JP4301807B2

JP4301807B2 - Recyclable printing paper

Info

Publication number: JP4301807B2
Application number: JP2002379358A
Authority: JP
Inventors: 俊和大島
Original assignee: Lintec Corp
Current assignee: Lintec Corp
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2009-07-22
Anticipated expiration: 2022-12-27
Also published as: JP2004211217A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生可能な印刷用紙に関し、特に、耐折強さ及び引裂強さが高く、書籍のカバーや地図用紙等に好適な、再生可能な印刷用紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】
省資源、省エネルギーの観点から、従来、紙類の再生・再利用が望まれており、近年においては、従来は再生を行っていなかった樹脂含浸紙であるクリーンペーパー（無塵紙）や背貼用原紙、雨に濡れても困らないポリエチレン等の樹脂ラミネート紙が使用されていた折りたたみ地図等、従来の範囲を越えて再生・再利用の要求が益々大きくなってきた（例えば特許文献１及び２参照）。このような要求に応えるために、強度を維持しつつ再生も可能な表紙用紙が提案された（特許文献３参照）。
しかしながら、この表紙用紙は耐折強さは有しているものの、より耐折強さが要求されるブックカバーや地図等へ応用するには十分ではなかった。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１１−１０７１９６号公報
【特許文献２】
特開２０００−１６８２６７号公報
【特許文献３】
特開２００２−１７３８９１号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明者は、耐折強さ及び引裂強さが大きい上離解性にも優れ、再生・再利用が可能な印刷用紙について鋭意検討した結果、ガラス転移温度が１０〜３０℃の非水溶性樹脂を含有するバインダーを顔料コート層のバインダーとして使用し前記コート層を樹脂含浸紙に設けることによって、耐折強さ及び引裂強さを大きくすることができるのみならず、離解性にも優れた印刷用紙を得られることを見出し本発明に到達した。
従って本発明の目的は、耐折強さ及び引裂強さが大きい上離解性にも優れた、再生可能な印刷用紙を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、繊維１００質量部（固形分）に対して２〜３０質量部（固形分）の樹脂を含浸させた樹脂含浸紙の少なくとも一方の面に、顔料１００質量部（固形分）に対し、ガラス転移温度が１０〜３０℃の非水溶性樹脂を含有するバインダー５〜３０質量部（固形分）を含有する顔料コート層を、固形分で５〜３０ｇ/ｍ²設けてなる印刷用紙であって、該印刷用紙の耐折強さが３．０（ｌｏｇ回）以上で引裂強さが１，０００（ｍＮ）以上、不透明度が９５％以上、ガーレー柔軟度計による柔軟度が５００（ｍＮ）以上であり、該樹脂含浸紙の坪量が９５〜１５０ｇ/ｍ ² であると共に、該印刷用紙の坪量が１００〜１８０ｇ/ｍ ² であることを特徴とする再生可能な印刷用紙によって達成された。
この場合、樹脂含浸紙は、特に不透明度を高くすると共に、離解性を改善する上から、填料を、繊維１００質量部（固形分）に対して０．５〜１０質量部（固形分）含有することが好ましい。また、本発明の再生可能な印刷用紙は、ブックカバー及び地図用紙として好適である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について具体的に説明する。尚、本明細書で質量部は特に表示がない限り固形分換算によるものである。
本発明で使用する樹脂含浸紙は、湿式抄紙法によって得られるシートに樹脂を含浸させることにより得られるが、特に不透明度を高めるために、後述する如く填料を含有させる。また、本発明においては、樹脂含浸処理を行った上記樹脂含浸紙の印刷適性を向上させるために、樹脂含浸紙の少なくとも一方の面に、顔料１００質量部に対しバインダー５〜３０質量部からなる顔料コート層を固形分で５〜３０ｇ/ｍ²設ける。
【０００７】
本発明に使用される繊維は、針葉樹（Ｎ−ＢＫＰ）や広葉樹（Ｌ−ＢＫＰ）等の木材繊維からなる木材パルプ、靭皮繊維・雁皮繊維等の非木材パルプ、ナイロン繊維・レーヨン繊維・ビニロン繊維・ポリエステル繊維などの合成繊維、フィブリル化したポリエチレンに代表される合成パルプ等、一般の紙原料として使用されるものであるが、特に、離解性を高める観点から木材パルプを使用することが好ましい。
【０００８】
本発明においては、抄紙時における断紙や含浸時の紙ムケなどを防止するために適宜乾燥紙力増強剤を使用することができる。本発明に使用する乾燥紙力増強剤としては、でんぷん（酸化でんぷん、カルボキシル化でんぷん、エステル化でんぷん、カチオン化でんぷん等の変性でんぷんも含む）、植物ガム、ポリアクリルアミド（アニオン性、カチオン性、両性）、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられるが、特にでんぷん又はポリアクリルアミドを使用することが好ましい。
【０００９】
これらの乾燥紙力増強剤は２種以上を併用しても良い。乾燥紙力増強剤は繊維１００質量部に対して０．０１〜２５質量部添加することが好ましい。また、不透明度を高めるために、クレー、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タルク、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アクリル樹脂、スチレン樹脂、尿素ホルマリン樹脂等の填料を、繊維１００質量部に対して０．５〜１０質量部含有させることが好ましい。０．５質量部以下では隠蔽性が不十分な場合があり、１０質量部以上となると原紙強度が低下したり、硬さが不足する場合がある。本発明においては、更に、染料、硫酸バンドや湿潤紙力増強剤など、一般の抄紙において使用される薬品も、離解性を妨げない範囲で併用することができる。
【００１０】
本発明に使用される含浸用樹脂としては、スチレンブタジエン共重合体、アクリロニトリルブタジエン共重合体、メタクリル酸ブタジエン共重合体、ポリウレタン、アクリル酸エステル共重合体、スチレン／アクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体等の樹脂が挙げられる。これらの樹脂は２種以上を併用しても良い。本発明においては、含浸用樹脂を、繊維１００質量部に対して２〜３０質量部含浸させる。含浸樹脂が２質量部より少ないと、繊維の固定が不十分になるのでシートとしたときの強度が不十分となる。また３０質量部以上に含浸量を増やすと、再生時の離解性が悪くなる。尚、含浸樹脂には、必要に応じてサイズ剤、着色剤、消泡剤、湿潤剤等を添加することができる。
【００１１】
本発明においては、湿式抄紙法によって得られたシートに少なくとも一方の面から樹脂を含浸させて樹脂含浸紙を得る。樹脂含浸紙の米坪量は９５ｇ/ｍ²〜１５０ｇ/ｍ²である。本発明においては前記樹脂含浸紙に顔料コート液を塗布・乾燥して顔料コート層を設ける。
本発明の顔料コート層に使用される顔料としては、クレー、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タルク、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機顔料、および、尿素樹脂、スチレン樹脂、メタクリル酸樹脂などから成る有機顔料が挙げられる。
【００１２】
顔料コート層に使用されるバインダーとしては、非水溶性樹脂及び水溶性樹脂が挙げられるが、本発明におけるバインダーはガラス転移温度が１０〜３０℃の非水溶性樹脂を含有している点に特徴がある。非水溶性樹脂としては、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、メタクリル酸/ブタジエン共重合体、ポリウレタン、アクリル酸エステル共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。これらのバインダーは単独で使用しても２種以上を併用しても良い。非水溶性樹脂は、ガラス転移温度が１０〜３０℃であることが必要である。ガラス転移温度が１０℃より低いと、紙が軟らかくなり、後工程或いは製品でのハンドリングが困難になる。一方、ガラス転移温度が３０℃より高いと顔料コート層が硬くなり、折り曲げた時にコート層が割れて外観を損ねる。本発明においては、非水溶性樹脂として、特にスチレン/ブタジエン共重合体を使用することが好ましい。尚、非水溶性樹脂は、エマルジョン等水に分散して使用すれば良い。
【００１３】
本発明においては、離解性を高める観点から水溶性樹脂を非水溶性樹脂に併用することが好ましい。水溶性樹脂としては、でんぷん（酸化でんぷん、カルボキシル化でんぷん、燐酸エステル化でんぷん、カチオン化でんぷん等の変性でんぷんも含む）、カゼイン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースなどが挙げらる。非水溶性樹脂と水溶性樹脂との比率は特に制限されることはないが、非水溶性樹脂１００質量部に対し水溶性樹脂が１０〜１００質量部であることが好ましい。
【００１４】
本発明においては、顔料１００質量部に対してバインダー５〜３０質量部を混合することにより顔料コート液を調製し、樹脂含浸紙の少なくとも一方の面に固形分で５〜３０ｇ/ｍ²塗布する。混合するバインダーの量が５質量部より少ないと、顔料コート層面への印刷時及び使用時における表面強度が不十分となり、３０質量部より多いと良好な離解性能が得られない。また、顔料コート液の塗布量が固型分で５ｇ/ｍ²より少ないと良好な印刷適性が得られず、顔料コート液の塗布量が固形分で３０ｇ/ｍ²より多くても印刷適性の向上は頭打ちとなり、薬剤を多く使用するため経済面で不利であるばかりでなく、離解性に問題を生じたり、紙を折り曲げたときに顔料コート層に割れが生じる等の問題が発生する。顔料コート液には必要に応じて、分散剤、保水剤、耐水化剤、滑剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、印刷適性向上剤等を添加することができる。
【００１５】
本発明の印刷用紙は、前記した如く湿式抄紙法によって得られたシートに、含浸用樹脂を繊維１００質量部に対して２〜３０質量部となるように、少なくとも一方の面から含浸させて米坪量９５ｇ/ｍ²〜１５０ｇ/ｍ²の樹脂含浸紙を得、この樹脂含浸紙に顔料コート液を固形分で５〜３０ｇ/ｍ²となるように塗布することによって得ることができる。
本発明の印刷用紙の坪量は１００〜１８０ｇ/ｍ²である。７５ｇ/ｍ²未満では耐折強さ、引裂強さ及び不透明度の十分なものが得られず、２３０ｇ/ｍ²を越えると折り曲げ時に折り割れを生じるおそれがある。
【００１６】
本発明の印刷用紙は、耐折強さが３．０（ｌｏｇ回）以上であり、３．１（ｌｏｇ回）以上であることが好ましい。耐折強さが３．０（ｌｏｇ回）未満では、繰り返して折り返されると、その折り目が破損しやすい。
本発明の印刷用紙は、引裂強さが１，０００（ｍＮ）以上であり、１，２００（ｍＮ）であることがより好ましい。引裂強さが１，０００（ｍＮ）未満では、破れ易い。
また、本発明の印刷用紙は、不透明度が９５％以上である。不透明度が９０％未満であると、裏写りが生じ、裏面の文字や図柄が透けてしまうおそれがある。
更に、本発明の印刷用紙は、ガーレー柔軟度計による柔軟度が５００（ｍＮ）以上である。柔軟度が５００（ｍＮ）以上であると紙に腰があり、特にブックカバーや地図用紙に用いた場合に皺を生じ難いので好ましい。
【００１７】
本発明における樹脂の含浸は、抄紙工程中にオンマシンでのサイズプレスなどを用いて行っても、いったん紙を巻き取った後、オフラインの含浸機などを用いて行ってもよい。本発明の顔料コート液の塗布は、樹脂含浸紙抄紙後に、抄紙工程中にオンマシンでブレードコーターやエアーナイフコーター等を用いて行っても、一旦紙を巻き取った後オフラインのブレードコーター、エアーナイフコーター、マイヤーバーコーター等の塗工機を用いて行ってもよい。
こうして得た紙の風合い、光沢等を変化させる為に、必要に応じてスーパーカレンダー掛けをしたりエンボス処理を行ってもよい。
【００１８】
【発明の効果】
本発明の印刷用紙は、前記構成をとることにより、耐折強さや引裂強さに優れ、印刷適性も良好であるので、本等の表紙用カバーや地図等の用途に好適である。また離解性が良好であるため、紙再生化が容易であるので、省エネルギー省資源時代の印刷用紙として最適である。
【００１９】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。尚、耐折強さ、引裂強さ、印刷適性、離解性、柔軟度、不透明度、折り割れ試験は以下のようにして行った。また、配合量はことわりの無い限り固形分質量部を表す。
耐折強さ：
ＪＩＳＰ８１１５に準じて、印刷用紙の縦及び横方向の耐折強さを測定した。
引裂強さ：
ＪＩＳＰ８１１６に準じて、印刷用紙の縦及び横方向の引裂強さを測定した。
柔軟度：ＴＡＰＰＩスタンダードＴ５４３ｐｍ−８４に準じて測定した。
不透明度：ＪＩＳＰ８１３８に準じて測定した。
折り割れ：用紙を繊維に対して直角の方向に曲げ、その上に２ｋｇのプレスロールを転がして折り目をつけた後、折り目を目視にて観察した。
【００２０】
印刷適性：
ＲＩテスター（（株）明製作所製の商品名）を用い、２３℃の雰囲気中で、黒色インキ（ＳＭＸタックグレード１０：東洋インキ製造（株）製の商品名）を、製品で１．０ｇとり２分間練った後、２５ｃｍ×２１ｃｍの試料の顔料コート層面に４０ｒｐｍの速度で印刷を行った。この時の印刷面を観察し、インキが十分受理されており、なおかつ印刷面にムラ及び紙ムケがないものを良好、インキの受理が不十分あるいは印刷面にムラや紙ムケが見られるものを不良とした。
【００２１】
離解性試験
試料を３．０ｃｍ角に裁断し、これをＴＡＰＰＩ標準離解機に２％濃度となるように投入した後、３，０００ｒｐｍで１５分間離解した。こうして得られた試料分散液からＴＡＰＰＩ角型シートマシンを用い、米坪量が７０ｇ/ｍ²となるように手抄きシートを作製、脱水、乾燥した。目視にて、シート中に未離解物が見られないものを離解性良好、未離解物が残存しているものを離解性不良とした。
【００２２】
実施例１．
木材パルプ繊維（Ｎ−ＢＫＰ：Ｌ−ＢＫＰ＝６０：４０）を水で４．５％スラリーとし、リファイナーにてカナディアンスタンダードフリーネスが４００ｍｌとなるように叩解した。次いで、パルプ繊維１００質量部に対し、予め水で２０％に分散した填料である二酸化チタン（ＦＡ−５５Ｗ：古河機械金属（株）製の商品名）３質量部及び４％で水に分散させた後加熱溶解した乾燥紙力増強剤であるカチオン化澱粉（アミロファクスＴ−２２００：松谷化学工業（株）製の商品名）１質量部を添加して、試料を調製した。この試料から長網抄紙機を用いて、シートを作製した。このときサイズプレスを用いてアクリル酸エステル共重合体（プライマルＢ−１５：日本アクリル（株）製の商品名）とエチレン酢酸ビニル共重合体（スミカフレックスＳＦ−７５１：住友化学工業（株）製の商品名）を固形分で１：１になるように混合した含浸樹脂液を、パルプ繊維１００質量部に対して８質量部となるように含浸させて、１００．６ｇ/ｍ²の樹脂含浸紙を得た。填料である二酸化チタンの含有量は、パルプ繊維１００質量部に対し２．５質量部であった。
【００２３】
顔料として炭酸カルシウム（タマパールＴＰ−２２Ｈ：奥多摩工業（株）製の商品名）６０質量部カオリンクレー（ウルトラホワイト９０：エンゲルハード社（アメリカ合衆国）製の商品名）３５質量部及び二酸化チタン（ＦＲ−４２：古河機械金属（株）製の商品名）５質量部を、アクリル酸系分散剤（アロンＡ−６３１０：東亜合成（株）製の商品名）を製品で１．４質量部及びポリエーテル系消泡剤（アデカプハロニックＴＲ−７０１：旭電化工業（株）製の商品名）を製品で１．０質量部が添加された水６７質量部に分散し、顔料の水分散液を作製した。
【００２４】
この水分散液に、水溶性樹脂として濃度１５％で水に分散し加熱溶解した燐酸エステル化澱粉（ニールガムＡ−８５）５質量部、非水溶性樹脂としてガラス転移温度が１０℃のスチレン/ブタジエン共重合体（ＮＳ−３０７Ｒ：日本エイアンドエル（株）製の商品名）１７質量部、耐水化剤（ＳＰＩ−１０２Ａ：住友化学（株）製の商品名）０．５質量部、及び滑剤（ノプコートＣ−１０４：（株）サンノプコ製の商品名）０．２５質量部を混合して顔料コート液を得た。得られた顔料コート液を、前記樹脂含浸紙の両面に固形分換算でそれぞれ１４ｇ/ｍ²となるように塗布し、熱風乾燥して顔料コート層を形成し、本発明の再生可能な印刷用紙（米坪量１２７．８ｇ/ｍ²）を得た。この用紙の米坪量、耐折強さ、引裂強さ、柔軟度、不透明度、コート層の割れ、印刷適性及び離解性の試験結果を表１に記した。
【００２５】
実施例２．
実施例１と同様の操作にて、含浸用樹脂にアクリル酸エステル共重合体（ニューコートＭＴ−９０００：新中村化学（株）製の商品名）をパルプ繊維１００質量部に対し８質量部となるよう含浸させて、１００．５ｇ/ｍ²の樹脂含浸紙を得た。填料である二酸化チタンの含有量は、パルプ繊維１００質量部に対し２．５質量部であった。得られた樹脂含浸紙の両面に、実施例１と同様にして顔料コート層を設け、印刷用紙（米坪量１２７．０ｇ/ｍ²）を得た。得られた印刷用紙の各測定結果は、表１に示した。
【００２６】
実施例３．
実施例１の紙料に使用した填料である二酸化チタンの代わりに炭酸カルシウム（タマパール１２１：奥多摩工業（株）製の商品名）１０質量部を使用した他は、実施例１と同様にして米坪量が１０１．２ｇ/ｍ²の樹脂含浸紙を得た。填料である炭酸カルシウムの含有量は、パルプ繊維１００質量部に対して９質量部であった。
次に、実施例１の顔料コート液について、非水溶性樹脂をガラス転移温度が２０℃のスチレン/ブタジエン共重合体（ＪＳＲ０６９３：ＪＳＲ（株）製の商品名）１７部に置き換えたこと以外は、実施例１と同様にして顔料コート液を調製し前記の樹脂含浸紙の両面に上記顔料コート液を塗布して印刷用紙（米坪量１２８．８ｇ/ｍ²）を得た。各種測定結果を表１に示した。
【００２７】
実施例４．
樹脂含浸紙としては、実施例２で調整したものと同じ物を使用した。米坪量は９９．７ｇ/ｍ²であった。また、実施例１の顔料コート液について、非水溶性樹脂をガラス転移温度が１１℃のアクリル酸エステル共重合体（ボンロンＳ−４８２ＴＢＦ：三菱化学（株）製の商品名）１７質量部としたこと以外は、実施例１と同様にして顔料コート液を調製した。前記の樹脂含浸紙の両面に上記顔料コート液を塗布して印刷用紙（米坪量１２６．９ｇ/ｍ²）を得た。各種測定結果を表１に示した。
【００２８】
比較例１．
樹脂含浸紙としては、実施例２で調整したものと同じものを使用した。米坪量は１００．２ｇ/ｍ²であった。顔料コート液について、実施例１で使用した非水溶性樹脂を、ガラス転移温度が３５℃のアクリル酸エステル共重合体（プライマルＨＡ−１６：ロームアンドハースジャパン（株）製の商品名）１７質量部としたこと以外は、実施例１と同様にして調製し前記の樹脂含浸紙の両面に上記顔料コート液を塗布して印刷用紙（米坪量１２９ｇ/ｍ²）を得た。各種測定結果を表１に示した。
【００２９】
比較例２．
木材パルプ（Ｎ−ＢＫＰ：ＬＢＫＰ＝２０：８０）を水で４．５％スラリーとし、リファイナーにてカナディアンスタンダードフリーネスが４００ｍｌとなるように叩解した。次いで、上記パルプ１００質量部に対し、ロジンサイズ（サイズパインＥ−５０：荒川化学（株）製の商品名）０．５質量部、濃度４％で水に分散した後加熱溶解したカチオン化澱粉（アミロファクスＴ−２２００：松谷化学工業（株）製の商品名）０．５質量部、及び硫酸バンド１．５質量部を添加し、紙料を調製した。この紙料から長網抄紙機を用いてシートを作製した。次いで、濃度１５％で水に分散した後加熱溶解した酸化澱粉（エースＡ：王子コーンスターチ（株）製の商品名）及びオレフィン系表面サイズ剤（ハマコートＡＫ−４００：星光化学工業（株）製の商品名）を、固形分として１０：１になるように混合し、この液を、繊維１００質量部に対して１質量部となるようにシート表面にサイズプレスにて塗布し、１００．８ｇ/ｍ²の非樹脂含浸紙を得た。得られた非樹脂含浸紙の両面に実施例１と同じ顔料コート液を同量ずつ塗布して印刷用紙（米坪量１２６．０ｇ/ｍ²）を得た。得られた印刷用紙について測定した各種測定結果は表１に示した通りである。これによると、引裂強さが実施例に比べ劣ることが確認された。
【００３０】
【表１】

【００３１】
表１の結果から、本発明の印刷用紙が、耐折強さ及び引裂強さを維持しながらも、不透明度、印刷性といった印刷用紙としての性能を併せ持ち、かつ、離解・再生が可能な印刷用紙であることが確認された。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a recyclable printing paper, and more particularly to a recyclable printing paper that has high folding resistance and tear strength and is suitable for book covers, map paper, and the like.
[0002]
[Prior art]
From the viewpoint of resource saving and energy saving, it has been desired to recycle and reuse paper. In recent years, clean paper (dust-free paper), which has not been regenerated in the past, has been used for back sticking. There is an increasing demand for recycling and reuse beyond the conventional range, such as base paper and folding maps where resin-laminated paper such as polyethylene is used even if it gets wet in the rain (see, for example, Patent Documents 1 and 2). ). In order to meet such a demand, a cover sheet that can be recycled while maintaining strength has been proposed (see Patent Document 3).
However, although this cover sheet has folding strength, it is not sufficient for application to book covers, maps, etc. that require higher folding strength.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-107196 [Patent Document 2]
JP 2000-168267 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-173891
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present inventor has intensively studied printing paper that has high folding strength and tear strength and is excellent in disintegration, and can be recycled and reused. As a result, the glass transition temperature is 10 to 30 ° C. By using a resin-containing binder as a binder for the pigment coat layer and providing the coat layer on the resin-impregnated paper, not only the folding strength and tear strength can be increased, but also the disintegration property is excellent. The inventors have found that printing paper can be obtained and have reached the present invention.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a reproducible printing paper that has high folding resistance and tear strength and is excellent in disintegration.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The object of the present invention is to provide 100 parts by mass of pigment (solid) on at least one surface of a resin-impregnated paper impregnated with 2 to 30 parts by mass (solids) of resin with respect to 100 parts by mass (solids) of fibers. Min), a pigment coating layer containing 5 to 30 parts by mass (solid content) of a binder containing a water-insoluble resin having a glass transition temperature of 10 to 30 ° C. is provided at 5 to 30 g / m ² in terms of solid content. a printing paper comprising, folding endurance of the printing paper 3.0 (log times) or more in tear strength 1,000 (mN) or more on the opacity of 95% or more, by Gurley flexibility meter flexibility is not less 500 (mN) or more, the basis weight of the resin-impregnated paper with a 95~150g / m ^2, the basis weight of the printing paper characterized in that it is a 100~180g / m ² Play Achieved by possible printing paper.
In this case, dendritic fat impregnated paper, especially with a higher opacity, from top to improve the defibration properties, a filler, 0.5 to 10 parts by weight per 100 parts by weight fibers (solids) (solids) It is preferable to contain . The reusable printing paper of the present invention is suitable as a book cover and map paper.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described. In the present specification, parts by mass are based on solid content unless otherwise indicated.
The resin-impregnated paper used in the present invention is obtained by impregnating a sheet obtained by a wet papermaking method with a resin. In particular, in order to increase opacity, a filler is contained as described later. Further, in the present invention, in order to improve the printability of the resin-impregnated paper subjected to the resin impregnation treatment, the resin-impregnated paper is composed of 5 to 30 parts by mass of a binder with respect to 100 parts by mass of the pigment. A pigment coat layer is provided in a solid content of 5 to 30 g / m ² .
[0007]
The fibers used in the present invention are wood pulp made of wood fibers such as softwood (N-BKP) and hardwood (L-BKP), non-wood pulp such as bast fibers and husk fibers, nylon fibers, rayon fibers and vinylon. Synthetic fibers such as fibers and polyester fibers, synthetic pulp represented by fibrillated polyethylene, etc. are used as general paper raw materials, but it is particularly preferable to use wood pulp from the viewpoint of improving disaggregation .
[0008]
In the present invention, a dry paper strength enhancer can be appropriately used in order to prevent paper breakage during paper making or paper smearing during impregnation. Examples of the dry paper strength enhancer used in the present invention include starch (including modified starches such as oxidized starch, carboxylated starch, esterified starch, and cationized starch), plant gum, and polyacrylamide (anionic, cationic and amphoteric). ), Polyvinyl alcohol, carboxymethyl cellulose and the like, and it is particularly preferable to use starch or polyacrylamide.
[0009]
Two or more of these dry paper strength enhancing agents may be used in combination. The dry paper strength enhancer is preferably added in an amount of 0.01 to 25 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the fiber. Further, in order to increase the opacity, a filler such as clay, calcium carbonate, titanium dioxide, talc, aluminum hydroxide, magnesium hydroxide, acrylic resin, styrene resin, urea formalin resin is added in an amount of 0. It is preferable to contain 5-10 mass parts. If the amount is 0.5 parts by mass or less, the concealability may be insufficient. If the amount is 10 parts by mass or more, the strength of the base paper may be reduced or the hardness may be insufficient. In the present invention, chemicals used in general papermaking, such as dyes, sulfuric acid bands and wet paper strength enhancers, can be used in combination as long as they do not impair disaggregation.
[0010]
Examples of the impregnating resin used in the present invention include styrene butadiene copolymer, acrylonitrile butadiene copolymer, methacrylic acid butadiene copolymer, polyurethane, acrylic ester copolymer, styrene / acrylic ester copolymer, Examples thereof include resins such as vinyl acetate and ethylene vinyl acetate copolymer. Two or more of these resins may be used in combination. In the present invention, 2 to 30 parts by mass of the impregnating resin is impregnated with respect to 100 parts by mass of the fiber. When the impregnating resin is less than 2 parts by mass, the fibers are not sufficiently fixed, and the strength when used as a sheet becomes insufficient. Further, when the impregnation amount is increased to 30 parts by mass or more, the disaggregation property at the time of regeneration is deteriorated. In addition, a sizing agent, a coloring agent, an antifoaming agent, a wetting agent, and the like can be added to the impregnating resin as necessary.
[0011]
In the present invention, a resin-impregnated paper is obtained by impregnating a sheet obtained by a wet papermaking method with resin from at least one side. Basis weight of the resin-impregnated paper Ru ^{95 g / m 2 ~ 150 g} / m 2 der. In the present invention, a pigment coating layer is provided by applying and drying a pigment coating solution on the resin-impregnated paper.
The pigment used in the pigment coating layer of the present invention is composed of inorganic pigments such as clay, calcium carbonate, titanium dioxide, talc, aluminum hydroxide, magnesium hydroxide, urea resin, styrene resin, methacrylic acid resin, and the like. An organic pigment is mentioned.
[0012]
Examples of the binder used in the pigment coat layer include water-insoluble resins and water-soluble resins. The binder in the present invention is characterized in that it contains a water-insoluble resin having a glass transition temperature of 10 to 30 ° C. There is. Non-water-soluble resins include styrene / butadiene copolymer, acrylonitrile / butadiene copolymer, methacrylic acid / butadiene copolymer, polyurethane, acrylate copolymer, styrene / acrylate copolymer, ethylene / acetic acid A vinyl copolymer etc. are mentioned. These binders may be used alone or in combination of two or more. The water-insoluble resin needs to have a glass transition temperature of 10 to 30 ° C. When the glass transition temperature is lower than 10 ° C., the paper becomes soft and handling in a subsequent process or product becomes difficult. On the other hand, when the glass transition temperature is higher than 30 ° C., the pigment coat layer becomes hard, and when bent, the coat layer breaks and the appearance is impaired. In the present invention, it is particularly preferable to use a styrene / butadiene copolymer as the water-insoluble resin. The water-insoluble resin may be used after being dispersed in water such as an emulsion.
[0013]
In the present invention, it is preferable to use a water-soluble resin in combination with a water-insoluble resin from the viewpoint of improving disaggregation. Examples of the water-soluble resin include starch (including modified starches such as oxidized starch, carboxylated starch, phosphate esterified starch, and cationized starch), casein, polyvinyl alcohol, and carboxymethyl cellulose. The ratio of the water-insoluble resin to the water-soluble resin is not particularly limited, but the water-soluble resin is preferably 10 to 100 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the water-insoluble resin.
[0014]
In the present invention, a pigment coating solution is prepared by mixing 5 to 30 parts by mass of a binder with respect to 100 parts by mass of the pigment, and 5 to 30 g / m ² in solid content is applied to at least one surface of the resin-impregnated paper. . When the amount of the binder to be mixed is less than 5 parts by mass, the surface strength at the time of printing on the pigment coat layer surface and at the time of use becomes insufficient, and when it is more than 30 parts by mass, good disaggregation performance cannot be obtained. Also, when the coating amount of the pigment coating liquid is less than 5 g / m ² in the solid form, good printability cannot be obtained, and even if the coating amount of the pigment coating liquid is more than 30 g / m ^{2 in the} solid content, the printing suitability is not obtained. Improvement has reached its peak, and it is not only economically disadvantageous because it uses a lot of chemicals, but it also causes problems such as disintegration and cracks in the pigment coat layer when the paper is bent. If necessary, a dispersant, a water retention agent, a water resistance agent, a lubricant, a thickener, an antifoaming agent, a colorant, a printability improver, and the like can be added to the pigment coating liquid.
[0015]
The printing paper of the present invention is obtained by impregnating a sheet obtained by the wet papermaking method as described above with impregnation resin from at least one side so as to be 2 to 30 parts by mass with respect to 100 parts by mass of fibers. A resin-impregnated paper having a basis weight of 95 g / m ² to 150 g / m ² can be obtained, and a pigment coating solution can be applied to the resin-impregnated paper so as to have a solid content of 5 to 30 g / m ^2. .
The basis weight of the printing paper of the present invention is Ru 1 00~180g / m ² der. If it is less than 75 g / m ² , sufficient folding strength, tear strength and opacity cannot be obtained, and if it exceeds 230 g / m ² , there is a possibility that cracking may occur during folding.
[0016]
The printing paper of the present invention has a folding strength of 3.0 (log times) or more and preferably 3.1 (log times) or more. When the bending strength is less than 3.0 (log times), the fold is likely to be damaged when folded back repeatedly.
The printing paper of the present invention has a tear strength of 1,000 (mN) or more, and more preferably 1,200 (mN). If the tear strength is less than 1,000 (mN), it is easily broken.
The printing paper of the invention, Ru der opacity 95% or more. If the opacity is less than 90%, show-through may occur and characters and designs on the back may be seen through.
Furthermore, the printing paper of the present invention, Ru der flexibility by Gurley flexibility meter 500 (mN) or more. When the flexibility is 500 (mN) or more, the paper is stiff, and particularly when used for a book cover or map paper, it is preferable because wrinkles are less likely to occur.
[0017]
The impregnation of the resin in the present invention may be performed using an on-machine size press or the like during the paper making process, or may be performed using an off-line impregnation machine after winding the paper once. The coating of the pigment coating liquid of the present invention can be performed after the resin-impregnated paper is made by using an on-machine blade coater, an air knife coater, or the like during the paper making process. You may carry out using coating machines, such as a knife coater and a Meyer bar coater.
In order to change the texture, gloss, etc. of the paper thus obtained, super calendering or embossing may be performed as necessary.
[0018]
【The invention's effect】
Since the printing paper of the present invention has the above-described configuration, it is excellent in folding strength and tear strength, and has good printability, so it is suitable for applications such as covers for books and covers and maps. In addition, since the disaggregation is good, it is easy to recycle the paper, so it is optimal as a printing paper in the energy saving and resource saving era.
[0019]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further in full detail, this invention is not limited by this. The bending strength, tear strength, printability, disaggregation, flexibility, opacity, and cracking test were performed as follows. Moreover, unless otherwise indicated, the blending amount represents a solid mass part.
Folding strength:
In accordance with JISP8115, the folding strength of the printing paper in the vertical and horizontal directions was measured.
Tear strength:
According to JISP8116, the tear strength in the vertical and horizontal directions of the printing paper was measured.
Flexibility: Measured according to TAPPI standard T543pm-84.
Opacity: Measured according to JIS P 8138.
Folding: The paper was bent in a direction perpendicular to the fiber, and a 2 kg press roll was rolled on it to make a crease, and then the crease was visually observed.
[0020]
Printability:
Using an RI tester (trade name, manufactured by Meisei Seisakusho Co., Ltd.), in an atmosphere of 23 ° C., 1.0 g of black ink (SMX tack grade 10: product name manufactured by Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd.) After kneading for 2 minutes, printing was performed at a speed of 40 rpm on the pigment coat layer surface of a 25 cm × 21 cm sample. Observe the printed surface at this time, and the ink is well received, and the printed surface is good with no unevenness or paper blur, the ink is not accepted well or the printed surface has unevenness or paper blurring Defective.
[0021]
Disaggregation test A sample was cut into a 3.0 cm square, put into a TAPPI standard disaggregator at a concentration of 2%, and then disaggregated at 3,000 rpm for 15 minutes. From the sample dispersion thus obtained, a hand-sheet was prepared, dehydrated and dried using a TAPPI square sheet machine so that the basis weight of rice was 70 g / m ² . When the undissolved material was not visually observed in the sheet, the disintegration property was good, and when the undissolved material remained, the disintegration property was poor.
[0022]
Example 1.
Wood pulp fiber (N-BKP: L-BKP = 60: 40) was made into a 4.5% slurry with water and beaten with a refiner so that the Canadian standard freeness was 400 ml. Next, with respect to 100 parts by mass of pulp fiber, 3 parts by mass of titanium dioxide (FA-55W: trade name manufactured by Furukawa Machine Metal Co., Ltd.) which is a filler previously dispersed in 20% with water and 4% are dispersed in water. Thereafter, 1 part by mass of cationized starch (Amylofax T-2200: trade name of Matsutani Chemical Industry Co., Ltd.), which is a dry paper strength enhancer dissolved by heating, was added to prepare a sample. A sheet was prepared from this sample using a long web paper machine. At this time, using a size press, an acrylic ester copolymer (Primal B-15: trade name of Nippon Acrylic Co., Ltd.) and an ethylene vinyl acetate copolymer (Sumikaflex SF-751: manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) Product name) is mixed so as to have a solid content of 1: 1, and impregnated so as to be 8 parts by mass with respect to 100 parts by mass of pulp fiber, and impregnated with 100.6 g / m ² of resin. I got paper. Content of the titanium dioxide which is a filler was 2.5 mass parts with respect to 100 mass parts of pulp fibers.
[0023]
As a pigment, calcium carbonate (Tama Pearl TP-22H: trade name manufactured by Okutama Kogyo Co., Ltd.) 60 parts by weight Kaolin clay (Ultra White 90: trade name manufactured by Engelhard (USA)) and titanium dioxide (FR-) 42: 5 parts by mass of Furukawa Machine Metal Co., Ltd. (trade name), 1.4 parts by mass of an acrylic acid dispersant (Aron A-6310: trade name of Toa Gosei Co., Ltd.) and polyether An antifoaming agent (Adeka Halonic TR-701: trade name manufactured by Asahi Denka Kogyo Co., Ltd.) is dispersed in 67 parts by mass of water to which 1.0 part by mass of the product has been added. Produced.
[0024]
In this aqueous dispersion, 5 parts by mass of a phosphate esterified starch (Neil Gum A-85) dispersed in water at a concentration of 15% as a water-soluble resin and heated, and styrene / butadiene having a glass transition temperature of 10 ° C. as a water-insoluble resin 17 parts by mass of a copolymer (NS-307R: trade name manufactured by Nippon A & L Co., Ltd.), 0.5 parts by weight of a water-resistant agent (SPI-102A: trade name manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.), and a lubricant (Nopcoat) C-104: trade name of San Nopco Co., Ltd.) 0.25 part by mass was mixed to obtain a pigment coating solution. The obtained pigment coating liquid is applied to both sides of the resin-impregnated paper so as to be 14 g / m ^{2 in} terms of solid content, and dried with hot air to form a pigment coating layer. (A basis weight of 127.8 g / m ² ) was obtained. Table 1 shows the test results of rice basis weight, folding strength, tear strength, flexibility, opacity, crack of coat layer, printability and disintegration property of this paper.
[0025]
Example 2
In the same manner as in Example 1, an acrylate copolymer (New Coat MT-9000: trade name of Shin-Nakamura Chemical Co., Ltd.) was added to the resin for impregnation as 8 parts by mass with respect to 100 parts by mass of pulp fiber. The resin-impregnated paper of 100.5 g / m ² was obtained. Content of the titanium dioxide which is a filler was 2.5 mass parts with respect to 100 mass parts of pulp fibers. A pigment coat layer was provided on both surfaces of the obtained resin-impregnated paper in the same manner as in Example 1 to obtain a printing paper (rice basis weight 127.0 g / m ² ). Each measurement result of the obtained printing paper is shown in Table 1.
[0026]
Example 3 FIG.
Rice in the same manner as in Example 1 except that 10 parts by mass of calcium carbonate (Tama Pearl 121: trade name of Okutama Kogyo Co., Ltd.) was used instead of titanium dioxide which is the filler used in the stock of Example 1. A resin-impregnated paper having a basis weight of 101.2 g / m ² was obtained. Content of the calcium carbonate which is a filler was 9 mass parts with respect to 100 mass parts of pulp fibers.
Next, with respect to the pigment coating liquid of Example 1, except that the water-insoluble resin was replaced with 17 parts of a styrene / butadiene copolymer (JSR0693: trade name manufactured by JSR Corporation) having a glass transition temperature of 20 ° C. A pigment coating solution was prepared in the same manner as in Example 1, and the pigment coating solution was applied to both sides of the resin-impregnated paper to obtain a printing paper (US basis weight: 128.8 g / m ² ). Various measurement results are shown in Table 1.
[0027]
Example 4
As the resin-impregnated paper, the same paper as prepared in Example 2 was used. The rice basis weight was 99.7 g / m ² . Moreover, about the pigment coating liquid of Example 1, the water-insoluble resin was 17 parts by mass of an acrylic ester copolymer (Bonlon S-482TBF: trade name manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation) having a glass transition temperature of 11 ° C. Except for this, a pigment coating solution was prepared in the same manner as in Example 1. The pigment coating solution was applied to both sides of the resin-impregnated paper to obtain a printing paper (US basis weight 126.9 g / m ² ). Various measurement results are shown in Table 1.
[0028]
Comparative Example 1
As the resin-impregnated paper, the same paper as prepared in Example 2 was used. The rice basis weight was 100.2 g / m ² . For the pigment coating solution, the water-insoluble resin used in Example 1 was replaced by an acrylic ester copolymer having a glass transition temperature of 35 ° C. (Primal HA-16: trade name of Rohm and Haas Japan Co., Ltd.) Except for the above, it was prepared in the same manner as in Example 1 and the pigment coating solution was applied to both sides of the resin-impregnated paper to obtain a printing paper (rice basis weight 129 g / m ² ). Various measurement results are shown in Table 1.
[0029]
Comparative Example 2
Wood pulp (N-BKP: LBKP = 20: 80) was made into a 4.5% slurry with water and beaten with a refiner so that the Canadian standard freeness was 400 ml. Subsequently, cationized starch dissolved in water after being dispersed in water at a rosin size (size Pine E-50: trade name manufactured by Arakawa Chemical Co., Ltd.) of 0.5 parts by mass and a concentration of 4% with respect to 100 parts by mass of the pulp. (Amylofax T-2200: trade name of Matsutani Chemical Co., Ltd.) 0.5 parts by mass and 1.5 parts by mass of a sulfuric acid band were added to prepare a stock. A sheet was prepared from this stock using a long paper machine. Subsequently, oxidized starch (ace A: trade name manufactured by Oji Cornstarch Co., Ltd.) and olefin-based surface sizing agent (Hamacoat AK-400: manufactured by Hoshiko Chemical Co., Ltd.) after being dispersed in water at a concentration of 15% and dissolved by heating. (Product name) is mixed so that the solid content is 10: 1, and this liquid is applied to the sheet surface by a size press so as to be 1 part by mass with respect to 100 parts by mass of the fiber. A non-resin impregnated paper of m ² was obtained. The same pigment coating solution as in Example 1 was applied to both surfaces of the obtained non-resin-impregnated paper by the same amount to obtain a printing paper (rice basis weight 126.0 g / m ² ). Various measurement results measured for the obtained printing paper are as shown in Table 1. According to this, it was confirmed that the tear strength was inferior to that of the example.
[0030]
[Table 1]

[0031]
From the results in Table 1, the printing paper of the present invention has printing performance such as opacity and printability while maintaining folding strength and tear strength, and can be disaggregated and regenerated. Confirmed to be paper.

Claims

On at least one surface of a resin-impregnated paper impregnated with 2 to 30 parts by mass (solid content) of resin with respect to 100 parts by mass (solid content), the glass transition temperature with respect to 100 parts by mass (solid content) of pigment. there pigment coating layer containing a binder 5-30 parts by containing the water-insoluble resin of 10 to 30 ° C. (solid content), a printing sheet comprising 5 to 30 g / m ² provided with solids, the folding endurance is 3.0 (log times) or more in tear strength 1,000 (mN) or more on the printing paper, the opacity is 95% or more, flexibility by Gurley flexibility meter 500 (mN) or more The basis weight of the resin-impregnated paper is 95 to 150 g / m ² , and the basis weight of the printing paper is 100 to 180 g / m ² .

The recyclable printing paper according to claim 1, wherein the resin-impregnated paper contains 0.5 to 10 parts by mass (solid content) of filler with respect to 100 parts by mass (solid content) of fiber.

Recyclable printing paper according to claim 1 or 2, wherein the printing paper is used in particular as a book cover or map paper.