JP4299511B2

JP4299511B2 - Hot-rolled steel sheet with excellent punchability

Info

Publication number: JP4299511B2
Application number: JP2002213925A
Authority: JP
Inventors: 和久楠見; 志郎佐柳; 靖啓冨田; 健二才田; 正芳末廣; 英邦村上
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 2002-07-23
Filing date: 2002-07-23
Publication date: 2009-07-22
Anticipated expiration: 2022-07-23
Also published as: JP2004052069A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は３４０ＭＰａを超える引張強度を持ち、ブランキング加工、シャーリング加工を施される部品に用いる打ち抜き性に優れた熱延鋼板に関するものであり、これを酸洗した酸洗鋼板や、各種表面処理を施した鋼板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車用を初めとした鋼板を使用した部品の多くは、ブランキング加工、シャーリング加工などを施される場合が多いが、形状精度や切断面の品質に対する要求が年々高まっている。通常の剪断加工においては、切断面は一般的に、ダレ−剪断面−破断面−かえりという様相を示すが、剪断面は平滑で精度的に良好な部分である。この剪断面を増加させる方法としては、クリアランスを小さくすることが挙げられるが、クリアランスを小さくすると２次剪断と呼ばれる不良が発生する。
【０００３】
２次剪断の発生は、１次剪断面（２次剪断面と区別するために通常の剪断面について以後このように表現する。) 形成中にポンチとダイスから発生したクラックが、クリアランスが小さいために工具下の圧縮応力領域まで進展してそこで停留するために、材料の分離が生じずに再度剪断面が形成されるという現象である。この２次剪断が生じると、切断面に凹凸が生じて、部品の組み合わせ・溶接などに支障を生じる。また、２次剪断の発生は切断部近傍の応力状態に影響を受けるために、２次剪断が発生した場合の金型調整にて微妙なクリアランス調整が必要となり、コスト・納期の点で不利となる。
【０００４】
以上のように２次剪断を抑制することは重要であるが、２次剪断の制御に関する知見は成形条件としてはクリアランス、材質面では軟質化ということのみで系統的検討はなされていない。また、打ち抜き性ということに関しては、特開平３−４７９２２号公報、特開平８−２９５９２７号公報などに熱延工程とその後に焼鈍や冷延工程を行うことによる打ち抜き性の改善に関する技術が開示され、特開昭５５−７３８４５号公報や特開平３−１８４０３号公報などに合金添加元素を制限することにより打ち抜き性を改善する技術が開示されているが、２次剪断を抑制する技術は開示されていない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、切断面精度向上のためにクリアランスを小さくした場合の２次剪断発生を抑制しうる、打ち抜き性の優れた熱延鋼板を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
２次剪断を解決する手段を検討するために詳細検討したところ、１次剪断面の長さが大きいと２次剪断面発生量が減少することが明らかになった。これは１次剪断面の長さが大きいと、パンチ、ダイスでのクラック発生位置がお互いに近くなるために、クラックが会合しやすくなるためと考えられる。そこで、１次剪断長さを長くするための冶金的因子を詳細検討した結果、鋼中のＣ，Ｓｉ，Ｓの量を制御することにより２次剪断を抑制できることを明らかにした。
【０００７】
その機構としては以下のことが考えられる。Ｃ，Ｓの量は炭化物や介在物の量を決定している。１次剪断の長さは１次剪断面の形成中のクラックの発生を抑制することが重要であり、それには炭化物や介在物の量を減少させるためにＣ，Ｓ量を少なくする方が良いと考えられる。また、Ｓｉの添加は炭化物を分散析出させる効果があり、Ｓｉ量が多いほどクラックの発生が抑制されて１次剪断長さが長くなることが考えられる。
【０００８】
また、これらの鋼では強化のためにＭｎを添加しているが、Ｍｎが多く添加される場合にはＭｎ偏析が層状に生じて、板厚方向に強度のばらつきが生じることがある。さらにＭｎの偏析は炭化物形成にも影響を及ぼし、その場合、パーライトが層状に分布するバンド組織を呈することがある。このＭｎ偏析の２次剪断発生に及ぼす影響を検討したところ、Ｍｎ濃度にばらつきが大きい場合には上記のＣ，Ｓｉ，Ｓを制御して１次剪断を長くしたとしても２次剪断が部分的に残存して切断面の品質が良好とならないが、Ｍｎ濃度のばらつきを制限することにより、仮にバンド組織が生じた場合でも２次剪断が抑制できることを明らかにした。この理由としては、Ｍｎ偏析のばらつきが小さい場合には、板厚方向の強度ばらつきが小さくなり、クラック発生が均一となるためであると推察された。
【０００９】
以上のように、鋼中のＣ，Ｓｉ，Ｓの量を制御することと、Ｍｎ濃度ばらっきを制限することにより２次剪断を抑制できる。また、このような思想は断面全体を剪断面とするべく行われるファインブランキング加工にも通じ、良好なファインブランキング性を示すものと考えられる。
【００１０】
本発明の要旨とするところは、以下の通りである。
（１）質量％で、
Ｃ：０．０５〜０．１２％、Ｓｉ：０．０５〜０．３％、
Ｍｎ：０．３〜０．７％、Ｓ：０．０１％以下、
Ｐ：０．１％以下、Ａｌ：０．００５〜０．１％、
Ｎ：０．０１％以下、Ｎｉ：０．０１〜２％、
Ｃｕ：０．０１〜２％、Ｃｒ：０．０１〜２％
を含有し、残部Ｆｅ及び不可避的不純物からなり、鋼板中のＭｎ濃度の標準偏差が全Ｍｎ濃度の２０％以下であり、パンチ径２０ｍｍφで打ち抜く際に、クリアランスが板厚の１０％で２次剪断が出現しなくなることを特徴とする打ち抜き性に優れた熱延鋼板。
【００１１】
（２）鋼成分が、更に質量％で、Ｂ：０．０００５〜０．０１％を含有することを特徴とする上記（１）に記載の打ち抜き性に優れた熱延鋼板。
【００１２】
（３）鋼成分が、更に質量％で、Ｔｉ，Ｎｂ，Ｖ，Ｍｏの１種又は２種以上を０．００５〜０．５％含有することを特徴とする上記（１）又は（２）に記載の打ち抜き性に優れた熱延鋼板。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の成分の限定理由としては以下の通りである。
Ｃは炭化物量を決定する元素であり、２次剪断の抑制のためには低い方が望ましい。しかし、低炭素化は製鋼コストの上昇を招き、また炭素自体は安価な強化元素であるために３４０ＭＰａ以上の引張強度を得るためには適量の添加が必要となる。本発明では強度確保の観点で下限を０．０５％とし、２次剪断抑制の観点から上限を０．１２％以下と制限する。上限に関しては上述の如く低い方が有利であり、０．１％以下とするとさらに２次剪断が抑制される。
【００１５】
Ｓｉは炭化物を微細分散させる効果があり、２次剪断抑制効果がある。その効果が発揮されるための下限を０．０５％とした。一方、多量の添加は表面のスケール発生に影響し、鋼板表面粗度を不均一にする方向であり、酸洗性も劣化させるため、０．３％以下の添加が望ましい。
【００１６】
Ｍｎは固溶強化により引張強度を確保するために必要であり、下限を０．３％とした。Ｍｎの添加量により必要な強度が得られるように適当に決めれば良い。一方、Ｍｎの強度上昇の効果は添加量を増加させると飽和するうえ、Ｍｎ添加量が大きくなると偏析によりＭｎ濃度ばらつきが生じやすくなり、それらを後述のレベルに低下させるための手段が必要となるため、０．７％以下の添加が望ましい。
【００１７】
Ｓは主な介在物であるＭｎＳに影響を与える元素である。２次剪断の抑制のためには低い方が望ましく、上限を０．０１％以下とする。下限については特に限定されるものではないが、脱硫コストの観点からは０．００１％程度までとするのが望ましい。
【００１８】
基本的には上記の元素を制御すれば２次剪断が抑制され、打ち抜き性に優れた熱延鋼板を実現できるが、場合によっては以下の元素を添加しても良い。
Ｂは熱延でのスラブ加熱中もしくは粗圧延中にＢＮとして析出するために材質の捲取温度依存性が小さくなる効果がある。しかし、過度の添加は延性を低下させるため、Ｂを添加する場合は０．０００５％〜０．０１％とすることが望ましい。
【００１９】
Ｔｉ，Ｎｂ，Ｖ，Ｍｏの１種または２種以上を０．００５％〜０．５％添加することができる。この種の元素を添加することにより、炭化物、窒化物による析出強化が期待できるが、過度に添加すると延性が低下するために、上記の範囲に添加するのが望ましい。
【００２０】
Ｎｉ，Ｃｕ，Ｃｒをそれぞれ０．０１〜２％添加する。これらの微量添加はスケール疵を減少させる効果があるものの、過度の添加は延性の低下と合金コスト増を招くために、上記の範囲に添加するのが望ましい。
【００２１】
以上の元素のほかに、通常に存在する元素としてはＰ，Ａｌ，Ｎがある。
Ｐは強度向上に効果のある元素であるが、溶接性を低下させる元素である。添加する場合は、０．１％以下に抑えるのが望ましい。
【００２２】
Ａｌは脱酸元素として添加するが、少量であると脱酸効果が低く介在物量が増加し、過度の添加は延性が低下する。そこで特には規定しないものの、０．００５％〜０．１％の範囲にあることが望ましい。
【００２３】
Ｎは過度に含まれると加工性を低下させ、時効性も低下させる元素であり、０．０１％以下が望ましい。
【００２４】
また、Ｃａ，ＲＥＭは硫化物系介在物が球状化して穴拡げ性を向上させるので、それぞれＣａ：０．０００５％〜０．０１％、ＲＥＭ：０．００５％〜０．１％添加しても良い。
【００２５】
その他、不可避的に含有される微量な不純物については、特に規制する必要は無く、それらの元素が添加されていても本発明の効果に対して影響を及ぼさない。
【００２６】
また、Ｍｎ偏析のＭｎ濃度ばらつきについては、Ｍｎ濃度の標準偏差が全Ｍｎ濃度の２０％以下としたが、標準偏差が全Ｍｎ濃度の２０％を超えると板厚方向の強度ばらつきが大きくなり、かつバンド組織も多量に出現して、２次剪断が残存しやすくなるためである。標準偏差が全Ｍｎ濃度の２０％以下であれば、板厚方向の強度ばらつきも少なく、またバンド組織が出現する場合でも軽微であるために２次剪断発生が抑制されて、打ち抜き性の優れた熱延鋼板を実現できる。Ｍｎ濃度は電子線マイクロアナライザーを用い、板厚断面を研磨した試料を板厚方向に線分析することにより濃度分布を測定する方法が推奨される。測定条件を調整してノイズをできるだけ除去して測定する必要がある。
【００２７】
以上の熱延鋼板を実現する製造方法としては、特に限定されるものではなく、Ｍｎ偏析に関して本発明の範囲を満たすようにすれば、２次剪断発生が抑制されて、打ち抜き性の優れた熱延鋼板を得ることができる。製造コストの点からは連続鋳造にて製造したスラブを、ホットチャージまたは一旦冷却した後に１０００℃以上、１４００℃以下に再加熱して、仕上げ圧延温度８００℃〜９００℃、捲取温度７００℃以下で熱延するような工程が推奨される。生産量が少ない場合には薄スラブ連続鋳造からの直接熱延も可能である。
【００２８】
Ｍｎ添加量を多くすると、Ｍｎ偏析が顕著となる。これらを緩和して本発明の範囲とする方法としては、鋳造中の冷却制御、電磁攪拌、溶鋼温度制御、鋳造時の軽圧下などが考えられるが、これらについては鋳造機の個々に対して条件を最適化し、コストや状況を含めて適当な方法を選択すればよい。
【００２９】
なお、本発明鋼は、電磁攪拌条件を工夫することで得ることができる。すなわち電磁攪拌の加速度を高くするため、流速を２０cm／ｓ以下として０．５ｓ（秒）で電流を立ち上げ、３秒通電し、０．５秒で立ち下げて１秒通電しないというサイクルを連続して行うというものである。これにより凝固シェル前面と溶鋼に剪断力を発生させてデンドライトを分断し、等軸晶化することによりＭｎの偏析を低減できる。さらに、内部の身凝固部の温度を保持したまま、凝固の直前で中心固相率が０．７％まで軽圧下を行い、さらなるＭｎ偏析の抑制を図ることができる。
【００３０】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
表１，２に示す化学成分のスラブを表１，２に併せて示す条件にて熱延した。表２の鋼は表１に示す鋼をべースにいくつかの元素を添加したものである。スラブ厚さは２５０mm、熱延鋼板の板厚は４．０mmとした。熱延板のうち、実験番号１、３、６、７、１２、１９、２４、４５〜４８、５３は、酸洗ラインにて表面のスケールを除去した酸洗鋼板とした。製造した鋼板の引張強度は、ＪＩＳ５号試験片により圧延方向と平行方向で測定し、引張強度が３４０ＭＰａ以上であれば凡例○、以下であれば凡例×として表１，２に示した。
【００３１】
Ｍｎ濃度分布は鋼板の任意の部位から断面研磨した試料を作成し、電子線マイクロアナライザーによる板厚方向の線分析にて測定し、統計処理により標準偏差を求めた。打抜き試験は汎用の打抜き工具で行った。パンチ径は２０mmφでダイス径を変更することによりクリアランスを変更した。２次剪断の発生は目視で行い、クリアランスが板厚の１０％で２次剪断が出現しなくなる場合を凡例◎、クリアランスが板厚の１１．３％で２次剪断が出現しなくなる場合を凡例○、クリアランスが板厚の１１．３％でも２次剪断が発生する場合を凡例×として表１，２に合わせて示した。
なお、Ｍｎ偏析を抑制する手段として、前述の高加速度電磁攪拌と軽圧下を実験番号２７，２９，３２，３４を除いた全ての実験において行った。
【００３２】
実験番号１、３、６、７、１２、１３、１８、１９、２４は鋼中のＣ，Ｓｉ量を変化させた実験である。実験番号１，７，１３，１９はＣ量が制限より少なく、引張強度が３４０ＭＰａ以上とならなかった。実験番号６，１２，１８，２４はＣ量が制限より多く、２次剪断が解消しなかった。
【００３３】
実験番号２５、２７、２９、３０、３２、３４はＭｎ量とＭｎ偏析の影響を検討したもので、連続鋳造の冷却により偏析を制御したものである。実験番号２５，３０はＭｎ量が制限以下であるため引張強度が３４０ＭＰａ以上とならなかった。実験番号２７，２９，３２，３４はＭｎ濃度の標準偏差の全Ｍｎ濃度に対する割合が制限以上であったために２次剪断が解消しなかった。
【００３５】
実験番号４５〜４８、５３は本発明鋼であり、２次剪断が抑制されて優れた打ち抜き性を示すことが分かる。
【００３６】
【表１】

【００３７】
【表２】

【００３８】
【発明の効果】
本発明により、ブランキング加工、シャーリング加工が施される部品に使用される熱延鋼板の打ち抜き性が良好となり、部品の形状精度が向上するため、産業上の寄与は大きい。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hot-rolled steel sheet having a tensile strength exceeding 340 MPa and excellent in punchability for use in parts subjected to blanking and shearing processes. It is related with the steel plate which gave.
[0002]
[Prior art]
Many parts using steel plates such as those for automobiles are often subjected to blanking, shearing, etc., but demands for shape accuracy and cut surface quality are increasing year by year. In a normal shearing process, the cut surface generally exhibits a form of sag-shear surface-fracture surface-burl, but the shear surface is a smooth and accurate portion. As a method for increasing the shear plane, it is possible to reduce the clearance. However, if the clearance is decreased, a defect called secondary shear occurs.
[0003]
The occurrence of secondary shearing is the primary shearing surface (the normal shearing surface will be expressed in the following to distinguish it from the secondary shearing surface). Cracks generated from the punch and the die during formation are small in clearance. This is a phenomenon in which a shear surface is formed again without separation of material because the material extends to the compressive stress region under the tool and stops there. When this secondary shear occurs, irregularities are generated on the cut surface, which hinders the combination and welding of parts. In addition, since the occurrence of secondary shear is affected by the stress state in the vicinity of the cut part, fine clearance adjustment is necessary for mold adjustment when secondary shear occurs, which is disadvantageous in terms of cost and delivery time. Become.
[0004]
As described above, it is important to suppress the secondary shearing, but the knowledge about the control of the secondary shearing has not been systematically studied because only the forming conditions are clearance and the material is softened. Regarding punchability, JP-A-3-47922, JP-A-8-295927, etc. disclose techniques relating to improvement of punchability by performing a hot rolling process and subsequent annealing and cold rolling processes. Japanese Patent Laid-Open No. 55-73845 and Japanese Patent Laid-Open No. 3-18403 disclose a technique for improving punchability by limiting an alloy additive element, but a technique for suppressing secondary shearing is disclosed. Not.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, an object of the present invention is to provide a hot-rolled steel sheet having excellent punchability that can suppress the occurrence of secondary shearing when the clearance is reduced to improve the accuracy of the cut surface.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Detailed studies were conducted in order to study the means for solving the secondary shear, and it was found that the amount of secondary shear surface generated decreases when the length of the primary shear surface is large. This is considered to be because cracks are likely to be associated with each other because crack generation positions in the punch and the die are close to each other when the length of the primary shear plane is large. Therefore, as a result of detailed examination of metallurgical factors for increasing the primary shear length, it was clarified that secondary shear can be suppressed by controlling the amounts of C, Si, and S in the steel.
[0007]
The mechanism is considered as follows. The amount of C and S determines the amount of carbides and inclusions. It is important for the length of the primary shear to suppress the generation of cracks during the formation of the primary shear surface, and it is better to reduce the amounts of C and S in order to reduce the amount of carbides and inclusions. it is conceivable that. Further, the addition of Si has an effect of dispersing and precipitating carbides, and it is considered that as the amount of Si increases, the generation of cracks is suppressed and the primary shear length becomes longer.
[0008]
Moreover, although Mn is added for strengthening in these steels, when a large amount of Mn is added, Mn segregation occurs in a layered form, and strength variation may occur in the thickness direction. Further, segregation of Mn affects the formation of carbides, and in that case, a band structure in which pearlite is distributed in layers may be exhibited. When the influence of this Mn segregation on the occurrence of secondary shear was examined, if the Mn concentration varies widely, even if the primary shear is lengthened by controlling the above C, Si, S, the secondary shear is partially However, it was clarified that the secondary shear can be suppressed even if a band structure is generated by limiting the variation in the Mn concentration. The reason for this is presumed that when the variation in Mn segregation is small, the variation in strength in the thickness direction is small, and the occurrence of cracks is uniform.
[0009]
As described above, secondary shearing can be suppressed by controlling the amounts of C, Si, and S in the steel and by limiting variation in Mn concentration. Such a concept is also considered to exhibit good fine blanking properties through fine blanking that is performed so that the entire cross-section is a shear plane.
[0010]
The gist of the present invention is as follows.
(1) In mass%,
C: 0.05 to 0.12%, Si: 0.05 to 0.3%,
Mn: 0.3 to 0.7%, S: 0.01% or less,
P: 0.1% or less, Al: 0.005-0.1%,
N: 0.01% or less, Ni : 0.01-2%,
Cu : 0.01-2%, Cr : 0.01-2%
It contains, and the balance Fe and unavoidable impurities, der than 20% of the standard deviation total Mn concentration of Mn concentration in the steel sheet is, when punching a punch diameter 20 mm.phi, clearance of 10% plate thickness 2 A hot-rolled steel sheet with excellent punchability , characterized in that secondary shear does not appear .
[0011]
(2) steel ingredients, in addition mass%, B: hot-rolled steel sheet excellent in out punching properties according to (1), characterized in that it contains from 0.0005 to 0.01 percent.
[0012]
(3) The above (1) or (2), wherein the steel component further contains 0.005 to 0.5% of one or more of Ti, Nb, V, and Mo in mass%. hot-rolled steel sheet excellent in out punching of the described.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Reasons for limiting the components of the present invention are as follows.
C is an element that determines the amount of carbide, and is preferably low for the purpose of suppressing secondary shear. However, the reduction in carbon causes an increase in steelmaking cost, and since carbon itself is an inexpensive strengthening element, it is necessary to add an appropriate amount in order to obtain a tensile strength of 340 MPa or more. In the present invention, the lower limit is 0.05% from the viewpoint of securing the strength, and the upper limit is limited to 0.12% or less from the viewpoint of suppressing secondary shear. As described above, the lower limit of the upper limit is advantageous. When the upper limit is 0.1% or less, secondary shear is further suppressed.
[0015]
Si has an effect of finely dispersing carbide and has a secondary shear suppressing effect. The lower limit for exhibiting the effect was set to 0.05%. On the other hand, addition of a large amount affects the generation of scale on the surface, tends to make the surface roughness of the steel sheet non-uniform, and also deteriorates pickling properties, so addition of 0.3% or less is desirable.
[0016]
Mn is necessary for securing the tensile strength by solid solution strengthening, and the lower limit is set to 0.3%. What is necessary is just to determine suitably so that required intensity | strength may be acquired with the addition amount of Mn. On the other hand, the effect of increasing the strength of Mn is saturated when the addition amount is increased, and when the addition amount of Mn is increased, Mn concentration variation is likely to occur due to segregation, and means for reducing them to the level described later is required. Therefore, addition of 0.7% or less is desirable.
[0017]
S is an element that affects MnS, which is the main inclusion. A lower value is desirable for suppressing secondary shear, and the upper limit is made 0.01% or less. The lower limit is not particularly limited, but it is preferably about 0.001% from the viewpoint of desulfurization cost.
[0018]
Basically, if the above elements are controlled, secondary shear is suppressed and a hot-rolled steel sheet having excellent punchability can be realized. However, the following elements may be added in some cases.
Since B precipitates as BN during slab heating in hot rolling or during rough rolling, there is an effect that the temperature dependency of the material is reduced. However, since excessive addition reduces ductility, when adding B, it is desirable to set it as 0.0005%-0.01%.
[0019]
One or more of Ti, Nb, V, and Mo can be added in an amount of 0.005% to 0.5%. By adding this kind of element, precipitation strengthening by carbides and nitrides can be expected, but if added excessively, the ductility is lowered, so it is desirable to add in the above range.
[0020]
Ni, Cu and Cr are added in an amount of 0.01 to 2% , respectively . Although these trace additions have the effect of reducing scale wrinkles, excessive addition causes a drop in ductility and an increase in alloy costs, so it is desirable to add them in the above range.
[0021]
In addition to the above elements, P, Al, and N are commonly present elements.
P is an element effective in improving the strength, but is an element that decreases weldability. When added, it is desirable to keep it to 0.1% or less.
[0022]
Al is added as a deoxidizing element, but if it is a small amount, the deoxidation effect is low and the amount of inclusions increases, and excessive addition decreases ductility. Therefore, although not particularly specified, it is desirable to be in the range of 0.005% to 0.1%.
[0023]
N is an element that, when excessively contained, lowers workability and also reduces aging, and is preferably 0.01% or less.
[0024]
In addition, since Ca and REM spheroidize inclusions to improve the hole expansion property, Ca: 0.0005% to 0.01% and REM: 0.005% to 0.1% are added respectively. Also good.
[0025]
In addition, there is no particular need to regulate a trace amount of impurities inevitably contained, and even if these elements are added, the effect of the present invention is not affected.
[0026]
As for the Mn concentration variation of Mn segregation, the standard deviation of Mn concentration is 20% or less of the total Mn concentration, but when the standard deviation exceeds 20% of the total Mn concentration, the strength variation in the thickness direction increases. In addition, a large amount of band structure also appears and secondary shear tends to remain. If the standard deviation is 20% or less of the total Mn concentration, there is little variation in strength in the plate thickness direction, and even when a band structure appears, the occurrence of secondary shearing is suppressed and excellent punchability is achieved. A hot-rolled steel sheet can be realized. For the Mn concentration, an electron beam microanalyzer is recommended, and a method of measuring the concentration distribution by performing a line analysis in the plate thickness direction on a sample whose plate thickness has been polished is recommended. It is necessary to adjust the measurement conditions to remove noise as much as possible.
[0027]
The production method for realizing the above hot-rolled steel sheet is not particularly limited. If the scope of the present invention is satisfied with respect to Mn segregation, generation of secondary shear is suppressed, and heat with excellent punchability is obtained. A rolled steel sheet can be obtained. From the viewpoint of production cost, a slab produced by continuous casting is hot-charged or once cooled and then reheated to 1000 ° C. or higher and 1400 ° C. or lower, and finish rolling temperature 800 ° C. to 900 ° C., cutting temperature 700 ° C. or lower A process that is hot-rolled at is recommended. When the production volume is small, direct hot rolling from thin slab continuous casting is also possible.
[0028]
When the amount of Mn added is increased, Mn segregation becomes significant. As a method of relaxing these to be within the scope of the present invention, cooling control during casting, electromagnetic stirring, molten steel temperature control, light pressure reduction during casting, etc. can be considered. And select an appropriate method including the cost and situation.
[0029]
In addition, this invention steel can be obtained by devising electromagnetic stirring conditions. In other words, in order to increase the acceleration of electromagnetic stirring, the current flow was raised at 0.5 s (seconds) at a flow rate of 20 cm / s or less, the current was turned on for 3 seconds, the cycle was lowered at 0.5 seconds, and no current was turned on for 1 second. To do. Thereby, shear force is generated in the solidified shell front surface and the molten steel, the dendrite is divided, and equiaxed crystallization can reduce Mn segregation. Furthermore, while maintaining the temperature of the internal solidification part, the central solid fraction can be lightly reduced to 0.7% immediately before solidification to further suppress Mn segregation.
[0030]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
The slabs of chemical components shown in Tables 1 and 2 were hot rolled under the conditions shown in Tables 1 and 2 together. The steels in Table 2 are obtained by adding some elements to the steel shown in Table 1. The slab thickness was 250 mm, and the hot-rolled steel plate thickness was 4.0 mm. Among the hot-rolled sheets, Experiment Nos. 1 , 3, 6 , 7, 12 , 19 , 24 , 45 to 48 , and 53 were pickled steel sheets whose surface scales were removed by a pickling line. Tables 1 and 2 show the tensile strength of the manufactured steel sheet as measured in a direction parallel to the rolling direction using a JIS No. 5 test piece.
[0031]
The Mn concentration distribution was prepared by preparing a sample whose cross-section was polished from an arbitrary part of the steel sheet, measured by line analysis in the thickness direction with an electron beam microanalyzer, and obtaining a standard deviation by statistical processing. The punching test was performed with a general-purpose punching tool. The punch diameter was 20 mmφ, and the clearance was changed by changing the die diameter. The occurrence of secondary shear is performed visually. Legend indicates that secondary shear does not appear when the clearance is 10% of the plate thickness. Legend indicates that secondary shear does not appear when the clearance is 11.3% of the plate thickness. A case where secondary shear occurs even when the clearance is 11.3% of the plate thickness is shown in Tables 1 and 2 as a legend x.
In addition, as a means for suppressing Mn segregation, the above-described high acceleration electromagnetic stirring and light pressure reduction were performed in all experiments except for experiment numbers 27, 29, 32, and 34.
[0032]
Experiment numbers 1 , 3, 6 , 7, 12 , 13, 18 , 19, and 24 are experiments in which the amounts of C and Si in the steel were changed. In Experiment Nos. 1, 7, 13, and 19, the amount of C was less than the limit, and the tensile strength did not exceed 340 MPa. In Experiment Nos. 6, 12, 18, and 24, the amount of C was larger than the limit, and the secondary shear was not eliminated.
[0033]
Experiment Nos. 25 , 27, 29 , 30, 32 , and 34 examined the effects of Mn content and Mn segregation, and controlled segregation by cooling of continuous casting. In Experiment Nos. 25 and 30, the amount of Mn was less than the limit, so the tensile strength did not exceed 340 MPa. In Experiment Nos. 27, 29, 32, and 34, since the ratio of the standard deviation of the Mn concentration to the total Mn concentration was more than the limit, the secondary shear was not eliminated.
[0035]
Experiment numbers 45 to 48 and 53 are steels of the present invention, and it can be seen that secondary shear is suppressed and excellent punchability is exhibited.
[0036]
[Table 1]

[0037]
[Table 2]

[0038]
【The invention's effect】
According to the present invention, the punchability of a hot-rolled steel sheet used for parts subjected to blanking and shearing is improved, and the shape accuracy of the parts is improved.

Claims

% By mass
C: 0.05 to 0.12%,
Si: 0.05-0.3%
Mn: 0.3 to 0.7%,
S: 0.01% or less,
P: 0.1% or less,
Al: 0.005 to 0.1%,
N: 0.01% or less,
Ni : 0.01-2%,
Cu : 0.01-2%,
Cr : 0.01-2%
It contains, and the balance Fe and unavoidable impurities, der than 20% of the standard deviation total Mn concentration of Mn concentration in the steel sheet is, when punching a punch diameter 20 mm.phi, clearance of 10% plate thickness 2 A hot-rolled steel sheet with excellent punchability , characterized in that secondary shear does not appear .

Steel ingredients, in addition mass%, B: good hot rolled steel sheet out vent of claim 1, characterized in that it contains 0.0005 to 0.01%.

Steel ingredients further by mass%, Ti, Nb, V, out vent of claim 1 or 2, characterized in that it contains 0.005 to 0.5% one or more of Mo Excellent hot-rolled steel sheet.