JP4301805B2 - キーイング装置 - Google Patents

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    • G07C9/00706Electronically operated locks; Circuits therefor; Nonmechanical keys therefor, e.g. passive or active electrical keys or other data carriers without mechanical keys operated by passive electrical keys with conductive components, e.g. pins, wires, metallic strips
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にキーイング装置(keying devices)に関すると共に、相応に適合されたときにエンド・ユーザを識別できる装置に関し、更に詳細には、ベース要素に取付けられるアレイ状のピンを有し、アレイ状のピンに対して1個以上のキー付き形状の対象物を物理的に取付けることを要求し、各対象物がピンの物理的な貫通通過を許容する、というような装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
セキュリティの分野では、無許可の人間がアクセス又は使用することからドアや他の機器を保護することがしばしば要求される。典型的には、アクセスや使用を求めているユーザを識別するために、磁気カードが読取り機構に通される。多くの場合、これらの磁気カードは、磁場や磁気源に極めて接近させるか又は物理的に接触させてしまうか等して不注意に消磁にさらされ、これにより適切な使用から役に立たないようにされてしまう。所定のドアを通るアクセスを可能にするためにキーも利用され得るが、キーが曲がったり壊れたりして無用なものになり易い。
【0003】
また、補助的な装置として、主装置(第1の装置)に対して、主装置の初期化及び後続の適当な作業の前に、1つ以上の副装置(第2の装置)を物理的に取付けることがたいてい必要になる。たいていの場合、機械はエンド・ユーザ又は顧客に提供され、顧客によって実施されるべき幾らかの組立作業が必要とされる。機械操作に先立って適切に主装置に対する副装置の取付け及び据付けを実施すること或いは監視するために居合わせることは、装置の製造メーカーの代行者にとってたいてい不可能である。間違った組立ては、機械に損害を与えたり、顧客を負傷させる虞れがある。更に、主装置は、それに取付けられる補助ないし副装置に応じて様々に構成され得る。主装置がコピー機であるような場合、それに取付けられる入力ペーパートレイが2個以上あるか又はそれに取付けられる多重出力トレイがあれば、1つの特定の構成の主装置ないしは別の構成の主装置が必要とされ得る。そうであるので、主装置は、何の補助装置が取付けられたかを決定するためのユーザーフレンドリーで迅速な方法を必要とし得る。
【0004】
従来必要とされているものは、容易に壊れたり消磁されない識別装置であって、主装置のピンアレイ上に配置されたときに、アクセスを求めているユーザを識別したり、何の補助装置が接続されたか又は取付けられたかを識別するのを主装置ができるようにする識別装置である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本明細書に開示されることは、主装置に配置されるベース要素に固定されてそれと通信する導電性ピンのアレイを含む識別装置である。一連の形状の識別体は、固定ピンのアレイの各ピンが貫通する複数個の穴を有する。各識別体が固有の構成を有し、それに嵌入される導電性スリーブを含む1以上の区別可能なロケーションを備え、その後に配置される識別体による更なる使用のために特定のピンが通過するのが許される。各ピンは、独立した通信を主装置と行い、これによって主装置は、タイプ、構成、及び/又は、配置される識別体の数に基づく或る機能又は他の所望の操作を継続して実行するように、その後に配置済み識別体を識別できる。
【0006】
更に具体的には、ここで開示されるものは、ピンのアレイを含むベース要素であって、各ピンがベース要素に固定されている。ベース要素に固定されたキー付きセンターポストは、ピンアレイに対する識別体の適切な配向及び配置を確保するために利用される。好ましくは非導電性材料から形成される独立した識別体も開示され、各識別体は、アレイ状の穴を含み、各穴はベース要素のピンアレイ中のピンと整合する。導電性スリーブを有する識別体の各々のキー付きセンター穴が設けられ、それをキー付きセンターポストが貫通する。各識別体は、具体的且つ固有の構成を有し、所定の穴又は所定パターンの穴に配置される1個以上の導電性スリーブを備え、別々の識別体の2つのスリーブは、ピンアレイへの装着時に同一ピンに接触しない。各識別体に関係する配線は、識別体のキー付きセンター穴の回りに位置決めされる導電性スリーブの各々と電気的に接触する。各独立したピンに至る配線を介し、ピン/スリーブ接触部の各々を介し、識別体に関係する配線を介し、センター整合ポスト/スリーブ接触部を超えて、センターピン自体を介して下側に、そして元に戻るような主装置間の閉じた回路が可能にされる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1に注目すると、ベース要素6がキー付きセンター整合ポスト12及びアレイ状の固定ピン16を含む主装置1の細分化した図であって、ベース要素のピンアレイに対する、10で全体が示され且つ10A、10B、10Cで個別に示されたものの取付け方法を示している。主装置1は、多重の副装置を取付け具備する任意の装置にでき、副装置の各々が用途に適うか又は主装置の後続作業や適切な構造を要求される。これは、1個以上の副装置(各々が、主装置の起動及び適切な操作の前に、主装置と共に構成されるか又は主装置に物理的に取付けられることを要求する)から離れた顧客の会社やオフィスに到着する主装置が例えばコピー機であるような場合になろう。1つの其のような副装置は、例えば、ペーパートレイであり、他方、別の副装置は、例えば、ペーパー入力装置であり、第3の副装置は、多分、特別なタイプの出力トレイになろう。副装置の各々は、それ自体の(図1に、五角形、三角形、矩形で示されたような)識別体(identifier)を備えて到着するであろう。識別体は、主装置のベース要素のピンアレイ上に配置されるとき、対応する副装置が組込まれたことを主装置に表示する。従って、主装置は、既知の副装置の取付けセットと共に作動開始するように、それ自体を再構成又は構成することができる。実際には、エンド・ユーザ又は設置技術者は、第1の副装置を受け取って、それを主装置に物理的に取付け、その後、その特定の副装置に対応する識別体をベース要素のピンアレイに嵌合させる。その際、適切な配向及び配置を容易化するために、キー付きセンターポスト12又は他の手段を用いる。同様に、エンド・ユーザ又は設置技術者は、主装置に別の副装置を物理的に取付け、その後、その副装置に対応する識別体をベース要素のピンアレイに嵌合させる。総ての所定の又は所望の副装置が物理的に取付けられるか又は主装置と連通するように配設されるか又は構成され、副装置に関係する形状の識別体の各々が固定ピンのベース要素アレイに嵌合されるまで、処理が繰り返される。
【0008】
其のような形式において、また、後述する本発明の教示に従って、主装置は、それが有する特定の副装置が利用可能であるかを識別できる。主装置の適切又は安全な作業に要求される充分な数の副装置が取付けられないような場合、主装置は、幾つかの副装置が不足していることや主装置が総ての意図した付属物を備えて構成されてはいないということについて、エンド・ユーザ又は設置技術者に信号を送ることができる。
【0009】
或いは、設置技術者は、主装置のベース要素のピンアレイに配置される場合に、既にアクセス可能でない或る要素に対するアクセスを技術者が必要としていることや主装置に対する或るサービス作業の実行を技術者が意図していることを主装置に表示し得る特定の識別体を所持できる。技術者の特定の識別体のピンアレイに対する配置時に、主装置は、技術者及び/又は実行することが望ましい特定作業を認識でき、或る作業を意図した其のような実行すべき整備作業を許容する。
【0010】
或いは、主装置は、防護された入場路や施錠された通路や或る特定の者にアクセスが制限される部屋やビルへの入口を阻止するセキュリティ・ドアになり得る。例えば、図1の五角形の識別体を所持する個人は、ドアのベース要素のピンアレイへの配置時に、部屋又はビルの内部の別の領域へのアクセスの制限・限定を伴うか又は伴わずに内部アクセスを許可されよう。この同じ例において、例えば、図1の三角形の識別体を所持する個人は、この識別体がこのユーザによってドアのベース要素のピンアレイ上に配置されるとき、別のおそらく更なる内部へのアクセス権を許可され、他方、四角形の識別体を持った個人は異なった取り扱いが為される。ピンアレイ上に配置された識別体が一度受け入れられ、多分ユーザのピン数又はセキュリティ・コードが補助的なセキュリティ手段のために更に要求されると、主装置は1つ以上の内部作業を行うように構成され得る。
【0011】
本発明は多くの異なった適用においてその利用法を見つけることができ、上述した例は模範的なものであることが意図され、開示した実施態様に限定されると考えるべきではない、ということに留意すべきである。そうであるので、図1は、主として解説目的のためであり、決して制限として働くことが意図されていない。
【0012】
好ましくは、主装置のCPUは、主装置の領域内に配置される。しかしながら、本発明のベース要素がネットワークや他の信号もしくは通信の伝送手段を介してCPUと通信できる、ということに留意すべきである。本発明のベース要素がCPUとの交信のために信号通信手段を使用している場合に、アンテナ手段及び通信サポート用の送信/受信回路手段がその間の通信を可能にするか又は容易化するために追加的補助的に必要とされるであろう、ということを当業者は理解すべきである。
【0013】
また、主装置に対する本発明のベース要素の取付けは、主装置の如何なる特定の配置にも限定されない。寧ろ、ベース要素の配置は、主装置の形式やその実施によって意図される機能性又はアクセスの種類に依存している設計的な制約になろう、ということが理解されるべきである。
【0014】
以下、図2〜4に注目すると、図2は、図1の五角形の識別体10Aの上面図であって、キー付きセンター整合ポストの通過用のスロットと、番号付けされたような内部にスリーブが嵌着された図示穴の特定の形状とを示しており、この識別体の形状は、図3及び4の識別体の形状とは別個のものである。図3は、図1の三角形の識別体10Bの上面図であって、キー付きセンター整合ポストの通過用のスロットを示しており、番号付けされたような内部にスリーブが嵌着された図示穴の形状を有し、その形状が図2及び4の識別体の形状とは別個のものである。最後に、図4は、図1の四角形の識別体10Cの上面図であって、キー付きセンター整合ポストの通過用のスロットを示しており、番号付けされたような内部にスリーブが嵌着された図示穴の形状を有しており、図2及び3の識別体の形状とは別個の形状である。
【0015】
特定の形状又は多重キーを有するようなキー付きセンター整合ポストの他の形状は、ここで想像可能であって、本発明の範囲内で考慮されるべきであることが意図される、ということが指摘されるべきである。ここで想像され得る他の実施態様において、ベース要素及び個々の識別体は、色又は形状或いは他のマーキングによって容易に識別され得る少なくとも1つの縁部を有し、これにより、ピンのアレイに対して識別体を配置する人間は、固定ピンに対して識別体を押圧する以前に、識別体を適切に配向できる。
【0016】
ここで図示される識別体は、ベース要素に関係する図1のアレイ状のピン16に対して1対1対応を有するアレイ状の穴を有して特別に構成される。スリーブ付き等の独立した穴の直径は、識別体がピンアレイに押圧される際に各々が個々のピンの貫通を許すように構成される。また、各識別体の事前選択済み穴も示されており、図2では20a〜20gで、図3では30a〜30gで、図4では40a〜40fで示されるようにスリーブが嵌着されている。図示実施態様において、識別体の穴によって、遮るものの無い識別体の本体をピンが貫通できる。各スリーブは、それを貫通する対応ピンと物理的に接触する。内側スリーブ及びピン外面は、好ましくは導電材料から構成され、これにより、識別体のスリーブ付き穴をピンが貫通するときに、其のようなピン/スリーブの組合せの間の電気的通信を可能にするために、ピンがスリーブの導電面と物理的に接触する。図2〜4に示される識別体は複数のスリーブを備えて構成される。しかしながら、ベース要素のピンアレイに特定の識別体が嵌着されているのを主装置が確認できるように、如何なる特定の識別体が1個のピンに接触する少なくとも1つのスリーブを有する限り、識別体毎のスリーブ数は、設計上の選択である、ということが理解されるべきである。図2では21で、図3では31で、図4では41で示される、より大きめのセンターポストの回りのスリーブは、キー付き導電性センターポスト12との通信を可能にするために、好ましくは、導電材料から形成される。キー付き導電性センターポスト12も主装置と電気的な交信を行う。この実施態様において、識別体自体の残部本体又はその一部は、各々が電気的に隔離されていることが意図されている場合に隣合った識別体の間の又はピン/スリーブ接触部の間の望まれていない交差通信を阻止するために、非導電性の材料から構成されよう。
【0017】
各識別体の中に示されているのは、破線で描かれたワイヤであって、これにより、各ピン/スリーブは、センター穴のスリーブ、従ってセンターピン自体と交信できる。其のような形式において、主装置から各ピン及び各ピン/スリーブ接触部を介して上方に、各識別体に内部で関係する図示ワイヤを介して、センター整合ポスト/スリーブ接触部まで、導電性センターピンを介して下方に、そして、主装置まで戻るというような閉じた回路が可能にされる。図2に特に22で示されているのは、別の実施態様であって、補助的な機能或いは主装置に対する特定の情報を伝達するために、内部回路が、識別体の本体内に補助的に構成されるか又はそれと関係付けられる。それは図3の32と図4の42で示されている。
【0018】
一瞥しただけでは明らかではないであろうが、図2〜4に示された識別体は、別々の識別体の2つのスリーブがピン鉛直軸線に沿って同一ピンに接触しないように、構成されている。この特定の実施態様においては、各識別体は斬新なピン/スリーブ組合せ構成を有し、これにより、2つの識別体が主装置との通信のために同一ピンを使用しない、ということが意図されている。換言すると、特定の穴にスリーブを配置することによって特定のピンに接触するように識別体が一度構成されると、同一ピンアレイに対して嵌着された積重ね状態の識別体の中の他の識別体が同一ピンを使用できない。これは図5に良好に図示されている。図5は図1のベース要素6の上面図である。ベース要素6の上には、図7に示された断面図の方向及び配置を示しながら識別体10A、10B、及び10Cが置かれている。図7は、図1のベース要素の上面図であって、行(ROW)と列(COLUMN)が標示されて番号付けられており、図2の五角形の識別体10A上のスリーブ付き穴の配置のマトリクスが得られるようになっている。記号表示 [行,列] は、図2〜4の識別体に関係して図示されており、各識別体は、ベース要素のピンの記号表示に応じて標示付けされる。再言すると、この実施態様において、各ピンは、特に導電性を有する、即ち、主装置のみが、ピン毎の1つのピン/スリーブ接触部を識別できる。
【0019】
図6は、主装置と交信するための全体が22で示された通信手段を示すために、また、装着された様々の幅を交互に有するように示された個別の識別体10A、10B、及び10Cを保持するのにベース要素のピンアレイの高さ『h』が充分であるべきことを示すために、示されたようなスライスで断面された図5の断面図を示す。22の個別ラインの各々は、主装置が後述するような閉じた回路を検出できるように個々のピンに電気的に接続される。
【0020】
主装置又は他のピン/スリーブ検出手段が、ベース要素のピンアレイに対して識別体が押圧されたことを、何のように識別するかに関して、図7に注意を向ける。図7は、本発明の装置を描いており、ベース要素6は、その上に装着された、図3の五角形の識別体を有する。図示実施態様において、ベース要素6は、全体が16で示された導電性ピンの9×9アレイを備えたプラットフォームを含み、各ピンが0〜8のラベルが貼られている。各ピンは、識別体が正しく配向されてピンアレイに対して圧下された場合に、装着された識別体を貫通する。ピンアレイ上に識別体の適当な配向は、キー付きセンターポスト12によって実現される
上部最左端のピンから始まる行列アレイのラベル付けの活用時において、アレイを左から右に横断するピンによって列(columns)が特定され、上部から下部にアレイを下るピンによって行(rows)が特定される。其のように、ピンアレイに対する五角形の識別体の装着は、スリーブ20c、20f、20a、20e、20b、20d、20gにそれぞれ対応する [(0,4),(3,1),(3,8),(4,1),(4,7),(8,2),(8,4)] で構成されるロケーション[ 行,列 ]においてピン/スリーブの接触を可能にする。同様に、そして、図5に関連して、また、図3の三角形の識別体のオーバレイ構造(overlay)を参照すると、スリーブ30g、30f、30a、30e、30b、30d、30cにそれぞれ対応するロケーション[(3,4),(4,3),(4,5),(5,3),(5,4),(7,3),(7,5)] は、この識別体の特定のピン/スリーブ構成を含む。図4の四角形の識別体のオーバレイ構造を参照すると共に図5を参照すると、40c、40d、40e、40b、40aにそれぞれ対応するロケーション[(2,3),(2,4),(2,5),(3,3),(3,5),(6,4)] は、この識別体のピン/スリーブ構成を含む。
【0021】
最初に、9×9アレイ状ピンの中の各ピンの選択が為され、上述したように、ピンアレイ全体内のピン/スリーブ接触部が閉じた回路を有するか否かを決めるために検出作業が実行される。閉回路の検出は、公知である。次いで主装置が組まれるか或いは全ピンアレイに亙って検出される閉回路のピン/スリーブ接触部の個別の行及び列が検出作業によって指定表示される。それらは、[(0,4),(2,3),(2,4),(2,5),(3,1),(3,3),(3,4),(3,5),(3,8),(4,1),(4,3),(4,5),(4,7),(5,3),(5,4),(6,4),(7,3),(7,5),(8,2),(8,4)] で与えられる。主装置がこのポイントで知る総てのことは、これらの配置が閉じた回路であると考えられるが、何の識別体がこれらのピン/スリーブ組合せ基準を識別するかを決定しなければならないことである、ということが留意されるべきである。
【0022】
各識別体構成の独自性によって2個のスリーブが同一ピンに接触しないという事実を利用することにより、主装置が一連の全検出位置の中の最初に検出されたロケーション(この例では(0,4))を取り出して、既知の識別体データベース内の識別体がこのアレイロケーションのスリーブを有するように構成されているか否かを検出する、という比較作業が開始される。例えば、主装置が、1個のスリーブのための(0,4)ロケーションを利用する構成を有したデータベース内に記憶された2つの識別体を検出する、と仮定する。データベース内の一方の識別体は、ロケーション[(0,0),(0,4),(3,1),(7,7)]という構成を有し、他は、上述したようなアレイロケーション[(0,4),(3,1),(3,8),(4,1),(4,7),(8,2),(8,4)]を利用するように構成される五角形の識別体である。特定の検出済みアレイロケーションのために見つけられる適合した識別体の各々に関して、適合した各識別体に関係する記憶済みのロケーション全部は、完全に適合した集合体を見いだすために検出済みロケーションリストと比較される。最初に適合した識別体のロケーション(0,0)で比較を行い、主装置は、このロケーションが未検出であると判断し、一連の検出済みロケーションにこの識別体のピン/スリーブアレイロケーションの全部がないので適合していないものとしてこの識別体を退ける。主装置は、検出済みのロケーション(0,4)で適合した2番目の適合済み識別体に対応する残りのアレイロケーションの比較を行う。続いて、主装置は、データベース内に記憶された五角形の識別体のロケーションの各々に関して、一連の検出済みロケーション内における適合が見いだされるか否かを判断する。これにより、五角形の識別体が識別される。次いで、主装置は、五角形の識別体に関係する一連の検出済みロケーションの中のこれらのロケーションを明らかになったとして除去ないし合図する。従って、次の一連の検出済みロケーションが提供され、その五角形の識別体に既に関係済みのロケーションは、[(0,4),(2,3),(2,4),(2,5),(3,1),(3,3),(3,4),(3,5),(3,8)(4,1),(4,3),(4,5),(4,7),(5,3),(5,4),(6,4),(7,3),(7,5),(8,2)(8,4)]で示される(下線で示される)。合図済みロケーションを一連の検出済みロケーションから除去することによって、次の[(2,3),(2,4),(2,5),(3,3),(3,4),(3,5),(4,3),(4,5),(5,3),(5,4),(6,4),(7,3),(7,5)]が形成される。一連の検出済みロケーションの中の次のロケーション(それはロケーション(2,3)である)に移ると、主装置は、(2,3)ロケーションを利用する構成の既知の識別体のためのデータベースのサーチを再度開始する。この繰返しにおいて主装置が(2,3)ロケーションを利用する構成を有するデータベース内の3つの識別体を見いだしたと仮定する。1つの適合する識別体は、例えば、ロケーション[(1,3),(2,3),(5,6),(7,4),(8,8)]を記憶する。他の適合する識別体は、ロケーション[(2,3),(2,4),(5,5),(5,8),(7,1)] を記憶する。最後に、四角形の識別体のロケーション[(2,3),(2,4),(2,5),(3,3),(3,5),(6,4)] が検索される。再び、データベース内に見つけられた適合する識別体の各々のために、主装置は、完全に適合する一連のものを見つけだすために一連の検出済みロケーションの中の残りのロケーションに対して総ての記憶されたロケーションを比較する。(2,3)ロケーションが適合していると認められる最初の識別体に関して、いずれの検出済みロケーションもその(1,3)ロケーションに対応しない。従って、この検索済み識別体は適合ではなく、その結果、退けられる。(2,3)ロケーションが適合していると認められる第2の識別体に移行して、ロケーション(2,4)は適合するが、ロケーション(5,5)は適合しない。従って、この識別体も適合せず、除外される。(2,3)ロケーションが適合していると認められる第3の識別体(四角形の識別体)に移行して、主装置は、この識別体のために構成される記憶済みロケーションの総てが一連の残りの(未合図の)検出済みロケーションの中に見つけだせるか否かを決める。四角形の識別体は適合する。次に、四角形の識別体に関係するロケーションは、一連の検出済みアレイロケーションの中で目印を付けられる(再度下線で示す)。これによって、次の[(2,3)(2,4)(2,5)(3,3),(3,4),(3,5),(4,3),(4,5),(5,3),(5,4),(6,4),(7,3),(7,5)] が形成される。同様に、この一連のものから目印付きロケーションを取り除くことによって、次の[(3,4),(4,3),(4,5),(5,3),(5,4),(7,3),(7,5)] が形成される。次に、主装置は、(3,4)ロケーションで構成が適合する既知の識別体のためのデータベースのサーチを行う。簡潔のために、データベース内に見つけられる(3,4)ロケーションを利用する適合済み識別体が唯一つ存在し、それがたまたま記憶済みロケーション[(3,4),(4,3),(4,5),(5,3),(5,4),(7,3),(7,5)]を有する三角形の識別体である、と仮定する。一連の検出済みロケーションに対して主装置の三角形の識別体の所定構成のアレイロケーションによって比較することによって完全な適合が示される。これらの適合したロケーションが一連の残りの検出済みロケーションから除外されると、一連のものは空になる。従って、総ての検出済みピン/スリーブアレイロケーションが明らかにになったことになる。そういうことであるので、総ての識別体は適切に識別される。記憶された既知の識別体のデータベースや一連の検出済みロケーションの中の1つのロケーションのための対応ピン/スリーブ構成の各々において適合が見つけられないような態様の場合、主装置は、アラーム状態に陥ることができ、或いは、不良状態が起きたことを示すために所定一連の処理及び/又は手順を開始できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ベース要素のピンアレイに対する、10で全体が示され且つ10A、10B、10Cで個別に示された所定形状の識別体を取付ける方法を示すと共に、ベース要素がキー付きセンター整合ポスト12及びアレイ状の固定ピン16を含む主装置1の細分化した図である。
【図2】図2は、キー付きセンター整合ポストの通過用のスロットと、番号付けされたような内部にスリーブが嵌着された図示穴の特定の形状とを示し、この識別体の形状が図3及び4の識別体の形状とは別個のものである、図1の五角形の識別体10Aの上面図である。
【図3】図3は、キー付きセンター整合ポストの通過用のスロットを示し、内部にスリーブが嵌着された図示穴の構成を有し、その構成が図2及び4の識別体の構成とは別個のものである、図1の三角形の識別体10Bの上面図である。
【図4】図4は、キー付きセンター整合ポストの通過用のスロットを示し、内部にスリーブが嵌着された図示穴の構成を有しており、図2及び3の識別体の構成とは別個の構成である。図1の矩形の識別体10Cの上面図である。
【図5】図5は、図6に示される断面図のロケーション及び方向を示す、識別体10A、10B、及び10Cがその上に置かれた、図1のベース要素6の上面図である。
【図6】図6は、全体が22で示された通信手段を示すために、また、装着された様々の厚みを交互に有するように示された個別の識別体10A、10B、及び10Cを保持するのにベース要素のピンアレイの高さ『h』が充分であるべきことを好ましくは示すための、図5の断面図を示す図である。
【図7】図7は、図2の五角形の識別体10Aのスリーブ付き穴のマトリクス状ロケーションが得られるように行及び列が標示付け及び番号付けされた、図1のベース要素6の上面図である。
【符号の説明】
1…主装置
6…ベース要素
10A…五角形の識別体
10B…三角形の識別体
10C…四角形の識別体
12…キー付きセンター整合ポスト
16…固定ピン

Claims (5)

  1. 主装置が事後に補助的な機能を奏する前に識別目的で使用される主装置と通信するキーイング装置であって、
    (a)少なくとも一側面に固定されたピンのアレイを有し、各ピンは、導電性材料から構成されると共に主装置と通信する、ベース要素と、
    (b)各々複数の貫通した第1の穴を有する複数の識別体であって、該識別体がベース要素のピンアレイに押し付けられ得るように、ベース要素のピンが、対応する整合した各第1の穴に貫通する、前記複数の識別体と、
    (c)ンアレイに対する識別体の適当な配向及び整合を確保する手段であって、該配向及び整合を確保する手段は、導電性材料から構成されかつ主装置と通信する、ベース要素に取付けられるポストを含み、識別体を貫通する第2の穴を有し、ピンアレイに対して識別体を適切に配向し得るように該第2のに該ポストが貫通する手段であり、
    (d)前記複数の識別体各々に設けられた複数の第1の穴の内、識別体毎に異なるように予め選択された穴と、前記第2の穴と、に嵌入された導電性のスリーブと、
    (e)前記スリーブを電気的に接続するワイヤと、
    (f)前記識別体が前記ベース要素に押し付けられて、前記主装置、前記ピン、該ピンに対応する第1の穴に嵌入されたスリーブ、前記ポストが貫通する第2の穴に嵌入されたスリーブ、前記ポスト、及び、該第1の穴に嵌入されたスリーブと該第2の穴に嵌入されたスリーブとを接続するワイヤの間で閉回路が形成され、通信を行うための通信手段と、
    (g)前記通信が行われたピンの各々のロケーションと、データベース内に記憶された既知の識別体のロケーションとを比較することによって特定の識別体を決めるための手段と、
    を含むことを特徴とするキーイング装置。
  2. 前記ポストの少なくとも一部はキーが形成され、前記対応穴もキーが形成され、該キー付きポストは、少なくとも1つの正しい配向で、キー付き穴を貫通し得ることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記識別体は電子回路を含み、識別体がピンアレイに対して配置されるとき、識別体によって主装置に対する補助的な通信が可能となることを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 前記ベース要素の各ピンは、ピンアレイ内のロケーションに関する情報について主装置と通信することを特徴とする請求項1記載の装置。
  5. 前記特定の識別体を決めるための手段は、比較及び識別の機能を奏するためにプログラムされた中央演算処理装置(CPU)を含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
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