JP4301868B2

JP4301868B2 - Car door structure

Info

Publication number: JP4301868B2
Application number: JP2003160876A
Authority: JP
Inventors: 孝宏栃岡; 典史井上; 文浩高良; 春樹大田; 征夫西川; 真司賀佐見
Original assignee: Mazda Motor Corp; Daikyo Nishikawa Corp; Hirotec Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp; Daikyo Nishikawa Corp; Hirotec Corp
Priority date: 2003-06-05
Filing date: 2003-06-05
Publication date: 2009-07-22
Anticipated expiration: 2023-06-05
Also published as: JP2004359131A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アウタパネルとインナパネルとを接合して形成されたような自動車のドア構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、上述例の自動車のドア構造としては次のようなものがある。
すなわち、ドアインナパネルにおけるドア本体に対応する部分にモジュールプレート取付け用の開口部を形成し、この開口部を覆うように該開口部にピンやビス等の取付け部材を用いてモジュールプレートを組付けたものである。
【０００３】
この場合、ドアインナパネルは予めドアアウタパネルに接合固定されており、上述のモジュールプレートに対して補機(ドア機能部品)の少なくとも一部が予め組付けられていて、上述の開口部にモジュールプレートを組付けて自動車のドアを構成するものである。
【０００４】
しかし、この従来構造においては、モジュールプレートをインナパネルの開口部に取付けるために、多数のピンやビスが必要となり、部品点数が大となるばかりでなく、組付け工数も大となる問題点があり、加えてインナパネルの開口部口縁とモジュールプレートとの間にはシール性、防水性を確保するために別途シール部材が必要となる問題点があった。
【０００５】
ところで、金属板の折曲げ部にパンチング孔を形成し、樹脂材がパンチング孔を貫通するように上述の折曲げ部に複合熱可塑性樹脂材をインサート成形したもの(特許文献１参照)や、金属製のレインフォースメントの内側に樹脂部材を配設する場合、レインフォースメントに孔部を形成し、樹脂が孔部の表裏に貫通するようにレインフォースメントの内側に樹脂部材をインサート成形したもの(特許文献２参照)がある。
【０００６】
【特許文献１】
特許第２９６００４７号公報
【特許文献２】
特開平１０−２６４８５５号公報。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来公報に開示されたものは何れも自動車のドアのインナパネルおよびキャリヤプレートに関するものではなく、単に金属部材と樹脂製インサート部との密着強度を高める程度の技術思想に過ぎないので、自動車のドアのコストダウンおよび軽量化達成を期待することができないものである。
【０００８】
そこで、この発明は、インナパネルに開口部を設け、ドアの補機(ドアの機能部品)を支持するキャリヤプレートで開口部を覆うように該開口部の口縁全体にキャリヤプレートをインサート成形することにより、キャリヤプレートの取付けに必要な部品点数および工数を削減して、コストダウンを図ることができ、またキャリヤプレートをインナパネルにネジ止めする構造に対してインナパネルの剛性が高まり、この分、インナパネルの開口を拡大して、インナパネル乃至ドア全体の軽量化を図ることができる自動車のドア構造の提供を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車のドア構造は、アウタパネルとインナパネルとを接合して形成された自動車のドア構造であって、上記インナパネルには開口部が設けられ、ドアの補機を支持する樹脂製のキャリヤプレートが上記開口部を覆うよう該開口部の口縁全体にインサート成形され、上記インナパネルの開口部口縁には該開口部口縁に沿って設けられた高壁部と低壁部とを有するフランジと、該フランジより外周側に位置する複数の貫通孔とが形成され、上記キャリヤプレートのインサート部がフランジと貫通孔とを覆うように成形されたものである。
【００１０】
上記開口部は、インナパネルのドア本体に対応した中央部分に開口されることが望ましい。またキャリヤプレートに用いられる樹脂はＰＣ(ポリカーボネート)や、ＰＰＥ(ポリフェニレンエーテル)またはＰＡ(ポリアミド)、ＰＰ(ポリプロピレン)を基材としたＦＲＰ(繊維強化プラスチック)に設定してもよい。
なお、強化繊維としてはＧＦ(ガラス繊維)、ＣＦ(カーボン繊維)やＳＵＳ繊維を用いることができる。
【００１１】
上記構成によれば、樹脂製のキャリヤプレートをインナパネルにインサート成形したので、キャリヤプレートの取付けに必要な部品点数と工数を削減して、コストダウンを図ることができる。また非インサート成形構造のキャリヤプレートをインナパネルにピン、ビス、ネジ等を用いて取付ける構造と対比して、インサート成形によりインナパネルの剛性を高めることができ、この分、インナパネルの開口部を拡大して、インナパネル乃至ドア全体の軽量化を図ることができる。さらにインサート成形により、充分なシール性、防水性が確保できるので、従来用いられていたシール部材を省略することができる。
加えて、開口部口縁のフランジと貫通孔との組合せにより、キャリヤプレートのインサート部の割れや剥離を防いで、キャリヤプレートとインナパネルとの接合強度を高めることができる。
なお、上記高壁部と低壁部とは交互に形成されることが望ましい。
【００１２】
この発明の一実施態様においては、上記インナパネルの開口部下辺が切欠かれ、上記キャリヤプレート下端部がインナパネル下端部の開口部前側と開口部後側とに架け渡されたものである。
【００１３】
上記構成によれば、インナパネルの開口部を下辺まで切欠くので、該開口部を広げて、インナパネルの樹脂部として用いるキャリヤプレートの面積拡大を図ることができ、この分、インナパネルの軽量化をさらに向上させることができる。
【００１４】
この発明の一実施態様においては、上記インナパネル下端部およびキャリヤプレート下端部は、共にアウタパネル下端部に挟持固定されたものである。
上記構成によれば、別途取付け部を必要とすることなく、キャリヤプレートとアウタパネルとを挟持固定することができる。
【００１５】
この発明の一実施態様においては、上記貫通孔はフランジの高壁部の外周側に位置するものである。
上記構成によれば、キャリヤプレートのインサート部の接合強度をさらに高めることができる。つまり、高壁部に対応して貫通孔を形成することで、樹脂の連通によりインサート部の接合強度を確保することができ、低壁部と対応する部分は貫通孔がなくても、インサート部の厚みが充分厚いので、接合強度を確保することができる。
【００１６】
この発明の一実施態様においては、上記ドアは、インナパネルの開口部にキャリヤプレートがインサート成形された後、キャリヤプレートに補機が装着され、キャリヤプレートおよび補機を備えたインナパネルがアウタパネルに接合されたものである。
【００１７】
上記補機は、ウインドレギュレータやスピーカ等のドア機能部品に設定してもよい。
上記構成によれば、アウタパネルとインナパネルとを接合する前に、キャリヤプレートに対して補機を装着するので、補機の組付け性向上を図ることができる。
つまり、キャリヤプレートに設けられるサービス開口を用いて補機を後付けする構成に対して補機の組付け性の向上を図ることができる。
【００１８】
この発明の一実施態様においては、上記インナパネルの開口部にキャリヤプレートがインサート成形された後、インナパネルに塗装が施され、塗装後においてキャリヤプレートに補機が装着されたものである。
【００１９】
上記構成によれば、塗装前にキャリヤプレートをインサート成形するので、塗装によるインサート部とインナパネルとの装着性悪化がなく、またインサート時における塗膜の損傷もなくなる。
【００２０】
この発明の一実施態様においては、上記キャリヤプレートには補機を取付ける取付け部と、水滴が補機に付着するのを防止すべく補機上部を覆うカバーとが一体成形されたものである。
上記補機はスピーカに設定してもよい。
上記構成によれば、部品点数の増加を招くことなく、補機に対する遮水性、防水性の向上を図ることができる。
【００２１】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のドア構造を示し、図５に示すようにドア１(但し、図面ではフロントドアを示す)はアウタパネル２とインナパネル３とを接合して構成されるものであるが、以下、図８の工程図および図１〜図７を参照して、自動車のドア構造を、その製造工程の順に説明する。
【００２２】
図８に示す工程Ｓ１で、図１に示すように鋼板等の金属板を用いてインナパネル３をプレス成形する。このインナパネル３はドア本体部４とサッシュ部５とを有し、ドア本体部４の中央部分には可及的開口面積が大きい開口部６が形成されている。
この開口部６の口縁には図６に示すように該開口部６口縁に沿ってフランジ７が一体に折曲げ形成されている。
【００２３】
上述のフランジ７は図６に示すように高壁部７Ｈと低壁部７Ｌとを交互に有するものであって、フランジ７よりも外周側に位置するドア本体部４には、高壁部７Ｈの外周側に位置するように複数の貫通孔８…が形成されている。
ここで、上述のフランジ７は強度が必要な部分にのみ設けてもよいが、この実施例では開口部６の口縁全周にフランジ７を設けている。
【００２４】
次に図８に示す工程Ｓ２で、図２に示す如く上述の開口部６を覆うように該開口部６の口縁全体に樹脂製のキャリヤプレート９をインサート成形する。
上述のキャリヤプレート９を形成する樹脂としては、耐熱性樹脂としてのＰＡ(ポリアミド)を基材としたＧＦＲＰ(ガラス繊維強化プラスチック)を用いる。
【００２５】
上述のキャリヤプレート９はインナパネル３の樹脂成形部であって、このキャリヤプレート９のインサート部９Ａが図５、図６に示すようにフランジ７と貫通孔８とを覆うようにインサート成形する。
【００２６】
つまり、高壁部７Ｈに対応して貫通孔８を形成しているので、上述の樹脂が貫通孔８を表裏連通することによりインサート部９Ａの接合強度が確保でき、低壁部７Ｌと対応する部分には貫通孔８がなくても、インサート部９Ａの厚みが充分厚いので、インサート部９Ａの接合強度を確保することができるものである。
【００２７】
また上述のキャリヤプレート９には開口部６と対向する前側下部にスピーカ取付け用の開口部１０が形成され、開口部６と対向する中間部位にはアームレストを取付けるために車室内側へ突出する突起部１１が形成され、この突起部１１の後部上方にはドアハンドル用の開口部１２が形成され、突起部１１の下部にはサービス用の開口部１３が形成されている。
【００２８】
ここで、上述のスピーカ取付け用の開口部１０には図７に示すように補機としてのスピーカ１４を取付ける凹状の取付け部１０ａと、水滴がスピーカ１４に付着するのを防止すべくスピーカ１４の上部を覆うカバー１０ｂとが一体成形されている。開口部１２，１３には図示しない遮水用のカバーが組付けられる。
【００２９】
このカバー１０ｂはキャリヤプレート９の背面側(車外側)に突出する半裁円錐筒形状テーパコーン形状のもので、水滴がスピーカ１４にかかるのを防止するものである。
【００３０】
次に図８に示す工程Ｓ３で、インナパネル３を塗装して塗膜(図示せず)を形成する。つまり、この塗装工程よりも前段階においてキャリヤプレート９をインサート成形(工程Ｓ２参照)することにより、塗装によるインサート部９Ａとインナパネル３との接着性悪化を阻止し、またインサート時における塗膜の損傷を回避するものである。
【００３１】
次に図８に示す工程Ｓ４で、図３に示すようにキャリヤプレート９に、スピーカ１４(図７参照)およびウインドレギュレータ１５などの必要な補機(ドア機能部品)を取付ける。すなわち、インナパネル３をアウタパネル２と接合する前段階において、キャリヤプレート９に対してスピーカ１４、ウインドレギュレータ１５などの補機を装着することにより、補機の組付け性向上を図るものである。
【００３２】
次に図８に示す工程Ｓ５で、図３に示すインナパネル３と図４に示すアウタパネル２とを接合して、図５のドア１を構成するものである。つまり、予め補機が装着されたインナパネル樹脂成形部としてのキャリヤプレート９を備えたインナパネル３の外周部に対してアウタパネル２の外周部を折曲げて、この折曲げ部によりインナパネル３の外周部を挟持固定するものである。
【００３３】
なお、図４において２ａはアウタパネル２のドア本体部、２ｂはアウタパネル２のサッシュ部、２ｃはドアアウタハンドル取付け部である。また図７において、矢印ＩＮは車室内方を示し、矢印ＯＵＴは車室外方を示すものである。
【００３４】
このように図１〜図８で示した実施例の自動車のドア構造は、アウタパネル２とインナパネル３とを接合して形成された自動車のドア構造であって、上記インナパネル３には開口部６が設けられ、ドア１の補機(スピーカ１４、ウインドレギュレータ１５参照)を支持する樹脂製のキャリヤプレート９が上記開口部６を覆うよう該開口部６の口縁全体にインサート成形されたものである。
【００３５】
この構成によれば、樹脂製のキャリヤプレート９をインナパネル３にインサート成形したので、キャリヤプレート９の取付けに必要な部品点数と工数を削減して、コストダウンを図ることができる。また非インサート成形構造のキャリヤプレートをインナパネルにピン、ビス、ネジ等を用いて取付ける構造と対比して、インサート成形によりインナパネル３の剛性を高めることができ、この分、インナパネル３の開口部６を拡大して、インナパネル３乃至ドア１全体の軽量化を図ることができる。さらにインサート成形により、充分なシール性、防水性が確保できるので、従来用いられていたシール部材を省略することができる。
【００３６】
しかも、上記インナパネル３の開口部６口縁には該開口部６口縁に沿って設けられた高壁部７Ｈと低壁部７Ｌとを有するフランジ７と、該フランジ７より外周側に位置する複数の貫通孔８とが形成され、上記キャリヤプレート９のインサート部９Ａがフランジ７と貫通孔８とを覆うように成形されたものである。
【００３７】
この構成によれば、開口部６口縁のフランジ７と貫通孔８との組合せにより、キャリヤプレート９のインサート部９Ａの割れや剥離を防いで、キャリヤプレート９とインナパネル３との接合強度を高めることができる。
【００３８】
また、上記貫通孔８はフランジ７の高壁部７Ｈの外周側に位置するものである。
この構成によれば、キャリヤプレート９のインサート部９Ａの接合強度をさらに高めることができる。つまり、高壁部７Ｈに対応して貫通孔８を形成することで、樹脂が貫通孔８を連通することによりインサート部９Ａの接合強度を確保することができ、低壁部７Ｌと対応する部分は貫通孔８がなくても、インサート部９Ａの厚みが充分厚いので、接合強度を確保することができる。
【００３９】
さらに、上記ドア１は、インナパネル３の開口部６にキャリヤプレート９がインサート成形された後、キャリヤプレート９に補機(スピーカ１４、ウインドレギュレータ１５参照)が装着され、キャリヤプレート９および補機(スピーカ１４、ウインドレギュレータ１５参照)を備えたインナパネル３がアウタパネル２に接合されたものである。
【００４０】
この構成によれば、アウタパネル２とインナパネル３とを接合する前に、キャリヤプレート９に対して補機(スピーカ１４、ウインドレギュレータ１５参照)を装着するので、補機の組付け性向上を図ることができる。
つまり、キャリヤプレート９に設けられるサービス開口を用いて補機を後付けする構成に対して補機の組付け性の向上を図ることができる。
【００４１】
加えて、上記インナパネル３の開口部６にキャリヤプレート９がインサート成形された後、インナパネル３に塗装が施され、塗装後においてキャリヤプレート９に補機(スピーカ１４、ウインドレギュレータ１５参照)が装着されたものである。
【００４２】
この構成によれば、塗装前にインナパネル３にキャリヤプレート９をインサート成形するので、塗装によるインサート部９Ａとインナパネル３との装着性悪化がなく、またインサート時における塗膜の損傷もなくなる。
【００４３】
さらには、上記キャリヤプレート９には補機(スピーカ１４参照)を取付ける取付け部１０ａと、水滴が補機(スピーカ１４参照)に付着するのを防止すべく補機上部を覆うカバー１０ｂとが一体成形されたものである。
この構成によれば、部品点数の増加を招くことなく、補機(スピーカ１４参照)に対する遮水性、防水性の向上を図ることができる。
【００４４】
図８で示した工程に代えて図９の工程(但し、請求項６以外)を採用してもよい。
この図９に示す工程は、まず工程Ｑ１で開口部６、フランジ７、貫通孔８を有するインナパネル３を、プレス加工にて形成する。
【００４５】
次に、工程Ｑ２で、インサート部９Ａがフランジ７と貫通孔８とを覆うように、開口部６の口縁全体に樹脂製のキャリヤプレート９をインサート成形する。
次に工程Ｑ３で、インナパネル３とアウタパネル２とを接合して、ドア１を構成する。
【００４６】
次に工程Ｑ４で、インナパネル３およびアウタパネル２に対して塗装を施して、両パネル２，３に塗膜を形成する。
次に工程Ｑ５で、インナパネル３の樹脂成形部としてのキャリヤプレート９に、サービス用の開口部１３を利用して、スピーカ１４やウインドレギュレータ１５等の補機(ドアの機能部品)を取付ける。
【００４７】
この図９に示す工程Ｑ１〜Ｑ５によりドア１を構成しても、請求項６以外の点については、先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するものである。
【００４８】
図１０は開口部６の口縁に沿って設けられたフランジ７の他の実施例を示し、図６の実施例においては高壁部７Ｈを方形状に形成したが、図１０に示すこの実施例では高壁部７ＨをＬ字状に形成し、このＬ字状の高壁部７Ｈにより形成された切欠き部分１６にインサート成形時において上述の樹脂を充填させることで、インサート部９Ａの接合強度をさらに高めたものである。
【００４９】
図１１は開口部６の口縁に沿って設けられたフランジ７のさらに他の実施例を示し、この図１１に示す実施例では高壁部７Ｈの低壁部７Ｌ側が幅狭に、反低壁部側が幅広になるように該高壁部７Ｈを略楔形状に形成し、この略楔形状の抜け止め構造により、インサート部９Ａの接合強度をさらに高めると共に、貫通孔８を長孔に形成して、樹脂が長孔構造の貫通孔８を表裏連通することにより、インサート部９Ａの接合強度をより一層高めたものである。
【００５０】
図１２は開口部６の口縁に沿って設けられたフランジ７のさらに他の実施例を示し、この図１２で示す実施例では図６の構成に加えて、樹脂がインサートされるインサート部９Ａに対応する部分を、インサート成形の前段階においてショットピーニングまたはショットブラストにより粗面化した粗面化部１７(図示の便宜上、多点を施して示す)に形成し、この粗面化部１７と高壁部７Ｈ、低壁部７Ｌおよび貫通孔８の構成との相乗効果により、インサート部９Ａの接合強度をさらに高めたものである。
なお、図１０、図１１、図１２において図６と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【００５１】
図１３、図１４は自動車のドア構造の他の実施例を示し、インナパネル３の開口部６と対応する下辺を切欠き、キャリヤプレート９の下端部９Ｂを切欠き部まで下方へ延出して、このキャリヤプレート９の下端部９Ｂが図１３に示すように、インナパネル３の下端部の開口部前側６Ｆと開口部後側６Ｒとの間に架け渡されたものである。
さらに、インナパネル３の下端部およびキャリヤプレート９の下端９Ｃは、図１４に示すようにそれぞれアウタパネル２の下端部２ｄに挟持固定されている。
【００５２】
このように図１３、図１４に示す実施例の自動車のドア構造は、上記インナパネル３の開口部６下辺が切欠かれ、上記キャリヤプレート９の下端部９Ｂがインナパネル３下端部(つまり切欠き部)の開口部前側６Ｆと開口部後側６Ｒとに架け渡されたものである。
【００５３】
この構成によれば、インナパネル３の開口部６を下辺まで切欠くので、該開口部６を広げて、インナパネル３の樹脂部として用いるキャリヤプレート９の面積拡大を図ることができ、この分、インナパネル３の軽量化をさらに向上させることができる。
【００５４】
また、上記インナパネル３の下端部およびキャリヤプレート９の下端９Ｃ、共にアウタパネル２の下端部２ｄに挟持固定されたものである。
この構成によれば、別途取付け部を必要とすることなく、キャリヤプレート９とアウタパネル２とを挟持固定することができる。
【００５５】
図１３、図１４で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については図１〜図８で示した先の実施例とほぼ同様であるから、図１３、図１４において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【００５６】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の補機(ドア機能部品)は、実施例のスピーカ１４、ウインドレギュレータ１５に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【００５７】
【発明の効果】
この発明によれば、インナパネルに開口部を設け、ドアの補機(ドアの機能部品)を支持するキャリヤプレートで開口部を覆うように該開口部の口縁全体にキャリヤプレートをインサート成形したので、キャリヤプレートの取付けに必要な部品点数および工数を削減して、コストダウンを図ることができ、またキャリヤプレートをインナパネルにネジ止めする構造に対してインナパネルの剛性が高まり、この分、インナパネルの開口を拡大して、インナパネル乃至ドア全体の軽量化を図ることができる効果がある。さらに、キャリヤプレートのインサート部の割れや剥離を防いで、キャリヤプレートとインナパネルとの接合強度を高めることができる。
【００５８】
【図面の簡単な説明】
【図１】自動車のドア構造を示すインナパネルの側面図。
【図２】キャリヤプレートがインサート成形されたインナパネルの側面図。
【図３】補機が装着されたインナパネルの側面図。
【図４】アウタパネルの側面図。
【図５】図３のＡ−Ａ線に沿う要部の拡大断面図。
【図６】インサート部の斜視図。
【図７】図３のＢ−Ｂ線に沿う補機取付け時の断面図。
【図８】ドアの製造工程を示す工程図。
【図９】ドアの製造工程の他の実施例を示す工程図。
【図１０】フランジの他の実施例を示す斜視図。
【図１１】フランジのさらに他の実施例を示す斜視図。
【図１２】フランジのさらに他の実施例を示す斜視図。
【図１３】自動車のドア構造の他の実施例を示す側面図。
【図１４】図１３のＣ−Ｃ線に沿う要部拡大断面図。
【符号の説明】
１…ドア
２…アウタパネル
２ｄ…下端部
３…インナパネル
６…開口部
６Ｆ…開口部前側
６Ｒ…開口部後側
７…フランジ
７Ｈ…高壁部
７Ｌ…低壁部
８…貫通孔
９…キャリアプレート
９Ａ…インサート部
９Ｂ…下端部
９Ｃ…下端
１０ａ…取付け部
１０ｂ…カバー
１４…スピーカ(補機)
１５…ウインドレギュレータ(補機)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile door structure formed by joining an outer panel and an inner panel.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there are the following as the door structure of the automobile of the above-mentioned example.
That is, an opening for attaching the module plate is formed in a portion corresponding to the door body in the door inner panel, and the module plate is assembled to the opening using an attachment member such as a pin or a screw so as to cover the opening. It is a thing.
[0003]
In this case, the door inner panel is bonded and fixed to the door outer panel in advance, and at least a part of the auxiliary machine (door functional component) is assembled in advance to the module plate described above, and the module plate is installed in the opening. Is used to construct the door of an automobile.
[0004]
However, in this conventional structure, in order to attach the module plate to the opening of the inner panel, a large number of pins and screws are required, which not only increases the number of parts but also increases the number of assembly steps. In addition, there is a problem that a separate sealing member is required between the opening edge of the inner panel and the module plate to ensure sealing and waterproofing.
[0005]
By the way, a punching hole is formed in the bent portion of the metal plate, and a composite thermoplastic resin material is insert-molded in the bent portion so that the resin material penetrates the punching hole (see Patent Document 1), metal When a resin member is placed inside the made reinforcement, a hole is formed in the reinforcement, and the resin member is insert-molded inside the reinforcement so that the resin penetrates the front and back of the hole. (See Patent Document 2).
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2960047 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-264855.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
None of those disclosed in the above-mentioned conventional publications relate to an inner panel and a carrier plate of an automobile door, but merely a technical idea of increasing the adhesion strength between a metal member and a resin insert portion. It can not be expected to reduce the cost and weight of the door.
[0008]
Therefore, in the present invention, an opening is provided in the inner panel, and a carrier plate is insert-molded over the entire lip of the opening so as to cover the opening with a carrier plate that supports a door accessory (a functional part of the door). As a result, the number of parts and man-hours required for mounting the carrier plate can be reduced, and the cost can be reduced. Also, the rigidity of the inner panel is increased compared to the structure in which the carrier plate is screwed to the inner panel. An object of the present invention is to provide an automobile door structure that can enlarge the opening of the inner panel and reduce the weight of the entire inner panel or door.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
An automobile door structure according to the present invention is an automobile door structure formed by joining an outer panel and an inner panel. The inner panel is provided with an opening, and is made of a resin that supports door auxiliary equipment. A carrier plate is insert-molded over the entire opening lip so as to cover the opening, and the opening rim of the inner panel has a high wall portion and a low wall portion provided along the opening lip. And a plurality of through holes located on the outer peripheral side of the flange, and the insert portion of the carrier plate is formed so as to cover the flange and the through hole .
[0010]
The opening is preferably opened at a central portion corresponding to the door body of the inner panel. The resin used for the carrier plate may be set to FRP (fiber reinforced plastic) based on PC (polycarbonate), PPE (polyphenylene ether), PA (polyamide), or PP (polypropylene).
In addition, GF (glass fiber), CF (carbon fiber), and SUS fiber can be used as the reinforcing fiber.
[0011]
According to the above configuration, since the resin carrier plate is insert-molded into the inner panel, the number of parts and man-hours required for mounting the carrier plate can be reduced, and the cost can be reduced. In addition, the rigidity of the inner panel can be increased by insert molding compared to the structure in which the carrier plate of the non-insert molding structure is attached to the inner panel using pins, screws, screws, etc. By enlarging, it is possible to reduce the weight of the inner panel or the entire door. Furthermore, since sufficient sealing performance and waterproofness can be secured by insert molding, a conventionally used sealing member can be omitted.
In addition, the combination of the flange of the opening lip and the through-hole prevents cracking and peeling of the insert portion of the carrier plate, thereby increasing the bonding strength between the carrier plate and the inner panel.
The high wall portion and the low wall portion are desirably formed alternately.
[0012]
In one embodiment of the present invention, the lower side of the opening of the inner panel is cut out, and the lower end of the carrier plate is bridged between the front side of the opening and the rear side of the opening of the lower end of the inner panel.
[0013]
According to the above configuration, since the opening of the inner panel is notched to the lower side, the opening can be widened to increase the area of the carrier plate used as the resin portion of the inner panel. Can be further improved.
[0014]
In one embodiment of the present invention, the lower end portion of the inner panel and the lower end portion of the carrier plate are both clamped and fixed to the lower end portion of the outer panel.
According to the above configuration, the carrier plate and the outer panel can be clamped and fixed without requiring a separate mounting portion.
[0015]
In one embodiment of this invention, the through-holes are those located on the outer peripheral side of the high-wall portion of the flange.
According to the said structure, the joining strength of the insert part of a carrier plate can further be improved. That is, by forming the through hole corresponding to the high wall portion, the bonding strength of the insert portion can be ensured by the resin communication, and even if the portion corresponding to the low wall portion has no through hole, the insert portion Is sufficiently thick, so that the bonding strength can be ensured.
[0016]
In one embodiment of the present invention, after the carrier plate is insert-molded in the opening of the inner panel, the door is attached with an auxiliary machine, and the inner panel including the carrier plate and the auxiliary machine is attached to the outer panel. It has been joined.
[0017]
You may set the said auxiliary machine in door functional components, such as a window regulator and a speaker.
According to the above configuration, since the auxiliary machine is mounted on the carrier plate before the outer panel and the inner panel are joined, the assembling performance of the auxiliary machine can be improved.
In other words, it is possible to improve the assembling ability of the auxiliary machine with respect to the configuration in which the auxiliary machine is retrofitted using the service opening provided in the carrier plate.
[0018]
In one embodiment of the present invention, after the carrier plate is insert-molded in the opening of the inner panel, the inner panel is painted, and after the painting, the accessory is mounted on the carrier plate.
[0019]
According to the above configuration, since the carrier plate is insert-molded before painting, there is no deterioration in the mountability between the insert portion and the inner panel due to painting, and there is no damage to the coating film during insertion.
[0020]
In one embodiment of the present invention, the carrier plate is integrally formed with a mounting portion for attaching the auxiliary machine and a cover for covering the upper part of the auxiliary machine to prevent water droplets from adhering to the auxiliary machine.
The auxiliary machine may be set as a speaker.
According to the above configuration, it is possible to improve the water shielding property and waterproofness of the auxiliary machine without increasing the number of parts.
[0021]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
The drawing shows a door structure of an automobile. As shown in FIG. 5, a door 1 (however, a front door is shown in the drawing) is constituted by joining an outer panel 2 and an inner panel 3. The door structure of an automobile will be described in the order of its manufacturing process with reference to FIG.
[0022]
In step S1 shown in FIG. 8, the inner panel 3 is press-formed using a metal plate such as a steel plate as shown in FIG. The inner panel 3 includes a door main body 4 and a sash portion 5, and an opening 6 having a large possible opening area is formed in a central portion of the door main body 4.
As shown in FIG. 6, a flange 7 is integrally bent at the opening edge of the opening 6 along the opening 6 opening edge.
[0023]
As shown in FIG. 6, the above-described flange 7 has high wall portions 7 </ b> H and low wall portions 7 </ b> L alternately, and the door body portion 4 located on the outer peripheral side of the flange 7 has a high wall portion 7 </ b> H. A plurality of through-holes 8 are formed so as to be located on the outer peripheral side.
Here, the above-described flange 7 may be provided only in a portion where strength is required, but in this embodiment, the flange 7 is provided on the entire periphery of the opening portion 6.
[0024]
Next, in step S2 shown in FIG. 8, a resin carrier plate 9 is insert-molded over the entire lip of the opening 6 so as to cover the opening 6 as shown in FIG.
As the resin for forming the carrier plate 9, GFRP (glass fiber reinforced plastic) based on PA (polyamide) as a heat resistant resin is used.
[0025]
The carrier plate 9 described above is a resin molding portion of the inner panel 3, and the insert portion 9A of the carrier plate 9 is insert-molded so as to cover the flange 7 and the through hole 8 as shown in FIGS.
[0026]
That is, since the through-hole 8 is formed corresponding to the high wall portion 7H, the above-mentioned resin allows the through-hole 8 to communicate with the front and back, so that the bonding strength of the insert portion 9A can be ensured and corresponds to the low wall portion 7L. Even if there is no through hole 8 in the portion, the thickness of the insert portion 9A is sufficiently thick, so that the joining strength of the insert portion 9A can be ensured.
[0027]
The carrier plate 9 has a speaker mounting opening 10 formed at the front lower portion facing the opening 6 and a projection protruding toward the vehicle interior for mounting an armrest at an intermediate portion facing the opening 6. An opening 12 for a door handle is formed above the rear portion of the projection 11, and an opening 13 for a service is formed below the projection 11.
[0028]
Here, as shown in FIG. 7, the opening 10 for attaching the speaker has a concave mounting portion 10 a for attaching the speaker 14 as an auxiliary machine, and the speaker 14 is provided to prevent water droplets from adhering to the speaker 14. A cover 10b covering the upper part is integrally formed. A water shielding cover (not shown) is assembled in the openings 12 and 13.
[0029]
The cover 10b has a semi-conical cylindrical taper cone shape projecting to the back side (the vehicle outer side) of the carrier plate 9, and prevents water droplets from being applied to the speaker 14.
[0030]
Next, in step S3 shown in FIG. 8, the inner panel 3 is painted to form a coating film (not shown). That is, the carrier plate 9 is insert-molded (see step S2) before the coating process, thereby preventing deterioration of the adhesion between the insert portion 9A and the inner panel 3 due to coating, and the coating film at the time of insertion. This is to avoid damage.
[0031]
Next, in step S4 shown in FIG. 8, necessary accessories (door functional parts) such as a speaker 14 (see FIG. 7) and a window regulator 15 are attached to the carrier plate 9 as shown in FIG. That is, before the inner panel 3 is joined to the outer panel 2, auxiliary equipment such as a speaker 14 and a window regulator 15 is attached to the carrier plate 9 to improve the assembling performance of the auxiliary equipment.
[0032]
Next, in step S5 shown in FIG. 8, the inner panel 3 shown in FIG. 3 and the outer panel 2 shown in FIG. 4 are joined to constitute the door 1 shown in FIG. That is, the outer peripheral portion of the outer panel 2 is bent with respect to the outer peripheral portion of the inner panel 3 provided with the carrier plate 9 as an inner panel resin molding portion on which auxiliary machines are mounted in advance, and the inner panel 3 is bent by this bent portion. The outer periphery is clamped and fixed.
[0033]
In FIG. 4, 2a is a door body portion of the outer panel 2, 2b is a sash portion of the outer panel 2, and 2c is a door outer handle mounting portion. In FIG. 7, an arrow IN indicates the interior of the vehicle interior, and an arrow OUT indicates the exterior of the vehicle interior.
[0034]
1 to 8 is an automobile door structure formed by joining the outer panel 2 and the inner panel 3, and the inner panel 3 has an opening. 6, a resin carrier plate 9 that supports the door 1 auxiliary machine (see the speaker 14 and the window regulator 15) is insert-molded over the entire lip of the opening 6 so as to cover the opening 6. It is.
[0035]
According to this configuration, since the resin carrier plate 9 is insert-molded into the inner panel 3, the number of parts and man-hours required for mounting the carrier plate 9 can be reduced, and the cost can be reduced. In addition, the rigidity of the inner panel 3 can be increased by insert molding as compared with a structure in which a carrier plate having a non-insert molding structure is attached to the inner panel using pins, screws, screws or the like. The portion 6 can be enlarged to reduce the weight of the inner panel 3 to the entire door 1. Furthermore, since sufficient sealing performance and waterproofness can be secured by insert molding, a conventionally used sealing member can be omitted.
[0036]
In addition, a flange 7 having a high wall portion 7H and a low wall portion 7L provided along the opening 6 mouth edge at the opening 6 mouth edge of the inner panel 3, and located on the outer peripheral side from the flange 7 A plurality of through-holes 8 are formed, and the insert portion 9A of the carrier plate 9 is formed so as to cover the flange 7 and the through-hole 8.
[0037]
According to this configuration, the combination of the flange 7 of the opening 6 lip and the through-hole 8 prevents cracking and peeling of the insert portion 9A of the carrier plate 9, and increases the bonding strength between the carrier plate 9 and the inner panel 3. Can be increased.
[0038]
The through-hole 8 is located on the outer peripheral side of the high wall portion 7H of the flange 7.
According to this configuration, the bonding strength of the insert portion 9A of the carrier plate 9 can be further increased. That is, by forming the through hole 8 corresponding to the high wall portion 7H, the resin can ensure the bonding strength of the insert portion 9A by communicating the through hole 8, and the portion corresponding to the low wall portion 7L. Even if there is no through-hole 8, since the thickness of the insert portion 9A is sufficiently thick, the bonding strength can be ensured.
[0039]
Further, in the door 1, after the carrier plate 9 is insert-molded in the opening 6 of the inner panel 3, an auxiliary machine (see the speaker 14 and the window regulator 15) is attached to the carrier plate 9. An inner panel 3 having a speaker 14 and a window regulator 15 is joined to the outer panel 2.
[0040]
According to this configuration, since the auxiliary machine (see the speaker 14 and the window regulator 15) is mounted on the carrier plate 9 before the outer panel 2 and the inner panel 3 are joined, the assembly of the auxiliary machine is improved. be able to.
That is, it is possible to improve the assembling property of the auxiliary machine with respect to the configuration in which the auxiliary machine is retrofitted using the service opening provided in the carrier plate 9.
[0041]
In addition, after the carrier plate 9 is insert-molded in the opening 6 of the inner panel 3, the inner panel 3 is painted, and after painting, an auxiliary machine (see the speaker 14 and the window regulator 15) is added to the carrier plate 9. It is attached.
[0042]
According to this configuration, since the carrier plate 9 is insert-molded on the inner panel 3 before painting, the mounting property between the insert portion 9A and the inner panel 3 is not deteriorated by painting, and the coating film is not damaged during insertion.
[0043]
Furthermore, the carrier plate 9 is integrally provided with a mounting portion 10a for attaching an auxiliary machine (see the speaker 14) and a cover 10b covering the upper part of the auxiliary machine to prevent water droplets from adhering to the auxiliary machine (see the speaker 14). It is molded.
According to this configuration, it is possible to improve the water shielding and waterproofing properties for the auxiliary machine (see the speaker 14) without increasing the number of parts.
[0044]
Instead of the process shown in FIG. 8, the process of FIG. 9 (however, other than claim 6) may be adopted.
In the step shown in FIG. 9, first, in step Q1, the inner panel 3 having the opening 6, the flange 7, and the through hole 8 is formed by press working.
[0045]
Next, in step Q2, a resin carrier plate 9 is insert-molded over the entire lip of the opening 6 so that the insert 9A covers the flange 7 and the through hole 8.
Next, in step Q3, the inner panel 3 and the outer panel 2 are joined to form the door 1.
[0046]
Next, in step Q4, the inner panel 3 and the outer panel 2 are coated to form a coating film on both the panels 2 and 3.
Next, in step Q5, accessories (functional parts of the door) such as the speaker 14 and the window regulator 15 are attached to the carrier plate 9 as the resin molding portion of the inner panel 3 using the opening 13 for service.
[0047]
Even if the door 1 is constituted by the steps Q1 to Q5 shown in FIG. 9, the same functions and effects as those of the previous embodiment are obtained with respect to points other than the sixth aspect.
[0048]
FIG. 10 shows another embodiment of the flange 7 provided along the edge of the opening 6. In the embodiment of FIG. 6, the high wall portion 7H is formed in a square shape, but this embodiment shown in FIG. In the example, the high wall portion 7H is formed in an L-shape, and the notch portion 16 formed by the L-shaped high wall portion 7H is filled with the above-described resin at the time of insert molding, thereby joining the insert portion 9A. The strength is further increased.
[0049]
FIG. 11 shows still another embodiment of the flange 7 provided along the edge of the opening 6. In the embodiment shown in FIG. 11, the low wall portion 7L side of the high wall portion 7H is narrow and anti-low. The high wall portion 7H is formed in a substantially wedge shape so that the wall portion side is wide, and the joining strength of the insert portion 9A is further increased by the substantially wedge-shaped retaining structure, and the through hole 8 is formed in a long hole. Thus, the bonding strength of the insert portion 9A is further increased by allowing the resin to communicate with the front and back through the through hole 8 having a long hole structure.
[0050]
12 shows still another embodiment of the flange 7 provided along the edge of the opening 6. In the embodiment shown in FIG. 12, in addition to the configuration of FIG. 6, an insert portion 9A into which resin is inserted is shown. Are formed in a roughened portion 17 (shown with multiple points for convenience of illustration) roughened by shot peening or shot blasting in the previous stage of insert molding. The joint strength of the insert portion 9A is further enhanced by a synergistic effect with the configuration of the high wall portion 7H, the low wall portion 7L, and the through hole 8.
10, 11, and 12, the same parts as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0051]
FIGS. 13 and 14 show another embodiment of the door structure of an automobile, in which the lower side corresponding to the opening 6 of the inner panel 3 is cut out, and the lower end 9B of the carrier plate 9 is extended downward to the notch. The lower end portion 9B of the carrier plate 9 is bridged between the opening front side 6F and the opening rear side 6R of the lower end portion of the inner panel 3, as shown in FIG.
Further, the lower end portion of the inner panel 3 and the lower end 9C of the carrier plate 9 are respectively clamped and fixed to the lower end portion 2d of the outer panel 2 as shown in FIG.
[0052]
Thus, in the automobile door structure of the embodiment shown in FIGS. 13 and 14, the lower side of the opening 6 of the inner panel 3 is notched, and the lower end 9B of the carrier plate 9 is the lower end of the inner panel 3 (that is, the notch). Part) of the opening front side 6F and the opening rear side 6R.
[0053]
According to this configuration, since the opening 6 of the inner panel 3 is notched to the lower side, the opening 6 can be widened to increase the area of the carrier plate 9 used as the resin portion of the inner panel 3. Further, the weight reduction of the inner panel 3 can be further improved.
[0054]
Further, the lower end portion of the inner panel 3 and the lower end portion 9C of the carrier plate 9 are both clamped and fixed to the lower end portion 2d of the outer panel 2.
According to this configuration, the carrier plate 9 and the outer panel 2 can be sandwiched and fixed without requiring a separate mounting portion.
[0055]
Also in this embodiment shown in FIGS. 13 and 14, the other configurations, operations, and effects are almost the same as those in the previous embodiment shown in FIGS. The same reference numerals are given to the same parts, and detailed description thereof is omitted.
[0056]
In the correspondence between the configuration of the present invention and the above-described embodiment,
The auxiliary machine (door functional part) of the present invention corresponds to the speaker 14 and the window regulator 15 of the embodiment,
The present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment.
[0057]
【The invention's effect】
According to the present invention, an opening is provided in the inner panel, and the carrier plate is insert-molded over the entire lip of the opening so as to cover the opening with the carrier plate that supports the door auxiliary machine (the functional part of the door). Therefore, the number of parts and man-hours required for mounting the carrier plate can be reduced, and the cost can be reduced, and the rigidity of the inner panel is increased compared to the structure in which the carrier plate is screwed to the inner panel. There is an effect that the inner panel or the entire door can be reduced in weight by enlarging the opening of the inner panel. Further, it is possible to prevent the insert portion of the carrier plate from being cracked or peeled off, and to increase the bonding strength between the carrier plate and the inner panel.
[0058]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an inner panel showing a door structure of an automobile.
FIG. 2 is a side view of an inner panel in which a carrier plate is insert-molded.
FIG. 3 is a side view of an inner panel on which an auxiliary machine is mounted.
FIG. 4 is a side view of an outer panel.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a main part taken along line AA in FIG. 3;
FIG. 6 is a perspective view of an insert portion.
FIG. 7 is a cross-sectional view of the auxiliary machine attached along the line BB in FIG. 3;
FIG. 8 is a process diagram showing a door manufacturing process.
FIG. 9 is a process diagram showing another embodiment of a door manufacturing process.
FIG. 10 is a perspective view showing another embodiment of the flange.
FIG. 11 is a perspective view showing still another embodiment of the flange.
FIG. 12 is a perspective view showing still another embodiment of the flange.
FIG. 13 is a side view showing another embodiment of the door structure of an automobile.
14 is an enlarged cross-sectional view of a main part taken along the line CC in FIG. 13;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Door 2 ... Outer panel 2d ... Lower end part 3 ... Inner panel 6 ... Opening part 6F ... Opening part front side 6R ... Opening part rear side 7 ... Flange 7H ... High wall part 7L ... Low wall part 8 ... Through-hole 9 ... Carrier plate 9A ... Insert part 9B ... Lower end part 9C ... Lower end 10a ... Mounting part 10b ... Cover 14 ... Speaker (auxiliary machine)
15 ... Window regulator (auxiliary machine)

Claims

An automobile door structure formed by joining an outer panel and an inner panel,
The inner panel is provided with an opening,
A resin carrier plate supporting the door auxiliary machine is insert-molded over the entire lip of the opening so as to cover the opening ,
A flange having a high wall portion and a low wall portion provided along the opening edge, and a plurality of through holes located on the outer peripheral side from the flange are formed at the opening edge of the inner panel. ,
An automobile door structure in which the insert portion of the carrier plate is formed so as to cover the flange and the through hole .

The lower part of the opening of the inner panel is cut out,
2. The door structure of an automobile according to claim 1, wherein the lower end portion of the carrier plate is bridged between the front side of the opening portion and the rear side of the opening portion of the lower end portion of the inner panel.

The automobile door structure according to claim 2, wherein the lower end portion of the inner panel and the lower end portion of the carrier plate are both clamped and fixed to the lower end portion of the outer panel.

Upper Symbol holes automobile door structure according to claim 1, wherein located on the outer peripheral side of the high-wall portion of the flange.

Upper SL door, after the carrier plate is insert-molded to the opening of the inner panel,
Auxiliary equipment is mounted on the carrier plate,
2. An automobile door structure according to claim 1, wherein an inner panel having a carrier plate and an auxiliary machine is joined to the outer panel.

After the carrier plate is insert-molded to the opening of the upper Symbol inner panel,
The automobile door structure according to claim 5, wherein the inner panel is painted and an auxiliary machine is mounted on the carrier plate after painting.

Mounting portion and an automobile door structure of water droplets accessory cover which covers the auxiliary top to prevent from adhering to the integrally molded claims 1, wherein mounting the accessory on the upper Symbol carrier plate.