JP4299552B2 - Content receiving apparatus and content receiving method - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク上に存在する位置情報を有するコンテンツに関する情報を受信するコンテンツ受信装置およびコンテンツ受信方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）機能を持つモバイル端末の普及と共に、ユーザの現在地周辺に関する情報を提供する位置情報サービスに対する需要が高まりつつある。また、地上デジタル放送受信機能を搭載したモバイル端末の開発も進められている。このような背景から、近い将来、ＧＰＳによる位置情報取得機能と、地上デジタル放送受信機能、そして、通信によるインターネットアクセス機能を兼ね備えたモバイル端末が開発されるであろうことは、容易に推測できる。このようなモバイル端末が普及すると、これまでより利便性の高い位置情報サービスが提供可能となる。
【０００３】
従来からある一般的な位置情報サービスとしては、ＧＰＳ搭載モバイル端末からサーバへ位置情報を通知し、サーバ側においてこのモバイル端末の現在地周辺の情報を検索し、検索結果をモバイル端末へ返信するサービスが知られている。すなわち、これは、端末のユーザが明示的に情報検索の指示を出した場合に、現在地周辺の情報が取得できるサービスである。
【０００４】
これに対し、ユーザが位置を移動した際に定期的に情報検索を行い、現在地周辺にユーザが所望する情報がある場合に、ユーザへ情報の存在を通知する方法がある。ここでは、この方法を通知型コンテンツ配信サービスと呼ぶことにする。
【０００５】
通知型コンテンツ配信サービスの従来例としては、非特許文献１に示されている方法がある。この文献の通知型サービスは、端末とサーバとの間の通信コスト削減するための検索方式として「広域キャッシュ方式」を採用している。この広域キャッシュ方式では、端末が検索対象となる範囲よりも広範囲の位置関連情報をサーバから一括してキャッシュしておき、端末がこのキャッシュした位置関連情報を検索処理するものである。これにより、端末がサーバとの通信回数を削減することができる。
【０００６】
また、特許文献１に示されている情報検索システムは、インターネット上に配置したＵＲＬ検索支援サーバと通信機能を有する車載用ナビゲーション端末から構成されるものである。この情報検索システムでは、ユーザが端末画面に表示される地図から所望する情報項目（店舗や施設など）を選択すると、その情報項目がＵＲＬ検索サーバに通知され、ＵＲＬ検索サーバは、通知された情報項目に対応するＵＲＬ情報を端末に返信する。
【０００７】
【特許文献１】
特開２０００−１３７７３７号公報、情報検索システム
【非特許文献１】
坂田一拓ほか、通知型の位置関連情報提供サービスの提案と、その実現方法、情報処理学会研究報告（２０００−ＭＢＬ−１５） Ｖｏｌ．２０００ Ｎｏ．１１２、ｐ．７３−８０、２０００年１２月１日
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非特許文献１に示される通知型コンテンツ配信サービスの従来方法では広範囲に分布するコンテンツ実体を一括してキャッシュするが、ユーザがキャッシュした全てのコンテンツを視聴するとは限らない。このため、受信したコンテンツが視聴されること無く破棄される可能性も高く、コンテンツ配信の効率面において改善の余地があるという課題がある。
【０００９】
また、特許文献１の情報検索システムは、インターネット上にＵＲＬ検索サーバを設置する必要があり、ユーザが新たなコンテンツの視聴を要求する度に、モバイル端末からＵＲＬ検索サーバへ情報を通知する方式である。このため、システム構築の容易さや、サーバ負荷軽減、通信コスト削減等の面での課題を有している。
【００１０】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、現在地周辺に関連するコンテンツを効率的に取得することが可能なコンテンツ視聴環境を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、地理的空間内の一点を示す地点位置情報を取得し、地理的な位置と関連付けられるコンテンツである位置依存コンテンツの参照先をまとめたリストコンテンツをサーバから受信し、取得した地点位置情報を基準とした領域を関心領域として設定し、取得したリストコンテンツから、設定した関心領域に関連する位置依存コンテンツの参照先をまとめた局所領域リストコンテンツを生成するようにしたものである。
【００１２】
これにより、関心領域、つまり現在地周辺に関連する位置依存コンテンツの参照先を取得でき、位置依存コンテンツを効率的に取得することができる。
【００１３】
本発明のコンテンツ受信装置は、地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツに関する情報を受信するコンテンツ受信装置であって、地点を示す地点位置情報を取得する位置情報取得部と、複数の位置依存コンテンツのリストであるリストコンテンツをサーバから受信するコンテンツ受信部と、取得された地点位置情報に示された地点を包含する関心領域の地理的範囲に基づいて、前記リストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する位置適応処理部と、生成された局所領域リストコンテンツを表示するブラウザ部と、を具備し、前記リストコンテンツは、エリア関連情報層とコンテンツ関連情報層とを含み、前記エリア関連情報層は、位置依存コンテンツに関連する地理的位置が分布する地理的空間を分割してなる複数のコンテンツエリアの地理的範囲をそれぞれ示す複数のエリア関連情報を有し、前記コンテンツ関連情報層は、前記複数の位置依存コンテンツのネットワーク位置および地理的位置をそれぞれ示す複数のコンテンツ関連情報を有し、前記リストコンテンツは、同じコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を同じエリア関連情報に内包させ、異なるコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を異なるエリア関連情報に内包させた入れ子構造を有し、前記位置適応処理部は、前記エリア関連情報層に示された地理的範囲に基づいて、関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアを前記複数のコンテンツエリアから選択し、前記コンテンツ関連情報層に示された地理的位置に基づいて、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツを前記複数の位置依存コンテンツから抽出し、前記コンテンツ関連情報層に示されたネットワーク位置に基づいて、抽出された位置依存コンテンツのネットワーク位置の情報を含む局所領域リストコンテンツを生成する構成を採る。
【００１４】
本発明のコンテンツ受信方法は、地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツに関する情報を受信するコンテンツ受信装置におけるコンテンツ受信方法であって、地点を示す地点位置情報を取得する位置情報取得ステップと、複数の位置依存コンテンツのリストであるリストコンテンツをサーバから受信するコンテンツ受信ステップと、取得された地点位置情報に示された地点を包含する関心領域の地理的範囲に基づいて、前記リストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する位置適応処理ステップと、生成された局所領域リストコンテンツを表示する表示ステップと、を具備し、前記リストコンテンツは、エリア関連情報層とコンテンツ関連情報層とを含み、前記エリア関連情報層は、位置依存コンテンツに関連する地理的位置が分布する地理的空間を分割してなる複数のコンテンツエリアの地理的範囲をそれぞれ示す複数のエリア関連情報を有し、前記コンテンツ関連情報層は、前記複数の位置依存コンテンツのネットワーク位置および地理的位置をそれぞれ示す複数のコンテンツ関連情報を有し、前記リストコンテンツは、同じコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を同じエリア関連情報に内包させ、異なるコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を異なるエリア関連情報に内包させた入れ子構造を有し、前記位置適応処理ステップは、前記エリア関連情報層に示された地理的範囲に基づいて、関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアを前記複数のコンテンツエリアから選択し、前記コンテンツ関連情報層に示された地理的位置に基づいて、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツを前記複数の位置依存コンテンツから抽出し、前記コンテンツ関連情報層に示されたネットワーク位置に基づいて、抽出された位置依存コンテンツのネットワーク位置の情報を含む局所領域リストコンテンツを生成するようにした。
【００１５】
本発明のプログラムは、地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツに関する情報を受信するコンテンツ受信装置のコンピュータに、地点を示す地点位置情報を取得する位置情報取得ステップと、複数の位置依存コンテンツのリストであるリストコンテンツをサーバから受信するコンテンツ受信ステップと、取得された地点位置情報に示された地点を包含する関心領域の地理的範囲に基づいて、前記リストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する位置適応処理ステップと、生成された局所領域リストコンテンツを表示する表示ステップと、を実行させ、前記リストコンテンツは、エリア関連情報層とコンテンツ関連情報層とを含み、前記エリア関連情報層は、位置依存コンテンツに関連する地理的位置が分布する地理的空間を分割してなる複数のコンテンツエリアの地理的範囲をそれぞれ示す複数のエリア関連情報を有し、前記コンテンツ関連情報層は、前記複数の位置依存コンテンツのネットワーク位置および地理的位置をそれぞれ示す複数のコンテンツ関連情報を有し、前記リストコンテンツは、同じコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を同じエリア関連情報に内包させ、異なるコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を異なるエリア関連情報に内包させた入れ子構造を有し、前記位置適応処理ステップは、前記エリア関連情報層に示された地理的範囲に基づいて、関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアを前記複数のコンテンツエリアから選択し、前記コンテンツ関連情報層に示された地理的位置に基づいて、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツを前記複数の位置依存コンテンツから抽出し、前記コンテンツ関連情報層に示されたネットワーク位置に基づいて、抽出された位置依存コンテンツのネットワーク位置の情報を含む局所領域リストコンテンツを生成するようにした。
【００１６】
本発明の記憶媒体は、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【００５６】
（実施の形態１）
以下、本発明の実施の形態１にかかるコンテンツ適応配信システムについて、添付図面を用いて説明する。
【００５７】
まず、実施の形態１にかかるコンテンツ適応配信システムの構成について図１を用いて説明する。図１は、実施の形態１にかかるコンテンツ適応配信システムのシステム構成図である。
【００５８】
実施の形態１のコンテンツ適応配信システム１００には、コンテンツ放送サーバ１０１、複数のコンテンツ通信サーバ１０２ａ〜１０２ｃ、コンテンツ受信端末１０３が設けられている。
【００５９】
コンテンツ放送サーバ１０１は、放送受信機能を有するクライアント端末に対して、一般的な放送を行うと同時に、カルーセル方式のデータ放送によるコンテンツ配信を行うことが可能な放送局である。コンテンツ放送サーバ１０１の放送形態は、放送衛星や通信衛星による衛星放送、地上デジタル放送、インターネット放送など任意の形態で構わない。
【００６０】
コンテンツ通信サーバ１０２ａ〜１０２ｃは、インターネットプロトコルを利用して、通信機能を有するクライアント端末に対して、コンテンツを配信するサーバである。コンテンツ通信サーバ１０２ａ〜１０２ｃの具体的例としては、インターネット上のＷｅｂサーバ（ＨＴＴＰサーバ）を挙げることができる。なお、コンテンツ通信サーバ１０２ａ〜１０２ｃの数は限定しない。
【００６１】
コンテンツ受信端末１０３は、デジタル放送を受信する機能と、通信ネットワークにアクセスする機能とを有するクライアント端末である。コンテンツ受信端末１０３は、コンテンツ放送サーバ１０１からコンテンツを受信する。また、コンテンツ受信端末１０３は、コンテンツ通信サーバ１０２ａ〜１０２ｃから、通信ネットワーク１０４を介して送られてきたコンテンツを受信する。また、コンテンツ受信端末１０３が移動可能な端末である場合には、コンテンツ受信端末１０３は、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等により位置情報を取得する機能も有するものとする。実施の形態１においては、コンテンツ受信端末１０３は、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ）やカーナビゲーションシステムなどの任意の移動端末である。
【００６２】
通信ネットワーク１０４は、コンテンツ通信サーバ１０２とコンテンツ受信端末１０３との間で相互通信可能なネットワークであり、インターネットやＷＡＮ（Ｗｉｄｅ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、無線ネットワーク、あるいは、それらが複合したネットワークなど任意のネットワークである。ただし、コンテンツ受信端末１０３が移動端末である場合は、通信ネットワーク１０４の端末側終端は、無線ネットワークである。
【００６３】
次に、コンテンツ受信端末１０３の内部構成を説明する。コンテンツ受信端末１０３は、位置依存コンテンツを効率的に表示することが可能なクライアント端末である。例えば、コンテンツ受信端末１０３は、ＧＰＳ等によって取得した位置情報を利用して、ユーザの現在地周辺に関連するＷｅｂコンテンツを効率的に視聴することが可能である。コンテンツ受信端末１０３は、コンテンツ処理部１０５とコンテンツ表示部１１０から構成される。
【００６４】
ここで、位置依存コンテンツとは、地理的位置情報と関連を持つコンテンツ、あるいは、地理的な配信範囲を有するコンテンツを指す。例えば、緯度・経度や住所を持つ店舗のコンテンツや、交通情報、天気予報、配信地域限定広告などのコンテンツが、これに相当する。
【００６５】
コンテンツ処理部１０５は、コンテンツ放送サーバ１０１、もしくは、コンテンツ通信サーバ１０２から受信したコンテンツに対して、コンテンツ表示部１１０から受信した位置情報を参照してコンテンツ適応処理を行い、適応処理後のコンテンツをコンテンツ表示部１１０へ送信する。コンテンツ処理部１０５には、情報を受信し処理する受信処理部である通信処理部１０６および放送処理部１０７、中間キャッシュ部１０８、および、設定部１０９が含まれる。
【００６６】
通信処理部１０６は、コンテンツ通信サーバ１０２から受信したコンテンツに対して、コンテンツ表示部１１０から受信した位置情報を参照してコンテンツ適応処理を行い、適応処理後のコンテンツをコンテンツ表示部１１０へ送信する。また、通信処理部１０６は、配信対象のコンテンツがＨＴＭＬコンテンツである場合、ＨＴＴＰプロキシとしての役割を果たす。すなわち、通信処理部１０６は、ブラウザ部１１３とコンテンツ通信サーバ１０２との間のＨＴＴＰ中継処理を行う。
【００６７】
放送処理部１０７は、設定部１０９からの指示に従って、コンテンツ放送サーバ１０１から受信したコンテンツに対して、コンテンツ適応処理を行い、適応処理後のコンテンツをコンテンツ表示部１１０へ送信する。なお、放送処理部１０７は、コンテンツ適応処理が不要なコンテンツに関しては、受信したコンテンツをそのままコンテンツ表示部１１０へ送信する。
【００６８】
中間キャッシュ部１０８は、通信処理部１０６および放送処理部１０７が受信したコンテンツが一時蓄積されるキャッシュであり、メモリやハードディスクから構成されるものである。例えば、コンテンツ適応処理の対象となるコンテンツや、放送から受信したコンテンツは、中間キャッシュ部１０８に一時蓄積され、所定の処理がなされた後に、コンテンツ表示部１１０へ送信される。
【００６９】
設定部１０９は、コンテンツ表示部１１０からの制御命令に従って、通信処理部１０６および放送処理部１０７を制御する。設定部１０９は、通信処理部１０６に対して位置情報を通知し、放送処理部１０７に対して位置情報と放送受信のために必要な情報、例えば受信チャネルなどを通知する。なお、通信処理部１０６および放送処理部１０７に出力される位置情報の詳細は後述する。
【００７０】
コンテンツ表示部１１０は、ユーザ操作に従って設定部１０９へ制御命令を出力し、コンテンツ処理部１０５から受信したコンテンツを表示する。コンテンツ表示部１１０には、位置情報取得部１１１、地図処理部１１２、ブラウザ部１１３、終端キャッシュ部１１４、制御部１１５、ＧＵＩ部１１６が含まれる。
【００７１】
位置情報取得部１１１は、ＧＰＳなどによって地理的な位置情報（緯度・経度座標値）を取得し、取得した位置情報を制御部１１５へ出力する。
【００７２】
このように、位置情報として、広く普及しているＧＰＳによって取得可能な緯度・経度座標データを採用することにより、既存のコンテンツ配信システムへの組み込みが容易になる。
【００７３】
地図処理部１１２は、例えば、地図描画、地図の表示エリア変更・拡大・縮小、地図検索などの一般的な地図表示アプリケーションが有する機能を持つものである。この地図処理部は、コンテンツ受信端末１０３の現在地を表示する、あるいは、ユーザが任意の場所（例：目的地）を検索するために使用される。なお、コンテンツ受信端末１０３が地図表示機能を必要としない場合は、地図処理部１１２は不要な構成要素である。
【００７４】
ブラウザ部１１３は、コンテンツ処理部１０５から受信したコンテンツを表示するものであり、一般的なＷｅｂブラウザ（ＨＴＭＬブラウザ）と同等の機能を持つ。ただし、図１のコンテンツ配信システムが、ＢＭＬ（Ｂｒｏａｄｃａｓｔｉｎｇ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）等の他のマークアップ言語で記述されたコンテンツを配信対象とする場合には、ブラウザ部１１３は、それらのマークアップ言語で記述されたコンテンツを表示する機能を持つものとする。また、ブラウザ部１１３は、コンテンツ処理部１０５に対してコンテンツ配信に関わるメッセージ（すなわち、ＨＴＴＰメッセージ）を出力し、その応答としてＨＴＭＬコンテンツを受信する。
【００７５】
終端キャッシュ部１１４は、ブラウザ部１１３が表示したコンテンツをキャッシュする機能を持つ。
【００７６】
制御部１１５は、コンテンツ表示部１１０の全体制御を行う。制御部１１５の主な機能は、位置情報取得部１１１から取得した位置情報をコンテンツ処理部１０５の設定部１０９へ通知することである。また、制御部１１５は、ブラウザ部１１３に対して、任意のＵＲＬを持つコンテンツへのアクセスを指示する機能や、ブラウザ部１１３に対して、終端キャッシュ部１１４に蓄積されているコンテンツを表示することを指示する機能なども有する。
【００７７】
ＧＵＩ部１１６は、コンテンツ視聴や地図表示、地図検索に関わるユーザからの指示を取得するためのＧＵＩ（Ｇｒａｐｈｉｃａｌ Ｕｓｅｒ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）である。ＧＵＩ部１１６には、コンテンツ表示部１１０やコンテンツ処理部１０５をユーザが制御するためＧＵＩも含まれる。
【００７８】
図１のコンテンツ適応配信システム１００は、放送と通信によってコンテンツの送受信を行い、端末側に設けたコンテンツ処理部１０５において位置情報に基づくコンテンツ適応処理を行う。従って、コンテンツ受信端末１０３は、サーバ側に位置情報を通知する必要がない。また、後述するように、図１のコンテンツ適応配信システム１００では、コンテンツ放送サーバ１０１から配信するコンテンツに、コンテンツ通信サーバへの参照先（アクセス方法）を記述することによって、放送と通信が連携するコンテンツ配信を実現している。
【００７９】
次に、コンテンツ適応配信システム１００の動作概要を説明する。コンテンツ適応配信システム１００は、ユーザの現在地周辺、もしくは、ユーザの目的地周辺に関連するコンテンツを配信・視聴するためのシステムである。ここでは、サーバからユーザ端末へ、ユーザの現在地周辺のコンテンツを配信する例を説明する。まず、図２を用いて、地理的空間における位置依存コンテンツの配置について説明する。図２は、実施の形態１にかかる地理的空間における位置依存コンテンツの配置および端末に提示されるコンテンツの一例を示した図である。
図２中の領域２００には、３つの円形のエリア２０１ａ〜２０１ｃが設定されている。これ以降、このエリアをコンテンツエリア（もしくは、地理的コンテンツエリア）と呼ぶこととする。各エリア２０１ａ〜２０１ｃは、パラメータとして、円の中心の緯度・経度座標と半径を持つ。
【００８０】
このように、位置依存コンテンツが分布する地理的空間を円領域で分割することが可能であると、駅周辺や商店街などを中心とする位置依存コンテンツの高密度分布領域を単位としてエリアとして定義し、コンテンツが存在しない地理的領域に関してはエリアを定義する必要がないので、効率良く位置依存コンテンツを管理することができる。
【００８１】
また、各コンテンツエリア２０１ａ〜２０１ｃ内には、それぞれ４つの店舗Ａ１〜Ａ４、Ｂ１〜Ｂ４、Ｃ１〜Ｃ４が存在し、各店舗は、その店舗の情報を提供するＷｅｂサイトを持つ。ただし、各店舗の地理的位置とその店舗のＷｅｂサイトの地理的位置とは、必ずしも一致しなくて良い。すなわち、図２の各店舗の位置に、その店舗のＷｅｂサイトが存在する必要は無く、Ｗｅｂサイトは別の場所に存在しても構わない。
【００８２】
各店舗Ａ１〜Ａ４、Ｂ１〜Ｂ４、Ｃ１〜Ｃ４は、パラメータとして実店舗の位置情報である緯度・経度情報や住所などを持つ。また、Ｗｅｂサイトはインターネット経由でアクセス可能なＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）を持ち、任意の端末がそのＷｅｂサイトのコンテンツを視聴可能であるものとする。
【００８３】
図２に記載されているコンテンツ放送サーバ１０１およびコンテンツ通信サーバ１０２ａ〜１０２ｃは、放送もしくは通信によって、コンテンツ受信端末１０３に対して、各店舗のＷｅｂサイトに関するメタ情報（メタデータ）を配信する。なお、図２中では、コンテンツ放送サーバ１０１が１台、コンテンツ通信サーバ１０２が３台となっているが、それぞれ任意の台数だけ存在して良い。
【００８４】
コンテンツ受信端末１０３は移動端末であり、図２中の始点Ｓから終点Ｇまでを折れ線に沿って移動すると仮定する。この際、ユーザは、コンテンツ受信端末１０３のブラウザ部１１３を利用して、インターネット上の現在地周辺の飲食店に関するコンテンツを探す。
【００８５】
まず、コンテンツ視聴時におけるコンテンツ受信端末１０３の動作を説明する。コンテンツ受信端末１０３は、放送処理部１０７において、コンテンツ放送サーバ１０１からメニューコンテンツを受信し、それをコンテンツ表示部１１０へ出力する。ここで、メニューコンテンツとは、ユーザが視聴可能なコンテンツのカテゴリ一覧である。コンテンツ表示部１１０は、受信したメニューコンテンツを終端キャッシュ部１１５に蓄積する。そして、ブラウザ部１１３は、終端キャッシュ部１１４に蓄積されたメニューコンテンツを表示する。
【００８６】
図３は、メニューコンテンツの一例を示したものである。このメニューコンテンツ３００には、視聴可能なコンテンツのカテゴリとして、商業施設、公共施設、飲食店、駐車場、ガソリンスタンド、交通情報、天気予報、観光情報が提示される。ユーザは、メニューコンテンツ３００から、視聴を希望するカテゴリを選択することができる。
【００８７】
ユーザがメニューコンテンツ３００の中から一つのカテゴリ、ここでは飲食店を選択したとすると、コンテンツ受信端末１０３からコンテンツ通信サーバ１０２へ、飲食店に関する情報が記述されたリストコンテンツを要求するメッセージが送信される。ここで、リストコンテンツとは、特定のカテゴリに属するコンテンツに関する情報（ＵＲＬ、位置情報など）をエリア毎にまとめた一覧リストである。
【００８８】
コンテンツ受信端末１０３は、通信処理部１０６において、コンテンツ通信サーバ１０２から送られてくるリストコンテンツを受信し、受信したリストコンテンツにコンテンツ適応処理を行い、ブラウザ部１１３へ出力する。
【００８９】
また、コンテンツ適応処理とは、リストコンテンツから特定エリアのリストコンテンツを生成する処理であり、位置適応フィルタリング処理とも呼ぶ。このコンテンツ適応処理を行った結果、ブラウザ部１１３には、ユーザの現在地周辺に限定された飲食店に関するコンテンツ一覧が表示される。
【００９０】
図４は、リストコンテンツの一例を示したものである。このリストコンテンツ４００は、飲食店の名称と住所を一覧表示したものであり、各飲食店のＷｅｂサイトのＵＲＬが記述されている。ユーザは、リストコンテンツ４００から、視聴を希望する飲食店を選択することができる。
【００９１】
ユーザがリストコンテンツ４００の中から一つの飲食店を選択すると、コンテンツ受信端末１０３は、選択された飲食店のＵＲＬが示すＷｅｂサイトへアクセスし、コンテンツ表示部１１０にその飲食店のコンテンツを表示する。
【００９２】
以上の説明は、放送により配信されるメニューコンテンツ３００と、通信により取得するリストコンテンツ４００とを順に参照していくことにより、ユーザが希望するコンテンツがあるＷｅｂサイトのＵＲＬを検索し、そのＷｅｂサイトのコンテンツを表示するまでの過程を示したものである。
【００９３】
本実施の形態１のコンテンツ適応配信システム１００では、ユーザの現在地に適応したリストコンテンツを提供する。すなわち、ユーザの位置移動に連動して、ユーザに提示するリストコンテンツを自動的に更新することができる。
【００９４】
次に、図２を参照しながら、コンテンツ受信端末１０３の位置移動に伴って、どのようにリストコンテンツが更新されるのかを説明する。
【００９５】
図２中の３つのエリア２０１ａ〜２０１ｃは、コンテンツの提供範囲（配信範囲）を示すコンテンツエリアである。すなわち、コンテンツ受信端末１０３がエリア２０１ａ〜２０１ｃ内に存在するときに限り、コンテンツ通信サーバ１０２は、そのエリア２０１ａ〜２０１ｃに関するリストコンテンツをコンテンツ受信端末１０３に配信する。
【００９６】
まず、コンテンツ受信端末１０３のユーザが、始点Ｓにおいて、コンテンツ放送サーバより受信したメニューコンテンツ２０２から飲食店を選択すると、コンテンツ受信端末１０３のブラウザ部には、飲食店に関するリストコンテンツが表示される。
【００９７】
始点Ｓは、コンテンツを含む３つのエリア２０１ａ〜２０１ｃの外側である。これは、ユーザの現在地周辺には視聴可能なコンテンツは存在しないことを意味する。従って、コンテンツ受信端末１０３のブラウザ部１１３には、飲食店情報が空欄になされたリストコンテンツ２０３ｘが表示される。
【００９８】
次に、ユーザが移動経路に沿って移動し、エリア２０１ａに入ると、エリア２０１ａには、４軒の飲食店Ａ１〜Ａ４が存在するので、コンテンツ受信端末１０３のブラウザ部には、エリア２０１ａ内の飲食店Ａ１〜Ａ４が列挙されたリストコンテンツ２０３ａが表示される。
【００９９】
さらに、ユーザが移動経路に沿って移動してエリア２０１ｂに入ると、ブラウザ部１１３には、エリア２０１ｂ内の飲食店Ｂ１〜Ｂ４が列挙されたリストコンテンツ２０３ｂが表示される。
【０１００】
このように、コンテンツ受信端末１０３の位置移動と共に、リストコンテンツ４００が自動的に更新される。これにより、ユーザは効率的に現在地周辺のコンテンツを選択し、そのコンテンツを視聴することができる。これ以降、コンテンツ受信端末の現在地を、ユーザの関心地点（ＰＯＩ：Ｐｏｉｎｔ Ｏｆ Ｉｎｔｅｒｅｓｔ）と呼ぶこととする。
【０１０１】
上述した例では、コンテンツ受信端末１０３の現在地を示す点、すなわち、ＰＯＩがエリア（＝円）の内部である場合に、コンテンツ受信端末１０３のブラウザ部１１３にリストコンテンツが表示される。しかし、“点”と“円”との比較によって位置依存コンテンツの有無を判定する方式では、図５や図６に示すような状況において、ユーザ利便性が低下する。
【０１０２】
次に、図５に示す状況において、コンテンツ受信端末１０３が受信するリストコンテンツについて説明する。
【０１０３】
コンテンツ受信端末１０３が、コンテンツ通過点Ｐａにいる場合には、ＰＯＩがエリア２０１ａの内部に含まれるので、コンテンツ受信端末１０３には、リストコンテンツ２０３ａが表示される。
【０１０４】
また、コンテンツ受信端末１０３が通過点Ｐｃにいる場合には、ＰＯＩがエリア２０１ｂの内部に含まれるので、コンテンツ受信端末１０３には、リストコンテンツ２０３ｂが表示される。
【０１０５】
また、コンテンツ受信端末１０３が通過点Ｐｂにいる場合には、ＰＯＩはエリア外に存在ので、コンテンツ受信端末１０３には、空欄のリストコンテンツ２０３ｘが表示される。
【０１０６】
このように、コンテンツ受信端末１０３が通過点Ｐｂにいる場合には、通過点Ｐａや通過点Ｐｃと距離的に近いにもかかわらず、通過点Ｐｂの周辺には位置依存コンテンツが存在しないことになってしまう。
【０１０７】
次に、図６に示す状況において、コンテンツ受信端末１０３が受信するリストコンテンツについて説明する。
【０１０８】
図６に示すように、コンテンツ受信端末１０３が、コンテンツエリアを横切らず、コンテンツエリアの近傍を通過する場合には、コンテンツ受信端末１０３の近くにコンテンツエリアが存在していても、コンテンツ受信端末１０３のユーザに、リストコンテンツが提供されることが無い。
【０１０９】
そこで、実施の形態１においては、図５および図６で示した問題を解消するために、コンテンツ受信端末１０３の現在地を“点”で表現するのではなく、“円”で表現する。
【０１１０】
この円は、ユーザの関心領域（ＲＯＩ：Ｒｅｇｉｏｎ Ｏｆ Ｉｎｔｅｒｅｓｔ）を表し、円の中心がコンテンツ受信端末１０３の現在地に相当する。すなわち、ＲＯＩとコンテンツエリアが重なった場合に、そのコンテンツエリア内の位置依存コンテンツを、コンテンツ受信端末１０３のユーザに提示するコンテンツの候補とする。
【０１１１】
このように、実施の形態１のコンテンツ適応配信システム１００では、コンテンツ提供者側が設定するコンテンツの提供範囲を示すコンテンツエリアと、ユーザが設定する関心領域（ＲＯＩ）とを組み合わせることによって、コンテンツ受信端末１０３の周辺に存在する位置依存コンテンツの情報を提供する。
【０１１２】
また、このように、任意地点を中心とする円領域を設定してコンテンツを検索することにより、移動中のユーザが現在地周辺情報を容易に取得することができる。
【０１１３】
次に、ＲＯＩを設定した場合のリストコンテンツの提供方法を図７および図８を用いて説明する。図７は、コンテンツエリアとＲＯＩの設定の一例を示した図である。
【０１１４】
矩形エリア７００は、位置依存コンテンツが分布するエリアであり、その内部に７つのコンテンツエリア７０１ａ〜７０７ｇを設定する。
【０１１５】
コンテンツエリア７０１ａ〜７０７ｇは、その中に位置依存コンテンツを有する。
【０１１６】
コンテンツ受信端末１０３は、始点Ｓから終点Ｇへ折れ線上を移動する。本実施の形態では、移動中のコンテンツ受信端末１０３の現在地を中心にＲＯＩを設定する。ＲＯＩの半径は任意の値で良く、コンテンツ受信端末１０３の移動速度やユーザの活動意欲などを基準にして設定する。また、ＲＯＩの半径は、動的に変更するものとしても良い。
【０１１７】
図８は、メニューコンテンツとリストコンテンツの一例を示す図である。図中、８０１で示すものは、メニューコンテンツである。また、８０２ａ〜８０２ｇで示すものは、図７中の７つのコンテンツエリア７０１ａ〜７０７ｇに対応するリストコンテンツである。この例では、各エリア内には、それぞれ４つの飲食店が存在するものと仮定している。
【０１１８】
図７において、コンテンツ受信端末１０３が通過点Ｐａに存在する場合、ＲＯＩの中心はエリア７０１ａの内部に含まれる。このような場合は、コンテンツ受信端末１０３には、エリア７０１ａに属する位置依存コンテンツのリストが提供される。
【０１１９】
これに対し、図７において、コンテンツ受信端末１０３が通過点Ｐｂに存在する場合、ＲＯＩの中心は、どのエリアにも属さない。しかし、ＲＯＩは、エリア７０２ｄおよびエリア７０２ｇに重なっている。このような場合は、エリア７０２ｄおよびエリア７０２ｇのリストコンテンツが、コンテンツ受信端末１０３に提供されるリストコンテンツの候補となる。
【０１２０】
引き続いて、コンテンツ受信端末１０３に提示するコンテンツ抽出領域の設定方式を、図９〜図１４を参照しながら説明する。
【０１２１】
図９は、リストコンテンツ生成を目的とするコンテンツ抽出領域の設定方式を示した図である。この図で提示している方式１〜方式６について、順に説明する。
【０１２２】
図９に示す方式１は、コンテンツ受信端末１０３の現在地に対応するＰＯＩが含まれるコンテンツエリアを選択する方式である。この方式は、特定のコンテンツエリア内にＰＯＩが存在する場合に、そのコンテンツエリアに関する局所領域リストコンテンツを生成するものである。従って、近隣にコンテンツエリアが存在しても、ＰＯＩがコンテンツエリアの外部である場合には、コンテンツ受信端末１０３に提示する局所領域リストコンテンツは空欄になる。
【０１２３】
図９に示す方式２は、コンテンツ受信端末１０３のＲＯＩに重なるコンテンツエリアを選択する方式である。この方式は、ユーザの関心領域（ＲＯＩ）を示す円と重なるコンテンツエリアを選択するものである。選択されるコンテンツエリアは１つとは限らず、複数個のコンテンツエリアが選択される場合もあり得る。この場合には、選択された全てのコンテンツエリアに属する位置依存コンテンツを列挙したリストコンテンツを生成する。
【０１２４】
図１０は、図９の方式２に関して、移動中のコンテンツ受信端末１０３に提示されるリストコンテンツの一例を説明するための図である。なお、図１０のコンテンツエリアの配置は図７と同じであり、図１０の各コンテンツエリアのリストコンテンツは図８で示したものと同じである（方式３〜方式６の説明においても同様）。
【０１２５】
コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（１）に存在する場合、コンテンツ受信端末１０３のＲＯＩは、コンテンツエリア７０１ａとのみ重なる。よって、コンテンツ受信端末１０３には、エリア７０１ａに対応するコンテンツのリストであるリストコンテンツ９０１が提示される。
【０１２６】
また、コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（２）に存在する場合、コンテンツ受信端末１０３のＲＯＩはコンテンツエリア７０１ｄおよび７０１ｇと重なる。よって、コンテンツ受信端末１０３には、２つのコンテンツエリア７０１ｄ、７０１ｇのリストコンテンツを足し合わせたリストコンテンツ９０２が提示される。
【０１２７】
このように、ＲＯＩ（関心領域）に重なるコンテンツエリア７０１ｄ、７０１ｇに含まれる位置依存コンテンツを選択することにより、局所領域限定のリストコンテンツ９０２生成に関わる演算処理を簡素にすることができる。
【０１２８】
図９の方式３は、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複部分のみをコンテンツ抽出領域とする方式である。この方式は、ユーザの関心領域（ＲＯＩ）を示す円と重なるコンテンツエリアを対象とし、両者の重複部分に存在する位置依存コンテンツを抽出するものである。
【０１２９】
方式３により選択されるコンテンツエリアは１つとは限らず、複数個のコンテンツエリアが選択される場合もあり得る。そのような場合には、選択された全てのコンテンツエリアに関して、重複部分の領域に含まれる位置依存コンテンツのみから構成されるリストコンテンツが生成される。このようなリストコンテンツをＲＯＩ対応リストコンテンツと呼ぶ。
【０１３０】
図１１は、図９の方式３に関して、移動中のコンテンツ受信端末１０３に提示されるリストコンテンツの一例を説明するための図である。
【０１３１】
コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（１）に存在する場合、ＲＯＩはコンテンツエリア７０１ａに包含されるので、コンテンツ受信端末１０３には、ＲＯＩとコンテンツエリア７０１ａの重複部分に対応するリストコンテンツ１００１が提示される。この例においては、重複部分には、飲食店Ａ２および飲食店Ａ３が存在していると仮定している。
【０１３２】
コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（２）に存在する場合、ＲＯＩはコンテンツエリア７０１ｄおよび７０１ｇと重なる。よって、コンテンツ受信端末１０３には、２つのコンテンツエリアに関して、（図中の斜線で示した）重複部分に含まれる位置依存コンテンツのみから構成されるリストコンテンツ１００２が提示される。この例においては、エリア７０１ｄについては飲食店Ｄ４が、エリア７０１ｇについては飲食店Ｇ３が、重複部分の領域に存在すると仮定している。
【０１３３】
このように、コンテンツ位置情報が、ＲＯＩ（関心領域）とＲＯＩに重なるコンテンツエリア７０１ｄ、７０１ｇとの重なる領域（図中の斜線で示した重複部分）に含まれる位置依存コンテンツから構成される局所領域リストコンテンツ１００２を生成するので、ユーザに対して利便性の高い情報を提供することができる。
【０１３４】
図９の方式４は、ＲＯＩに重なり、かつ、移動方向に存在するコンテンツエリアをコンテンツ抽出領域として選択する方式である。この方式では、ユーザの関心領域（ＲＯＩ）を示す円と重なるコンテンツエリアのうち、コンテンツ受信端末１０３の移動方向に存在するコンテンツエリアを選択する。移動方向の定義については後述する。
【０１３５】
方式４では、移動方向の定義の仕方によっては、選択されるコンテンツエリアは１つとは限らず、複数個のコンテンツエリアが選択される場合もあり得る。そのような場合には、選択された全てのコンテンツエリアに属する位置依存コンテンツを列挙したリストコンテンツを生成する。
【０１３６】
図１２は、図９の方式４に関して、移動中のコンテンツ受信端末１０３に提示されるリストコンテンツの一例を説明する図である。
【０１３７】
コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（１）に存在する場合、ＲＯＩはコンテンツエリア７０１ａとのみ重なる。よって、コンテンツ受信端末１０３には、リストコンテンツ１１０１が提示される。
【０１３８】
コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（２）に存在する場合は、ＲＯＩはコンテンツエリア７０１ｄおよび７０１ｇと重なるが、移動方向にあるコンテンツエリア７０１ｇのみをリストコンテンツ生成の対象エリアとする。従って、コンテンツ受信端末１０３には、エリア７０１ｇに含まれるコンテンツのリストであるリストコンテンツ１１０２が提示される。
【０１３９】
このように、移動方向にあるコンテンツエリア７０１ｇのみをリストコンテンツ生成の対象エリアとして局所領域リストコンテンツ１１０２を生成することにより、高速移動中のユーザに対して、端末の移動方向から外れた位置関する情報が排除された、利便性が高い情報を提供することができる。
【０１４０】
図９の方式５は、移動方向に存在するコンテンツエリアを対象とし、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複部分のみをコンテンツ抽出領域として設定する方式である。この方式では、ユーザの関心領域（ＲＯＩ）を示す円と重なるコンテンツエリアのうち、移動方向にあるものを対象とし、両者の重複部分をコンテンツ抽出領域とする。移動方向の定義については後述する。
【０１４１】
移動方向の定義の仕方によっては、選択されるコンテンツエリアは１つとは限らず、複数個のコンテンツエリアが選択される場合もあり得る。そのような場合には、選択された全てのコンテンツエリアに関して、重複部分の領域に含まれる位置依存コンテンツのみから構成されるＲＯＩ対応リストコンテンツを生成する。
【０１４２】
図１３は、図９の方式５に関して、移動中のコンテンツ受信端末１０３に提示されるリストコンテンツの一例を説明するための図である。
【０１４３】
コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（１）に存在する場合、ＲＯＩはコンテンツエリア７０１ａに包含されるので、コンテンツ受信端末１０３には、ＲＯＩとコンテンツエリア７０１ａの重複部分に対応するリストコンテンツ１２０１が提示される。この例においては、重複部分には、飲食店Ａ２および飲食店Ａ３が存在していると仮定している。
【０１４４】
また、コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（２）に存在する場合、ＲＯＩはコンテンツエリア７０１ｄおよび７０１ｇと重なるが、移動方向にあるコンテンツエリア７０１ｇのみをリストコンテンツ生成の対象エリアとする。コンテンツ受信端末１０３には、図中の斜線で示したＲＯＩとコンテンツエリア７０１ｇが重複する部分に含まれる位置依存コンテンツのみから構成されるリストコンテンツ１２０２が提示される。この例においては、エリア７０１ｇについては飲食店Ｇ３が、重複部分の領域に存在すると仮定している。
【０１４５】
図９の方式６は、図９の方式５をベースとし、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複部分が狭い場合について改良を加えた方式である。
【０１４６】
図１４は、図９の方式６に関して、移動中のコンテンツ受信端末１０３に提示されるリストコンテンツの一例を説明するための図である。この方式では、基本的には方式５と同じであり、ユーザの関心領域（ＲＯＩ）を示す円と重なるコンテンツエリアのうち、移動方向にあるものを対象とし、両者の重複部分のみを抽出する。ただし、ＲＯＩとコンテンツエリアとが重なる部分の面積が小さい場合、具体的には、ＲＯＩの中心がコンテンツエリアの外部に存在する場合には、ＲＯＩの中心とコンテンツエリアの中心とを結ぶ直線を半径とする同心円ＲＯＩｅｘ（＝拡張関心領域）を設定し、ＲＯＩｅｘとコンテンツエリアとの重複部分をリストコンテンツ生成の対象範囲とする。
【０１４７】
コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（１）に存在する場合、ＲＯＩはコンテンツエリア７０１ａに包含されるので、コンテンツ受信端末１０３には、ＲＯＩとコンテンツエリア７０１ａの重複部分に対応するリストコンテンツ１３０１が提示される。この例においては、重複部分には、飲食店Ａ２および飲食店Ａ３が存在していると仮定している。
【０１４８】
コンテンツ受信端末１０３が地点Ｃ０（２）に存在する場合、ＲＯＩはコンテンツエリア７０１ｄおよび７０１ｇと重なるが、移動方向にあるコンテンツエリア７０１ｇのみをリストコンテンツ生成の対象エリアとする。コンテンツ受信端末１０３には、図中の斜線で示したＲＯＩｅｘとコンテンツエリア７０１ｇが重複する部分に含まれる位置依存コンテンツのみから構成されるリストコンテンツ１３０２が提示される。この例においては、飲食店Ｇ１およびＧ３が、重複部分の領域に存在すると仮定している。
【０１４９】
このようにすることによって、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複部分の面積が小さい場合にも、コンテンツ受信端末１０３に提供するリストコンテンツが空欄になる状況を抑えることができる。
【０１５０】
次に、図１５を参照しながら、通信処理部１０６による、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なりの判定方法について説明する。
【０１５１】
図１５は、図７の一部を拡大し、ＲＯＩを設定した図である。ＲＯＩの中心はｃ０、半径はｒ０である。エリア７０１ｅの中心はｃ５、半径はｒ５である。エリア７０１ｇの中心はｃ７、半径はｒ７である。ｃ０とｃ５との間の距離はＬ５であり、ｃ０とｃ７との間の距離はＬ７である。
【０１５２】
Ｌ５は（ｒ０＋ｒ５）より大きいので、ＲＯＩとエリア７０１ｅは重なっていない。一方、Ｌ７は（ｒ０＋ｒ７）より小さいので、ＲＯＩとエリア７０１ｇは重なっている。
【０１５３】
すなわち、ｃ０と各コンテンツエリアの中心ｃｘとの間の距離Ｌｘを算出し、ＲＯＩの半径ｒ０と各コンテンツエリアの半径ｒｘの和とＬｘを比較すると、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なりを判別できる。
【０１５４】
次に、図１６を参照しながら、通信処理部１０６による、コンテンツ受信端末１０３の移動方向にあるコンテンツエリアの決定方法を説明する。
【０１５５】
ｃ０（ｘ）は、ＲＯＩの中心ｃ０の移動履歴を表す。直前の位置ｃ０（ｘ−１）から現在地ｃ０（ｘ）へ向かうベクトルを移動方向ベクトルとする。また、ＲＯＩの中心ｃ０からコンテンツエリアの中心へ向かうベクトルをエリア方向ベクトルとする。
【０１５６】
各コンテンツエリアに関して、エリア方向ベクトルを算出し、エリア方向ベクトルと移動方向ベクトルの内積から２つのベクトルがなす角度（エリア角度と呼ぶ）を求める。
【０１５７】
そして、最も小さいエリア角度のコンテンツエリアが、移動方向にあるコンテンツエリアと定義する。
【０１５８】
このように、関心領域と重なるコンテンツエリアに関して、端末の移動方向に最も近接する唯一のコンテンツエリアを選択することができるので、指向性がある厳選されたコンテンツ情報を提供することができる。
【０１５９】
また、簡単に移動方向ベクトルから移動方向を算出でき、移動方向のコンテンツエリア（指向性エリア）を選択することができる。
【０１６０】
また、エリア方向ベクトルと移動方向ベクトルの成す角が最も小さい角度のコンテンツエリアを移動方向にあるコンテンツエリア（指向性エリア）として選択することにより、関心領域と重なるコンテンツエリアに関して、端末の移動方向に最も近接する唯一のコンテンツエリアを選択するので、指向性がある厳選されたコンテンツ情報を提供することができる。
【０１６１】
なお、最も小さいエリア角度のコンテンツエリアを探索すること処理を省略し、所定の閾値より小さいエリア角度を持つコンテンツエリアを、移動方向にあるコンテンツエリアと定義してもよい。このときは、移動方向にあるコンテンツエリアが複数個になることもある。閾値となる角度は、例えば、３０度や４５度（鋭角とする）を設定する。
【０１６２】
このように、２つのベクトルが成す角度の閾値判定によって、移動方向に存在するコンテンツエリアを決定するので、端末の移動方向にあり、ユーザにとって有意な情報を選択するための演算処理を簡素にすることができる。
【０１６３】
図１６においては、エリア７０１ｅのエリア角度はａｒｇ０５であり、エリア７０１ｇのエリア角度はａｒｇ０７である。例えば、両者のうち、閾値の角度より小さいものがａｒｇ０７のみである場合、エリア７０１ｇが移動方向にあるコンテンツエリアと定義される。
【０１６４】
次に、図１７を参照しながら、通信処理部１０６による、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複部分に存在する位置依存コンテンツの抽出方法を説明する。
【０１６５】
エリア７０１ｄの中には、４つの位置依存コンテンツＤ１〜Ｄ４が存在し、それぞれ位置情報（緯度・経度座標値）を有している。また、エリア７０１ｇの中には、４つの位置依存コンテンツＧ１〜Ｇ４が存在し、それぞれ位置情報（緯度・経度座標値）を有している。
【０１６６】
図１７において、ＲＯＩは、エリア７０１ｄおよびエリア７０１ｇと重なっている。
【０１６７】
ＲＯＩの中心ｃ０から各位置依存コンテンツ（Ｄ１〜Ｄ４、Ｇ１〜Ｇ４）までの距離を計算し、その距離とＲＯＩの半径ｒ０との大小関係から、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複部分に存在するか否かを判定する。
【０１６８】
ここでは、図１７において、位置依存コンテンツＤ３とＧ３に着目して説明する。
【０１６９】
ＲＯＩの中心ｃ０からＤ３までの距離Ｌ４Ｃは、ＲＯＩの半径ｒ０よりも大きい。従って、エリア７０１ｄはＲＯＩと重なっているが、Ｄ３は位置依存コンテンツ抽出の対象外である。
【０１７０】
一方、ＲＯＩの中心ｃ０からＧ３までの距離Ｌ７Ｃは、ＲＯＩの半径ｒ０よりも小さい。従って、Ｇ３は位置依存コンテンツ抽出の対象となる。
【０１７１】
次に、図１８を参照しながら、図９で提示した「リストコンテンツ生成のためのコンテンツ抽出領域の設定方式」の方式６の補足説明を行う。
【０１７２】
図１８において、ＲＯＩはエリア７０１ｄ、７０１ｅ、７０１ｇと重なっている。各エリアに関して（図１６で示した）エリア角度を算出し、閾値との比較によってエリア７０１ｇのみが移動方向にあるコンテンツエリアであると決定されたと仮定する。
【０１７３】
図１８では、ＲＯＩとエリア７０１ｇが重なる部分は極わずかであり、その領域に位置依存コンテンツは含まれていない。このように、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なり部分が小さい場合にも、ＲＯＩ周辺の位置依存コンテンツを検知できるように、以下のような処理を行う。
【０１７４】
ＲＯＩとコンテンツエリアが重なるが、ＲＯＩの中心がコンテンツエリアの外部に存在する場合、ＲＯＩの中心とコンテンツエリアの中心とを結ぶ直線を半径とする同心円ＲＯＩｅｘ（拡張関心領域）を設定する。
【０１７５】
ＲＯＩｅｘとコンテンツエリアとの重複部分をリストコンテンツ生成の対象範囲とする。
【０１７６】
図１８においては、ＲＯＩとエリア７０１ｇとの重なり部分を対象とする場合には、位置依存コンテンツＧ３のみがリストコンテンツに登録されるが、ＲＯＩｅｘとエリア７０１ｇとの重なり部分を対象とする場合には、位置依存コンテンツＧ１およびＧ３がリストコンテンツに登録される。
【０１７７】
このように、ＲＯＩｅｘ（拡張関心領域）を設定して局所領域リストコンテンツ１３０２を生成するので、ＲＯＩ（関心領域）とコンテンツエリア７０１Ｇの重複部分が少ない場合などに情報量が少ない局所領域リストコンテンツがユーザに提示されることを抑制することができる。
【０１７８】
なお、ＲＯＩの中心ｃ０がコンテンツエリアの内部に含まれる場合には、ＲＯＩｅｘは設定せず、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なり部分をリストコンテンツ生成の対象範囲とする。
【０１７９】
次に、実施の形態１にかかるコンテンツ適応配信方法について詳細に説明する。
【０１８０】
まず、実施の形態１にかかるコンテンツについて図１９〜図２５を用いて説明する。これらのコンテンツは、ＸＭＬ準拠の記述言語で記述した、位置条件記述の一例、および、リストコンテンツの記述の一例である。以降、実施の形態１で提示する記述言語を、仮にＣＡＭＬ（Ｃｏｎｔｅｎｔｓ Ａｄａｐｔａｔｉｏｎ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）と呼ぶことにする。
【０１８１】
ＣＡＭＬは、位置情報に関する条件を記述するためのマークアップ言語である。ＣＡＭＬは、ＣＡＭＬによる位置条件記述とＨＴＭＬコンテンツを組み合わせた複合コンテンツ（以降、ＣＡＭＬコンテンツと呼ぶ）から、コンテンツ受信端末１０３の位置条件に適応したＨＴＭＬコンテンツを生成するために使用される。
【０１８２】
なお、ＣＡＭＬと組み合わせるコンテンツは、ＨＴＭＬコンテンツではなく、コンテンツ受信端末１０３が表示可能な任意のコンテンツ、例えばＢＭＬコンテンツなどでも良い。
【０１８３】
ここでは、ＣＡＭＬの言語仕様としては、ｃａｍｌ要素とｌｏｃａｔｉｏｎ要素のみを規定する。以下、ｃａｍｌ要素とｌｏｃａｔｉｏｎ要素について説明する。
【０１８４】
ｃａｍｌ要素は、ＣＡＭＬのルート要素であり、必ず記述する必要がある要素である。ｃａｍｌ要素は、属性は持たず、その内容にはテキストデータと位置条件を記述するｌｏｃａｔｉｏｎ要素のみを含むことができる。
【０１８５】
ｌｏｃａｔｉｏｎ要素は、属性と属性値の組み合わせによって、位置条件を記述する要素である。ｌｏｃａｔｉｏｎ要素は、ｃａｍｌ要素の子要素となり得る。また、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の内容には、テキストデータのみを含むことができる。
【０１８６】
図１９は、実施の形態１におけるエリア内コンテンツ情報の記述方法の例を示したものである。ここでは、３種類の記述方法を提示している。まず、図１９の第一の記述例１９１０について説明する。
【０１８７】
図１９の記述例１９１０においては、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９１１は、４つの属性、すなわち、ｔｙｐｅ属性１９１１ａ、ｃｅｎｔｅｒ属性１９１１ｂ、ｒａｄｉｕｓ属性１９１１ｃ、ｕｎｉｔ属性１９１１ｄを持つ。
【０１８８】
ｔｙｐｅ属性１９１１ａは、位置情報の記述方式を示すものである。図１９の記述例１９１０では、その位置情報がｃｉｒｃｌｅ、すなわち、円領域であることを示している。
【０１８９】
実施の形態１では、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９１１によって、地理的な円形領域を定義できればよいので、ｔｙｐｅ属性１９１１ａとしてはｃｉｒｃｌｅのみを定義する。しかし、ｔｙｐｅ属性１９１１ａとして、ｃｉｒｃｌｅ以外にも、矩形や多角形などや、郵便番号や住所などを定義しても良い。
【０１９０】
ｔｙｐｅ属性１９１１ａがｃｉｒｃｌｅである場合、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９１１は、さらにｃｅｎｔｅｒ属性１９１１ｂとｒａｄｉｕｓ属性１９１１ｃとｕｎｉｔ属性１９１１ｄとを持つ。
【０１９１】
ｃｅｎｔｅｒ属性１９１１ｂは円領域の中心の緯度・経度座標を、ｒａｄｉｕｓ属性１９１１ｃは円領域の半径を、ｕｎｉｔ属性１９１１ｄは円領域の半径の単位を表わす。すなわち、これらの３つの属性によって、円領域の具体的なパラメータを規定している。
【０１９２】
図１９の記述例１９１０において、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素開始タグ＜ｌｏｃａｔｉｏｎ＞１９１１とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ＜／ｌｏｃａｔｉｏｎ＞１９１２に囲まれた部分１９１３は、コンテンツの一覧に相当する部分であり、この例ではＨＴＭＬによって記述されている。
【０１９３】
次に、図１９の第二の記述例１９２０について説明する。この例では、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９２１は、属性としてｔｙｐｅ属性１９２１のみを持つ。このｔｙｐｅ属性１９２１は、（記述例１９１０と同様に）位置情報の記述方式を示すものである。記述例１９２０では、その位置情報がｃｉｒｃｌｅ、すなわち、円領域であることを示している。
【０１９４】
記述例１９２０では、ｔｙｐｅ属性１９２１が示す円領域のパラメータを、図中１９２３に示すように、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の３種類の子要素によって記述している。
【０１９５】
ｇｅｏｄｅｔｉｃ−ｓｙｓｔｅｍ要素１９２５は、緯度・経度座標の表記方法を示す。ｃｅｎｔｅｒ要素１９２６は、円領域の中心位置座標を示すものであり、子要素としてｌａｔｉｔｕｄｅ要素およびｌｏｎｇｉｔｕｄｅ要素を持ち、これらによって緯度および経度座標値を記述している。そして、ｒａｄｉｕｓ要素１９２７は、円領域の半径を示すものであり、ｕｎｉｔ属性によって半径の単位を規定している。
【０１９６】
また、図１９の記述例１９２０において、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素開始タグ＜ｌｏｃａｔｉｏｎ＞１９２１とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ＜／ｌｏｃａｔｉｏｎ＞１９２９に囲まれた部分１９２８は、コンテンツの一覧に相当する部分であり、この例ではＨＴＭＬによって記述されている。
【０１９７】
次に、図１９の第三の記述例１９３０について説明する。この第三の記述例１９３０では、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素１９３３ａ、１９３３ｂがｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９３１とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ１９３２に囲まれるという二重構造（入れ子構造）になっている。
【０１９８】
外側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９３１は、ｔｙｐｅ属性１９３１ａがｃｉｒｃｌｅであり、ｃｅｎｔｅｒ属性１９３１ｂとｒａｄｉｕｓ属性１９３１ｃとｕｎｉｔ属性１９３１ｄとを属性として持つ。この外側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９３１は、コンテンツエリアを定義するものに相当するので、エリア定義情報とも呼ぶ。
【０１９９】
内側のｌｏｃａｔｉｏｎ要素１９３３ａは、ｔｙｐｅ属性１９３４ａとｐｏｓｉｔｉｏｎ属性１９３４ｂを持つ。
【０２００】
ｔｙｐｅ属性１９３４ａは、その位置情報がｓｐｏｔ、すなわち、地点であることを示している。ｐｏｓｉｔｉｏｎ属性１９３４ｂは、ｓｐｏｔの緯度・経度座標値を示す。そして、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９３４とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ１９３５との間には、ｐｏｓｉｔｉｏｎ属性が示す位置情報に対応するコンテンツのリンク情報１９３６がＨＴＭＬのアンカー要素によって記述されている。内側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ１９３４は、コンテンツに関連する地理的位置を定義するものであるので、地理的位置情報とも呼ぶ。これに対し、コンテンツのリンク情報１９３６は、ネットワークにおける位置情報であるので、ネットワーク位置情報とも呼ぶ。
【０２０１】
位置条件の記述方法は、図１９で示した例以外にも様々なバリエーションがある。実施の形態１では、これ以降、ＣＡＭＬコンテンツの位置条件を記述例１９１０もしくは記述例１９３０で示した方法によって記述するものとする。
【０２０２】
引き続いて、図２０のコンテンツについて説明する。図２０のＣＡＭＬコンテンツ２０００は、図１９の第一の記述例１９１０に基づいて記述したリストコンテンツの一例であり、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素によって、７つの円領域が定義されている。このＣＡＭＬコンテンツ２０００は、図７で示すような位置依存コンテンツが散在する矩形エリア７００を想定し、その矩形エリア内に７つのコンテンツエリア７０１ａ〜７０１ｇを設定して、コンテンツエリア毎に位置依存コンテンツのリンク先情報を列挙したものである。
【０２０３】
ＣＡＭＬコンテンツ２０００の詳細を説明する。ＣＡＭＬコンテンツ２０００は、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグとｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグとで囲まれた、７つのｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａ〜２００３ｇを持つ（図２３ではコンテンツの一部のみ記載している）。これらのｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａ〜２００３ｇを、エリア内コンテンツ情報とも呼ぶ。
【０２０４】
ここで、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａに着目する。ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａは、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ２００６とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ２００８とで囲まれており、その中には、エリア内コンテンツ一覧リスト２００７ａが記述されている。
【０２０５】
ここで、エリア内コンテンツ一覧リストとは、地理的に同一エリアに属する位置依存コンテンツのリンク情報（ＵＲＬやＵＲＩ）を列挙したものであり、これらはＨＴＭＬのアンカー要素によって記述されている。ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ２００６には、属性によって円領域の中心位置座標と半径が規定されている。すなわち、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性によって定義される円領域は、エリア内コンテンツ一覧リスト２００７ａに列挙した位置依存コンテンツが存在するエリアを意味する。
【０２０６】
ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａ以外のｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ｂ〜２００３ｇも同様の構造をしており、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグとｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグとの間に、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性で定義される円領域内に存在する位置依存コンテンツのリンク情報の一覧２００７ｂ〜２００７ｇが記述されている。
【０２０７】
図２０中の２００２と２００４に相当する部分は、ＨＴＭＬコンテンツを構成する一部分である。さらに、７つのｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａ〜２００３ｇ、および、ＨＴＭＬ部分の２００２と２００４は、ｃａｍｌ開始タグ２００１とｃａｍｌ終了タグ２００５によって囲われている。
【０２０８】
これ以降、図２０のようなコンテンツエリア毎に位置依存コンテンツの一覧を記述したコンテンツをＣＡＭＬリストコンテンツと呼ぶこととする。
【０２０９】
ＣＡＭＬリストコンテンツ２０００は、位置条件に適応したＨＴＭＬリストコンテンツ（＝局所領域リストコンテンツ）を生成するためのコンテンツであり、ｃａｍｌ要素の中には、予めＨＴＭＬコンテンツの構成要素が記述されている。すなわち、ＣＡＭＬリストコンテンツ自体は直接ブラウザに表示されることはなく、ＣＡＭＬリストコンテンツから生成されたＨＴＭＬリストコンテンツがブラウザに表示される。
【０２１０】
コンテンツ受信端末１０３のコンテンツ処理部１０５は、図２０のようなＣＡＭＬリストコンテンツを受信した場合、次のような処理を行う。（１）現在地（あるいは検索対象地点）を示す位置情報を取得する。（２）取得した位置情報とｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ２００６ａ〜２００６ｇの属性で規定される位置条件との比較を行い、その位置情報がその位置条件が示す領域に含まれるｌｏｃａｔｉｏｎ要素を選択する。（３）選択されたｌｏｃａｔｉｏｎ要素に含まれるエリア内コンテンツ一覧リストとＨＴＭＬ部分のみを抽出して、（すなわち、ＣＡＭＬのタグは全て削除して、）ブラウザ部１１３で表示可能なＨＴＭＬリストコンテンツを生成する。
【０２１１】
コンテンツ受信端末１０３の中で、ＣＡＭＬコンテンツ２０００からＨＴＭＬコンテンツを生成する役割を果たすのは、コンテンツ処理部１０５である。コンテンツ処理部１０５内の通信処理部１０６および放送処理部１０７は、ＣＡＭＬを解析するＣＡＭＬ解析器を内包し、設定部１０９から通知される位置情報を参照して、ＣＡＭＬコンテンツに対して位置適応処理を行う。
【０２１２】
ＣＡＭＬ解析器は、ＨＴＭＬに関連する要素をテキストデータと解釈する。また、コンテンツ処理部１０５における位置適応処理では、ＣＡＭＬコンテンツ中のＣＡＭＬのタグは全て取り除かれる。従って、コンテンツ処理部１０５から出力されるコンテンツは、ＨＴＭＬコンテンツとなる。
【０２１３】
図２１および図２２は、図２０のＣＡＭＬリストコンテンツ２０００に対し位置適応処理を行うことによって生成される、コンテンツ受信端末１０３の現在地に関連するエリア内コンテンツ一覧リストから構成されるＨＴＭＬリストコンテンツの一例を示す図である。
【０２１４】
ここで、図２０のＣＡＭＬリストコンテンツから、図９の方式１に従ってコンテンツ抽出領域を設定して、局所領域リストコンテンツを生成すると仮定し、コンテンツ受信端末１０３の現在地（＝ＰＯＩ）が、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａに記述された円領域に含まれる場合を考える。
【０２１５】
このとき、コンテンツ処理部１０５（より具体的には、通信処理部１０６）は、図２０のＣＡＭＬコンテンツ２０００に対して次のような位置適応処理を行い、図２１に示すようなＨＴＭＬコンテンツ２１００を生成する。
【０２１６】
具体的には、コンテンツ処理部１０５は、各ｌｏｃａｔｉｏｎ要素に関して、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性で定義される円領域の内側にＰＯＩが含まれるものを検出し、それ以外のｌｏｃａｔｉｏｎ要素を削除する。すなわち、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ｂ〜２００３ｇを削除し、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａのみを残す。
【０２１７】
図２０のＣＡＭＬコンテンツ２０００から、ｃａｍｌ開始タグ２００１、および、ｃａｍｌ終了タグ２００５を削除する。
【０２１８】
そして、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａの開始タグと終了タグを削除し、エリア内コンテンツ一覧リスト２００７ａを残す。
【０２１９】
上記のような処理の結果、ＨＴＭＬで記述されたテキストデータ２００２および２００４と、エリア内コンテンツ一覧リスト２００７ａから構成されるＨＴＭＬコンテンツ２１００が生成される。
【０２２０】
同様に、図２０のＣＡＭＬリストコンテンツから、図９の方式２に従ってコンテンツ抽出領域を設定して、局所領域リストコンテンツを生成すると仮定し、コンテンツ受信端末１０３の現在地を中心として設定したＲＯＩが、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ｄおよび２００３ｇで定義される円領域（＝コンテンツエリア）と重なる場合を考える。
【０２２１】
このとき、コンテンツ処理部１０５は、図２０のＣＡＭＬコンテンツ２０００に対して次のような位置適応処理を行い、図２２に示すようなＨＴＭＬコンテンツ２２００を生成する。
【０２２２】
具体的には、コンテンツ処理部１０５は、各ｌｏｃａｔｉｏｎ要素に関して、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性が示す円領域とコンテンツ受信端末１０３の位置を中心とするＲＯＩとが重なるものを残し（エリア選択処理）、ＲＯＩと重ならないものを削除する（不選択情報削除処理）。すなわち、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ｄと２００３ｇを残し、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａ〜２００３ｃ、２００３ｅ、２００３ｆを削除する。
【０２２３】
次に、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ａの開始タグと終了タグを削除し（付加情報削除処理）、エリア内コンテンツ一覧リスト２００７ｄを残す。
【０２２４】
次に、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２００３ｇの開始タグと終了タグを削除し（付加情報削除処理）、エリア内コンテンツ一覧リスト２００７ｇを残す。
【０２２５】
次に、コンテンツ処理部１０５は、図２０のＣＡＭＬコンテンツ２０００から、ｃａｍｌ開始タグ２００１、および、ｃａｍｌ終了タグ２００５を削除する（付加情報削除処理）。
【０２２６】
上記のような処理の結果、ＨＴＭＬで記述されたテキストデータ２００２および２００４と、エリア内コンテンツ一覧リスト２００７ｄおよび２００７ｇから構成されるＨＴＭＬコンテンツ２２００が生成される。
【０２２７】
図２０で示したＣＡＭＬリストコンテンツ２０００は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素が入れ子になっていない単純な構造をしている。このコンテンツは、図９で提示したコンテンツ抽出領域の設定方式のうち、方式１、方式２、方式４に適した構造をしていると言える。すなわち、局所領域リストコンテンツ生成においては、ＣＡＭＬコンテンツに含まれる各ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性で定義されるコンテンツエリアと、ＰＯＩもしくはＲＯＩが重なるか否かを判別する処理を実行すれば良い。
【０２２８】
なお、図９の方式４に従ってコンテンツ抽出領域を設定し、図２０のＣＡＭＬリストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する場合には、ＲＯＩと重なるコンテンツエリアを選択する際に、コンテンツ受信端末１０３の移動方向の考慮することになる。
【０２２９】
次にＣＡＭＬリストコンテンツの別の例を示す。図２３のＣＡＭＬリストコンテンツは、図１９の第三の記述例１９３０に基づいて記述したリストコンテンツの一例である。このＣＡＭＬリストコンテンツは、図９で提示したコンテンツ抽出領域の設定方式のうち、方式３、方式５、および、方式６に適した構造になっている。
【０２３０】
図２３のＣＡＭＬコンテンツ２３００は、図７に対応させてｌｏｃａｔｉｏｎ要素によって７つの円領域が定義されている（図２３はコンテンツ記述の一部を省略して記述している）。
【０２３１】
すなわち、このＣＡＭＬリストコンテンツ２３００は、図２０のＣＡＭＬリストコンテンツと同様に、位置依存コンテンツが散在する矩形エリア７００を想定し、その矩形エリア内に７つのコンテンツエリア７０１ａ〜７０１ｇを設定して、コンテンツエリア毎に位置依存コンテンツを列挙したものである。
【０２３２】
また、図２３のＣＡＭＬリストコンテンツ２３００は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素が入れ子構造になっている。すなわち、外側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグによってエリアを定義し、内側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグによって、エリア内に含まれる各位置依存コンテンツの位置情報（緯度・経度座標）を記述している。
【０２３３】
図２３のＣＡＭＬリストコンテンツに含まれる７つの外側のｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ａ〜２３０３ｇを、エリア内コンテンツ情報と呼び、それらのｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性で定義されるエリアに関する情報をエリア定義情報と呼ぶ。このエリア定義情報では、コンテンツが分布する地理的空間の形状（円や矩形、多角形など）を定義する。
【０２３４】
また、図２３のＣＡＭＬリストコンテンツの内側のｌｏｃａｔｉｏｎ要素、すなわち、エリア内コンテンツ情報に含まれるｌｏｃａｔｉｏｎ要素を、コンテンツ位置情報と呼び、それらのｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性で定義される位置情報を地理的位置情報と呼ぶ。ここで、地理的位置情報とは、コンテンツに関連する地理的空間における位置を定義する情報（緯度・経度座標や住所など）である。また、位置依存コンテンツのリンク情報をＨＴＭＬのアンカー要素で記述したものをネットワーク位置情報と呼ぶ。すなわち、コンテンツ位置情報は、ネットワーク位置情報に、地理的位置情報を付加したものである。
【０２３５】
図２３のＣＡＭＬコンテンツの記述内容について説明を加える。
【０２３６】
例えば、図２３の２３０３ａは、図７のコンテンツエリア７０１ａに対応する部分であり、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ２３０６の属性によって、コンテンツエリア７０１ａの円領域を定義している。また、図２３の２３０３ｄ、２３０３ｅは、図７のコンテンツエリア７０１ｄ、７０１ｅに対応する部分である。
【０２３７】
コンテンツエリア７０１ａの中には、飲食店Ａ１〜Ａ４の位置依存コンテンツが存在し、入れ子構造の内側に、４つの位置依存コンテンツに対応するｌｏｃａｔｉｏｎ要素が列挙されている。
【０２３８】
ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０７ａ１を例に取ると、これは飲食店Ａ１に対応するものであり、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ２３０９の属性によって、飲食店Ａ１の所在（緯度・経度座標値）を定義している。
【０２３９】
ここで、図２３のＣＡＭＬリストコンテンツから、図９の方式２に従ってコンテンツ抽出領域を設定して、局所領域リストコンテンツを生成すると仮定し、コンテンツ受信端末１０３の位置を中心とするＲＯＩが、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ａで定義された円領域およびｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ｄで定義された円領域に重なる場合を考える。
【０２４０】
このとき、コンテンツ処理部１０５は、図２３のＣＡＭＬコンテンツに対して次のような位置適応処理を行い、図２４に示すようなＨＴＭＬコンテンツを生成する。
【０２４１】
コンテンツ処理部１０５は、外側の、すなわち、第一階層の各ｌｏｃａｔｉｏｎ要素に関して、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性が示す円領域とコンテンツ受信端末１０３の位置を中心とするＲＯＩとが重なるものを残し（エリア選択処理）、ＲＯＩと重ならないものを削除する（不選択情報削除処理）。すなわち、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ａと２３０３ｄを残し、その他のｌｏｃａｔｉｏｎ要素を削除する。
【０２４２】
次に、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ａの内側に位置する、第二階層の各ｌｏｃａｔｉｏｎ要素に関しては、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性で定義された位置条件は判定対象とせず、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグとｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグに囲まれた部分の全てを残す（方式２は、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なりのみをＨＴＭＬリストコンテンツ生成のために使用する方式であるため）。すなわち、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグおよびｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグを削除し（付加情報削除処理）、位置依存コンテンツへのリンク情報のみを残す。
【０２４３】
そして、コンテンツ処理部１０５は、ｃａｍｌ開始タグ２３０１、および、ｃａｍｌ終了タグ２３０５を削除する（付加情報削除処理）。
【０２４４】
上記のような処理の結果、ＨＴＭＬで記述されたテキストデータ２３０２および２３０４と、位置依存コンテンツへのリンク情報２３１０ａ１、２３１０ａ２、２３１０ｄ１、２３１０ｄ２から構成されるＨＴＭＬコンテンツ２４００が生成される。
【０２４５】
次に、図２３のＣＡＭＬリストコンテンツから、図９の方式３に従ってコンテンツ抽出領域を設定して、局所領域リストコンテンツを生成すると仮定し、コンテンツ受信端末１０３の位置を中心とするＲＯＩが、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ａで定義された円領域およびｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ｄで定義された円領域に重なる場合を考える。
【０２４６】
このとき、コンテンツ処理部１０５は、図２３のＣＡＭＬコンテンツに対して次のような位置適応処理を行い、図２５に示すようなＨＴＭＬコンテンツを生成する。
【０２４７】
コンテンツ処理部１０５は、外側の、すなわち、第一階層の各ｌｏｃａｔｉｏｎ要素に関して、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性が示す円領域とコンテンツ受信端末１０３の位置を中心とするＲＯＩとが重なるものを残し（エリア選択処理）、ＲＯＩと重ならないものを削除する（不選択情報削除処理）。すなわち、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ａと２３０３ｄを残し、その他のｌｏｃａｔｉｏｎ要素を削除する。
【０２４８】
次に、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０３ａの内側に位置する、第二階層の各ｌｏｃａｔｉｏｎ要素に関して、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性が示す地点がＲＯＩの内部に含まれるものを残し（コンテンツ位置情報選択処理）、ＲＯＩの外側に位置するものを削除する（不選択情報削除処理）。
【０２４９】
ここでは、コンテンツエリア７０１ａに関しては、飲食店Ａ１がＲＯＩの内部に存在するものと仮定する。すなわち、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０７ａ１のみを残し、それ以外のｌｏｃａｔｉｏｎ要素を削除する。
【０２５０】
また、コンテンツエリア７０１ｄに関しては、飲食店Ｄ２がＲＯＩの内部に存在するものと仮定する。このとき、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０７ｄ２のみを残し、それ以外のｌｏｃａｔｉｏｎ要素を削除する。
【０２５１】
次に、コンテンツ処理部１０５は、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素の開始タグと終了タグを削除する（付加情報削除処理）。すなわち、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０７ａ１に関しては、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ２３０９、ｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ２３１１を削除して、位置依存コンテンツへのリンク情報２３１０ａ１を残す。同様に、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素２３０７ｄ２に関しては、コンテンツ処理部１０５は、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ（図中に対応する番号なし）とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ（図中に対応する番号なし）を削除して、位置依存コンテンツへのリンク情報２３１０ｄ２を残す。
【０２５２】
次に、コンテンツ処理部１０５は、ｃａｍｌ開始タグ２３０１、および、ｃａｍｌ終了タグ２３０５を削除する（付加情報削除処理）。
【０２５３】
上記のような処理の結果、ＨＴＭＬで記述されたテキストデータ２３０２および２３０４と、位置依存コンテンツへのリンク情報２３１０ａ１、２３１０ｄ２から構成されるＨＴＭＬコンテンツ２５００が生成される。
【０２５４】
図２３で示したＣＡＭＬリストコンテンツ２３００は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素が入れ子構造（二重構造）になっており、個々の位置依存コンテンツ毎に位置情報が定義されている。従って、コンテンツエリア単位を基準としてＨＴＭＬリストコンテンツを生成するだけでなく、コンテンツ受信端末１０３を中心とするＲＯＩを基準としてＨＴＭＬリストコンテンツを生成することができる。すなわち、このコンテンツは、図９で提示したコンテンツ抽出領域の設定方式のうち、方式３、方式５、方式６に適した構造をしていると言える。ただし、図２３のＣＡＭＬリストコンテンツに対して、図９の方式１、方式２、方式４を適用して、局所領域リストコンテンツを生成することも可能である。
【０２５５】
なお、図２３のリストコンテンツから図９の方式５に従ってコンテンツ抽出領域を設定し、ＨＴＭＬリストコンテンツを生成する場合には、ＲＯＩと重なるコンテンツエリアを選択する際に、コンテンツ受信端末１０３の移動方向の考慮することになる。また、図２３のリストコンテンツから図９の方式６に従ってＨＴＭＬリストコンテンツを生成する場合には、ＲＯＩと重なるコンテンツエリアを選択する際に、コンテンツ受信端末１０３の移動方向の考慮することに加え、ＲＯＩを拡張したＲＯＩｅｘを適用することになる。
【０２５６】
次に、実施の形態１にかかるコンテンツ適応配信システム１００のコンテンツ適応配信処理について図２６を用いて説明する。図２６は、実施の形態１にかかるコンテンツ適応配信システム１００のコンテンツ適応配信のシーケンス図である。この図は、１台のコンテンツ放送サーバ１０１と２台のコンテンツ通信サーバ１０２ａ、１０２ｂ、そして、１台のコンテンツ受信端末１０３との間の通信手順の一例を示したものである。
【０２５７】
ここでは、ＧＰＳおよび通信機能を有するコンテンツ受信端末１０３を所持するユーザが、図２の位置Ｓを初期位置として移動経路に沿って移動する最中に現在地周辺のコンテンツ視聴を希望すると仮定する。また、リストコンテンツ生成のためのコンテンツ抽出領域の設定方式は、図９の方式１とする。
【０２５８】
コンテンツ表示部１１０の制御部１１５は、位置情報取得部１１１から取得した位置情報をコンテンツ処理部１０５の設定部１０９に通知する。ここで位置情報とは、コンテンツ受信端末１０３の現在地を示す緯度・経度座標値である。また、ＲＯＩを設定する場合には、ＲＯＩの半径も併せて通知する。
【０２５９】
設定部１０９は、制御部１１５から位置情報の通知を受信すると、制御部１１５へ応答を返す（ステップＳ２６０１、以下ステップＳを単にＳという）。なお、設定部１０９と制御部１１５との間の通信には、ＨＴＴＰを一部拡張したプロトコルを用いる。
【０２６０】
次に、制御部１１５は、メニューコンテンツを取得するために、設定部１０９へ放送受信要求を通知する（Ｓ２６０２）。この放送受信要求には放送受信のために必要な情報（例えば、受信チャネル、番組情報など）が含まれている。
【０２６１】
コンテンツ処理部１０５の放送処理部１０７は、設定部１０９の指示に従い、コンテンツ放送サーバ１０１からメニューコンテンツを受信する（Ｓ２６０３）。このメニューコンテンツの配信は、カルーセル方式のデータ放送によって行われる。したがって、放送処理部１０７は、データ放送の繰り返し周期を考慮して、メニューコンテンツを構成する複数のコンテンツを受信し、受信したコンテンツを中間キャッシュ部１０８に一時蓄積する。なお、図２６のシーケンスにおいては、このメニューコンテンツは、ＨＴＭＬコンテンツであるとする。
【０２６２】
放送処理部１０７は、一時蓄積したメニューコンテンツの所在を示すＵＲＬを制御部１１５へ配信する（Ｓ２６０４）。
【０２６３】
制御部１１５は、ブラウザ部１１３に対して、Ｓ２６０４で取得したＵＲＬが示すメニューコンテンツを取得するように指示する。ブラウザ部１１３は、コンテンツ処理部１０５へメニューコンテンツを要求するＨＴＴＰのＧＥＴメッセージを送信する（Ｓ２６０５）。
【０２６４】
コンテンツ処理部１０５は、放送から受信し、蓄積済みのメニューコンテンツをブラウザ部１１３へ送信する。図１のコンテンツ処理部１０５は放送受信機能を有するが、コンテンツ表示部１１０は放送受信機能を持たない。Ｓ２６０２からＳ２６０６までの処理は、放送によって配信されるメニューコンテンツを、通信によって、コンテンツ表示部１１０へ配信するための処理である。
【０２６５】
ブラウザ部１１３には、図３に示すようなメニューコンテンツ３００が表示されている（Ｓ２６０７）。ここでは、このメニューコンテンツ３００の中から、ユーザが、配信希望のコンテンツカテゴリとして「飲食店」を選択すると仮定する（Ｓ２６０８）。
【０２６６】
ユーザがカテゴリを選択すると、ブラウザ部１１３は、選択されたカテゴリに対応するリストコンテンツを取得するために、ＨＴＴＰによって、設定部１０９に対してリストコンテンツ取得要求を通知する（Ｓ２６０９）。
【０２６７】
設定部１０９は、ブラウザ部１１３から受信したコンテンツ取得要求を解析し、通信処理部１０６に対してリストコンテンツの取得を指示する。通信処理部１０６は、コンテンツ通信サーバ１０２ａへＨＴＴＰメッセージを送信し、その応答としてリストコンテンツを受信する（Ｓ２６１０）。なお、新たなＣＡＭＬコンテンツの取得を行わない限り、取得済みのＣＡＭＬコンテンツは、中間キャッシュ部１０８に保存される。
【０２６８】
次に、通信処理部１０６は、Ｓ２６０１において取得した位置情報を参照して、受信したＣＡＭＬコンテンツに対して位置適応処理を行う（Ｓ２６１１）。
【０２６９】
この時点においては、ユーザは図２の始点Ｓに位置すると仮定する。Ｓ２６１１の位置適応処理では、始点Ｓに相当する位置情報と位置条件とを比較する位置条件判定処理を通して、ＣＡＭＬコンテンツからＨＴＭＬコンテンツを生成する。始点Ｓは図２の３つのエリア外であるので、当ステップにおいて生成されるコンテンツは、リストが空欄であるＨＴＭＬコンテンツ（図２の２０３ｘ）となる。
【０２７０】
また、Ｓ２６０９において、通信処理部１０６は、ＣＡＭＬリストコンテンツから全てのｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグを抽出し、これを位置条件リストとして保存する。位置条件リストの詳細については後述する。
【０２７１】
次に、通信処理部１０６は、Ｓ２６０９のリストコンテンツ取得要求の応答として、Ｓ２６１１において生成したＨＴＭＬリストコンテンツをブラウザ部１１３へ返す（Ｓ２６１２）。
【０２７２】
ブラウザ部１１３は、通信処理部１０６から受信したＨＴＭＬリストコンテンツを表示する（Ｓ２６１３）。ただし、この時点では、コンテンツ受信端末１０３はコンテンツエリアの外側にいるので、図２の２０３ｘのような空欄の飲食店リストが表示される。
【０２７３】
制御部１１５は、ユーザの位置移動の状況に関わらず、位置情報取得部１１１から定期的に位置情報を取得し、その位置情報を設定部１０９へ通知する（Ｓ２６１４）。
【０２７４】
次に、設定部１０９は、新たに受信した位置情報を通信処理部１０６へ通知する。通信処理部１０６は、新たな位置情報を参照して位置判定処理を行う（Ｓ２６１５）。この位置判定処理では、ＣＡＭＬコンテンツを解析するのではなく、位置情報とＳ２６１１において保存した位置条件リストとの比較を行う。この処理では、位置条件判定の結果の変化によって、コンテンツ受信端末１０３が属するコンテンツエリアの変化を検知する。
【０２７５】
次に、設定部１０９は、Ｓ２６１４の位置情報通知の応答として、通信処理部１０６で実行した位置判定処理の判定結果を制御部１１５へ返す（Ｓ２６１６）。この判定結果は、位置適応処理の結果として生成されるＨＴＭＬリストコンテンツに変化があったことを示す「ＣＨＡＮＧＥ」、もしくは、変化がないことを示す「ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ」のいずれかである。この時点では、コンテンツ受信端末１０３が図２の地点Ｐａに位置すると仮定すると、当ステップにおける位置の判定結果は、Ｓ２６１１における位置の判定結果と同じになる。従って、判定結果は「ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ」である。制御部１１５は、位置判定結果が「ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ」である場合は何もしない。
【０２７６】
制御部１１５は、前述のように、設定部１０９への位置情報を定期的に通知する（Ｓ２６１７）。この段階では、コンテンツ受信端末１０３は、まだ、エリア４０１ａには達していないものとする。
【０２７７】
位置情報は、設定部１０９を介して通信処理部１０６へ送信される。通信処理部１０６は、位置情報を取得する度に、Ｓ２６１５と同様の位置判定処理を行う（Ｓ２６１８）。
【０２７８】
設定部１０９は、Ｓ２６１６と同様に、通信処理部１０６における位置判定結果を制御部１１５へ返す（Ｓ２６１９）。当ステップにおける判定結果は、Ｓ２６１６と同様に「ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ」である。
【０２７９】
次に、制御部１１５は、設定部１０９へ新たな位置情報を通知する（Ｓ２６２０）。当ステップでは、コンテンツ受信端末１０３は、エリア２０１ａ内の地点Ｐｂに位置するものとする。
【０２８０】
設定部１０９は通信処理部１０６へ位置情報を通知し、通信処理部１０６は位置判定処理を行う（Ｓ２６２１）。このとき、コンテンツ受信端末１０３はエリア２０１ａの内部に位置するので、判定結果は「ＣＨＡＮＧＥ」となる。
【０２８１】
設定部１０９は、Ｓ２６１７の位置情報通知の応答として、制御部１１５へ位置判定結果「ＣＨＡＮＧＥ」を返す（Ｓ２６２２）。これは、コンテンツ表示部１１０に対して、新たなＨＴＭＬリストコンテンツが存在することを通知するメッセージである。
【０２８２】
位置判定結果として「ＣＨＡＮＧＥ」を受信した制御部１１５は、リストコンテンツが更新されたことをユーザに通知するための表示処理、および、ユーザからのリストコンテンツ更新要求を受け付けるための表示処理を行う。すなわち、コンテンツ表示部１１０は、ユーザに対して、新たなリストコンテンツが存在することだけを通知し、ユーザからの指示がない限り、新たなリストコンテンツは表示せずに現状の状態を維持する。この理由は、ユーザが、他のコンテンツを視聴している可能性があり、ユーザが新たなリストコンテンツの視聴を希望しているか否かを判断できないためである。ここでは、ユーザは、ＧＵＩ部１１６を操作して、リストコンテンツの更新を指示するものとする（Ｓ２６２３）。
【０２８３】
次に、制御部１１５は、ブラウザ部１１３に対し、リストコンテンツを再取得するように指示する。そして、ブラウザ部１１３は、制御部１１５から指定されたリストコンテンツを取得するＨＴＴＰメッセージを設定部１０９へ通知する（Ｓ２６２４）。このリストコンテンツ取得要求は、Ｓ２６０９におけるリストコンテンツ取得要求と同じメッセージである。
【０２８４】
設定部１０９は、ブラウザ部１１３から受信したＨＴＴＰメッセージを解析し、通信処理部１０６に対してリストコンテンツの取得を指示する。通信処理部１０６は、指定されたＣＡＭＬリストコンテンツのＵＲＬと、Ｓ２６０９において中間キャッシュ部１０８に保存したＣＡＭＬコンテンツのＵＲＬとを比較する。二つのコンテンツが一致しない場合は、コンテンツ通信サーバ１０２ａへコンテンツ取得のためのＨＴＴＰメッセージを送信する。ここでは、二つのコンテンツが同一であると仮定する。この場合は、リストコンテンツは、既に中間キャッシュ部１０８に保存されているので、コンテンツ通信サーバ１０２ａへＨＴＴＰメッセージを送信せず、保存されているＣＡＭＬコンテンツに対して、Ｓ２６１１と同様の位置適応処理を行う（Ｓ２６２５）。このとき、コンテンツ受信端末１０３はエリア２０１ａの内部に位置するので、位置適応処理によって、コンテンツエリア２０１ａに対応するＨＴＭＬリストコンテンツが生成される。
【０２８５】
通信処理部１０６は、Ｓ２６２４のＨＴＴＰメッセージの応答として、生成したＨＴＭＬリストコンテンツをブラウザ部１１３へ返す（Ｓ２６２６）。
【０２８６】
そして、ブラウザ部１１３の画面には、図２のリストコンテンツ２０３ａのような飲食店リストが表示される（Ｓ２６２７）。
【０２８７】
ここで、ユーザが、画面に表示されている飲食店リストの中から「飲食店Ａ１」を選択すると仮定する。（Ｓ２６２８）。
【０２８８】
ブラウザ部１１３は、設定部１０９へ「飲食店Ａ１」のコンテンツを要求するＨＴＴＰメッセージを通知する（Ｓ２６２９）。
【０２８９】
これに対して、設定部１０９は、ブラウザ部１１３から受信したＨＴＴＰメッセージを解析し、通信処理部１０６に対してコンテンツの取得を指示する。通信処理部１０６は、ＨＴＴＰメッセージをコンテンツ通信サーバ１０２ｂへ転送する。コンテンツ通信サーバ１０２ｂは、要求されたコンテンツを通信処理部１０６へ返す（Ｓ２６３０）。
【０２９０】
通信処理部１０６は、Ｓ２６２９のＨＴＴＰメッセージの応答として、Ｓ２６３０で取得したＨＴＭＬコンテンツをブラウザ部１１３へ返す（Ｓ２６３１）。
【０２９１】
ブラウザ部１１３は、通信処理部１０６から受信したコンテンツを表示する（Ｓ２６３２）。
【０２９２】
なお、図２６のシーケンスは、図４のエリア２０１ａに入るまでを示したものであるが、エリア２０１ａを通過して、エリア２０１ｂ、エリア２０１ｃに至ったときも、Ｓ２６１４〜Ｓ２６３２の一連の処理が繰り返される。以上のようなシーケンスによって、ユーザは現在地周辺に関連するコンテンツを視聴することができる。
【０２９３】
以上のように、実施の形態１のコンテンツ適応配信システム１００は、コンテンツカテゴリを列挙したメニューコンテンツの放送による配信と、位置依存コンテンツの一覧リストの通信による配信とを組み合わせることによって、端末位置に適応したコンテンツ配信を実現している。
【０２９４】
次に、図１のコンテンツ受信端末１０３に含まれるコンテンツ処理部１０５に着目して、コンテンツ適応配信の処理過程を説明する。
【０２９５】
コンテンツ処理部１０５は、コンテンツ表示部１１０からのメッセージを受信し、このメッセージに応じて、位置情報処理やコンテンツ配信処理を行う。このコンテンツ表示部１１０とコンテンツ処理部１０５との間のメッセージは、ＨＴＴＰを基本とするプロトコルを用いる。ただし、位置情報の通知、および、放送受信のパラメータ通知に関しては、ＨＴＴＰを拡張したメッセージを用いる。
【０２９６】
ブラウザ部１１３は、設定部１０９に対して一般的なＨＴＴＰメッセージを送信する。以下に、その一例を示す。
【０２９７】
（フォーマット）“ＧＥＴ” コンテンツのＵＲＬ
（例１）ＧＥＴ ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｘｘ．ｃｏｍ／ｌｉｓｔ．ｃａｍｌ
（例２）ＧＥＴ ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｙｙ．ｃｏ．ｊｐ／ｒｅｓｔａｕｒａｎｔＡ１．ｈｔｍｌ
制御部１１５は、設定部１０９に対して位置情報を通知する拡張ＨＴＴＰメッセージを送信する。この位置情報通知メッセージの仕様は以下の通りである。
【０２９８】
（フォーマット）“ＰＯＳＩＴＩＯＮ” 緯度，経度
（例）ＰＯＳＩＴＩＯＮ Ｎ３５．３７．４４．１０，Ｅ１３９．４１．２３．１５０
また、コンテンツ受信端末１０３の位置情報としてＲＯＩを通知する場合には、次のようなフォーマットのメッセージを送信する。
【０２９９】
（フォーマット）“ＲＯＩ” 緯度，経度，半径（メートル）
（例）ＲＯＩ Ｎ３５．３７．４４．１０，Ｅ１３９．４１．２３．１５０， ５００
ここで、ＲＯＩの半径は、ユーザの関心領域の広さ、あるいは、コンテンツの探索領域を示すパラメータであり、任意の値を設定すればよい。例えば、コンテンツ受信端末１０３の速度に応じて、動的に変更することも可能である。なお、図１のコンテンツ適応配信システムにおいては、制御部１１５がＲＯＩの半径を設定する。
【０３００】
位置情報を受信した設定部１０９は、制御部１１５へ応答メッセージを返す。この応答メッセージは、位置判定結果の変化を伝えるものであり、「ＣＨＡＮＧＥ」もしくは「ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ」である。
【０３０１】
（フォーマット）“ＣＨＡＮＧＥ”リストコンテンツのＵＲＬ
（例）ＣＨＡＮＧＥ ｈｔｔｐ：／／ｘｘｘ．ｘｘｘ．ｃｏｍ
（フォーマット）“ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ”
（例）ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ
応答メッセージとして「ＣＨＡＮＧＥ」を送信する場合、リストコンテンツのＵＲＬも送信する。コンテンツ表示部１１０は、リストコンテンツを更新する場合には、「ＣＨＡＮＧＥ」メッセージに含まれる「リストコンテンツのＵＲＬ」にアクセスする。
【０３０２】
次に、放送受信のためのパラメータ通知について説明する。
【０３０３】
実施の形態１のコンテンツ放送サーバ１０１は、ただ一つのコンテンツを配信するのではなく、複数チャンネルに異なるコンテンツを配信するものとする。したがって、放送処理部１０７が、コンテンツ放送サーバ１０１からコンテンツを受信する場合には、受信チャンネルを選択する。このために、制御部１１５から設定部１０９へ放送受信のためにパラメータ、すなわち、受信チャンネルを通知する必要がある。
【０３０４】
この受信チャンネルの通知のためには、位置情報の通知と同様に、ＨＴＴＰを拡張したプロトコルを使用する。この受信チャンネル通知メッセージの仕様は、以下の通りである。
【０３０５】
（フォーマット）“ＢＲｅｃｖ”“ＣＩＤ＝”受信チャネル
（例）ＢＲｅｃｖ ＣＩＤ＝０ｘ０１
ここで、最初の文字列“ＢＲｅｃｖ”は放送受信命令であり、ＣＩＤは受信チャネルを特定する識別子である。
【０３０６】
なお、ここではＨＴＴＰを拡張したメッセージを用いることとしたが、位置情報の通知、および、放送受信のためのパラメータ通知ができるのであれば、任意のプロトコル、任意のメッセージフォーマットを採用しても構わない。
【０３０７】
次に、コンテンツ処理部１０５のメッセージ処理手順について図２７を用いて説明する。図２７は、実施の形態１にかかるコンテンツ処理部１０５におけるメッセージ処理手順を示す流れ図である。図２７で示すメッセージ処理は、設定部１０９がコンテンツ表示部１１０から通知されるメッセージを処理するものであり、メッセージの種別によって、位置情報処理、もしくは、コンテンツ配信処理を実行する。
【０３０８】
設定部１０９は、コンテンツ表示部１１０からのメッセージ受信を待つ（Ｓ２７０１）。Ｓ２７０１において、設定部１０９がメッセージを受信した場合は、次のステップに移行する。なお、コンテンツ表示部１１０からのメッセージは、ＨＴＴＰメッセージのＧＥＴ命令、もしくは、位置情報を通知する拡張ＨＴＴＰメッセージ、放送受信を要求する拡張ＨＴＴＰメッセージのいずれかである。
【０３０９】
次に、設定部１０９は受信したメッセージを解析し、そのメッセージが位置情報を通知するメッセージであるか否かを判定する（Ｓ２７０２）。メッセージが位置情報を通知するメッセージである場合は、設定部１０９は、位置情報を通信処理部１０６へ通知し、Ｓ２７０３へ移行する。それ以外のメッセージ、すなわち、ＨＴＴＰメッセージのＧＥＴ命令である場合は、設定部１０９は、Ｓ２７０４へ移行する。なお、ここでは、放送から受信するメニューコンテンツは、ＨＴＭＬで記述されており、放送処理部１０７へは位置情報を通知しないものとしている。メニューコンテンツが、位置適応処理可能なＣＡＭＬコンテンツである場合は、通信処理部１０６もしくは放送処理部１０７のいずれかに通知することになる。
【０３１０】
Ｓ２７０３においては、通信処理部１０６が位置情報処理を実行する。この処理が終わると次のＳ２７０７へ移行する。ここで、位置情報処理とは、コンテンツ表示部１１０から通知される位置情報に対する処理である。位置情報処理の詳細は後述する。
【０３１１】
Ｓ２７０４においては、設定部１０９が受信メッセージを解析し、そのメッセージがコンテンツの配信を要求するもの（ＨＴＴＰ ＧＥＴメッセージもしくは放送受信を要求する拡張ＨＴＴＰメッセージ）であるか否かを判定する。受信したメッセージがコンテンツ配信要求である場合は、設定部１０９は、Ｓ２７０５において、コンテンツ配信処理を実行した後に、Ｓ２７０７へ移行する。一方、受信したメッセージがコンテンツ配信要求以外の不正なメッセージであった場合は、Ｓ２７０６へ移行し、適切なエラー処理を実行する。
【０３１２】
ここでコンテンツ配信処理とは、指定されたコンテンツをサーバから受信し、受信したコンテンツをコンテンツ表示部１１０へ配信する処理である。このコンテンツ配信処理では、必要に応じて、コンテンツ適応処理を実行する。コンテンツ配信処理の詳細は後述する。
【０３１３】
そして、最後のＳ２７０７では処理終了判定を行う。すなわち、メッセージ処理を終了する指示がない限り、Ｓ２７０１のメッセージ受信待ちループへ戻り、メッセージ処理を継続する。
【０３１４】
このように、コンテンツ処理部１０５は、コンテンツ表示部１１０から通知されるメッセージの種別によって、位置情報処理、もしくは、コンテンツ配信処理を繰り返し実行する。
【０３１５】
次に、コンテンツ処理部１０５におけるコンテンツ配信処理について図２８を用いて説明する。図２８は、実施の形態１にかかるコンテンツ処理部１０５におけるコンテンツ配信処理を示す流れ図である。
【０３１６】
図２８のコンテンツ配信処理では、コンテンツ処理部１０５がコンテンツの種別に応じた配信中継処理を行う。コンテンツ処理部１０５は、位置適応処理が可能なＣＡＭＬコンテンツの場合は、サーバから取得したＣＡＭＬコンテンツに対して位置適応処理（＝位置適応フィルタリング処理）を実行した後に、コンテンツ表示部１１０へ送信する。これに対し、コンテンツの種類が一般のＨＴＭＬコンテンツや画像ファイルなどである場合は、コンテンツ処理部１０５は、サーバから受信したコンテンツを、そのままコンテンツ表示部１１０へ送信する。
【０３１７】
まず、設定部１０９は、コンテンツ表示部１１０から受信したメッセージの解析を行う。（Ｓ２８０１）。
【０３１８】
次のＳ２８０２〜Ｓ２８０４では、設定部１０９が、受信メッセージの種別に応じて実行すべき処理の振り分けを行う。
【０３１９】
Ｓ２８０２では、設定部１０９は、放送受信を要求するメッセージ（実施の形態１では、メニューコンテンツを要求するメッセージに相当）を抽出し、放送処理部１０７に対して、Ｓ２８０６のデータ放送処理の実行を指示する。
【０３２０】
Ｓ２８０３では、設定部１０９は、一般コンテンツの取得を要求するメッセージを抽出し、通信処理部１０６に対して、Ｓ２８０８の一般ＨＴＴＰ処理の実行を指示する。ここで、一般コンテンツとは、ＨＴＭＬファイルや画像ファイルなど、一般的なＨＴＭＬコンテンツを構成するデータファイルを指し、それらは拡張子で判別できるものとする。
【０３２１】
Ｓ２８０４では、設定部１０９は、リストコンテンツの取得を要求するメッセージを抽出し、通信処理部１０６に対して、Ｓ２８０５の適応ＨＴＴＰ処理の実行を指示する。なお、リストコンテンツは適応処理が可能なＣＡＭＬコンテンツであり、ファイル拡張子によって識別できるものとする。
【０３２２】
設定部１０９の処理振り分けによって、コンテンツ種別に応じて、データ放送処理（Ｓ２８０６）、一般ＨＴＴＰ処理（Ｓ２８０８）、適応ＨＴＴＰ処理（Ｓ２８０５）のいずれかが実行される。
【０３２３】
また、コンテンツ種別が不正なメッセージはＳ２８０４において抽出され、設定部１０９がＳ２８０９の適切なエラー処理を実行する。
【０３２４】
このように、コンテンツ処理部１０５が、図２８のコンテンツ配信処理を実行すると、ブラウザ部１１３には、設定部１０９が受信したメッセージに対応するコンテンツが表示される。
【０３２５】
次に、図２８のＳ２８０６に相当するデータ放送処理について説明する。図２９は、実施の形態１にかかるコンテンツ処理部１０５の放送処理部１０７におけるデータ放送処理を示す流れ図である。
【０３２６】
データ放送処理においては、放送処理部１０７が、コンテンツ放送サーバ１０１から受信したコンテンツを一時蓄積し、一時蓄積したコンテンツを指すＵＲＬをコンテンツ表示部１１０に通知する。
【０３２７】
まず、放送処理部１０７は、コンテンツ表示部１１０から受信したメッセージから放送受信パラメータを取得する（Ｓ２９０１）。
【０３２８】
次のＳ２９０２〜Ｓ２９０４では、放送処理部１０７がカルーセルデータ放送を受信し、指定されたチャネルに含まれるコンテンツを中間キャッシュ部１０８に蓄積する。カルーセルデータ放送は、データファイルを周期的に繰り返し配信するものであり、データファイルの先頭から受信・蓄積処理が開始されるとは限らない。そこで、放送処理部１０７は、データ放送のフォーマット仕様に従って、所定単位毎にデータを受信し（Ｓ２９０２）、受信データを連結しながら一時蓄積する処理（Ｓ２９０３）を、コンテンツ全体を受信するまで繰り返す（Ｓ２９０４）。
【０３２９】
Ｓ２９０４においてデータ受信が完了すると、次の処理のＳ２９０５へ移行する。ただし、データ受信が正しく実行されなかった場合には、Ｓ２９０７のエラー処理を行って、データ放送処理を終了する。
【０３３０】
次のＳ２９０５とＳ２９０６では、蓄積済みコンテンツのＵＲＬ通知処理を行う。放送処理部１０７は、放送受信命令に対する応答メッセージを生成する（Ｓ２９０５）。この応答メッセージには、中間キャッシュ部１０８に蓄積したコンテンツのＵＲＬを記述する。設定部１０９は、後に実行される単位ＨＴＴＰ処理のために、このＵＲＬを記憶しておく。そして、放送処理部１０７は、生成した応答メッセージを、拡張ＨＴＴＰによって制御部１１５へ送信する（Ｓ２９０６）。
【０３３１】
以上のようなＳ２９０１〜Ｓ２９０７の処理を実行することによって、データ放送から受信したコンテンツのＵＲＬが、コンテンツ処理部１０５からコンテンツ受信部１１０へ通知される。なお、中間キャッシュ部１０８に蓄積されたコンテンツ（＝放送コンテンツ）は、一般ＨＴＴＰ処理によって、コンテンツ表示部に配信される。
【０３３２】
次に、図２８のＳ２８０８に相当する一般ＨＨＴＰ処理について説明する。図３０は、実施の形態１にかかるコンテンツ処理部１０５の通信処理部１０６における一般ＨＨＴＰ処理を示す流れ図である。
【０３３３】
この流れ図は、唯一のステップＳ３００１のみで構成される。Ｓ３００１では、通信処理部１０６が、単位ＨＴＴＰ処理の並行実行を行う。一般ＨＴＴＰ処理は、通信処理部１０６が、ＨＴＭＬコンテンツを構成するデータファイル（ＨＴＭＬファイル、ＧＩＦファイル、ＪＰＥＧファイルなど）をＨＴＴＰによってコンテンツ通信サーバ１０２から取得し、取得したデータファイルをＨＴＴＰによってブラウザ部１１３へ配信するものである。
【０３３４】
この一般ＨＴＴＰ処理は、ブラウザ部１１３からコンテンツ取得要求メッセージが送信されてくる度に実行されるが、コンテンツ取得要求メッセージを受信した順番に完了する必要はない。そこで、通信処理部１０６は、コンテンツ取得要求メッセージを受信すると、そのメッセージのみを扱う単位ＨＴＴＰ処理を起動する。これは、短時間に複数個のコンテンツ取得要求メッセージを受信した場合には、複数個の単位ＨＴＴＰ処理が平行して実行される状況になることを意味する。そして、個々の単位ＨＴＴＰ処理は、ブラウザ部１１３への一つのコンテンツ配信すると処理完了となる。
【０３３５】
次に、図３０のＳ３００１に相当する単位ＨＨＴＰ処理について説明する。図３１は、実施の形態１にかかるコンテンツ処理部１０５の通信処理部１０６における単位ＨＴＴＰ処理を示す流れ図である。この単位ＨＴＴＰ処理では、ブラウザ部１１３から送信されてくるＨＴＴＰ ＧＥＴ命令（コンテンツ取得要求）に従って、ＨＴＴＰ通信の中継処理、もしくは、キャッシュコンテンツの配信処理を実行する。
【０３３６】
Ｓ３１０１では、通信処理部１０６は、受信したＨＴＴＰ ＧＥＴ命令を解析して実行すべき処理を決定する。具体的には、通信処理部１０６は、ＧＥＴ命令に含まれているＵＲＬ文字列と、図２９のデータ放送受信処理のＳ２９０５において、記憶したＵＲＬ文字列とを比較する。二つのＵＲＬが一致する場合は、通信処理部１０６は、既に中間キャッシュ部１０８に蓄積されている（放送から受信した）コンテンツを送信すればよいのでＳ３１０７へ移行する。これに対し、二つのＵＲＬ文字列が一致しない場合は、通信処理部１０６は、コンテンツ通信サーバ１０２からコンテンツを取得する必要があるのでＳ３１０２へ移行する。
【０３３７】
Ｓ３１０２〜Ｓ３１０４では、通信処理部１０６が、ＨＴＴＰ ＧＥＴ命令の中継転送を行う。
【０３３８】
通信処理部１０６は、受信したコンテンツ取得要求メッセージを参照して、コンテンツ通信サーバ１０２へ送信するメッセージを生成する（Ｓ３１０２）。このメッセージは、サーバに対してコンテンツ取得を要求するＨＴＴＰ ＧＥＴメッセージである。次のＳ３１０３では、通信処理部１０６は、生成したメッセージを適切なコンテンツ通信サーバ１０２へ送信する（Ｓ３１０３）。
【０３３９】
Ｓ３１０４では、通信処理部１０６は、サーバに送信したＨＴＴＰ ＧＥＴ命令に対する応答を待ち、応答を受信したら次のＳ３１０５に移行する。ここで、不正なメッセージを受信する、あるいは、所定時間が経過しても応答がない場合には、Ｓ３１１０において適切なエラー処理を行い、単位ＨＴＴＰ処理を完了する。
【０３４０】
Ｓ３１０５およびＳ３１０６では、通信処理部１０６が、ＨＴＴＰ通信の中継転送を行う。通信処理部１０６は、コンテンツ通信サーバ１０２から受信したメッセージから応答メッセージを生成し（Ｓ３１０５）、生成した応答メッセージをブラウザ部１１３へ送信する（Ｓ３１０６）。
【０３４１】
これに対し、Ｓ３１０７〜Ｓ３１０９では、放送処理部１０７がキャッシュコンテンツの配信処理を実行する。放送処理部１０７は、コンテンツ放送サーバ１０１より受信したコンテンツを中間キャッシュ部１０８から読み出して（Ｓ３１０７）、このコンテンツを含む応答メッセージを生成し（Ｓ３１０８）、生成した応答メッセージをブラウザ部１１３へ送信する（Ｓ３１０９）。
【０３４２】
以上のように、実施の形態１における単位ＨＴＴＰ処理では、ＨＴＴＰ ＧＥＴ命令に含まれるＵＲＬに応じて、ＨＴＴＰ通信の中継処理、もしくは、キャッシュコンテンツの配信処理を行う。
【０３４３】
次に、図２８のＳ２８０５に相当する適応ＨＨＴＰ処理について説明する。図３２は、実施の形態１にかかるコンテンツ処理部１０５の通信処理部１０６における適応ＨＴＴＰ処理を示す流れ図である。
【０３４４】
適応ＨＴＴＰ処理では、通信処理部１０６は、一般ＨＴＴＰ処理と同様の処理を行う際に、コンテンツの適応処理、すなわち、ＣＡＭＬコンテンツからＨＴＭＬコンテンツを生成する処理を実行する。
【０３４５】
まず、Ｓ３２０１では、通信処理部１０６は、取得すべきＣＡＭＬコンテンツのファイル名（あるいはＵＲＬ）が、前回取得したＣＡＭＬコンテンツのファイル名と一致するかをチェックする。通信処理部１０６は、以前に取得した最新のＣＡＭＬコンテンツを中間キャッシュ部１０８にキャッシュしている。このキャッシュされているＣＡＭＬコンテンツと、これから取得するＣＡＭＬコンテンツが同一のものである場合は、中間キャッシュ部１０８にキャッシュされているＣＡＭＬコンテンツを利用できるので、通信処理部１０６は、Ｓ３２０２からＳ３２０５までの処理をスキップしてＳ３２０６へ移行する。一方、ＣＡＭＬコンテンツがキャッシュされていない場合は、通信処理部１０６は、次のＳ３２０２へ移行する。
【０３４６】
Ｓ３２０２では、通信処理部１０６は、受信したコンテンツ取得要求メッセージを参照して、コンテンツ通信サーバ１０２へ送信するメッセージを生成する。このメッセージは、サーバに対してコンテンツ取得を要求するＨＴＴＰ ＧＥＴメッセージである。
【０３４７】
次のステップＳ３２０３では、通信処理部１０６は、生成したメッセージをコンテンツ通信サーバ１０２へ送信する。
【０３４８】
Ｓ３２０４では、通信処理部１０６は、サーバに送信したメッセージに対する応答を待ち、応答を受信したら次のステップＳ３２０５に移る。ここで、不正なメッセージを受信する、あるいは、所定時間が経過しても応答がない場合には、Ｓ３２０９において適切なエラー処理を行い、適応ＨＴＴＰ処理を完了する。
【０３４９】
Ｓ３２０５では、通信処理部１０６は、位置条件リストの生成処理を行う。位置条件リストとは、ＣＡＭＬで記述されたリストコンテンツ中のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグのみを抽出したリストであり、位置条件判定処理において使用される。位置条件リスト生成処理の詳細については後述する。当ステップの処理が終了すると次のステップＳ３２０６へ移行する。
【０３５０】
Ｓ３２０６では、通信処理部１０６は、位置適応コンテンツ処理を実行する。位置適応コンテンツ処理とは、事前に与えられた位置情報に基づいて、（コンテンツ通信サーバ１０２から取得した、あるいは、中間キャッシュ部１０８から読み出した）ＣＡＭＬコンテンツからＨＴＭＬコンテンツを生成する処理である。位置適応コンテンツ処理の詳細については後述する。当ステップの処理が終了すると次のステップＳ３２０７へ移行する。
【０３５１】
Ｓ３２０７では、通信処理部１０６は、コンテンツ表示部１１０のブラウザ部１１３へ送信するメッセージを生成する。このメッセージは、コンテンツ取得要求メッセージ（ＨＴＴＰ ＧＥＴメッセージ）に対する応答メッセージであり、その中にはＣＡＭＬコンテンツから生成したＨＴＭＬコンテンツが含まれる。
【０３５２】
Ｓ３２０８では、通信処理部１０６は、Ｓ３２０７において生成したメッセージをブラウザ部１１３へ送信する。
【０３５３】
以上のように、適応ＨＴＴＰ処理では、コンテンツ表示部１１０とコンテンツ通信サーバ１０２の間で送受信されるＨＴＴＰ ＧＥＴメッセージと、それに対する応答を中継転送する際に、コンテンツ適応処理を実行する。
【０３５４】
次に、図３２のＳ３２０５で実行される位置条件リスト生成処理手順について図３３を用いて説明する。図３３は、実施の形態１にかかる位置条件リスト生成処理手順を示す流れ図である。この位置条件リストは、ＣＡＭＬで記述されたリストコンテンツから抽出したｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグとそれらの階層関係を記憶したリストであり、位置条件判定処理において使用される。次に、位置条件リスト生成処理手順について具体的に説明する。
【０３５５】
まず、通信処理部１０６は、階層レベルＬを１にセットする（Ｓ３３０１）。この階層レベルＬは、入れ子構造になっているｌｏｃａｔｉｏｎ要素を解析するために使用するものである。
【０３５６】
次のＳ３３０２とＳ３３０３から構成される処理ループにおいて、通信処理部１０６は、ＣＡＭＬリストコンテンツを１行ずつ読み込み、ｃａｍｌ開始タグを検出する。ｃａｍｌ開始タグを検出したら次のステップＳ３３０４へ移行する。また、当ステップにおいて、リストコンテンツの最終行に達した場合や、リストコンテンツとしての文法的な誤りを検出した場合は、Ｓ３３１５へ移行し、適切なエラー処理の行って、位置条件リスト生成処理を完了する。
【０３５７】
次のＳ３３０４とＳ３３０５から構成される処理ループは、ｃａｍｌ開始タグとｃａｍｌ終了タグにはさまれ、かつ、ｌｏｃａｔｉｏｎタグ（開始タグと終了タグを指す）ではないテキスト行を読み飛ばすための処理である。Ｓ３３０４では、通信処理部１０６は、読み込まれている一行分のテキストが、ｌｏｃａｔｉｏｎタグを検出する。ｌｏｃａｔｉｏｎタグではない場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３３０５へ移行して、ＣＡＭＬリストコンテンツの次の行を読み込み、ｌｏｃａｔｉｏｎタグの検出を繰り返す。一方、Ｓ３３０４にてｌｏｃａｔｉｏｎタグを検出した場合はＳ３３０６へ移行する。また、当ステップにおいて、リストコンテンツの最終行に達した場合や、リストコンテンツとしての文法的な誤りを検出した場合は、Ｓ３３１５のエラー処理へ移行する。
【０３５８】
Ｓ３３０６では、通信処理部１０６は、Ｓ３３０４で検出されたｌｏｃａｔｉｏｎタグがｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグであるか否かを確認する。ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグである場合はＳ３３０７に移行し、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグではない場合はＳ３３０９へ移行する。
【０３５９】
Ｓ３３０６においてｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグが検出された場合、通信処理部１０６は、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグとその階層レベルＬを位置条件リストに登録し（Ｓ３３０７）、階層レベルＬに１を加算して（Ｓ３３０８）、Ｓ３３０９に移行する。位置条件リストのフォーマットについては後述する。Ｓ３３０６〜Ｓ３３０８の処理は、一つのｌｏｃａｔｉｏｎ要素の解析を開始するにあたり、そのｌｏｃａｔｉｏｎ要素が有する位置条件と階層レベルを記録する処理である。
【０３６０】
Ｓ３３０９では、通信処理部１０６は、Ｓ３３０４で検出されたｌｏｃａｔｉｏｎタグがｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグであるか否かを確認する。ｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグである場合は、次のＳ３３１０において階層レベルＬから１を減算する。ｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグではない場合は、Ｓ３３１０を実行せず、Ｓ３３１１へ移行する。Ｓ３０９およびＳ３３１０の処理は、一つのｌｏｃａｔｉｏｎ要素の解析が完了したことを記録する処理である。
【０３６１】
Ｓ３３１１では、通信処理部１０６は、ＣＡＭＬコンテンツから次の１行分のテキストを読み込む。
【０３６２】
Ｓ３３１２では、通信処理部１０６は、階層レベルＬのチェックを行う。階層レベルＬが１より小さい場合は、ＣＡＭＬコンテンツのｌｏｃａｔｉｏｎ要素の入れ子構造に不備があると判断し、Ｓ３３１５のエラー処理へ移行する。階層レベルＬが１以上の場合は、Ｓ３３１３へ移行する。
【０３６３】
Ｓ３３１３では、通信処理部１０６は、Ｓ３３１１で読み込んだテキストがｃａｍｌ終了タグであるか否かを確認する。ｃａｍｌ終了タグである場合はＳ３３１４へ移行し、ｃａｍｌ終了タグではない場合はＳ３３０４に戻って、Ｓ３３０４〜Ｓ３３１３の一連の処理を繰り返す。また、Ｓ３３１３において、リストコンテンツの最終行に達した場合や、リストコンテンツとしての文法的な誤りを検出した場合は、Ｓ３３１５のエラー処理へ移行する。
【０３６４】
Ｓ３３１４では、通信処理部１０６は、位置条件リストを生成したＣＡＭＬリストコンテンツのファイル名（あるいはＵＲＬ）を記録し、位置条件リスト生成処理を終了する。
【０３６５】
以上のように、通信処理部１０６が、図３３の位置条件リスト生成処理を実行すると、図３４に示す位置条件リスト３４００や、図３５に示す位置条件リスト３５００が生成される。
【０３６６】
前述のように、この位置条件リスト３４００や３５００は、ＣＡＭＬリストコンテンツから抽出したｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグに記述されている情報をベースとして生成したリストである。これらの位置条件リストは、位置情報処理の高速化のために使用するものである。
【０３６７】
このように、位置条件リストを利用してコンテンツフィルタリング処理の結果の変化の有無を検知する手段を設けることにより、移動中のコンテンツ受信端末１０３が定期的に現在地周辺のコンテンツを検索する場合に要する演算処理量を削減し、コンテンツ検索処理時のユーザへの応答速度を向上することができる。
【０３６８】
図３４の位置条件リスト３４００について説明する。この位置条件リスト３４００は、図２０に示すＣＡＭＬリストコンテンツから生成したものに相当する。
【０３６９】
位置条件リスト３４００は、リストコンテンツの参照先の記述行３４０１とｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行３４０２ａ〜３４０２ｇから構成される。
【０３７０】
リストコンテンツ参照先の記述行３４０１は、位置条件リスト３４００に対応するＣＡＭＬリストコンテンツのファイル名（もしくはＵＲＬ）を記録するフィールドである。
【０３７１】
ｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行３４０２ａ〜３４０２ｇには、ＣＡＭＬリストコンテンツから抽出したｌｏｃａｔｉｏｎ要素に対応する情報を記述する。各ｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行は、階層レベルＬの記述列３４０３、位置条件の記述列３４０４、位置条件判定結果の記述列３４０５から構成される。
【０３７２】
階層レベルＬの記述列３４０３には、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素が入れ子構造になっているＣＡＭＬコンテンツにおける、抽出したｌｏｃａｔｉｏｎ要素の階層レベルを記述する。図２０のＣＡＭＬリストコンテンツは、入れ子構造になっていないので、位置条件リスト３４００の階層レベルＬはすべて“１”である。
【０３７３】
位置条件の記述列３４０４には、ＣＡＭＬリストコンテンツから抽出したｌｏｃａｔｉｏｎ要素を記述する。位置条件リスト３４００では、ＣＡＭＬリストコンテンツから抽出したｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグをそのまま記録しているが、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの属性として記述されているエリア定義情報（円の中心位置座標と半径）を記録することにしても良い。
【０３７４】
位置条件判定結果の記述列３４０５には、位置適応コンテンツ処理（図３２のＳ３２０６）を実行した際の位置条件判定結果が記録される。位置条件リスト３４００では、位置条件判定結果を「＋」と「−」で示している。ここで、「＋」は位置情報が位置条件に合致したこと意味し、「−」は位置情報が位置条件に合致しなかったことを意味する。
【０３７５】
図３４の例では、ｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行３４０２ｄおよび３４０２ｇの位置条件判定結果が「＋」である。これは、位置適応コンテンツ処理を実行した時点では、コンテンツ受信端末１０３を中心とするＲＯＩは、コンテンツエリア７０１ｄおよび７０１ｄと重なっていたことを示している。なお、図３２のＳ３２０５の位置条件リスト生成時においては、位置条件判定結果の記述列３４０５は全て「−」とする。
【０３７６】
次に、図３５の位置条件リスト３５００について説明する。この位置条件リスト３５００は、図２３に示すＣＡＭＬリストコンテンツ２３００に対して、図９の方式３を適用した際に生成される位置条件リストの一例である。
【０３７７】
位置条件リスト３５００は、位置条件リスト３４００と同様に、リストコンテンツの参照先の記述行３５０１とｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行３５０２ａ〜３５０２ｇから構成され、各ｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行は、階層レベルＬの記述列３５０３、位置条件の記述列３５０４、位置条件判定結果の記述列３５０５を持つ。
【０３７８】
ＣＡＭＬリストコンテンツ２３００は、二階層の入れ子構造になっている。従って、ｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行３５０２ａ〜３５０２ｇは、第一階層に対応するｌｏｃａｔｉｏｎ情報と第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ情報に対応する行が記載されており、階層レベルＬの記述列３５０３には、各ｌｏｃａｔｉｏｎ情報の階層レベルＬが記録されている。
【０３７９】
位置条件判定結果の記述列３５０５には、図３４と同様に、位置適応コンテンツ処理（図３２のＳ３２０６）を実行した際の位置条件判定結果が記録される。
【０３８０】
図３５において、第一階層のｌｏｃａｔｉｏｎ情報に関しては、コンテンツ受信端末１０３を中心とするＲＯＩとｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性で定義されるコンテンツエリアが重なる場合には位置条件判定結果を「＋」とし、両者が重ならない場合には位置条件判定結果を「−」とする。
【０３８１】
これに対し、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ情報に関しては、図９で示したコンテンツ抽出領域の設定方式（方式２〜方式６）によって、位置条件判定結果の記述列３５０５に記録する情報が異なる。
【０３８２】
コンテンツ抽出領域の設定方式が、図９の方式２もしくは方式４である場合、ＲＯＩと重なるコンテンツエリアをコンテンツ抽出領域とするので、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ情報は評価せず、第二階層の位置条件判定結果は、第一階層の位置条件判定結果と同じとする。そして、コンテンツ抽出領域の設定方式が、図９の方式３、方式５もしくは方式６である場合は、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なる部分のみをコンテンツ抽出領域とするので、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ情報、すなわち、各位置依存コンテンツの位置情報がＲＯＩの内部に含まれるときは位置条件判定結果を「＋」とし、含まれないときは位置条件判定結果を「−」とする。
【０３８３】
図３５の位置条件リスト３５００は、ｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行３５０２ｄおよび３５０２ｇの第一階層の位置条件判定結果が「＋」となっている。これは、コンテンツエリア７０１ｄおよび７０１ｇがＲＯＩに重なっていることを示す。また、第二階層の位置条件判定結果が「＋」となっているｌｏｃａｔｉｏｎ情報の記述行は、その行に対応する位置依存コンテンツがＲＯＩ内に含まれていることを示している。
【０３８４】
次に、図３２のＳ３２０６で実行される位置適応コンテンツ処理手順について図３６および図３７を用いて説明する。図３６、および図３７は、実施の形態１にかかる通信処理部１０６で実行される位置適応コンテンツ処理の手順を示す流れ図である。
【０３８５】
この位置適応コンテンツ処理では、最新の位置情報を参照して、ＣＡＭＬリストコンテンツから（位置に依存する）ＨＴＭＬリストコンテンツを生成する。以下、実施の形態１にかかる位置適応コンテンツ処理手順について具体的に説明する。
【０３８６】
まず、通信処理部１０６は、Ｓ３６０１とＳ３６０２から構成される処理ループにおいて、ＣＡＭＬリストコンテンツを１行ずつ読み込み、ｃａｍｌ開始タグを検出する。ｃａｍｌ開始タグを検出したら次のステップＳ３６０３へ移行する。なお、ｃａｍｌ開始タグより前には、原則としてテキスト行は存在しないものとする。ｃａｍｌ開始タグより前にテキスト行が存在する場合は、それらの行はコメント行であるとみなして、処理対象外とする。
【０３８７】
Ｓ３６０３〜Ｓ３６０６では、通信処理部１０６は、位置適応コンテンツ処理で使用する各種変数の設定を行う。
【０３８８】
Ｓ３６０３では、通信処理部１０６は、解析階層レベルＡＬの値を０に設定する。解析階層レベルＡＬは、ＣＡＭＬコンテンツの構造解析において、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の階層を記憶するための変数である。解析階層レベルＡＬ＝０は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の外側のテキストを解析中であることを示し、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグを検知するとＡＬに１が加算され、ｌｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグを検知するとＡＬから１が減算される。
【０３８９】
Ｓ３６０４では、通信処理部１０６は、出力階層レベルＷＬの値を０に設定する。出力階層レベルＷＬは、テキスト出力対象となっているｌｏｃａｔｉｏｎ要素の階層を示すための変数である。
【０３９０】
Ｓ３６０５では、通信処理部１０６は、位置判定フラグＪ−ｆｌａｇの値をＯＮに設定する。位置判定フラグＪ−ｆｌａｇは、位置判定結果を記録するためのフラグであり、Ｊ−ｆｌａｇ＝ＯＮは位置判定結果が“合致”であることを、Ｊ−ｆｌａｇ＝ＯＦＦは位置判定結果が“非合致”であることを示す。
【０３９１】
Ｓ３６０６では、通信処理部１０６は、ｔｙｐｅ属性ｃｈｅｃｋフラグＴ−ｆｌａｇをＯＮもしくはＯＦＦに設定する。ｔｙｐｅ属性ｃｈｅｃｋフラグＴ−ｆｌａｇは、図９で示したコンテンツ抽出領域の設定方式に応じて設定するフラグである。
【０３９２】
コンテンツ抽出領域の設定方式が図９の方式１、方式２、方式４である場合は、通信処理部１０６は、Ｔ−ｆｌａｇ＝ＯＦＦに設定する。これは、ｔｙｐｅ属性がｓｐｏｔであるｌｏｃａｔｉｏｎ要素、すなわち、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素に関しては、位置条件判定処理を行わず、無条件で位置条件判定を“合致”とすることを意味する。
【０３９３】
これは、方式１ではＰＯＩとコンテンツエリアの重なりのみを判定し、方式２、方式４では、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なりのみを判定するためである。
【０３９４】
一方、コンテンツ抽出領域の設定方式が図９の方式３、方式５、方式６である場合は、Ｔ−ｆｌａｇ＝ＯＮに設定する。これは、ｔｙｐｅ属性がｓｐｏｔであるｌｏｃａｔｉｏｎ要素、すなわち、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素に関しても、位置条件判定処理を行うことを意味する。
【０３９５】
これは、方式３、方式５、方式６では、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なりを判定した後に、さらに位置依存コンテンツがＲＯＩの内部に含まれることを確認するためである。
【０３９６】
次のＳ３６０７では、通信処理部１０６は、読み込まれているテキストが、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグであるか否かを判定する。通信処理部１０６は、読み込まれているテキストが、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグである場合はＳ３６０８へ移行し、新たなｌｏｃａｔｉｏｎ要素の解析を開始するので、解析階層レベルＡＬに１を加算する。一方、読み込まれているテキストがｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグではない場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３６１７へ移行する。
【０３９７】
次のＳ３６０９〜Ｓ３６１４は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性として記述された位置条件の判定処理に関わるステップである。
【０３９８】
Ｓ３６０９では、通信処理部１０６は、Ｓ３６０７において検出したｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグが位置条件判定の対象となるか否かを判定する。ｔｙｐｅ属性ｃｈｅｃｋフラグＴ−ｆｌａｇがＯＮであり、かつ、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグのｔｙｐｅ属性がｓｐｏｔである場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３６１５へ移行し、それ以外の場合はＳ３６１０へ移行する。
【０３９９】
Ｓ３６１５へ以降する条件は、コンテンツ抽出領域の設定方式が図９の方式１、方式２、方式４のいずれかであり、かつ、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素を解析中である場合に相当する。
【０４００】
Ｓ３６１５およびＳ３６１６の処理は、コンテンツ抽出領域の設定方式が図９の方式２もしくは方式４であり、かつ、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素を処理する場合に実行される。Ｓ３６１５において、位置判定フラグＪ−ｆｌａｇの値がＯＮであると検知された場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３６１６において出力階層レベルＷＬに解析階層レベルＡＬの値を代入する。
【０４０１】
位置判定フラグＪ−ｆｌａｇの値がＯＮであることは、第一階層のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの位置条件判定結果が“合致”となったことを意味するので、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素内のテキスト行は出力対象になるので、ＷＬ＝ＡＬとする。
【０４０２】
Ｓ３６１０〜Ｓ３６１４では、通信処理部１０６は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性で定義される位置条件を評価する。
【０４０３】
Ｓ３６１０では、通信処理部１０６は、位置判定フラグＪ−ｆｌａｇの値を確認する。Ｊ−ｆｌａｇがＯＮである場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３６１１の位置条件判定処理を実行する。これに対し、Ｊ−ｆｌａｇがＯＦＦである場合は、現在解析中のｌｏｃａｔｉｏｎ要素の上位階層にあたるｌｏｃａｔｉｏｎ要素において位置条件判定が“非合致”と判定されたことを意味するので、現在解析中のｌｏｃａｔｉｏｎ要素は出力対象から除外される。従って、Ｊ−ｆｌａｇ＝ＯＦＦのときは、通信処理部１０６は、Ｓ３６１１〜Ｓ３６１４をスキップしてＳ３６２１へ移行する。
【０４０４】
Ｓ３６１１では、通信処理部１０６は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性で定義される位置条件とＲＯＩとを参照して位置条件判定処理を行う。位置条件判定処理の詳細は後述する。なお、位置条件判定処理の結果は、“合致”もしくは“非合致”である。
【０４０５】
Ｓ３６１２〜Ｓ３６１４では、通信処理部１０６は、位置条件判定結果に基づく変数設定を行う。Ｓ３６１２では位置条件判定の結果を確認する。位置条件判定結果が“合致”である場合は、現在解析中のｌｏｃａｔｉｏｎ要素の内部に含まれるテキスト行を出力対象とするために、通信処理部１０６は、Ｓ３６１３において出力階層レベルＷＬに解析階層レベルＡＬの値を代入する。
【０４０６】
一方、位置条件判定結果が“非合致”である場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３６１４において、位置判定フラグＪ−ｆｌａｇをＯＦＦとして、位置条件判定結果が非合致となったことを記録する。
【０４０７】
Ｓ３６０７において、読み込まれているテキストがｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグではないと判定された場合、通信処理部１０６は、Ｓ３６１７〜Ｓ３６２０の処理を実行する。これは、ｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグに関わる処理を行うステップである。
【０４０８】
Ｓ３６１７では、通信処理部１０６は、読み込まれているテキストがｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグであるか否かを判定する。ｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグではない場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３６１８〜Ｓ３６２０はスキップしてＳ３６２１へ移行する。ｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグである場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３６１８へ移行する。
【０４０９】
ｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグを検出したことは、一つのｌｏｃａｔｉｏｎ要素の解析を完了したことを意味する。そこで、Ｓ３６１８では、通信処理部１０６は、解析階層レベルＡＬから１を減算する。
【０４１０】
Ｓ３６１９では、通信処理部１０６は、出力階層レベルＷＬが解析階層レベルＡＬと等しいか否かを判定する。両者が等しい場合、ｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグの後ろに続くテキスト行が、位置条件判定済みのｌｏｃａｔｉｏｎ要素の内部に位置することを意味する。そこで、Ｓ３６２０において、通信処理部１０６は、位置判定フラグＪ−ｆｌａｇをＯＮに設定する。
【０４１１】
Ｓ３６２１〜Ｓ３６２５の処理ループは、ＣＡＭＬコンテンツから抽出したテキスト行をファイルに出力して、ＨＴＭＬコンテンツを生成する処理である。すなわち、Ｓ３６２１〜Ｓ３６２５の処理によって、通信処理部１０６は、出力対象と判定されたテキスト行をファイルに出力する。
【０４１２】
Ｓ３６２１では、通信処理部１０６は、ＣＡＭＬリストコンテンツから次の１行分のテキストを読み込む。ここで読み込むテキスト行は、ｃａｍｌ開始タグ、もしくは、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始／終了タグに続く次の行である。
【０４１３】
Ｓ３６２２では、通信処理部１０６は、読み込んだテキスト行の種別を確認する。読み込んだテキスト行がＣＡＭＬのタグである場合は、Ｓ３６２３およびＳ３６２４をスキップして、Ｓ３６２５に移行する。読み込んだテキスト行がＣＡＭＬのタグではない場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３６２３へ移行する。
【０４１４】
Ｓ３６２３では、通信処理部１０６は、出力階層レベルＷＬの値を確認する。出力階層レベルＷＬの値が解析階層レベルＡＬの値と等しいとき、Ｓ３６２１で読み込んだテキスト行が出力対象であること意味するので、通信処理部１０６は、Ｓ３６２４において、そのテキスト行をファイルに出力する。
【０４１５】
一方、出力階層レベルＷＬの値が解析階層レベルＡＬの値と異なるときは、Ｓ３６２１で読み込んだテキスト行は出力対象ではないことを意味するので、通信処理部１０６は、ファイルに出力せずに読み捨てる。
【０４１６】
そして、通信処理部１０６は、Ｓ３６２５において、ＣＡＭＬのタグ、すなわち、ｃａｍｌ開始／終了タグ、もしくは、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始／終了タグが検出されるまで、Ｓ３６２１〜Ｓ３６２５の処理を繰り返す。
【０４１７】
最後のＳ３６２６では、読み込まれているテキスト行がｃａｍｌ終了タグであるか否かを確認する。読み込まれているテキスト行がｃａｍｌ終了タグではない場合は、ＣＡＭＬリストコンテンツの解析が完了していないことを意味するので、通信処理部１０６は、Ｓ３４０７に戻り、一連の処理を繰り返す。読み込まれているテキスト行がｃａｍｌ終了タグである場合は、位置適応コンテンツ処理を終了する。
【０４１８】
このように、図３６および図３７の位置適応コンテンツ処理によって、ＣＡＭＬリストコンテンツから、コンテンツ受信端末の現在地に適応したＨＴＭＬリストコンテンツが生成される。
【０４１９】
次に、図２７のＳ２７０３で実行される位置情報処理手順について図３８を用いて説明する。図３８は、実施の形態１にかかる位置情報処理手順を示す流れ図である。
【０４２０】
この位置情報処理では、コンテンツ表示部１１０から通知される位置情報を取得し、リスト更新判定処理を実行する。以下、実施の形態１にかかる位置情報処理について具体的に説明する。
【０４２１】
Ｓ３８０１では、通信処理部１０６は、最新の位置情報、すなわち、コンテンツ受信端末１０３の現在地の緯度・経度座標（、および、ＲＯＩの半径）を取得する。
【０４２２】
Ｓ３８０２では、Ｓ３８０１において取得した位置情報を位置情報履歴に記録する。この位置情報利履歴は、コンテンツ受信端末１０３の移動方向を算出するために使用される。
【０４２３】
次のＳ３８０３では、既に位置条件リストが生成されているか否かを確認する。位置条件リストが存在しない場合、これは、中間キャッシュ部１０８に位置情報処理の対象となるＣＡＭＬコンテンツがキャッシュされていないことを意味するので、位置情報処理を終了する。
【０４２４】
一方、位置条件リストが存在する場合、これは、既に一回以上、図３２の適応ＨＴＴＰ処理が実行されていることを意味する。この状態で新たな位置情報の通知を受けた場合には、Ｓ３８０４において、位置条件リストを利用したリスト更新判定処理を行い、位置情報処理を終了する。
【０４２５】
引き続いて、図３８のＳ３８０４において実行されるリスト更新判定処理手順について図３９を用いて説明する。このリスト更新判定処理では、最新の位置情報と位置条件リスト（３４００もしくは３５００）に記録されている位置条件との比較を行う。図３９は、実施の形態１にかかるリスト更新判定処理手順を示す流れ図である。
【０４２６】
Ｓ３９０１〜Ｓ３９０３で構成される処理ループでは、最新の位置情報（ＰＯＩもしくはＲＯＩ）と作成済みの位置条件リストに記載されているすべての位置条件とを比較し、位置条件判定結果を更新するという一連の処理を行う。
【０４２７】
通信処理部１０６は、位置条件リストから位置条件を読み込み（Ｓ３９０１）、その位置条件と最新の位置情報との位置条件判定処理を行う（Ｓ３９０２）。このような処理を位置条件リストに記載されているすべての位置条件について実行するまで繰り返す（Ｓ３９０３）。全ての位置条件判定処理が完了すると、位置条件リストの判定結果が更新される。位置条件判定処理の内容は、コンテンツ抽出領域の設定方式によって異なる。位置条件判定処理の詳細に関しては後述する。
【０４２８】
次のステップ３９０４では、位置条件リストの判定結果に変化の有無に応じて処理が分岐する。判定結果に変化がある場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３９０５において「判定結果に変化あり」を伝える“ＣＨＡＮＧＥ”メッセージを生成し、そのメッセージをＳ３９０７においてコンテンツ表示部１１０の制御部１１５へ送信する。この“ＣＨＡＮＧＥ”メッセージは、コンテンツ表示部１１０に対して、新たなリストコンテンツを生成可能であることを伝えるものである。
【０４２９】
一方、判定結果に変化がない場合は、通信処理部１０６は、Ｓ３９０６において「判定結果に変化なし」を意味する“ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ”メッセージを生成し、そのメッセージをＳ３９０７においてコンテンツ表示部１１０の制御部１１５へ送信する。この“ＮＯＴ＿ＣＨＡＮＧＥ”メッセージは、コンテンツ表示部１１０に対して、更新すべきリストコンテンツが存在しないことを伝えるものである。
【０４３０】
以上のように、図３８および図３９で示す位置情報処理では、通信処理部１０６は、位置情報通知を受ける度にＣＡＭＬリストコンテンツ全体を解析するのではなく、位置条件リストを利用して効率的なリスト更新判定処理を実行する。
【０４３１】
次に、図３７のＳ３６１１で実行される位置条件判定処理手順について図４０〜図４４を用いて説明する。前述のように、位置条件判定処理の内容は、コンテンツ抽出領域の設定方式によって異なる。コンテンツ抽出領域の設定方式の方式１〜方式６に関して、個別に位置条件判定処理手順を説明する。
【０４３２】
図４０は、実施の形態１にかかる、コンテンツ抽出領域の設定方式の方式１に対応する位置条件判定処理の手順を示す流れ図である。
【０４３３】
この位置条件判定処理では、通信処理部１０６は、最新の位置情報が、ＣＡＭＬリストコンテンツから抽出したｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの位置条件に合致するか否かを判定する。より具体的には、通信処理部１０６は、位置条件判定では、位置情報が示す「点」が、位置条件が示す「円」領域に含まれるか否かを判定する。判定結果は、円領域に含まれる場合は位置条件に「合致する」とし、円領域に含まれない場合は位置条件に「合致しない」とする。
【０４３４】
Ｓ４００１では、通信処理部１０６は、最新の位置情報、すなわち、コンテンツ受信端末１０３の現在地の座標Ｃ０を取得する。次のＳ４００２では、通信処理部１０６は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性で定義された位置条件、すなわち、円形のコンテンツエリアの中心位置座標Ｃｘと半径ｒｘを読み込む。
【０４３５】
Ｓ４００３では、通信処理部１０６は、現在地Ｃ０と円の中心Ｃｘとの間の距離Ｌを算出する。Ｓ４００４では、通信処理部１０６は、距離Ｌと半径ｒｘの比較を行い、Ｌがｒｘ以下の場合はＳ４００５へ移行し、Ｌがｒｘより大きい場合はＳ４００６へ移行する。
【０４３６】
Ｓ４００５に移行した場合は、通信処理部１０６は、コンテンツ受信端末１０３の現在地Ｃ０が、Ｃｘを中心とする半径ｒｘの円の内部（境界を含む）に存在すると判断し、Ｓ４００７において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件合致”意味する「＋」を記録する。
【０４３７】
一方、Ｓ４００６に移行した場合は、通信処理部１０６は、コンテンツ受信端末１０３の現在地Ｃ０が、Ｃｘを中心とする半径ｒｘの円の外部に存在すると判断し、Ｓ４００７において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件非合致”を意味する「−」を記録する。
【０４３８】
以上のように、図４０の位置条件判定処理をＣＡＭＬリストコンテンツに含まれる全てのｌｏｃａｔｉｏｎ情報に関して実行すると、位置条件リストに位置条件判定結果が記録されていく。
【０４３９】
図４１は、実施の形態１にかかる、コンテンツ抽出領域の設定方式の方式２に対応する位置条件判定処理の手順を示す流れ図である。
【０４４０】
この位置条件判定処理では、通信処理部１０６は、最新の位置情報が、ＣＡＭＬリストコンテンツから抽出したｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグの位置条件に合致するか否かを判定する。より具体的には、通信処理部１０６は、位置条件判定では、位置情報が示す「円」が、位置条件が示す「円」に重なるか否かを判定する。判定結果は、二つの円が重なる場合は位置条件に「合致する」とし、二つの円が重ならない場合は位置条件に「合致しない」とする。
【０４４１】
Ｓ４１０１では、通信処理部１０６は、最新の位置情報、すなわち、コンテンツ受信端末１０３の現在地の座標Ｃ０とＲＯＩの半径ｒ０を取得する。次のＳ４１０２では、通信処理部１０６は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性で定義された位置条件、すなわち、円形のコンテンツエリアの中心位置座標Ｃｘと半径ｒｘを読み込む。
【０４４２】
Ｓ４１０３では、通信処理部１０６は、現在地Ｃ０と円の中心Ｃｘとの間の距離Ｌを算出する。Ｓ４１０４では、通信処理部１０６は、距離Ｌと、半径ｒ０と半径ｒｘの和との比較を行い、Ｌが（ｒ０＋ｒｘ）より小さい場合はＳ４１０５へ移行し、Ｌが（ｒ０＋ｒｘ）以上の場合はＳ４１０６へ移行する。
【０４４３】
Ｓ４１０５に移行した場合は、通信処理部１０６は、ＲＯＩとコンテンツエリアが重なると判断し、Ｓ４１０７において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件合致”意味する「＋」を記録する。
【０４４４】
一方、Ｓ４１０６に移行した場合は、通信処理部１０６は、ＲＯＩとコンテンツエリアが重ならないと判断し、Ｓ４１０７において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件非合致”を意味する「−」を記録する。
【０４４５】
以上のように、図４１の位置条件判定処理をＣＡＭＬリストコンテンツに含まれる全てのｌｏｃａｔｉｏｎ情報に関して実行すると、位置条件リストに位置条件判定結果が記録されていく。
【０４４６】
次に、コンテンツ抽出領域の設定方式のとして図９の方式３を適用する場合の位置条件判定処理を説明する。この位置条件判定処理は、二段階の判定処理に分割される。
【０４４７】
第一段階の位置条件判定処理は、通信処理部１０６が、第一階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素の位置条件を対象とし、ＲＯＩが示す「円」が、コンテンツエリアを示す「円」に重なるか否かを判定する。これは、通信処理部１０６が、図４１で示した位置条件判定処理手順に従って実行する。
【０４４８】
第二段階の位置条件判定では、通信処理部１０６が、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素の位置条件を対象とし、ＲＯＩと重なるコンテンツエリアに関して、コンテンツエリアに含まれる位置依存コンテンツの位置座標が、ＲＯＩの内部に含まれるか否かを判定する。第二段階の位置条件判定の判定結果は、位置依存コンテンツがＲＯＩ内部に含まれる場合は位置条件に「合致する」とし、位置依存コンテンツがＲＯＩ内部に含まれない場合は位置条件に「合致しない」とする。
【０４４９】
図４２は、第二段階の位置条件判定処理の手順を示す流れ図である（コンテンツ抽出領域の設定方式は図９の方式３）。
【０４５０】
Ｓ４２０１では、通信処理部１０６は、ＲＯＩの中心座標Ｃ０とＲＯＩの半径ｒ０を取得する。次のＳ４２０２では、通信処理部１０６は、コンテンツエリアに含まれる位置依存コンテンツの座標Ｓｙを読み込む。
【０４５１】
Ｓ４２０３では、通信処理部１０６は、Ｃ０とＳｙとの間の距離Ｌ２を算出する。Ｓ４２０４では、通信処理部１０６は、距離Ｌ２と半径ｒ０との比較を行い、Ｌ２がｒ０より小さい場合はＳ４２０５へ移行し、Ｌがｒ０以上の場合はＳ４２０６へ移行する。
【０４５２】
Ｓ４２０５に移行した場合は、通信処理部１０６は、位置依存コンテンツがＲＯＩ内部に含まれると判断し、Ｓ４２０７において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件合致”意味する「＋」を記録する。
【０４５３】
一方、Ｓ４２０６に移行した場合は、通信処理部１０６は、位置依存コンテンツがＲＯＩ内部に含まれないと判断し、Ｓ４２０７において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件非合致”を意味する「−」を記録する。
【０４５４】
以上のように、図４２の位置条件判定処理をＣＡＭＬリストコンテンツに含まれる全ての第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ情報に関して実行すると、位置条件リストに位置条件判定結果が記録されていく。
【０４５５】
図４３は、実施の形態１にかかる、コンテンツ抽出領域の設定方式の方式４に対応する位置条件判定処理の手順を示す流れ図である。これは、図４１の流れ図を基本として、さらに、コンテンツ受信端末１０３の移動方向を考慮したコンテンツエリアの選択を行う位置条件判定処理となっている。具体的には、図４３のＳ４３０５〜Ｓ４３０８のステップが追加されている。
【０４５６】
Ｓ４３０１では、通信処理部１０６は、ＲＯＩの中心座標Ｃ０と半径ｒ０を取得する。次のＳ４３０２では、通信処理部１０６は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性で定義された位置条件、すなわち、円形のコンテンツエリアの中心位置座標Ｃｘと半径ｒｘを読み込む。
【０４５７】
Ｓ４３０３では、通信処理部１０６は、現在地Ｃ０と円の中心Ｃｘとの間の距離Ｌを算出する。Ｓ４３０４では、通信処理部１０６は、距離Ｌと、半径ｒ０と半径ｒｘの和との比較を行い、Ｌが（ｒ０＋ｒｘ）より小さい場合はＳ４３０５へ移行し、Ｌが（ｒ０＋ｒｘ）以上の場合はＳ４３１０へ移行する。
【０４５８】
通信処理部１０６は、Ｓ４３０５では、コンテンツ受信端末１０３の移動履歴から移動方向ベクトルを、Ｓ４３０６では、ＲＯＩからコンテンツエリアの中心へ向かうベクトルである、エリア方向ベクトルを算出し、Ｓ４３０７において、エリア方向ベクトルと移動方向ベクトルがなす角度θを算出する。
【０４５９】
Ｓ４３０８では、通信処理部１０６は、角度θと所定の閾値θｔｈ（鋭角とする）とを比較し、θがθｔｈより小さい場合はＳ４３０９へ、θがθｔｈ以上である場合はＳ４３１０へ移行する。
【０４６０】
Ｓ４３０９に移行した場合は、通信処理部１０６は、ＲＯＩとコンテンツエリアが重なり、かつ、移動方向にあるコンテンツエリアであると判断し、Ｓ４３１１において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件合致”意味する「＋」を記録する。
【０４６１】
一方、Ｓ４３１０に移行した場合は、通信処理部１０６は、ＲＯＩとコンテンツエリアが重ならない、もしくは、移動方向にはないコンテンツエリアであると判断し、Ｓ４３１１において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件非合致”を意味する「−」を記録する。
【０４６２】
以上のように、図４３の位置条件判定処理をＣＡＭＬリストコンテンツに含まれる全てのｌｏｃａｔｉｏｎ情報に関して実行すると、位置条件リストに位置条件判定結果が記録されていく。
【０４６３】
次に、コンテンツ抽出領域の設定方式のとして図９の方式５もしくは方式６を適用する場合の位置条件判定処理を説明する。この位置条件判定処理は、二段階の判定処理に分割される。
【０４６４】
第一段階の位置条件判定処理は、通信処理部１０６が、第一階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素の位置条件を対象とし、ＲＯＩとコンテンツエリアの重なっており、かつ、コンテンツ受信端末１０３の移動方向に存在するコンテンツエリアを選択する処理である。これは、図４３で示した位置条件判定処理手順に従って実行する。
【０４６５】
第二段階の位置条件判定では、通信処理部１０６が、第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ要素の位置条件を対象とし、第一段階の位置条件判定で選択されたコンテンツエリアに関して、コンテンツエリアに含まれる位置依存コンテンツの位置座標が、ＲＯＩの内部に含まれるか否かを判定する。第二段階の位置条件判定の判定結果は、位置依存コンテンツがＲＯＩ内部に含まれる場合は位置条件に「合致する」とし、位置依存コンテンツがＲＯＩ内部に含まれない場合は位置条件に「合致しない」とする。
【０４６６】
図４４は、第二段階の位置条件判定処理の手順を示す流れ図である（コンテンツ抽出領域の設定方式は図９の方式５もしくは方式６）。
【０４６７】
Ｓ４４０１では、通信処理部１０６は、ＲＯＩの中心座標Ｃ０とＲＯＩの半径ｒ０を取得する。通信処理部１０６は、次のＳ４４０２では、コンテンツエリアの中心座標Ｃｘと半径ｒｘを、Ｓ４４０３では、コンテンツエリアに含まれる位置依存コンテンツの座標Ｓｙを読み込む。
【０４６８】
Ｓ４４０４では、通信処理部１０６は、Ｃ０とＣｘとの間の距離Ｌと、Ｃ０とＳｙとの間の距離Ｌ２を算出する。次のＳ４４０５の処理は、通信処理部１０６は、コンテンツ抽出領域の設定方式によって異なる。
【０４６９】
方式５の場合は、通信処理部１０６は、距離Ｌ２と半径ｒ０との比較を行い、Ｌ２がｒ０より小さい場合はＳ４４０６へ移行し、Ｌ２がｒ０以上である場合はＳ４４４０７へ移行する。これは、位置依存コンテンツがＲＯＩの内部に存在するか否かを判定する処理である。
【０４７０】
一方、方式６の場合は、通信処理部１０６は、距離Ｌ２と距離Ｌとの比較を行い、Ｌ２がＬより小さい場合はＳ４４０６へ移行し、Ｌ２がＬ以上である場合はＳ４４０７へ移行する。これは、位置依存コンテンツがＲＯＩｅｘ（図１７参照）の内部に存在するかいなかを判定する処理である。
【０４７１】
Ｓ４４０６に移行した場合は、通信処理部１０６は、位置依存コンテンツがＲＯＩもしくはＲＯＩｅｘの内部に含まれると判断し、Ｓ４４０８において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件合致”意味する「＋」を記録する。
【０４７２】
一方、Ｓ４４０７に移行した場合は、通信処理部１０６は、位置依存コンテンツがＲＯＩもしくはＲＯＩｅｘの内部に含まれないと判断し、Ｓ４４０８において、位置条件リストの判定結果の記述列に、“位置条件非合致”を意味する「−」を記録する。
【０４７３】
以上のように、図４４の位置条件判定処理をＣＡＭＬリストコンテンツに含まれる全ての第二階層のｌｏｃａｔｉｏｎ情報に関して実行すると、位置条件リストに位置条件判定結果が記録されていく。
【０４７４】
以上説明したように、実施の形態１によれば、エリア毎に位置依存コンテンツが分類されているリストコンテンツをコンテンツ通信サーバ１０２から受信し、コンテンツ通信サーバ１０２へ位置情報を通知すること無く、関心領域、つまり現在位置周辺に関わるコンテンツの局所領域リストコンテンツを生成することができる。この結果、コンテンツ通信サーバ１０２にかかる負荷やデータ通信量を抑制すると同時に、ユーザに対する情報提示までの応答速度を向上することができる。よって、コンテンツ受信端末１０３に対して、現在地周辺に関連するコンテンツを効率的に取得することが可能なコンテンツ視聴環境を提供できる。
【０４７５】
また、実施の形態１によれば、局所領域リストコンテンツは、位置依存コンテンツのリンク先（取得先）のネットワーク位置情報（アドレス情報）と位置依存コンテンツの内容に関連する地理的位置情報とが対応付けられているので、地理的位置情報に基づくコンテンツ検索を容易に実現することができる。さらに、ネットワーク位置情報は、インターネットにおいて一般的に使用されているＵＲＬであるので、インターネットを利用した既存のコンテンツ配信システムへの組み込みが容易になる。さらに、また、局所領域リストコンテンツは、ＨＴＭＬコンテンツを生成できるように、ＨＴＭＬで記述されたコンテンツにＸＭＬ準拠の記述言語によって地理的な位置情報を付加したフォーマットとなっているので、ＸＭＬ文書を扱う他の情報システムや、ＨＴＭＬおよびＨＴＴＰに基づくＷｅｂシステムとの親和性が高い。
【０４７６】
なお、コンテンツ処理部１０５またはコンテンツ表示部１１０の行う処理をプログラムにし、汎用のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶し、このプルグラムを汎用のコンピュータが実行する形態であっても良い。
【０４７７】
（実施の形態２）
本発明の実施の形態２は、コンテンツが分布する地理的空間を矩形メッシュ分割する場合の、コンテンツ適応配信システムである。
【０４７８】
実施の形態２における、コンテンツ適応配信システムのシステム構成、ＣＡＭＬコンテンツの基本的なフォーマット、位置適応処理のアルゴリズムは、実施の形態１と同じであるので説明を省略する。
【０４７９】
実施の形態１と比較して、実施の形態２は、コンテンツエリアの設定方法が異なる。実施の形態１では、コンテンツエリアとして、互いに重ならない円形エリアを設定する。これに対して、実施の形態２では、コンテンツの地理的分布空間を矩形状にメッシュ分割することによってコンテンツエリアを設定する。
【０４８０】
実施の形態１で示した円形のコンテンツエリアは、地理的空間において、駅周辺や商店街などを中心にして位置依存コンテンツの高密度分布領域が形成される場合に、効率よくコンテンツを管理することができる方法である。
【０４８１】
一方、実施の形態２で示す矩形メッシュ状のコンテンツエリアは、地理的空間において、位置依存コンテンツが広く分散している場合に適した方法である。すなわち、位置依存コンテンツが分布する地理的空間をメッシュ状に分割することが可能であると、広範囲領域に亘って分布する位置依存コンテンツを地理的条件によって分類することができるので、効率良く位置依存コンテンツを管理することができる。また、各（地理的）コンテンツエリアが接しているので、ユーザに対して、シームレスなコンテンツ情報を提供することができる。
【０４８２】
図４５は、実施の形態２における、コンテンツエリアと関心領域ＲＯＩの設定の一例を示したものである。広域矩形エリア４５００は、位置依存コンテンツが分布する地理的空間であり、正方形をメッシュ単位として縦方向に３分割、横方向に４分割されている。すなわち、この例では、広域矩形エリア４５００の中に、１２個のコンテンツエリアが設定されている。
【０４８３】
ここで、コンテンツ受信端末１０３が、図中の始点Ｓと終点Ｇを結ぶ折れ線上を移動すると仮定する。図中のＰＯＩ（関心地点）は、コンテンツ受信端末１０３の現在地である。コンテンツ受信端末１０３が、現在地周辺の位置依存コンテンツを検索する場合には、ＰＯＩを中心として所定の半径のＲＯＩ（関心領域）が設定され、ＲＯＩと重なるコンテンツエリアのエリア内コンテンツ情報から、コンテンツ受信端末１０３の現在地に適応した局所領域リストコンテンツが生成される。
【０４８４】
コンテンツ受信端末１０３に配信されるＣＡＭＬリストコンテンツは、コンテンツエリアに関するエリア内コンテンツ情報を列挙したものであり、基本的には、実施の形態１で提示した図２３と同じフォーマットをしている。異なる点は、コンテンツエリアの形状を定義する部分のみである。
【０４８５】
図４６は、実施の形態２における、エリア内コンテンツ情報の記述例を示したものである。ここでは、３種類の記述方法を提示している。まず、図４６の第一の記述例４６１０について説明する。
【０４８６】
図４６の記述例４６１０のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ４６１１は、ｔｙｐｅ属性４６１１ａを持つ。ｔｙｐｅ属性４６１１ａは、位置情報の記述方式を示すものである。図４６の記述例４６１０では、その位置情報がｓｑｕａｒｅ、すなわち、正方形領域であることを示している。
【０４８７】
ｔｙｐｅ属性４６１１ａがｓｑｕａｒｅである場合、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ４６１１は、さらにｏｒｉｇｉｎ属性４６１１ｂとｌｅｎｇｔｈ属性４６１１ｃとｕｎｉｔ属性４６１１ｄとを持つ。
【０４８８】
それぞれ、ｏｒｉｇｉｎ属性４６１１ｂは正方形領域の基準点の緯度・経度座標値を、ｌｅｎｇｔｈ属性４６１１ｃは正方形の一辺の長さを、ｕｎｉｔ属性４６１１ｄは長さの単位を表わす。すなわち、これらの３つの属性によって、正方形領域の具体的なパラメータを規定している。この例のｏｒｉｇｉｎ属性では、正方形領域の基準点をｌｅｆｔ−ｔｏｐ、すなわち、左上の頂点と定義している。基準点は、右上の頂点（ｒｉｇｈｔ−ｔｏｐ）、あるいは、対角線の交点（ｃｅｎｔｅｒ）などに定めることも可能である。
【０４８９】
図４６の記述例４６１０において、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素開始タグ＜ｌｏｃａｔｉｏｎ＞４６１１とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ＜／ｌｏｃａｔｉｏｎ＞４６１２に囲まれた部分４６１３は、エリア内のコンテンツのリンク情報一覧であり、これはＨＴＭＬのアンカー要素によって記述されている。
【０４９０】
図４６の第二の記述例４６２０は、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ４６２１は、属性としてｔｙｐｅ属性のみを持ち、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の３種類の子要素４６２５〜４６２７によって、正方形領域の具体的なパラメータを定義している。この例の基本構造は、図１９の第二の記述例と同じであるので、説明を省略する。
【０４９１】
次に、図４６の第三の記述例４６３０について説明する。この第三の記述例４６３０では、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素４６３３ａおよび４６３３ｂとがｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ４６３１とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ４６３２とに囲まれているという二重構造（入れ子構造）になっている。
【０４９２】
外側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ４６３１は、第一の記述例４６１０と同じであり、コンテンツエリアの形状を定義するもの（＝エリア定義情報）である。
【０４９３】
内側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ４６３４は、ｔｙｐｅ属性４６３４ａとｐｏｓｉｔｉｏｎ属性４６３４ｂを持つ。ｔｙｐｅ属性４６３４ａは、その位置情報がｓｐｏｔ、すなわち、地点であることを示している。ｐｏｓｉｔｉｏｎ属性は、ｓｐｏｔの緯度・経度座標値を示す。そして、ｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ４６３４とｌｏｃａｔｉｏｎ終了タグ４６３５との間には、ｐｏｓｉｔｉｏｎ属性が示す位置情報に対応するコンテンツのリンク情報４６３６がＨＴＭＬのアンカー要素によって記述されている。
【０４９４】
なお、内側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ４６３４は、コンテンツに関連する地理的位置を定義する地理的位置情報であり、コンテンツのリンク情報４６３６は、ネットワークにおける位置情報であるネットワーク位置情報である。
【０４９５】
位置条件の記述方法は、図４６で示した例以外にも様々なバリエーションがある。実施の形態２では、ＣＡＭＬコンテンツの位置条件を記述例４６３０で示した方法によって記述する。
【０４９６】
図４７は、実施の形態２におけるＣＡＭＬリストコンテンツの一例である。このＣＡＭＬリストコンテンツの基本構造は、実施の形態１で提示した図２３のＣＡＭＬリストコンテンツと同じであるので、詳細な説明は省略する。図２３と図４７のＣＡＭＬリストコンテンツの違いは、外側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ、すなわち、エリア定義情報のみである。
【０４９７】
図４７のＣＡＭＬリストコンテンツでは、３つのコンテンツエリアが定義されており、各コンテンツエリアは、２つのコンテンツへのリンク情報を有している。
【０４９８】
なお、図４７において、４７０３ａ〜４７０３ｃは「エリア内コンテンツ情報」であり、４７０６ａ〜４７０６ｃは「エリア定義情報」であり、４７０７ａ１〜４７０７ｃ１および４７０７ａ２〜４７０７ｃ２は「コンテンツ位置情報」であり、４７０９ａ１〜４７０９ｃ１および４７０９ａ２〜４７０９ｃ２は「地理的位置情報」であり、４７１０ａ１〜４７１０ｃ１および４７１０ａ２〜４７１０ｃ２は「ネットワーク位置情報」である。
【０４９９】
例えば、コンテンツ抽出領域の設定方式として、図９の方式３を適用すると仮定して、図４７のＣＡＭＬリストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する場合には、次に示す手順で、コンテンツ処理部１０５は、ＲＯＩによる位置適応フィルタリング処理を実行する。
【０５００】
（１）エリア選択処理：エリア定義情報とＲＯＩを比較し、地理的空間において、ＲＯＩと重なるエリア内コンテンツ情報を選択する処理。
【０５０１】
（２）コンテンツ位置情報選択処理：エリア選択処理において選択されたエリア内コンテンツ情報に関して、地理的位置情報とＲＯＩとを比較し、ＲＯＩの内部に含まれる地理的位置情報を有するコンテンツ位置情報を選択する処理。
【０５０２】
（３）不選択情報削除処理：エリア選択処理において選択されなかったエリア内コンテンツ情報、および、コンテンツ位置情報選択処理において選択されなかったコンテンツ位置情報をＣＡＭＬリストコンテンツから削除する処理。
【０５０３】
（４）付加情報削除処理：エリア選択処理において選択されたエリア内コンテンツ情報からエリア定義情報を削除し、コンテンツ位置情報選択処理において選択されたコンテンツ位置情報から地理的位置情報を削除する処理。
【０５０４】
コンテンツ処理部１０５は、上記の（１）〜（４）の処理を実行すると、ＲＯＩ内に含まれる位置依存コンテンツのリンク情報のみから構成されるＨＴＭＬコンテンツを生成する。
【０５０５】
なお、上記の位置適応フィルタリング処理の説明においては、ＣＡＭＬリストコンテンツから不要な部分を削除することによってＨＴＭＬコンテンツを生成するとしているが、ＣＡＭＬコンテンツから必要な部分を抽出することによってＨＴＭＬコンテンツを生成することも可能である。
【０５０６】
実施の形態１で提示した図３６の位置適応コンテンツ処理の流れ図は、ＣＡＭＬコンテンツを上から１行ずつシーケンシャルに解析し、ＣＡＭＬリストコンテンツから必要な部分を抽出してＨＴＭＬリストコンテンツを生成する過程を示したものである。実施の形態２で提示した図４７のＣＡＭＬリストコンテンツに対して、コンテンツ処理部１０５が図３６の位置適応コンテンツ処理を実行すると、ＨＴＭＬリストコンテンツが生成される。
【０５０７】
すなわち、コンテンツ処理部１０５が、上述の４つの処理（エリア選択処理、コンテンツ位置情報選択処理、不選択情報削除処理、付加情報削除処理）を実行することと、図３６の位置適応コンテンツ処理を実行することは同義である。
【０５０８】
次に、図４８〜図５０を参照しながら、実施の形態２におけるコンテンツ抽出領域の設定方式に関して補足を加える。
【０５０９】
図４８は、コンテンツ抽出領域の設定方式として図９の方式１を適用する場合の、ＰＯＩとコンテンツ抽出領域の関係を示した図である。（図中にはＲＯＩも示しているが、）方式１では、コンテンツ処理部１０５は、ＰＯＩを含むコンテンツエリアをコンテンツ抽出領域とする。
【０５１０】
図４９は、コンテンツ抽出領域の設定方式として図９の方式２を適用する場合の、ＲＯＩとコンテンツ抽出領域の関係を示した図である。方式２では、コンテンツ処理部１０５は、ＲＯＩと重なる全てのコンテンツエリアをコンテンツ抽出領域とする。
【０５１１】
図５０は、コンテンツ抽出領域の設定方式として図９の方式３を適用する場合の、ＲＯＩとコンテンツ抽出領域の関係を示したものである。方式３では、コンテンツ処理部１０５は、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複部分のみをコンテンツ抽出領域とするので、コンテンツ抽出領域はＲＯＩと同一領域になる。
【０５１２】
ここでは、コンテンツ抽出領域の設定方式として図９の方式１〜方式３のみを提示したが、実施の形態１と同様に、実施の形態２においても、図９の方式４〜方式６も適用することができる。
【０５１３】
また、実施の形態１ではコンテンツエリアは円形であるのに対し、実施の形態２ではコンテンツエリアは矩形である。従って、実施の形態１と実施の形態２では、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複判定（＝エリア選択処理）のアルゴリズムが異なる。これは、実施の形態２における位置条件判定処理が、実施の形態１の図４０〜図４４で提示したアルゴリズムとは異なることを意味する。しかしながら、実施の形態２におけるＲＯＩと矩形領域の重複判定は、簡易な幾何演算によって実行できる。
【０５１４】
また、実施の形態２では、コンテンツエリアの形状を正方形と定義する例を提示したが、縦・横の辺の長さが異なる矩形としても良い。この場合は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性によって、矩形の縦・横の辺の長さを定義できるようにする。
【０５１５】
以上説明したように、実施の形態２のコンテンツ適応配信システムは、位置依存コンテンツが分布する地理的空間をメッシュ状に分割するので、位置依存コンテンツが広域に亘って分布する場合に適したコンテンツ管理を行うことができる。
【０５１６】
また、実施の形態２によれば、位置依存コンテンツが分布する地理的空間を矩形エリアでメッシュ分割するので、簡潔な演算処理によって、関心領域と重なる矩形エリアを算出することができる。
【０５１７】
（実施の形態３）
本発明の実施の形態３は、コンテンツが分布する地理的空間を正六角形メッシュ分割する場合の、コンテンツ適応配信システムである。
【０５１８】
実施の形態３における、コンテンツ適応配信システムのシステム構成、ＣＡＭＬコンテンツの基本的なフォーマット、位置適応処理のアルゴリズムは、実施の形態１と同じである。また、実施の形態２と比較して、実施の形態３は、メッシュ分割の基準単位が正方形ではなく、正六角形であること以外は同じである。従って、実施の形態３においては、実施の形態２との差分部分のみを説明する。
【０５１９】
前述のように、実施の形態２と比較して、実施の形態３は、コンテンツエリアのメッシュ分割方法が異なる。実施の形態２では、コンテンツの地理的分布空間を正方形状にメッシュ分割することによってコンテンツエリアを設定する。これに対して、実施の形態３では、コンテンツの地理的分布空間を正六角形状にメッシュ分割することによってコンテンツエリアを設定する。
【０５２０】
図５１は、実施の形態３における、コンテンツエリアと関心領域ＲＯＩの設定の一例を示した図である。
【０５２１】
広域矩形エリア５１００は、位置依存コンテンツが分布する地理的空間であり、正六角形をメッシュ単位として分割されている。
【０５２２】
ここで、コンテンツ受信端末１０３が、図中の始点Ｓと終点Ｇを結ぶ折れ線上を移動すると仮定する。図中のＰＯＩ（関心地点）は、コンテンツ受信端末１０３の現在地である。コンテンツ受信端末１０３が、現在地周辺の位置依存コンテンツを検索する場合には、ＰＯＩを中心として所定の半径のＲＯＩ（関心領域）を設定され、ＲＯＩと重なるコンテンツエリアのエリア内コンテンツ情報から、コンテンツ受信端末１０３の現在地に適応した局所領域リストコンテンツが生成される。
【０５２３】
コンテンツ受信端末１０３に配信されるＣＡＭＬリストコンテンツは、コンテンツ分布空間に存在する全てのコンテンツエリアに関して、エリア内コンテンツ情報を列挙したものであり、基本的には、実施の形態１で提示した図２３と同じフォーマットをしている。異なる点は、コンテンツエリアの形状を定義する部分のみである。
【０５２４】
図５２は、実施の形態３における、エリア内コンテンツ情報の例を示したものである。図５２に示すエリア内コンテンツ情報５２１０〜５２３０は、基本的に、実施の形態２で提示した図４６のエリア内コンテンツ情報４６１０〜４６３０と同じである。
【０５２５】
また、実施の形態３で提示するリストコンテンツは、図５２の第三の記述例に従う。
【０５２６】
図５３は、実施の形態３におけるＣＡＭＬリストコンテンツの一例である。このＣＡＭＬリストコンテンツの基本構造は、実施の形態２で提示した図４７のＣＡＭＬリストコンテンツと同じである。このＣＡＭＬリストコンテンツのエリア定義情報、すなわち、入れ子構造になっている外側のｌｏｃａｔｉｏｎ開始タグ５３０６ａ〜５３０６ｃにおいて、属性によって正六角形をした単位メッシュの中心位置座標と、一辺の長さと、長さの単位を定義している。
【０５２７】
例えば、コンテンツ抽出領域の設定方式として、図９の方式３を適用すると仮定して、図５３のＣＡＭＬリストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する場合には、コンテンツ処理部１０５は、実施の形態２と同様に、エリア選択情報、コンテンツ位置情報選択処理、不選択情報削除処理、付加情報削除処理から構成される位置適応フィルタリング処理を実行する。
【０５２８】
次に、図５４〜図５６を参照しながら、実施の形態３におけるコンテンツ抽出領域の設定方式に関して補足を加える。
【０５２９】
図５４は、コンテンツ抽出領域の設定方式として図９の方式１を適用する場合の、ＰＯＩとコンテンツ抽出領域の関係を示したものである。（図中にはＲＯＩも示しているが、）方式１では、コンテンツ処理部１０５は、ＰＯＩを含むコンテンツエリアをコンテンツ抽出領域とする。
【０５３０】
図５５は、コンテンツ抽出領域の設定方式として図９の方式２を適用する場合の、ＲＯＩとコンテンツ抽出領域の関係を示したものである。方式２では、コンテンツ処理部１０５は、ＲＯＩと重なる全てのコンテンツエリアをコンテンツ抽出領域とする。
【０５３１】
図５６は、コンテンツ抽出領域の設定方式として図９の方式３を適用する場合の、ＲＯＩとコンテンツ抽出領域の関係を示したものである。方式３では、コンテンツ処理部１０５は、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複部分のみをコンテンツ抽出領域とするので、コンテンツ抽出領域はＲＯＩと同一領域になる。
【０５３２】
ここでは、コンテンツ抽出領域の設定方式として図９の方式１〜方式３のみを提示したが、実施の形態１と同様に、実施の形態２においても、図９の方式４〜方式６も適用することができる。
【０５３３】
また、実施の形態１ではコンテンツエリアは円形であるのに対し、実施の形態３ではコンテンツエリアは正六角形である。従って、実施の形態１と実施の形態３では、ＲＯＩとコンテンツエリアの重複判定（＝エリア選択処理）のアルゴリズムが異なる。これは、実施の形態３における位置条件判定処理が、実施の形態１の図４０〜図４４で提示したアルゴリズムとは異なることを意味する。しかしながら、実施の形態３におけるＲＯＩと矩形領域の重複判定は、簡易な幾何演算によって実行できる。
【０５３４】
また、実施の形態３では、コンテンツエリアの形状を正六角形と定義する例を提示したが、コンテンツの分布空間のメッシュ分割するのであれば任意の形状でも構わない。この場合は、ｌｏｃａｔｉｏｎ要素の属性が異なってくる。
【０５３５】
さらには、コンテンツエリアの形状は、矩形や正六角形に限らず任意の形状で良く、同一形状である必要も無い。例えば、都道府県や市町村を単位としてエリアを設置する、あるいは、郵便番号の区分によってエリアを設定しても構わない。ただし、この場合は、システム構成によっては、住所と緯度・経度座標を相互変換するデータベース、郵便番号と緯度・経度座標を相互変換するデータベースが必要となる。
【０５３６】
以上説明したように、実施の形態３のコンテンツ適応配信システムは、位置依存コンテンツが分布する地理的空間を、矩形エリアと比較して隣接エリアとの連続性が高い正六角形エリアでメッシュ分割するので、位置移動中に連続的にコンテンツ検索を実行する場合に、エリア境界におけるコンテンツ検索結果の不連続性を軽減することができる。
【０５３７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、関心領域、つまり現在地周辺に関連する位置依存コンテンツを効率的に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１にかかるコンテンツ適応配信システムのシステム構成図
【図２】実施の形態１にかかる地理的空間における位置依存コンテンツの配置および端末に提示されるコンテンツの一例を示す図
【図３】実施の形態１にかかるメニューコンテンツの一例を示す図
【図４】実施の形態１にかかるリストコンテンツの一例を示す図
【図５】実施の形態１にかかるＰＯＩに基づくリストコンテンツ生成に関わる課題を示す第１の図
【図６】実施の形態１にかかるＰＯＩに基づくリストコンテンツ生成に関わる課題を示す第２の図
【図７】実施の形態１にかかるＲＯＩの概念を示す図
【図８】実施の形態１にかかるメニューコンテンツおよび局所領域リストコンテンツの一例を示す図
【図９】実施の形態１にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する図
【図１０】実施の形態１にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第１の図
【図１１】実施の形態１にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第２の図
【図１２】実施の形態１にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第３の図
【図１３】実施の形態１にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第４の図
【図１４】実施の形態１にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第５の図
【図１５】実施の形態１にかかるＲＯＩとコンテンツエリアとの関係を示す図
【図１６】実施の形態１にかかるコンテンツ受信端末の移動方向の定義を説明する図
【図１７】実施の形態１にかかるＲＯＩと位置依存コンテンツの位置関係を説明する図
【図１８】実施の形態１にかかるＲＯＩｅｘの設定方法を説明する図
【図１９】実施の形態１にかかるＸＭＬによる位置情報記述の一例を示した図
【図２０】実施の形態１にかかるＸＭＬによるリストコンテンツの記述の一例を示す第１の図
【図２１】実施の形態１にかかるＸＭＬリストコンテンツから生成されるにＨＴＭＬリストコンテンツの記述の一例を示した第１の図
【図２２】実施の形態１にかかるＸＭＬリストコンテンツから生成されるにＨＴＭＬリストコンテンツの記述の一例を示した第２の図
【図２３】実施の形態１にかかるＸＭＬによるリストコンテンツの記述の一例を示す第２の図
【図２４】実施の形態１にかかるＸＭＬリストコンテンツから生成されるにＨＴＭＬリストコンテンツの記述の一例を示した第３の図
【図２５】実施の形態１にかかるＸＭＬリストコンテンツから生成されるにＨＴＭＬリストコンテンツの記述の一例を示した第４の図
【図２６】実施の形態１にかかるコンテンツ適応配信のシーケンス図
【図２７】実施の形態１にかかるメッセージ処理手順を示す流れ図
【図２８】実施の形態１にかかるコンテンツ配信処理手順を示す流れ図
【図２９】実施の形態１にかかるデータ放送処理手順を示す流れ図
【図３０】実施の形態１にかかる一般ＨＴＴＰ処理手順を示す流れ図
【図３１】実施の形態１にかかる単位ＨＴＴＰ処理手順を示す流れ図
【図３２】実施の形態１にかかる適応ＨＴＴＰ処理手順を示す流れ図
【図３３】実施の形態１にかかる位置条件リスト生成手順を示す流れ図
【図３４】実施の形態１にかかる位置条件リストの一例を示す第１の図
【図３５】実施の形態１にかかる位置条件リストの一例を示す第２の図
【図３６】実施の形態１にかかる位置適応コンテンツ処理手順を示す第１の流れ図
【図３７】実施の形態１にかかる位置適応コンテンツ処理手順を示す第２の流れ図
【図３８】実施の形態１にかかる位置情報処理手順を示す流れ図
【図３９】実施の形態１にかかるリスト更新判定処理手順を示す流れ図
【図４０】実施の形態１にかかる位置条件判定処理手順を示す第１の流れ図
【図４１】実施の形態１にかかる位置条件判定処理手順を示す第２の流れ図
【図４２】実施の形態１にかかる位置条件判定処理手順を示す第３の流れ図
【図４３】実施の形態１にかかる位置条件判定処理手順を示す第４の流れ図
【図４４】実施の形態１にかかる位置条件判定処理手順を示す第５の流れ図
【図４５】実施の形態２にかかるコンテンツエリアの設定方式を説明する図
【図４６】実施の形態２にかかるＸＭＬによる位置情報記述の一例を示した図
【図４７】実施の形態２にかかるＸＭＬによるリストコンテンツの記述の一例を示す図
【図４８】実施の形態２にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第１の図
【図４９】実施の形態２にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第２の図
【図５０】実施の形態２にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第３の図
【図５１】実施の形態３にかかるコンテンツエリアの設定方式を説明する図
【図５２】実施の形態３にかかるＸＭＬによる位置情報記述の一例を示した図
【図５３】実施の形態３にかかるＸＭＬによるリストコンテンツの記述の一例を示す図
【図５４】実施の形態３にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第１の図
【図５５】実施の形態３にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第２の図
【図５６】実施の形態３にかかるコンテンツ抽出領域の設定方式を説明する第３の図
【符号の説明】
１００ コンテンツ適応配信システム
１０１ コンテンツ放送サーバ
１０２、１０２ａ〜１０２ｃ コンテンツ通信サーバ
１０３ コンテンツ受信端末
１０４ 通信ネットワーク
１０５ コンテンツ処理部
１０６ 通信処理部
１０７ 放送処理部
１０８ 中間キャッシュ部
１０９ 設定部
１１０ コンテンツ表示部
１１１ 位置情報取得部
１１２ 地図処理部
１１３ ブラウザ部
１１４ 終端キャッシュ部
１１５ 制御部
１１６ ＧＵＩ部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a content receiving apparatus and a content receiving method for receiving information related to content having location information existing on a network.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the widespread use of mobile terminals having a GPS (Global Positioning System) function, there is an increasing demand for location information services that provide information about the current location of a user. Development of mobile terminals equipped with digital terrestrial broadcast reception functions is also underway. From such a background, it can be easily estimated that in the near future, a mobile terminal having both a GPS location information acquisition function, a terrestrial digital broadcast reception function, and a communication Internet access function will be developed. When such mobile terminals become widespread, it becomes possible to provide more convenient location information services.
[0003]
As a conventional general location information service, there is a service in which location information is notified from a GPS-equipped mobile terminal to a server, information about the current location of the mobile terminal is searched on the server side, and a search result is returned to the mobile terminal. Are known. In other words, this is a service that can acquire information around the current location when the terminal user explicitly gives an information search instruction.
[0004]
On the other hand, there is a method of periodically searching for information when the user moves, and notifying the user of the presence of information when there is information desired by the user around the current location. Here, this method is called a notification-type content distribution service.
[0005]
As a conventional example of the notification type content distribution service, there is a method disclosed in Non-Patent Document 1. The notification service in this document employs a “wide area cache method” as a search method for reducing the communication cost between the terminal and the server. In this wide area cache system, location-related information in a wider range than the search range of the terminal is collectively cached from the server, and the terminal searches for the cached location-related information. Thereby, the terminal can reduce the frequency | count of communication with a server.
[0006]
Moreover, the information search system shown by patent document 1 is comprised from the URL search assistance server arrange | positioned on the internet, and the vehicle-mounted navigation terminal which has a communication function. In this information search system, when a user selects a desired information item (store, facility, etc.) from a map displayed on the terminal screen, the information item is notified to the URL search server, and the URL search server receives the notified information. The URL information corresponding to the item is returned to the terminal.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2000-137737 A, Information retrieval system
[Non-Patent Document 1]
Kazuta Sakata et al., Proposal of Notification Type Location-Related Information Providing Service and its Realization Method, IPSJ Research Report (2000-MBL-15) Vol. 2000 No. 112, p. 73-80, December 1, 2000
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional method of the notification-type content distribution service shown in Non-Patent Document 1, content entities distributed over a wide range are cached in a lump, but not all content cached by the user is viewed. For this reason, there is a high possibility that the received content is discarded without being viewed, and there is a problem that there is room for improvement in terms of the efficiency of content distribution.
[0009]
In addition, the information search system of Patent Document 1 needs to install a URL search server on the Internet, and notifies the URL search server of information from the mobile terminal whenever a user requests viewing of new content. is there. For this reason, there are problems in terms of ease of system construction, server load reduction, communication cost reduction, and the like.
[0010]
The present invention has been made in view of this point, and an object of the present invention is to provide a content viewing environment in which content related to the vicinity of the current location can be efficiently acquired.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention acquires point location information indicating a point in a geographic space, receives list content that summarizes reference destinations of location-dependent content, which is content associated with the geographic location, from the server, and acquires the acquired location A region based on information is set as a region of interest, and a local region list content in which reference destinations of position-dependent content related to the set region of interest are collected from the acquired list content is generated.
[0012]
As a result, the reference destination of the position-dependent content related to the region of interest, that is, the vicinity of the current location can be acquired, and the position-dependent content can be acquired efficiently.
[0013]
  Of the present inventionThe content receiving device is a content receiving device that receives information related to location-dependent content associated with a geographical location, and includes a location information acquisition unit that acquires location information indicating a location, and a list of location-dependent content. A location receiving unit that receives a list content from a server, and a location adaptation that generates a local region list content from the list content based on a geographical range of a region of interest that includes the point indicated in the acquired point location information A processing unit, and a browser unit that displays the generated local region list content. The list content includes an area-related information layer and a content-related information layer, and the area-related information layer includes position-dependent content. Multiple contents created by dividing a geographical space where geographical locations related to A plurality of area-related information respectively indicating a rear geographical range, and the content-related information layer has a plurality of content-related information respectively indicating network positions and geographical positions of the plurality of position-dependent contents, List content includes content-related information about location-dependent content associated with a geographical location included in the same geographical area of the content area in the same area-related information, and is included in the geographical ranges of different content areas. The content-related information regarding the position-dependent content associated with the position is included in different area-related information, and the position adaptation processing unit is based on the geographical range indicated in the area-related information layer. Content content that has a geographic range that overlaps with the geographic range of the region of interest A location-dependent content associated with the geographic location included in the geographic range of the selected content area based on the geographic location indicated in the content-related information layer. Extracting from the plurality of position-dependent contents, and generating local region list contents including information on the network position of the extracted position-dependent contents based on the network position indicated in the content-related information layerTake the configuration.
[0014]
  The content reception method of the present invention is a content reception method in a content reception device that receives information related to position-dependent content associated with a geographical position, and includes a position information acquisition step of acquiring point position information indicating a point, A content receiving step of receiving list content that is a list of location-dependent content from the server, and a local region from the list content based on the geographical range of the region of interest including the point indicated in the acquired point location information A position adaptation processing step for generating a list content; and a display step for displaying the generated local region list content, wherein the list content includes an area-related information layer and a content-related information layer, Information layer is geographically related to location-dependent content Having a plurality of area-related information respectively indicating the geographical ranges of a plurality of content areas obtained by dividing a geographical space in which positions are distributed, and the content-related information layer includes a network position and a geography of the plurality of position-dependent contents. A plurality of pieces of content-related information each indicating a target location, and the list content includes content-related information about location-dependent content associated with a geographical location included in a geographical range of the same content area as the same area-related information. The location adaptation processing step includes a nested structure in which content-related information about location-dependent content associated with a geographical location included in a geographic range of different content areas is included in different area-related information. Based on the geographical range indicated in the area related information layer A content area having a geographic range that overlaps with the geographic range of the region of interest is selected from the plurality of content areas, and based on the geographic location indicated in the content-related information layer, the geographic range of the selected content area Information on the network location of the extracted location-dependent content is extracted from the plurality of location-dependent content and based on the network location indicated in the content-related information layer The local area list contents including are generated.
[0015]
  Of the present inventionThe program includes a location information acquisition step for acquiring location information indicating a location in a computer of a content receiving device that receives information related to location-dependent content associated with a geographic location, and a list that is a list of a plurality of location-dependent content. A content receiving step for receiving content from the server, and a position adaptation processing step for generating local region list content from the list content based on the geographical range of the region of interest including the point indicated in the acquired point position information And displaying the generated local region list content, wherein the list content includes an area-related information layer and a content-related information layer, and the area-related information layer is related to position-dependent content To divide the geographical space where the geographical location A plurality of area-related information respectively indicating the geographical ranges of the plurality of content areas, wherein the content-related information layer includes a plurality of pieces of content-related information respectively indicating network positions and geographical positions of the plurality of position-dependent contents. The list content includes content-related information about location-dependent content associated with a geographical location included in the geographical range of the same content area in the same area-related information, and is included in the geographical range of different content areas. And having a nested structure in which content-related information about the position-dependent content associated with the included geographical location is included in different area-related information, and the position adaptation processing step includes the geographical information indicated in the area-related information layer A location that overlaps with the geographic extent of the region of interest based on the extent A content area having a target area is selected from the plurality of content areas, and is associated with a geographical position included in the selected content area based on the geographical position indicated in the content-related information layer. The position-dependent content is extracted from the plurality of position-dependent contents, and local area list content including network position information of the extracted position-dependent content is generated based on the network position indicated in the content-related information layer. I did it.
[0016]
  The storage medium of the present invention is a computer-readable storage medium storing the above program.
[0056]
(Embodiment 1)
The content adaptive distribution system according to the first embodiment of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0057]
First, the configuration of the content adaptive distribution system according to the first embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a system configuration diagram of the content adaptive distribution system according to the first embodiment.
[0058]
The content adaptive distribution system 100 according to the first embodiment includes a content broadcast server 101, a plurality of content communication servers 102a to 102c, and a content receiving terminal 103.
[0059]
The content broadcast server 101 is a broadcasting station capable of performing general broadcasting to a client terminal having a broadcast receiving function and simultaneously performing content distribution by carousel data broadcasting. The broadcast form of the content broadcast server 101 may be any form such as satellite broadcast by a broadcast satellite or communication satellite, terrestrial digital broadcast, or Internet broadcast.
[0060]
The content communication servers 102a to 102c are servers that distribute content to client terminals having a communication function using an Internet protocol. Specific examples of the content communication servers 102a to 102c include a Web server (HTTP server) on the Internet. The number of content communication servers 102a to 102c is not limited.
[0061]
The content receiving terminal 103 is a client terminal having a function of receiving a digital broadcast and a function of accessing a communication network. The content receiving terminal 103 receives content from the content broadcast server 101. Further, the content receiving terminal 103 receives content transmitted from the content communication servers 102 a to 102 c via the communication network 104. In addition, when the content receiving terminal 103 is a movable terminal, the content receiving terminal 103 has a function of acquiring position information by GPS (Global Positioning System) or the like. In the first embodiment, the content receiving terminal 103 is an arbitrary mobile terminal such as a PDA (Personal Digital Assistant) or a car navigation system.
[0062]
The communication network 104 is a network capable of mutual communication between the content communication server 102 and the content receiving terminal 103, and includes the Internet, a WAN (Wide Area Network), a LAN (Local Area Network), a wireless network, or a combination thereof. Any network such as However, when the content receiving terminal 103 is a mobile terminal, the terminal end of the communication network 104 is a wireless network.
[0063]
Next, the internal configuration of the content receiving terminal 103 will be described. The content receiving terminal 103 is a client terminal that can efficiently display position-dependent content. For example, the content receiving terminal 103 can efficiently view Web content related to the vicinity of the current location of the user by using position information acquired by GPS or the like. The content receiving terminal 103 includes a content processing unit 105 and a content display unit 110.
[0064]
Here, the position-dependent content refers to content related to geographical location information or content having a geographical distribution range. For example, content such as a store having latitude / longitude and an address, content such as traffic information, weather forecast, and distribution area limited advertisement correspond to this.
[0065]
The content processing unit 105 performs content adaptation processing on the content received from the content broadcast server 101 or the content communication server 102 with reference to the position information received from the content display unit 110, and the content after adaptation processing is processed. Transmit to the content display unit 110. The content processing unit 105 includes a communication processing unit 106 and a broadcast processing unit 107, an intermediate cache unit 108, and a setting unit 109, which are reception processing units that receive and process information.
[0066]
The communication processing unit 106 performs content adaptation processing on the content received from the content communication server 102 with reference to the position information received from the content display unit 110, and transmits the content after adaptation processing to the content display unit 110. . In addition, when the content to be distributed is HTML content, the communication processing unit 106 plays a role as an HTTP proxy. That is, the communication processing unit 106 performs an HTTP relay process between the browser unit 113 and the content communication server 102.
[0067]
The broadcast processing unit 107 performs content adaptation processing on the content received from the content broadcast server 101 in accordance with an instruction from the setting unit 109, and transmits the content after adaptation processing to the content display unit 110. Note that the broadcast processing unit 107 transmits the received content to the content display unit 110 as it is for content that does not require content adaptation processing.
[0068]
The intermediate cache unit 108 is a cache in which contents received by the communication processing unit 106 and the broadcast processing unit 107 are temporarily stored, and includes a memory and a hard disk. For example, content to be subjected to content adaptation processing or content received from broadcast is temporarily stored in the intermediate cache unit 108 and is transmitted to the content display unit 110 after predetermined processing.
[0069]
The setting unit 109 controls the communication processing unit 106 and the broadcast processing unit 107 in accordance with a control command from the content display unit 110. The setting unit 109 notifies the communication processing unit 106 of position information, and notifies the broadcast processing unit 107 of position information and information necessary for receiving the broadcast, such as a reception channel. Details of the position information output to the communication processing unit 106 and the broadcast processing unit 107 will be described later.
[0070]
The content display unit 110 outputs a control command to the setting unit 109 according to a user operation, and displays the content received from the content processing unit 105. The content display unit 110 includes a position information acquisition unit 111, a map processing unit 112, a browser unit 113, a terminal cache unit 114, a control unit 115, and a GUI unit 116.
[0071]
The position information acquisition unit 111 acquires geographical position information (latitude / longitude coordinate values) using GPS or the like, and outputs the acquired position information to the control unit 115.
[0072]
As described above, by adopting latitude / longitude coordinate data that can be acquired by widely used GPS as position information, it becomes easy to incorporate into existing content distribution systems.
[0073]
The map processing unit 112 has functions of general map display applications such as map drawing, map display area change / enlargement / reduction, and map search. This map processing unit is used for displaying the current location of the content receiving terminal 103 or for a user to search for an arbitrary location (eg, destination). If the content receiving terminal 103 does not require a map display function, the map processing unit 112 is an unnecessary component.
[0074]
The browser unit 113 displays content received from the content processing unit 105, and has a function equivalent to that of a general Web browser (HTML browser). However, when the content distribution system of FIG. 1 targets content described in other markup languages such as BML (Broadcasting Markup Language), the browser unit 113 is described in those markup languages. It has a function to display the contents. Further, the browser unit 113 outputs a message (that is, an HTTP message) related to content distribution to the content processing unit 105, and receives HTML content as a response.
[0075]
The terminal cache unit 114 has a function of caching the content displayed by the browser unit 113.
[0076]
The control unit 115 performs overall control of the content display unit 110. The main function of the control unit 115 is to notify the setting unit 109 of the content processing unit 105 of the position information acquired from the position information acquisition unit 111. The control unit 115 also displays a function for instructing the browser unit 113 to access content having an arbitrary URL, and a content stored in the terminal cache unit 114 for the browser unit 113. It also has a function for instructing.
[0077]
The GUI unit 116 is a GUI (Graphical User Interface) for acquiring instructions from users related to content viewing, map display, and map search. The GUI unit 116 includes a GUI for the user to control the content display unit 110 and the content processing unit 105.
[0078]
The content adaptive distribution system 100 in FIG. 1 transmits and receives content by broadcasting and communication, and performs content adaptive processing based on position information in a content processing unit 105 provided on the terminal side. Therefore, the content receiving terminal 103 does not need to notify the server side of location information. As will be described later, in the content adaptive distribution system 100 of FIG. 1, broadcasting and communication are linked by describing a reference destination (access method) to the content communication server in the content distributed from the content broadcast server 101. Realizes content distribution.
[0079]
Next, an outline of the operation of the content adaptive distribution system 100 will be described. The content adaptive distribution system 100 is a system for distributing / viewing content related to the vicinity of the current location of the user or the periphery of the destination of the user. Here, an example will be described in which content around the current location of the user is distributed from the server to the user terminal. First, the arrangement of position-dependent content in a geographical space will be described with reference to FIG. FIG. 2 is a diagram illustrating an example of the arrangement of the position-dependent content in the geographical space according to the first embodiment and the content presented to the terminal.
In a region 200 in FIG. 2, three circular areas 201a to 201c are set. Hereinafter, this area will be referred to as a content area (or geographical content area). Each area 201a-201c has the latitude / longitude coordinates and radius of the center of the circle as parameters.
[0080]
In this way, if it is possible to divide a geographical space where position-dependent content is distributed into circular areas, the area is defined as a unit of high-density distribution areas of position-dependent content centered around the station and shopping streets. In addition, since there is no need to define an area for a geographical area where no content exists, location-dependent content can be managed efficiently.
[0081]
In addition, there are four stores A1 to A4, B1 to B4, and C1 to C4, respectively, in each content area 201a to 201c, and each store has a Web site that provides information on the store. However, the geographical position of each store and the geographical position of the Web site of the store do not necessarily match. That is, the website of the store does not need to exist at the position of each store in FIG. 2, and the website may exist in another place.
[0082]
Each store A1 to A4, B1 to B4, C1 to C4 has latitude / longitude information, an address, and the like, which are location information of the actual store, as parameters. The Web site has a URL (Uniform Resource Locator) accessible via the Internet, and any terminal can view the content of the Web site.
[0083]
The content broadcast server 101 and the content communication servers 102a to 102c illustrated in FIG. 2 distribute meta information (metadata) related to the website of each store to the content receiving terminal 103 by broadcasting or communication. In FIG. 2, there are one content broadcast server 101 and three content communication servers 102, but any number may exist.
[0084]
It is assumed that the content receiving terminal 103 is a mobile terminal and moves from a start point S to an end point G in FIG. 2 along a broken line. At this time, the user uses the browser unit 113 of the content receiving terminal 103 to search for content related to restaurants around the current location on the Internet.
[0085]
First, the operation of the content receiving terminal 103 when viewing content will be described. The content receiving terminal 103 receives the menu content from the content broadcast server 101 in the broadcast processing unit 107 and outputs it to the content display unit 110. Here, the menu content is a category list of contents that can be viewed by the user. The content display unit 110 stores the received menu content in the terminal cache unit 115. The browser unit 113 displays the menu content stored in the terminal cache unit 114.
[0086]
FIG. 3 shows an example of the menu content. In this menu content 300, commercial facilities, public facilities, restaurants, parking lots, gas stations, traffic information, weather forecasts, and tourist information are presented as categories of contents that can be viewed. The user can select a category desired to be viewed from the menu content 300.
[0087]
If the user selects one category from the menu content 300, here, a restaurant, a message requesting list content describing information about the restaurant is transmitted from the content receiving terminal 103 to the content communication server 102. The Here, the list content is a list in which information (URL, position information, etc.) related to content belonging to a specific category is collected for each area.
[0088]
The content receiving terminal 103 receives the list content transmitted from the content communication server 102 in the communication processing unit 106, performs content adaptation processing on the received list content, and outputs the content to the browser unit 113.
[0089]
The content adaptation process is a process for generating a list content of a specific area from the list content, and is also referred to as a position adaptive filtering process. As a result of performing this content adaptation process, the browser unit 113 displays a content list related to restaurants limited to the vicinity of the current location of the user.
[0090]
FIG. 4 shows an example of the list content. The list content 400 displays a list of restaurant names and addresses, and describes the URL of each restaurant website. The user can select a restaurant that he / she wishes to view from the list content 400.
[0091]
When the user selects one restaurant from the list content 400, the content receiving terminal 103 accesses a website indicated by the URL of the selected restaurant, and displays the content of the restaurant on the content display unit 110. .
[0092]
In the above description, the menu content 300 distributed by broadcasting and the list content 400 acquired by communication are referred to in order to search for the URL of the Web site where the content desired by the user exists, and that Web site This shows the process up to displaying the content.
[0093]
The content adaptive distribution system 100 according to the first embodiment provides list content adapted to the current location of the user. That is, the list content presented to the user can be automatically updated in conjunction with the movement of the user's position.
[0094]
Next, how the list content is updated as the position of the content receiving terminal 103 is moved will be described with reference to FIG.
[0095]
The three areas 201a to 201c in FIG. 2 are content areas indicating content provision ranges (distribution ranges). That is, only when the content receiving terminal 103 exists in the areas 201 a to 201 c, the content communication server 102 distributes the list content related to the areas 201 a to 201 c to the content receiving terminal 103.
[0096]
First, when the user of the content receiving terminal 103 selects a restaurant from the menu content 202 received from the content broadcast server at the start point S, the list content related to the restaurant is displayed on the browser unit of the content receiving terminal 103.
[0097]
The starting point S is outside the three areas 201a to 201c including the content. This means that there is no viewable content around the current location of the user. Accordingly, the list content 203x in which the restaurant information is blank is displayed on the browser unit 113 of the content receiving terminal 103.
[0098]
Next, when the user moves along the movement route and enters the area 201a, since there are four restaurants A1 to A4 in the area 201a, the browser portion of the content receiving terminal 103 includes the area 201a. The list content 203a in which the restaurants A1 to A4 are listed is displayed.
[0099]
Further, when the user moves along the movement route and enters the area 201b, the browser unit 113 displays the list content 203b in which the restaurants B1 to B4 in the area 201b are listed.
[0100]
In this way, the list content 400 is automatically updated as the content receiving terminal 103 moves. Thereby, the user can efficiently select content around the current location and view the content. Hereinafter, the current location of the content receiving terminal will be referred to as a user's point of interest (POI).
[0101]
In the example described above, the list content is displayed on the browser unit 113 of the content receiving terminal 103 when the point indicating the current location of the content receiving terminal 103, that is, when the POI is within the area (= circle). However, in the method of determining the presence / absence of position-dependent content by comparing “points” and “circles”, user convenience is reduced in the situations shown in FIGS.
[0102]
Next, the list content received by the content receiving terminal 103 in the situation shown in FIG. 5 will be described.
[0103]
When the content receiving terminal 103 is at the content passing point Pa, the POI is included in the area 201a, so that the list content 203a is displayed on the content receiving terminal 103.
[0104]
When the content receiving terminal 103 is at the passing point Pc, the POI is included in the area 201b, so that the list content 203b is displayed on the content receiving terminal 103.
[0105]
Further, when the content receiving terminal 103 is at the passing point Pb, the POI is out of the area, and thus the blank list content 203x is displayed on the content receiving terminal 103.
[0106]
As described above, when the content receiving terminal 103 is at the passing point Pb, there is no position-dependent content around the passing point Pb even though the distance is close to the passing point Pa or the passing point Pc. turn into.
[0107]
Next, the list content received by the content receiving terminal 103 in the situation shown in FIG. 6 will be described.
[0108]
As shown in FIG. 6, when the content receiving terminal 103 does not cross the content area and passes the vicinity of the content area, even if the content receiving terminal 103 exists, the content receiving terminal 103 No list content is provided to the user.
[0109]
Therefore, in the first embodiment, in order to solve the problems shown in FIG. 5 and FIG. 6, the current location of the content receiving terminal 103 is expressed not by “point” but by “circle”.
[0110]
This circle represents the region of interest (ROI: Region Of Interest) of the user, and the center of the circle corresponds to the current location of the content receiving terminal 103. That is, when the ROI and the content area overlap, the position-dependent content in the content area is set as a content candidate to be presented to the user of the content receiving terminal 103.
[0111]
As described above, in the content adaptive distribution system 100 according to the first embodiment, the content receiving terminal combines the content area indicating the content provision range set by the content provider and the region of interest (ROI) set by the user. Information on position-dependent content existing around 103 is provided.
[0112]
Further, by setting a circular area centering on an arbitrary point and searching for content in this way, a moving user can easily acquire current location surrounding information.
[0113]
Next, a list content providing method when an ROI is set will be described with reference to FIGS. FIG. 7 is a diagram showing an example of setting of the content area and ROI.
[0114]
The rectangular area 700 is an area where position-dependent content is distributed, and seven content areas 701a to 707g are set therein.
[0115]
The content areas 701a to 707g have position-dependent content therein.
[0116]
The content receiving terminal 103 moves on the broken line from the start point S to the end point G. In the present embodiment, the ROI is set around the current location of the moving content receiving terminal 103. The radius of the ROI may be an arbitrary value, and is set based on the moving speed of the content receiving terminal 103 or the user's willingness to act. The radius of the ROI may be changed dynamically.
[0117]
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of menu content and list content. In the figure, what is indicated by reference numeral 801 is menu content. Moreover, what is indicated by 802a to 802g is list contents corresponding to the seven content areas 701a to 707g in FIG. In this example, it is assumed that there are four restaurants in each area.
[0118]
In FIG. 7, when the content receiving terminal 103 exists at the passing point Pa, the center of the ROI is included in the area 701a. In such a case, the content receiving terminal 103 is provided with a list of position-dependent content belonging to the area 701a.
[0119]
On the other hand, in FIG. 7, when the content receiving terminal 103 exists at the passing point Pb, the center of the ROI does not belong to any area. However, the ROI overlaps with the area 702d and the area 702g. In such a case, the list contents in the areas 702d and 702g are candidates for list contents provided to the content receiving terminal 103.
[0120]
Subsequently, a method for setting a content extraction area to be presented to the content receiving terminal 103 will be described with reference to FIGS.
[0121]
FIG. 9 is a diagram showing a content extraction area setting method for the purpose of list content generation. Method 1 to method 6 presented in this figure will be described in order.
[0122]
A method 1 shown in FIG. 9 is a method for selecting a content area including a POI corresponding to the current location of the content receiving terminal 103. In this method, when a POI exists in a specific content area, a local area list content relating to the content area is generated. Therefore, even if a content area exists in the vicinity, if the POI is outside the content area, the local area list content presented to the content receiving terminal 103 is blank.
[0123]
Method 2 shown in FIG. 9 is a method of selecting a content area that overlaps the ROI of the content receiving terminal 103. In this method, a content area that overlaps a circle indicating a region of interest (ROI) of a user is selected. The content area to be selected is not limited to one, and a plurality of content areas may be selected. In this case, a list content that enumerates position-dependent contents belonging to all the selected content areas is generated.
[0124]
FIG. 10 is a diagram for explaining an example of the list content presented to the moving content receiving terminal 103 regarding the method 2 of FIG. 10 is the same as that shown in FIG. 7, and the list contents in each content area shown in FIG. 10 are the same as those shown in FIG. 8 (the same applies to the description of method 3 to method 6).
[0125]
When the content receiving terminal 103 exists at the point C0 (1), the ROI of the content receiving terminal 103 overlaps only with the content area 701a. Therefore, the content receiving terminal 103 is presented with the list content 901 that is a list of content corresponding to the area 701a.
[0126]
When the content receiving terminal 103 exists at the point C0 (2), the ROI of the content receiving terminal 103 overlaps with the content areas 701d and 701g. Therefore, the content receiving terminal 103 is presented with the list content 902 obtained by adding the list contents of the two content areas 701d and 701g.
[0127]
As described above, by selecting the position-dependent content included in the content areas 701d and 701g overlapping the ROI (region of interest), it is possible to simplify the arithmetic processing related to the generation of the list content 902 limited to the local region.
[0128]
Method 3 in FIG. 9 is a method in which only the overlapping part of the ROI and the content area is used as the content extraction region. This method targets a content area that overlaps a circle indicating a user's region of interest (ROI), and extracts position-dependent content that exists in the overlapping portion of both.
[0129]
The content area selected by the method 3 is not limited to one, and a plurality of content areas may be selected. In such a case, for all the selected content areas, list content composed only of position-dependent content included in the overlapping portion area is generated. Such list contents are called ROI-compatible list contents.
[0130]
FIG. 11 is a diagram for explaining an example of the list content presented to the moving content receiving terminal 103 regarding the method 3 of FIG.
[0131]
When the content receiving terminal 103 exists at the point C0 (1), the ROI is included in the content area 701a. Therefore, the content receiving terminal 103 is presented with the list content 1001 corresponding to the overlapping part of the ROI and the content area 701a. The In this example, it is assumed that restaurant A2 and restaurant A3 exist in the overlapping portion.
[0132]
When the content receiving terminal 103 exists at the point C0 (2), the ROI overlaps with the content areas 701d and 701g. Therefore, the content receiving terminal 103 is presented with the list content 1002 composed only of the position-dependent content included in the overlapping portion (indicated by the slanted line in the figure) for the two content areas. In this example, it is assumed that the restaurant D4 exists in the area 701d and the restaurant G3 exists in the overlapped area in the area 701g.
[0133]
As described above, the local area composed of the position-dependent contents whose content position information is included in the area where the content areas 701d and 701g overlap the ROI (region of interest) and the ROI (overlapping portion indicated by diagonal lines in the drawing). Since the list content 1002 is generated, highly convenient information can be provided to the user.
[0134]
The method 4 in FIG. 9 is a method of selecting a content area that overlaps the ROI and exists in the moving direction as a content extraction region. In this method, a content area that exists in the moving direction of the content receiving terminal 103 is selected from content areas that overlap with a circle indicating a region of interest (ROI) of the user. The definition of the moving direction will be described later.
[0135]
In Method 4, depending on how the moving direction is defined, the content area to be selected is not limited to one, and a plurality of content areas may be selected. In such a case, a list content that enumerates position-dependent contents belonging to all selected content areas is generated.
[0136]
FIG. 12 is a diagram illustrating an example of list content presented to the moving content receiving terminal 103 with respect to method 4 of FIG.
[0137]
When the content receiving terminal 103 exists at the point C0 (1), the ROI overlaps only with the content area 701a. Therefore, the list content 1101 is presented to the content receiving terminal 103.
[0138]
When the content receiving terminal 103 is present at the point C0 (2), the ROI overlaps with the content areas 701d and 701g, but only the content area 701g in the moving direction is set as a list content generation target area. Accordingly, the content receiving terminal 103 is presented with the list content 1102 that is a list of content included in the area 701g.
[0139]
As described above, by generating the local area list content 1102 using only the content area 701g in the moving direction as the list content generation target area, information regarding the position deviating from the moving direction of the terminal for the user moving at high speed. Can be provided with highly convenient information.
[0140]
The method 5 in FIG. 9 is a method in which the content area existing in the moving direction is targeted, and only the overlapping part of the ROI and the content area is set as the content extraction region. In this method, among the content areas overlapping with a circle indicating the user's region of interest (ROI), the content area in the moving direction is targeted, and the overlapping portion of both is used as the content extraction region. The definition of the moving direction will be described later.
[0141]
Depending on how the moving direction is defined, the content area to be selected is not limited to one, and a plurality of content areas may be selected. In such a case, ROI correspondence list contents composed only of position-dependent contents included in the overlapped area are generated for all selected content areas.
[0142]
FIG. 13 is a diagram for explaining an example of the list content presented to the moving content receiving terminal 103 with respect to the method 5 of FIG.
[0143]
When the content receiving terminal 103 exists at the point C0 (1), the ROI is included in the content area 701a. Therefore, the content receiving terminal 103 is presented with the list content 1201 corresponding to the overlapping portion of the ROI and the content area 701a. The In this example, it is assumed that restaurant A2 and restaurant A3 exist in the overlapping portion.
[0144]
When the content receiving terminal 103 exists at the point C0 (2), the ROI overlaps with the content areas 701d and 701g, but only the content area 701g in the moving direction is set as a list content generation target area. The content receiving terminal 103 is presented with list content 1202 composed only of position-dependent content included in a portion where the ROI and the content area 701g indicated by diagonal lines in the figure overlap. In this example, for the area 701g, it is assumed that the restaurant G3 is present in the overlapping area.
[0145]
The method 6 in FIG. 9 is based on the method 5 in FIG. 9 and is an improved method for a case where the overlap between the ROI and the content area is narrow.
[0146]
FIG. 14 is a diagram for explaining an example of list contents presented to the moving content receiving terminal 103 with respect to the method 6 of FIG. This method is basically the same as method 5 and extracts only overlapping portions of content areas that overlap with a circle indicating a user's region of interest (ROI) in the moving direction. However, when the area where the ROI and the content area overlap is small, specifically, when the center of the ROI exists outside the content area, a straight line connecting the center of the ROI and the center of the content area has a radius. The concentric circle ROIex (= expanded region of interest) is set, and an overlapping portion between the ROIex and the content area is set as a list content generation target range.
[0147]
When the content receiving terminal 103 is present at the point C0 (1), the ROI is included in the content area 701a. Therefore, the content receiving terminal 103 is presented with the list content 1301 corresponding to the overlapping part of the ROI and the content area 701a. The In this example, it is assumed that restaurant A2 and restaurant A3 exist in the overlapping portion.
[0148]
When the content receiving terminal 103 exists at the point C0 (2), the ROI overlaps with the content areas 701d and 701g, but only the content area 701g in the moving direction is set as a list content generation target area. The content receiving terminal 103 is presented with list content 1302 composed only of position-dependent content included in a portion where the ROIex and the content area 701g indicated by diagonal lines in FIG. In this example, it is assumed that the restaurants G1 and G3 exist in the overlapping area.
[0149]
By doing in this way, even when the area of the overlap part of ROI and a content area is small, the situation where the list content provided to the content receiving terminal 103 becomes blank can be suppressed.
[0150]
Next, a method for determining the overlap between the ROI and the content area by the communication processing unit 106 will be described with reference to FIG.
[0151]
FIG. 15 is a diagram in which a part of FIG. 7 is enlarged and an ROI is set. The center of ROI is c0 and the radius is r0. The center of the area 701e is c5 and the radius is r5. The center of the area 701g is c7, and the radius is r7. The distance between c0 and c5 is L5, and the distance between c0 and c7 is L7.
[0152]
Since L5 is larger than (r0 + r5), the ROI and the area 701e do not overlap. On the other hand, since L7 is smaller than (r0 + r7), the ROI and the area 701g overlap.
[0153]
That is, by calculating the distance Lx between c0 and the center cx of each content area and comparing the sum of the radius r0 of the ROI and the radius rx of each content area with Lx, the overlap between the ROI and the content area can be determined.
[0154]
Next, a method for determining a content area in the moving direction of the content receiving terminal 103 by the communication processing unit 106 will be described with reference to FIG.
[0155]
c0 (x) represents the movement history of the ROI center c0. A vector from the immediately preceding position c0 (x-1) to the current location c0 (x) is set as a movement direction vector. A vector from the ROI center c0 toward the center of the content area is defined as an area direction vector.
[0156]
For each content area, an area direction vector is calculated, and an angle (referred to as an area angle) formed by the two vectors is determined from the inner product of the area direction vector and the moving direction vector.
[0157]
The content area having the smallest area angle is defined as the content area in the moving direction.
[0158]
As described above, since the only content area closest to the moving direction of the terminal can be selected for the content area overlapping with the region of interest, it is possible to provide carefully selected content information having directivity.
[0159]
Further, the moving direction can be easily calculated from the moving direction vector, and the content area (directional area) in the moving direction can be selected.
[0160]
In addition, by selecting the content area having the smallest angle formed by the area direction vector and the movement direction vector as the content area (directional area) in the movement direction, the content area overlapping the region of interest is changed in the movement direction of the terminal. Since the closest content area is selected, it is possible to provide carefully selected content information with directivity.
[0161]
Note that the process of searching for a content area having the smallest area angle may be omitted, and a content area having an area angle smaller than a predetermined threshold may be defined as a content area in the moving direction. At this time, there may be a plurality of content areas in the moving direction. As the angle serving as the threshold, for example, 30 degrees or 45 degrees (assumed to be an acute angle) is set.
[0162]
Thus, since the content area existing in the moving direction is determined by determining the threshold of the angle formed by the two vectors, the calculation process for selecting information that is in the moving direction of the terminal and is significant for the user is simplified. be able to.
[0163]
In FIG. 16, the area angle of the area 701e is arg05, and the area angle of the area 701g is arg07. For example, when only arg07 is smaller than the threshold angle, the area 701g is defined as a content area in the moving direction.
[0164]
Next, a method for extracting position-dependent content existing in the overlapping portion of the ROI and the content area by the communication processing unit 106 will be described with reference to FIG.
[0165]
In the area 701d, there are four position-dependent contents D1 to D4, each having position information (latitude / longitude coordinate values). Further, there are four position-dependent contents G1 to G4 in the area 701g, and each has position information (latitude / longitude coordinate values).
[0166]
In FIG. 17, the ROI overlaps with the area 701d and the area 701g.
[0167]
The distance from the center c0 of the ROI to each position-dependent content (D1 to D4, G1 to G4) is calculated. Determine whether.
[0168]
Here, the description will be given focusing on the position-dependent contents D3 and G3 in FIG.
[0169]
The distance L4C from the ROI center c0 to D3 is larger than the ROI radius r0. Accordingly, the area 701d overlaps with the ROI, but D3 is not subject to position-dependent content extraction.
[0170]
On the other hand, the distance L7C from the ROI center c0 to G3 is smaller than the ROI radius r0. Therefore, G3 is a target for position-dependent content extraction.
[0171]
Next, with reference to FIG. 18, a supplementary explanation of method 6 of “content extraction region setting method for list content generation” presented in FIG. 9 will be given.
[0172]
In FIG. 18, the ROI overlaps areas 701d, 701e, and 701g. Assume that an area angle (shown in FIG. 16) is calculated for each area, and it is determined that only the area 701g is a content area in the moving direction by comparison with a threshold value.
[0173]
In FIG. 18, the portion where the ROI and the area 701g overlap is very small, and the area does not include position-dependent content. As described above, the following processing is performed so that the position-dependent content around the ROI can be detected even when the overlapping portion between the ROI and the content area is small.
[0174]
When the ROI and the content area overlap, but the center of the ROI exists outside the content area, a concentric circle ROIex (extended region of interest) having a radius that is a straight line connecting the center of the ROI and the center of the content area is set.
[0175]
The overlapping part of the ROIex and the content area is set as a list content generation target range.
[0176]
In FIG. 18, when the overlapping portion between the ROI and the area 701g is targeted, only the position-dependent content G3 is registered in the list content. However, when the overlapping portion between the ROIex and the area 701g is targeted. Position-dependent contents G1 and G3 are registered in the list contents.
[0177]
In this way, since the ROIex (extended region of interest) is set and the local region list content 1302 is generated, the local region list content with a small amount of information is generated when there is little overlap between the ROI (region of interest) and the content area 701G. Presenting to the user can be suppressed.
[0178]
When the ROI center c0 is included in the content area, the ROIex is not set, and the overlapping portion of the ROI and the content area is set as a list content generation target range.
[0179]
Next, the content adaptive distribution method according to the first embodiment will be described in detail.
[0180]
First, content according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. These contents are an example of a position condition description and an example of a list content description described in an XML-compliant description language. Hereinafter, the description language presented in the first embodiment will be referred to as CAML (Contents Adaptation Markup Language).
[0181]
CAML is a markup language for describing conditions related to position information. The CAML is used to generate HTML content adapted to the position condition of the content receiving terminal 103 from composite content (hereinafter referred to as CAML content) in which the position condition description by CAML and HTML content are combined.
[0182]
The content combined with CAML is not HTML content but may be any content that can be displayed by the content receiving terminal 103, for example, BML content.
[0183]
Here, as the CAML language specification, only the caml element and the location element are defined. Hereinafter, the caml element and the location element will be described.
[0184]
The caml element is a CAML root element and is an element that must be described. The caml element has no attribute, and its contents can include only a location element describing text data and a position condition.
[0185]
The location element is an element that describes a position condition by a combination of an attribute and an attribute value. The location element can be a child element of the caml element. Further, the content of the location element can include only text data.
[0186]
FIG. 19 shows an example of the description method of the in-area content information in the first embodiment. Here, three types of description methods are presented. First, the first description example 1910 in FIG. 19 will be described.
[0187]
In the description example 1910 of FIG. 19, the location start tag 1911 has four attributes, that is, a type attribute 1911a, a center attribute 1911b, a radius attribute 1911c, and a unit attribute 1911d.
[0188]
The type attribute 1911a indicates a description method of position information. A description example 1910 in FIG. 19 indicates that the position information is circle, that is, a circular area.
[0189]
In the first embodiment, it is only necessary to define a geographical circular area by the location start tag 1911. Therefore, only the circle is defined as the type attribute 1911a. However, as the type attribute 1911a, a rectangle, a polygon, a zip code, an address, or the like may be defined in addition to the circle.
[0190]
When the type attribute 1911a is circle, the location start tag 1911 further has a center attribute 1911b, a radius attribute 1911c, and a unit attribute 1911d.
[0191]
The center attribute 1911b represents the latitude / longitude coordinates of the center of the circle area, the radius attribute 1911c represents the radius of the circle area, and the unit attribute 1911d represents the unit of the radius of the circle area. That is, specific parameters of the circular area are defined by these three attributes.
[0192]
In a description example 1910 of FIG. 19, a portion 1913 surrounded by a location element start tag <location> 1911 and a location end tag </ location> 1912 is a portion corresponding to a list of contents, and is described by HTML in this example. ing.
[0193]
Next, the second description example 1920 in FIG. 19 will be described. In this example, the location start tag 1921 has only the type attribute 1921 as an attribute. The type attribute 1921 indicates a description method of position information (similar to the description example 1910). The description example 1920 indicates that the position information is circle, that is, a circular area.
[0194]
In the description example 1920, the parameter of the circular area indicated by the type attribute 1921 is described by three types of child elements of the location element as indicated by 1923 in the figure.
[0195]
A geometric-system element 1925 indicates a notation method of latitude / longitude coordinates. The center element 1926 indicates the center position coordinates of the circular area, has a latitude element and a longitude element as child elements, and describes the latitude and longitude coordinate values. The radius element 1927 indicates the radius of the circular area, and the unit of the radius is defined by the unit attribute.
[0196]
Further, in the description example 1920 of FIG. 19, a portion 1928 surrounded by the location element start tag <location> 1921 and the location end tag </ location> 1929 is a portion corresponding to a list of contents. is described.
[0197]
Next, the third description example 1930 in FIG. 19 will be described. The third description example 1930 has a double structure (nested structure) in which the location elements 1933a and 1933b are surrounded by a location start tag 1931 and a location end tag 1932.
[0198]
The outer location start tag 1931 has a type attribute 1931a as a circle, and has a center attribute 1931b, a radius attribute 1931c, and a unit attribute 1931d as attributes. Since the outer location start tag 1931 corresponds to a content area definition, it is also called area definition information.
[0199]
The inner location element 1933a has a type attribute 1934a and a position attribute 1934b.
[0200]
The type attribute 1934a indicates that the position information is spot, that is, a point. The position attribute 1934b indicates the latitude / longitude coordinate value of the spot. Between the location start tag 1934 and the location end tag 1935, content link information 1936 corresponding to the position information indicated by the position attribute is described by an HTML anchor element. Since the inner location start tag 1934 defines a geographical position related to the content, it is also referred to as geographical position information. On the other hand, the content link information 1936 is also location information in the network, and is also referred to as network location information.
[0201]
There are various variations of the description method of the position condition other than the example shown in FIG. In the first embodiment, the position conditions of the CAML content are described by the method shown in the description example 1910 or the description example 1930.
[0202]
Subsequently, the content of FIG. 20 will be described. The CAML content 2000 in FIG. 20 is an example of list content described based on the first description example 1910 in FIG. 19, and seven circular areas are defined by the location element. This CAML content 2000 assumes a rectangular area 700 in which position-dependent content is scattered as shown in FIG. 7, and seven content areas 701a to 701g are set in the rectangular area, and the position-dependent content of each content area is set. This is a list of link destination information.
[0203]
Details of the CAML content 2000 will be described. The CAML content 2000 has seven location elements 2003a to 2003g surrounded by a location start tag and a location end tag (FIG. 23 shows only a part of the content). These location elements 2003a to 2003g are also referred to as in-area content information.
[0204]
Here, attention is paid to the location element 2003a. The location element 2003a is surrounded by a location start tag 2006 and a location end tag 2008, and an in-area content list list 2007a is described therein.
[0205]
Here, the content list in the area is a list of link information (URL and URI) of position-dependent content belonging to the same geographical area, and these are described by HTML anchor elements. In the location start tag 2006, the center position coordinate and radius of the circular area are defined by the attribute. That is, the circular area defined by the attribute of the location start tag means an area where the position-dependent contents listed in the in-area content list list 2007a exist.
[0206]
The location elements 2003b to 2003g other than the location element 2003a have the same structure, and the position-dependent content existing in the circle region defined by the attribute of the location start tag is between the location start tag and the location end tag. A list of link information 2007b to 2007g is described.
[0207]
A portion corresponding to 2002 and 2004 in FIG. 20 is a portion constituting HTML content. Furthermore, seven location elements 2003a to 2003g and HTML parts 2002 and 2004 are surrounded by a caml start tag 2001 and a caml end tag 2005.
[0208]
Hereinafter, content describing a list of position-dependent content for each content area as shown in FIG. 20 will be referred to as CAML list content.
[0209]
The CAML list content 2000 is content for generating HTML list content (= local area list content) adapted to the position condition, and the components of the HTML content are described in advance in the caml element. That is, the CAML list content itself is not directly displayed on the browser, but the HTML list content generated from the CAML list content is displayed on the browser.
[0210]
When the content processing unit 105 of the content receiving terminal 103 receives the CAML list content as shown in FIG. 20, the content processing unit 105 performs the following processing. (1) Obtain position information indicating the current location (or search target point). (2) The obtained position information is compared with the position condition defined by the attributes of the location start tags 2006a to 2006g, and the location element included in the area indicated by the position condition is selected. (3) Extract only the in-area content list and HTML part included in the selected location element (that is, delete all CAML tags) to generate HTML list content that can be displayed by the browser unit 113 To do.
[0211]
The content processing unit 105 plays a role of generating HTML content from the CAML content 2000 in the content receiving terminal 103. The communication processing unit 106 and the broadcast processing unit 107 in the content processing unit 105 include a CAML analyzer that analyzes the CAML, and refers to the position information notified from the setting unit 109 to perform position adaptation processing on the CAML content. I do.
[0212]
The CAML analyzer interprets elements related to HTML as text data. Further, in the position adaptation processing in the content processing unit 105, all CAML tags in the CAML content are removed. Therefore, the content output from the content processing unit 105 is HTML content.
[0213]
FIG. 21 and FIG. 22 show an example of HTML list content composed of an in-area content list list related to the current location of the content receiving terminal 103, which is generated by performing position adaptation processing on the CAML list content 2000 of FIG. FIG.
[0214]
Here, it is assumed that the content extraction area is set from the CAML list content of FIG. 20 according to the method 1 of FIG. 9 to generate the local area list content, and the current location (= POI) of the content receiving terminal 103 is the location element 2003a. Consider the case where it is included in the circle region described in 1.
[0215]
At this time, the content processing unit 105 (more specifically, the communication processing unit 106) performs the following position adaptation processing on the CAML content 2000 in FIG. 20 to generate the HTML content 2100 as shown in FIG. Generate.
[0216]
Specifically, the content processing unit 105 detects, for each location element, a POI that is included inside the circle area defined by the attribute of the location start tag, and deletes other location elements. That is, the content processing unit 105 deletes the location elements 2003b to 2003g and leaves only the location element 2003a.
[0217]
The caml start tag 2001 and the caml end tag 2005 are deleted from the CAML content 2000 of FIG.
[0218]
Then, the content processing unit 105 deletes the start tag and the end tag of the location element 2003a and leaves the in-area content list list 2007a.
[0219]
As a result of the above processing, HTML content 2100 composed of text data 2002 and 2004 described in HTML and an in-area content list list 2007a is generated.
[0220]
Similarly, it is assumed that the content extraction region is set from the CAML list content of FIG. 20 according to the method 2 of FIG. 9 to generate the local region list content, and the ROI set around the current location of the content receiving terminal 103 is the location. Let us consider a case where it overlaps with a circular area (= content area) defined by elements 2003d and 2003g.
[0221]
At this time, the content processing unit 105 performs the following position adaptation processing on the CAML content 2000 in FIG. 20 to generate HTML content 2200 as shown in FIG.
[0222]
Specifically, for each location element, the content processing unit 105 leaves an overlap between the circular area indicated by the attribute of the location start tag and the ROI centered on the position of the content receiving terminal 103 (area selection processing). Delete items that do not overlap with (non-selection information deletion processing). That is, the content processing unit 105 leaves the location elements 2003d and 2003g and deletes the location elements 2003a to 2003c, 2003e, and 2003f.
[0223]
Next, the content processing unit 105 deletes the start tag and end tag of the location element 2003a (additional information deletion processing), and leaves the in-area content list list 2007d.
[0224]
Next, the content processing unit 105 deletes the start tag and the end tag of the location element 2003g (additional information deletion processing), and leaves the in-area content list list 2007g.
[0225]
Next, the content processing unit 105 deletes the caml start tag 2001 and the caml end tag 2005 from the CAML content 2000 of FIG. 20 (additional information deletion processing).
[0226]
As a result of the above processing, HTML content 2200 composed of text data 2002 and 2004 described in HTML and in-area content list lists 2007d and 2007g is generated.
[0227]
The CAML list content 2000 shown in FIG. 20 has a simple structure in which the location element is not nested. It can be said that this content has a structure suitable for Method 1, Method 2, and Method 4 among the content extraction region setting methods presented in FIG. That is, in the local area list content generation, it is only necessary to execute a process for determining whether or not the content area defined by the attribute of each location element included in the CAML content overlaps with POI or ROI.
[0228]
When the content extraction area is set according to method 4 in FIG. 9 and the local area list content is generated from the CAML list content in FIG. 20, the content receiving terminal 103 is moved when the content area overlapping with the ROI is selected. Will consider the direction.
[0229]
Next, another example of the CAML list content is shown. The CAML list content in FIG. 23 is an example of the list content described based on the third description example 1930 in FIG. This CAML list content has a structure suitable for method 3, method 5, and method 6 among the content extraction area setting methods presented in FIG.
[0230]
In the CAML content 2300 of FIG. 23, seven circular areas are defined by the location element corresponding to FIG. 7 (FIG. 23 is described with a part of the content description omitted).
[0231]
That is, the CAML list content 2300 is assumed to be a rectangular area 700 in which position-dependent content is scattered, as in the CAML list content of FIG. This is a list of location-dependent contents for each area.
[0232]
Also, the CAML list content 2300 in FIG. 23 has a nested location element. That is, an area is defined by an outer location start tag, and position information (latitude / longitude coordinates) of each position-dependent content included in the area is described by an inner location start tag.
[0233]
The seven outer location elements 2303a to 2303g included in the CAML list content of FIG. 23 are referred to as in-area content information, and information related to areas defined by the attributes of these location start tags is referred to as area definition information. In this area definition information, the shape of a geographical space in which content is distributed (circle, rectangle, polygon, etc.) is defined.
[0234]
Also, the location element inside the CAML list content in FIG. 23, that is, the location element included in the content information in the area is called content location information, and the location information defined by the attributes of these location elements is the geographic location information. Call it. Here, the geographical position information is information (such as latitude / longitude coordinates and addresses) that defines a position in a geographical space related to the content. Further, the link information of the position-dependent content described by the HTML anchor element is called network position information. That is, the content location information is obtained by adding geographical location information to network location information.
[0235]
The description content of the CAML content in FIG. 23 will be described.
[0236]
For example, 2303a in FIG. 23 is a portion corresponding to the content area 701a in FIG. 7, and the circular area of the content area 701a is defined by the attribute of the location start tag 2306. Further, 2303d and 2303e in FIG. 23 are portions corresponding to the content areas 701d and 701e in FIG.
[0237]
In the content area 701a, the position-dependent contents of the restaurants A1 to A4 exist, and the location elements corresponding to the four position-dependent contents are listed inside the nested structure.
[0238]
Taking the location element 2307a1 as an example, this corresponds to the restaurant A1, and the location (latitude / longitude coordinate value) of the restaurant A1 is defined by the attribute of the location start tag 2309.
[0239]
Here, from the CAML list content of FIG. 23, it is assumed that the content extraction area is set according to the method 2 of FIG. 9 to generate the local area list content, and the ROI centered on the position of the content receiving terminal 103 is the location element. Let us consider a case where it overlaps with the circular area defined by 2303a and the circular area defined by the location element 2303d.
[0240]
At this time, the content processing unit 105 performs the following position adaptation processing on the CAML content in FIG. 23 to generate HTML content as shown in FIG.
[0241]
The content processing unit 105 leaves an overlap of the outer region, that is, the circular area indicated by the attribute of the location start tag and the ROI centered on the position of the content receiving terminal 103 for each location element in the first layer (area selection). Process), and delete those that do not overlap with the ROI (non-selection information deletion process). That is, the location elements 2303a and 2303d are left and the other location elements are deleted.
[0242]
Next, the content processing unit 105 does not set the position condition defined by the attribute of the location start tag for each location element in the second layer located inside the location element 2303a, and determines the location start tag and the location All of the part surrounded by the end tag is left (because method 2 is a method in which only the overlap between the ROI and the content area is used for generating the HTML list content). That is, the content processing unit 105 deletes the location start tag and the location end tag (additional information deletion processing) and leaves only the link information to the position-dependent content.
[0243]
Then, the content processing unit 105 deletes the caml start tag 2301 and the caml end tag 2305 (additional information deletion processing).
[0244]
As a result of the above processing, HTML content 2400 composed of text data 2302 and 2304 described in HTML and link information 2310a1, 2310a2, 2310d1, and 2310d2 to position-dependent content is generated.
[0245]
Next, it is assumed that the content extraction region is set from the CAML list content of FIG. 23 according to the method 3 of FIG. 9 to generate the local region list content, and the ROI centered on the position of the content receiving terminal 103 is the location element. Let us consider a case where it overlaps with the circular area defined by 2303a and the circular area defined by the location element 2303d.
[0246]
At this time, the content processing unit 105 performs the following position adaptation processing on the CAML content in FIG. 23 to generate HTML content as shown in FIG.
[0247]
The content processing unit 105 leaves an overlap of the outer region, that is, the circular area indicated by the attribute of the location start tag and the ROI centered on the position of the content receiving terminal 103 for each location element in the first layer (area selection). Process), and delete those that do not overlap with the ROI (non-selection information deletion process). That is, the location elements 2303a and 2303d are left and the other location elements are deleted.
[0248]
Next, the content processing unit 105 leaves a point where the location indicated by the attribute of the location start tag is included in the ROI for each location element in the second layer located inside the location element 2303a (content location information selection Process), the one located outside the ROI is deleted (non-selection information deletion process).
[0249]
Here, regarding the content area 701a, it is assumed that the restaurant A1 exists inside the ROI. That is, the content processing unit 105 leaves only the location element 2307a1 and deletes other location elements.
[0250]
As for the content area 701d, it is assumed that the restaurant D2 exists inside the ROI. At this time, the content processing unit 105 leaves only the location element 2307d2 and deletes other location elements.
[0251]
Next, the content processing unit 105 deletes the start tag and end tag of the location element of the second layer (additional information deletion processing). That is, for the location element 2307a1, the content processing unit 105 deletes the location start tag 2309 and the location end tag 2311 and leaves the link information 2310a1 to the position-dependent content. Similarly, with respect to the location element 2307d2, the content processing unit 105 deletes the location start tag (without the corresponding number in the figure) and the location end tag (without the corresponding number in the figure), and adds to the position-dependent content. The link information 2310d2 is left.
[0252]
Next, the content processing unit 105 deletes the caml start tag 2301 and the caml end tag 2305 (additional information deletion processing).
[0253]
As a result of the processing as described above, HTML content 2500 including text data 2302 and 2304 written in HTML and link information 2310a1 and 2310d2 to the position-dependent content is generated.
[0254]
In the CAML list content 2300 shown in FIG. 23, the location element has a nested structure (double structure), and position information is defined for each position-dependent content. Accordingly, not only the HTML list content can be generated based on the content area unit, but also the HTML list content can be generated based on the ROI centered on the content receiving terminal 103. That is, it can be said that this content has a structure suitable for the method 3, the method 5, and the method 6 among the content extraction region setting methods presented in FIG. However, it is also possible to generate the local area list content by applying the method 1, method 2, and method 4 of FIG. 9 to the CAML list content of FIG.
[0255]
When the content extraction area is set from the list content of FIG. 23 according to the method 5 of FIG. 9 and the HTML list content is generated, when the content area overlapping with the ROI is selected, the moving direction of the content receiving terminal 103 is selected. Will be considered. Further, when generating HTML list content from the list content of FIG. 23 according to the method 6 of FIG. 9, in addition to considering the moving direction of the content receiving terminal 103 when selecting the content area overlapping with the ROI, the ROI ROIex that is an extension of is applied.
[0256]
Next, content adaptive distribution processing of the content adaptive distribution system 100 according to the first embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 26 is a sequence diagram of content adaptive distribution of the content adaptive distribution system 100 according to the first embodiment. This figure shows an example of a communication procedure between one content broadcast server 101, two content communication servers 102a and 102b, and one content receiving terminal 103.
[0257]
Here, it is assumed that the user who has the content receiving terminal 103 having GPS and communication functions desires to view content around the current location while moving along the movement route with the position S in FIG. 2 as the initial position. Further, the content extraction area setting method for list content generation is the method 1 in FIG.
[0258]
The control unit 115 of the content display unit 110 notifies the setting unit 109 of the content processing unit 105 of the position information acquired from the position information acquisition unit 111. Here, the position information is a latitude / longitude coordinate value indicating the current location of the content receiving terminal 103. Further, when setting the ROI, the radius of the ROI is also notified.
[0259]
When receiving the position information notification from the control unit 115, the setting unit 109 returns a response to the control unit 115 (step S2601, hereinafter, step S is simply referred to as S). Note that a protocol in which HTTP is partially expanded is used for communication between the setting unit 109 and the control unit 115.
[0260]
Next, the control unit 115 notifies the setting unit 109 of a broadcast reception request in order to acquire menu content (S2602). This broadcast reception request includes information necessary for broadcast reception (for example, reception channel, program information, etc.).
[0261]
The broadcast processing unit 107 of the content processing unit 105 receives menu content from the content broadcast server 101 in accordance with an instruction from the setting unit 109 (S2603). Distribution of the menu content is performed by carousel data broadcasting. Accordingly, the broadcast processing unit 107 receives a plurality of contents constituting the menu content in consideration of the data broadcast repetition cycle, and temporarily stores the received contents in the intermediate cache unit 108. In the sequence of FIG. 26, this menu content is assumed to be HTML content.
[0262]
The broadcast processing unit 107 distributes a URL indicating the location of the temporarily stored menu content to the control unit 115 (S2604).
[0263]
The control unit 115 instructs the browser unit 113 to acquire the menu content indicated by the URL acquired in S2604. The browser unit 113 transmits an HTTP GET message requesting menu content to the content processing unit 105 (S2605).
[0264]
The content processing unit 105 receives from the broadcast and transmits the accumulated menu content to the browser unit 113. The content processing unit 105 in FIG. 1 has a broadcast reception function, but the content display unit 110 does not have a broadcast reception function. The processing from S2602 to S2606 is processing for distributing menu content distributed by broadcasting to the content display unit 110 by communication.
[0265]
The browser unit 113 displays menu content 300 as shown in FIG. 3 (S2607). Here, it is assumed that the user selects “restaurant” from the menu content 300 as the content category desired to be distributed (S2608).
[0266]
When the user selects a category, the browser unit 113 notifies the setting unit 109 of a list content acquisition request via HTTP in order to acquire the list content corresponding to the selected category (S2609).
[0267]
The setting unit 109 analyzes the content acquisition request received from the browser unit 113 and instructs the communication processing unit 106 to acquire list content. The communication processing unit 106 transmits an HTTP message to the content communication server 102a and receives the list content as a response (S2610). Note that the acquired CAML content is stored in the intermediate cache unit 108 unless new CAML content is acquired.
[0268]
Next, the communication processing unit 106 refers to the position information acquired in S2601, and performs position adaptation processing on the received CAML content (S2611).
[0269]
At this point, it is assumed that the user is located at the starting point S in FIG. In the position adaptation process in S2611, HTML content is generated from the CAML content through the position condition determination process that compares the position information corresponding to the start point S and the position condition. Since the starting point S is outside the three areas in FIG. 2, the content generated in this step is HTML content (203x in FIG. 2) whose list is blank.
[0270]
In step S2609, the communication processing unit 106 extracts all location start tags from the CAML list content and stores them as a position condition list. Details of the position condition list will be described later.
[0271]
Next, the communication processing unit 106 returns the HTML list content generated in S2611 to the browser unit 113 as a response to the list content acquisition request in S2609 (S2612).
[0272]
The browser unit 113 displays the HTML list content received from the communication processing unit 106 (S2613). However, since the content receiving terminal 103 is outside the content area at this time, a blank restaurant list such as 203x in FIG. 2 is displayed.
[0273]
Regardless of the position movement status of the user, the control unit 115 periodically acquires position information from the position information acquisition unit 111 and notifies the setting unit 109 of the position information (S2614).
[0274]
Next, the setting unit 109 notifies the communication processing unit 106 of the newly received position information. The communication processing unit 106 performs a position determination process with reference to the new position information (S2615). In this position determination process, the CAML content is not analyzed, but the position information is compared with the position condition list stored in S2611. In this process, a change in the content area to which the content receiving terminal 103 belongs is detected based on a change in the result of the position condition determination.
[0275]
Next, the setting unit 109 returns the determination result of the position determination process executed by the communication processing unit 106 to the control unit 115 as a response to the position information notification in S2614 (S2616). This determination result is either “CHANGE” indicating that the HTML list content generated as a result of the position adaptation process has changed, or “NOT_CHANGE” indicating no change. At this time, assuming that the content receiving terminal 103 is located at the point Pa in FIG. 2, the position determination result in this step is the same as the position determination result in S2611. Therefore, the determination result is “NOT_CHANGE”. The control unit 115 does nothing when the position determination result is “NOT_CHANGE”.
[0276]
As described above, the control unit 115 periodically notifies the position information to the setting unit 109 (S2617). At this stage, it is assumed that the content receiving terminal 103 has not yet reached the area 401a.
[0277]
The position information is transmitted to the communication processing unit 106 via the setting unit 109. The communication processing unit 106 performs a position determination process similar to S2615 every time position information is acquired (S2618).
[0278]
The setting unit 109 returns the position determination result in the communication processing unit 106 to the control unit 115 as in S2616 (S2619). The determination result in this step is “NOT_CHANGE” as in S2616.
[0279]
Next, the control unit 115 notifies the setting unit 109 of new position information (S2620). In this step, it is assumed that the content receiving terminal 103 is located at the point Pb in the area 201a.
[0280]
The setting unit 109 notifies the communication processing unit 106 of the position information, and the communication processing unit 106 performs position determination processing (S2621). At this time, since the content receiving terminal 103 is located inside the area 201a, the determination result is “CHANGE”.
[0281]
The setting unit 109 returns the position determination result “CHANGE” to the control unit 115 as a response to the position information notification in S2617 (S2622). This is a message notifying the content display unit 110 that new HTML list content exists.
[0282]
The control unit 115 that has received “CHANGE” as the position determination result performs a display process for notifying the user that the list content has been updated, and a display process for receiving a list content update request from the user. That is, the content display unit 110 notifies the user that only new list content exists, and maintains the current state without displaying the new list content unless there is an instruction from the user. This is because there is a possibility that the user is viewing other contents, and it cannot be determined whether or not the user desires to view new list contents. Here, it is assumed that the user operates the GUI unit 116 to give an instruction to update the list content (S2623).
[0283]
Next, the control unit 115 instructs the browser unit 113 to re-acquire list content. Then, the browser unit 113 notifies the setting unit 109 of an HTTP message for acquiring the list content designated from the control unit 115 (S2624). This list content acquisition request is the same message as the list content acquisition request in S2609.
[0284]
The setting unit 109 analyzes the HTTP message received from the browser unit 113 and instructs the communication processing unit 106 to acquire list contents. The communication processing unit 106 compares the URL of the designated CAML list content with the URL of the CAML content stored in the intermediate cache unit 108 in S2609. If the two contents do not match, an HTTP message for content acquisition is transmitted to the content communication server 102a. Here, it is assumed that the two contents are the same. In this case, since the list content is already stored in the intermediate cache unit 108, an HTTP message is not transmitted to the content communication server 102a, and the same location adaptation processing as that of S2611 is performed on the stored CAML content. It performs (S2625). At this time, since the content receiving terminal 103 is located inside the area 201a, the HTML list content corresponding to the content area 201a is generated by the position adaptation process.
[0285]
The communication processing unit 106 returns the generated HTML list content to the browser unit 113 as a response to the HTTP message in S2624 (S2626).
[0286]
And the restaurant list like the list content 203a of FIG. 2 is displayed on the screen of the browser part 113 (S2627).
[0287]
Here, it is assumed that the user selects “restaurant A1” from the restaurant list displayed on the screen. (S2628).
[0288]
The browser unit 113 notifies the setting unit 109 of an HTTP message requesting the content of “Restaurant A1” (S2629).
[0289]
In response to this, the setting unit 109 analyzes the HTTP message received from the browser unit 113 and instructs the communication processing unit 106 to acquire content. The communication processing unit 106 transfers the HTTP message to the content communication server 102b. The content communication server 102b returns the requested content to the communication processing unit 106 (S2630).
[0290]
The communication processing unit 106 returns the HTML content acquired in S2630 to the browser unit 113 as a response to the HTTP message in S2629 (S2631).
[0291]
The browser unit 113 displays the content received from the communication processing unit 106 (S2632).
[0292]
The sequence in FIG. 26 shows the process until the area 201a in FIG. 4 is entered. Even when the area 201a is reached and the area 201b and the area 201c are reached, the series of processing from S2614 to S2632 is performed. Repeated. Through the sequence as described above, the user can view content related to the vicinity of the current location.
[0293]
As described above, the content adaptive distribution system 100 according to the first embodiment adapts to the terminal location by combining the distribution of the menu content listing the content categories and the distribution of the position-dependent content list. Realized content distribution.
[0294]
Next, the content adaptive distribution processing process will be described by focusing on the content processing unit 105 included in the content receiving terminal 103 of FIG.
[0295]
The content processing unit 105 receives a message from the content display unit 110 and performs position information processing and content distribution processing according to the message. The message between the content display unit 110 and the content processing unit 105 uses a protocol based on HTTP. However, for the notification of position information and the notification of parameters for broadcast reception, a message in which HTTP is extended is used.
[0296]
The browser unit 113 transmits a general HTTP message to the setting unit 109. An example is shown below.
[0297]
(Format) "GET" Content URL
(Example 1) GET http: // www. xx. com / list. caml
(Example 2) GET http: // www. yy. co. jp / restaurantA1. html
The control unit 115 transmits an extended HTTP message that notifies the setting unit 109 of position information. The specification of this location information notification message is as follows.
[0298]
(Format) “POSITION” Latitude, Longitude
(Example) POSITION N35.37.44.10, E139.41.23.150
Further, when the ROI is notified as the position information of the content receiving terminal 103, a message having the following format is transmitted.
[0299]
(Format) “ROI” Latitude, longitude, radius (meters)
(Example) ROI N35.37.44.10, E139.41.23.150, 500
Here, the radius of the ROI is a parameter indicating the size of the region of interest of the user or the content search region, and an arbitrary value may be set. For example, it can be changed dynamically according to the speed of the content receiving terminal 103. In the content adaptive distribution system of FIG. 1, the control unit 115 sets the radius of the ROI.
[0300]
The setting unit 109 that has received the position information returns a response message to the control unit 115. This response message conveys a change in the position determination result, and is “CHANGE” or “NOT_CHANGE”.
[0301]
(Format) URL of “CHANGE” list content
(Example) CHANGE http: // xxx. xxx. com
(Format) “NOT_CHANGE”
(Example) NOT_CHANGE
When “CHANGE” is transmitted as a response message, the URL of the list content is also transmitted. When updating the list content, the content display unit 110 accesses the “URL of the list content” included in the “CHANGE” message.
[0302]
Next, parameter notification for broadcast reception will be described.
[0303]
It is assumed that the content broadcast server 101 according to Embodiment 1 does not distribute a single content but distributes different content to a plurality of channels. Therefore, when the broadcast processing unit 107 receives content from the content broadcast server 101, it selects a reception channel. Therefore, it is necessary to notify the parameter, that is, the reception channel, for broadcast reception from the control unit 115 to the setting unit 109.
[0304]
For the notification of the reception channel, a protocol in which HTTP is extended is used as in the case of the notification of position information. The specification of this reception channel notification message is as follows.
[0305]
(Format) “BRecv” “CID =” reception channel
(Example) BRecv CID = 0x01
Here, the first character string “BRecv” is a broadcast reception command, and CID is an identifier for specifying a reception channel.
[0306]
In this example, an HTTP extended message is used. However, any protocol and any message format may be adopted as long as position information notification and parameter reception for broadcast reception can be performed. Absent.
[0307]
Next, the message processing procedure of the content processing unit 105 will be described with reference to FIG. FIG. 27 is a flowchart of a message processing procedure in the content processing unit 105 according to the first embodiment. In the message processing shown in FIG. 27, the setting unit 109 processes a message notified from the content display unit 110, and executes position information processing or content distribution processing depending on the type of message.
[0308]
The setting unit 109 waits for message reception from the content display unit 110 (S2701). If the setting unit 109 receives a message in S2701, the process proceeds to the next step. The message from the content display unit 110 is either an HTTP message GET command, an extended HTTP message for notifying location information, or an extended HTTP message for requesting broadcast reception.
[0309]
Next, the setting unit 109 analyzes the received message and determines whether or not the message is a message notifying position information (S2702). If the message is a message for notifying position information, the setting unit 109 notifies the communication processing unit 106 of the position information, and the process proceeds to S2703. If it is a GET command for other messages, that is, HTTP messages, the setting unit 109 proceeds to S2704. Here, the menu content received from the broadcast is described in HTML, and position information is not notified to the broadcast processing unit 107. If the menu content is CAML content that can be position-adapted, either the communication processing unit 106 or the broadcast processing unit 107 is notified.
[0310]
In S2703, the communication processing unit 106 executes position information processing. When this process ends, the process moves to the next S2707. Here, the position information processing is a process for position information notified from the content display unit 110. Details of the position information processing will be described later.
[0311]
In step S2704, the setting unit 109 analyzes the received message and determines whether the message is a request for content distribution (an HTTP GET message or an extended HTTP message for requesting broadcast reception). If the received message is a content distribution request, the setting unit 109 executes content distribution processing in S2705, and then proceeds to S2707. On the other hand, if the received message is an illegal message other than the content distribution request, the process proceeds to S2706 and appropriate error processing is executed.
[0312]
Here, the content distribution process is a process of receiving specified content from the server and distributing the received content to the content display unit 110. In this content distribution processing, content adaptation processing is executed as necessary. Details of the content distribution processing will be described later.
[0313]
In the last step S2707, a process end determination is performed. That is, unless there is an instruction to end the message processing, the process returns to the message reception waiting loop of S2701, and the message processing is continued.
[0314]
As described above, the content processing unit 105 repeatedly executes position information processing or content distribution processing depending on the type of message notified from the content display unit 110.
[0315]
Next, content distribution processing in the content processing unit 105 will be described with reference to FIG. FIG. 28 is a flowchart showing content distribution processing in the content processing unit 105 according to the first embodiment.
[0316]
In the content distribution process of FIG. 28, the content processing unit 105 performs a distribution relay process according to the content type. In the case of CAML content that can be subjected to position adaptation processing, the content processing unit 105 performs position adaptation processing (= position adaptive filtering processing) on the CAML content acquired from the server, and then transmits it to the content display unit 110. On the other hand, when the content type is a general HTML content or image file, the content processing unit 105 transmits the content received from the server to the content display unit 110 as it is.
[0317]
First, the setting unit 109 analyzes a message received from the content display unit 110. (S2801).
[0318]
In the next steps S2802 to S2804, the setting unit 109 distributes processes to be executed according to the type of the received message.
[0319]
In S2802, the setting unit 109 extracts a message requesting broadcast reception (corresponding to a message requesting menu content in the first embodiment), and executes the data broadcast processing in S2806 for the broadcast processing unit 107. Instruct.
[0320]
In step S2803, the setting unit 109 extracts a message requesting acquisition of general content, and instructs the communication processing unit 106 to execute the general HTTP processing in step S2808. Here, the general content refers to a data file that constitutes a general HTML content such as an HTML file or an image file, and can be identified by an extension.
[0321]
In step S2804, the setting unit 109 extracts a message requesting acquisition of list content, and instructs the communication processing unit 106 to execute the adaptive HTTP processing in step S2805. The list content is CAML content that can be adaptively processed, and can be identified by a file extension.
[0322]
Depending on the content type, one of the data broadcasting process (S2806), the general HTTP process (S2808), and the adaptive HTTP process (S2805) is executed by the process distribution of the setting unit 109.
[0323]
A message with an invalid content type is extracted in S2804, and the setting unit 109 executes an appropriate error process in S2809.
[0324]
As described above, when the content processing unit 105 executes the content distribution processing of FIG. 28, the browser unit 113 displays the content corresponding to the message received by the setting unit 109.
[0325]
Next, a data broadcast process corresponding to S2806 in FIG. 28 will be described. FIG. 29 is a flowchart showing data broadcast processing in the broadcast processing unit 107 of the content processing unit 105 according to the first embodiment.
[0326]
In the data broadcast processing, the broadcast processing unit 107 temporarily stores the content received from the content broadcast server 101 and notifies the content display unit 110 of a URL indicating the temporarily stored content.
[0327]
First, the broadcast processing unit 107 acquires broadcast reception parameters from the message received from the content display unit 110 (S2901).
[0328]
In the next steps S2902 to S2904, the broadcast processing unit 107 receives the carousel data broadcast and accumulates the content included in the designated channel in the intermediate cache unit 108. In carousel data broadcasting, data files are periodically and repeatedly delivered, and reception / storage processing is not always started from the top of the data file. Therefore, the broadcast processing unit 107 receives data for each predetermined unit according to the format specification of the data broadcast (S2902), and repeats the process of temporarily storing the received data while concatenating the received data (S2903) until the entire content is received ( S2904).
[0329]
When the data reception is completed in S2904, the process proceeds to S2905 of the next process. However, if the data reception is not correctly executed, the error processing of S2907 is performed, and the data broadcast processing is terminated.
[0330]
In the next steps S2905 and S2906, URL notification processing for the accumulated content is performed. The broadcast processing unit 107 generates a response message for the broadcast reception command (S2905). In this response message, the URL of the content stored in the intermediate cache unit 108 is described. The setting unit 109 stores this URL for unit HTTP processing to be executed later. Then, the broadcast processing unit 107 transmits the generated response message to the control unit 115 by using extended HTTP (S2906).
[0331]
By executing the processes of S2901 to S2907 as described above, the content processing unit 105 notifies the content reception unit 110 of the URL of the content received from the data broadcast. Note that the content (= broadcast content) stored in the intermediate cache unit 108 is distributed to the content display unit by general HTTP processing.
[0332]
Next, general HHTP processing corresponding to S2808 in FIG. 28 will be described. FIG. 30 is a flowchart illustrating general HHTP processing in the communication processing unit 106 of the content processing unit 105 according to the first embodiment.
[0333]
This flowchart consists of only step S3001. In S3001, the communication processing unit 106 performs parallel execution of unit HTTP processing. In general HTTP processing, the communication processing unit 106 acquires a data file (HTML file, GIF file, JPEG file, etc.) constituting HTML content from the content communication server 102 by HTTP, and the acquired data file is browsed by the browser unit 113 by HTTP. To be delivered to.
[0334]
This general HTTP process is executed every time a content acquisition request message is transmitted from the browser unit 113, but does not have to be completed in the order in which the content acquisition request message is received. Therefore, when receiving the content acquisition request message, the communication processing unit 106 activates a unit HTTP process that handles only the message. This means that when a plurality of content acquisition request messages are received in a short time, a plurality of unit HTTP processes are executed in parallel. Each unit HTTP process is completed when one content is distributed to the browser unit 113.
[0335]
Next, a unit HHTP process corresponding to S3001 in FIG. 30 will be described. FIG. 31 is a flowchart showing unit HTTP processing in the communication processing unit 106 of the content processing unit 105 according to the first embodiment. In this unit HTTP process, an HTTP communication relay process or a cache content distribution process is executed in accordance with an HTTP GET command (content acquisition request) transmitted from the browser unit 113.
[0336]
In step S3101, the communication processing unit 106 analyzes the received HTTP GET command and determines a process to be executed. Specifically, the communication processing unit 106 compares the URL character string included in the GET command with the URL character string stored in S2905 of the data broadcast reception process in FIG. If the two URLs match, the communication processing unit 106 may transmit the content already stored in the intermediate cache unit 108 (received from the broadcast), and the process proceeds to S3107. On the other hand, if the two URL character strings do not match, the communication processing unit 106 needs to acquire content from the content communication server 102, and the process proceeds to S3102.
[0337]
In S3102 to S3104, the communication processing unit 106 performs relay transfer of the HTTP GET command.
[0338]
The communication processing unit 106 refers to the received content acquisition request message and generates a message to be transmitted to the content communication server 102 (S3102). This message is an HTTP GET message for requesting the server to acquire content. In next step S3103, the communication processing unit 106 transmits the generated message to the appropriate content communication server 102 (S3103).
[0339]
In S3104, the communication processing unit 106 waits for a response to the HTTP GET command transmitted to the server, and when receiving the response, proceeds to the next S3105. If an invalid message is received or no response is received even after a predetermined time has elapsed, an appropriate error process is performed in S3110 to complete the unit HTTP process.
[0340]
In S3105 and S3106, the communication processing unit 106 performs relay transfer of HTTP communication. The communication processing unit 106 generates a response message from the message received from the content communication server 102 (S3105), and transmits the generated response message to the browser unit 113 (S3106).
[0341]
On the other hand, in S3107 to S3109, the broadcast processing unit 107 executes cache content distribution processing. The broadcast processing unit 107 reads the content received from the content broadcast server 101 from the intermediate cache unit 108 (S3107), generates a response message including this content (S3108), and transmits the generated response message to the browser unit 113. (S3109).
[0342]
As described above, in the unit HTTP process according to the first embodiment, an HTTP communication relay process or a cache content distribution process is performed in accordance with the URL included in the HTTP GET command.
[0343]
Next, the adaptive HHTP process corresponding to S2805 in FIG. 28 will be described. FIG. 32 is a flowchart illustrating adaptive HTTP processing in the communication processing unit 106 of the content processing unit 105 according to the first embodiment.
[0344]
In the adaptive HTTP processing, the communication processing unit 106 executes content adaptive processing, that is, processing for generating HTML content from CAML content when performing processing similar to that of general HTTP processing.
[0345]
First, in S3201, the communication processing unit 106 checks whether the file name (or URL) of the CAML content to be acquired matches the file name of the CAML content acquired last time. The communication processing unit 106 caches the latest CAML content acquired previously in the intermediate cache unit 108. If the cached CAML content and the CAML content to be acquired from now on are the same, the CAML content cached in the intermediate cache unit 108 can be used. The process is skipped and the process proceeds to S3206. On the other hand, if the CAML content is not cached, the communication processing unit 106 proceeds to the next S3202.
[0346]
In step S3202, the communication processing unit 106 refers to the received content acquisition request message and generates a message to be transmitted to the content communication server 102. This message is an HTTP GET message for requesting the server to acquire content.
[0347]
In the next step S3203, the communication processing unit 106 transmits the generated message to the content communication server 102.
[0348]
In step S3204, the communication processing unit 106 waits for a response to the message transmitted to the server, and proceeds to the next step S3205 upon receiving a response. If an invalid message is received or no response is received even after a predetermined time has elapsed, appropriate error processing is performed in S3209, and the adaptive HTTP processing is completed.
[0349]
In step S3205, the communication processing unit 106 generates a position condition list. The position condition list is a list obtained by extracting only the location start tag from the list contents described in CAML, and is used in the position condition determination process. Details of the position condition list generation processing will be described later. When the process of this step is completed, the process proceeds to the next step S3206.
[0350]
In step S3206, the communication processing unit 106 executes position adaptive content processing. The position adaptive content process is a process of generating HTML content from CAML content (obtained from the content communication server 102 or read from the intermediate cache unit 108) based on position information given in advance. Details of the position adaptive content processing will be described later. When the process of this step is completed, the process proceeds to the next step S3207.
[0351]
In S3207, the communication processing unit 106 generates a message to be transmitted to the browser unit 113 of the content display unit 110. This message is a response message to the content acquisition request message (HTTP GET message), and includes HTML content generated from the CAML content.
[0352]
In S3208, the communication processing unit 106 transmits the message generated in S3207 to the browser unit 113.
[0353]
As described above, in the adaptive HTTP process, the content adaptation process is executed when the HTTP GET message transmitted and received between the content display unit 110 and the content communication server 102 and the response to the response are relayed.
[0354]
Next, the position condition list generation processing procedure executed in S3205 of FIG. 32 will be described with reference to FIG. FIG. 33 is a flowchart of the position condition list generation processing procedure according to the first embodiment. This position condition list is a list in which location start tags extracted from list contents described in CAML and their hierarchical relationships are stored, and is used in position condition determination processing. Next, the position condition list generation processing procedure will be specifically described.
[0355]
First, the communication processing unit 106 sets the hierarchy level L to 1 (S3301). This hierarchical level L is used to analyze a location element having a nested structure.
[0356]
In the next processing loop composed of S3302 and S3303, the communication processing unit 106 reads the CAML list content line by line and detects the caml start tag. When the caml start tag is detected, the process proceeds to the next step S3304. In this step, when the last line of the list content is reached or when a grammatical error as the list content is detected, the process proceeds to S3315, and an appropriate error process is performed to perform the position condition list generation process. Complete.
[0357]
The next processing loop composed of S3304 and S3305 is a process for skipping a text line that is sandwiched between a caml start tag and a caml end tag and is not a location tag (pointing to a start tag and an end tag). . In step S3304, the communication processing unit 106 detects a location tag from the read text for one line. If it is not a location tag, the communication processing unit 106 proceeds to S3305, reads the next line of the CAML list content, and repeats the detection of the location tag. On the other hand, if a location tag is detected in S3304, the process proceeds to S3306. In this step, when the last line of the list content is reached or when a grammatical error as the list content is detected, the process proceeds to S3315 error processing.
[0358]
In S3306, the communication processing unit 106 confirms whether or not the location tag detected in S3304 is a location start tag. If it is a location start tag, the process proceeds to S3307, and if it is not a location start tag, the process proceeds to S3309.
[0359]
When the location start tag is detected in S3306, the communication processing unit 106 registers the location start tag and its hierarchy level L in the position condition list (S3307), adds 1 to the hierarchy level L (S3308), and S3309. Migrate to The format of the position condition list will be described later. The processing of S3306 to S3308 is processing for recording the position condition and the hierarchy level of the location element when starting the analysis of one location element.
[0360]
In S3309, the communication processing unit 106 confirms whether or not the location tag detected in S3304 is a location end tag. If it is a location end tag, 1 is subtracted from the hierarchy level L in the next S3310. If it is not a location end tag, S3310 is not executed and the process proceeds to S3311. The processing in S309 and S3310 is processing for recording that the analysis of one location element is completed.
[0361]
In S3311, the communication processing unit 106 reads the next line of text from the CAML content.
[0362]
In S3312, the communication processing unit 106 checks the hierarchy level L. When the hierarchy level L is smaller than 1, it is determined that the nested structure of the location element of the CAML content is incomplete, and the process proceeds to the error processing of S3315. When the hierarchy level L is 1 or more, the process proceeds to S3313.
[0363]
In step S3313, the communication processing unit 106 checks whether the text read in step S3311 is a caml end tag. If it is a caml end tag, the process proceeds to S3314. If it is not a caml end tag, the process returns to S3304, and a series of processes from S3304 to S3313 is repeated. If the last line of the list content is reached or a grammatical error as the list content is detected in S3313, the process proceeds to S3315 error processing.
[0364]
In S3314, the communication processing unit 106 records the file name (or URL) of the CAML list content that generated the position condition list, and ends the position condition list generation process.
[0365]
As described above, when the communication processing unit 106 executes the position condition list generation process of FIG. 33, the position condition list 3400 shown in FIG. 34 and the position condition list 3500 shown in FIG. 35 are generated.
[0366]
As described above, the position condition lists 3400 and 3500 are lists generated based on the information described in the location start tag extracted from the CAML list content. These position condition lists are used for speeding up position information processing.
[0367]
In this way, by providing a means for detecting the presence or absence of a change in the result of the content filtering process using the position condition list, it is necessary when the moving content receiving terminal 103 periodically searches for content around the current location. The amount of calculation processing can be reduced, and the response speed to the user at the time of content search processing can be improved.
[0368]
The position condition list 3400 in FIG. 34 will be described. This position condition list 3400 corresponds to that generated from the CAML list content shown in FIG.
[0369]
The position condition list 3400 includes a description line 3401 for a list content reference destination and description lines 3402a to 3402g for location information.
[0370]
The description line 3401 of the list content reference destination is a field for recording the file name (or URL) of the CAML list content corresponding to the position condition list 3400.
[0371]
In the description lines 3402a to 3402g of the location information, information corresponding to the location element extracted from the CAML list content is described. The description line of each location information is composed of a description column 3403 of a hierarchical level L, a description column 3404 of a position condition, and a description column 3405 of a position condition determination result.
[0372]
The description column 3403 of the hierarchy level L describes the hierarchy level of the extracted location element in the CAML content in which the location element is nested. Since the CAML list content in FIG. 20 does not have a nested structure, the hierarchical level L of the position condition list 3400 is all “1”.
[0373]
The location condition description column 3404 describes a location element extracted from the CAML list content. In the position condition list 3400, the location start tag extracted from the CAML list content is recorded as it is, but the area definition information (circle center position coordinates and radius) described as the attribute of the location start tag is recorded. May be.
[0374]
In the position condition determination result description column 3405, the position condition determination result when the position adaptive content processing (S3206 in FIG. 32) is executed is recorded. In the position condition list 3400, the position condition determination result is indicated by “+” and “−”. Here, “+” means that the position information matches the position condition, and “−” means that the position information does not match the position condition.
[0375]
In the example of FIG. 34, the position condition determination result of the description lines 3402d and 3402g of the location information is “+”. This indicates that the ROI centered on the content receiving terminal 103 overlapped with the content areas 701d and 701d when the position adaptive content processing was executed. Note that in the position condition list generation in S3205 of FIG. 32, all the description columns 3405 of the position condition determination result are “-”.
[0376]
Next, the position condition list 3500 in FIG. 35 will be described. The position condition list 3500 is an example of a position condition list generated when the method 3 of FIG. 9 is applied to the CAML list content 2300 shown in FIG.
[0377]
Similar to the position condition list 3400, the position condition list 3500 includes a description line 3501 of a list content reference destination and description lines 3502a to 3502g of location information. Each description line of location information is a description column of a hierarchy level L. 3503, a position condition description column 3504, and a position condition determination result description column 3505.
[0378]
The CAML list content 2300 has a two-level nested structure. Accordingly, the description lines 3502a to 3502g of the location information describe the lines corresponding to the location information corresponding to the first hierarchy and the location information corresponding to the second hierarchy, and the description column 3503 of the hierarchy level L includes each location information. The hierarchical level L is recorded.
[0379]
In the description column 3505 of the position condition determination result, the position condition determination result when the position adaptive content processing (S3206 in FIG. 32) is executed is recorded as in FIG.
[0380]
In FIG. 35, regarding the location information of the first layer, when the content area defined by the ROI centering on the content receiving terminal 103 and the attribute of the location element overlap, the position condition determination result is “+”. If they do not overlap, the position condition determination result is “−”.
[0381]
On the other hand, regarding the location information of the second hierarchy, the information recorded in the description column 3505 of the position condition determination result differs depending on the content extraction area setting method (method 2 to method 6) shown in FIG.
[0382]
If the content extraction area setting method is method 2 or method 4 in FIG. 9, the content area overlapping with the ROI is used as the content extraction region. Therefore, the location information of the second hierarchy is not evaluated, and the position condition of the second hierarchy The determination result is the same as the position condition determination result of the first hierarchy. When the content extraction region setting method is the method 3, method 5 or method 6 in FIG. 9, only the overlapping portion of the ROI and the content area is set as the content extraction region. When the position information of each position-dependent content is included in the ROI, the position condition determination result is “+”, and when it is not included, the position condition determination result is “−”.
[0383]
In the position condition list 3500 of FIG. 35, the position condition determination result of the first hierarchy in the description lines 3502d and 3502g of the location information is “+”. This indicates that the content areas 701d and 701g overlap the ROI. In addition, the description line of the location information in which the position condition determination result of the second hierarchy is “+” indicates that the position-dependent content corresponding to the line is included in the ROI.
[0384]
Next, the position adaptive content processing procedure executed in S3206 of FIG. 32 will be described using FIG. 36 and FIG. FIG. 36 and FIG. 37 are flowcharts showing a procedure of position adaptive content processing executed by the communication processing unit 106 according to the first embodiment.
[0385]
In this position adaptive content processing, the latest position information is referenced to generate HTML list content (position dependent) from the CAML list content. The position adaptive content processing procedure according to the first embodiment will be specifically described below.
[0386]
First, the communication processing unit 106 reads a CAML list content line by line in a processing loop including S3601 and S3602, and detects a caml start tag. When the caml start tag is detected, the process proceeds to the next step S3603. In principle, no text line exists before the caml start tag. If text lines exist before the caml start tag, these lines are regarded as comment lines and are not processed.
[0387]
In S3603 to S3606, the communication processing unit 106 sets various variables used in the position adaptive content processing.
[0388]
In S3603, the communication processing unit 106 sets the value of the analysis hierarchy level AL to 0. The analysis hierarchy level AL is a variable for storing a hierarchy of location elements in the structure analysis of CAML content. The analysis hierarchy level AL = 0 indicates that the text outside the location element is being analyzed. When the location start tag is detected, 1 is added to AL, and when the llocation end tag is detected, 1 is subtracted from AL.
[0389]
In S3604, the communication processing unit 106 sets the value of the output hierarchy level WL to 0. The output hierarchy level WL is a variable for indicating the hierarchy of the location element that is a text output target.
[0390]
In S3605, the communication processing unit 106 sets the value of the position determination flag J-flag to ON. The position determination flag J-flag is a flag for recording the position determination result. J-flag = ON indicates that the position determination result is “match”, and J-flag = OFF indicates that the position determination result is “non- "Match".
[0390]
In step S3606, the communication processing unit 106 sets the type attribute check flag T-flag to ON or OFF. The type attribute check flag T-flag is a flag that is set in accordance with the content extraction area setting method shown in FIG.
[0392]
If the content extraction area setting method is method 1, method 2, or method 4 in FIG. 9, the communication processing unit 106 sets T-flag = OFF. This means that for the location element whose type attribute is spot, that is, the location element of the second layer, the position condition determination process is not performed and the position condition determination is “matched” unconditionally.
[0393]
This is because only overlap of POI and content area is determined in method 1 and only overlap of ROI and content area is determined in method 2 and method 4.
[0394]
On the other hand, when the content extraction area setting method is method 3, method 5, or method 6 in FIG. 9, T-flag = ON is set. This means that the position condition determination process is also performed for the location element whose type attribute is spot, that is, the location element of the second layer.
[0395]
This is because, in the method 3, the method 5, and the method 6, after determining the overlap between the ROI and the content area, it is further confirmed that the position-dependent content is included in the ROI.
[0396]
In next step S3607, the communication processing unit 106 determines whether or not the read text is a location start tag. If the read text is a location start tag, the communication processing unit 106 proceeds to S3608 and starts analyzing a new location element, and therefore adds 1 to the analysis hierarchy level AL. On the other hand, if the read text is not a location start tag, the communication processing unit 106 proceeds to S3617.
[0397]
The next steps S3609 to S3614 are steps related to the determination process of the position condition described as the attribute of the location element.
[0398]
In step S3609, the communication processing unit 106 determines whether the location start tag detected in step S3607 is a position condition determination target. If the type attribute check flag T-flag is ON and the type attribute of the location start tag is spot, the communication processing unit 106 proceeds to S3615; otherwise, the process proceeds to S3610.
[0399]
The conditions after S3615 correspond to the case where the content extraction area setting method is any one of method 1, method 2, and method 4 in FIG. 9 and the location element of the second layer is being analyzed.
[0400]
The processing of S3615 and S3616 is executed when the content extraction area setting method is method 2 or method 4 in FIG. 9 and the location element of the second layer is processed. If it is detected in S3615 that the value of the position determination flag J-flag is ON, the communication processing unit 106 substitutes the value of the analysis hierarchy level AL for the output hierarchy level WL in S3616.
[0401]
If the value of the position determination flag J-flag is ON, it means that the position condition determination result of the location start tag of the first hierarchy is “match”, so the text line in the location element of the second hierarchy Is an output target, so WL = AL.
[0402]
In S3610 to S3614, the communication processing unit 106 evaluates the position condition defined by the attribute of the location element.
[0403]
In step S3610, the communication processing unit 106 checks the value of the position determination flag J-flag. If J-flag is ON, the communication processing unit 106 executes the position condition determination process in S3611. On the other hand, when the J-flag is OFF, it means that the position condition determination is determined as “non-match” in the location element corresponding to the upper hierarchy of the currently analyzed location element. The element is excluded from the output target. Therefore, when J-flag = OFF, the communication processing unit 106 skips S3611 to S3614 and proceeds to S3621.
[0404]
In S3611, the communication processing unit 106 performs a position condition determination process with reference to the position condition defined by the attribute of the location element and the ROI. Details of the position condition determination processing will be described later. Note that the result of the position condition determination process is “match” or “non-match”.
[0405]
In S3612 to S3614, the communication processing unit 106 performs variable setting based on the position condition determination result. In S3612, the result of the position condition determination is confirmed. If the position condition determination result is “match”, the communication processing unit 106 sets the analysis hierarchy level to the output hierarchy level WL in S3613 in order to output the text line included in the location element currently being analyzed. Substitute the value of AL.
[0406]
On the other hand, if the position condition determination result is “non-match”, the communication processing unit 106 sets the position determination flag J-flag to OFF in S3614 and records that the position condition determination result is non-match.
[0407]
If it is determined in S3607 that the read text is not a location start tag, the communication processing unit 106 performs the processes of S3617 to S3620. This is a step for performing processing related to the location end tag.
[0408]
In step S3617, the communication processing unit 106 determines whether the read text is a location end tag. If it is not a location end tag, the communication processing unit 106 skips S3618 to S3620 and proceeds to S3621. If it is a location end tag, the communication processing unit 106 proceeds to S3618.
[0409]
The detection of the location end tag means that the analysis of one location element has been completed. Therefore, in S3618, the communication processing unit 106 subtracts 1 from the analysis hierarchy level AL.
[0410]
In S3619, the communication processing unit 106 determines whether or not the output hierarchy level WL is equal to the analysis hierarchy level AL. When both are equal, it means that the text line following the location end tag is located inside the location element whose position condition has been determined. Therefore, in S3620, the communication processing unit 106 sets the position determination flag J-flag to ON.
[0411]
The processing loop of S3621 to S3625 is processing for generating an HTML content by outputting a text line extracted from the CAML content to a file. That is, the communication processing unit 106 outputs the text line determined as the output target to the file by the processing of S3621 to S3625.
[0412]
In S3621, the communication processing unit 106 reads the next line of text from the CAML list content. The text line read here is the next line following the caml start tag or the location start / end tag.
[0413]
In step S3622, the communication processing unit 106 confirms the type of the read text line. If the read text line is a CAML tag, S3623 and S3624 are skipped, and the process proceeds to S3625. If the read text line is not a CAML tag, the communication processing unit 106 proceeds to S3623.
[0414]
In S3623, the communication processing unit 106 confirms the value of the output hierarchy level WL. When the value of the output hierarchy level WL is equal to the value of the analysis hierarchy level AL, it means that the text line read in S3621 is an output target, so the communication processing unit 106 outputs the text line to a file in S3624. .
[0415]
On the other hand, when the value of the output hierarchy level WL is different from the value of the analysis hierarchy level AL, it means that the text line read in S3621 is not an output target, so the communication processing unit 106 does not output it to a file and reads it. throw away.
[0416]
The communication processing unit 106 repeats the processing of S3621 to S3625 until the CAML tag, that is, the caml start / end tag or the location start / end tag is detected in S3625.
[0417]
In the last S3626, it is confirmed whether or not the read text line is a caml end tag. If the read text line is not a caml end tag, it means that the analysis of the CAML list content has not been completed, and the communication processing unit 106 returns to S3407 and repeats a series of processes. If the read text line is a caml end tag, the position adaptive content processing is ended.
[0418]
As described above, the HTML list content adapted to the current location of the content receiving terminal is generated from the CAML list content by the position adaptive content processing of FIG. 36 and FIG.
[0419]
Next, the position information processing procedure executed in S2703 of FIG. 27 will be described using FIG. FIG. 38 is a flowchart of a position information processing procedure according to the first embodiment.
[0420]
In this position information processing, position information notified from the content display unit 110 is acquired, and list update determination processing is executed. The position information processing according to the first embodiment will be specifically described below.
[0421]
In S3801, the communication processing unit 106 acquires the latest position information, that is, the latitude / longitude coordinates (and the radius of the ROI) of the current location of the content receiving terminal 103.
[0422]
In S3802, the position information acquired in S3801 is recorded in the position information history. This location information interest history is used to calculate the moving direction of the content receiving terminal 103.
[0423]
In next step S3803, it is confirmed whether or not a position condition list has already been generated. If the position condition list does not exist, this means that the CAML content that is the target of position information processing is not cached in the intermediate cache unit 108, and thus the position information processing ends.
[0424]
On the other hand, when the position condition list exists, this means that the adaptive HTTP process of FIG. 32 has already been executed once or more. If a new position information notification is received in this state, a list update determination process using the position condition list is performed in S3804, and the position information processing is terminated.
[0425]
Subsequently, the list update determination processing procedure executed in S3804 of FIG. 38 will be described with reference to FIG. In this list update determination process, the latest position information is compared with the position condition recorded in the position condition list (3400 or 3500). FIG. 39 is a flowchart of a list update determination process procedure according to the first embodiment.
[0426]
In the processing loop composed of S3901 to S3903, the latest position information (POI or ROI) is compared with all the position conditions described in the created position condition list, and the position condition determination result is updated. Perform the process.
[0427]
The communication processing unit 106 reads a position condition from the position condition list (S3901), and performs a position condition determination process between the position condition and the latest position information (S3902). Such processing is repeated until it is executed for all position conditions described in the position condition list (S3903). When all the position condition determination processes are completed, the determination result of the position condition list is updated. The content of the position condition determination process varies depending on the content extraction area setting method. Details of the position condition determination process will be described later.
[0428]
In the next step 3904, the process branches depending on whether or not there is a change in the determination result of the position condition list. When there is a change in the determination result, the communication processing unit 106 generates a “CHANGE” message informing that “the determination result has changed” in S3905, and transmits the message to the control unit 115 of the content display unit 110 in S3907. . This “CHANGE” message notifies the content display unit 110 that a new list content can be generated.
[0429]
On the other hand, if there is no change in the determination result, the communication processing unit 106 generates a “NOT_CHANGE” message meaning “no change in the determination result” in S3906, and the control unit 115 of the content display unit 110 outputs the message in S3907. Send to. This “NOT_CHANGE” message notifies the content display unit 110 that there is no list content to be updated.
[0430]
As described above, in the position information processing shown in FIGS. 38 and 39, the communication processing unit 106 does not analyze the entire CAML list content every time it receives the position information notification, but efficiently uses the position condition list. The list update determination process is executed.
[0431]
Next, the position condition determination processing procedure executed in S3611 of FIG. 37 will be described with reference to FIGS. As described above, the content of the position condition determination process differs depending on the content extraction area setting method. Regarding the method 1 to method 6 for setting the content extraction area, the position condition determination processing procedure will be described individually.
[0432]
FIG. 40 is a flowchart illustrating the procedure of the position condition determination process corresponding to method 1 of the content extraction region setting method according to the first embodiment.
[0433]
In this position condition determination process, the communication processing unit 106 determines whether or not the latest position information matches the position condition of the location start tag extracted from the CAML list content. More specifically, in the position condition determination, the communication processing unit 106 determines whether or not the “point” indicated by the position information is included in the “circle” area indicated by the position condition. The determination result is “match” with the position condition if it is included in the circle area, and “do not match” with the position condition if it is not included in the circle area.
[0434]
In S4001, the communication processing unit 106 acquires the latest position information, that is, the coordinates C0 of the current location of the content receiving terminal 103. In next step S4002, the communication processing unit 106 reads the position condition defined by the attribute of the location element, that is, the center position coordinate Cx and the radius rx of the circular content area.
[0435]
In S4003, the communication processing unit 106 calculates the distance L between the current location C0 and the center Cx of the circle. In S4004, the communication processing unit 106 compares the distance L and the radius rx. If L is equal to or less than rx, the process proceeds to S4005. If L is greater than rx, the process proceeds to S4006.
[0436]
When the process proceeds to S4005, the communication processing unit 106 determines that the current location C0 of the content receiving terminal 103 exists inside a circle with a radius rx centered on Cx (including the boundary). In S4007, the position condition list In the description column of the determination result, “+” meaning “position condition met” is recorded.
[0437]
On the other hand, when the process proceeds to S4006, the communication processing unit 106 determines that the current location C0 of the content receiving terminal 103 exists outside the circle with the radius rx centered on Cx, and the determination result of the position condition list in S4007. In the description column, “-” meaning “non-matching position condition” is recorded.
[0438]
As described above, when the position condition determination process of FIG. 40 is executed for all the location information included in the CAML list content, the position condition determination result is recorded in the position condition list.
[0439]
FIG. 41 is a flowchart illustrating a procedure of position condition determination processing corresponding to the method 2 of the content extraction region setting method according to the first embodiment.
[0440]
In this position condition determination process, the communication processing unit 106 determines whether or not the latest position information matches the position condition of the location start tag extracted from the CAML list content. More specifically, in the position condition determination, the communication processing unit 106 determines whether the “circle” indicated by the position information overlaps the “circle” indicated by the position condition. The determination result is “match” with the position condition if the two circles overlap, and “do not match” the position condition if the two circles do not overlap.
[0441]
In S4101, the communication processing unit 106 acquires the latest position information, that is, the coordinates C0 of the current location of the content receiving terminal 103 and the radius r0 of the ROI. In next step S4102, the communication processing unit 106 reads the position condition defined by the attribute of the location element, that is, the center position coordinate Cx and the radius rx of the circular content area.
[0442]
In S4103, the communication processing unit 106 calculates the distance L between the current location C0 and the center Cx of the circle. In S4104, the communication processing unit 106 compares the distance L with the sum of the radius r0 and the radius rx. If L is smaller than (r0 + rx), the process proceeds to S4105, and if L is (r0 + rx) or more, S4106. Migrate to
[0443]
When the process proceeds to S4105, the communication processing unit 106 determines that the ROI and the content area overlap, and in S4107, records “+” meaning “position condition match” in the description string of the determination result of the position condition list. .
[0444]
On the other hand, if the process proceeds to S4106, the communication processing unit 106 determines that the ROI and the content area do not overlap, and in S4107, the description string of the determination result of the position condition list indicates “position condition non-match”. -"Is recorded.
[0445]
As described above, when the position condition determination process in FIG. 41 is executed for all pieces of location information included in the CAML list content, the position condition determination result is recorded in the position condition list.
[0446]
Next, position condition determination processing when the method 3 in FIG. 9 is applied as a content extraction region setting method will be described. This position condition determination process is divided into two stages of determination processes.
[0447]
In the first stage position condition determination process, the communication processing unit 106 targets the position condition of the location element of the first layer, and determines whether or not the “circle” indicated by the ROI overlaps the “circle” indicating the content area. judge. This is executed by the communication processing unit 106 in accordance with the position condition determination processing procedure shown in FIG.
[0448]
In the second-stage position condition determination, the communication processing unit 106 targets the position condition of the location element of the second hierarchy, and the position coordinates of the position-dependent content included in the content area regarding the content area overlapping with the ROI are ROI. It is determined whether it is included in the inside. The determination result of the second stage position condition determination is “match” if the position-dependent content is included in the ROI, and “do not match the position condition if the position-dependent content is not included in the ROI. "
[0449]
FIG. 42 is a flowchart showing the procedure of the second-stage position condition determination process (the content extraction area setting method is method 3 in FIG. 9).
[0450]
In S4201, the communication processing unit 106 acquires the center coordinates C0 of the ROI and the radius r0 of the ROI. In next step S4202, the communication processing unit 106 reads the coordinates Sy of the position-dependent content included in the content area.
[0451]
In S4203, the communication processing unit 106 calculates a distance L2 between C0 and Sy. In S4204, the communication processing unit 106 compares the distance L2 with the radius r0. If L2 is smaller than r0, the process proceeds to S4205, and if L is equal to or greater than r0, the process proceeds to S4206.
[0452]
When the process proceeds to S4205, the communication processing unit 106 determines that the position-dependent content is included in the ROI, and in S4207, “+” meaning “position condition match” is included in the description string of the determination result of the position condition list. Record.
[0453]
On the other hand, when the process proceeds to S4206, the communication processing unit 106 determines that the position-dependent content is not included in the ROI, and in S4207, “position condition non-match” is added to the description string of the determination result of the position condition list. Record the meaning "-".
[0454]
As described above, when the position condition determination process of FIG. 42 is executed for all second-layer location information included in the CAML list content, the position condition determination result is recorded in the position condition list.
[0455]
FIG. 43 is a flowchart illustrating the procedure of the position condition determination process corresponding to the method 4 of the content extraction area setting method according to the first embodiment. This is a position condition determination process for selecting a content area in consideration of the moving direction of the content receiving terminal 103 based on the flowchart of FIG. Specifically, steps S4305 to S4308 in FIG. 43 are added.
[0456]
In S4301, the communication processing unit 106 acquires the center coordinates C0 and the radius r0 of the ROI. In next step S4302, the communication processing unit 106 reads the position condition defined by the attribute of the location element, that is, the center position coordinate Cx and the radius rx of the circular content area.
[0457]
In S4303, the communication processing unit 106 calculates a distance L between the current location C0 and the center Cx of the circle. In S4304, the communication processing unit 106 compares the distance L with the sum of the radius r0 and the radius rx. If L is smaller than (r0 + rx), the process proceeds to S4305, and if L is (r0 + rx) or more, the process proceeds to S4310. Migrate to
[0458]
In S4305, the communication processing unit 106 calculates a movement direction vector from the movement history of the content receiving terminal 103. In S4306, the communication processing unit 106 calculates an area direction vector that is a vector from the ROI to the center of the content area. In S4307, the area direction vector. And an angle θ formed by the movement direction vector is calculated.
[0459]
In S4308, the communication processing unit 106 compares the angle θ with a predetermined threshold θth (assumed to be an acute angle), and if θ is smaller than θth, the communication processing unit 106 proceeds to S4309, and if θ is equal to or greater than θth, proceeds to S4310.
[0460]
When the process proceeds to S4309, the communication processing unit 106 determines that the ROI and the content area overlap and is a content area in the moving direction, and in S4311, the “position” Record "+" meaning "Condition met".
[0461]
On the other hand, if the process proceeds to S4310, the communication processing unit 106 determines that the ROI and the content area do not overlap or is a content area that is not in the moving direction. In S4311, the description string of the determination result of the position condition list In the field, “-” meaning “position condition non-match” is recorded.
[0462]
As described above, when the position condition determination process of FIG. 43 is executed for all pieces of location information included in the CAML list content, the position condition determination result is recorded in the position condition list.
[0463]
Next, a description will be given of the position condition determination processing when the method 5 or the method 6 in FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method. This position condition determination process is divided into two stages of determination processes.
[0464]
In the first stage position condition determination process, the communication processing unit 106 targets the position condition of the location element of the first layer, the ROI and the content area overlap, and exists in the moving direction of the content receiving terminal 103. This is processing for selecting a content area. This is executed according to the position condition determination processing procedure shown in FIG.
[0465]
In the second stage position condition determination, the communication processing unit 106 targets the position condition of the location element of the second hierarchy, and the position dependency included in the content area with respect to the content area selected in the first stage position condition determination. It is determined whether the position coordinates of the content are included in the ROI. The determination result of the second stage position condition determination is “match” if the position-dependent content is included in the ROI, and “do not match the position condition if the position-dependent content is not included in the ROI. "
[0466]
FIG. 44 is a flowchart showing the procedure of the second-stage position condition determination process (the content extraction area setting method is method 5 or method 6 in FIG. 9).
[0467]
In S4401, the communication processing unit 106 acquires the center coordinates C0 of the ROI and the radius r0 of the ROI. The communication processing unit 106 reads the center coordinates Cx and radius rx of the content area in the next S4402, and reads the coordinates Sy of the position-dependent content included in the content area in S4403.
[0468]
In S4404, the communication processing unit 106 calculates a distance L between C0 and Cx and a distance L2 between C0 and Sy. The processing of the next step S4405 differs depending on the content extraction area setting method.
[0469]
In the case of method 5, the communication processing unit 106 compares the distance L2 and the radius r0. If L2 is smaller than r0, the process proceeds to S4406, and if L2 is equal to or greater than r0, the process proceeds to S44407. This is a process for determining whether or not position-dependent content exists inside the ROI.
[0470]
On the other hand, in the case of method 6, the communication processing unit 106 compares the distance L2 with the distance L. If L2 is smaller than L, the process proceeds to S4406, and if L2 is greater than or equal to L, the process proceeds to S4407. This is a process of determining whether or not position-dependent content exists inside ROIex (see FIG. 17).
[0471]
When the process proceeds to S4406, the communication processing unit 106 determines that the position-dependent content is included in the ROI or ROIex, and in S4408, the description string of the determination result of the position condition list means “position condition match”. Record “+”.
[0472]
On the other hand, when the process proceeds to S4407, the communication processing unit 106 determines that the position-dependent content is not included in the ROI or ROIex, and in S4408, the description string of the determination result of the position condition list includes “position condition non-existing”. Record "-" meaning "Match".
[0473]
As described above, when the position condition determination process of FIG. 44 is executed for all the second-layer location information included in the CAML list content, the position condition determination result is recorded in the position condition list.
[0474]
As described above, according to the first embodiment, the list content in which the position-dependent content is classified for each area is received from the content communication server 102, and the content communication server 102 is notified of the position information. It is possible to generate a local region list content of content related to the region, that is, the periphery of the current position. As a result, the load on the content communication server 102 and the amount of data communication can be suppressed, and at the same time, the response speed until information is presented to the user can be improved. Therefore, it is possible to provide the content receiving terminal 103 with a content viewing environment that can efficiently acquire content related to the vicinity of the current location.
[0475]
Further, according to the first embodiment, the local region list content corresponds to the network location information (address information) of the link destination (acquisition destination) of the location-dependent content and the geographical location information related to the content of the location-dependent content. Therefore, the content search based on the geographical position information can be easily realized. Furthermore, since the network location information is a URL generally used on the Internet, it can be easily incorporated into an existing content distribution system using the Internet. Furthermore, since the local area list content has a format in which geographical location information is added to the content described in HTML using an XML-compliant description language so that HTML content can be generated, an XML document is handled. High compatibility with other information systems and Web systems based on HTML and HTTP.
[0476]
Note that the processing performed by the content processing unit 105 or the content display unit 110 may be stored in a storage medium readable by a general-purpose computer, and the program may be executed by the general-purpose computer.
[0477]
(Embodiment 2)
Embodiment 2 of the present invention is a content adaptive distribution system when a geographical space where content is distributed is divided into rectangular meshes.
[0478]
Since the system configuration of the content adaptive distribution system, the basic format of the CAML content, and the algorithm of the position adaptive processing in the second embodiment are the same as those in the first embodiment, description thereof will be omitted.
[0479]
Compared to the first embodiment, the second embodiment is different in the content area setting method. In Embodiment 1, a circular area that does not overlap each other is set as the content area. On the other hand, in the second embodiment, the content area is set by dividing the geographical distribution space of the content into a rectangular mesh.
[0480]
The circular content area described in the first embodiment can efficiently manage content when a high-density distribution region of position-dependent content is formed around a station or a shopping street in a geographical space. It is a method that can.
[0481]
On the other hand, the rectangular mesh content area shown in the second embodiment is a method suitable for a case where position-dependent content is widely dispersed in a geographical space. In other words, if the geographical space in which location-dependent content is distributed can be divided into meshes, location-dependent content distributed over a wide area can be classified according to geographical conditions, so that location-dependence can be efficiently performed. Content can be managed. In addition, since each (geographic) content area is in contact, seamless content information can be provided to the user.
[0482]
FIG. 45 shows an example of setting of the content area and the region of interest ROI in the second embodiment. The wide rectangular area 4500 is a geographical space in which position-dependent content is distributed, and is divided into three parts in the vertical direction and four parts in the horizontal direction with a square as a mesh unit. That is, in this example, twelve content areas are set in the wide rectangular area 4500.
[0483]
Here, it is assumed that the content receiving terminal 103 moves on a broken line connecting the start point S and the end point G in the figure. POI (point of interest) in the figure is the current location of the content receiving terminal 103. When the content receiving terminal 103 searches for position-dependent content around the current location, a ROI (region of interest) with a predetermined radius is set around the POI, and content reception is performed from content information in the area of the content area that overlaps the ROI. A local area list content adapted to the current location of the terminal 103 is generated.
[0484]
The CAML list content distributed to the content receiving terminal 103 is a list of in-area content information related to the content area, and basically has the same format as FIG. 23 presented in the first embodiment. The only difference is the part that defines the shape of the content area.
[0485]
FIG. 46 shows a description example of in-area content information in the second embodiment. Here, three types of description methods are presented. First, the first description example 4610 in FIG. 46 will be described.
[0486]
The location start tag 4611 of the description example 4610 in FIG. 46 has a type attribute 4611a. The type attribute 4611a indicates a description method of position information. A description example 4610 in FIG. 46 indicates that the position information is square, that is, a square area.
[0487]
When the type attribute 4611a is square, the location start tag 4611 further has an origin attribute 4611b, a length attribute 4611c, and a unit attribute 4611d.
[0488]
The origin attribute 4611b represents the latitude / longitude coordinate value of the reference point of the square area, the length attribute 4611c represents the length of one side of the square, and the unit attribute 4611d represents the unit of length. That is, specific parameters of the square area are defined by these three attributes. In the origin attribute of this example, the reference point of the square area is defined as left-top, that is, the top left vertex. The reference point can also be determined at the top right corner (right-top) or at the intersection of diagonal lines.
[0489]
In the description example 4610 of FIG. 46, a portion 4613 surrounded by a location element start tag <location> 4611 and a location end tag </ location> 4612 is a list of link information of contents in the area, which is an HTML anchor element. It is described by.
[0490]
In the second description example 4620 of FIG. 46, the location start tag 4621 has only the type attribute as an attribute, and specific parameters of the square area are defined by three types of child elements 4625 to 4627 of the location element. . The basic structure of this example is the same as that of the second description example of FIG.
[0491]
Next, the third description example 4630 in FIG. 46 will be described. The third description example 4630 has a double structure (nested structure) in which the location elements 4633a and 4633b are surrounded by a location start tag 4631 and a location end tag 4632.
[0492]
The outer location start tag 4631 is the same as the first description example 4610, and defines the shape of the content area (= area definition information).
[0493]
The inner location start tag 4634 has a type attribute 4634a and a position attribute 4634b. The type attribute 4634a indicates that the position information is spot, that is, a point. The position attribute indicates the latitude / longitude coordinate value of the spot. Between the location start tag 4634 and the location end tag 4635, content link information 4636 corresponding to the position information indicated by the position attribute is described by an HTML anchor element.
[0494]
The inner location start tag 4634 is geographical position information that defines the geographical position related to the content, and the content link information 4636 is network position information that is position information in the network.
[0495]
There are various variations of the description method of the position condition other than the example shown in FIG. In the second embodiment, the position condition of the CAML content is described by the method shown in the description example 4630.
[0496]
FIG. 47 is an example of the CAML list content in the second embodiment. Since the basic structure of the CAML list content is the same as the CAML list content shown in FIG. 23 presented in the first embodiment, detailed description thereof is omitted. The difference between the CAML list contents in FIG. 23 and FIG. 47 is only the outer location start tag, that is, the area definition information.
[0497]
In the CAML list content of FIG. 47, three content areas are defined, and each content area has link information to two contents.
[0498]
47, 4703a to 4703c are “in-area content information”, 4706a to 4706c are “area definition information”, 4707a1 to 4707c1 and 4707a2 to 4707c2 are “content position information”, and 4709a1 to 4709c1. 4709a2 to 4709c2 are “geographic location information”, and 4710a1 to 4710c1 and 4710a2 to 4710c2 are “network location information”.
[0499]
For example, assuming that the method 3 in FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method, when the local region list content is generated from the CAML list content in FIG. 47, the content processing unit 105 is performed in the following procedure. Performs a position adaptive filtering process by ROI.
[0500]
(1) Area selection processing: processing for comparing area definition information and ROI, and selecting content information in the area that overlaps with ROI in a geographical space.
[0501]
(2) Content position information selection processing: With regard to the content information in the area selected in the area selection processing, the geographical position information is compared with the ROI, and the content position information having the geographical position information included in the ROI is selected. To do.
[0502]
(3) Non-selection information deletion processing: processing for deleting in-area content information not selected in the area selection processing and content location information not selected in the content location information selection processing from the CAML list content.
[0503]
(4) Additional information deletion processing: processing for deleting area definition information from the in-area content information selected in the area selection processing and deleting geographical location information from the content location information selected in the content location information selection processing.
[0504]
When executing the processes (1) to (4), the content processing unit 105 generates HTML content including only link information of position-dependent content included in the ROI.
[0505]
In the above description of the position adaptive filtering process, HTML content is generated by deleting unnecessary portions from the CAML list content. However, HTML content is generated by extracting necessary portions from the CAML content. It is also possible.
[0506]
The position adaptive content processing flowchart shown in FIG. 36 presented in the first embodiment is a process of sequentially analyzing CAML contents line by line from the top, extracting necessary parts from the CAML list contents, and generating HTML list contents. It is shown. When the content processing unit 105 executes the position adaptive content processing shown in FIG. 36 for the CAML list content shown in FIG. 47 presented in the second embodiment, HTML list content is generated.
[0507]
That is, the content processing unit 105 executes the above-described four processes (area selection process, content position information selection process, non-selection information deletion process, and additional information deletion process) and the position adaptive content process of FIG. To do is synonymous.
[0508]
Next, with reference to FIG. 48 to FIG. 50, a supplement is added regarding the setting method of the content extraction area in the second embodiment.
[0509]
FIG. 48 is a diagram showing the relationship between the POI and the content extraction region when the method 1 of FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method. In method 1, the content processing unit 105 sets a content area including the POI as a content extraction region (although ROI is also shown in the drawing).
[0510]
FIG. 49 is a diagram showing the relationship between the ROI and the content extraction region when the method 2 of FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method. In method 2, the content processing unit 105 sets all content areas overlapping with the ROI as content extraction regions.
[0511]
FIG. 50 shows the relationship between the ROI and the content extraction region when the method 3 of FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method. In Method 3, the content processing unit 105 uses only the overlapping part of the ROI and the content area as the content extraction region, so the content extraction region is the same region as the ROI.
[0512]
Here, only the method 1 to method 3 in FIG. 9 are presented as the method for setting the content extraction area, but the method 4 to method 6 in FIG. 9 are also applied to the second embodiment, as in the first embodiment. be able to.
[0513]
In the first embodiment, the content area is circular, whereas in the second embodiment, the content area is rectangular. Therefore, the algorithm for determining whether the ROI and the content area overlap (= area selection process) is different between the first embodiment and the second embodiment. This means that the position condition determination process in the second embodiment is different from the algorithm presented in FIGS. 40 to 44 of the first embodiment. However, the overlap determination between the ROI and the rectangular area in the second embodiment can be executed by a simple geometric operation.
[0514]
In the second embodiment, an example in which the shape of the content area is defined as a square has been presented. However, it may be a rectangle having different vertical and horizontal side lengths. In this case, the length of the vertical and horizontal sides of the rectangle can be defined by the attribute of the location element.
[0515]
As described above, the content adaptive distribution system according to the second embodiment divides the geographical space where the position-dependent content is distributed into a mesh shape, so that the content management is suitable when the position-dependent content is distributed over a wide area. It can be performed.
[0516]
Further, according to the second embodiment, since the geographical space where the position-dependent content is distributed is mesh-divided by the rectangular area, the rectangular area that overlaps the region of interest can be calculated by a simple calculation process.
[0517]
(Embodiment 3)
Embodiment 3 of the present invention is a content adaptive distribution system in the case where a geographical space in which content is distributed is divided into regular hexagonal meshes.
[0518]
The system configuration of the content adaptive distribution system, the basic format of the CAML content, and the algorithm for position adaptive processing in the third embodiment are the same as those in the first embodiment. Compared with the second embodiment, the third embodiment is the same except that the reference unit for mesh division is not a square but a regular hexagon. Accordingly, in the third embodiment, only the difference from the second embodiment will be described.
[0519]
As described above, compared to the second embodiment, the third embodiment is different in the content area mesh division method. In the second embodiment, the content area is set by dividing the geographical distribution space of the content into a square mesh. On the other hand, in the third embodiment, the content area is set by dividing the geographical distribution space of the content into a regular hexagonal mesh.
[0520]
FIG. 51 is a diagram showing an example of setting of a content area and a region of interest ROI in the third embodiment.
[0521]
The wide rectangular area 5100 is a geographical space in which position-dependent content is distributed, and is divided into regular hexagons as mesh units.
[0522]
Here, it is assumed that the content receiving terminal 103 moves on a broken line connecting the start point S and the end point G in the figure. POI (point of interest) in the figure is the current location of the content receiving terminal 103. When the content receiving terminal 103 searches for position-dependent content around the current location, an ROI (region of interest) with a predetermined radius centered on the POI is set, and content reception is performed from the content information in the area of the content area overlapping the ROI. A local area list content adapted to the current location of the terminal 103 is generated.
[0523]
The CAML list content distributed to the content receiving terminal 103 is a list of in-area content information for all content areas existing in the content distribution space. Basically, the CAML list content shown in FIG. Has the same format. The only difference is the part that defines the shape of the content area.
[0524]
FIG. 52 shows an example of in-area content information in the third embodiment. The in-area content information 5210 to 5230 shown in FIG. 52 is basically the same as the in-area content information 4610 to 4630 shown in FIG. 46 presented in the second embodiment.
[0525]
Further, the list content presented in the third embodiment follows the third description example in FIG.
[0526]
FIG. 53 is an example of the CAML list content in the third embodiment. The basic structure of the CAML list content is the same as the CAML list content shown in FIG. 47 presented in the second embodiment. Area definition information of this CAML list content, that is, in the outer location start tags 5306a to 5306c having a nested structure, the center position coordinates of a unit mesh having a regular hexagon according to the attribute, the length of one side, and the unit of length Is defined.
[0527]
For example, assuming that the method 3 in FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method, when generating the local region list content from the CAML list content in FIG. 53, the content processing unit 105 performs the second embodiment. In the same manner as described above, position adaptive filtering processing including area selection information, content position information selection processing, non-selection information deletion processing, and additional information deletion processing is executed.
[0528]
Next, with reference to FIG. 54 to FIG. 56, a supplement is added regarding the setting method of the content extraction area in the third embodiment.
[0529]
FIG. 54 shows the relationship between the POI and the content extraction region when the method 1 of FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method. In method 1, the content processing unit 105 sets a content area including the POI as a content extraction region (although ROI is also shown in the drawing).
[0530]
FIG. 55 shows the relationship between the ROI and the content extraction region when the method 2 of FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method. In method 2, the content processing unit 105 sets all content areas overlapping with the ROI as content extraction regions.
[0531]
FIG. 56 shows the relationship between the ROI and the content extraction region when the method 3 of FIG. 9 is applied as the content extraction region setting method. In Method 3, the content processing unit 105 uses only the overlapping part of the ROI and the content area as the content extraction region, so the content extraction region is the same region as the ROI.
[0532]
Here, only the method 1 to method 3 in FIG. 9 are presented as the method for setting the content extraction area, but the method 4 to method 6 in FIG. 9 are also applied to the second embodiment, as in the first embodiment. be able to.
[0533]
In the first embodiment, the content area is circular, whereas in the third embodiment, the content area is a regular hexagon. Therefore, the algorithm for determining whether the ROI and the content area overlap (= area selection process) is different between the first embodiment and the third embodiment. This means that the position condition determination process in the third embodiment is different from the algorithm presented in FIGS. 40 to 44 of the first embodiment. However, the overlap determination between the ROI and the rectangular area in the third embodiment can be executed by a simple geometric operation.
[0534]
In the third embodiment, an example is shown in which the shape of the content area is defined as a regular hexagon. However, any shape may be used as long as the content distribution space is divided into meshes. In this case, the attribute of the location element is different.
[0535]
Furthermore, the shape of the content area is not limited to a rectangle or regular hexagon, and may be any shape, and need not be the same shape. For example, an area may be set in units of prefectures and municipalities, or an area may be set according to a zip code classification. However, in this case, depending on the system configuration, a database for mutual conversion of addresses and latitude / longitude coordinates and a database for mutual conversion of postal codes and latitude / longitude coordinates are required.
[0536]
As described above, the content adaptive distribution system according to the third embodiment meshes a geographical space where position-dependent content is distributed with regular hexagonal areas that have higher continuity with adjacent areas than rectangular areas. In the case where the content search is continuously executed during the position movement, the discontinuity of the content search result at the area boundary can be reduced.
[0537]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to efficiently acquire the position-dependent content related to the region of interest, that is, the vicinity of the current location.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system configuration diagram of a content adaptive distribution system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an example of the arrangement of position-dependent content in the geographical space and the content presented to the terminal according to the first embodiment;
FIG. 3 is a diagram showing an example of menu content according to the first embodiment;
FIG. 4 is a diagram showing an example of list content according to the first embodiment;
FIG. 5 is a first diagram illustrating a problem related to list content generation based on POI according to the first embodiment;
FIG. 6 is a second diagram illustrating a problem related to list content generation based on the POI according to the first embodiment;
FIG. 7 is a diagram showing the concept of ROI according to the first embodiment;
FIG. 8 is a diagram showing an example of menu content and local area list content according to the first embodiment;
FIG. 9 is a diagram for explaining a content extraction area setting method according to the first embodiment;
FIG. 10 is a first diagram for explaining a content extraction area setting method according to the first embodiment;
FIG. 11 is a second diagram for explaining a content extraction area setting method according to the first embodiment;
FIG. 12 is a third diagram for explaining the content extraction area setting method according to the first embodiment;
FIG. 13 is a fourth diagram for explaining the content extraction area setting method according to the first embodiment;
FIG. 14 is a fifth diagram for explaining the content extraction area setting method according to the first embodiment;
FIG. 15 is a diagram showing a relationship between an ROI and a content area according to the first embodiment;
FIG. 16 is a diagram for explaining the definition of the moving direction of the content receiving terminal according to the first embodiment;
FIG. 17 is a diagram for explaining the positional relationship between an ROI and position-dependent content according to the first embodiment;
FIG. 18 is a diagram for explaining an ROIex setting method according to the first embodiment;
FIG. 19 is a diagram showing an example of location information description by XML according to the first embodiment;
FIG. 20 is a first diagram illustrating an example of description of list contents by XML according to the first embodiment;
FIG. 21 is a first diagram showing an example of description of HTML list content generated from XML list content according to the first embodiment;
FIG. 22 is a second diagram showing an example of the description of the HTML list content generated from the XML list content according to the first embodiment;
FIG. 23 is a second diagram illustrating an example of the description of list contents in XML according to the first embodiment;
FIG. 24 is a third diagram showing an example of the description of the HTML list content generated from the XML list content according to the first embodiment;
FIG. 25 is a fourth diagram showing an example of description of the HTML list content generated from the XML list content according to the first embodiment;
FIG. 26 is a sequence diagram of content adaptive distribution according to the first embodiment;
FIG. 27 is a flowchart showing message processing procedures according to the first embodiment;
FIG. 28 is a flowchart showing a content distribution processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 29 is a flowchart showing a data broadcast processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 30 is a flowchart showing a general HTTP processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 31 is a flowchart showing a unit HTTP processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 32 is a flowchart showing an adaptive HTTP processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 33 is a flowchart showing a position condition list generation procedure according to the first embodiment;
FIG. 34 is a first diagram illustrating an example of a position condition list according to the first embodiment;
FIG. 35 is a second diagram showing an example of the position condition list according to the first embodiment;
FIG. 36 is a first flowchart showing a position adaptive content processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 37 is a second flowchart showing the position adaptive content processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 38 is a flowchart showing a position information processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 39 is a flowchart showing a list update determination processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 40 is a first flowchart showing a position condition determination processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 41 is a second flowchart showing the position condition determination processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 42 is a third flowchart showing the position condition determination processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 43 is a fourth flowchart illustrating the position condition determination processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 44 is a fifth flowchart showing the position condition determination processing procedure according to the first embodiment;
FIG. 45 is a diagram for explaining a content area setting method according to the second embodiment;
FIG. 46 is a diagram showing an example of location information description by XML according to the second embodiment;
FIG. 47 is a diagram showing an example of description of list contents by XML according to the second embodiment;
FIG. 48 is a first diagram for explaining a content extraction area setting method according to the second embodiment;
FIG. 49 is a second diagram for explaining a content extraction area setting method according to the second embodiment;
FIG. 50 is a third diagram for explaining the content extraction area setting method according to the second embodiment;
FIG. 51 is a diagram for explaining a content area setting method according to the third embodiment;
FIG. 52 is a diagram showing an example of location information description by XML according to the third embodiment;
FIG. 53 is a diagram showing an example of a list content description by XML according to the third embodiment;
FIG. 54 is a first diagram for explaining a content extraction area setting method according to the third embodiment;
FIG. 55 is a second diagram for explaining a content extraction area setting method according to the third embodiment;
FIG. 56 is a third diagram for explaining the content extraction area setting method according to the third embodiment;
[Explanation of symbols]
100 Content adaptive distribution system
101 content broadcasting server
102, 102a-102c content communication server
103 Content receiving terminal
104 Communication network
105 Content processing section
106 Communication processing unit
107 Broadcast processor
108 Intermediate cache
109 Setting section
110 Content display section
111 Location information acquisition unit
112 Map processing unit
113 Browser part
114 Terminal cache unit
115 Control unit
116 GUI section

Claims (19)

地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツに関する情報を受信するコンテンツ受信装置であって、
地点を示す地点位置情報を取得する位置情報取得部と、
複数の位置依存コンテンツのリストであるリストコンテンツをサーバから受信するコンテンツ受信部と、
取得された地点位置情報に示された地点を包含する関心領域の地理的範囲に基づいて、前記リストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する位置適応処理部と、
生成された局所領域リストコンテンツを表示するブラウザ部と、を具備し、
前記リストコンテンツは、エリア関連情報層とコンテンツ関連情報層とを含み、前記エリア関連情報層は、位置依存コンテンツに関連する地理的位置が分布する地理的空間を分割してなる複数のコンテンツエリアの地理的範囲をそれぞれ示す複数のエリア関連情報を有し、前記コンテンツ関連情報層は、前記複数の位置依存コンテンツのネットワーク位置および地理的位置をそれぞれ示す複数のコンテンツ関連情報を有し、
前記リストコンテンツは、同じコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を同じエリア関連情報に内包させ、異なるコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を異なるエリア関連情報に内包させた入れ子構造を有し、
前記位置適応処理部は、
前記エリア関連情報層に示された地理的範囲に基づいて、関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアを前記複数のコンテンツエリアから選択し、
前記コンテンツ関連情報層に示された地理的位置に基づいて、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツを前記複数の位置依存コンテンツから抽出し、
前記コンテンツ関連情報層に示されたネットワーク位置に基づいて、抽出された位置依存コンテンツのネットワーク位置の情報を含む局所領域リストコンテンツを生成することを特徴とするコンテンツ受信装置。 A content receiver that receives information about location-dependent content associated with a geographic location,
A position information acquisition unit that acquires point position information indicating the location,
A content receiver that receives from the server a list content that is a list of a plurality of position-dependent content ;
A position adaptation processing unit for generating a local area list content from the list content based on a geographical range of a region of interest including the point indicated in the acquired point position information ;
A browser unit for displaying the generated local region list content ,
The list content includes an area-related information layer and a content-related information layer, and the area-related information layer includes a plurality of content areas obtained by dividing a geographical space in which geographical locations related to position-dependent content are distributed. A plurality of area-related information each indicating a geographical range, and the content-related information layer has a plurality of pieces of content-related information respectively indicating a network position and a geographical position of the plurality of position-dependent contents,
The list content includes content-related information about position-dependent content associated with a geographical location included in the geographical range of the same content area in the same area-related information, and is included in the geographical ranges of different content areas. A nested structure in which content-related information about position-dependent content associated with a target position is included in different area-related information,
The position adaptation processing unit
Based on the geographical range indicated in the area-related information layer, a content area having a geographical range overlapping with the geographical range of the region of interest is selected from the plurality of content areas,
Extracting from the plurality of position-dependent contents position-dependent content associated with a geographical position included in a geographical range of the selected content area based on the geographical position indicated in the content-related information layer;
A local area list content including network position information of the extracted position-dependent content is generated based on the network position indicated in the content related information layer . 前記複数のコンテンツエリアは、互いに重ならない円領域であり、前記複数のエリア関連情報はそれぞれ、対応するコンテンツエリアの地理的範囲を、前記円領域の中心位置座標および半径の長さによって示すことを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。Wherein the plurality of content areas is a circular region not overlapping each other, each of the plurality of areas related information, the geographical range of the corresponding content area, that shown by the center coordinates and the radius of the length of the circular area The content receiving apparatus according to claim 1, wherein: 前記複数のコンテンツエリアはそれぞれ、位置依存コンテンツに関連する地理的位置が分布する地理的空間をメッシュ分割してなるメッシュ単位領域であり、前記複数のエリア関連情報はそれぞれ、対応するコンテンツエリアの地理的範囲を、前記メッシュ単位領域の代表点の位置座標および形状を示すパラメータによって示すことを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。 Each of the plurality of content areas is a mesh unit region obtained by dividing a geographical space in which geographical positions related to position-dependent content are distributed, and each of the plurality of area-related information includes a geography of a corresponding content area. The content receiving apparatus according to claim 1 , wherein the target range is indicated by a parameter indicating a position coordinate and a shape of a representative point of the mesh unit region. 前記メッシュ単位領域は矩形であり、前記形状を示すパラメータは、前記矩形を形成する頂点の位置座標および辺の長さを含むことを特徴とする請求項３記載のコンテンツ受信装置。4. The content receiving apparatus according to claim 3, wherein the mesh unit area is a rectangle, and the parameter indicating the shape includes a position coordinate of a vertex and a length of a side forming the rectangle. 前記メッシュ単位領域は正六角形であり、前記形状を示すパラメータは、前記正六角形の外接円の中心位置座標および半径の長さを含むことを特徴とする請求項３記載のコンテンツ受信装置。The content receiving apparatus according to claim 3, wherein the mesh unit area is a regular hexagon, and the parameter indicating the shape includes a center position coordinate and a radius length of a circumscribed circle of the regular hexagon. 前記位置適応処理部は、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツのうち、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲と関心領域の地理的範囲との重複部分に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツを抽出することを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。The position adaptation processing unit is configured to determine, from among the position-dependent contents associated with the geographical position included in the geographical range of the selected content area, between the geographical range of the selected content area and the geographical range of the region of interest. The content receiving apparatus according to claim 1 , wherein position-dependent content associated with a geographical position included in the overlapping portion is extracted . 前記位置適応処理部は、関心領域から関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアへのエリア方向ベクトルを求め、コンテンツ受信装置の移動方向ベクトルを求め、求められたエリア方向ベクトルと移動方向ベクトルとの成す角を求め、関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアのうち、移動方向にあるコンテンツエリアを、求められた角に基づいて選択することを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。The position adaptation processing unit obtains an area direction vector from a region of interest to a content area having a geographical range that overlaps the geographical range of the region of interest , obtains a moving direction vector of the content receiving device, and obtains the obtained area direction vector and An angle formed with a moving direction vector is obtained, and a content area in the moving direction is selected based on the obtained angle from content areas having a geographical range that overlaps with the geographical range of the region of interest. The content receiving apparatus according to claim 1 . 前記位置情報取得部は、コンテンツ受信装置の現在地を示す地点位置情報を取得し、
前記位置適応処理部は、取得された地点位置情報に示された現在地の履歴に基づいて、移動方向ベクトルを求めることを特徴とする請求項７記載のコンテンツ受信装置。 The position information acquisition unit acquires point position information indicating a current location of the content receiving device,
The location adaptive processing unit, based on the history of that shown in the obtained point position information current position, the content receiving apparatus according to claim 7, wherein the calculating the moving direction vector. 前記位置適応処理部は、取得された最新の地点位置情報に示された現在地から関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアの中心位置座標へと向かうエリア方向ベクトルを求めることを特徴とする請求項７記載のコンテンツ受信装置。The location adaptive processing unit, the determination of the area the direction vector directed to the center position coordinates of the content area having a geographic area from that shown in the obtained latest point position information present location overlap with the geographic range of the region of interest 8. The content receiving apparatus according to claim 7, wherein 前記位置適応処理部は、算出された角が所定の角度より小さいコンテンツエリアを、または、算出された角が最も小さいコンテンツエリアを、移動方向にあるコンテンツエリアとして選択することを特徴とする請求項７記載のコンテンツ受信装置。 Claim wherein the position adaptive processing unit, the calculated corner smaller content area than the predetermined angle, or, that the calculated angular smallest content area, and selects a content area in the moving direction 8. The content receiving device according to 7 . 前記位置適応処理部は、選択されたコンテンツエリアの中心に関心領域の外周が接するまで関心領域を拡張して関心領域と相似形状を有する拡張関心領域を設定し、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲と設定された拡張関心領域の地理的範囲との重複部分に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツを抽出することを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。The position adaptation processing unit expands the region of interest until the outer periphery of the region of interest touches the center of the selected content area , sets an expanded region of interest having a similar shape to the region of interest, and sets the geographical area of the selected content area The content receiving apparatus according to claim 1 , wherein position-dependent content associated with a geographical position included in an overlapping portion between the range and the geographical range of the set extended region of interest is extracted . 前記位置適応処理部は、前記リストコンテンツを最初に取得した際に、前記リストコンテンツに示された地理的範囲および地理的位置を記憶する位置条件リストを生成し、新たな地点位置情報を取得する度に、新たな関心領域と生成された位置条件リストに記憶されている地理的範囲および地理的位置とを比較し、比較の結果に基づいて局所領域リストコンテンツの記述内容の変化の有無を判定することを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。When the list content is first acquired, the position adaptation processing unit generates a position condition list that stores a geographical range and a geographical position indicated in the list content, and acquires new point position information . Each time, the new region of interest is compared with the geographical range and geographical location stored in the generated location condition list, and based on the result of the comparison, the presence / absence of changes in the description content of the local region list content is determined. The content receiving apparatus according to claim 1, wherein: 関心領域は、取得された地点位置情報に示された地点を中心とする円領域であることを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。The content receiving apparatus according to claim 1, wherein the region of interest is a circular region centered on a point indicated by the acquired point position information . ネットワーク位置は、ＵＲＬであることを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。The content receiving apparatus according to claim 1 , wherein the network location is a URL . 地理的位置は、緯度・経度座標であることを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。 2. The content receiving apparatus according to claim 1 , wherein the geographical position is a latitude / longitude coordinate . 前記リストコンテンツにおいて、ネットワーク位置はＨＴＭＬのアンカー要素で記述され、
前記位置適応処理部は、ＨＴＭＬで記述された局所領域リストコンテンツを生成し、
前記ブラウザ部は、ＨＴＭＬで記述されたコンテンツを表示可能なＷｅｂブラウザ機能を有することを特徴とする請求項１記載のコンテンツ受信装置。In the list content , the network location is described by an HTML anchor element ,
The position adaptation processing unit generates local region list content described in HTML,
The content receiving apparatus according to claim 1 , wherein the browser unit has a Web browser function capable of displaying content described in HTML . 地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツに関する情報を受信するコンテンツ受信装置におけるコンテンツ受信方法であって、
地点を示す地点位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
複数の位置依存コンテンツのリストであるリストコンテンツをサーバから受信するコンテンツ受信ステップと、
取得された地点位置情報に示された地点を包含する関心領域の地理的範囲に基づいて、前記リストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する位置適応処理ステップと、
生成された局所領域リストコンテンツを表示する表示ステップと、を具備し、
前記リストコンテンツは、エリア関連情報層とコンテンツ関連情報層とを含み、前記エリア関連情報層は、位置依存コンテンツに関連する地理的位置が分布する地理的空間を分割してなる複数のコンテンツエリアの地理的範囲をそれぞれ示す複数のエリア関連情報を有し、前記コンテンツ関連情報層は、前記複数の位置依存コンテンツのネットワーク位置および地理的位置をそれぞれ示す複数のコンテンツ関連情報を有し、
前記リストコンテンツは、同じコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を同じエリア関連情報に内包させ、異なるコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を異なるエリア関連情報に内包させた入れ子構造を有し、
前記位置適応処理ステップは、
前記エリア関連情報層に示された地理的範囲に基づいて、関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアを前記複数のコンテンツエリアから選択し、
前記コンテンツ関連情報層に示された地理的位置に基づいて、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツを前記複数の位置依存コンテンツから抽出し、
前記コンテンツ関連情報層に示されたネットワーク位置に基づいて、抽出された位置依存コンテンツのネットワーク位置の情報を含む局所領域リストコンテンツを生成することを特徴とするコンテンツ受信方法。 A content receiving method in a content receiving device for receiving information related to position-dependent content associated with a geographical location, comprising:
A location information acquisition step for acquiring location information indicating the location;
A content receiving step of receiving from the server list content that is a list of a plurality of position-dependent content;
A position adaptation processing step of generating a local area list content from the list content based on a geographical range of a region of interest including the point indicated in the acquired point position information;
Displaying the generated local region list content, and
The list content includes an area-related information layer and a content-related information layer, and the area-related information layer includes a plurality of content areas obtained by dividing a geographical space in which geographical locations related to position-dependent content are distributed. A plurality of area-related information each indicating a geographical range, and the content-related information layer has a plurality of pieces of content-related information respectively indicating a network position and a geographical position of the plurality of position-dependent contents,
The list content includes content-related information about position-dependent content associated with a geographical position included in the geographical range of the same content area in the same area-related information, and is included in the geographical ranges of different content areas. A nested structure in which content-related information about position-dependent content associated with a target position is included in different area-related information,
The position adaptation processing step includes:
Based on the geographical range indicated in the area-related information layer, a content area having a geographical range overlapping with the geographical range of the region of interest is selected from the plurality of content areas,
Extracting from the plurality of position-dependent contents position-dependent content associated with a geographical position included in a geographical range of the selected content area based on the geographical position indicated in the content-related information layer;
A local area list content including network location information of the extracted location-dependent content is generated based on the network location indicated in the content related information layer . 地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツに関する情報を受信するコンテンツ受信装置のコンピュータに、
地点を示す地点位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
複数の位置依存コンテンツのリストであるリストコンテンツをサーバから受信するコンテンツ受信ステップと、
取得された地点位置情報に示された地点を包含する関心領域の地理的範囲に基づいて、前記リストコンテンツから局所領域リストコンテンツを生成する位置適応処理ステップと、
生成された局所領域リストコンテンツを表示する表示ステップと、を実行させ、
前記リストコンテンツは、エリア関連情報層とコンテンツ関連情報層とを含み、前記エリア関連情報層は、位置依存コンテンツに関連する地理的位置が分布する地理的空間を分割してなる複数のコンテンツエリアの地理的範囲をそれぞれ示す複数のエリア関連情報を有し、前記コンテンツ関連情報層は、前記複数の位置依存コンテンツのネットワーク位置および地理的位置をそれぞれ示す複数のコンテンツ関連情報を有し、
前記リストコンテンツは、同じコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を同じエリア関連情報に内包させ、異なるコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツについてのコンテンツ関連情報を異なるエリア関連情報に内包させた入れ子構造を有し、
前記位置適応処理ステップは、
前記エリア関連情報層に示された地理的範囲に基づいて、関心領域の地理的範囲と重なる地理的範囲を有するコンテンツエリアを前記複数のコンテンツエリアから選択し、
前記コンテンツ関連情報層に示された地理的位置に基づいて、選択されたコンテンツエリアの地理的範囲に含まれる地理的位置と関連付けられた位置依存コンテンツを前記複数の位置依存コンテンツから抽出し、
前記コンテンツ関連情報層に示されたネットワーク位置に基づいて、抽出された位置依存コンテンツのネットワーク位置の情報を含む局所領域リストコンテンツを生成することを特徴とするプログラム。 A computer of a content receiving device that receives information about location dependent content associated with a geographic location,
A location information acquisition step for acquiring location information indicating the location;
A content receiving step of receiving from the server list content that is a list of a plurality of position-dependent content;
A position adaptation processing step of generating a local area list content from the list content based on a geographical range of a region of interest including the point indicated in the acquired point position information;
A display step for displaying the generated local region list content, and
The list content includes an area-related information layer and a content-related information layer, and the area-related information layer includes a plurality of content areas obtained by dividing a geographical space in which geographical locations related to position-dependent content are distributed. A plurality of area-related information each indicating a geographical range, and the content-related information layer has a plurality of pieces of content-related information respectively indicating a network position and a geographical position of the plurality of position-dependent contents,
The list content includes content-related information about position-dependent content associated with a geographical location included in the geographical range of the same content area in the same area-related information, and is included in the geographical ranges of different content areas. A nested structure in which content-related information about position-dependent content associated with a target position is included in different area-related information,
The position adaptation processing step includes:
Based on the geographical range indicated in the area-related information layer, a content area having a geographical range overlapping with the geographical range of the region of interest is selected from the plurality of content areas,
Extracting, from the plurality of position-dependent contents, position-dependent content associated with a geographical position included in a geographical range of the selected content area based on the geographical position indicated in the content-related information layer;
A program for generating a local area list content including information on a network position of an extracted position-dependent content based on a network position indicated in the content related information layer . 請求項１８記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。A computer-readable storage medium storing the program according to claim 18 .
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