物の加熱温度を均一にできる。なお、前記光学部品は、レーザ光を照射対象物に照射する前の、レーザ光源と照射対象物との間に設置すると効果的である。
【0021】
本発明の加工方法は、上記したレーザー加工装置を用い、照射対象物として単体の線状物を加熱することを特徴とするものである。
【0022】
また本発明の他の加工方法は、上記したレーザー加工装置を用い、照射対象物として複数の線状物を加熱することを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態のレーザ加工装置の主要部を示す概略図、図2はレーザ加工装置の全体を示す概略図である。なお、本実施の形態では、照射対象物として繊維を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、繊維以外に使用される素材であってもよい。
【0024】
図1に示すレーザ加工装置1は、レーザ光源10が繊維(照射対象物)Fの側方に所定の間隔を置いて設けられている。図1に示す繊維Fは、紙面に対して垂直方向に延びている。
【0025】
前記繊維Fは、紡糸された1本の糸状の繊維であり、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの熱可塑性繊維、またはPEとPETの複合繊維、PEとPPの複合繊維で、例えば芯側にPETまたはPP、鞘側にPEの芯鞘構造の複合繊維などである。
【0026】
前記レーザ光源10は、気体レーザの1種であるいわゆる炭酸ガス(CO2)レーザであり、波長が約10.6μmの赤外領域の光線を照射できる装置である。炭酸ガスレーザによるレーザ光源を繊維Fの加工に用いると、繊維Fが光線を吸収して、繊維Fを軟質化させる際に熱エネルギーに効率的に変換できる。
【0027】
なお、前記レーザ光源としては、炭酸ガスレーザに限られるものではなく、その他の気体を媒質とした気体レーザであってもよく、あるいは固体、液体または半導体をレーザ媒質としたレーザを適用することができる。この場合、照射対象物の素材の種類に応じて前記レーザ光源を選択することが好ましい。
【0028】
図1に示すように、前記レーザ光源10と繊維Fとの間には、ハーフミラー11が設けられている。このハーフミラー11を設けると、レーザ光源10から発射されたレーザ光Lを透過及び反射させてレーザ光L1とL2に分光させることができる。このときレーザ光L1は繊維Fに入射され、レーザ光L2はさらに反射ミラー12で全反射させられて繊維Fに入射される。
【0029】
繊維Fの周囲には、レーザ光L1とL2が入射する領域を除いて円形状に計10枚の反射面20a〜20e,21a〜21eが周方向に向けて30度毎に等間隔に設けられている。ただし、反射面の設置角度は30度に限られるものではなく、設置される反射面の枚数に応じて適宜変更することができる。なお、本実施の形態では、前記各反射面により複数の反射部材が構成されている。
【0030】
前記反射面20aないし20e,21aないし21eは、全て平面鏡であり、鏡面部分が内側を向いて設置されている。また前記反射面20a,20b,20c,20d,20eでは、反射面20bと20c、反射面20dと20eがそれぞれ繊維Fを挟んで互いに対向するように設置されている。同様に反射面21a,21b,21c,21d,21eについても、反射面21bと21c、反射面21dと21eが繊維Fを挟んで互いに対向するように設置されている。
【0031】
図1に示すように、前記レーザ光源10から射出されてハーフミラー11を透過したレーザ光L1は、直接に繊維Fに入射されて、繊維Fが加熱される。繊維Fで吸収されずに通過したレーザ光L1は反射面20aに至り、そして繊維Fを通らない位置に設けられている別の反射面20bに向けて全反射される。前記反射面20bに至ったレーザ光L1は、反射面20bによって繊維Fに向けて全反射され、入射したときとは異なる方向から再び繊維Fに対して照射され、繊維Fを加熱する。そして、繊維Fに吸収されずに通過したレーザ光L1は反射面20cに至り、繊維Fを通らない位置に設けられている反射面20dに向けて全反射され、さらに反射面20dで反射されたレーザ光L1が繊維Fをさらに別の方向から再度照射する。
【0032】
なお、図1に示す実施の形態ではレーザ光L1で、繊維Fに対して異なる3方向から照射されるように構成したが、これに限られるものではなく、さらに他の反射面を設けて、前記反射面20eに至ったレーザ光L1を前記他の反射面に向けて全反射させて、さらに繊維Fが照射されるようにしてもよい。
【0033】
一方、前記レーザ光L2は、前記レーザ光L1とは入射角が30度異なる位置から繊維Fに向けて直接に照射される。繊維Fに入射したレーザ光L2は、繊維Fを加熱し、繊維Fに吸収されずに通過したレーザ光L2は反射面21aに至る。そして反射面21aで反射されたレーザ光L2は、反射面21bで全反射されて、前記とは異なる方向から繊維Fを再度照射する。さらに繊維Fを通過したレーザ光L2が反射面21cで全反射されて反射面21dに至り、反射面21dで全反射されたレーザ光L2によって、前記とはさらに異なる方向から繊維Fを再度照射する。そして繊維Fを通過したレーザ光L2は反射面21eに至る。なお、この場合も前記したように、繊維Fに対して異なる3方向から照射されるものに限らず、前記反射面21eで反射したレーザ光L2を別の反射面を設けてこの反射面に向けて反射させて、さらに繊維Fを照射するようにしてもよい。
【0034】
このように図1に示すレーザ加工装置1では、レーザ光L1とレーザ光L2によって繊維Fの周囲の異なる6方向から照射できるようになる。その結果、繊維Fを温度むらを発生させることなく均一に加熱することが可能になり、剛性の高い繊維を得ることができる。またこのように1本のレーザ光で繊維Fを複数回照射することができるので、エネルギー損失を最小限に抑えることができる。
【0035】
なお、本実施の形態では、ハーフミラー11を用いて、1本のレーザ光を分割し、各レーザ光を繊維Fに向けて照射しているが、複数のレーザ光に分割せずに各反射面で反射させながら繊維Fを照射するようにしてもよい。また、以下に示すレーザ加工装置20,30についても同様にすることができる。
【0036】
本実施の形態のレーザ加工装置1は、図2に示すように、1対のローラ部材13とローラ部材14とともに構成されている。ローラ部材13とローラ部材14との間に前記レーザ加工装置1の主要部が設けられている。この場合、ローラ部材13が回転数w1で、ローラ部材14が回転数w2でそれぞれ紙面に対して時計回り方向に回転するように所定の制御部によって制御されている。このとき、回転数w2を回転数w1より高く設定することで、ローラ部材13とローラ部材14との間において、前記繊維Fに対してP方向への引張り力が生じるようになる。
【0037】
これによって、前記レーザ加工装置1で加熱されて軟質化した繊維Fは、前記P方向への引張り力によって引き伸ばされて、加熱前の繊維Fよりも径の細い極細の繊維を得ることができる。
【0038】
なお、繊維Fに引張り力を与える装置としては、上記した1対のローラ部材13,14に限られるものではなく、繊維の長手方向の一方を固定し、他方を長手方向に可動にして引張り力を与えるものであってもよい。
【0039】
図3は、図1のレーザ加工装置の変形例を示す概略図である。このレーザ加工装置20では、繊維Fの周囲に設置される反射面の一部を平面鏡に代えて凹面鏡として、各凹面鏡の凹面部分がいずれも内側を向くように設定されている。なお、図3に示すレーザ加工装置20ではレーザ光L1の光路のみを示してレーザ光L2の光路の図示を省略している。また前記各反射面により複数の反射部材が構成されている(下記のレーザ加工装置30についても同様)。
【0040】
図3に示すように、レーザ光源10から射出されたレーザ光L1は、平行光となって繊維Fに照射されるが、このときレーザ光源10と繊維Fとの間にコリメータレンズが設けられて、レーザ光源10から射出されたレーザ光L1が平行光に調整されるようにしてもよい。
【0041】
繊維Fに入射したレーザ光L1は、繊維Fを加熱するとともにその一部が反射面20aに平行光となって照射される。反射面20aで反射されたレーザ光L1は、平行光となって反射面22bに伝達される。反射面22bでは反射面が凹面鏡で形成されているため、繊維Fに向けてレーザ光L1の焦点が絞られて、前記焦点が繊維Fの位置で一致させられる。このとき、前記凹面鏡で形成された反射面22bは、レーザ光の焦点が繊維Fの位置で一致するように凹面鏡の曲率や鏡面の向きが設定されている。このように凹面鏡を用いると、レーザ光が繊維Fに平行光で照射されるときよりも加熱効率をより高めることができる。
【0042】
さらに繊維Fを通過したレーザ光L1は反射面22cに至るが、この反射面22cは凸面鏡で形成されているので、レーザ光L1は反射面22dに向けて平行光となって反射させられる。反射面22dは前記反射面22bと同様に凹面鏡で形成されているため、レーザ光L1が繊維Fの位置で焦点が一致させられて、繊維Fが加熱される。そして繊維Fを通過したレーザ光は反射面20eに至る。
【0043】
またレーザ光L2に対しても前記と同様に、反射面23bと23dの反射面が凹面鏡とされ、反射面23cが凸面鏡とされることで、反射面23b,23dによってレーザ光L2がそれぞれ繊維Fの位置で焦点が一致させられて、繊維Fが効率的に加熱される。
【0044】
なお、図3に示す実施の形態では、繊維Fの位置で焦点が一致するものとして説明したが、焦点を必ずしも繊維Fの位置で一致させる必要はなく、繊維Fの前後で焦点が一致するように設定してもよい。
【0045】
また、繊維Fにレーザ光を照射する反射面のみを凹面鏡としたが、全ての反射面が凹面鏡で形成されたものであってもよい。またレーザ光源10から繊維Fに入射するレーザ光L1の光路上において、レーザ光L1の焦点が繊維Fの位置または繊維Fの前後で一致するように、レーザ光源10と繊維Fとの間に、所定の光学レンズなどを設置してもよい。
【0046】
図3に示すレーザ加工装置20の場合も、図2に示したように、レーザ加工装置20の主要部をローラ部材13とローラ部材14との間に設置することができる。これによって、繊維Fが加熱されて軟質化した後に延伸されて、加工前の繊維よりも細い繊維を得ることができる。
【0047】
図4は、本発明の第2の実施の形態のレーザ加工装置の主要部を示す概略図である。このレーザ加工装置30は、複数の反射面31a,31b,…,31j,31kが楕円形状に配置され、これらの反射面31a〜31kの内側に3本の繊維F1,F2,F3が設けられている。なお、各繊維F1,F2,F3は、紙面垂直方向に図2で示した1対のローラ部材によって送られるようになっている。ただし、反射面の設置枚数や設置される繊維の本数はこれに限定されるものではなく、また楕円形状に限らず例えば円形状や長円形状などの他の形状に配置されていてもよい。
【0048】
前記レーザ加工装置30では、レーザ光源10から射出されたレーザ光は、反射面31aに向けて発射される。このときレーザ光の光路上には繊維F1,F2,F3がそれぞれ直線状に位置しているので、レーザ光は繊維F1,F2,F3をそれぞれ同一方向から照射しながら、反射面31aに至る。
【0049】
反射面31aで反射されたレーザ光は、前記繊維F1,F2,F3のいずれの位置も通らない反射面31bに向けて全反射される。反射面31bで反射されたレーザ光は繊維F1に向けて前記とは異なる方向から再び照射される。繊維F1を通過したレーザ光は、反射面31cと31dを介して繊維F2に照射され、さらに反射面31eと31fを通って繊維F3に照射される。このときの繊維F2とF3に対しては、前記繊維F1を照射したときとほぼ同じ方向からレーザ光が照射される。
【0050】
そして、反射面31gに至ったレーザ光は、再度繊維F1に向けて照射される。そして、反射面31hと31iでそれぞれ反射されたレーザ光は繊維F2に向けて再び照射され、反射面31jと31kでそれぞれ反射されたレーザ光は繊維F3に向けて再度照射される。この場合の繊維F1,F2,F3のいずれに対してもほぼ同じ方向からレーザ光が照射される。
【0051】
このようにレーザ光源10から射出されたレーザ光は、それぞれの繊維F1,F2,F3に対してそれぞれ異なる3方向から照射することができるので、各繊維F1,F2,F3を繊維内部において温度差を生じさせることなく均一に加熱できる。また各繊維F1,F2,F3に対してもそれぞれほぼ同一方向から照射できるので、各繊維F1,F2,F3の加熱温度を均一にすることができ、繊維F1,F2,F3をほぼ均等に延伸できる。
【0052】
なお、前記レーザ加工装置30は、図4に示す実施の形態に限られるものではなく、レーザ光の反射経路、反射面の設置個数を適宜変更できる。また繊維の処理本数を4本以上に設定することもできる。また図1に示したように、レーザ光源10のレーザ光を複数に分光して複数の異なる方向からレーザ光が入射されるようにしてもよい。また図3で示したように、平面鏡の一部または全部を凹面鏡に変更することもできる。
【0053】
また前記レーザ加工装置1,20を並列に複数台設置して、複数本の繊維を同時に加工できるようにして生産効率を高めるようにしてもよい。
【0054】
図5(A)は、レーザ光の中心からの距離に対する光の強度との関係を示す分布図である。図5(A)に示すように、炭酸ガスを利用したレーザ光源10では、レーザ光の中心部の光の強度が強く、中心部から離れるにしたがって強度が弱くなる分布となっているため、繊維Fを前記ローラで送る際に繊維Fの送り位置がレーザ光の照射位置に対して変化すると、レーザ光の中心Oの位置で繊維Fを照射できなくなり、中心部よりも出力の弱い部分で繊維Fを照射することになって、繊維Fに対して温度むらが発生する。その結果、繊維のある部分では繊維の延伸率が高くなり、またある部分では繊維の延伸率が低くなって、繊維の伸び率が不均一となって、繊維の径が不均一になる。繊維の径が不均一になることで繊維の剛性が不均一となって繊維の剛性が低下するおそれもある。
【0055】
そこで、図6に示すように、中心部にレーザ光の一部を反射する領域R1と前記領域R1の周囲にレーザ光をすべて透過する領域R2を有する光学部品40を、レーザ光源10とハーフミラー11との間に設置すると、図5(B)に示すように、中心部とその周辺部において光の強度がほぼ一定となるレーザ光を得ることができる。よって、繊維Fに対するレーザ光の照射位置がずれたとしても繊維Fを常に一定の温度で加熱でき、繊維Fを常に一定の径で延伸することができる。
【0056】
なお、レーザ光の中心部を一部反射させる領域を設け且つ中心部の周囲を全反射させる領域を設けた光学部品を形成し、この光学部品を図1に示す反射面20a,21aや、図4に示す反射面31aに替えて設置して、反射面20a,21a,31aで反射されたレーザ光の中心部の強度をその周辺部の強度と均一に設定して、繊維の加熱むらを防止するようにしてもよい。
【0057】
図7に示す参考例としてのレーザ加工装置40Aは、図7(A)に示すように、反射面41aが筒体41の内面に照射対象物である繊維Fを取り囲むように形成されている。前記筒体41の内面の反射面41aは円筒形状となっている。なお、図7に示す参考例では、前記筒体41の内面に形成された反射面41aは、繊維Fの延びる方向に細長く形成されている。
【0058】
このようにして形成されたレーザ加工装置40Aでは、その近傍に設けられたレーザ光源10からレーザ光Lが発射されて、レーザ光Lが繊維Fに照射され、そして反射面41aに照射されまたはレーザ光Lが反射面41aに照射されて繊維Fに照射されるように、筒体41の端部の開口部からまたは筒体41の側面に形成された小径の貫通孔(図示せず)から入射させられる。これにより、レーザ光Lは、図7(B)に示すように、繊維Fに照射された後、反射面41aの別の位置の反射面で反射させられて繊維Fが照射され、これを繰り返すことでレーザ光Lが繊維Fの周囲の異なる複数の方向から照射されるようになる。これによって、繊維Fが均一に加熱されることになる。
【0059】
なお、図7に示す参考例では、図7(B)に示すように、繊維Fへの照射と反射面41aでの反射が交互に繰り返されるのが効率的であるが、レーザ光Lが反射面41aで複数回連続して反射させられた後に繊維Fに照射されるものでもよい。
【0060】
図8(A)(B)に示すレーザ加工装置は、図7に示すレーザ加工装置40Aの変形例であり、反射面42aが多角形状(図8では8角形)に形成された筒体42である。その他の構成は図7などに示す構成と同様であり、その説明を省略する。また多角形状は8角形に限られるものではない。
【0061】
図8に示す参考例では、前記筒体42に対して、その端部の開口部からまたはその側面に形成された貫通孔(図示せず)からレーザ光源10のレーザ光Lが入射される。このとき図8(B)に示すように、レーザ光Lによって繊維Fが照射され、そして反射面42aで反射させられて再び繊維Fが照射させられる。このようにして繊維Fへの照射と反射面42aでの反射が繰り返されることにより、レーザ光Lが、繊維Fに対してその周囲の複数方向から照射されるようになり、繊維Fを均一に加熱することができる。
【0062】
なお、参考例として、前記筒体41,42において、その反射面41a,42aは、その表面を鏡面または拡散面で形成することができる。図9に示す参考例は、筒体43の反射面43aが拡散面であるときのレーザ光Lの光路を示している。図9に示すレーザ加工装置では、レーザ光源10からレーザ光Lが繊維Fに向けて発射されるが、このとき繊維Fが照射されて繊維Fを透過したレーザ光Lは、反射面43aで乱反射させられた後に再び繊維Fが照射される。このようにレーザ光Lが乱反射される場合であっても、繊維Fに対してその周囲の複数の方向から照射されることになり、繊維Fを均等に加熱できる。なお、拡散面から成る反射面43aは、表面が鏡面処理された金属や樹脂の表面を粗面化処理することにより形成することができる。
【0063】
図10は、他の参考例のレーザ加工装置40Bであり、筒体44の内側にさらに筒体45が設けられているものである。ただし、この筒体45は、筒状のものに限らず、柱状のものであってもよい。
【0064】
前記筒体44の内面に形成された反射面44aと、筒体45の外面に前記反射面44aに対向して形成された反射面45aは、いずれも八角形からなる多角形状で且つ互いに相似形状である。また互いの八角形の中心Oは互いに一致している。なお、前記反射面44aと45aは、いずれも同様な鏡面処理が施されているものであるが、これに限られるものではない。
【0065】
図10に示す参考例では、中心Oから筒体45(反射面45a)のひとつの頂点P1を結ぶ延長線をTとしたときに、この延長線Tを、筒体44(反射面44a)の頂点P2とP3とを結ぶ一辺の中点に垂線を下ろしたときの点が、直線P2−P3の中点に位置するように、筒体44と筒体45の互いの向きが設定されている。なお、図10ではその一部しか図示していないが、その他の部分についても前記と同様である。
【0066】
また図10に示す参考例では、筒体44の反射面44aと筒体45の反射面45aとの間の空間に照射対象物としての複数の繊維Fが配置されている。図10において円形の破線R1で示す線上に8本の繊維Fが等間隔に位置するように配置されて、さらに円形の破線R2の線上に8本の繊維Fが等間隔に、さらに円形の破線R3,R4の線上にそれぞれ8本の繊維Fが等間隔に位置するように、配置されている。なお、各繊維Fは、延長線T付近に集中するように配置され且つ延長線Tに対して時計回り方向と半時計回り方向に交互にずれて位置するように配置されている。
【0067】
このようにして形成されたレーザ加工装置40Bでは、その外部に設けられたレーザ光源10から射出されたレーザ光Lが、筒体44の内面と筒体45の外面との間の空間に入射させられるが、このとき筒体44の内側に入射したレーザ光Lは、その入射光Laの延長線上に配置された2本の繊維Fに対して続けて照射される。そして、内側の筒体45の反射面45aで反射させられた反射光Lbは、その延長線上に位置する2本の繊維Fに続けて照射される。そして、外側の反射面44aで反射させられた反射光Lcは、その延長線上に位置する2本の繊維Fに続けて照射される。このように、単一のレーザ光L(La,Lb,Lc,・・・)が反射面44a,45aでそれぞれ反射されながら、全ての繊維Fが照射されることになる。
【0068】
また図10に示す参考例では、各繊維Fに対して一方向からレーザ光Lが照射されて互いの繊維Fが均等に加熱されるものとなっているが、入射するレーザ光Lをハーフミラーなどで分割して複数本のレーザ光を反射面44aと反射面45aとの間に入射するようにして、各繊維Fに対してその周囲の複数の方向から照射するようにしてもよい。
【0069】
前記レーザ加工装置1,20,30,40A,40Bによって形成された極細の繊維は、これを不織布に加工して、例えば、ワイピングクロス、フィルタなどに利用することができる。また繊維の原料としては、合成樹脂に限られるものではなく、石英(Si02)などの他の素材を原料として繊維を形成してもよい。また照射対象物としては、金属などの無機材料であってもよい。また繊維として使用される以外のものに適用してもよい。
【0070】
本発明の加工方法は、上記したレーザ加工装置1,20,30を用い、照射対象物として単体の線状物、または複数の線状物を加熱するものである。なお、本発明の線状物としては、上記したように繊維に限らず、他の種類の合成樹脂や、石英などの無機材料であってもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明した本発明は、繊維の周囲の複数方向からレーザ光を同時に照射することができるので繊維を均一に加熱することができ、しかも構造が簡単で且つコスト的に安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のレーザ加工装置の主要部を示す平面図、
【図2】図1のレーザ加工装置の全体を示す概略図、
【図3】図1のレーザ加工装置の変形例の一部を示す平面図、
【図4】本発明のレーザ加工装置の第2の実施の形態を示す平面図、
【図5】レーザ光の強度分布図を示し、(A)は光学部品設置前、(B)は光学部品設置後、
【図6】光学部品を示す平面図、
【図7】本発明のレーザ加工装置の参考例を示し、(A)は外観斜視図、(B)はレーザ光の反射光路の一例を示す平面図、
【図8】図7のレーザ加工装置の変形例を示し、(A)は外観斜視図、(B)はレーザ光の反射光路の一例を示す平面図、
【図9】図7のレーザ加工装置に設けられた反射部材の変形例と、レーザ光の反射光路の一例を示す平面図、
【図10】本発明のレーザ加工装置の参考例を示す平面図、
【図11】従来のレーザ加工装置を示す概略平面図、
【図12】従来の他のレーザ加工装置を示す概略平面図、
【図13】従来のさらに他のレーザ加工装置を示す概略平面図、
【符号の説明】
F、F1,F2,F3 繊維(照射対象物)
1,20,30,40A,40B レーザ加工装置
10 レーザ光源
11 ハーフミラー
12 反射ミラー
13,14 ローラ部材
20a〜20e,21a〜21e,22b〜22d,23b〜23d,31a〜31k,41a,42a,43a,44a,45a 反射面
40 光学部品
44,45 筒体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a laser processing apparatus and a processing method capable of processing, for example, a fiber into a fine fiber by irradiating the laser beam.
[0002]
[Prior art]
For example, when an ultrafine fiber is obtained, the fiber is spun into a sea-island type so that the B component fiber is thinner than the fiber in the A component fiber, and then the A component is removed to obtain a fiber. There is a way to get it. There is also a method of obtaining ultrafine fibers by cutting into a plurality of fibers along the length direction of the fibers. However, the above-described fiber processing method has a limit in the dimension in which the fiber can be thinned, and requires expensive capital investment.
[0003]
As other methods for obtaining ultrafine fibers, various laser processing apparatuses obtained by heating and stretching a fiber with laser light have been proposed. 11 to 13 are schematic views showing main parts of a conventional laser processing apparatus.
[0004]
FIG. 11 shows a
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional
[0006]
That is, in the
[0007]
Further, the
[0008]
The present invention solves the above-described conventional problems, and an object thereof is to provide a laser processing apparatus and a processing method that can uniformly heat a fiber and are inexpensive.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is intended for irradiationTo thingsHeat with laser light,in frontThe object to be irradiatedSoftenIn the laser processing device to be deformed,
Multiple reflective surfaces that are independent of each otherThe irradiation objectAre placed in different directions, and each reflective surface is placed in a different directionAnd
The laser beam irradiated on the irradiation object and passed through the irradiation object isAnyReflective surfacesoReflected and directed in a direction different from the direction in which the irradiation object exists, the laser light isJust beforeReflectionReflected surface andDifferent positionsOther inDepending on the reflective surfaceAntiTo the object to be irradiated.And the direction of the last irradiationDifferent directionRashoShotThe same irradiation object is heated a plurality of times by the same laser light that is repeated without being divided in the region surrounded by the reflecting surface.It is characterized by this.
[0010]
In the said invention, since it can irradiate from the several direction around an irradiation target object with a single laser light source, an irradiation target object can be heated uniformly and also installation cost can be restrained low. Moreover, since it can heat uniformly, it becomes possible to obtain a highly rigid raw material.
[0011]
For example, the laser light emitted from the laser light source can be divided into a plurality of parts, and the divided laser lights can be incident on the irradiation object from different directions. As a result, it is possible to irradiate the irradiation object from more directions in a shorter time than when the laser light is incident from one direction.
[0012]
Also,pluralReflectionFaceIt can be configured to be arranged in a circular shape, an oval shape, or an elliptical shape so as to surround the irradiation object. For example, theReflective surfaceAre arranged in an elliptical shape, and the plurality of irradiation objects are located inside the elliptical shape.
[0013]
Further, the reflection surface may be formed by a plane mirror.
Further, at least a part of the reflecting surface is formed by a concave mirror, and the focal point of the concave mirror is positioned at the position of the irradiation object or before and after the irradiation object.
[0014]
Moreover, the structure which a one part reflective surface is formed with a convex mirror, and the laser beam irradiated to this convex mirror is transmitted to the other reflective surface different from the said irradiation target object may be sufficient.
[0015]
Thus, since it can comprise only reflecting mirrors, such as a plane and a concave surface, it can manufacture at low cost.
[0018]
For example, all or some of the reflective surfaces are mirror surfacesIt is.
[0019]
For example, the laser light is emitted from a laser light source using a solid, liquid, gas, or semiconductor as a laser medium. In particular, when the laser medium is carbon dioxide, it is particularly effective in terms of heating efficiency when heating fibers formed of synthetic resin.
[0020]
Further, a configuration is provided in which an optical component is provided to partially or substantially uniformize the light intensity between the central portion and its peripheral portion by partially reflecting a high light intensity region at the central portion of the laser light. It may be. With such a configuration, the irradiation object and the irradiation position of the laser beamofEven if the positional relationship changes, the irradiation object can be irradiated with uniform light intensity, and the heating temperature of the irradiation object can be made uniform. In addition, it is effective that the optical component is installed between the laser light source and the irradiation object before the irradiation object is irradiated with the laser light.
[0021]
The processing method of the present invention is characterized in that a single linear object is heated as an irradiation object using the laser processing apparatus described above.
[0022]
Further, another processing method of the present invention is characterized in that a plurality of linear objects are heated as an irradiation object using the laser processing apparatus described above.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic view showing the main part of the laser processing apparatus according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a schematic view showing the entire laser processing apparatus. In addition, in this Embodiment, although fiber is mentioned as an example and demonstrated as an irradiation target object, it is not limited to this, The raw material used other than a fiber may be sufficient.
[0024]
In the
[0025]
The fiber F is a single spun fiber, for example, a thermoplastic fiber such as PE (polyethylene), PP (polypropylene), PET (polyethylene terephthalate), or a composite fiber of PE and PET, PE and PP composite fiber, for example, PET or PP on the core side and PE core-sheath composite fiber on the sheath side.
[0026]
The
[0027]
The laser light source is not limited to a carbon dioxide laser, and may be a gas laser using another gas as a medium, orsolidA laser using a liquid or a semiconductor as a laser medium can be applied. In this case, it is preferable to select the laser light source according to the type of material of the irradiation object.
[0028]
As shown in FIG. 1, a half mirror 11 is provided between the
[0029]
Around the fiber F, a total of ten reflecting
[0030]
The reflection surfaces 20a to 20e and 21a to 21e are all plane mirrors, and the mirror surface portions are installed facing inward. Further, in the reflection surfaces 20a, 20b, 20c, 20d, and 20e, the reflection surfaces 20b and 20c and the reflection surfaces 20d and 20e are installed so as to face each other with the fiber F interposed therebetween. Similarly, the reflecting
[0031]
As shown in FIG. 1, the laser light L1 emitted from the
[0032]
In the embodiment shown in FIG. 1, the laser beam L1 is configured so that the fiber F is irradiated from three different directions. However, the present invention is not limited to this, and another reflection surface is provided. The laser beam L1 reaching the
[0033]
On the other hand, the laser beam L2 is directly irradiated toward the fiber F from a position having an incident angle different from that of the laser beam L1 by 30 degrees. The laser light L2 incident on the fiber F heats the fiber F, and the laser light L2 that has passed through the fiber F without being absorbed by the fiber F reaches the reflecting
[0034]
As described above, in the
[0035]
In this embodiment, the half mirror 11 is used to divide one laser beam and irradiate each laser beam toward the fiber F. However, each reflection is performed without dividing the laser beam into a plurality of laser beams. You may make it irradiate the fiber F, making it reflect on a surface. The same can be applied to the laser processing apparatuses 20 and 30 shown below.
[0036]
As shown in FIG. 2, the
[0037]
Thereby, the softened fiber F heated by the
[0038]
The apparatus for applying a tensile force to the fiber F is not limited to the pair of
[0039]
FIG. 3 is a schematic view showing a modification of the laser processing apparatus of FIG. In this laser processing apparatus 20, a part of the reflection surface installed around the fiber F is set as a concave mirror instead of a plane mirror, and the concave part of each concave mirror is set to face inward. In the laser processing apparatus 20 shown in FIG. 3, only the optical path of the laser beam L1 is shown, and the optical path of the laser beam L2 is not shown. In addition, a plurality of reflecting members are constituted by the reflecting surfaces (the same applies to the laser processing apparatus 30 described below).
[0040]
As shown in FIG. 3, the laser light L1 emitted from the
[0041]
The laser light L1 incident on the fiber F heats the fiber F and a part of the laser light L1 is irradiated as parallel light on the reflecting
[0042]
Further, the laser beam L1 that has passed through the fiber F reaches the reflecting
[0043]
Similarly to the laser beam L2, the reflection surfaces 23b and 23d are formed as concave mirrors, and the reflection surface 23c is formed as a convex mirror, so that the laser beams L2 are reflected by the reflection surfaces 23b and 23d, respectively. The fiber F is heated efficiently by focusing at the position of.
[0044]
In the embodiment shown in FIG. 3, the focal point is matched at the position of the fiber F. However, the focal point is not necessarily matched at the position of the fiber F, and the focal point is matched before and after the fiber F. May be set.
[0045]
Moreover, although only the reflective surface which irradiates the laser beam to the fiber F was made into the concave mirror, all the reflective surfaces may be formed with the concave mirror. Further, on the optical path of the laser light L1 incident on the fiber F from the
[0046]
Also in the case of the laser processing apparatus 20 shown in FIG. 3, the main part of the laser processing apparatus 20 can be installed between the
[0047]
FIG. 4 is a schematic view showing the main part of the laser processing apparatus according to the second embodiment of the present invention. In this laser processing apparatus 30, a plurality of reflecting
[0048]
In the laser processing apparatus 30, the laser light emitted from the
[0049]
The laser beam reflected by the reflecting surface 31a is totally reflected toward the reflecting
[0050]
And the laser beam which reached the
[0051]
As described above, the laser light emitted from the
[0052]
In addition, the said laser processing apparatus 30 is not restricted to embodiment shown in FIG. 4, The number of installation of the reflection path | route of a laser beam and a reflective surface can be changed suitably. Further, the number of treated fibers can be set to 4 or more. Further, as shown in FIG. 1, the laser light from the
[0053]
Further, a plurality of the
[0054]
FIG. 5A is a distribution diagram showing the relationship between the light intensity and the distance from the center of the laser light. As shown in FIG. 5A, the
[0055]
Therefore, as shown in FIG. 6, an
[0056]
In addition, an optical component having a region that partially reflects the central portion of the laser beam and a region that totally reflects the periphery of the central portion is formed, and this optical component is formed on the reflecting
[0057]
As shown in FIG.As a reference exampleAs shown in FIG. 7A, the
[0058]
In the
[0059]
As shown in FIG.Reference exampleThen, as shown in FIG. 7B, it is efficient that the irradiation to the fiber F and the reflection on the
[0060]
The laser processing apparatus shown in FIGS. 8A and 8B is a modification of the
[0061]
As shown in FIG.Reference exampleThen, the laser light L of the
[0062]
In addition,As a reference example,In the
[0063]
FIG.Of other reference examplesThis is a
[0064]
The reflecting
[0065]
As shown in FIG.Reference exampleThen, when an extension line connecting the center O and one vertex P1 of the cylinder 45 (
[0066]
Also shown in FIG.Reference exampleThen, the some fiber F as an irradiation target object is arrange | positioned in the space between the
[0067]
In the laser processing apparatus 40B formed as described above, the laser light L emitted from the
[0068]
Also shown in FIG.Reference exampleIn this case, each fiber F is irradiated with the laser light L from one direction and the fibers F are heated evenly. The laser beam may be incident between the reflecting
[0069]
AboveThe ultrafine fibers formed by the
[0070]
The processing method of the present invention is the
[0071]
【The invention's effect】
In the present invention described above, laser light can be irradiated simultaneously from a plurality of directions around the fiber, so that the fiber can be heated uniformly, and the structure is simple and inexpensive.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a main part of a laser processing apparatus according to a first embodiment of the present invention;
FIG. 2 is a schematic diagram showing the entire laser processing apparatus of FIG.
FIG. 3 is a plan view showing a part of a modification of the laser processing apparatus of FIG. 1;
FIG. 4 is a plan view showing a second embodiment of the laser processing apparatus of the present invention;
FIGS. 5A and 5B show intensity distribution diagrams of laser light, where FIG. 5A shows before optical components are installed, and FIG.
FIG. 6 is a plan view showing an optical component;
FIG. 7 shows a laser processing apparatus according to the present invention.Reference example(A) is an external perspective view, (B) is a plan view showing an example of a reflected light path of laser light,
8 shows a modification of the laser processing apparatus of FIG. 7, (A) is an external perspective view, (B) is a plan view showing an example of a reflected light path of laser light,
9 is a plan view showing a modification of the reflecting member provided in the laser processing apparatus of FIG. 7 and an example of a reflected light path of laser light;
FIG. 10 shows a laser processing apparatus according to the present invention.Reference exampleA plan view showing,
FIG. 11 is a schematic plan view showing a conventional laser processing apparatus,
FIG. 12 is a schematic plan view showing another conventional laser processing apparatus;
FIG. 13 is a schematic plan view showing still another conventional laser processing apparatus;
[Explanation of symbols]
F, F1, F2, F3 fiber (irradiation object)
1, 20, 30, 40A, 40B Laser processing equipment
10 Laser light source
11 Half mirror
12 Reflection mirror
13, 14 Roller member
20a-20e, 21a-21e, 22b-22d, 23b-23d, 31a-31k, 41a, 42a, 43a, 44a, 45a Reflecting surface
40 Optical components
44, 45 cylinder
Claims (12)
互いに独立する複数の反射面が前記照射対象物を囲んで配置されて、それぞれの反射面が互いに異なる向きに設置されており、
前記照射対象物に照射されてこの照射対象物を通過したレーザ光が、いずれかの反射面で反射されて前記照射対象物が存在する向きと異なる方向へ向けられ、そのレーザ光がその直前に反射された反射面と異なる位置にある他の反射面によって反射されて、前記照射対象物に対して前回照射された向きと異なる方向から照射され、これが繰り返されて、前記反射面で囲まれた領域内で分割されることなく進む同じレーザ光によって、同じ前記照射対象物が複数回加熱されることを特徴とするレーザ加工装置。In the laser processing apparatus is heated by applying a laser beam, deforming the pre Symbol irradiation object by softening the irradiation target object,
A plurality of reflective surfaces independent of each other are arranged surrounding the irradiation object, and the respective reflective surfaces are installed in different directions ,
Is irradiated on the irradiation target object laser beam passing through the irradiation target object, either directed is reflected by the reflecting surface to the orientation direction different to the presence of the irradiated object, the laser beam just before is anti-Isa by the other reflecting surface in reflected reflecting surfaces different positions, said relative illumination object is Isa previous irradiated orientation direction different or RaTeru, this is repeated, the reflection A laser processing apparatus , wherein the same irradiation object is heated a plurality of times by the same laser light that travels without being divided within a region surrounded by a surface .
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